JP2006134643A - 燃料電池システム - Google Patents
燃料電池システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006134643A JP2006134643A JP2004320534A JP2004320534A JP2006134643A JP 2006134643 A JP2006134643 A JP 2006134643A JP 2004320534 A JP2004320534 A JP 2004320534A JP 2004320534 A JP2004320534 A JP 2004320534A JP 2006134643 A JP2006134643 A JP 2006134643A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hydrogen
- gas
- path
- fuel cell
- cathode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
【課題】 燃料電池本体1から空気排気路5により排出されるカソードオフガス中の水素を検知するに際して、水素センサ13の結露防止による検知精度の向上、および水素センサ13が高湿潤オフガス環境下に常時置かれることを防止して劣化低減を図る。
【解決手段】 空気排気路(ガス主流路)5にベンチュリ部11を設け、ベンチュリ部11から分岐する分岐路12を設け、分岐路12に水素センサ13を設置する。空気排気路(ガス主流路)5の下流側にバルブ14を設ける。そして、水素センサ13による水素検知時にバルブ14を閉じ、非検知時にはバルブ14を開く。
【選択図】 図1
【解決手段】 空気排気路(ガス主流路)5にベンチュリ部11を設け、ベンチュリ部11から分岐する分岐路12を設け、分岐路12に水素センサ13を設置する。空気排気路(ガス主流路)5の下流側にバルブ14を設ける。そして、水素センサ13による水素検知時にバルブ14を閉じ、非検知時にはバルブ14を開く。
【選択図】 図1
Description
本発明は、燃料電池システムに関し、特に燃料電池本体から排出されるガス中の特性成分濃度を検知する成分濃度検知器の検知精度向上と長寿命化とを図る技術に関する。
例えば固体高分子形燃料電池は、水素イオンを通す固体高分子電解質膜をアノード(燃料極)とカソード(空気極)とで挟んで形成したセルを複数積層して構成したスタック(燃料電池本体)を備えており、アノードには燃料として水素が、カソードには酸化剤として空気がそれぞれ供給され、アノードで触媒反応により発生した水素イオンが、固体高分子電解質膜を透過してカソードまで移動し、カソードで酸素と電気化学反応を起こして発電するようになっている。
このような燃料電池では、カソード側への水素の漏洩を検知した場合に燃料の供給を停止するといった安全対策のため、カソード側の排出系に、水素検知器(例えばガス接触燃焼式の水素センサ)を設けて、カソードオフガス(カソードから排出される反応済みの空気)中の水素濃度を検知するようにしている。
この場合、特許文献1に開示されているように、カソード側の排出系に、ガス主流路から分岐するセンシング用の副流路(バイパス路)を設け、この副流路に水素検知器を設置することによって、流量による検知誤差を小さくすることが知られている。また、特許文献2に開示されているように、カソード側の排出系に設けられる水素検出器の上流に除湿装置を設けて、カソードオフガス中の水分を除去することにより、水素検知器の結露を防止することも知られている。
特開2003−297403号公報
特開2004−071251号公報
この場合、特許文献1に開示されているように、カソード側の排出系に、ガス主流路から分岐するセンシング用の副流路(バイパス路)を設け、この副流路に水素検知器を設置することによって、流量による検知誤差を小さくすることが知られている。また、特許文献2に開示されているように、カソード側の排出系に設けられる水素検出器の上流に除湿装置を設けて、カソードオフガス中の水分を除去することにより、水素検知器の結露を防止することも知られている。
ところで、前記固体高分子形燃料電池においては、固体高分子電解質膜のイオン導電性を保つために、反応ガスは加湿された状態で供給され、また発電時には電気化学反応による反応生成水が生成されるため、燃料電池本体から排出されるガスは高湿潤状態となる。
このため、特許文献1のようにセンシング用の副流路を設けただけでは、水素検知器に結露を生じやすく、特にガス接触燃焼式の水素センサに結露を生じた場合には、検知精度の低下や、素子破壊を生じたり、劣化速度が大きくなるといった問題点があった。
このため、特許文献1のようにセンシング用の副流路を設けただけでは、水素検知器に結露を生じやすく、特にガス接触燃焼式の水素センサに結露を生じた場合には、検知精度の低下や、素子破壊を生じたり、劣化速度が大きくなるといった問題点があった。
また、特許文献2のように除湿装置を設けるものでは、カソードオフガスラインに熱交換器等を設置する必要からシステムの大型化を招き、また除湿に必要な冷却媒体を常時ポンプ等で循環させる必要から消費電力が大きくなるといった問題点があった。
本発明は、このような実状に鑑み、燃料電池本体から排出されるガス中の特性成分濃度を検知するに際して、成分濃度検知器の結露防止による検知精度の向上、および成分濃度検知器が高湿潤オフガス環境下に常時置かれることを防止して劣化低減を図ることができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明は、このような実状に鑑み、燃料電池本体から排出されるガス中の特性成分濃度を検知するに際して、成分濃度検知器の結露防止による検知精度の向上、および成分濃度検知器が高湿潤オフガス環境下に常時置かれることを防止して劣化低減を図ることができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
このため、本発明では、燃料電池本体に供給したガスが排出されるガス主流路から分岐する分岐路に、成分濃度検知器を設置する一方、前記ガス主流路と前記分岐路とに排出ガスの流れを切替可能な切替装置を設け、成分濃度検知時には前記成分濃度検知器に排出ガスが流れるように、非検知時には前記成分濃度検知器に排出ガスが流れにくくなるように前記切替装置を切替える構成とする。
本発明によれば、成分濃度検知器の結露による検知精度の低下、および成分濃度検知器が高湿潤環境下に長時間置かれることによる劣化を防止することができる。従って、特に高湿潤カソードオフガスの水素検知において有用である。さらに、ガス接触燃焼式の水素センサにも適応できる。
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。ここでは、ダイレクト水素型燃料電池から排出された高湿潤カソードオフガス中の水素を検知する例で説明する。
図1は本発明の第1実施形態を示すシステム構成図である。
燃料電池本体1は、固体高分子電解質膜をアノード(燃料極)とカソード(空気極)とで挟んで形成したセルを複数積層して構成したスタックからなる。
図1は本発明の第1実施形態を示すシステム構成図である。
燃料電池本体1は、固体高分子電解質膜をアノード(燃料極)とカソード(空気極)とで挟んで形成したセルを複数積層して構成したスタックからなる。
この燃料電池本体1のアノードには、燃料として、水素供給路2から水素が供給され、カソードには、酸化剤として、空気供給路3から空気が供給される。アノードで触媒反応により発生した水素イオンは、固体高分子電解質膜を通過してカソードまで移動し、酸素と電気化学反応を起こして発電し、生成水を生成する。アノード側の未反応の水素はオフガスとして水素循環路4より排出され、水素供給路2へ再び戻されて再利用される。カソード側の反応済みの空気はオフガスとして空気排気路5より大気中へ排出される。また、空気排気路5には流量制御弁6が設置されており、燃料電池の要求負荷に応じて空気流量を制御することができる。
ここにおいて、アノード側からカソード側への水素の漏洩を検知した場合に燃料の供給を停止するといった安全対策のため、空気排気路5(流量制御弁6の下流)に水素検知システム10を設けている。
この水素検知システム10は、カソードオフガスのガス主流路である空気排気路5の流量制御弁6より下流位置に設けたベンチュリ部11と、ベンチュリ部11から分岐し末端にて大気に開放される分岐路12と、分岐路12内に検知部13aを臨ませて配置した成分濃度検知器としてのガス接触燃焼式の水素センサ13と、空気排気路(ガス主流路)5の下流側に設けたバルブ(開閉弁)14と、バルブ14の開閉を制御する制御装置20とを含んで構成される。制御装置20は、水素センサ13による水素濃度の検知時にバルブ14を閉じる。
この水素検知システム10は、カソードオフガスのガス主流路である空気排気路5の流量制御弁6より下流位置に設けたベンチュリ部11と、ベンチュリ部11から分岐し末端にて大気に開放される分岐路12と、分岐路12内に検知部13aを臨ませて配置した成分濃度検知器としてのガス接触燃焼式の水素センサ13と、空気排気路(ガス主流路)5の下流側に設けたバルブ(開閉弁)14と、バルブ14の開閉を制御する制御装置20とを含んで構成される。制御装置20は、水素センサ13による水素濃度の検知時にバルブ14を閉じる。
尚、図2は、カソードオフガス圧力を一定としたときの、オフガス流量と、ベンチュリ部に負圧を発生させて分岐路に外気を吸入することができるベンチュリ部の必要絞り径との関係を示した図である。ベンチュリ部の絞りの設置場所を空気排気路での圧力損失によりカソードオフガス圧力が減少したところに設定することにより、必要絞り径は大きくすることができる。必要絞り径を大きくすることにより、定格運転時にベンチュリ部へ供給されるオフガス圧力を下げることができるので、空気コンプレッサの負荷を小さくすることができる。
この水素検知システム10では、カソードオフガス中の水素検知を行う時は、空気排気路(ガス主流路)5に設けたバルブ14を閉とすることにより、カソードオフガスが水素センサ13が設置された分岐路12に流れるようになり、カソードオフガス中の水素検知を行うことができる。
また、カソードオフガス中の水素検知を行わない時は、空気排気路(ガス主流路)5に設けたバルブ14を開とすることにより、カソードオフガスは空気排気路(ガス主流路)5をそのまま流れて排出される。このとき、空気排気路(ガス主流路)5に設けたベンチュリ部11に負圧が発生することで、分岐路12内の圧力は低下し、分岐路12に大気開放口側から外気(空気)を吸入するので、分岐路12に設置された水素センサ13が高湿潤のカソードオフガス下に長時間置かれることを防ぐことができ、劣化速度を小さくすることができる。また、水素センサ13に結露が生じた場合においても、水素センサ13が設置される分岐路12内に外気(空気)を吸入することで、水素センサ13の検知部13aを乾燥させることができるので、検知精度の向上、および劣化速度の低減を図ることができる。
また、カソードオフガス中の水素検知を行わない時は、空気排気路(ガス主流路)5に設けたバルブ14を開とすることにより、カソードオフガスは空気排気路(ガス主流路)5をそのまま流れて排出される。このとき、空気排気路(ガス主流路)5に設けたベンチュリ部11に負圧が発生することで、分岐路12内の圧力は低下し、分岐路12に大気開放口側から外気(空気)を吸入するので、分岐路12に設置された水素センサ13が高湿潤のカソードオフガス下に長時間置かれることを防ぐことができ、劣化速度を小さくすることができる。また、水素センサ13に結露が生じた場合においても、水素センサ13が設置される分岐路12内に外気(空気)を吸入することで、水素センサ13の検知部13aを乾燥させることができるので、検知精度の向上、および劣化速度の低減を図ることができる。
次に、図3は本発明の第2実施形態を示すシステム構成図である。第2実施形態の水素検知システム10が第1実施形態のものと相違する点は以下の通りである。
第2実施形態では、水素センサ13を備えた分岐路12の下流側にバルブ(開閉弁)15が設けられており、空気排気路(ガス主流路)5の下流側にはバルブは設けられていない。制御装置20は、バルブ15の開閉を制御し、水素センサ13による水素濃度の検知時にバルブ15を閉じる。
第2実施形態では、水素センサ13を備えた分岐路12の下流側にバルブ(開閉弁)15が設けられており、空気排気路(ガス主流路)5の下流側にはバルブは設けられていない。制御装置20は、バルブ15の開閉を制御し、水素センサ13による水素濃度の検知時にバルブ15を閉じる。
この水素検知システム10では、カソードオフガス中の水素検知を行う時は、分岐路12に設けたバルブ15を閉とすることにより、分岐路12を閉塞管とし、水素ガスの高い拡散性により、水素センサ13にて水素検知を行うことができる。尚、水素センサ13において、水素検知時の応答性を上げたい場合は、水素センサ13を分岐路12における分岐部の近傍に設置すればよい。
また、カソードオフガス中の水素検知を行わない時は、バルブ15を開とすることにより、分岐路12を大気に開放する。このとき、空気排気路(ガス主流路)5に設けたベンチュリ部11に負圧が発生することで、分岐路12内の圧力は低下し、分岐路12に大気開放口側から外気(空気)を吸入するので、分岐路12に設置された水素センサ13が高湿潤のカソードオフガス下に長時間置かれることを防ぐことができ、劣化速度を小さくすることができる。また、水素センサ13に結露が生じた場合においても、水素センサ13が設置される分岐路12内に外気(空気)を吸入することで、水素センサ13の検知部13aを乾燥させることができるので、検知精度の向上、および劣化速度の低減を図ることができる。
次に、図4は本発明の第3実施形態を示すシステム構成図である。第3実施形態の水素検知システム10が第1および第2実施形態のものと相違する点は以下の通りである。
第3実施形態では、空気排気路(ガス主流路)5にベンチュリ部を設けることなく、分岐路12を設け、空気排気路(ガス主流路)5と、水素センサ13を備えた分岐路12とに、カソードオフガスの流れを切替可能な切替装置として、分岐部に、三方弁16を設けている。制御装置20は、三方弁16を切替制御し、水素センサ13による水素濃度の検知時に分岐路12側を選択する。
第3実施形態では、空気排気路(ガス主流路)5にベンチュリ部を設けることなく、分岐路12を設け、空気排気路(ガス主流路)5と、水素センサ13を備えた分岐路12とに、カソードオフガスの流れを切替可能な切替装置として、分岐部に、三方弁16を設けている。制御装置20は、三方弁16を切替制御し、水素センサ13による水素濃度の検知時に分岐路12側を選択する。
この水素検知システム10では、カソオードオフガス中の水素検知を行う時は、三方弁16を、水素センサ13が設置されている分岐路12側へ切替えることにより、カソードオフガスが水素センサ13が設置されている分岐路12に流れるようになり、カソードオフガス中の水素検知を行うことができる。
また、カソードオフガス中の水素検知を行わない時は、三方弁16を、空気排気路(ガス主流路)5側へ切替えることにより、カソードオフガスは空気排気路(ガス主流路)5をそのまま流れて排出される。従って、水素センサ13が設置された分岐路12へは、カソードオフガスが流れなくなるため、水素センサ13が高湿潤環境下に長時間置かれることを防止することができ、劣化速度を下げることができる。
また、カソードオフガス中の水素検知を行わない時は、三方弁16を、空気排気路(ガス主流路)5側へ切替えることにより、カソードオフガスは空気排気路(ガス主流路)5をそのまま流れて排出される。従って、水素センサ13が設置された分岐路12へは、カソードオフガスが流れなくなるため、水素センサ13が高湿潤環境下に長時間置かれることを防止することができ、劣化速度を下げることができる。
次に、図5は本発明の第4実施形態を示すシステム構成図である。第4実施形態の水素検知システム10が第1実施形態のものと相違する点は以下の通りである。
第4実施形態では、ベンチュリ部を設ける代わりに、空気排気路(ガス主流路)5に備えられて燃料電池本体1に供給する空気流量を制御する流量制御弁6を利用し、空気排気路(ガス主流路)5における流量制御弁6の下流側で、かつ流量制御弁6の近傍位置を、負圧発生部とし、ここから分岐路12を分岐させている。そして、第1実施形態と同様、空気排気路(ガス主流路)5の下流側にバルブ(開閉弁)14を設けている。
第4実施形態では、ベンチュリ部を設ける代わりに、空気排気路(ガス主流路)5に備えられて燃料電池本体1に供給する空気流量を制御する流量制御弁6を利用し、空気排気路(ガス主流路)5における流量制御弁6の下流側で、かつ流量制御弁6の近傍位置を、負圧発生部とし、ここから分岐路12を分岐させている。そして、第1実施形態と同様、空気排気路(ガス主流路)5の下流側にバルブ(開閉弁)14を設けている。
この水素検知システム10では、カソードオフガス中の水素検知を行う時は、空気排気路(ガス主流路)5に設けたバルブ14を閉とすることにより、カソードオフガスが水素センサ13が設置された分岐路12に流れるようになり、カソードオフガス中の水素検知を行うことができる。
また、カソードオフガス中の水素検知を行わない時は、空気排気路(ガス主流路)5に設けたバルブ14を開とすることにより、カソードオフガスは空気排気路(ガス主流路)5をそのまま流れて排出される。このとき、空気排気路(ガス主流路)5に設置された流量制御弁6は、カソードオフガスに縮流を起こし、絞りによる圧力降下により分岐路12内の圧力が下がり、分岐路12に大気開放口側から外気(空気)を吸入する。これにより、分岐路12に設置された水素センサ13が高湿潤のカソードオフガス下に長時間置かれることを防ぐことができ、劣化速度を小さくすることができる。また、水素センサ13に結露が生じた場合においても、水素センサ13が設置される分岐路12内に外気(空気)を吸入することで、水素センサ13の検知部13aを乾燥させることができるので、検知精度の向上、および劣化速度の低減を図ることができる。
また、カソードオフガス中の水素検知を行わない時は、空気排気路(ガス主流路)5に設けたバルブ14を開とすることにより、カソードオフガスは空気排気路(ガス主流路)5をそのまま流れて排出される。このとき、空気排気路(ガス主流路)5に設置された流量制御弁6は、カソードオフガスに縮流を起こし、絞りによる圧力降下により分岐路12内の圧力が下がり、分岐路12に大気開放口側から外気(空気)を吸入する。これにより、分岐路12に設置された水素センサ13が高湿潤のカソードオフガス下に長時間置かれることを防ぐことができ、劣化速度を小さくすることができる。また、水素センサ13に結露が生じた場合においても、水素センサ13が設置される分岐路12内に外気(空気)を吸入することで、水素センサ13の検知部13aを乾燥させることができるので、検知精度の向上、および劣化速度の低減を図ることができる。
次に、図6は本発明の第5実施形態を示すシステム構成図である。第5実施形態の水素検知システム10が第2実施形態のものと相違する点は以下の通りである。
第5実施形態では、ベンチュリ部を設ける代わりに、空気排気路(ガス主流路)5に備えられて燃料電池本体1に供給する空気流量を制御する流量制御弁6を利用し、空気排気路(ガス主流路)5における流量制御弁6の下流側で、かつ流量制御弁6の近傍位置を、負圧発生部とし、ここから分岐路12を分岐させている。そして、第2実施形態と同様、水素センサ13を備える分岐路12の下流側にバルブ(開閉弁)15を設けている。
第5実施形態では、ベンチュリ部を設ける代わりに、空気排気路(ガス主流路)5に備えられて燃料電池本体1に供給する空気流量を制御する流量制御弁6を利用し、空気排気路(ガス主流路)5における流量制御弁6の下流側で、かつ流量制御弁6の近傍位置を、負圧発生部とし、ここから分岐路12を分岐させている。そして、第2実施形態と同様、水素センサ13を備える分岐路12の下流側にバルブ(開閉弁)15を設けている。
この水素検知システム10では、カソードオフガス中の水素検知を行う時は、分岐路12に設けたバルブ15を閉とすることにより、分岐路12を閉塞管とし、水素ガスの高い拡散性により、水素センサ13にて水素検知を行うことができる。尚、水素センサ13において、水素検知時の応答性を上げたい場合は、水素センサ13を分岐路12における分岐部の近傍に設置すればよい。
また、カソードオフガス中の水素検知を行わない時は、バルブ15を開とすることにより、分岐路12を大気に開放する。このとき、空気排気路(ガス主通路)5に設置された流量制御弁6は、カソードオフガスに縮流を起こし、絞りによる圧力降下により分岐路12内の圧力が下がり、分岐路12に大気開放口側から外気(空気)を吸入する。これにより、分岐路12に設置された水素センサ13が高湿潤のカソードオフガス下に長時間置かれることを防ぐことができ、劣化速度を小さくすることができる。また、水素センサ13に結露が生じた場合においても、水素センサ13が設置される分岐路12内に外気(空気)を吸入することで、水素センサ13の検知部13aを乾燥させることができるので、検知精度の向上、および劣化速度の低減を図ることができる。
以上説明した第1〜第5実施形態によれば、水素センサ13の結露による水素検知精度の低下、および水素センサ13がカソードオフガスの高湿潤環境下に長時間置かれることによる劣化を防止することができる。
また、切替装置として、ガス主流路5であって分岐路12への分岐部より下流に設けられたバルブ14(第1、第4実施形態)、又は、分岐路12であって水素センサ13より下流に設けられたバルブ15(第2、第4実施形態)、又は、ガス主流路5と分岐路12との分岐部に設けられた三方弁16(第3実施形態)を用いればよいので、従来の除湿装置などを用いるものに比べ、小電力で実施することができる。
また、切替装置として、ガス主流路5であって分岐路12への分岐部より下流に設けられたバルブ14(第1、第4実施形態)、又は、分岐路12であって水素センサ13より下流に設けられたバルブ15(第2、第4実施形態)、又は、ガス主流路5と分岐路12との分岐部に設けられた三方弁16(第3実施形態)を用いればよいので、従来の除湿装置などを用いるものに比べ、小電力で実施することができる。
また、第1、第2、第4、第5実施形態によれば、ガス主流路5の負圧発生部近傍から分岐路12を分岐することにより、分岐路12内の水素センサ13に結露が生じた場合においても、負圧吸引効果により分岐路12に外気を導入することで、水素センサ13を乾燥させることができる。
また、第1、第2実施形態によれば、ガス主流路5にベンチュリ部11を設けて、負圧発生部を形成することにより、簡易な構成で、確実に負圧を発生させることができる。
また、第1、第2実施形態によれば、ガス主流路5にベンチュリ部11を設けて、負圧発生部を形成することにより、簡易な構成で、確実に負圧を発生させることができる。
また、第4、第5実施形態によれば、ガス主流路5に備えられて燃料電池本体1に供給するガス量を制御する流量制御弁6を利用して、ガス主流路5の流量制御弁6近傍位置を、負圧発生部とすることにより、追加構成を必要とせず、流量制御弁6は検査対象ガス流量に応じた開度となり、検査対象ガスに縮流を作るので、絞りによる圧力降下の効果により、検査対象ガス流量変化の影響による外気導入量の変動を小さくすることができる。
尚、第1〜第5実施形態の水素検知システムを用いることにより、例えば、水素置換された燃料電池アノード極から起動時に排出され、燃焼器で燃焼されなかった未燃焼水素の検知、急加速等の急激な負荷上昇時の水素供給圧の上昇における電解質膜の膜破れによる水素洩れの検知、またアノード循環路において運転中に循環路中に蓄積される窒素ガスのパージ時における水素排出量の検知を行うことができる。
また、第1〜第5実施形態の水素検知システムにおいて、予め実験にて把握した水素センサが結露しない間隔、あるいは結露が発生しても空気を供給することにより水素センサを乾燥できる間隔で、切替装置としてのバルブ14、15、16を切替えることにより、水素センサの劣化速度を抑えた状態で略連続的に水素濃度を検知することができる。
1 燃料電池本体(スタック)
2 水素供給路
3 空気供給路
4 水素循環路
5 空気排気路(ガス主通路)
6 流量制御弁
10 水素検知システム
11 ベンチュリ部
12 分岐路
13 水素センサ
13a 検知部
14 バルブ(開閉弁)
15 バルブ(開閉弁)
16 三方弁
20 制御装置
2 水素供給路
3 空気供給路
4 水素循環路
5 空気排気路(ガス主通路)
6 流量制御弁
10 水素検知システム
11 ベンチュリ部
12 分岐路
13 水素センサ
13a 検知部
14 バルブ(開閉弁)
15 バルブ(開閉弁)
16 三方弁
20 制御装置
Claims (7)
- 燃料電池本体と、前記燃料電池本体に供給したガスが排出されるガス主流路と、前記ガス主流路から分岐する分岐路と、前記分岐路に設置され排出ガス中の特性成分濃度を検知する成分濃度検知器と、前記ガス主流路と前記分岐路とに排出ガスの流れを切替可能な切替装置と、成分濃度検知時には前記成分濃度検知器に排出ガスが流れるように、非検知時には前記成分濃度検知器に排出ガスが流れにくくなるように前記切替装置を切替える制御装置と、を備える燃料電池システム。
- 前記切替装置は、前記ガス主流路であって前記分岐路への分岐部より下流に設けられたバルブであることを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
- 前記切替装置は、前記分岐路であって前記成分濃度検知器より下流に設けられたバルブであることを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
- 前記切替装置は、前記ガス主流路と前記分岐路との分岐部に設けられた三方弁であることを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
- 前記ガス主流路の負圧発生部近傍から前記分岐路を分岐することを特徴とする請求項2又は請求項3記載の燃料電池システム。
- 前記ガス主流路にベンチュリ部を設けて、前記負圧発生部を形成することを特徴とする請求項5記載の燃料電池システム。
- 前記ガス主流路に前記燃料電池本体に供給するガス量を制御する流量制御弁を備え、前記ガス主流路の前記流量制御弁近傍位置を、前記負圧発生部とすることを特徴とする請求項5記載の燃料電池システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004320534A JP2006134643A (ja) | 2004-11-04 | 2004-11-04 | 燃料電池システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004320534A JP2006134643A (ja) | 2004-11-04 | 2004-11-04 | 燃料電池システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006134643A true JP2006134643A (ja) | 2006-05-25 |
Family
ID=36727994
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004320534A Pending JP2006134643A (ja) | 2004-11-04 | 2004-11-04 | 燃料電池システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006134643A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007200602A (ja) * | 2006-01-24 | 2007-08-09 | Nissan Motor Co Ltd | 燃料電池システム |
JP2008053112A (ja) * | 2006-08-25 | 2008-03-06 | Toyota Motor Corp | 燃料電池システム |
CN108333312A (zh) * | 2018-03-12 | 2018-07-27 | 上海重塑能源科技有限公司 | 尾排氢气浓度检测装置及燃料电池车辆 |
AT523771A1 (de) * | 2020-04-22 | 2021-11-15 | Avl List Gmbh | Sensorvorrichtung für ein Brennstoffzellensystem zur Bestimmung wenigstens eines Brennstoffzellenparameters aus einem akustischen Sensorparameter |
-
2004
- 2004-11-04 JP JP2004320534A patent/JP2006134643A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007200602A (ja) * | 2006-01-24 | 2007-08-09 | Nissan Motor Co Ltd | 燃料電池システム |
JP2008053112A (ja) * | 2006-08-25 | 2008-03-06 | Toyota Motor Corp | 燃料電池システム |
CN108333312A (zh) * | 2018-03-12 | 2018-07-27 | 上海重塑能源科技有限公司 | 尾排氢气浓度检测装置及燃料电池车辆 |
AT523771A1 (de) * | 2020-04-22 | 2021-11-15 | Avl List Gmbh | Sensorvorrichtung für ein Brennstoffzellensystem zur Bestimmung wenigstens eines Brennstoffzellenparameters aus einem akustischen Sensorparameter |
AT523771B1 (de) * | 2020-04-22 | 2022-05-15 | Avl List Gmbh | Brennstoffzellensystem mit einer Sensorvorrichtung zur Bestimmung wenigstens eines Brennstoffzellenparameters aus einem akustischen Sensorparameter |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2008288148A (ja) | 燃料電池システムの制御装置 | |
JP4973060B2 (ja) | 燃料電池の加湿状態判定装置 | |
JP5214906B2 (ja) | 燃料電池システム | |
JP2006153598A (ja) | ガス検出装置およびガス検出素子の制御方法 | |
JP2013247051A (ja) | 燃料電池システムの換気方法 | |
JP4028320B2 (ja) | 燃料循環式燃料電池システム | |
JP4083652B2 (ja) | ガスセンサの制御装置 | |
JP2006134643A (ja) | 燃料電池システム | |
JP5564315B2 (ja) | 燃料電池システム | |
JP5109284B2 (ja) | 燃料電池システム | |
WO2006054424A1 (ja) | 燃料電池システム | |
JP3936223B2 (ja) | 水素検出装置 | |
JP2009245818A (ja) | 燃料電池装置 | |
JP2007200602A (ja) | 燃料電池システム | |
JP2006252968A (ja) | 燃料電池を用いた給電装置 | |
JP3844723B2 (ja) | ガスセンサの結露防止構造 | |
JP2008288147A (ja) | 燃料電池システム | |
JP4675605B2 (ja) | 燃料電池の酸化剤供給装置 | |
JP2005091322A (ja) | ガスセンサ | |
JP2006010546A (ja) | ガス検出装置及びこれを備える燃料電池システム | |
JP2006012715A (ja) | 燃料電池システム | |
JP2009134977A (ja) | 燃料電池システム | |
JP2009129886A (ja) | 加湿制御装置 | |
JP2006324038A (ja) | 燃料電池システム | |
JP2007294122A (ja) | 燃料電池システムの制御装置 |