JP6289246B2 - 希釈器 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば、燃料電池等の燃料を用いる装置から排出される排ガスに大気を混合させて希釈する希釈器に関する。
従来、燃料電池を搭載した車両において、燃料電池から排出される水素オフガスを、外部から導入された空気によって希釈して放出する燃料電池システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1の燃料電池システムでは、希釈器で希釈された水素オフガスを排ガスとして外部に排出する排気配管の後端部に形成した絞り部と、排気配管の外部である床下空間から排気配管の内部に空気をエゼクタ作用で吸引する吸引部と、を設けて、希釈器の下流で排ガスを更に希釈している。
また、その燃料電池システムでは、排気配管の内部を流動する排ガスが、吸引部から排気配管の外部の方向に流れるのを阻止する逆流防止弁を絞り部の先端に配設して、排ガスが大気の吸引部側に逆流するのを防止している。
この他、特許文献2には、供給された水素オフガスと酸素オフガスとを混合室で混合することによって水素オフガスを希釈する水素希釈器と、酸素オフガス排出流路から排出された排ガスを、拡散板に衝突させてオフガス排出口の開口径方向に拡散させることによって大気に混ぜる拡散板と、を備えた車載用燃料電池システムが開示されている。
特開2009−170209号公報 特開2002−289237号公報
しかしながら、特許文献1に記載の燃料電池システムでは、排気配管内の絞り部の後端に逆流防止弁が設けられているため、部品点数及び組付工数が増加して、コストアップになるという問題点があった。
また、特許文献2に記載の車載用燃料電池システムでは、希釈器と拡散板との二部材で水素オフガスを希釈しているため、部品点数が多いという問題点があった。
また、その車載用燃料電池システムでは、酸素オフガス排出流路の最後端で、排ガスを拡散板に当てることによって拡散させているので、排ガスの圧力損失の上昇や、排ガスが拡散板に当たったときに騒音、振動等が発生することが予想される。
また、特許文献1に記載されているように、燃料電池搭載車では、車体後部の床下空間に、希釈器の機能を果たす排気配管の絞り部及び吸引部が配置されている。
図13は、希釈器を搭載した燃料電池搭載車の比較例の車体後部を示す概略斜視図である。
図13に示すように、比較例の燃料電池搭載車100は、車体後部に配置された排気管200の後端部210と、この後端部210に配置して外部の空気を吸引する吸引部320を有する略円筒状の希釈器本体310と、から構成された希釈器300を搭載している。このような希釈器300では、吸引部320で負圧を発生させて大気を吸引することによって、水素オフガスを大気で希釈している。
希釈器本体310は、金属製の上側半体340と、この上側半体340の下側に合致した状態に接合される金属製の下側半体350と、を接合して略円筒形状に形成されている。希釈器300は、前記特許文献1に記載された車両と同様に、車体後部の荷室110の床下に配置されている。希釈器本体310の排気口330の下側周辺には、排気口330に連続して設置された筒状の迎え部410を有する略板状のアンダーカバー400が設けられている。アンダーカバー400は、前端部がピン700によって車体に固定され、後端部がピン700によってリヤバンパ500に固定されている。
また、燃料電池搭載車100は、後退した際に、縁石600等の障害物が車体に衝突した場合、車体下方に設置した希釈器本体310が障害物に押圧されて変形し、流路の容積が減少するなどして、希釈器300の機能が低下する虞があった。
その希釈器本体310の変形を防止するために、燃料電池搭載車100では、希釈器本体310を縁石600の高さH100よりも高い、高さH200の位置に設置している。その結果、希釈器300を搭載した燃料電池搭載車100では、希釈器300の上方に設置される荷室110の荷室底面120の位置が高くなるので、荷室110の容量が小さくなる場合があった。
そこで、本発明は、障害物が衝突することによって機能が低下するのを抑制することができる希釈器を提供することを課題とする。
前記課題を解決するための手段として、本発明に係る希釈器は、排気管の下流側後端部に形成された噴出口と、前記噴出口から噴出される主流による負圧を用いて副流である大気を吸引する吸引口を有すると共に、吸引後の主流と前記副流とを混合して希釈する混合部を有する希釈器本体と、を備え、前記希釈器本体の少なくとも下側部分は、外力が負荷されて変形しても、前記外力を除くと、元の形状に弾性的に戻る樹脂材料で形成されて、車体下部に配置されて車体の下面を形成して前記混合部を保護する板状の下方部材が一体形成され、前記下方部材には、前記混合部で前記主流と前記副流とを混合して希釈した排ガスを大気中に排出する排気口が形成されていることを特徴とする。
このような構成によれば、希釈器は、希釈器本体の少なくとも下側部分が、外力を除くと元の形状に戻る樹脂材料で形成されていることにより、外力を受け変形したとしても、元の形状に戻るので、変形によって流路の容積が減少するなどして希釈器の機能が低下するのを抑制することができる。このため、希釈器を搭載した車両は、希釈器をさらに車体の低い位置に設置することができるので、希釈器の上方に設けられる部材の設置位置を下げて配置して、希釈器の上方にスペースを確保することが可能となる。
また、このような構成によれば、希釈器の希釈器本体は、車体下部に設置される下方部材に一体形成されていることによって、部品点数及び組付工数を削減して、コストダウンと軽量化を図ることができる。
また、車両が後退した際に、縁石等の障害物が衝突しても、車体下部に設置された下方部材に障害物が衝突するので、希釈器本体が変形したり、破損したりするのを下方部材によって抑制することができる。このため、希釈器は、衝突の際に、希釈器本体が障害物等から衝突力で破損、変形し、水素オフガス等の流れが悪化して、機能障害が発生するのを抑制することができる。
また、希釈器は、希釈器本体が障害物等の衝突力から回避されるように、下方部材と一体形成されていることによって、希釈器本体の位置を低く設定することができるので、希釈器の上方にさらなる空間を形成することができる。
また、希釈器の上方に荷室が設けられている場合は、荷室の荷室底面の位置を下げて配置することが可能となるので、荷室の容積を増大させることができる。
また、前記希釈器本体は、全体が前記樹脂材料で形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、希釈器本体は、全体が外力を除くと元の形状に戻る樹脂材料で形成されていることにより、外力を受け弾性変形した場合、さらに、元の形状に戻り易くすることができる。
また、前記下方部材は、車体の下面に設けられたアンダーカバーであることが好ましい。
このような構成によれば、下方部材は、車体の下面に設けられたアンダーカバーであることによって、希釈器とアンダーカバーとが一体であるため、部品点数及び組付工数を削減して、コストダウンと重量ダウンを図ることができる。また、希釈器は、走行中に車体下面に衝突する飛び石等の異物や、縁石等の障害物が希釈器本体に衝突するのをアンダーカバーで防ぐことができるので、障害物に対する耐久性を向上させることができる。このため、希釈器本体がそれらの衝突によって変形したり、破損したりして希釈器に機能障害が発生するのを抑制することができる。
また、前記下方部材は、車輪の周囲に配置されるホイールハウスを形成するホイールパネルの上側外周部に設けられるホイールハウスカバー、または、前記ホイールパネルの内側に設けられるプロテクタであり、車体後部方向に延びた延設部を有していることが好ましい。
このような構成によれば、下方部材は、ホイールハウスカバーであることにより、ホイールハウスの上側を覆って保護するホイールハウスカバーの機能を果たす。また、下方部材は、プロテクタであることにより、ホイールハウスの下側内面を覆って、タイヤによって跳ね上げられる泥や砂利が当たるのを防止するプロテクタの機能を果たす。下方部材であるホイールハウスカバー、または、プロテクタは、車体後部方向に延びた延設部を有することにより、延設部の上方に希釈器本体の混合部を配置することが可能となる。
また、前記下方部材は、当該下方部材の周囲に配置された部材と比べ、帯電性が低く設定されていることが好ましい。
このような構成によれば、下方部材は、帯電性が低く設定されていることにより、水素オフガスが流れる希釈器を、静電気が帯電し難くすることができる。
また、前記混合部は、前記排気管の前記噴出口の上流側の外径よりも大きな径で形成されていることが好ましい。
このような構成によれば、混合部は、噴出口の外径よりも大きな径で形成されていることによって、外気を導入し易くして希釈器の機能を向上させることができると共に、混合部の剛性を向上させることができる。
また、前記希釈器本体を搭載した車両は、車体後部よりも前方に、水素を利用して発電を行う燃料電池を備え、前記燃料電池から排出される排ガスは、前記車体後部に設置した前記希釈器本体で希釈されることが好ましい。
このような構成によれば、車両は、後部よりも前方に燃料電池を備え、車体後部に希釈器本体を設置していることによって、車両中央部に空きスペースを形成することができるため、車両中央部のスペースを有効利用することができる。
本発明に係る希釈器によれば、障害物が衝突することによって希釈器の機能が低下するのを抑制することができる。
本発明の実施形態に係る希釈器の一例を示す概略図である。 車両に搭載される燃料電池システムの一例を示す概略構成図である。 希釈器の設置状態を示す車体後部の概略斜視図である。 希釈器の配置状態を示す車体後部の概略平面図である。 希釈器の一例を示す図であり、(a)は混合部の概略分解斜視図、(b)は希釈器の概略斜視図である。 希釈器の設置状態を示す車体後部の概略縦端面図である。 本発明の実施形態に係る希釈器の第1変形例を示す図であり、希釈器の要部拡大概略縦端面図である。 本発明の実施形態に係る希釈器の第1変形例を示す図であり、希釈器の要部概略斜視図である。 本発明の実施形態に係る希釈器の第2変形例を示す図であり、希釈器の要部拡大概略縦端面図である。 本発明の実施形態に係る希釈器の第2変形例を示す図であり、希釈器の要部概略斜視図である。 本発明の実施形態に係る希釈器の第3変形例を示す図であり、希釈器の設置状態を示す車両の後部概略図である。 本発明の実施形態に係る希釈器の第4変形例を示す図であり、車両に設けられる希釈器の設置例を示す車両の後部概略図である。 希釈器を搭載した燃料電池搭載車の比較例の車体後部を示す概略斜視図である。
図1〜図6を参照して、本発明の実施形態に係る希釈器の一例を説明する。
なお、車両Cの前進方向を「前」、後退方向を「後」、「鉛直上方側を「上」、鉛直下方側を「下」、車幅方向を「左」、「右」として説明する。
≪車両≫
まず、本発明の実施形態に係る希釈器を説明する前に、本発明が適用される車両Cについて説明する。図1に示すように、車両Cは、燃料を用いる装置から排出される排ガスを、大気や圧縮空気等に混合させて希釈する希釈器5を搭載した自動車であれば、その形式及び種類は特に限定されない。つまり、車両Cは、希釈器5を有していればよい。
また、車両Cは、水素や石油系の燃料を使用して排ガスを排出するエンジンや、排ガスを排出する電源からの電力で駆動させるパワーユニット等を搭載して走行するものであればその形式・種類は特に限定されない。つまり、車両Cは、乗用車、バス、トラック、作業車等であってもよい。
以下、車両Cの一例として、水素オフガスを排出する燃料電池10を搭載した乗用車タイプの燃料電池車両Vを例に挙げて本発明を説明する。
≪燃料電池車両≫
図1に示すように、燃料電池車両Vは、燃料電池10の発電電力によって走行用の走行モータ(図示省略)を回転させて走行する電気自動車であり、燃料電池システム1を搭載している。燃料電池車両V(車両C)は、車体後部8bよりも前方に、水素を利用して発電を行う燃料電池10を備えている。燃料電池車両Vの車体前部8aには、ラジエータ2、燃料電池10、走行モータ(図示省略)、エアコンプレッサ3等が収納されるモータルームMRが設置されている。燃料電池車両Vの車体後部8bには、水素タンク4(図2参照)と、希釈器5と、が設けられている。車体前部8aから車体後部8bに亘って、排気管6が設置されている。
ラジエータ2は、燃料電池車両Vの走行によって発生する走行風を車体前方から吸引して取り入れて、熱媒である冷却水を冷却する。ラジエータ2は、例えば、燃料電池10や走行モータ(図示省略)を冷却する冷却水を空気によって冷却するファン付きのラジエータから成る。
走行モータ(図示省略)は、燃料電池10で発電された電力を使用して回転して車輪86(図6参照)を駆動させるための電動モータである。また、走行モータ(図示省略)は、不図示のインバータまたはパワードライブユニット(PDU)等によって供給される電流が調整される。
≪燃料電池システム≫
図2に示すように、燃料電池システム1は、燃料電池10と、燃料電池10のアノードに対して水素(燃料ガス、反応ガス)を給排するアノード系と、燃料電池10のカソードに対して酸素を含む空気(酸化剤ガス、反応ガス)を給排するカソード系と、燃料電池10の発電を制御する電力制御系と、それらを電子制御する電子制御装置(図示省略)と、を備えている。
≪燃料電池≫
燃料電池10は、アノード極に水素が供給され、カソード極に酸化剤ガスとしての空気(酸素)が供給されることで、水素と酸素との電気化学反応によって発電するように構成されている。
<アノード系>
アノード系は、水素タンク4(燃料ガス供給源)と、循環ポンプPと、パージ弁42と、オリフィス43,47と、キャッチタンク45と、ドレン弁46と、を主に備えている。
水素タンク4は、燃料電池10に供給する燃料である高純度の水素ガスが高圧で充填された容器である。水素タンク4には、水素ガスを燃料電池10に送る水素ガス供給路40が接続されている。水素タンク4は、燃料電池車両Vの後輪付近の荷室84(図4参照)の下前方に横置きに配置されている。
水素ガス供給路40は、水素タンク4内の高圧水素を燃料電池10に送るための流路である。水素ガス供給路40は、上流側が水素タンク4に接続され、下流側が燃料電池10に接続されている。水素ガス供給路40には、電子制御装置(図示省略)の指令で開弁して、水素ガスを燃料電池10に供給させるための遮断弁(図示省略)が設けられている。
水素ガス供給路40には、水素オフガスを循環させる循環ポンプPが配置された水素ガス循環路41が接続されている。
なお、循環ポンプPは、エゼクタが使用される場合、必ずしも必要とされるものではない。
水素ガス循環路41は、燃料電池10から排出された水素オフガスを再度、水素ガス供給路40に戻して循環させる流路である。水素ガス循環路41には、この水素ガス循環路41から分岐されてパージ弁42及びオリフィス43が設けられた水素オフガス排出路44と、水素ガス循環路41から分岐されてキャッチタンク45、ドレン弁46及びオリフィス47を介して水素オフガス排出路44に接続された排水路48と、が接続されている。
パージ弁42は、燃料電池10の発電時に、電子制御装置(図示省略)の指令で作動して開弁すると、水素ガス循環路41を循環する水素オフガスに含まれる不純物(水蒸気、窒素等)を水素オフガス排出路44に排出するための電磁弁である。
オリフィス43,47は、パージ弁42及びドレン弁46の下流側に配置されて、それらの弁を通じて流れる水素オフガスの流量を調整するものである。
水素オフガス排出路44は、上流側が水素ガス循環路41に接続され、下流側がマフラー7に接続されている。
キャッチタンク45は、燃料電池10の発電によって生じた生成水等の残留水を貯留するタンクである。
ドレン弁46は、開弁することによって、キャッチタンク45に貯留した水(結露水)を排水路48から排水させるための電磁弁である。
<カソード系>
カソード系は、エアコンプレッサ3(酸化剤ガス供給源)と、制御弁32と、を主に備えている。
図2に示すように、エアコンプレッサ3は、モータの駆動によって生成された圧縮空気を、空気供給流路30を介して燃料電池10に供給する装置であり、燃料電池10に酸化剤として供給される空気を送り出すのに用いられる。エアコンプレッサ3は、電子制御装置(図示省略)の指令で作動すると、酸素(酸化剤ガス)を含む空気を燃料電池10に供給するようになっている。
空気供給流路30は、燃料電池10のカソードに空気を供給する供給路である。空気供給流路30は、上流側がエアコンプレッサ3に接続され、下流側が燃料電池10に接続されている。この空気供給流路30の途中には、制御弁32が設けられたバイパス流路31が接続されている。
バイパス流路31は、エアコンプレッサ3の空気を酸素オフガス排出流路33を介してマフラー7に送る流路である。制御弁32は、電子制御装置(図示省略)の指令で開かれ、空気をバイパス流路31及び酸素オフガス排出流路33を介してマフラー7に送るようにする電磁弁である。
酸素オフガス排出流路33は、燃料電池10から排出された酸素オフガスをマフラー7を介して希釈器5に送るための流路である。酸素オフガス排出流路33は、上流側が燃料電池10に接続され、下流側がマフラー7に接続されている。酸素オフガス排出流路33の途中には、水素オフガス排出路44が接続されている。
マフラー7は、消音器であり、酸素オフガス排出流路33からの酸素オフガスと、水素オフガス排出路44からの水素オフガスと、が流れ込むようになっている。
排気管6は、酸素オフガス排出流路33及び水素オフガス排出路44に流れた排ガスを前記マフラー7、希釈器5を介して車外に排出させるための流路である。図3に示すように、排気管6は、車体前方の床下からフロアパネル81、車体フレーム82、及びリヤサブフレーム83の下側を通って荷室84(図4参照)の床下に配置された希釈器5まで延設されている。排気管6の下流側の後端部6aは、希釈器5の希釈器本体51内に挿入して配置される噴出口6bが形成され、希釈器5の一部を構成している。
なお、マフラー7は、必要に応じて適宜設ければよく、無くても構わない。図3〜図6では、マフラー7を省略している。
<希釈器>
図5(b)に示すように、希釈器5は、排気管6の下流側後端部に形成された噴出口6bと、上流側端部に形成された吸引口5a、下流側端部に形成された排気口5b、及び、吸引口5aと排気口5bとの間に形成された混合部5cを有する希釈器本体51と、を備えている。希釈器5は、噴出口6bから噴出される水素オフガスの主流(矢印a)による負圧を用いて副流(矢印b)である大気を吸引口5aから吸引して、吸引後の主流(矢印a)と副流(矢印b)とを混合部5cで混合して希釈して排気口5bから大気中に排出する。図6に示すように、希釈器5は、車体後部8bの荷室84の荷室底面84aの下方に設置されている。
希釈器本体51は、少なくとも下側部分(例えば、下方部材54、下側半体53)が、外力が負荷されて変形しても、外力を除くと、元の形状に弾性的に戻る樹脂材料で形成されている。元の形状に戻ることが可能な樹脂材料は、特に限定されないが、例えば、ウレタン樹脂等が挙げられる。希釈器本体51は、車体下部に配置されている。
希釈器本体51は、例えば、半円筒状の金属製の上側半体52と、この上側半体52の下側に合致した状態に接合される樹脂製の下側半体53と、上側半体52と下側半体53とを接合して略円筒形状に形成され筒状部51aの後端を接合されて下方部材54と、を一体に形成して成る。
筒状部51aの内壁と、筒状部51a内に挿入された排気管6の後端部6aの外周面との間には、吸引口5aを形成する隙間が介在されている。上側半体52と下側半体53と下方部材54は、接着剤で互いに接合してもよいし、ボルト等の固定具55で互いに連結してもよいし、また、上側半体52に対して下側半体53及び下方部材54を樹脂でインサート成形して一体化にしてもよい。なお、インサート成形とは、金型内にインサート部品である金属製の上側半体52を装填した後、下側半体53及び下方部材54を成形する樹脂材料を注入して上側半体52を溶融樹脂で包んで固化させて、一体化させた複合部品を製造する工法である。
その一体化された希釈器本体51は、図5(b)及び図6に示すように、側面視して後下がりに略円弧状に曲がって形成された筒状部51aに、前下がりに斜めに配置された平板状の下方部材54を当接した状態に形成されている。希釈器本体51は、下方部材54の周縁部をピン等の複数の固定具55によって車体フレーム82(図3参照)及びバンパ85(図6参照)に固定されている。
吸引口5aは、大気を吸引する部位であり、希釈器本体51の筒状部51aの先端部に形成され、前方方向に向けて開口している。
排気口5bは、排ガスを大気中に排出する部位であり、希釈器本体51の筒状部51aの後端部に形成され、後側斜め下方向に向けて開口している。
混合部5cは、水素オフガスが大気と混合されて希釈される部位であり、筒状部51a内の吸引口5aから排気口5bまでの中空部である。混合部5cの先端部側には、排気管6の噴出口6bが差し込んだ状態に配置されている。
固定孔5dは、固定具55が挿入される貫通孔であり、下方部材54の周縁部等に適宜な間隔で複数形成されている。
上側半体52は、縦断面視して略半円状に形成されて、荷室84の荷室底面84aの下側近傍に配置されている。
下側半体53は、縦断面視して略半円状に形成されて、上側半体52に合致させて筒体状に形成される。
図6に示すように、下方部材54は、縁石等の路面の突起や、跳ね石等から希釈器本体51及び荷室底面84aを保護するための板状部材であり、車体8の下面を形成するように配置されている。下方部材54は、荷室底面84aの下方に適宜な空間を介して斜め後上がりに配置された樹脂製の平板部材からなり、車体後部8bの車体下部に設置されている。
下方部材54は、略板状の保護カバーの機能を果たす板状部材であって、フロアパネル81の下方の床下空間に配置された部材の下側を覆って保護するアンダーカバーであってもよい。
下方部材54は、下方部材54の周囲に配置されたバンパ85等の樹脂製の部材と比べ、帯電性が低く設定されている。下方部材54を帯電し難くする帯電防止処理方法としては、例えば、希釈器本体51を形成する樹脂材料に導電性のカーボンブラックや金属粉を練り込む方法と、希釈器本体51を形成する樹脂材料中に導電性の帯電防止剤を含ませて形成する方法と、希釈器本体51の表面に導電性の高い材料をコーティングしたり、表面処理を行ったりして表面を帯電防止膜で覆う方法等が挙げられる。
なお、希釈器本体51は、樹脂製の下側半体53も下方部材54と同様に、帯電性を低く設定してもよいし、また、希釈器本体51全体を導電性にしてもよい。
≪希釈器の作用≫
次に、本実施形態に係る希釈器の作用について説明する。
まず、運転者が燃料電池車両Vのイグニッションスイッチ(図示省略)をONにすると、図2に示すエアコンプレッサ3が駆動される。また、水素タンク4内の水素は、水素ガス供給路40を介して燃料電池10のアノード極に供給され、エアコンプレッサ3から空気供給流路30を介して、加湿器(図示省略)によって加湿された空気が燃料電池10のカソード極に供給される。これにより、燃料電池10内において水素と加湿空気中の酸素とが電気化学反応によって発電が行われ、走行モータ(図示省略)等の負荷に電力(発電電流)が供給され、走行モータの回転動力によって燃料電池車両Vの駆動輪が駆動される。
また、水素の利用効率を高めるために、燃料電池10のアノード極から排出された水素を、水素ガス循環路41を介して燃料電池10のアノード極に導入して再循環させている。また、水素パージ処理時に、パージ弁42を介して排出された水素オフガスは、マフラー7、排気管6を介して希釈器5に導入される。
例えば、図1に示すように、燃料電池車両Vが走行すると、車両前方から走行風が、導風板からモータルームMRに侵入してエアコンプレッサ3や走行モータ(図示省略)等を冷却する。図6に示すように、車体後部8bに流れた走行風(副流b)は、希釈器本体51の先端の吸引口5aから混合部5c内に流れ込む。
図5(b)及び図6に示すように、前記排気管6に流れた水素オフガス(主流a)は、排気管6の噴出口6bから希釈器本体51内の混合部5cに噴出されると、負圧を発生させて、前記走行風(副流b)を吸引口5aから希釈器本体51内の混合部5cに吸引する。そして、この混合部5cで吸引した大気と混合されて希釈された後、排気口5bから大気中に排出される。
この場合、燃料電池車両Vが停車中であっても、希釈器5は、燃料電池10から排出された水素オフガスが、排気管6の噴出口6bから混合部5cに噴出されることで負圧が生じるので、大気を吸引口5aから吸引することができる。このため、希釈器5は、燃料電池車両Vが停車中であっても、希釈器本体51の混合部5cで水素オフガスに大気を混合させて希釈させた後、車両後方へ流出させることができる。
また、希釈器5に流れて来る水素オフガスは、その流量がオリフィス43,47によって調整されて、少量になるように規制されているため、希釈器5で容易に規定の濃度以下の水素含有量に希釈されるようになっている。
また、希釈器本体51内を流れる水素オフガスは、下方部材54が、下方部材54の周囲に配置された部材と比べて帯電性が低く設定された導電性の材料で形成されているので、静電気の影響を受けることがない。
また、図6に示すように、燃料電池車両Vが後退して縁石9に衝突した場合、希釈器本体51の下方部材54が、車両Cの車体下面に一体に設けられたアンダーカバーであることによって、希釈器5の上側半体52及び下側半体53を保護することができる。この場合、たとえ、縁石9が希釈器本体51に衝突したとしても、希釈器本体51は、下側部分の下方部材54と下側半体53とが、外力の負荷により変形しても、外力を除くと、元の形状に弾性的に戻る樹脂材料で形成されるので、変形したり、破損したりすることがない。
このため、希釈器本体51は、下方部材54及び下側半体53が縁石9に衝突する縁石9の高さH1まで、下方部材54及び下側半体53を下げた状態に配置することができる。その結果、希釈器本体51は、比較例の希釈器300(図11参照)と比較して、下側半体53の位置を、希釈器300の下側半体350(図11参照)よりも高さH2の分だけ下側に配置することが可能となる。これにより、荷室84は、荷室底面84aの位置を、比較例の荷室底面120(図11参照)よりも高さH2分だけ下側に下げて設置して、荷室84の容積を増加させて収納能力を向上させることができる。
[第1変形例]
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、その技術的思想の範囲内で種々の改造及び変更が可能であり、本発明はこれら改造及び変更された発明にも及ぶことは勿論である。以下、前記実施形態で説明したものと同一なものは、同一符号を付してその説明は省略する。
図7は、本発明の実施形態に係る希釈器の第1変形例を示す図であり、希釈器の設置状態を示す車両の後部概略図である。図8は、本発明の実施形態に係る希釈器の第1変形例を示す図であり、希釈器の要部概略斜視図である。
図7及び図8に示すように、希釈器本体51Aの下方部材54Aは、車輪86の周囲に配置されるホイールハウス8cを形成するホイールパネル87の上側外周部に設けられるホイールハウスカバーであってもよい。
この場合、希釈器本体51Aは、筒状に形成された筒状部51Aaと、筒状部51Aaを下側から保持すると共に、ホイールハウス8cの上側外周部を覆う下方部材54A(ホイールハウスカバー)と、を有している。筒状部51Aaと下方部材54Aとは、弾性的に元の形状に戻る樹脂材料で一体に形成されている。このため、希釈器本体51Aは、部品点数を削減することができる。
筒状部51Aaは、水素オフガスの希釈機能を果たす部位である。筒状部51Aaは、上流端側に形成された吸引口5Aaと、下流端側に形成された排気口5Abと、中央部の内部に形成された混合部5Acと、を有している。
下方部材54A(ホイールハウスカバー)は、ホイールパネル87の上側外周部に取り付けられるホイールハウスカバー部54Aaと、ホイールハウスカバー部51Acの後端部から車体後部方向に延びた延設部54Abと、を有している。
ホイールハウスカバー部54Aaは、ホイールハウス8cの上側外周面を覆って保護するカバー部材の機能を有している。ホイールハウスカバー部54Aaは、縦断面視して略半円筒状に形成されて、ホイールハウス8cの上側外周面の前端部から後端部に亘って設けられている。ホイールハウスカバー部54Aaは、固定具55によってホイールパネル87に取り付けられている。
延設部54Abは、筒状部51Aaを保持する支持部材としての機能と、筒状部51Aaを下側から覆って保護するアンダーカバー部材としての機能と、を有している。延設部54Abは、側面視して、ホイールハウスカバー部54Aaの後端からバンパ85の下面まで配置されて、略平板状に形成されている。延設部54Abは、固定具55によってバンパ85及び車体8に取り付けられている。
このように形成された希釈器本体51Aの下方部材54Aは、ホイールハウス8cの上側を保護するホイールハウスカバーとしての機能を果たすホイールハウスカバー部54Aaと、混合部5Acを保護するアンダーカバーとしての機能を果たす延設部54Abと、が一体になっている。このため、下方部材54Aは、多機能にすることができる。
[第2変形例]
図9は、本発明の実施形態に係る希釈器の第2変形例を示す図であり、希釈器の設置状態を示す車両の後部概略図である。図10は、本発明の実施形態に係る希釈器の第2変形例を示す図であり、希釈器の要部概略斜視図である。
図9及び図10に示すように、希釈器本体51Bの下方部材54Bが、車輪86の周囲に配置されるホイールハウス8cを形成するホイールパネル87の内側に設けられるプロテクタであってもよい。
この場合、希釈器本体51Bは、筒状に形成された筒状部51Baと、筒状部51Baを下側から保持すると共に、ホイールハウス8cの下側内面を覆う下方部材54B(プロテクタ)と、を弾性的に元の形状に戻る樹脂材料で一体にして形成されている。このため、希釈器本体51Aは、部品点数を削減することができる。
筒状部51Baは、前記第1変形例と同様に、上流端側に形成された吸引口5Baと、下流端側に形成された排気口5Bbと、中央部の内部に形成された混合部5Bcと、を有している。
下方部材54B(プロテクタ)は、ホイールハウス8cのホイールパネル87の下側内面に取り付けられるプロテクタ部54Baと、プロテクタ部54Baの後端部から車体後部方向に延びた延設部54Bbと、を有している。
プロテクタ部54Baは、ホイールハウス8cの下側内面を小石や泥から保護する所謂プロテクタの機能を有している。プロテクタ部54Baは、縦断面視して略半円状に形成され、ホイールハウス8cの下側内面を覆うように配置されて、固定具55によってホイールパネル87に取り付けられている。
延設部54Bbは、前記第1変形例と同様に、筒状部51Baの支持部材としての機能と、アンダーカバー部材としての機能と、を有している。延設部54Bbは、側面視して、プロテクタ部54Baの後端からバンパ85の下面まで配置されて、略平板状に形成されている。
このように形成された下方部材54Bは、ホイールハウス8cの内面を保護する所謂プロテクタとしての機能を果たすプロテクタ部54Baと、混合部5Bcを保護するアンダーカバーとしての機能を果たす延設部54Bbと、が一体になっている。このため、下方部材54Bは、多機能にすることができる。
[第3変形例]
図11は、本発明の実施形態に係る希釈器の第3変形例を示す要部拡大縦端面図である。
図11に示すように、希釈器5Cの混合部5Ccは、排気管6Cの下流側端部に形成された噴出口6Cbの上流側の外径D2よりも大きな径D1で形成してもよい。
希釈器5Cは、このように形成することによって、希釈器5Cの混合部5Ccの径D1を大きく形成した分だけ、希釈器5Cの全体としての強度を向上させることができる。
また、排気管6Cは、噴出口6Cbの内径D3を、噴出口6Cbの上流側の外径D2よりも小さく絞り形成してノズル形状にすることにより、さらに、噴出口6Cbから噴出する水素ガスの流速をオリフィス効果で上げることができる。このため、希釈器5Cは、吸引口5Caから吸引する大気の吸引力を向上させることにより、混合能力を高めることができる。また、混合部5Ccで水素オフガスと大気とが混合されて希釈された水素を、さらに、速度を速くして排出させることができる。
[第4変形例]
図12は、本発明の実施形態に係る希釈器の第4変形例を示す図であり、希釈器の設置状態を示す車両の後部概略図である。
図12に示すように、希釈器5Dは、排気口5Dbの向きを横方向(車体左側部方向)にして車体後部8bに設けてもよい。また、希釈器5Eは、排気口5Ebの向きを車体右側部方向にして車体後部8bに設けてもよい。また、希釈器5Fは、排気口5Fbの向きを後方向にして車体後部8bの中央部や左右寄りの位置等に設けて適宜設置位置及び向きを変更してもよい。
[第5変形例]
前記実施形態では、希釈器5の一例として、図5(a)、(b)に示すように、希釈器本体51の下側部位(下側半体53及び下方部材54)が樹脂で形成されて、希釈器本体51の上側部位(上側半体52)が金属で形成されている場合を例に挙げて説明したが、希釈器5はこれに限定されるものではない。
例えば、希釈器本体51は、少なくとも、下側部位が樹脂で形成されてあればよく、希釈器本体51の全体が外力を受けて変形したとしても、弾性的に元の形状に戻る樹脂材料で形成されたものであってもよい。
その場合、希釈器本体51は、上側半体52と下側半体53とから成る筒状部51aと、車両の車体下面に設置される下方部材54と、を樹脂で一度に一体形成したものであってもよい。
[その他の変形例]
前記実施形態では、車両Cの一例として燃料電池車両Vを例に挙げて説明したが、排ガスを排出する自動車であればよく、水素エンジンを搭載した自動車や、ガソリン、軽油、重油等の石油系の燃料を使用するエンジンを搭載した自動車や、エタノールやメタノール等のアルコール系の燃料を使用するエンジンを搭載した自動車であってもよい。
また、前記実施形態では、燃料電池車両Vとして、乗用車タイプの自動車を例に挙げて説明したが、燃料電池車両Vの型式は特に限定されない。例えば、燃料電池車両Vは、バス、トラック、あるいは、作業車等であっても構わない。
つまり、車両Cは、希釈器5を搭載する自動車であれば本発明の希釈器を適用することができる。
また、前記実施形態では、燃料として高圧容器から成る水素タンク4に貯留された水素を用いているが、これに代えて、水素吸蔵合金を収容したタンクや、あるいは、メタノール系等の燃料を改質して水素を取り出す態様としてもよい。
また、希釈器本体51は、少なくとも、希釈器本体51の下側部分が外力を受けて変形しても弾性的に元の形状に戻る樹脂材料で形成されてあればよく、下方部材54をのみをその樹脂材料で形成してもよく、また、希釈器本体51全体を弾性的に元の形状に戻る樹脂材料で形成してもよい。
また、希釈器本体51は、筒状部51aの下側部位、あるいは、筒状部51a全体を樹脂製にした場合、筒状部51aが変形しても、元に形状に戻るので、その場合、下方部材54はなくても構わない。また、その場合、下方部材54を筒状部51aと別体にしてもよい。
1 燃料電池システム
5,5A,5B,5D,5E,5F 希釈器
5a,5Aa,5Ba 吸引口
5b,5Ab,5Cb,5Db,5Eb,5Fb 排気口
5c,5Ac,5Bc,5Cc 混合部
6,6B 排気管
6,6Bb 噴出口
8 車体
8c ホイールハウス
8b 車体後部
10 燃料電池
51,51A,51B 希釈器本体
51a,51Aa 筒状部
51Ab アンダーカバー部
51Ac プロテクタ部
52 上側半体
53 下側半体
54 下方部材
54A 下方部材(ホイールハウスカバー)
54Ab,54Bb 延設部
54B 下方部材(プロテクタ)
87 ホイールパネル
a 主流
b 副流
C 車両
D1 混合部の径
D2 排気管の上流側の外径D2
V 燃料電池車両

Claims (7)

  1. 排気管の下流側後端部に形成された噴出口と、
    前記噴出口から噴出される主流による負圧を用いて副流である大気を吸引する吸引口を有すると共に、吸引後の主流と前記副流とを混合して希釈する混合部を有する希釈器本体と、を備え、
    前記希釈器本体の少なくとも下側部分は、外力が負荷されて変形しても、前記外力を除くと、元の形状に弾性的に戻る樹脂材料で形成されて、車体下部に配置されて車体の下面を形成して前記混合部を保護する板状の下方部材が一体形成され、
    前記下方部材には、前記混合部で前記主流と前記副流とを混合して希釈した排ガスを大気中に排出する排気口が形成されていることを特徴とする希釈器。
  2. 前記希釈器本体は、全体が前記樹脂材料で形成されていることを特徴とする請求項1に記載の希釈器。
  3. 前記下方部材は、車体の下面に設けられたアンダーカバーであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の希釈器。
  4. 前記下方部材は、車輪の周囲に配置されるホイールハウスを形成するホイールパネルの上側外周部に設けられるホイールハウスカバー、または、前記ホイールパネルの内側に設けられるプロテクタであり、車体後部方向に延びた延設部を有していることを特徴とする請求項ら請求項3のいずれか1項に記載の希釈器。
  5. 前記下方部材は、当該下方部材の周囲に配置された部材と比べ、帯電性が低く設定されていることを特徴とする請求項から請求項のいずれか1項に記載の希釈器。
  6. 前記混合部は、前記排気管の前記噴出口の上流側の外径よりも大きな径で形成されていることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の希釈器。
  7. 前記希釈器本体を搭載した車両は、車体後部よりも前方に、水素を利用して発電を行う燃料電池を備え、
    前記燃料電池から排出される排ガスは、前記車体後部に設置した前記希釈器本体で希釈されることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の希釈器。
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