JP5998972B2 - 燃料電池搭載車両 - Google Patents

燃料電池搭載車両 Download PDF

Info

Publication number
JP5998972B2
JP5998972B2 JP2013024086A JP2013024086A JP5998972B2 JP 5998972 B2 JP5998972 B2 JP 5998972B2 JP 2013024086 A JP2013024086 A JP 2013024086A JP 2013024086 A JP2013024086 A JP 2013024086A JP 5998972 B2 JP5998972 B2 JP 5998972B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel cell
vehicle
exhaust
cover non
hydrogen
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013024086A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014151805A (ja
Inventor
康彦 大橋
康彦 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2013024086A priority Critical patent/JP5998972B2/ja
Publication of JP2014151805A publication Critical patent/JP2014151805A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5998972B2 publication Critical patent/JP5998972B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Arrangement Or Mounting Of Propulsion Units For Vehicles (AREA)

Description

本発明は、燃料電池搭載車両に関する。
従来から、燃料電池スタックやガスタンクなどを含む燃料電池システムを車両の床下、すなわち、フロアパネルの下方に配置した燃料電池搭載車両が知られている。この燃料電池搭載車両において、車両の走行時に燃料電池システムに飛び石や路面上の突起等が接触することを防止するために、燃料電池システムの下方にアンダーカバーを備えたものが知られている(特許文献1)。
特開2009−173177号公報 特開2004−034808号公報 特開2002−367637号公報
しかしながら、上記先行技術によっても、燃料電池システムを飛び石等から保護する技術については、なお改善の余地があった。例えば、燃料電池搭載車両等の車両は、前輪や後輪の左右の車輪の間にサスペンションアームやビームなどのサスペンションメンバが配置されている。このサスペンションメンバの可動部等がアンダーカバーと接触するため、車両の左右の車輪の間にはアンダーカバーを配置することが困難であった。そのため、燃料電池システムの構成部材の一部分が左右の車輪の間付近に配置されている場合、この部分については、アンダーカバーによって十分に保護することができず、飛び石等によって損傷する問題があった。燃料電池システムの構成部材のうち、特に、高圧の燃料ガスを内側に収容する部材(燃料ガスタンクや燃料ガス供給用配管等)が飛び石等によって損傷すると、燃料ガスが流出し、燃料電池システムが発電できなくなる問題があった。
上記課題の少なくとも一部を解決するために、本願発明は、以下の形態として実現することが可能である。
(1)本発明の一形態によれば、床下に配置された燃料電池システムと、前記燃料電池システムの鉛直方向下方に配置されたアンダーカバーとを備える燃料電池搭載車両が提供される。この燃料電池搭載車両の前記燃料電池システムは、燃料電池と、前記燃料電池の発電に用いられる燃料ガスを貯蔵するためのタンクと、前記タンクに貯蔵された前記燃料ガスを前記燃料電池に供給するための燃料ガス供給用部材であって、燃料ガス供給用配管と弁とを含む燃料ガス供給用部材と、前記燃料電池の内部から排ガスと排水とを外部に排出するための排気排水用配管と、を備えており、前記燃料ガス供給用部材のうち、鉛直方向下方に前記アンダーカバーが配置されていない部分であるカバー非設置部は、前記排気排水用配管よりも鉛直方向上方側に配置されている。
この構成によれば、燃料ガス供給用部材のカバー非設置部は、排気排水用配管よりも鉛直方向上方側に配置されているため、排気排水用配管をカバー非設置部のアンダーカバーとして機能させることができる。そのため、カバー非設置部が飛び石等と接触して損傷することを抑制することができる。これにより、燃料ガス供給用部材から燃料ガスが流出し、燃料電池システムが発電できなくなる状態の発生を抑制することができる。
(2)上記形態の燃料電池搭載車両において、前記カバー非設置部は、前記燃料電池搭載車両の前輪側または後輪側の左右の車輪の間に配置されており、前記左右の車輪のうち、自身に近接する側の車輪の接地点と、自身との間に前記排気排水用配管が位置するように配置されていてもよい。この構成によれば、車輪が跳ね上げた小石等とカバー非設置部との接触を低減させることができる。
(3)上記形態の燃料電池搭載車両において、前記排気排水用配管は、少なくとも、前記カバー非設置部の鉛直方向下方側に位置する部分に板状の部材が取り付けられていてもよい。この構成によれば、板状の部材についてもカバー非設置部のアンダーカバーとして機能させることができるため、カバー非設置部が飛び石等と接触して損傷することをさらに抑制することができる。
(4)上記形態の燃料電池搭載車両において、前記排気排水用配管は、少なくとも、前記カバー非設置部の鉛直方向下方側に位置する部分が樹脂によって形成されていてもよい。この構成によれば、飛び石等との接触による排気排水用配管の損傷の発生を抑制することができる。
なお、本発明は、種々の態様で実現することが可能であり、例えば、車両に搭載される燃料電池システム、燃料電池への燃料ガスの供給方法、燃料ガス供給用部材、排気排水用配管、などの形態で実現することができる。
第1実施形態に係る車両に搭載される燃料電池システムの概略構成を例示した説明図である。 燃料電池システムを搭載した燃料電池搭載車両の概略構成を説明するための説明図である。 燃料電池搭載車両の後輪RT付近の概略構成を説明するための説明図である。 カバー非設置区間Dnにおける水素供給用配管と排気排水用配管の位置関係を説明するための説明図である。 第2実施形態の燃料電池の外観構成を説明するための説明図である。 第3実施形態の燃料電池システムを搭載した車両のカバー非設置区間Dn付近を例示した説明図である。 第4実施形態の燃料電池システムを搭載した車両のカバー非設置区間Dn付近における断面構成を例示した説明図である。 第5実施形態の燃料電池システムを搭載した車両のカバー非設置区間Dn付近を例示した説明図である。 第6実施形態の燃料電池システムを搭載した車両のカバー非設置区間Dn付近を例示した説明図である。 変形例に係る燃料電池システムを搭載した車両のカバー非設置区間Dn付近を例示した説明図である。
A.第1実施形態:
図1は、第1実施形態に係る車両に搭載される燃料電池システム10の概略構成を例示した説明図である。燃料電池システム10は、車両(図2の車両20)に搭載され、車両を駆動するための図示しない駆動用モータに発電した電力を供給する。燃料電池システム10は、燃料電池100と、複数の水素タンク110と、水素供給用配管120と、減圧弁(レギュレータ)130と、供給側マニホールド135と、水素充填用配管140と、充填側マニホールド150と、排気排水用配管160とを備えている。なお、本実施形態では、燃料電池システム10は、2つの水素タンク110を備えた構成として説明するが、燃料電池システム10が備える水素タンク110の数は、1以上の任意の数とすることができる。以下では、2つの水素タンク110を識別するためにそれぞれを「第1の水素タンク110a」および「第2の水素タンク110b」とも呼ぶ。
燃料電池100は、電解質膜の両側にアノードとカソードの両電極を接合させた膜電極接合体(Membrane Electrode Assembly/MEA)を備える発電モジュールを積層して構成されている。燃料電池100は、水素供給用配管120から供給される燃料ガスとしての水素と空気供給用配管(図示しない)から供給される酸化ガスとしての酸素との電気化学反応によって発電する。
水素タンク110は、圧縮された状態の水素ガスを貯蔵するためのガスボンベであり、略円筒形の外径を備えている。水素タンク110の満充填時の圧力としては、例えば、87.5MPa程度を例示することができる。水素タンク110は、樹脂製ライナーの外周に熱硬化性樹脂含有の繊維を巻回した繊維強化層を有している。水素タンク110は、端部に設けられた図示しない口金にバルブアセンブリ111が取り付けられている。水素タンク110は、バルブアセンブリ111を介して、水素供給用配管120と水素充填用配管140にそれぞれ接続されている。
水素供給用配管120は、水素タンク110と供給側マニホールド135との間、供給側マニホールド135と減圧弁130との間、および、減圧弁130と燃料電池100との間にそれぞれ配設されている。水素タンク110に充填されている水素は、供給側マニホールド135から減圧弁130を経由し、減圧弁130において減圧された後、燃料電池100に供給される。水素供給用配管120、減圧弁130、および、供給側マニホールド135など、水素タンク110に貯蔵された水素ガスを燃料電池100に供給するための部材(水素供給用部材)は、特許請求の範囲の「燃料ガス供給用部材」に該当する。
水素充填用配管140は、水素タンク110と充填側マニホールド150との間、および、充填側マニホールド150とレセプタクル(図示しない)との間にそれぞれ配設されている。レセプタクルは、水素タンク110に水素を充填する際に、水素ステーションの水素供給装置から延びるノズルに接続される。水素ステーションの水素供給装置から供給される水素は、レセプタクルから充填側マニホールド150を介して各水素タンク110に充填される。
排気排水用配管160は、燃料電池100の電気化学反応によって生じたガス等を含む排ガスや、生成水等を含む排水を外部に排水するための配管であり、一方の端部が燃料電池100に接続され、他方の端部が車両20(図2)の後方側において外部に開放されている。この排気排水用配管160は、樹脂によって形成されていることが好ましい。こうすることにより、排気排水用配管160が飛び石や路面上の突起物等と接触しても、排気排水用配管160の破損の発生を抑制することができる。ここでの損傷とは、例えば、排気排水用配管160の内部のガスや水が漏れ出す程度の開口部が形成された状態をいう。なお、燃料電池100から排出されるガスや水の温度は比較的低い(例えば、90℃以下)のため、排気ガス等によって排気排水用配管160に変形が生じることはほぼない。本実施形態の排気排水用配管160は、管路の途中に消音装置161が設けられている。排気排水用配管160は、燃料電池100のアノードに接続されていてもよいし、カソードに接続されていてもよい。
燃料電池システム10は、水素供給用部材として、減圧弁130や供給側マニホールド135のほかに、開閉弁や逆止弁、インジェクターなどを備えていてもよい。また、燃料電池システム10は、燃料電池100を冷却するためのラジエータや、冷媒が流通するための配管等を備えていてもよい。
図2は、燃料電池システム10を搭載した燃料電池搭載車両20の概略構成を説明するための説明図である。燃料電池システム10は、車両20の床下、すなわち、フロアパネル210の下方(図2の下方)に配置されている。燃料電池システム10のさらに下方には、アンダーカバー230が配置されている。アンダーカバー230は、燃料電池システム10を路面からの飛び石等から保護するための平板状の部材であり、樹脂によって形成されている。アンダーカバー230は、後輪RTに対して、車両20の前方側(図2の左側)と後方側(図2の右側)にそれぞれ取り付けられている。以下では、2つのアンダーカバー230を区別するために、「前方側アンダーカバー230f」「後方側アンダーカバー230r」とも呼ぶ。前方側アンダーカバー230fと後方側アンダーカバー230rは、それぞれ、サイドフレーム211を介して車両20に固定されている。前方側アンダーカバー230fと後方側アンダーカバー230rとの間には、カバー非設置区間Dnが形成されている。
燃料電池100は、フロントシートFSの下方に配置され、第1の水素タンク110aは、リアシートRSの下方に配置されている。燃料電池100と第1の水素タンク110aの下方には、前方側アンダーカバー230fが配置されている。第2の水素タンク110bは、ラゲッジルームLRの下方に配置され、第2の水素タンク110bの下方には、後方側アンダーカバー230rが配置されている。2つの水素タンク110は、長手方向が車両20の車両幅方向に概ね沿うような体勢で搭載されている。燃料電池100や水素タンク110は、取付部材(図示しない)によって車両20のサイドフレーム211に固定されている。
図3は、燃料電池搭載車両20の後輪RT付近の概略構成を説明するための説明図である。車両20は、右後輪RRTと左後輪LRTとの間にサスペンションメンバ220が配置されている。サスペンションメンバ220とは、例えば、サスペンションアーム、ビーム、ショックアブソーバー等を含んで構成された機構部であり、路面の凹凸を車体側に伝えないための緩衝装置としての機能や、操縦安定性などを向上させる機能を有している。アンダーカバー230は、サスペンションメンバ220に含まれる可動部材(例えば、サスペンションアームなど)との接触を防ぐために、サスペンションメンバ220の下方には配置されない。そのため、アンダーカバー230は、サスペンションメンバ220によって2つに分断されており、間にカバー非設置区間Dnが形成されている。水素供給用配管120や排気排水用配管160は、このカバー非設置区間Dnを横切るように配置されている。また、水素供給用配管120や排気排水用配管160は、水素タンク110が車両20の車両幅方向に沿って配置されているため、カバー非設置区間Dnにおいて、後輪RTのうちのいずれか一方(ここでは、左後輪LRT)に近接した位置に配置されている。
図4は、カバー非設置区間Dnにおける水素供給用配管120と排気排水用配管160の位置関係を説明するための説明図である。図4(a)は、図3のA−A断面の一部分を例示した説明図である。図4(b)は、車両20のカバー非設置区間Dn付近を斜視した説明図である。
水素供給用配管120は、カバー非設置区間Dnにおいて、排気排水用配管160よりも鉛直方向上方側に配置されている。すなわち、水素供給用配管120のうち、カバー非設置区間Dnに位置する部分、すなわち、アンダーカバー230によって保護されていない部分は、鉛直方向の位置が排気排水用配管160の鉛直方向の位置よりも高くなるように構成されている。これにより、カバー非設置区間Dnでは、排気排水用配管160を水素供給用配管120のアンダーカバーとして機能させることで、水素供給用配管120と飛び石Sc等との接触を抑制することができる。水素供給用配管120と飛び石Sc等との接触を抑制することで、水素供給用配管120の損傷による高圧の水素の流出や、これに伴う燃料電池システム10の発電不能状態の発生を低減させることができる。なお、カバー非設置区間Dnにおいてアンダーカバーとして機能する排気排水用配管160は、飛び石Sc等によって損傷しても、内部の生成水や排ガスが流出するだけであり、燃料電池システム10は、発電を継続することができる。また、排気排水用配管160が樹脂によって形成されていれば、損傷の発生を抑制することができる。
なお、本実施形態では、水素供給用配管120のカバー非設置区間Dnに位置する部分は、排気排水用配管160の鉛直方向上方(真上)に位置するように構成されている。しかし、水素供給用配管120のカバー非設置区間Dnに位置する部分は、排気排水用配管160の鉛直方向上方(真上)に位置していなくてもよい。また、水素供給用配管120のカバー非設置区間Dnに位置する部分以外の部分は、鉛直方向の位置が排気排水用配管160の鉛直方向の位置よりも高くなるように構成されていてもよいし、低くなるように構成されていてもよい。本実施形態において、水素供給用配管120のうち、カバー非設置区間Dnに位置する部分は、特許請求の範囲の「カバー非設置部」に該当する。
また、減圧弁130や供給側マニホールド135などの水素供給用部材のうち、カバー非設置区間Dnに配置されている部材は、鉛直方向の位置が排気排水用配管160の鉛直方向の位置よりも高くなるように配置されている。これにより、カバー非設置区間Dnにおいて、水素供給用部材と飛び石Sc等との接触を抑制することができる。本実施形態において、水素供給用部材のうち、カバー非設置区間Dnに配置されている水素供給用部材も特許請求の範囲の「カバー非設置部」に含まれる。
以上説明した、第1実施形態の車両によれば、水素供給用配管120や減圧弁130などの水素供給用部材のうち、アンダーカバーによって保護されていない部分(カバー非設置部)は、排気排水用配管160よりも鉛直方向上方側に配置されているため、排気排水用配管160をカバー非設置部のアンダーカバーとして機能させることができる。そのため、水素供給用部材の破損の発生を抑制することができる。なお、内部に高圧の水素を収容する高圧水素部品である水素供給用部材の損傷とは、水素供給用部材の内部の水素が漏れ出す程度の開口部が形成された状態のほか、部材の耐圧機能を損なう程度の傷や変形等も含まれる。
B.第2実施形態:
図5は、第2実施形態の燃料電池100Aの外観構成を説明するための説明図である。燃料電池100Aは、発電に使用される水素を供給するための水素供給用ポート101と、発電によって生じたガスや水等を排出するための排気排水用ポート102とを備えている。水素供給用ポート101には、水素供給用配管120が接続され、排気排水用ポート102には、排気排水用配管160が接続される。燃料電池100Aの外表面部103には、水素供給用ポート101と排気排水用ポート102とが鉛直方向に沿って並んで配置されている。すなわち、燃料電池100Aは、車両20(図2)に搭載された状態において、水素供給用ポート101が排気排水用ポート102の鉛直方向上方に位置するように構成されている。このようにすることによって、水素供給用ポート101に接続された水素供給用配管120を効率よく排気排水用ポート102に接続された排気排水用配管160の鉛直方向上方に配置することができる。
C.第3実施形態:
図6は、第3実施形態の燃料電池システム10Bを搭載した車両20Bのカバー非設置区間Dn付近を例示した説明図である。第3実施形態の燃料電池システム10Bは、車両20Bに搭載されたときに、減圧弁130と供給側マニホールド135がカバー非設置区間Dnに配置される。また、カバー非設置区間Dnにおいて、減圧弁130と水素供給用配管120の一部は、排気排水用配管160の鉛直方向上方(真上)に位置していない。このような構成であっても、減圧弁130や水素供給用配管120がカバー非設置区間Dnにおいて、排気排水用配管160よりも鉛直方向上方側に配置されていれば、カバー非設置区間Dnにおいて、水素供給用部材と飛び石Sc等との接触を抑制することができる。
D.第4実施形態:
図7は、第4実施形態の燃料電池システム10Cを搭載した車両20Cのカバー非設置区間Dn付近における断面構成を例示した説明図である。図7は、第1実施形態の図4に対応している。第4実施形態の燃料電池システム10Cは、車両20Cに搭載されたときに、右後輪RRTの接地点PGと、水素供給用配管120との間に排気排水用配管160が位置するように構成されている。すなわち、第4実施形態の水素供給用配管120は、カバー非設置区間Dnにおいて、後輪RTのうち、水素供給用配管120に近接する側の車輪(ここでは、右後輪RRT)の接地点PGを通り、排気排水用配管160に接する2つの接線(図7の破線)の間に位置するように構成されている。ここでの「接地点PG」とは、車輪の接地面のうち、最も内側(水素供給用配管120側)に位置する点をいう。このようにすることによって、後輪RTが跳ね上げた小石等と水素供給用配管120との接触を低減させることができる。
E.第5実施形態:
図8は、第5実施形態の燃料電池システム10Dを搭載した車両20Dのカバー非設置区間Dn付近を例示した説明図である。図8(a)は、カバー非設置区間Dn付近を斜視した説明図である。図8(b)は、カバー非設置区間Dn付近を水平方向から見た説明図である。第5実施形態の燃料電池システム10Dは、排気排水用配管160に屈曲部163を備えている。排気排水用配管160の屈曲部163は、第1の水素タンク110aのバルブアセンブリ111の外周に沿って曲線状に形成されている。このようにバルブアセンブリ111の近傍において排気排水用配管160を屈曲させることによって、カバー非設置区間Dnから侵入した飛び石Scがバルブアセンブリ111と接触することをより抑制できる。
F.第6実施形態:
図9は、第6実施形態の燃料電池システム10Eを搭載した車両20Eのカバー非設置区間Dn付近を例示した説明図である。図9(a)は、カバー非設置区間Dn付近の水素供給用配管120と排気排水用配管160を斜視した説明図である。図9(b)は、カバー非設置区間Dn付近の水素供給用配管120と排気排水用配管160の断面構成を例示した説明図である。第6実施形態の燃料電池システム10Eは、排気排水用配管160に板状部165が取り付けられている。板状部165は、長板状の外形を備え、延伸方向が排気排水用配管160の延伸方向と沿うようにして、端面が排気排水用配管160の外表面に接するようにして取り付けられている。板状部165は、カバー非設置区間Dnにおいて、水素供給用配管120の鉛直方向下方側に配置されている。板状部165は、排気排水用配管160と併せて、水素供給用配管120のアンダーカバーとして機能させることができる。そのため、排気排水用配管160に板状部165を設けることによって、水素供給用配管120と飛び石Sc等との接触をより抑制することができる。なお、排気排水用配管160が樹脂により形成されていれば、板状部165をより容易に形成することができる。
G.変形例:
なお、この発明は上記の実施形態や実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々の態様において実施することが可能であり、例えば次のような変形も可能である。
G−1.変形例1:
本実施形態では、カバー非設置区間Dnは、車両20の後輪RTの間に形成されているものとして説明したが、カバー非設置区間Dnは、車両20の前輪FTの間に形成されていてもよい。この場合であっても、水素供給用配管120や減圧弁130などの水素供給用部材が排気排水用配管160よりも鉛直方向上方側に配置されていれば、排気排水用配管160を水素供給用部材のアンダーカバーとして機能させることができる。
G−2.変形例2:
本実施形態の水素タンク110は、長手方向が車両20の車両幅方向に概ね沿うようにして車両20に搭載されているものとして説明したが、水素タンク110は、車両20に対して任意の向きに搭載されていてもよい。
G−3.変形例3:
第6実施形態の排気排水用配管160に取り付けられる板状部165(図9)は、平板状の外形を備えているものとして説明したが、板状部165の形状や、取り付け位置、個数は、任意とすることができる。
図10は、変形例に係る燃料電池システム10Fを搭載した車両20Fのカバー非設置区間Dn付近を例示した説明図である。図10(a)は、カバー非設置区間Dn付近を斜視した説明図である。図10(b)は、カバー非設置区間Dn付近の断面構成を例示した説明図である。図10(b)は、第1実施形態の図4に対応している。変形例に係る燃料電池システム10Fが備える板状部165Fは、くの字状に折り曲げられた断面を備えている。また、板状部165Fは、カバー非設置区間Dnのほか、水素タンク110のバルブアセンブリ111の下方側にも配置されている。このような構成であれば、カバー非設置区間Dnから侵入した飛び石Scがバルブアセンブリ111と接触することをより抑制できる。
10…燃料電池システム
20…燃料電池搭載車両
100…燃料電池
101…水素供給用ポート
102…排気排水用ポート
103…外表面部
110…水素タンク
111…バルブアセンブリ
120…水素供給用配管
130…減圧弁
135…供給側マニホールド
140…水素充填用配管
150…充填側マニホールド
160…排気排水用配管
161…消音装置
163…屈曲部
165…板状部
210…フロアパネル
211…サイドフレーム
220…サスペンションメンバ
230…アンダーカバー
PG…接地点
LR…ラゲッジルーム
FS…フロントシート
RS…リアシート
RT…後輪
FT…前輪
Dn…カバー非設置区間

Claims (4)

  1. 床下に配置された燃料電池システムと、前記燃料電池システムの鉛直方向下方に配置されたアンダーカバーとを備える燃料電池搭載車両であって、
    前記燃料電池システムは、
    燃料電池と、
    前記燃料電池の発電に用いられる燃料ガスを貯蔵するためのタンクと、
    前記タンクに貯蔵された前記燃料ガスを前記燃料電池に供給するための燃料ガス供給用部材であって、燃料ガス供給用配管と弁とを含む燃料ガス供給用部材と、
    前記燃料電池の内部から排ガスと排水とを外部に排出するための排気排水用配管と、を備えており、
    前記燃料ガス供給用部材のうち、鉛直方向下方に前記アンダーカバーが配置されていない部分であるカバー非設置部は、前記排気排水用配管よりも鉛直方向上方側に配置されている、燃料電池搭載車両。
  2. 請求項1に記載の燃料電池搭載車両において、
    前記カバー非設置部は、前記燃料電池搭載車両の前輪側または後輪側の左右の車輪の間に配置されており、前記左右の車輪のうち、自身に近接する側の車輪の接地点と、自身との間に前記排気排水用配管が位置するように配置されている、燃料電池搭載車両。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料電池搭載車両において、
    前記排気排水用配管は、少なくとも、前記カバー非設置部の鉛直方向下方側に位置する部分に板状の部材が取り付けられている、燃料電池搭載車両。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の燃料電池搭載車両において、
    前記排気排水用配管は、少なくとも、前記カバー非設置部の鉛直方向下方側に位置する部分が樹脂によって形成されている、燃料電池搭載車両。
JP2013024086A 2013-02-12 2013-02-12 燃料電池搭載車両 Active JP5998972B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013024086A JP5998972B2 (ja) 2013-02-12 2013-02-12 燃料電池搭載車両

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013024086A JP5998972B2 (ja) 2013-02-12 2013-02-12 燃料電池搭載車両

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014151805A JP2014151805A (ja) 2014-08-25
JP5998972B2 true JP5998972B2 (ja) 2016-09-28

Family

ID=51574090

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013024086A Active JP5998972B2 (ja) 2013-02-12 2013-02-12 燃料電池搭載車両

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5998972B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109130895A (zh) * 2017-06-16 2019-01-04 丰田自动车株式会社 燃料电池车辆

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107848386B (zh) * 2015-07-27 2020-06-12 本田技研工业株式会社 车辆
JP6439986B2 (ja) 2016-02-22 2018-12-19 トヨタ自動車株式会社 燃料電池車
JP7119046B2 (ja) * 2020-10-30 2022-08-16 本田技研工業株式会社 燃料電池搭載システム
JP7106617B2 (ja) * 2020-10-30 2022-07-26 本田技研工業株式会社 燃料電池車両
JP7441265B2 (ja) 2022-04-28 2024-02-29 本田技研工業株式会社 燃料電池システム

Family Cites Families (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3671864B2 (ja) * 2001-06-06 2005-07-13 トヨタ自動車株式会社 燃料電池の配管構造
JP3908073B2 (ja) * 2002-04-05 2007-04-25 本田技研工業株式会社 燃料電池車の排気管構造
JP4094357B2 (ja) * 2002-07-02 2008-06-04 本田技研工業株式会社 燃料電池車両の車体構造
JP2006076325A (ja) * 2004-09-07 2006-03-23 Toyota Motor Corp 燃料電池自動車
JP2008049961A (ja) * 2006-08-28 2008-03-06 Toyota Motor Corp タンクの搭載構造
JP5214906B2 (ja) * 2007-05-11 2013-06-19 本田技研工業株式会社 燃料電池システム
JP2009173177A (ja) * 2008-01-25 2009-08-06 Toyota Motor Corp 燃料電池搭載車両
JP2010157382A (ja) * 2008-12-26 2010-07-15 Suzuki Motor Corp 燃料電池システム用消音器
JP2010092870A (ja) * 2009-11-25 2010-04-22 Toyota Motor Corp 燃料電池

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109130895A (zh) * 2017-06-16 2019-01-04 丰田自动车株式会社 燃料电池车辆
CN109130895B (zh) * 2017-06-16 2021-06-29 丰田自动车株式会社 燃料电池车辆

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014151805A (ja) 2014-08-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5998972B2 (ja) 燃料電池搭載車両
CN101397044B (zh) 鞍乘型燃料电池三轮车
JP5040428B2 (ja) 燃料電池搭載車両
JP5257718B2 (ja) 車両
US9260034B2 (en) Fuel cell power plant provided in vehicle
JP5077611B2 (ja) 燃料電池システムおよび車両
US20190047633A1 (en) Vehicle lower section structure
JP5041066B2 (ja) 燃料システム及び車両
US20210221223A1 (en) Vehicle
JP2008279955A (ja) 燃料電池搭載車両
JP6845374B2 (ja) 燃料タンクおよび車両
JP2019098802A (ja) タンクの搭載構造及び車両
US20210129688A1 (en) Freight vehicle
CN109955731A (zh) 燃料电池车辆
JP2009023556A (ja) 鞍乗型燃料電池車両
CN109130895B (zh) 燃料电池车辆
JP5246600B2 (ja) 車両におけるタンクの支持構造
JP2006335212A (ja) 燃料電池自動車
CN210133851U (zh) 一种低成本应用于物流叉车的供氢系统
JP2022165246A (ja) 燃料電池車両
CN112026545A (zh) 带氢燃料集成系统及汽车
KR101398097B1 (ko) 차량의 측면 충돌 보강구조
KR102587989B1 (ko) 차량용 수소탱크 장착 구조
CN213322702U (zh) 带氢燃料集成系统及汽车
JP2014101032A (ja) 燃料電池車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150318

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20150511

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160126

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160216

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160802

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160815

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5998972

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151