JP2007095621A - 燃料電池の排出ガス処理装置 - Google Patents

燃料電池の排出ガス処理装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007095621A
JP2007095621A JP2005286468A JP2005286468A JP2007095621A JP 2007095621 A JP2007095621 A JP 2007095621A JP 2005286468 A JP2005286468 A JP 2005286468A JP 2005286468 A JP2005286468 A JP 2005286468A JP 2007095621 A JP2007095621 A JP 2007095621A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
dilution
gas
dilution gas
container
fuel cell
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005286468A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Matsutani
正博 松谷
Hideo Numata
英雄 沼田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2005286468A priority Critical patent/JP2007095621A/ja
Publication of JP2007095621A publication Critical patent/JP2007095621A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

【課題】エネルギー損失を抑えつつ、コンパクトな構成で正確な水素濃度を検出することができる燃料電池の排出ガス処理装置を提供する。
【解決手段】希釈容器11には、希釈ガス配管12が設けられ、希釈ガス配管12の下流に希釈ガス導入部15が設けられ、上流側に希釈オフガス流入部14が設けられている。希釈ガス導入部15は、希釈容器11内に導入されるときの希釈ガスの流通方向が、その上流側の希釈ガス配管12を流れる希釈ガスの流通方向と一致するようにして希釈容器11内の希釈ガス配管12の下流側に設けられている。希釈オフガス流入部14は、希釈容器11から希釈ガス配管12に合流するときの希釈ガスの流通方向が、その上流側を流れる希釈ガスの流通方向と一致しないようにして希釈容器11内の希釈ガス配管12の上流側に設けられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、燃料電池から排出された燃料を希釈する希釈容器を備えた燃料電池の排出ガス処理装置に関する。
例えば、燃料電池自動車などに搭載される燃料電池システムでは、燃料としての水素の利用効率を高めるために、使い捨てとはせず、燃料電池から排出された水素を再び燃料電池に戻す水素循環機構が設けられている。このため、発電が継続されると、いわゆるクロスリークという現象によって、カソード極に供給された空気に含まれる窒素などがアノード極に透過し、アノード極の水素濃度が低下することによって発電性能が損なわれることがある。
そこで、この種の燃料電池システムでは、燃料電池の下流側に排出水素を希釈するための希釈容器を設けて、この希釈容器内において燃料電池のアノード極から排出された水素とカソード極から排出されたカソードオフガス(主に、空気と水)とを混合することで水素を希釈することが行われている。例えば、特許文献1では、希釈容器にカソードオフガスを導入するために、カソードオフガスの主流路に圧力損失となるマフラを設けることで希釈容器内にカソードオフガスを導入している。
特開2002−289237号公報(段落0133〜0136、図8)
しかしながら、従来の希釈容器を備えた処理装置では、カソードオフガスの主流路に圧力損失を発生させる機器を設けているため、例えばコンプレッサなどを用いて空気を希釈容器に導入した場合に前記機器によってエネルギーの損失が生じる問題がある。
また、希釈容器の下流側で主流路と合流させて水素とさらに混合させているため、希釈容器の出口近傍では大気中に排出される水素濃度を正確に検出することができず、水素濃度を均一にするための流路を長く確保する必要があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するものであり、エネルギー損失を抑えつつ、希釈容器の出口近傍で正確な水素濃度を検出することができる燃料電池の排出ガス処理装置を提供することを目的とする。
請求項1に係る発明は、燃料電池のアノード極から排出されるアノードオフガスを、希釈ガスと混合して排出する希釈容器を備えた燃料電池の排出ガス処理装置において、前記アノードオフガスを前記希釈容器内に導入するアノードオフガス導入路と、前記希釈容器内に配置され、前記希釈ガスが流通する希釈ガス路と、前記希釈ガス路に連通し、前記希釈ガス路を流通する前記希釈ガスを、前記希釈容器内に導入する希釈ガス導入部と、前記希釈ガス路に連通し、前記希釈容器内のガスを合流させる希釈オフガス流入部と、を備え、前記希釈ガス導入部は、前記希釈容器内に導入されるときの希釈ガスの流通方向が、その上流側の前記希釈ガス路を流れる希釈ガスの流通方向と一致するようにして前記希釈容器内の前記希釈ガス路の下流側に設けられ、前記希釈ガス路は、前記希釈ガス導入部の下流側で、前記希釈ガスの流通方向を変更するように形成され、前記希釈オフガス流入部は、前記希釈容器内から前記希釈ガス路に合流するときの希釈ガスの流通方向が、その上流側を流れる希釈ガスの流通方向と一致しないようにして前記希釈容器内の前記希釈ガス路の上流側に設けられることを特徴とする。
請求項1に係る発明によれば、希釈ガス路の下流側の希釈ガス導入部から希釈容器内に導入された希釈ガスは、アノードオフガス導入路から導入されたアノードオフガスと混合された後に希釈オフガス流入部から再び希釈ガス路の上流側に導入される。
このとき、希釈ガス導入部における希釈ガスの流通方向が、希釈ガス導入部の上流側の希釈ガス路を流れる希釈ガスの流通方向と一致するように形成されているので、つまり希釈ガス導入部が、希釈ガスの圧力が局所的に高くなる位置に形成されているので、希釈ガスが希釈容器内に希釈ガス導入路を介して導入される際に、希釈ガスが備えている運動エネルギーのロスが抑えられる。その結果、希釈容器内での希釈ガスの拡散や、アノードオフガスと希釈ガスとの混合を促進させることができる。
また、希釈オフガス流入部における希釈ガスの流通方向が、希釈オフガス流入部における希釈ガスの流通方向と一致しないように形成されているので、つまり希釈オフガス流入部が、希釈ガスの圧力が局所的に高くならない位置に形成されているので、希釈ガスが希釈オフガス流入部から希釈容器内に逆流することがない。
したがって、希釈容器内に希釈ガスを導入させる際に希釈ガス導入部に圧力損失を発生させる部分を形成する必要がなく、また希釈容器内から希釈ガス路へ合流させる際に希釈オフガス流入部に圧力損失を発生させる部分を形成する必要がないので、希釈ガスを流通させるために必要となる負荷を軽減することができ、燃料電池を備えたシステムにおけるエネルギー効率の向上に寄与し得る。
なお、希釈容器内に導入されるときの希釈ガスの流通方向がその上流側の希釈ガス路を流れる希釈ガスの流通方向に一致するとは、向きが完全に一致する場合だけではなく、本発明の効果を損なわない範囲において多少一致しない場合も含むものとする。
請求項2に係る発明は、前記希釈ガス導入部は、前記希釈ガス路に形成された貫通孔であり、前記貫通孔の開口が、前記希釈ガスの前記希釈容器内への流通方向に対して直交するように形成されていることを特徴とする。
請求項2に係る発明によれば、貫通孔を通過する希釈ガスのエネルギーのロスを最小限に抑えることができ、この希釈ガスを流通させるために必要となる負荷をさらに軽減することができる。
請求項3に係る発明は、前記希釈容器内の前記希釈ガス路は、前記希釈容器の天地方向の下側に配置され、さらに前記希釈ガス路の天地方向の下側に前記希釈容器内と連通する水抜き穴が設けられていることを特徴とする。
請求項3に係る発明によれば、前記したように、圧力損失を生じさせる部分を設ける必要がなく、希釈ガスを下流側から導入して上流側で合流させているので、希釈容器内の希釈ガス路を流れる希釈ガスの流量が低減されることがなくなり、希釈容器内の水を排出し易くなる。
請求項4に係る発明は、前記希釈ガス路の前記希釈ガス導入部の下流近傍に、前記希釈容器から排出されたガス中の水素濃度を検出する濃度検出器を配置したことを特徴とする。
請求項4に係る発明によれば、希釈容器の下流側から希釈ガスを希釈容器内に導入して、希釈容器の上流側からアノードオフガスを含んだガスを流入させるようにしているので、希釈容器内の流路内でアノードオフガスと希釈ガスとが十分に混合される。このため、希釈ガス導入部の近傍に濃度検出器を配置することが可能となり、レイアウトの自由度を増すことができる。
請求項5に係る発明は、前記希釈ガス路には、前記希釈ガスを送出するコンプレッサが備えられていることを特徴とする。
請求項5に係る発明によれば、圧力損失の部分を設ける必要がないので、希釈容器に希釈ガスを導入する際に、コンプレッサに要求される負荷を抑えることができる。その結果、コンプレッサの小型化を図ることができ、その分レイアウトの自由度を高めることができる。
本発明の燃料電池の排出ガス処理装置によれば、エネルギー損失を抑えつつ、希釈容器の出口近傍で正確なアノードオフガス濃度を検出することができる。
図1は本実施形態の排出ガス処理装置が搭載された燃料電池システムを示す全体構成図、図2は本実施形態の排出ガス処理装置を示す分解斜視図、図3は図2のIII−III断面図、図4は本実施形態の排出ガス処理装置の作用を示す概略図である。なお、この排出ガス処理装置は、例えば燃料電池自動車などに搭載して使用することができるが、これに限定されるものではない。
図1に示すように、本実施形態の排出ガス処理装置10は、燃料電池FC、アノード系20、カソード系30、水素濃度検出器34、ECU40などを含んで構成された燃料電池システム1に搭載される。
前記燃料電池FCは、固体高分子電解質膜2の両面を、触媒を含むアノード極3と触媒を含むカソード極4で挟んで構成された膜電極接合体(MEA;Membrane Electrode Assembly)の両面をさらに図示しない導電性のセパレータで挟んで構成された単セルが厚み方向に複数枚積層されて構成されたものである。
前記アノード系20は、燃料電池FCのアノード極3に燃料としての水素を流通させるものであり、高圧水素タンク21、遮断弁22、エゼクタ23、水素循環配管24、水素パージ弁25などを備えて構成されている。また、燃料電池FCのアノード極3の上流側では、水素供給配管26を介して、上流側から順番に、高圧水素タンク21、遮断弁22、エゼクタ23が設けられている。また、燃料電池FCのアノード極3の下流側では、水素排出配管27を介して、水素パージ弁25が設けられている。
前記高圧水素タンク21は、高純度の水素を非常に高い圧力で充填されており、遮断弁22を必要に応じて開弁することにより、水素を燃料電池FCのアノード極3に供給するものである。
前記エゼクタ23および水素循環配管24は、燃料電池FCのアノード極3の出口側から排出された水素をアノード極3の入口側に戻して再循環させて、水素の使用効率を高めるためのものである。
前記水素パージ弁25は、前記水素循環配管24の接続部よりも下流側に設けられ、必要に応じて開弁されることにより、従来技術で説明したように、発電性能が損なわれるのを防止するようになっている。また、水素パージ弁25の下流側では、後記するアノードオフガス導入配管13を介して前記水素排出配管27と排出ガス処理装置10とが接続されている。
前記カソード系30は、空気供給配管31、空気排出配管32、エアコンプレッサ33などを備えて構成されている。
前記空気供給配管31は、その一端が燃料電池FCのカソード極4の入口側に接続され、他端がエアコンプレッサ33に接続されている。また、空気排出配管32は、その一端がカソード極4の出口側に接続され、他端が後記する排出ガス処理装置10に接続されている。エアコンプレッサ33は、モータにより駆動されるスーパーチャージャなどであり、圧縮した空気(外気)を、空気供給配管31を介して燃料電池FCに供給するものである。なお、図示していないが、空気供給配管31には、燃料電池FCのカソード極4に供給する空気を加湿するための加湿器などが設けられ、また空気排出配管32には、カソード極4の圧力を調整するための圧力調整弁などが設けられている。
図2に示すように、前記排出ガス処理装置10は、希釈容器11と、希釈ガス配管12と、アノードオフガス導入配管13とを備えている。
前記希釈容器11は、下部ケース11Aと上部ケース11Bとで構成されている。下部ケース11Aは、上面(Z1側の面)が開放した略四角箱型の形状であり、上部ケース11Bは、下面(Z2側の面)が開放した略四角箱型の形状であり、互いに対向する周縁部が接合されることで内部に空間が形成されている。なお、本実施形態では、四角箱型を例に挙げて説明するが、この形状に限定されるものではない。また、下部ケース11Aと上部ケース11Bとの分割されていなくてもよい。
前記希釈ガス配管12は、希釈容器11の下部ケース11A内に設けられ、希釈容器11内のX1側の側面11a、Y1側の側面11b、およびX2側の側面11cに沿って、U字状に形成され、下部ケース11Aの側面11a,11b,11cおよび底面11dに固定されている(図3参照)。なお、本実施形態の希釈ガス配管12が、請求項1に記載の希釈ガス路に相当している。
図2に示すように、前記希釈ガス配管12の希釈容器11における入口a1となる端部は、燃料電池FCのカソード極4の出口から延びる空気排出配管32と連通するように接合されている。なお、ここでの空気排出配管32は、希釈容器11内においてX1側でY1−Y2方向に延びる希釈ガス配管12x1(12)に対して直交する向きに接合されている。また、希釈ガス配管12の希釈容器11における入口a1となる端部には、その上面(Z1側の面)に希釈容器11の内部と連通する貫通穴からなる希釈オフガス流入部14が設けられている。
また、前記希釈ガス配管12の希釈容器11における出口a2となる端部は、希釈容器11から下流に延びる排気管35と連通するように接合されている。なお、ここでの排気管35は、希釈容器11内においてX2側でY1−Y2方向に延びる希釈ガス配管12x2(12)に対して直交する向きに接合されている。また、希釈ガス配管12の希釈容器11における出口a2となる端部には、Y2側の面に希釈容器11の内部と連通する希釈ガス導入部15が形成されている。この希釈ガス導入部15は、貫通孔であり、その開口部の面積が、前記希釈オフガス流入部14の貫通穴の開口部の面積よりも小さく形成されている。
図2に示すように、前記希釈ガス配管12には、この希釈ガス配管12と希釈容器11内とを連通する水抜き穴16,16,16,16が形成されている。本実施形態の水抜き穴16は、希釈容器11の入口a1寄りに1箇所、出口a2寄りに1箇所、その途中に2箇所形成され、さらに希釈ガス配管12の天地方向(Z1−Z2方向)の下側に位置するように形成されている(図3参照)。なお、この水抜き穴16は、天地方向の下側に形成されるものであれば、個数や形状は特に限定されるものではない。
前記アノードオフガス導入配管13は、その基端が水素排出配管27と連通するように接続され、先端が上部ケース11BのX2側の側面部11eを貫通して、希釈容器11内に突出している。なお、このアノードオフガス導入配管13は、希釈ガス配管12に設けられた希釈ガス導入部15寄りに設けられている。
図2に示すように、前記希釈容器11内には、水素と空気とが混合される領域を長くするための仕切り板17が設けられている。この仕切り板17は、その面部がX1側とX2側に向くように、希釈容器11内においてX1−X2方向の中央部に配置されている。さらに、この仕切り板17は、Y1−Y2方向に細長い形状であり、Y2側の一端が希釈容器11内の側面11fに密着して接合され、Y1側の他端がY1−Y2方向の途中まで延びて形成され、Z2側の下部が下部ケース11Aの底面11dに密着して接合され、Z1側の上部が上部ケース11Bの天井面11g(図3参照)に密着して形成されている。なお、本実施形態では、単一の仕切り板17を例に挙げて説明しているが、これに限定されるものではなく、複数枚の仕切り板で構成してもよい。また、希釈オフガス流入部14と希釈ガス導入部15とを結ぶX1−X2方向の直線距離が充分に長い場合には、仕切り板を設けない構成であってもよい。
前記水素濃度検出器34は、希釈容器11から排出される水素(アノードオフガス)の濃度を検出するものであり、希釈ガス導入部15の下流近傍、すなわち希釈容器11の出口a2の近傍に設けられている。
前記ECU(Electric Control Unit)40は、遮断弁22、水素パージ弁25、エアコンプレッサ33、水素濃度検出器34などと接続され、遮断弁22、水素パージ弁25の開閉動作が制御され、エアコンプレッサ33のモータの回転出力が制御され、水素濃度検出器34からの水素濃度情報を取得する。
次に、本実施形態の排出ガス処理装置10の作用について図4を主に参照しながら説明する。
まず、排出ガス処理装置10を備えた燃料電池システム1において、遮断弁22が開弁して高圧水素タンク21から燃料電池FCのアノード極3に水素が供給されるとともに、エアコンプレッサ33が駆動されて燃料電池FCのカソード極4に空気(酸素)が供給されると、燃料電池FC内において水素と酸素との電気化学反応により発電が行われる。ところで、燃料電池システム1では、いわゆるクロスリークによってカソード極4に供給された空気に含まれる窒素などの不純物が固体高分子電解質膜2を通ってアノード極3に透過するため、発電性能が損なわれる。このため必要に応じて水素パージ弁25を開弁して、窒素などの不純物を排出する処理(パージ処理)が行われる。このとき、窒素などの不純物とともに水素(アノードオフガス)が希釈容器11に向けて排出されるとともに、エアコンプレッサ33からの空気(希釈ガス)が、燃料電池FCを通って希釈容器11に向けて排出される。
図4に示すように、空気排出配管32から希釈容器11の入口a1に導入された空気は、希釈容器11内に設けられた希釈ガス配管12(希釈ガス路)に沿って蛇行して流通する。なお、空気が希釈ガス配管12に導入されるときに、希釈オフガス流入部14における流通方向(Z方向)が、その上流側を流れる空気の流通方向(矢印S1)と一致しないように形成されているので、つまり、希釈オフガス流入部14の貫通穴が、空気の圧力が局所的に高くなる位置P1に形成されていないので、希釈容器11の入口a1に導入された空気は、後記する位置P2に設けられた希釈ガス導入部15の圧力との関係で希釈オフガス流入部14から希釈容器11内に流入することなく、希釈ガス配管12に沿って流通する。
そして、希釈ガス配管12の下流側に流通した空気は、希釈ガス導入部15が形成された位置において、その空気の一部が希釈ガス導入部15を通って希釈容器11内へと導入される。なお、空気が希釈ガス導入部15に導入されるときに、希釈ガス導入部15における流通方向(Y2方向)が、その上流側を流れる希釈ガス配管12の空気の流通方向(矢印S2)と一致するように形成されているので、つまり、希釈ガス導入部15の貫通孔は、空気の圧力が局所的に高くなる位置P2に形成されているので、希釈ガス配管12の上流側から流通してきた空気は、その一部が希釈ガス導入部15から希釈容器11内に導入される。
希釈容器11内に導入された空気は、矢印S3で示すように、仕切り板17に沿って希釈オフガス流入部14に向けて流通する。このとき、前記したパージ処理によりアノードオフガス導入配管13から希釈容器11内に導入された水素(アノードオフガス)は、希釈ガス導入部15から導入された空気(希釈ガス)と混合されて希釈されながら希釈オフガス流入部14へと流通する。ちなみに、流通する空気の動的なエネルギーを利用して、高い圧力を維持した状態の空気が希釈ガス導入部15から希釈容器11内に導入されるので、アノードオフガス導入配管13から導入された水素は、希釈ガス導入部15に向けて逆流することなく、希釈オフガス流入部14に向けて流通することになる。一方、希釈オフガス流入部14では、希釈ガス導入部15から導入された空気とアノードオフガス導入配管13から導入された水素との総圧力が、希釈容器11の入口a1に空気排出配管32から導入される空気の圧力よりも高くなるので、空気排出配管32から導入された空気が、希釈オフガス流入部14から希釈容器11内に逆流することがない。また、希釈オフガス流入部14の開口部の面積を大きく設定したことで、希釈容器11内で希釈されたアノードオフガスが、希釈ガス配管12に合流し易くなり、また希釈ガス導入部15の開口部の面積を小さく設定したことで、アノードオフガスの逆流を防いでいる。
希釈ガス導入部15から導入された空気によって希釈された水素(希釈オフガス)は、希釈オフガス流入部14から希釈ガス配管12の上流側において合流し、再度希釈ガス配管12内を下流側へ流通する。このようにして希釈された水素は、希釈容器11の出口から排出され、排気管35を介して大気中へと排出される。
このように、本実施形態では、アノードオフガス導入配管13から希釈容器11内に導入された水素を、希釈ガス導入部15から導入された空気で希釈した後に、希釈ガス配管12の上流側に再び戻して合流させているので、希釈容器11内のみで水素(アノードオフガス)を十分に混合させることが可能になる。したがって、希釈ガス導入部15の下流近傍に水素濃度検出器34を配置することが可能になり、水素濃度検出器34を希釈容器11から遠く離れた下流側に設ける必要がなくなるので、レイアウトの自由度を高めることができる。
また、本実施形態では、図3に示すように、希釈ガス配管12が希釈容器11の天地方向(Z1−Z2方向)の下側に設けられ、さらに各水抜き穴16が希釈ガス配管12の天地方向(Z1−Z2方向)の下側に設けられているので、アノードオフガス導入配管13から希釈容器11内に水素とともに導入された水が、希釈容器11内に溜まったとしても、希釈ガス配管12を流通するガスの流れによって吸い寄せられて、希釈ガス配管12を介して大気中へ排出される。また、本実施形態では、希釈容器11内に空気(希釈ガス)を導入するために、希釈ガス配管12や希釈ガス導入部15に圧力損失を発生させる部分を設ける必要がなく、空気(希釈ガス)を下流側から導入して上流側で合流させているので、希釈ガス配管12内を流れる空気の流量が低減されることがなく、希釈容器11内の排水性能を一層向上させることができる。
また、前記したように、希釈ガス配管12や希釈ガス導入部15に圧力損失を生じさせる部分を設ける必要がないので、エアコンプレッサ33で空気を送る燃料電池システム1では、エアコンプレッサ33に要求される負荷を抑えることができるので、エアコンプレッサ33の小型化を図ることができる。この点においても、レイアウトの自由度を高めることができる。
なお、本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々変更することができる。例えば、図5の変形例に示すように、前記した環状の希釈ガス配管12に替えて半環状の希釈ガス配管12Aを適用して、希釈ガス配管12Aの一方の辺縁部12aを下部ケース11Aの底面11dに接合し、他方の辺縁部12bを下部ケース11Aの側面11a,11b,11cに接合するようにしてもよい。このような形状の希釈ガス配管12Aとすることで、排出ガス処理装置10の軽量化を図ることができる。なお、この場合には、希釈ガス配管12Aと、下部ケース11Aの側面11a,11b,11c、および底面11dとで囲まれる空間が、請求項1に記載の希釈ガス路となる。
また、図6は、本実施形態の排出ガス処理装置10の他の変形例を示す概略図である。すなわち、本実施形態では、空気排出配管32と希釈ガス配管12との接合部に、滑らかに曲がる湾曲部W1が設けられ、また、希釈ガス配管12と排気管35との接合部に、同様に滑らかに湾曲する湾曲部W2が設けられている。なお、この場合の希釈ガス導入部15は、湾曲部W2において、この湾曲部W2の上流側の希釈ガス配管12内を流通する空気(希釈ガス)の流通方向(Y1−Y2方向)と一致する位置に形成され、希釈オフガス流入部14は、湾曲部W1において、この湾曲部W1の上流側の空気排出配管32内を流通する空気の流通方向(X1−X2方向)と一致しない位置に形成されている。
図6に示すように、希釈容器11へ空気を導入する導入側と、希釈容器11から空気を排出する排出側に、湾曲部W1,W2を設けることにより、圧力損失を一層低減することが可能になる。その結果、エアコンプレッサ33にかかる負荷をさらに低減でき、エアコンプレッサ33をより小型のものにできる。なお、図6では、希釈容器11の入口a1および出口a2に湾曲部W1,W2を適用した場合を例に挙げて説明したが、この位置に限定されるものではなく、希釈容器11内の希釈ガス配管12の側面11aから側面11bに至る部分や側面11bから側面11cに至る部分についても湾曲状にしてもよい。これにより、さらに圧力損失の低減が図れる。
また、前記希釈ガス導入部15の貫通孔の開口は、図6に示したように、希釈容器11内への空気の流通方向に対して必ずしも直交する向きに形成されている必要はなく、本発明の効果、すなわち、空気を希釈ガス導入部15から希釈オフガス流入部14へ所定の圧力で流通させることができるものであればよい。また、希釈容器11の入口a1において、空気排出配管32がX1−X2方向に向けられて希釈ガス配管12に対して直交するように折り曲げられているが、空気排出配管32がY1−Y2方向に向けられて、希釈ガス配管12と直線状に接合されるものであってもよい。これにより、さらに圧力損失を低減できる。
また、本実施形態では、希釈ガスとして、エアコンプレッサ33から燃料電池FCのカソード極4を通って排出された空気(カソードオフガス)を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、燃料電池FCを介さずにエアコンプレッサ33からの乾燥した空気を利用してもよく、あるいは高圧水素タンク21とは別に設けられたタンクに充填された不活性ガスを利用するようにしてもよい。
本実施形態の排出ガス処理装置が搭載された燃料電池システムを示す全体構成図である。 本実施形態の排出ガス処理装置を示す分解斜視図である。 図2のIII−III断面図である。 本実施形態の排出ガス処理装置の作用を示す概略図である。 本実施形態の排出ガス処理装置の変形例を示す断面図である。 本実施形態の排出ガス処理装置の他の変形例を示す概略図である。
符号の説明
1 燃料電池システム
10 排出ガス処理装置
11 希釈容器
12 希釈ガス配管(希釈ガス路)
13 アノードオフガス導入配管(アノードオフガス導入路)
14 希釈オフガス流入部
15 希釈ガス導入部
16 水抜き穴
17 仕切り板
32 空気排出配管
33 エアコンプレッサ(コンプレッサ)
34 水素濃度検出器(濃度検出器)
35 排気管

Claims (5)

  1. 燃料電池のアノード極から排出されるアノードオフガスを、希釈ガスと混合して排出する希釈容器を備えた燃料電池の排出ガス処理装置において、
    前記アノードオフガスを前記希釈容器内に導入するアノードオフガス導入路と、
    前記希釈容器内に配置され、前記希釈ガスが流通する希釈ガス路と、
    前記希釈ガス路に連通し、前記希釈ガス路を流通する前記希釈ガスを、前記希釈容器内に導入する希釈ガス導入部と、
    前記希釈ガス路に連通し、前記希釈容器内のガスを合流させる希釈オフガス流入部と、を備え、
    前記希釈ガス導入部は、前記希釈容器内に導入されるときの希釈ガスの流通方向が、その上流側の前記希釈ガス路を流れる希釈ガスの流通方向と一致するようにして前記希釈容器内の前記希釈ガス路の下流側に設けられ、
    前記希釈ガス路は、前記希釈ガス導入部の下流側で、前記希釈ガスの流通方向を変更するように形成され、
    前記希釈オフガス流入部は、前記希釈容器内から前記希釈ガス路に合流するときの希釈ガスの流通方向が、その上流側を流れる希釈ガスの流通方向と一致しないようにして前記希釈容器内の前記希釈ガス路の上流側に設けられることを特徴とする燃料電池の排出ガス処理装置。
  2. 前記希釈ガス導入部は、前記希釈ガス路に形成された貫通孔であり、前記貫通孔の開口が、前記希釈ガスの前記希釈容器内への流通方向に対して直交するように形成されていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池の排出ガス処理装置。
  3. 前記希釈容器内の前記希釈ガス路は、前記希釈容器の天地方向の下側に配置され、さらに前記希釈ガス路の天地方向の下側に前記希釈容器内と連通する水抜き穴が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の燃料電池の排出ガス処理装置。
  4. 前記希釈ガス路の前記希釈ガス導入部の下流近傍に、前記希釈容器から排出されたガス中の水素濃度を検出する濃度検出器を配置したことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の燃料電池の排出ガス処理装置。
  5. 前記希釈ガス路には、前記希釈ガスを送出するコンプレッサが備えられていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の燃料電池の排出ガス処理装置。
JP2005286468A 2005-09-30 2005-09-30 燃料電池の排出ガス処理装置 Pending JP2007095621A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005286468A JP2007095621A (ja) 2005-09-30 2005-09-30 燃料電池の排出ガス処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005286468A JP2007095621A (ja) 2005-09-30 2005-09-30 燃料電池の排出ガス処理装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007095621A true JP2007095621A (ja) 2007-04-12

Family

ID=37981043

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005286468A Pending JP2007095621A (ja) 2005-09-30 2005-09-30 燃料電池の排出ガス処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007095621A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008282714A (ja) * 2007-05-11 2008-11-20 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008282714A (ja) * 2007-05-11 2008-11-20 Honda Motor Co Ltd 燃料電池システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20070087233A1 (en) System and method of controlling fuel cell shutdown
US20070248858A1 (en) Fuel cell system with improved fuel recirculation
JP2007052948A (ja) 燃料電池システム
JP2011054404A (ja) 燃料電池
US8029939B2 (en) Fuel cell ejector with integrated check valve
JP2011060449A (ja) 燃料電池スタック
JP5082790B2 (ja) 燃料電池システム
JP2007095621A (ja) 燃料電池の排出ガス処理装置
JP2009238596A (ja) 燃料電池システム
JP2009238595A (ja) 燃料電池システム
JP5055808B2 (ja) 燃料電池システム
JP4914036B2 (ja) 燃料電池の排出ガス処理装置
JP2011089491A (ja) 燃料電池のガス導入構造
JP2008059921A (ja) 燃料電池
US11211631B2 (en) Fuel cell system
JP2006032054A (ja) 燃料電池スタック
JP7028742B2 (ja) 燃料電池システム
JP2013012333A (ja) 燃料電池スタック
JP5320695B2 (ja) 燃料電池システム
JP3943006B2 (ja) 燃料供給デバイス集積構造
JP2006331745A (ja) 燃料電池の排出ガス処理装置
JP2023091245A (ja) 燃料電池
JP2008171587A (ja) 燃料電池システム
JP2008251240A (ja) 燃料電池システム
JP2007234313A (ja) 反応ガス用加湿装置