JP2008251240A - 燃料電池システム - Google Patents

燃料電池システム Download PDF

Info

Publication number
JP2008251240A
JP2008251240A JP2007088446A JP2007088446A JP2008251240A JP 2008251240 A JP2008251240 A JP 2008251240A JP 2007088446 A JP2007088446 A JP 2007088446A JP 2007088446 A JP2007088446 A JP 2007088446A JP 2008251240 A JP2008251240 A JP 2008251240A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
oxidant
discharge path
opening
closing means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007088446A
Other languages
English (en)
Inventor
Ayafumi Ueda
純史 上田
Takamasa Matsubayashi
孝昌 松林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2007088446A priority Critical patent/JP2008251240A/ja
Publication of JP2008251240A publication Critical patent/JP2008251240A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Abstract

【課題】簡易な方法で、燃料電池スタックの内部に滞留した水の逆流を防止することができる燃料電池システムを得る。
【解決手段】発電を停止すると、制御部30は、排出路開閉弁72、82を閉塞し、循環路開閉弁78、88を開放する。このため、燃料排出路70及び空気排出路80からアノード32、及びカソード34へ入り込もうとするガスは、排出路開閉弁72、82によって堰き止められ、開放された燃料循環路76及び空気循環路86を通って、燃料供給路74及び空気供給路84へ達し、さらに、このガスは燃料供給路74及び空気供給路84からアノード32及びカソード34へ供給される。これにより、燃料電池スタック12の内部に滞留した水の逆流を簡易な方法で防止することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、アノード又はカソードへ燃料又は酸化剤を供給する供給路と、アノード又はカソードから排出ガスが排出される排出路を備えた燃料電池システムに関する。
特許文献1には、燃料電池システムに備えられた燃料電池スタックの内部に滞留した水を除去する技術が開示されている。
これによると、燃料電池スタックから余剰燃料を排出させる排出路には、排出路を負圧にさせるポンプが設けられている。
滞留水除去システム起動時には、所定のタイミングでポンプを作動させて排出路を負圧状態とすることで、燃料電池スタックの内部に滞留した水を吸い取るようになっている。
一方、燃料電池システムの発電を停止させると、燃料電池スタック内が負圧になり燃料電池スタック内の水が排出路側から逆流し、燃料電池スタック内の流路に水が詰まってしまうという問題がある。
そこで、前述したポンプを使用し、燃料電池システムの発電を停止させたときに、このポンプを可動させ、燃料電池スタック内の水を排出路を通して除去することで、燃料電池スタック内の水が逆流するのを防止することが考えられる。
特開2005−50574号公報
しかしながら、この燃料電池システムによると、ポンプを使用するため、大掛かりな設備が必要となってしまう。
本発明は、上記事実を考慮して、簡易な方法で、燃料電池スタックの内部に滞留した水の逆流を防止することが課題である。
本発明の請求項1に係る燃料電池システムは、発電する燃料電池スタックに設けられた燃料極としてのアノードへ燃料を供給する燃料供給路と、前記アノードから余剰燃料が排出される燃料排出路と、前記燃料排出路に設けられ、前記燃料排出路を開閉する燃料排出路開閉手段と、前記燃料排出路開閉手段より下流側の前記燃料排出路と前記燃料供給路とを接続する燃料循環路と、前記燃料循環路に設けられ、前記燃料循環路を開閉する燃料循環路開閉手段と、発電時に、前記燃料排出路開閉手段を開放し、前記燃料循環路開閉手段を閉塞すると共に、発電停止時に、前記燃料排出路開閉手段を閉塞し、前記燃料循環路開閉手段を開放する制御部と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、アノードから余剰燃料が排出される燃料排出路には、燃料排出路を開閉する燃料排出路開閉手段が設けられている。さらに、この燃料排出路開閉手段より下流側には、燃料排出路と燃料供給路とを接続する燃料循環路が設けられている。この燃料循環路には、燃料循環路を開閉する燃料循環路開閉手段が設けられている。
発電時には、制御部は、燃料排出路開閉手段を開放し、燃料循環路開閉手段を閉塞する。これにより、余剰燃料は燃料排出路へ送られ、燃料循環路へ逆流しない。さらに、発電停止時には、制御部は、燃料排出路開閉手段を閉塞し、燃料循環路開閉手段を開放する。このため、発電停止時にアノード内部が負圧になっても燃料排出路からアノード内部へガスの流入がなく、さらに、負圧になったアノード内部には、燃料排出路から燃料循環路を通って燃料供給路へ供給されたガスが燃料供給路からアノードへ供給される。
このように、アノード内部には、燃料排出路からガスが流入しないため、燃料電池スタックに設けられたアノード内部に滞留した水の逆流を簡易な方法で防止することができる。
本発明の請求項2に係る燃料電池システムは、請求項1記載において、前記燃料排出路開閉手段と前記燃料循環路開閉手段は、前記燃料排出路と前記燃料循環路が接続される接続部に設けられた三方弁であることを特徴とする。
上記構成によれば、燃料排出路開閉手段と燃料循環路開閉手段は、燃料排出路と燃料循環路が接続される接続部に設けられた三方弁である。このため、弁の数が減り、簡易な構造とすることができる。
本発明の請求項3に係る燃料電池システムは、発電する燃料電池スタックに設けられた酸化剤極としてカソードへ酸化剤を供給する酸化剤供給路と、前記カソードから余剰酸化剤が排出される酸化剤排出路と、前記酸化剤排出路に設けられ、前記酸化剤排出路を開閉する酸化剤排出路開閉手段と、前記酸化剤排出路開閉手段より下流側の前記酸化剤排出路と前記酸化剤供給路とを接続する酸化剤循環路と、前記酸化剤循環路に設けられ、前記酸化剤循環路を開閉する酸化剤循環路開閉手段と、発電時に、前記酸化剤排出路開閉手段を開放し、前記酸化剤循環路開閉手段を閉塞すると共に、発電停止時に、前記酸化剤排出路開閉手段を閉塞し、前記酸化剤循環路開閉手段を開放する制御部と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、カソードから余剰酸化剤が排出される酸化剤排出路には、酸化剤排出路を開閉する酸化剤排出路開閉手段が設けられている。さらに、この酸化剤排出路開閉手段より下流側の酸化剤排出路と酸化剤供給路とを接続する酸化剤循環路が設けられ、この酸化剤循環路には、酸化剤循環路を開閉する酸化剤循環路開閉手段が設けられている。
発電時には、剤制御部は、酸化剤排出路開閉手段を開放し、酸化剤循環路開閉手段を閉塞する。さらに、発電停止時には、剤制御部は、酸化剤排出路開閉手段を閉塞し、酸化剤循環路開閉手段を開放する。このため、発電停止時にカソード内部が負圧になっても酸化剤排出路からカソード内部へガスの流入がなく、さらに、負圧になったカソード内部には、酸化剤循環路を通って酸化剤供給路へ供給されたガスが酸化剤供給路からカソードへ供給される。
このように、カソード内部には、酸化剤排出路からのガスが流入しないため、燃料電池スタックを構成するカソード内部に滞留した水の逆流を簡易な方法で防止することができる。
本発明の請求項4に係る燃料電池システムは、請求項3記載において、前記酸化剤排出路開閉手段と前記酸化剤循環路開閉手段は、前記酸化剤排出路と前記酸化剤循環路が接続される接続部に設けられた三方弁であることを特徴とする。
上記構成によれば、酸化剤排出路開閉手段と酸化剤循環路開閉手段は、酸化剤排出路と酸化剤循環路が接続される接続部に設けられた三方弁である。このため、弁の数が減り、簡易な構造とすることができる。
本発明の請求項5に係る燃料電池システムは、発電する燃料電池スタックに設けられた燃料極としてのアノードへ燃料を供給する燃料供給路と、前記アノードから余剰燃料が排出される燃料排出路と、前記燃料排出路に設けられ、前記燃料排出路を開閉する燃料排出路開閉手段と、前記燃料供給路に接続され、前記アノードの内部が負圧になると、前記アノードへ燃料を供給する燃料バッファと、発電時に、前記燃料排出路開閉手段を開放し、発電停止時に、前記燃料排出路開閉手段を閉塞する制御部と、を備えることを特徴とする。
上記構成によれば、アノードから余剰燃料が排出される燃料排出路には、燃料排出路を開閉する燃料排出路開閉手段が設けられている。さらに、アノードへ燃料を供給する燃料供給路には、アノードの内部が負圧になると、アノードへ燃料を供給する燃料バッファが接続されている。
発電時には、制御部が燃料排出路開閉手段を開放し、発電停止時には、燃料排出路開閉手段を閉塞する。このため、発電停止時にアノード内部が負圧になっても燃料排出路からアノード内部へガスの流入がなく、さらに、負圧になったアノード内部には、燃料バッファから燃料供給路を通して燃料が供給される。
このように、アノード内部には、燃料排出路からのガスが流入しないため、燃料電池スタックを構成するアノード内部に滞留した水の逆流を簡易な方法で防止することができる。
本発明によれば、簡易な方法で、燃料電池スタックの内部に滞留した水の逆流を防止することができる。
本発明に係る燃料電池システムについて、図1〜図3に従って説明する。
図1に示されるように、本実施形態に係る燃料電池システム10は、燃料電池スタック12、燃料供給装置14、燃料加湿器16、空気供給装置18、空気加湿器20、熱媒体用熱交換器22、配管24、制御バルブ26、循環ポンプ28および制御部30を備えている。
燃料電池スタック12は、高分子電解質膜(図示省略)の一方の面にアノード32が接合され、高分子電解質膜の他方の面にカソード34が接合された膜電極接合体と、アノード32に燃料を供給する燃料流路が設けられたセパレータ50(図3参照、詳細は後述する)と、カソード34に酸化剤を供給する酸化剤流路が設けられたセパレータ52(図3参照、詳細は後述する)と、熱媒体が流通する熱媒体流路が設けられた熱媒体流路プレート(図示省略)とが組み合わされた積層体を含んでいる。
本実施形態の燃料電池スタック12において、発電に用いられる燃料および空気、ならびにアノード32および/またはカソード34の冷却に用いられる熱媒体の流れの方向は、重力方向の並行流とする。本実施形態では、熱媒体として水が用いられるが、熱の受け渡しが可能であれば、他の液体や気体を用いることができる。以下、熱媒体として用いられる水を冷却水とよぶ。
また、燃料供給装置14は、燃料となる水素燃料を供給する装置である。たとえば、燃料供給装置14は、天然ガスやメタンガス等の炭化水素系ガスを貯留する燃料タンク、燃料タンクから供給される炭化水素系ガスから硫黄成分を除去する脱硫器、および脱硫後の炭化水素系ガスを改質して水素を取り出す改質装置で主に構成されている。
さらに、燃料加湿器16は、燃料供給装置14から供給される燃料を加湿する。具体的には、燃料加湿器16は、燃料加湿タンク36および燃料用熱交換器38を含み、燃料加湿タンク36に入れられ、燃料用熱交換器38によって昇温された水を用いて、バブリング方式により水素燃料を加湿して、水素燃料の相対湿度を100%RHにする。
また、空気供給装置18は、酸化剤となる酸素を含む空気を供給する装置である。たとえば、空気供給装置18は、外気を取り込むブロア、および必要に応じて設けられるエアフィルタで構成されている。
さらに、空気加湿器20は、空気供給装置18から供給される空気を加湿する。具体的には、空気加湿器20は、空気加湿タンク40を含み、空気加湿タンク40に入れられた水を用いて、バブリング方式により空気を加湿して、空気の相対湿度を100%RHにする。
また、熱媒体用熱交換器22は、外気などとの熱交換により、燃料電池スタック12から排出された冷却水の温度を下げることができる。
さらに、配管24は、燃料電池スタック12に設けられた熱媒体流路を流通して排出された冷却水が再び熱媒体流路に供給されるような冷却水の循環が可能な構成を備える。具体的には、燃料電池スタック12から排出された冷却水は、熱媒体用熱交換器22へ導かれ、熱媒体用熱交換器22の下流に設けられた分岐点42において、燃料加湿器16に向かうラインと、空気加湿器20に向かうラインとに所定の分配比で分岐する。燃料電池スタック12から排出された冷却水の一部は、燃料加湿器16が有する燃料用熱交換器38を流通し、燃料電池スタック12から排出された冷却水の残りは、空気加湿器20に直接供給される。
また、燃料用熱交換器38を流通した後の冷却水は、空気加湿器20の上流で上述した空気加湿器20に向かうラインを流れる冷却水と合流点44で合流する。合流後の冷却水は、空気加湿器20の空気加湿タンク40を流通した後、空気加湿器20から排出される。循環ポンプ28は、空気加湿器20から排出された冷却水を汲み上げて、所定の水量の冷却水として燃料電池スタック12に送り込む。
また、制御バルブ26は、分岐点42と合流点44との間に設けられ、開閉度が可変のバルブである。制御バルブ26の開度を調節することにより、冷却水の分配比を補正することができる。なお、制御バルブ26の設置は不可欠ではなく、運転条件によって冷却水の分配比を補正する必要がない場合には不要である。
次に、燃料電池スタック12に設けられ、アノード32、及びカソード34へ水素燃料及び空気を供給する流路が形成されたセパレータ50、52について図2、図3に従って説明する。
なお、アノード32、及びカソード34に設けられるセパレータ50、52は同一構造とされているため、代表してセパレータ50について説明する。
図2に示されるように、セパレータ50(図3参照)に設けられるノズルプレート54の形状は、略長方形の板状とされている。また、板状の片側の端縁54Aには、端縁54Aから突出する複数の凸状のノズル部材56が設けられている。さらに、そのノズル部材56の略中心部には、凸状のノズル部材56の全長に亘って貫通するようにノズル穴58が設けられている。
図3に示されるように、セパレータ50の表面には、連続する凸状のリブ66と凹状の底面とで形成された反応ガス流路62が、ノズル穴58と対応するように複数並設されている。ノズルプレート54は、セパレータ50のガス供給用のマニホールド60と、反応ガス流路62のガス流入端部64との間に取り付けられている。
さらに、セパレータ50、52は、中央に高分子電解質膜が設けられたアノード32及びカソード34を外側から挟むように設けられている。
ここで、水素燃料の流れを説明すると、ガス供給用のマニホールド60を介して外部から供給された水素燃料は、ノズルプレート54のノズル部材56に設けられたノズル穴58に入る。ノズル部材56は、ノズルプレート54の端部まで延びており、ノズルプレート54を通り抜けた水素燃料は反応ガス流路62に供給され、反応ガス流路62を流れている間に、高分子電解質膜及びアノード32(図1参照)に拡散されて電気化学反応が行なわれるようになっている。
従って、ノズルプレート54のノズル部材56に設けられたノズル穴58は、セパレータ50に設けられた反応ガス流路62と同一の間隔で形成されている。また、水素燃料をノズル穴58に通す目的は、ノズル穴58で発生する圧力損失が反応ガス流路62全体の圧力損失を支配することで、反応ガス流路62に均一な水素燃料分配を行ない、さらに、セパレータ50の反応ガス流路62に高速の反応ガスを送り込むことにより、反応ガス流路62に水の滞留が生じることを抑制するためである。
次に、アノード32から余剰燃料が排出される燃料排出路70に設けられた排出路開閉弁72等について図1に従って説明する。
図1に示されるように、燃料排出路70を開閉する電磁弁である排出路開閉弁72が、アノード32の燃料排出口近傍に設けられている。また、排出路開閉弁72より下流側の燃料排出路70とアノード32へ水素燃料を供給する燃料供給路74とを接続する燃料循環路76が設けられており、さらに、この燃料循環路76には、燃料循環路76を開閉する電磁弁である循環路開閉弁78が設けられている。
さらに、図示せぬ電源が入れられると(発電時)、前述した制御部30によって、排出路開閉弁72が開放され、循環路開閉弁78が閉塞され、電源が切られると(発電停止時)、排出路開閉弁72が閉塞され、循環路開閉弁78が開放されるようになっている。
また、カソード34側にも同様構造の排出路開閉弁82が空気排出路80に設けられ、さらに、循環路開閉弁88が空気排出路80と空気供給路84を接続する空気循環路86に設けられている。さらに、制御部30によって、同様に、発電時には、排出路開閉弁82が開放され、循環路開閉弁88が閉塞され、発電停止時には、排出路開閉弁82が閉塞され、循環路開閉弁88が開放されるようになっている。
次に、この燃料電池システム10の動作について説明する。
発電時には、制御部30が排出路開閉弁72、82を開放し、さらに、循環路開閉弁78、88を閉塞する。
燃料供給装置14は、水素系ガスを改質して水素燃料を取り出し燃料加湿器16へ水素燃料を供給する。水素燃料が供給された燃料加湿器16は、燃料用熱交換器38によって昇温された水を用いて、バブリング方式により水素燃料を加湿して、水素燃料の相対湿度を100%RHにし、この加湿した水素燃料を燃料供給路74を通して燃料電池スタック12に設けられたアノード32へ供給する。
詳細には、燃料供給路74から供給された水素燃料は、マニホールド60(図3参照)からセパレータ50へ流入し、さらに、ノズルプレート54のノズル部材56に設けられたノズル穴58に入り、ノズルプレート54を通り抜ける。また、ノズルプレート54を通り抜けた水素燃料は、セパレータ50の表面に複数並設され、連続する凸状のリブ66と凹状の底面とで形成された反応ガス流路62に供給される。さらに、水素燃料は、反応ガス流路62を流れている間に、高分子電解質膜及びアノード32に拡散されて電気化学反応が行なわれ、燃料排出路70を通して排出される。
一方、空気供給装置18は、酸化剤となる酸素を含む空気を空気加湿器20へ供給する。
空気が供給された空気加湿器20は、空気加湿タンク40に入れられた水を用いて、バブリング方式により空気を加湿して、空気の相対湿度を100%RHにし、この加湿された空気を空気供給路84を通して燃料電池スタック12に設けられたカソード34へ供給する。
詳細には、空気供給路84から供給された空気は、マニホールド60(図3参照)からセパレータ52へ流入し、さらに、ノズルプレート54のノズル部材56に設けられたノズル穴58に入り、ノズルプレート54を通り抜ける。また、ノズルプレート54を通り抜けた空気は、セパレータ52の表面に複数並設され、連続する凸状のリブ66と凹状の底面とで形成された反応ガス流路62に供給される。さらに、空気は、反応ガス流路62を流れている間に、高分子電解質膜及びカソード34に拡散されて電気化学反応が行なわれ、空気排出路80を通して排出される。
このようにして、燃料電池スタック12のアノード32、カソード34へ水素燃料、空気が供給され、高分子電解質膜を介して電気化学反応を生じさせることで直流電力を発電する。
ここで、燃料電池スタック12に設けられた高分子電解質膜は、水素イオンに対して高い伝導性を確保するために常に湿潤状態にしておく必要がある。そのために、水素燃料及び空気を燃料加湿器16及び空気加湿器20によって加湿してアノード32及びカソード34へ供給している。
そこで、発電を停止すると、燃料電池スタック12の温度が低下し、加湿された水蒸気が液化して生成された水や、水素燃料と空気が反応して生成された水がセパレータ50、52に付着する。
さらに、燃料加湿器16及び空気加湿器20内の温度が低下して、燃料加湿器16及び空気加湿器20内の水蒸気が液化して燃料加湿器16及び空気加湿器20内部が負圧になる。
また、アノード32及びカソード34内部では、水素燃料が空気と反応して水となることで水素燃料及び空気の体積が減少し、アノード32及びカソード34内部が負圧になる。
燃料加湿器16及び空気加湿器20の内部、さらに、アノード32及びカソード34の内部が負圧になることで、燃料排出路70及び空気排出路80からガスがアノード32及びカソード34へ入り込む。これにより、セパレータ50、52に付着した水が逆流して、ノズル穴58に水が詰まることが考えられる。
しかし、発電を停止すると、制御部30は、排出路開閉弁72、82を閉塞、循環路開閉弁78、88を開放する。
このため、燃料排出路70及び空気排出路80からアノード32、及びカソード34へ入り込もうとするガスは、排出路開閉弁72、82によって堰き止められ、開放された燃料循環路76及び空気循環路86を通って、燃料供給路74及び空気供給路84へ達し、さらに、このガスは燃料供給路74及び空気供給路84からアノード32及びカソード34へ供給される。
このように、アノード32及びカソード34には、燃料排出路70及び空気排出路80からのガスが流入しないため、燃料電池スタック12の内部に滞留した水の逆流を簡易な方法で防止することができ、これにより、セパレータ50、52に形成されたノズル穴58が詰まるのを防止することができる。
また、発電停止時には、燃料加湿器16及び空気加湿器20も負圧となるが、燃料循環路76及び空気循環路86からのガスが燃料加湿器16及び空気加湿器20へ流入するため、燃料加湿器16及び空気加湿器20の内圧の影響を受けて、燃料電池スタック12の内部に滞留した水が逆流することはない。
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、燃料循環路76及び空気循環路86に循環路開閉弁78、88を設け、さらに、燃料排出路70及び空気排出路80に排出路開閉弁72、82を設けたが、これに替えて、排出路と循環路が接続される接続部に三方弁を設けても良い。この場合には、部品点数を減らすことが出来る。
次に、本発明の第2実施形態に係る燃料電池システム10について図4に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略する。
図4に示されるように、この実施形態では第1実施形態のように、燃料循環路76及び循環路開閉弁78は設けられておらず、それに替えて、燃料供給路74には、アノード32の内部が負圧になると、アノード32へ水素燃料を供給する燃料バッファ90が設けられている。なお、発電時には、燃料電池スタック12へ供給される水素燃料の余剰分が、燃料バッファ90に蓄えられるようになっている。
この構成により、発電停止時には、制御部30が排出路開閉弁72、82を閉塞する。さらに、負圧になったアノード32内部には、燃料バッファ90から燃料供給路74を通して水素燃料が供給される。このため、燃料排出路70からアノード32へガスが流入することはなく、燃料電池スタック12の内部に滞留した水の逆流を防止することができる。
なお、燃料バッファ90の上壁面には、内部の水素燃料が余剰になったときに、余剰分の水素燃料を放出する放出弁92が設けられている。該放出弁は必ずしも開閉制御が必要なものに限定されるのではなく、ある一定の圧力以上になると自動的に開放される構造(安全弁など)であっても良い。
本発明の第1実施形態に係る燃料電池システムを示す概略構成図である。 本発明の第1実施形態に係る燃料電池システムの燃料電池スタックに採用されるセパレータに設けられたノズルプレートの斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る燃料電池システムの燃料電池スタックに採用されたセパレータの平面図である。 本発明の第2実施形態に係る燃料電池システムを示す概略構成図である。
符号の説明
10 燃料電池システム
12 燃料電池スタック
30 制御部
32 アノード
34 カソード
70 燃料排出路
72 排出路開閉弁(燃料排出路開閉手段)
74 燃料供給路
76 燃料循環路
78 循環路開閉弁(燃料循環路開閉手段)
80 空気排出路(酸化剤排出路)
82 排出路開閉弁(酸化剤排出路開閉手段)
84 空気供給路(酸化剤供給路)
86 空気循環路(酸化剤循環路)
88 循環路開閉弁(酸化剤循環路開閉手段)
90 燃料バッファ

Claims (5)

  1. 発電する燃料電池スタックに設けられた燃料極としてのアノードへ燃料を供給する燃料供給路と、
    前記アノードから余剰燃料が排出される燃料排出路と、
    前記燃料排出路に設けられ、前記燃料排出路を開閉する燃料排出路開閉手段と、
    前記燃料排出路開閉手段より下流側の前記燃料排出路と前記燃料供給路とを接続する燃料循環路と、
    前記燃料循環路に設けられ、前記燃料循環路を開閉する燃料循環路開閉手段と、
    発電時に、前記燃料排出路開閉手段を開放し、前記燃料循環路開閉手段を閉塞すると共に、発電停止時に、前記燃料排出路開閉手段を閉塞し、前記燃料循環路開閉手段を開放する制御部と、
    を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記燃料排出路開閉手段と前記燃料循環路開閉手段は、前記燃料排出路と前記燃料循環路が接続される接続部に設けられた三方弁であることを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 発電する燃料電池スタックに設けられた酸化剤極としてカソードへ酸化剤を供給する酸化剤供給路と、
    前記カソードから余剰酸化剤が排出される酸化剤排出路と、
    前記酸化剤排出路に設けられ、前記酸化剤排出路を開閉する酸化剤排出路開閉手段と、
    前記酸化剤排出路開閉手段より下流側の前記酸化剤排出路と前記酸化剤供給路とを接続する酸化剤循環路と、
    前記酸化剤循環路に設けられ、前記酸化剤循環路を開閉する酸化剤循環路開閉手段と、
    発電時に、前記酸化剤排出路開閉手段を開放し、前記酸化剤循環路開閉手段を閉塞すると共に、発電停止時に、前記酸化剤排出路開閉手段を閉塞し、前記酸化剤循環路開閉手段を開放する制御部と、
    を備えることを特徴とする燃料電池システム。
  4. 前記酸化剤排出路開閉手段と前記酸化剤循環路開閉手段は、前記酸化剤排出路と前記酸化剤循環路が接続される接続部に設けられた三方弁であることを特徴とする請求項3記載の燃料電池システム。
  5. 発電する燃料電池スタックに設けられた燃料極としてのアノードへ燃料を供給する燃料供給路と、
    前記アノードから余剰燃料が排出される燃料排出路と、
    前記燃料排出路に設けられ、前記燃料排出路を開閉する燃料排出路開閉手段と、
    前記燃料供給路に接続され、前記アノードの内部が負圧になると、前記アノードへ燃料を供給する燃料バッファと、
    発電時に、前記燃料排出路開閉手段を開放し、発電停止時に、前記燃料排出路開閉手段を閉塞する制御部と、
    を備えることを特徴とする燃料電池システム。
JP2007088446A 2007-03-29 2007-03-29 燃料電池システム Pending JP2008251240A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007088446A JP2008251240A (ja) 2007-03-29 2007-03-29 燃料電池システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007088446A JP2008251240A (ja) 2007-03-29 2007-03-29 燃料電池システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008251240A true JP2008251240A (ja) 2008-10-16

Family

ID=39975968

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007088446A Pending JP2008251240A (ja) 2007-03-29 2007-03-29 燃料電池システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008251240A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012094438A (ja) * 2010-10-28 2012-05-17 Nagaoka Univ Of Technology 燃料電池発電システム及び固体高分子形燃料電池
JPWO2012176528A1 (ja) * 2011-06-21 2015-02-23 日産自動車株式会社 燃料電池システム

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003092126A (ja) * 2001-09-18 2003-03-28 Hitachi Ltd 燃料電池発電システム
JP2006216496A (ja) * 2005-02-07 2006-08-17 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003092126A (ja) * 2001-09-18 2003-03-28 Hitachi Ltd 燃料電池発電システム
JP2006216496A (ja) * 2005-02-07 2006-08-17 Nissan Motor Co Ltd 燃料電池システム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012094438A (ja) * 2010-10-28 2012-05-17 Nagaoka Univ Of Technology 燃料電池発電システム及び固体高分子形燃料電池
JPWO2012176528A1 (ja) * 2011-06-21 2015-02-23 日産自動車株式会社 燃料電池システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5364916B2 (ja) 燃料電池用加湿装置
JP5160774B2 (ja) 燃料電池システムの制御方法及び燃料電池システム
US9437886B2 (en) Fuel cell system and method for stopping power generation in fuel cell system
JP2007242491A (ja) 燃料電池システムおよびその運転制御方法
JP4467415B2 (ja) 燃料電池システム
JP5057295B2 (ja) 燃料電池装置
JP2006032134A (ja) 燃料電池システム内の水を貯留する貯水装置、燃料電池システム
JP5297273B2 (ja) 燃料電池システム
JP2008251240A (ja) 燃料電池システム
JP5241187B2 (ja) 燃料電池システム
JP2009064619A (ja) 燃料電池システム
JP2009238595A (ja) 燃料電池システム
JP5055808B2 (ja) 燃料電池システム
JP4495575B2 (ja) 燃料電池システムおよびその制御方法
JP2007053015A (ja) 燃料電池システム
JP7028742B2 (ja) 燃料電池システム
JP2005108698A (ja) 燃料電池システム
JP2007134064A (ja) 燃料電池システム
JP2007299644A (ja) 燃料電池システム
JP2005353305A (ja) 燃料電池システム
JP2020030972A (ja) 燃料電池システム
JP3943006B2 (ja) 燃料供給デバイス集積構造
JP2008277198A (ja) 燃料電池コージェネレーション装置
JP2007073394A (ja) 燃料電池システム
JP5221917B2 (ja) 燃料電池システム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120619

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120726

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130108