JP5320695B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池システムに関し、特に、燃料電池への反応ガスの導入制御に関する。
燃料電池の停止時、燃料ガス供給バルブは閉じられて燃料ガスの燃料電池への供給は停止される。燃料電池停止後、酸化ガス流路に残存していた酸化ガスは電解質膜を透過してアノード電極層側へ漏洩する。アノード流路では、アノード流路内に残存していた燃料ガスと電解質膜を透過して流入してきた酸化ガスとが反応して燃料ガスが消費され、次第に酸化ガスの量が増加する。燃料電池の起動時には、燃料ガス配管に配置されている燃料ガス供給バルブが開かれ、燃料タンクからアノード流路に燃料ガスが供給されて、アノード流路内に存在する酸化ガスが消費され、燃料ガスがアノード面内に広がる。
特開2003−317769号公報 特開2005−302563号公報 特開2006−120430号公報 特開2005−63712号公報
しかしながら、燃料電池の起動時、燃料ガス流路内に酸化ガスが残存していることがある。この場合には、燃料ガス供給バルブを開いて燃料ガスを燃料電池に導入し始めてから、燃料ガス流路内に燃料ガスが均等に供給されるまでには時間がかかる。また、燃料電池の起動時には、燃料電池の積層方向に伸びた燃料ガスマニホールド内も酸化ガスが存在しているため、燃料電池全体に、燃料ガスが均一に行き渡るには時間がかかる。そのため、燃料電池の起動から所定時間は燃料電池の出力が制限されるという問題がある。
本発明は上述の課題に鑑みてなされたものであり、燃料電池の出力性能の向上を目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の形態はたは適用例として実現することが可能である。
[適用例1]
本発明の第1の適用例の燃料電池システムは、
前記燃料電池に供給するための燃料ガスを貯蔵する燃料ガスタンクと、
前記燃料ガスタンクと前記複数の燃料ガス導入口のそれぞれに接続された燃料ガス配管と、
前記複数の燃料ガス導入口のそれぞれに対応して前記燃料ガス配管に設置され、前記燃料ガス配管から前記燃料電池への前記燃料ガスの導入を制御する複数の導入制御弁と、
前記燃料電池の動作状態に関する動作情報を取得する情報取得手段と、
前記動作情報に基づき、前記複数の導入制御弁のうち少なくとも2つの導入制御弁について、それぞれ異なるタイミングで開閉するように制御する弁制御手段と、を備える燃料電池システム。
上述の適用例1の燃料電池システムによれば、少なくとも2つの導入制御弁から、異なるタイミング燃料ガスを燃料電池へ導入できる。従って、燃料電池内で燃料ガスの振動が生じ、燃料ガスの拡散が促進される。よって、燃料電池システムの起動時に、導入制御弁を開放したまま燃料ガスを導入する場合に比べて、燃料ガスが燃料電池全体に行き渡る時間を短縮でき、燃料電池の出力性能を向上できる。
[適用例2]
第1の適用例の燃料電池システムであって、
前記弁制御手段は、前記少なくとも2つの導入制御弁を交互に開く、燃料電池システム。
適用例2の燃料電池システムによれば、2つの燃料ガス導入口から燃料電池内へ燃料ガスを交互に導入できるため、容易に、燃料ガスの振動を生じさせることができる。よって、燃料電池内への燃料ガスの拡散効率を向上できる。
[適用例3]
第1の適用例の燃料電池システムであって、
前記情報取得手段は、前記燃料電池のアノードにおける前記燃料ガスの量に関する情報を前記動作情報として取得し、
前記弁制御手段は、前記アノードにおける前記燃料ガスが所定量未満の場合に、前記少なくとも2つの導入制御弁の開閉を制御する、燃料電池システム。
適用例3の燃料電池システムによれば、アノードにおける燃料ガスが所定量未満の場合に、燃料ガス供給弁の開閉タイミングを制御できる。従って、アノードにおける燃料ガスの迅速な拡散を要する場合に、燃料ガスの拡散効率を向上できる。
[適用例4]
適用例1の燃料電池システムであって、
前記情報取得手段は、前記燃料電池システムの停止後の経過時間を測定するタイマー、前記アノードにおける燃料ガスの濃度を測定する水素濃度センサおよび前記燃料電池の電圧を測定する電圧測定手段の少なくとも1つを含む、燃料電池システム。
上述の適用例4によれば、簡易な構成で、燃料電池のアノードにおける燃料ガスの存在に関する情報を取得できる。
[適用例5]
適用例1の燃料電池システムであって、
前記燃料電池は、前記燃料電池の内部流路に燃料ガスを供給するための燃料ガス供給マニホールドおよび前記燃料電池の内部流路から燃料ガスを排出するための燃料ガス排出マニホールドを有し、
前記少なくとも2つの燃料ガス導入口のうちの第1の燃料ガス導入口および第2の燃料ガス導入口は、前記燃料ガス供給マニホールドの入口と、前記燃料ガス排出マニホールドの出口であり、
前記弁制御手段は、前記複数の導入制御弁のうち、前記燃料ガス供給マニホールドの入口に対応して配置された第1の導入制御弁と、前記燃料ガス排出マニホールドの出口に対応して配置された第2の導入制御弁とを制御する、燃料電池システム。
上述の適用例5によれば、燃料ガス供給マニホールドの入口と、導入制御弁を燃料ガス排出マニホールドの出口とを、燃料ガスの導入口として利用できる。従って、燃料ガス導入口を燃料電池に新たに形成することなく、燃料ガスの拡散効率を向上できる。
[適用例6]
適用例1の燃料電池システムであって、
前記燃料電池は、膜電極接合体とセパレータとからなる発電ユニットを複数積層した構成を有しており、
前記第1の燃料ガス導入口は、前記燃料電池の積層方向の一端に形成されており、
前記第1の燃料ガス導入口および前記第2の燃料ガス導入口とは異なる第3の燃料ガス導入口は、前記燃料電池の積層方向の他端に形成され、前記燃料ガス供給マニホールドに連通しており、
前記弁制御手段は、更に、前記第1の燃料ガス導入口と前記第3の導入口とを異なるタイミングで開閉する、燃料電池システム。
上述の適用例6によれば、燃料ガス供給マニホールドの両端から異なるタイミングで燃料ガスを導入できる。従って、燃料電池のアノード面内についてだけでなく、燃料電池の積層方向についても、燃料ガスの拡散効率を向上できる。
[適用例7]
適用例1の燃料電池システムであって、
前記燃料電池は、膜電極接合体とセパレータとからなる発電ユニットを複数積層した構成を有しており、
少なくとも2つの燃料ガス導入口のうちの第1の燃料ガス導入口は、前記燃料電池の積層方向の一端に形成されており、第2の燃料ガス導入口は、前記燃料電池の積層方向の他端に形成されており、
前記弁制御手段は、前記第1の燃料ガス導入口および前記第2の燃料ガス導入口に対応付けられている第1の導入制御弁および第2の導入制御弁を制御する、燃料電池システム。
上述の適用例7によれば、燃料電池の積層方向に燃料ガスの振動を生じさせることができる。従って燃料電池の積層方向のガス拡散効率を向上できる。
[適用例8]
適用例1の燃料電池システムであって、
前記燃料電池は、前記燃料電池の内部流路に燃料ガスを供給するための燃料ガス供給マニホールドおよび前記燃料電池の内部流路から燃料ガスを排出するための燃料ガス排出マニホールドを有し、
前記第1の燃料ガス導入口は、前記燃料ガス供給マニホールドの入口もしくは前記燃料ガス排出マニホールドの出口であり、
前記第2の燃料ガス導入口は、前記燃料ガス供給マニホールドもしくは前記燃料ガス排出マニホールドのうち、前記第1の燃料ガス導入口が用いられているマニホールドに連通している、燃料電池システム。
上述の適用例8によれば、燃料ガス供給マニホールドおよび燃料ガス排出マニホールドのうちいずれか一方の両端から燃料ガスを導入できる。従って、燃料電池の積層方向へのガス拡散効率を控除でき、マニホールド内の燃料ガスの均一な分布を促進できる。
[適用例9]
適用例1の燃料電池システムであって、
前記燃料電池は、前記燃料ガス供給マニホールドの入口と前記燃料ガス排出マニホールドの出口とが同一端となるように構成されており、
前記第1の燃料ガス導入口は、前記燃料ガス供給マニホールドの入口であり、
前記第2の燃料ガス導入口は、前記燃料ガス排出マニホールドに連通している、燃料電池システム。
第1の導入口から導入された燃料ガスは、第1の導入口から積層方向に離れるに連れて、また、第1の導入口から燃料ガス排出マニホールドに向かって離れるに連れて、拡散されにくい。従って、上述の適用例9によれば、第1の導入口から導入された燃料ガスの届きにくい部位に第2の導入口を形成して燃料ガスを導入できるため、燃料電池全体に燃料ガスが拡散される時間を短縮できる。
[適用例10]
適用例1の燃料電池システムであって、
前記情報取得手段は、前記燃料電池システムの起動時に、前記動作情報を取得する、燃料電池システム。
上述の適用例10によれば、燃料ガス流路内の燃料ガスが酸化ガスに置換されていることがある燃料電池の起動時に動作情報を取得できる。従って、通常動作時に動作情報を取得する必要がないため、燃料電池システムの稼働負荷を軽減できる。
本発明において、上述した種々の態様は、適宜、組み合わせたり、一部を省略したりして適用することができる。
A.第1実施例:
A1.システム構成
図1は、第1実施例としての燃料電池システムの全体構成を示す説明図である。実施例の燃料電池システムは、モータで駆動する電動車両に電源として搭載されている。実施例の燃料電池システムは、車載である必要はなく、据え置き型など種々の構成をとることが可能である。
燃料電池システムは、高圧燃料ガスタンク10、燃料ガス供給配管31,32、高圧燃料ガスタンク10,シャットバルブ2028,29、減圧バルブ23、排出バルブ22、逆止弁21、燃料ガス排出管34、フィルタ40、コンプレッサ41、加湿器42、マフラ43、希釈機44、ポンプ46、ラジエータ80、燃料電池100、制御ユニット110を備える。
燃料電池100は、セパレータと膜電極接合体とを備える積層体101と、積層体101の積層方向の両端に配置された一対のエンドプレート105,106とを備える。一方のエンドプレート105には、燃料電池100への燃料ガスの供給に用いられる燃料ガス供給マニホールドの入口を構成する燃料ガス導入口200と、燃料電池100からの燃料ガスの排出に用いられる燃料ガス排出マニホールドの出口を構成する燃料ガス排出口201とが形成されている。また、他方のエンドプレート106には、燃料電池100への酸化ガスの供給に用いられる酸化ガス供給マニホールドの入口を構成する酸化ガス導入口210と、燃料電池100からの酸化ガスの排出に用いられる酸化ガスマニホールドの出口を構成する酸化ガス排出口211とが形成されている。燃料ガスは、例えば、水素ガスが用いられる。
図2は、第1実施例における燃料電池の単セルの構成を例示する分解斜視図である。本実施例の燃料電池は、固体高分子型燃料電池であって、単セル300を積層することによって形成されている。単セル300は、電解質膜311を、アノード312およびカソード313で挟持し、このサンドイッチ構造をさらに両側からセパレータ320、330で挟持することにより構成されている。
電解質膜311は、固体高分子材料、例えば、フッ素系樹脂により形成されたプロトン伝導性のイオン交換膜であり、湿潤状態で良好な電気伝導性を示す。電解質膜311の表面には、触媒としての白金または白金と他の金属からなる合金を有する層が設けられている。
アノード312およびカソード313は、共に、ガス透過性を有するガス拡散電極である。アノード312およびカソード313は、例えば、炭素繊維からなる糸で織成したカーボンクロス、あるいは、カーボンペーパー、カーボンフェルトなどによって形成することができる。
セパレータ320は、ガス不透過の導電性部材、例えば、カーボンを圧縮してガス不透過とした緻密成カーボンやプレス成形した金属板によって、形成することができる。セパレータ320には、図示するように、外周近くに6つの貫通孔321〜326が形成されている。これらの孔部は、全てのセパレータに同一に形成されており、セルが複数積層され、スタックとして形成された場合に、燃料ガス、酸化ガス、冷却水の給排に使用されるマニホールドを形成する。貫通孔321は燃料ガスを供給するマニホールドを形成する孔であり、貫通孔322は、燃料ガスを排出するマニホールドを形成する孔であるため、それぞれ、燃料ガス供給孔321、燃料ガス排出孔322と呼ぶ。同様に、貫通孔323324を、それぞれ、酸化ガス供給孔323、酸化ガス排出孔324と呼び、貫通孔325、326を、それぞれ、冷却水供給孔325、冷却水排出孔326と呼ぶ。セパレータ330の各孔部は、セパレータ320と同様の構成である。
セパレータ320の一方の面では、図2に示すように、燃料ガス供給孔321と燃料ガス排出孔322とを連結するように形成された流路形成部327が設けられている。また、セパレータ330の一方の面では、図2に示すように、冷却水供給孔335と冷却水排出孔336とを連結する流路形成部337が設けられている。セパレータ330の図示しない他方の面では、酸化ガス供給孔333と酸化ガス排出孔334とを連結するよう形成された流路形成部が形成されている。
セパレータ320において、燃料ガス供給孔321から供給された燃料ガスは、図2に太線実線矢印で示すように、流路形成部327に沿って流れ、アノード312での電気化学反応で使用される。電気化学反応に使用されなかった燃料ガスは燃料ガス排出孔322から排出される。セパレータ330の図示しない片面において、酸化ガスも燃料ガスと同様に流れる。
セパレータ330において、冷却水供給孔335から供給された冷却水は、図に太破線矢印で示すように、セパレータ330に形成された流路形成部337に沿って流れ、単セル300を冷却しながら、冷却水排出孔336から排出される。
図1に戻り説明を続ける。高圧燃料ガスタンク10は、燃料電池100の燃料ガス導入口200と、燃料ガス供給配管32,減圧バルブ23、燃料ガス供給配管31、シャットバルブ20を介して接続されている。
また、燃料電池100の燃料ガス排出口201には、燃料ガス排出配管33が接続されている。燃料ガス排出配管33には燃料ガスポンプ45が設置されている。燃料ガス排出配管33は、逆止弁21を介して燃料ガス供給配管32に接続されている。燃料ガス排出配管33は逆止弁21と燃料ガスポンプ45の間で燃料ガス排出管34と接続されている。燃料ガス排出管34には排出バルブ22が設置されている。燃料ガス排出管34は希釈器44と接続されている。
インジェクタ24は、燃料ガス導入口200に対応して配置されている。具体的には、インジェクタ24は燃料ガス供給配管32の燃料ガス導入口200近傍に配置されている。インジェクタ25は、燃料ガス排出口201に対応して配置されている。具体的には、燃料ガス排出配管33の燃料ガス排出口201近傍に配置されている。インジェクタ24、25は、電子制御式であり、制御ユニット110から供給される電力により内部に設けられたバルブを開閉し、燃料ガスを供給する。インジェクタは、一般的なバルブに比べて開閉を微少時間で行うことができる。
フィルタ40と燃料電池100は酸化ガス供給配管35を介して接続されている。酸化ガス供給配管35には、フィルタ40側から順にコンプレッサ41、加湿器42が設置されている。また、燃料電池100は、酸化ガス排出配管36を介して外部と接続されている。酸化ガス排出配管36には、マフラ43、希釈器44が設置されている。
燃料電池100には、燃料ガス供給配管31、燃料ガス供給配管32を介して高圧燃料ガスタンク10から燃料ガスが供給される。高圧燃料ガスタンク10に高圧で貯蔵された水素は、その出口に設けられたシャットバルブ20、燃料ガス供給配管31と燃料ガス供給配管32とを接続する減圧バルブ23によって燃料電池100に供給される水素の圧力が調整される。
アノードからの排気(以下、アノードオフガスと称する)は、燃料ガス排出配管33に供給される。燃料ガス排出配管33は、途中で二つに分岐しており、一方はアノードオフガスを外部に排出するための燃料ガス排出管34に接続され、他方は、逆止弁21を介して燃料ガス供給配管32に接続される。燃料ガス排出管34に設けられた排出バルブ22が閉じられている間は、アノードオフガスは、燃料ガス供給配管32を介して再び燃料電池100に循環される。燃料ガス供給配管32を介して循環させることにより、発電で消費されずにアノードオフガスに残留している水素を有効活用することができる。
燃料電池100のカソードには、圧縮酸化ガスが供給される。酸化ガスは、フィルタ40から吸入され、コンプレッサ41で圧縮された後、加湿器42で加湿され、酸化ガス供給配管35から燃料電池100に供給される。カソードからの排気(以下、カソードオフガスと称する)は、酸化ガス排出配管36、マフラ43を通じて外部に排出される。
燃料電池100には冷却水循環用の流路が形成されている。冷却水は、ポンプ46によって、冷却用の配管37を流れ、ラジエータ80で冷却されて燃料電池100を循環し燃料電池100を冷却する。
制御ユニット110は、内部に図示しないタイマーを備えており、燃料電池100の停止から次の起動までの経過時間を動作情報として測定する。制御ユニット110は、更に、取得した動作情報に基づいて、インジェクタ24,25の開閉を制御する。具体的には、制御ユニット110は、燃料電池100の停止から次の起動までの経過時間が所定以上である場合、アノード312面内には、燃料ガスが所定量未満であると判断し、燃料電池100の起動時に、シャットバルブ28を開き、シャットバルブ29を閉じて、インジェクタ25へ燃料ガスを流通可能にするとともに、燃料ガス排出管34への燃料ガスの漏洩を防止し、インジェクタ24,25を交互に開閉して、燃料ガスを燃料ガス導入口200と燃料ガス排出口201から燃料電池100へ交互に導入する。
第1実施例では、制御ユニット110は、内蔵タイマーを用いて、アノード312面内の燃料ガス残量を判断しているが、例えば、燃料ガス濃度センサ、燃料電池の電圧測定などにより、アノード312面内の燃料ガスの残量を判断してもよい。
図3は、第1実施例における単セルの断面を模式的に示す断面図である。図3は、図2におけるA−A断面を示している。燃料電池100の停止時、シャットバルブ20は閉じられて燃料ガスの燃料電池への供給は停止される。燃料電池100停止後、酸化ガス流路328に残存していた酸化ガスは電解質膜311を透過してアノード312側へ漏洩する。流路形成部327では、図3に示すように、流路形成部327に残存していた燃料ガスと電解質膜311を透過して流入してきた酸化ガスとが反応して燃料ガスが消費され、次第に酸化ガスに置換される。
A2.燃料ガスの拡散:
図4は、第1実施例における燃料電池の模式図である。燃料電池100は、燃料電池の積層方向に伸びた燃料ガス供給マニホールド350および燃料ガス排出マニホールド360を有する。
図4(a)は、燃料電池100の通常動作時を示している。燃料電池100の動作時、制御ユニット110は、インジェクタ24およびインジェクタ25を開弁状態で維持している。燃料ガスは、矢印AR1に示すように、燃料ガス供給マニホールド350から各単セル300の流路形成部327を流れて膜電極接合体に供給され、発電に利用される。発電に利用されなかった燃料ガスは、燃料ガス排出孔322から燃料ガス排出マニホールド360に流れ込み、矢印AR2に示すように燃料電池100の外部へ排出される。
一方、図4(b)は、燃料電池100の起動時を示している。燃料電池100の起動時、制御ユニット110は、インジェクタ24,インジェクタ25を所定の間隔で交互に開く。燃料ガスは、矢印AR3,AR4に示すように、燃料ガス導入口200と燃料ガス排出口201とから燃料電池100内に交互に導入される。
燃料電池100起動時における燃料ガスの導入と、アノード面内における燃料ガスの拡散について図5および図6を参照して説明する。図5は、第1実施例における制御ユニット110のインジェクタ開閉タイミングを例示するタイミングチャートである。図5のタイミングチャート400の横軸は時間tを表している。なお、時間t0は、燃料電池の起動時を示す。図6は、第1実施例における燃料ガスの拡散について説明する模式図である。
燃料電池の起動前には、流路形成部327内は燃料ガスから酸化ガスに置換されている。すなわち、図6(a)に示すように、燃料電池100を停止してから所定時間経過後には、アノード312面内全体に酸化ガス(Air)505が存在している。
制御ユニット110は、時間t0にインジェクタ24を開く。時間t0において、インジェクタ25は閉じられている。インジェクタ24が開かれると、矢印ar1に示すように、燃料ガス供給孔321から燃料ガスが流路形成部327に導入される。この結果、図6(b)に示すように、アノード312面内では、燃料ガス(H2)501によって、酸化ガス505が矢印P1の方向(図の下方)に移動される。
制御ユニット110は、時間t0から所定時間経過後の時間t1にインジェクタ24を閉じると共に、インジェクタ25を開く。インジェクタ25が開かれると、矢印ar2に示すように、燃料ガス排出孔322から燃料ガスが流路形成部327に導入される。すなわち、通常動作時の燃料ガスの流通方向とは逆方向に燃料ガスが流通する。この結果、図6(c)に示すように、燃料ガス(H2)502によって、燃料ガス501と酸化ガス505が矢印P2の方向(図の上方)に移動される。
制御ユニット110は、時間t1から所定時間経過後の時間t2に、インジェクタ25を閉じると共に、インジェクタ24を開く。このように、制御ユニット110は所定時間経過毎にインジェクタ24とインジェクタ25とを交互に開閉する。2つのインジェクタ24、25の交互開閉により、図6(d)に示すように、アノード312面内に導入された燃料ガスは、矢印P1,P2方向への移動を繰り返す。燃料ガスの移動の繰り返しにより、燃料ガスは矢印P1,P2方向に振動され、アノード面内へ均一に拡散される。
流路形成部327に存在している酸化ガスは、導入された燃料ガスと反応して消費され、アノード312面内は、酸化ガスから燃料ガスに置換される。
図7は、第1実施例における燃料電池への燃料ガスの圧力について例示するグラフである。グラフ600では、横軸が時間tを表しており、縦軸が燃料電池における燃料ガスの圧力を表している。図7において、グラフ601は、燃料電池内における燃料ガスの圧力の変動を表しており、グラフ602は、燃料電池内における燃料ガスの圧力の変動中心を表している。
グラフ601に示すように、時間t0でインジェクタ24が開かれると、燃料電池100内へ燃料ガスが供給されるため、燃料ガスの圧力はP1まで上昇し、導入された燃料ガスの一部は、燃料ガス流路形成部327に残存する酸化ガスと反応する。よって、燃料ガスの圧力は、P1からP2に下がる。
時刻t1でインジェクタ24が閉じられるとともにインジェクタ25が開かれると、燃料電池100内へ燃料ガスが供給されるため、燃料ガスの圧力は、P2からP3に上昇する。同様に、導入された燃料ガスの一部は、燃料ガス流路形成部327に残存する酸化ガスと反応する。よって、燃料ガスの圧力は、P3からP4に下がる。このようにして、燃料ガスは圧力の増減が繰り返される。この結果、グラフ602に示すように、燃料電池100の燃料ガスの圧力が上昇する。
A3.燃料ガス拡散の効果:
図8は、第1実施例における燃料ガスの拡散の効果を例示するグラフである。グラフ700では、横軸が燃料ガス導入口200から燃料ガス排出口201までの距離を表しており、縦軸が燃料ガスの濃度を表している。グラフ701は、第1実施例の燃料電池システムにおいて、起動から所定時間経過後の燃料ガスの拡散状態について示している。グラフ702は、従来の燃料電池システムにおける、起動から所定時間経過後の燃料ガスの拡散状態について示している。
グラフ702が示すように、従来の燃料電池システムでは、1つの導入口から燃料ガスを導入している。従って、燃料ガス導入口200近傍では、燃料ガスの濃度がほぼ100%である。しかしながら、燃料ガスの振動が生じないため、燃料電池100での燃料ガスの拡散が促進されず、流路形成部327に既存の酸化ガスと導入された燃料ガスとの境界Xで、燃料ガスの濃度が急激に低下する。すなわち、アノード312面内で局所的な燃料ガスの欠乏が生じる。アノード312面内における燃料ガスの局所的な欠乏は、アノード、電解質膜の損傷および燃料電池の発電効率の低下を引き起こすため、好ましくない。
一方、第1実施例では、グラフ701が示すように、2つの導入口(燃料ガス導入口200と燃料ガス排出口201)から燃料ガスを導入している。従って、グラフ701に示すように、燃料ガス導入口200と燃料ガス排出口201との燃料ガスの濃度はほぼ同程度である。また、第1実施例では、燃料ガス導入口200と燃料ガス排出口201から交互に燃料ガスを導入しているため、既述のとおり、燃料電池100内で燃料ガスの振動が生じ、拡散が促進される。よって、グラフ701に示すように、燃料ガス導入口200と燃料ガス排出口201との中間部分においても、燃料ガスが行き亘っている。よって、アノード312面内において、局所的な燃料ガスの欠乏を抑制している。
以上説明した第1実施例の燃料電池システムによれば、2つの燃料ガス導入口から燃料電池への燃料ガスの導入タイミングを制御できる。これにより、燃料電池内で燃料ガスの振動を生じさせることができ、燃料ガスの拡散を促進できる。よって、燃料電池起動時におけるアノード面内での燃料ガスの局所的な欠乏を低減でき、アノードや電解質膜の損傷抑制、および燃料電池の発電効率の向上を図ることができる。
また、第1実施例では、2つの燃料ガス導入口から、交互に燃料ガスを導入できるため、簡易かつ迅速に燃料ガスの振動を生じさせることができる。従って、燃料ガスの拡散効率を更に向上できる。
また、第1実施例では、制御ユニットが燃料電池の停止から起動までの経過時間を測定し、経過時間に基づきアノード面内におけるアノードの残存量を判断できる。従って、簡易な構成で、アノードの残存量に基づきバルブの開閉に関する種々の制御、例えば、複数の燃料ガス導入口からの燃料ガスの導入時間等、精度の高い制御を行うことができる。
B.第2実施例:
第2実施例では、燃料電池の積層方向の一端に、燃料ガス導入口としての燃料ガスマニホールドの入口が形成され、他端に燃料ガスマニホールドに接続された燃料ガス導入口が形成された燃料電池システムについて説明する。なお、第2実施例において、第1実施例と同一の符号を付した各構成要素は、第1実施例において説明した各構成要素と同一の構成、機能を備える。
B1.燃料ガスの拡散について:
図9は、第2実施例における燃料電池の模式図である。第2実施例の燃料電池101aは、単セルを複数積層した積層体101と、エンドプレート105とエンドプレート106aとを備える。積層体101には、各単セルに形成された貫通孔およびエンドプレート105に形成された燃料ガス導入口200および燃料ガス排出口201により、燃料ガス供給マニホールド350、燃料ガス排出マニホールド360が構成されている。
エンドプレート106aには、燃料ガス供給マニホールド350に接続するように、貫通孔202が形成されている。貫通孔202には、高圧燃料ガスタンク10と接続されている燃料ガス配管が接続されている。貫通孔202は、燃料ガス供給マニホールドへ燃料ガスを導入するための燃料ガス導入口として利用される。以降、貫通孔202を燃料ガス導入口202と呼ぶ。
燃料ガス導入口202に接続されている燃料ガス配管の燃料ガス導入口202近傍には、インジェクタ26が配置されている。
第2実施例では、燃料電池の起動時、制御ユニット110は、インジェクタ24,インジェクタ26を所定の間隔で交互に開く。燃料ガスは、燃料ガス導入口200と燃料ガス導入口202とから燃料ガス供給マニホールド350に交互に導入される。
燃料ガス供給マニホールド350内も、流路形成部327と同様に、燃料ガスから酸化ガスに置換されている。従って、燃料ガス供給マニホールド350の両端に構成された燃料ガス導入口200,202から交互に燃料ガスを導入することにより、燃料ガス供給マニホールド350内においてもの燃料ガスの振動を生じさせることができる。
上述した第2実施例の燃料電池システムによれば、燃料ガス供給マニホールド350内においても、両端から燃料ガスを交互に導入させることにより、燃料ガスの振動を生じさせることができる。従って、燃料ガス供給マニホールド350内における燃料ガスの局所的な欠乏を低減でき、燃料ガスを積層方向に均一に拡散させることができる。
C.第3実施例:
第3実施例では、燃料電池の積層方向の一端に、燃料ガス導入口としての燃料ガス供給マニホールドの入口が形成され、他端に、燃料ガス排出マニホールドの出口とは別に、燃料ガス排出マニホールド360に接続された燃料ガス導入口が形成された燃料電池システムについて説明する。なお、第3実施例において、第1実施例と同一の符号を付した各構成要素は、第1実施例において説明した各構成要素と同一の構成、機能を備える。
C1.燃料ガスの拡散について:
図10は、第3実施例における燃料電池の模式図である。第3実施例の燃料電池101bは、単セルを複数積層した積層体101と、エンドプレート105とエンドプレート106bとを備える。積層体101には、各単セルに形成された貫通孔およびエンドプレート105に形成された燃料ガス導入口200および燃料ガス排出口201により、燃料ガス供給マニホールド350、燃料ガス排出マニホールド360が構成されている。
エンドプレート106bには、燃料ガス排出マニホールド360に接続するように、貫通孔203が形成されている。貫通孔203には、高圧燃料ガスタンク10と接続されている燃料ガス配管が接続されている。貫通孔203は、燃料ガス排出マニホールドへ燃料ガスを導入するための燃料ガス導入口として利用される。以降、貫通孔203を燃料ガス導入口203と呼ぶ。
燃料ガス導入口203に接続されている燃料ガス配管の燃料ガス導入口203近傍には、インジェクタ27が配置されている。
第3実施例では、燃料電池の起動時、制御ユニット110は、インジェクタ24,インジェクタ27を所定の間隔で交互に開く。燃料ガスは、燃料ガス導入口200から燃料ガス供給マニホールド350に供給され、燃料ガス導入口203から燃料ガス排出マニホールド360に交互に導入される。
燃料ガス排出マニホールドのエンドプレート106b近傍は燃料ガス導入口200から離れているため、燃料ガス導入口200から導入される燃料ガスが到達しにくい。従って、燃料ガスの到達しにくい燃料ガス排出マニホールド360のエンドプレート106b近傍に、エンドプレート106b側から燃料ガスを導入することにより、燃料ガスの拡散を補助する。
上述した第3実施例の燃料電池システムによれば、燃料ガス供給マニホールド350の燃料ガス導入口200から導入された燃料ガスが到達しにくい部位から燃料ガスを導入することができる。従って、燃料ガスの拡散を補助でき、局所的な燃料ガスの欠乏を低減できる。
D.第4実施例:
第4実施例では、燃料ガス導入口200、燃料ガス排出口201および燃料ガス導入口202から、燃料ガスを導入可能な燃料電池システムについて説明する。
D1.燃料ガスの拡散について:
図11は、第4実施例における燃料電池の模式図である。第4実施例の燃料電池101は、単セルを複数積層した積層体101と、エンドプレート105とエンドプレート106aとを備える。積層体101には、各単セルに形成された貫通孔およびエンドプレート105に形成された燃料ガス導入口200および燃料ガス排出口201により、燃料ガス供給マニホールド350、燃料ガス排出マニホールド360が構成されている。
エンドプレート106aには、燃料ガス供給マニホールド350に接続するように、貫通孔202が形成されている。貫通孔202には、高圧燃料ガスタンク10と接続されている燃料ガス配管が接続されている。貫通孔202は、燃料ガス供給マニホールドへ燃料ガスを導入するための燃料ガス導入口として利用される。以降、貫通孔202を燃料ガス導入口202と呼ぶ。
燃料ガス導入口200に対応してインジェクタ24が配置されており、燃料ガス排出口201に対応してインジェクタ25が配置されており、燃料ガス導入口202に対応しインジェクタ26が配置されている。
第4実施例では、燃料電池の起動時、制御ユニット110は、インジェクタ24とインジェクタ25を所定の間隔で交互に開く。インジェクタ26は、インジェクタ25と同時に開閉する。燃料ガスは、燃料ガス導入口200と燃料ガス排出口201とからアノード312面内へ交互に導入されるとともに、燃料ガス導入口200と燃料ガス導入口202とから燃料ガス供給マニホールド350に交互に導入される。
以上説明した第4実施例の燃料電池システムによれば、アノード面内と積層方向に伸びる燃料電池供給マニホールド内において、燃料ガスの振動を生じさせることができ、燃料ガスの拡散効率を向上できる。
E.変形例:
(1)上述の各実施例では、インジェクタを開閉することにより2つの燃料ガス導入口から燃料電池へ交互に燃料ガスを導入しているが、例えば、燃料ガス配管上に配置されている燃料ガスポンプの回転方向を順方向と逆方向とに交互に回転させて、燃料ガスの振動を発生させてもよい。
図12は、変形例における燃料電池システムを例示する説明図である。燃料ガスポンプ45は、太線矢印AR10に示すように、順方向に回転している間、燃料ガスを燃料ガス供給配管32および燃料ガス導入口200を介して燃料電池内へ送り、逆方向に回転している間、燃料ガスを燃料ガス排出配管33および燃料ガス排出口201を介して燃料電池内へ送る。
上述の変形例によれば、燃料ガス導入口200と燃料ガス排出口201とから燃料電池100へ燃料ガスを交互に導入できる。よって、インジェクタを配置することなく、燃料電池内において燃料ガスの振動を発生させることができる。
(2)上述の第1実施例では、インジェクタ24とインジェクタ25とを交互に開閉して、燃料ガス供給マニホールド350の入口と燃料ガス排出マニホールドの出口とから交互に燃料ガスを導入しているが、例えば、インジェクタを設けずに、シャットバルブ20と排出バルブ22とを交互に開閉して、燃料電池内に燃料ガスの振動を生じさせてもよい。
(3)上述の第4実施例では、燃料電池の積層方向の一端に形成された燃料ガス供給マニホールド350の入口と、燃料電池の積層方向の他端に形成され、燃料ガス排出マニホールドに接続された燃料ガス導入口とから燃料ガスを導入しているが、例えば、これに加えて、燃料ガス排出マニホールドの出口からも燃料ガスを導入してもよい。
(4)第1実施例〜第3実施例では、燃料ガス導入口を2つ用い、第4実施例では、燃料ガス導入口を3つ用いているが、例えば、4つ以上の燃料ガス導入口を用いて燃料ガスを導入しても酔い。
(5)第1実施例〜第4実施例では、複数の燃料ガス導入口から燃料ガスを交互に導入しているが、交互に導入しなくてもよい。各燃料ガス導入口からの燃料ガス導入のタイミングがずれていればよい。
(6)上述の実施例では、燃料電池は一対のセパレータで膜電極接合体を狭持した単セルを複数積層して構成されているが、例えば、3層積層型のセパレータを用いて、膜電極接合体を有する発電ユニットと3層積層型セパレータとを交互に積層して構成してもよい。
(7)燃料電池システムにおいて、燃料ガス導入口が3つ以上形成されている場合には、各燃料ガス導入口からの燃料ガス導入タイミングはずれていてもよい。
以上、本発明の種々の実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の構成をとることができることは言うまでもない。
第1実施例としての燃料電池システムの全体構成を示す説明図。 第1実施例における燃料電池の単セルの構成を例示する分解斜視図。 第1実施例における単セルの断面を模式的に示す断面図。 第1実施例における燃料電池の模式図。 第1実施例におけるインジェクタ開閉タイミングを例示するタイミングチャート。 第1実施例における燃料ガスの拡散について説明する模式図。 第1実施例における燃料電池への燃料ガスの圧力について例示するグラフ。 第1実施例における燃料ガスの拡散の効果を例示するグラフ。 第2実施例における燃料電池の模式図。 第3実施例における燃料電池の模式図。 第4実施例における燃料電池の模式図。 変形例における燃料電池システムを例示する説明図。
符号の説明
10…高圧燃料ガスタンク
20…シャットバルブ
21…逆止弁
22…燃料ガス排出孔
22…排出バルブ
23…減圧バルブ
24、25、26、27…インジェクタ
28、29…シャットバルブ
31、32…燃料ガス供給配管
33…燃料ガス排出配管
34…燃料ガス排出管
35…酸化ガス供給配管
36…酸化ガス排出配管
37…配管
40…フィルタ
41…コンプレッサ
42…加湿器
43…マフラ
44…希釈器
45…燃料ガスポンプ
46…ポンプ
80…ラジエータ
100…燃料電池
101…積層体
101a…燃料電池
101b…燃料電池
105、106、106a、106b…エンドプレート
110…制御ユニット
200…燃料ガス導入口
201…燃料ガス排出口
202…燃料ガス導入口
203…燃料ガス導入口
210…酸化ガス導入口
211…酸化ガス排出口
300…単セル
311…電解質膜
312…アノード
313…カソード
320…セパレータ
321…燃料ガス供給
322…燃料ガス排出孔
323…酸化ガス供給孔
324…酸化ガス排出孔
325…冷却水供給孔
326…冷却水排出孔
327…流路形成部
328…酸化ガス流路
330…セパレータ
333…酸化ガス供給孔
334…酸化ガス排出孔
335…冷却水供給孔
336…冷却水排出孔
337…流路形成部
350…燃料ガス供給マニホールド
360…燃料ガス排出マニホールド
400…タイミングチャート
501…燃料ガス
505…酸化ガス
600…グラフ
601…グラフ
602…グラフ
700…グラフ
701…グラフ
702…グラフ

Claims (8)

  1. 燃料電池システムであって、
    燃料ガスの導入に用いられる複数の燃料ガス導入口を有する燃料電池と、
    前記燃料電池に供給するための燃料ガスを貯蔵する燃料ガス源と、
    前記燃料ガス源と前記複数の燃料ガス導入口のそれぞれに接続された燃料ガス配管と、
    前記複数の燃料ガス導入口のそれぞれに対応して前記燃料ガス配管に設置され、前記燃料ガス配管から前記燃料電池への前記燃料ガスの導入を制御する複数の導入制御弁と、
    前記燃料電池の動作状態に関する動作情報を取得する情報取得手段と、
    前記動作情報に基づき、前記複数の導入制御弁のうち少なくとも2つの導入制御弁を交互に開くように制御する弁制御手段と、を備え、
    前記情報取得手段は、前記燃料電池のアノードにおける前記燃料ガスの量に関する情報を前記動作情報として取得し、
    前記弁制御手段は、前記燃料電池の起動時に、前記アノードにおける前記燃料ガスが所定量未満の場合に、前記燃料電池の起動の処理において、前記少なくとも2つの導入制御弁を交互に開くように制御する燃料電池システム。
  2. 請求項1記載の燃料電池システムであって、
    前記情報取得手段は、前記燃料電池システムの停止後の経過時間を測定するタイマー、前記アノードにおける燃料ガスの濃度を測定する水素濃度センサおよび前記燃料電池の電圧を測定する電圧測定手段の少なくとも1つを含む、燃料電池システム。
  3. 請求項1または請求項2記載の燃料電池システムであって、
    前記燃料電池は、前記燃料電池の内部流路に燃料ガスを供給するための燃料ガス供給マニホールドおよび前記燃料電池の内部流路から燃料ガスを排出するための燃料ガス排出マニホールドを有し、
    前記少なくとも2つの燃料ガス導入口のうちの第1の燃料ガス導入口および第2の燃料ガス導入口は、前記燃料ガス供給マニホールドの入口と、前記燃料ガス排出マニホールドの出口であり、
    前記弁制御手段は、前記複数の導入制御弁のうち、前記燃料ガス供給マニホールドの入口に対応して配置された第1の導入制御弁と、前記燃料ガス排出マニホールドの出口に対応して配置された第2の導入制御弁とを制御する、燃料電池システム。
  4. 請求項3記載の燃料電池システムであって、
    前記燃料電池は、膜電極接合体とセパレータとからなる発電ユニットを複数積層した構成を有しており、
    前記第1の燃料ガス導入口は、前記燃料電池の積層方向の一端に形成されており、
    前記第1の燃料ガス導入口および前記第2の燃料ガス導入口とは異なる第3の燃料ガス導入口は、前記燃料電池の積層方向の他端に形成され、前記燃料ガス供給マニホールドに連通しており、
    前記弁制御手段は、更に、前記第1の燃料ガス導入口と前記第3の導入口とを異なるタイミングで開閉する、燃料電池システム。
  5. 請求項1または請求項2記載の燃料電池システムであって、
    前記燃料電池は、膜電極接合体とセパレータとからなる発電ユニットを複数積層した構成を有しており、
    少なくとも2つの燃料ガス導入口のうちの第1の燃料ガス導入口は、前記燃料電池の積層方向の一端に形成されており、第2の燃料ガス導入口は、前記燃料電池の積層方向の他端に形成されており、
    前記弁制御手段は、前記第1の燃料ガス導入口および前記第2の燃料ガス導入口に対応付けられている第1の導入制御弁および第2の導入制御弁を制御する、燃料電池システム。
  6. 請求項5記載の燃料電池システムであって、
    前記燃料電池は、前記燃料電池の内部流路に燃料ガスを供給するための燃料ガス供給マニホールドおよび前記燃料電池の内部流路から燃料ガスを排出するための燃料ガス排出マニホールドを有し、
    前記第1の燃料ガス導入口は、前記燃料ガス供給マニホールドの入口もしくは前記燃料ガス排出マニホールドの出口であり、
    前記第2の燃料ガス導入口は、前記燃料ガス供給マニホールドもしくは前記燃料ガス排出マニホールドのうち、前記第1の燃料ガス導入口が用いられているマニホールドに連通している、燃料電池システム。
  7. 請求項5記載の燃料電池システムであって、
    前記燃料電池は、前記燃料ガス供給マニホールドの入口と前記燃料ガス排出マニホールドの出口とが同一端となるように構成されており、
    前記第1の燃料ガス導入口は、前記燃料ガス供給マニホールドの入口であり、
    前記第2の燃料ガス導入口は、前記燃料ガス排出マニホールドに連通している、燃料電池システム。
  8. 請求項1ないし請求項7いずれか記載の燃料電池システムであって、
    前記情報取得手段は、前記燃料電池システムの起動時に、前記動作情報を取得する、燃料電池システム。
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