JP5508915B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、電解質の両側に一対の電極を配設した電解質・電極構造体とセパレータとが配設される複数の発電セルを設け、複数の前記発電セルが積層される燃料電池スタックを備える燃料電池システムに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜(電解質)の両側に、それぞれアノード側電極及びカソード側電極を配設した電解質膜・電極構造体(電解質・電極構造体)(MEA)を、セパレータによって挟持した単位セル(発電セル)を備えている。
この種の燃料電池は、通常、車載用として使用される際、所望の発電力を得るために、所定数(例えば、数十〜数百)の単位セルを積層した燃料電池スタックとして使用されている。その際、燃料電池スタックは、一般的に、セパレータの面内に発電面に沿って反応ガスを流す反応ガス流路と、前記反応ガス流路に連通し、単位セルの積層方向に貫通する反応ガス入口連通孔及び反応ガス出口連通孔とを設ける、所謂、内部マニホールドを採用している。
燃料電池スタックは、燃料ガスを供給するための燃料ガス供給装置と、酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス供給装置と、冷却媒体を供給するための冷却媒体供給装置とに接続されて燃料電池システムを構成している。燃料電池システムは、例えば、特許文献1に開示されているように、車両等の移動体に搭載されている。
この燃料電池システムは、図6に示すように、燃料電池1に水素ガスを供給する水素ガス供給系2と、酸化剤ガスである空気を供給する空気供給系(図示せず)と、前記燃料電池1を冷却する冷却系3と、これらの系の制御部4とを備えている。
水素ガス供給系2は、複数の水素タンク5を備えている。そして、この水素タンク5から燃料電池1に向かって、元弁SV1、水素ガス供給路6、常圧弁RG等が設けられる一方、前記燃料電池1の出口側には、水素ポンプ7、パージ弁SV2等が接続されている。
特開2006−331899号公報
上記の特許文献1では、燃料電池1が自動車8の前輪側に配置される一方、水素タンク5が、この自動車8の後輪側に配列されている。そして、燃料電池1と水素タンク5との間には、車体床下に沿って各種補機が配列されている。
しかしながら、補機の中、特に元弁SV1、常圧弁RG及びパージ弁SV2等のバルブ類は、寒冷地において凍結するおそれがある。このため、バルブ類の凍結時に、温水やヒータ等を用いて前記バルブ類を解凍する必要があり、構成が複雑化するとともに、経済的ではないという問題がある。
本発明はこの種の問題を解決するものであり、簡単且つ経済的な構成で、バルブ類を含む補機の凍結を確実に抑制することが可能な燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池システムは、電解質の両側に一対の電極を配設した電解質・電極構造体とセパレータとが積層されるとともに、反応ガスを前記セパレータの積層方向に流通させる反応ガス入口連通孔及び反応ガス出口連通孔が形成される発電セルを備え、複数の前記発電セルが積層される燃料電池スタックと、前記発電セルの積層方向両端に配設されるエンドプレートと、前記エンドプレート間を締結する連結バーと、少なくとも前記反応ガス出口連通孔である酸化剤ガス出口連通孔が設けられ、前記積層方向に延在す前記燃料電池スタックの一辺側に、前記一辺側及び各エンドプレートの該一辺側の各端部を覆って設けられるケーシング部材とを備え、前記ケーシング部材内には、少なくとも燃料電池用補機を構成するバルブ類が、前記一辺側の前記連結バーに取り付けられた状態で収容されている。
また、この燃料電池システムは、発電セルが冷却媒体を積層方向に流通させる冷却媒体入口連通孔及び冷却媒体出口連通孔を形成するとともに、一辺側には、酸化剤ガス出口連通孔に並列して前記冷却媒体出口連通孔が設けられることが好ましい。
さらに、この燃料電池システムは、ケーシング部材が断熱部材を備えることが好ましい。
本発明によれば、燃料電池スタックにおいて、特に酸化剤ガス出口連通孔周辺の温度は、他の部位に比べて高温になり易く、前記酸化剤ガス出口連通孔が設けられる一辺側を覆ってケーシング部材が設けられている。このため、ケーシング部材の内部は、燃料電池スタックからの授熱により良好に保温され、前記ケーシング部材内に配設されている少なくともバルブ類は、凍結することを良好に抑制される。
従って、凍結したバルブ類を解凍するために、専用の温水供給装置やヒータ装置等が不要になる。これにより、簡単且つ経済的な構成で、バルブ類を含む補機の凍結を確実に抑制することが可能になる。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池システムの概略構成図である。 燃料電池スタックを構成する発電セルの分解斜視説明図である。 前記燃料電池システムの要部斜視説明図である。 前記燃料電池システムの要部断面側面図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池システムの概略説明図である。 特許文献1に開示されている燃料電池システムが自動車に搭載された状態の説明図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池システム10は、例えば、図示しない燃料電池車両に搭載される。
燃料電池システム10は、燃料電池スタック12と、前記燃料電池スタック12に冷却媒体を供給するための冷却媒体供給装置16と、前記燃料電池スタック12に酸化剤ガス(反応ガス)を供給するための酸化剤ガス供給装置18と、前記燃料電池スタック12に燃料ガス(反応ガス)を供給するための燃料ガス供給装置20と、これらを制御する制御部22とを備える。
冷却媒体供給装置16は、ラジエータ24を備える。このラジエータ24には、冷媒用ポンプ26を介して冷却媒体供給配管28及び冷却媒体排出配管30が接続される。
酸化剤ガス供給装置18は、空気用ポンプ32を備え、この空気用ポンプ32に一端が接続される空気供給配管34は、加湿器36に他端が接続されるとともに、この加湿器36には、加湿空気供給配管38を介して燃料電池スタック12が接続される。
加湿器36には、使用済みの生成水を含んだ酸化剤ガス(以下、オフガスともいう)を燃料電池スタック12から加湿流体として供給するためのオフガス流入路40が設けられる。加湿器36では、オフガス流入路40を介して供給されたオフガスの排出側に、背圧弁42が配設される。
燃料ガス供給装置20は、燃料ガスとして水素ガスが貯留される燃料ガスタンク(燃料タンク)44を備える。この燃料ガスタンク44には、燃料ガス供給配管45の一端が接続され、前記燃料ガス供給配管45には、遮断弁46及びエゼクタ50が接続されるとともに、前記エゼクタ50が燃料電池スタック12に接続される。
燃料電池スタック12には、使用済みの燃料ガスを排出するための排出燃料ガス配管52が接続される。この排出燃料ガス配管52は、気液分離器53に接続されるとともに、前記気液分離器53により分離された気体、すなわち、燃料ガスは、リターン配管54を介してエゼクタ50に戻される。気液分離器53により分離された液体成分、すなわち、水は、ドレイン弁55から希釈器56に排出される。
希釈器56には、リターン配管54から分離するパージ流路54aがパージ弁57を介して接続されるとともに、オフガス流入路40から分岐する希釈流路41を介して希釈用エアが供給可能である。
燃料電池スタック12は、複数の発電セル58が電極面を水平面にして鉛直方向(矢印A方向)に積層される。図2に示すように、各発電セル58は、電解質膜・電極構造体60と、前記電解質膜・電極構造体60を挟持する第1及び第2セパレータ62、64とを備える。なお、第1及び第2セパレータ62、64は、カーボンセパレータ又は金属セパレータで構成される。
発電セル58の長辺方向(矢印B方向)の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔(反応ガス入口連通孔)66a、冷却媒体を供給するための冷却媒体入口連通孔68a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔(反応ガス出口連通孔)70bが設けられる。
発電セル58の矢印B方向の他端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔(反応ガス入口連通孔)70a、冷却媒体を排出するための冷却媒体出口連通孔68b、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔(反応ガス出口連通孔)66bが設けられる。
電解質膜・電極構造体60は、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜(電解質)71と、前記固体高分子電解質膜71を挟持するカソード側電極72及びアノード側電極73とを備える。
カソード側電極72及びアノード側電極73は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されることにより形成される電極触媒層とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜71の両面に形成されている。
第1セパレータ62の電解質膜・電極構造体60に向かう面62aには、酸化剤ガス入口連通孔66aと酸化剤ガス出口連通孔66bとに連通する酸化剤ガス流路74が設けられる。酸化剤ガス流路74は、例えば、矢印B方向に延在する溝部により構成される。第1セパレータ62の面62aとは反対の面62bには、冷却媒体入口連通孔68aと冷却媒体出口連通孔68bとを連通する冷却媒体流路76の一部が形成される。
第2セパレータ64の電解質膜・電極構造体60に向かう面64aには、燃料ガス入口連通孔70aと燃料ガス出口連通孔70bとを連通する燃料ガス流路78が形成される。この燃料ガス流路78は、例えば、矢印B方向に延在する溝部により構成される。第2セパレータ64の面64aとは反対の面64bには、第1セパレータ62の面62bと重なり合って冷却媒体流路76が一体的に形成される。第1及び第2セパレータ62、64には、第1及び第2シール部材80、82が一体又は個別に設けられる。
第1及び第2シール部材80、82は、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコンゴム、フロロシリコンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン、又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材を使用する。
図1及び図3に示すように、燃料電池スタック12は、発電セル58の積層方向下端に、ターミナルプレート84a、絶縁プレート86a及びエンドプレート88aが配設される。発電セル58の積層方向上端に、ターミナルプレート84b、絶縁プレート86b及びエンドプレート88bが配設される。
エンドプレート88a、88bには、複数本の連結バー90の両端が、ボルト92を介して固定されており、前記エンドプレート88a、88b間に所定の締め付け荷重が付与される。
図1に示すように、エンドプレート88aには、配管マニホールド部93が装着される。この配管マニホールド部93は、酸化剤ガス入口連通孔66a、燃料ガス入口連通孔70a、冷却媒体入口連通孔68a、酸化剤ガス出口連通孔66b、燃料ガス出口連通孔70b及び冷却媒体出口連通孔68bに、それぞれ連通する複数の独立したマニホールド部材(図示せず)を備える。
図3及び図4に示すように、燃料電池スタック12の少なくとも酸化剤ガス出口連通孔66bが設けられる。第1の実施形態では、前記酸化剤ガス出口連通孔66b及び冷却媒体出口連通孔68bが設けられる一辺12a側に、前記一辺12a側を覆ってケーシング部材94が配設される。
ケーシング部材94は、エンドプレート88a(又は配管マニホールド部93)、88bに接合される下板96a及び上板96bと、燃料電池スタック12の矢印C方向両側部(短辺側壁部)に配置される側板98a、98bと、一辺12aに対向する裏板100とを備える。下板96a、上板96b、側板98a、98b及び裏板100は、断熱材で構成され、互いに接合されることにより、一端側が開口する筐状を形成する。ケーシング部材94は、開口側に燃料電池スタック12の一辺12a側を所定長さだけ収容し、前記燃料電池スタック12に固定される。
ケーシング部材94内には、室102が形成され、この室102には、燃料電池用補機、特に、バルブ類が収容される。バルブ類は、例えば、背圧弁42、エゼクタ50、ドレイン弁55及びパージ弁57を含み、これらが連結バー90に直接固定される。ケーシング部材94内あるいは側方には、気液分離器53が配置される。
このように構成される燃料電池システム10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸化剤ガス供給装置18を構成する空気用ポンプ32が駆動され、酸化剤ガスである外部空気が吸引されて空気供給配管34に導入される。この空気は、空気供給配管34から加湿器36内に導入されて加湿された後、加湿空気供給配管38に供給される。加湿された空気は、加湿空気供給配管38から配管マニホールド部93を通って燃料電池スタック12内の酸化剤ガス入口連通孔66aに供給される。
一方、燃料ガス供給装置20では、遮断弁46の開放作用下に、燃料ガスタンク44内の燃料ガス(水素ガス)が、エゼクタ50を通って配管マニホールド部93から燃料電池スタック12内の燃料ガス入口連通孔70aに導入される。
さらに、冷却媒体供給装置16では、冷媒用ポンプ26の作用下に、冷却媒体が冷却媒体供給配管28から配管マニホールド部93を通って燃料電池スタック12内の冷却媒体入口連通孔68aに冷却媒体が導入される。
図2に示すように、燃料電池スタック12内の各発電セル58に供給された空気は、酸化剤ガス入口連通孔66aから第1セパレータ62の酸化剤ガス流路74に導入され、電解質膜・電極構造体60のカソード側電極72に沿って移動する。一方、燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔70aから第2セパレータ64の燃料ガス流路78に導入され、電解質膜・電極構造体60のアノード側電極73に沿って移動する。
従って、各電解質膜・電極構造体60では、カソード側電極72に供給される空気中の酸素と、アノード側電極73に供給される燃料ガス(水素)とが、電極触媒層内で電気化学反応により消費され、発電が行われる。
次いで、カソード側電極72に供給されて消費された空気は、酸化剤ガス出口連通孔66bに沿って流動した後、オフガスとしてエンドプレート88bからオフガス流入路40に排出される(図1参照)。
その際、カソード側電極72で発電により生成される生成水は、酸化剤ガス出口連通孔66bに導入される。酸化剤ガス出口連通孔66bでは、エンドプレート88b側に導入された生成水が、オフガスの流れに伴ってオフガス流入路40に排出される。
一方、アノード側電極73に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス出口連通孔70bに排出されて流動し、排出燃料ガスとしてエンドプレート88bから排出燃料ガス配管52に排出される(図1参照)。排出燃料ガス配管52に排出された排出燃料ガスは、気液分離器53により気体成分と液体成分とに分離される。
気体成分(燃料ガス)は、リターン配管54を通って、エゼクタ50の吸引作用下に燃料ガス供給配管45に戻される。この気体成分は、新たな燃料ガスに混在して、燃料ガス供給配管45から燃料電池スタック12内に供給される。液体成分(水)は、ドレイン弁55の開放作用下に希釈器56に送られる。
また、冷却媒体は、図2に示すように、冷却媒体入口連通孔68aから第1及び第2セパレータ62、64間の冷却媒体流路76に導入された後、矢印B方向に沿って流動する。この冷却媒体は、電解質膜・電極構造体60を冷却した後、冷却媒体出口連通孔68bを移動してエンドプレート88aから冷却媒体排出配管30に排出される。この冷却媒体は、図1に示すように、ラジエータ24により冷却された後、冷媒用ポンプ26の作用下に冷却媒体供給配管28から燃料電池スタック12に供給される。
この場合、運転中の燃料電池スタック12では、特に酸化剤ガス出口連通孔66bの周辺が他の部位に比べて高温になり易く、前記酸化剤ガス出口連通孔66bが設けられている一辺12a側からの放熱量が多くなっている。
そこで、第1の実施形態では、燃料電池スタック12の一辺12a側を覆ってケーシング部材94が設けられている。ケーシング部材94は、全体として断熱部材で構成されており、前記ケーシング部材94の内部に形成される室102は、燃料電池スタック12からの授熱により比較的高温に保温されている。
従って、室102には、燃料電池用補機を構成する少なくともバルブ類、具体的には、背圧弁42、エゼクタ50、ドレイン弁55及びパージ弁57等が収容されることにより、例えば、氷点下の環境であっても、前記バルブ類が凍結することを良好に抑制することができる。このため、凍結したバルブ類を解凍するために、専用の温水供給装置やヒータ装置等を用いる必要がない。
これにより、簡単且つ経済的な構成で、バルブ類を含む燃料電池用補機の凍結を確実に抑制することが可能になるという効果が得られる。
さらに、バルブ類は、図4に示すように、エンドプレート88a、88b同士を締結するための連結バー90に、直接、取り付けられている。従って、バルブ類を取り付けるための専用支持機構が不要になり、構成の簡素化及び経済性の向上が容易に図られる。
さらにまた、バルブ類は、燃料電池スタック12において、一辺12a側の下部側に配置することが好ましい。バルブ類は、最も高温となる酸化剤ガス出口連通孔66bの下流側からの授熱が可能になり、前記バルブ類の保温効果が一層向上するからである。
また、ケーシング部材94は、エンドプレート88a、88bの端部を覆って、一辺12a側に取り付けられている。このため、エンドプレート88a、88bから放出される熱を、室102に効果的に取り込むことができ、熱効率が良好に向上するという利点がある。
なお、バルブ類は、連結バー90に取り付けられているが、これに変えて、例えば、ケーシング部材94を構成する裏板100に、直接、取り付けてもよい。これにより、バルブ類を取り付けるための専用取り付け構造が不要になる等、同様の効果が得られる。
さらに、一辺12a側には、冷却媒体出口連通孔68bが設けられている。冷却媒体出口連通孔68bは、同様に高温になるため、室102における保温効果が有効に向上するという効果がある。
図5は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池システム120の要部説明図である。
なお、第1の実施形態に係る燃料電池システム10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
燃料電池システム120は、燃料電池スタック122と、前記燃料電池スタック122の一辺(上辺)122a側に、前記一辺122a側を覆って設けられるケーシング部材124とを備える。
燃料電池スタック122は、複数の発電セル58が電極面を垂直面として水平方向(矢印B方向)に積層される。燃料電池スタック122は、積層方向両端にエンドプレート126a、126bを設けるとともに、前記エンドプレート126a、126bの一部を覆ってケーシング部材124が取り付けられる。ケーシング部材124は、断熱部材で構成され、上記のケーシング部材94と同様に構成される。ケーシング部材124内に形成される室102には、バルブ類が連結バー90に取り付けられて(又は裏板100に取り付けられて)、収容される。
このように構成される第2の実施形態では、燃料電池スタック122の最も温度の高い部位である酸化剤ガス出口連通孔66bが設けられる一辺122a側に、ケーシング部材124が取り付けられるとともに、このケーシング部材124の室102には、バルブ類が収容されている。従って、バルブ類が凍結することを良好に抑制し、専用の温水供給装置やヒータ装置等が不要になる等、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
しかも、第2の実施形態では、室102は、燃料電池スタック122の上部側に形成されている。これにより、燃料電池スタック122内から上方に放熱される熱によって、室102内が一層良好に保温されるため、バルブ類の凍結が可及的に阻止されるという利点がある。
10、120…燃料電池システム 12、122…燃料電池スタック
12a、122a…一辺 16…冷却媒体供給装置
18…酸化剤ガス供給装置 20…燃料ガス供給装置
36…加湿器 42…背圧弁
44…燃料ガスタンク 46…遮断弁
50…エゼクタ 53…気液分離機
55…ドレイン弁 56…希釈器
58…発電セル 60…電解質・電極構造体
66a…酸化剤ガス入口連通孔 66b…酸化剤ガス出口連通孔
68a…冷却媒体入口連通孔 68b…冷却媒体出口連通孔
70a…燃料ガス入口連通孔 70b…燃料ガス出口連通孔
71…固体高分子電解質膜 72…カソード側電極
73…アノード側電極 74…酸化剤ガス流路
76…冷却媒体流路 78…燃料ガス流路
88a、88b、126a、126b…エンドプレート
90…連結バー 94、124…ケーシング部材
96a…下板 96b…上板
98a、98b…側板 100…裏板

Claims (3)

  1. 電解質の両側に一対の電極を配設した電解質・電極構造体とセパレータとが積層されるとともに、反応ガスを前記セパレータの積層方向に流通させる反応ガス入口連通孔及び反応ガス出口連通孔が形成される発電セルを備え、複数の前記発電セルが積層される燃料電池スタックと、
    前記発電セルの積層方向両端に配設されるエンドプレートと、
    前記エンドプレート間を締結する連結バーと、
    なくとも前記反応ガス出口連通孔である酸化剤ガス出口連通孔が設けられ、前記積層方向に延在す前記燃料電池スタックの一辺側に、前記一辺側及び各エンドプレートの該一辺側の各端部を覆って設けられるケーシング部材と、
    を備え、
    前記ケーシング部材内には、少なくとも燃料電池用補機を構成するバルブ類が、前記一辺側の前記連結バーに取り付けられた状態で収容されることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 請求項1記載の燃料電池システムにおいて、前記発電セルは、冷却媒体を前記積層方向に流通させる冷却媒体入口連通孔及び冷却媒体出口連通孔を形成するとともに、
    前記一辺側には、前記酸化剤ガス出口連通孔に並列して前記冷却媒体出口連通孔が設けられることを特徴とする燃料電池システム。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池システムにおいて、前記ケーシング部材は、断熱部材を備えることを特徴とする燃料電池システム。
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