JP4998774B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、酸化ガス及び燃料ガスの反応により発電する燃料電池を備えた燃料電池システムに関する。
近年、燃料ガスと酸化ガスとの電気化学反応によって発電する燃料電池をエネルギ源とした燃料電池システムが注目されている。このような燃料電池システムに用いられる燃料電池は、通常、燃料ガスと酸化ガスとの電気化学反応によって発電する単セルを所要数積層した燃料電池スタックの外側をスタックケースで覆って構成されている。
このような燃料電池システムにおいて、燃料電池に燃料ガスの未反応ガスを循環供給する燃料ガス循環供給系を騒音防止のためにスタックケース内に配置する技術がある(例えば特許文献1参照)。
特開2004−162671号公報
しかしながら、上記のように燃料ガス循環供給系をスタックケース内に配置するだけでは、システム全体の各部品の搭載性が良いとは言えず、また、燃料電池の発電に伴い生成される反応生成水の凍結抑制の効果も十分ではない。さらに、単数の燃料電池スタックに複数の反応ガス配管が接続されている場合や、複数の燃料電池スタックのそれぞれに反応ガス配管が接続されている場合において、各反応ガス配管へのガス分配が不均一になると、システム全体としての発電効率は低下してしまう。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、反応ガス配管系における各部品の搭載性向上、燃料電池スタックの発熱を利用した反応ガス配管系の凍結抑制、および燃料電池スタックに接続された複数の反応ガス配管への分配性向上を図ることのできる燃料電池システムを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため、本発明に係る燃料電池システムは、反応ガス供給を受けて発電する燃料電池スタックの端部に、該燃料電池スタックに複数の反応ガス配管を接続させる接続部が設けられると共に、該接続部には前記反応ガス配管とその上流側における反応ガス供給量または反応ガス供給圧の少なくとも一方を調整して下流側に供給する流体制御装置とを含む反応ガス配管系が配置され、前記流体制御装置は、前記接続部における前記複数の反応ガス配管の接続位置の中央側に配置されている。
この構成によれば、反応ガス配管系の各部品の搭載性を向上させることができ、しかも、燃料電池スタックの熱を利用して反応ガス配管系の凍結を抑制することができる。また、流体制御装置を、接続部における複数の反応ガス配管の接続位置の中央側に配置しているため、複数の反応ガス配管へほぼ均等に反応ガスを流すことができ、分配性を向上できる。「接続部の中央」とは、例えば接続部の幾何学中心が該当する。
前記複数の反応ガス配管は、前記接続部における対称位置にて前記燃料電池スタックに接続され、前記流体制御装置は、前記接続部の中央位置に配置されているのが好ましい。「接続部における対称位置」とは、例えば接続部の幾何学中心を基準にした対象位置が該当する。
前記反応ガス配管系は、前記燃料電池スタックから排出された反応オフガスを当該燃料電池スタックに再供給して循環させる循環配管と、該循環配管に設けられて前記反応オフガスの前記燃料電池スタックへの再供給量を調整するポンプと、を含み、前記ポンプは、前記接続部における前記流体制御装置よりも周縁側に配置されているのが好ましい。
前記ポンプの前記接続部とは反対側の最外表面が、前記流体制御装置の前記接続部とは反対側の最外表面よりも外側に位置させられているのが好ましい。
前記反応ガス配管系のうち燃料ガス配管系は、前記接続部における前記流体制御装置よりも一方の周縁側に纏めて配置されているのが好ましい。
前記反応ガス配管系のうち酸化ガス配管系は、前記接続部における前記流体制御装置よりも他方の周縁側に配置されていてもよい。
前記接続部には、前記燃料電池スタックに冷媒を流す冷媒配管系または前記燃料電池スタックの発電電力を取り出す高電圧系が配置されており、これら冷媒配管系または高電圧系は、前記接続部における前記流体制御装置よりも他方の周縁側に配置されているのが好ましい。
前記流体制御装置は可変ガス量調整弁であり、該可変ガス量調整弁はその内部を流れる前記反応ガスの流れ方向が重力方向に沿うように配置されているのが好ましい。なお、流体制御装置は、反応ガスの流れ方向に重力方向成分が含まれるように、すなわち、反応ガスの流れ方向が水平方向に対して傾斜するように配置してもよい。
前記可変ガス量調整弁は、ガス導入口が重力方向上部に設けられていると共に、反応排出口が重力方向下部に設けられているのが好ましい。
前記流体制御装置のガス導入口に接続されたガス配管は絶縁されているのが好ましい。
前記燃料電池スタックの端部に配置された前記反応ガス配管系の外周がケースによって覆われ、該ケース内に絶縁性冷却液が充填されていてもよい。
この構成によれば、燃料電池スタックから端部に伝達した熱をケース内の絶縁性冷却水を介して反応ガス配管系に円滑に伝達することができる。これにより、反応ガス配管系の各部品の搭載性が向上するだけでなく、燃料電池スタックの熱を効率よく利用してこれら部品の凍結をさらに良好に抑制することができる。
前記燃料電池スタックの端部が前記ケースによって覆われているのがよい。
前記反応ガス配管系を含む前記燃料電池スタックの全体が前記ケースによって覆われていてもよい。
前記ケースの内部空間に対して前記絶縁性冷却液が注入あるいは排出可能とされていてもよい。
本発明によれば、反応ガス配管系における各部品の搭載性向上、燃料電池スタックの発熱を利用した反応ガス配管系の凍結抑制、および燃料電池スタックに接続された複数の反応ガス配管への分配性向上を図ることができる。これにより、燃料電池スタックの発電効率が向上し、過渡応答性も向上する。
次に、本発明に係る燃料電池システムの実施形態について図面を参照しつつ説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明に係る燃料電池システムの第1実施形態を説明する。
図1は、燃料電池システム1のシステム構成図である。この燃料電池システム1は、燃料電池自動車の車載発電システムや船舶、航空機、電車あるいは歩行ロボット等のあらゆる移動体用の発電システム、さらには、建物(住宅、ビル等)用の発電設備として用いられる定置用発電システム等に適用可能であるが、具体的には自動車用となっている。
燃料電池システム1は、反応ガス(酸化ガス及び燃料ガス)の供給を受けて電力を発生する複数具体的には二つの燃料電池スタック10a,10bを備えるとともに、これら燃料電池スタック10a,10bへの酸化ガスとしての空気のガス供給を調整するカソード系の酸化ガス配管系(反応ガス配管系)2と、燃料ガスとしての水素ガスのガス供給を調整するアノード系の燃料ガス配管系(反応ガス配管系)3とを備えている。
酸化ガス配管系2は、加湿器20により加湿された酸化ガス(空気)を分岐した二系統の配管21a,21bを介して二つの燃料電池スタック10a,10bそれぞれに供給する空気供給配管21と、これら燃料電池スタック10a,10bから二系統の配管22a,22bを介して排出された酸化オフガス(反応オフガス)を合流後に加湿器20に導く空気排出配管22と、加湿器20から外部に酸化オフガスを導くための排出配管23とを備えている。空気供給配管21には、大気を取り込んで加湿器20に圧送するコンプレッサ24が設けられている。
燃料ガス配管系3は、高圧の水素ガスを貯留した燃料供給源としての水素タンク30と、水素タンク30の水素ガスを分岐した二系統の配管(反応ガス配管)31a,31bを介して二つの燃料電池スタック10a,10bに供給するための燃料供給配管31と、燃料電池スタック10a,10bから二系統の配管32a,32bを介して排出された燃料ガスのオフガス(反応オフガス)としての水素オフガスを合流後に燃料供給流路31に戻す循環配管32とを備えている。
燃料供給配管31には、水素タンク30からの水素ガスの供給を遮断又は許容する遮断弁33と、水素ガスの圧力を調整するレギュレータ34と、レギュレータ34で調圧後の水素ガスの供給を遮断又は許容する遮断弁35と、インジェクタ(流体制御装置,可変ガス量調整弁)36とが設けられている。
インジェクタ36は、流量調整弁及び可変調圧弁として機能するものであり、これらの機能によりストイキ比や背圧を制御する。インジェクタ36は、水素ガス等の気体燃料を噴射する噴射孔を備えるとともに、その気体燃料を噴射孔まで供給案内するノズルボディと、このノズルボディに対して軸線方向(気体流れ方向)に移動可能に収容保持され噴射孔を開閉する弁体とを備えている。
インジェクタ36内の弁体は例えばソレノイドにより駆動され、このソレノイドに給電されるパルス状励磁電流のオン・オフにより、噴射孔の開口状態を2段階、多段階、又は無段階に切り替えることができるようになっている。図示略の制御装置から出力される制御信号によってインジェクタ36のガス噴射時間及びガス噴射時期が制御されることにより、水素ガスの流量及び圧力が高精度に制御される。
循環配管32には、気液分離器37が設けられている。この気液分離器37は、水素オフガスから水分を回収するものである。この気液分離器37には、排出配管38が接続されており、この排出配管38には、排水弁39が設けられている。この排水弁39は、図示略の制御装置からの指令によって作動することにより、気液分離器37で回収した水分を排出配管38を介して外部に排出するものである。
また、気液分離器37には、排気配管40が接続されており、この排気配管40は排出配管38に接続されている。この排気配管40には、排気弁41が設けられている。この排気弁41は、循環配管32内の不純物を含む水素オフガスを排気配管40及び排出配管38を介して外部に排出(パージ)する。循環配管32には、循環配管32内の水素オフガスを加圧して燃料供給配管31側へ送り出すことで燃料電池スタック10a,10bから排出されるガスの循環を調整する水素ポンプ42が設けられている。
燃料電池スタック10a,10bは、図2に示すように、反応ガスの供給を受けて発電する単セル50を所要数積層して構成されるもので、互いに単セル50の積層方向を平行にして並設された状態で、積層方向両端部に配置された共通の一対のエンドプレート51,52で挟持されている。このように共通のエンドプレート51,52で挟持された状態の燃料電池スタック10a,10bは、スタックケース53に収納される。
上記した一対のエンドプレート51,52は長方形状をなしており、一方のエンドプレート(接続部)51に、図3に示すように、燃料ガス配管系3の構成部品であるインジェクタ36、水素ポンプ42、排水弁39、気液分離器37及び排気弁41が配置されている。
具体的には、まず、エンドプレート51の長さ方向の中央部には上部側に偏って上記したインジェクタ36が縦長の姿勢で取り付けられている。また、このエンドプレート51におけるインジェクタ36よりも長さ方向の一方の周縁側には上部側に偏って上記した水素ポンプ42が横長の姿勢で取り付けられている。この水素ポンプ42は、インジェクタ36とは反対側の端部に下方に突出して電気系部品を収納する電気系部品収納部42Aが設けられている。
さらに、エンドプレート51におけるインジェクタ36よりも長さ方向の一方の周縁側には下部側に偏って上記した排水弁39が取り付けられている。この排水弁39は、水素ポンプ42の電気系部品収納部42Aの下方に配置されている。これにより、エンドプレート51の長さ方向の一側において、インジェクタ36、水素ポンプ42及び排水弁39が上部および一側下部の範囲に配置され、残りの中央側下部に、上記した気液分離器37が横長の姿勢で取り付けられている。
上記のようにインジェクタ36、水素ポンプ42及び排水弁39を配置したことで、気液分離器37用のスペースが大きくなり、比較的大きな気液分離器37が配置可能となる。この気液分離器37は、エンドプレート51の長さ方向においてインジェクタ36よりも排水弁39側に設けられている。
また、インジェクタ36の水素ポンプ42とは反対に、インジェクタ36に近接して上記した排気弁41が取り付けられている。以上により、燃料ガス配管系3のインジェクタ36、水素ポンプ42、排水弁39、気液分離器37及び排気弁41がエンドプレート51における一方の周縁側に纏めて配置されている。
ここで、エンドプレート51におけるインジェクタ36、水素ポンプ42、排水弁39、気液分離器37及び排気弁41のそれぞれの取付位置には、図4にインジェクタ36及び水素ポンプ42を示すように、厚さ方向に凹む凹部55,56が形成されており、その結果、インジェクタ36、水素ポンプ42、排水弁39、気液分離器37及び排気弁41は、いずれもエンドプレート51からの突出量が抑えられている。なお、水素ポンプ42のエンドプレート51とは反対の最外表面は、インジェクタ36のエンドプレート51とは反対の最外表面よりも外側に位置している。
スタックケース53の外側から上記した燃料供給配管31が、スタックケース53内の図3に示すエンドプレート51における長さ方向の中央側の下部に向けて配索されており、この燃料供給配管31はその後その一部が鉛直に沿う鉛直配索部(ガス配管)31Aとなってインジェクタ36と排気弁41との間で上方に延出し、インジェクタ36側に折り返されてインジェクタ36の上部のガス導入口36Aに接続される。鉛直配索部31Aは樹脂製つまり絶縁性のパイプ部材57で被覆されている。
燃料供給配管31は、このインジェクタ36の下部のガス排出口36Bから、パイプ部材57に交差して斜め上方に延出し、エンドプレート51における長さ方向の中央部の上端部に設けられたマニホールド60で配管31a,31bに分岐されている。インジェクタ36は、上記のように、上部に水素タンク30から水素ガスが導入されるガス導入口36Aが設けられ、下部に水素ガスを排出するガス排出口36Bが設けられているため、ガスの流れ方向を鉛直方向に沿わせており、上部から下部へガスを流すようになっている。
そして、燃料供給配管31の各配管31a,31bは、エンドプレート51における長さ方向に沿って互いに反対方向に同長さ延出しており、エンドプレート51の長さ方向の両端部の上端位置に設けられた供給口61a,61bの対応する一方に接続されている。そして、配管31aを介して送られる水素ガスが供給口61aを介して一方の燃料電池スタック10aの燃料極側へ供給され、配管31bを介して送られる水素ガスが供給口61bを介して他方の燃料電池スタック10bの燃料極側へ供給される。
供給口61a,61bは、エンドプレート51の長さ方向の対称位置に設けられており、その結果、配管31a,31bはエンドプレート51の長さ方向の対称位置に接続されている。そして、エンドプレート51の長さ方向の中央位置に設けられたインジェクタ36は、エンドプレート51における配管31a,31bの接続位置である供給口61a,61bの中央側に配置されている。
上記のようにして、エンドプレート51の長さ方向の一側に纏めて設けられた燃料ガス配管系3に対して、エンドプレート51の長さ方向の他側のスペース、つまりインジェクタ36よりも他方の周縁側に、上記した酸化ガス配管系2の一部の配管類、燃料電池スタック10a,10bに冷媒(冷却水)を流して冷却する冷媒配管系の一部の配管類及び燃料電池スタック10a,10bの電力を取り出す高電圧系の一部の電気部品を含む部品類63が配置されている。
エンドプレート51に設けられた上記の各部品は、図1に示すように、燃料電池スタック10a,10bとともにスタックケース53内に納められる。なお、水素ガス用の配管は元々圧損が小さいため、小さい半径で他の部品を避けるように湾曲させることができるが、水及び空気は圧損を小さくするためには大きな半径で湾曲させる必要があり、これらを考慮して各配管が配索される。
以上に述べた燃料電池システム1によれば、燃料電池スタック10a,10bの端部に設けられた、複数の配管31a,31bを接続させるエンドプレート51に燃料ガス配管系3を配置しているため、燃料ガス配管系3の各部品つまりインジェクタ36、水素ポンプ42、排水弁39、気液分離器37及び排気弁41の搭載性を向上させることができ、しかも、燃料電池スタック10a,10bの発熱を利用してこれら部品の凍結を抑制することができる。
また、インジェクタ36を、エンドプレート51における中央位置であって、配管31a,31bの接続位置である供給口61a,61bの中央位置に配置しているため、配管31a,31bを均等な長さにできてこれらへ均等に反応ガスを流すことができ、分配性を向上できる結果、燃料電池スタック10a,10bの発電効率を向上でき、過渡応答性が向上する。
なお、インジェクタ36を、エンドプレート51における中央位置でなくても供給口61a,61bの中央側に配置すれば、分配性は向上することになるが、より好ましくは中央位置に配置する。
また、燃料電池スタック10a,10bから排出されるガスの循環量(再供給量)を調整する水素ポンプ42及び気液分離器37をエンドプレート51におけるインジェクタ36よりも一方の周縁側に配置しているため、上記のように横長の姿勢で水素ポンプ42及び気液分離器37を取り付ければ、バランス良く配置できる。
さらに、これらの水素ポンプ42及び気液分離器37を含む燃料ガス配管系3のインジェクタ36、水素ポンプ42、排水弁39、気液分離器37及び排気弁41をエンドプレート51におけるインジェクタ36よりも一方の周縁側に纏めて配置しているため、燃料ガス配管系3の配管長を短くできる。
また、酸化ガス配管系2の一部の配管類及び冷媒配管系の一部の配管類を含む部品類63をエンドプレート51におけるインジェクタ36よりも他方の周縁側に配置しているため、これらも纏めて配置することができ、それぞれの配管長を短くできる。加えて、高電圧系の電気部品も部品類63に含まれてエンドプレート51におけるインジェクタ36よりも他方の周縁側に配置されるため、燃料ガス配管系3と離すことができる。
また、インジェクタ36は、その内部を流通するガスの流れ方向を重力方向に沿わせているため、インジェクタ36内の水分が重力で下方に下がることになり、内部での凍結を抑制できる。しかも、インジェクタ36は、ガス導入口36Aが上部に設けられ、ガス排出口36Bが下部に設けられているため、内部での凍結をさらに抑制できる。
また、インジェクタ36のガス導入口36Aに接続される鉛直配索部31Aが樹脂製のパイプ部材57で被覆されて絶縁されているため、高電圧系のケーブル等が近傍に配索されても絶縁性を確保できる。
さらに、水素ポンプ42のエンドプレート51とは反対の最外表面が、インジェクタ36のエンドプレート51とは反対の最外表面よりも外側に位置するため、衝突時等に水素ポンプ42がインジェクタ36よりも先に変形して衝撃を吸収しインジェクタ36を保護することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の燃料電池システムの第2実施形態を説明する。なお、第1実施形態と同一構成、同一構造部分は、同一符号を付して説明を省略する。
図5に示すように、第2実施形態では、一方のエンドプレート51にケース71が取り付けられている。そして、このケース71によって、エンドプレート51に纏めて設けられた燃料ガス配管系3の外周側が覆われている。
このケース71は、エンドプレート51に対して液密的に取り付けられており、エンドプレート51とケース71とによって覆われた内部空間Sには、絶縁性冷却液Lが充填されている。この絶縁性冷却液Lとしては、例えば、フッ素系不活性液体(例えば、住友3M社製フロリナート)などの熱的、化学的に安定し、電気絶縁性に優れたものが用いられている。
そして、上記第2実施形態に係る燃料電池システム1によれば、燃料電池スタック10a,10bの端部に設けられた、複数の配管31a,31bを接続させるエンドプレート51に燃料ガス配管系3を配置し、この燃料ガス配管系3を、エンドプレート51に取り付けたケース71によって覆い、その内部空間Sに絶縁性冷却液Lを充填したので、燃料電池スタック10a,10bからエンドプレート51に伝達した熱をケース71内の絶縁性冷却液Lを介して燃料ガス配管系3に円滑に伝達させることができる。
これにより、燃料ガス配管系3の各部品つまりインジェクタ36、水素ポンプ42、排水弁39、気液分離器37及び排気弁41の搭載性が向上するだけでなく、燃料電池スタック10a,10bの熱を効率よく利用してこれら部品の凍結をさらに良好に抑制することができる。
なお、上記の例では、エンドプレート51にケース71を取り付け、その内部空間Sに絶縁性冷却液Lを充填したが、図6に示すように、燃料電池スタック10a,10bの全体を覆うスタックケース53の内部空間S内に絶縁性冷却液Lを充填しても良く、この場合も燃料電池スタック10a,10bの熱を燃料ガス配管系3に円滑に伝達させることができる。
これにより、燃料ガス配管系3の各部品つまりインジェクタ36、水素ポンプ42、排水弁39、気液分離器37及び排気弁41の搭載性が向上するだけでなく、燃料電池スタック10a,10bの熱を効率よく利用してこれら部品の凍結をさらに良好に抑制することができる。
また、図7に示すように、スタックケース53に、圧縮空気供給管81から送り込まれる圧縮空気によって移動するピストン82を有するシリンダ83を接続し、このシリンダ83を圧縮空気によって駆動させることにより、スタックケース53の内部空間Sに対して絶縁性冷却液Lの注入あるいは排出を行えるようにしても良い。
このようにすれば、夏場などの高温環境下においては、スタックケース53の内部空間Sからシリンダ83に絶縁性冷却液Lを引き込んで内部空間S内を空の状態とし、必要に応じて圧縮空気を供給してピストン82を駆動させてシリンダ83から内部空間Sへ絶縁性冷却液Lを注入することができる。
具体的には、低温環境下あるいは登坂走行等の高負荷時に内部空間S内に絶縁性冷却液Lを注入する。このようにすると、低温環境下では、燃料電池スタック10a,10bの熱を燃料配管系3に円滑に伝達させて部品の凍結を抑制することができ、また、高負荷時には、燃料電池スタック10a,10bの熱を絶縁性冷却液Lに吸収させ、燃料電池スタック10a,10bのオーバーヒートを抑制することができる。
また、絶縁性冷却液Lの注入により、燃料電池スタック10a,10bからの放熱、特に、燃料電池スタック10a,10bの積層方向両端部に配置された単セル(端部セル)50,50からの放熱によるフラッティングの発生も抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る燃料電池システムの構成図である。 本発明の第1実施形態に係る燃料電池システムのスタックケースの内部構成の斜視図である。 本発明の第1実施形態に係る燃料電池システムのエンドプレート及び燃料ガス配管系等を示す正面図である。 本発明の第1実施形態に係る燃料電池システムのエンドプレート、インジェクタ及び水素ポンプ等を示す部分平面図である。 本発明の第2実施形態に係る燃料電池システムを示す概略断面図である。 本発明の第2実施形態に係る燃料電池システムの他の例を示す概略断面図である。 本発明の第2実施形態に係る燃料電池システムの他の例を示す概略断面図である。
符号の説明
1…燃料電池システム、2…酸化ガス配管系(反応ガス配管系)、3…燃料ガス配管系(反応ガス配管系)、10a,10b…燃料電池スタック、31A…鉛直配索部(ガス配管)、31a,31b…配管(反応ガス配管系)、32…循環配管、36…インジェクタ(流体制御装置,可変ガス量調整弁)、36A…ガス導入口、36B…ガス排出口、37…気液分離器、42…水素ポンプ(ポンプ)、51…エンドプレート(接続部)、53…スタックケース(ケース)、61a,61b…供給口(接続位置)、63…部品類(酸化ガス配管系、冷媒配管系、高電圧系)、71…ケース、L…絶縁性冷却液、S…内部空間。

Claims (14)

  1. 反応ガス供給を受けて発電する燃料電池スタックの端部に、燃料ガス又は酸化ガスのうち一方の前記反応ガスを供給するための配管である反応ガス配管を前記燃料電池スタックに複数接続させるエンドプレートが設けられると共に、該エンドプレートには前記反応ガス配管とその上流側における反応ガス供給量または反応ガス供給圧の少なくとも一方を調整して下流側に供給する流体制御装置とを含む反応ガス配管系が配置され、
    前記エンドプレートには、前記反応ガス配管が接続される供給口が、複数の前記反応ガス配管に対応して複数形成されており、
    前記流体制御装置は、前記エンドプレートおいて、全ての前記供給口の配置に対する中央側に配置されている燃料電池システム。
  2. 請求項1に記載の燃料電池システムであって、
    前記複数の反応ガス配管は、前記エンドプレートにおける対称位置にて前記燃料電池スタックに接続され、
    前記流体制御装置は、前記エンドプレート長手方向における中央位置に配置されている燃料電池システム。
  3. 請求項1または2に記載の燃料電池システムであって、
    前記反応ガス配管系は、前記燃料電池スタックから排出された反応オフガスを当該燃料電池スタックに再供給して循環させる循環配管と、該循環配管に設けられて前記反応オフガスの前記燃料電池スタックへの再供給量を調整するポンプと、を含み、
    前記ポンプは、前記エンドプレートにおける前記流体制御装置よりも周縁側に配置されている燃料電池システム。
  4. 請求項3に記載の燃料電池システムであって、
    前記ポンプの前記エンドプレートとは反対側の最外表面が、前記流体制御装置の前記エンドプレートとは反対側の最外表面よりも外側に位置させられている燃料電池システム。
  5. 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の燃料電池システムであって、
    前記反応ガス配管系のうち燃料ガス配管系は、前記エンドプレートにおける前記流体制御装置よりも一方の周縁側に纏めて配置されている燃料電池システム。
  6. 請求項5に記載の燃料電池システムであって、
    前記反応ガス配管系のうち酸化ガス配管系は、前記エンドプレートにおける前記流体制御装置よりも他方の周縁側に配置されている燃料電池システム。
  7. 請求項5または6に記載の燃料電池システムであって、
    前記エンドプレートには、前記燃料電池スタックに冷媒を流す冷媒配管系または前記燃料電池スタックの発電電力を取り出す高電圧系が配置されており、
    これら冷媒配管系または高電圧系は、前記エンドプレートにおける前記流体制御装置よりも他方の周縁側に配置されている燃料電池システム。
  8. 請求項1乃至7のいずれか一項に記載の燃料電池システムであって、
    前記流体制御装置は可変ガス量調整弁であり、該可変ガス量調整弁はその内部を流れる前記反応ガスの流れ方向が重力方向に沿うように配置されている燃料電池システム。
  9. 請求項8に記載の燃料電池システムであって、
    前記可変ガス量調整弁は、ガス導入口が重力方向上部に設けられていると共に、ガス排出口が重力方向下部に設けられている燃料電池システム。
  10. 請求項1乃至9のいずれか一項に記載の燃料電池システムであって、
    前記流体制御装置のガス導入口に接続されたガス配管は、絶縁されている燃料電池システム。
  11. 請求項1乃至10のいずれか一項に記載の燃料電池システムであって、
    前記燃料電池スタックの端部に配置された前記反応ガス配管系の外周がケースによって覆われ、該ケース内に絶縁性冷却液が充填されている燃料電池システム。
  12. 請求項11に記載の燃料電池システムであって、
    前記燃料電池スタックの端部が前記ケースによって覆われている燃料電池システム。
  13. 請求項11に記載の燃料電池システムであって、
    前記反応ガス配管系を含む前記燃料電池スタックの全体が前記ケースによって覆われている燃料電池システム。
  14. 請求項11乃至13のいずれか一項に記載の燃料電池システムであって、
    前記ケースの内部空間に対して前記絶縁性冷却液が注入あるいは排出可能とされている燃料電池システム。
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