JP2017103130A - 燃料電池システム - Google Patents

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秀忠 小嶋
堅太郎 石田
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堅太郎 石田
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Abstract

【課題】簡単且つコンパクトに構成することができ、車載用に適した燃料電池システムを提供することを目的とする。【解決手段】燃料電池システム10は、それぞれ複数の発電セル20が積層される第1燃料電池スタック12A及び第2燃料電池スタック12Bを備える。第1燃料電池スタック12Aと第2燃料電池スタック12Bとは、連結部材62a、62bにより互いに並列に連結される。第1燃料電池スタック12Aと第2燃料電池スタック12Bとの間には、燃料電池補機116が配置される空間部72が形成される。【選択図】図2

Description

本発明は、電解質膜の両面に電極が設けられた電解質膜・電極構造体と長方形状のセパレータとが積層される発電セルを有し、複数の前記発電セルが積層される燃料電池システムに関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の一方の面にアノード電極が、他方の面にカソード電極が、それぞれ配設された電解質膜・電極構造体(MEA)を備えている。電解質膜・電極構造体は、セパレータによって挟持されることにより、発電セル(単位セル)が構成されている。通常、所定の数の発電セルが積層されることにより、例えば、車載用燃料電池スタックとして燃料電池車両(燃料電池電気自動車等)に組み込まれている。
燃料電池車両では、車両内の狭小な配置スペースに、燃料電池システムを効率的に収容することが望まれている。このため、例えば、特許文献1に開示されている燃料電池システムが知られている。この燃料電池システムでは、燃料電池スタックと、連結ブロックとを備えている。連結ブロックは、燃料電池スタックと、前記燃料電池スタックに反応ガスを供給する反応ガス供給用ポンプ、又は冷却媒体供給用ポンプの少なくとも一方のポンプを一体化している。そして、連結ブロックは、ポンプから対応する流体を燃料電池スタックに供給及び/又は排出するための内部配管を設けている。
特開2003−217621号公報
本発明は、この種の技術に関連してなされたものであり、簡単且つコンパクトに構成することができ、車載用に適した燃料電池システムを提供することを目的とする。
本発明に係る燃料電池システムは、電解質膜の両面に電極が設けられた電解質膜・電極構造体と長方形状のセパレータとが積層される発電セルを有し、それぞれ複数の前記発電セルが積層される第1燃料電池スタック及び第2燃料電池スタックを備えている。第1燃料電池スタックと第2燃料電池スタックとは、連結部材により互いに並列に連結されている。そして、第1燃料電池スタックと第2燃料電池スタックとの間には、燃料電池補機が配置される空間部が形成されている。
また、この燃料電池システムでは、連結部材には、第1燃料電池スタックと第2燃料電池スタックとに反応ガスを互いに直列又は互いに並列に供給する反応ガスマニホールドが設けられることが好ましい。
本発明によれば、長方形状のセパレータを用いて薄型に構成される第1燃料電池スタックと第2燃料電池スタックとは、上下又は左右に互いに並列に配置され、その間に形成された空間部に燃料電池補機が配置されている。このため、燃料電池システム全体のパッケージングが簡素化されるとともに、簡単且つコンパクトに構成することができる。従って、車両内の狭小な配置スペースを有効に活用することが可能になり、車載用に適した燃料電池システムを提供することができる。
本発明の実施形態に係る燃料電池システムの概略構成説明図である。 前記燃料電池システムの概略斜視説明図である。 前記燃料電池システムの分解斜視説明図である。 前記燃料電池システムを構成する発電セルの分解斜視説明図である。 前記燃料電池システムの側面説明図である。 アスペクト比と酸素ストイキのばらつきとの関係説明図である。
図1に示すように、本発明の実施形態に係る燃料電池システム10は、例えば、燃料電池電気自動車等の燃料電池車両(図示せず)に搭載される。
燃料電池システム10は、燃料電池スタック群12と、前記燃料電池スタック群12に酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給装置14と、前記燃料電池スタック群12に燃料ガスを供給する燃料ガス供給装置16とを備える。燃料電池システム10は、さらに燃料電池スタック群12に冷却媒体を供給する冷却媒体供給装置18を備える。
図2及び図3に示すように、燃料電池スタック群12は、第1燃料電池スタック12A及び第2燃料電池スタック12Bを有する。第1燃料電池スタック12A及び第2燃料電池スタック12Bは、互いに並列に配置されるとともに、それぞれ複数の発電セル20が水平方向(矢印B方向)又は鉛直方向(矢印C方向)に積層される。
本実施形態では、第1燃料電池スタック12Aと第2燃料電池スタック12Bとは、上下方向に互いに平行に配置される。なお、第1燃料電池スタック12Aと第2燃料電池スタック12Bとは、例えば、左右方向にずれた状態で互いに平行に配置されてもよい。また、設置スペースに対応して、第1燃料電池スタック12Aと第2燃料電池スタック12Bとは、鉛直方向に対し傾斜した状態で、互いに並列されてもよい。
図4に示すように、発電セル20は、電解質膜・電極構造体22を第1セパレータ24及び第2セパレータ26で挟持する。第1セパレータ24及び第2セパレータ26は、金属セパレータ又はカーボンセパレータにより構成される。
電解質膜・電極構造体22は、例えば、水分が含まれたパーフルオロスルホン酸の薄膜である固体高分子電解質膜28と、前記固体高分子電解質膜28を挟持するアノード電極30及びカソード電極32とを備える。固体高分子電解質膜28は、フッ素系電解質の他、HC(炭化水素)系電解質が使用される。アノード電極30及びカソード電極32は、横長形状を有し、電極面の長手方向の長さLと短手方向(幅方向)の長さHとのアスペクト比(L/H)が、例えば、12に設定される。
発電セル20の矢印A方向の一端縁部には、積層方向である矢印B方向に互いに連通して、酸化剤ガス入口連通孔34a、冷却媒体入口連通孔36a及び燃料ガス出口連通孔38bが設けられる。酸化剤ガス入口連通孔34aは、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給する一方、冷却媒体入口連通孔36aは、冷却媒体を供給する。燃料ガス出口連通孔38bは、燃料ガス、例えば、水素含有ガスを排出する。酸化剤ガス入口連通孔34a、冷却媒体入口連通孔36a及び燃料ガス出口連通孔38bは、矢印C方向(鉛直方向)に配列して設けられる。
発電セル20の矢印A方向の他端縁部には、矢印B方向に互いに連通して、燃料ガスを供給する燃料ガス入口連通孔38a、冷却媒体を排出する冷却媒体出口連通孔36b、及び酸化剤ガスを排出する酸化剤ガス出口連通孔34bが設けられる。燃料ガス入口連通孔38a、冷却媒体出口連通孔36b及び酸化剤ガス出口連通孔34bは、矢印C方向に配列して設けられる。
第1セパレータ24は、電解質膜・電極構造体22との間に、アノード電極30に燃料ガスを供給するための燃料ガス流路40を設ける。燃料ガス流路40は、燃料ガス入口連通孔38aと燃料ガス出口連通孔38bとに連通するとともに、矢印A方向に延在する複数本の直線状(又は波状)の流路溝を有する。
第2セパレータ26は、電解質膜・電極構造体22との間に、カソード電極32に酸化剤ガスを供給するための酸化剤ガス流路42を設ける。酸化剤ガス流路42は、酸化剤ガス入口連通孔34aと酸化剤ガス出口連通孔34bとに連通するとともに、矢印A方向に延在する複数本の直線状(又は波状)の流路溝を有する。互いに隣接する第1セパレータ24と第2セパレータ26との間には、冷却媒体を流通させるための冷却媒体流路44が設けられる。
第1セパレータ24の両面には、この第1セパレータ24の外周端部を周回して、第1シール部材46が一体化される。第2セパレータ26の両面には、この第2セパレータ26の外周端部を周回して、第2シール部材48が一体化される。第1シール部材46及び第2シール部材48には、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材等の弾性を有するシール部材が用いられる。
図3に示すように、第1燃料電池スタック12Aの積層方向一端部には、積層方向外方に向かって、ターミナルプレート50a及び絶縁部材52aが配設される。ターミナルプレート50aは、絶縁部材52aの中央に形成された凹部に収容されるとともに、前記ターミナルプレート50aから電力取り出し端子54aが積層方向に膨出される。電力取り出し端子54aは、絶縁部材52aに挿入されて先端部が外方に突出する。
第2燃料電池スタック12Bの積層方向一端部には、積層方向外方に向かって、ターミナルプレート50b及び絶縁部材52bが配設される。ターミナルプレート50bは、絶縁部材52bの中央に形成された凹部に収容されるとともに、前記ターミナルプレート50bから電力取り出し端子54bが積層方向に膨出される。電力取り出し端子54bは、絶縁部材52bに挿入されて先端部が外方に突出する。
第1燃料電池スタック12Aの積層方向一端部(絶縁部材52a側の端部)及び第2燃料電池スタック12Bの積層方向一端部(絶縁部材52b側の端部)には、第1エンドプレート56aが一体に接続される。第1燃料電池スタック12Aの積層方向他端部及び第2燃料電池スタック12Bの積層方向他端部には、第2エンドプレート56bが一体に接続される。第2燃料電池スタック12Bは、矢印A方向を回転軸として、第1燃料電池スタック12Aを上下方向に180゜だけ反転させた姿勢に設定される。
第1エンドプレート56aには、第1燃料電池スタック12Aに連通する酸化剤ガス入口連通孔34a、冷却媒体入口連通孔36a、酸化剤ガス出口連通孔34b及び冷却媒体出口連通孔36bが形成される。第1エンドプレート56aには、第2燃料電池スタック12Bに連通する燃料ガス入口連通孔38a及び燃料ガス出口連通孔38bが形成される。第1エンドプレート56aには、第1燃料電池スタック12Aの電力取り出し端子54aが挿入される孔部58aと、第2燃料電池スタック12Bの電力取り出し端子54bが挿入される孔部58bとが上下に形成される。
第2エンドプレート56bには、第1燃料電池スタック12Aに連通する酸化剤ガス入口連通孔34a、冷却媒体入口連通孔36a、燃料ガス出口連通孔38b、燃料ガス入口連通孔38a、冷却媒体出口連通孔36b及び酸化剤ガス出口連通孔34bが形成される。第2エンドプレート56bには、第2燃料電池スタック12Bに連通する燃料ガス出口連通孔38b、冷却媒体入口連通孔36a、酸化剤ガス入口連通孔34a、酸化剤ガス出口連通孔34b、冷却媒体出口連通孔36b及び燃料ガス入口連通孔38aが形成される。
図2に示すように、第1エンドプレート56aと第2エンドプレート56bとは、例えば、矢印B方向に延在する複数本(例えば、4本)のタイロッド60により一体的に締め付け保持される。なお、燃料電池スタック群12は、例えば、第1エンドプレート56a及び第2エンドプレート56bを端板として含む箱状ケーシング(図示せず)により一体的に保持されてもよい。
図3に示すように、第2エンドプレート56bの外表面には、連結部材62a、62bが、それぞれ複数本のボルト64を介して固定される。なお、連結部材62a、62bは、分離されていなくてもよく、単一の部材で構成してもよい。
連結部材62aには、第1燃料電池スタック12A及び第2燃料電池スタック12Bの燃料ガス出口連通孔38b同士を連通する燃料ガス排出マニホールド66bが溝形状として形成される。連結部材62aには、第1燃料電池スタック12A及び第2燃料電池スタック12Bの、冷却媒体入口連通孔36a同士を連通する冷却媒体供給マニホールド68aと、酸化剤ガス入口連通孔34a同士を連通する酸化剤ガス供給マニホールド70aとが形成される。
連結部材62bには、第1燃料電池スタック12A及び第2燃料電池スタック12Bの酸化剤ガス出口連通孔34b同士を連通する酸化剤ガス排出マニホールド70bが溝形状として形成される。連結部材62bには、第1燃料電池スタック12A及び第2燃料電池スタック12Bの、冷却媒体出口連通孔36b同士を連通する冷却媒体排出マニホールド68bと、燃料ガス入口連通孔38a同士を連通する燃料ガス供給マニホールド66aとが形成される。
第1燃料電池スタック12Aと第2燃料電池スタック12Bとには、連結部材62a、62bを介して、酸化剤ガス及び燃料ガスがそれぞれ互いに直列に供給される。図2に示すように、第1燃料電池スタック12Aと第2燃料電池スタック12Bとの間には、水平方向両端が第1エンドプレート56aと第2エンドプレート56bとに閉塞された空間部72が形成される。
図1に示すように、酸化剤ガス供給装置14は、大気からの空気を圧縮して供給するエアポンプ(コンプレッサ)74を備え、前記エアポンプ74が空気供給配管(酸化剤ガス供給配管)76に配設される。空気供給配管76は、エアポンプ74の下流側に位置して加湿器78及び入口封止弁80aを配設するとともに、燃料電池スタック群12の酸化剤ガス入口連通孔34aに連通する。空気供給配管76は、燃料電池スタック群12に空気を供給する。
燃料電池スタック群12の酸化剤ガス出口連通孔34bには、空気排出配管(酸化剤排ガス排出配管)82が連通する。空気排出配管82には、供給空気と排出空気との間で水分及び熱を交換する加湿器78、出口封止弁80b及び背圧弁84が配設される。空気排出配管82は、カソード電極32で少なくとも一部が使用された酸化剤ガスである酸化剤排ガスを、燃料電池スタック群12から排出する。
燃料ガス供給装置16は、高圧水素を貯留する水素タンク86を備え、この水素タンク86は、水素供給配管(燃料ガス供給配管)88を介して燃料電池スタック群12の燃料ガス入口連通孔38aに連通する。水素供給配管88は、燃料電池スタック群12に水素を供給する。水素供給配管88には、遮断弁90及びエゼクタ92が設けられる。
燃料電池スタック群12の燃料ガス出口連通孔38bには、オフガス配管(燃料排ガス排出配管)94が連通する。オフガス配管94は、アノード電極30で少なくとも一部が使用された燃料ガスである燃料排ガスを、燃料電池スタック群12から導出する。オフガス配管94には、気液分離器96が接続されるとともに、前記気液分離器96の下流から分岐する循環流路98を介してエゼクタ92が接続される。
オフガス配管94には、循環流路98の下流に位置してパージ弁100が設けられる。気液分離器96の底部には、主に液体成分を含む流体を排出する排水流路102が設けられる。排水流路102は、ドレイン弁104を配設するとともに、オフガス配管94に、パージ弁100の下流に位置して接続される。オフガス配管94と空気排出配管82とが合流して、混合排ガス排出配管106が形成される。混合排ガス排出配管106は、酸化剤排ガスと燃料排ガスとの混合排ガスを排出するとともに、前記混合排ガス排出配管106には、導電性材料で形成される希釈ボックス108が接続される。
冷却媒体供給装置18は、冷却媒体入口連通孔36a及び冷却媒体出口連通孔36bに連通して冷却媒体を燃料電池スタック群12の冷却媒体流路44に循環供給する冷却媒体循環配管110を備える。冷却媒体循環配管110には、ラジエータ112及び冷媒ポンプ114が配設される。
図5に示すように、第1燃料電池スタック12Aと第2燃料電池スタック12Bとの間に形成される空間部72には、燃料電池補機116が配置される。燃料電池補機116は、水素系補機であるエゼクタ92及び希釈ボックス108と、空気系補機である加湿器78及びエアポンプ74と、冷却系補機である冷媒ポンプ114とを備える。燃料電池補機116は、その他にも、必要に応じて種々の補機を含むことができる。
このように構成される燃料電池システム10の動作について、以下に説明する。
図1に示すように、酸化剤ガス供給装置14を構成するエアポンプ74を介して、空気供給配管76に酸化剤ガス(空気)が送られる。この酸化剤ガスは、加湿器78を通って加湿された後、第1エンドプレート56aから第1燃料電池スタック12Aの酸化剤ガス入口連通孔34aに供給される。
一方、燃料ガス供給装置16では、遮断弁90の開放作用下に、水素タンク86から水素供給配管88に燃料ガス(水素ガス)が供給される。この燃料ガスは、エゼクタ92を通った後、第2エンドプレート56bから第2燃料電池スタック12Bの燃料ガス入口連通孔38aに供給される。
また、冷却媒体供給装置18では、冷媒ポンプ114の作用下に、冷却媒体循環配管110を循環する冷却媒体は、第1エンドプレート56aから第1燃料電池スタック12Aの冷却媒体入口連通孔36aに供給される。
図3に示すように、第1燃料電池スタック12Aの酸化剤ガス入口連通孔34aに供給された酸化剤ガスは、第2エンドプレート56bを通って連結部材62aの酸化剤ガス供給マニホールド70aの上部側に導入される。このため、酸化剤ガスは、酸化剤ガス供給マニホールド70aの下部側に流動した後、前記酸化剤ガス供給マニホールド70aから第2燃料電池スタック12Bの酸化剤ガス入口連通孔34aに供給され、矢印B方向に流通する。
一方、第2燃料電池スタック12Bの燃料ガス入口連通孔38aに供給された燃料ガスは、第2エンドプレート56bを通って連結部材62bの燃料ガス供給マニホールド66aの下部側に導入される。従って、燃料ガスは、燃料ガス供給マニホールド66aの上部側に流動した後、前記燃料ガス供給マニホールド66aから第1燃料電池スタック12Aの燃料ガス入口連通孔38aに供給され、矢印B方向に流通する。
また、第1燃料電池スタック12Aの冷却媒体入口連通孔36aに供給された冷却媒体は、第2エンドプレート56bを通って連結部材62aの冷却媒体供給マニホールド68aの上部側に導入される。これにより、冷却媒体は、冷却媒体供給マニホールド68aの下部側に流動した後、前記冷却媒体供給マニホールド68aから第2燃料電池スタック12Bの冷却媒体入口連通孔36aに供給され、矢印B方向に流通する。
図4に示すように、酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口連通孔34aから第2セパレータ26の酸化剤ガス流路42に導入され、電解質膜・電極構造体22のカソード電極32に供給される。一方、燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔38aから第1セパレータ24の燃料ガス流路40に導入される。燃料ガスは、燃料ガス流路40に沿って移動し、電解質膜・電極構造体22のアノード電極30に供給される。
従って、各電解質膜・電極構造体22では、カソード電極32に供給される酸化剤ガスと、アノード電極30に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、図1に示すように、カソード電極32に供給されて一部が消費された酸化剤ガスである酸化剤排ガスは、第1エンドプレート56aの酸化剤ガス出口連通孔34bから空気排出配管82に排出される。酸化剤排ガスは、加湿器78を通って新たな酸化剤ガスを加湿した後、背圧弁84の設定圧力に昇圧された後、混合排ガス排出配管106に排出される。
同様に、アノード電極30に供給されて一部が消費された燃料ガスである燃料排ガスは、第2エンドプレート56bの燃料ガス出口連通孔38bからオフガス配管94に排出される。燃料排ガスは、オフガス配管94から気液分離器96に導入され、液状水分が除去された後、循環流路98を介してエゼクタ92に吸引される。
オフガス配管94では、必要に応じてパージ弁100が開放され、アノード系から排出される燃料排ガスを含む流体は、前記パージ弁100を通過するとともに、気液分離器96からドレイン弁104を介して排出される流体を伴って混合排ガス排出配管106に導入される。混合排ガス排出配管106では、酸化剤排ガスと燃料排ガスを含む流体とが混合されて混合排ガスが生成され、前記混合排ガスが希釈ボックス108に導入される。希釈された混合排ガスは、希釈ボックス108から車外に排出される。
なお、冷却媒体は、図4に示すように、冷却媒体入口連通孔36aから第1セパレータ24と第2セパレータ26との間に形成された冷却媒体流路44に供給される。冷却媒体は、冷却媒体流路44に沿って移動し、電解質膜・電極構造体22を冷却した後、冷却媒体出口連通孔36bから第1エンドプレート56aに接続された冷却媒体循環配管110に排出される(図1参照)。
この場合、本実施形態では、図2及び図3に示すように、矢印A方向に延在する長方形状且つ薄型に構成される第1燃料電池スタック12Aと第2燃料電池スタック12Bとを備えている。そして、図5に示すように、第1燃料電池スタック12Aと第2燃料電池スタック12Bとは、上下に互いに並列に配置されるとともに、その間に形成された空間部72には、燃料電池補機116が配置されている。
このため、燃料電池システム10全体のパッケージングが簡素化されるとともに、簡単且つコンパクトに構成することができる。従って、特に車両内の狭小な配置スペースを有効に活用することが可能になり、車載用に適した燃料電池システム10を提供することができるという効果が得られる。
また、本実施形態では、図4に示すように、アノード電極30及びカソード電極32は、横長形状を有し、電極面の長手方向の長さLと短手方向(幅方向)の長さHとのアスペクト比(L/H)が、例えば、12に設定されている。アスペクト比(L/H)と電極幅方向(矢印H方向)の電極面の酸素ストイキのばらつき(最大ストイキと最小ストイキとの差)とは、図6に示す関係を有している。ここで、酸素ストイキとは、必要な電流を得るために理論的に必要な酸化剤ガスの供給量に対し、実際に何倍の酸化剤ガスを供給しているかを表した比である。
これにより、アスペクト比(L/H)が2以下であると、酸素ストイキのばらつきが相当に大きくなる一方、アスペクト比(L/H)が2を越えると、前記酸素ストイキのばらつきが一挙に低減している。このため、アスペクト比(L/H)を、例えば、12に設定することにより、酸素ストイキのばらつきを可及的に低減させることが可能になる。しかも、アスペクト比(L/H)が大きいため、高さ方向(矢印C方向)の寸法を小さくすることができる。
なお、本実施形態では、第1燃料電池スタック12Aと第2燃料電池スタック12Bとには、連結部材62a、62bを介して、酸化剤ガス及び燃料ガスがそれぞれ互いに直列に供給されているが、これに限定されるものではない。すなわち、第1燃料電池スタック12Aと第2燃料電池スタック12Bとには、酸化剤ガス及び燃料ガスがそれぞれ互いに並列に供給されるように構成してもよい。
また、第1燃料電池スタック12Aと第2燃料電池スタック12Bとには、連結部材62a、62bが用いられているが、これに限定されるものではない。例えば、連結部材62a、62bを不要にして、マニホールド配管のみを用いてもよい。
10…燃料電池システム 12…燃料電池スタック群
12A、12B…燃料電池スタック 14…酸化剤ガス供給装置
16…燃料ガス供給装置 18…冷却媒体供給装置
20…発電セル 22…電解質膜・電極構造体
24、26…セパレータ 28…固体高分子電解質膜
30…アノード電極 32…カソード電極
34a…酸化剤ガス入口連通孔 34b…酸化剤ガス出口連通孔
36a…冷却媒体入口連通孔 36b…冷却媒体出口連通孔
38a…燃料ガス入口連通孔 38b…燃料ガス出口連通孔
40…燃料ガス流路 42…酸化剤ガス流路
44…冷却媒体流路 56a、56b…エンドプレート
62a、62b…連結部材 66a…燃料ガス供給マニホールド
66b…燃料ガス排出マニホールド 68a…冷却媒体供給マニホールド
68b…冷却媒体排出マニホールド 70a…酸化剤ガス供給マニホールド
70b…酸化剤ガス排出マニホールド 72…空間部
74…エアポンプ 78…加湿器
84…背圧弁 86…水素タンク
90…遮断弁 92…エゼクタ
96…気液分離器 108…希釈ボックス
112…ラジエータ 114…冷媒ポンプ
116…燃料電池補機

Claims (2)

  1. 電解質膜の両面に電極が設けられた電解質膜・電極構造体と長方形状のセパレータとが積層される発電セルを有し、それぞれ複数の前記発電セルが積層される第1燃料電池スタック及び第2燃料電池スタックと、
    前記第1燃料電池スタックと前記第2燃料電池スタックとを、互いに並列に連結させる連結部材と、
    前記第1燃料電池スタックと前記第2燃料電池スタックとの間に形成され、燃料電池補機が配置される空間部と、
    と備えることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 請求項1記載の燃料電池システムであって、前記連結部材には、前記第1燃料電池スタックと前記第2燃料電池スタックとに反応ガスを互いに直列又は互いに並列に供給する反応ガスマニホールドが設けられることを特徴とする燃料電池システム。
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