JP2011089491A - 燃料電池のガス導入構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃料電池システムをコンパクトにでき、しかも掃気性能を高めることができる燃料電池のガス導入構造を提供する。
【解決手段】燃料電池10と、燃料電池の電極に反応ガスを供給する供給管130と、供給管130に接続され、燃料電池10からの水素オフガスを燃料電池10に供給される水素ガスに合流させるエゼクタ24と、供給管130の内部に配置されるエゼクタ24のディフューザ120および供給管130の内面130aの間に形成される空間Qにあって、供給管130に開設された掃気ガス導入口131と、を備え、ディフューザ120の外形が下流に向かって拡径するテーパ状に形成されて、掃気ガス導入口131に近い空間は広く、掃気ガス導入口131から下流に離れた空間は狭く形成されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、エゼクタを備えた燃料電池システムにおける燃料電池のガス導入構造に関する。
燃料電池システムでは、燃料を有効に利用するために、燃料電池から排出された未反応の水素を、再び燃料電池に戻して循環させる手段としてエゼクタを備えたものが種々提案されている。また、燃料電池システムでは、発電停止時に掃気ガスでアノード側に残留する生成水を排出する掃気手段として、掃気ガスをカソード側からアノード側に導入するための掃気導入路がエゼクタと燃料電池との間に接続されたものが種々提案されている(例えば、特許文献1参照)。
このようなエゼクタおよび掃気手段を備えた燃料電池システムでは、燃料電池の次回起動時の始動性を向上させるため、燃料電池の発電停止時に、燃料電池内に大流量のガスを流して、残留水の排出を促進することが行われている(例えば、特許文献2参照)。
特開2008−311066号公報(図1および図2) 特開2007−73328号公報(段落0029、図1および図2)
ところで、残留水を排出する際には大流量のガスを導入する必要があるため、燃料電池とエゼクタとの間に設けられる配管には、開口径が大きな掃気ガス導入口を設ける必要がある。また、燃料電池システムでは、燃料電池システム自体を小型化することが求められている。そこで、掃気ガス導入口をエゼクタのディフューザと重なるように二重配管構造とすることで小型化が可能になるが、掃気流路の断面積を確保しようとして流路径を大きくすると、小型化が困難になるという問題があった。
本発明は、前記従来の問題を解決するものであり、燃料電池システムを小型化でき、しかも掃気性能を高めることができる燃料電池のガス導入構造を提供することを課題とする。
本発明は、燃料電池と、前記燃料電池の電極に反応ガスを供給する供給管と、前記供給管に接続され、前記燃料電池からの排出ガスを前記燃料電池に供給される反応ガスに合流させるエゼクタと、前記供給管の内部に配置される前記エゼクタのディフューザおよび前記供給管の内面の間に形成される空間にあって前記供給管に開設された第2ガス導入部と、を備え、前記第2ガス導入部に近い前記空間は広く、前記第2ガス導入部から下流に離れた前記空間は狭く形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、供給管の内部にディフューザを配置して二重管構造とし、その二重管構造となっている供給管に第2ガス導入部を形成することにより、燃料電池とエゼクタとの距離を最小にすることができ、燃料電池システムの小型化が可能になる。しかも、ディフューザの周囲の第2ガス導入部に近い空間を広く形成し、第2ガス導入部から下流に離れた空間を狭く形成することで、第2ガス導入部の周辺に第2ガスの溜まり部が形成され、第2ガス導入部から導入される第2ガス(掃気ガス)に対する抵抗を小さくでき、供給管の流路径を大きくすることなく、第2ガスによる掃気性能を高めることが可能になる。
掃気性能を高めることができることにより、例えば、供給管から燃料電池に放出される第2ガスの圧力(出口圧力)を従来と同じに設定した場合、供給管に導入する際の第2ガスの圧力(入口圧力)を従来よりも低く設定することができる。その結果、第2ガスを導入する際に必要な電力(例えば、エアポンプの電力)を低減することが可能になる。
なお、第2ガス導入部から導入される第2ガスは、例えば、燃料電池のカソードに反応ガスとして供給される酸化剤ガス(例えば、空気)であり、燃料電池の発電停止時に、燃料電池内の流路やその周辺の配管内に残留している生成水を排出する処理時(掃気処理時)に導入されるものである。
また、前記ディフューザの外形は、下流に向かって拡径するテーパ状であることを特徴とする。
これによれば、第2ガス導入部から供給管内に導入される際の第2ガスの抵抗をより効率的に低減することができる。なお、ディフューザの外形とは、反応ガスと排出ガスとが合流して通る流路を構成する管の外壁面の形状を意味している。
また、前記ディフューザの外形と内形とは相似に形成されていることを特徴とする。
これによれば、外形と内径とが相似に、換言すると肉厚が一定となるように、ディフューザが拡径して形成されることにより、無駄な肉が無くなり、コンパクトに形成することが可能になる。なお、ディフューザの内形とは、反応ガスと排出ガスとが合流して通る流路を構成する管の内壁面の形状を意味している。
本発明によれば、燃料電池システムをコンパクトにでき、しかも掃気性能を高めることができる燃料電池のガス導入構造を提供できる。
本実施形態の燃料電池のガス導入構造が適用される燃料電池システムの一例を示す全体構成図である。 本実施形態の燃料電池のガス導入構造を示す断面図である。 (a)は図2のA−A線断面図、(b)は図2のB−B線断面図である。 本実施形態の燃料電池のガス導入構造の変形例を示す断面図である。
以下、本発明の一実施形態について図1ないし図3を参照して説明する。まず、本実施形態の燃料電池のガス導入構造が適用される燃料電池システム1について図1を参照して説明する。なお、燃料電池システム1は、自動車、船舶、航空機など、あるいは家庭用や業務用の定置式のものなど様々なものに適用できる。
図1に示すように、燃料電池システム1は、燃料電池10、アノード系20、カソード系30、掃気系40などを含んで構成されている。
燃料電池10は、例えば、固体高分子型の燃料電池であり、膜電極接合体と一対のセパレータとで構成された単セル13(図2参照)を複数積層した構造を有している。膜電極接合体は、イオン交換膜からなる電解質膜を、それぞれ触媒を含むアノード(電極)とカソード(電極)とで挟んで構成されている。セパレータは、膜電極接合体の両面に積層され、アノードに対向するセパレータには、水素ガス(反応ガス、燃料ガス)が通流するアノード流路11、カソードに対向するセパレータには、空気(反応ガス、酸化剤ガス)が通流するカソード流路12が形成されている。
アノード系20は、アノードに水素を給排するものであり、高圧水素タンク21、遮断弁22、レギュレータ23、エゼクタ24、パージ弁25、配管a1〜a6などで構成されている。
すなわち、高圧水素タンク21が、配管a1、遮断弁22、配管a2、レギュレータ23、配管a3、エゼクタ24、供給管130を介して燃料電池10のアノード流路11の入口11aと接続されている。また、アノード流路11の出口11bは、配管a4を介してエゼクタ24と接続されている。また、配管a4には、配管a5を介してパージ弁25が接続されている。
なお、遮断弁22およびパージ弁25は、例えば電磁作動式のものであり、図示しない制御装置によって開閉制御される。レギュレータ23は、高圧水素タンク21から供給される水素の圧力を所定圧力に減圧する機能を有している。エゼクタ24の詳細については後記する。パージ弁25は、発電中において適宜開弁されることにより、水素循環流路(アノード流路11、配管a4および供給管130)に残留する不純物を排出し、また発電停止時に開弁されることにより、アノード流路11に供給された掃気ガス(空気)を残留水などと共に燃料電池システム1の外部に排出するようになっている。
カソード系30は、カソードに空気を給排するものであり、エアポンプ31、希釈器32、配管b1,b2などで構成されている。すなわち、エアポンプ31が配管b1を介してカソード流路12の入口12aと接続され、カソード流路12の出口12bが配管b2を介して希釈器32と接続されている。
なお、エアポンプ31は、例えばモータで駆動される過給器であり、外部の空気を取り込んで圧縮し、燃料電池10のカソードに供給する。希釈器32は、水素と空気とを混合して希釈する空間を有し、パージ弁25から配管a6を介して排出された水素を、所定の濃度以下に希釈した後、配管32aを介して燃料電池システム1の外部に排出するようになっている。
また、図示していないが、配管b1には、エアポンプ31からの低湿な空気を加湿する加湿器が設けられ、配管b2には、カソードの圧力を制御する背圧弁が設けられている。
掃気系40は、掃気ガス(空気)をカソード側からアノード側に導入するものであり、掃気ガス導入弁41、配管c1,c2により構成されている。すなわち、掃気ガス導入弁41は、電磁作動式のもので、図示しない制御装置によって開閉制御され、配管c1を介して図示しない加湿器の上流側の配管b1と接続され、配管c2を介して後記するエゼクタ24と接続されている。
また、掃気系40では、燃料電池10のアノード側を掃気する必要が生じたときに掃気ガス導入弁41が開弁され、エアポンプ31から取り込まれた空気(外気)が配管c1,c2を介してアノード流路11などに導入されるように構成されている。
図2に示すように、エゼクタ24は、ベース部材100、ノズル110、ディフューザ120などで構成され、エゼクタ24が供給管130を介して燃料電池10のアノード流路11(図1参照)の入口と接続されるように構成されている。
ベース部材100は、例えば略直方体形状であり、上面に、高圧水素タンク21側からの配管a3が接続される水素導入流路101が形成されている。この水素導入流路101は、その上面から下方に延びて形成され、ベース部材100の中央部に形成された小径の空間からなる連通部102と連通している。この連通部102には、水素導入流路101と直交して燃料電池10側に向く面に開口部103が形成されている。
また、ベース部材100には、燃料電池10側に向く側面に凹部104が形成されている。この凹部104は、連通部102の空間よりも大径に形成され、連通部102と同軸となるように形成され、凹部104の底面104aにおいて開口部103を介して連通部102と連通している。
開口部103の周縁部には、円筒状のノズル固定部105が凹部104内に突出するように形成されている。なお、このノズル固定部105が突出する長さ(高さ)は、凹部104の深さよりも低くなるように形成されている。
また、ベース部材100には、下面に、燃料電池10の配管a4が接続され、水素オフガス(排出ガス)が導入される副流路106が形成されている。この副流路106は、下面から上方に延びて形成され、凹部104内と連通している。
なお、本実施形態では、水素導入流路101を上部に形成し、副流路106を下部に形成した場合を例に挙げて説明したが、このような配置に限定されるものではなく、例えば図2の紙面垂直方向から導入されるものであってもよく、エゼクタ24の周辺のレイアウトに応じて適宜変更することができる。
ノズル110は、その内部に軸線方向に沿って延びる中空部111が形成されている。中空部111の壁面をなすノズル110の内周面112は、ノズル110の先端部において、先端側(中空部111の下流側)に向かって漸次連続的に縮径するように形成されている。
また、ノズル110は、その基端部に形成された円筒部113が、ノズル固定部105に嵌合するように挿入され、外周面に形成された鍔部114が、ノズル固定部105に当接することで、ノズル固定部105に対して所定の位置に固定されるようになっている。
ディフューザ120は、軸方向に貫通する水素流路121が形成されている。この水素流路121は、その基端部(上流側)から順に、流路断面積が一定の円筒部122と、流路断面積が縮径する絞り部123と、流路断面積が最小となるスロート部124と、流路断面積が漸次連続的に拡径する拡径部125と、を有している。また、円筒部122には、周方向において複数の導入孔122aが貫通して形成されている。
また、ディフューザ120は、拡径部125を構成する形状が、円筒状に形成され、かつ、下流側に向かって拡径するようにテーパ状に形成されている。また、拡径部125は、水素流路121の外壁面125aを構成する外形と、水素流路121の内壁面125bを構成する内形とが相似に形成され、換言すると、肉厚T(図3参照)が上流から下流にわたって一定となるように形成されている。
このように形成されたディフューザ120は、ノズル110の軸中心Oとディフューザ120の軸中心Oが互いに一致するように配置され、ディフューザ120の円筒部122が凹部104内に収容されるように配置されている。このとき、凹部104とディフューザ120との間の隙間に環状のバッファ室126が形成される。
また、ベース部材100に形成された凹部104の開口104bには、供給管130の上流側の一端が接続され、供給管130の下流側の他端が燃料電池10のエンドプレート14に形成された開口(入口11a)と接続されている。なお、エンドプレート14とは、複数の単セル13が積層された積層体の積層方向の両端部に設けられて、積層体を挟んで保持する金属製のプレートである。また、供給管130は、図示しないボルト、シール部材などを介してベース部材100とエンドプレート14とが気密になるように接続されている。
また、凹部104から突出したディフューザ120の周囲を覆うように供給管130が配置されている。すなわち、供給管130の内部にエゼクタ24のディフューザ120の拡径部125が配置され、ディフューザ120の拡径部125と供給管130とで二重管構造となっている。
また、供給管130には、ディフューザ120の拡径部125と供給管130の内面130aとの間の空間Qに開口する掃気ガス導入口(第2ガス導入部)131が形成されている。この掃気ガス導入口131は、拡径部125の基端側(スロート部124に近い側)に位置するように形成されている。また、掃気ガス導入口131には、配管c2(図1参照)の一端が接続される。
このような位置に掃気ガス導入口131を設けるとともに、ディフューザ120の拡径部125の外形を下流に向かって拡径するテーパ状に形成することにより、図3(a)に示すように、掃気ガス導入口131に近い拡径部125の基端側の周囲の空間Q1が広く形成され、図3(b)に示すように、掃気ガス導入口131から下流側に離れた拡径部125の先端側の周囲の空間Q2が前記空間Q1よりも狭く形成される。このように掃気ガス導入口131に近い側の空間Q1が、掃気ガス導入口131から下流の空間Q2よりも広く形成されているのは、掃気ガス導入口131における拡径部125の基端側の内径D1の肉厚Tと、掃気ガス導入口131における拡径部125の先端側の内径D2(>内径D1)の肉厚Tとが同じに形成されていることによる(図3(a)、(b)参照)。
なお、掃気ガス導入口131の拡径部125に対する軸線方向における位置は、本実施形態の位置に限定されるものではなく、掃気ガス導入口131に近い側の空間が広く形成され、掃気ガス導入口131から下流に離れた空間が狭く形成されるものであれば、図2に示す位置よりも下流側に位置していてもよく、あるいは上流側に位置していてもよく、燃料電池システム1のレイアウトに応じて適宜変更することができる。また、掃気ガス導入口131の導入向きについても、図2に示すように側方からの位置に限定されるものではなく、上面、下面、斜めなど燃料電池システム1のレイアウトに応じて適宜変更することができる。
このように構成された燃料電池のガス導入構造では、エゼクタ24の副流路106からバッファ室126に導入された水素オフガス(排出ガス)が、水素オフガス導入孔122aを通って水素流路121に導入される。また、高圧水素タンク21からの新鮮な水素ガス(反応ガス)が配管a3から水素導入流路101、連通部102、ノズル110内の中空部111を通ってディフューザ120の内部に導入される。このとき、ノズル110の先端の開口部から、ディフューザ120の水素流路121に向かって水素ガスが噴射される。また、ノズル110から噴射された水素ガスが高速で流れることによって、ディフューザ120のスロート部124の近傍において負圧が発生し、この負圧によって副流路106から導入された水素オフガスが水素流路121に吸い込まれる。
そして、水素オフガスは、ノズル110から噴射された水素ガスと合流し混合されて、ディフューザ120の拡径部125を通って供給管130内に排出される。供給管130から排出された水素ガスは、燃料電池10の各単セル13のアノード(電極)に供給され、カソードに供給される空気に含まれる酸素との化学反応によって、発電が行われるように構成されている。このようにして、燃料電池10から排出された水素オフガスは、エゼクタ24を介して循環するようになっている。なお、燃料電池10からの発電電力は、エアポンプ31や、図示しない外部負荷に供給される。
また、燃料電池システム1の運転停止時(燃料電池10の発電停止時)においては、図示しない制御装置によって、次回起動時の始動性が損なわれると判断された場合には、掃気ガス導入弁41およびパージ弁25を開弁した(必要に応じて図示しない背圧弁を閉じる)状態において、エアポンプ31を作動させて、配管c1,c2を介して供給管130に形成された掃気ガス導入口131から掃気ガスとしての空気(第2ガス)を導入する。なお、次回起動時の始動性が損なわれると判断される場合とは、例えば、停止時に残留している生成水が凍結すると判断された場合であり、燃料電池10の温度が所定温度(例えば、10℃)以下となったときである。また、このときのエアポンプ31の出力(モータの回転速度)は、アノード流路11や燃料電池10の周辺の配管a4〜a6に残留する生成水を吹き飛ばして燃料電池システム1の外部に排出することができる流量(圧力)となるように設定される。
以上説明したように、本実施形態の燃料電池のガス導入構造によれば、燃料電池10に繋がる供給管130と、その供給管130内部のディフューザ120(拡径部125)との間に形成された環状の空間Q(図2参照)に掃気ガス導入口131を形成し、さらに、空間Qにおいて、掃気ガス導入口131に近い空間Q1(図3(a)参照)を広く形成し、掃気ガス導入口131から下流に離れた空間Q2(図3(b)参照)を狭く形成することで、エゼクタ24と、燃料電池10のアノード流路11の入口11aとの間の距離を最小(コンパクト)にすることができ、しかも、掃気ガス導入口131から供給管130内に導入される際の空気の抵抗を低減することができる。その結果として、供給管130の流路径を大きくすることなく掃気時の空気(第2ガス)による掃気性能を高めることが可能になる。
また、本実施形態によれば、ディフューザ120の外形(外壁面125aの形状)が、掃気ガス導入口131の周辺にエア溜まりが形成されるようにテーパ状とすることで、掃気ガス導入口131から供給管130内に導入される際の空気の抵抗をより効率的に低減することが可能になる。
また、本実施形態によれば、ディフューザ120の外形(外壁面125aの形状)と内形(内壁面125bの形状)とが相似形状となるように形成することで、無駄な肉がなくなり、コンパクト化および軽量化が可能となる。
ちなみに、図2に示すようなディフューザ120の外形がテーパ形状の場合(本実施形態)と、ディフューザの外形が一定の径からなる形状(外径が一定の形状)である場合(比較例)とにおいて、供給管130から放出される空気(掃気ガス)の圧力(出口圧力)が同じになるように設定したときに、掃気ガス導入口131から供給管130内に導入するのに必要な入口圧力については、外形をテーパ形状にした場合の方がその圧力を小さくできる。これは、外径が一定形状であるディフューザの場合には、テーパ形状のディフューザの場合よりも圧力損失が大きくなるからである。このため、外径が一定形状のディフューザにおいて、入口圧力を低くするには、供給管130の内径を大きく設定する必要があるが、これでは、燃料電池システム1の小型化および軽量化が困難になる。本実施形態では、前記したように、ディフューザ120の外形を下流に向けてテーパ形状としたことにより、供給管130の流路径(内径)を縮小しながらも、掃気性能を十分に確保することが可能になったものである。
なお、本実施形態では、拡径部125の外形が下流に向かってテーパ状に拡径するように形成したが、このような外形状に限定されるものではなく、図4に示すようなディフューザ120Aであってもよい。すなわち、このディフューザ120Aは、拡径部125の掃気ガス導入口131に近い側の外形にくびれ部150が形成されて、掃気ガス導入口131に近い空間Q1が、掃気ガス導入口131から下流に離れた空間Q2よりも広くなるように形成されている。なお、図2に示す拡径部125の内形と、図4に示す拡径部125の内形とは同一形状である。
また、掃気ガス導入口131に近い空間Q1が広く、掃気ガス導入口131から下流の空間Q2が空間Q1よりも狭く形成されるものであれば、例えば、拡径部125が一定の外径で形成され、掃気ガス導入口131に近い拡径部125の周面のみが曲面または角形面からなる凹状にえぐれている形状であってもよい。
また、本実施形態では、アノード側における燃料電池のガス導入構造を例に挙げて説明したが、アノード側に限定されるものではなく、カソード流路12の入口12a側に同様な燃料電池のガス導入構造を適用してもよい。
また、本実施形態では、掃気時に掃気ガス導入口131から導入される掃気ガスとしてエアポンプ31からの空気を用いた場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、別に設けられたタンクに充填された窒素などの不活性ガス(第2ガス)を掃気ガスとして導入してもよい。
また、本実施形態では、ディフューザ120内に噴射される部分がノズル110のみで構成された場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、ノズル110内に軸線方向に可動可能なニードルが設けられ、ノズル110から噴射される水素ガスの流量が可変となる構成であってもよい。
10 燃料電池
24 エゼクタ
120 ディフューザ
130 供給管
130a 内面
131 掃気ガス導入口(第2ガス導入部)
Q,Q1,Q2 空間

Claims (3)

  1. 燃料電池と、
    前記燃料電池の電極に反応ガスを供給する供給管と、
    前記供給管に接続され、前記燃料電池からの排出ガスを前記燃料電池に供給される反応ガスに合流させるエゼクタと、
    前記供給管の内部に配置される前記エゼクタのディフューザおよび前記供給管の内面の間に形成される空間にあって前記供給管に開設された第2ガス導入部と、を備え、
    前記第2ガス導入部に近い前記空間は広く、前記第2ガス導入部から下流に離れた前記空間は狭く形成されていることを特徴とする燃料電池のガス導入構造。
  2. 前記ディフューザの外形は、下流に向かって拡径するテーパ状であることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池のガス導入構造。
  3. 前記ディフューザの外形と内形とは相似に形成されていることを特徴とする請求項2に記載の燃料電池のガス導入構造。
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