JP5212791B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、プリンタ、複写機又はファクシミリ等の画像形成装置に関するものである。
この種の画像形成装置において、記録媒体反転機構を有さず、記録媒体の片面への印刷を行ない、操作者による再給紙後に記録媒体の他面への印刷を行うものが知られている(例えば特許文献1)。
特許第3332602号公報
近年、社会福祉の高揚から障害者であっても画像形成装置等の事務機器が容易に扱えることが要請されている。例えば、米国では連邦政府が調達、使用する製品に対して、障害を持つ政府職員及び一般市民が、障害を持たない人と同等にアクセスできるようにすることが義務付けられている(米国リハビリテーション法第508条)。しかしながら、上記
従来技術においては、視覚障害者にとって、例えば用紙の裏表等、像が形成された用紙の状態を識別することができないことがあるとの問題点があった。
本発明の目的は、視覚障害者が印刷された記録用紙の、例えば表裏等を識別することができる画像形成装置を提供することにある。
本発明の特徴とするところは、像形成手段と、前記像形成手段により像が形成された記録用紙に触覚により識別可能な識別痕を付与する識別痕付与手段と、を有し、両面印刷が指定された場合、記録用紙への第1面への印刷を行い、操作者による再給紙後に前記記録用紙の第2面へ印刷を行い、前記識別痕付与手段によって付与された識別痕を検知する検知手段と、前記検知手段による検知結果に基づいて、識別痕が付与された記録用紙の操作者による再給紙が適正になされたか否かを判別する判別手段と、をさらに有する画像形成装置にある。
好適には、前記識別痕付与手段は、記録用紙の裏表を識別可能な識別痕を付与する。
また、好適には、前記判別手段により操作者による記録用紙の再給紙が適正になされていないとの判別がなされた場合に、操作者に警告を発する警告手段をさらに有する。
また、好適には、前記識別痕付与手段は、記録用紙の第1面への印刷時に該記録用紙の少なくとも一部に識別痕を付与し、第2面への印刷時に識別痕を付与しない。
また、好適には、前記像形成手段により形成された像を記録用紙に定着する定着手段を有し、前記識別痕付与手段は該定着手段より記録用紙搬送方向の後流側に設けられている。
また、好適には、前記識別痕付与手段は記録用紙の少なくとも一部に凹状又は凸状の識別痕を形成する識別痕形成部材を有する。
また、好適には、回転軸と該回転軸に支持された本体部とを有し、記録用紙を画像形成装置外へ排出する排出部材をさらに有し、前記識別痕付与手段は、前記回転軸に支持され、記録用紙の少なくとも一部に凹状又は凸状の識別痕を形成する識別痕形成部材と、前記識別痕形成部材を所定のタイミングで停止させる停止手段と、を有する。
また、好適には、前記識別痕付与手段は、記録用紙の上下を識別可能な識別痕を付与する。
また、好適には、前記識別痕付与手段は、複数の記録用紙に像形成がなされる際に、像形成がなされた順序を識別可能な識別痕を付与する。
また、好適には、前記識別痕付与手段は、像形成がなされた順序に応じて、前記複数の記録用紙の互いに異なる位置に、ぞれぞれ識別痕を付与する。
また、好適には、前記識別痕付与手段は、複数の記録用紙に互いに異なる複数種類の像形成がなされる際に、形成された像の種類を識別可能な識別痕を付与する。
また、好適には、前記識別痕付与手段は、像形成がなされた画像の種類に応じて、異なる種類の画像が形成された用紙の互いに異なる位置に、それぞれ識別痕を付与する。
本発明によれば、視覚障害者が印刷された記録用紙の、例えば表裏等を識別することができる画像形成装置を提供することができる。
次に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1において、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置10の概要が示されている。画像形成装置10は、画像形成装置本体12を有し、画像形成装置本体12には、排紙トレイ48、手差し給紙装置64、及びユーザインターフェイス装置301が装着され、画像形成装置本体12内に、主搬送路32が形成され、像形成手段14、発声装置90、及び制御装置300が搭載され、画像形成装置本体12の上部に第1の排紙部16が設けられているとともに、画像形成装置本体12の下部に給紙装置18が配置されている。
給紙装置18は、記録用紙としての用紙20が積層されて収納される給紙カセット22を有する。給紙カセット22の奥端近傍上部にはピックアップローラ24が配置され、このピックアップローラ24の用紙搬送方向上流側に捌き部材からなるリタードローラ26及び搬送部材からなるフィードローラ28が配置されている。
主搬送路32は、フィードローラ28から第1の排出口34までの用紙通路であり、この主搬送路32は、画像形成装置本体12の正面側(図1の左側面)近傍にあって、最下端の給紙装置18から後述する定着装置36まで略鉛直に形成されている部分を有する。この主搬送路32の定着装置36の用紙搬送方向上流側に後述する転写装置42と像保持体44が配置され、さらに転写装置42と像保持体44の用紙搬送方向上流側にレジストローラ38が配置されている。さらに、主搬送路32の第1の排出口34の近傍には第1の排出ローラ40が配置されている。
したがって、給紙装置18の給紙カセット22からピックアップローラ24により送り出された用紙20は、リタードローラ26及びフィードローラ28の協働により捌かれて最上部の用紙のみ主搬送路32に導かれ、レジストローラ38により一時停止され、タイミングをとって後述する転写装置42と像保持体44との間を通って現像剤像が転写され、この転写された現像剤像が定着装置36により定着され、第1の排出ローラ40により第1の排出口34から第1の排紙部16へ排出される。
排紙トレイ48は、画像形成装置本体12の正面側(図1の左側面)に設けられており、用紙20が排出される第2の排紙部50として用いられる。すなわち、主搬送路32の排出ローラ40の手前は二股に分岐され、その分岐部に切換装置46が設けられているとともに、分岐部から第2の排紙部50まで副搬送路52が形成されている。切換装置46が副搬送路52を開く方に切り換えられると、用紙20が副搬送路52に導かれ、排出部材としての第2の排出ローラ54により第2の排出口55から第2の排紙部50へ排出される。また、第2の排出ローラ54の用紙搬送方向後流側には、後述する識別痕付与装置70(図2に示す)が設けられている。
像形成手段14は、例えば電子写真方式のもので、感光体からなる像保持体44と、この像保持体44を帯電する例えば帯電ローラからなる帯電装置56と、帯電装置56により帯電された像保持体44に、光により潜像を書き込む光書込み装置58と、この光書込み装置58により形成された像保持体44の潜像を現像剤により可視化する現像装置60と、この現像装置60による現像剤像を用紙20に転写する例えば転写ローラからなる転写装置42と、像保持体44に残存する現像剤をクリーニングする例えばブレードからなるクリーニング装置(図示省略)と、転写装置42により転写された用紙20上の現像剤像を用紙20に定着させる定着装置36とから構成されている。
手差し給紙装置64は、画像形成装置本体12の正面側(図1の左側面)に設けられている。手差し給紙装置64は、画像形成装置本体12に対して回転自在に設けられ、用紙20を収容する手差しトレイ66と、該手差しトレイ66に収容された用紙20を供給する手差しフィードローラ68とを有する。手差しトレイ66に収容された用紙20は、手差しフィードローラ68の回転により主搬送路32に向けて供給される。手差しフィードローラ68より送り出された用紙20は、給紙装置18より送り出された用紙と同様に、レジストローラ38、転写装置42と像保持体44との間及び定着装置36を通って第1の排紙部16又は第2の排紙部50へ排出されるようになっている。
入力及び表示手段としてのユーザインターフェイス装置301は、画像形成装置本体12と一体に、又はネットワークを介して設けられている。このユーザインターフェイス装置301は、表示パネル301a及び入力ボタン301bを有し、画像形成装置10の処理内容を選択し、かつ表示するようになっている。
発声装置90は、例えばスピーカ等からなり、例えば画像形成装置本体12の前側(図1における左側)にブザー音やメッセージ音声を発声し、発音するように設けられている。また、発声装置90は、制御装置300に電気的に接続されていて、制御装置300によって制御される。
本実施形態における画像形成装置10においては、両面印刷を行う場合、用紙20の表面、すなわち第1面への印刷を行ない、操作者による手差し給紙装置64への再給紙後に用紙20の裏面、すなわち第2面への印刷を行うようになっている。
次に、第2の排出ローラ54の周辺構造をより詳細に説明する。
図2に示すように、第2の排出ローラ54は、回転軸としての支持軸80、本体部としての排出ローラ82及びピンチローラ84を有する。支持軸80は、画像形成装置本体12に回転自在に支持されており、駆動源(図示省略)に接続されている。排出ローラ82は、支持軸80に固定されており、複数(例えば4つ)設けられている。ピンチローラ84は、画像形成装置本体12に回転自在に支持されており、それぞれの排出ローラ82と接触するように複数(例えば4つ)配置されている。各ピンチローラ84は、排出ローラ82の回転に伴って回転するようになっている。
識別痕付与手段としての識別痕付与装置70は、第2の排出ローラ54の用紙搬送方向後流側、かつ第2の排出ローラ54の軸方向の一端部近傍に配置されており、アクチュエータとしてのソレノイド72、識別痕形成部材74、レバー部材76及び受け部材78を有する。
ソレノイド72は、制御装置300と電気的に接続されており、コイルスプリング72aを介して先端部にレバー部材76が設けられている。レバー部材76は、ソレノイド72の可動部と識別痕形成部材74の後端部とを連結している。識別痕形成部材74は、例えば円錐状に形成された突出部74aを有する。受け部材78は、識別痕形成部材74の突出部74aと係合する形状に形成されており、副搬送路52を挟んで識別痕形成部材74と対応する位置に配置されている。
制御装置300からの制御信号に基づいて、所定のタイミングでソレノイド72が励磁状態(オン)となると、レバー部材76に磁気吸引力が作用し、レバー部材76がコイルスプリング72aの付勢力に抗して副搬送路52側、すなわち図2(b)の矢印a方向に引き込まれる。このとき、識別痕形成部材74の突出部74aは、用紙20を介して受け部材78と接触し、副搬送路52に導かれた用紙20の所定位置、例えば図3(b)に示すように用紙給紙方向の手前の右側に例えば凸状の識別痕20aが形成される。このように、識別痕付与装置70は、像形成手段14により画像が形成された用紙20に対して、該用紙20の表裏が触覚により識別可能な識別痕20aを付与するようになっている。後述する図3(a)に示すように、識別痕20aが用紙搬送方向の手前の(用紙搬送方向における後ろ側の)右側に形成されると、他の位置に識別痕を形成した場合と比較して、例えば操作者が右利きの場合、該操作者の右手が触れやすくなる。
制御装置300からの制御信号に基づいて、所定のタイミングでソレノイド72が非励磁状態(オフ)となると、レバー部材76への磁気吸引力が解除され、レバー部材76がコイルスプリング72aの付勢力により副搬送路52の反対側、すなわち図2(c)の矢印b方向に移動する。このとき、識別痕形成部材74の突出部74aは、用紙20と接触しない位置に移動するようになっており、識別痕形成部材74は第2の排出ローラ54により搬送されている用紙20に識別痕を形成しない。
図3(a)、及び図3(b)には、識別痕として略円形の識別痕20aが示されているが、識別痕として、略円形以外の各種形状の識別痕を用いることができる。例えば、図4に示すように、用紙20の上方向を指す矢印形状の識別痕20aを形成して良い。識別痕20aの形状は、識別痕付与装置70の識別痕形成部材74の形状と、受け部材78の形状と変更することにより、所望の任意の形状とすることができる。図4に示すように、用紙20の上方向を指す矢印形状に識別痕20aを形成すれば、例えば、視覚障害者である操作者が識別痕20aに触れることにより、触覚により用紙の上下を認識することができる。
また、図3(a)、及び図3(b)には、用紙20に識別痕20aを形成する位置を、用紙搬送方向の手前の右側とする例が示されているが、識別痕20aを形成する位置は、用紙搬送方向の手前の右側に限らず、用紙20の任意の位置に形成することができる。例えば、図4に示すように、識別痕20aを、用紙の搬送方向の奥(前側)の右側に形成しても良い。識別痕20aを形成する位置は、用紙の幅方向における位置については、画像形成装置本体12内における識別痕形成部材74及び受け部材78を装着する位置を変更することにより変更することができる。また、用紙搬送方向における識別痕20aの位置については、ソレノイド72を励磁状態(オン)とし、識別痕形成部材74の突出部74aと、受け部材78とを接触させるタイミングを調整することで変更することができる。
図5には、制御装置300が示されている。
制御装置300は、例えばCPUからなる制御回路302を有し、制御回路302には、通信インターフェイス304を介して画像データが入力される。また、制御回路302には、入力ボタン301bからの出力が入力され、制御回路302からの出力により、像形成手段14、給紙装置18、手差し給紙装置64、表示パネル301a、識別痕付与装置70のソレノイド72、切換装置46、及び発声装置90が制御される。
図6には、制御装置300による、印刷処理の第1の例である両面印刷処理(S10)を行う際の制御フローが示されている。
図6に示すように、ステップ100(S100)において、制御装置300は、操作者によりユーザインターフェイス装置301又はパーソナルコンピュータ(図示省略)等を介して入力された入力情報に両面印刷の指示があるか否かを判定する。制御装置300は、両面印刷の指示があると判定した場合には、ステップ102(S102)の処理に移行し、両面印刷の指示がないと判定した場合には再度ステップ100(S100)の処理を行う。
ステップ102(S102)において、制御装置300は、操作者により入力された入力画像情報の第1面である奇数ページをビットマップ情報に展開する。
ステップ104(S104)において、制御装置300は、給紙装置18に対し、給紙指示、すなわち用紙20を供給する指示を行う。給紙装置18は、制御装置300より給紙指示を受けると所定枚数の用紙20を給紙する。また、制御装置300は、用紙20が第2の排紙部50に導かれるように切換装置46に対して切換指示を行う。
ステップ106(S106)において、制御装置300は、像形成手段14に対し、表面への印刷を指示する。像形成手段14は、制御装置300より表面印刷指示を受けると、表面、すなわち用紙20の第1面に画像を形成する。
ステップ108(S108)において、制御装置300は、識別痕付与装置70に対し、識別痕を用紙20に対して形成する指示を行う。識別痕付与装置70は、制御装置300より識別痕形成指示を受けると、画像が形成された各用紙20の所定位置に識別痕20aを形成する。より具体的には、制御装置300は、第2の排出ローラ54により搬送される用紙20の搬送方向手前の右側に識別痕20aが形成されるように、識別痕付与装置70のソレノイド72に対し、所定のタイミングで制御信号を出力する。
ステップ110(S110)において、制御装置300は、奇数ページの印刷が終了したか否かを判定し、奇数ページの印刷が終了していると判定した場合にはステップ112(S112)の処理に移行し、奇数ページの印刷が終了していないと判定した場合には再度ステップ110(S110)の処理を行う。
ステップ112(S112)において、制御装置300は、印刷した用紙20を再セットする旨を通知、すなわち第2の排紙部50に排紙された用紙20を手差し給紙装置64の手差しトレイ66にセットする旨をユーザインターフェイス装置301の表示パネル301a又はパーソナルコンピュータのディスプレイ(図示省略)等に表示する。このとき、操作者は、図3(a)に示すように、触覚により、すなわち用紙20に形成された識別痕20aに触れることにより、該識別痕20aの位置や形状により用紙20の表裏を認識し、また、該識別痕20aが形成されている位置により用紙20の給紙方向を認識し、第2の排紙部50に排紙された用紙20を反転して第2の手差しトレイ66にセットする。
ステップ114(S114)において、制御装置300は、操作者により入力された入力画像情報の第2面である偶数ページをビットマップ情報に展開する。
ステップ116(S116)において、制御装置300は、給紙装置に用紙があるか否かを判定する。より具体的には、制御装置300は、用紙検出手段(図示省略)等からの信号に基づいて手差し給紙装置64の手差しトレイ66に用紙20が有るか否かを判定し、用紙20が有ると判定した場合にはステップ118(S118)の処理に移行し、用紙20がないと判定した場合には再度ステップ116(S116)の処理を行う。
ステップ118(S118)において、制御装置300は、手差し給紙装置64に対し、給紙指示、すなわち用紙20を供給する指示を行う。手差し給紙装置64は、制御装置300より給紙指示を受けると所定枚数の用紙20を給紙する。また、制御装置300は、用紙20が第1の排紙部16に導かれるように切換装置46に対して切換指示を行う。
ステップ120(S120)において、像形成手段14は、裏面を印刷、すなわち用紙20の第2面としての裏面に画像を形成する。裏面に画像が形成された用紙20は、定着装置36を介して第1の排紙部16に排出される。このとき、用紙20に形成された識別痕20aは、定着装置36を通過する際に、該定着装置36からの圧力により圧縮されて消滅する。
ステップ122(S122)において、制御装置300は、偶数ページの印刷が終了したか否かを判定し、偶数ページの印刷が終了していないと判定した場合には再度ステップ122(S122)の処理に移行し、偶数ページの印刷が終了していると判定した場合には処理を終了する。
以上のように、識別痕付与装置70は、用紙20の表面、すなわち第1面への印刷時に、用紙20の少なくとも一部に識別痕20aを付与し、用紙20の裏面、すなわち第2面への印刷時に識別痕20aを付与しないようになっている。
なお、第2の排出ローラ54の用紙搬送方向後流側に配置された識別痕付与装置70を説明したが、識別痕付与装置70は第1の排出ローラ40の用紙搬送方向後流側に配置されていてもよい。
図7には、制御装置300による、印刷処理の第2の例である印刷処理(S20)を行う際の制御フローが示されている。印刷処理S20は、複数の用紙20に連続して印刷(画像形成)がなされる処理である。また、像形成がなされた順序を識別可能な識別痕20aが用紙に付与される処理であり、特に、像形成がなされた順序に応じて、複数の用紙20の互いに異なる位置に、ぞれぞれ識別痕20aが付与される処理である。また、ここでは、用紙の一方の面だけに画像形成がなされる場合を例としている。
図7に示すように、ステップ202(S202)において、制御装置300は、操作者によって、ユーザインターフェイス装置301又はパーソナルコンピュータ(図示省略)等を介して入力された入力情報から、複数の用紙に印刷がなされる処理であるか否かを判定する。そして、制御装置300は、複数の用紙に印刷がなされる処理であると判定した場合には、ステップ210(S210)と、ステップ300(S300)に進み、複数の用紙に画像形成がなされる処理でないとの判定した場合は、再度ステップ202(S202)の処理を行う。
ステップ210(S210)において、制御装置300は、給紙装置18に対し、給紙指示、すなわち用紙20を供給する指示を行う。給紙装置18は、制御装置300より給紙の指示を受けると1枚の用紙20を給紙する。
ステップ212(S212)において、制御装置300は、像形成手段14に対し、印刷を指示する。像形成手段14は、制御装置300より表面印刷指示を受けると、表面、すなわち用紙20の第1面に画像を形成する。
ステップ300(S300)において、制御装置300は、用紙20に識別痕20aを形成する位置の演算を行う。用紙20に識別痕20aが形成される位置は、1つの印刷ジョブの中で印刷がなされる順序に応じて、用紙20毎に互いに異なる位置となるように、それぞれの用紙について演算される。ステップ300における演算の詳細については後述する。
ステップ212(S212)、及びステップ300(S300)に続くステップ214(S214)において、制御装置300は、識別痕付与装置70に対し、識別痕20aを用紙20に対して形成する指示を行う。識別痕付与装置70は、制御装置300より識別痕形成指示を受けると、画像が形成された各用紙20のステップ300で演算された位置に識別痕20aを形成する。より具体的には、制御装置300は、第2の排出ローラ54により搬送される用紙20の搬送方向手前の右側に識別痕20aが形成されるように、識別痕付与装置70のソレノイド72に対し、ステップ300で演算されたタイミングで制御信号を出力する。
次のステップ216(S216)において、制御装置300は、入力された画像データから、これまで一連の処理が、1つの印刷ジョブの中における最後の画像形成であるか否かを判別し、最後の印刷であるとの判別がなされた場合は、次のステップ218(S218)に進み、最後の印刷ではないとの判別がなされた場合には、ステップ210に戻る。
次のステップ218(S218)において、制御装置300は、印刷が終了した旨、発声装置90に発生させる。これにより、例えば視覚障害を有する操作者に対して、聴覚によって印刷が終了したことが通知される。
図8には、制御装置300によって、ステップ300における用紙20に識別痕20aを形成する位置を演算する際の制御フローが示されている。
図8に示されるように、用紙20に識別痕20aを形成する位置を演算がスタートすると、制御装置300は、ステップ302(S302)で用紙の順番Nとして1を設定する。
次のステップ304(S304)で、制御装置300は、N枚目の用紙に識別痕20aを形成する位置を演算する。具体的には、制御装置300は、用紙先端部から識別痕20aが形成される位置までの長さLを、L=a+b(N−1)として演算する。ここで、aとbとは予め定められた値であり、aは1枚目の用紙に識別痕20aが形成される位置の用紙先端部からの距離であり、bは、ある用紙20に識別痕20aが形成される位置と、次の用紙20に識別痕20aが形成される位置との間隔である。このステップ304(S304)で演算された値が、先述のステップ208(S208)で用いられる。
次のステップ306(S306)で、制御装置300は、用紙の順番Nに1を加算する。次のステップ308(S308)で、制御装置300は、入力された画像データ等から、識別痕20aを形成する位置を演算した用紙が最後の用紙であるか否かを判別し、最後の用紙で痕の判別がなされた場合は、ステップ310(S310)に進み、最後の用紙であるとの判別がなされなかった場合は、ステップ304(S304)に戻る。
次のステップ310(S310)では、制御装置300はNをリセットする。
図9には、印刷処理の第2の例である印刷処理(S20)で像形成がなされた順序を識別可能な識別痕20aが付与された用紙20が、5枚目まで示されている。
図9に示されるように、1枚目の用紙20には、用紙の供給方向における右側部側であって、先端部からの長さがaの位置に識別痕20aが形成される。また、2枚目の用紙20には、用紙の供給方向における右側部側であって、先端部からの長さがa+bの位置に識別痕20aが形成され、3枚目の用紙20には、用紙の供給方向における右側部側であって、先端部からa+2bの置に識別痕20aが形成される。
このように、用紙20には、印刷がなされた順番に応じて異なる位置に識別痕20aが形成されるため、例えば視覚障害を有する操作者が、触覚によって、その用紙が何枚目に印刷された用紙であるかを識別することができる。
印刷がなされた順番に応じて用紙に識別痕が形成される数を対応させてもよい。
図10には、制御装置300による、印刷処理の第3の例である印刷処理(S40)を行う際の制御フローが示されている。印刷処理S40は、複数の用紙20に、互いに異なる複数種類の印刷(画像形成)が連続してなされる処理である。また、印刷がなされた画像の種類を識別可能な識別痕20aが用紙に付与される処理であり、特に、印刷がなされた画像の種類に応じて、複数の用紙20の互いに異なる位置に、ぞれぞれ識別痕20aが付与される処理である。また、ここでは、用紙の一方の面だけに画像形成がなされる場合を例としている。
先述の印刷処理の第2の例である印刷処理(S20)では、ステップ202において、制御装置300は、複数の用紙に連続して画像形成がなされる処理(複数用紙処理)であるか否かを判定した。これに対して、この印刷処理の第3の例である印刷処理(S40)では、制御装置300は、図10に示すように、ステップ204(S204)で、複数の用紙に連続した画像形成がなされる処理であって、特に複数種類の画像の印刷(画像形成)がなされる処理であるか否かの判別を行う。そして、制御装置300は、複数種類の画像の印刷がなされる処理であると判定した場合には、ステップ210(S210)と、ステップ350(S350)に進み、複数の用紙に画像形成がなされる処理でないとの判定した場合は、再度ステップ204(S202)の処理を行う。
また、先述の印刷処理S20では、ステップ300において、1つの印刷ジョブの中で印刷がなされる順序に応じて、用紙20毎に互いに異なる位置となるように、それぞれの用紙について識別痕20aの形成位置が演算された。これに対して、この印刷処理S40では、ステップ350で、印刷がなされた画像の種類に応じて、複数の用紙20の互いに異なる位置に識別痕20aが付与されるように、それぞれの用紙について識別痕20aの形成位置が演算される。ステップ350における演算の詳細については後述する。
以上で説明をした以外の制御は、先述の印刷処理S20と同様であるので、図10に同一番号を付して説明を省略する。
図11には、制御装置300によるステップ350における用紙20に識別痕20aを形成する位置を演算する際の制御フローが示されている。
図11に示されるように、用紙20に識別痕20aを形成する位置の演算がスタートすると、制御装置300は、ステップ352(S352)で、印刷がされる画像の順番nとして1を設定する。
次のステップ354(S354)で、制御装置300は、n番目の画像が形成される用紙に識別痕20aを形成する位置を演算する。具体的には、制御装置300は、用紙先端部から識別痕20aが形成される位置までの長さLを、L=c+d(n−1)として演算する。ここで、cとdとは予め定められた値であり、cは1種類目の画像が印刷される用紙に識別痕20aが形成される位置の用紙先端部からの距離であり、dは、ある種類の画像が形成される用紙20に識別痕20aが形成される位置と、次の種類の画像が形成される用紙20に識別痕20aが形成される位置との間隔である。このステップ354(S354)で演算された値が、先述のステップ214(S214)で用いられる。
次のステップ356(S356)では、制御装置300は、入力された画像データ等から、印刷される画像の種類が変更したか否かを判別し、印刷される画像の種類が変更したとの判別がなされた場合は、次のステップ358(S358)に進み、印刷される画像の種類が変更されていないとの判別がなされた場合は、ステップ354に戻る。
次のステップ358(S358)で、制御装置300は、画像の種類の順番nに1を加算し、ステップ354に戻るとともに、次のステップ360(S360)に進む。
次のステップ360(S360)では、制御装置300は、入力された画像データ等から、識別痕20aの位置を演算した用紙が最後の用紙であるか否かを判別し、最後の用紙で痕判別がなされた場合は、ステップ362(S362)に進み、最後の用紙であるとの判別がなされなかった場合は、ステップ354(S354)に戻る。
次のステップ362(S362)では、制御装置300は、nをリセットする。
図12には、印刷処理の第3の例である印刷処理(S40)で、画像の種類を識別可能な識別痕20aが付与された用紙20が、6枚目まで示されている。図12では、3種類の画像が形成され、これらの画像のうち第1の種類の画像の印刷が1枚目の用紙、及び2枚目の用紙になされ、第2の種類の画像の印刷が3枚目の用紙、及び4枚目の用紙になされ、第3の種類の画像の印刷が5枚目、及び6枚目の用紙になされた例を示している。
図12に示されるように、第1の種類の画像が印刷される1枚目、及び2枚目の用紙20には、用紙の供給方向における右側部側であって、先端部からの長さがcの位置に識別痕20aが形成される。また、第2の種類の画像が形成される3枚目と4枚目との用紙20には、用紙の供給方向における右側部側であって、先端部からの長さがc+dの位置に識別痕20aが形成される。また、第3の種類の画像が形成される5枚目、及び6枚目の用紙20には、用紙の供給方向における右側部側であって、先端部からc+2dの置に識別痕20aが形成される。
このように、用紙20には、画像の種類に応じて異なる位置に識別痕20aが形成されるため、例えば視覚障害を有する操作者が、触覚によって、印刷された画像の種類が異なる用紙を識別することができる。
画像の種類とは例えば複数の名宛人に向けた伝票を連続して印刷するときの名宛人とすることができる。この場合、名宛人毎に異なる位置に識別痕が形成されれば、例えば視覚障害を有する操作者が、触覚によって、名宛人毎に伝票を仕分けることができる。
以上で説明をした印刷処理の第2の例である印刷処理(S20)と、印刷処理の第3の例である印刷処理(S40)とは、1つの画像形成装置10で、どちらか一方の処理のみを行うようにしても良いし、例えば、入力ボタン301b等を用いて、操作者が選択することができるようにしても良い。
次に、識別痕付与装置70の第1の変形例を図13に基づいて説明する。
図13に示すように、第1の変形例に係る識別痕付与装置70は、ソレノイド72、識別痕形成部材74及びストッパ86を有する。
識別痕形成部材74は、円筒形状に形成された本体部74aと、該本体部74aの外周面の一部に該本体74aと一体に形成され、例えば円錐形状の突起部74bとを有する。また、本体部74aには後述するストッパ86の係合部86aと係合する被係合部74cが形成されている。識別痕形成部材74は、クラッチ(図示省略)を介して第2の排出ローラ54の回転軸としての支持軸80に設けられており、ストッパ86により係止されていない場合には該支持軸80の回転に伴って回転するようになっている。
係止手段としてのストッパ86は、ソレノイド72の可動部に接続されており、該ストッパ86の先端部には識別痕形成部材74の本体部74aの被係合部74cと係合する係合部86aが形成されている。
ソレノイド72は、制御装置300と電気的に接続されており、制御装置300からの制御信号に基づいて、ストッパ86を支持軸80の軸方向(図5(b)の矢印c及びd方向)に移動させるようになっている。
制御装置300からの制御信号に基づいて、所定のタイミングでソレノイド72が励磁状態(オン)となると、ストッパ86に磁気吸引力が作用し、該ストッパ86がソレノイド72側、すなわち図5(b)の矢印c方向に移動する。ストッパ86がソレノイド72側に移動すると、識別痕形成部材74の被係合部74cとストッパ86の係合部86aとの係合が解除され、識別痕形成部材74は、支持軸80の回転に伴って回転する。このとき、識別痕形成部材74は、第2の排出ローラ54により搬送されている用紙20の所定位置に識別痕20aを形成する。
制御装置300からの制御信号に基づいて、所定のタイミングでソレノイド72が非励磁状態(オフ)となると、ストッパ86への磁気吸引力が解除され、該ストッパ86がソレノイド72と反対側、すなわち図5(b)の矢印d方向に移動する。ストッパ86がソレノイド72と反対側に移動すると、識別痕形成部材74の被係合部74cとストッパ86の係合部86aとが係合され、識別痕形成部材74は、クラッチ(図示省略)の作用により停止する。このとき、識別痕形成部材74の突起部74bは、用紙20と接触しない位置で停止するようになっており、識別痕形成部材74は、第2の排出ローラ54により搬送されている用紙20に識別痕を形成しない。
なお、第1の変形例に係る識別痕付与装置70の説明においては、本発明の第1の実施形態と同一部分について図面に同一番号を付してその説明は省略した。
次に、識別痕付与装置70の第2の変形例を図14に基づいて説明する。
本実施形態においては、像形成手段14が識別痕付与装置70として用いられている。すなわち、像形成手段14は、表面を印刷、すなわち用紙20の第1面としての表面に画像を形成する際に、用紙20の所定位置に識別痕20aとしての画像を形成する。このとき、像形成手段14は、識別痕20aとしての画像を給紙方向が分かるような形状、例えば図6に示すような矢印形状に形成する。
なお、像形成手段が識別痕としての画像を形成する際には、触覚による識別を容易にするために、トナーを厚く盛るようにしてもよいし、熱により膨張する発泡トナーを用いてもよい。
なお、第2の変形例に係る識別痕付与装置70の説明においては、本発明の第1の実施形態と同一部分について図面に同一番号を付してその説明は省略した。
図15には、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置10が示されている。
この第2の実施形態に係る画像形成装置10は、先述の第1の実施形態に係る画像形成装置10でなされた各制御と同様の制御がなされることに加えて、用紙20が手差し給紙装置64に正しい向きでセットされたか否かを判別することができるようになっている。
また、第2の実施形態に係る画像形成装置10は、先述の第1の実施形態に係る画像形成装置10が有する構成に加えて、例えば、手差しトレイ66に装着されたフィードローラ68の用紙搬送方向下流側の位置に、検知装置94が設けられている。検知装置94は、主搬送路32の一方の側に設けられた発光部94aと、主搬送路32の他方の側に設けられた受光部94bとを有し、識別痕付与装置70によって用紙20に付与された識別痕20aを検知するための検知手段として用いられている。
すなわち、この第2の実施形態に係る画像形成装置10の識別痕付与装置70は、先述の第1の実施形態に係る画像形成装置10と同様に、用紙20に識別痕20aを形成することに加えて、図16に示されるように、識別痕20a内に貫通孔20bを形成し、貫通孔20bが検知装置94に検知されることで、間接的に識別痕20aが検知装置94に検知される。
図17には、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置10が有する制御装置300が示されている。この第2の実施形態における制御装置300の制御回路302は、先述の第1の実施形態と同様の入力・出力に加えて、検知装置94からの入力がなされる。また、この第2の実施形態においては、制御装置300は、検知装置94による検知結果に基づいて、識別痕20aが形成された用紙20の操作者による再給紙が適正になされたか否かを判別する判別手段として用いられている。
図18には、制御装置300によって、識別痕20aが形成された用紙20の再給紙が適正になされたか否かを判別する際の制御フローが示されている。
図18に示すように、制御がスタートすると、ステップ402(S402)で、検知装置94が用紙20の先端部を検知することを待って、制御装置300は、用紙先端部から識別痕20aが形成された位置までの距離の測定を開始する。
次のステップ406(S406)で、検知装置94が識別痕20aを検知するのを待って、ステップ408(S408)で、制御装置300は距離の測定を終了するとともに、測定された用紙先端部から識別痕20aが形成された位置までの距離を記憶する。
次のステップ410(S410)で、制御装置300は、ステップ408で記憶された距離が適正であるか、すなわち、ステップ408で記憶された距離が、用紙が正しい向きで、裏表を誤ることなく手差しトレイ66に用紙がセットされた際の、用紙先端部から識別痕20aまでの距離と一致するか否かを判別する。例えば、表面に印刷をする際に、図4に示される位置に識別痕20aが形成される場合においては、ステップ408で記憶された距離が、図4に示す距離Lに一致するか否かの判別を行う。用紙20が、上下の向きや、裏表の向きを間違えて手差しトレイ66にセットされた場合は、ステップ408で記憶された距離は、図4に示すLとは一致しない。
ステップ410で、距離が適正であるとの判別がなされた際には、次のステップ412へ進み、距離が適正であるとの判別がなされなかった場合には、ステップ430(S430)に進む。
ステップ430(S430)では、制御装置300は、発声装置90を制御して、発声装置90に用紙のセットの向きが正しくない旨、警告の発生をさせる。そして、次のステップ432(S432)で、制御装置300は、フィードローラ68による次の用紙の給紙を停止させる。
ステップ412(S412)では、検知装置94の出力から用紙20の後端部が検知装置94の設けられた位置を通過したことを確認した後、ステップ414(S414)において、ステップ412で用紙の後端が通過したことを検知してから、予め定められた所定時間内に次の用紙の先端部を検知するか否を判別し、予め定められた所定時間内に次の用紙の先端部が検知された場合には、ステップ404に戻り、予め定められた所定時間内に次の用紙先端部が検知されなかった場合には、制御装置300は、一連の制御を終了させる。
図19には、本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置10が示されている。
この第3の実施形態に係る画像形成装置10は、前述の第1の実施形態に係る画像形成装置10、及び先述の第2の実施形態に係る画像形成装置10が有していた副搬送路52、排出ローラ54、排紙部50、及び手差し給紙装置64を有していない。その一方で、この第3の実施形態に係る画像形成装置10は、画像形成装置本体12内に再搬送路96が形成されている。
再搬送路96は、一方の面に画像形成がなされた用紙を、反転させつつ像形成手段14に再び搬送するために用いられる搬送路であって、切換装置46から、主搬送路32に対して像保持体44と逆側を回り込むようにして、レジストローラ38へと至っている。再搬送路96にそって、例えば、3個の再搬送ローラ98が設けられていて、これらの再搬送ローラ98によって、再搬送路96内で用紙が搬送される。
また、先述の第1の実施形態、及び第2の実施形態では、識別痕付与装置70は、排出ローラ54近傍に設けられていた。これに対して、この第3の実施形態に係る画像形成装置10においては、識別痕付与装置70は、排出ローラ40近傍に設けられている。
この第3の実施形態においても、第1の実施形態、第2の実施形態と同様に、識別痕付与装置70によって、用紙20に識別痕20aが形成される。そして、識別痕20aは、触覚により識別可能な識別痕であり、用紙20の裏表を識別可能なものである。
また、この第3の実施形態においても、識別痕20aは、用紙20の上下を識別可能なものであり、複数の用紙20に像形成がなされる際に、像形成がなされた順序を識別可能なものとすることができ、特に、識別痕20aは、像形成がなされた順序に応じて、複数の用紙20の互いに異なる位置に、ぞれぞれ識別痕を付与されるものとすることができる。また、この第3の実施形態においても、識別痕20aは、複数の用紙20に互いに異なる複数種類の像形成がなされる際に、形成された像の種類を識別可能なものとすることができ、特に、像形成がなされた画像の種類に応じて、複数の用紙20の互いに異なる位置に、それぞれ付与されるものとすることができる。
本発明は、プリンタ、複写機又はファクシミリ等の画像形成装置であって、例えば、両面印刷時における用紙の再給紙ミスを抑制する必要があるものに利用することができる。
本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置を示す側面図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置が有する識別痕付与装置の周辺構造を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。 (a)は両面印刷における用紙の再セットを説明する斜視図であり、(b)は用紙に形成された識別痕を説明する図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置により、用紙に形成される識別痕の形状と、位置とを説明する図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置が有する制御部を示すブロック図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置が有する制御部による印刷処理の第1の例を説明するフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置が有する制御部による印刷処理の第2の例を説明するフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置が有する制御部による印刷処理の第2の例において、用紙に識別痕を形成する位置を演算する際の制御フローを示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置が有する制御部による印刷処理の第2の例で像形成がなされた用紙に、識別痕が形成される位置を説明する図である。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置が有する制御部による印刷処理の第3の例を説明するフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置が有する制御部による印刷処理の第3の例において、用紙に識別痕を形成する位置を演算する際の制御フローを示すフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置が有する制御部による印刷処理の第3の例で像形成がなされた用紙に、識別痕が形成される位置を説明する図である。 本発明の第1の実施形態に用いられる、識別痕付与装置の第1の変形例の構造を示し、(a)は側面図、(b)は斜視図である。 本発明の第1の実施形態に用いられる、識別痕付与装置の第2変形例により用紙に形成された識別痕を説明する図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置を示す側面図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置により識別痕と、貫通孔とが形成された用紙を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置が有する制御部を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置が有する制御部による印刷処理を説明するフローチャートである。 本発明の第3の実施形態に係る画像形成装置を示す側面図である。
符号の説明
10 画像形成装置
14 像形成手段
20 用紙
20a 識別痕
20b 貫通孔
54 第2の排出ローラ
70 識別痕付与装置
72 ソレノイド
74 識別痕形成部材
80 支持軸
82 排出ローラ
86 ストッパ
90 発声装置
300 制御装置

Claims (12)

  1. 像形成手段と、
    前記像形成手段により像が形成された記録用紙に触覚により識別可能な識別痕を付与する識別痕付与手段と、
    を有し、
    両面印刷が指定された場合、記録用紙への第1面への印刷を行い、操作者による再給紙後に前記記録用紙の第2面へ印刷を行い、
    前記識別痕付与手段によって付与された識別痕を検知する検知手段と、
    前記検知手段による検知結果に基づいて、識別痕が付与された記録用紙の操作者による再給紙が適正になされたか否かを判別する判別手段と、
    をさらに有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記識別痕付与手段は、記録用紙の裏表を識別可能な識別痕を付与することを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
  3. 前記判別手段により操作者による記録用紙の再給紙が適正になされていないとの判別がなされた場合に、操作者に警告を発する警告手段をさらに有する請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記識別痕付与手段は、記録用紙の第1面への印刷時に該記録用紙の少なくとも一部に識別痕を付与し、第2面への印刷時に識別痕を付与しないことを特徴とする請求項1乃至3いずれか記載の画像形成装置。
  5. 前記像形成手段により形成された像を記録用紙に定着する定着手段を有し、前記識別痕付与手段は該定着手段より記録用紙搬送方向の後流側に設けられていることを特徴とする請求項1乃至いずれか記載の画像形成装置。
  6. 前記識別痕付与手段は、記録用紙の少なくとも一部に凹状又は凸状の識別痕を形成する識別痕形成部材を有する請求項1乃至いずれか記載の画像形成装置。
  7. 回転軸と該回転軸に支持された本体部とを有し、記録用紙を画像形成装置外へ排出する排出部材をさらに有し、前記識別痕付与手段は、前記回転軸に支持され、記録用紙の少なくとも一部に凹状又は凸状の識別痕を形成する識別痕形成部材と、前記識別痕形成部材を所定のタイミングで停止させる停止手段と、を有することを特徴とする請求項1乃至いずれか記載の画像形成装置。
  8. 前記識別痕付与手段は、記録用紙の上下を識別可能な識別痕を付与することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  9. 前記識別痕付与手段は、複数の記録用紙に像形成がなされる際に、像形成がなされた順序を識別可能な識別痕を付与することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  10. 前記識別痕付与手段は、像形成がなされた順序に応じて、前記複数の記録用紙の互いに異なる位置に、それぞれ識別痕を付与することを特徴とする請求項記載の画像形成装置。
  11. 前記識別痕付与手段は、複数の記録用紙に互いに異なる複数種類の像形成がなされる際に、形成された像の種類を識別可能な識別痕を付与することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  12. 前記識別痕付与手段は、像形成がなされた画像の種類に応じて、異なる種類の画像が形成された記録用紙の互いに異なる位置に、それぞれ識別痕を付与することを特徴とする請求項11記載の画像形成装置。
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