JP2009288503A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】用紙供給部に用紙が残り続けることや、騒音増大等の用紙供給部の切り替えに起因するデメリットなしに、生産性の低下のない連続印刷を実現する。
【解決手段】画像形成装置は、複数の用紙を収容し、供給する複数の用紙供給部と、各用紙供給部内の用紙サイズを検出する用紙サイズ検出体と、各用紙供給部の用紙残量を検出する用紙残量検出体と、用紙供給を制御する制御部8を備え、2以上の用紙供給部に同一サイズの用紙が収納され、又、用紙残量が所定量未満と所定量以上の用紙供給部が混在する状態で、そのサイズの用紙を用いて連続印刷を行う場合、制御部は、1枚目は、用紙残量が所定量未満である用紙供給部に給紙させ、2枚目以降は、用紙供給部を切り替え、用紙残量が所定量以上の用紙供給部に、用紙搬送が遅れないように給紙を開始させる。
【選択図】図6

Description

本発明は、複数の用紙カセット等の用紙供給部を備えたプリンタ、複合機、複写機、ファクシミリ装置等の画像形成装置に関する。
従来、画像形成装置では、画像形成装置に収容する用紙の枚数を増加させ、又、複数のサイズの用紙を使用できるようにするため、用紙カセット等の用紙供給部を複数備えることが多い。又、画像形成装置は、標準装備として2つ程度の用紙カセットを備え、オプション装置として、同様の用紙カセットや、大容量の給紙装置が増設されることもある。そして、例えば、A4サイズのような使用頻度の高い用紙を複数の用紙カセット等に収容しておけば、使用者は、頻繁に用紙補給をせずに済む。
ここで、連続印刷中、給紙中の用紙カセット等で用紙切れが生じた場合、同じサイズの用紙を収容する用紙カセットがあれば、給紙元の用紙カセット等を切り替えることで、印刷を継続することができる。しかし、この給紙元の切替では、画像形成装置の生産性が低下する場合がある。具体的に、通常、用紙切れは、最後の用紙の給紙開始から、ある程度時間が経過しなければ検出できないので、用紙切れ検出後、別の用紙カセット等から給紙を開始しても、例えば、レジストローラ対やトナー像の転写位置への用紙到着が遅れることがある。特に、切替後の用紙カセット等から転写位置等までの搬送距離が遠くなると、到着遅れが生じやすい。そして、用紙到着が遅れれば、トナー像形成や転写を一時的に停止せざるを得ず、印刷が間欠的となる。
そこで、このような、給紙元切替による生産性低下を防ぐ発明が、特許文献1や特許文献2に記載されている。まず、特許文献1には、複数の転写材収納手段、転写材収納手段内の残量を検出可能な転写材残量検出手段と、連続出力中、転写材残量が予め設定された値以下であることが検出された場合、給紙に用いる転写材収納手段を給紙間隔を変えることなく切り替える給紙間隔維持トレイ切替処理を行い、当該給紙間隔維持トレイ切替処理を実行させる給紙制御手段が設けられる画像形成装置が記載されている。これにより、給紙トレイの切り替えの際の搬送経路長(給紙パス)の差に起因する生産性の低下を防ごうとする(特許文献1:請求項1、段落[0008]等参照)。
又、特許文献2には、感光体上に形成した画像を中間転写ベルトを介して用紙上に転写する画像形成装置において、連続画像形成動作中のペーパエンド時、感光体上に作像が開始されている場合、作像された画像の感光体から中間転写ベルトへの転写を続行するとともに、転写された画像の用紙への転写動作を中断して中間転写ベルトを空転させる間に他の給紙手段に切り替えて給紙し、給紙された用紙上に前記空転する中間転写ベルト上の画像のタイミングを取って転写することにより画像形成動作を継続させる制御手段を備え、選択されたサイズの用紙が複数の給紙手段にセットされている場合、連続画像形成動作時は前記複数の給紙手段から交互に給紙する画像形成装置が記載されている。これにより、一つの給紙トレイで紙切れとなった場合でも形成した画像を無駄にせず、リピート間隔を短くしようとする(特許文献2:請求項1及び2、段落[0080]等参照)。
特開平11−194560号 特開平07−121080号
しかし、特許文献1記載の画像形成装置の制御では、使用中トレイからの給紙枚数が決定されるが、場合によって使用中トレイからの給紙枚数が0枚の場合が生じ(即ち、そのトレイを使用しない。特許文献1:段落[0028]等参照)、いつまでも、そのトレイの用紙が使用されずに残るという問題がある。トレイ内に用紙が残り続けると、例えば、吸湿等でシワが生ずる等、ダメージを受けて用紙状態が悪くなるという問題がある。そして、その用紙を用いて印刷を行えば、印刷結果の品質は好ましいものではなく、又、ダメージを受けた用紙は、ジャム(詰まり)を発生させることが多いという問題もある。
又、特許文献2記載の画像形成装置では、前記複数の給紙手段から交互に給紙するために、2つの給紙手段が同時に駆動する場合がある。そのため、特許文献2記載の画像形成装置は、発生する騒音が大きくなる。又、用紙を供給・搬送するための給紙ローラ等の搬送機構の駆動開始時に、モータの駆動音や給紙ローラと用紙との擦れ音が最も大きくなるが、特許文献2記載の画像形成装置では、前記複数の給紙手段から交互に給紙するため、給紙用のモータ等が頻繁にON、OFFされ、搬送機構から生ずる騒音の大きい状態が続くという問題がある。特に、現在、画像形成装置動作中の騒音は、規制、規格の対象や、需要者の画像形成装置の購入の際の1つの指標となっており、発生する騒音が大きいことが明らかな構成を採用することはできない。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、同一サイズの用紙を収容する複数の用紙供給部を備える画像形成装置で、用紙が使用されないで用紙供給部に残り続けることや、騒音が大きくなるといった、用紙供給部の切り替えに起因するデメリットなしに、生産性の低下のない連続印刷を実現することを課題とする。
請求項1に係る発明は、画像形成に用いる複数の用紙を収容し、供給する複数の用紙供給部と、それぞれの前記用紙供給部に収容される用紙のサイズを検出するための用紙サイズ検出体と、それぞれの前記用紙供給部の用紙残量を検出するための用紙残量検出体と、前記用紙供給部からの用紙供給を制御する制御部を備え、2以上の前記用紙供給部に同一サイズの用紙が収納され、又、前記用紙供給部の用紙残量が所定量未満と所定量以上の前記用紙供給部が混在する状態で、そのサイズの用紙を用いて連続して複数枚印刷を行う場合、前記制御部は、1枚目の印刷では、用紙残量が所定量未満である前記用紙供給部に給紙させ、2枚目以降は用紙供給部を切り替え、用紙残量が所定量以上である前記用紙供給部に、用紙搬送が遅れないように給紙させることとした。
この構成によれば、2以上の用紙供給部に同一サイズの用紙が収納され、同一サイズの用紙を用いて連続して複数枚印刷を行う場合、制御部は、用紙切れを確認してから給紙元となる用紙供給部を切り替るのではなく、1枚目の印刷では、用紙残量が所定量未満である用紙供給部に給紙させ、2枚目以降は、用紙残量が所定量以上である用紙供給部から給紙させるので、トナー像の転写位置等への用紙の到着遅れ発生を防ぐことができる。そして、たとえ、用紙供給部の切替により転写位置までの距離が遠くなっても、2枚目以降は用紙供給部を切り替えることをあらかじめ定めているから、2枚目を給紙する用紙供給部の給紙タイミングを確実に設定でき、用紙の到着が遅れない。従って、用紙供給部切替による生産性低下を防ぐことができる。
又、用紙残量が所定量未満である用紙供給部でも用紙が供給され、使用されないまま用紙が残り続けることもない。従って、用紙シワ発生やジャム発生等を防ぐことができる。更に、2つの用紙供給部が同時に動作するとしても、1枚目の給紙が完了するまでであって、画像形成装置から生ずる騒音は、1つの用紙供給部を駆動させる場合と変わらない。
又、請求項2に係る発明は、請求項1記載の発明において、装置の主電源投入時、前記制御部は、前記用紙供給部の用紙残量が所定量未満の前記用紙供給部をデフォルトの用紙供給部と設定することとした。この構成によれば、装置の主電源投入時、制御部は、用紙供給部の用紙残量が所定量未満の用紙供給部をデフォルトの用紙供給部と設定するので、残量の少なくなった用紙供給部を使用する初期設定がなされることになり、残量少の用紙供給部から用紙が供給されやすくなる。従って、使用されないまま、用紙が残り続けることを防ぐことができる。
又、請求項3に係る発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記所定量は、前記用紙供給部の全収容枚数に対して1〜6%の間の値に設定されることとした。この構成によれば、用紙供給部の全収容枚数に対して1〜6%の間の値に設定されるので、本発明の連続印刷時の用紙供給部の切替は、残量が十分少なくなってから行われることになる。従って、用紙が使用されないまま、大量に残り続けることが無くなる。
又、請求項4に係る発明は、請求項1乃至3に記載の発明において、前記制御部は、印刷ジョブ終了後、前記用紙供給部の用紙残量が所定量未満の前記用紙供給部をデフォルトの用紙供給部と設定することとした。この構成によれば、制御部は、印刷ジョブ終了後、用紙供給部の用紙残量が所定量未満の用紙供給部をデフォルトの用紙供給部と設定するので、確実に残量少の用紙供給部から給紙を行う機会が設けられ、使用されないまま、用紙が用紙供給部に残り続けることを防ぐことができる。
又、請求項5に係る発明は、請求項1乃至4に記載の発明において、前記制御部は、2以上の前記用紙供給部に同一サイズの用紙が収納され、印刷する枚数が1枚である場合、用紙残量が所定量未満の前記用紙供給部が存在すれば、用紙残量が所定量未満の前記用紙供給部に給紙させることとした。この構成によれば、制御部は、2以上の用紙供給部に同一サイズの用紙が収納され、印刷する枚数が1枚である場合、用紙残量が所定量未満の用紙供給部に給紙させるので、生産性を低下させることなく、残量少の用紙供給部から用紙が供給されることになり、使用されないまま、用紙が用紙供給部に残り続けることも防ぐことができる。
上述したように、本発明によれば、連続印刷時、用紙切れにより、用紙カセットを切り替える場合、生産性が低下することが無く、又、用紙がカセット内に残り続けることもなく、騒音が大きくなるといった不都合も生じない。
以下、本発明の実施形態について図1〜6を参照しつつ説明する。但し、各実施の形態に記載されている構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
(画像形成装置の概略構成)
まず、図1及び図2を用いて、本発明の実施形態における電子写真方式のプリンタ1(画像形成装置に相当)の概略を説明する。図1は、本発明の実施形態に係るプリンタ1の概略構成を示す模型的断面図である。図2は、本発明の実施形態に係るセンサの説明図であり、(a)は、用紙サイズセンサ6、(b)は、用紙残量センサ7の説明図である。
本実施形態にかかるプリンタ1は、図1に示すように、プリンタ1本体内に、計3段の用紙カセット2(用紙供給部に相当)、用紙搬送路3、画像形成部4、定着部5等が設けられる。
本実施形態のプリンタ1では、複数の用紙を収容し、画像形成に用いる用紙を供給する用紙カセット2が設けられ、3つの用紙カセット2が垂直方向に積まれる。各用紙カセット2は、各種(例えば、プリンタ用紙、普通紙、再生紙、厚紙、OHPシート、ラベル用紙)、各サイズ(例えば、A4、A3、B4、B5、レターサイズ等)の用紙を複数、積載して収容する。そして、各用紙カセット2は、プリンタ1に対し着脱可能であり、用紙が無くなれば、カセットを引き出して用紙の補給が行われる。尚、本実施形態の各用紙カセット2の構成は共通するので、共通する部材には、同一の符号を付す。
又、各用紙カセット2には、用紙供給のため回転駆動する給紙ローラ21が、各用紙カセット2上部の用紙搬送方向(図1において破線で図示)下流側にそれぞれ設けられる。そして、各用紙カセット2内には、それぞれ、用紙を載置するための昇降板22が設けられる。これら各昇降板22は、上下方向に移動し、例えば、弾性体により上方向に付勢され(モータ等を用いてもよい)、最上位の用紙を各給紙ローラ21に当接させる。そして、印刷時、各給紙ローラ21のいずれかが回転駆動し、用紙が供給される。
又、各用紙カセット2の上方に、用紙の有無(用紙切れ)を検出するための用紙有無センサ23が設けられる。各用紙有無センサ23は、例えば、発光部(例えば、LED)と受光量に応じて電流(電圧)を出力する受光部(例えば、フォトダイオード)を有する光センサで構成することができる。例えば、用紙有無センサ23の管状のL字型部分の内部の端部に発光部を、他端に受光部を配し、受光部は、紙有りの状態では、用紙の反射光を受光し、用紙無し状態では、昇降板22の反射光を受光する。尚、昇降板22の光の照射部分に穴を設け、用紙無し状態では、受光無としてもよい。このように、例えば、用紙の有無により、受光部の受光量を変化させ、出力電流(電圧)の変化により、用紙切れが発生したかを検出する。尚、用紙有無センサ23は、上記のような例に限られず、用紙の有無を検出できればよい。
又、各昇降板22には、用紙の載置位置規制のため、規制部材24が設けられる。この規制部材24は、各カセットにおいて、用紙の上下方向規制用の規制部材24aと左右方向規制用の規制部材24bの少なくとも2種の規制部材24が設けられる。そして、各規制部材24は、スライド可能であり、収容する用紙サイズに合わせて移動させることができる。そして、各用紙カセット2には、収容される用紙のサイズを検出するため、各用紙カセット2の下方に用紙サイズセンサ6(用紙サイズ検出体に相当)が、設けられる。
図2(a)に示すように、用紙サイズセンサ6は、各規制部材24のスライド量(位置)に応じて抵抗が変化する可変抵抗61、61´を利用して用紙のサイズを検出する。そして、用紙サイズセンサ6は、用紙の上下方向のサイズを検出するため、可変抵抗61と抵抗62を直列接続した回路と、用紙の左右方向のサイズを検出するため、可変抵抗61´と抵抗62´を直列接続した回路の2つの回路で構成することができる。そして、各回路は、一端に任意の電圧V1が、他端にグランドが接続される。そして、可変抵抗61と抵抗62の間の電圧Vref1と、可変抵抗61´と抵抗62´の間の電圧がVref1´が参照電圧として取り出される。
具体的に、各回路では、例えば、各規制部材24に可変抵抗61、61´のつまみや、スライドボリュームが接続され、各規制部材24のスライドに連動して、可変抵抗61、61´の抵抗値が変えられる。この抵抗値の変化により、各回路での分圧比が変化し、Vref1、Vref1´が変化する。これらのVref1、Vref1´に基づき、用紙サイズを検出することができる(詳細は後述)。
更に、各用紙カセット2には、用紙残量を検出するため、図1において、例えば、各用紙カセット2の右方に用紙残量センサ7(用紙残量検出体に相当)が、設けられる。図2(b)に示すように、各用紙残量センサ7は、各昇降板22の位置に応じて抵抗が変化する可変抵抗71を利用して用紙の残量を検出する。そして、各用紙残量センサ7は、可変抵抗71と抵抗72を直列接続した回路を有し、回路には、一端に任意の電圧V2と、他端にグランドが接続される。そして、可変抵抗71と抵抗72の間の電圧Vref2が参照電圧として取り出される。
具体的に、直列回路では、例えば、各昇降板22に可変抵抗71のつまみや、スライドボリュームが接続され、各昇降板22の上下方向の位置に連動して、可変抵抗71の抵抗値が変化する。この抵抗値の変化により、回路での分圧比が変化し、Vref2が変化する。このVref2に基づき、用紙残量を検出することができる(詳細は後述)。
用紙搬送路3は、用紙カセット2から供給された用紙を、案内、搬送する通路である(図1で、搬送経路を破線で図示)。用紙搬送路3には、搬送時に回転する複数の搬送ローラ対31や、搬送される用紙を一時的に停止させ、撓ませることで用紙の斜行を修正し、トナー像の用紙への転写に合わせて用紙を送り出すレジストローラ対32等が設けられる。尚、レジストローラ対32に用紙が到着したことを検出するために、透過型光センサ等で構成されるレジストセンサ33が設けられる。
例えば、レジストセンサ33は、LED等の発光部に、フォトダイオード等の受光部を向かい合わせ、発光部と受光部の間には、搬送される用紙に接し、用紙の搬送方向と平行な方向で回動する遮光板を設けておく。そして搬送されてきた用紙が遮光板を回動させ、それにより遮光状態が解除され、受光部の出力が変化する。尚、搬送される用紙を挟むようにして発光部と受光部を設け、用紙が搬送されると、受光部への光の入射が遮られるものでもよい。そして、このレジストセンサ33により用紙の到着が検出され、後述の制御部8により、用紙の到着に遅延が生じたか否かを検出できる。
前記画像形成部4は、用紙に画像を形成するため、トナー像を形成し、用紙にトナー像の転写を行う。具体的に、画像形成部4は、図1中に示す矢印方向に回転可能に支持された感光体ドラム41、感光体ドラム41の周囲に配設された帯電装置42、露光装置43、現像装置44、転写ローラ45、清掃装置46等を備える。
感光体ドラム41は、画像形成部4の略中心に設けられ、所定方向に回転する。帯電装置42は、感光体ドラム41の上方に設けられ、感光体ドラム41の表面を所定電位に帯電させる。露光装置43は、例えば、レーザ走査ユニット等で構成され、印刷する画像データに基づき、光を感光体ドラム41表面に照射し、走査・露光を行い、静電潜像を形成する。現像装置44は、感光体ドラム41の右方に設けられ、トナーを帯電させ、感光体ドラム41上の静電潜像にトナーを供給して現像する。尚、トナーを収容し、現像装置44にトナーを補給するコンテナ44aが現像装置44に取り付けられる。
そして、感光体ドラム41の下方に設けられる転写ローラ45は、感光体ドラム41に圧接し、転写ニップN(転写位置)が形成される。形成されたトナー像の転写ニップ進入タイミングにあわせて、レジストローラ対32から用紙が送り出され、転写ニップNに用紙とトナー像が進入する。この際、転写ローラ45に所定の電圧を印加し、感光体ドラム41上に形成されたトナー像が、用紙に転写される。尚、清掃装置46は、転写の終了後、次のトナー像形成のため、感光体ドラム41の表面に残留するトナーを清掃する。
前記定着部5は、用紙に転写されたトナー像を加熱・加圧して定着させる。本実施形態における定着部5は、主として、発熱源が内蔵される加熱ローラ51と加圧ローラ52とで構成される。そして、加圧ローラ52は、加熱ローラ51に圧接し、定着ニップが形成される。用紙の定着ニップの通過時にトナー像が加熱・加圧され、トナーが溶融し、用紙に定着する。そして、定着後の用紙は、排出トレイ(不図示)等に排出され、1枚の画像形成処理が完了する。
(ハードウェア構成及び用紙に関する検出)
次に、図3に基づき、本発明の実施形態に係るプリンタ1のハードウェア構成の一例を説明する。図3は、本発明の実施形態に係るプリンタ1のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
まず、本実施形態のプリンタ1は、例えば、用紙カセット2からの用紙供給制御等の動作制御を行う制御部8を有し、制御部8は、主として、印刷を行う画像データや、外部との通信制御や、基本的な動作制御等を行うコントローラ基板81と、用紙搬送や画像形成部4、定着部5の駆動制御を行うエンジン基板91で構成される。
コントローラ基板81には、CPU82(Central Processing Unit)、ROM83(Read-Only Memory)、ASIC84(Application Specific Integrated Circuit)、RAM85(Random Access Memory)、I/F回路86、87(インターフェイス回路)が搭載される。
CPU82は、プログラム、データ、入力信号等に基づき、演算や信号処理等を行い、プリンタ1の各部の制御を行う。ROM83は、CPU82が制御等を行う上で必要なプログラム、データを記憶する。ASIC84は、画像データに対し画像処理を施すための専用回路であり、多様な画像処理を行うために、複数の回路が組み合わされた電子回路である。このASIC84に印刷を行う画像データを入力すると、設定に応じて、例えば、濃度変更処理やズーム(拡大・縮小)等、多様な画像処理後の画像データが生成され、RAM85に送られる。RAM85は、画像データやプログラム等を一時的に展開、記憶する。
I/F回路86は、外部装置を接続するための端子(コネクタ等)を有する回路であり、このI/F回路86により、ネットワーク等を介して、ユーザ端末100(PC)とプリンタ1間でデータ通信可能となる。そして、印刷時には、ユーザ端末100にインストールされるプリンタドライバソフトウェアを利用して、ユーザ端末100から、印刷を行う画像データや、印刷に使用する用紙サイズ等の印刷設定データが送信され、I/F回路86を経て、制御部8(コントローラ基板81)に入力される。
尚、I/F回路87は、エンジン基板91のI/F回路97と接続され、エンジン基板91とコントローラ基板81を通信可能に接続するための回路である。このI/F回路87とI/F回路97の接続により、コントローラ基板81からエンジン基板91に動作指示データや、露光装置43に入力して印刷を行う画像処理済みの画像データ等が送られ、エンジン基板91が、印刷プロセスの制御を行う。
そして、エンジン基板91には、CPU92、ROM93、RAM94、入力ポート95、出力ポート96が設けられる。CPU92は、各種演算、処理を行って、用紙供給・搬送や感光体ドラム41等の各部材の駆動制御等、主として、画像形成プロセスの制御を行う。ROM93は、CPU92の制御に必要となる制御用プログラム、データを記憶する。RAM94は、制御に必要となる各種プログラム、データを一時的に展開するためのメモリである。
そして、エンジン基板91の入力ポート95には、例えば、各用紙有無センサ23、各用紙サイズセンサ6、各用紙残量センサ7、レジストセンサ33が接続され、各センサの出力がエンジン基板91に入力される。そして、各センサの出力状態から、CPU92が比較や演算を行って、用紙切れの有無や、各用紙カセット2の残量が検出される。
例えば、CPU92による用紙有無の検出は、例えば、ROM93に、用紙有無を判定するための閾値電圧を記憶しておき、CPU92が、用紙有無センサ23の出力電圧と閾値電圧を比較し、その大小関係を確認することで、用紙の有無を検出することができる。
又、例えば、CPU92による用紙サイズの検出では、あらかじめ各用紙サイズについて、各規制部材24を位置あわせし、この時のVref1、Vref1´を取得し、例えば、ROM93にデータやテーブルとして記憶しておく。この作業を収容予定の用紙サイズごとに(例えば、A4、B4、等)について行っておく。そして、実際に用紙サイズセンサ6から出力されているVref1、Vref1´とROM93に記憶されたVref1、Vref1´とを順次比較する。そして、ROM93に記憶されたもののうち、最も値の近いVref1、Vref1´を特定し、制御部8(CPU92)は、そのVref1、Vref1´に対応する用紙サイズが用紙カセット2に収容されていると判定する。
又、例えば、CPU92による用紙残量の検出は、予め用紙の残量に応じ、参照電圧Vref2について、段階的に複数の閾値電圧をROM93等に記憶しておく。そして、実際に各用紙残量センサ7から出力されるVref2と、各閾値電圧を比較し、Vref2がどの閾値電圧の間に属するかにより、用紙残量を階層的に検出することができる(詳細は後述)。
又、例えば、CPU92によるレジストローラ対32への用紙の到着は、レジストセンサ33の出力変化により検出できる。言い換えると、レジストローラ対32への用紙の到着を、レジストセンサ33の出力変化により、CPU92が検出できればよい。
このように、本実施形態のプリンタ1は、各用紙カセット2での用紙有無、用紙サイズ、用紙残量、及び、レジストローラ対32への用紙到着を少なくとも検出できる。
又、画像形成プロセスの制御のため、エンジン基板91の出力ポート96には、モータMやクラッチ10が接続される、モータMは、レジストローラ対32や、各給紙ローラ21や、搬送ローラ対31や、画像形成部4での感光体ドラム41等の回転部材や、定着部5での加熱ローラ51等の、トナー像形成や用紙搬送を行う部材を回転させるためのモータMであり、プリンタ1内に複数設けられても良いし、1つであっても良い。そして、エンジン基板91のCPU92は、モータMのON/OFFや回転速度の制御を行う。
一方、クラッチ10は、レジストローラ対32や、各給紙ローラ21や、搬送ローラ対31や、画像形成部4での感光体ドラム41等や、定着部5での加熱ローラ51等の回転部材に、モータMの回転駆動力の伝達のON/OFF切り替えを行うためのものである。クラッチ10は、例えば、電磁クラッチを採用でき、出力ポート96からの信号がHighとなれば、クラッチミートにより、各給紙ローラ21等が回転されるなど、各回転部材のON/OFFが制御される。例えば、最下段の用紙カセット2から給紙を行う場合、制御部8は、最下段の用紙カセット2の給紙ローラ21に対応するクラッチ10をONさせ、最下段の用紙カセット2から給紙させることができる。又、例えば、レジストローラ対32に対応するクラッチ10のON/OFF制御を行うことで、適切なタイミングでレジストローラ対32の回転を開始させる制御も行うことができる。
(用紙供給制御)
次に、図4乃至図6に基づき、本発明の実施形態に係る用紙供給制御の一例を説明する。本発明の実施形態に係るプリンタ1の電源投入時の設定制御の一例について説明する。図4は、本発明の実施形態に係るプリンタ1の電源投入時の設定制御の一例を示すフローチャート、図5は、本発明の実施形態に係るプリンタ1の残量検出における階層を説明するための説明図である。図6は、本発明の実施形態に係るプリンタ1の画像形成時の用紙供給制御の一例を記すフローチャートである。
本実施形態のプリンタ1は、複数の用紙カセット2を有し、各用紙カセット2には、同一サイズの用紙を収容することが可能である。そして、同一サイズの用紙が複数の用紙カセット2に収容されている場合、連続印刷中、給紙していた用紙カセット2で用紙切れが起きれば、他の用紙カセット2に切り替えれば、印刷を続けることが可能である。ここで、用紙有無センサ23が用紙切れを検出するためには、最後の用紙がある程度搬送され、最後の用紙の後端が、用紙有無センサ23を通過後でなければ用紙切れを検出することができない。即ち、最後の用紙の給紙開始から用紙切れの検出まで一定の時間を要する。
しかし、用紙切れ検出後、別の用紙カセット2から給紙を行っても、レジストローラ対32や転写ニップNへの到着が、遅れてしまう場合がある。言い換えると、画像形成速度等の要因を考慮して、連続印刷時の用紙と用紙の間隔(紙間)が定められるが、用紙切れのため用紙カセット2を切り替えると、紙間が広がってしまう。そうすると、トナー像形成や転写を停止させ、用紙の到着を待たなくてはならず、画像形成速度が低下し、生産性が低下する。特に、最上段の用紙カセット2から、中段や最下段の用紙カセット2に切り替えると、レジストローラ対32や転写ニップNまでの搬送距離は長くなり、レジストローラ対32等への到着が遅れやすい。
そこで、本発明は、複数の用紙カセット2で同一サイズの用紙が収容され、その内、用紙残量センサ7及びCPU92等により、所定量未満の残量が少ない用紙カセット2の存在が確認された場合、連続印刷時には、1枚目だけ残量が少ない用紙カセット2から給紙し、2枚目以降は他の用紙カセット2に切り替え、かつ、切替先の用紙カセット2がレジストローラ対32や転写位置まで用紙の到着が遅れないように給紙を開始する点に特徴がある。これにより、生産性は低下せず、又、残量少の用紙カセット2でも用紙は、確実に1枚は消費されるので、用紙が残り続けることは無い。
そこで、まず、本発明の用紙供給を行うための電源投入時の制御を、図4に基づき説明する。従って、図4におけるスタートは、プリンタ1の主電源投入時である。
プリンタ1の主電源投入後、ウォームアップ処理が開始される(ステップ♯1)。このウォームアップ処理では、制御部8が駆動を開始し、ROM83やROM93から、起動用のプログラムやデータがCPU82やCPU92によって読み出され、ウォームアップ処理が開始される。尚、ウォームアップ処理とは、例えば、定着部5の加熱ローラ51を昇温させるなど、プリンタ1を印刷可能な状態とするための処理である。
次に、制御部8は、各用紙カセット2について、用紙残量が所定量未満の用紙カセット2があるかを確認する(ステップ♯2)。もし、用紙残量が所定量未満の用紙カセット2が無ければ(ステップ♯2のNo)、連続印刷中に使用する用紙カセット2を切り替える必要性は低いので、本制御は終了する(エンド)。一方、用紙残量が所定量未満の用紙カセット2があれば(ステップ♯2のYes)、制御部8は、用紙サイズセンサ6の出力から用紙残量が所定量未満の用紙カセット2と同一サイズの用紙を収容する用紙カセット2があるかを確認する(ステップ♯3)。
ここで、図5に基づき、所定量について説明しておく。
本実施形態の用紙残量センサ7を例に挙げて説明すると、Vref2が用紙残量が100%のとき、電圧Vaを出力し、0%のとき、電圧Vbが出力されると予め測定された場合、収容可能量に対する現在の用紙残量の割合をX[%]とすると、例えば、
X=(|Vref2−Vb|)/(|Va−Vb|)×100
により算出できる。
従って、閾値として所定量を定めておき、CPU92等により演算される収容可能量に対する用紙残量割合が所定量(閾値)を下回った際に、用紙残量が所定量未満であると判定することができる。
この所定量(閾値)は、任意に設定できる値であるが、ここでは、所定量と従来の階層による残量検出の組み合わせた例を説明しておく。
従来、用紙残量検出では、用紙残量の正確な枚数単位での検出は、困難であるため、図5に示すように、各用紙カセット2での収容可能量を複数の階層に分け、現在、用紙の残量がいずれの階層に属するか判定して残量を検出することが一般的である。そして、例えば、階層数と同じ数のLED等を備えたインジケータ(用紙残量表示、不図示)を用紙カセット2等に設け、LED等の点灯数等で残量の表示が行われる。
そして、図5(a)に示すように、例えば、従来、各階層の幅は均等な幅とされ、用紙カセット2の収容可能量は、均等に複数の階層に分けられ、例えば、均等に4つの階層に分けた場合、用紙残量が収容可能枚数に対し、75%以上〜100%と認められれば、階層Aに属すると判定される(例えば、4つのLEDを全て点灯)。又、50%以上75%未満と認められれば、階層Bに、25%以上〜50%未満と認められれば、階層Cに属すると判定される。又、0〜25%未満と認められれば、階層Dに属すると判定される(例えば、4つのLEDのうち1つのみ点灯)。例えば、従来のように、用紙の全収容量を4階層に均等に分けた場合、1階層あたり、25%となる。そして、用紙カセット2が500枚の用紙を収容できるとすれば、従来の階層設定では、1階層で125枚となる。
所定量と階層による残量検出を組み合わせる場合、本発明は、連続印刷時、残量の少なくなった所定量未満の用紙カセット2から1枚給紙後、所定量以上の用紙カセット2に給紙元を切り替える制御が行われるので、所定量未満とは、用紙残量が最下層(図5では、階層D)の範囲であることになる。即ち、本説明における所定量とは、最下層(例えば、階層D)とその1つ上の階層(例えば、階層C)の閾値における用紙残量となる。又、所定量未満とは、最下層の範囲(例えば、最下層の階層Dの範囲)の用紙残量となる。
しかし、従来のように、各階層の用紙枚数(用紙量)の幅を均等とすれば、最下層の範囲に属する場合(所定量未満と認められる場合)でも、本発明を実施する上で、用紙が残り続けやすい場合がある。例えば、用紙カセット2が500枚収容するタイプである場合では、図5に示す例では、125枚以下で最下層の範囲に属すると認められる。しかし、本発明の制御を行った場合、125枚では、用紙が残り続けやすい場合がある。
そこで、本実施形態のプリンタ1では、本実施形態では、図5(b)に示すように、従来とは異なり、最下層の階層Dを他の階層よりも用紙枚数(用紙量)を少なく設定する。
そして、本実施形態のプリンタでは、最下層の範囲としての所定量は、用紙供給部の全収容枚数に対して1〜6%の間の値に設定される。この場合、所定量は、用紙の全収容量の1〜6%となる。言い換えると、用紙残量が1〜6%以下と検出されれば、用紙残量が最下層に属し、所定量未満であるとCPU92等、即ち、制御部8で認識される。
最下層の範囲としての所定量を1〜6%の範囲の値とする理由について説明すると、本発明を実施する上で、用紙が残り続けない等の観点から言えば、最下層の用紙枚数はできるだけ少なくする方が好ましい。しかし、例えば1枚などのように最下層の枚数を設定することは、用紙厚や用紙残量検出センサの精度や誤差等を考えれば難しい場合があり、残量検出結果をLED等のインジケータに適用する場合も、最下層を指し示してからすぐに用紙切れとなり、インジケータが意味をなさない。そこで、用紙残量が20〜30枚程度、より好ましくは25枚程度に到った場合、所定量未満(最下層の範囲)と扱うことが好ましい。
ここで、用紙カセット2は、一般に、500〜1000枚程度収容できるものが多く、例えば、25枚を目安にすると、500枚収容の用紙カセット2では、25÷500=5%、1000枚収容の用紙カセット2では、25÷1000=2.5%となる。又、30枚を目安にすると、500枚収容の用紙カセット2では、30÷500=6%となる。又、大型の給紙装置では3000枚程度収容できるものも存在し、3000枚収容の給紙装置を考慮すれば、30÷3000=1%となる。従って、所定量は、用紙の全収容量の1〜6%の間の値とすることが好ましい。このように、本実施形態では、用紙切れに近い最下層の範囲が従来よりも狭く、所定量は設定される。
このように、所定量と階層による残量検出を組み合わせることにより、用紙残量が最下層であると検出された場合に、所定量以下であると判断することができ、所定量と階層による残量検出を連関させ、制御を簡易にすることができる。
ここで、図4に戻り、電源投入時の用紙供給設定制御の説明を続ける。用紙残量が所定量未満の用紙カセット2がある場合(ステップ♯2のYes)、CPU92は、用紙サイズセンサ6の出力から用紙残量が所定量未満の用紙カセット2と同一サイズの用紙を収容する用紙カセット2があるかを確認する(ステップ♯3)。そして、もし、同一サイズの用紙を収容する用紙カセット2がなければ(ステップ♯3のNo)、連続印刷中、用紙カセット2を切り替えることはできないので、本制御は終了する(エンド)
一方、同一サイズの用紙を収容する用紙カセット2があれば、制御部8は、デフォルトの用紙カセット2(初期設定として、印刷時使用すると設定されている用紙カセット2)が、所定量未満の用紙カセット2であるかを確認する(ステップ♯4)。もし、デフォルトの用紙カセット2が、所定量未満の用紙カセット2であれば(ステップ♯4のYes)、電源投入時の用紙供給に関する設定制御は終了する。一方、デフォルトの用紙カセット2が所定量未満の用紙カセット2でなければ(ステップ♯4のNo)、所定量未満の用紙カセット2が使用されるように、制御部8は、所定量未満の用紙カセット2をデフォルトカセットとして設定を変更する(ステップ♯5→エンド)。
即ち、装置の主電源投入時、制御部8は、用紙カセット2の用紙残量が所定量未満の用紙カセット2をデフォルトの用紙カセット2と設定する。これにより、印刷時、所定量未満の用紙カセット2から、少なくとも、確実に1枚の給紙を行うことができる。
次に、図6に基づき、本発明の実施形態に係るプリンタ1の印刷時の用紙供給制御を説明する。図6は、本発明の実施形態に係るプリンタ1の印刷時の用紙供給制御の一例を説明するためのフローチャートである。
まず、スタートは、ユーザ端末100等から印刷を行う旨の入力や画像データや、使用する用紙サイズ等の設定データの送信を受け、制御部8(コントローラ基板81)が受け、画像形成が開始される時点である。
次に、制御部8は、印刷を行うサイズの用紙があるかを確認し(ステップ♯11)、用紙がなければ(ステップ♯11のNo)、エラー表示を行う(ステップ♯12)。このエラー表示は、LED等の表示部(不図示)や、音源(不図示)から警告音を発する等により行えばよい。これを受けて、使用者は、用紙カセット2内の用紙入れ替えを行い(ステップ♯13)、ステップ♯11に戻る。
印刷を行うサイズの用紙が存在すれば(ステップ♯11のYes)、制御部8は、用紙カセット2から給紙を行い、1枚目の印刷が開始される(ステップ♯14)。尚、この時、印刷を行うサイズの用紙を収容する用紙カセット2が複数存在し、かつ、用紙残量が所定量未満の用紙カセット2が存在すれば、上述したデフォルト設定の変更や後述するステップ♯17により、所定量未満の用紙カセット2から給紙が行われる。従って、1枚目は、用紙残量が所定量未満の用紙カセット2が存在していれば、その用紙残量が所定量未満の用紙カセット2から給紙される。尚、1枚のみの印刷であるも同様に、用紙残量が所定量未満の用紙カセット2から給紙されることになる。
即ち、制御部8は、2以上の用紙カセット2に同一サイズの用紙が収納され、印刷する枚数が1枚である場合、用紙残量が所定量未満の用紙カセット2が存在すれば、用紙残量が所定量未満の用紙カセット2に給紙させる。
次に、制御部8は、2枚目以降の次の用紙の給紙を行う必要があるか、即ち、連続印刷であって、ジョブが残っているかを確認する(ステップ♯15)。もし、次の用紙の給紙を行う必要が無ければ(ステップ♯15のNo)、制御部8は、同一サイズの用紙を収容する用紙カセット2が複数あり、用紙残量が所定量未満の用紙カセット2が存在するか確認し(ステップ♯16)、存在すれば(ステップ♯16のYes)、制御部8は、次回の印刷で、用紙残量が所定量未満の用紙カセット2から給紙を行う設定を行う(デフォルト設定)(ステップ♯17)。そして、この設定後、又は、用紙残量が所定量未満の用紙カセット2が存在しない場合、本発明に係る給紙制御は終了する(エンド)。尚、用紙残量が所定量未満の用紙カセット2が存在しなければ(ステップ♯16のNo)、給紙の設定を変更する必要はないので、本発明に係る給紙制御は終了する(エンド)
即ち、制御部8は、印刷ジョブ終了後、用紙カセット2の用紙残量が所定量未満の用紙カセット2をデフォルトの用紙カセット2と設定する。従って、次回以降、用紙残量が所定量未満の用紙カセット2から、1枚の用紙は、給紙されることになる。
一方、次の用紙の給紙を行う必要があれば(ステップ♯15のYes)、次に、先に給紙を行った用紙カセット2の用紙残量が所定量未満であり、印刷を行うサイズの用紙を収容する用紙カセット2が複数存在し、複数確認された全ての用紙カセット2の用紙残量が所定量未満ではないことを確認する(ステップ♯18)。ここで、給紙対象となる全ての用紙カセット2の用紙残量が所定量未満でないことを条件とするのは、全ての用紙カセット2の用紙残量が所定量未満である場合、用紙カセット2を切り替えても、生産性低下を必ず防ぐことができるとは限らないため、本実施形態では、この場合、用紙カセット2を切り替えを行わないことにするためである。
もし、ステップ♯18の条件を満たしていれば(ステップ♯18のYes)、制御部8は、用紙残量が所定量以上の用紙カセット2に切り替え、レジストローラ対32への到着が遅れないように、クラッチ10を制御して、切り替えた用紙カセット2から次の用紙の給紙を行わせる(ステップ♯19)。例えば、レジストローラ対22や転写ニップNまでの搬送距離が、用紙カセット2の切替により、長くなる場合、切替先の用紙カセット2の給紙ローラ21を早めに回転させ、給紙開始タイミングを早める。
即ち、2以上の用紙カセット2に同一サイズの用紙が収納され、又、用紙カセット2の用紙残量が所定量未満と以上の用紙カセット2が混在する状態で、そのサイズの用紙を用いて連続して複数枚印刷を行う場合、制御部8は、1枚目の印刷では、用紙残量が所定量未満である用紙カセット2に給紙させ、2枚目以降は、用紙カセット2を切り替え、用紙残量が所定量以上である用紙カセット2に、用紙搬送が遅れないように給紙を開始させる
一方、ステップ♯18の条件を満たしていなければ(ステップ♯18のNo)、用紙カセット2の切り替えを行う必要はないので、現在使用している用紙カセット2から次の用紙の給紙を行う(ステップ♯20)。そして、ステップ♯15に戻る。尚、既に、用紙カセット2の切り替えがあった場合、2枚目以降の印刷では、先に給紙を行った用紙カセット2の用紙残量が所定量未満であるというステップ♯18の条件を満たさないので、用紙残量が所定量以上の用紙カセット2から給紙が継続される。
このようにして、本実施形態の構成によれば、2以上の用紙供給部(用紙カセット2等)に同一サイズの用紙が収納され、同一サイズの用紙を用いて連続して複数枚印刷を行う場合、制御部8は、用紙切れを確認してから給紙元となる用紙供給部を切り替るのではなく、1枚目の印刷では、用紙残量が所定量未満である用紙供給部に給紙させ、2枚目以降は、用紙残量が所定量以上である用紙供給部から給紙させるので、トナー像の転写位置等への用紙の到着遅れ発生を防ぐことができる。たとえ、用紙供給部の切替により転写位置までの距離が遠くなっても、2枚目以降は用紙供給部を切り替えることをあらかじめ定めているから、2枚目を給紙する用紙供給部の給紙タイミングを確実に設定でき、用紙の到着が遅れない。従って、用紙供給部切替による生産性低下を防ぐことができる。
又、用紙残量が所定量未満である用紙供給部でも用紙が供給されるので、使用されないまま用紙が残り続けることもない。従って、用紙のシワ発生やジャム発生等を防ぐことができる。更に、2つの用紙供給部が同時に動作するとしても、1枚目の給紙が完了するまでで、画像形成装置(プリンタ等)から生ずる騒音は、1つの用紙供給部を駆動させる場合と変わらない。又、装置の主電源投入時、制御部8は、用紙供給部の用紙残量が所定量未満の用紙供給部をデフォルトの用紙供給部と設定するので、残量の少なくなった用紙供給部を使用する初期設定がなされることになり、残量少の用紙供給部から用紙が供給されやすくなる。従って、使用されないまま、用紙が残り続けることを防ぐことができる。又、用紙供給部の全収容枚数に対して1〜6%の間の値に設定されるので、本発明の連続印刷時の用紙供給部の切替は、残量が十分少なくなってから行われることになる。従って、この点でも、用紙が使用されないまま、大量に残り続けることが無くなる。又、制御部8は、印刷ジョブ終了後、用紙供給部の用紙残量が所定量未満の用紙供給部をデフォルトの用紙供給部と設定するので、確実に残量少の用紙供給部から給紙を行う機会が設けられ、この点でも、使用されないまま、用紙が用紙供給部に残り続けることを防ぐことができる。又、制御部8は、2以上の用紙供給部に同一サイズの用紙が収納され、印刷する枚数が1枚である場合、用紙残量が所定量未満の用紙供給部に給紙させるので、生産性を低下させることなく、残量少の用紙供給部から用紙が供給されることになり、この点でも、使用されないまま、用紙が用紙供給部に残り続けることも防ぐことができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は複数の用紙カセット等の用紙供給部を有する画像形成装置に利用可能である。
実施形態に係るプリンタの概略構成を示す模型的断面図である。 実施形態に係るセンサの説明図であり、(a)は、用紙サイズセンサ、(b)は、用紙残量センサの説明図である。 実施形態に係るプリンタのハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係るプリンタの電源投入時の設定制御の一例を示すフローチャートである。 実施形態に係るプリンタの残量検出での階層を説明するための説明図である。 実施形態に係るプリンタの画像形成時の用紙供給制御の一例を記すフローチャートである。
符号の説明
1 プリンタ(画像形成装置) 2 用紙カセット(用紙供給部)
21 給紙ローラ 6 用紙サイズセンサ(用紙サイズ検出体)
7 用紙残量センサ(用紙残量検出体)8 制御部
81 コントローラ基板 91 エンジン基板

Claims (5)

  1. 画像形成に用いる複数の用紙を収容し、供給する複数の用紙供給部と、
    それぞれの前記用紙供給部に収容される用紙のサイズを検出するための用紙サイズ検出体と、
    それぞれの前記用紙供給部の用紙残量を検出するための用紙残量検出体と、
    前記用紙供給部からの用紙供給を制御する制御部を備え、
    2以上の前記用紙供給部に同一サイズの用紙が収納され、又、前記用紙供給部の用紙残量が所定量未満と所定量以上の前記用紙供給部が混在する状態で、そのサイズの用紙を用いて連続して複数枚印刷を行う場合、
    前記制御部は、1枚目の印刷では、用紙残量が所定量未満である前記用紙供給部に給紙させ、2枚目以降は、用紙供給部を切り替え、用紙残量が所定量以上である前記用紙供給部に、用紙搬送が遅れないように給紙させることを特徴とする画像形成装置。
  2. 装置の主電源投入時、
    前記制御部は、前記用紙供給部の用紙残量が所定量未満の前記用紙供給部をデフォルトの用紙供給部と設定することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記所定量は、前記用紙供給部の全収容枚数に対して1〜6%の間の値に設定されることを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、印刷ジョブ終了後、前記用紙供給部の用紙残量が所定量未満の前記用紙供給部をデフォルトの用紙供給部と設定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、2以上の前記用紙供給部に同一サイズの用紙が収納され、印刷する枚数が1枚である場合、用紙残量が所定量未満の前記用紙供給部が存在すれば、用紙残量が所定量未満の前記用紙供給部に給紙させることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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