JP5212008B2 - 循環アダプタ - Google Patents

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Description

本発明は風呂給湯器から浴槽に湯水を供給するために浴槽に取付けて使用される循環アダプタに関し、特に、追焚噴流を噴出する追焚噴流噴出口と気泡噴流を噴出する気泡噴流噴出口とを備えた循環アダプタに関するものである。
従来、浴槽の風呂給湯システムは、風呂給湯器から新規な高温の湯水が供給される注湯運転モード、浴槽内の湯水を再度給湯器に戻して加熱、再供給する追焚運転モード、微細な気泡を湯水に混在させて気泡噴流を噴出させる気泡運転モード、更には、湯水に超音波振動を与えて噴出させる超音波運転モード等消費者のニーズに合せて様々な湯水の供給形態を有している。
また、使用する運転モードによって、湯水の噴出方向を任意に切替えたいという要求が存在している。特許文献1は、浴槽に取付けられる噴流噴出口、所謂循環アダプタに正面を向く噴出口と下方を向く噴出口とを設け、夫々の噴出口に対応した開口を有する手動操作可能な可動部材によって気泡噴流方向を変更可能とした技術が提案されている。
特許文献1では、使用者の要求に応じて、弱い噴流で入浴したい場合と強い噴流を直接受けたい場合との噴出口の向きを任意に手動操作で変更できる。
このように、噴出口の向きを手動操作可能な場合、使用者の要求を満たすことができる反面、運転モードの切替え毎に操作する手間が掛かるという課題が生じる。更に、噴流の噴出方向を正面にした状態で追焚運転モードにした場合、高温の噴流が使用者に向かうという問題もある。
特許文献2は、水平方向を向く気泡噴流噴出口と下方向を向く追焚噴流噴出口とを備えた循環アダプタであって、双方の噴出口に向かう噴流流路を形状記憶合金の作動によって切替える切替え弁を設け、湯水高温時は自動的に噴流流路を追焚噴流噴出口に向ける安全装置機能を有すると共に、常温時は気泡噴流噴出口に向けるよう構成した技術を提案している。
特許第3003231号公報 特開平8−290024号公報
一般的に、機構上、追焚噴流噴出口に比べて気泡噴流噴出口は小径にする必要がある。従って、特許文献2のアダプタでは、追焚運転が選択された場合、湯水が高温になり形状記憶合金が作動するまでの間は、気泡噴流流路が選択されるため、追焚噴流流路が選択される場合に比べて噴流流量が絞られたものとなり、追焚時間が長くなる。また、注湯運転が選択された場合も同様に湯水が気泡噴流噴出口から供給され、湯水供給時間が掛かる。しかも、安全上の観点から、所定の循環流量が確保されなければ風呂給湯器が着火作動しない安全装置を備える場合は、風呂給湯器の着火動作が行われず湯水の昇温ができない問題も生じる。
噴流流路の選択を全て電気制御で行うことも考えられる。当初から全ての運転モードを備えた風呂給湯システムを設置、導入するのであれば特定の循環アダプタに適合した噴流流路の選択制御を備付機能として織込むことも可能ではある。しかしながら、既に風呂給湯システムを保有している場合、所定の運転モードを追加しようとすると、その運転モード機能を備えた循環アダプタ単体だけを取替えることが一般的に行われる。つまり、運転モードの追加のため、制御系や電気配線まで全て変更することはコスト的に現実的ではない。
本発明の目的は、追焚運転モードと気泡運転モードとを切替え可能な循環アダプタにおいて、気泡噴流噴出口からの高温噴流を防止する安全装置機能を損なうことなく、両運転モードの自動切替えと手動切替えとを両立させることである。
本発明に係る循環アダプタは、追焚運転モードで追焚噴流を噴出する追焚噴流噴出口と、この追焚噴流噴出口と連通される追焚噴流流路と、気泡運転モードで気泡噴流を噴出させる気泡噴流噴出口と、この気泡噴流噴出口と連通される気泡噴流流路と、前記追焚噴流流路と気泡噴流流路とを択一的に選択する噴流流路選択手段とを有する。
請求項1の発明は、前記噴流流路選択手段は、噴流温度に応じて両噴流流路を択一的に選択可能な温度感応部材を有すると共に、前記両噴流流路を手動操作により切替え可能な手動操作部材を有することを特徴とする。
請求項1の発明では、噴流温度を検知可能な温度感応部材によって噴流流路が選択されるため、使用者による操作がなくても運転モードの自動切替えができると共に、噴流流路選択と湯水温度検出とが単一部材で行うことができる。また、手動操作部材を有するため、各運転モードの噴流流路を手動操作によって切替えることができる。
請求項2の発明は、請求項1に記載の発明において、前記噴流流路選択手段は、前記温度感応部材に作動的に連結された弁軸の一端側に装着された弁体を有し、前記手動操作部材を前記弁軸と直交する面方向への操作によって前記弁軸を移動させると共に、この弁軸の移動に伴い前記弁体を気泡噴流流路を選択する第1位置と追焚噴流流路を選択する第2位置とに亙って切替え可能に構成することを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載の発明において、前記手動操作部材は、前記弁軸の他端側に固定された軸受け部材と、この軸受け部材に摺接可能で且つ前記弁軸と直交する面に対して傾斜した傾斜部を有する摺動部材とを有し、この摺動部材の移動によって前記軸受け部材が前記弁軸方向に進退可能に構成することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項3に記載の発明において、前記気泡噴流噴出口の周囲に円弧状に形成されると共に前記摺動部材の移動をガイドする円弧状溝部を設け、前記手動操作部材は、前記摺動部材を手動操作可能な操作部を有することを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項3または4に記載の発明において、前記摺動部材に係合部を形成すると共に、前記摺動部材の係合部に係合可能で且つ前記摺動部材を前記弁体が第1位置となるよう前記軸受け部材を移動させる第1操作位置と前記弁体が第2位置となるよう前記軸受け部材を移動させる第2操作位置とに位置決めする被係合部を循環アダプタ本体側壁部に形成することを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項5に記載の発明において、前記第1操作位置の前記傾斜部の前記壁部からの高さは前記第2操作位置の前記傾斜部の前記壁部からの高さよりも低く形成されると共に、前記温度感応部材は所定温度以上で前記弁体を第2位置に切替えることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、気泡噴流噴出口からの高温噴流を防止する安全装置機能を損なうことなく、両運転モードの自動切替えと手動切替えとを両立可能とできる。つまり、運転モードの噴流流路を手動操作によって切替え可能であるため、使用者の要求に合致した噴流流路を選択できると共に、実際の湯水温度に基づき噴流流路選択可能な温度感応部材によって自動的に噴流流路を切替えるため、高温湯水に対する安全装置機能は維持することが可能となる。しかも、噴流流路選択と湯水温度検出が同一の部材である温度感応部材によって行われるため、湯水温度に対する応答性向上と部材削減を図ることができる。
請求項2の発明によれば、噴流流路選択手段の弁軸及び弁体の作動方向と手動操作部材の操作方向とを異ならせることができ、コンパクト化が図れる。また、手動操作部材は弁軸と直交する面方向への操作であるため、操作性に優れたものとなる。
請求項3の発明によれば、弁軸の軸受け部を利用した簡易な構成で噴流流路選択手段の弁軸及び弁体の作動方向と手動操作部材の操作方向とを異ならせることができる。更に、第1位置から第2位置に亙って連続的に操作可能となる。
請求項4の発明によれば、気泡噴流噴出口の周囲を利用して摺動部材の移動をガイドできるため、コンパクト化と意匠性とを両立することができる。
請求項5の発明によれば、摺動部材が軸受け部材を弁体が第1位置または第2位置となる位置で位置決めできると共に、目視することなく、操作の感触で摺動部材を位置設定可能となる。
請求項6の発明によれば、摺動部材が第1操作位置とされていても、温度感応部材の作動によって、弁軸及び弁体が第2位置、つまり、追焚噴流流路を選択することができ安全装置機能を作動できる。
以下、本発明を実施する為の最良の形態について実施例に基づいて説明する。
図1に示すように、実施例の風呂供給システムは、浴槽1、風呂給湯器2、循環回路3及び循環アダプタ4から構成される。風呂給湯器2はガス等の燃焼部と熱交換部とからなる給湯用の第1熱供給部5と風呂追焚用の第2熱供給部6と水や湯水を循環させるためのポンプ7とから構成され、夫々の機器はコントローラ8によって制御される。
また、コントローラ8は操作パネル9に電気的に接続されており、使用者が操作パネル9上に設置されている運転モード毎に設けられた押し釦を押すことによって風呂の湯張指示や各種モード選択信号がコントローラ8に伝達され風呂給湯器2の作動が開始される。
給湯用である第1熱供給部5に関連する水や湯水の流通回路について説明する。導入路10に導入された水が第1流量センサ11を経て第1熱供給部5に供給され、排出路12を通って浴槽1及びその他の給湯系装置に供給される経路となっている。
風呂追焚用である第2熱供給部6に関連する水や湯水の循環回路について説明する。循環回路3は復路13と往路14とから構成されている。ポンプ7の作動により循環アダプタ4から吸入された浴槽1の湯水は復路13を経て第2熱供給部6で加熱されて往路14を通り循環アダプタ4から浴槽1に供給される経路となっている。ポンプ7下流の復路13には第2流量センサ15が設けられ、安全上の観点から3.5L/分以上の流量がなければ第2熱供給部6の加熱動作は行われない。尚、排出路12と復路13とは分岐排出路16で接続されており、その連通は電磁弁17により制御される。
次に、循環アダプタ4について図2〜図6に基づいて説明する。
図2は循環アダプタ4の正面図、図3は循環アダプタ4を左から見た側面図、図4は図2のIV-IV線断面図、図5は図2のV-V線断面図、図6は図2のVI-VI線断面図を示す。
循環アダプタ4は、浴槽1の外側に配設される第1筒状体18と、浴槽1の内部側から浴槽壁に貫通状に配設されて第1筒状体18に螺合される第2筒状体19とを有している。第1、第2筒状体18,19は夫々第1フランジ部18aと第2フランジ部19aとを備えており、環状パッキン20,21により浴槽壁とフランジ部18a,19aとのシール性を確保している。
第2筒状体19の内周側には、第2フランジ部19aにボルト22により固定される切替弁ケース23が配設され、この切替弁ケース23の表面には水平方向に開口する気泡噴流噴出口24と吸込口25とが設けられると共に、槽底方向に向かって後述する横穴状の追焚噴流噴出口26が形成されている。循環アダプタ4の浴槽側表面部分には、第2フランジ部19aと切替弁ケース23とを覆う形で外カバー部材27が装着されている。
第1筒状体18の端壁部28には、吸入管29と吐出管30と吸気管31の3つのポート部分が形成されており、吸入管29は往路14と、吐出管30は復路13とに夫々連結されている。吸気管31は、フィルタ、オリフィス及び逆止弁等を備えた図示しない吸気ユニットと吸気パイプを介して接続されている。
切替弁ケース23は、第2筒状体19の内周面に嵌合する外筒部32と、外筒部32と協働して複数の機能空間を形成する内筒部33とを備える。つまり、外筒部32と内筒部33とによって切替弁ケース23内部には、気泡噴流噴出口24が設けられる円柱状の旋回室34及び吸込口25が設けられる吸込室35、更に、後述するように、旋回室34と並設されると共に連通路36で接続される旋回予備室37、旋回予備室37と並設されると共に追焚噴流噴出口26と連通可能な供給室38及び旋回予備室37と供給室38とに対して反浴槽側に直列状に配置される吸入室39の5つの機能空間が存在している。
旋回室34には浴槽側先端が円錐形状の吸気ノズル40が設置されている。この吸気ノズル40の内部には吸気管31と連通する吸気孔41が設けられており、吸気孔41から導入された空気を旋回室34の長手方向中央部分に設けられた連通路開口42に向けて供給するように構成されている。
図6に示すように、連通路36はその接続方向が円柱状の旋回室34に対して接線方向となるように連通されている。この構成により、旋回予備室37から導入される湯水が旋回室34の内周形状に沿って高速旋回することになり、空気の吸引、気泡の微細化及び所定周波数の超音波の発生等に適した旋回回転数を得ることができる。尚、本循環アダプタ4においては、旋回回転数を30,000〜40,000回転/分となるように構成されている。旋回予備室37には、連通路開口42の上流側に図示しない逆止弁が設置されており、吸入室39からの湯水の流れのみを許容している。
図5,図6に示すように、切替弁ケース23には、内筒部33を貫通し、湯水の噴出口を気泡噴流噴出口24と追焚噴流噴出口26とに切替え制御する噴出口切替部材43が設けられている。噴出口切替部材43は、中央部分を内筒部33に形成された受部44によって摺動可能に支持される弁軸45、弁軸45の一端側である反浴槽側端部に装着される第1切替弁46、第1切替弁46と受部44を挟んで他端側に設置された第2切替弁47、第2切替弁47よりも他端側である弁軸45の浴槽側端部に固定された半球状の軸受け部材48とから構成している。
第1切替弁46は、旋回予備室37と吸入室39との連通状態を制御する遮断部49と、この遮断部49と並設され、吸入室39と供給室38とを常時連通させる連通部50とで構成されている。第2切替弁47は、供給室38と連通する共に内筒部33に形成されると共に第2切替弁47より小径で且つ円筒形状の第1凹部51を開閉可能としている。また、第1凹部51の浴槽側には第1凹部51より大径の第2凹部52が一体的に形成されている。弁軸45には、第1支持部53と、吸入室39側に形成される第2支持部54とが構成されている。
受部44に設けられる第1受座55と第1支持部53との間にはバイアスバネ57が配置され、第2支持部54と内筒部33に固定される第2受座56との間には形状記憶合金製バネ58(温度感応部材)が配置されている。バイアスバネ57と形状記憶合金製バネ58との張力はバランスが保たれており、噴出口切替部材43の位置、所謂第1切替弁46と第2切替弁47との状態は形状記憶合金製バネ58の張力が変わらない限り変化しないように構成されている。第1切替弁46と第2切替弁47との位置関係は、第2切替弁47が第1凹部51を閉鎖している時は第1切替弁46の遮断部49が開弁し(第1位置)、逆に、遮断部49が旋回予備室37を閉鎖している時は第2切替弁47が開弁(第2位置)するように構成されている。
具体的に説明すると、湯水が低温或いは常温時では、形状記憶合金製バネ58は収縮状態となっている。この時、第2切替弁47は第1凹部51を閉弁すると共に遮断部49は開弁していることから湯水は旋回予備室37、連通路36を経て旋回室34に供給される。次に、高温の湯水、例えば50℃の湯水が循環アダプタ4内に供給されると、形状記憶合金製バネ58が温度変化に感応して伸張し、バイアスバネ57が圧縮されて第2切替弁47が開弁し遮断部49が閉弁する。
次に、図7〜図10に基づき、使用者の手動操作によって噴流流路を切替える手動操作部材について説明する。尚、図7,図9は、噴流ガイド部材62を取外した循環アダプタの正面図を示し、図8は、図7のVIII-VIII線断面を示し、図10は図9のX-X線断面を示す。外カバー部材27の内側で、且つ切替弁ケース23の浴槽側端面には、循環アダプタ本体側壁部を構成する樹脂製の内カバー部材58が前記ボルト22によって切替弁ケース23に固定されている。
図7に示すように、内カバー部材58は、気泡噴流噴出口24の外周に設けられる第1噴流開口59、第1噴流開口59から浴槽側に向かって拡開する断面テーパ状に形成された正面視円状のテーパ部60、テーパ部60の一部下方領域に沿って形成される円弧状溝部61、テーパ部60上方位置に形成され、噴流ガイド部材62と係合可能な第1係合穴63、円弧状溝部61下方位置に形成され、噴流ガイド部材62と係合可能な第2係合穴64、後述する摺動部材65と第1操作位置で係合可能な第1突起部66、摺動部材65と第2操作位置で係合可能な第2突起部67とから構成される。つまり、第1突起部66と第2突起部67とは、循環アダプタ本体側壁部である内カバー部材58に一体形成されている。
円弧状溝部61は、反浴槽側に弁軸45と直交する、つまりアダプタ本体側壁部に略平行な底面68と上壁69と下壁70と側壁71,72からなる断面略コ字状をなす凹所を有しており、この凹所内を底辺68と上壁69と下壁70とにガイドされる断面矩形の摺動部材65が摺動移動可能に収容されている。
円弧状溝部61の底面68の略中央部分には、弁軸45の他端側部分を支持すると共に、弁軸45を軸方向摺動自在に貫通させる貫通口61aが形成されている。摺動部材65は、この摺動部材65を左右方向移動自在に弁軸45の他端側部分を貫通させる略円弧状に形成された円弧状貫通口79と、この円弧状貫通口79の周囲に形成され、軸受け部材48に摺接可能で且つ弁軸45と直交する面、所謂底面68に対して傾斜すると共に、断面半円状で軸受け部材48に接触する傾斜部73と、摺動部材65左側端部に浴槽側に向かって延設された操作部74とから構成する。
傾斜部73は、浴槽側に対する底面68からの高さが、右側に向かうに従って高くなるように構成している。つまり、操作部74を右側端部位置(第1操作位置)に手動操作すると、摺動部材65が円弧状溝部61内を右側に摺動移動し、バイアスバネ57が形状記憶合金製バネ58の張力よりも強い場合、傾斜部73に摺接する軸受け部材48は傾斜部73に沿って反浴槽側に移動する。一方、操作部74を左側端部位置(第2操作位置)に手動操作すると、摺動部材65が円弧状溝部61内を左側に摺動移動し、バイアスバネ57が形状記憶合金製バネ58の張力よりも強い場合、傾斜部73に摺接する軸受け部材48は傾斜部73に沿って浴槽側に移動する。
従って、軸受け部材48が傾斜部73に摺接している場合、傾斜部73の浴槽側に対する底面68からの高さは、図7に示すように、操作部74を右側端部位置(第1操作位置)に手動操作したとき、弁軸45を第2切替弁47が閉弁し遮断部49が開弁する第1位置(図6)になり、図9に示すように、操作部74を左側端部位置(第2操作位置)に手動操作したとき、弁軸45を第2切替弁47が開弁し遮断部49が閉弁する第2位置になるように設定されている。
また、図8に示すように、操作部74を右側端部位置(第1操作位置)に手動操作した場合であっても、湯水温度が高温になると、形状記憶合金製バネ58が温度変化に感応して伸張し、バイアスバネ57が圧縮されるため、軸受け部材48が傾斜部73から離れ、浴槽側に摺動移動し、弁軸45を第2切替弁47が開弁し遮断部49が閉弁する第2位置になるように構成されている。
操作部74のアダプタ本体側底面には、第1突起部66及び第2突起部67と係合可能な凹部80が形成されており、操作部74が第1操作位置或いは第2操作位置に手動操作された場合、第1突起部66及び第2突起部67と係合し、摺動部材65を位置決め可能で且つ使用者に所定の節度感を与えるように構成している。
噴流ガイド部材62は、アダプタ本体側壁部中央部分に対応して、第1噴流開口59と同径の第2噴流開口75と、三日月状の操作開口76と、第1係合穴63に係合する第1係合部77と、第2係合穴64に係合する第2係合部78とにより構成する。噴流ガイド部材62の外縁側部は、第1係合部77と第2係合部78とにより内カバー部材58に連結されており、その他の領域は内カバー部材58と離間している。この操作開口76及び外縁側部の離間空間により、気泡運転モードの際、噴流ガイド部材62の外側から気泡噴流噴出口24に湯水の流れを還流させることができる。
次に、各運転モードについて説明する。
循環アダプタ4は、注湯運転モード、追焚運転モード、気泡運転モードの3つの運転モードが実行可能である。尚、使用者は、操作パネル9上の押し釦で何れかの運転モードを選択するようになっている。
(注湯運転モード)
操作部74をノーマル、所謂第2操作位置に操作し、操作パネル9で注湯運転モードを選択すると、水が導入管10に導入され第1熱供給部5に移動した水は加熱された後、排出管12に進行する。この時、コントローラ8の指示により、電磁弁17が開作動して湯は分岐排出管16を経由して復路13に導かれて一部の湯水は復路13から循環アダプタ4へ導入され、吸込口25から供給される。尚、吸込口25から湯水が供給されるのは注湯運転モードの時のみである。
また、残りの湯水は往路14を通り吸入室39に導入される。吸入室39に導入された湯水の温度(例えば、50℃)を吸入室39内部に設置された形状記憶合金製バネ58が温度感応して伸張し、第1切替弁46が旋回予備室37への経路を遮断すると共に第2切替弁47を開作動する。湯水を供給室38、第1凹部51及び第2凹部52を経由した後、浴槽下向きの追焚噴流噴出口26に送られる。以上により浴槽への注湯が行われる。
(追焚運転モード)
操作部74をノーマルに操作し、操作パネル9上で追焚運転モードを選択すると、コントローラ8の指示によりポンプ7及び第2熱供給部6が作動を開始し、浴槽内の湯水を吸込口25から復路13に導入する。第2熱供給部6により加熱された湯水は往路14を通り吸入室39に導入される。吸入室39以降の経路は注湯運転モードと同様である。尚、電磁弁17は非作動となっており、分岐排出管16と循環回路3との接続は遮断されている。
(気泡運転モード)
操作部74をバブル、所謂第1操作位置に操作し、操作パネル9上で気泡運転モードを選択すると、コントローラ8がポンプ7を作動させ、浴槽内の湯水を吸込口25から吸込室35を経て復路13に導入する。この時、第2熱供給部6は作動しておらず、復路13に導入された温度のまま湯水は循環し往路14を通り吸入室39に導入される。吸入室39内部に設置された形状記憶合金製バネ58がこの湯水温度に感応して、残留している湯水の温度により形状記憶合金製バネ58が伸張している場合は収縮動作を行い、第2切替弁47を閉弁すると共に第1切替弁46を開弁動作させる。尚、既に形状記憶合金製バネ58が収縮している場合は、その状態を維持することになる。
吸入室39から旋回予備室37に入った湯水は連通路36を通り連通路開口42から旋回室34に導入される。連通路36は旋回室34の接線方向に接続されているため、湯水は旋回室34の長手方向の中心軸を中心に高速旋回を行い、所定の負圧が旋回室34内に発生する。この負圧により吸引された空気は吸気孔41から旋回室34の中央部分に吸引され、湯水と混合され、気泡混合湯水が旋回しながら水平方向に開口する気泡噴流噴出口24から噴出される。
(安全装置機能)
最後に、安全装置機能について説明する。操作部74をバブル、所謂第1操作位置に操作し、操作パネル9上で追焚運転モードを選択すると、コントローラ8の指示によりポンプ7及び第2熱供給部6が作動を開始し、浴槽内の湯水を吸込口25から復路13に導入する。第2熱供給部6により加熱された湯水は往路14を通り吸入室39に導入される。
当初、軸受け部材48が傾斜部73に摺接しているため、弁軸45を第2切替弁47が閉弁し遮断部49が開弁する第1位置となっているが、形状記憶合金製バネ58が伸張して弁軸45を第2位置、所謂軸受け部材48と傾斜部73とが離間する状態に切替え、高温の湯水を追焚噴流噴出口26に誘導する。尚、操作部74をバブルに操作した状態で、注湯運転モードを選択した場合も、形状記憶合金製バネ58が伸張して弁軸45を第2位置に自動的に切替える。
次に、前記実施例を部分的に変更した変形例について説明する。
1〕前記実施例においては、3つの運転モードを実現可能な例について説明したが、追焚運転モードと気泡運転モードとの2つの運転モードを備えるもの或いは、更に多くの運転モードを備えるものについても、本発明の循環アダプタを適用できる。
2〕前記実施例においては、追焚噴流噴出口と気泡噴流噴出口とを切替える第1切替弁と第2切替弁とを同軸上に設けた例について説明したが、2つの弁を独立して備えるものについても、本発明の循環アダプタを適用できる。
3〕前記実施例においては、循環アダプタ本体側壁部を内カバー部材とし、内カバー部材に第1突起部と第2突起部とを形成した例について説明したが、循環アダプタ本体側壁部を切替弁ケース、或いは外カバー部材とするものについても、本発明の循環アダプタを適用できる。
4〕その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
実施例の風呂給湯システムの全体説明図である。 循環アダプタの正面図である。 循環アダプタの側面図である。 図2におけるIV-IV線断面を示す図である。 図2におけるV-V線断面を示す図である。 図2におけるVI-VI線断面を示す図である。 操作部をバブル操作したときの噴流ガイド部材を取外した循環アダプタの正面図を示す。 図7におけるVIII-VIII線断面を示す図である。 操作部をノーマル操作したときの噴流ガイド部材を取外した循環アダプタの正面図を示す。 図9におけるX-X線断面を示す図である。
符号の説明
1 浴槽
4 循環アダプタ
24 気泡噴流噴出口
25 吸込口
26 追焚噴流噴出口
34 旋回室
36 連通路
37 旋回予備室
38 供給室
43 噴出口切替部材
45 弁軸
46 第1切替弁
47 第2切替弁
48 軸受け部材
58 形状記憶合金製バネ
61 円弧状溝部
65 摺動部材
73 傾斜部
74 操作部

Claims (6)

  1. 追焚運転モードで追焚噴流を噴出する追焚噴流噴出口と、この追焚噴流噴出口と連通される追焚噴流流路と、気泡運転モードで気泡噴流を噴出させる気泡噴流噴出口と、この気泡噴流噴出口と連通される気泡噴流流路と、前記追焚噴流流路と気泡噴流流路とを択一的に選択する噴流流路選択手段とを有する循環アダプタにおいて、
    前記噴流流路選択手段は、噴流温度に応じて両噴流流路を択一的に選択可能な温度感応部材を有すると共に、前記両噴流流路を手動操作により切替え可能な手動操作部材を有することを特徴とする循環アダプタ。
  2. 前記噴流流路選択手段は、前記温度感応部材に作動的に連結された弁軸の一端側に装着された弁体を有し、前記手動操作部材を前記弁軸と直交する面方向への操作によって前記弁軸を移動させると共に、この弁軸の移動に伴い前記弁体を気泡噴流流路を選択する第1位置と追焚噴流流路を選択する第2位置とに亙って切替え可能に構成することを特徴とする請求項1に記載の循環アダプタ。
  3. 前記手動操作部材は、前記弁軸の他端側に固定された軸受け部材と、この軸受け部材に摺接可能で且つ前記弁軸と直交する面に対して傾斜した傾斜部を有する摺動部材とを有し、この摺動部材の移動によって前記軸受け部材が前記弁軸方向に進退可能に構成することを特徴とする請求項2に記載の循環アダプタ。
  4. 前記気泡噴流噴出口の周囲に円弧状に形成されると共に前記摺動部材の移動をガイドする円弧状溝部を設け、前記手動操作部材は、前記摺動部材を手動操作可能な操作部を有することを特徴とする請求項3に記載の循環アダプタ。
  5. 前記摺動部材に係合部を形成すると共に、前記摺動部材の係合部に係合可能で且つ前記摺動部材を前記弁体が第1位置となるよう前記軸受け部材を移動させる第1操作位置と前記弁体が第2位置となるよう前記軸受け部材を移動させる第2操作位置とに位置決めする被係合部を循環アダプタ本体側壁部に形成することを特徴とする請求項3または4に記載の循環アダプタ。
  6. 前記第1操作位置の前記傾斜部の前記壁部からの高さは前記第2操作位置の前記傾斜部の前記壁部からの高さよりも低く形成されると共に、前記温度感応部材は所定温度以上で前記弁体を第2位置に切替えることを特徴とする請求項5に記載の循環アダプタ。

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