JP5262555B2 - 循環アダプタ - Google Patents

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Description

本発明は風呂給湯器から浴槽に湯水を供給するために浴槽に取付けて使用される循環アダプタに関し、特に、使用者に対して気泡噴流を噴出する噴出口を備えた循環アダプタに関するものである。
従来、浴槽の風呂給湯システムは、風呂給湯器から新規な高温の湯水が供給される注湯運転モード、浴槽内の湯水を再度給湯器に戻して加熱、再供給する追焚運転モード、微細な気泡を湯水に混在させて気泡噴流を噴出させる気泡運転モード、更には、湯水に超音波振動を与えて噴出させる超音波運転モード等消費者のニーズに合せて様々な湯水の供給形態を有している。
浴槽に取付けられる噴流噴出口、所謂循環アダプタにおいてはアダプタ単体で複数の運転モードの噴流を実現可能としなければならない。例えば、追焚運転モードでは安全の側面から高温の噴流が使用者に向かないよう浴槽下方に向けて噴出する必要がある一方、気泡運転モードでは噴流を使用者に向けて前方へ集中噴出する必要がある。
特許文献1は、水平方向を向く気泡噴流噴出口と下方向を向く追焚噴流噴出口とを備えた循環アダプタであって、双方の噴出口に向かう噴流流路を形状記憶合金の作動によって切替える切替え弁を設け、湯水高温時は自動的に噴流流路を追焚噴流噴出口に向けると共に、常温時は気泡噴流噴出口に向けるよう構成した技術を提案している。
一方、気泡運転モードは、使用者に対して所定の気泡が混合され、所定の噴出圧を有した気泡噴流を噴出する必要があることから、噴出口形状や噴圧の調整は重要な要因である。特許文献2は、使用者の身体の一部に所定の噴出圧を有した噴流を当てるアダプタにおいて、浴槽壁から突出したノズル長さよりも所定距離軸方向に長いノズルカバーを提案している。特許文献2では、使用者の身体にノズルが直接触れることなく、また、患部を持たれ掛けた状態で、所定の噴出圧の噴流を受けることができる。
特開平8−290024号公報 実開平4−11030号公報
前記のように使用者に噴流を当てて使用する噴出口は、浴槽側壁に略水平方向に向けて設置されており、また、所定の噴出圧をもつ噴流は、噴出口からの進行方向に対して放射状に拡散進行する軌跡をとる。浴槽の水位が高い場合、噴出された噴流は噴出口周囲の湯水が抵抗となり放射状の飛散が抑制されるものの、浴槽の水位が低い場合、抵抗となる湯水が存在しないため、噴流が四方に飛散してしまう。
特に、気泡噴流を形成する場合は、湯水に対して微細な気泡を一定の割合で且つ一様に混合する必要があることから、旋回流等の湯水の流れを形成することが有効である反面、旋回流を有する噴流は中空渦状の流れを形成し、旋回流を形成しないときに比べて放射方向に膨らむ傾向が強まり、飛散傾向が一層拡大する。
本発明の目的は、気泡噴流を噴出可能な循環アダプタにおいて、使用者に当たる気泡噴流の効果を維持しつつ、使用者の噴出口への接触防止と噴流の飛散防止とを両立させることである。
請求項1の発明は、気泡噴流を噴出させる気泡噴流噴出口と、この気泡噴流噴出口と連通される気泡噴流流路とを有する循環アダプタにおいて、前記気泡噴流噴出口の前端から所定距離前方に配置された閉塞部と、前記気泡噴流を略ストレートに通過させるように前記閉塞部に形成された開口部とを有する飛散防止板を設け、前記気泡噴流は旋回流であって、前記開口部は前記旋回流の前方への進行を阻害しない大きさを有し、前記閉塞部が、前記開口部と気泡噴流噴出口のテーパ形状面とを結ぶ領域よりも外側を進行する気泡噴流の外周側成分を遮断可能となるように設定されていることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項に記載の発明において、循環アダプタ本体の前面、或いは循環アダプタ本体の前面に取付けられるフィルタ部材の前面と、前記飛散防止板の間に所定の隙間部が形成されることを特徴とする。
請求項の発明は、請求項に記載の発明において、前記隙間部の下部側部分は、上部側部分よりも大きく形成されたことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項に記載の発明において、追焚運転モードで追焚噴流を噴出する追焚噴流噴出口と、この追焚噴流噴出口と連通される追焚噴流流路とを有し、前記隙間部に前記気泡噴流流路と追焚噴流流路とを手動操作により切替え可能な手動操作部材を設けたことを特徴とする。
請求項の発明は、請求項1〜の何れかに記載の発明において、前記飛散防止板は、循環アダプタ本体に固定されたことを特徴とする。
請求項1の発明によれば、前記気泡噴流噴出口の前端から所定距離前方に配置された閉塞部と、前記気泡噴流を略ストレートに通過させるように前記閉塞部に形成された開口部とを有する飛散防止板を設け、前記気泡噴流は旋回流であって、前記開口部は前記旋回流の前方への進行を阻害しない大きさを有し、前記閉塞部が、前記開口部と気泡噴流噴出口のテーパ形状面とを結ぶ領域よりも外側を進行する気泡噴流の外周側成分を遮断可能となるように設定されているため、気泡噴流の効果を維持しつつ、使用者の噴出口への接触防止と噴流の飛散防止とを両立することができる。
つまり、開口部が気泡噴流噴出口の前端から所定距離前方に形成されると共に、気泡噴流を略ストレートに通過可能にさせるため、気泡噴流の噴出圧を弱めることなく且つ使用者の噴出口への接触防止が図れる。更に、閉塞部が気泡噴流の外周側成分の飛散進行を遮断するため、浴槽の水位が低い場合でも、噴流の飛散を防止できる。
そして、前記気泡噴流は旋回流であって、前記開口部は、前記旋回流の前方への進行を阻害しない大きさを有するため、微細な気泡が一定の割合で且つ一様に混合された気泡噴流を得ることができる。
請求項の発明によれば、循環アダプタ本体の前面、或いは循環アダプタ本体の前面に取付けられるフィルタ部材の前面と、前記飛散防止板の間に所定の隙間部が形成されるため、噴流の形成に必要な循環流を噴流の進行方向に直行する面方向から得ることができ、気泡噴流の減衰を防止できる。
請求項の発明によれば、前記隙間部の下部側部分は、上部側部分よりも大きく形成されるため、気泡噴流の外周側成分、特に、浴槽に回収されない上方成分の飛散を積極的に遮断すると共に、気泡噴流の減衰を防止できる。
請求項の発明によれば、追焚運転モードで追焚噴流を噴出する追焚噴流噴出口と、この追焚噴流噴出口と連通される追焚噴流流路とを有し、前記隙間部に前記気泡噴流流路と追焚噴流流路とを手動操作により切替え可能な手動操作部材を設けたため、隙間部を手動操作部材の操作空間として兼用できる。
請求項の発明によれば、前記飛散防止板は、循環アダプタ本体に固定されるため、使用者がフィルタ部材を取外した場合であっても、気泡噴流の効果を維持しつつ、使用者の噴出口への接触防止と噴流の飛散防止とを両立することができる。
以下、本発明を実施する為の最良の形態について実施例1に基づいて説明する。
図1に示すように、実施例の風呂供給システムは、浴槽1、風呂給湯器2、循環回路3及び循環アダプタ4から構成される。風呂給湯器2はガス等の燃焼部と熱交換部とからなる給湯用の第1熱供給部5と風呂追焚用の第2熱供給部6と水や湯水を循環させるためのポンプ7とから構成され、夫々の機器はコントローラ8によって制御される。また、コントローラ8は操作パネル9に電気的に接続されており、使用者が操作パネル9上に設置されている運転モード毎に設けられた押し釦を押すことによって風呂の湯張指示や各種モード選択信号がコントローラ8に伝達され風呂給湯器2の作動が開始される。
給湯用である第1熱供給部5に関連する水や湯水の流通回路について説明する。導入路10に導入された水が第1流量センサ11を経て第1熱供給部5に供給され、排出路12を通って浴槽1及びその他の給湯系装置に供給される経路となっている。
風呂追焚用である第2熱供給部6に関連する水や湯水の循環回路について説明する。循環回路3は復路13と往路14とから構成されている。ポンプ7の作動により循環アダプタ4から吸入された浴槽1の湯水は復路13を経て第2熱供給部6で加熱されて往路14を通り循環アダプタ4から浴槽1に供給される経路となっている。ポンプ7下流の復路13には第2流量センサ15が設けられ、安全上の観点から3.5L/分以上の流量がなければ第2熱供給部6の加熱動作は行われない。尚、排出路12と復路13とは分岐排出路16で接続されており、その連通は電磁弁17により制御される。
次に、循環アダプタ4について図2〜図4に基づいて説明する。
図2は循環アダプタ4の正面図、図3は図2のIII-III線断面図、図4は図2のIV-IV線断面図を示す。
循環アダプタ4は、浴槽1の外側に配設される第1筒状体18と、浴槽1の内部側から浴槽壁に貫通状に配設されて第1筒状体18に螺合される第2筒状体19とを有している。第1、第2筒状体18,19は夫々第1フランジ部18aと第2フランジ部19aとを備えており、環状パッキン20,21により浴槽壁とフランジ部18a,19aとのシール性を確保している。
第2筒状体19の内周側には、第2フランジ部19aにボルト22により固定される切替弁ケース23が配設され、この切替弁ケース23の表面には水平方向に浴槽側に向かって開口するテーパ状の気泡噴流噴出口24と吸込口25とが設けられると共に、槽底方向に向かって後述する横穴状の追焚噴流噴出口26が形成されている。循環アダプタ4の浴槽側表面部分には、第2フランジ部19aと切替弁ケース23とを覆う形で脱着可能なフィルタ部材27が装着されている。
第1筒状体18の端壁部28には、吸入管29と吐出管30と吸気管31の3つのポート部分が形成されており、吸入管29は復路13と、吐出管30は往路14とに夫々連結されている。吸気管31は、フィルタ、オリフィス及び逆止弁等を備えた図示しない吸気ユニットと吸気パイプを介して接続されている。
切替弁ケース23は、第2筒状体19の内周面に嵌合する外筒部32と、外筒部32と協働して複数の機能空間を形成する内筒部33とを備える。つまり、外筒部32と内筒部33とによって切替弁ケース23内部には、気泡噴流噴出口24に連通した円柱状の旋回室34及び吸込口25に連通した吸込室35、更に、後述するように、旋回室34と並設されると共に連通路36で接続される旋回予備室37、旋回予備室37と並設されると共に追焚噴流噴出口26と連通可能な供給室38及び旋回予備室37と供給室38とに対して反浴槽側に直列状に配置される吸入室39の5つの機能空間が存在している。
旋回室34には浴槽側先端が円錐形状の吸気ノズル40が設置されている。この吸気ノズル40の内部には吸気管31と連通する吸気孔41が設けられており、吸気孔41から導入された空気を旋回室34の長手方向中央部分に設けられた連通路開口42に向けて供給するように構成されている。
図4に示すように、連通路36はその接続方向が円柱状の旋回室34に対して接線方向となるように連通されている。この構成により、旋回予備室37から導入される湯水が旋回室34の内周形状に沿って高速旋回することになり、空気の吸引、気泡の微細化及び所定周波数の超音波の発生等に適した旋回回転数を有する中空渦状の噴流を得ることができる。尚、本循環アダプタ4においては、旋回回転数を30,000〜40,000回転/分となるように構成されている。旋回予備室37には、連通路開口42の上流側に図示しない逆止弁が設置されており、吸入室39からの湯水の流れのみを許容している。
切替弁ケース23には、内筒部33を貫通し、湯水の噴出口を気泡噴流噴出口24と追焚噴流噴出口26とに切替え制御する噴出口切替部材43が設けられている。噴出口切替部材43は、中央部分を内筒部33に形成された受部44によって摺動可能に支持される弁軸45、弁軸45の一端側である反浴槽側端部に装着される第1切替弁46、第1切替弁46と受部44を挟んで他端側に設置された第2切替弁47、第2切替弁47よりも他端側である弁軸45の浴槽側端部に固定された半球状の軸受け部材48とから構成している。
第1切替弁46は、旋回予備室37と吸入室39との連通状態を制御する遮断部49と、この遮断部49と並設され、吸入室39と供給室38とを常時連通させる連通部50とで構成されている。第2切替弁47は供給室38と連通すると共に内筒部33に形成され、第2切替弁47より小径で且つ円筒形状の第1凹部51を開閉可能としている。また、第1凹部51の浴槽側には第1凹部51より大径の第2凹部52が一体的に形成されている。弁軸45には、第1支持部53と、吸入室39側に形成される第2支持部54とが構成されている。
受部44に設けられる第1受座55と第1支持部53との間にはバイアスバネ57が配置され、第2支持部54と内筒部33に固定される第2受座56との間には形状記憶合金製バネ58が配置されている。バイアスバネ57と形状記憶合金製バネ58との弾性力はバランスが保たれており、噴出口切替部材43の位置、所謂第1切替弁46と第2切替弁47との状態は形状記憶合金製バネ58の弾性力が変わらない限り変化しないように構成されている。第1切替弁46と第2切替弁47との位置関係は、第2切替弁47が第1凹部51を閉止している時は第1切替弁46の遮断部49が開弁し、逆に、遮断部49が旋回予備室37を閉止している時は第2切替弁47が開弁するように構成されている。
具体的に説明すると、湯水が低温或いは常温時では、形状記憶合金製バネ58は収縮状態となっている。この時、第2切替弁47は第1凹部51を閉弁すると共に遮断部49は開弁していることから湯水は旋回予備室37、連通路36を経て旋回室34に供給される。次に、高温の湯水、例えば50℃の湯水が循環アダプタ4内に供給されると、形状記憶合金製バネ58が温度変化に感応して伸張し、バイアスバネ57が圧縮されて第2切替弁47が開弁し遮断部49が閉弁する。
次に、使用者の手動操作によって噴流流路を切替える手動操作部材について説明する。フィルタ部材27の内側で、且つ切替弁ケース23の浴槽側端面には、循環アダプタ本体側壁部を構成する樹脂製の内カバー部材58が前記ボルト22によって切替弁ケース23に固定されている。
内カバー部材58は、気泡噴流噴出口24の外周に設けられる第1噴流開口59、第1噴流開口59から浴槽側に向かって拡開する断面テーパ状に形成された正面視円状のテーパ部60、テーパ部60の一部下方領域に沿って形成される円弧状溝部61、テーパ部60上方位置に形成され、飛散防止板62と係合可能な第1係合穴63、円弧状溝部61下方位置に形成され、飛散防止板62と係合可能な第2係合穴64、後述する摺動部材65と第1操作位置で係合可能な第1突起部66、摺動部材65と第2操作位置で係合可能な第2突起部67とから構成される。
円弧状溝部61は、反浴槽側にアダプタ本体側壁部に略平行な底辺と上壁と下壁と側壁とからなる断面略コ字状をなす凹所を有し、底辺の略中央部分には、弁軸45の他端側部分を支持すると共に、弁軸45を軸方向摺動自在に貫通させる貫通口61aが形成されている。尚、円弧状溝部61の下側領域は、正面から見て吸込口25の前方を覆うよう構成され、吸込口25へ吸い込まれる湯水は、循環アダプタ下端部分の開口部分から吸引される。
左右方向に長い略円弧形状の摺動部材65は、この摺動部材65を左右方向移動自在に弁軸45の他端側部分を貫通させる略円弧状に形成された円弧状貫通口68と、この円弧状貫通口68の周囲に形成され、軸受け部材48に摺接可能で且つ弁軸45と直交する面に対して傾斜すると共に、断面半円状で軸受け部材48に接触する傾斜部69と、摺動部材65左側端部に浴槽側に向かって延設された操作部70とから構成する。
傾斜部69は、内カバー部材58からの高さが、右側に向かうに従って高くなるように構成している。つまり、操作部70を右側端部位置(第1操作位置)に手動操作すると、摺動部材65が円弧状溝部61内を右方向に摺動移動し、バイアスバネ57が形状記憶合金製バネ58の弾性力よりも強い場合、傾斜部69に摺接する軸受け部材48は傾斜部69に沿って反浴槽側に移動する。一方、操作部70を左側端部位置(第2操作位置)に手動操作すると、摺動部材65が円弧状溝部61内を左方向に摺動移動し、バイアスバネ57が形状記憶合金製バネ58の弾性力よりも強い場合、傾斜部69に摺接する軸受け部材48は傾斜部69に沿って浴槽側に移動する。
従って、軸受け部材48が傾斜部69に摺接している場合、傾斜部69の浴槽側に対する内カバー部材58からの高さは、操作部70を右側端部位置に手動操作したとき、弁軸45を第2切替弁47が閉弁し遮断部49が開弁する位置になり、操作部70を左側端部位置に手動操作したとき、弁軸45を第2切替弁47が開弁し遮断部49が閉弁する位置になるように設定されている。
尚、操作部70を右側端部位置に手動操作した場合であっても、湯水温度が高温になると、形状記憶合金製バネ58が温度変化に感応して伸張し、バイアスバネ57が圧縮されるため、軸受け部材48が傾斜部69から離れ、浴槽側に摺動移動し、弁軸45を第2切替弁47が開弁し遮断部49が閉弁する位置になる安全装置機能を備えている。
操作部70のアダプタ本体側底面には、第1突起部66及び第2突起部67と係合可能な凹部71が形成されており、操作部70が第1操作位置或いは第2操作位置に手動操作された場合、摺動部材65を位置決め可能で且つ使用者に所定の節度感を与えるように構成している。
飛散防止板62は、略円板状の閉塞部72と、この閉塞部72の上端部分に設けられ、第1係合穴63に係合する第1係合部73と、閉塞部72の下端部分に設けられ、第2係合穴64に係合する第2係合部74とを有している。
閉塞部72は、アダプタ本体側壁部中央部分に対応して、正面から見て吸込口25の前方を一部覆うよう構成されると共に、内カバー部材58から所定距離浴槽側前方に離間して配置されている。また、閉塞部72は、第1噴流開口59と同径の第2噴流開口75(開口部)と、操作部70を左右方向に操作可能に収容する三日月状の操作開口76とを有している。第2噴流開口75は、気泡噴流噴出口24のテーパ形状面の延長上に対応して形成され、気泡噴流を略ストレートに通過可能としている。
閉塞部72の外縁側部は、第1係合部73と第2係合部74とにより内カバー部材58に連結固定されており、特に、上側外縁側部において、第1係合部73以外の側部部分は内カバー部材58と所定距離離間する隙間部77を形成している。この隙間部77及び操作開口76の離間空間により、気泡運転モードの際、飛散防止板62の外側から噴流形成に必要な循環流を得ることができ、気泡噴流の減衰を防止できる。また、閉塞部72は、第2噴流開口75と気泡噴流噴出口24のテーパ形状面とを結ぶ領域よりも外側を進行する気泡噴流の外周側成分を遮断すると共に、大気中の場合、遮断により付着した湯水を下方に誘導する。
次に、本実施例1に係る循環アダプタ4の作用効果について、説明する。
気泡噴流噴出口24の前端から所定距離前方に気泡噴流を略ストレートに通過させる第2噴流開口75と、気泡噴流の前記外周側成分を遮断する閉塞部72とを有する飛散防止板62を設けたため、気泡噴流の噴出圧を弱めることなく且つ使用者の気泡噴流噴出口24への接触防止が図れる。
また、閉塞部72が気泡噴流の外周側成分の飛散進行を遮断するため、浴槽の水位が低い場合でも、噴流の飛散を防止できる。しかも、第2噴流開口75が旋回気泡噴流の前方への進行を阻害しない大きさを有するため、微細な気泡を一定の割合で且つ一様に混合された気泡噴流を得ることができる。
循環アダプタ4に取付けられるフィルタ部材27の前面と、飛散防止板62の間に隙間部77が形成されるため、噴流の形成に必要な循環流を得ることができ、気泡噴流の減衰を防止できる。しかも、気泡噴流流路と追焚噴流流路とを切替える操作部70の収容空間と循環流の通過空間とを兼用できるためコンパクト化が図れる。
飛散防止板62は、循環アダプタ4の内カバー部材58に固定されるため、図5に示すように、使用者がフィルタ部材27を取外した場合であっても、気泡噴流の効果を維持しつつ、使用者の噴出口24への接触防止と噴流の飛散防止とを図ることができる。また、内カバー部材58の円弧状溝部61の下側領域は、吸込口25の前方を覆うよう構成されるため、噴出口24から噴出される気泡噴流を吸引することを防止でき、噴流の減衰を防止できる。
図6〜図8に基づいて、実施例2に係る循環アダプタ4について説明する。図6は循環アダプタ4の正面図を示し、図7は本循環アダプタ4をから見た側面図を示し、図8は図6のVIII−VIII線断面図を示す。尚、実施例1と同様の部材は同一符号を付する。
実施例1との相違点は、実施例1では、飛散防止板62が循環アダプタ4の内カバー部材58に固定されているのに対し、本実施例2では、飛散防止板62がフィルタ部材27に固定されている点である。
フィルタ部材27は、第2フランジ部19aと切替弁ケース23とを覆う形で脱着可能とされ、気泡噴流噴出口24の周囲に樹脂製の噴口部78を備えている。噴口部78は、第1噴流開口79と、浴槽側に向かって拡開するテーパ部80とから構成する。噴口部78は、フィルタ部材27に設けられた開口に外周のフランジによって装着されている。
飛散防止板81は、略円板状の閉塞部82と、この閉塞部82外縁の上下左右の4ヶ所に形成され、内部にねじ穴を備える取付け部83,83,…と、から構成する。飛散防止板81は、フィルタ部材27内部からボルト84,84,…によってフィルタ部材27に固定される。
閉塞部82は、上方部分を構成する半円板状の第1閉塞部82a、下方部分を構成し、外縁側部が第1閉塞部82aの外縁側部よりも厚さの薄い半円板状の第2閉塞部82bから構成され、飛散防止板81は第1噴流開口79と同径の第2噴流開口85(開口部)とを有している。第2噴流開口85は、気泡噴流噴出口24のテーパ形状面の延長上に対応して形成され、気泡噴流を略ストレートに通過可能としている。
図7及び図8に示すように、第2閉塞部82bとフィルタ部材27との間に隙間部として間隔Bが形成され、第1閉塞部82aとフィルタ部材27との間に間隔Bよりも狭い間隔Aが形成されている。
この間隔A及び間隔Bの隙間部により、気泡運転モードの際、飛散防止板81の外側から噴流形成に必要な循環流を得ることができ、気泡噴流の減衰を防止できる。また、閉塞部82は、第2噴流開口85と気泡噴流噴出口24のテーパ形状面とを結ぶ領域よりも外方を進行する気泡噴流の外周側成分を遮断すると共に、大気中の場合、遮断により付着した湯水を下方に誘導する。
次に、本実施例2に係る循環アダプタ4の作用効果について、説明する。
実施例1と同様に、気泡噴流噴出口24の前端から所定距離前方に気泡噴流を略ストレートに通過させる第2噴流開口85と、気泡噴流の外周側を覆う閉塞部82とを有する飛散防止板81を設けたため、気泡噴流の噴出圧を弱めることなく且つ使用者の気泡噴流噴出口24への接触防止が図れる。
第1閉塞部82aによる間隔Aと間隔Aより広い第2閉塞部82bによる間隔Bとを形成するため、気泡噴流の外周側成分、特に、浴槽に回収されない上方成分の飛散を積極的に遮断すると共に、気泡噴流の減衰を防止できる。
次に、前記実施例を部分的に変更した変形例について説明する。
1〕前記実施例においては、3つの運転モードを実現可能な例について説明したが、少なくとも気泡運転モード備えれば良く、更に多くの運転モードを備えるものについても、本発明の循環アダプタを適用できる。
2〕その他、当業者であれば、本発明の趣旨を逸脱することなく、前記実施例に種々の変更を付加した形態で実施可能であり、本発明はそのような変更形態も包含するものである。
実施例1の風呂給湯システムの全体説明図である。 実施例1に係る循環アダプタの正面図である。 図2におけるIII−III線断面を示す図である。 図2におけるIV-IV線断面を示す図である。 実施例1に係る循環アダプタからフィルタ部材を取外した図である。 実施例2に係る循環アダプタの正面図である。 実施例2に係る循環アダプタの側面図である。 図6におけるVIII-VIII線断面を示す図である。
1 浴槽
4 循環アダプタ
24 気泡噴流噴出口
26 追焚噴流噴出口
43 噴出口切替部材
58 内カバー部材
62,81 飛散防止板
70 操作部
72,82 閉塞部
75,85 第2噴流開口

Claims (5)

  1. 気泡噴流を噴出させる気泡噴流噴出口と、この気泡噴流噴出口と連通される気泡噴流流路とを有する循環アダプタにおいて、
    前記気泡噴流噴出口の前端から所定距離前方に配置された閉塞部と、前記気泡噴流を略ストレートに通過させるように前記閉塞部に形成された開口部とを有する飛散防止板を設け、
    前記気泡噴流は旋回流であって、前記開口部は前記旋回流の前方への進行を阻害しない大きさを有し、
    前記閉塞部が、前記開口部と気泡噴流噴出口のテーパ形状面とを結ぶ領域よりも外側を進行する気泡噴流の外周側成分を遮断可能となるように設定されている、
    ことを特徴とする循環アダプタ。
  2. 循環アダプタ本体の前面、或いは循環アダプタ本体の前面に取付けられるフィルタ部材の前面と、前記飛散防止板の間に所定の隙間部が形成されることを特徴とする請求項
    に記載の循環アダプタ。
  3. 前記隙間部の下部側部分は、上部側部分よりも大きく形成されたことを特徴とする請求項に記載の循環アダプタ。
  4. 追焚運転モードで追焚噴流を噴出する追焚噴流噴出口と、この追焚噴流噴出口と連通される追焚噴流流路とを有し、
    前記隙間部に前記気泡噴流流路と追焚噴流流路とを手動操作により切替え可能な手動操作部材を設けたことを特徴とする請求項に記載の循環アダプタ。
  5. 前記飛散防止板は、循環アダプタ本体に固定されたことを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の循環アダプタ。
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