JP5208340B2 - 透過型顕微鏡装置 - Google Patents

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本発明は、標本を介して対物レンズとコンデンサレンズとを対向配置し、かつこれら対物レンズとコンデンサレンズとをそれぞれ光軸方向に移動させてフォーカス合わせを行なう透過型顕微鏡装置に関する。
例えば液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどのフラットパネルディスプレイ(FPD)の検査として例えばカラー液晶ディスプレイに用いられるカラーフィルタの分光測光が行われる。
かかる分光測光を行なう顕微鏡測光装置として例えば特開平6−175032号公報に記載された技術がある。この顕微鏡測光装置では、図6に示すように標本(以下、カラーフィルタとして説明する)1を介して対物レンズ2とコンデンサレンズ3とを対向配置し、かつ対物レンズ2を上下移動させるレボルバ上下機構と、コンデンサレンズ3を上下移動させるコンデンサレンズ上下機構とがそれそれ独立して別々に設けられている。
このような構成から対物レンズ2の焦点位置にとコンデンサレンズ3の焦点位置を合致させるために、カラーフィルタ1表面に対してフォーカス合わせした対物レンズ2の上下移動に追従させて対物レンズ2とコンデンサレンズ3の間隔が常に一定になるようにコンデンサレンズ3を上下移動させ、対物レンズ2の焦点位置にコンデンサレンズ3の焦点位置を合わせるようにしている。
発明が解決しようとする課題
しかしながら、上記FPD基板の検査ラインでは、厚さや屈折率の異なるカラーフィルタ1が検査ラインに流れる。このように厚さや材質(屈折率)の異なるカラーフィルタ1が検査ラインに流れると、顕微鏡測光装置では、図7(a)(b)に示すようにフォーカス状態になる対物レンズ2の焦点位置に対するコンデンサレンズ3の焦点位置がカラーフィルタ1の厚さによって変わるために、カラーフィルタ1の厚さや種類(屈折率)が変るごとに対物レンズ2の焦点位置に合致するようにカラーフィルタ1の厚みに起因する焦点ずれ量をコンデンサレンズ3を手動によって再調整しなければならない。
図7(b)に示すように、例えば上記図6に示すカラーフィルタ1の厚さよりも薄い厚さのカラーフィルタ1が検査ラインに流れた場合には、コンデンサレンズ2の焦点位置が短かくなり対物レンズの焦点位置に対してコンデンサレンズ3の焦点位置が対物レンズ2の焦点位置から離れてしまう。この照明側の焦点ずれ量を補正するため、コンデンサレンズ3を上方向に移動させて調整しなければならない。
このように特開平6−175032号公報のものでは、常に対物レンズとコンデンサレンズとの間隔を一定に保ものであり、厚さや屈折率の異なる検査対象基板が検査ラインに流れた場合には対応できないものである。
そこで本発明は、厚さや材質の異なる複数の検査対象基板に対して対物レンズの焦点位置に対してコンデンサレンズの焦点位置を自動的に調整できる顕微鏡装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
【課題を解決するための手段】
本発明は、対物レンズとコンデンサレンズとを検査対象基板を介して対向配置し、かつ対物レンズを光軸方向に移動させる第1の移動機構とコンデンサレンズを光軸方向に移動させる第2の移動機構とを備えた透過型顕微鏡装置において、検査対象基板の厚さ又は屈折率に対する対物レンズとコンデンサレンズの焦点距離情報を記憶する記憶手段と、この記憶手段から検査対象基板の厚さ又は屈折率に対応した対物レンズとコンデンサレンズの焦点距離情報を読み出し、この焦点距離情報に従って第1と第2の移動機構をそれぞれ移動制御して対物レンズの焦点位置にコンデンサレンズの焦点位置を調整する制御手段とを具備し、制御手段は、第1と第2の移動機構とをそれぞれ移動制御して対物レンズとコンデンサレンズとのフォーカスの合った状態での対物レンズとコンデンサレンズとの距離を登録する距離設定モードと、一定時間毎に第1の移動機構を駆動し対物レンズの焦点位置を確認し、この後にコンデンサレンズを対物レンズの焦点位置に従った位置に調整する通常モードとを有する透過型顕微鏡装置である。
本発明は、対物レンズとコンデンサレンズとを検査対象基板を介して対向配置し、かつ対物レンズを光軸方向に移動させる第1の移動機構とコンデンサレンズを光軸方向に移動させる第2の移動機構とを備えた透過型顕微鏡装置において、検査対象基板の厚さ又は屈折率に対する対物レンズとコンデンサレンズの焦点距離情報を記憶し、検査対象基板の厚さ又は屈折率に対応した対物レンズとコンデンサレンズの焦点距離情報を送信するコンピュータと、このコンピュータから送信された焦点距離情報を受け取り、この焦点距離情報に従って第1と第2の移動機構をそれぞれ移動制御して対物レンズの焦点位置にコンデンサレンズの焦点各位置を調整する制御手段とを具備し、制御手段は、第1と第2の移動機構とをそれぞれ移動制御して対物レンズとコンデンサレンズとのフォーカスの合った状態での対物レンズとコンデンサレンズとの距離を登録する距離設定モードと、一定時間毎に第1の移動機構を駆動し対物レンズの焦点位置を確認し、この後にコンデンサレンズを対物レンズの焦点位置に従った位置に調整する通常モードとを有する透過型顕微鏡装置である。


(1)以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図6と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
図1は顕微鏡装置の構成図である。ステージ10上には、光を透過する検査対象基板(例えばカラー液晶ディスプレイに用いられるガラス基板やカラーフィルタ)1が載置されている。このステージ10の上方には、倍率の異なる複数の対物レンズ2が取付けられたレボルバ12を備えた顕微鏡ヘッド9が配置されている。この顕微鏡ヘッド9にはレボルバ12を上下移動させるレボルバ上下ユニット(第1の移動機構)11が設けられている。
図2はレボルバ上下ユニット11の具体的な構成図である。ステッピングモータ13の回転軸13aには、カップリング13bを介してボールネジ14が連結されている。このボールネジ14には、ナット部15が螺合している。このナット部15には、係止部材16が一体的に設けられている。このナット部15は、ステッピングモータ13の回転によってボールネジ14が回転すると、直線方向Aに移動するものとなっている。
又、リンクユニット17が支点17aを中心に矢印B方向に回動自在に設けられている。このリンクユニット17は、L字形状に形成され、一端側にローラ17bが回転自在に設けられ、このローラ17bが係止部材16に当接している。リンクユニット17の他端には、ローラ17cが回転自在に設けられ、このローラ17cが後述するL字ユニット18の係止部18aに当接している。
顕微鏡ヘッド9の先端部分には、L字ユニット18を上下方向(光軸Q方向)にガイドするガイド18bが設けられている。L字ユニット18の底面には、複数の対物レンズ2が装着されたレボルバ12が設けられている。このレボルバ12は、L字ユニット18とともに光軸方向に移動して光軸に選択挿入された対物レンズのフォーカスを合わせる。
従って、ステッピングモータ13が回転すると、この回転がボールネジ14に伝達され、このボールネジ14の回転がナット部15によって直線運動に変換される。このナット部15の直線運動は、リンクユニット17に伝達されることにより、このリンクユニット17によって直線運動がL字ユニット18に上下運動に変換されて伝達される。
又、顕微鏡ヘッド9には、図3に示すようにレボルバ上下ユニット11を制御するオートフォーカス機能と、ステッピングモータ13などの駆動部を制御する機能を有する制御部19が設けられている。この制御部19は、オートフォーカスの指令又はコントロールユニット20から発せられた指令を受け、この指令で指示された対物レンズ2の上下移動の移動量に応じた回転数だけステッピングモータ13を回転させる。
一方、ステージ10の下方の光軸上には、コンデンサレンズ3が配置されている。このコンデンサレンズ3には、コンデンサレンズ上下ユニット(第2の移動機構)21が設けられている。このコンデンサレンズ上下ユニット21は、コンデンサレンズ3を光軸Q方向に上下移動させ対向配置された対物レンズの焦点位置にコンデンサレンズ3の焦点位置を合わせる機能を有している。
図4はコンデンサレンズ上下ユニット21の具体的な構成図である。コンデンサレンズ上下ユニット21は、透過照明用の光源を内蔵したランプハウス22の導光用の中空体23の側面に設けられている。
ステッピングモータ24の回転軸24aには、カップリング24bを介してボールネジ25が連結されている。このボールネジ25には、ナット部26が螺合している。このナット部26は、L字ユニット27の一辺に固定される。
このL字ユニット27の一辺は、中空体23の外側面に設けられたガイド28上に移動自在に設けられている。又、L字ユニット27の他辺には、コンデンサレンズ3を組込んだ中空のレンズ保持体29が設けられる。
従って、ステッピングモータ24が回転すると、この回転がボールネジ25に伝達され、このボールネジ25の回転がナット部26によって直線運動に変換される。このナット部26の直線運動は、L字ユニット27を介してコンデンサレンズユニット30に伝達されることによりコンデンサレンズ3は上下移動する。
コンデンサレンズ上下コントロールユニット31は、コントロールユニット20から発せられた指令を受け、この指令で指示されたコンデンサレンズ3の上下移動の移動量に応じた回転数だけステッピングモータ24を回転させる機能を有している。
コントロールユニット20は、オペレータにより操作ユニット32に対して対物レンズ2の上下とコンデンサレンズ3の上下との操作が行なわれると、この操作ユニット32からの操作指示を受けて対物レンズ2の上下の指令をレボルバ上下ユニット11の制御部19に発すると共に、コンデンサレンズ3の上下の指令をコンデンサレンズ上下コントロールユニット31に発する機能を有している。
具体的にコントロールユニット20は、距離情報メモリ33を備え、かつ位置調整制御部34の機能を有している。
距離情報メモリ33には、複数のカラーフィルタ1に対する各倍率の異なる対物レンズ2とコンデンサレンズ3との間の距離情報が予め記憶されている。この距離情報は、カラーフィルタ1の厚さ、屈折率ごとに複数記憶されている。
位置調整制御部34は、距離情報メモリ32からカラーフィルタ1に対応した対物レンズ2とコンデンサレンズ3と距離情報を読み出し、この距離情報に従ってレボルバ上下ユニット11の制御部19とコンデンサレンズ上下コントロールユニット31に対してそれぞれ制御信号を送出し、レボルバ上下ユニット11とコンデンサレンズ上下ユニット21とをそれぞれ移動制御して対物レンズ2とコンデンサレンズ3との各位置を調整する機能を有している。
又、コントロールユニット20は、距離設定モードと通常モードとの各機能を有している。コントロールユニット20の距離設定モードは、レボルバ上下ユニット11を動作させて対物レンズ2を移動させてカラーフィルタ1に対してフォーカスを合わせ、次にコンデンサレンズ上下ユニット21を動作させてコンデンサレンズ3を移動させてカラーフィルタ1に対してフォーカスを合わせ、これら対物レンズ2とコンデンサレンズ3とのフォーカスの合った状態でのこれら対物レンズ2とコンデンサレンズ3と距離を登録する機能を有するものである。
コントロールユニット20の通常モードは、一定時間毎にレボルバ上下ユニット11に対して対物レンズ2の位置確認を行ない、この後にコンデンサレンズ3を位置情報に従った位置に調整する機能を有するものである。
次に、上記の如く構成された装置の作用について説明する。
対物レンズ2とコンデンサレンズ3との距離の調整は、距離設定モードにおいて行われる。
先ず、この距離設定モードにおいてコントロールユニット20は、レボルバ上下ユニット11によりレボルバ12のみが上下移動できる状態(フリーな状態)する。
この状態にオペレータが操作ユニット32を操作してレボルバ12を上下移動させる操作指示をコントロールユニット20に送出する。このコントロールユニット20は、対物レンズ2の上下の指令をレボルバ上下ユニット11の制御部19に発する。
このレボルバ上下ユニット11の制御部19は、コントロールユニット20からの指令を受けて対物レンズ2の上下移動の移動量に応じた回転数だけステッピングモータ13を回転させる。このステッピングモータ13が回転すると、この回転がボールネジ14に伝達され、このボールネジ14の回転がナット部15によって直線運動に乗換される。このナット部15の直線運動は、リンクユニット17に伝達されることにより、このリンクユニット17によって直線運動がL字ユニット18に上下運動に変換されて伝達される。これにより、L字ユニット18に設けられているレボルバ12及び対物レンズ2が上下移動する。
このようにオペレータの操作ユニット32への操作により対物レンズ2が上下移動し、標本ステージ10上に載置されているカラーフィルタ1に対してフォーカスが合わせられる。
次に、コントロールユニット20は、コンデンサレンズ上下ユニット21によりコンデンサレンズ3のみが上下移動できる状態(フリーな状態)する。
この状態にオペレータが操作ユニット32を操作してコンデンサレンズ3を上下移動させる操作指示をコントロールユニット20に送出する。このコントロールユニット20は、コンデンサレンズ3の上下の指令をコンデンサレンズ上下コントロールユニット31に発する。
このコンデンサレンズ上下コントロールユニット31は、コントロールユニット20から発せられた指令を受け、この指令で指示されたコンデンサレンズ3の上下移動の移動量に応じた回転数だけステッピングモータ24を回転させる。
このステッピングモータ24が回転すると、この回転がボールネジ25に伝達され、このボールネジ25の回転がナット部26によって直線運動に変換される。このナット部26の直線運動は、L字ユニット27を介してコンデンサレンズユニット30に伝達され、これによりコンデンサレンズ3は上下移動する。
このようにオペレータの操作ユニット32への操作によりコンデンサレンズ3が上下移動し、標本ステージ10上に載置されているカラーフィルタ1に対してフォーカスが合わせられる。
このように対物レンズ2とコンデンサレンズ3とがカラーフィルタ1に対してフォーカスが合わせられると、オペレータによって操作ユニット32上から登録が行われる。
コントロールユニット20は、操作ユニット32からの登録操作を受けると、レボルバ上下ユニット11により上下移動した対物レンズ2の位置とコンデンサレンズ上下ユニット21により上下移動したコンデンサレンズ3の位置との差を求め、この差を対物レンズ2とコンデンサレンズ3と距離情報として距離情報メモリ33に登録する。
以上の距離設定モードでは、倍率の異なる対物レンズ及び複数の標本(カラーフィルタ)1を変えることにより、これら対物レンズの倍率と標本1毎に上記距離設定モードの動作を繰り返すことによって、複数の厚さ及び屈折率の異なる各標本1と倍率の異なる対物レンズに対する距離情報が距離情報メモリ33に登録される。
次に、通常モードの動作について説明する。
この通常モードにおいてコントロールユニット20は、一定時間毎にレボルバ上下ユニット11に対して対物レンズ2の位置確認を行なうための指令を発する。この指令を受けてレボルバ上下ユニット11の制御部19は、レボルバ12を上下移動した情報から対物レンズ2の位置確認結果の返送を行なう。
コントロールユニット20は、レボルバ上下ユニット11の制御部19から返送された対物レンズ2の位置確認結果から当該対物レンズ2の位置を把握し、かつコンデンサレンズ3の位置が対物レンズ2の位置から上記距離情報メモリ33に記憶されている距離情報を引いた位置に位置決めされるようにコンデンサレンズ上下コントロールユニット31に対して指令を発する。
このコンデンサレンズ上下コントロールユニット31は、上記同様に、コントロールユニット20から発せられた指令で指示されたコンデンサレンズ3の上下移動の移動量に応じた回転数だけステッピングモータ24を回転させ、この回転をボールネジ25に伝達し、このボールネジ25の回転をナット部26によって直線運動に変換し、コンデンサレンズ3を上下移動する。
以上の通常モードでは、一定時間毎に上記通常モードの動作を繰り返すことによって、コンデンサレンズ3の位置は、対物レンズ2の位置に追従し、対物レンズ2とコンデンサレンズ3との距離は、対物レンズ2の倍率とカラーフィルタ1の厚さ及び屈折率に応じた適性な距離に保たれる。
このように上記第1の実施の形態においては、複数のカラーフィルタ1に対する対物レンズ2とコンデンサレンズ3との間の距離情報を対物レンズ2の倍率とカラーフィルタ1の厚さ及び屈折率ごとに距離情報メモリ33に予め記憶し、この距離情報メモリ32からカラーフィルタ1に対応した対物レンズ2とコンデンサレンズ3と距離情報を読み出し、この距離情報に従ってレボルバ上下ユニット11とコンデンサレンズ上下ユニット21とをそれぞれ移動制御して対物レンズ2とコンデンサレンズ3との各位置を調整するので、カラーフィルタ1の種類が異なっても、これらカラーフィルタ1に応じて適正な対物レンズ2とコンデンサレンズ3との距離に自動的に調整できる。
従って、カラーフィルタ1の種類(厚さ、屈折率)が変って対物レンズ2とコンデンサレンズ3との距離を変更しなければならなくなった場合でも、予め対物レンズ2とコンデンサレンズ3との距離情報を記憶したカラーフィルタ1であれば、距離情報メモリ33から距離情報を選択し直すだけでよい。
又、観察することが多い何種類かのカラーフィルタ1については、予め倍率の異なる各対物レンズ2とコンデンサレンズ3との距離情報を距離情報メモリ33に記憶させておくことにより、カラーフィルタ1の種類が変っても、オペレータによって対物レンズ2とコンデンサレンズ3との各位置を調整し直さなくても自動的に対物レンズ2のフォーカス位置にコンデンサレンズ3のフォーカス位置を合わせ良好な観察ができる。
コントロールユニット20の距離設定モードは、対物レンズ2とコンデンサレンズ3とのフォーカスの合った状態で、これら対物レンズ2とコンデンサレンズ3と距離を登録するので、新規のカラーフィルタ1を検査する場合でも、当該カラーフィルタ1の厚さ及び屈折率に応じた距離に対物レンズ2とコンデンサレンズ3とを設定することができる
コントロールユニット20の通常モードでは、一定時間毎にレボルバ上下ユニット11に対して対物レンズ2の位置確認を行ない、コンデンサレンズ3を位置情報に従った位置に調整するので、コンデンサレンズ3の位置を、対物レンズ2の位置に追従でることができ、対物レンズ2とコンデンサレンズ3との距離を常に対物レンズ2の倍率とカラーフィルタ1の厚さ及び屈折率に応じた適性な距離に保つことができる。
以上のことから半導体デバイス基板の検査ラインにおいて厚さや屈折率の異なる複数種類のカラーフィルタ1が検査ラインに流れても、これらカラーフィルタ1の種類に応じた適正な対物レンズ2とコンデンサレンズ3との焦点距離に調整して、高精度な分光測光を行うことができる。
この分光測光では、カラーフィルタ1に対して均一なスポット光を照射してそのときの色の現われ具合を観察してカラーフィルタ1に対する評価を行なうので、カラーフィルタ1に対するフォーカスを高精度に合わせる必要がある。
従って、本発明装置を用いれば、対物レンズ2とコンデンサレンズ3との距離をカラーフィルタ1の種類に応じて最適に調整できるので、半導体デバイス基板の検査ラインには最適なものと言える。
(2)次に、本発明の第2の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、図1と同一部分には同一符号を付してその詳しい説明は省略する。
図5は顕微鏡装置の構成図である。コントロールユニット20は、パーソナルコンピュータ(PC)40がコントロールユニット20との間で情報の授受が可能に接続されている。
このパーソナルコンピュータ40は、距離設定モードによってコントロールユニット20の距離情報メモリ33に記憶されている対物レンズ2とコンデンサレンズ3との間の距離情報を通信によって取り込み、この距離情報をコンピュータ内部の距離情報メモリ41に記憶する機能を有している。
又、パーソナルコンピュータ40は、半導体デバイス基板の検査ラインに適用するものであれば、カラーフィルタ1を搬送するカセット又は上位のサーバに接続する。これにより、パーソナルコンピュータ40は、半導体デバイス基板の検査ラインにおいてカラーフィルタ1の種類(厚さ及び屈折率)が変った旨の情報をカセット又は上位のサーバから受け取ると、そのカラーフィルタ1の種類に対応した距離情報を距離情報メモリ41から読み出し、この距離情報をコントロールユニット20に送信し、コントロールユニット20の距離情報メモリ33の距離情報を更新する機能を有している。
次に上記の如く構成された装置の作用について説明する。
半導体デバイス基板の検査ラインで用いる場合、パーソナルコンピュータ40は、カセット又は上位のサーバから半導体デバイス基板の検査ラインにおいてカラーフィルタ1の種類が変った旨の情報を受け取る。
このパーソナルコンピュータ40は、そのカラーフィルタ1の種類に対応した距離情報を距離情報メモリ41から読み出し、この距離情報をコントロールユニット20に送信する。
このコントロールユニット20は、パーソナルコンピュータ40からの距離情報を受け取り、距離情報メモリ33の距離情報を更新する。
そして、コントロールユニット20は、更新された距離情報に応じた対物レンズ2の上下の指令をレボルバ上下ユニット11の制御部19に発すると共に、コンデンサレンズ3の上下の指令をコンデンサレンズ上下コントロールユニット31に発する。
これにより、対物レンズ2はレボルバ上下ユニット11により上下移動し、コンデンサレンズ3はコンデンサレンズ上下ユニット21により上下移動し、これら対物レンズ2とコンデンサレンズ3との距離は、検査ラインに流れるカラーフィルタ1の厚さ及び屈折率に応じた適性な距離に保たれる。
このように上記第2の実施の形態においては、パーソナルコンピュータ40をコントロールユニット20に接続し、パーソナルコンピュータ40からコントロールユニット20に対して距離情報を送信し、距離情報メモリ33の距離情報を更新するようにしたので、半導体デバイス基板の検査ラインにおいてカラーフィルタ1の種類が変った旨の情報をカセット又は上位のサーバから受け取ると、そのカラーフィルタ1の種類に対応した距離情報に応じて対物レンズ2とコンデンサレンズ3との距離をカラーフィルタ1の厚さ及び屈折率に応じた適性な焦点距離に自動的に変更でき、半導体デバイス基板の検査ラインでの高精度な分光測光を自動的に行なうことができる。
なお、本発明は、上記第1及び第2の実施の形態に限定されるものでなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。
さらに、上記実施形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示されている複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出できる。例えば、実施形態に示されている全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題が解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出できる。
例えば、上記第1及び第2の実施の形態では、標本1として半導体デバイス基板の検査ラインに流れるカラー液晶ディスプレイに用いられるカラーフィルタ1の測定に適用した場合について説明したが、これに限らず、標本1の材質としてはプラスチックやガラスにより形成されたもの、さらには有機物をガラス板に付着させたもの、例えば有機ELディスプレイの検査にも適用できる。
又、距離設定モードでは、種類の異なるカラーフィルタ1毎に上記距離設定モードの動作を繰り返すことによって、標本1に対する距離情報を距離情報メモリ33に登録しているが、この距離情報メモリ33への登録を、距離設定モードの動作を繰り返すのでなく、計算値を距離情報メモリ33に登録するようにしてもよい。
発明の効果
以上詳記したように本発明によれば、厚さや種類の異なる複数の標本に対して適正な対物レンズとコンデンサレンズとの間隔に自動的に調整できる顕微鏡装置を提供できる。
本発明に係わる顕微鏡装置の第1の実施の形態を示す構成図。 本発明に係わる顕微鏡装置の第1の実施の形態におけるレボルバ上下ユニットの具体的な構成図。 本発明に係わる顕微鏡装置の第1の実施の形態におけるレボルバ上下ユニットに設けられた制御部を示す図。 本発明に係わる顕微鏡装置の第1の実施の形態におけるコンデンサレンズ上下ユニットの具体的な構成図。 本発明に係わる顕微鏡装置の第2の実施の形態を示す構成図。 従来の顕微鏡測光装置における対物レンズとコンデンサレンズとのフォーカス状態での配置を示す図。 標本(カラーフィルタ)の厚さが異なる場合の対物レンズとコンデンサレンズとのフォーカス状態での配置を示す図。
1:標本(カラーフィルタ)
2:対物レンズ
3:コンデンサレンズ
10:標本ステージ
11:レボルバ上下ユニット
12:レボルバ
13:ステッピングモータ
14:ボールネジ
15:ナット部
16:係止部材
17:リンクユニット
18:L字ユニット
18a:ガイド
19:制御部
20:コントロールユニット
21:コンデンサレンズ上下ユニット
22:ランプハウス
23:中空体
24:ステッピングモータ
25:ボールネジ
26:ナット部
27:L字ユニット
28:ガイド
29:レンズ保持体
30:コンデンサレンズユニット
31:コンデンサレンズ上下コントロールユニット
32:操作ユニット
33:距離情報メモリ
34:位置調整制御部
40:パーソナルコンピュータ
41:距離情報メモリ

Claims (5)

  1. 対物レンズとコンデンサレンズとを検査対象基板を介して対向配置し、かつ前記対物レンズを光軸方向に移動させる第1の移動機構と前記コンデンサレンズを前記光軸方向に移動させる第2の移動機構とを備えた透過型顕微鏡装置において、
    前記検査対象基板の厚さ又は屈折率に対する前記対物レンズと前記コンデンサレンズの焦点距離情報を記憶する記憶手段と、
    この記憶手段から前記検査対象基板の厚さ又は屈折率に対応した前記対物レンズと前記コンデンサレンズの焦点距離情報を読み出し、この焦点距離情報に従って前記第1と第2の移動機構をそれぞれ移動制御して前記対物レンズの焦点位置に前記コンデンサレンズの焦点位置を調整する制御手段と、
    を具備し
    前記制御手段は、前記第1と前記第2の移動機構とをそれぞれ移動制御して前記対物レンズと前記コンデンサレンズとのフォーカスの合った状態での前記対物レンズと前記コンデンサレンズとの距離を登録する距離設定モードと、一定時間毎に前記第1の移動機構を駆動し前記対物レンズの焦点位置を確認し、この後に前記コンデンサレンズを前記対物レンズの焦点位置に従った位置に調整する通常モードとを有する、
    ことを特徴とする透過型顕微鏡装置。
  2. 対物レンズとコンデンサレンズとを検査対象基板を介して対向配置し、かつ前記対物レンズを光軸方向に移動させる第1の移動機構と前記コンデンサレンズを前記光軸方向に移動させる第2の移動機構とを備えた透過型顕微鏡装置において、
    前記検査対象基板の厚さ又は屈折率に対する前記対物レンズと前記コンデンサレンズの焦点距離情報を記憶し、前記検査対象基板の厚さ又は屈折率に対応した前記対物レンズと前記コンデンサレンズの焦点距離情報を送信するコンピュータと、
    このコンピュータから送信された前記焦点距離情報を受け取り、この焦点距離情報に従って前記第1と第2の移動機構をそれぞれ移動制御して前記対物レンズの焦点位置に前記コンデンサレンズの焦点各位置を調整する制御手段と、
    を具備し
    前記制御手段は、前記第1と前記第2の移動機構とをそれぞれ移動制御して前記対物レンズと前記コンデンサレンズとのフォーカスの合った状態での前記対物レンズと前記コンデンサレンズとの距離を登録する距離設定モードと、一定時間毎に前記第1の移動機構を駆動し前記対物レンズの焦点位置を確認し、この後に前記コンデンサレンズを前記対物レンズの焦点位置に従った位置に調整する通常モードとを有する、
    ことを特徴とする透過型顕微鏡装置。
  3. 前記焦点距離情報は、前記検査対象基板の厚さ又は屈折率ごとに前記対物レンズと前記コンデンサレンズの焦点距離を予め求めて記憶されていることを特徴とする請求項1又は2記載の透過型顕微鏡装置。
  4. 前記焦点距離情報は、前記対物レンズを移動させて前記検査対象基板に対してフォーカスを合わせした各倍率に対する焦点距離と、フォーカスされた各倍率の前記対物レンズに対する最適な照明条件となるように、前記第2の移動機構を介して前記コンデンサレンズを移動させてフォーカスを合わせした前記コンデンサレンズの焦点位置を記憶することを特徴とする請求項1又は2記載の透過型顕微鏡装置。
  5. 前記距離設定モードでは、前記記憶手段に、前記対物レンズの倍率と前記検査対象基板毎に前記距離設定モードの動作を繰り返すことによって、複数の前記厚さ及び前記屈折率の異なる前記各検査対象基板と前記倍率の異なる前記対物レンズに対する前記焦点距離情報が登録されることを特徴とする請求項記載の透過型顕微鏡装置。
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