JP4923541B2 - 顕微鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、顕微鏡の間欠撮影装置に関するものである。
従来、特許文献1に示すような顕微鏡の間欠撮影装置が知られている。この装置は、顕微鏡の像を取り込むことが可能な撮像装置と、この撮像装置で取り込んだ像を試料の複数のサンプル点毎に所望の周期で記録する間欠記録装置とを設けることにより、同一試料の複数のサンプル点を間欠撮影ができ、欠陥撮影に要する時間を削減でき、また複数データを同一試料から同一の条件のもとで得られるようにするものである。
特開平04−086615号公報
顕微鏡の間欠撮影において、所望の時間ごとに撮影し続けているうちに、観察対象物に焦点が合わない状態で撮影し、記録されることがある。この問題は、時間が経過するうちに温度変化により、観察対象物を載せているステージ自体が熱による膨張・収縮や、ステージの微量な自然落下等により観察対象物を光軸方向にずらしてしまうことが原因である。
本発明は、顕微鏡による観察対象物の間欠撮影において、経時的に生じる光軸方向のずれを補正し、焦点を整合させつつ撮影を行うことができる技術を提供することを目的とする。
本発明によれば、対物レンズと、観察対象物を支持する電動ステージと、前記対物レンズを介して前記観察対象物の画像を撮像する撮像装置と、前記対物レンズを含む光学系であって、フォーカス用照明光学系で形成された光像が観察対象物から反射され、前記光像の反射光を焦点検出装置に結像させるオートフォーカス結像光学系と、前記対物レンズを含む光学系であって、前記観察対象物を観察する観察光学系と、前記観察光学系を形成する光路外であって前記オートフォーカス結像光学系の光路中に、そのオートフォーカス結像光学系の結像位置を調節するオフセットレンズを備え、前記観察光学系の焦点位置に所定のオフセット量を与えるために前記オフセットレンズを調整する処理装置と、前記対物レンズ及び前記オフセットレンズを介して得られた前記反射光による前記焦点検出装置の信号に基づいて、前記ステージおよび前記対物レンズの相対位置関係を変位させてオートフォーカス動作の駆動および制御を行う駆動手段と、前記駆動手段の制御、前記撮像装置の制御、および、撮像された画像を取り込んで処理する間欠記録装置と、を備え、前記間欠記録装置は、予め設定された撮影タイミングになった後に前記撮像装置に対する間欠記録の撮影を行なうための撮像の指示の設定を受け付ける手段と、前記予め設定された前記撮像の指示が成される前の前記撮影タイミングになるまでに前記オートフォーカス動作を駆動させる前記駆動手段の制御装置と、を備えることを特徴とする顕微鏡が提供される。
本発明によれば、所望の時間ごとに観察対象物の像を撮影するために、時間が経過するに伴って生じる観察対象物の光軸方向のずれを補正することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態では、透明容器に収容された観察対象物の観察を行う場合を例として説明する。しかし、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態に係る間欠撮影装置の構成を示す。図1に示す間欠撮影装置は、観察対象物Sの観察に用いられる顕微鏡1と、観察対象物Sを支持するステージ51と、ステージ51および顕微鏡1の相対位置関係の変位、および、オートフォーカス動作についての駆動および制御を行う駆動系2と、顕微鏡1を介して観察対象物Sの画像を撮像する撮像装置8と、駆動系2の制御、撮像装置8の制御、および、撮像された画像を取り込んで処理する間欠記録装置9と、を備える。また、間欠記録装置9と駆動系2との間におかれる通信インタフェース97を有する。
間欠記録装置9は、情報処理装置91においてユーザが指示した間欠記録の撮影タイミングの設定を受付け、駆動系2に対して、撮影タイミング毎に、観察対象物を撮影すべき複数の焦点位置を、予め定めた基準位置に対する相対位置として設定する。そして、間欠記録装置9は、各撮影タイミングに際して、オートフォーカス動作により、焦点位置を基準位置として取得させ、取得した基準位置と相対位置とに基づいて、観察対象物Sについて設定された撮影すべき焦点位置に、顕微鏡1およびステージ51を相対変位させて、撮像装置8に各焦点位置における観察対象物の撮影を行わせ、撮影した画像を取り込む。機能の具体的な内容については後述する。
顕微鏡1は、何れも図示していないが、観察対象物Sの像を取り込む対物レンズ等のレンズ系と、レンズ系からの光を撮像装置8に導く撮像光学系とを有する。この顕微鏡1は、対物レンズを交換するレボルバ(図示せず)、観察対象物Sの照明を行う照明装置(図示せず)等を備えている。
駆動系2は、顕微鏡1の第1対物レンズ(図示せず)と観察対象物Sとの光軸(Z軸)方向の相対位置関係を制御する光軸方向駆動制御部3と、第1対物レンズの観察対象物Sに対する自動焦点調整を行うオートフォーカス装置4と、観察対象物Sを支持すると共に、予め定めたシーケンスに従ってXY面上でステージ51を自動的に変位させる自動走査XYステージ5と、光軸方向駆動制御部3、オートフォーカス装置4および自動走査XYステージ5の駆動を制御するコントローラ6とを有する。
光軸方向駆動制御部3は、顕微鏡1と自動走査XYステージ5のステージ51とを光軸方向に変位させるための機構およびアクチェエータを含む上下動装置32と、光軸方向の位置を計測するリニアスケール33と、コントローラ6の指令およびリニアスケール33の計測値に基づいて、上下動装置32の駆動を制御するステージコントローラ部31とを有する。また、ステージコントローラ部31には、オートフォーカス装置4からの指令が入力され、オートフォーカス時に、ステージ51の上下動制御を行う。リニアスケール33は、例えば、リニアエンコーダにより構成することができる。
オートフォーカス装置4は、観察対象物Sを収容している透明容器の界面(底面)を焦点位置として上下動装置32を用いて、ステージ51を光軸(Z軸)方向に移動させる機構、および、オフセットレンズ(焦点位置調節レンズ)を用いて界面位置を透明容器の界面を仮想的にシャーレ内部にさせることで透明容器内部に焦点を合わせることができるオフセットレンズ機構を有する。このオフセットレンズとは、特開2004−70276号公報に記載されているように、例えば、照明装置と第1対物レンズを結ぶ光路に設置され、この光路に沿って移動することで、焦点位置を調節可能としたものである。
また、オートフォーカス装置4は、焦点位置を界面に合わせる機能をオン・オフすることが可能である。このオン・オフの制御は、間欠記録装置9からの命令により行うことができる。さらに、オフセットレンズ位置を間欠記録装置9から指示することができる。このように構成することにより、撮影時焦点のずれを補正し、観察対象物Sの所望の位置を撮影し、記録することが可能となる。ここでは、透明容器を用いているが、それに限定されるわけではない。また、透明容器として、典型的に用いられるものとして、シャーレが挙げられる。
コントローラ6は、顕微鏡1に付属する電動装置、例えば、対物レンズを光軸の位置へ移動させるレボルバなどを制御する。コントローラ6は、間欠記録装置9からの指示に応じて、予め定めたプログラムにしたがって、駆動系2の制御を行う。この際、コントローラ6は、観察対象物Sを撮影すべき複数の焦点位置を、予め定めた基準位置に対する相対位置として設定する手段と、顕微鏡1およびステージ51を相対変位させる手段とからの指示に応じて、光軸方向駆動制御部、オートフォーカス装置および自動走査XYステージの駆動を制御する。
通信インタフェース97は、コントローラ6と間欠記録装置9との通信の接続を行う。例えば、ケーブル、信号等の物理的不一致を整合させる。通信速度の調整、データ形式の変換等の両者間で情報を授受するために必要な処理を行う。典型的には、規格化された通信ケーブルを用いる、LANに接続する等が挙げられる。コントローラ6と間欠記録装置9とが直接的に通信できる場合には、省略してもよい。
撮像装置8は、顕微鏡1により得た観察対象物Sの像を画像として取り込む。例えば、CCDを有するカメラを用いることができる。得られた画像は、ディジタル信号として、間欠記録装置9に送られる。
間欠記録装置9は、コンピュータにより構成される。具体的には、中央演算ユニット(CPU)および記憶装置を含む情報処理装置91と、入力装置92と、出力装置93とを有する。この間欠記録装置9は、撮像に関する各種指示、撮像データの記録等の制御を行う。そのために、前述した駆動系2および撮像装置8に制御指令を出力する。また、それらからの情報を取得する。入力装置92は、操作指示、文字等の入力が行える機器により構成される。例えば、キーボード、マウス等が挙げられる。出力装置93は、典型的には、表示装置が用いられる。この他に、印刷装置などが接続可能である。また、入力装置92および出力装置93として、データの入出力を行うための記憶媒体の読み書きを行う装置が挙げられる。例えば、USBメモリの読み書きが行えるUSBポート等が挙げられ得る。
間欠記録装置9は、情報処理装置91のCPUが、記憶装置にインストールされたプログラムに従って各種処理を実行する。すなわち、情報処理装置91は、間欠記録の撮影タイミングの設定を受け付ける手段と、駆動系2に対して、撮影タイミング毎に、観察対象物Sを撮影すべき複数の焦点位置を、予め定めた基準位置に対する相対位置として設定する手段と、駆動系2に対して、各撮影タイミングに際して、オートフォーカス装置4のオートフォーカス動作により、焦点位置を基準位置として取得させ、取得した基準位置と相対位置とに基づいて、観察対象物Sについて設定された撮影すべき焦点位置に、顕微鏡1およびステージ51の相対位置を変位させる手段と、各焦点位置における撮影の指示および撮影した画像を取り込む手段と、を具体的手段として構築して、間欠撮影動作を実行する。
情報処理装置91は、例えば、所望の時間毎、例えば一定時間毎に、撮像装置8が撮像した画像を内蔵する記憶装置に記録する。また、情報処理装置91は、コントローラ6と通信し、コントローラ6を介して、光軸方向駆動制御部3、オートフォーカス装置4および自動走査ステージ5について制御すると共に、位置情報等の、駆動系2の状態を示す制御情報を取得する。コントローラ6は、間欠記録装置9からの命令により、自動走査ステージ5を移動させ、同一試料(観察対象物S)の複数のサンプル点を間欠撮影する。
次に、間欠撮影装置の動作について、さらに説明する。まず、どのようなモードで撮影ができるかについて説明する。
間欠撮影のモードとしては、例えば、次の種類が挙げられる。
(A) 単一のサンプル点を所望の時間ごとに撮影する方法
(B) 観察対象物に厚みがある場合において、所望の時間ごとに焦点位置をずらし、一度の時間において複数枚撮影する方法
(C) 所望の時間ごとに複数のサンプル点を撮影する方法
(D) 所望時間ごとに複数の顕微鏡の設定を行い複数枚撮影する方法
(E) これらB,C,Dを組み合わせる方法
以下、これらの方法について説明する。これらの方法は、間欠記録装置9により、コントローラ6を介して、光軸方向駆動制御部3(ステージコントロール部31、上下動装置32およびリニアスケール33)と、オートフォーカス装置4と、自動操作ステージ5とが制御されて、
(A)単一のサンプル点を所望の時間ごとに撮影する方法
観察対象物Sについて単一のサンプル点を所望の時間ごとに撮影する場合について説明する。以下の(1)〜(3)については、処理の順序を問わない。
(1) 間欠記録装置9は、操作者からの、観察に必要な各種設定の入力を受け付ける。出力装置93の表示装置に、撮影手順の設定を受け付ける画面を表示し、その画面の案内に従って、必要な項目の入力を入力装置92により受け付ける。システム側で用意した標準的設定を示し、一部乃至全部の設定の変更を受け付ける。また、既に、同様の試料について行った設定を記憶させておき、それを再利用する構成とすることもできる。欠記録装置9は、操作者から撮影手順として、例えば、タイムラプス撮影の手順設定として、撮影すべき位置、順序、回数、撮影タイミング等の手順を受け付ける。所望の撮影タイミングとしては、例えば、記録開始0秒から10秒間隔で記録するなどの設定を受け付ける。
(2) 間欠記録装置9は、顕微鏡における各装置の作動条件の入力を、同様にして受け付ける。例えば、対物レンズを10xに設定、落斜照明を光路に入れるなどの、各種、顕微鏡1の観察に必要な設定を受け付ける。間欠記録装置9は、受け付けた作動条件について、通信インタフェース97を介し、コントローラ6に指示する。
(3) 間欠記録装置9は、操作者からの、オートフォーカス装置4をオンにする指示を受付、コントローラ6に指示を送る。コントローラ6では、オートフォーカス装置4をオンの状態にし、オフセットレンズにより観察対象物の位置に焦点を合わせるよう制御する。
(4) 間欠記録を開始する。間欠記録装置9は、設定された撮影タイミングまでの時間経過、すなわち、待ち時間を管理する。撮影タイミングになると、撮像装置8に対して撮像を指示し、撮像された画像を間欠記録装置9に取り込み、記録する。
(5) 間欠記録装置9は、間欠記録を終了する処理を行う。具体的には、前述した(1)において予め設定したタイムラプス撮影のすべてについての撮影を終えたかを判断して、すべての撮影が終わっている場合には、一連の撮影を終了する。
ここで、オートフォーカス装置4によるオートフォーカス動作の効果について説明する。図2に示す例は、オートフォーカス装置4のオートフォーカス動作をオフにして、同じ手順で間欠撮影記録を行った場合における試料ドリフトの影響を示す。図2の場合には、焦点位置が一定であるため、各撮像タイミングでの画像は、すべて焦点位置が一定である。しかし、実際には、破線で示すように、試料面がドリフトしており、焦点が試料面に合っていない。これに対して、本発明に関わる図3に示すように、オートフォーカス装置4のオートフォーカス動作をオンにした場合には、焦点位置は、光軸方向駆動制御部3により試料ドリフトに追従して、試料面に合わせた位置となっている。従って、常に試料面に合焦した状態で撮像が行われている。図4は、観察対象物のドリフトをイメージで示したものである。
(B)観察対象物に厚みがある場合において、所望の時間ごとに焦点位置をずらし、一度の時間において複数枚撮影する方法
この撮影では、前述した(A)の場合と同様に、初期設定を行う。順序を問わないことも(A)の場合と同様である。(1)および(2)の設定と、(5)の処理については、前述した(A)と同様であるので、ここでは、(3)以降の処理について説明する。この場合にも、オートフォーカス装置を加えることにより、各時間において、観察対象物の同じ位置の画像を撮影することができる。
(3) 間欠記録装置9は、撮影ごとの焦点位置を記録する。記録する態様として、後述するように、3種類ある。
(4) 間欠記録装置9は、間欠記録を開始する。記録は、間欠的に複数回のタイミングにおいて行われる。間欠記録装置9は、撮影タイミングに合わせて記録時間になると、撮影された像を間欠記録装置9に記録する。
予め設定された複数回の撮影タイミングのそれぞれの回において、焦点位置を変えて、複数枚の撮影を行う。1回の撮影タイミングにおいて異なる焦点位置での撮影のために焦点位置を移動させる方法については、後述する2種類がある。
次に、図5(a)、(b)および(c)を参照して、撮影ごとの焦点位置を記録する手順について説明する。
(51)焦点位置をオフセットレンズで設定する
図5(a)に示すように、まず、フォーカスアシストを有効とする。具体的には、オートフォーカス装置4をオンの状態にする指示を行う(ステップ511)。ここで、操作者が1回の撮影タイミングにおける撮影枚数分を繰り返し、オフセットレンズにより観察対象物Sの所望の位置に焦点を合わせる操作を行う。その位置を、操作者の指示を受け付けて、間欠記録装置9は、撮影ごとのオフセットレンズ位置およびリニアスケール33の位置検出値として、コントローラ6を介して取り込み、オフセット量として記録する(ステップ512)。
(52)焦点位置をステージコントロール部で設定する(-1)
図5(b)に示すように、まず、フォーカスアシストを有効とする。具体的には、オートフォーカス装置4をオンの状態にする指示を行う(ステップ521)。次に、操作者の操作により、焦準(焦点整合)用の上下動装置32を駆動させ、基準(リファレンス)位置をオフセット量で設定する(ステップ522)。観察対象物の基準位置のオフセットレンズ位置およびリニアスケール33で読み取り、読み取った値を含む基準位置を、コントローラ6を介して取り込み、オフセット量として記録する(ステップ523)。
ここで、フォーカスアシストを無効にする。すなわち、オートフォーカス装置4をオフの状態にする(ステップ524)。ステージコントロール部31を用いて、操作者の指示により、予め設定された複数回の撮影タイミングの、ある1回の撮影タイミングで撮影する撮影枚数分について、上下動装置32を移動させて(ステップ525)、それらの位置を設定して、それぞれの位置についてのリニアスケール33の検出値を取り込み、前述した基準位置との差分を求めて記録する(ステップ526)。
(53)焦点位置をステージコントロール部で設定する(-2)
図5(c)に示すように、まず、オートフォーカス装置をオンの状態にする。次に、1回の撮影タイミングにおける撮影枚数分を繰り返し、観察対象物の所望の位置との移動量(焦準用上下動の位置あるいはオフセットレンズの位置)を間欠記録装置9に記録する(ステップ531)。
次に、ある1回の撮影タイミングにおいて、焦点位置を移動させる方法として2種類が挙げられる。以下それについて、図6から図9を参照して説明する。
上下動装置により焦点位置を移動させる(図6、図7参照)
間欠記録装置9は、撮影動作についての初期設定を受け付ける(ステップ711)。この初期設定については既に述べたとおりである。その後、予め設定された手順に従って、撮影開始時刻までオートフォーカス装置4を有効状態、すなわち、オン状態(図6において、“AFS ON”)にする(ステップ712)。この状態で、オートフォーカス装置4を作動させ、ステージコントロール部31を介して上下動装置32により、ステージ51をZ軸方向に変位させ、顕微鏡1を合焦させる。リニアスケール33により検出された、このときの焦点位置を、コントローラ6を介して、間欠記録装置9が取得する。取得した焦点位置を基準位置(リファレンス位置)とする。
すべての撮影タイミングについての撮影が終わったかを調べる(ステップ714)。終わっていなければ、次のステップ位置に移動する(ステップ715)。具体的には、撮影開始時刻(撮影タイミング)になると、オートフォーカス装置4をオフの状態にして(図6において、“AFS OFF”)、その位置をリニアスケール33により読み取る。その位置と(3)において記録した位置との差分量を計算する。具体的には、前述した(53)の処理において、間欠記録装置9が記録した位置と、間欠記録装置(PC)に記録された撮影する位置からその差分量を差し引き、上下動装置32を用いて焦点位置を移動させる。
移動した位置に置いて、観察対象物についての撮影を行う(ステップ716)。一方、図6に示すように、予め設定されている複数回の撮影タイミングのすべてについての撮影が終了している場合には、終了処理を行う(ステップ717)。
(91)オートフォーカス装置のオフセットレンズにより移動させる(図8、図9参照)
間欠記録装置9は、撮影動作についての初期設定を受け付ける(ステップ911)。この初期設定については既に述べたとおりである。その後、オートフォーカス装置をオンの状態(図9において、“AFS ON”)にする。図5において、焦点位置の設定が図5(b)による場合、リニアスケール33の位置をオフセットレンズに換算し移動させる。また、図5(c)の場合においてオフセットレンズの位置を記録しない場合にもリニアスケール33の位置をオフセットレンズに換算し移動させる。焦準用上下動による設定では、一度の撮影による時間において、上下動位置がずれない場合において有効である。
(C)所望の時間ごとに複数のサンプル点を撮影する方法
複数回の撮影タイミングにおいて、複数のサンプル点について撮影する場合の例について説明する。撮影手順については、前述した場合と基本的には同じである。ただ、1回の撮影タイミングにおいて複数のサンプル点について撮影を行うため、そのための設定と、撮影動作とが行われる点において相違する。以下では、相違点を中心に説明する。なお、図は、既に参照した図を基本的に同じであるので、これまでの図を参照して説明する。
この撮影では、前述した(A)の場合と同様に、初期設定を行う。順序を問わないことも(A)の場合と同様である。(1)および(2)の設定と、(5)の処理については、前述した(A)と同様であるので、ここでは、(3)以降の処理について説明する。
(3) 間欠記録装置9は、撮影ごとのサンプル点および焦点位置を記録する。記録する態様として、前述した(51)、(52)および(53)の3種類がある。
「(51)焦点位置をオフセットレンズで設定する」では、ステップ512において、操作者が1回の撮影タイミングにおける撮影枚数分を、サンプル点数分繰り返し、オフセットレンズにより観察対象物Sの所望の位置に焦点を合わせる操作を行って、その位置を間欠記録装置9により記録する。
「(52)焦点位置をステージコントロール部で設定する(-1)」では、ステップ526において、ステージコントロール部31を用いて、操作者の指示により、予め設定された複数回の撮影タイミングの、ある1回の撮影タイミングで撮影する撮影枚数分についてサンプル数分繰り返し、上下動装置32を移動させて(ステップ525)、それらの位置を設定して、それぞれの位置についてのリニアスケール33の検出値を取り込み、前述した基準位置との差分を求めて記録する。
「(53)焦点位置をステージコントロール部で設定する(-2)」では、ステップ531において、1回の撮影タイミングにおける撮影枚数分についてサンプル点数分を繰り返し、観察対象物の所望の位置との移動量(焦準用上下動の位置あるいはオフセットレンズの位置)を間欠記録装置9に記録する。
(4) 間欠記録装置9は、間欠記録を開始する。記録は、間欠的に複数回のタイミングにおいて行われる。間欠記録装置9は、撮影タイミングに合わせて記録時間になると、撮影された像を間欠記録装置9に記録する。
予め設定された複数回の撮影タイミングにおけるそれぞれの回において、複数のサンプル点について焦点位置を変えて、複数枚の撮影を行う。1回の撮影タイミングにおいて、各サンプル点での異なる焦点位置での撮影のために焦点位置を移動させる方法については、前述した2種類がある。それぞれの場合において、1回の撮影タイミング毎に、予め定められた複数のサンプル点に顕微鏡を移動させて、それぞれのサンプル点について、複数枚分の撮影を行う。
(5) 予め定めた回数のタイミングでの、すべてのサンプル点での撮影が終了すると、間欠記録装置9は、終了処理を行う。
(D)所望時間ごとに複数の顕微鏡の設定行い複数枚撮影する方法
これまでは、1台の顕微鏡で撮影を行う例であるが、ここでは、複数の顕微鏡に設定を行って複数枚の撮影を行う。なお、撮像装置8も対応して複数台用意される。同様に、工事好方向駆動制御部3も、顕微鏡対応に複数も受けられる。一方、XYステージ51およびそれを駆動制御する自動走査ステージ5は、複数の顕微鏡に対して共通に設けられる。このXYステージを移動させることで、観察対象物Sの複数のサンプル点を異なる顕微鏡により観察することが可能となる。
(1) 間欠記録装置9は、操作者からの、観察に必要な各種設定の入力を受け付ける。この場合には、複数の顕微鏡を用いて撮影を行うため、それぞれの顕微鏡に関する撮影手順等についての設定を受け付ける。個別的な設定の仕方については、前述した例と基本的には同じであるので、ここでは説明を省略する。
(2) 間欠記録装置9は、各顕微鏡における各種装置の作動条件の入力を、同様にして受け付ける。例えば、対物レンズを10xに設定、落斜照明を光路に入れるなどの、各種、顕微鏡1の観察に必要な設定を受け付ける。間欠記録装置9は、受け付けた作動条件について、通信インタフェース97を介し、コントローラ6に指示する。
(3) 間欠記録装置9は、撮影すべき各タイミングにおいて、各顕微鏡により撮影する枚数分についての焦点位置について設定を行って記録しておく。この設定については、前述したように、3種類ある。この例では、前述した(C)において行った設定を、各顕微鏡について行う。それぞれの設定の詳細については、前述した手順と同じであるので、重複した説明は省略する。その位置を間欠記録装置9により記録する。
(4) 間欠記録を開始する。間欠記録装置9は、設定された撮影タイミングまでの時間経過、すなわち、待ち時間を管理する。撮影タイミングになると、複数の撮像装置8のうち、該当する撮像装置に対して撮像を指示し、撮像された画像を間欠記録装置9に取り込み、記録する。また、前述したように、サンプル点への移動と、サンプル点での、焦点位置への移動とを制御する。また、何れの兼備挙で撮影するかについての制御をも行う。
(5) 間欠記録装置9は、間欠記録を終了する処理を行う。具体的には、前述した(1)において予め設定したタイムラプス撮影のすべてについての撮影を終えたかを判断して、すべての撮影が終わっている場合には、一連の撮影を終了する。
(E)B、CおよびDを組み合わせる方法
前術したように、Bは、観察対象物に厚みがある場合において、所望の時間ごとに焦点位置をずらし、一度の時間において複数枚撮影する方法、Cは、所望の時間ごとに複数のサンプル点を撮影する方法、および、Dは、所望時間ごとに複数の顕微鏡の設定行い複数枚撮影する方法である。これらをそれぞれ用いることができることは、既に述べたとおりであるが、適宜組み合わせることも可能である。B、CおよびDの設定を行って、間欠撮影を行うことができる。例えば、次のような例があり得る。
例1)サンプル点ごとに焦点位置をずらし、各焦点位置で顕微鏡設定を変え撮影する。
例2)サンプル点ごとに顕微鏡設定を変え、焦点位置をずらし撮影する。
前述したオートフォーカス装置を搭載した顕微鏡について、図13を用いて説明する。この例では、顕微鏡は、観察の対象物である試料である標本の拡大像を形成して観察に使用するものである。
図13には図示しないが、観察の対象物である標本Sは、水等の媒質に浸された状態でカバーガラスG2およびスライドガラスG1に挟まれてステージ51上に載置されている。
まず、本実施に係る顕微鏡の光学系について説明する。本発明に係る顕微鏡の光学系は、標本の上部に配置されている観察光学系10と、その側方に配置されて、本実施形態に係るオートフォーカス装置の光学系であるフォーカス用照明光学系40およびフォーカス用結像光学系70により構成されている。
フォーカス用照明光学系40は、その光軸上に、順に、LED光源41、第1コレクタレンズ42、スリット板43、第2コレクタレンズ44、第1瞳制限マスク45、第1ハーフミラー46、焦点位置調節レンズ47及び可視光カットフィルタ48が配設されて構成されている。スリット板43の中央部には長方形の細長いスリット開孔43aが形成されており、スリット板43は、スリット開孔43aの長手方向が図13において紙面に垂直方向に延びるように、光軸を中心に配設されている。
LED光源41から出射された赤外光(近赤外光)は、第1コレクタレンズ42で集光されてスリット板43に入射し、標本面(カバーガラスG2と標本が浸された媒質との境界面)と共役位置に配置したスリット板43のスリット開孔43aを通り、第2コレクタレンズ44で平行光に変換され、第1瞳制限マスク45に照射される。第1瞳制限マスク45は、瞳の半分を遮光するものであり、光軸を中心にスリット状に形成される赤外光束の長手方向の中心線にそって半分が遮光されるように配設されている。第1瞳制限マスク45を通過した赤外光Laは、第1ハーフミラー46を透過する。なお、第1ハーフミラー46は、フォーカス用照明光学系40とフォーカス用結像光学系70の光軸が交差する点に配設されており、赤外光の一部を反射して、他の一部を透過するものであり、後述するように、フォーカス用結像光学系70でも共用されている。
フォーカス用照明光学系40と観察光学系10の光軸が交差する点には、ダイクロイックミラー16が配設されており、後述するように観察光学系10でも共用されている。ダイクロイックミラー16は、観察光学系10の観察光路上のアフォーカル系に配設され、赤外光を反射して可視光を透過する作用をする。第1ハーフミラー46を透過した赤外光Laは焦点位置調節レンズ47を透過した後、可視光カットフィルタ48で赤外光Laに含まれる可視光成分が除去された後、ダイクロイックミラー16に当たって下方に反射され(赤外光Lb)、第1対物レンズ17によって標本に集光されて照射される。なお、第1対物レンズ17は、後述するように、観察光学系10でも共用されている。また、焦点位置調節レンズ47については後述する。
第1対物レンズ17には、駆動部34が連結されている。駆動部34は、対物レンズの光軸方向への変位を行うと共に、倍率変更時のターレット駆動とを行うための、機構とアクチュエータとを備える。駆動部34は、間欠記録装置90からの指令によって動作する。
観察光学系10は、標本に近い方から順に、第1対物レンズ17、ダイクロイックミラー16、赤外光カットフィルタ18、第2ハーフミラー14および接眼用第2対物レンズ13が配設されて構成されており、さらに接眼用第2対物レンズ13の先には図示しないが接眼レンズが配設されて構成されている。
また、図示しないが、ステージ51上に載置された標本を照明する照明装置が設けられている。この照明装置は、透過型または落射型であり、透過型の照明装置の場合はステージ51の下方に配置され、落射型の照明装置の場合はステージ51の上方に配置される。
ステージ51には、それをXY方向に変位させる駆動部52が連結されている。駆動部52は、間欠記録装置90からの指令に応じて、ステージ51を目的の位置に変位させる。
照明装置から照射された可視光は標本Sを透過して観察光となり、第1対物レンズ17を経て、ダイクロイックミラー16を透過し、赤外光カットフィルタ18で赤外光が除去されて、第2ハーフミラー14に入射する。第2ハーフミラー14は、観察光の一部を反射して、他の一部を透過するものであり、第2ハーフミラー14に入射した観察光は、一部が反射され接眼用第2対物レンズ13および接眼レンズで標本の観察像が結像され、観察に供される。
第2ハーフミラー14を透過した一部の観察光は、撮像装置80により、画像信号に変換される。すなわち、第2ハーフミラー14を透過した一部の観察光を、カメラ用第2対物レンズ18とカメラ用リレーレンズ19を通し、カメラ用CCDセンサ81の撮像面に結像させ、カメラ用信号処理82で処理する。得られた信号は、間欠記録装置90に送られて処理され、入出力部94において、標本の画像をモニタ(図示せず)に投影される。
次に、フォーカス用結像光学系70について説明する。この光学系は、上述のように、フォーカス用照明光学系40によりステージ51上の標本Sに照射されて反射するスリット状の赤外光を受光するものである。ここで、ステージ51上の標本SはカバーガラスG2によって覆われているため、第1対物レンズ17で結像された赤外光は、カバーガラスG2の表面やカバーガラスG2と標本Sの境界面(標本面)で反射する。カバーガラスG2や標本面等で反射した赤外光は、第1対物レンズ17で平行光に変換され(赤外光Lc)、ダイクロイックミラー16に当たって側方に反射され(赤外光Ld)、さらに可視光カットフィルタ48及びオフセットレンズ(以下、焦点位置調節レンズ)47を通り、第1ハーフミラー46に入射する。
第1ハーフミラー46に入射した赤外光Ldは、上方に一部が反射されフォーカス用結像光学系70に入る。フォーカス用結像光学系70は、光軸に沿って、第1ハーフミラー46、オートフォーカス用第2対物レンズ76、オートフォーカス用リレーレンズ77、第2瞳制限マスク78、オートフォーカス用リレーレンズ77、シリンドリカルレンズ79およびオートフォーカス用CCDセンサ72が配設されて構成されている。第1ハーフミラー46で反射された赤外光Ldは、オートフォーカス用第2対物レンズ76で集光して結像光に変換されスリット像を結像する。オートフォーカス用リレーレンズ77,77は、オートフォーカス用第2対物レンズ76によって結像されたスリット像(赤外光Le)をリレーし、シリンドリカルレンズ79を経て、オートフォーカス用撮像装置71に導かれる。オートフォーカス用撮像装置71では、オートフォーカス用CCDセンサ72の撮像面にスリット像が再結像され、信号処理部73において画像信号に変換される。画像信号は、間欠記録装置90の情報処理装置91に送られて、処理され、オートフォーカス動作のための指令が生成される。
なお、第2瞳制限マスク78は、瞳の半分を遮光するように配設されており、遮光される領域は、上記に述べた第1瞳制限マスク45によって遮光される領域に対応している。また、シリンドリカルレンズ79は、所定方向のみに屈折作用を持つレンズであり、赤外光Leを図13において紙面に垂直方向(スリット像の長手方向)に圧縮して、オートフォーカス用CCDセンサ72の撮像面に結像させる作用をする。また、オートフォーカス用CCDセンサ72は、複数の受光部が1次元に配列されたラインセンサ、または、2次元に配列されたエリアセンサで構成することが可能である。
以上の説明では、フォーカス用照明光学系40において、LED光源41から出射した光をスリット板43のスリット開孔43aを通してスリット状にしてスリット開孔43aの像を標本に照射している。これは、スポット光とした場合、標本面等に段差部分があると、その反射光が散乱して理想的な光量信号を得ることができないためである。標本面等の状態によっては、このスリット板43を無くし、上述の方法でLED光源41の像を標本に照射してオートフォーカス制御をすることも可能である。また、第1コレクタレンズ42はなくても実現可能である。
次に、本発明に係るオートフォーカス装置において使用する焦点位置調節レンズ47について説明する。焦点位置調節レンズ47は、例えば、図13に、第1レンズ47aと第2レンズ47bとにより模式的に示すように、組合せレンズにより構成することができる。この焦点位置調節レンズ47は、ダイクロイックミラー16と第1ハーフミラー46との間、つまり、フォーカス用照明光学系40とフォーカス用結像光学系70の共通光路上に位置し、アフォーカル系に配設されている。また、焦点位置調節レンズ47には、焦点位置調節レンズ駆動部49が取り付けられている。この焦点位置調節レンズ駆動部49には、図示しないが、焦点位置調節レンズ47を光軸に沿って前後に移動可能とする焦点位置調節レンズ用DCモータと、倍率の異なる複数の焦点位置調節レンズ47を交換可能とする焦点位置調節レンズ用電動ターレットとが設けられている。
また、後述する間欠記録装置90の入出力部94には、焦点位置調節レンズ47を光軸に沿って移動させる焦点位置調節操作スイッチと焦点位置調節レンズ切り替えスイッチが配設されている。観察者は焦点位置調節操作スイッチを操作すると、焦点位置調節レンズ47を光軸にそって前後に移動させることができ、また、焦点位置調節レンズ切り替えスイッチにより、焦点位置調節レンズ用電動ターレットに装着された複数の焦点位置調節レンズ47から任意の焦点位置調節レンズ47を選択して切り替えることができる。
間欠記録装置90は、情報処理装置91と、入出力装置94とを備えている。情報処理装置91は、CPU91aおよびメモリ91bを有する。入出力部94は、図示しないが、表示部、入力部を有する。入力部は、マウス、キーボードなどにより構成される。なお、ジョイステックなどの操作性のより入力部を有することもできる。この間欠記録装置90は、図1に示す間欠記録装置9とは、コントローラを介さないで、直接、各駆動部34、52、49を制御する構成となっている点において相違する。間欠撮影自体については、基本的に同様に行うことができる。本実施形態の場合、特にオフセットレンズを用いた動作制御を行うことに対応している。
以上述べた実施形態の効果について説明する。まず、従来の間欠撮影では、図10に示すように、焦点位置を基準として、1回のタイミングでの複数焦点位置が絶対位置として規定される。ところが、試料の焦点を合わせるべき面が時間とともにずれる焦点(試料)ドリフト(図10において破線で示す)が起きる。しかし、設定されている各焦点位置は絶対位置であるため、ドリフトが反映されず、間欠記録装置で記録された画像には、観察対象物Sの撮影すべき面における画像が記録されていないことが起こり得る。例えば、図11に示すように、観察対象物Sの観察すべき位置と、設定されている焦点位置(3本の破線で示す)とが、時間の経過と共にずれてしまう。観察対象物S1については、三箇所の焦点位置の何れもが観察対象物S1の所定箇所に位置している。ところが、観察対象物S2では、その下方側については撮影がなされないこととなる。さらに、観察対象物S3では、下方側の他、中間部位についても撮影がなされないこととなる。
これに対して、本発明の実施形態によれば、オートフォーカス装置により、各撮影タイミング直前(図6参照)、または、複数のタイミングに渡って(図8参照)、オートフォーカス動作が行われる。このため、図12に示すように、試料ドリフトが生じていても、観察対象物S1からS3のすべてについて、3箇所の焦点位置がカバーされる。従って、本発明の実施形態によれば、試料ドリフトが生じても、正確に観察が行える。
本発明の一実施形態に係る間欠撮影装置の概略構成を示すブロック図。 オートフォーカス装置のオートフォーカス動作をオフにして、同じ手順で間欠撮影記録を行った場合における試料ドリフトの影響を示す説明図。 オートフォーカス装置のオートフォーカス動作をオフにして、同じ手順で間欠撮影記録を行った場合における試料ドリフトの影響を示す説明図。 観察対象物のドリフトをイメージで示した説明図。 (a)、(b)および(c)は、撮影ごとの焦点位置を記録する手順について示すフローチャート。 本発明の一実施形態に係る撮影タイミング毎の複数の焦点位置と試料ドリフトとの関係を示す説明図。 本発明の一実施形態における撮影の動作フローを示すフローチャート。 本発明の一実施形態に係る撮影タイミング毎の複数の焦点位置と試料ドリフトとの関係を示す説明図。 本発明の一実施形態における撮影の動作フローを示すフローチャート。 従来の技術における撮影タイミング毎の複数の焦点位置と試料ドリフトとの関係を示す説明図。 従来の技術における、観察対象物Sの観察すべき位置に対する設定されている焦点位置が、焦点ドリフトによりずれを生じている状況を示す説明図。 本発明の実施形態における、観察対象物Sの観察すべき位置に対する設定されている焦点位置が、焦点ドリフトが生じていてもずれを生じていない状況を示す説明図。 本発明に置いて用いることができる、オートフォーカス装置を搭載した顕微鏡の一例の構成を示す説明図。
符号の説明
1…顕微鏡、2…駆動系、3…光軸方向駆動制御部、31…ステージコントロール部、32…上下動装置、33…リニアスケール、4…オートフォーカス装置、5…自動走査ステージ、51…ステージ、6…コントローラ、8、80…撮像装置、9、90…間欠記録装置、91…情報処理装置、92…入力装置、93…出力装置、97…通信インタフェース。

Claims (3)

  1. 対物レンズと、
    観察対象物を支持する電動ステージと、
    前記対物レンズを介して前記観察対象物の画像を撮像する撮像装置と、
    前記対物レンズを含む光学系であって、フォーカス用照明光学系で形成された光像が観察対象物から反射され、前記光像の反射光を焦点検出装置に結像させるオートフォーカス結像光学系と、
    前記対物レンズを含む光学系であって、前記観察対象物を観察する観察光学系と、
    前記観察光学系を形成する光路外であって前記オートフォーカス結像光学系の光路中に、そのオートフォーカス結像光学系の結像位置を調節するオフセットレンズを備え、前記観察光学系の焦点位置に所定のオフセット量を与えるために前記オフセットレンズを調整する処理装置と、
    前記対物レンズ及び前記オフセットレンズを介して得られた前記反射光による前記焦点検出装置の信号に基づいて、前記ステージおよび前記対物レンズの相対位置関係を変位させてオートフォーカス動作の駆動および制御を行う駆動手段と、
    前記駆動手段の制御、前記撮像装置の制御、および、撮像された画像を取り込んで処理する間欠記録装置と、を備え、
    前記間欠記録装置は、
    予め設定された撮影タイミングになった後に前記撮像装置に対する間欠記録の撮影を行なうための撮像の指示の設定を受け付ける手段と、
    前記予め設定された前記撮像の指示が成される前の前記撮影タイミングになるまでに前記オートフォーカス動作を駆動させる前記駆動手段の制御装置と、を備えることを特徴とする顕微鏡。
  2. 対物レンズと、
    観察対象物を支持する電動ステージと、
    前記対物レンズを介して前記観察対象物の画像を撮像する撮像装置と、
    前記対物レンズを含む光学系であって、フォーカス用照明光学系で形成された光像が観察対象物から反射され、前記光像の反射光を焦点検出装置に結像させるオートフォーカス結像光学系と、
    前記対物レンズを含む光学系であって、前記観察対象物を観察する観察光学系と、
    前記観察光学系を形成する光路外であって前記オートフォーカス結像光学系の光路中に、そのオートフォーカス結像光学系の結像位置を調節するオフセットレンズを備え、前記観察光学系の焦点位置に所定のオフセット量を与えるために前記オフセットレンズを調整する処理装置と、
    前記対物レンズ及び前記オフセットレンズを介して得られた前記反射光による前記焦点検出装置の信号に基づいて、前記ステージおよび前記対物レンズの相対位置関係を変位させてオートフォーカス動作の駆動および制御を行う駆動手段と、
    前記駆動手段の制御、前記撮像装置の制御、および、撮像された画像を取り込んで処理する間欠記録装置と、を備え、
    前記間欠記録装置は、
    予め設定された撮影タイミングになった後に前記撮像装置に対する複数の異なる前記撮影タイミングでの間欠記録の撮像の指示の設定を受け付ける手段と、
    前記予め設定された前記複数の異なる撮影タイミングでの間欠記録の撮像のタイミングに渡って各前記撮影タイミングになるまでに前記オートフォーカス動作を駆動させる前記駆動手段の制御装置と、を備えることを特徴とする顕微鏡。
  3. 前記観察対象物内部の厚み方向における異なる位置の観察を行う場合、
    前記処理手段は、前記オートフォーカス動作の駆動および制御がオンの状態において、前記オフセットレンズにより前記観察対象物の観察位置に焦点を合わせ、
    前記間欠記録装置は、焦点合わせされた前記オフセットレンズの位置に関わるオフセット量を記録することを特徴とする請求項1又は2に記載の顕微鏡。
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