JP2005222889A - 対物レンズ駆動装置 - Google Patents

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俊一郎 新堀
Tomio Tomita
登美夫 冨田
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SANYU SEISAKUSHO KK
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Abstract

【課題】 電子線露光装置のウエハとマスクのアライメントを行うための顕微鏡の対物レンズ駆動装置をコンパクト化する。
【解決手段】 顕微鏡の対物レンズ102を平行リンク機構134、135、136、137によって、その光軸方向112に移動可能に保持するとともに、アクチュエータ109によって前記光軸方向112と異なる方向113に駆動力を生じさせ、この駆動力を、この駆動方向及び対物レンズの光軸方向112に垂直な方向を回転軸として回転可能なリンク機構131、133によって、平行リンク機構134、135、136、137に伝達する。
【選択図】 図3

Description

本発明は、半導体集積回路などの製造工程で使用される微細パターンを露光する電子線露光装置において、ウエハとマスクのアライメントを行うための顕微鏡の対物レンズ駆動装置に関する。
近年、半導体集積回路の高集積化のニーズに伴い、回路パターンの一層の微細化が要望されている。現在、微細化の限界を規定しているのは主として露光装置であり、電子ビーム直接描画装置やX線露光装置などの新しい方式の露光装置が開発されている。
最近では新しい方式の露光装置として、量産レベルで超微細加工用に使用可能な電子ビーム近接露光装置が開示されている(例えば特許文献1、およびこれに対応する日本国特許出願の特許文献2)。
図1は、特許文献1に開示された電子ビーム近接露光装置の基本構成を示す図である。この図を参照して、従来の電子ビーム近接露光装置について簡単に説明する。
図示するように、電子ビーム近接露光装置は、電子光学鏡筒(カラム)10を備えている。カラム10内には、電子ビーム15を発生する電子ビーム源14と整形アパチャ16と電子ビーム15を平行ビームにする照射レンズ18とを有する電子銃12、対となる主偏向器22、24と、対となる副偏向器51、52とを含み、電子ビームを光軸に平行に走査する走査手段21、露光するパターンに対応する開口を有するマスク30、マスク30を保持するマスクステージ31、静電チャック44とXYステージ46とから構成される。試料(半導体ウエハ)40は、表面にレジスト層42が形成され、静電チャック44上に保持されている。
電子ビーム15は、走査手段21の主偏向器22、24により偏向制御されて、図2に示すようにマスク30上を走査して全面にわたって露光する。マスク30には露光するパターンに対応する開口が設けられている。そして静電チャック44に吸着された試料40の表面に近接するように(マスク30と試料40とのギャップが、例えば、50μmとなるように)配置される。この状態で、マスクに垂直に電子ビームを照射すると、マスクの開口を通過した電子ビームが試料40の表面のレジスト層42に照射される。これにより、マスク30のマスクパターンがウエハ40上のレジスト層42に等倍転写される。
ところで、回路パターンの微細化に伴い、マスク30とウエハ40との位置合わせ(アライメント)も、その精度の向上が要求される。そのため、従来よりマスク30に設けられたアライメント用のマスクマークと、ウエハ40に設けられたアライメント用のウエハマークを光学顕微鏡で観察して、マスク30とウエハ40の相対位置関係を測定することにより、マスク30とウエハ40とのアライメントを行っている。
米国特許第5,831,272号公報 日本特許第2951947号公報
従来の電子線露光装置で使用される顕微鏡では、対物レンズが顕微鏡本体に固定されているため、対物レンズと測定対象(ウエハやマスク)との間隔を変更して合焦させるためには顕微鏡本体を移動しなければならず、顕微鏡自体の移動スペースを確保しなければならなかった。
また、このような顕微鏡の駆動機構は、顕微鏡の光学系と別個に設けられるため、顕微鏡とこれを駆動する駆動機構全体の大きさが大きくなるという問題がある。
このような顕微鏡を、上述の電子ビーム近接露光装置に使用しようとすると、電子ビーム近接露光装置ではマスクとその上方の電子ビーム光学系との間の間隔が狭く、(特に鉛直方向について)その設置スペースの確保が困難である。
上記問題点を鑑みて、本発明は、電子線露光装置のウエハとマスクのアライメントを行うための顕微鏡の対物レンズ駆動装置をコンパクト化することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明では、顕微鏡の対物レンズを平行リンク機構によって、その光軸方向に移動可能に保持するとともに、アクチュエータによって前記光軸方向と異なる方向に駆動力を生じさせ、この駆動力を、この駆動方向及び対物レンズの駆動方向に垂直な方向を回転軸として回転可能なリンク機構によって、平行リンク機構に伝達することとした。
すなわち、本発明に係る対物レンズ駆動装置は、一方の端部が固定端と、また他方の端部が対物レンズと接続されて、対物レンズを、その光軸に平行移動可能に支持するための平行リンク機構と、対物レンズの光軸と所定の角度をなす第1の方向へ駆動力を生じるアクチュエータと、対物レンズの光軸方向と第1の方向とに垂直な第2の方向を回転軸として、固定端に回転可能に支持され、アクチュエータによって駆動されるリンク機構と、平行リンク機構とリンク機構とを連結する連結機構と、を備えて構成される。
アクチュエータは、第1の方向へ伸縮する電歪素子により実現することとしてよい。また、電子ビーム近接露光装置の鉛直方向について設置スペースを節約するためには、前記アクチュエータの駆動方向を、前記対物レンズの光軸と直角方向とするのが好適である。
対物レンズ駆動装置は、対物レンズの移動量を測定する変位センサを備えることとが好適であり、この変位センサは、静電容量センサ及び歪みゲージのいずれかとしてよい。
また、平行リンク機構、リンク機構及び連結機構は、1つの平板の1つの面を穿孔することにより、該穿孔による開口部以外の前記面部分に一体成形して構成してもよい。この穿孔を施す面は第2の方向と垂直に設けられる。
また、対物レンズからの光を反射して顕微鏡の光学系へと導く反射部を備え、前記平板の穿孔を施す面を、反射部によって反射された対物レンズからの光に沿って設けて、対物レンズ駆動装置の中に対物レンズからの光の光路を通すことが好適である。
さらにまた、前記平板は、非磁性材料、例えばセラミクス、銅、リン青銅、ベリリウム銅、アルミニウム及びチタンのいずれかの材料から成形されることが好適である。
本発明に係る対物レンズ駆動装置によれば、顕微鏡全体の移動スペースを確保する必要がなくなる。また更に、駆動力を供給するアクチュエータの駆動方向を対物レンズの光軸方向と変えてアクチュエータを設ければ、電子ビーム近接露光装置の鉛直方向について設置スペースを、さらに節約することが可能となる。
また、上述のように対物レンズ駆動装置の中に光路を通すことにより、従来の顕微鏡の駆動機構において顕微鏡の光学系と別個に設けられるために生じていた、顕微鏡とこれを駆動する駆動機構全体の大きさが大きくなるという問題を解消する。
さらに非磁性材料で構成することにより、電子線露光装置内に設置しても磁性を帯びず、電子ビームへの影響を防止することが可能となる。
以下、添付する図面を参照して本発明の実施例を説明する。本発明に係る顕微鏡の対物レンズ駆動装置は、いかなる形式の電子線露光装置においても使用可能であるが、図1に示す電子ビーム近接露光装置に好適に使用される。
図3及び図4を用いて、本発明の第1実施例に係る顕微鏡の対物レンズ駆動装置の構成を説明する。図3(A)は、対物レンズ駆動装置の上面図であり、図3(B)は対物レンズ駆動装置の側面図であり、図3(C)は対物レンズ駆動装置の立面図であり、図3(D)は図3(C)のA−A’断面における対物レンズ駆動装置の断面図であり、図3(E)は、対物レンズ駆動装置の下面図であり、図4は、図3(B)のB−B’断面における対物レンズ駆動装置の断面図である。説明のため、x方向、y方向、z方向を図3(A)〜(C)に示す方向に定めることとする。
図3(A)〜図3(C)に示すように、対物レンズ駆動装置100は、対物レンズ102の光路を導くための中空部材101と、中空部材101を固定して支持する固定端103と、対物レンズ102の胴付面を有し対物レンズ102を保持する可動底部部材105と、可動底部部材105を上下(z方向)に移動可能に保持する弾性ヒンジ機構104と、固定端103に固定保持される固定底部部材106とを備えている。
弾性ヒンジ機構104は、後述の固定部位137が固定端103及び/又は固定底部部材106に接続しかつ固定されて保持されており、後述の可動部位136が可動底部部材105に接続しかつ固定される。弾性ヒンジ機構104及び可動底部部材105とは、接続されることによりその断面がコの字形状になり、前記中空部材101をその窪み部分に取り囲むように配置される。このとき、弾性ヒンジ機構104は後述の放電加工等による穿孔が施される面が、中空部材101に沿いその中を通過する光路113に沿うように配置される。
図3(D)に示すとおり、中空部材101にはミラー又はプリズムからなる反射部111(以下、ミラーを例に説明する)を備える。ミラー111は、対物レンズからの光の光路112(対物レンズ102の光軸)を反射して、対物レンズ102からの光の光路の方向(z方向)を、中空部材101の長手方向(x方向)に沿う光路113へと変更する。図示するとおり固定端103には、対物レンズ102からの光を通過させるための開口が設けられている。
また、中空部材101の下方には、固定底部材106との間にアクチュエータ109が設けられている。アクチュエータ109は、アクチュエータ支持部材114により固定底部材106に固定支持されている。また、図示しない信号線からの電気信号によりx方向に伸縮して、駆動力伝達部材121にx方向の駆動力を与える。
また、中空部材101の下方には、可動底部材105との間に静電容量センサからなる変位センサ107、108が設けられている。変位センサ107は固定端103に固定される中空部材101に固定され、変位センサ108は対物レンズ102を支持する可動底部部材105に固定される。両センサは、中空部材101と、対物レンズ102に固定上下に昇降可能な可動底部部材105との間隔を測定し、対物レンズ102の上下方向(z方向)の移動量を測定する。変位センサ107、108は歪みゲージなどにより代用してもよい。
図3(D)及び図3(E)に示すとおり、対物レンズ102の胴付面を有する可動底部部材105は、対物レンズ102からの光を通過させるための開口115が設けられる。
また図4に示すように、アクチュエータ支持部材114によって支持されるアクチュエータ109による、中空部材101の長手方向であるx方向(即ち、光路113の方向)に駆動力を加えられる駆動力伝達部材121は、この駆動力の方向(x方向)と光路112の方向(z方向)とに垂直な方向(y方向)に伸長して弾性ヒンジ機構104の開口部138まで至り、その端部が後述する弾性ヒンジ機構104の第1レバー131に接続されており、前記駆動力を第1レバー131に伝達する。
図5は、弾性ヒンジ機構104のxz平面図を示す。弾性ヒンジ機構104は、セラミクス、銅、リン青銅、ベリリウム銅、アルミニウム及びチタンなどの非磁性材料の板状体を、その一つの面であるxz面において、放電加工、ワイヤ加工等により穿孔を施すことにより成形され作成される。
図中の斜線にて示す部分が穿孔によって設けられた開口部である。
弾性ヒンジ機構104は、そのxz面部分のうち、前記開口部以外の領域に、第1レバー131と、連結部位132と、第2レバー133と、第3レバー134と、第4レバー135と、可動部位136と、固定部位137とが一体に形成される。
第1レバー131は、その一端が、アクチュエータ109の駆動方向(x方向)と光路112の方向(z方向)とに垂直な方向(y方向)を軸に、部位145にて固定部位137に回転可能に接続されている。また前述の通り、第1レバー131は駆動力伝達部材121に接続されており、駆動力伝達部材121を介して前記アクチュエータ109によるx方向の駆動力が加えられる。また、第1レバー131の他端は、部位147にてy方向を軸に、後述の連結部位132の一端に回転可能に接続されている。第1レバー131は、アクチュエータによって駆動される第1のリンク機構を構成する。
連結部位132の他端は、第2レバー133の隅部149で固定されている。第2レバー133はそれぞれx方向及びz方向に辺を有する長方形形状を有しており、長方形形状の第2レバー133の隅部149には、連結部位132により、部位145を軸に回転する第1レバー131の長手方向に垂直方向(x方向)の駆動力が伝達される。
第2レバー133は、残る3つの隅部のうち、隅部149から見て第1レバー131の長手方向に垂直方向(x方向)、すなわち隅部147に加わる駆動力の方向にない隅部の1つである隅部146にて、y方向を軸に回転可能に固定部位137に接続される。また、第2レバー133は、残る2つの隅部のうちの一つである隅部148にて、y方向を軸に回転可能に可動部位136に接続される。これにより、第2レバー133は、隅部146を支点、隅部149を力点、隅部148を作用点とするテコとなり、第2レバー133は、対物レンズ102の光軸方向(z方向)とアクチュエータ109の駆動方向(x方向)とに垂直な方向(y方向)を回転軸として、前記固定端に回転可能に支持され、前記アクチュエータ109によって駆動される第2のリンク機構をなす。
また隅部部位148は、この第2のリンク機構と後述の平行リンク機構の可動部位136とを連結する第1の連結機構をなし、連結部位132は、第1のリンク機構と第2のリンク機構を連結する第2の連結機構をなす。
可動部位136の一端は、アクチュエータ109の駆動方向(x方向)と光路112の方向(z方向)とに垂直な方向(y方向)を軸に、部位143にて第3レバー134に回転可能に接続されている。また可動部位136の他端は、y方向を軸に、部位144にて第4レバー135に回転可能に接続されている。
さらに、第3レバー134の他端は、y方向を軸に、部位141にて固定部位137に回転可能に接続されている。また第4レバー135の他端は、y方向を軸に、部位142にて固定部位137に回転可能に接続されている。
第3レバー134、第4レバー135、可動部位136及び固定部位137により、平行リンク機構が構成される。ここに、第3レバー134と第4レバー135とは同じ長さに形成され、また可動部位136の部位143、144間の長さと、固定部位137の部位141、142間の長さとは同じ長さに形成される。
また対物レンズ102は、可動底部部材105に固定され、可動底部部材105は、可動部位136に固定されている。
さらに固定部位137は、固定底部部材106及び/又は固定端103に固定されている。
図6は、弾性ヒンジ機構104の動作説明図である。
固定部位137に固定された電歪素子109が伸長すると、駆動力伝達部材121を介して第1レバー131が押され、第1レバー131は部位145を支点に回転移動する。その変位は連結部位132を介して第2レバー133の部位149に伝達される。
第2レバー133は部位146にて固定部位137に回転可能に固定されているテコであるため、支点である部位146から力点である部位149までの長さと、部位146から作用点である部位148までの長さとの比に応じて、部位149に伝達された変位が、部位148へと拡大(又は縮小)されて可動部位136に伝達される。このとき、部位146から部位149までの長さ、部位146から部位148までの長さ(及び/又は第1リンク131の駆動力伝達部材121の接触位置から部位145までの長さ、部位145から部位147までの長さ)は、アクチュエータ109の伸縮量に対する、可動部位136の変位量(すなわち対物レンズ102の胴付面の変位量)の比が1:10以上となるように設け、対物レンズ102の合焦点調整範囲を広げることが好適である。
可動部位136、固定部位137、第3リンク134及び第4リンク135によって、平行リンク機構が形成されているため、可動部位136は部位148により伝達されるアクチュエータ109の駆動力によって、上下方向(z方向)に平行に駆動されるが、ピッチングやヨーイング等の角度変動を生ずることはない。
したがって、(可動底部部材105を介して)可動部位136に対物レンズ102を取り付けることで、対物レンズ102に上記角度変動のない直線運動をさせることができる。
なお、本実施例では、電歪素子109は、中空部材101直下に1つだけ設けることとしたが、その他に中空部材101両側の各弾性ヒンジ機構104の開口部138にそれぞれ組み込み、駆動力を増加させることとしてもよい。
図7〜図10を用いて、本発明の第2実施例に係る顕微鏡の対物レンズ駆動装置の構成を説明する。それぞれ図7は、対物レンズ駆動装置の基本構成を示す透過側面図であり、図8は対物レンズ駆動装置の透過平面図であり、図9(A)は図7及び図8におけるC−C’断面図であり、図9(B)は図7及び図8におけるD−D’断面図であり、図10(A)は図7及び図8におけるE−E’断面図であり、図10(B)は図7及び図8におけるF−F’断面図である。説明のため、x方向、y方向、z方向を図7及び図8に示す方向に定めることとする。
図示するように、対物レンズ駆動装置200は、対物レンズ102の光路を導くための中空部材201と、対物レンズ102の胴付面を有し対物レンズ102を保持する可動部材221〜223と、可動部材221〜223に一端が接続され上下方向(z方向)に移動可能に支持する板バネ等の弾性体231、232と、可動部材221を下方向に付勢するバネなどの弾性体218と、板バネ231、232の他端を固定する板バネ固定部材211〜213と、バネ218を中空部材201に固定支持するバネ固定部材215と、を備えている。中空部材201は固定端202に固定支持される。
中空部材201にはミラー又はプリズムからなる反射部111(以下、ミラーを例に説明する)を備える。ミラー111は、対物レンズからの光の光路112(対物レンズ102の光軸)を反射して、対物レンズ102からの光の光路の方向(z方向)を、中空部材201の長手方向(x方向)に沿う光路113へと変更する。図示するとおり固定端202には、対物レンズ102からの光を通過させるための開口が設けられている。
また、中空部材201の下方にはアクチュエータ109が固定支持されて設けられている。アクチュエータ109は、図示しない信号線からの電気信号によりx方向に伸縮して、リンク部材251、252にx方向の駆動力を与える。
リンク部材251、252は、板バネ233の一端を挟んで結合され、板バネ支持部材216、217は、板バネ233の他端を挟んで結合されている。また板バネ支持部材216、217は、中空部材201に固定されている。リンク部材251、252は、中空部材201、板バネ支持部材216、217及び板バネ233によって、アクチュエータ109の駆動力の方向(x方向)と光路112の方向(z方向)とに垂直な方向(y方向)を軸にして固定端202に回転可能に支持されるリンク機構をなす。
リンク部材251、252は、接触点253で連結部材226に接触する。したがって、リンク部材251、252は、アクチュエータ109との接触点を力点、板バネ233の介挿点を支点、接触点253を作用点とするテコ構造をなす。そして、その力点から支点間の距離と、支点から作用点間の距離との比に応じて、アクチュエータ109の伸縮量を拡大/縮小して、可動部材221〜223の変位量とする。
連結部材226は、可動部材221〜223に接続されて、リンク部材251、252から伝達されたアクチュエータ109の駆動力を可動部材221〜223へと伝達する。
また、中空部材201の内壁には、静電容量センサからなる変位センサ107が設けられ、その上方には変位センサ107と向かい合って変位センサ108が設けられる。変位センサ108は、変位センサ取り付け部材224、225とによって可動部材222に固定されている。両センサにより対物レンズ102の上下方向(z方向)の移動量を測定することができる。変位センサ107、108は歪みゲージなどにより代用してもよい。
可動部材221〜223は、板バネ231、232の一端を介挿して接続されている。ここに、板バネ231は、一端が可動部材221と222との間に介挿されて固定され、板バネ232は、一端が可動部材222と223との間に介挿されて固定されている。また、板バネ固定部材211〜213も板バネ231、232の他端を介挿して接続されている。ここに、板バネ231は、他端が板バネ固定部材211と212との間に介挿されて固定され、板バネ232は、他端が板バネ固定部材212と213との間に介挿されて固定されている。板バネ固定部材211は、中空部材201に固定されている。
板バネ231は、可動部材221と222と板バネ固定部材211と212との中間部分において、板バネ231の変形を防止するための板状の第1形状固定部材241、242に挟まれて、形状が固定されている。また、板バネ232は、可動部材222と223と板バネ固定部材212と213との中間部分において、板バネ232の変形を防止するための板状の第2形状固定部材243、244に挟まれて、形状が固定されている。したがって、板バネ231、232、可動部材221〜223、板バネ固定部材211〜213、第1及び第2形状固定部材241〜244により、平行リンク機構が構成される。
図11は、対物レンズ駆動装置200の動作説明図である。図11(A)はアクチュエータ109が伸長する前の各部材の位置を示す図であり、図11(B)は、アクチュータ109が伸長した後の各部材の位置を示す図である。
固定端202に固定されたアクチュエータ109が伸長すると、リンク部材251が押されて板バネ233を支点に回転移動する。リンク部材251は板バネ233にて板バネ支持部材216及び固定された中空部材201に回転可能に固定されているテコであるため、アクチュエータ109による駆動力は、その方向が変更されて、変位量が拡大(又は縮小)されて、連結部材226へと伝達される。
このとき、力点であるアクチュエータ109との接触点及び支点である板バネ233の介挿点間の距離と、板バネ233の介挿点及び作用点である接触点253間の距離は、アクチュエータ109の伸縮量に対する、可動部材221〜223の変位量(すなわち対物レンズ102の胴付面の変位量)の比が1:10以上となるように設け、対物レンズ102の合焦点調整範囲を広げることが好適である。
また、対物レンズ駆動装置201は、板バネ231、232、可動部材221〜223、板バネ固定部材211〜213、第1及び第2形状固定部材241〜244によって、平行リンク機構が形成されているため、可動部材221〜223はアクチュエータ109の駆動力によって、上下方向(z方向)に平行に駆動されるが、ピッチングやヨーイング等の角度変動を生じない。
電子ビーム近接露光装置の基本構成図である。 電子ビームのマスク上の走査を説明する図である。 図3(A)は、対物レンズ駆動装置の上面図であり、図3(B)は対物レンズ駆動装置の側面図であり、図3(C)は対物レンズ駆動装置の立面図であり、図3(D)は図3(C)のA−A’断面における対物レンズ駆動装置の断面図であり、図3(E)は、対物レンズ駆動装置の下面図である。 図3(B)のB−B’断面における対物レンズ駆動装置の断面図である。 弾性ヒンジ機構のxz平面図である。 弾性ヒンジ機構の動作説明図である。 対物レンズ駆動装置の基本構成を示す透過側面図である。 対物レンズ駆動装置の透過平面図である。 図9(A)は図7及び図8におけるC−C’断面図であり、図9(B)は図7及び図8におけるD−D’断面図である。 図10(A)は図7及び図8におけるE−E’断面図であり、図10(B)は図7及び図8におけるF−F’断面図である。 対物レンズ駆動装置の動作説明図である。
符号の説明
100…対物レンズ駆動装置
101…中空部材
102…対物レンズ
103…固定端
104…弾性ヒンジ機構
105…可動底部部材
106…固定底部部材
107、108…変位センサ
109…アクチュエータ
111…ミラー

Claims (10)

  1. 電子線露光装置に使用される顕微鏡の対物レンズ駆動装置であって、
    一方の端部が固定端と、また他方の端部が対物レンズと接続されて、前記対物レンズを、その光軸に平行移動可能に支持するための平行リンク機構と、
    前記対物レンズの光軸と所定の角度をなす第1の方向へ駆動力を生じるアクチュエータと、
    前記対物レンズの光軸方向と前記第1の方向とに垂直な第2の方向を回転軸として、前記固定端に回転可能に支持され、前記アクチュエータによって駆動されるリンク機構と、
    前記平行リンク機構と前記リンク機構とを連結する連結機構と、
    を備えることを特徴とする対物レンズ駆動装置。
  2. 前記アクチュエータは、前記第1の方向へ伸縮する電歪素子であることを特徴とする請求項1に記載の対物レンズ駆動装置。
  3. 前記アクチュエータは、その駆動方向を前記対物レンズの光軸と直角方向に設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の対物レンズ駆動装置。
  4. 前記対物レンズの移動量を測定する変位センサを備えることを特徴とする、請求項1に記載の対物レンズ駆動装置。
  5. 前記変位センサは、静電容量センサ及び歪みゲージのいずれかであることを特徴とする請求項4に記載の対物レンズ駆動装置。
  6. 前記平行リンク機構、前記リンク機構及び前記連結機構は、1つの平板の1つの面を穿孔することにより、該穿孔による開口部以外の前記面の部分に一体成形されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の対物レンズ駆動装置。
  7. 平板は、前記面が前記第2の方向と垂直に設けられることを特徴とする、請求項6に記載の対物レンズ駆動装置。
  8. 前記対物レンズからの光を反射し、前記顕微鏡の光学系へと導く反射部を備え、
    前記平板は、前記面が、前記反射部によって反射された前記対物レンズからの光に沿って、設けられることを特徴とする、請求項7に記載の対物レンズ駆動装置。
  9. 前記平板は、非磁性材料であることを特徴とする請求項6に記載の対物レンズ駆動装置。
  10. 前記平板は、セラミクス、銅、リン青銅、ベリリウム銅、アルミニウム及びチタンのいずれかの材料であることを特徴とする請求項6に記載の対物レンズ駆動装置。
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