JP4863773B2 - 電子顕微鏡装置およびブレーキ機構 - Google Patents
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Description
図1は、本発明による一実施形態の電子顕微鏡装置1を示す概略構成図である。
この電子顕微鏡装置1は、試料室2と、試料室2の上部に連接された鏡筒26と、試料室2の下部に連接された真空ポンプ30と、干渉計19と、ステージ駆動装置50と、制御装置40と、表示装置41とを具備している。
制御装置40は、二次電子検出器25によって生成された検出信号を信号処理し、画像信号または画像データを生成して、表示装置41へ送る。また、制御装置40は、欠陥検査装置42から取得した情報を基に、観察撮像すべき部位の座標を、順次、ステージ駆動装置50へ送り、その撮像を行えるようにする。
表示装置41は、制御装置40から送られた画像信号または画像データを基に、視野内のウェーハ17の画像を表示する。
真空ポンプ30は、試料室2内を真空引きし、所定の真空度に保つ。
干渉計19は、例えばレーザ干渉計であり、バーミラー18との距離を計測することにより、Yベース6のY方向に関する位置を読み取る。
同様に、Xベース5には、Y方向に延在するバーミラー(図示せず)が設置されている。
別の干渉計(図示せず)は、このバーミラー(図示せず)との距離を計測することにより、Xベース5のX方向に関する位置を読み取る。
同様に、Yベース6において同様なブレーキ(図示せず)が搭載され、Xベース5において同様なブレーキレール(図示せず)が搭載されている。
まず、制御装置40は、評価対象となりうる欠陥がウェーハ17上のどの位置にあるかを欠陥検査装置42から取得し、内部の記憶部(図示せず)に、その座標を予め登録する。
次に、制御装置40は、その座標で特定される欠陥の中から、評価すべき欠陥および評価条件を決定する。
その後、次の指定位置に移動し、同様に画像収得を繰り返し行う。
図3(a)に示すように、本実施形態では、開始位置Aにあるステージ110(Yベース6;図1参照)を、目標位置Cへ移動させるために、(1)まず、仮目標位置Bへ移動させた後、目標位置Cへ移動させる。仮目標位置Bは、開始位置Aから目標位置Cを見たとき、目標位置Cより遠方であり、具体的には、目標位置Cを所定量(オフセット値Lo)だけオーバシュートした位置である。
ガイド部11には、幅Lgの溝が形成されている。この溝に、直径Rpのピン10が係合している。ここで、(ガイド部11の溝の幅Lg)は、(ピン10の直径Rp)よりも大きくしておく。このため、ガイド部11の溝にピン10が係合しているとき、ガイド部11とピン10との間に、ギャップ12が形成される。このギャップ12は、おのおの、幅g1、幅g2を有する。例えば、ガイド部11の溝の幅Lgを13.05[mm]とし、ピン10の直径Rpを13[mm]としたとき、このギャップ12の幅g1および幅g2の合計値は、0.05[mm](50[μm])となる。
図4(a)および図4(d)はステージ110とブレーキ101およびステージ駆動装置50の位置関係を示している。ステージ110にはバーミラー18およびブレーキ101が取り付けられ、ブレーキ101にはピエゾ素子104が取り付けられている。
ピエゾ素子104は、印加電圧が高いほど、伸長量が大きいことが分かる。ピエゾ素子104は、印加電圧によって伸長量が一義的に決定されることが好ましいことから、ヒステリシスの小さいものを選択するとよい。
比較例の電子顕微鏡装置は、ピエゾ素子104を用いたブレーキ101を有していないほかは、本実施形態の電子顕微鏡装置1と同様の構成である。
(1)ステージ110を移動させている間、ブレーキングが解除され、慣性ドリフト防止のための摩擦力を掛けないため、ステージ110を高速に移動させても、振動を抑制できる。
(2)ステージ110を移動させている間、ブレーキングが解除され、ブレーキパッドとしても作用するピエゾ素子104とブレーキレール102とが接触しないため、試料室2内の発塵が少なくて済む。
(3)ブレーキキャリパ103の形状が単純であり、ブレーキ101の剛性を高くできるため、ステージ110のドリフトを小さくできる。
(4)ステージ110を停止させているとき、仮にドリフトが生じても、ステージ駆動装置50の制御により複数のピエゾ素子104がおのおの伸縮するので、ドリフトが補償され、正確な位置決めが維持される。
2 試料室
3 試料ステージ機構
4 ベース
5 Xベース
6 Yベース
7 Y滑り案内
8 Yボールネジ
9 Yロッド
10 ピン
11 ガイド部
11a,11b 側面
12 ギャップ
13 シャフト
14 パルスモータ
15 X滑り案内
16 試料ホルダ
17 ウェーハ
18 バーミラー
19 干渉計
20 電子銃
21 電子線
22 偏向器
24 二次電子
25 二次電子検出器
26 鏡筒
27 コンデンサレンズ
28 対物レンズ
30 真空ポンプ
40 制御装置
41 表示装置
42 欠陥検査装置
50 ステージ駆動装置
101 ブレーキ
102 ブレーキレール
103 ブレーキキャリパ
104 ピエゾ素子
110 ステージ
Claims (6)
- 第1の案内機構に沿って第1の方向に移動可能な第1のステージおよび前記第1のステージに備えられた第2の案内機構に沿って前記第1の方向と垂直な第2の方向に移動可能な第2のステージを含む試料ステージ機構と、前記第1のステージおよび前記第2のステージを移動させるステージ駆動機構と、前記第1のステージをブレーキングする第1のブレーキ機構と、前記第2のステージをブレーキングする第2のブレーキ機構と、前記第1のステージの位置を読み取る第1の測距機構と、前記第2のステージの位置を読み取る第2の測距機構と、を具備した電子顕微鏡装置であって、
前記第1のブレーキ機構は、
前記第1のステージが移動可能な方向に沿って敷設された第1のブレーキレールと、
前記第1のブレーキレールの両側に位置するように前記第1のステージに備えられた第1の一対のピエゾ素子と、
を具備し、
前記第2のブレーキ機構は、
前記第2のステージが移動可能な方向に沿って敷設された第2のブレーキレールと、
前記第2のブレーキレールの両側に位置するように前記第2のステージに備えられた第2の一対のピエゾ素子と、
を具備し、
前記ステージ駆動機構は、さらに、前記第1のステージおよび前記第2のステージの停止時、前記第1の一対のピエゾ素子が伸長し前記第1のブレーキレールを押圧するように当該第1のピエゾ素子への印加電圧を変化させ、前記第2の一対のピエゾ素子が伸長し前記第2のブレーキレールを押圧するように当該第2の一対のピエゾ素子への印加電圧を変化させ、
前記ステージ駆動機構は、前記第1のステージおよび前記第2のステージの停止時、前記第1の測距機構によって読み取られた前記第1のステージの位置に応じて前記第2のピエゾ素子のおのおのへの印加電圧を変化させ、前記第2の測距機構によって読み取られた前記第2のステージの位置に応じて前記第1のピエゾ素子のおのおのへの印加電圧を変化させ、前記第1のステージおよび前記第2のステージを所定の移動目標へ微動させる
ことを特徴とする電子顕微鏡装置。 - 前記ステージ駆動機構は、おのおのの前記ピエゾ素子への印加電圧を独立して変化させ得ることを特徴とする請求項1に記載の電子顕微鏡装置。
- 前記ステージ駆動機構は、前記第1のステージまたは前記第2のステージにギャップを介して係合していることを特徴とする請求項1に記載の電子顕微鏡装置。
- 前記ステージ駆動機構は、前記第1のステージまたは前記第2のステージを所定の目標位置まで移動させる場合、前記目標位置より遠方の仮目標位置へ移動させた後、前記目標位置へ引き戻すことを特徴とする請求項1に記載の電子顕微鏡装置。
- 第1の案内機構に沿って第1の方向に移動可能な第1のステージおよび前記第1のステージに備えられた第2の案内機構に沿って前記第1の方向と垂直な第2の方向に移動可能な第2のステージを含む試料ステージ機構と、前記第1のステージおよび前記第2のステージを移動させるステージ駆動機構と、を具備した電子顕微鏡装置に備えられ、前記第1のステージをブレーキングする第1のブレーキ機構と、前記第2のステージをブレーキングする第2のブレーキ機構と、前記第1のステージの位置を読み取る第1の測距機構と、前記第2のステージの位置を読み取る第2の測距機構と、からなるブレーキ機構であって、
前記第1のブレーキ機構は、
前記第1のステージが移動可能な方向に沿って敷設された第1のブレーキレールと、
前記第1のブレーキレールの両側に位置するように前記第1のステージに備えられた第1の一対のピエゾ素子と、
を具備し、
前記第2のブレーキ機構は、
前記第2のステージが移動可能な方向に沿って敷設された第2のブレーキレールと、
前記第2のブレーキレールの両側に位置するように前記第2のステージに備えられた第2の一対のピエゾ素子と、
を具備し、
前記ステージ駆動機構は、さらに、前記第1のステージおよび前記第2のステージの停止時、前記第1の一対のピエゾ素子が伸長し前記第1のブレーキレールを押圧するように当該第1のピエゾ素子への印加電圧を変化させ、前記第2の一対のピエゾ素子が伸長し前記第2のブレーキレールを押圧するように当該第2の一対のピエゾ素子への印加電圧を変化させ、
前記ステージ駆動機構は、前記第1のステージおよび前記第2のステージの停止時、前記第1の測距機構によって読み取られた前記第1のステージの位置に応じて前記第2のピエゾ素子のおのおのへの印加電圧を変化させ、前記第2の測距機構によって読み取られた前記第2のステージの位置に応じて前記第1のピエゾ素子のおのおのへの印加電圧を変化させ、前記第1のステージおよび前記第2のステージを所定の移動目標へ微動させる
ことを特徴とするブレーキ機構。 - 前記ステージ駆動機構は、前記第1のステージまたは前記第2のステージを所定の目標位置まで移動させる場合、前記目標位置より遠方の仮目標位置へ移動させた後、前記目標位置へ引き戻すことを特徴とする請求項5に記載のブレーキ機構。
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