JP4863773B2 - 電子顕微鏡装置およびブレーキ機構 - Google Patents

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Description

本発明は、ステージを高速移動しても低振動であり、ステージ停止時のドリフトが小さく、高精度の位置決めを行える電子顕微鏡装置およびブレーキ機構に関する。
走査型電子顕微鏡(Scanning Electron Microscope; SEM)は、収束した電子線をプローブとして試料表面を走査し、試料から放出された反射電子(backscattered electron)や二次電子(secondary electron)を検出して、試料のSEM像を得る。このような電子線などの荷電粒子線をプローブとする顕微鏡は、多様な研究開発分野に利用されるだけでなく、製造分野にも応用されるようになった。例えば、走査型電子顕微鏡によって観察対象(試料)のSEM像を得る技術は、半導体の微細構造の観察に応用され、半導体製造プロセスに不可欠なものとなっている。
半導体集積回路は、近年、そのパターンが微細化し、例えばパターン幅が100nm以下のものも多い。このため、ウェーハ上の、例えば数十nm程度の微小な異物欠陥が、製品に障害を与えることがある。走査型電子顕微鏡の技術を利用し、このような障害の原因となり得る異物欠陥を観察撮像する検査装置に、欠陥検査装置やレビューSEMなどがある。
これらの検査装置には、高スループット化に加えて、高精度の画像を得ることが求められることとなった。それには、ウェーハを載置するステージは、高速に移動して正確に位置決めを行うことと、停止時に振動やドリフトを抑えることとが必要となる。
例えば、レビューSEMによってウェーハの評価を行うには、プロセス中のウェーハを取り出して評価を行い、再びプロセスに戻す。ウェーハは、評価のために分割できないから、ステージは、ウェーハの直径に相当するストロークを有する必要がある。
ウェーハのサイズ(直径)は、現在、300mmが主流になり、大径化が進みつつある。ウェーハの大径化に対応するには、ステージを大型化し、ストロークを大きくする必要がある。また、高スループット化を図るには、ステージの移動を高速化する必要がある。それらを実現するには、ステージを駆動するモータを大出力化し、駆動力を大きくすることがひとつの方法である。しかし、大出力モータは、駆動軸の温度上昇が大きくなり、ステージの振動やドリフトが大きくなる問題があった。
従来、2つの平行板バネ機構によって2つの与圧部材を支持し、ネジを回転させて与圧部材の間隔を押し広げ、ベースの滑り面への与圧を調整できる制動機構を取り付けた「電子顕微鏡用試料ステージ」が知られている(例えば、特許文献1参照)。
従来、ボールネジの温度上昇による熱ドリフトを回避するため、駆動用のロッドとテーブルのガイド部との間にギャップを空け、ロッドとテーブルとを機械的に分離した試料ステージを有する「電子顕微鏡装置」が知られている(例えば、特許文献2参照)。
また、ピエゾ素子へ正の電圧を印加すると、ピエゾ素子が左右方向に広がる変形を起こし、2つの柱部の境界部が支点となって、ブレーキングパッドがブレーキングレールを挟む方向に変位することによりブレーキングをする「ターゲット移動装置」が知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開2002−184339号公報(段落[0030]、図1,図6) 特開2004−134155号公報(段落[0021]、図1) 特開2001−196021号公報(段落[0031]、図3)
しかし、従来の「電子顕微鏡用試料ステージ」(特許文献1記載)では、(1)摺動摩擦力をより大きく調整し、充分な制動力によって慣性によるドリフトを抑制することと、(2)摺動摩擦力をより小さく調整し、移動テーブルの移動を高速化すること、を同時に実現することが困難であった。また、板バネの‘かえり’が振動およびドリフトの一因となることがあり、試料ステージの位置決め精度の向上を阻んでいた。
また、前記「電子顕微鏡装置」(特許文献2記載)では、ステージの停止時には、熱ドリフトぶんがギャップで吸収されるが、板ばねを含む制動機構によって、ステージの移動時も停止時も常に一定の制動力を働かせているため、前記した「電子顕微鏡用試料ステージ」(特許文献1記載)と同様な問題点があった。
また、従来の「ターゲット移動装置」(特許文献3記載)では、そのブレーキング機構は、多数の溝を削って、2つの柱部やその薄い境界部などを形成しているため、全体に剛性が低くなり、たわんでドリフトが発生しやすい問題点があった。また、ピエゾ素子の変形は、柱部を介し、境界部を支点として、間接にブレーキパッドに伝わるため、充分な制動力を得られず、慣性ドリフトを生じやすい問題点があった。
そこで、本発明は、ステージを高速移動しても低振動であり、ステージ停止時のドリフトが小さく、高精度の位置決めを行える電子顕微鏡装置およびブレーキ機構を提供することを目的とする。
本発明の電子顕微鏡装置およびブレーキ機構は、ステージの停止時、ブレーキレールの両側に位置する一対のピエゾ素子が伸長し、ブレーキレールを押圧するように、これら一対のピエゾ素子への印加電圧を変化させるように構成したものであって、その具体的な手段については、本発明による実施形態の詳細な説明を通じて、その技術的思想を表現することとする。
本発明によれば、ステージ停止時における熱ドリフトや振動によるノイズを抑え、かつ、位置決め精度が高い電子顕微鏡装置および試料ステージ機構を提供できる。
次に、添付した各図を参照し、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本発明による一実施形態の電子顕微鏡装置1を示す概略構成図である。
この電子顕微鏡装置1は、試料室2と、試料室2の上部に連接された鏡筒26と、試料室2の下部に連接された真空ポンプ30と、干渉計19と、ステージ駆動装置50と、制御装置40と、表示装置41とを具備している。
鏡筒26は、電子源から電子を引き出し電子線21として出射する電子銃20と、電子銃20から出射された電子線21を集束するコンデンサレンズ27と、制御装置40の制御により電子線21の軌道を偏向させる偏向器22と、電子線21を試料であるウェーハ17に収束させる対物レンズ28と、ウェーハ17から放射される二次電子24を取り込んで検出信号を生成する二次電子検出器25と、を具備している。二次電子検出器25の代わりに、または二次電子検出器25に加えて、ウェーハ17からの反射電子を検出する反射電子検出器(図示せず)を具備してもよい。
なお、本説明において、電子線21の光軸方向をZ方向(一次電子の進行方向を正)とし、Z方向に垂直な一方向をY方向(図1の右手方向を正)とし、Z方向およびY方向に対し垂直な一方向を、X方向(図1の紙面を貫いて垂直上方を正)とする。
欠陥検査装置42は、電子顕微鏡装置1と連携して動作する装置であり、所定の欠陥のあるウェーハ17上の部位の座標などの情報を制御装置40に提供する。
制御装置40は、二次電子検出器25によって生成された検出信号を信号処理し、画像信号または画像データを生成して、表示装置41へ送る。また、制御装置40は、欠陥検査装置42から取得した情報を基に、観察撮像すべき部位の座標を、順次、ステージ駆動装置50へ送り、その撮像を行えるようにする。
表示装置41は、制御装置40から送られた画像信号または画像データを基に、視野内のウェーハ17の画像を表示する。
真空ポンプ30は、試料室2内を真空引きし、所定の真空度に保つ。
試料室2内には、試料ステージ機構3が設置されている。試料ステージ機構3は、試料室2内の床面から上方(鏡筒26に近い方)へ向かって、ベース4と、Xベース5と、Yベース6と、を積み重ねて構成されている。
Yベース6には、X方向に延在するバーミラー18が設置されている。
干渉計19は、例えばレーザ干渉計であり、バーミラー18との距離を計測することにより、Yベース6のY方向に関する位置を読み取る。
同様に、Xベース5には、Y方向に延在するバーミラー(図示せず)が設置されている。
別の干渉計(図示せず)は、このバーミラー(図示せず)との距離を計測することにより、Xベース5のX方向に関する位置を読み取る。
Yベース6は、Xベース5上にY方向に延在するY滑り案内7によってその軌道が定まり、所定方向(Y方向)に沿って往復移動させることができる。Yベース6は、Yロッド9により押し引きされることにより、Xベース5上を移動する。Yロッド9は、Yボールネジ8の回転によって、往復直線移動する。Yボールネジ8は、パルスモータ14の真空シールを施したシャフト13に結合され、パルスモータ14の運転に伴って回転する。
Yベース6に設けられたガイド部11と、Yロッド9に設けられたピン10との間は、わずかにギャップ12が空いているため、Yベース6と、Yロッド9との連結を機械的に切り離すことができる。ギャップ12の幅は、例えば、50[μm]である。
ベース4上には、Y滑り案内7と直角に交差し、同様の構成を有するX滑り案内15が延在し、Xベース5はX滑り案内15に沿って移動可能である。Xベース5においても同様にガイド部(図示せず)とピン(図示せず)との間にギャップ(図示せず)があり、Xボールネジ(図示せず)の回転によって、往復直線移動する。Xボールネジ(図示せず)は、パルスモータ(図示せず)のシャフト(図示せず)に結合され、パルスモータ(図示せず)の運転に伴って回転する。
このように、Xベース5の移動機構とYベース6の移動機構とは、その移動方向が異なるほかは、基本的に同一の構成であるので、これらをステージ110と総称することとする。また、単にロッドという場合、Xロッド(図示せず)およびYロッド9のいずれか、または、総称を意味する。
Yベース6の上面には、試料ホルダ16が搭載されている。また、試料ホルダ16上には、ウェーハ17が固定または載置されている。また、Yベース6上には、ステージ位置制御用にバーミラー18を取り付け、干渉計19を用いて位置測定が行なわれる。
ステージ駆動装置50は、干渉計19によって測定された試料ステージ機構3の位置に基づいて、パルスモータ14を制御して、Y方向のステージ110の位置制御を行う。ステージ駆動装置50は、同様に、X方向のステージ110の位置制御も行う。
Xベース5にはピエゾ素子104(図4参照)を用いたブレーキ101が搭載されていて、ブレーキング時および位置補正時に、ベース4に取り付けられたブレーキレール102を挟み込んで動作する。
同様に、Yベース6において同様なブレーキ(図示せず)が搭載され、Xベース5において同様なブレーキレール(図示せず)が搭載されている。
試料ステージ機構3を搭載したレビュー用の電子顕微鏡装置1によって、ウェーハ17の欠陥を評価する手順例は、おおよそ次の通りである(図1参照)。
まず、制御装置40は、評価対象となりうる欠陥がウェーハ17上のどの位置にあるかを欠陥検査装置42から取得し、内部の記憶部(図示せず)に、その座標を予め登録する。
次に、制御装置40は、その座標で特定される欠陥の中から、評価すべき欠陥および評価条件を決定する。
評価するに際して、ステージ駆動装置50は、制御装置40から評価すべき欠陥の部位まで、パルスモータ14を駆動し、ステージ110を移動させる。そして、鏡筒26内の電子光学系は、電子線21をウェーハ17上に照射し、偏向器22は、電子線21を偏向させてウェーハ17上の視野内を走査する。
電子線21の照射によってウェーハ17から放出された二次電子(または反射電子)は、二次電子検出器25で検出される。得られた検出信号を基に、制御装置40は、数万倍から数十万倍の二次電子像(または反射電子像)を生成し、表示装置41に表示させる。制御装置40は、この二次電子像のコントラストの変化から欠陥を認識し、所定の欠陥の検出および画像取得を行う。
その後、次の指定位置に移動し、同様に画像収得を繰り返し行う。
次に、図2から図6までを参照し、本実施形態のステージ110の位置決め方法について説明する。
図3は、ステージ110を位置決めする概念を示した説明図である(適宜、図2参照)。
図3(a)に示すように、本実施形態では、開始位置Aにあるステージ110(Yベース6;図1参照)を、目標位置Cへ移動させるために、(1)まず、仮目標位置Bへ移動させた後、目標位置Cへ移動させる。仮目標位置Bは、開始位置Aから目標位置Cを見たとき、目標位置Cより遠方であり、具体的には、目標位置Cを所定量(オフセット値Lo)だけオーバシュートした位置である。
ここでは、一例として、オフセット値Loを、200[μm]とし、開始位置Aの座標を、(0,0)[μm]とし、目標位置Cの座標を、(700,500)[μm]とする。したがって、この場合、仮目標位置Bの座標は、(900,700)[μm]となる。その後、ガイド部11とピン10との機械的な結合を分離するため、微小なオフセット量だけロッドを引き戻して、目標位置Cに位置決めする。
詳細に説明すると、まず、ステージ駆動装置50は、干渉計19を制御し、ステージ110の開始位置Aを検出する(図2のステップS10)。ここで、開始位置Aの座標は、(0,0)[μm]とする。
ここで、図3(b)を参照し、Yロッド9の先端のピン10とYベース6のガイド部11との位置関係について説明する。
ガイド部11には、幅Lgの溝が形成されている。この溝に、直径Rpのピン10が係合している。ここで、(ガイド部11の溝の幅Lg)は、(ピン10の直径Rp)よりも大きくしておく。このため、ガイド部11の溝にピン10が係合しているとき、ガイド部11とピン10との間に、ギャップ12が形成される。このギャップ12は、おのおの、幅g1、幅g2を有する。例えば、ガイド部11の溝の幅Lgを13.05[mm]とし、ピン10の直径Rpを13[mm]としたとき、このギャップ12の幅g1および幅g2の合計値は、0.05[mm](50[μm])となる。
図3(b)に示す状態では、ピン10は、ガイド部11の両側面から離れている。すなわち、ステージ110(図1参照)と駆動機構の間は機械的に結合を分離された状態となっている。この状態は、図3(e)も同じであり、その理由については、図3(e)を用いて後述する。ここで、ギャップ12の幅g1が30[μm]であり、ギャップ12の幅g2が20[μm]であるとする。これらの値は、実際の装置で実験的に求めることができる。
次に、ステージ駆動装置50は、制御装置40の制御により、目標位置Cの座標を設定する(図2のステップS20)。目標位置Cは、あらかじめ、パターン形状の評価方法により、次に評価すべき位置の座標データが制御装置40に登録されているので、この登録されたデータを読み込んで設定を行う。ここで、目標位置Cは、座標(700,500)[μm]であるとする。
次に、ステージ駆動装置50は、仮目標位置Bの座標を算出する(図2のステップS30)。仮目標位置Bは、開始位置Aから目標位置Cを見たとき、目標位置Cよりも遠方の位置であり、目標位置Cを所定量(オフセット値Lo)だけオーバシュートした位置である。例えば、オフセット値Loが200[μm]である場合、仮目標位置Bの座標は、(900,700)[μm]となる。
次に、ステージ駆動装置50は、パルスモータ14を駆動して、ステージ110を、仮目標位置Bへ移動させる(図2のステップS40)。X方向に関して、ステージ110をX軸方向に移動させるパルスモータ(図示せず)を、ステージ110の移動量が900[μm]に相当する回転量だけ回転させる。同様にして、Y方向に関して、ステージ110をY軸方向に移動させるパルスモータ14(図1参照)を、ステージ110の移動量が700[μm]に相当する回転量だけ回転させる。
仮目標位置Bにステージ110を移動後、ステージ駆動装置50は、干渉計19(X方向については図示せず)を用いて、現在位置を検出する。ここで、仮目標位置Bに移動が完了した時点では、図3(c)に示すように、ピン10は、ガイド部11の一方の側面11aに押し付けられている。ここで、図3(b)に示したように、ピン10は、ガイド部11の両側面から離れており、ギャップ12の幅g2があるため、このギャップ12の幅g2(20[μm])だけ、移動量が少なくなるため、移動後の仮目標位置Bの実際の座標は、(880,680)[μm]となる。
次に、ステージ駆動装置50は、パルスモータ14を駆動して、ステージ110を目標位置Cへ移動させる(図2のステップS50)。ここで、仮目標位置Bの座標が(880,680)[μm]であり、目標位置Cの座標が(700,500)[μm]であるとすると、本来の移動量は、X方向に(−180[μm])、Y方向に(−180[μm])である。しかし、図3(d)に示すように、目標位置Cにおいては、ピン10は他方のガイド部11の側面11bに接触する状態となるため、さらに、50[μm]の移動量が必要となるので、パルスモータ14を駆動して、X方向に(−230[μm])、Y方向に(−230[μm])移動させることにより、ステージ110が目標位置Cに移動する。
次に、ステージ駆動装置50は、ステージ110が許容範囲内に位置しているか否かを判定する(図2のステップS60)。すなわち、目標位置Cに移動後、そのときのステージ110の位置を干渉計19などにより測定する。ステージ駆動装置50は、目標位置Cに対して、許容範囲を規定する距離Lpが設定されている。そして、実際の位置が、許容範囲内であるか否かを判定する。許容範囲は、当初設定した目標位置Cの座標に対して、例えば、±5[μm]の範囲内とする(すなわち、Lp=10[μm])。許容範囲内に位置していない場合には、図2のステップS50に戻り、再度、目標位置Cに移動する手順を繰り返す。
許容範囲内にあるときは、ステージ駆動装置50は、パルスモータ14(図1参照)を駆動して、ロッドを所定の引戻距離Lrだけ引き戻して(図2のステップS70)、ピン10とガイド部11を切り離す。引戻距離Lrは、ギャップ12の幅g1および幅g2の合計値よりも少ない値に設定しておく。この例では、引戻距離Lrは、例えば、X方向に30[μm]とし、Y方向に30[μm]とする。これにより、図3(e)に示すように、ピン10は、ガイド部11の両側面から離れた状態となる。
以上説明したように、駆動用のロッド(XロッドおよびYロッド9)がテーブル(Xベース5およびYベース6)から機械的に分離されているため、ボールネジ(XボールネジおよびYボールネジ8)の温度の昇降によりロッドが伸縮しても、熱によるドリフトが発生しない。
次に、図4を参照して、ステージ110のブレーキングおよび詳細位置補正方法について説明する。
図4(a)および図4(d)はステージ110とブレーキ101およびステージ駆動装置50の位置関係を示している。ステージ110にはバーミラー18およびブレーキ101が取り付けられ、ブレーキ101にはピエゾ素子104が取り付けられている。
図5は、ピエゾ素子104について入力電圧に対する伸長量の関係の一例を示すグラフである。
ピエゾ素子104は、印加電圧が高いほど、伸長量が大きいことが分かる。ピエゾ素子104は、印加電圧によって伸長量が一義的に決定されることが好ましいことから、ヒステリシスの小さいものを選択するとよい。
ロッドの引き戻しを行い(図2のステップS70)、その直後、図4(b)に示すように、ステージ駆動装置50は、ピエゾ素子104に電圧を印加し、ピエゾ素子104を両方同時に伸長させて、ベース4に取り付けられたブレーキレール102を挟み込んで押圧し、ブレーキングを行う(図2のステップS80)。この動作は、X軸およびY軸について、同時に行う。
次に、ステージ駆動装置50は、バーミラー18および干渉計19を用いて、現在のステージ110の位置をリアルタイムに検出する(図2のステップS90)。ステージ駆動装置50は、その検出結果から、ドリフトが生じたか否かを判断する(図2のステップS100)。ここで、ステージ110の現在位置がドリフトや振動などにより変化していない場合(図2のステップS100のNo)、図2のステップS90以降の処理を繰り返す。
ここで、ステージ110の現在位置がドリフトや振動などにより変化している場合(図2のステップS100のYes)、ステージ駆動装置50は、印加電圧を変化させて、ピエゾ素子104,104をドリフト方向と逆方向に伸縮させる。ここで、ドリフト方向は進行方向に発生する可能性が高いため、進行方向と直交する軸(X方向のドリフトであればY軸)のピエゾ素子104を伸縮させることになる(図4(c))。例えば、レーザの読み込みが1[ms]ごとに実施されるとして、ブレーキング開始を0[ms]としたときに、1[ms]までのドリフト量が(X,Y)=(10,15)[nm]と求められた場合、Xブレーキに搭載されているピエゾ素子104をドリフト方向とは逆に±15[nm]、Yブレーキに搭載されているピエゾ素子104を±10[nm]伸縮させることでドリフトを補償する(図2のステップS110)。そして、図2のステップS90以降の処理を繰り返す。
これにより、ロッドの引き戻し後に発生するドリフト、振動の低減および補正が可能となり、ノイズの少ない二次電子像を得ることが可能となる。
図6(a)は、本実施形態のステージ110の移動を模式的に示すグラフであり、図6(b)は、比較例のステージ(図示せず)の移動を模式的に示すグラフである。
比較例の電子顕微鏡装置は、ピエゾ素子104を用いたブレーキ101を有していないほかは、本実施形態の電子顕微鏡装置1と同様の構成である。
図6(a)に示すように、本実施形態の電子顕微鏡装置1では、ステージ110が所定の減速開始位置に到達したら、ステージ駆動装置50は、ブレーキ101のピエゾ素子104に電圧を印加するので、ステージ110が減速し始める。減速開始位置は、ブレーキ101の能力、ステージ110の最高速度、ステージ110の慣性質量などを勘案して、停止目標位置においてステージ110の速度が充分に低くなるように決定される。
ステージ110が停止目標位置に達するとき、ステージ駆動装置50はさらなる電圧をピエゾ素子104に印加するので、ブレーキ101は、ステージ110が完全に停止するようにブレーキングを行う。これとほぼ同時に、ロッドの引き戻しが行われ、ロッドとステージ110とが機械的に分離される。
このように、ピエゾ素子104を用いたブレーキ101によって、ロッドの引き戻しと同時にステージ110を停止できるので、ステージ110の停止時における熱ドリフトや振動によるノイズを抑え、かつ高精度な位置決め制御装置を用いた電子顕微鏡装置1を得ることができる。
図6(b)に示すように、比較例の電子顕微鏡装置では、ブレーキ101は、仮目標位置Bで減速を開始し、目標位置Cに到着後、ロッドの引き戻しを行っている。これにより、ロッドの熱ドリフトは発生しないが、ステージ110や試料室2のたわみなどによるドリフトが発生し、位置ズレが生じる可能性があった。
本実施形態によれば、次のような効果が得られる。
(1)ステージ110を移動させている間、ブレーキングが解除され、慣性ドリフト防止のための摩擦力を掛けないため、ステージ110を高速に移動させても、振動を抑制できる。
(2)ステージ110を移動させている間、ブレーキングが解除され、ブレーキパッドとしても作用するピエゾ素子104とブレーキレール102とが接触しないため、試料室2内の発塵が少なくて済む。
(3)ブレーキキャリパ103の形状が単純であり、ブレーキ101の剛性を高くできるため、ステージ110のドリフトを小さくできる。
(4)ステージ110を停止させているとき、仮にドリフトが生じても、ステージ駆動装置50の制御により複数のピエゾ素子104がおのおの伸縮するので、ドリフトが補償され、正確な位置決めが維持される。
本発明は、半導体素子製造分野における検査評価用の電子顕微鏡に用いる試料ステージ機構に用いるのに好適である。
本発明による一実施形態の電子顕微鏡装置を示す概略構成図である。 本発明の一実施形態による電子顕微鏡装置におけるステージの位置決め制御の内容を示すフローチャートである。 本発明の一実施形態によるステージを位置決めする概念を示した説明図である。 本発明の一実施形態によるステージのブレーキングおよび詳細位置補正方法を示す説明図である。 ピエゾ素子について入力電圧に対する伸長量の関係の一例を示すグラフである。 本実施形態のステージの移動と、比較例のステージの移動とを比較して模式的に示すグラフである。
符号の説明
1 電子顕微鏡装置
2 試料室
3 試料ステージ機構
4 ベース
5 Xベース
6 Yベース
7 Y滑り案内
8 Yボールネジ
9 Yロッド
10 ピン
11 ガイド部
11a,11b 側面
12 ギャップ
13 シャフト
14 パルスモータ
15 X滑り案内
16 試料ホルダ
17 ウェーハ
18 バーミラー
19 干渉計
20 電子銃
21 電子線
22 偏向器
24 二次電子
25 二次電子検出器
26 鏡筒
27 コンデンサレンズ
28 対物レンズ
30 真空ポンプ
40 制御装置
41 表示装置
42 欠陥検査装置
50 ステージ駆動装置
101 ブレーキ
102 ブレーキレール
103 ブレーキキャリパ
104 ピエゾ素子
110 ステージ

Claims (6)

  1. 第1の案内機構に沿って第1の方向に移動可能な第1のステージおよび前記第1のステージに備えられた第2の案内機構に沿って前記第1の方向と垂直な第2の方向に移動可能な第2のステージを含む試料ステージ機構と、前記第1のステージおよび前記第2のステージを移動させるステージ駆動機構と、前記第1のステージをブレーキングする第1のブレーキ機構と、前記第2のステージをブレーキングする第2のブレーキ機構と、前記第1のステージの位置を読み取る第1の測距機構と、前記第2のステージの位置を読み取る第2の測距機構と、を具備した電子顕微鏡装置であって、
    前記第1のブレーキ機構は、
    前記第1のステージが移動可能な方向に沿って敷設された第1のブレーキレールと、
    前記第1のブレーキレールの両側に位置するように前記第1のステージに備えられた第1の一対のピエゾ素子と、
    を具備し、
    前記第2のブレーキ機構は、
    前記第2のステージが移動可能な方向に沿って敷設された第2のブレーキレールと、
    前記第2のブレーキレールの両側に位置するように前記第2のステージに備えられた第2の一対のピエゾ素子と、
    を具備し、
    前記ステージ駆動機構は、さらに、前記第1のステージおよび前記第2のステージの停止時、前記第1の一対のピエゾ素子が伸長し前記第1のブレーキレールを押圧するように当該第1のピエゾ素子への印加電圧を変化させ、前記第2の一対のピエゾ素子が伸長し前記第2のブレーキレールを押圧するように当該第2の一対のピエゾ素子への印加電圧を変化させ、
    前記ステージ駆動機構は、前記第1のステージおよび前記第2のステージの停止時、前記第1の測距機構によって読み取られた前記第1のステージの位置に応じて前記第2のピエゾ素子のおのおのへの印加電圧を変化させ、前記第2の測距機構によって読み取られた前記第2のステージの位置に応じて前記第1のピエゾ素子のおのおのへの印加電圧を変化させ、前記第1のステージおよび前記第2のステージを所定の移動目標へ微動させる
    ことを特徴とする電子顕微鏡装置。
  2. 前記ステージ駆動機構は、おのおのの前記ピエゾ素子への印加電圧を独立して変化させ得ることを特徴とする請求項1に記載の電子顕微鏡装置。
  3. 前記ステージ駆動機構は、前記第1のステージまたは前記第2のステージにギャップを介して係合していることを特徴とする請求項1に記載の電子顕微鏡装置。
  4. 前記ステージ駆動機構は、前記第1のステージまたは前記第2のステージを所定の目標位置まで移動させる場合、前記目標位置より遠方の仮目標位置へ移動させた後、前記目標位置へ引き戻すことを特徴とする請求項1に記載の電子顕微鏡装置。
  5. 第1の案内機構に沿って第1の方向に移動可能な第1のステージおよび前記第1のステージに備えられた第2の案内機構に沿って前記第1の方向と垂直な第2の方向に移動可能な第2のステージを含む試料ステージ機構と、前記第1のステージおよび前記第2のステージを移動させるステージ駆動機構と、を具備した電子顕微鏡装置に備えられ、前記第1のステージをブレーキングする第1のブレーキ機構と、前記第2のステージをブレーキングする第2のブレーキ機構と、前記第1のステージの位置を読み取る第1の測距機構と、前記第2のステージの位置を読み取る第2の測距機構と、からなるブレーキ機構であって、
    前記第1のブレーキ機構は、
    前記第1のステージが移動可能な方向に沿って敷設された第1のブレーキレールと、
    前記第1のブレーキレールの両側に位置するように前記第1のステージに備えられた第1の一対のピエゾ素子と、
    を具備し、
    前記第2のブレーキ機構は、
    前記第2のステージが移動可能な方向に沿って敷設された第2のブレーキレールと、
    前記第2のブレーキレールの両側に位置するように前記第2のステージに備えられた第2の一対のピエゾ素子と、
    を具備し、
    前記ステージ駆動機構は、さらに、前記第1のステージおよび前記第2のステージの停止時、前記第1の一対のピエゾ素子が伸長し前記第1のブレーキレールを押圧するように当該第1のピエゾ素子への印加電圧を変化させ、前記第2の一対のピエゾ素子が伸長し前記第2のブレーキレールを押圧するように当該第2の一対のピエゾ素子への印加電圧を変化させ、
    前記ステージ駆動機構は、前記第1のステージおよび前記第2のステージの停止時、前記第1の測距機構によって読み取られた前記第1のステージの位置に応じて前記第2のピエゾ素子のおのおのへの印加電圧を変化させ、前記第2の測距機構によって読み取られた前記第2のステージの位置に応じて前記第1のピエゾ素子のおのおのへの印加電圧を変化させ、前記第1のステージおよび前記第2のステージを所定の移動目標へ微動させる
    ことを特徴とするブレーキ機構。
  6. 前記ステージ駆動機構は、前記第1のステージまたは前記第2のステージを所定の目標位置まで移動させる場合、前記目標位置より遠方の仮目標位置へ移動させた後、前記目標位置へ引き戻すことを特徴とする請求項に記載のブレーキ機構。
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