JP5203781B2 - 試料ステージ装置及びその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、試料を保持する試料ステージに関し、特に、XYテーブルを備えた試料ステージ装置における位置決め技術に関する。
精密加工機器、検査装置では、試料を保持する試料ステージを用いる。このような試料ステージでは、高速移動と同時に高精度の位置決めが要求される。このような試料ステージを用いる機器の例に、電子顕微鏡等がある。
特許文献1に記載のステージでは、ステッピングモータと送りねじによる駆動機構と、オープンループ制御により、高速かつ高精度な位値決めを実現している。この駆動機構では、送りねじの熱膨張によるステージの移動を回避するためにステージのテーブルと送りネジの結合部にギャップを設ける。それによって、機械的に送りねじとテーブルを結合及び分離を行っている。
位置ずれを補正する位置決め制御方法として、テーブルの移動を2段階に分け、高速移動工程と低速移動工程の2つの工程を実施する方法がある。低速移動工程では、位置検出器によってステージ位置を監視しつつ指定した位置で駆動を停止させる。こうして、位置ずれを補正し高精度な位置決めを実現することができる。
特開2007−80660号公報
しかしながら、特許文献1記載のステージ位置決め制御では、高速移動工程後に、ステージ結合部におけるギャップに起因してテーブルが慣性力によって移動し、位置ずれが生じる。この高速移動工程後に生じる位置ずれはテーブルの移動条件(テーブルの慣性、移動距離、移動速度等)やブレーキ力に影響される。そのため、複数軸のテーブルを有する装置の場合、テーブル毎に位置ずれ量に差が生じるだけでなく、テーブルが移動するたびに位置ずれ量に差が生じる。
すなわち、高速移動工程後に実施する低速移動工程では、移動距離が常に変化する。そのため、次に挙げる2点の課題がある。(1)複数軸のテーブルを有するステージ装置の場合、一方のテーブルの位置決めが終了しているにもかかわらず、他方のテーブルの位置決めが終了していない。そのため、位置決めに無駄時間が発生する。(2)複数軸のテーブルが同時に位置決めを完了しないため、一方のテーブルの移動による慣性によって、位置決めが完了した他方のテーブルに位置ずれを引き起こす。
このような無駄時間と位置ずれ量は、テーブルの高速化、及び、大型化が進むと、慣性の増加によって、更に大きくなる可能性がある。
本発明の目的は、位置ずれ量を増加させることなく、位置決め時間を低減することができるステージ装置を提供することにある。
本発明によると、テーブルを、第1の移動速度によって高速移動目標位置まで移動させる高速移動工程と、テーブルを第1の移動速度より遅い第2の移動速度によって低速位置決め工程開始位置まで移動させる位置ずれ補正工程と、テーブルを第2の移動速度より遅い第3の移動速度によって目標位置まで移動させる低速位置決め工程と、を行う。低速位置決め工程が終了した後に、モータに接続されたロッドを戻すことによって、ロッド側のピンをテーブル側の凹部より離す。
本発明によれば、位置ずれ量を増加させることなく、位置決め時間を低減することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明による試料ステージ装置の位置決め制御技術について詳細に説明する。
図1Aは、本発明による試料ステージ装置の例を示す。本例の試料ステージ装置101は、ステッピングモータ駆動方式によるXYテーブルを有する。試料ステージ101は、ベース102、Xテーブル103、及び、Yテーブル104を有する。Xテーブル103は、X方向案内機構105によってX方向に移動可能であり、Yテーブル104は、Y方向案内機構106によってY方向に移動が可能である。Xテーブル103とYテーブル104は、互いに独立的に移動する。
Xテーブル103の駆動機構として、Xボールネジ107、Xロッド108及びステッピングモータ113が設けられている。ステッピングモータ113によってXボールネジ107を回転させると、Xロッド108が直線運動を行い、Xテーブル103は、X方向に沿って押し引きされる。同様にYテーブル104の駆動機構として、Yボールネジ109、Yロッド110及びステッピングモータ113が設けられている。ステッピングモータ113によってYボールネジ109を回転させると、Yロッド110が直線運動を行い、Yテーブル104は、Y方向に沿って押し引きされる。
Xテーブル103及びYテーブル104には、それぞれアクティブブレーキ114が取り付けられている。アクティブブレーキ114には、圧電素子が組み込まれており、圧電素子への印加電圧を調整することによってブレーキ力を調整することができる。
尚、テーブルの移動速度が比較的大きい場合には、その慣性力が比較的大きいから、ステッピングモータ113を停止し、アクティブブレーキ114をオンにしても、テーブルは直ちに停止することなく、所定の距離だけ移動してから停止する。しかしながら、テーブルの移動速度が比較的小さい場合には、その慣性力は比較的小さいから、ステッピングモータ113を停止し、アクティブブレーキ114をオンにすると、テーブルは直ちに停止する。
ここでは、Xテーブル103に取り付けられたアクティブブレーキ114のみを示し、Yテーブル104に取り付けられたアクティブブレーキ114の図示は省略されている。
Yテーブル104上には試料ホルダ115が搭載され、試料ホルダ115には試料116が固定される。本例では、試料116は半導体ウエハである。本発明による試料ステージ装置は、電子顕微鏡に用いることができるが、電子顕微鏡以外の精密機器に使用することができる。
図1Bを参照して、Xロッド108とXテーブル103の間の結合部120の構造を説明する。Xロッド108の先端にはピン111が取り付けられている。一方、Xテーブル103には凹部121が設けられている。Xテーブル103の凹部121に、Xロッド108のピン111が挿入されている。ピン111の外径をd、凹部121の内径をDとする。本例では、D−d=50μmである。従って、ピン111の外面と、凹部121の内面の間の距離、即ち、隙間は25μmとなる。
図2A、図2B及び図2Cを参照して、Xロッド108によってXテーブル103を移動させる動作を説明する。図2Aに示すように、Xロッド108とXテーブル103は共に矢印にて示す方向に移動している。このとき、ピン111は、Xテーブル103の凹部121の前方の内面121Aに係合している。図2Aの状態でステッピングモータ113が停止し、Xロッド108が停止したとする。テーブルの移動速度が比較的大きい場合には、その慣性力が比較的大きいから、Xロッド108を停止させ、アクティブブレーキ114をオンにしても、テーブルは直ちに停止しない。従って、図2Bに示すように、Xテーブル103は所定の距離だけ移動してから停止する。従って、ピン111は、Xテーブル103の凹部121の前方の内面121Aより離れる。
しかしながら、テーブルの移動速度が比較的小さい場合には、その慣性力は比較的小さいから、Xロッド108を停止させ、アクティブブレーキ114をオンにすると、テーブルは直ちに停止する。従って、図2Aに示すように、ピン111は、Xテーブル103の凹部121の前方の内面121Aに接触している。そこで、Xロッド108を反対方向に移動させる。それによって、図2Cに示すように、ピン111は、Xテーブル103の凹部121の前方の内面121Aより離れる。こうして、Xロッド108とXテーブル103は離れているから、ネジ107の熱変形及び振動が、Xロッド108からXテーブル103に伝達されることはない。
本発明によると、高速移動工程、位置ずれ補正工程、及び、低速位置決め工程の3つの工程により、テーブルの位置決めを行う。最後の低速位置決め工程では、テーブルの移動速度が十分小さく、その慣性力は十分小さい。従って、ステッピングモータ113を停止すると、アクティブブレーキ114の作用によって、テーブルは直ちに停止する。従って、図2Aに示すように、テーブルが停止したとき、ピン111は、Xテーブル103の凹部121の前方の内面121Aに接触している。そこで、Xロッド108を反対方向に移動させる。それによって、図2Cに示すように、ピン111は、Xテーブル103の凹部121の前方の内面121Aより離れる。このとき、ピン111と凹部121の内面121A、121Bの間の隙間は、それぞれ25μmとなる。
ここでは、Xロッド108とXテーブル103の間の結合部について説明したが、Yロッド110とYテーブル104の間の結合部についても同様である。
図3を参照して、本発明によるステージ装置の位置決め制御機構の例を説明する。試料ステージ101は、ベース102、Xテーブル103、及び、Yテーブル104を有する。Xテーブル103には結合部120を介して、Xロッド108が接続されている。Xロッド108は、ステッピングモータ113によって駆動される。
本例によると、位置決め制御機構は、バーミラー201、レーザー干渉計202及び制御装置203を有する。レーザー干渉計202は、レーザー光をバーミラー201に照射し、バーミラー201からの反射光を検出し、距離を測定する。制御装置203は、レーザー干渉計202によって得られた距離、即ち、現在位置に基づいてステッピングモータ113及びアクティブブレーキ114を制御し、Xテーブル103の位置を制御する。アクティブブレーキ114のブレーキ力を制御するには、アクティブブレーキ114に組み込まれた圧電素子への印加電圧を調整すればよい。
ここでは、Xテーブル103の位置制御を説明したが、Yテーブル104の位置制御も同様である。本例では、バーミラー201とレーザー干渉計202を用いて、Xテーブル103の位置を測定したが、他の位置測定装置を用いてもよい。
図4を参照して、本発明のステージ装置におけるテーブルの位置制御方法の例を説明する。本発明によると、高速移動工程、位置ずれ補正工程、及び、低速位置決め工程の3つの工程により、テーブルの位置決めを行う。ステップS301において、目標位置、高速移動目標位置、低速位置決め工程開始位置の設定を行う。目標位置は、ステージが最終的に到達すべき位置の座標である。目標位置は、予め登録された場合もあるが、オペレータによる手入力、カーソルによる指定等によって設定してよい。
高速移動目標位置は、高速移動工程によって到達すべき位置であり、目標位置より所定のオフセット量だけ手前の位置に設定する。高速移動目標位置のオフセット量は、凹部121の内径Dとピン111の外径dの差D−d=50μmに等しいか、又は、それより大きい値とする。本例では、高速移動目標位置のオフセット量は100μmとする。これは、高速移動工程の終了時に、ステッピングモータ113を停止させても、テーブルが慣性力によって移動するが、目標位置に到達することを防止するためである。
低速位置決め工程開始位置は、低速位置決め工程を開始するときの位置である。低速位置決め工程開始位置は、目標位置と高速移動目標位置の間に設定する。ここでは低速位置決め工程開始位置を、目標位置より所定のオフセット量だけ手前の位置に設定する。低速位置決め工程開始位置のオフセット量は、30μmである。本例のテーブルの位置決め制御では、テーブルを片軸方向のみに移動させる場合でも、高速移動目標位置と低速位置決め工程開始位置を設定する。従って、常にXテーブル103とYテーブル104の両者の移動が必要である。
ステップS302からステップS305は、高速移動工程である。ステップS302において、制御装置203はレーザー干渉計202によって試料ステージ101の現在位置を検出する。次に、現在位置から、高速移動目標位置までの距離を算出する。算出した距離から、高速移動工程における移動量を算出する。この移動量に対応したパルス数をステッピングモータ113に送る。それによって、Xテーブル103は高速移動を行う。高速移動工程におけるXテーブル103の移動速度は、250mm/sである。
次にステップS303において、ステッピングモータ113を停止する。高速移動工程では、X及びYテーブルの移動速度は比較的大きい。そのため、ステッピングモータ113を停止しても、直ちに、X及びYテーブルは停止しない。図2Bにて示したように、X及びYテーブルは、ピン111と凹部121の間の隙間の範囲で移動する。ステッピングモータ113を停止すると同時に、アクティブブレーキをONにする。このときのブレーキ力は15N程度であり、一定である。本例では、アクティブブレーキをONにしても、直ちにブレーキ力の最大値を発動させない。その理由は次の2点である。(1)急激なブレーキ力を発動させると、ステージの姿勢が変形する。それを回避する必要がある。(2)ブレーキ部品へ急な負荷を印加すると、ブレーキ部品の磨耗が増加する。それを回避する必要がある。そのため本発明では、高速移動工程の終了直後に、アクティブブレーキをONにし、15Nのブレーキ力を発生させる。位置ずれ補正工程(ステップS306〜ステップS309)にて、ブレーキ力を徐々に増加させる。低速位置決め工程に到達した時に、ブレーキ力の最大値(30N)を発生させる。
次にステップS304において、制御装置203はレーザー干渉計202によってXテーブル103の現在位置を検出する。更に、目標位置に対するXテーブル103の現在位置の偏差を求める。この偏差が、30μm以上であるか否かを判定する。即ち、Xテーブル103が、低速位置決め工程開始位置に達しているか否かを判定する。この偏差が、30μm以上である場合には、即ち、低速位置決め工程開始位置に達していない場合には、Xテーブル103の高速移動工程を終了する。この偏差が、30μm未満である場合には、即ち、Xテーブル103が低速位置決め工程開始位置を超えている場合には、Xテーブル103を元の位置に戻して、再度、高速移動工程を実施する。Xテーブル103が目標位置に近づき過ぎている場合には、次の位置ずれ補正工程を実行することができないからである。
次にステップS305において、Xテーブル103とYテーブル104に対して、高速移動工程を終了しているか否かを判定する。Xテーブル103とYテーブル104に対して、高速移動工程が終了している場合には、次に、位置ずれ補正工程に移行する。
ステップS306からステップS309は位置ずれ補正工程である。ステップS306において、制御装置203はXテーブルの移動を行う。位置ずれ補正工程におけるXテーブルの移動速度は10mm/sである。位置ずれ補正工程では、X及びYテーブルの移動速度は比較的小さい。そのため、ステッピングモータ113を停止すると、直ちに、X及びYテーブルは停止する。本例では、制御装置203は、Xテーブルの移動開始と同時に、レーザー干渉計202によってXテーブル103の現在位置の監視を開始する。
尚、制御装置203は、Xテーブルの移動開始と同時に、アクティブブレーキ114への印加電圧を増加させる。即ち、ブレーキ力を増加させる。制御装置203は、目標位置に対するとXテーブルの現在位置の偏差を求め、偏差に基づいて、アクティブブレーキ114への印加電圧を調整する。Xテーブルが、低速位置決め工程開始位置に到達したとき、ブレーキ力が最大となるように、ブレーキ力を増加させる。尚、ブレーキ力の最大値は、30Nである。
次にステップS307において、制御装置203は、Xテーブルの現在位置を測定し、Xテーブルが低速位置決め工程開始位置に到達したか否かを判定する。Xテーブルが低速位置決め工程開始位置に到達したら、ステップS308に進む。Xテーブルが低速位置決め工程開始位置に到達していない場合には、ステップS306に戻り、Xテーブルの移動を継続する。
次にステップS308において、ステッピングモータ113を停止し、Xテーブルを停止させる。Xテーブルの移動速度は十分小さく且つブレーキ力は最大となっている。そのため、ステッピングモータ113を停止すると、直ちに、Xテーブルは停止する。
次にステップS309において、Xテーブル103とYテーブル104に対して、位置ずれ補正工程が終了しているか否かを判定する。Xテーブル103とYテーブル104に対して、位置ずれ補正工程が終了している場合には、低速位置決め工程に移行する。
ステップS310からステップS311は低速位置決め工程である。ステップS310において、制御装置203は、Xテーブル103とYテーブル104を移動させる。移動速度は、両者とも1mm/sである。制御装置203は、Xテーブルの移動開始と同時に、レーザー干渉計202によってXテーブル103の現在位置の監視を開始する。
本例によると、Xテーブル103とYテーブル104が同時に、目標位置に到達するように、Xテーブル103とYテーブル104の移動開始時刻を設定する。制御装置20は、Xテーブル103とYテーブル104の現在位置を測定し、目標位置に対する現在位置の偏差をそれぞれ求める。この偏差に基づいて、Xテーブル103とYテーブル104の移動開始時刻を設定する。
次にステップS311において、制御装置203は、Xテーブル103とYテーブル104の現在位置を測定し、Xテーブル103とYテーブル104が目標位置に到達したか否かを判定する。Xテーブル103とYテーブル104が目標位置に到達したら、ステッピングモータ113を停止する。Xテーブル103とYテーブル104が目標位置に到達していない場合には、ステップS310に戻り、Xテーブル103とYテーブル104の移動を継続する。
低速位置決め工程では、X及びYテーブルの移動速度は十分小さく且つブレーキ力は最大となっている。そのため、ステッピングモータ113を停止すると、直ちに、X及びYテーブルは停止する。
次にステップS312において、X及びY方向のボールネジ107、109を、X及びYテーブルの送り方向と逆方向に送る。それによって、図2Cに示したように、Xロッド108及びYロッド110のピン111は、Xテーブル103及びYテーブル104の凹部121の内面から離れる。こうして、位置決めが完了する。
図5を参照して、本発明によるテーブルの位置制御方法において、アクティブブレーキ114によって生成するブレーキ力を説明する。図5は、横軸を、目標位置に対する各テーブルの現在位置の偏差、縦軸を、ブレーキ力とするグラフである。高速移動工程の最終段階において、ステッピングモータ113を停止し、アクティブブレーキをONにすると、ブレーキ力は15Nとなる。次に、位置ずれ補正工程では、テーブルを移動させながら、ブレーキ力を増加させる。位置ずれ補正工程の開始時には、ブレーキ力は15Nであるが、位置ずれ補正工程の終了時には、ブレーキ力は30N、即ち、最大値となる。最後の低速位置決め工程では、ブレーキ力は30Nである。
以上本発明の例を説明したが、本発明は上述の例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明の範囲にて様々な変更が可能であることは当業者により容易に理解されよう。
本発明の試料ステージ装置の構造の例を示す図である。 本発明による試料ステージ装置において、XロッドとXテーブルの間の結合部の構造を説明する図である。 本発明による試料ステージ装置において、XロッドによってXテーブルを移動させる動作を説明する図である。 本発明による試料ステージ装置の位置決め制御機構の例を説明する図である。 本発明による試料ステージ装置による位置決め制御方法の例を説明する図である。 本発明による試料ステージ装置電による位置決め制御方法において、目標位置に対する偏差とブレーキ力の関係を説明する図である。
符号の説明
101…試料ステージ、102…ベース、103…Xテーブル、104…Yテーブル、105…X方向案機構、106…Y方向案内機構、107…Xボールネジ、108…Xロッド、109…Yボールネジ、110…Yロッド、111…ピン、112…ギャップ、113…ステッピングモータ、114…アクティブブレーキ、115…試料ホルダ、116…試料ウエハ、120…結合部、121…凹部、201…バーミラー、202…レーザー干渉計、203…制御装置

Claims (17)

  1. 複数軸のテーブルと、前記テーブルの各々を駆動するロッドと、前記テーブルと前記ロッドを結合するために凹部と該凹部に係合するピンを有する結合部と、を有する試料ステージ装置における位置決め制御方法において、
    前記複数軸のテーブルのうち1つのテーブルを第1の移動速度によって予め設定された高速移動目標位置まで移動させる高速移動工程と、
    前記高速移動工程の後に前記テーブルを前記第1の移動速度より遅い第2の移動速度によって予め設定された低速位置決め工程開始位置まで移動させる位置ずれ補正工程と、
    前記位置ずれ補正工程の後に前記テーブルを前記第2の移動速度より遅い第3の移動速度によって予め設定された目標位置まで移動させる低速位置決め工程と、
    前記低速位置決め工程の後に、前記ロッドを戻すことによって前記ピンを前記凹部より離す工程と、
    を有することを特徴とする試料ステージ装置における位置決め制御方法。
  2. 請求項1記載の試料ステージ装置における位置決め制御方法において、
    前記位置ずれ補正工程は、全ての軸のテーブルに対して前記高速移動工程が終了してから開始し、前記低速位置決め工程は、全ての軸のテーブルに対して前記位置ずれ補正工程が終了してから開始されることを特徴とする試料ステージ装置における位置決め制御方法。
  3. 請求項1記載の試料ステージ装置における位置決め制御方法において、
    前記高速移動工程は、
    前記テーブルが停止した後、前記テーブルの位置を検出するステップと、
    前記テーブルの位置を、予め設定した高速移動目標位置と比較するステップと、
    そ有し、
    前記高速移動目標位置に対する前記テーブルの位置の偏差が所定の値より小さいときは、前記高速移動工程を再度最初からやり直すことを特徴とする試料ステージ装置における位置決め制御方法。
  4. 請求項1記載の試料ステージ装置における位置決め制御方法において、
    前記高速移動目標位置は前記目標位置より所定のオフセット量だけ手前の位置に設定されており、前記オフセット量は100μmであることを特徴とする試料ステージ装置における位置決め制御方法。
  5. 請求項1記載の試料ステージ装置における位置決め制御方法において、
    前記高速移動目標位置は前記目標位置より所定のオフセット量だけ手前の位置に設定されており、前記オフセット量は前記凹部の内径Dと前記ピンの外径dの差D−dに等しいか、又は、それより大きい値とすることを特徴とする試料ステージ装置における位置決め制御方法。
  6. 請求項1記載の試料ステージ装置における位置決め制御方法において、
    前記高速移動工程は、
    前記テーブルの現在位置を検出するステップと、
    前記現在位置から前記高速移動目標位置までの距離を算出するステップと、
    前記算出した距離から、前記高速移動工程における移動量を算出するステップと、
    前記移動量に基づいて、前記テーブルを駆動するモータを動かすことを特徴とする試料ステージ装置における位置決め制御方法。
  7. 請求項1記載の試料ステージ装置における位置決め制御方法において、
    前記高速移動工程において、前記テーブルを駆動するモータを停止させたとき、前記テーブルを制動するブレーキの駆動を開始することを特徴とする試料ステージ装置における位置決め制御方法。
  8. 請求項1記載の試料ステージ装置における位置決め制御方法において、
    前記位置ずれ補正工程において、前記テーブルを駆動するモータを駆動させたとき、前記テーブルを制動するブレーキのブレーキ力の増加を開始させ、前記位置ずれ補正工程が終了するまで、前記ブレーキ力の増加させることを特徴とする試料ステージ装置における位置決め制御方法。
  9. 請求項1記載の試料ステージ装置における位置決め制御方法において、
    前記低速位置決め工程開始位置は前記目標位置より所定のオフセット量だけ手前の位置に設定されており、前記オフセット量は30μmであることを特徴とする試料ステージ装置における位置決め制御方法。
  10. 請求項1記載の試料ステージ装置における位置決め制御方法において、
    前記位置ずれ補正工程において、前記テーブルを駆動するモータを駆動させたとき、前記テーブルの位置の監視を開始し、前記テーブルが前記低速位置決め工程開始位置に到達したとき、前記テーブルを駆動するモータを停止することを特徴とする試料ステージ装置における位置決め制御方法。
  11. 請求項1記載の試料ステージ装置における位置決め制御方法において、
    全ての軸のステージについて前記低速位置決め工程が同時に終了するように、前記ステージの各々について前記低速位置決め工程が開始されることを特徴とする試料ステージ装置における位置決め制御方法。
  12. 請求項1記載の試料ステージ装置における位置決め制御方法において、
    前記低速位置決め工程では、前記位置ずれ補正工程の最後におけるブレーキ力がそのまま維持されていることを特徴とする試料ステージ装置における位置決め制御方法。
  13. X方向に移動可能なXテーブルと、該Xテーブルに接続されたXロッドと、前記Xテーブルと前記Xロッドを接続する結合部と、前記Xロッドを駆動するXモータと、前記Xテーブルの移動を制御するXブレーキと、
    Y方向に移動可能なYテーブルと、該Yテーブルに接続されたYロッドと、前記Yテーブルと前記Yロッドを接続する結合部と、前記Yロッドを駆動するYモータと、前記Yテーブルの移動を制御するYブレーキと、前記Yテーブルに設けられた試料ホルダと、を有し、前記結合部の各々は、前記テーブルに設けられた凹部と前記ロッドに設けられたピンを有し、前記ピンが前記凹部に係合することによって前記テーブルは前記ロッドに接続されるように構成された試料ステージ装置において、
    前記Xテーブル及び前記Yテーブルを第1の移動速度によって予め設定された高速移動目標位置まで移動させる高速移動工程と、
    前記Xテーブル及び前記Yテーブルを前記第1の移動速度より遅い第2の移動速度によって予め設定された低速位置決め工程開始位置まで移動させる位置ずれ補正工程と、
    前記Xテーブル及び前記Yテーブルを前記第2の移動速度より遅い第3の移動速度によって予め設定された目標位置まで移動させる低速位置決め工程と、
    前記低速位置決め工程が終了した後に前記ロッドを戻すことによって前記ピンを前記凹部より離す工程と、によって前記テーブルの位置決めを行うように構成された試料ステージ装置。
  14. 請求項13記載の試料ステージ装置において、
    前記位置ずれ補正工程は、前記Xテーブル及び前記Yテーブルに対して前記高速移動工程が終了してから開始し、前記低速位置決め工程は、前記Xテーブル及び前記Yテーブルに対して前記位置ずれ補正工程が終了してから開始されることを特徴とする試料ステージ装置。
  15. 請求項13記載の試料ステージ装置において、
    前記テーブルの位置を検出するための位置検出装置が設けられ 前記位置ずれ補正工程では、前記位置検出装置によって検出された前記テーブルの位置に基づいて前記モータが停止されることを特徴とする試料ステージ装置。
  16. 請求項13記載の試料ステージ装置において、前記Xモータ及び前記Yモータはステッピングモータであることを特徴とする試料ステージ装置。
  17. 請求項13記載の試料ステージ装置において、前記Xブレーキ及び前記Yブレーキは、圧電素子を有し、該圧電素子への印加電圧を調整することによってブレーキ力を調整することができるアクティブブレーキであることを特徴とする試料ステージ装置。
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