JP4866045B2 - 電子顕微鏡装置および同装置における試料ステージの位置決め制御方法 - Google Patents

電子顕微鏡装置および同装置における試料ステージの位置決め制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4866045B2
JP4866045B2 JP2005266731A JP2005266731A JP4866045B2 JP 4866045 B2 JP4866045 B2 JP 4866045B2 JP 2005266731 A JP2005266731 A JP 2005266731A JP 2005266731 A JP2005266731 A JP 2005266731A JP 4866045 B2 JP4866045 B2 JP 4866045B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sample stage
gap
electron microscope
microscope apparatus
control
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005266731A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007080660A (ja
Inventor
勝 松島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi High Tech Corp
Original Assignee
Hitachi High Technologies Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi High Technologies Corp filed Critical Hitachi High Technologies Corp
Priority to JP2005266731A priority Critical patent/JP4866045B2/ja
Priority to US11/520,707 priority patent/US7435974B2/en
Publication of JP2007080660A publication Critical patent/JP2007080660A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4866045B2 publication Critical patent/JP4866045B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/02Details
    • H01J37/20Means for supporting or positioning the object or the material; Means for adjusting diaphragms or lenses associated with the support
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/26Electron or ion microscopes
    • H01J2237/28Scanning microscopes
    • H01J2237/2813Scanning microscopes characterised by the application
    • H01J2237/2817Pattern inspection

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Description

本発明は、特に、半導体製造分野における半導体の検査や評価に用いて好適な、電子顕微鏡装置および同装置における試料ステージの位置決め制御方法に関する。
近年の半導体素子の微細化に伴い、製造装置のみならず、検査や評価装置にもそれに対応した高精度化が要求されている。通常、半導体ウェーハ上に形成したパターンの形状寸法が正しいか否かを評価するために、測長機能を備えた走査型電子顕微鏡(以下、測長SEMと称す)が用いられている。
測長SEMでは、ウェーハ上に電子線を照射し、得られた二次電子信号を画像処理し、その明暗の変化からパターンのエッジを判別して寸法を導き出している(例えば、特許文献1参照)。
このため、35nmノードのデザインルールに対応させるためには、30万倍以上の観察倍率において、よりノイズの少ない二次電子像を得ることが重要な課題となっている。また、像を何枚も重ね合わせてコントラストを向上させるため、ウェーハを搭載保持しているステージは、nmオーダの振動やドリフトを抑える必要がある。
また、測長SEMでは、評価したウェーハを製造ラインに戻すことから、ウェーハを小片に分割することはできない。従って、ウェーハ全面を評価するためには、それをカバーするストロークを持ったウェーハステージが必要である。
現状、ウェーハサイズは300mmが主流になっており、そのためのステージはかなりの大型になる。同時にスループット向上の観点からステージの高速化のための高出力駆動機構が必要となり、モータや駆動軸の発熱による温度上昇が発生する。
従来、これらの熱膨張収縮によるテーブルのドリフトを回避する手段として、ステージの位置をリアルタイムにモニタし、そのテーブルの挙動に追従してモータの制御量や電子線の偏向量にフィードバックする、いわゆるサーボ制御技術があった(例えば、特許文献2参照)。
しかしながら、nmオーダでステージや電子線の位置制御を行うためには、高分解能かつ高速でステージの位置を計測するシステムと、サーボ制御を行うためのサーボ回路、サーボモータおよびその調整が必要となり、システムの複雑化と装置のコストアップにつながってしまう。また、サーボ制御の場合、停止状態でも微少な振動が発生しており、装置全体を加振させ二次電子像に影響を及ぼすことがある。
この対策として考え出されたのが、移動テーブルと駆動軸との間に20μmから100μmのギャップを設けて、停止時は駆動軸を切り離す技術である(例えば、特許文献3参照)。この技術では、パルスモータを用いたオープンループによる制御が可能になっている。
特開平9−166428号公報(段落「0012」〜段落「0016」、図4) 特開2002−126964号公報(段落「0005」〜段落「00161、図1) 特開2004−134155号公報(段落「0007」〜段落「0011」、図2)
しかしながら、特許文献3に開示された技術によれば、駆動部にギャップを持つ構造を採用するため、歯車のバックラッシと同様な不感帯が生じ、微動送りが不得手となる。従って、そのギャップより短い距離だけ移動したい場合は、一旦、長距離送り移動を行ってギャップを一方向に寄せてから、目標位置に向かって微動送り移動のための制御を行う。このため、目標位置に到達するのにより多くの時間を要してしまい、スループットが低下するという新たな問題が発生する。
本発明は前記した問題を解決するためになされたものであり、安価でありながら、微動送り移動時においても移動時間が増加せず、また、ステージ停止時における熱ドリフトや振動によるノイズを抑えることが可能な試料ステージを搭載した電子顕微鏡装置および同装置における試料ステージの位置決め制御方法を提供することを目的とする。
前記した課題を解決するために、本発明は、テーブルを駆動するボールネジ等の駆動部とテーブルとの結合部にギャップを設けると共に、テーブルの移動前の位置からの目標位置までの移動距離が、ギャップより大きい場合、移動距離に応じた粗動送り制御を行い、微動送り移動時のテーブルの移動前の位置からの目標位置までの移動距離が、ギャップに等しいかそれより小さい場合位置検出器による測定値と予め設定される目標値との偏差を監視し、目標との偏差がある一定値以下になった時点でテーブルの駆動を停止させる微動送り制御を行い、更に、テーブル停止後は、結合部のギャップを利用して駆動軸を切り離すための位置制御を行うようにした。
本発明によれば、長距離送り移動時は、高速移動が可能であり、また、微動送り移動時は、位置検出器による測定値と予め設定される目標値との偏差を監視しながらテーブルの駆動を停止させるため、ギャップを意識した無駄な送り制御の必要はなく、短時間での位置決めが可能になる。このことにより、安価で単純なオープンループ制御を採用しながら、微動送り移動時においても移動時間が増加することなく、また、ステージ停止時における熱ドリフトや振動によるノイズを抑えることが可能な試料ステージを搭載した電子顕微鏡装置および同装置における試料ステージの位置決め制御方法を提供することができる。
以下、図面(図1〜図4)を参照しながら、本発明実施形態に係る電子線顕微鏡装置および同装置における試料ステージの位置決め制御方法について詳細に説明する。
図1は、本発明実施形態に係る電子線顕微鏡装置の全体構成を示す図である。ここでは、試料ステージを搭載した測長SEMが例示されている。
図1において、真空ポンプ1により真空排気可能な試料室2の内部には、試料ステージ3が搭載されている。試料ステージ3は、ベース4、センターテーブル5、トップテーブル6などから構成される。センターテーブル5は、ベース4上にある案内機構としてのX滑り案内部材7により拘束され、一方向(X方向(図1中左右方向))に移動が可能となっている。センターテーブル5はまた、駆動機構としてのXボールネジ8の回転によって直線運動を行うXロッド9により押し引きされるが、Xロッド9先端のピン10とセンターテーブル5のガイド部11には50μmのギャップ12が空いている。Xボールネジ8は、真空シールを施したシャフト13に結合され、パルスモータ(PM)14により回転が可能である。
また、センターテーブル5上には、X滑り案内部材7と直角に交差したY滑り案内部材15が同様に構成され、トップテーブル6はY滑り案内部材15に沿って一方向(Y方向(図1面に対して奥側・手前側方向))に移動する。トップテーブル6とYロッドの結合については、センターテーブル5と同様にYロッド先端のピンとガイド部の間にギャップが設けてられている。なお、ここに列挙したYロッド、ピン、ガイド部、ギャップについてはいずれも不図示とする。
一方、トップテーブル6上には、試料ホルダ16が搭載されており、試料ホルダ16上にはウェーハ17が固定されている。また、トップテーブル6上には、ステージ位置制御用にバーミラー18が取り付けられており、レーザ干渉計(図1中「干渉計」と略す)19等の位置検出器を用いて位置測定が行われる。
制御装置100は、レーザ干渉計19によって測定された試料ステージ3の位置に基づいてPM14を制御してX方向およびY方向のステージ位置制御を行う。
なお、制御装置100は、レーザ干渉計19と協働して請求項に記載された「制御手段」として機能し、具体的には、内蔵のメモリに記録されたプログラムを読み出し、後記する図2のフローチャートに従う手順を逐次実行するマイクロプロセッサで構成されるものとする。
一方、試料室2の上部には、電子線源となる電子銃20、電子線21の軌道を変える偏向器22、電子線21を収束させる電子レンズ23、ウェーハ17から放射される二次電子24を取り込むための二次電子検出器25などが組み込まれた鏡筒26を搭載している。二次電子検出器25の信号は、制御部27により信号処理され、観察用のCRT(Cathode Ray Tube)28に送られる。
ここで、前記した構成を持つ本発明実施形態に係る電子顕微鏡の動作原理について説明する。通常、利用者は、ウェーハのパターン形状の評価方法として、(1)所望のパターンがチップ内のどの位置にあるか、(2)1枚のウェーハに対して配列されたどのチップのパターンを評価するか、のそれぞれについて座標を用いて予め登録しておく。
評価時、制御装置100は、登録された内容に基づき、自動的にその座標位置まで試料ステージを移動した後、電子線21をウェーハ17上に照射し、偏向器22で走査して数万倍から数十万倍の二次電子像を取得し、CRT28上に表示する。そして、この二次電子像の明暗の変化からパターンの形状を判別し、指定した形状(パターン線幅やピッチ等)の寸法値を算出する。その後、次に登録されたチップの座標位置に移動し、同様に画像取得を繰り返し行う。
次に、図2および図3を用いて、本発明実施形態に係る電子顕微鏡装置における試料ステージの位置決め制御方法について詳細に説明する。
図2は、本発明実施形態に係る電子顕微鏡装置における試料ステージの位置決め制御方法の実行手順を示すフローチャートである。また、図3は、本発明実施形態に係る電子顕微鏡装置における試料ステージの位置決め制御方法を説明するために引用した図である。
図2に示すフローチャートによれば、まず、ステップS10において目標位置の設定を行う。具体的には、予め登録してあるステージ座標、もしくは装置オペレータが手入力やカーソルよる座標値の指定により、目標値、例えば、図3に示すC点が決定される。
次に、ステップS20において、制御装置100は、レーザ干渉計19を用いて試料ステージ3の現在位置、ここでは図3に示すA点を検出する。
ここで、制御装置100は、目標位置と現在位置との差分により偏差を求め、ステップS30およびステップS150の比較判断処理によって動作制御モードを決定する。ステップS30では、偏差と結合部ギャップとを比較し、偏差が結合部ギャップよりも大きければ(Y)、ステップS40に移行する。また、偏差が結合部ギャップ以下であれば(N)、ステップS150に移行する。また、ステップS150では、偏差と許容範囲とを比較し、偏差が許容範囲よりも小さければ(N)、ステップS70に移行する。偏差が許容範囲以上であれば(Y)、処理を終了する。
具体的に、前記のようにして求められる偏差と、Xロッド9の先端のピン10とセンターテーブル5のガイド部11に設けられた50μmのギャップ12(結合部隙間)との比較により、偏差が予め設定した位置決め許容範囲内(図3に示すLp:例えば10μm)であれば、ステージ動作は一切行わない。また、位置決め許容範囲外であるが結合部のギャップ12(図3に示すg1+g2:例えば50μm)より小さい場合は、粗動送り移動は不要と判断し、ステップS70の微動送り移動制御に移行する。
更に、偏差がギャップ12より大きく長距離送り移動を行う場合は、粗動送り移動制御を行うために、ステップS40の仮の目標位置(図3に示すB点)を設定する。仮の目標位置Bは、現在位置Aから目標位置Cを見たとき、目標位置から所定量(オフセット値Lo)だけ手前側の位置である。オフセット値Loは、例えば30μmとするが、ギャップ12の大きさに応じて調整するのが好ましい。
次に、ステップS50において、制御装置100は仮の目標位置Bまで移動するためのパルス数を計算し、予め決められた増減の傾きと周波数に沿ってパルスを出力してPM14を回転させて、試料ステージ3を高速に移動させる。全パルスの出力が完了するとPM14は停止し(ステップ60)、高速な粗動送り移動制御が終了する。このとき、試料ステージ3はB点の近傍まで来ているため、残りの数十μmはステップS70から始まる微動送り移動制御で対応することになる。
まず、制御装置100は、レーザ干渉計19を用いて、試料ステージ3の現在位置(図3に示すB点付近)を検出し、ステップS80で停止位置を設定する。この停止位置は、その場所に到達した時点で制御を打ち切る、という目的で設定するため、慣性力、制御系の遅れ、メカ系の遅れで行き過ぎることを考慮して実際に停止させたい位置よりも手前に設定するのが好ましい。ここでは例えば3μmとするが、この値は事前実験により容易に求められる。
次に、ステップS90で予め設定しておいた速度(低速)で試料ステージ3を動作させ、ステップS100で現在位置を監視しながら、ステップS110で停止位置に到達するまで低速移動を継続する(N)。
そして、停止位置に到達したら(ステップS110でY)、ステップS120で試料ステージ3を停止させた後、許容範囲の±5μmに入っているか否かをステップS130で確認し、外れた場合はステップS80に戻って停止位置設定のための微動送り移動制御を行い、許容範囲内ならばステップS140に示す駆動軸(Xロッド9)の分離(引き戻し)動作に移る。
ここで、図3を参照して、ピン10とガイド部11a,11bとの位置関係について説明する。ガイド部11a,11bは、ガイド部11(図1参照)の壁部分であり、これらの間にギャップ12(図1参照)が形成される。ピン10は、A点からB点、C点と移動すると、(イ)から(ロ)(ハ)のように遷移することとなる。なお、(イ)はピン10がA点にあるときの状態を示す。(ロ)はピン10がB点にあるときを示す。(ハ)はピン10がC点に停止させたときに、ピン10を先端とするXロッド9(図1参照)の熱膨張・収縮により発生した位置ずれの状態を示す。(ニ)は、引き戻し制御が行われたときにピン10がC点に停止している状態を示す。
つまり、ピン10は、(イ)から(ロ)、(ハ)のように、単に、C点に移動させる制御を行われただけでは、ガイド部11aに接触した状態になる。このため、ピン10を先端に形成するXロッド9(図1参照)の引き戻し制御(ステップS140)を行い、(ニ)に示すようにピン10とガイド部11を切り離した状態に設定する。
このため、ピン10、つまりXロッド9(図1参照)の引き戻し量(図3:Lr)を、ギャップ(=g1+g2、すなわちガイド部11の溝幅Lgとピン10の直径Rpの差)の半分(ここでは25μm)に設定することで、ピン10の両側に均等なギャップ(空間)が形成されることとなる。
前記した本発明実施形態によれば、Xロッド9がセンターテーブル5から分離されているため、Xポールネジ8の温度上昇により駆動用のXロッド9の位置が変化してもドリフトは発生しない。また、X滑り案内部材7は滑り接触方式を採用しているため、摩擦による制動力が働いており、Xロッド9を分離しても安定した静止状態への設定が可能である。なお、前記した本発明実施形態では、X方向における試料ステージ3の位置制御についてのみ説明したが、Y方向の試料ステージ位置制御についても同様であり、重複を回避する意味で説明を省略する。
また、前記した本発明実施形態によれば、目標位置の手前に高速で移動し、その後足りない距離を微動送り移動するために無駄な動作がなく、短時間の位置決めが可能である。これより、サーボ制御を用いずに安価で単純なオープンループ制御であっても、スループットを落すことなく、ドリフトや振動による像質の劣化が少ない二次電子像を得ることが可能となる。
ここで、位置決めのためのパラメータは、(1)仮の目標値を設定するオフセット値、(2)微動送り移動時の停止位置を設定するオフセット値、(3)許容値に入った後にロッドを引き戻す値、の3つであり、それぞれ、(1)30μm、(2)3μm、(3)25μmとしている。これらの3つのパラメータは、ロッドとテーブル結合部とのギャップが50μmであり、また、位置決め時の許容値を±5μmに設定したときの代表値であり、異なった値でも本発明の効果は得られる。
なお、(1)のオフセット値を0にする、すなわち粗動送りで目標値に追い込むことも可能であるが、高速でステージを送るため、停止したときの反動による慣性力でステージが移動してしまい、ギャップが図3に示す(ロ)である保証はない。このため、許容値に入ったとしても、ロッドの引き戻し動作時においてロッドの移動方向に予想していたギャップが空いていないことがあり、ピン10がガイド部11bに接触して位置決めできない可能性が高い。
これに対して低速微動送りは必ずピン10がガイド部11aに接触して止まるため、引き戻し方向のギャップが確保できる利点があり、そのため(1)のオフセット値に値を入れる(仮の目標位置を設定する)ことは有効である。
次に、図4を用いて、本発明実施形態に係る電子顕微鏡に搭載される試料ステージの制動機構について説明する。
図4は、本発明実施形態に係る電子顕微鏡装置に搭載される試料ステージの構成例を示す側面図である。
図4に示されるように、試料ステージ3(図1参照)を構成するベース4の上には、転送面47と、制動機構を持たない2個の転がり部材7a、7bが設けられ、その上にセンターテーブル5が配置されている。センターテーブル5は、転がり部材7a、7bに沿って直線運動を行う構造となっている。そして、センターテーブル5の中央部にはバネの弾性力を利用した制動機構40が設けられている。
制動機構40は、圧縮コイルバネ43、板バネ44と摺動部材45から構成されている。センターテーブル5の中央部には、固定部46により板バネ44が取り付けてあり、板バネ44の中央部下側には摺動部材45が取り付けられている。また、板バネ44の上側には圧縮コイルバネ43が組み込まれており、摺動部材45の水平方向を板バネ44で拘束し、コイルバネ43で鉛直方向に力を加えてベース4の転送面47に常に押し付けることにより、制動力の確保が可能となる。
このことにより、センターテーブル5に滑り案内部材7を使用しなくてもドリフトが小さく、位置決め精度の高い試料ステージ13を構成することができる。
なお、前記した本発明実施形態によれば、ベース4とセンターテーブル5の間の制動機構40についてのみ説明したが、センターテーブル5とトップテーブル6との間にも同様の制動機構が付加されているものとする。
本発明実施形態に係る電子顕微鏡装置の全体構成を示す図である。 本発明実施形態に係る電子顕微鏡装置における試料ステージの位置決め制御方法の実行手順を示すフローチャートである。 本発明実施形態に係る電子顕微鏡装置における試料ステージの位置決め制御方法を説明するために引用した図である。 本発明実施形態に係る電子顕微鏡装置の試料ステージの構成を説明するために引用した側面図である。
符号の説明
3 試料ステージ
4 ベース
5 センターテーブル
6 トップテーブル
7 X滑り案内部材
8 Xボールネジ
9 Xロッド
10 ピン
12 ギャップ
15 Y滑り案内部材
19 レーザ干渉計
100 制御装置

Claims (4)

  1. 案内機構を備えたベースと、
    前記案内機構に沿って移動するテーブルと、
    前記テーブルを駆動する駆動機構と、
    前記テーブルの位置を測定する位置検出器とにより構成される試料ステージ
    を備えた電子顕微鏡装置であって、
    前記テーブルと前記駆動機構との結合部にギャップを設けると共に、
    前記テーブルの移動前の位置からの目標位置までの移動距離が、前記ギャップより大きい場合、前記移動距離に応じた粗動送り制御を行い、
    前記テーブルの移動前の位置からの目標位置までの移動距離が、前記ギャップに等しいかそれより小さい場合、前記位置検出器による測定値と、予め設定される目標値との偏差を監視し、その偏差の値によって前記テーブルの駆動を停止させるための微動送り制御と、前記テーブルの停止後、前記ギャップにより前記テーブルと前記駆動機構との結合を分離するための位置制御とを行う制御手段
    を備えたことを特徴とする電子顕微鏡装置。
  2. 前記試料ステージにおける案内機構は、転送面と、転がり部材とから構成され、前記転がり部材に沿って直線運動を行う前記テーブルに、前記制動力を確保する制動機構、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の電子顕微鏡装置。
  3. 前記テーブル上に、当該テーブルの移動方向に対して垂直方向に移動させる案内機構を配置し、前記案内機構に、更に別のテーブルを積載して2次元移動を行わせ、前記積載されたテーブルと当該テーブルを駆動する駆動機構との結合部にギャップを設けると共に、前記制御手段が、前記積載されたテーブルの停止時に前記積載されたテーブルと前記駆動機構との結合を分離する位置制御を行うこと、
    を特徴とする請求項1に記載の電子顕微鏡装置。
  4. 案内機構を備えたベースと、
    前記案内機構に沿って移動するテーブルと、
    前記テーブルを駆動する駆動機構と、
    前記テーブルの位置を測定する位置検出器とにより構成される試料ステージ
    を備えた電子顕微鏡装置における前記試料ステージの位置決め制御方法であって、
    前記試料ステージの位置制御を行う制御装置は、
    前記テーブルの移動前の位置からの目標位置までの移動距離が、前記テーブルと前記駆動機構との結合部に設けられるギャップより大きい場合、前記移動距離に応じた粗動送り制御を行い、
    前記テーブルの移動前の位置からの目標位置までの移動距離が、前記ギャップに等しいかそれより小さい場合、前記位置検出器による測定値と、予め設定される目標値との偏差を監視し、前記偏差の値によって前記テーブルを停止させるための微動送り制御を行い、
    前記テーブルを停止させた後、前記ギャップにより前記テーブルと前記駆動機構との結合を分離するための位置制御を行う、
    処理を実行することを特徴とする電子顕微鏡装置における試料ステージの位置決め制御方法。
JP2005266731A 2005-09-14 2005-09-14 電子顕微鏡装置および同装置における試料ステージの位置決め制御方法 Expired - Fee Related JP4866045B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005266731A JP4866045B2 (ja) 2005-09-14 2005-09-14 電子顕微鏡装置および同装置における試料ステージの位置決め制御方法
US11/520,707 US7435974B2 (en) 2005-09-14 2006-09-14 Electron microscope and specimen stage positioning control method for the electron microscope

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005266731A JP4866045B2 (ja) 2005-09-14 2005-09-14 電子顕微鏡装置および同装置における試料ステージの位置決め制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007080660A JP2007080660A (ja) 2007-03-29
JP4866045B2 true JP4866045B2 (ja) 2012-02-01

Family

ID=37854150

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005266731A Expired - Fee Related JP4866045B2 (ja) 2005-09-14 2005-09-14 電子顕微鏡装置および同装置における試料ステージの位置決め制御方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US7435974B2 (ja)
JP (1) JP4866045B2 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5002513B2 (ja) * 2008-03-31 2012-08-15 株式会社日立ハイテクノロジーズ ステージ位置決め制御装置
JP2009252809A (ja) * 2008-04-02 2009-10-29 Hitachi High-Technologies Corp ステージ装置及びステージ装置におけるステージの位置決め制御方法
JP5203781B2 (ja) * 2008-04-08 2013-06-05 株式会社日立ハイテクノロジーズ 試料ステージ装置及びその制御方法
JP2010123354A (ja) * 2008-11-18 2010-06-03 Hitachi High-Technologies Corp 荷電粒子線装置
JP5520491B2 (ja) * 2009-01-27 2014-06-11 株式会社日立ハイテクノロジーズ 試料ステージ装置
JP5369720B2 (ja) * 2009-01-29 2013-12-18 三洋電機株式会社 観察装置、観察システム、制御装置、および制御プログラム
US8952342B2 (en) * 2009-12-17 2015-02-10 Mapper Lithography Ip B.V. Support and positioning structure, semiconductor equipment system and method for positioning
EP2573795B1 (en) * 2010-05-20 2017-07-19 Hitachi High-Technologies Corporation Scanning electron microscope
JP5248553B2 (ja) 2010-06-25 2013-07-31 株式会社日立ハイテクノロジーズ 試料ステージ装置
JP6030346B2 (ja) * 2012-05-31 2016-11-24 株式会社ミツトヨ 形状測定機
JP2014153500A (ja) 2013-02-07 2014-08-25 Sony Corp 画像取得装置およびステージ制御方法
JP6214946B2 (ja) * 2013-07-12 2017-10-18 株式会社日立ハイテクノロジーズ アクティブブレーキ、アクティブブレーキを備えた試料ステージ、及び荷電粒子線装置
US10948706B2 (en) * 2015-05-01 2021-03-16 Canon Kabushiki Kaisha Stage apparatus, method of controlling stage apparatus, and microscope system
WO2020188759A1 (ja) * 2019-03-19 2020-09-24 株式会社日立ハイテク ステージ移動制御装置及び荷電粒子線システム
AT524841B1 (de) * 2021-06-07 2022-10-15 Univ Wien Tech Verfahren und Vorrichtung zur Störgrößenkompensation bei der Positionierung eines Probenträgers

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07272660A (ja) * 1994-03-28 1995-10-20 Jeol Ltd 試料ステージ駆動装置
JPH08286758A (ja) * 1995-04-11 1996-11-01 Canon Inc 位置決め装置
JP3509348B2 (ja) * 1995-12-15 2004-03-22 株式会社日立製作所 測長用電子顕微鏡
JP2002126964A (ja) * 2000-10-23 2002-05-08 Hitachi Ltd 位置決めステージの制御装置
US6794660B2 (en) * 2000-10-31 2004-09-21 Nikon Corporation Long stroke mover for a stage assembly
JP4215975B2 (ja) * 2001-11-16 2009-01-28 株式会社日立ハイテクノロジーズ 移動装置
US6882126B2 (en) * 2001-11-29 2005-04-19 Nikon Corporation Holder mover for a stage assembly
US6724466B2 (en) * 2002-03-26 2004-04-20 Nikon Corporation Stage assembly including a damping assembly
JP2004134155A (ja) * 2002-10-09 2004-04-30 Hitachi High-Technologies Corp 電子顕微鏡装置
JP4034179B2 (ja) * 2002-12-17 2008-01-16 株式会社日立ハイテクノロジーズ ステージおよびそれを用いた電子顕微鏡装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20070057196A1 (en) 2007-03-15
JP2007080660A (ja) 2007-03-29
US7435974B2 (en) 2008-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4866045B2 (ja) 電子顕微鏡装置および同装置における試料ステージの位置決め制御方法
JP4863773B2 (ja) 電子顕微鏡装置およびブレーキ機構
US9905393B2 (en) Stage apparatus with braking system for lens, beam, or vibration compensation
US8174229B2 (en) Sample stage apparatus and method of controlling the same
JP2009252809A (ja) ステージ装置及びステージ装置におけるステージの位置決め制御方法
JP5248553B2 (ja) 試料ステージ装置
KR102317834B1 (ko) 하전 입자선 장치
KR101498882B1 (ko) 하전 입자빔 묘화 방법, 컴퓨터 판독 가능한 기록 매체 및 하전 입자빔 묘화 장치
JP2010123354A (ja) 荷電粒子線装置
JP4927506B2 (ja) 荷電粒子線装置及び荷電粒子線装置の撮像方法
WO2018003493A1 (ja) 荷電粒子線装置
JP2004134155A (ja) 電子顕微鏡装置
JP2001332611A (ja) キャリア形状測定機
JP5588759B2 (ja) 試料ステージ及び試料ステージを備えた測定,検査,観察装置
JP5813468B2 (ja) 荷電粒子線装置、及び荷電粒子線のランディング角度の計測補正方法
KR20130026505A (ko) 주사 전자 현미경
US20230175985A1 (en) Inspection device
JP6283526B2 (ja) 荷電粒子線装置
JP7309277B2 (ja) 位置調整方法及び位置調整装置
JP5155209B2 (ja) ステージ装置
JP6121727B2 (ja) 走査電子顕微鏡
JP2009245677A (ja) ステージ位置決め制御装置
JP6543537B2 (ja) ステージ装置およびそれを用いた荷電粒子線装置
JP4095942B2 (ja) 走査型プローブ顕微鏡
JP2015191751A (ja) アクティブブレーキ、アクティブブレーキを備えた試料ステージ、及び荷電粒子装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080908

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110302

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110329

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111108

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20141118

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees