JP6121727B2 - 走査電子顕微鏡 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体デバイスの加工や検査を行う荷電粒子線装置や縮小露光装置等に用いられるステージ装置に係り、特に、反射ミラーにビームを照射することにより、ステージ位置を特定するステージ装置、及び当該ステージ装置を備えたビーム照射装置に関する。
近年、ウェーハの大口径化に伴い、半導体デバイスの測定や検査を行う荷電粒子線装置の試料室およびステージが拡大傾向にある。例えば半導体検査装置のうち電子線を用いて回路パターンを検査するSEM式画像取得装置においては、ウェーハサイズの直径300ミリメートルから直径450ミリメートルへの移行などである。
SEM式画像取得装置においては、高精度なステージの位置決め動作が必要であり、この時のステージ位置測定手段としてレーザ干渉計と反射ミラーを用いる方法が知られている。このレーザ干渉計は、数十ピコメートルの測定精度を有しており、このレーザ干渉計を用いた試料ステージは高精度な位置決めを可能にするため、半導体のような微細な試料を検査する装置に広く使われている。
特許文献1には、レーザ干渉計と反射ミラーを用いて、試料ステージ位置を特定する距離測定装置が開示されており、特に一方向のステージ位置を特定するために複数のミラーを設けることが説明されている。
特開平6−69099号公報(対応米国特許USP 5,523,841)
レーザ干渉計は反射ミラーで反射したレーザ干渉光を受けて位置を測定する測定器であるが、レーザ干渉光を失うと測定値が不定の状態になってしまいステージの位置決め動作を継続することができない。そのため、ウェーハ等の試料の大型化に伴い、試料室内全域を網羅できるように反射ミラーが長尺化してきた。
高精度な平面度を必要とする反射ミラーが長尺化してしまうと、加工性および取り付けの面で非常に困難になり、反射ミラーの購入コストの面でも非常に高価になる。さらには、荷電粒子装置のように試料室内を真空に保つ必要がある装置の場合、試料室や鏡筒のように大気を遮蔽する構造物に覆う構造体が必要であり、長尺化した反射ミラーと試料室が干渉しないようにするために、試料室が拡大してしまうという問題があった。また試料室の拡大は、製造原価の増大、装置設置面積の拡大、装置搬送コストの増大を伴ってしまう。
特許文献1に開示されているような複数のミラーを備えた干渉計によれば、ミラーの鏡面長を大きくすることなく、測定範囲を広げることができるが、ミラーを複数設置する必要がある。また、広い範囲をカバーするために、一方向について、複数の干渉計(レーザ光源)を設ける必要がある。このような複数の光学素子の設置は、他の試料室内の構造物等を含めた設置条件の制約を受けるだけではなく、複数のレーザ干渉計の設置に要する試料室内の容積が増大することになり、試料室の大型化や高コスト化が避けられない。
以下に、反射ミラーを長尺化や、一方向に複数の干渉計の設置を行うことなく、広範囲に亘って試料ステージの位置の特定を可能とすることを目的とするステージ装置、およびビーム照射装置について説明する。
上記目的を達成するための一態様として、試料ステージと、当該試料ステージに設けられる反射ミラーと、当該反射ミラーにレーザ光を照射することによって前記試料ステージの位置を測定するためのレーザ干渉計を備えたステージ装置であって、試料ステージの位置を特定するための上述のレーザ干渉計とは異なる他のステージ位置測定装置と、レーザ干渉計と他のステージ位置測定装置を切り替える制御装置を備え、試料ステージは、反射ミラーに前記レーザ光が照射されない位置まで移動可能に構成され、制御装置は、当該反射ミラーにレーザ光が照射されない位置に、試料ステージが位置している場合に、他のステージ位置測定装置による位置測定を行うステージ装置、及びビーム照射装置を提案する。
上記構成によれば、一方向について複数の干渉計を設けたり、長い反射ミラーを設けることなく、広範囲に亘って高精度に試料ステージの位置を測定することが可能となる。
電子顕微鏡装置の全体構成を示す縦断面図である。 電子顕微鏡装置の横断面図でありステージの移動範囲を示す図である。 電子顕微鏡装置における実行手順を示すフローチャートである。 電子顕微鏡装置における実行手順を示すフローチャートである。
半導体デバイス上に形成されたパターンのような微細な構造物の検査や測定を行う場合には、その微細な構造物を含む領域を正確に電子顕微鏡等の視野に収める必要がある。そのため、電子顕微鏡等の試料ステージには、高精度な位置決め精度が必要とされる。高精度な位置決めのために、試料ステージの位置を特定するための測定装置の中でもレーザ干渉計のような高精度な位置特定を行うことが可能な測定装置を、試料ステージに設ける必要がある。
その一方で、ウェーハの交換時には、レーザ干渉計を用いなければならないほどの高精度な位置決めを必要としていない。さらには、半導体デバイスの測定や検査を行う装置においては、アライメント測定と呼ばれるステージの座標系とウェーハの座標系との回転量およびオフセット量を測定し、目標位置を更新するため、アライメント測定が行えるだけの位置決め精度で良いことがある。経験的には、ウェーハ交換時およびアライメント測定時には、数ミクロンオーダーの位置決め精度で十分である。
発明者らは、半導体測定装置等の上記状況から、反射ミラーを長尺化することなくレーザ干渉計が必要になる高精度な位置決め動作と、レーザ干渉計に比べて低精度な位置決め動作を両立させることが可能なステージ装置を想到するに至った。
具体的には、試料室内全域をカバーするリニアエンコーダのようなステージ位置を特定するための第一の測定装置と、測定領域が一部重複するようにレーザ干渉計と反射ミラーによるステージ位置の第二の測定装置を備えたステージ装置を想到するに至った。また、一般的に半導体検査装置に搭載されているアライメント測定機能を用いて、第一の測定分解能と第二の測定分解能を補正することにより、反射ミラーを長尺化することなく、レーザ干渉計ほどの高精度が必要のないウェ−ハ交換動作やアライメント測定時のステージ位置決め動作を満足し、かつ半導体のような微細な試料を検査するときには、レーザ干渉計からのステージの位置情報に基づいて高精度な位置決めが可能となる。
上記のような構成によれば、反射ミラーの長大化を防止でき、購入コストの低減および取り付けが容易にすることが可能になる。
以下、レーザ干渉計を備えたステージの具体的な構成について、図面を用いて説明する。図1は、半導体測定や検査に用いられる荷電粒子線装置の一態様である走査電子顕微鏡の概要を示す図である。なお、以下、走査電子顕微鏡を例にとって説明するが、集束イオンビーム照射装置等の他の荷電粒子線装置に、後述するステージ装置を設けることも可能である。また、後述するステージ装置は、荷電粒子線装置に限らず、高精度な位置決めを必要とする他のビーム照射装置(縮小投影露光装置等)に適用することも可能である。
図1において、大きく分けて試料室2および鏡筒15、ロードチャンバ21から構成される。試料室2は試料室用真空ポンプ1により真空排気が可能になっており、試料室2および鏡筒15内を真空にしている。ロードチャンバ21には、ゲートバルブ26およびロードチャンバ21内を個別に真空排気が可能なようにロードチャンバ用真空ポンプ27を備えている。
試料室2の内部には、試料ステージ7が搭載されており、アクチュエータとしてパルスモータ10(図1中「PM」と略す)を回転させることにより、Xボールねじ11が回転運動を直線運動に変換する。この時、ベース3に固定されて取り付けた案内機構としてのX滑り案内部材5により拘束され、Xボールねじ11に取り付けられたXロッド12を押し引きすることにより、一方向(X方向(図1中左右方向))に試料ステージ7の移動が可能になっている。この時、試料ステージ7の位置を測定する手段として、レーザ干渉計(図1中「干渉計」と略す)28およびリニアエンコーダ4などの位置検出器を用いてステージの位置測定を行っている。また、試料ステージ7には、Xすべり案内部材5と直角に交差したYすべり案内部材6が同様に構成され、試料ステージ7はYすべり案内部材6に沿って一方向(Y方向(図1中前後方向))に移動する。
制御装置18は、前述したレーザ干渉計28およびリニアエンコーダ4を用いて測定した位置情報をもとにパルスモータ10を回転させ位置決め制御を行う。なお、制御装置18は、マイクロプロセッサや内臓メモリを備えており、目標位置と現在の試料ステージ7の位置を逐次比較し、必要量の駆動指令信号をパルスモータ10へ出力し、試料ステージ7を位置決めさせている。
試料室2の上部には、電子線源となる電子銃16、電子線22の軌道を変える偏向器23、電子線22を収束させる電子レンズ14、ウェーハ13から放射される二次電子24を取り込むための二次電子検出器17が組み込まれた鏡筒15を搭載している。二次電子検出器17の信号は、画像処理19により信号処理され、観察用のモニタ20に送られる。
次に、図1および図2、図3を用いて、走査電子顕微鏡を備えた半導体の測定、或いは検査を行う装置(以下、半導体検査装置と略称する)を用いたウェーハの検査手順について説明する。図2は、図1に例示した走査電子顕微鏡の上視図である。図2に例示されているように、試料ステージ7に設けられた反射ミラー8は、試料ステージ7の位置によっては、レーザ干渉計28(レーザ光源)から放出されるビームが照射されない場合がある。これは単にウェーハ13の大型化に追従して反射ミラー8を大型化するのではなく、試料ステージの移動範囲を全てカバーする場合と比較して、相対的に反射ミラー8を短くした結果である。本実施例では、反射ミラー8のレーザ軌道に対して垂直な方向の長さ(例えばX方向のステージ位置を特定するためのミラーであればY方向のレーザ受光部の長さ)が、ウェーハ13の直径とほぼ同じに設定されている。これは、走査電子顕微鏡の電子ビームの照射位置(電子ビームの理想光軸(例えば図2の2つのレーザ干渉計28のビーム軌道の交点))とウェーハ13が重なるステージ位置では、レーザ干渉計28での位置特定を可能とするための条件である。一方で、本実施例装置では、レーザ干渉計28では位置の特定ができない(レーザが反射ミラーに照射されない)ステージの移動範囲が存在する。
電子ビーム照射を行う場合以外の動作(ウェーハの交換や光学顕微鏡によるアライメント)では高精度な位置特定を必要としないため、本実施例では、反射ミラーを必要としない反面、レーザ干渉計に対して精度の劣る第1の測定装置と、高精度な位置測定が可能であるが反射ミラーが必要な第2の測定装置を併用するステージ装置を提案する。また、単に2つの測定装置を併用するのではなく、両者の測定範囲を重畳させると共に、ステージ移動後に行われる動作が電子ビーム照射であるのか(或いは高精度な位置合わせを必要としない動作であるのか)、及び/またはウェーハとビームの照射位置が重畳するステージ位置なのかの判断に基づいて、2つの測定装置を使い分ける、或いは併用するように制御する制御装置を備えたステージ装置を提案する。
上記構成によれば、一方向について、複数のレーザ干渉計を用いるような複雑な位置測定装置を設けることなく、ウェーハ13の直径と同じ長さまで、反射ミラーの長さを短縮化することができる。但し半導体ウェーハは、縁部の部分にはパターンが形成されないことが多いので、このようなウェーハのみを対象とする装置であれば、ウェーハの直径からパターンが形成されない縁部の寸法を減算した長さの反射ミラーとすることもできる。
なお、本実施例の試料ステージは、X方向とY方向に移動可能なX−Yステージである。例えばレーザ干渉計を用いて試料ステージのX方向の位置を測定するときには、Y方向とZ方向に平行な反射面を持つ反射ミラーに、X方向からレーザ光を照射する。X方向の位置を測定するための反射ミラーのY方向の移動範囲は、レーザ干渉計によって当該反射ミラーにレーザ光が照射される範囲と、レーザ光が照射されない範囲の双方を含んでいる。
図3は図1に例示した半導体検査装置を用いたウェーハの検査方法のフローチャートである。図3のステップS10により図2の試料ステージ7をウェーハ交換位置へ移動させる。次のステップS20によりゲートバルブ26を開く、ステップS30では搬送アーム25を伸ばし、ロードチャンバ21内にあるウェーハ13と試料室2内にある搬出すべきウェーハを交換する。ここでは、試料室2内に搬出すべきウェーハが有ると仮定しているが、搬出すべきウェーハが無い場合は試料室2内への搬送のみを行う。次のステップS40では、ゲートバルブ26を閉める。次のステップS50では、試料ステージ7を光学顕微鏡9の視野範囲へ移動させる。次のステップS60では、光学顕微鏡9を用いた低倍のアライメント測定を行い、ステージの座標系とウェーハの座標系との回転量およびオフセット量を算出し、目標位置を更新する。次のステップS70では、試料ステージ7はレーザ干渉計28による測定範囲に侵入するため、レーザ干渉計28のリセットを行い。ステージ位置の測定を開始する。次のステップS80では二次電子像による中間倍アライメントを行うために鏡筒15の視野範囲に試料ステージ7を移動させる。ここで、二次電子像を用いた中間倍アライメントを実施し、より高精度な回転量およびオフセット量、スケールの大きさを補正した目標位置に更新する。この時、試料ステージ7の目標位置は、ステップS60で更新された目標位置を使用し、鏡筒15の視野範囲への位置決めを行う。
中間倍でのアライメントは、例えば位置合わせパターン等を用いたテンプレートマッチング等で行われ、電子線22をウェーハ13へ照射し、反射してきた二次電子24を二次電子検出器16にて取得した二次電子像から画像処理19で、所望の位置を特定する。所望の位置を特定した時に、さらに回転量とオフセット量を算出し、高精度に目標位置を更新する。
ステップS90では、予め登録しておいた検査ポイントに試料ステージ7を移動し、画像認識から検査すべき位置を特定し、高倍の二次電子画像を取得する。ステップS90を検査ポイント分だけ繰り返し行った後は、試料ステージ7をウェーハ交換位置へ移動させ、次のステップS110でゲートバルブ26を開く、次のステップS120で検査終了したウェーハ13と次に検査すべきウェーハを交換する。この時、次に検査すべきウェーハが無い場合は、次のステップS130でゲートバルブ26を閉じて一連の検査工程が終了する。次に検査すべきウェーハがある場合は、ステップS40〜ステップS130が繰り返し行われる。
ここで、前記した構成を持つ本発明実刑形態に係る半導体検査装置の使用方法について詳細に説明する。通常、利用者は、ウェーハ13のパターン形状の評価方法として、(1)所望のパターンがチップ内のどの位置にあるか、(2)1枚のウェーハ13に対して配列されたどのチップのパターンを評価するか、のそれぞれについて位置を用いて予め登録しておく。検査する際は、制御装置18は、登録された内容に基づき、光学顕微鏡9の視野へ試料ステージ7を移動させ、測定ポイント数点を測定し、ステージの座標系とウェーハの座標系の回転量及びオフセット量を測定する。測定された回転量とオフセット量をもとに、目標位置を更新する。次にこの更新された目標位置をもとに、電子線22の視野へ試料ステージ7を移動させ、電子線22を照射して二次電子像を取得し、回転量とオフセット量を再度測定し、目標位置を更新する。
電子線22をウェーハ13上に照射し、偏向器23で走査して数万倍から数十万倍の二次電子像を取得し、モニタ20上に表示する。そして、この二次電子像の明暗の変化からパターンの形状を判別し、指定した形状(パターン線幅やピッチ等)の寸法値を算出する。そのあと、次に登録されたチップの位置に移動し、同様に画像取得を繰り返し行う。なお、アライメント測定に必要な光学顕微鏡7は、電子ビーム中心と同一線上に光学顕微鏡9を設置することは、電子レンズ14との物理的干渉により困難なため、鏡筒15からオフセットさせた場所に備えている。
次に本実施の形態で使用しているステージ位置測定手段であるレーザ干渉計28および反射ミラー8、リニアエンコーダ4について説明する。レーザ干渉計28は、数十ピコメートルの測定精度を有しており、このレーザ干渉計28を用いた試料ステージ7は高精度な位置決めを可能にするため、半導体検査装置のような微細なものを検査する装置に広く使われている。しかし、レーザ干渉計28は、照射したレーザ光が反射ミラー8から外れてしまうと測定値が不定の状態となり、ステージの位置を見失ってしまう。そのため、試料室2内全域で試料ステージ7が動いても試料ステージ7の位置を見失わないように反射ミラー8が長尺化してきた。しかし、高精度な平面度を必要とする反射ミラー8の長尺化は加工性取り付けの面で非常に困難になりコストの面でも非常に高価であるばかりか、荷電粒子装置のように試料室2内を真空に保つ必要がある装置の場合、試料室2や鏡筒15のように大気を遮蔽する構造物に覆う構造体が必要であり、長尺化した反射ミラー8と試料室2の側面が干渉しないようにするために、試料室2が拡大してしまうという問題があった。また試料室の拡大は、装置設置面積の拡大、装置搬送コストの増大を伴ってしまう。
これを解決するために、本実施形態では、リニアエンコーダ4によるステージ位置測定方法と、レーザ干渉計28によるステージ位置測定方法を備えている。図2に示した一連の動作シーケンスの中でウェーハ交換位置への試料ステージ7の位置決めおよび光学顕微鏡9によるアライメント測定時における位置決めにおいては、レーザ干渉計28を用いた試料ステージ7の位置決めほどの高精度を必要としない。そこで、試料室内全ストロークを移動するときは、リニアエンコーダ4の位置値を用いて試料ステージ7位置決めを行う。図2ステップS80およびステップS90の測定を行う時は、レーザ干渉計28を用いた高精度な位置決め制御へと切り替えている。
次に図4を用いてリニアエンコーダ4とレーザ干渉計28の切り替え方法について詳細に説明する。ステップS401では、次のステップが二次電子像取得であるかを判定し、NOであればこれまで通りリニアエンコーダ4による試料ステージ7の位置決めを行う。YESであれば、次のステップS402でレーザ干渉計28による測定可能範囲であるかを判定し、YESになるまで待機する。YESになれば、次のステップS403にてレーザ値をリセットし即座にレーザ干渉計28を有効にする。次のS404ではリニアエンコーダ4を使用したままステージ位置決めを行う。次にステップS405にて電子線による中間倍アライメント測定を行い、目標位置を更新する。次のステップS406にて、更新した目標位置をもとにレーザ干渉計28を用いた高精度位置決めを行う。
次にレーザリセットした時のステージ測定値の取り扱いについて詳細に説明する。ステップS404では、レーザ干渉計のリセットを行うが、このときレーザ干渉計によるステージ位置測定値をXL、リニアエンコーダによるステージ位置測定値をXEとすれば、(数1)のように同じ位置情報を代入する。
Xl=XE (数1)
このとき、レーザ干渉計の分解能をΔXL、リニアエンコーダの分解能をΔXEとすると(数2)のような関係になる。
ΔXL<ΔXE (数2)
以上のことから、以下の(数3)に示したように単純な代入だけでは最大ΔXEの分だけ誤差が含まる。
XL=XE±ΔXE (数3)
しかし、ステップS405の二次電子画像による中倍アライメント時に再度ウェーハの位置とステージ位置の回転量およびオフセット量を測定により、最終的な目標位置を更新する。そのため、最終的な目標位置とレーザ干渉計で測定した現在のステージの位置とを比較すれば残りの位置偏差量を高精度に算出することができる。この位置偏差分をレーザ干渉計を用いて試料ステージ7を移動すればよいので、ステップS404で含んでしまったレーザ干渉計28に含まれる誤差分は無視することが可能である。
次のステップS406では、ステップS405で算出した位置偏差量の分だけ試料ステージ7を駆動させる。もしくは、電子線22を偏向器23で偏向させて次のステップS407を実施し、高倍の二次電子画像を取得する。
次のステップS408では、高倍二次電子像を取得するべきポイントがあるかを判定し、有ればステップS406から繰り返し行う。ステップS408で二次電子像を取得するポイントが無くなれば、レーザ干渉計28の情報を無視してリニアエンコーダ4のみのステージ位置決め動作を行う。
なお、本実施形態では、フルストロークに対応したステージ位置測定用にリニアエンコーダ5を用いているが、試料ステージ7に取り付けたポジションセンサ、またはモータおよびボールねじ11に設置した回転角検出器を用いてステージ位置を測定する方法でも適用は可能である。
また、本実施の形態では、ウェーハステージにおいて本発明を適用したが、レチクルステージにも適用が可能である。
また、本実施の形態では、アライメント測定用として光学顕微鏡9を備えているが、電子顕微鏡による低倍アライメントを行う方法でも適用が可能である。
1 試料室用真空ポンプ
2 試料室
3 ベース
4 リニアエンコーダ
5 X滑り案内部材
6 Y滑り案内部材
7 試料ステージ
8 反射ミラー
9 光学顕微鏡
10 パルスモータ
11 ボールねじ
12 Xロッド
13 ウェーハ
14 電子レンズ
15 鏡筒
16 電子銃
17 二次電子検出器
18 制御装置
19 画像処理
20 モニタ
21 ロードチャンバ
22 電子線
23 偏向器
24 二次電子
25 搬送アーム
26 ゲートバルブ
27 ロードチャンバ用真空ポンプ
28 レーザ干渉計

Claims (8)

  1. 試料ステージと、当該試料ステージに設けられる反射ミラーと、当該反射ミラーにレーザ光を照射することによって前記試料ステージの位置を測定するためのレーザ干渉計を有するステージ装置と、当該ステージ装置上に搭載された試料への電子ビームの照射に基づいて得られる電子を検出する検出器と、当該検出器から出力される検出信号に基づいて画像を生成する画像処理装置を備えた走査電子顕微鏡において、
    前記試料ステージの位置を特定するためのレーザ干渉計とは異なる他のステージ位置測定装置と、前記レーザ干渉計と前記他のステージ位置測定装置を切り替える制御装置を備え、
    前記試料ステージは、前記反射ミラーに前記レーザ光が照射されない位置まで移動可能に構成され、前記制御装置は、前記反射ミラーに前記レーザ光が照射されない位置に、前記試料ステージが位置している場合に、前記他のステージ位置測定装置による位置測定を行い、前記反射ミラーに前記レーザ光が照射される位置に前記試料ステージが位置している場合に、前記画像処理装置によって実行されるアライメントによって更新される目標位置と、前記レーザ干渉計によって特定されるステージ位置とを比較して位置偏差量を求め、当該位置偏差量を補正するように前記レーザ干渉計を用いた試料ステージの移動制御を実施することを特徴とする走査電子顕微鏡
  2. 請求項1において、
    前記レーザ干渉計による前記試料ステージの位置測定範囲と、前記他のステージ位置測定装置の位置測定範囲は重複していることを特徴とする走査電子顕微鏡
  3. 請求項1において、
    前記制御装置は、前記試料ステージの移動先の動作、或いは位置に応じて、前記レーザ干渉計と前記他のステージ位置測定装置を切り替えることを特徴とする走査電子顕微鏡
  4. 請求項1において、
    前記試料ステージ上に支持される試料にビームを照射するビーム光源を備え、前記制御装置は、前記試料ステージによる前記試料の移動先が、前記試料に前記ビーム光源からのビーム照射を行うための位置である場合に、前記レーザ干渉計による位置測定を行うことを特徴とする走査電子顕微鏡
  5. 請求項4において、
    前記試料を交換するための試料交換機構を備え、前記制御装置は当該試料交換機構による試料交換のときには、前記他のステージ位置測定装置による位置測定を行うことを特徴とする走査電子顕微鏡
  6. 請求項1において、
    前記他のステージ位置測定装置は、前記試料ステージを駆動するためのボールねじに取り付けられるリニアエンコーダ、或いは試料ステージの位置を特定するためのポジションセンサを含んでいることを特徴とする走査電子顕微鏡
  7. 請求項1において、
    前記他のステージ位置測定装置は、前記試料ステージを駆動するためのボールねじの回転角、または前記試料ステージを駆動するモータの回転角を検出する回転角検出器を含むことを特徴とする走査電子顕微鏡
  8. 請求項1において、
    前記試料ステージを駆動するためのパルスモータを備え、前記他のステージ位置測定装置は、当該パルスモータへのパルス数に応じて、前記試料ステージの位置を特定することを特徴とする走査電子顕微鏡
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