JP2014085504A - ステージ装置、露光装置および物品の製造方法 - Google Patents

ステージ装置、露光装置および物品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】エアベアリングを採用したステージ装置を大型化および長ストローク化する上で有利な技術を提供する
【解決手段】
基板を移動させるためのステージ装置は、第1方向に沿って延びた案内部材を有するステージ定盤と、前記案内部材に沿って移動可能な第1ステージと、前記第1ステージによりエアベアリングを介して非接触に支持され、前記第1ステージの上を前記第1方向に沿って移動可能な第2ステージと、前記ステージ定盤により支持された固定子と、前記固定子との相互作用により、前記第1ステージを前記第1方向に駆動するように前記第1ステージに固定された第1可動子と、前記固定子との相互作用により、前記第2ステージを前記第1方向に駆動するように前記第2ステージに固定された第2可動子と、を含む。
【選択図】図2

Description

本発明は、ステージ装置およびそれを用いた露光装置、並びに物品の製造方法に関する。
液晶ディスプレイなどの製造におけるリソグラフィ工程では、マスクを保持するマスクステージとガラス基板を保持する基板ステージとを同期して走査し、マスクのパターンをガラス基板に転写する露光装置が用いられている。このような露光装置においてマスクのパターンをガラス基板に高精度に転写するには、基板ステージが移動する際の振動を抑制することが重要である。そのため、露光装置には、基板ステージをステージ定盤と非接触の状態でガイドする静圧空気軸受(エアベアリング)を採用したステージ装置が用いられている。
近年、ガラス基板の大型化に伴い、基板ステージの大型化と長ストローク化が求められている。そのため、基板ステージをガイドするためのガイドレールを長くする必要がある。しかしながら、エアベアリング用のガイドレールを加工する加工機では、それを加工できる長さに限界があり、その限界以上に長いガイドレールを加工することは困難であった。そこで、複数のガイドレールを結合させて1本の長いガイドレールを形成する方法が提案されている(特許文献1参照)。
特開2006−95665号公報
特許文献1に記載の構成では、複数のガイドレールを結合させて1本の長いガイドレールを形成するため、ガイドレールの結合部分において段差や隙間が生じてしまう。このような段差や隙間は、基板ステージが移動する際の振動を引き起こす原因になるため、それらを限りなく小さくするための調整が必要である。しかし、その調整は露光装置を設置する現場にて行われるため、調整作業に手間がかかり、装置設置期間が長期化するという問題が生じる。
また、エアベアリング用のガイドレールは、石材やセラミックコーティング材などの比較的高価な材料で構成されており、その材料を高精度に加工することも必要になる。即ち、ガイドレールが長くなるほどステージ装置のコストが高くなるという問題も生じる。
そこで、本発明は、エアベアリングを採用したステージ装置を大型化および長ストローク化する上で有利な技術を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の一側面としてのステージ装置は、基板を移動させるためのステージ装置であって、第1方向に沿って延びた案内部材を有するステージ定盤と、前記案内部材に沿って移動可能な第1ステージと、前記第1ステージによりエアベアリングを介して非接触に支持され、前記第1ステージの上を前記第1方向に沿って移動可能な第2ステージと、前記ステージ定盤により支持された固定子と、前記固定子との相互作用により、前記第1ステージを前記第1方向に駆動するように前記第1ステージに固定された第1可動子と、前記固定子との相互作用により、前記第2ステージを前記第1方向に駆動するように前記第2ステージに固定された第2可動子と、を含むことを特徴とする。
本発明によれば、エアベアリングを採用したステージ装置を大型化および長ストローク化する上で有利な技術を提供することを目的とする。
第1実施形態の露光装置を示す図である。 第1実施形態のステージ装置の斜視図である。 第1実施形態のステージ装置をY方向から見たときの側面図である。 第1実施形態のステージ装置をX方向から見たときの側面図である。 第1実施形態のステージ装置の動作を説明するための図である。 第2実施形態のステージ装置をX方向から見たときの側面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、各図において、同一の部材ないし要素については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。また、各図において、基板面上で互いに直交する方向をそれぞれx方向およびy方向とし、基板面に垂直な方向をz方向とする。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態の露光装置100について、図1を参照して説明する。図1は、本発明の実施形態に係るステージ装置20を含むステップアンドスキャン方式の露光装置100を示す図である。第1実施形態の露光装置100は、照明光学系40と、パターンが形成されたマスクMを保持するマスクステージ装置30と、投影光学系10と、基板Wを保持するステージ装置20と、ステージ装置20を制御する制御部70とを含む。露光装置100は、マスクステージ32に保持されたマスクMのパターンを、投影光学系10を介して、ステージ装置20に保持された基板Wに縮小投影することができる。
照明光学系40は、光源から射出された露光光によってマスクステージ装置30に保持されたマスクMを照射する。投影光学系10は、所定の倍率(例えば1/2倍)を有し、マスクMに形成されたパターンを基板Wに縮小投影する。マスクステージ装置30は、マスクMを保持するマスクステージ32と、マスクステージ32を基板面において直交する2軸の方向(X方向およびY方向)に移動可能に支持するマスクステージ定盤31とを含む。また、ステージ装置20は、基板Wを保持する基板ステージ22と、基板ステージ22をX方向およびY方向に移動可能に支持するステージ定盤60とを含む。ここで、第1実施形態の露光装置100では、Y方向をスキャン方向(走査方向(第1方向))とし、X方向をステップ方向(非走査方向(第2方向))とする。また、照明光学系40とマスクMとの間には、マスクMと投影光学系10を介して基板W上に結像される像を観察することができる観察光学系41が配置されている。この観察光学系41を用いることにより、マスクMに形成されたアライメントマークと基板Wに形成されたアライメントマークとを同時に観察し、マスクMのパターンと基板Wのパターンとを高精度に位置合わせすることができる。
第1実施形態の露光装置100は、マスクMを保持するマスクステージ32と基板Wを保持する基板ステージ22とを同期させ、投影光学系10の縮小倍率を考慮した速度比でY方向に走査する。これにより、マスクMに形成されたパターンは、基板Wに転写される。このようにマスクMに形成されたパターンが、一回の走査露光によって転写される基板W上の領域をショット領域という。ここで、露光装置100では、マスクステージ32および基板ステージ22の現在位置を、位置計測部50aおよび位置計測部50bによりそれぞれ計測している。位置計測部50aは、例えばレーザー干渉計を含み、マスクステージ32の現在位置を計測する。レーザー干渉計は、マスクステージ32が備える反射板55に向けてレーザー光を照射し、反射板55により反射したレーザー光によりマスクステージにおける基準位置からの変位を検出する。位置計測部50aは、レーザー干渉計により検出された変位に基づいてマスクステージ32の現在位置を算出することができる。同様に、位置計測部50bは、例えばレーザー干渉計を含み、基板ステージ22の現在位置を計測する。レーザー干渉計は、基板ステージ22が備える反射板54に向けてレーザー光を照射し、反射板54により反射したレーザー光により基板ステージ22における基準位置からの変位を検出する。位置計測部50bは、レーザー干渉計により検出された変位に基づいて基板ステージ22の現在位置を算出することができる。
液晶ディスプレイなどの製造におけるリソグラフィ工程では、上述した露光装置100を用いて、マスクMのパターンを基板W(例えばガラス基板)に高精度に転写することが求められている。それには、基板ステージ22が移動する際の振動を抑制することが重要であるため、露光装置100には、基板ステージ22のガイド方式としてエアベアリングを採用したステージ装置20が用いられている。近年、ガラス基板の大型化に伴い、基板ステージ22の大型化と長ストローク化が求められている。そのため、基板ステージ22をガイドするためのガイドレールを長くする必要がある。しかしながら、エアベアリング用のガイドレールを加工する加工機では、それを加工できる長さに限界があり、その限界以上に長いガイドレールを加工することは困難であった。そこで、第1実施形態のステージ装置20では、露光装置100の走査方向において、ステージ定盤213上で長いストロークを有する第1ステージ210と、第1ステージ210上で短いストロークを有する第2ステージ204との2段構成にしている。例えば、第1ステージ210は、少なくとも基板W(ガラス基板)の長辺の長さ分だけ移動することができ、第2ステージ204は、少なくとも1つのショット領域を露光する際の距離だけ移動することができる。以下に、第1実施形態のステージ装置20の構成および基板を露光する際のステージ装置20の動作について説明する。
まず、第1実施形態のステージ装置20の構成について、図2〜図4を参照して説明する。図2は、第1実施形態のステージ装置20の斜視図であり、図3は、ステージ装置20をY方向から見たときの側面図であり、図4は、ステージ装置20をX方向から見たときの側面図である。ステージ装置20は、ステージ定盤213(60)、および第1ステージ210と第2ステージ204と基板保持部200とを含む基板ステージ22によって構成されている。また、ステージ装置20は、第1ステージ210をY方向に駆動するための第1アクチュエータ230と、第2ステージ204をY方向に駆動するための第2アクチュエータ230とを含む。
ステージ定盤213は、露光装置100が設置される床面に、例えばバネ材やダンピング材などにより床面からの振動を抑制可能な振動抑制部(不図示)を介して配置されている。第1ステージ210は、リニアガイド280を介してステージ定盤213により支持されている。リニアガイドは、ステージ定盤213の上面に配置されたY方向に延びたリニアガイドレール212(案内部材)と、第1ステージ210の下面に配置され、リニアガイドレール212に沿って移動可能なリニアガイドナット211とを含む。第1ステージ210は、リニアガイドナット211がリニアガイドレール212に沿ってY方向に移動することにより、ステージ定盤213上をY方向に移動することができる。
第2ステージ204は、第1ステージ210によりエアベアリングを介して非接触に支持されており、第1ステージ210の上をY方向(第1方向)に沿って移動可能に構成されている。エアベアリングは、第2ステージ204の下面に設置された静圧パッド207を含む。そして、第2ステージ204の静圧パッド207から第1ステージ210の上面に設置されたYガイド208に向けて空気を噴出することにより、第2ステージ204を第1ステージ210と非接触の状態にすることができる。また、第1ステージ210と第2ステージ204との間には、第2ステージ204のヨーイングを抑制するための抑制部250が備えられている。抑制部250は、第2ステージ204の下面に連結部材219を介して配置された2枚の静圧パッド221(エアベアリング)によって構成されている。この2枚の静圧パッド221は、第1ステージ210の上面に配置された軸部材209(YAWガイド)を挟み込むように配置されており、軸部材209の側面に向けて空気を噴出する。これにより、第2ステージ204がZ軸周りに回転すること(第2ステージ204のヨーイング)を抑制することができる。このように第1ステージ210の上面に配置されたYガイド208および軸部材209は、少なくとも1つのショット領域を露光する際に第2ステージ204が走査方向(Y方向)に移動する長さを有している。第2ステージ204が移動する長さとは、等速での露光走査を行う距離(例えば1つのショット領域の長さ)と、第2ステージ204が加減速する距離と、第2ステージ204が移動する際の補正に必要なオフセット距離とを合わせた長さをいう。ここで、第1実施形態では、抑制部250の2枚の静圧パッド221は第2ステージ204に、軸部材209は第1ステージ210にそれぞれ配置された構成である。しかしながら、それに限られるものではなく、例えば、2枚の静圧パッド221を第1ステージ210に、軸部材209を第2ステージ204にそれぞれ配置する構成としてもよい。
基板保持部200は、チャック202と、基板ホルダ201と、Yバーミラー54aと、Xバーミラー54bと、Xスライダ203とを含む。チャック202は、基板Wを真空吸着により保持しており、基板ホルダ201はチャック202を支持している。Yバーミラー54aおよびXバーミラー54bは、上述した位置計測部50bにおいて、基板ホルダ201のY方向の現在位置およびX方向の現在位置をそれぞれ計測する際に、レーザー干渉計から出射したレーザー光を反射するために用いられる。Xスライダ203は、基板ホルダ201を支持するとともに、第2ステージ204によりエアベアリングを介して非接触に支持され、第2ステージ204上をX方向(非走査方向(第2方向))に沿って移動可能に構成されている。エアベアリングは、Xスライダ203の下面に設置された静圧パッド222を含む。そして、Xスライダ203の静圧パッド222から第2ステージ204に向けて空気を噴出することにより、Xスライダ203を第2ステージ204と非接触の状態にすることができる。また、Xスライダ203と第2ステージ204との間には、Xスライダ203のヨーイングを抑制するための第2抑制部260が備えられている。第2抑制部260は、Xスライダ203に形成された溝に配置された2枚の静圧パッド223(エアベアリング)によって構成されている。この2枚の静圧パッド223は、第2ステージ204の上面に配置された第2軸部材224(YAWガイド)を挟み込むように配置されており、第2軸部材224の側面に向けて空気を噴出する。これにより、Xスライダ203がZ軸周りに回転すること(Xスライダ203のヨーイング)を抑制することができる。Xスライダ203は、第2ステージ204に接続された固定子206とXスライダ203に連結部材220を介して接続された可動子205とで構成されたアクチュエータ270によりX方向に駆動される。ここで、第1実施形態では、第2抑制部260の2枚の静圧パッド223はXスライダ203に、第2軸部材224は第2ステージ204にそれぞれ配置された構成である。しかしながら、それに限られるものではなく、例えば、2枚の静圧パッド223を第2ステージ204に、第2軸部材224をXスライダ203にそれぞれ配置する構成としてもよい。
第1アクチュエータ230は、Y方向(第1方向)に沿って延びた固定子215と、その固定子215に沿って移動することができる第1可動子217とを含むリニアモータによって構成されている。そして、固定子215は台214を介してステージ定盤213により支持されており、第1可動子217は連結部材218を介して第1ステージ210に固定されている。この固定子215と第1可動子217との相互作用により、第1アクチュエータ230は、第1ステージ210をY方向に駆動することができる。また、第2アクチュエータ240は、Y方向(第1方向)に沿って延びた固定子215と、その固定子215に沿って移動することができる第2可動子216とを含むリニアモータによって構成されている。第1実施形態において、第2アクチュエータ240の固定子215は、第1アクチュエータ230の固定子215と同じである。即ち、固定子215において第1可動子217を移動させるために機能する部分と、固定子215において第2可動子216を移動させるために機能する部分とが共通している。第2アクチュエータ240の第2可動子216は、第1アクチュエータ230の可動子217と別のものであり、第2ステージ210に固定されている。この固定子215と第2可動子216との相互作用により、第2アクチュエータ240は、第2ステージ210をY方向に駆動することができる。このように、第1アクチュエータ230および第2アクチュエータ240はそれぞれステージ定盤213により支持された固定子215を用いている。そのため、例えば、第1実施形態のステージ装置20において第2ステージ204を移動させた場合、第2ステージ204の移動に伴う反力はステージ定盤213に伝わり、第1ステージ210には伝わらない。即ち、第1実施形態のステージ装置20では、第1ステージ210および第2ステージ204のどちらか一方の移動に伴う反力に、それらの他方が影響されることを抑制することができる。一方で、基板ステージを2段構成とした従来のステージ装置では、例えば、第2ステージ204を駆動する第2アクチュエータ240の固定子は、第1ステージ210により支持されている。この場合、第2ステージ204の移動に伴う反力が第1ステージ210に影響してしまい、第1ステージ210および第2ステージ204の駆動を制御することが困難になってしまいうる。
ここで、第1実施形態の固定子215は、上述したように第1アクチュエータ230と第2アクチュエータ240とで共通の部分を使用している。しかしながら、これに限られるものではなく、第1アクチュエータ用の第1固定子と第2アクチュエータ用の第2固定子とを含む構成、即ち、第1アクチュエータ230と第2アクチュエータ240とで別々の部分を使用するような構成としてもよい。この場合であっても、第1アクチュエータ用の第1固定子および第2アクチュエータ用の第2固定子は、ステージ定盤213によりそれぞれ支持される。また、第1アクチュエータ230および第2アクチュエータ240は、リニアモータによる駆動方式を採用しているが、例えばラックアンドピニオンやボールねじによる駆動方式を採用してもよい。
次に、基板Wを露光する際におけるステージ装置20の動作について、図5を参照して説明する。図5は、基板Wを露光する際のステージ装置20の動作を示す図である。図5において、図5(A)は所定のショット領域(以下、所定ショット領域と示す)の露光を開始する際の基板ステージ22の位置を示す図であり、図5(B)は所定ショット領域の露光が終了した際の基板ステージ22の位置を示す図である。ここで、ステージ装置20の動作は、制御部70により制御される。
第1実施形態のステージ装置20では、基板Wを露光する際、第1ステージ210を移動させずに、第2ステージ204のみを移動させる。例えば、第2ステージ204を−Y方向に走査させて所定ショット領域を露光する場合、図5(A)に示すように、所定ショット領域の露光を開始する位置に第2ステージ204を移動させる。このとき、第1ステージ210は、第2ステージ204が第1ステージ210上のY方向側の端部に位置するように配置される。そして、所定ショット領域を露光する際には、第1ステージ210を移動させずに第2ステージ204のみを−Y方向に移動させる。このように第1実施形態のステージ装置では、第2ステージ204のみを移動させて所定ショット領域を露光する。そのため、所定ショット領域の露光が終了した際には、図5(B)に示すように、第1ステージ210の位置は変わらず、第2ステージ204の位置は第1ステージ210上の−Y方向側の端部にくる。また、所定ショット領域の露光が終了した後は、その次のショット領域の露光を開始する位置に第2ステージ204を移動させるともに、第2ステージ204が第1ステージ210上のY方向側の端部に位置するように第1ステージ210を移動させる。そして、上述した所定ショット領域を露光するときと同様に、次のショット領域の露光が行われる。このように、第1実施形態のステージ装置20では、各ショット領域を露光する際、第1ステージ210を移動させずに、エアベアリングを介して第1ステージ210と非接触に支持されている第2ステージ204のみを移動させている。そのため、各ショット領域を露光する際、第2ステージ204に振動が生じることを抑制することができる。
上述したように、第1実施形態のステージ装置20は、露光装置100の走査方向(Y方向)において、ステージ定盤213上で長いストロークを有する第1ステージ210と、第1ステージ210上で短いストロークを有する第2ステージ204とを含む。そして、第2ステージ204は、エアベアリングを介して第1ステージ210により非接触に支持されているため、各ショット領域を露光する際に生じる振動を抑制することができる。一方で、第1ステージ210は、リニアガイド280を介してステージ定盤213により支持されている。なお、本明細書において、「リニアガイド」という用語は、接触式の軸受を用いた直動案内機構と同義のものとして使用される。接触式の軸受として、例えば、転がり軸受が挙げられる。リニアガイドは、一般に、エアベアリングと比較して、第1ステージ210の移動による振動の影響は大きいものの、安価であり、リニアガイドレール212の延長およびその調整も容易である。そのため、リニアガイドレール212の延長が可能な限り、基板ステージ22のY方向の駆動範囲を拡張することができ、ステージ装置20の大型化、長ストローク化に容易に対応することができる。即ち、第1実施形態のステージ装置は、エアベアリングによる振動の抑制を有しつつ、ステージ装置20の大型化および長ストローク化に容易に対応することができる。
<第2実施形態>
本発明の第2実施形態のステージ装置80について、図6を参照して説明する。図6は、第2実施形態のステージ装置80をX方向から見たときの側面図である。第2実施形態のステージ装置80は、第1実施形態のステージ装置20と比較して、第1ステージ210の大きさ(Y方向の長さ)が異なり、基板Wを露光する際に第2ステージ204が第1ステージ210上で移動しない構成となっている。
第2実施形態では、第1ステージ210におけるYガイド208および軸部材209(YAWガイド)は第2ステージ204のY方向の長さ分しかなく、第2ステージ204は第1ステージ210上を移動することができない。そのため、基板を露光する際には、第1実施形態とは異なり、第2ステージ204を第1ステージ210に対して相対的に移動させずに、第1ステージ210をステージ定盤213上で移動させる。このように、基板Wを露光する際に第1ステージ210を移動させると、第1ステージ210はステージ定盤213によりリニアガイド280を介して支持されているため、第1ステージ210の移動に伴う振動が発生してしまう。しかしながら、第2ステージ204はエアベアリングを介して第1ステージ210により支持されているため、第1ステージ210の移動により振動が発生したとしても、その振動が第2ステージ204に伝わることを抑制することができる。
上述したように、第2実施形態のステージ装置は、第1実施形態のステージ装置と同様に、エアベアリングによる振動の抑制を有しつつ、ステージ装置20の大型化および長ストローク化に容易に対応することができる。さらに、第2実施形態のステージ装置は、第1ステージ210に配置されたYガイド208、軸部材209(YAWガイド)および第1ステージ210自体の大きさを最小限の大きさにしているため、ガイド部材の材料費や加工コストを低く抑えることができる。
ここで、第2実施形態において、Xスライダ203をX方向に駆動させるためのアクチュエータ270の固定子206は、図6では第2ステージ204に接続されているが、それに限られるものではなく、例えば第1ステージ210に接続しても良い。この場合、Xスライダ203がX方向に移動した際の反力は第2ステージ204には伝わらず、第1ステージ210に直接伝わるため、第2ステージのヨーイングを小さくすることができる。即ち、第1ステージ210と第2ステージ204との間に備えられた抑制部250において、例えば、静圧パッド221の枚数を少なくするなど、抑制部250の規模を小さくすることができる。
<物品の製造方法の実施形態>
本発明の実施形態にかける物品の製造方法は、例えば、半導体デバイス等のマイクロデバイスや微細構造を有する素子等の物品を製造するのに好適である。本実施形態の物品の製造方法は、基板に塗布された感光剤に上記の露光装置を用いて潜像パターンを形成する工程(基板を露光する工程)と、かかる工程で潜像パターンが形成された基板を現像する工程とを含む。更に、かかる製造方法は、他の周知の工程(酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージング等)を含む。本実施形態の物品の製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。

Claims (11)

  1. 基板を移動させるためのステージ装置であって、
    第1方向に沿って延びた案内部材を有するステージ定盤と、
    前記案内部材に沿って移動可能な第1ステージと、
    前記第1ステージによりエアベアリングを介して非接触に支持され、前記第1ステージの上を前記第1方向に沿って移動可能な第2ステージと、
    前記ステージ定盤により支持された固定子と、
    前記固定子との相互作用により、前記第1ステージを前記第1方向に駆動するように前記第1ステージに固定された第1可動子と、
    前記固定子との相互作用により、前記第2ステージを前記第1方向に駆動するように前記第2ステージに固定された第2可動子と、
    を含むことを特徴とするステージ装置。
  2. 前記固定子における前記第1可動子を移動させるために機能する部分と、前記固定子における前記第2可動子を移動させるために機能する部分とが共通している、ことを特徴とする請求項1に記載のステージ装置。
  3. 前記固定子は、前記第1可動子を移動させるための第1固定子と、前記第2可動子を移動させるための第2固定子とを含む、ことを特徴とする請求項1に記載のステージ装置。
  4. 前記第1ステージと前記第2ステージとの間に、前記第2ステージのヨーイングを抑制するための抑制部を更に含み、
    前記抑制部は、前記第1ステージおよび前記第2ステージのうちいずれか一方により支持され、前記第1方向に沿って延びた軸部材と、前記第1ステージおよび前記第2ステージのうち他方により支持され、前記軸部材を挟み込むように配置された少なくとも2つのエアベアリングとを含む、ことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載のステージ装置。
  5. 前記基板を保持する基板保持部を更に含み、
    前記基板保持部は、前記第2ステージによりエアベアリングを介して非接触に支持され、前記第1方向と異なる第2方向に移動可能である、ことを特徴とする請求項1乃至4のうちいずれか1項に記載のステージ装置。
  6. 前記基板保持部と前記第2ステージとの間に、前記基板保持部のヨーイングを抑制するための第2抑制部を更に含み、
    前記第2抑制部は、前記基板保持部および前記第2ステージのうちいずれか一方により支持され、前記第2方向に沿って延びた第2軸部材と、前記基板保持部および前記第2ステージのうち他方により支持され、前記第2軸部材を挟み込むように配置された少なくとも2つのエアベアリングとを含む、ことを特徴とする請求項5に記載のステージ装置。
  7. 前記固定子と前記第1可動子との相互作用による前記第1ステージの駆動と、前記固定子と前記第2可動子との相互作用による前記第2ステージの駆動とを制御する制御部を更に含み、
    前記制御部は、前記第2ステージを移動させているときは、前記第1ステージを移動させないように前記第1ステージの駆動および前記第2ステージの駆動を制御する、ことを特徴とする請求項1乃至6のうちいずれか1項に記載のステージ装置。
  8. 前記固定子と前記第1可動子、および前記固定子と前記第2可動子は、それぞれリニアモータを構成していることを特徴とする請求項1乃至7のうちいずれか1項に記載のステージ装置。
  9. 前記第1ステージの前記案内部材に沿った移動を案内する接触式の案内機構を備えることを特徴とする請求項1乃至8のうちいずれか1項に記載のステージ装置。
  10. 基板を露光する露光装置であって、
    前記露光装置は、請求項1乃至9のうちいずれか1項に記載のステージ装置を含み、
    前記基板は、前記ステージ装置によって保持されることを特徴とする露光装置。
  11. 請求項10に記載の露光装置を用いて基板を露光するステップと、
    前記ステップで露光された前記基板を現像するステップと、
    を有することを特徴とする物品の製造方法。
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