JP2016191868A - 露光装置、露光方法、フラットパネルディスプレイの製造方法、及びデバイス製造方法 - Google Patents

露光装置、露光方法、フラットパネルディスプレイの製造方法、及びデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】露光精度を向上する露光装置を提供する。
【解決手段】基板Pに対して照明光ILを走査(X軸)方向に走査する走査露光により、所定のパターンを基板P上に設けられた区画領域(S〜S)に形成する液晶露光装置は、第1マスクM1を第1ショット領域Sの下半分に対向させた状態で走査露光を行った後に、第1及び第2マスクM1、M2を走査方向に駆動し、第2マスクM2を第1ショット領域Sの上半分に対向させた状態で走査露光を行い、第1及び第2マスクM1、M2が有するパターンを第1ショット領域S内で繋ぎ合わせる。
【選択図】図4

Description

本発明は、露光装置、露光方法、フラットパネルディスプレイの製造方法、及びデバイス製造方法に係り、更に詳しくは、物体に対してエネルギビームを所定の走査方向に走査する走査露光により、所定のパターンを物体上に形成する露光装置及び方法、並びに前記露光方法を含むフラットパネルディスプレイ又はデバイスの製造方法に関する。
従来、液晶表示素子、半導体素子(集積回路等)等の電子デバイス(マイクロデバイス)を製造するリソグラフィ工程では、マスク又はレチクル(以下、「マスク」と総称する)に形成されたパターンをエネルギビームを用いてガラスプレート又はウエハ(以下、「基板」と総称する)上に転写する露光装置が用いられている。
この種の露光装置としては、マスクと基板とを実質的に静止させた状態で、露光用照明光(エネルギビーム)を所定の走査方向に走査することで基板上に所定のパターンを形成するビームスキャン式の走査露光装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
上記特許文献1に記載の露光装置では、基板上の露光対象領域とマスクとの位置誤差を補正するために、投影光学系を露光時の走査方向と逆方向に移動させながら投影光学系を介してアライメント顕微鏡によって基板上及びマスク上のマークの計測(アライメント計測)を行い、該計測結果に基づいて基板とマスクとの位置誤差を補正している。ここで、露光精度を向上させるためには、より多くのマークを計測することが望ましいが、スループットが低下する恐れがある。
特開2000−12422号公報
本発明は、上述の事情の下でなされたもので、第1の観点からすると、露光対象の物体に対してエネルギビームを所定の走査方向に走査する走査露光により、所定のパターンを前記物体上に設けられた区画領域に形成する露光装置であって、前記走査方向に直交する方向に関する長さが前記区画領域よりも短い露光領域を前記エネルギビームにより前記物体上に生成する照明系と、前記所定のパターンの一部を有する第1マスクと、前記第1マスクが有するパターンと繋ぎ合わされることにより前記区画領域内に前記所定のパターンの少なくとも一部を形成する前記所定のパターンの他部を有する第2マスクとを前記走査方向に駆動可能なマスク駆動系と、前記第1マスクを前記区画領域の一部に対向させた状態で前記露光領域を生成して走査露光を行い、前記第1マスクが有するパターンを前記区画領域内に形成した後に、前記マスク駆動系を制御して前記第1及び第2マスクを前記走査方向に駆動し、前記第2マスクを前記区画領域の他部に対向させた状態で前記露光領域を生成して走査露光を行い、前記区画領域内に前記第2マスクが有するパターンを前記第1マスクが有するパターンに繋ぎ合わせて形成する制御系と、を備える露光装置である。
本発明は、第2の観点からすると、露光対象の物体に対してエネルギビームを所定の走査方向に走査する走査露光により、所定のパターンを前記物体上に設けられた区画領域に形成する露光方法であって、前記所定のパターンの一部を有する第1マスクを前記区画領域の一部に対向させた状態で、前記走査方向に直交する方向に関する長さが前記区画領域よりも短い露光領域を前記エネルギビームにより前記物体上に生成して前記走査露光を行い、前記第1マスクが有するパターンを前記区画領域内に形成することと、前記第1マスクと前記所定のパターンの他部を有する第2マスクとを前記走査方向に駆動して前記第2マスクを前記区画領域の他部に対向させることと、前記第2マスクを前記区画領域の他部に対向させた状態で前記露光領域を前記エネルギビームにより前記物体上に生成して走査露光を行い、前記第2マスクが有するパターンを前記区画領域内で前記第1マスクが有するパターンと繋ぎ合わせることにより前記区画領域内に前記所定のパターンの少なくとも一部を形成することと、を含む露光方法である。
本発明は、第3の観点からすると、本発明の露光方法を用いて基板を露光することと、露光された前記基板を現像することと、を含むフラットパネルディスプレイの製造方法である。
本発明は、第4の観点からすると、本発明の露光方法を用いて前記物体を露光することと、露光された前記物体を現像することと、を含むデバイス製造方法である。
一実施形態に係る液晶露光装置の概念図である。 図1の液晶露光装置の制御系を中心的に構成する主制御装置の入出力関係を示すブロック図である。 投影系本体、及びアライメント顕微鏡の計測系の構成を説明するための図である。 図4(a)〜図4(e)は、基板に対する走査露光時における液晶露光装置の動作を説明するための図(その1〜その5)である。 図5(a)〜図5(e)は、基板に対する走査露光時における液晶露光装置の動作を説明するための図(その6〜その10)である。 図6(a)〜図6(e)は、基板に対する走査露光時における液晶露光装置の動作を説明するための図(その11〜その15)である。 図7(a)及び図7(b)は、基板に対する走査露光時における液晶露光装置を説明するための図(その16及びその17)である。
以下、一実施形態について、図1〜図7(b)を用いて説明する。
図1には、一実施形態に係る液晶露光装置10の概念図が示されている。液晶露光装置10は、例えば液晶表示装置(フラットパネルディスプレイ)などに用いられる矩形(角型)のガラス基板P(以下、単に基板Pと称する)を露光対象物とするステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置、いわゆるスキャナである。
液晶露光装置10は、露光用のエネルギビームである照明光ILを照射する照明系20と、投影光学系40とを有している。以下、照明系20から投影光学系40を介して基板Pに照射される照明光ILの光軸と平行な方向をZ軸方向と称するとともに、Z軸に直交する平面内に互いに直交するX軸及びY軸を設定して説明を行う。また、本実施形態の座標系において、Y軸は、重力方向に実質的に平行であるものとする。従って、XZ平面は、水平面に実質的に平行である。また、Z軸回りの回転(傾斜)方向をθz方向として説明する。
本実施形態の液晶露光装置10では、例えば2枚の光透過型のマスクM1、マスクM2が用いられる。基板P上のひとつの区画領域に形成する所望の回路パターンのうちの一部に対応するマスクパターンがマスクM1に形成され、上記回路パターンの他部に対応するマスクパターンがマスクM2に形成されている。マスクM1、M2それぞれのY軸方向の長さ(高さ)は、ひとつの区画領域のY軸方向の長さのほぼ半分である。液晶露光装置10では、上記マスクM1、M2それぞれに応じて形成されるパターンを繋ぎ合わせることにより、上記所望の回路パターンを区画領域に形成する。
また、本実施形態では、1枚の基板P上に複数の露光対象領域(適宜、区画領域、又はショット領域と称して説明する)が設定され、これら複数のショット領域に順次マスクパターンが転写される。なお、本実施形態では、基板P上に4つの区画領域が設定されている場合(いわゆる4面取りの場合)について説明するが、区画領域の数は、これに限定されず、適宜変更が可能である。
また、液晶露光装置10では、いわゆるステップ・アンド・スキャン方式の露光動作が行われるが、スキャン露光動作時には、マスクM1(又はマスクM2)、及び基板Pが実質的に静止状態とされ、照明系20及び投影光学系40(照明光IL)がマスクM1(又はマスクM2)及び基板Pに対してそれぞれX軸方向(適宜、走査方向と称する)に長ストロークで相対移動する(図1の白矢印参照)。これに対し、露光対象の区画領域を変更するためのステップ動作時には、マスクM1、M2がX軸方向に所定のストロークでステップ移動するとともに、基板PがY軸方向に所定のストロークでステップ移動する(それぞれ図1の黒矢印参照)。
図2には、液晶露光装置10の構成各部を統括制御する主制御装置90の入出力関係を示すブロック図が示されている。図2に示されるように、液晶露光装置10は、照明系20、マスクステージ装置30、投影光学系40、基板ステージ装置50、アライメント系60などを備えている。
照明系20は、照明光IL(図1参照)の光源(例えば、水銀ランプ)などを含む照明系本体22を備えている。スキャン露光動作時において、主制御装置90は、例えばリニアモータなどを含む駆動系24を制御することにより、照明系本体22をX軸方向に所定の長ストロークでスキャン駆動する。主制御装置90は、例えばリニアエンコーダなどを含む計測系26を介して照明系本体22のX軸方向に位置情報を求め、該位置情報に基づいて照明系本体22の位置制御を行う。本実施形態において、照明光ILとしては、例えばg線、h線、i線などが用いられる。
マスクステージ装置30は、マスクM1、M2を保持するステージ本体32を備えている。ステージ本体32は、例えばリニアモータなどを含む駆動系34によってX軸方向及びY軸方向に適宜ステップ移動可能に構成されている。X軸方向に関して露光対象の区画領域を変更するためのステップ動作時において、主制御装置90は、駆動系34を制御することにより、ステージ本体32をX軸方向にステップ駆動する。また、後述するように、露光対象の区画領域内でスキャン露光する領域(位置)をY軸方向に関して変更するためのステップ動作時には、主制御装置90は、駆動系34を制御することにより、ステージ本体32をY軸方向にステップ駆動する。駆動系34は、後述するアライメント動作時にマスクMをXY平面内の3自由度(X、Y、θz)方向に適宜微小駆動することも可能である。マスクM1、M2の位置情報は、例えばリニアエンコーダなどを含む計測系36により求められる。
投影光学系40は、等倍系で基板P(図1参照)上にマスクパターンの正立正像を形成する光学系などを含む投影系本体42を備えている。投影系本体42は、基板PとマスクM1、M2との間に形成される空間内に配置されている(図1参照)。スキャン露光動作時において、主制御装置90は、例えばリニアモータなどを含む駆動系44を制御することにより、投影系本体42を、照明系本体22と同期するように、X軸方向に所定の長ストロークでスキャン駆動する。主制御装置90は、例えばリニアエンコーダなどを含む計測系46を介して投影系本体42のX軸方向に位置情報を求め、該位置情報に基づいて投影系本体42の位置制御を行う。
図1に戻り、液晶露光装置10では、照明系20からの照明光ILによってマスクM1(又はマスクM2)上の照明領域IAMが照明されると、マスクM1(又はマスクM2)を通過した照明光ILにより、投影光学系40を介してその照明領域IAM内のマスクパターンの投影像(部分正立像)が、基板P上の照明領域IAMに共役な照明光ILの照射領域(露光領域IA)に形成される。そして、マスクM1(又はマスクM2)及び基板Pに対して、照明光IL(照明領域IAM、及び露光領域IA)が走査方向に相対移動することで走査露光動作が行われる。すなわち、液晶露光装置10では、照明系20、及び投影光学系40によって基板P上にマスクM1(又はマスクM2)のパターンが生成され、照明光ILによる基板P上の感応層(レジスト層)の露光によって基板P上にそのパターンが形成される。
基板ステージ装置50は、基板Pの裏面(露光面とは反対の面)を保持するステージ本体52を備えている。図2に戻り、Y軸方向に関して露光対象の区画領域を変更するためのステップ動作時において、主制御装置90は、例えばリニアモータなどを含む駆動系54を制御することにより、ステージ本体52をY軸方向にステップ駆動する。駆動系54は、後述する基板アライメント動作時に基板PをXY平面内の3自由度(X、Y、θz)方向に微小駆動することも可能である。基板P(ステージ本体52)の位置情報は、例えばリニアエンコーダなどを含む計測系56により求められる。
図1に戻り、アライメント系60は、例えば2つのアライメント顕微鏡62、64を備えている。アライメント顕微鏡62、64は、基板PとマスクMとの間に形成される空間内(Z軸方向に関して基板PとマスクMとの間の位置)に配置されており、基板Pに形成されたアライメントマークMk(以下、単にマークMkと称する)、及びマスクMに形成されたマーク(不図示)を検出する。本実施形態において、マークMkは、各区画領域の四隅部近傍それぞれに1つ(1つの区画領域につき、例えば4つ)形成されており、マスクMのマークは、投影光学系40を介してマークMkに対応する位置に形成されている。なお、マークMk、及びマスクMのマークの数、及び位置については、これに限定されず、適宜変更が可能である。また、各図面において、マークMkは、理解を容易にするため、実際よりも大きく図示されている。
一方のアライメント顕微鏡62は、投影系本体42の+X側に配置され、他方のアライメント顕微鏡64は、投影系本体42の−X側に配置されている。アライメント顕微鏡62、64は、それぞれY軸方向に離間した一対の検出視野(検出領域)を有しており、ひとつの区画領域内のY軸方向に離間した、例えば2つのマークMkを同時に検出することができるようになっている。
また、アライメント顕微鏡62、64は、マスクMに形成されたマークと、基板Pに形成されたマークMkとを同時に(換言すると、アライメント顕微鏡62、64の位置を変えずに)検出することが可能となっている。主制御装置90は、例えばマスクMがXステップ動作、又は基板PがYステップ動作を行う毎に、マスクMに形成されたマークと基板Pに形成されたマークMkとの相対的な位置ずれ情報を求め、該位置ずれを補正する(打ち消す、又は低減する)ように基板PとマスクMとのXY平面に沿った方向の相対的な位置決めを行う。なお、アライメント顕微鏡62、64は、マスクMのマークを検出(観察)するマスク検出部と、基板PのマークMkを検出(観察)する基板検出部とが、共通の筐体等によって一体的に構成されており、その共通の筐体を介して駆動系66により駆動される。あるいは、マスク検出部と基板検出部とが個別の筐体等によって構成されていても良く、その場合には、例えばマスク検出部と基板検出部とが実質的に共通の駆動系66によって同等の動作特性をもって移動できるように構成することが好ましい。
主制御装置90(図2参照)は、例えばリニアモータなどを含む駆動系66(図2参照)を制御することにより、アライメント顕微鏡62、64を、X軸方向に所定の長ストロークでそれぞれ独立に駆動する。また、主制御装置90は、例えばリニアエンコーダなどを含む計測系68を介してアライメント顕微鏡62、64それぞれのX軸方向の位置情報を求め、該位置情報に基づいてアライメント顕微鏡62、64の位置制御をそれぞれ独立して行う。また、駆動系66は、アライメント顕微鏡62、64をY軸方向に駆動するための、例えばリニアモータも併せて有している。
ここで、アライメント系60のアライメント顕微鏡62、64と、上述した投影光学系40の投影系本体42とは、物理的(機械的)に独立(分離)した要素であり、主制御装置90(図2参照)によって互いに独立して駆動(速度、及び位置)制御が行われるが、アライメント顕微鏡62、64を駆動する駆動系66と、投影系本体42を駆動する駆動系44とは、X軸方向の駆動に関して、例えばリニアモータ、リニアガイドなどの一部を共用しており、アライメント顕微鏡62、64、及び投影系本体42の駆動特性、あるいは主制御装置90による制御特性が、実質的に同等になるように構成されている。
具体的に一例をあげると、例えばムービングコイル式のリニアモータによってアライメント顕微鏡62、64、投影系本体42それぞれをX軸方向に駆動する場合には、固定子である磁性体(例えば、永久磁石など)ユニットが上記駆動系66と駆動系44とで共用される。これに対し、可動子であるコイルユニットは、アライメント顕微鏡62、64、投影系本体42それぞれが独立に有しており、主制御装置90(図2参照)は、該コイルユニットに対する電力供給を個別に行うことにより、アライメント顕微鏡62、64のX軸方向への駆動(速度、及び位置)と、投影系本体42のX軸方向への駆動(速度、及び位置)とを、独立に制御する。従って、主制御装置90は、X軸方向に関するアライメント顕微鏡62、64と投影系本体42との各々の間隔(距離)を、可変とする(任意に変化させる)ことができる。また、主制御装置90は、X軸方向に関して、アライメント顕微鏡62、64と投影系本体42とを、異なるスピードで移動させることもできる。
主制御装置90(図2参照)は、アライメント顕微鏡62及び64の少なくとも一方を用いて基板P上に形成された複数のマークMkを検出し、該検出結果(複数のマークMkの位置情報)に基づいて、公知のエンハンスト・グローバル・アライメント(EGA)方式によって、検出対象のマークMkが形成された区画領域の配列情報(区画領域の位置(座標値)、形状等に関する情報を含む)を算出する。
具体的には、走査露光動作において、主制御装置90(図2参照)は、該走査露光動作に先立って、投影系本体42の+X側に配置されたアライメント顕微鏡62を用いて、少なくとも露光対象の区画領域内に形成された、例えば4つのマークMkの位置検出を行って該区画領域の配列情報を算出する。主制御装置90は、算出した露光対象の区画領域の配列情報に基づいて、基板PのXY平面内の3自由度方向の精密な位置決め(基板アライメント動作)を行いつつ、照明系20、及び投影光学系40を適宜制御して、対象の区画領域に対する走査露光動作(マスクパターンの転写)を行う。
次に、投影光学系40が有する投影系本体42の位置情報を求めるための計測系46(図2参照)、及びアライメント系60が有するアライメント顕微鏡62、64の位置情報を求めるための計測系68の具体的な構成について説明する。
図3に示されるように、液晶露光装置10は、投影系本体42を走査方向に案内するためのガイド80を有している。ガイド80は、走査方向に平行に延びる部材から成る。ガイド80は、アライメント顕微鏡62の走査方向への移動を案内する機能も有する。また、図3では、ガイド80がマスクMと基板Pとの間に図示されているが、実際には、ガイド80は、Y軸方向に関して照明光ILの光路を避けた位置に配置されている。
ガイド80には、少なくとも走査方向に平行な方向(X軸方向)を周期方向とする反射型の回折格子を含むスケール82が固定されている。また、投影系本体42は、スケール82に対向して配置されたヘッド84を有している。本実施形態では、上記スケール82とヘッド84とにより、投影系本体42の位置情報を求めるための計測系46(図2参照)を構成するエンコーダシステムが形成されている。また、アライメント顕微鏡62、64は、スケール82に対向して配置されたヘッド86を各々有している(図3において、アライメント顕微鏡64は不図示)。本実施形態では、上記スケール82とヘッド86とにより、アライメント顕微鏡62、64の位置情報を求めるための計測系68(図2参照)を構成するエンコーダシステムが形成されている。ここで、ヘッド84、86は、それぞれスケール82に対してエンコーダ計測用のビームを照射し、スケール82を介したビーム(スケール82による反射ビーム)を受光して、その受光結果に基づいてスケール82に対する相対的な位置情報を出力可能となっている。
このように、本実施形態において、スケール82は、投影系本体42の位置情報を求めるための計測系46(図2参照)を構成し、アライメント顕微鏡62、64の位置情報を求めるための計測系68(図2参照)を構成する。すなわち、投影系本体42とアライメント顕微鏡62、64とは、スケール82に形成された回折格子によって設定される共通の座標系(測長軸)に基づいて位置制御が行われる。なお、投影系本体42を駆動するための駆動系44(図2参照)、及びアライメント顕微鏡62、64を駆動するための駆動系66(図2参照)は、要素が一部共通であっても良いし、完全に独立した要素により構成されていても良い。
なお、上記計測系46、68(それぞれ図2参照)を構成するエンコーダシステムは、測長軸が、例えばX軸方向(走査方向)のみであるリニア(1DOF)エンコーダシステムであっても良いし、より多くの測長軸を有しても良い。例えば、ヘッド84、86をY軸方向に所定間隔で複数配置することにより、投影系本体42、アライメント顕微鏡62、64のθz方向の回転量を求めても良い。また、スケール82にXY2次元回折格子を形成し、X、Y、θz方向の3自由度方向に測長軸を有する3DOFエンコーダシステムとしても良い。さらに、ヘッド84、86として、回折格子の周期方向と併せてスケール面に直交する方向の測長が可能な公知の2次元ヘッドを複数用いることにより、投影系本体42、アライメント顕微鏡62の6自由度方向の位置情報を求めても良い。
次に、液晶露光装置10を用いたステップ・アンド・スキャン方式の露光動作について、図4(a)〜図7(b)を用いて説明する。以下の露光動作(アライメント動作を含む)は、主制御装置90の管理下で行われる。
なお、露光動作時の基板PとマスクM1、M2との関係を説明するための図4(a)〜図7(b)では、理解を容易にするため、基板Pに形成される回路パターンをFの字で説明するものとする。マスクM1には、回路パターン(Fの字)のうちの−Y側の半分に対応するマスクパターンが形成され、マスクM2には、回路パターン(Fの字)のうちの+Y側の半分に対応するマスクパターンが形成されている。マスクM1とマスクM2との相対位置関係は、X軸方向に対して異なる位置、且つY軸方向に対して等しい位置となる。
また、実際には、照明光IL(図1参照)が照射されない場合は、基板P上に露光領域IAは生成されないが、ここでは理解を容易にするため、図4(a)〜図7(b)において、露光領域IAが白く図示されている場合は、照明系20(図1参照)からの照明光ILにより基板P上に露光領域IAが生成されているものとし、露光領域IAが黒く図示されている場合は、照明光ILが照射されていないものとする。
図4(a)に示されるように、本実施形態において、露光順が最初である区画領域(以下、第1ショット領域Sと称する)は、基板Pの−X側且つ−Y側に設定されている。マスクM1は、基板Pの第1ショット領域Sの−Y側の半分の領域に対向している。主制御装置90(図4(a)〜図7(b)では不図示。図2参照)は、アライメント顕微鏡62(図2参照)を用いてマスクM1と第1ショット領域Sとの相対的な位置決めを行う。具体的には、主制御装置90は、アライメント顕微鏡62を+X方向に駆動して、第1ショット領域S内に形成されたマークMk(不図示)を検出する。主制御装置90は、このアライメント顕微鏡62の検出結果に基づいて基板PのXY平面内の3自由度方向の精密な位置決めを行う。
この後、主制御装置90は、図4(b)に示されるように、露光領域IAが基板P上で+X方向に等速で移動するように、照明系本体22、及び投影系本体42(それぞれ図1及び図2参照)を+X方向に同期駆動する。
図4(c)には、第1ショット領域Sの−Y側半分(下半分)への露光動作が終了した直後の状態が示されている。主制御装置90は、第1ショット領域Sの+Y側半分に対して露光動作を行うために、図4(d)に示されるように、マスクM1、M2それぞれを−X方向にXステップ駆動(図4(d)の白矢印参照)させ、基板Pを−Y方向にYステップ駆動(図4(d)の黒矢印参照)させる。これにより、マスクM2が基板Pの第1ショット領域Sの+Y側の半分の領域に対向する位置に駆動される。
主制御装置90は、アライメント顕微鏡64(図2参照)を用いてマスクM2と第1ショット領域Sとの相対的な位置決めを行う。主制御装置90は、マスクM2と、マスクM1のパターンが転写された第1ショット領域Sの−Y側半分(下半分)、マスクM2のパターンを転写する第1ショット領域Sの+Y側半分(上半分)との相対的な位置決めを行う。具体的には、主制御装置90は、アライメント顕微鏡64を−X方向に駆動して、第1ショット領域S内に形成されたマークMk(不図示)を検出する。主制御装置90は、このアライメント顕微鏡64の検出結果に基づいて基板PのXY平面内の3自由度方向の精密な位置決めを行う。なお、主制御装置90は、マスクM1、M2を+X方向または−X方向にXステップ駆動させる度に、アライメント顕微鏡62を用いてマスクM1、M2と基板Pとの相対的な位置決めを行うが、以下では説明を省略する。
次いで、主制御装置90は、照明系本体22、及び投影系本体42(それぞれ図1及び図2参照)を−X方向に同期駆動して、第1ショット領域Sの+Y側半分(上半分)への露光動作を行う。このように、本実施形態では、ひとつの区画領域に対する第1回目の露光動作と第2回目の露光動作とで、照明光IL(露光領域IA)の走査方向が逆転する。
図4(e)には、第1ショット領域Sの上半分への露光動作が終了した直後の状態が示されている。第1回目の走査露光動作(図4(b)参照)により第1ショット領域Sの下半分の領域には、マスクM1のパターンが転写されており、第2回目の走査露光動作により第1ショット領域Sの上半分の領域にマスクM2のパターンが転写されることにより、マスクM1のパターンと、マスクM2のパターンとが繋ぎ合わされる。これにより、第1ショット領域Sには、所望の回路パターン(ここではFの字)が形成される。つまり、所望の回路パターンを区画領域に形成するために、投影系本体42をX方向へ往復駆動させて繋ぎ合わせ露光を行う。
ひとつのマスクパターンを区画領域に形成するために、投影系本体42を往復させて繋ぎ合わせ露光を行う場合、互いに異なる検出視野を有する往路用及び復路用のアライメント顕微鏡を走査方向(X方向)に関して投影系本体42の前後に配置する。この場合、往路用(1回目の露光動作用)のアライメント顕微鏡により、区画領域の四隅のマークMkを検出し、復路用(2回目の露光動作用)のアライメント顕微鏡によって、継ぎ部近傍のマークMkを検出しても良い。ここで、継ぎ部とは、往路の走査露光で露光された領域(パターンが転写された領域)と復路の走査露光で露光された領域(パターンが転写された領域)との継ぎ合わせ部分を意味する。継ぎ部近傍のマークMkとしては、予め基板PにマークMkを形成しても良いし、露光済みのパターンをマークMkとしても良い。なお、第1ショット領域Sに限らず、他のショット領域において繋ぎ合わせ露光を行う場合も同様である。上記実施形態では、投影系本体42を+X方向に駆動して走査露光動作を行う場合、往路用のアライメント顕微鏡はアライメント顕微鏡62、復路用のアライメント顕微鏡はアライメント顕微鏡64である。また、投影系本体42を−X方向に駆動して走査露光動作を行う場合、往路用のアライメント顕微鏡はアライメント顕微鏡64、復路用のアライメント顕微鏡はアライメント顕微鏡62である。
以下、主制御装置90は、同様の手順でマスクM1、M2のXステップ動作、及び基板PのYステップ動作を適宜行うことにより、残りの第2〜第4ショット領域S〜Sの露光動作を行う。図5(a)には、第2ショット領域S(第1ショット領域Sの+Y側)の下半分に対して露光動作を行うために、マスクM1、M2それぞれが+X方向にXステップ駆動されるとともに、基板Pが−Y方向にYステップ駆動された状態が示されている。この状態で、図5(b)に示されるように、照明光IL(露光領域IA)が+X方向に走査され、これにより、第2ショット領域Sの下半分にマスクM1のパターンが転写される。
図5(c)には、第2ショット領域Sの上半分に対して露光動作を行うために、図5(b)に示される状態から、マスクM1、M2それぞれが−X方向にXステップ駆動されるとともに、基板Pが−Y方向にYステップ駆動された状態が示されている。この状態で、図5(d)に示されるように、照明光IL(露光領域IA)が−X方向に走査され、これにより、第2ショット領域Sの上半分にマスクM2のパターンが転写される(第2ショット領域Sへの露光動作終了)。
図5(e)には、第3ショット領域S(第2ショット領域Sの+X側)の上半分に対して露光動作を行うために、図5(d)に示される状態から、マスクM1、M2それぞれが+X方向にXステップ駆動された状態が示されている(基板Pは、Yステップ駆動されない)。この状態で、図6(a)に示されるように、照明光IL(露光領域IA)が+X方向に走査され、これにより、第3ショット領域Sの上半分にマスクM2のパターンが転写される(第1及び第2ショット領域S、Sと異なり、マスクM2のパターンが先に転写される)。なお、図5(d)に示される状態から、マスクM1、M2それぞれが+X方向にXステップ駆動されているときに、照明系本体22及び投影系本体42をマスクM1、M2の+X方向にXステップ駆動が完了した後すぐに第3ショット領域Sの上半分にマスクM2のパターンを転写しやすい位置に駆動させておいてもよい。換言すると、マスクM1、M2をX方向にXステップ駆動させているときに、照明系本体22及び投影系本体42を第3ショット領域Sの露光開始位置まで予め駆動させておく。それに、第3ショット領域Sの露光開始までの時間を短縮することができる。
図6(b)には、第3ショット領域Sの下半分に対して露光動作を行うために、図6(a)に示される状態から、マスクM1、M2それぞれが+X方向にXステップ駆動されるとともに、基板Pが+Y方向にYステップ駆動された状態が示されている。この状態で、図6(c)に示されるように、照明光IL(露光領域IA)が−X方向に走査され、これにより、第3ショット領域Sの下半分にマスクM1のパターンが転写される(第3ショット領域Sへの露光動作終了)。
図6(d)には、第4ショット領域S(第3ショット領域Sの−Y側)の上半分に対して露光動作を行うために、図6(c)に示される状態から、マスクM1、M2それぞれが−X方向にXステップ駆動されるとともに、基板Pが+Y方向にYステップ駆動された状態が示されている。この状態で、図6(e)に示されるように、照明光IL(露光領域IA)が+X方向に走査され、これにより、第4ショット領域Sの上半分にマスクM2のパターンが転写される。
図7(a)には、第4ショット領域Sの下半分に対して露光動作を行うために、図6(e)に示される状態から、マスクM1、M2それぞれが+X方向にXステップ駆動されるとともに、基板Pが+Y方向にYステップ駆動された状態が示されている。この状態で、図7(b)に示されるように、照明光IL(露光領域IA)が−X方向に走査され、これにより、第4ショット領域Sの下半分にマスクM1のパターンが転写される(第4ショット領域Sへの露光動作終了)。
ここで、仮に1回の走査露光動作でひとつの区画領域の走査露光動作を完了させる場合、照明領域IAM、及び露光領域IA(それぞれ図1参照)のY軸方向の長さは、各区画領域(ショット領域S〜S)のY軸方向の長さとほぼ同じである必要がある。これに対し、上述した本実施形態によれば、照明領域IAM、及び露光領域IAそれぞれのY軸方向の長さが、各区画領域のY軸方向の長さのほぼ半分であるので、照明系本体22、及び投影系本体42(それぞれ図1参照)を小型化、軽量化することができる。これにより、照明系本体22、及び投影系本体42の位置制御性が向上するので、高速且つ高精度の走査露光動作が可能となる。
また、所望のパターンの一部と他部を有するマスクM1、M2をXステップ移動させること所望の回路パターンを区画領域に形成するため、走査露光動作の度にマスクM1とマスクM2とを交換する作業が不要であり、効率が良い。
また、基板PをYステップ移動させることができるので、照明系本体22、及び投影系本体42(すなわち照明光ILの光軸)のY軸方向への位置を変えることなく、Y軸方向への位置の異なる複数の区画領域に対して走査露光動作を行うことができる。これにより、照明系20、及び投影光学系40それぞれを単軸(X軸)ステージ装置として構成することができ、装置構成が簡単になる。また、照明系本体22、及び投影系本体42の位置制御性が向上する。
なお、以上説明した一実施形態に係る構成は、適宜変更が可能である。例えば、上記実施形態では、例えば2枚のマスクM1、M2が有するパターンを繋ぎ合わせたことにより、ひとつの区画領域に所望のパターンを形成したが、マスクの枚数は、3枚以上であっても良く、該3枚のマスクそれぞれが有するパターンを繋ぎ合わせて、ひとつの区画領域に所望のパターンを形成しても良い。
また、上記実施形態では、マスクM1とマスクM2との相対位置がY軸方向に対して同じであったが、Y軸方向に対して相対位置がずれていても良い。例えば上記実施形態では、第1ショット領域Sの下半分にマスクM1を対向させて走査露光動作を行った後、マスクM1、M2のXステップ動作と併せて基板PのYステップ動作を行ったが、マスクM1、M2のY軸方向の位置をずらすことにより、マスクM1、M2のXステップ動作のみによって第1ショット領域Sの上半分にマスクM2を対向させることも可能である。
また、上記実施形態では、照明系20で用いられる光源、及び該光源から照射される照明光ILの波長は、特に限定されず、例えばArFエキシマレーザ光(波長193nm)、KrFエキシマレーザ光(波長248nm)などの紫外光や、F2レーザ光(波長157nm)などの真空紫外光であっても良い。
また、上記実施形態では、光源を含む照明系本体22が走査方向に駆動されたが、これに限られず、例えば特開2000−12422号公報に開示される露光装置と同様に、光源を固定とし、照明光ILのみが走査方向に走査されるようにしても良い。
また、照明領域IAM、露光領域IAは、上記実施形態ではY軸方向に延びる帯状に形成されたが、これに限られず、例えば米国特許第5,729,331号明細書に開示されるように、千鳥状に配置された複数の領域を組み合わせても良い。
また、上記実施形態では、マスクM1、M2、及び基板Pが、水平面に直交するように配置(いわゆる縦置き配置)されたが、これに限られず、マスクM1、M2、及び基板Pは、水平面に平行に配置されても良い。この場合、照明光ILの光軸は、重力方向とほぼ平行とされる。
また、走査露光動作時にアライメント計測の結果に応じて基板PのXY平面内の微小位置決めを行ったが、これと併せて、走査露光動作前に(あるいは走査露光動作と並行して)基板Pの面位置情報を求め、走査露光動作中に基板Pの面位置制御(いわゆるオートフォーカス制御)を行っても良い。
また、露光装置の用途としては、角型のガラスプレートに液晶表示素子パターンを転写する液晶用の露光装置に限定されることなく、例えば有機EL(Electro-Luminescence)パネル製造用の露光装置、半導体製造用の露光装置、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン及びDNAチップなどを製造するための露光装置にも広く適用できる。また、半導体素子などのマイクロデバイスだけでなく、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置などで使用されるマスク又はレチクルを製造するために、ガラス基板又はシリコンウエハなどに回路パターンを転写する露光装置にも適用できる。
また、露光対象となる物体はガラスプレートに限られず、例えばウエハ、セラミック基板、フィルム部材、あるいはマスクブランクスなど、他の物体でも良い。また、露光対象物がフラットパネルディスプレイ用の基板である場合、その基板の厚さは特に限定されず、例えばフィルム状(可撓性を有するシート状の部材)のものも含まれる。なお、本実施形態の露光装置は、一辺の長さ、又は対角長が500mm以上の基板が露光対象物である場合に特に有効である。また、露光対象の基板が可撓性を有するシート状である場合には、該シートがロール状に形成されていても良い。この場合、ステージ装置のステップ動作によらず、ロールを回転させる(巻き取る)ことによって、容易に照明領域(照明光)に対して露光対象の区画領域を変更する(ステップ移動させる)ことができる。
液晶表示素子(あるいは半導体素子)などの電子デバイスは、デバイスの機能・性能設計を行うステップ、この設計ステップに基づいたマスク(あるいはレチクル)を製作するステップ、ガラス基板(あるいはウエハ)を製作するステップ、上述した各実施形態の露光装置、及びその露光方法によりマスク(レチクル)のパターンをガラス基板に転写するリソグラフィステップ、露光されたガラス基板を現像する現像ステップ、レジストが残存している部分以外の部分の露出部材をエッチングにより取り去るエッチングステップ、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除くレジスト除去ステップ、デバイス組み立てステップ、検査ステップ等を経て製造される。この場合、リソグラフィステップで、上記実施形態の露光装置を用いて前述の露光方法が実行され、ガラス基板上にデバイスパターンが形成されるので、高集積度のデバイスを生産性良く製造することができる。
以上説明したように、本発明の露光装置及び方法は、物体を走査露光するのに適している。また、本発明のフラットパネルディスプレイの製造方法は、フラットパネルディスプレイの生産に適している。また、本発明のデバイス製造方法は、マイクロデバイスの生産に適している。
10…液晶露光装置、20…照明系、30…マスクステージ装置、40…投影光学系、50…基板ステージ装置、60…アライメント系、M1、M2…マスク、P…基板。

Claims (14)

  1. 露光対象の物体に対してエネルギビームを所定の走査方向に走査する走査露光により、所定のパターンを前記物体上に設けられた区画領域に形成する露光装置であって、
    前記走査方向に直交する方向に関する長さが前記区画領域よりも短い露光領域を前記エネルギビームにより前記物体上に生成する照明系と、
    前記所定のパターンの一部を有する第1マスクと、前記第1マスクが有するパターンと繋ぎ合わされることにより前記区画領域内に前記所定のパターンの少なくとも一部を形成する前記所定のパターンの他部を有する第2マスクとを前記走査方向に駆動可能なマスク駆動系と、
    前記第1マスクを前記区画領域の一部に対向させた状態で前記露光領域を生成して走査露光を行い、前記第1マスクが有するパターンを前記区画領域内に形成した後に、前記マスク駆動系を制御して前記第1及び第2マスクを前記走査方向に駆動し、前記第2マスクを前記区画領域の他部に対向させた状態で前記露光領域を生成して走査露光を行い、前記区画領域内に前記第2マスクが有するパターンを前記第1マスクが有するパターンに繋ぎ合わせて形成する制御系と、を備える露光装置。
  2. 前記物体を前記走査方向に直交する方向に駆動可能な物体駆動系を更に備え、
    前記第1マスクと前記第2マスクとは、前記走査方向に直交する位置が同じであり、
    前記制御系は、前記第1マスクを用いた走査露光と前記第2マスクを用いた走査露光との間で、前記物体駆動系を制御して前記物体を前記走査方向に直交する方向に駆動することにより前記物体の前記走査方向に直交する方向の位置決めを行う請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記物体上には、前記走査方向に直交する方向に関して前記区画領域が複数設けられ、
    前記制御系は、前記複数の区画領域のうち、第1の区画領域に対する前記走査露光を行った後、前記物体駆動系を制御して前記物体を前記走査方向に直交する方向に駆動することにより、前記第1の区画領域に対して前記走査方向に直交する方向に関して隣接する第2の区画領域の前記走査方向に直交する方向の位置決めを行う請求項2に記載の露光装置。
  4. 前記物体上には、前記走査方向に平行な方向に関して前記区画領域が複数設けられ、
    前記制御系は、前記複数の区画領域のうち、第3の区画領域に対する前記走査露光を行った後、前記マスク駆動系を制御して前記第1のマスクを前記走査方向に平行な方向に駆動することにより、前記第3の区画領域に対して前記走査方向に平行な方向に関して隣接する第4の区画領域に対して該第1のマスクを対向させる請求項1〜3の何れか一項に記載の露光装置。
  5. 前記第1又は第2マスクから出射した前記エネルギビームを前記物体に投射する投影光学系を更に備え、
    前記制御系は、前記走査露光時に前記エネルギビームと共に前記投影光学系を前記走査方向に移動させる請求項1〜4の何れか一項に記載の露光装置。
  6. 前記エネルギビームの光軸が水平面に平行であり、
    前記物体は、露光面が前記水平面に対して直交した状態で配置される請求項1〜5の何れか一項に記載の露光装置。
  7. 露光対象の物体に対してエネルギビームを所定の走査方向に走査する走査露光により、所定のパターンを前記物体上に設けられた区画領域に形成する露光方法であって、
    前記所定のパターンの一部を有する第1マスクを前記区画領域の一部に対向させた状態で、前記走査方向に直交する方向に関する長さが前記区画領域よりも短い露光領域を前記エネルギビームにより前記物体上に生成して前記走査露光を行い、前記第1マスクが有するパターンを前記区画領域内に形成することと、
    前記第1マスクと前記所定のパターンの他部を有する第2マスクとを前記走査方向に駆動して前記第2マスクを前記区画領域の他部に対向させることと、
    前記第2マスクを前記区画領域の他部に対向させた状態で前記露光領域を前記エネルギビームにより前記物体上に生成して走査露光を行い、前記第2マスクが有するパターンを前記区画領域内で前記第1マスクが有するパターンと繋ぎ合わせることにより前記区画領域内に前記所定のパターンの少なくとも一部を形成することと、を含む露光方法。
  8. 前記第1マスクと前記第2マスクとは、前記走査方向に直交する位置が同じであり、
    前記対向させることでは、前記第2マスクの前記走査方向へ駆動するとともに、前記物体を前記走査方向に直交する方向に駆動することにより前記物体の前記走査方向に直交する方向の位置決めを行う請求項7に記載の露光方法。
  9. 前記物体上には、前記走査方向に直交する方向に関して前記区画領域が複数設けられ、
    前記複数の区画領域のうち、第1の区画領域に対する前記走査露光を行った後、前記物体を前記走査方向に直交する方向に駆動することと、
    前記第1の区画領域に対して前記走査方向に直交する方向に関して隣接する第2の区画領域の前記走査方向に直交する方向の位置決めを行うことと、
    前記第2の区画領域に対する前記走査露光を行うことと、を更に含む請求項7又は8に記載の露光方法。
  10. 前記物体上には、前記走査方向に平行な方向に関して前記区画領域が複数設けられ、
    前記複数の区画領域のうち、第3の区画領域に対する前記走査露光を行った後、前記第1のマスクを前記走査方向に平行な方向に駆動することにより、前記第3の区画領域に対して前記走査方向に平行な方向に関して隣接する第4の区画領域に対して前記第1のマスクを対向させること、を更に含む請求項7〜9の何れか一項に記載の露光方法。
  11. 前記物体は、フラットパネルディスプレイに用いられる基板である請求項7〜10の何れか一項に記載の露光方法。
  12. 前記基板は、少なくとも一辺の長さ又は対角長が500mm以上である請求項11に記載の露光方法。
  13. 請求項11又は12に記載の露光方法を用いて前記基板を露光することと、
    露光された前記基板を現像することと、を含むフラットパネルディスプレイの製造方法。
  14. 請求項7〜10の何れか一項に記載の露光方法を用いて前記物体を露光することと、
    露光された前記物体を現像することと、を含むデバイス製造方法。
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