JP2011060867A - ステージ装置、露光装置及びデバイス製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】振動を軽減するためのモードと、加速、減速するためのモードとを備えたステージ装置を提供する。
【解決手段】天板62、第1固定子58、第1可動子59を有し、前記天板を所定の方向に走行させる第1リニアモータと、第2固定子58、前記第1可動子を両側から挟むように配置された一対の第2可動子64,64とを有し、前記天板を前記所定の方向に走行させる第2リニアモータと、前記第2可動子の前記第1可動子と対向する面のそれぞれに配置され、前記第2リニアモータの駆動力を前記第1可動子に伝達するための一対の伝達部材68,68と、前記第1リニアモータ、前記第2リニアモータ及び前記一対の伝達部材を制御する制御部とを備え、制御部は、前記第2リニアモータを駆動し前記伝達部材の一方を介して前記天板を移動させる第1モードと、前記第1リニアモータ及び第2リニアモータの双方を駆動し前記天板を移動させる第2モードとを含む。
【選択図】図2
【解決手段】天板62、第1固定子58、第1可動子59を有し、前記天板を所定の方向に走行させる第1リニアモータと、第2固定子58、前記第1可動子を両側から挟むように配置された一対の第2可動子64,64とを有し、前記天板を前記所定の方向に走行させる第2リニアモータと、前記第2可動子の前記第1可動子と対向する面のそれぞれに配置され、前記第2リニアモータの駆動力を前記第1可動子に伝達するための一対の伝達部材68,68と、前記第1リニアモータ、前記第2リニアモータ及び前記一対の伝達部材を制御する制御部とを備え、制御部は、前記第2リニアモータを駆動し前記伝達部材の一方を介して前記天板を移動させる第1モードと、前記第1リニアモータ及び第2リニアモータの双方を駆動し前記天板を移動させる第2モードとを含む。
【選択図】図2
Description
本発明は、ステージ装置、露光装置及びデバイス製造方法に関する。
近年、搭載するプレートや基板の大型化に伴い、露光装置に使用されるステージ装置の大型化が進んでいる。加えて、スループットを向上するために、ステージ装置に使用されるリニアモータ及びそれを保持する筐体も大型化し、ステージ駆動部の重量を増やす一因となっている。スループットの向上のためには、プレート等を搭載する天板の駆動加速度、駆動速度を大きくする必要がある。天板の駆動加速度、駆動速度を大きくするためには、大型のリニアモータが必要となる。しかし、露光中は天板を等速に制御するため大型のリニアモータは必要としない。一方で、天板の位置決め精度は更に上げて行く必要があり、制御性能を上げるために制御対象となるリニアモータの軽量化が必要とされている。
特許文献1には、上記問題を解決するために、天板の走行を加減速領域と等速領域に切り分けたステージ装置が開示されている。特許文献1に記載のステージ装置は、走行路の両端部分のみにおいて天板を加速、減速するリニアモータと、走行路の中央部で天板をわずかな推力で等速に維持するサブリニアモータとを備えている。
特許文献1には、上記問題を解決するために、天板の走行を加減速領域と等速領域に切り分けたステージ装置が開示されている。特許文献1に記載のステージ装置は、走行路の両端部分のみにおいて天板を加速、減速するリニアモータと、走行路の中央部で天板をわずかな推力で等速に維持するサブリニアモータとを備えている。
露光装置において、小型のマスクのパターンを大型の基板に複数回転写する場合、基板を保持する天板が一回の露光で必要とするストロークは、全ストローク内の限られた範囲である。しかし、前述した従来技術においては、天板を加速、減速するリニアモータが走行路の両端に配置されているため天板を走行路の中央部で加速、減速をすることができず、そのため天板は全ストロークを走査することとなる。
本発明は、天板の振動を軽減するためのモードと、天板を加速、減速するためのモードとの双方を備えたステージ装置を提供することを目的とする。
本発明は、ステージ装置であって、天板と、第1固定子と、前記天板に連結された第1可動子とを有し、前記天板を所定の方向に沿って走行させる第1リニアモータと、第2固定子と、前記第1可動子を前記所定の方向における両側から挟むように配置された一対の第2可動子とを有し、前記天板を前記所定の方向に沿って走行させる第2リニアモータと、前記第2可動子の前記第1可動子と対向する面のそれぞれに配置され、前記第2リニアモータの駆動力を前記第1可動子に伝達するための一対の伝達部材と、前記第1リニアモータ、前記第2リニアモータ及び前記一対の伝達部材を制御することで前記天板の移動を制御する制御部と、を備え、前記制御部は、前記第2リニアモータを駆動し前記伝達部材の一方を介して前記天板を移動させる第1モードと、前記第1リニアモータ及び第2リニアモータの双方を駆動し前記天板を移動させる第2モードとを含む、ことを特徴とする。
本発明によれば、天板の振動を軽減するためのモードと、天板を加速、減速するためのモードとの双方を備えたステージ装置を提供することができる。
[露光装置]
図1を用いて、本発明に係るステージ装置が適用され、レチクルのパターンを基板に転写する露光装置について説明する。投影光学系15を挟んで垂直方向の上側にレチクル(マスク)23を保持するマスクステージ20が配置され、下側にプレート(又は基板)36を保持するプレートステージ(基板ステージ)30が配置されている。これらマスクステージ20とプレートステージ30はそれぞれ個別に移動可能であり、これらの移動位置はともにレーザ干渉測長器50により計測して制御可能である。プレートステージ30は本体ベース31上に配置したYステージ32及びXステージ33を有する。なお、X方向及びY方向は互いに直交する方向とする。このXYステージ上にθZステージ34が搭載され、この上にプレートチャック(基板チャック)35を配置し、それにより露光されるべきプレート(基板)36を支持する。従って、プレート36は、プレートステージ30によりX、Y及びZ方向に移動可能であると共にXY面内でも回転可能に支持されることになる。θZステージ34は、露光時、プレート36の表面を投影光学系15のプレート側の焦点面に一致させるためのものである。
図1を用いて、本発明に係るステージ装置が適用され、レチクルのパターンを基板に転写する露光装置について説明する。投影光学系15を挟んで垂直方向の上側にレチクル(マスク)23を保持するマスクステージ20が配置され、下側にプレート(又は基板)36を保持するプレートステージ(基板ステージ)30が配置されている。これらマスクステージ20とプレートステージ30はそれぞれ個別に移動可能であり、これらの移動位置はともにレーザ干渉測長器50により計測して制御可能である。プレートステージ30は本体ベース31上に配置したYステージ32及びXステージ33を有する。なお、X方向及びY方向は互いに直交する方向とする。このXYステージ上にθZステージ34が搭載され、この上にプレートチャック(基板チャック)35を配置し、それにより露光されるべきプレート(基板)36を支持する。従って、プレート36は、プレートステージ30によりX、Y及びZ方向に移動可能であると共にXY面内でも回転可能に支持されることになる。θZステージ34は、露光時、プレート36の表面を投影光学系15のプレート側の焦点面に一致させるためのものである。
マスクステージ20は、マスクステージ基盤21と、その上に配置されたXYθステージ22とを備え、この上に投影されるべきパタ−ンを有するマスク23を配置される。従って、マスク23はX及びY方向に移動可能であると共にXY面内で回転可能に支持されることになる。マスクステージ20の上方には、マスク23とプレート36の像を投影光学系15を介して観察できる観察光学系40が配置され、さらにその上方に照明光学系41が配置されている。マスクステージ20及びプレートステージ30は、共にレーザ干渉測長器50によりそれらの位置が計測され制御される。レーザ干渉測長器50はレ−ザヘッド51、干渉ミラ−52,53及びθZステージ34に取り付けられた反射ミラ−54とマスクステージ基盤21に取り付けられた反射ミラ−55を有する。レーザ干渉測長器50のレーザビーム位置は、マスクステージ20については上下方向(投影光学系15の光軸方向)ではほぼ投影光学系15のマスク側焦点面に、水平面内ではほぼ投影光学系15の光軸位置に設定される。レーザ干渉測長器50のレーザビーム位置は、プレートステージ30については水平面内ではほぼ投影光学系15の光軸位置に設定されているが、上下方向では投影光学系15のプレート側焦点面から下側に距離Lだけ変位した位置を通るように設定されている。
[ステージ装置]
次に、上述した露光装置のプレート(基板)やマスクを保持して移動するステージ装置について、図2〜4を用いて説明する。基板等を保持する天板62は、除振台56の上に配置され天板62をZ方向とX方向を拘束するガイド57と、天板62の裏面に取り付けられたエアベアリングとにより、所定の方向に沿って走行するように構成されている。この例では、所定の方向はY方向である。天板62は、除振台56上に固定された第1固定子58と天板62に連結された第1可動子59とを有する第1リニアモータによりY方向に走行することが可能となっている。第1リニアモータは、主として、天板62を定速で走行させるためのリニアモータである。第1可動子59は、主として天板62を等速制御するための可動子であるため、通常のステージ装置の可動子より小型のものとなっている。天板62は、レーザ干渉測長器60によりその位置が計測され制御される。
次に、上述した露光装置のプレート(基板)やマスクを保持して移動するステージ装置について、図2〜4を用いて説明する。基板等を保持する天板62は、除振台56の上に配置され天板62をZ方向とX方向を拘束するガイド57と、天板62の裏面に取り付けられたエアベアリングとにより、所定の方向に沿って走行するように構成されている。この例では、所定の方向はY方向である。天板62は、除振台56上に固定された第1固定子58と天板62に連結された第1可動子59とを有する第1リニアモータによりY方向に走行することが可能となっている。第1リニアモータは、主として、天板62を定速で走行させるためのリニアモータである。第1可動子59は、主として天板62を等速制御するための可動子であるため、通常のステージ装置の可動子より小型のものとなっている。天板62は、レーザ干渉測長器60によりその位置が計測され制御される。
天板62を加速し、又は減速するために主として使用される第2リニアモータは、除振台56上に固定された第2固定子58と一対の第2可動子64,64とを有し、リニアガイド63によりY方向のみ移動可能となるように構成されている。この実施例では、第1固定子58が第2固定子を兼ねている、しかし、第2固定子を第1固定子とは別に設けても良い。第2可動子64の少なくとも一つと第1可動子59との間の距離を検出する検出器(レーザ干渉測長器)65が設けられる。一対の第2可動子64,64は、第1可動子59を前記所定の方向(Y方向)における両側から挟むように配置される。本実施形態では、一対の第2可動子64を連結する第2可動子連結部66が、天板62と第1可動子59とを連結する第1可動子連結部67をまたぐような形状をしている。第1可動子59と第2可動子64とを分解した図3を参照すると、第1可動子59と天板62との関係、一対の第2可動子64相互の関係が良く分かる。第2可動子64の第1可動子59と対向する面には、第2リニアモータの駆動力を、第1可動子59を介して天板62に伝達するための一対の伝達部材68が取り付けられている。本実施形態では、伝達部材68として、エアベアリング68が使用され、天板62を加速し、又は減速する場合に、第2可動子64と第1可動子59とが非接触の状態で第2リニアモータの推力を天板62に伝達する。エアベアリング68は、第1可動子連結部67のY方向の前後にそれぞれ配置されている。第1可動子59とエアベアリング68とは天板62の重心高さと等しい高さに固定されており、天板を加速、減速、定速で走行させる場合に、ピッチング方向に力を加えない構造とされている。
第1リニアモータ、第2リニアモータ及び一対のエアベアリング68は、図1に示される制御部70によって制御される。制御部70が第1リニアモータ、第2リニアモータ及びエアベアリング68を制御するモードは、以下に説明する第1モードと第2モードとを含む。第1モードでは、制御部70は、第1リニアモータ及び第2リニアモータのうち少なくとも第2リニアモータを駆動し、第2リニアモータの駆動力を一対のエアベアリング68の一方を介して第1可動子59に伝達する。制御部70は、この第1モードにおいて、少なくとも第2リニアモータを駆動させて天板62を加速し、又は減速する。したがって、第1モードは、加減速モードと呼ぶことができる。
第2モードでは、制御部70は、第1リニアモータ及び第2リニアモータの双方を駆動し、第2リニアモータの駆動力を一対のエアベアリング68を介して第1可動子59に伝達させない。つまり、伝達部材による第2リニアモータから第1可動子への伝達力を発生させない。また、制御部70は、第2モードでは、レーザ干渉測長器65により検出される第2可動子64と第1可動子59との間の距離が一定であるように第1リニアモータ及び第2リニアモータを制御する。制御部70は、この第2モードにおいて第2可動子64を第1可動子59に追従して移動させ、天板62を定速で走行させる。したがって、第1モードは、定速モードと呼ぶことができる。制御部70によるモードは、加減速モードである第1モード、定速モードである第2モードに加えて、例えば、第1リニアモータ及び第2リニアモータを緊急停止させる場合のモード等他のモードをさらに含むことができる。
ステージ装置が露光装置に組み込まれた場合のステージ装置の動作について以下説明する。ステージ装置の動作は、加速動作、定速動作、減速動作の3つに分けることが出来る。レチクル23のパターンを基板36に転写する作業はステージ装置の定速動作時に行なわれる。
(加速動作)
図4のAは、矢印で示す走査方向(Y方向)に加速動作にあるステージ装置を表す。この実施形態では、加速動作時において第1リニアモータの第1可動子59には電流を供給しない。つまり、第1リニアモータには駆動力を発生させない。一方、第2リニアモータの第2可動子64には電流を供給する。そのため、図4のAで示すように第1可動子59、天板62に対して、一方の第2可動子64(図中手前側の第2可動子)が近づいた状態となる。この状態で手前側の第2可動子64と第1可動子59の相対距離は最小となるが、推力伝達用のエアベアリング68を介しているため、第2可動子64と第1可動子59とは接触しない。また、推力伝達用のエアベアリング68を介して第2リニアモータの推力が天板62に伝達されるため、天板62は一定速度までの加速が可能となる。加速が終了すると、レーザ干渉測長器65によって測定された第2可動子64と第1可動子59との距離が、第2リニアモータの推力が天板62に伝達されない相対距離となるように、制御部70によって制御される。
図4のAは、矢印で示す走査方向(Y方向)に加速動作にあるステージ装置を表す。この実施形態では、加速動作時において第1リニアモータの第1可動子59には電流を供給しない。つまり、第1リニアモータには駆動力を発生させない。一方、第2リニアモータの第2可動子64には電流を供給する。そのため、図4のAで示すように第1可動子59、天板62に対して、一方の第2可動子64(図中手前側の第2可動子)が近づいた状態となる。この状態で手前側の第2可動子64と第1可動子59の相対距離は最小となるが、推力伝達用のエアベアリング68を介しているため、第2可動子64と第1可動子59とは接触しない。また、推力伝達用のエアベアリング68を介して第2リニアモータの推力が天板62に伝達されるため、天板62は一定速度までの加速が可能となる。加速が終了すると、レーザ干渉測長器65によって測定された第2可動子64と第1可動子59との距離が、第2リニアモータの推力が天板62に伝達されない相対距離となるように、制御部70によって制御される。
(定速動作)
図2は、定速動作にあるステージ装置を表している。第1リニアモータの第1可動子59は、天板62が定速走行を行うように制御部70によって制御される。一方、第2リニアモータは、レーザ干渉測長器65によって測定された第1可動子59と第2可動子64との距離が、第2リニアモータの推力が天板62に伝達されない十分な相対距離となるように、制御部70により制御される。
図2は、定速動作にあるステージ装置を表している。第1リニアモータの第1可動子59は、天板62が定速走行を行うように制御部70によって制御される。一方、第2リニアモータは、レーザ干渉測長器65によって測定された第1可動子59と第2可動子64との距離が、第2リニアモータの推力が天板62に伝達されない十分な相対距離となるように、制御部70により制御される。
(減速動作)
図4のBは、矢印で示す走査方向(Y方向)に減速動作にあるステージ装置を表す。減速動作時において第1リニアモータ用の第1可動子59には電流を供給しない。一方、第2リニアモータ用の第2可動子64には電流を供給する。その結果、図4のBで示すように、第1可動子59、天板62に対して、第2可動子64の一方(図中奥側の第2可動子)が近づいた状態となる。この状態で第1可動子59と奥側の第2可動子64との相対距離は最小となるが、推力伝達用のエアベアリング68を介しているため接触はしない。また、推力伝達用のエアベアリング68を介して第2リニアモータの推力が第1可動子59を介して天板62に伝達されるため、天板62は一定速度までの減速が可能となる。減速が終了すると、レーザ干渉測長器65によって測定された第2可動子64と第1可動子59との距離が、第2リニアモータの推力が天板62に伝達されない相対距離となるように、制御部70によって制御される。
図4のBは、矢印で示す走査方向(Y方向)に減速動作にあるステージ装置を表す。減速動作時において第1リニアモータ用の第1可動子59には電流を供給しない。一方、第2リニアモータ用の第2可動子64には電流を供給する。その結果、図4のBで示すように、第1可動子59、天板62に対して、第2可動子64の一方(図中奥側の第2可動子)が近づいた状態となる。この状態で第1可動子59と奥側の第2可動子64との相対距離は最小となるが、推力伝達用のエアベアリング68を介しているため接触はしない。また、推力伝達用のエアベアリング68を介して第2リニアモータの推力が第1可動子59を介して天板62に伝達されるため、天板62は一定速度までの減速が可能となる。減速が終了すると、レーザ干渉測長器65によって測定された第2可動子64と第1可動子59との距離が、第2リニアモータの推力が天板62に伝達されない相対距離となるように、制御部70によって制御される。
ステージ装置は以上のような動作を行うため、第1可動子59と第2可動子64とは、それらの間の相対距離の変化はあるが、一定の範囲内の距離で移動を行う。このためステージ用ガイド57の任意の位置からの露光動作が可能となる。また、露光処理がなされるステージ装置の定速動作時に、天板62に振動を与える恐れがあるリニアモータが小型、軽量の第2リニアモータだけなので、ステージ装置の制御を妨げる外乱を低減できる。
[変形例]
第2リニアモータの案内面を天板62のガイド57と共用とし、第2リニアモータの支持にエアベアリングを使用しても良い。また、第2リニアモータ専用のガイドに対する第2リニアモータの支持にエアベアリング使用しても良い。第2リニアモータは一対の第2可動子64が第1可動子59をY方向に沿って挟む構造としたが、一対の別々の第2リニアモータが、天板62のY方向前後に配置した構成としても良い。2つの第2リニアモータを設ける場合、それぞれの第2リニアモータを天板62との相対距離が一定となるように制御する必要がある。実施形態では、ステージ装置が加速動作、減速動作をとる場合に、第1リニアモータの第1可動子59には電流を供給しない構成とした。しかし、第1可動子59と第2リニアモータ用第2可動子64の両方に電流を供給して天板62を加速し、又は減速する構成としても良い。実施形態では、第1可動子59と第2可動子64との間の相対変位により第1リニアモータ及び第2リニアモータが制御されている。しかし、天板62と同様に、第2可動子64の位置をレーザ干渉測長器によって測定し、天板変位との差分を制御する構成としても良い。実施形態では、第2リニアモータ用の第2固定子は、第1リニアモータ用の第1固定子と共用の構成としているが、別々の構成としても良い。実施形態では、第2リニアモータの推力を第1可動子59に伝達する伝達部材として、エアベアリングを用いた。しかし、前記伝達部材は、第2可動子64と第1可動子59とが非接触の状態で推力を伝達する永久磁石や、第2可動子64を第1可動子59と接触させることで推力を伝達するバネでも良い。独立して駆動可能な第2リニアモータを2つ構成し、当該2つの第2リニアモータそれぞれの天板62に対する推力を分配することによって、加速動作又は減速動作にある天板62の重心のずれを補正しても良い。
第2リニアモータの案内面を天板62のガイド57と共用とし、第2リニアモータの支持にエアベアリングを使用しても良い。また、第2リニアモータ専用のガイドに対する第2リニアモータの支持にエアベアリング使用しても良い。第2リニアモータは一対の第2可動子64が第1可動子59をY方向に沿って挟む構造としたが、一対の別々の第2リニアモータが、天板62のY方向前後に配置した構成としても良い。2つの第2リニアモータを設ける場合、それぞれの第2リニアモータを天板62との相対距離が一定となるように制御する必要がある。実施形態では、ステージ装置が加速動作、減速動作をとる場合に、第1リニアモータの第1可動子59には電流を供給しない構成とした。しかし、第1可動子59と第2リニアモータ用第2可動子64の両方に電流を供給して天板62を加速し、又は減速する構成としても良い。実施形態では、第1可動子59と第2可動子64との間の相対変位により第1リニアモータ及び第2リニアモータが制御されている。しかし、天板62と同様に、第2可動子64の位置をレーザ干渉測長器によって測定し、天板変位との差分を制御する構成としても良い。実施形態では、第2リニアモータ用の第2固定子は、第1リニアモータ用の第1固定子と共用の構成としているが、別々の構成としても良い。実施形態では、第2リニアモータの推力を第1可動子59に伝達する伝達部材として、エアベアリングを用いた。しかし、前記伝達部材は、第2可動子64と第1可動子59とが非接触の状態で推力を伝達する永久磁石や、第2可動子64を第1可動子59と接触させることで推力を伝達するバネでも良い。独立して駆動可能な第2リニアモータを2つ構成し、当該2つの第2リニアモータそれぞれの天板62に対する推力を分配することによって、加速動作又は減速動作にある天板62の重心のずれを補正しても良い。
次に、上記露光装置を用いたデバイス製造方法について説明する。その場合、デバイスは、前述の露光装置を用いて基板を露光する工程と、前記工程で露光された基板を現像する工程と、他の周知の工程とを経ることにより製造する。デバイスは、半導体集積回路素子、液晶表示素子等でありうる。基板は、ウエハ、ガラスプレート等でありうる。当該周知の工程は、例えば、酸化、成膜、蒸着、ドーピング、平坦化、ダイシング、ボンディング、パッケージング等の各工程である。
Claims (9)
- ステージ装置であって、
天板と、
第1固定子と、前記天板に連結された第1可動子とを有し、前記天板を所定の方向に沿って走行させる第1リニアモータと、
第2固定子と、前記第1可動子を前記所定の方向における両側から挟むように配置された一対の第2可動子とを有し、前記天板を前記所定の方向に沿って走行させる第2リニアモータと、
前記第2可動子の前記第1可動子と対向する面のそれぞれに配置され、前記第2リニアモータの駆動力を前記第1可動子に伝達するための一対の伝達部材と、
前記第1リニアモータ、前記第2リニアモータ及び前記一対の伝達部材を制御することで前記天板の移動を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記第2リニアモータを駆動し前記伝達部材の一方を介して前記天板を移動させる第1モードと、前記第1リニアモータ及び第2リニアモータの双方を駆動し前記天板を移動させる第2モードとを含む、ことを特徴とするステージ装置。 - 前記制御部は、前記第1モードでは前記第1リニアモータの駆動力を発生させず、前記第2モードでは前記伝達部材の伝達力を発生させないことを特徴とする請求項1に記載のステージ装置。
- ステージ装置であって、
天板と、
第1固定子と、前記天板に連結された第1可動子とを有し、前記天板を所定の方向に沿って走行させる第1リニアモータと、
第2固定子と、前記第1可動子を前記所定の方向における両側から挟むように配置された一対の第2可動子とを有し、前記天板を前記所定の方向に沿って走行させる第2リニアモータと、
前記第2可動子の前記第1可動子と対向する面のそれぞれに配置され、前記第2リニアモータの駆動力を前記第1可動子に伝達するための一対の伝達部材と、
前記第1リニアモータ、前記第2リニアモータ及び前記一対の伝達部材を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部が前記第1リニアモータ、前記第2リニアモータ及び前記一対の伝達部材を制御するモードは、
前記第1リニアモータ及び前記第2リニアモータのうち少なくとも前記第2リニアモータを駆動し、前記第2リニアモータの駆動力を前記一対の伝達部材の一方を介して前記第1可動子に伝達する第1モードと、
前記第1リニアモータ及び前記第2リニアモータの双方を駆動し、前記第2リニアモータの駆動力を前記一対の伝達部材を介して前記第1可動子に伝達させない第2モードと、
を含む、ことを特徴とするステージ装置。 - 前記制御部は、前記第1モードにおいて前記天板を加速し、又は減速し、前記第2モードにおいて前記天板を定速で走行させるように、前記第1リニアモータ、前記第2リニアモータ及び前記一対の伝達部材を制御する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のステージ装置。
- 前記第2可動子の少なくとも一つと前記第1可動子との間の距離を検出する検出器をさらに備え、
前記制御部は、前記第2モードにおいて前記検出器により検出される距離が一定であるように、前記第1リニアモータ、前記第2リニアモータ及び前記一対の伝達部材を制御する、ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のステージ装置。 - 前記伝達部材は、エアベアリング、永久磁石又はバネを含む、ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか1項に記載のステージ装置。
- 前記第1固定子は前記第2固定子を兼ねる、ことを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載のステージ装置。
- レチクルのパターンを基板に転写する露光装置であって、
前記レチクル及び前記基板の少なくともいずれかは請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のステージ装置によって保持されている、ことを特徴とする露光装置。 - デバイスを製造する方法であって、
請求項8に記載の露光装置を用いて基板を露光する工程と、
前記工程で露光された基板を現像する工程と、
を含む方法。
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