JP2014098732A - 移動体装置、露光装置、フラットパネルディスプレイの製造方法、及びデバイス製造方法 - Google Patents

移動体装置、露光装置、フラットパネルディスプレイの製造方法、及びデバイス製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】制御性の向上した移動体装置を提供する。
【解決手段】 基板ステージ装置20は、X軸方向に沿って所定の長ストロークで移動可能なフォロアテーブル28と、Y軸方向に延び、フォロアテーブル28と共にX軸方向に沿って移動可能なYビームガイド24aと、Yビームガイド24aに対してXY平面に沿った方向に移動自在な状態でYビームガイド24a上に設けられたファインステージ50と、フォロアテーブル28に固定子36aが設けられたX/Y軸2DOFモータを含み、ファインステージ50にY軸方向に沿った推力を作用させてYビームガイド24a上でY軸方向に沿って所定の長ストロークでファインステージ50を駆動するとともに、ファインステージ50にX軸方向に沿った推力を作用させてYビームガイド24a上でX軸方向に沿ってファインステージ50を微少ストロークで駆動する駆動系と、を備える。
【選択図】図3

Description

本発明は、移動体装置、露光装置、フラットパネルディスプレイの製造方法、及びデバイス製造方法に係り、更に詳しくは、所定の2次元平面に沿って移動する移動体を含む移動体装置、前記移動体装置を含む露光装置、前記露光装置を用いたフラットパネルディスプレイの製造方法、及び前記露光装置を用いたデバイス製造方法に関する。
従来、液晶表示素子、半導体素子(集積回路等)等の電子デバイス(マイクロデバイス)を製造するリソグラフィ工程では、マスク(フォトマスク)又はレチクル(以下、「マスク」と総称する)と、ガラスプレート又はウエハ(以下、「基板」と総称する)とを所定の走査方向(スキャン方向)に沿って同期移動させつつ、マスクに形成されたパターンをエネルギビームを用いて基板上に転写するステップ・アンド・スキャン方式の露光装置(いわゆるスキャニング・ステッパ(スキャナとも呼ばれる))などが用いられている。
この種の露光装置としては、基板の水平面内の位置を高速、且つ高精度で制御するため、ガントリタイプの2軸粗動ステージと、微動ステージとを組み合わせた、いわゆる粗微動構成の基板ステージ装置を有するものが知られている(例えば、特許文献1及び2参照)。
ここで、露光装置の基板ステージ装置としては、スループットの向上のため、より基板を高速、且つ高精度で位置決め制御できるものの開発が望まれていた。
米国特許出願公開第2010/0018950号明細書 特開2011−249555号公報
本発明は、上述の事情の下でなされたもので、第1の観点からすると、互いに直交する第1及び第2軸を含む所定の2次元平面内の前記第1軸方向に沿って所定の長ストロークで移動可能な第1移動体と、前記第2軸方向に延び、前記第1移動体と共に前記第1軸方向に沿って移動可能な第2移動体と、前記第2移動体に対して前記2次元平面に沿った方向に移動自在な状態で前記第2移動体上に設けられた第3移動体と、前記第1移動体に少なくとも一部の要素が設けられたアクチュエータを含み、前記第3移動体に前記第2軸方向に沿った推力を作用させて前記第2移動体上で前記第2軸方向に沿って所定の長ストロークで前記第3移動体を駆動するとともに、前記第3移動体に前記第1軸方向に沿った推力を作用させて前記第2移動体上で前記第1軸方向に沿って前記第3移動体を微少ストロークで駆動する駆動系と、を備える移動体装置である。
これによれば、第3移動体は、第2移動体上で第1及び第2軸方向を含む方向に移動自在に(非拘束の状態で)設けられていることから、第1及び第2軸方向に沿った位置を高精度で制御できる。
本発明は、第2の観点からすると、所定の物体が前記第3移動体に保持される本発明の第1の観点にかかる移動体装置と、前記物体にエネルギビームを用いて所定のパターンを形成するパターン形成装置と、を備える露光装置である。
本発明は、第3の観点からすると、本発明の第2の観点にかかる露光装置を用いて前記物体を露光することと、露光された前記物体を現像することと、を含むフラットパネルディスプレイの製造方法である。
本発明は、第4の観点からすると、本発明の第2の観点にかかる露光装置を用いて前記物体を露光することと、露光された前記物体を現像することと、を含むデバイス製造方法である。
第1の実施形態に係る液晶露光装置の構成を概略的に示す図である。 図1の液晶露光装置が有する基板ステージ装置の平面図である。 図2のC−C矢視断面図である。 図1のA部拡大図である。 基板ステージ装置の動作を示す図(側面図)である。 基板ステージ装置の動作を示す図(図2のC−C矢視断面図)である。 図7(A)及び図7(B)は、第1実施形態の基板ステージ装置の変形例(その1及びその2)を示す図である。 第2の実施形態に係る基板ステージ装置を示す図である。 図8の基板ステージ装置の平面図である。 第3の実施形態に係る基板ステージ装置を示す図である。 第4の実施形態に係る基板ステージ装置を示す図である。 図11の基板ステージ装置の平面図である。 図11のD部拡大図である。 図12のF−F矢視断面図である。 図15(A)及び図15(B)は、第5の実施形態に係る基板ステージ装置を示す図(平面図及び側面図)である。 図16(A)及び図16(B)は、第5の実施形態に係る基板ステージ装置が有するスイッチング装置の動作を説明するための図(その1及びその2)である。 図17(A)及び図17(B)は、第6の実施形態に係る基板ステージ装置を示す図(平面図及び側面図)である。 図18(A)及び図18(B)は、第6の実施形態の基板ステージ装置の変形例を示す図(平面図及び側面図)である。 図19(A)及び図19(B)は、第7の実施形態に係る基板ステージ装置を示す図(平面図及び側面図)である。 図20(A)及び図20(B)は、第7の実施形態の基板ステージ装置の変形例(その1)を示す図(平面図及び側面図)である。 図21(A)及び図21(B)は、第7の実施形態の基板ステージ装置の変形例(その2)を示す図(平面図及び側面図)である。
≪第1の実施形態≫
以下、第1の実施形態について、図1〜図6を用いて説明する。
図1には、第1の実施形態に係る液晶露光装置10の構成が概略的に示されている。液晶露光装置10は、例えば液晶表示装置(フラットパネルディスプレイ)などに用いられる矩形(角型)のガラス基板P(以下、単に基板Pと称する)を露光対象物とするステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置、いわゆるスキャナである。
液晶露光装置10は、照明系12、回路パターンなどが形成されたマスクMを保持するマスクステージ装置14、投影光学系16、装置本体18、表面(図1で+Z側を向いた面)にレジスト(感応剤)が塗布された基板Pを保持する基板ステージ装置20、及びこれらの制御系等を有している。以下、露光時にマスクMと基板Pとが投影光学系16に対してそれぞれ相対走査される方向をX軸方向とし、水平面内でX軸に直交する方向をY軸方向、X軸及びY軸に直交する方向をZ軸方向とし、X軸、Y軸、及びZ軸回りの回転方向をそれぞれθx、θy、及びθz方向として説明を行う。また、X軸、Y軸、及びZ軸方向に関する位置をそれぞれX位置、Y位置、及びZ位置として説明を行う。
照明系12は、例えば米国特許第5,729,331号明細書などに開示される照明系と同様に構成されている。照明系12は、図示しない光源(例えば、水銀ランプ)から射出された光を、それぞれ図示しない反射鏡、ダイクロイックミラー、シャッター、波長選択フィルタ、各種レンズなどを介して、露光用照明光(照明光)ILとしてマスクMに照射する。照明光ILとしては、例えばi線(波長365nm)、g線(波長436nm)、h線(波長405nm)などの光(あるいは、上記i線、g線、h線の合成光)が用いられる。
マスクステージ装置14は、マスクMを、例えば真空吸着により保持している。マスクステージ装置14は、例えばリニアモータを含むマスクステージ駆動系(不図示)により走査方向(X軸方向)に所定の長ストロークで駆動されるとともに、Y軸方向、及びθz方向に適宜微少駆動される。マスクステージ装置14のXY平面内の位置情報は、不図示のレーザ干渉計を含むマスク干渉計システムにより求められる。
投影光学系16は、マスクステージ装置14の下方に配置されている。投影光学系16は、例えば米国特許第6,552,775号明細書などに開示される投影光学系と同様な構成の、いわゆるマルチレンズ投影光学系であり、例えば両側テレセントリックな等倍系で正立正像を形成する複数の投影光学系を備えている。
液晶露光装置10では、照明系12からの照明光ILによってマスクM上の照明領域が照明されると、マスクMを通過した照明光により、投影光学系16を介してその照明領域内のマスクMの回路パターンの投影像(部分正立像)が、基板P上の照明領域に共役な照明光の照射領域(露光領域)に形成される。そして、照明領域(照明光IL)に対してマスクMが走査方向に相対移動するとともに、露光領域(照明光IL)に対して基板Pが走査方向に相対移動することで、基板P上の1つのショット領域の走査露光が行われ、そのショット領域にマスクMに形成されたパターンが転写される。
装置本体18は、上記マスクステージ装置14、及び投影光学系16を支持しており、複数の防振装置19を介してクリーンルームの床11上に設置されている。装置本体18は、例えば米国特許出願公開第2008/0030702号明細書に開示される装置本体と同様に構成されており、上架台部18a、一対の下架台部18b及び一対の中架台部18c(図1では一方は不図示。図2参照)を有している。
基板ステージ装置20は、一対のXガイド22(図1では一方は不図示。図2参照)、ブリッジステージ24、フォロアベース26、フォロアテーブル28、ファインステージ50、駆動系(Xリニアモータ23(図1では不図示。図3参照)、及び一対のX/Y軸2DOF(Degree Of Freedom)モータ36を含む)を備える。なお、図1に示される基板ステージ装置20は、図2のB−B線断面図に相当する。
一対のXガイド22それぞれは、図1及び図2から分かるように、X軸方向に延びるXZ平面に平行な板状の部材から成り、長手方向(X軸方向)の寸法は、装置本体18のX軸方向と同程度となっている。一対のXガイド22それぞれは、一対の下架台部18bの上面上に固定されている。一対のXガイド22は、図3に示されるように、Y軸方向に所定の(基板PのY軸方向寸法よりも幾分狭い)間隔で互いに平行に配置されている。Xガイド22の上面、及び両側面は、平面度が非常に高く仕上げられている。
ブリッジステージ24は、Yビームガイド24aと、一対のXキャリッジ24bとを備えている。Yビームガイド24aは、Y軸方向に延びるXZ断面矩形の部材から成る。本実施形態のYビームガイド24aは、図1に示されるように、中空に形成されるとともに、内部に補剛用のリブが複数配置されているが、所望の撓み剛性が確保することができれば、形状はこれに限られない。Yビームガイド24aの上面は、平面度が非常に高く仕上げられている。
図3に戻り、一対のXキャリッジ24bは、一方がYビームガイド24aの下面であって+Y側の端部近傍に、他方がYビームガイド24aの下面であって−Y側の他端部近傍に、それぞれ固定されている。Xキャリッジ24bは、YZ断面逆U字状の部材から成る。一方(+Y側)のXキャリッジ24bの一対の対向面間には、一方のXガイド22が、他方(−Y側)Xキャリッジ24bの一対の対向面間には、他方のXガイド22が、それぞれ所定のクリアランスを介して挿入されている。Xキャリッジ24bの一対の対向面、及び天井面(Xガイド22に対する対向面)には、不図示のエアベアリングが設けられている。ブリッジステージ24は、上記一対のXキャリッジ24bそれぞれが有するエアベアリングの作用により、実質的に摩擦抵抗のない状態で一対のXガイド22に沿ってX軸方向に所定の長ストロークで移動可能となっている。
なお、上記説明では、一対のXキャリッジ24bそれぞれは、YZ断面逆U字状に形成されたが、Yビームガイド24aをX軸方向に直進案内することができれば、これに限られず、例えば図7(A)に示されるXキャリッジ24cのように、下面部に不図示のエアベアリングを有するXY平面に平行な平板状の部材であっても良い。この場合、一方(図7(A)では−Y側であるが+Y側であっても良い)のXキャリッジ24cの下面に、該Xキャリッジ24cとXガイド22とのY軸方向への相対移動を制限する複数のピン24dを配置すると良い。
図1に戻り、フォロアベース26は、X軸方向に延びるXY平面に平行な板状の部分である本体部26aと、該本体部26aの長手方向両端部近傍、及び長手方向中央部を床11上で下方から支持する複数の脚部26bとを有する。本体部26aの長手方向(X軸方向)の寸法は、基板PのX軸方向寸法の2倍以上に設定されている。本体部26aは、図3に示されるように、上記一対のXガイド22間に配置されている。本体部26aの下面と下架台部18bの上面とが離間し、且つ本体部26aの上面のZ位置が上記Yビームガイド24aの下面のZ位置よりも−Z側となるように、本体部26aのZ位置が設定されている。脚部26bは、図1に示されるように、一対の下架台部18bそれぞれに対して離間して配置されている。これにより、装置本体18とフォロアベース26とは、振動的に分離されている。図2に示されるように、本体部26aの上面には、一対のXリニアガイド21aが固定されている。また、本体部26aの上面であって、上記一対のXリニアガイド21a間の領域には、X軸方向に配列された複数の永久磁石(不図示)を含むX固定子23aが固定されている。
図1に戻り、フォロアテーブル28は、X軸方向に延びるXZ平面に平行な板状の部材から成り、長手方向(X軸方向)の寸法は、基板PのX軸方向寸法より幾分短く設定されている。フォロアテーブル28は、図3に示されるように、フォロアベース26の本体部26aの上方(+Z側)に、該本体部26aとほぼ平行に配置されている。フォロアテーブル28の下面には、複数(1本のXリニアガイド21aにつき、例えば4つ(図1参照))のXスライド部材21bが固定されている。Xスライド部材21bは、YZ断面逆U字状に形成され、不図示の転動体(例えばボールなど)を有している。Xスライド部材21bは、対応するXリニアガイド21aとともに、例えば米国特許第6,761,482号明細書に開示されるような機械的なXリニアガイド装置21を構成しており、フォロアテーブル28は、該Yリニアガイド装置21の作用により、フォロアベース26上でX軸方向に直進案内される。
また、フォロアテーブル28の下面には、上記X固定子23aに対向してX可動子23bが固定されている。X可動子23bは、不図示のコイルユニットを含む。コイルユニットに供給される電流の向き、及び大きさは、不図示の主制御装置により制御される。X可動子23bは、X固定子23aとともに、例えば米国特許第8,030,804号明細書に開示されるようなXリニアモータ23を構成している。フォロアテーブル28は、Xリニアモータ23により、フォロアベース26上でX軸方向に直進駆動される。フォロアテーブル28のX位置情報は、不図示のリニアエンコーダシステムにより求められる。ここで、Xリニアモータ23としては、フォロアテーブル28だけでなく、ブリッジステージ24、及びファインステージ50(Yキャリッジ30、基板テーブル32、基板ホルダ46、Xバーミラー48x(図1参照)、Yバーミラー48y(図3参照)を含む)の慣性質量も駆動できる推力を備えたものが使用されている。なお、フォロアテーブル28のX位置を高精度で制御する必要がないことから、Xリニアモータ23としては、小型で高推力を発生させる比較的安価なコア付きリニアモータを用いると良い。なお、Xリニアモータ23は、ムービングマグネットタイプであっても良い。
フォロアテーブル28の上面上であって、長手方向の両端部近傍それぞれには、後述するX/Y軸2DOFモータ36の固定子36aを支持する支持台38が固定されている。本実施形態において、支持台38は、図3に示されるように、正面視で逆台形状に形成されているが、フォロアテーブル28よりもY軸方向の寸法が長いX/Y軸2DOFモータ36の固定子36aを確実に支持することができれば、形状は特に限定されない。なお、上記フォロアテーブル28は、一方の支持台38が固定された部分と他方の支持台38が固定された部分とで分割され、独立にX位置が制御されても良い。
固定子36aは、Y軸方向に延びるXZ断面U字状(図4参照)の部材から成る。本実施形態において、+X側の固定子36aは、−X側に開口し、−X側の固定子36aは、+X側に開口している。固定子36aの長手(Y軸)方向の寸法は、上述したブリッジステージ24のYビームガイド24aとほぼ同じに設定されている(図2及び3参照)。固定子36aの一対の対向面それぞれには、Y軸方向に配列された複数の永久磁石(不図示)が固定されている。
図1に戻り、上記Yビームガイド24aは、ブリッジステージ24(Yビームガイド24a、一対のXキャリッジ24b)の重心位置CGの高さ位置近傍で、複数のフレクシャ装置40により、一対の支持台38それぞれ(すなわちフォロアテーブル28)に接続されている。本実施形態において、Yビームガイド24aは、図2に示されるように、一方、及び他方の支持台38(図2では固定子36aの紙面奥側に隠れているため不図示。図1参照)それぞれに対し、Y軸方向に離間した一対のフレクシャ装置40により接続されているが、フレクシャ装置40の数は、これに限定されない。図1に戻り、フレクシャ装置40は、例えばXY平面に平行に配置された厚さの薄い帯状の鋼板と、その鋼板の両端部に設けられた滑節装置(例えばボールジョイント)とを含み、上記鋼板が滑節装置を介してYビームガイド24aと支持台38との間に架設されている。これにより、フォロアテーブル28がX軸方向に移動すると、Yビームガイド24aは、フレクシャ装置40を介して支持台38に牽引されることにより、フォロアテーブル28と一体的にX軸方向に移動する。この際、フレクシャ装置40のZ位置が重心位置CGのZ位置と概ね一致していることから、ブリッジステージ24にθy方向のモーメントが作用し難くなっている。また、フレクシャ装置40の作用により、フォロアテーブル28とブリッジステージ24との間で、X軸方向以外の力(モーメント、振動を含む)が相互に伝わり難くなっている。
ファインステージ50は、Yキャリッジ30、基板テーブル32を含む。Yキャリッジ30は、高さの低い直方体状の部材から成り、前述したYビームガイド24aの上方に配置されている。Yキャリッジ30の下面中央部には、エアベアリング42が固定されている。エアベアリング42は、Yビームガイド24aの上面に加圧気体(例えば空気)を噴出し、該加圧気体の静圧によりYキャリッジ30をYビームガイド24a上に微少なクリアランスを介して浮上させる。すなわち、Yキャリッジ30は、XY平面内の位置がYビームガイド24aに対して非拘束の状態で該Yビームガイド24a上に載置されている。
基板テーブル32は、Yキャリッジ30よりもX軸及びY軸方向の長い直方体状の部材から成り、複数のZ駆動装置44を介してYキャリッジ30上に所定のクリアランスを介して載置されている。本実施形態において、Z駆動装置44は、例えば4つ設けられ、該4つのZ駆動装置44は、Yキャリッジ30の上面における四隅近傍に配置されている。Z駆動装置44は、各図面では模式化して示されているが、例えば上下方向に重ねて配置された一対のくさび状部材を含むカム装置であり、基板テーブル32に固定された一方(上側)のくさび状部材に対して他方(下側)のくさび状部材を水平面に沿って(図4では+X方向、又は−X方向に)移動させることにより、基板テーブル32をZ軸方向に微少ストロークで駆動する。本実施形態では、不図示の面位置計測系により基板Pの面位置(Z位置)が求められ、該面位置が投影光学系16の焦点深度内に位置するように、例えば4つのZ駆動装置44を用いて基板テーブル32がYキャリッジ30に対してZ軸、θx、及びθy方向(以下、まとめてZ・チルト方向と称する)に適宜駆動される。なお、Z駆動装置44は、同一直線上にない3箇所に配置されていれば、配置位置は特に限定されない。また、基板テーブル32をZ軸方向に微少駆動できれば、Z駆動装置44の種類は、特に限定されず、例えばリニアモータ、ピエゾ素子などを用いても良い。また、基板Pの面位置制御を行う必要がない場合には、複数のZ駆動装置44を省略し、Yキャリッジ30上に直接基板テーブル32を固定しても良い。
基板テーブル32の上面上には、基板ホルダ46が固定されている(図2、図4では不図示)。基板ホルダ46は、基板Pとほぼ同じ寸法(実際には幾分短い)で形成された板状の部材から成る。基板Pは、基板ホルダ46の上面上に載置され、該基板ホルダ46に、例えば真空吸着により吸着保持される。
Yキャリッジ30の+Y側及び−Y側の側面それぞれには、図2に示されるように、上述した一対の固定子36aに対応してX/Y軸2DOFモータ36の可動子36bが固定されている。可動子36bは、図4に示されるように、XZ断面T字状に形成され、先端部が対応する固定子36aの一対の対向面間に所定のクリアランスを介して挿入されている。可動子36bは、不図示のコイルユニットを含み、該コイルユニットに供給される電流の向き、及び大きさは、不図示の主制御装置により制御される。可動子36bのY位置及びZ位置それぞれは、ファインステージ50の重心位置CGのY位置及びZ位置それぞれと概ね一致している。
固定子36aと可動子36bとは、例えば特開2000−078830号公報に開示されるような、ローレンツ力駆動方式のX/Y軸2DOFモータ36を構成している。本実施形態において、X/Y軸2DOFモータ36は、Yキャリッジ30をY軸方向に長ストロークで駆動可能、且つX軸方向に微少ストロークで駆動可能となっている。また、本実施形態の基板ステージ装置20では、X/Y軸2DOFモータ36がYキャリッジ30の+X側、及び−X側それぞれに配置されていることから、Yキャリッジ30をθz方向に微少駆動することができるようになっている。固定子36aと可動子36bとの間のX軸方向のギャップ量(間隙量)が、不図示のギャップセンサによりモニターされており、該ギャップ量が所定値以下とならないように制御される。固定子36a、及び可動子36bのZ位置は、X/Y軸2DOFモータ36の駆動対象物であるファインステージ50の重心位置CGのZ位置と概ね同じとなるように設定されており、ファインステージ50を駆動する際のファインステージ50のピッチング動作が抑制される。
基板PのXY平面内の位置は、Yキャリッジ30のXY平面内の位置情報を求める基板干渉計システムの出力に基づいて制御される、基板干渉計システムは、図3に示されるように、装置本体18に固定されたレーザ干渉計49を含み、Yキャリッジ30にミラーベース47を介して固定されたXバーミラー48x(図3では不図示。図1参照)、及びYバーミラー48yを用いてYキャリッジ30のXY平面内の位置情報を求める。なお、レーザ干渉計49としては、実際には、Xバーミラー48xに対応するXレーザ干渉計と、Yバーミラー48yに対応するYレーザ干渉計とが含まれる。また、Xレーザ干渉計(又はYレーザ干渉計)は、水平面内で複数の測長光を対応するバーミラーに照射するようになっており、Yキャリッジ30(すなわち基板P)のθz位置情報を求めることができるようになっている。
また、基板ステージ装置20は、図1に示されるように、一対のローラ装置52を有している。一方のローラ装置52は、Yキャリッジ30の+X側の側面であって、可動子36bの下方、他方のローラ装置52は、Yキャリッジ30の−X側面であって、可動子36bの下方にそれぞれ固定されている。ローラ装置52は、図4に示されるように、Yキャリッジ30に固定されたXZ断面U字状のブラケット52a、ブラケット52aの一対の対向面間に架設されたZ軸に平行な軸52b、及び軸52bに回転自在に支持されたローラ52cを含む。ローラ52cの外周面は、Yキャリッジ30の側面に対して数mmの間隔で離間している。+X側のローラ52cの外周面は、一対のX/Y軸2DOFモータ36を用いてYキャリッジ30を+X側のストロークエンドまで駆動した状態で、+X側の支持台38に当接するように配置されている(図5参照)。また、−X側のローラ52cの外周面は、Yキャリッジ30を−X側のストロークエンドまで駆動した状態で、−X側の支持台38に当接するように配置されている。ローラ52cと対応する支持台38との接触動作は、前記ギャップセンサ(及び/又は不図示のロードセルなどの力センサ)の出力に基づいて行われる。
なお、上記説明では、ローラ装置52は、可動子36bの下方に配置されたが、これに限られず、例えば図7(B)に示されるように、XZ断面逆U字状のブラケット51を介して(固定子36aを迂回して)、固定子36aの外側に配置されても良い。この場合、ローラ装置52のZ位置をファインステージ50の重心位置CGと概ね一致させることができる。したがって、ファインステージ50にθy方向のモーメントが作用しない。なお、ローラ装置52と固定子36aとのZ位置がほぼ同じとなることから、固定子36aには、ローラ52cに当接する部分に保護板53を取り付けると良い。
上述のようにして構成された液晶露光装置10(図1参照)では、主制御装置(不図示)の管理の下、不図示のマスクローダによって、マスクステージ装置14上へのマスクMのロード、及び不図示の基板ローダによって、基板ステージ装置20上への基板Pのロードが行なわれる。その後、主制御装置により、不図示のアライメント検出系を用いてアライメント計測が実行され、アライメント計測の終了後、ステップ・アンド・スキャン方式の露光動作が行なわれる。なお、この露光動作は従来から行われているステップ・アンド・スキャン方式と同様であるので、その詳細な説明は省略するものとする。
上記ステップ・アンド・スキャン方式の露光動作時などにおいて、例えば図5に示されるように、基板Pを−X方向に移動(加速、等速移動、及び減速)させる際には、基板ステージ装置20では、フォロアテーブル28がXリニアモータ23(図5では不図示。図3参照)により−X方向に駆動される。この際、一対のX/Y軸2DOFモータ36それぞれには、電力が供給されず、これにより+X側の支持台38がローラ装置52のローラ52c(図5では不図示。図4参照)に当接する。また、−X側の支持台38にフレクシャ装置40を介して牽引されることにより、ブリッジステージ24(Yビームガイド24a、一対のXキャリッジ24b)がフォロアテーブル28と一体的に−X方向に移動する。Yキャリッジ30は、支持台38、及びローラ装置52を介してフォロアテーブル28から付与される推力により−X方向に加速する。
そして、基板Pが所望の速度に概ね到達(上記基板Pの加速が概ね終了)すると、一対のX/Y軸2DOFモータ36それぞれに電力が供給され、レーザ干渉計49(図5では不図示。図3参照)を含む基板干渉計システムの出力に基づいてフォロアテーブル28に対するYキャリッジ30のX軸方向の位置制御が行われる。この際、支持台38とローラ装置52とが離間した状態で、Yキャリッジ30が微少駆動される。また、不図示であるが、−X方向に移動する基板P(Yキャリッジ30)を減速させる際には、一対のX/Y軸2DOFモータ36に対する電力供給が停止され、これによりYキャリッジ30が慣性によりYビームガイド24aを移動し、−X側のローラ装置52が−X側の支持台38に当接する。この後、フォロアテーブル28が減速されることにより、Yキャリッジ30が一体的に減速される。基板Pを+X方向に駆動する際の動作は、上記の場合の逆であるので説明を省略する。このように、基板ステージ装置20では、大きな推力を必要とする基板P(Yキャリッジ30)の加減速時には、一対のX/Y軸2DOFモータ36を用いずに、フォロアテーブル28を用いるので、X/Y軸2DOFモータ36の消費電力を抑制できる。
また、基板PをY軸方向に所定の長ストロークで移動させる場合には、図6に示されるように、一対のX/Y軸2DOFモータ36(図6では一方は不図示。図1参照)によりYキャリッジ30がYビームガイド24a(ブリッジステージ24)上でY軸方向に駆動される。図6に示される基板PのY軸方向への移動動作と、上述した図5に示される基板PのX軸方向への加減速動作を並行して行う場合、ローラ装置52のローラ52c(図4参照)がYキャリッジ30のY軸方向への移動動作に伴って回転するので、キャリッジ30のY軸方向への移動の抵抗とならない。また、基板Pのθz方向への微少駆動は、一対のX/Y軸2DOFモータ36のY軸方向の駆動方向を互いに反対方向にすることにより行われる。なお、支持台38を介してフォロアテーブル28がYキャリッジ30を押圧することができれば、上記ローラ装置52に換えて、例えば軸受け面が支持台38に対向するエアベアリングをYキャリッジ30の側面に取り付け、非接触でYキャリッジ30を押圧しても良い。また、ローラ装置52に換えて単なる押圧パッドを支持台38に取り付け、接触状態でYキャリッジ30を押圧しても良い。
以上説明した本第1の実施形態に係る基板ステージ装置20によれば、ファインステージ50の重心位置CGと同じ高さ位置に配置されたX/Y軸2DOFモータ36を用いてファインステージ50がブリッジステージ24上でY軸方向に長ストロークで駆動されるとともに、X軸方向に適宜微少駆動される。また、ファインステージ50を非接触支持するブリッジステージ24が、その重心位置CGと同じ高さ位置で接続されたフォロアテーブル28によってX軸方向に牽引される。これにより、基板Pを保持するファインステージ50は、X軸方向に移動する際、及びY軸方向に移動する際の両方で、駆動力が重心高さ位置に作用する(以下、重心駆動と称する)。従って、ファインステージ50、及びブリッジステージ24には、駆動方向に直交する軸回りのモーメント(ピッチングモーメント)が作用しないので、制御性が向上すると共に、エアベアリング42、あるいはXキャリッジ24bが有する不図示のエアベアリングそれぞれに負荷が作用しない。これにより、ファインステージ50のステージの加減速度を上げることが可能となり、スループットが向上する。また、ファインステージ50のX軸及びY軸方向駆動による駆動反力は、どちらも装置本体18とは分離したフォロアベース26に伝わるため、装置本体18を振動励起するおそれがない。
また、基板ステージ装置20は、ファインステージ50のX軸方向への移動を拘束する機械的な装置(例えばYリニアガイド装置)を有していないので、装置の低コスト化が可能となるとともに、ファインステージ50をX軸方向に高速で加減速する場合であっても、機械的損傷のおそれがない。また、ファインステージ50をX軸方向に加減速する際に、ローラ装置52を介してファインステージ50がフォロアテーブル28に押圧される構成であるので、X/Y軸2DOFモータ36のX軸方向の推力を小さくすることができる。さらに、ブリッジステージ24がフォロアテーブル28によってX軸方向に牽引される構成であるので、該ブリッジステージ24を駆動する駆動装置が必要ない。また、フォロアテーブル28を駆動するXリニアモータ23は、ファインステージ50を直接駆動しないので、コアレスモータよりもリップルが大きいが、安価なコア付きリニアモータを採用することができる。
なお、上記第1の実施形態において、例えばX/Y軸2DOFモータ36のX軸方向の推力が十分大きい場合には、該X/Y軸2DOFモータ36を用いてファインステージ50をX軸方向に加減速しても良い。また、ブリッジステージ24とフォロアテーブル28とを分離し、ブリッジステージ24とフォロアテーブル28とをそれぞれ独立の駆動装置を用いてX軸方向に駆動しても良い。この場合、その駆動装置は、ブリッジステージ24を重心駆動することができることが望ましい。また、Xガイド22、及びXキャリッジ24bは、Y軸方向に離間して一対配置されたが、これに限られず3つ以上であっても良い。
《第2の実施形態》
次に第2の実施形態について、図8及び図9を用いて説明する。第2の実施形態に係る基板ステージ装置120は、上記第1の実施形態に比べ、基板PをZ・チルト方向に駆動するための駆動系の構成が異なる。以下、相違点についてのみ説明し、上記第1の実施形態と同じ構成、及び機能を有する要素については、上記第1の実施形態と同じ符号を付してその説明を省略する。
上記第1の実施形態において、Yビームガイド24a上には、図1に示されるように、Yキャリッジ30がエアベアリング42を介して直接載置されたのに対し、本第2の実施形態では、Yビームガイド24aに重量キャンセル装置70が載置され、Yキャリッジ30は、該重量キャンセル装置70にレベリング装置72を介して下方から支持されている。また、本第2の実施形態の基板ステージ装置120では、Yキャリッジ30の上面上に基板ホルダ46が直接固定されており、基板ホルダ46上に載置された基板PのZ・チルト方向の位置は、図8に示されるように、例えば4つのY/Z軸2DOFモータ34により制御される。
図8に戻り、重量キャンセル装置70は、例えば米国特許出願公開第2010/0018950号明細書に開示される重量キャンセル装置と同様の構成、及び機能を有している。すなわち、重量キャンセル装置70は、例えば不図示の空気ばねを有しており、該空気ばねが発生する重力方向上向き(+Z方向)の力により、Yキャリッジ30、基板ホルダ46などを含む系の重量(重量加速度による下向き(−Z方向)の力)を打ち消し、これにより、基板PのZ・チルト方向の位置制御が行われる際に上記Y/Z軸2DOFモータ34の負荷を低減する。重量キャンセル装置70は、下端部近傍に不図示のエアベアリングを有しており、該エアベアリングの作用により、Yビームガイド24a上に微少なクリアランスを介して浮上している。
レベリング装置72は、Yキャリッジ30の下面中央部に形成された凹部に摺動可能に嵌合した球体を含む球面軸受け装置であり、Yキャリッジ30をθx、及びθy方向を含む方向にチルト動作自在に支持している。重量キャンセル装置70は、レベリング装置72を介してYキャリッジ30と一体的にX軸、及び/又はY軸方向に移動する。なお、Yキャリッジ30をチルト動作自在に支持することが可能であれば、レベリング装置として、例えば米国特許出願公開第2010/0018950号明細書に開示されるような疑似球面軸受け装置を用いても良い。
Yキャリッジ30の+X側の側面には、図9に示されるように、上記第1の実施形態と同様に可動子36bが固定されている。また、Yキャリッジ30の+X側の側面における可動子36bの+Y側、及び−Y側には、可動子34bが固定されている。可動子34bは、外観上は上記可動子36bとほぼ同じに形成されており(不図示のコイルユニットの構成及び制御が異なる)、固定子36aの一対の対向面間に所定のクリアランスを介して挿入されている(図8参照)。同様に、Yキャリッジ30の−X側の側面には、可動子36bと、一対の可動子34bとが固定されている。一対の固定子36aと対応する可動子36bにより一対のX/Y軸2DOFモータ36が構成されている点は、上記第1の実施形態と同じである。また、本第2の実施形態では、一対の固定子36aと、対応する、例えば4つの可動子34bとにより、合計で、例えば4つのZ/Y軸2DOFモータ34が構成されている。Z/Y軸2DOFモータ34は、固定子36aに対して可動子34bをY軸方向に長ストロークで駆動可能、且つ固定子36aに対して可動子34bをZ軸方向に微少駆動可能となっている。本実施形態のZ/Y軸2DOFモータ34のような、固定子36aの延びる方向(本実施形態ではY軸方向)に沿って可動子34bを長ストロークで駆動(並進駆動)するとともに、可動子36bに浮上力(Z軸方向の力)を作用させることが可能な2DOFモータについては、例えば米国特許出願公開第2010/0167556号明細書に開示されている。
基板ステージ装置120では、上記一対のX/Y軸2DOFモータ36、及び、4つのZ/Y軸2DOFモータ34により、Yキャリッジ30がフォロアテーブル28に対してY軸方向に並進駆動(θz方向への微少駆動を含む)されるとともに、上記一対のX/Y軸2DOFモータ36によりYキャリッジ30がフォロアテーブル28に対してX軸方向に微少駆動され、さらに例えば4つのZ/Y軸2DOFモータ34により、Yキャリッジ30がフォロアテーブル28に対してZ・チルト方向に微少駆動される。Yキャリッジ30(すなわち基板P)のZ・チルト方向の位置情報は、図8に示されるように、Yキャリッジ30の下面に取り付けられた複数のZセンサ74a(例えばレーザ変位計)により、重量キャンセル装置70にアーム部材74bを介して固定されたターゲット74cを用いて求められる。Zセンサ74a、及びこれに対応するターゲット74cは、少なくとも同一直線上にない3箇所に配置される。なお、Zセンサ74a用のターゲットとしては、Yビームガイド24aの上面を用いても良い。本第2の実施形態は、上記第1の実施形態と同様の効果に加え、ファインステージ50をZ・チルト方向の位置制御を、固定子36aをX/Y軸2DOFモータ36と共用するZ/Y軸2DOFモータ34により行うので効率が良い。
なお、本第2の実施形態において、固定子36aと可動子36bとにより構成されるモータ(X/Y軸2DOFモータ36)、及び固定子36aと可動子34bとにより構成されるモータ(Z/Y軸2DOFモータ34)は、それぞれY軸方向に推力を発生可能となっていたが、いずれか一方がY軸方向に推力を発生可能であれば、例えば固定子36aと可動子36bとにより構成される他方のモータがXリニアモータであっても良いし、あるいは、例えば固定子36aと可動子34bとにより構成される他方のモータがZリニアモータであっても良い。
《第3の実施形態》
次に第3の実施形態について、図10を用いて説明する。第3の実施形態に係る基板ステージ装置220は、上記第1の実施形態の基板ステージ装置20(図1参照)に比べ、Yキャリッジ30をY軸、及び/又はX軸方向に駆動するための一対のX/Y軸2DOFモータ35の構成が異なる。以下、相違点についてのみ説明し、上記第1の実施形態と同じ構成、及び機能を有する要素については、上記第1の実施形態と同じ符号を付してその説明を省略する。
一対のX/Y軸2DOFモータ35それぞれは、固定子35aと、可動子35bとにより構成されている。X/Y軸2DOFモータ35は、上記第2の実施形態におけるY/Z軸2DOFモータ34(図8及び図9参照)を、Y軸回りに90°回転させたように構成されている。すなわち、固定子35aは、XZ断面U字状に形成され、+Z側に開口した状態で支持台38に固定されている。また、可動子35bは、取り付け板35cを介してYキャリッジ30の上面に取り付けられている。X/Y軸2DOFモータ35は、可動子35bを固定子35aの一対の対向面間でX軸方向に微少駆動することができる。これにより、基板ステージ装置220では、Yキャリッジ30がフォロアテーブル28に対してX軸方向に微少駆動される。なお、Yキャリッジ30が複数のZ駆動装置44によりZ・チルト方向に駆動される点は、上記第1の実施形態と同じである。本第3の実施形態の基板ステージ装置220では、ローラ装置52のZ位置をファインステージ50の重心位置CGのZ位置に一致させることができる。以下、本明細書において、本第3の実施形態のように、固定子が+Z側に開口する2DOFモータ(あるいはリニアモータ)の配置を「縦置き配置」と称し、上記第1の実施形態のように、固定子が+X(あるいは−X)側に開口する2DOFモータ(あるいはリニアモータ)の配置を「横置き配置」と称して説明する。
《第4の実施形態》
次に第4の実施形態について、図11〜図14を用いて説明する。本第4の実施形態に係る基板ステージ装置320は、上記第1〜第3の実施形態と比べてYキャリッジ30の駆動方式が異なる。以下、相違点についてのみ説明し、上記第1〜3の実施形態と同じ構成、及び機能を有する要素については、上記第1〜3の実施形態と同じ符号を付してその説明を省略する。なお、図11に示される基板ステージ装置320は、図12のE−E線断面図に相当する。
上記第1の実施形態(図1参照)において、Yキャリッジ30は、一対のX/Y軸2DOFモータ36により2自由度方向に駆動されたのに対し、本第4の実施形態において、Yキャリッジ30は、図12に示されるように、一対のYリニアモータ37によりY軸方向に長ストロークで駆動されるとともに、複数のXボイスコイルモータ76によりX軸方向に微少駆動される。
基板ステージ装置320では、図11、及び図12から分かるように、一対の下架台部18b上にXY平面に平行な板状の部材から成るベース板25が固定され、該ベース板25上に一対のXガイド22が固定されている。なお、上記第1の実施形態と同様に、一対の下架台部18b上に一対のXガイド22が直接固定されても良い(ベース板25を設けなくても良い)。また、一対のXガイド22上には、ブリッジステージ24が搭載されている。本第4の実施形態において、図12に示されるように、ブリッジステージ24のYビームガイド24aは、上記第1の実施形態(図2参照)に比べ幾分広幅に形成されているが、機能的に同じであるので便宜上同じ符号を付して説明する。また、本第4の実施形態に係るブリッジステージ24において、Yビームガイド24aは、図7(A)に示される変形例と同様に、複数のエアベアリング24cを介して一対のXガイド22上に浮上するとともに、複数のピン24dによりXガイド22に対するY軸方向の相対移動が制限されている(エアベアリング24c、ピン24dの形状が図7(A)とは異なるが機能的に同じであるので便宜上同じ符号を付す)。なお、Yビームガイド24aは、上記第1の実施形態と同様に、YZ断面逆U字状の部材から成るXキャリッジ24b(図3参照)を介して一対のXガイド22上に搭載されても良い。
Yビームガイド24a上には、上記第1の実施形態と同様にYキャリッジ30がエアベアリング42(機能的に同じであるので便宜上、上記第1の実施形態と同じ符号を付す)を介して非接触状態で載置されている。なお、本第4の実施形態では、例えば4つのエアベアリング42がYキャリッジ30の四隅部近傍に配置されているが、上記第1の実施形態と同様にYキャリッジ30の下面中央部にエアベアリング42がひとつ取り付けられても良い。Yキャリッジ30上には、複数のZ駆動装置44を介して基板テーブル32が配置される点、及び該基板テーブル32に基板Pを吸着保持する基板ホルダ46が固定されている点については、上記第1の実施形態と実質的に同じであるので、説明を省略する。フォロアベース26、及びフォロアベース26上でXリニアモータ23によりX軸方向に駆動されるフォロアテーブル28の構成は、上記第1の実施形態と実質的に同じであるので、説明を省略する。
フォロアテーブル28の+X側、及び−X側それぞれの端部近傍には、支持台38を介して固定子35aが固定されている。なお、図14に示されるように、本第4の実施形態における支持台38は、正面視で矩形に形成されているが、上記第1の実施形態と機能的に同じであるので便宜上、上記第1の実施形態と同じ符号を付す。また、第1の実施形態と同様に正面視逆台形状に形成されていても良い。上記Yビームガイド24aが複数のフレクシャ装置40を介して支持台38に接続され、該フレクシャ装置40を介してフォロアテーブル28に牽引される点は、上記第1の実施形態と同じである。
次に、図12を用いてYキャリッジ30をY軸方向に所定の長ストロークで駆動する一対のYリニアモータ37、Yキャリッジ30をX軸方向に微少駆動するための、例えば4つのXボイスコイルモータ76、及び、例えば4つXボイスコイルモータ76それぞれの固定子76a(図13参照)をY軸方向に所定の長ストロークで駆動するための、例えば4つのYリニアモータ39の構成について説明する。
一対のYリニアモータ37それぞれは、固定子37a、及び可動子37bにより構成される。固定子37aは、上記第3の実施形態と同様に、XZ断面U字状に形成され、+Z側に開口した状態(縦置き配置)で支持台38に固定されている。固定子37aの一対の対向面それぞれには、Y軸方向に所定間隔で配列された複数の永久磁石が固定されている。固定子37aの一対の対向面間には、可動子37bが挿入されている。図13に示されるように、支持台38の上端部には、固定子37aの外側面であって、Yキャリッジ30に対向する面部に沿って、Y軸方向に延びるYZ平面に平行なガイド板57aが固定され、該ガイド板57aには、一対のYリニアガイド58aがZ軸方向に所定間隔で固定されている。可動子37bは、一端がスペーサ54aを介してYキャリッジ30の上面に固定された取り付け板54の他端近傍(図12参照)の下面に固定されている(図13では、可動子39bの紙面奥側に隠れている)。可動子37bは、不図示のコイルユニットを有し、該コイルユニットに供給される電流の向き、及び大きさは、不図示の主制御装置により制御される。
図12に戻り、例えば4つのYリニアモータ39それぞれは、固定子37a(上記Yリニアモータ37と共用される)、及び可動子39bにより構成される。可動子39bは、可動子37bの+Y側、及び−Y側それぞれに、該可動子37bに対して所定のクリアランスを介して配置されて、固定子37aの一対の対向面間に挿入されている(図13では、一方の可動子39bは、他方の可動子39bの紙面奥側に隠れている)。可動子39bは、不図示のコイルユニットを有し、該コイルユニットに供給される電流の向き、及び大きさは、不図示の主制御装置により制御される。
可動子39bは、図13に示されるように、XZ断面逆L字状に形成されたサブステージ56に取り付けられている。サブステージ56は、YZ平面に平行な部分である第1面部が上記ガイド板57aに対向して配置され、XY平面に平行な部分である第2面部が固定子37aの上方に配置されている。該第2面部は、取り付け板54とほぼ同じZ位置に配置され、一対の可動子39bが該第2面部の下面に固定されている(図12参照)。なお、本実施形態では、ひとつのサブステージ56が、例えば2つのYリニアモータ39により駆動されるが、これに限られず、Yリニアモータ39は、例えばひとつ、あるいは3つ以上でも良い。また、上記第2面部の中央部には、取り付け板54を所定のクリアランスを介して挿入させるための切り欠きが形成されている(図12参照)。上記サブステージ56の第1面部には、上記Yリニアガイド58aとともに、例えば米国特許第6,761,482号明細書に開示されるような機械的なYリニアガイド装置58を構成するYスライド部材58bが複数(1本のYリニアガイド58aに対し、例えば3つ)固定されている。サブステージ56は、一対のYリニアモータ39により、Yキャリッジ30(取り付け板54)に同期してY軸方向に直進駆動される。また、サブステージ56は、対応するガイド板57が固定された支持台38(すなわちフォロアテーブル28)と一体的にX軸方向に移動する。
Xボイスコイルモータ76は、固定子76a、及び可動子76bにより構成される。固定子76aは、サブステージ56の下端部近傍に固定されたXY平面に平行な取り付け板57b上に固定されており、サブステージ56と一体的に(すなわちYキャリッジ30と一体的に)Y軸方向に所定の長ストロークで移動する。固定子76aは、YZ断面U字状に形成され、一対の対向面それぞれに複数の永久磁石が固定されている。可動子76bは、Yキャリッジ30の側面に取り付け板57cを介して固定されている。可動子76bは、不図示のコイルユニットを有し、該コイルユニットが固定子76aの一対の対向面間に挿入されている。コイルユニットに供給される電流の向き、及び大きさは、不図示の主制御装置により制御される。
図12に戻り、基板ステージ装置320では、Yキャリッジ30をX軸方向に駆動(加速、及び減速)する際、フォロアテーブル28がXリニアモータ23(図14参照)によりX軸方向に駆動され、これに応じてXボイスコイルモータ76の固定子76aがX軸方向に移動する。そして、Yキャリッジ30がフォロアテーブル28と一体的にX軸方向に移動するように、Xボイスコイルモータ76の固定子76aと可動子76bとの間に発生する推力が制御される。従って、フォロアテーブル28とYキャリッジ30とをX軸方向に殆ど相対移動させないでX軸方向に一体的に移動させることができる。また、Yキャリッジ30がX軸方向に等速移動する際には、上記例えば4つのXボイスコイルモータ76によりYキャリッジ30のX位置、及びθz位置が適宜高精度制御される。
《第5の実施形態》
次に第5の実施形態について、図15(A)〜図16(B)を用いて説明する。第5の実施形態に係る基板ステージ装置420は、スイッチング装置80を有している点が上記第4の実施形態の基板ステージ装置320(図11参照)と異なる。以下、相違点についてのみ説明し、上記第4の実施形態と同じ構成、及び機能を有する要素については、上記第4の実施形態と同じ符号を付してその説明を省略する。
スイッチング装置80は、図16(A)に示されるように、Yキャリッジ30の−Y側の側面に固定された枠状部材84と、取り付け板57bの中央部に回転駆動装置86を介して取り付けられた回転楕円体82と、を備える。枠状部材84は、平面視矩形の板状部材から成り、中央部にZ軸方向に貫通する平面視矩形の開口部84aが形成されている。回転楕円体82は、XY断面楕円形の板状の部材から成り、上記開口部84a内に挿入されている。開口部84aを規定する内壁面のうち、X軸方向に離間する一対の対向面間の間隔は、回転楕円体82の長軸方向寸法と同程度に(あるいは幾分長く)設定され、Y軸方向に離間する一対の対向面間の間隔は、回転楕円体82の長軸方向寸法よりも長く設定されている。
スイッチング装置80では、図16(B)に示されるように、回転楕円体82の長軸方向がX軸に平行とされた状態では、回転楕円体82の外周面と、開口部84aを規定する内壁面とが当接(あるいは微少な隙間を介して接近)し、Yキャリッジ30とサブステージ56(図16(B)では取り付け板57b以外は不図示。図15(B)参照)とのX軸方向に沿った相対移動が制限される。これに対し、図16(A)に示されるように、回転楕円体82の長軸方向がY軸に平行とされた状態では、回転楕円体82の外周面と、開口部84aを規定する内壁面とが所定間隔(例えば、10mm以下)で離間し、Yキャリッジ30とサブステージ56とのX軸方向に沿った相対移動が許容される。
図15(A)に戻り、基板ステージ装置420では、スイッチング装置80を図16(B)に示される状態にしてフォロアテーブル28(図15(A)では不図示。図15(B)参照)をX軸方向に駆動すると、該フォロアテーブル28とYキャリッジ30とが一体的にX軸方向に移動する。これにより、複数のXボイスコイルモータ76を用いることなく、Yキャリッジ30をX軸方向に加速、及び減速させることができ効率が良い。これに対し、Yキャリッジ30のX位置を高精度制御する必要がある場合には、スイッチング装置80を図16(A)に示される状態とし、複数のXボイスコイルモータ76を用いてフォロアテーブル28に対するYキャリッジ30のX軸方向に関する位置制御を行えば良い。
基板ステージ装置420では、Yキャリッジ30の加減速にXボイスコイルモータ76が用いられないことから、Xボイスコイルモータ76の推力は、上記第4の実施形態などと比べても小さくて良い。このため、Yキャリッジ30の+X側には、Xボイスコイルモータ76が設けられておらず、支持台38に固定された固定子37aとYキャリッジ30の+X側の側面に直方体状の固定部材59を介して固定された可動子37bとにより構成されるひとつのYリニアモータ37のみが配置されている。Yキャリッジ30の+X側のYリニアモータ37は、横置きタイプあるが、機能的に同じなので上記第4の実施形態と同じ符号を付す。なお、+X側のYリニアモータ37を−X側のYリニアモータ37と同様に縦置きとしても良い。
《第6の実施形態》
次に第6の実施形態について、図17(A)及び図17(B)を用いて説明する。第6の実施形態に係る基板ステージ装置520は、サブステージ56(上記第5の実施形態のサブステージ56(図15(A)参照)と機能的には同じなので第5の実施形態と同じ符号を付す)が支持台38に取り付けられている点が異なる。以下、相違点についてのみ説明し、上記第5の実施形態と同じ構成、及び機能を有する要素については、上記第5の実施形態と同じ符号を付してその説明を省略する。
本第6の実施形態のサブステージ56は、図17(A)及び図17(B)から分かるように、YZ平面に平行な板状に形成された一対の第1部分と、該一対の第1部分間に架設されたXY平面に平行な板状に形成された第2部分とを含むXZ断面L字状の部材から成る。上記第1部分がYリニアガイド装置58によりY軸方向に直進案内される。また、上記第2部分には、スイッチング装置80の回転駆動装置86、Xボイスコイルモータ76の固定子76aなどが固定されている。サブステージ56には、一対の可動子39bが固定されており、該一対の可動子39b間に、可動子37bがサブステージ56とは所定のクリアランスを介した状態で挿入されている。Yリニアモータ37、及びYリニアモータ39それぞれは、横置きタイプとされ、これにより、Yリニアモータ37、及びYリニアモータ39の高さ方向寸法を低くすることができる。また、上記第5の実施形態のようなガイド板57a(図15(B)参照)が不要となる。また、固定子37aの交換など、メンテナンス性が向上する。
なお、図18(A)及び図18(B)に示される変形例のように、基板ステージ装置520(便宜上図17(A)及び図17(B)と同じ符号を用いる)では、Yキャリッジ30が−X側に配置された一対のYリニアモータ37と、+X側に配置されたひとつのYリニアモータ37によりY軸方向に駆動されても良い。−X側の一対のYリニアモータ37それぞれのY可動子37bは、取り付け板54を介してYキャリッジ30に固定されている。また、サブステージ56をY軸方向に駆動するためのYリニアモータ39は、ひとつのみ設けられ、該ひとつのYリニアモータ39の可動子39bがサブステージ56に固定されている。
《第7の実施形態》
次に第7の実施形態について、図19(A)及び図19(B)を用いて説明する。第7の実施形態に係る基板ステージ装置620は、上記第6の実施形態と比べて一対のXボイスコイルモータ76(図17(A)参照)を有していない点が異なる。以下、相違点についてのみ説明し、上記第6の実施形態と同じ構成、及び機能を有する要素については、上記第6の実施形態と同じ符号を付してその説明を省略する。
基板ステージ装置620では、−X側の支持台38上に固定子90aが固定されている。Yキャリッジ30には、取り付け板54を介して可動子90bが固定されている。固定子90aと可動子90bとは、横置きタイプのX/Y2DOFモータ90を構成している。サブステージ56は、上記第6の実施形態と同様に、Yリニアガイド装置58を介して支持台38に沿ってY軸方向に直進案内される。サブステージ56には、一対の可動子92bが固定されている。一方の可動子92bは、可動子90bの+Y側、他方の可動子92bは、可動子90bの−Y側にそれぞれ所定のクリアランスを介して配置されている。固定子90aと一対の可動子92bとは、一対の横置きタイプのYリニアモータ92を構成している。基板ステージ装置620において、Yキャリッジ30は、Yキャリッジ30が−X側に配置されたX/Y2DOFモータ90と、+X側に配置されたひとつのYリニアモータ37によりY軸方向に所定の長ストロークで駆動されるとともに、X/Y2DOFモータ90によりX軸方向に微少駆動される。また、Yキャリッジ30の加減速時には、スイッチング装置80によりYキャリッジ30とフォロアテーブル28(図19(B)参照)相対移動が制限される。スイッチング装置80の回転楕円体82(図19(A)参照)、及び回転駆動装置86(図19(B)参照)は、一対のYリニアモータ92により、Yキャリッジ30と一体的にY軸方向に所定の長ストロークで駆動される。
なお、図20(A)及び図20(B)に示される第1の変形例のように、基板ステージ装置620(便宜上図19(A)及び図19(B)と同じ符号を用いる)では、Yキャリッジ30が−X側に配置された一対のX/Y2DOFモータ90と、+X側に配置されたひとつのYリニアモータ37によりY軸方向に駆動されても良い。−X側の一対のX/Y2DOFモータ90それぞれのY可動子90bは、固定部材59を介してYキャリッジ30に固定されている。サブステージ56は、上記一対の固定部材59の間に配置され、該サブステージ56には、スイッチング装置80の回転楕円体82(図20(A)参照)、及び回転駆動装置86(図20(B)参照)が取り付けられている。サブステージ56には、可動子92bが固定され、Yリニアモータ92によりY軸方向に所定の長ストロークで駆動される。
また、図21(A)及び図21(B)に示される第2の変形例のように、基板ステージ装置620(便宜上図19(A)及び図19(B)と同じ符号を用いる)は、一対のクランプ装置94を更に備えていても良い。一方のクランプ装置94は、スイッチング装置80の+Y側に配置され、他方のクランプ装置94は、スイッチング装置80の−Y側に配置されている。クランプ装置94は、サブステージ56上に固定されたエアシリンダ94aを備えている。エアシリンダ94aのロッド先端には、ボール94bが固定されている。また、エアシリンダ94aの上方には、取り付け板54に取り付け板94cを介してピボット94dが固定されている。ピボット94dには、テーパ面により規定される凹部が形成されている。クランプ装置94では、ボール94bが凹部内に挿入されることにより、サブステージ56とYキャリッジ30とのXY平面に沿った装置移動が制限される。基板ステージ装置620は、機械的なガイド装置によりガイドされていないため、位置制御が行われていない状態(初期化時など)では、水平面内の位置が不安定になりがちであるが、上記一対のクランプ装置94を用いることにより、Yキャリッジ30をXY平面内で拘束することができる。
なお、以上説明した第1〜第7の実施形態(その変形例を含む。以下同じ)の構成は、適宜変更可能である。例えば、上記第1〜第7の実施形態において、X/Y軸2DOFモータ36、Y/Z軸2DOFモータ34、X/Y軸2DOFモータ35、Yリニアモータ37、Yリニアモータ39、Xボイスコイルモータ76、X/Y2DOFモータ90、及びYリニアモータ92は、ムービングコイルタイプであったが、これに限られずムービングマグネットタイプであっても良い。また、上記第1〜第7の実施形態の2DOFモータ、あるいはリニアモータにおいて、ひとつの固定子を共用する可動子の数(すなわち、ひとつの固定子を共用する2DOFモータ、あるいはリニアモータの数)は、所望の速度、あるいは精度で駆動対象物を駆動できれば特に限定されず、上記各実施形態で例示した場合よりも多くても良いし、少なくても良い。
また、照明光は、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)、KrFエキシマレーザ光(波長248nm)などの紫外光や、F2レーザ光(波長157nm)などの真空紫外光であっても良い。また、照明光としては、例えばDFB半導体レーザ又はファイバーレーザから発振される赤外域、又は可視域の単一波長レーザ光を、例えばエルビウム(又はエルビウムとイッテルビウムの両方)がドープされたファイバーアンプで増幅し、非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換した高調波を用いても良い。また、固体レーザ(波長:355nm、266nm)などを使用しても良い。
また、投影光学系16が複数本の光学系を備えたマルチレンズ方式の投影光学系である場合について説明したが、投影光学系の本数はこれに限らず、1本以上あれば良い。また、マルチレンズ方式の投影光学系に限らず、オフナー型の大型ミラーを用いた投影光学系などであっても良い。また、投影光学系16としては、拡大系、又は縮小系であっても良い。
また、露光装置の用途としては角型のガラスプレートに液晶表示素子パターンを転写する液晶用の露光装置に限定されることなく、例えば有機EL(Electro-Luminescence)パネル製造用の露光装置、半導体製造用の露光装置、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン及びDNAチップなどを製造するための露光装置にも広く適用できる。また、半導体素子などのマイクロデバイスだけでなく、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置などで使用されるマスク又はレチクルを製造するために、ガラス基板又はシリコンウエハなどに回路パターンを転写する露光装置にも適用できる。
また、露光対象となる物体はガラスプレートに限られず、例えばウエハ、セラミック基板、フィルム部材、あるいはマスクブランクスなど、他の物体でも良い。また、露光対象物がフラットパネルディスプレイ用の基板である場合、その基板の厚さは特に限定されず、例えばフィルム状(可撓性を有するシート状の部材)のものも含まれる。なお、本実施形態の露光装置は、一辺の長さ、又は対角長が500mm以上の基板が露光対象物である場合に特に有効である。
液晶表示素子(あるいは半導体素子)などの電子デバイスは、デバイスの機能・性能設計を行うステップ、この設計ステップに基づいたマスク(あるいはレチクル)を製作するステップ、ガラス基板(あるいはウエハ)を製作するステップ、上述した各実施形態の露光装置、及びその露光方法によりマスク(レチクル)のパターンをガラス基板に転写するリソグラフィステップ、露光されたガラス基板を現像する現像ステップ、レジストが残存している部分以外の部分の露出部材をエッチングにより取り去るエッチングステップ、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除くレジスト除去ステップ、デバイス組み立てステップ、検査ステップ等を経て製造される。この場合、リソグラフィステップで、上記実施形態の露光装置を用いて前述の露光方法が実行され、ガラス基板上にデバイスパターンが形成されるので、高集積度のデバイスを生産性良く製造することができる。
以上説明したように、本発明の移動体装置は、所定の2次元平面に沿って移動体を移動させるのに適している。また、本発明の露光装置は、移動体装置に保持された物体に所定のパターンを形成するのに適している。また、本発明のフラットパネルディスプレイの製造方法は、フラットパネルディスプレイの生産に適している。また、本発明のデバイス製造方法は、マイクロデバイスの生産に適している。
10…液晶露光装置、20…基板ステージ装置、22…Xガイド、24…ブリッジステージ、28…フォロアテーブル、30…Yキャリッジ、36…X/Y軸2DOFモータ、38…支持台、40…フレクシャ装置、52…ローラ装置、P…基板。

Claims (17)

  1. 互いに直交する第1及び第2軸を含む所定の2次元平面内の前記第1軸方向に沿って所定の長ストロークで移動可能な第1移動体と、
    前記第2軸方向に延び、前記第1移動体と共に前記第1軸方向に沿って移動可能な第2移動体と、
    前記第2移動体に対して前記2次元平面に沿った方向に移動自在な状態で前記第2移動体上に設けられた第3移動体と、
    前記第1移動体に少なくとも一部の要素が設けられたアクチュエータを含み、前記第3移動体に前記第2軸方向に沿った推力を作用させて前記第2移動体上で前記第2軸方向に沿って所定の長ストロークで前記第3移動体を駆動するとともに、前記第3移動体に前記第1軸方向に沿った推力を作用させて前記第2移動体上で前記第1軸方向に沿って前記第3移動体を微少ストロークで駆動する駆動系と、を備える移動体装置。
  2. 前記駆動系は、前記第3移動体の重心高さ位置に前記第1及び第2軸方向の推力を作用させる請求項1に記載の移動体装置。
  3. 前記アクチュエータは、前記第1移動体に設けられた固定子と、前記第3移動体に設けられた可動子とを含む電磁モータである請求項1又は2に記載の移動体装置。
  4. 前記アクチュエータは、ひとつの前記固定子でひとつの前記可動子を前記第1及び第2軸方向に駆動する2自由度電磁モータを含む請求項3に記載の移動体装置。
  5. 前記アクチュエータは、前記固定子で別の前記可動子を前記第2軸方向、及び前記2次元平面に交差する方向に駆動する2自由度電磁モータを含む請求項4に記載の移動体装置。
  6. 前記第2軸方向に所定の長ストロークで移動可能な第4移動体を更に備え、
    前記駆動系は、前記第3移動体を前記第2軸方向に沿って長ストロークで駆動する第1のアクチュエータと、前記第4移動体を前記第2軸方向に沿って長ストロークで駆動する第2のアクチュエータと、前記第3移動体を前記第1軸方向に沿って微少駆動する第3のアクチュエータと、を有し、
    前記第1のアクチュエータは、前記第1移動体に設けられた第1固定子と、前記第3移動体に設けられた第1可動子とを含み、
    前記第2のアクチュエータは、前記第1固定子と、前記第4移動体に設けられた第2可動子とを含み、
    前記第3アクチュエータは、前記第4移動体に設けられた第3固定子と、前記第3移動体に設けられた第3可動子とを含む、請求項3に記載の移動体装置。
  7. 前記第3移動体は、前記第2移動体上に非接触支持される請求項1〜6のいずれか一項に記載の移動体装置。
  8. 前記第2移動体は、所定の接続部材を介して前記第1移動体に接続され、該接続部材を介して前記第1移動体から付与される推力により該第1移動体と一体的に前記第1軸方向に沿って移動する請求項1〜7のいずれか一項に記載の移動体装置。
  9. 前記接続部材は、前記第2移動体の重心高さ位置で前記第1移動体と前記第2移動体とを接続し、
    前記第1移動体から前記第2移動体に付与される前記推力は、前記第2移動体の重心高さ位置に作用する請求項8に記載の移動体装置。
  10. 前記接続部材は、前記第1軸方向の剛性に比べてその他の方向の剛性が低い請求項8又は9に記載の移動体装置。
  11. 前記駆動系は、前記第1及び第2移動体が前記第1軸方向に沿って加減速する際に、前記アクチュエータを用いて前記第3移動体に前記第1軸方向に沿った推力を作用させることにより、該第3移動体を前記第1及び第2移動体と共に前記第1軸方向に沿って加減速させる請求項1〜10のいずれか一項に記載の移動体装置。
  12. 前記第1及び第2移動体が前記第1軸方向に沿って加減速される際に前記第1移動体と前記3移動体との前記第1軸方向に沿った相対移動を制限する制限装置を更に備える請求項1〜10のいずれか一項に記載の移動体装置。
  13. 所定の物体が前記第3移動体に保持される請求項1〜12のいずれか一項に記載の移動体装置と、
    前記物体にエネルギビームを用いて所定のパターンを形成するパターン形成装置と、を備える露光装置。
  14. 前記物体は、フラットパネルディスプレイに用いられる基板である請求項13に記載の露光装置。
  15. 前記基板は、少なくとも一辺の長さ又は対角長が500mm以上である請求項14に記載の露光装置。
  16. 請求項14又は15に記載の露光装置を用いて前記物体を露光することと、
    露光された前記物体を現像することと、を含むフラットパネルディスプレイの製造方法。
  17. 請求項13に記載の露光装置を用いて前記物体を露光することと、
    露光された前記物体を現像することと、を含むデバイス製造方法。
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