JP2013214024A - 移動体装置、露光装置、フラットパネルディスプレイの製造方法、及びデバイス製造方法 - Google Patents

移動体装置、露光装置、フラットパネルディスプレイの製造方法、及びデバイス製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2013214024A
JP2013214024A JP2012085415A JP2012085415A JP2013214024A JP 2013214024 A JP2013214024 A JP 2013214024A JP 2012085415 A JP2012085415 A JP 2012085415A JP 2012085415 A JP2012085415 A JP 2012085415A JP 2013214024 A JP2013214024 A JP 2013214024A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axis direction
substrate
stage
movement stage
air spring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012085415A
Other languages
English (en)
Inventor
Yasuo Aoki
保夫 青木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP2012085415A priority Critical patent/JP2013214024A/ja
Publication of JP2013214024A publication Critical patent/JP2013214024A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

【課題】基板の位置制御を高精度に行うことが可能なステージ装置を提供する。
【解決手段】 基板ステージ装置20は、基板Pを保持し、XY平面に沿って移動可能な微動ステージ30と、X軸方向に延び、Y軸方向に沿った位置を移動可能なYステップガイド50と、Yステップガイド50上に設けられた筐体42、前記筐体42内に設けられた空気ばね装置44、及び前記Yステップガイド50内に設けられ前記空気ばね装置44に連通する補助タンク48を含み、前記空気ばね装置44を用いて前記微動ステージ30の自重を下方から支持するとともに、前記Yステップガイド50に沿って前記X軸方向に移動し、且つ前記Yステップガイド50と共に前記Y軸方向に沿った位置を移動する重量キャンセル装置40と、を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、移動体装置、露光装置、フラットパネルディスプレイの製造方法、及びデバイス製造方法に係り、更に詳しくは、物体を保持する物体保持部材が所定の二次元平面に沿って移動可能な移動体装置、前記移動体装置を含む露光装置、前記露光装置を用いたフラットパネルディスプレイの製造方法、及び前記露光装置を用いたデバイス製造方法に関する。
従来、液晶表示素子、半導体素子(集積回路等)等の電子デバイス(マイクロデバイス)を製造するリソグラフィ工程では、マスク又はレチクル(以下、「マスク」と総称する)と、ガラスプレート又はウエハ(以下、「基板」と総称する)とを所定の走査方向(スキャン方向)に沿って同期移動させつつ、マスクに形成されたパターンをエネルギビームを用いて基板上に転写するステップ・アンド・スキャン方式の露光装置が用いられている。
この種の露光装置としては、基板を保持する微動ステージを支持する重量キャンセル装置のクロススキャン方向への移動をガイドするガイド部材が、重量キャンセル装置と共にスキャン方向に移動可能な基板ステージ装置を有するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
ここで、露光装置では、基板にパターンをより高精度に形成するため、基板の位置制御をより高精度に行うことが可能なものが望まれている。
米国特許出願公開第2010/0266961号明細書
本発明は、上述の事情の下でなされたもので、第1の観点からすると、物体を保持し、水平面に平行な所定の二次元平面に沿って移動可能な物体保持部材と、前記二次元平面に平行な第1方向に延び、前記二次元平面内で前記第1方向に直交する第2方向に沿った位置を移動可能なガイド部材と、前記ガイド部材上に設けられた本体部、前記本体部内に設けられた空気ばね装置、及び前記ガイド部材内に設けられ前記空気ばね装置に連通する補助タンクを含み、前記空気ばね装置を用いて前記物体保持部材の自重を下方から支持するとともに、前記ガイド部材に沿って前記第1方向に移動し、且つ前記ガイド部材と共に前記第2方向に沿った位置を移動する支持装置と、を備える移動体装置である。
これによれば、空気ばね装置に補助タンクが接続されているので、空気ばね装置のばね定数を低下(固有振動数を低下)させることができ、これにより、物体保持部材の位置制御をより高精度で行うことができる。また、補助タンクがガイド部材内に設けられているので、補助タンクを有するにも関わらず支持装置の大型化を抑制できる。
ここで、本明細書において空気ばね装置とは、気体の弾性を利用したばね(弾性体)装置(ガススプリング装置)を意味し、空気以外の気体を用いるものを含むものとする。
本発明は、第2の観点からすると、本発明の第1の観点にかかる移動体装置と、前記物体保持部材に保持された前記物体にエネルギビームを用いて所定のパターンを形成するパターン形成装置と、を備える露光装置である。
本発明は、第3の観点からすると、本発明の第2の観点にかかる露光装置を用いて前記物体を露光することと、露光された前記物体を現像することと、を含むフラットパネルディスプレイの製造方法である。
本発明は、第4の観点からすると、本発明の第2の観点にかかる露光装置を用いて前記物体を露光することと、露光された前記物体を現像することと、を含むデバイス製造方法である。
一実施形態の液晶露光装置の構成を概略的に示す図である。 図1の液晶露光装置が有する基板ステージ装置の断面図である。 基板ステージ装置の平面図である。 基板ステージ装置が有する重量キャンセル装置の拡大図である。 基板ステージ装置の変形例(その1)を示す図である。 基板ステージ装置の変形例(その2)を示す図である。 基板ステージ装置の変形例(その3)を示す図である。 基板ステージ装置の変形例(その4)を示す図である。
以下、一実施形態について、図1〜図4を用いて説明する。
図1には、一実施形態に係る液晶露光装置10の構成が概略的に示されている。液晶露光装置10は、例えば液晶表示装置(フラットパネルディスプレイ)などに用いられる矩形(角型)のガラス基板P(以下、単に基板Pと称する)を露光対象物とするステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置、いわゆるスキャナである。
液晶露光装置10は、照明系12、マスクMを保持するマスクステージ14、投影光学系16、表面(図1で+Z側を向いた面)にレジスト(感応剤)が塗布された基板Pを保持する基板ステージ装置20、及びこれらの制御系等を含む。以下、露光時にマスクMと基板Pとが投影光学系16に対してそれぞれ相対走査される方向をX軸方向とし、水平面内でX軸に直交する方向をY軸方向、X軸及びY軸に直交する方向をZ軸方向とし、X軸、Y軸、及びZ軸回りの回転方向をそれぞれθx、θy、及びθz方向として説明を行う。また、X軸、Y軸、Z軸方向に関する位置を、それぞれX位置、Y位置、Z位置と称して説明を行う。
照明系12は、例えば米国特許第5,729,331号明細書などに開示される照明系と同様に構成されている。照明系12は、露光用の照明光ILをマスクMに照射する。照明光ILとしては、例えばi線(波長365nm)、g線(波長436nm)、h線(波長405nm)などの光(あるいは、上記i線、g線、h線の合成光)が用いられる。
マスクステージ14は、所定の回路パターンが形成されたマスクMを、例えば真空吸着により保持している。マスクステージ14は、例えばリニアモータを含むマスクステージ駆動系(不図示)により走査方向(X軸方向)に所定の長ストロークで駆動されるとともに、Y軸方向、及びθz方向に適宜微少駆動される。マスクステージ14のXY平面内の位置情報(θz方向の回転量情報を含む)は、不図示のレーザ干渉計を含むマスク干渉計システムにより求められる。
投影光学系16は、マスクステージ14の下方に配置されている。投影光学系16は、例えば米国特許第6,552,775号明細書に開示された投影光学系と同様に構成されている。すなわち、投影光学系16は例えば両側テレセントリックな等倍系で正立正像を形成する光学系を複数含む、いわゆるマルチレンズ投影光学系であり、Y軸方向を長手方向とする長方形状の単一のイメージフィールドを持つ投影光学系と同等に機能する。
このため、照明系12からの照明光ILによってマスクM上の照明領域が照明されると、マスクMを通過した照明光ILにより、投影光学系16を介してその照明領域内のマスクMの回路パターンの投影像が、基板P上の照明領域に共役な照明光ILの照射領域に形成される。そして、照明領域(照明光IL)に対してマスクMが走査方向に駆動されるとともに、露光領域(照明光IL)に対して基板Pが走査方向に駆動されることで、基板P上の1つのショット領域にマスクMに形成されたパターンが転写される。
基板ステージ装置20は、図2に示されるように、一対のステージ架台22、複数(本実施形態では、例えば3つ)のベースフレーム24、Y粗動ステージ26、X粗動ステージ28、微動ステージ30、重量キャンセル装置40、及びYステップガイド50を含む。
一対のステージ架台22は、それぞれY軸方向に延びる部材から成り、X軸方向に離間して互いに平行に配置されている。ステージ架台22は、液晶露光装置10の装置本体(ボディ)の一部を構成している。ステージ架台22は、その長手方向の端部近傍が、クリーンルームの床11上に設置された防振装置21(図1では不図示)により下方から支持されている。上記投影光学系16、マスクステージ14は、装置本体に支持されており、床11から振動的に分離されている。
ベースフレーム24は、+X側のステージ架台22の+X側、−X側のステージ架台22の−X側、及び一対のステージ架台22の間に、それぞれステージ架台22に所定距離隔てて(非接触状態で)配置されている。ベースフレーム24は、Y軸方向に延びるYZ平面に平行な板状部材から成り、複数のアジャスタ装置24aを介して高さ位置(Z位置)が調整可能に床11上に設置されている。ベースフレーム24の上端面(+Z側の端部)には、Y軸方向に延びるYリニアガイド23aが固定されている。
Y粗動ステージ26は、図3に示されるように、複数のベースフレーム24上に搭載されている。Y粗動ステージ26は、一対のXビーム26aを有している。一対のXビーム26aは、それぞれX軸方向に延びるYZ断面矩形の部材から成り、Y軸方向に所定間隔で互いに平行に配置されている。一対のXビーム26aは、+X及び−X側の端部近傍、及び長手方向中央にそれぞれにおいて、Yキャリッジ26bと称されるY軸方向に延びる平面視矩形の板状部材により下面が互いに連結されている(図1参照)。なお、図3では、X粗動ステージ28、及び微動ステージ30(それぞれ図1参照)の図示が省略されている。
Y粗動ステージ26は、ベースフレーム24に固定されたYリニアガイド23aと、Yキャリッジ26bに固定されたYスライド部材23bとから成るYリニアガイド装置により、複数のベースフレーム24上でY軸方向に直進案内される。また、Y粗動ステージ26は、ベースフレーム24(中央のベースフレーム24を除く)に取り付けられたねじ部25aとYキャリッジ26bに固定されたナット部25bとから成る送りねじ装置により、複数のベースフレーム24上でY軸方向に所定の長ストロークで駆動される。なお、Y粗動ステージ26をY軸方向に駆動するためのYアクチュエータの種類は、上記送りねじ装置に限らず、例えばリニアモータ、ベルト駆動装置などであっても良い。
図1に戻り、X粗動ステージ28は、平面視矩形の板状部材から成り、Y粗動ステージ26上に搭載されている。X粗動ステージ28は、Y粗動ステージ26に固定された複数のXリニアガイド27aと、X粗動ステージ28に固定された複数のXスライド部材27bとから成る複数のXリニアガイド装置により、Y粗動ステージ26上でX軸方向に直進案内される。また、X粗動ステージ28は、Y粗動ステージ26に固定された複数のX固定子29a(例えば磁石ユニット)と、X粗動ステージ28に固定された複数のX可動子29b(例えばコイルユニット)とから成る複数のXリニアモータにより、Y粗動ステージ26上でX軸方向に所定の長ストロークで駆動される。また、X粗動ステージ28は、上記Xリニアガイド装置の作用により、Y粗動ステージ26と一体的にY軸方向に移動する。すなわち、Y粗動ステージ26とX粗動ステージ28とにより、いわゆるガントリタイプのXY軸ステージ装置が構成されている。
微動ステージ30は、本体部32、基板ホルダ34、及びレベリング装置36を有している。本体部32は、図2に示されるように、高さの低い中空の直方体状(箱形)の部材から成る。本体部32の下面には、開口部32aが形成されており、レベリング装置36は、上記開口部32aを介して本体部32内に収容されている。
図1に戻り、基板ホルダ34は、平面視矩形の板状部材から成り、本体部32の上面に固定されている。基板ホルダ34の上面には、基板Pが載置され、基板ホルダ34は、該基板Pを、例えば真空吸着により吸着保持する。
レベリング装置36は、図2に示されるように、レベリングダイヤ36a、レベリングカップ36b、及び複数のエアベアリング36cを含む。レベリングダイヤ36aは、ほぼ三角錐状の部材から成り、その底面が本体部32の天井面に固定されている。レベリングカップ36bは、+Z側に開口したカップ状の部材から成り、レベリングダイヤ36aの下端部が開口内に挿入されている。複数(本実施形態では、例えば3つ)のエアベアリング36cは、レベリングカップ36bの内壁面に首振り動作可能に取り付けられており、レベリングダイヤ36aの対応する傾斜面に対して加圧気体を噴出する。レベリングダイヤ36aは、上記加圧気体の静圧によりレベリングカップ36bに対してθx、及び/又はθy方向に非接触状態で揺動可能に支持されており、レベリング装置36が球面軸受け装置と同様に機能する。また、上記揺動の中心は、微動ステージ30の重心位置CGと概ね一致している。本実施形態のレベリング装置36の構成及び機能については、例えば米国特許出願公開第2010/0018950号明細書に開示されている。
微動ステージ30は、例えば米国特許出願公開第2010/0018950号明細書に開示されるような微動ステージ駆動系により、X粗動ステージ28に対して3自由度方向(X軸、Y軸、θz方向)に微少駆動される。微動ステージ駆動系は、X粗動ステージ28に固定された固定子と、本体部32に固定された可動子とから成る複数のボイスコイルモータを含む。複数のボイスコイルモータには、Y軸方向の推力を発生する複数(図1参照。ただし図1では紙面奥行き方向に重なっている)のYボイスコイルモータ37y、及びX軸方向の推力を発生する複数のXボイスコイルモータ37x(図2参照。ただし図2では紙面奥行き方向に重なっている)が含まれる。微動ステージ30は、上記複数のボイスコイルモータが発生する推力によって、X粗動ステージ28に誘導され、これにより、X粗動ステージ28と共にX軸方向、及び/又はY軸方向に所定のストロークで移動する。また、微動ステージ30は、上記複数のボイスコイルモータによりX粗動ステージ28に対して上記3自由度方向に適宜微少駆動される。
また、微動ステージ駆動系は、本体部32をθx、θy、及びZ軸方向の3自由度方向に微少駆動するための複数のZボイスコイルモータ37zを有している。複数のZボイスコイルモータ37zは、本体部32の四隅部に対応する箇所に配置されている(図1では、4つのZボイスコイルモータ37zのうち2つのみが示され、他の2つは紙面奥行き方向に隠れている)。なお、本体部32をθx、及びθy方向に微少駆動できれば、複数のZボイスコイルモータ37zの配置は、これに限られず、例えば同一直線上にない三箇所に配置されても良い。
本体部32のXY平面内の位置情報(θz方向の回転量情報を含む)は、不図示レーザ干渉計を含む基板干渉計システムにより、本体部32にミラーベース35aを介して固定されたXバーミラー35x(図2参照)、Yバーミラー35y(図1参照)を用いて求められる。レーザ干渉計には、微動ステージ30のX位置情報を求めるためのXレーザ干渉計、及び微動ステージ30のY位置情報を求めるためのYレーザ干渉計が含まれる。
また、微動ステージ30のθx、θy、及びZ軸方向それぞれの位置情報は、図2に示されるように、本体部32の下面に固定された複数のZセンサ39aより、重量キャンセル装置40にアーム状の支持部材39bを介して固定されたターゲット39cを用いて求められる。Zセンサ39aの種類は特に限定されないが、例えば三角測量方式の反射型レーザ変位センサ、あるいは垂直反射方式の反射型レーザ変位センサなどを用いることができる。またターゲット39cの種類は、Zセンサ39aの種類に応じて適宜変更可能であり、Zセンサ39aとして、例えば三角測量方式の反射型レーザ変位センサが用いられる場合には、ターゲット39cに白色セラミックスを用いることが望ましく、Zセンサ39aとして、例えば垂直反射方式の反射型レーザ変位センサが用いられる場合には、ターゲット39cに鏡(あるいは表面は鏡面加工された部材)を用いることが望ましい。
重量キャンセル装置40は、微動ステージ30を下方から支持している。重量キャンセル装置40は、図4に示されるように、筒状の筐体42、筐体42内に収容された、いわゆるベローズタイプの空気ばね44、空気ばね44上に載置されたZスライド部材46、及び後述するYステップガイド50内に収容された補助タンク48を有する。
筐体42は、底板42a、底板42a上に搭載された第1筒体42b、及び第1筒体42b上に搭載された第2筒体42cを有し、全体的に+Z側に開口した有底の筒状に形成されている。なお、底板42a、第1筒体42b、及び第2筒体42cは別部材でも良いし、一体的に形成されていても良い。空気ばね44は、筐体42内に収容され、底板42aの上面上に設置されている。空気ばね44は、下部板44a、上部板44b、下部板44aと上部板44bとの間に配置されたばね本体44cを有する。ばね本体44cは、例えばエラストマなどのゴム系(あるいは合成樹脂系)の材料により形成された筒状の部材から成り、下部板44a、上部板44bに対して、例えば加締め加工により接続されている。ばね本体44cの内部には、重量キャンセル装置40の外部から供給される加圧気体(例えば、空気)が供給されており、空気ばね44の内部が陽圧空間となっている。
Zスライド部材46は、XY平面に平行な板状の部材から成り、Z軸方向に離間して配置された一対の板ばねを含む平行板ばね装置41を介して筐体42に接続されている。平行板ばね装置41は、Z軸回りに複数設けられており、Zスライド部材46は、筐体42に対してZ軸方向に微少ストロークで移動可能となっている。Zスライド部材46の上面には、複数のエアベアリング43が軸受け面を+Z側に向けた状態で取り付けられている。重量キャンセル装置40は、上記複数のエアベアリング43を用いてレベリング装置36(図4では不図示。図2参照)を下方から非接触支持しており、微動ステージ30に対してXY平面に平行な方向に相対移動可能となっている。
重量キャンセル装置40の機能は、例えば米国特許出願公開第2010/0018950号明細書に開示される重量キャンセル装置と同様である。すなわち、重量キャンセル装置40は、空気ばね44が発生する重力方向上向き(+Z方向)の力をZスライド部材46を介して微動ステージ30に作用させる。この空気ばね44が発生する重力方向上向きの力は、微動ステージ30(基板ホルダ34、レベリング装置36(それぞれ図4では不図示。図2参照)を含む)、及びZスライド部材46を含む系の重量と釣り合うように、空気ばね44に供給される気体の圧力が設定されている。これにより、上記微動ステージ30を含む系の重量がキャンセルされ、微動ステージ30のZ軸方向、θx方向、及びθy方向の位置(Z・チルト位置と称する)に関する制御(Z・チルト制御と称する)が行われる際の上記複数のZボイスコイルモータ37zの負荷が低減される。
補助タンク48は、空気ばね44の容積を実質的に拡大するための部材であり、筐体42の外部であって、後述するYステップガイド50の内部に収容されている。補助タンク48は、X軸方向に延びる両端が閉塞された円筒状の部材から成る第1タンク部48a、第1タンク部48a上に搭載された中空の直方体状(箱形)の部材からなる第2タンク部48b、第2タンク部48bと空気ばね44とを連通させるための接続管48cとを有する。補助タンク48は、本実施形態では、例えば金属などの硬質の材料を用いて一体的に形成されており、第1タンク部48aと第2タンク部48bとの内部、及び第2タンク部48bの内部と接続管48cの内部とは、それぞれ連通している。補助タンク48の容積は、特に限定されないが、例えば空気ばね44の容積の3倍程度(あるいは3倍以下)に設定されている。なお、補助タンクの形状は、適宜変更可能であり、本実施形態に開示されるものに限られない。
筐体42の底板42aの中央部には、Z軸方向に貫通する貫通孔42dが形成されている。補助タンク48は、接続管48cが貫通孔42dに挿入されるとともに、接続管48cの+Z側の端部が空気ばね44の下部板44aに一体的に接続されている。空気ばね44の下部板44aの中央部には、Z軸方向に貫通する貫通孔44dが形成されている。空気ばね44の内部と補助タンク48の内部とは、上記貫通孔44dを介して連通している。これにより、空気ばね44の容積が実質的に拡大される。また、接続管48cは、空気ばね44との接続部近傍に、補助タンク48の内部と空気ばね44の内部とを連通させるための管路を狭くする絞り48d(本実施形態では、例えばオリフィス絞り)を有しており、空気ばね44の減衰力(振動を減衰する能力)が高められている。
重量キャンセル装置40は、図2に示されるように、筐体42の下端部近傍がX粗動ステージ28の中央部に形成された開口部28a内に挿入されている。筐体42は、重量キャンセル装置40の重心位置とほぼ同じ高さ位置(Z位置)でフレクシャ装置45を介してX粗動ステージ28に機械的に接続されている。フレクシャ装置45は、X軸方向に延びる板ばねを含み、重量キャンセル装置40は、X粗動ステージ28がX軸方向に移動する際、フレクシャ装置45を介して牽引されることによりX粗動ステージ28と一体的にX軸方向に移動する。
Yステップガイド50は、X軸方向に延びるYZ断面矩形の中空の部材から成り、図3に示されるように、上記一対のXビーム26aの間に配置されている。Yステップガイド50は、長手方向の両端部近傍において上記一対のXビーム26aそれぞれに対して、フレクシャ装置54を介して接続されており、Y粗動ステージ26と一体的にY軸方向に移動する。Yステップガイド50は、図2に示されるように、ステージ架台22に固定されたYリニアガイド51aと、Yステップガイド50に固定されたYスライド部材51bとから成るYリニアガイド装置により、ステージ架台22上でY軸方向に直進案内される。上記Xビーム26aの下面は、Yリニアガイド51aの上面よりも+Z側に位置しており、Y粗動ステージ26とYステップガイド50とは、上記フレクシャ装置54により接続された部分を除き振動的に分離されている。
Yステップガイド50の上面には、一対のXリニアガイド52aがY軸方向に所定間隔で互いに平行に固定されている。これに対し、重量キャンセル装置40の筐体42の下面には、図4に示されるように、断面逆U字状に形成されたXスライド部材52bが複数(例えば一本のXリニアガイド52aにつき2つ)固定されている。Xスライド部材52bは、不図示の循環式のボール(あるいはコロのような転動体)を含み、対応するXリニアガイド52aに対してX軸方向にスライド自在に係合している。上記Xリニアガイド52a及びXスライド部材52bを含む機械的なXリニアガイド装置の作用により、重量キャンセル装置40は、Yステップガイド50上において低摩擦でX軸方向に所定のストロークで移動可能、且つYステップガイド50に対するY軸方向の相対移動が制限されている。
Yステップガイド50は、長手方向(X軸方向)の寸法が重量キャンセル装置40のX軸方向に関する移動可能距離よりも幾分長く設定されている。重量キャンセル装置40は、X粗動ステージ28と一体的にX軸方向に移動する際には、Yステップガイド50上を移動する。また、重量キャンセル装置40は、Yステップガイド50がY粗動ステージ26に牽引されてY軸方向に移動するのに伴い、上記Xリニアガイド52a及びXスライド部材52bを含むXリニアガイド装置の作用により、Y粗動ステージ26及びYステップガイド50と一体的にY軸方向に移動する。したがって、重量キャンセル装置40がYステップガイド50上から脱落することがない。
Yステップガイド50の上面であって、一対のXリニアガイド52aの間の領域には、X軸方向に延びるスリット状の切り欠き53が形成されている(図3参照。なお、図3では、重量キャンセル装置40のうち底板42a及び空気ばね44を除く部材は不図示)。上記重量キャンセル装置40の要素である補助タンク48は、上記切り欠き53を介してYステップガイド50内に収容されている。補助タンク48とYステップガイド50との間には、補助タンク48とYステップガイド50とが接触しないように所定のクリアランスが形成されている。
上述のようにして構成された液晶露光装置10(図1参照)では、不図示の主制御装置の管理の下、不図示のマスクローダによって、マスクステージ14上へのマスクMのロードが行われるとともに、不図示の基板ローダによって、基板ホルダ34上への基板Pのロードが行なわれる。その後、主制御装置により、不図示のアライメント検出系を用いてアライメント計測が実行され、そのアライメント計測の終了後、基板上に設定された複数のショット領域に逐次ステップ・アンド・スキャン方式の露光動作が行なわれる。なお、この露光動作は従来から行われているステップ・アンド・スキャン方式の露光動作と同様であるので、その詳細な説明は省略するものとする。
基板ステージ装置20では、上記ステップ・アンド・スキャンの露光動作時などに、装置本体に固定された不図示のオートフォーカスセンサの出力に基づいて、微動ステージ30のZ・チルト制御が適宜行われる。重量キャンセル装置40では、空気ばね44の作用(ばね性)により、Zスライド部材46が微動ステージ30のZ位置に応じて(微動ステージ30に追従して)上下動することにより、微動ステージ30を安定して下方から支持することができる。
以上説明した基板ステージ装置20は、重量キャンセル装置40が空気ばね44と連通する補助タンク48を有しているため、空気ばね44のばね定数を低下(固有振動数を低下)させることができる。また、補助タンク48は、空気ばね44との接続部近傍に絞り部48dを有しているので、空気ばね44の減衰力を向上させることができる。したがって、微動ステージ30(及び基板P)のZ・チルト制御をより高精度で行うことができる。
また、補助タンク48がYステップガイド50内に収容されているので、重量キャンセル装置40の大型化を抑制できる。また、重量キャンセル装置40の重心位置が、仮に補助タンク48を有さないとした場合に比べて−Z側に位置するので、Yステップガイド50を用いて重量キャンセル装置40をY軸方向に駆動する際のX軸回りのモーメントが抑制される。
なお、上記実施形態の基板ステージ装置20の構成は、適宜変形が可能である。以下、上記実施形態の基板ステージ装置20の変形例について説明する。なお、以下説明する変形例において、上記実施形態の基板ステージ装置20と同様の構成、及び機能を有する要素については上記実施形態と同じ番号を付してその説明を省略する。
図5には、上記実施形態の第1の変形例に係る基板ステージ装置20a(ベースフレーム24、基板ホルダ34、Yボイスコイルモータ37yなど(ぞれぞれ図1参照)は図示省略)が示されている。微動ステージ30のZ・チルト位置情報は、上記実施形態の基板ステージ装置20では、図2に示されるように、微動ステージ30に取り付けられたZセンサ39aにより、重量キャンセル装置40に取り付けられたターゲット39cを用いて求められたのに対し、図5に示される基板ステージ装置20aでは、微動ステージ30に取り付けられたZセンサ39aにより、Yステップガイド50の上面に固定されたターゲット板56を用いて求められる。ターゲット板56は、平面視でX軸方向に延びる帯状の部材から成る。ターゲット板56は、Yステップガイド50の上面における+Y側及び−Y側それぞれの端部近傍に固定されている。このため、Yステップガイド50aは、上記実施形態に比べて広幅に(Y軸方向の寸法が大きく)設定されている。ターゲット板56を形成する素材は、上記実施形態と同様にZセンサ39aの種類に応じて適宜選択される。
Zセンサ39aは、微動ステージ30の本体部32の下面に、例えば4つ取り付けられており、その内の2つが一方のターゲット板56を用い、他の2つが他方のターゲット板56を用いて微動ステージ30のZ位置情報を求める。また、ターゲット板56の長手方向(X軸方向)寸法は、Yステップガイド50のX軸方向の寸法とほぼ同じに設定されており、微動ステージ30のX位置に関わらず、微動ステージ30のZ・位置情報を求めることができるようになっている。本第1の変形例に係る基板ステージ装置20aによれば、重量キャンセル装置40を軽量化することができるので、Yステップガイド50aの剛性が上記実施形態よりも低くても良い。これにより、Yステップガイド50を小型化、軽量化することができる。なお、上記基板ステージ装置20aでは、ターゲット板56がYステップガイド50aに取り付けられたが、Zセンサ39aから照射されるレーザ光の反射光量を十分に確保できるのであれば、Yステップガイド50aの上面を直接ターゲット面としても良い。
また、図6には、上記実施形態の第2の変形例に係る基板ステージ装置が有する重量キャンセル装置40b、及びYステップガイド50bが示されている。図4に示されるように、上記実施形態の重量キャンセル装置40がXリニアガイド52aとXスライド部材52bとから成るXリニアガイド装置によりYステップガイド50上でX軸方向に直進案内されるとともに、Yステップガイド50に対するY軸方向の相対移動が制限されたのに対し、図6に示される重量キャンセル装置40bは、複数のエアベアリング47により非接触状態でYステップガイド50bに直進案内されるとともに、Yステップガイド50bに対するY軸方向の相対移動が制限される点が異なる。
重量キャンセル装置40bにおいて、底板49は、YZ断面逆U字状に形成されており、その一対の対向面間にYステップガイド50bが挿入されている。エアベアリング47は、Yステップガイド50bの+Z側の面(上面)、+Yの側面、及び−Y側の側面それぞれに軸受け面が対向するように底板49の内壁面に取り付けられている。エアベアリング47は、Yステップガイド50bの上面に対向して、例えば4つ、+Yの側面、及び−Y側の側面それぞれに対向して、例えば2つずつ取り付けられている。Yステップガイド50bの上面、及び側面は、上記実施形態よりも平面度が高く設定されている。
重量キャンセル装置40bは、上記複数のエアベアリング47の作用により、Yステップガイド50bに沿って非接触でX軸方向に案内されるとともに、Yステップガイド50bに対するY軸方向の相対移動が制限されている。すなわち、Yステップガイド50bと底板49がXリニアガイド装置と同様に機能する。重量キャンセル装置40bは、Yステップガイド50bに対して非接触であるので、振動の発生が抑制される(なお、上記実施形態でも空気ばね44の防振作用により微動ステージ30への振動の伝達は抑制される)。
また、図7には、上記実施形態の第3の変形例に係る基板ステージ装置が有する重量キャンセル装置40c、及びYステップガイド50cが示されている。重量キャンセル装置40cは、上記第2の変形例(図6参照)と同様に、複数のエアベアリング47を介してYステップガイド50cに非接触状態で搭載される。また、Yステップガイド50cの両側面それぞれに凹部58が形成されるとともに、底板49の下端部には、上記凹部58の+Z側の壁面(天井面)に軸受け面が対向するようにエアベアリング47cが取り付けられている。重量キャンセル装置40cには、エアベアリング47cの作用により、−Z方向の力(プリロード)が作用している。したがって、重量キャンセル装置40cがYステップガイド50cに沿ってX軸方向に移動する際の動作が安定する。
また、図8には、上記実施形態の第4の変形例に係る基板ステージ装置20d(一部省略)が示されている。基板ステージ装置20dは、上記実施形態(図2参照)と比べて、レベリング装置36dの構成が上下(Z軸方向に関する配置が)反対となっている点が異なる。すなわち、レベリング装置36dでは、レベリングカップ36bが微動ステージ30の本体部32の天井面に下方に開口するように固定され、レベリングダイヤ36aが重量キャンセル装置40に下方から非接触支持されている。微動ステージ30のチルト動作時の回転中心が、レベリングダイヤ36aの重心に近づく(場合によっては一致する)ので微動ステージ30の制御性が向上する。
また、上記実施形態(その変形例も含む。以下同じ)では、Yリニアガイド装置(Yリニアガイド52a及びYスライド部材52b)、あるいはエアベアリング47の作用により、重量キャンセル装置40がYステップガイド50によりY軸方向に駆動される構成であったが、これに限られず、重量キャンセル装置40とX粗動ステージ28とをY軸方向に延びるフレクシャ装置により機械的に連結しても良い。この場合、重量キャンセル装置40は、X粗動ステージ28に牽引されてY軸方向に移動するので、例えば重量キャンセル装置40は、エアベアリング(上記変形例とは異なり、Yステップガイドの+Z面のみに対応するエアベアリング)などを介してYステップガイド50に非接触支持されても良い。
また、重量キャンセル装置40の移動をガイドするYステップガイド50は、スキャン方向(X軸方向)に延び、且つクロススキャン方向(Y軸方向)に所定のストロークで移動する構成であったが、これに限られず、Y軸方向に延び、且つX軸方向に所定のストロークで移動しても良い。また、Yステップガイド50は、Y粗動ステージ26に牽引されることによりクロススキャン方向(Y軸方向)に所定のストロークで移動する構成であったが、これに限られず、アクチュエータ(例えばリニアモータ)によりY粗動ステージ26とは独立に駆動されるような構成であっても良い。
また、照明光は、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)、KrFエキシマレーザ光(波長248nm)などの紫外光や、F2レーザ光(波長157nm)などの真空紫外光であっても良い。また、照明光としては、例えばDFB半導体レーザ又はファイバーレーザから発振される赤外域、又は可視域の単一波長レーザ光を、例えばエルビウム(又はエルビウムとイッテルビウムの両方)がドープされたファイバーアンプで増幅し、非線形光学結晶を用いて紫外光に波長変換した高調波を用いても良い。また、固体レーザ(波長:355nm、266nm)などを使用しても良い。
また、上記実施形態では、複数本の投影光学ユニットを備えたマルチレンズ方式の投影光学系16である場合について説明したが、投影光学ユニットの本数はこれに限らず、1本以上あれば良い。また、マルチレンズ方式の投影光学系に限らず、例えばオフナー型の大型ミラーを用いた投影光学系などであっても良い。また、上記実施形態では投影光学系16として、投影倍率が等倍のものを用いる場合について説明したが、これに限らず、投影光学系は縮小系及び拡大系のいずれでも良い。
また、上記実施形態では、光透過性のマスク基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスクが用いられたが、このマスクに代えて、例えば米国特許第6,778,257号明細書に開示されているように、露光すべきパターンの電子データに基づいて、透過パターン又は反射パターン、あるいは発光パターンを形成する電子マスク(可変成形マスク)、例えば、非発光型画像表示素子(空間光変調器とも呼ばれる)の一種であるDMD(Digital Micro-mirror Device)を用いる可変成形マスクを用いても良い。
また、液晶露光装置としては、サイズ(外径、対角線の長さ、一辺の少なくとも1つを含む)が500mm以上の基板、例えば液晶表示素子などのフラットパネルディスプレイ用の大型基板を露光対象物とする露光装置が特に適している。
また、露光装置としては、ステップ・アンド・リピート方式の露光装置、ステップ・アンド・スティッチ方式の露光装置にも適用することができる。また、露光装置において、搬出装置により搬出される物体は、露光対象物体である基板などに限られず、マスクなどのパターン保持体(原版)であっても良い。
また、露光装置の用途としては、角型のガラスプレートに液晶表示素子パターンを転写する液晶用の露光装置に限定されることなく、例えば半導体製造用の露光装置、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン及びDNAチップなどを製造するための露光装置にも広く適用できる。また、半導体素子などのマイクロデバイスだけでなく、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置などで使用されるマスク又はレチクルを製造するために、ガラス基板又はシリコンウエハなどに回路パターンを転写する露光装置にも本発明を適用できる。なお、露光対象となる物体はガラスプレートに限られるものでなく、例えばウエハ、セラミック基板、フィルム部材、あるいはマスクブランクスなど、他の物体でも良い。また、露光対象物がフラットパネルディスプレイ用の基板である場合、その基板の厚さは特に限定されず、例えばフィルム状(可撓性を有するシート状の部材)のものも含まれる。
液晶表示素子(あるいは半導体素子)などの電子デバイスは、デバイスの機能・性能設計を行うステップ、この設計ステップに基づいたマスク(あるいはレチクル)を製作するステップ、ガラス基板(あるいはウエハ)を製作するステップ、上述した各実施形態の露光装置、及びその露光方法によりマスク(レチクル)のパターンをガラス基板に転写するリソグラフィステップ、露光されたガラス基板を現像する現像ステップ、レジストが残存している部分以外の部分の露出部材をエッチングにより取り去るエッチングステップ、エッチングが済んで不要となったレジストを取り除くレジスト除去ステップ、デバイス組み立てステップ、検査ステップ等を経て製造される。この場合、リソグラフィステップで、上記実施形態の露光装置を用いて前述の露光方法が実行され、ガラス基板上にデバイスパターンが形成されるので、高集積度のデバイスを生産性良く製造することができる。
以上説明したように、本発明の移動体装置は、物体を保持する物体保持部材を所定の二次元平面に沿って移動させるのに適している。また、本発明の露光装置は、物体を露光するのに適している。また、本発明のフラットパネルディスプレイの製造方法は、フラットパネルディスプレイの製造に適している。また、本発明のデバイス製造方法は、マイクロデバイスの製造に適している。
10…液晶露光装置、20…基板ステージ装置、30…微動ステージ、40…重量キャンセル装置、44…空気ばね、48…補助タンク、50…Yステップガイド、P…基板。

Claims (10)

  1. 物体を保持し、水平面に平行な所定の二次元平面に沿って移動可能な物体保持部材と、
    前記二次元平面に平行な第1方向に延び、前記二次元平面内で前記第1方向に直交する第2方向に沿った位置を移動可能なガイド部材と、
    前記ガイド部材上に設けられた本体部、前記本体部内に設けられた空気ばね装置、及び前記ガイド部材内に設けられ前記空気ばね装置に連通する補助タンクを含み、前記空気ばね装置を用いて前記物体保持部材の自重を下方から支持するとともに、前記ガイド部材に沿って前記第1方向に移動し、且つ前記ガイド部材と共に前記第2方向に沿った位置を移動する支持装置と、を備える移動体装置。
  2. 前記空気ばね装置と前記補助タンクとを連通させる連通管路に絞り部を有する請求項1に記載の移動体装置。
  3. 前記補助タンクは、前記本体部と一体的に前記第1方向に沿って移動する請求項1又は2に記載の移動体装置。
  4. 前記ガイド部材と前記補助タンクとが非接触である請求項1〜4のいずれか一項に記載の移動体装置。
  5. 前記空気ばね装置は、少なくとも一部がゴム系の材料により形成される請求項1〜3のいずれか一項に記載の移動体装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか一項に記載の移動体装置と、
    前記物体保持部材に保持された前記物体にエネルギビームを用いて所定のパターンを形成するパターン形成装置と、を備える露光装置。
  7. 前記物体は、フラットパネルディスプレイ装置に用いられる基板である請求項6に記載の露光装置。
  8. 前記基板は、少なくとも一辺の長さ又は対角長が500mm以上である請求項7に記載の露光装置。
  9. 請求項7又は8に記載の露光装置を用いて前記物体を露光することと、
    露光された前記物体を現像することと、を含むフラットパネルディスプレイの製造方法。
  10. 請求項6に記載の露光装置を用いて前記物体を露光することと、
    露光された前記物体を現像することと、を含むデバイス製造方法。
JP2012085415A 2012-04-04 2012-04-04 移動体装置、露光装置、フラットパネルディスプレイの製造方法、及びデバイス製造方法 Pending JP2013214024A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012085415A JP2013214024A (ja) 2012-04-04 2012-04-04 移動体装置、露光装置、フラットパネルディスプレイの製造方法、及びデバイス製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012085415A JP2013214024A (ja) 2012-04-04 2012-04-04 移動体装置、露光装置、フラットパネルディスプレイの製造方法、及びデバイス製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2013214024A true JP2013214024A (ja) 2013-10-17

Family

ID=49587374

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012085415A Pending JP2013214024A (ja) 2012-04-04 2012-04-04 移動体装置、露光装置、フラットパネルディスプレイの製造方法、及びデバイス製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2013214024A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017508184A (ja) * 2014-02-28 2017-03-23 シャンハイ マイクロ エレクトロニクス イクイプメント カンパニー リミティド リソグラフィマシンワークピーステーブル、及びその垂直位置初期化方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017508184A (ja) * 2014-02-28 2017-03-23 シャンハイ マイクロ エレクトロニクス イクイプメント カンパニー リミティド リソグラフィマシンワークピーステーブル、及びその垂直位置初期化方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6558721B2 (ja) 移動体装置及び移動方法、露光装置及び露光方法、並びにフラットパネルディスプレイの製造方法及びデバイス製造方法
JP5910992B2 (ja) 移動体装置、露光装置、フラットパネルディスプレイの製造方法、及びデバイス製造方法
JP6551762B2 (ja) 移動体装置、露光装置、フラットパネルディスプレイの製造方法、及びデバイス製造方法
JP6689489B2 (ja) 移動体装置、露光装置、フラットパネルディスプレイの製造方法、及びデバイス製造方法
JP2014098731A (ja) 移動体装置、露光装置、フラットパネルディスプレイの製造方法、及びデバイス製造方法
JP5807841B2 (ja) 移動体装置、露光装置、フラットパネルディスプレイの製造方法、及びデバイス製造方法
JP2012058391A (ja) 露光装置、フラットパネルディスプレイの製造方法、及びデバイス製造方法
KR102151930B1 (ko) 노광 장치, 플랫 패널 디스플레이의 제조 방법, 및 디바이스 제조 방법
JP5578485B2 (ja) 移動体装置、露光装置、及びデバイス製造方法
JP2018067013A (ja) 支持装置、移動体装置、露光装置、及びデバイス製造方法
JP5772196B2 (ja) 移動体装置、露光装置、フラットパネルディスプレイの製造方法、デバイス製造方法、及び移動体装置の組立方法。
JP2013214024A (ja) 移動体装置、露光装置、フラットパネルディスプレイの製造方法、及びデバイス製造方法
JP6197909B2 (ja) 移動体装置
JP6774038B2 (ja) 露光装置及び露光方法、並びにフラットパネルディスプレイの製造方法、及びデバイス製造方法
JP6508268B2 (ja) 移動体装置、露光装置、フラットパネルディスプレイの製造方法、及びデバイス製造方法
JP6268542B2 (ja) 支持装置、移動体装置、露光装置、及びデバイス製造方法
JP5958692B2 (ja) 移動体装置、露光装置、フラットパネルディスプレイの製造方法、デバイス製造方法、及び移動体の駆動方法並びに露光方法
JP2017156761A (ja) 移動体装置、露光装置、フラットパネルディスプレイの製造方法、及びデバイス製造方法
JP2013214028A (ja) 露光装置、フラットパネルディスプレイの製造方法、及びデバイス製造方法