JP2008060458A - 露光装置及び露光方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ウエハステージの振動の、露光精度への影響を抑制する。
【解決手段】主制御装置20が、ウエハW上の複数のショット領域に対して順次露光する際に、ウエハを保持して2次元面に沿って移動可能なウエハステージWSTの走査方向に関する加速度と速度が同時に零とならないように、ウエハステージの移動を制御する。これにより、1枚のウエハを露光する間に、ウエハステージが停止することがないので、スループットの向上を図ることが可能となり、また、各ショット領域に対する走査露光開始直前に、ウエハステージを急激に加速しなくても良いため、加速に起因するウエハステージの振動が露光精度に与える影響を極力抑制することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は露光装置及び露光方法に係り、更に詳しくは、物体を走査方向に移動しつつ物体上の複数の区画領域を走査露光し、各区画領域にパターンを順次形成する露光装置及び露光方法に関する。
従来より、半導体素子(集積回路)、液晶表示素子等の電子デバイスを製造するリソグラフィ工程では、ステップ・アンド・リピート方式の縮小投影露光装置(いわゆるステッパ)や、ステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置(いわゆるスキャニング・ステッパ)が比較的多く用いられている。
このスキャニング・ステッパは、マスク又はレチクル(以下、「レチクル」と総称する)を保持するレチクルステージと、ウエハ又はガラスプレート等の感光性の基板(以下、「基板」又は「ウエハ」と呼ぶ)を保持するウエハステージとを、投影光学系の投影倍率に応じた速度比を保ちながら、走査方向に関して同期移動させつつ(両ステージに対する同期制御動作を行いつつ)露光を行い、レチクルに形成されたパターンをウエハの複数のショット領域にそれぞれ転写する。
スキャニング・ステッパでは、ウエハ上の複数のショット領域にレチクルのパターンを順次転写するに際し、スループットの向上のため、通常レチクルを交互スキャン(往復スキャン)させることで、順次次のショット領域に対する露光を行う。このため、1つのショット領域に対するレチクルパターンの転写が終了した後、露光開始前のプリスキャン時(目標速度(露光時の走査速度)までの加速時間+加速終了後に速度が所定の誤差範囲で目標速度に収束するまでの整定時間)の移動距離と同じ距離だけ、露光終了時点から更にレチクルを移動して、レチクルを次のショット領域の露光のための走査開始位置まで戻す動作(オーバースキャン)が必要であり、これに対応して、ウエハを次のショット領域(1つのショット領域の非走査方向に隣接する別のショット領域)へステッピングさせる動作に加えて走査方向に移動させる動作も必要となる。
かかるウエハのショット領域間の移動動作は、従来は、次の(1)〜(3)の手順で行われていた。(1)露光終了後にウエハステージを次のショット領域の走査開始位置と同一の走査方向の座標位置に一旦移動後、(2)次のショット領域の走査開始位置まで非走査方向にステッピングし、(3)次のショット領域の露光のための走査を開始する。したがって、ウエハはほぼコ字状の経路に沿って移動されていた。このような経路を採用していた理由の一つとして、上記(1)、(2)の間、若しくは(2)、(3)の間又は(2)の動作中に、次のショット領域の露光のために必要となる制御情報を、上位装置からステージを制御するステージ制御に伝送していたことがあげられる(例えば、特許文献1参照)。
しかるに、上記のようにしてステージの駆動を行う場合、ステッピングに要する時間はなるべく短時間にすることが望ましいが、ステージの加速度を上げるなどすることにより、該加速に起因してステージ自体に生じる振動が、露光精度に影響を与えることが懸念されている。
特開平9-251955号公報
本発明は、上述した事情の下になされたものであり、第1の観点からすると、物体を走査方向に移動しつつ前記物体上の複数の区画領域を走査露光し、前記各区画領域にパターンを順次形成する露光装置であって、前記物体を保持して2次元面に沿って移動可能な物体ステージと;前記パターンを前記物体上の複数の区画領域に順次形成する際に、前記物体ステージの前記走査方向に関する加速度と速度が同時に零とならないように、前記物体ステージの移動を制御する制御装置と;を備える露光装置である。
これによれば、制御装置が、パターンを物体上の複数の区画領域に順次形成する際に、物体を保持して2次元面に沿って移動可能な物体ステージの走査方向に関する加速度と速度が同時に零とならないように、物体ステージの移動を制御するので、物体ステージが停止することなく、スループットの向上を図ることが可能となる。また、パターン形成開始前(走査露光開始前)に、物体ステージを急激に加速しなくても良いため、加速に起因する物体ステージの振動がパターン形成精度に与える影響を極力抑制することができる。
本発明は第2の観点からすると、物体を走査方向に移動しつつ前記物体上の複数の区画領域を走査露光し、前記各区画領域にパターンを順次形成する露光方法において、前記パターンを前記物体上の区画領域に対してパターンを順次形成する際に、前記物体を、前記走査方向に関して加速度と速度が同時に0とならないように移動させることを特徴とする露光方法である。
これによれば、パターンを物体上の複数の区画領域に順次形成する際に、物体を保持して2次元面に沿って移動可能な物体ステージの走査方向に関する加速度と速度が同時に零とならないように、物体ステージが移動するので、物体ステージが停止することなく、スループットの向上を図ることが可能となる。また、パターン形成開始前(走査露光開始前)に、物体ステージを急激に加速しなくても良いため、加速に起因する物体ステージの振動がパターン形成精度に与える影響を極力抑制することができる。
以下、本発明の一実施形態を、図1〜図8(C)に基づいて説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係る露光装置100の概略構成が示されている。この露光装置100は、ステップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置である。この露光装置100は、光源及び照明光学系を含み、照明光ILによりレチクルRを照明する照明系IOP、レチクルRを保持するレチクルステージRST、投影光学系PL、ウエハWを保持するウエハステージWST、及び装置全体を統括制御する主制御装置20等を備えている。
前記照明系IOPは、不図示のレチクルブラインドで規定されたレチクルR上でX軸方向に延びるスリット状の照明領域を照明光ILによりほぼ均一な照度で照明する。ここで、照明光ILとしては、一例としてArFエキシマレーザ光(波長193nm)が用いられている。
前記レチクルステージRST上には、回路パターン等が描かれたレチクルRが、例えば真空吸着により固定されている。レチクルステージRSTは、レチクルRの位置制御のため、レチクルステージ駆動系23により、照明系IOPの光軸(後述する投影光学系PLの光軸AXに一致)に垂直なXY平面内で微少駆動可能であるとともに、所定の走査方向(ここではY軸方向とする)に指定された走査速度で駆動可能となっている。
レチクルステージRSTの移動面内の位置は、レチクルレーザ干渉計(以下、「レチクル干渉計」という)16によって、移動鏡15を介して、例えば0.5〜1nm程度の分解能で常時検出される。レチクル干渉計16からのレチクルステージRSTの位置情報は主制御装置20に送られている。主制御装置20は、レチクルステージRSTの位置情報に基づいてレチクルステージ駆動系23を介してレチクルステージRSTを駆動する。
前記投影光学系PLとしては、例えばZ軸方向の共通の光軸AXを有する複数のレンズ(レンズエレメント)から成る屈折光学系が用いられている。この投影光学系PLは、例えば両側テレセントリックで所定の投影倍率(例えば1/4倍又は1/5倍)を有する。このため、照明系IOPからの照明光ILによって照明領域が照明されると、投影光学系PLの第1面(物体面)とパターン面がほぼ一致して配置されるレチクルRを通過した照明光ILにより、投影光学系PLを介してその照明領域内のレチクルの回路パターンの縮小像(回路パターンの一部の縮小像)が、その第2面(像面側)に配置される、表面にレジスト(感光剤)が塗布されたウエハW上の前記照明領域に共役な領域(露光領域)に形成される。そしてレチクルステージRSTとウエハステージWSTとの同期駆動によって、照明領域(照明光IL)に対してレチクルRを走査方向(Y軸方向)に相対移動するとともに、露光領域(照明光IL)に対してウエハWを走査方向(Y軸方向)に相対移動することで、ウエハW上の1つのショット領域(区画領域)の走査露光が行われ、そのショット領域にレチクルのパターンが形成される。すなわち、本実施形態では、照明系IOP、レチクルR及び投影光学系PLによってウエハW上にパターンが生成され、照明光ILによるウエハW上の感応層(レジスト層)の露光によってウエハW上にそのパターンが形成される。
前記ウエハステージWSTは、不図示のウエハホルダを介してウエハWを保持する。このウエハステージWSTは、リニアモータ、ボイスコイルモータ(VCM)等を含んで構成されるウエハステージ駆動系24により、XY2次元平面内(Z軸回りの回転を含む)方向に駆動可能に構成されている。ウエハステージWSTのXY平面内での位置は、ウエハレーザ干渉計18(以下、「ウエハ干渉計18」と略述する)によって、移動鏡17を介して、例えば0.5〜1nm程度の分解能で常時検出されている。ウエハステージWSTの位置情報は、主制御装置20に送られている。主制御装置20は、この位置情報に基づいてウエハステージWSTの位置を制御する。
ウエハステージWSTは、ウエハステージ駆動系24により、投影光学系PLの光軸AXの直交面に対し、任意方向に傾斜可能で、かつ投影光学系PLの光軸AX方向(Z軸方向)にも微動可能に構成されている。露光装置100では、例えば特開平5−190423号公報に開示されるような不図示の多点フォーカス検出系が設けられている。主制御装置20は、この多点フォーカス検出系からのウエハの露光対象面の位置情報に基づいて、ウエハステージ駆動系24を介して、ウエハステージWSTをZ軸方向及び傾斜方向に駆動する。
主制御装置20は、ワークステーション(又はマイクロコンピュータ)を含み、上記検出系などの、露光装置100の構成各部を統括制御する。また、主制御装置20は、レチクルステージRST及びウエハステージWSTに対する軌道条件(例えば、走査開始位置(及び初期速度)、走査終了位置(及び最終速度)等)に関する情報、及びレチクル干渉計16から送られるレチクルステージRSTの位置情報及びウエハ干渉計18から送られるウエハステージWSTの位置情報に基づいて、レチクルステージRST及びウエハステージWSTの駆動を制御する。
次に、本実施形態の露光装置100における露光動作について、図2〜図8(C)に基づいて説明する。本実施形態では、図2に示されるような複数(例えば76個)のショット領域に対して、同図に示されるような経路で露光が行われる。なお、同図に示される経路は、後述する照明スリットST(図3(A)参照)の中心Pが各ショット領域上を通過する軌跡を示すものである。この軌跡中の実線部は、各ショット領域の露光の際の照明スリットSTの中心Pの経路を示し、点線部は、非走査方向の同一行内の隣接ショット間における中心Pの移動軌跡を示し、一点鎖線部は、異なる行間における中心Pの移動軌跡を示している。
ここでは、(a)連続する2つのショット領域(ただし、第1番目のショット領域でなく、また行間を跨ぐ2つのショット領域でもないものとする)の走査露光動作、(b)行間を跨ぐ2つのショット領域(本実施形態では特にショット領域S7、S8、及びショット領域S60、S61)の間の行間移動動作、(c)第1番目のショット領域(ファーストショット)の露光動作を代表的に採り挙げて説明するものとする。
(a)連続する2つのショット領域の走査露光動作
この連続する2つのショット領域の走査露光動作について、図3(A)、図3(B)等を用いて説明する。図3(A)には、投影光学系PLの有効フィールドPL’に内接する、ウエハW上の幅wのスリット状の照明領域(レチクルR上の照明領域と共役な領域;以下、照明スリットという)STとショット長Lのショット領域Sn,Sn+1との関係が平面図にて示され、図3(B)には、ステージ移動時間tとY軸方向に関するウエハステージWSTの速度Vyとの関係が示されている。なお、実際には、ショット領域Snが照明スリットSTに対して矢印yの反対方向に移動することで露光が行なわれるが、図3(A)では、図3(B)のステージ移動時間とウエハステージWSTのY速度Vyの関係とを対応付けるため、照明スリットSTがショット領域Sn,Sn+1に対し移動するように示されている。
まず、一般的な同期走査手順としては、ショット領域Snの端部から所定距離離れた位置に照明スリットSTの中心Pが位置付けられ、その位置からウエハステージWSTの加速が開始される(ただし、実際には、一点鎖線で示されるような経路を辿って加速されるが、説明の便宜上、実線で示されるような経路を辿るものとする)。それと同時にレチクルRとウエハWの同期制御が開始され、レチクルステージRSTは、ウエハステージWSTと反対向き、かつウエハステージWSTの速度の投影倍率βの逆数倍の速度で、ウエハステージWSTの動きに追従するように同期移動を開始する。そして、この両ステージWST、RSTの加速開始時点から、加速が終了し一定の速度となるまでの時間Taを、加速時間と呼ぶ。加速終了後には、ウエハWとレチクルRとの変位誤差が所定の関係になるまでレチクルステージRSTによるウエハステージWSTに対する追従制御が行われた状態で、露光が開始される。この加速終了後、露光開始までの時間Tbを、整定時間と呼ぶ。また、照明光ILが照射され、実際の走査露光が行われる時間Tcを、露光時間と呼ぶ。また、露光時間終了後のウエハステージWSTが、等速で移動する時間Tdを、等速度オーバースキャン時間(後整定時間)と呼び、両ステージWST,RSTが減速する時間Teを、減速オーバースキャン時間と呼ぶ。なお、減速オーバースキャン時間Teにおいては、ウエハステージWSTは、Y軸方向への駆動と並行して、X軸方向にも駆動されているので、照明スリットSTの中心PはU字状の軌跡を描く(以下、この動作をステッピング動作とも呼ぶ)。
その後、同様にして、ウエハステージWSTとレチクルステージRSTとをそれぞれ逆方向に駆動しつつ、隣接するショット領域Sn+1の露光を行う。
露光装置100では、上述したような速度に従って走査露光を行うべく、主制御装置20が、両ステージWST,RSTが移動するような軌道条件に基づいて、ウエハステージWST及びレチクルステージRSTを同期移動させる。
図4(A)〜図4(C)それぞれには、上述したようなU字型の移動軌跡を描くステッピング動作を行う場合の減速動作における速度曲線、加速度曲線、ジャーク曲線(位置の時間による3階微分)が実線にて表され、従来のコ字状(矩形波状)の移動軌跡を描くステッピング動作を行なう場合の減速動作における速度曲線、加速度曲線、ジャーク曲線が点線にて示されている。
これらのうち、図4(A)の各曲線それぞれを積分したときの値(すなわち、面積)を比較すると、U字状の移動軌跡を採用する場合(実線で示されている)の方がコ字状の移動軌跡を採用する場合(点線で示されている)よりも大きい。このため、本実施形態のようにU字状の移動軌跡を採用することにより、コ字状の移動軌跡を採用する場合と比較して、移動距離を大きくとる必要があることがわかる。
しかしながら、図4(B)に示される加速度について見ると、U字状の移動軌跡を採用する場合(実線で示される)の方が、コ字状の移動軌跡を採用する場合(点線で示される)よりも緩やかな加速(減速)を行っているため、結果的に、図4(C)に示されるように、U字状の移動軌跡を採用する方が、ジャークの絶対値を小さくすることができる。
このように、本実施形態では、従来(コ字状の移動軌跡を採用する場合)と比較してジャークの絶対値を小さくすることができるので、従来よりも振動の励起を抑制することができ、該振動による露光精度への影響を極力抑制することが可能となっている。
(b)行間を跨ぐ2つのショット領域を露光する場合の行間移動動作
次に、本実施形態における、行間を跨ぐ2つのショット領域を露光する場合の行間移動動作についてについて、従来の行間移動と比較しつつ説明する。
まず、従来の行間移動動作のうち、マイナススキャン(本実施形態では、照明スリットがウエハWに対して+Y側から−Y側に移動する露光動作をいう)からプラススキャン(本実施形態では、照明スリットがウエハWに対して−Y側から+Y側に移動する露光動作をいう)への改行動作について説明する。
図5(A)には、図2に示されるショット領域S7の露光(マイナススキャン)終了後、ショット領域S8の露光(プラススキャン)開始までの間の移動動作を行う際に、照明スリットの中心がウエハ上を移動する移動軌跡が示されている。また、図5(B)には、図5(A)の移動軌跡に沿って移動した場合のウエハステージWSTの走査方向(Y軸方向)に関する速度曲線が点線にて示され、レチクルステージRSTの走査方向に関する速度曲線が実線にて示されている(なお、ウエハステージWSTは、実際には図5(A)の移動軌跡とは反対側に移動するため、図5(B)の速度曲線はプラスマイナスが反転するが、説明の便宜上、図5(A)の移動軌跡に合わせて、図5(B)の速度曲線を示している。また、レチクルステージRSTの速度曲線については、図示の便宜上、投影倍率βを用いて換算して示している)。また、図5(C)には、図5(B)に対応して、ウエハステージWSTの走査方向に関する加速度変化が示されている。
これらの図から分かるように、従来においては、ショット領域S7の露光終了からショット領域S8露光開始までの間に、点A1、点A2、点A3、点A4を経由するが、そのうちの2点(点A2、点A3)において、ウエハステージWSTが停止(速度0かつ加速度0)するように駆動制御されていた。この一方で、レチクルステージRST側では、できる限りウエハステージWSTに追従するように制御することとしていたが、行間移動中においては、追従を解除することとしていた。このようにレチクルステージRSTを制御していた理由は、レチクルステージRSTの移動ストロークを長くとらずに、装置の大型化を抑制するため、及び2回目の停止位置(点A3)から、ウエハステージWSTを再度加速するのと同時に、レチクルステージRSTも加速(ただし、逆向き(−Y方向)に加速)することにより、両ステージの制御を容易にするためである。
この一方で、本実施形態では、ショット領域S7の露光終了後、ショット領域S8の露光開始までの間は、図6(A)に示されるような移動軌跡に沿って、ウエハステージWSTの駆動を行うこととしている。
本実施形態においては、従来と異なり、ウエハステージWSTが実質的に停止することなく、行間移動を行う。ここで、「ウエハステージWSTが実質的に停止することなく」とは、厳密には、ウエハステージWSTが方向転換する際に、瞬間的に速度が零となるが、その間もウエハステージWSTが加速状態にあることをいう。すなわち、本実施形態では、行間移動中に、ウエハステージWSTの速度及び加速度がともに零にならないように、ウエハステージWSTを駆動している。
この場合のウエハステージWSTの速度曲線が、図6(B)において点線にて示され、レチクルステージRSTの速度曲線が実線にて示されている。また、図6(B)のウエハステージWSTの速度曲線に対応するウエハステージWSTの加速度曲線が、図6(C)において、点線にて示されている。
これらのうち、図6(B)に示されるウエハステージWSTの速度曲線(点線)に着目すると、ショット領域S7の露光終了後、時刻t1から加速(減速)を開始し、時刻t2で、速度が零になり、速度の符号が反転するので、方向転換する。そして、時刻t3で、速度が一定(所定の走査速度)になるので、時刻t3以降は等速移動を継続する。
一方、レチクルステージRSTは、実線にて示されるように、一旦速度が0になった時点(t2)で停止し、その後、ショット領域S8の露光が始まる直前にあわせて、ウエハステージWSTに追従するように、時刻t4において加速を開始する。なお、レチクルステージRSTの加速度は予め分かっているので、主制御装置20は、当該加速度と目標速度(所定の走査速度)とから加速開始時刻t4を算出しておく必要がある。
ここで、図5(C)及び図6(C)において、一点鎖線で囲んだ部分を比較するとわかるように、図5(C)の一点鎖線で囲んだ部分のほうが、図6(C)の一点鎖線で囲んだ部分よりも露光直前に存在している。したがって、本実施形態の方が、露光開始時刻よりも相当時間はなれたところで既に加速が終了していることから、加速によりウエハステージWST自体に生じる振動が露光精度に与える影響を小さくすることができる。
また、図5(C)の一点鎖線で囲んだ部分のほうが、図6(C)の一点鎖線で囲んだ部分よりも急激に変化している(傾きが大きい)ことから、図6(C)の場合に発生するジャーク(加速度を時間で微分したもの)が図5(C)の場合に発生するジャークよりも小さくなる(ここでは、略半分となる)。したがって、ジャークによるステージの振動励起が起こりにくいので、これによっても、振動による露光精度への影響を抑制することが可能となる。
次に、従来の行間移動動作のうち、プラススキャンからマイナススキャンへの改行動作について説明する。
図7(A)には、図2に示されるショット領域S60の露光(プラススキャン)終了後、ショット領域S61の露光(マイナススキャン)開始までの間の移動動作を行う際に、照明スリットの中心がウエハ上を移動する移動軌跡が示されている。また、図7(B)には、図7(A)の移動軌跡に沿って移動した場合のウエハステージWSTの走査方向(Y軸方向)に関する速度曲線が点線にて示され、レチクルステージRSTの走査方向に関する速度曲線が実線にて示されている(この場合においても、図5(B)、図6(B)同様、レチクルステージRSTの速度曲線は、投影倍率βを用いて換算したものである)。また、図7(C)には、ウエハステージWSTの走査方向に関する加速度曲線が点線にて示されている。
これらの図から分かるように、従来においては、ショット領域S60の露光終了後、ショット領域S61の露光開始までの間に、点B1、点B2、点B3を経由するが、そのうちの1点(点B2)において、ウエハステージWSTが停止(速度0かつ加速度0)するように駆動制御されていた。そして、点B2以降において、ウエハステージWSTとレチクルステージRSTとを同期移動させて、所定の走査速度に達した状態で、露光動作を開始することとしていた。従来、このような制御をしていた理由は、前述したマイナススキャンからプラススキャンへの行間移動(図5(A)参照)の場合と同様である。
この一方で、本実施形態では、ショット領域S60の露光終了後、ショット領域S61の露光開始までの間は、図8(A)に示されるような移動軌跡に沿って、ウエハステージWST及びレチクルステージRSTの駆動を行うこととしている。本実施形態においては、従来と異なり、ウエハステージWSTが実質的に停止することなく、行間移動を行う。
この場合のウエハステージWSTの速度曲線が、図8(B)において点線にて示され、レチクルステージRSTの速度曲線が実線にて示されている。また、図8(B)のウエハステージWSTの速度曲線に対応するウエハステージWSTの加速度曲線が、図8(C)において、点線にて示されている。
これらのうち、図8(B)に示されるウエハステージWSTの速度曲線(点線)に着目すると、ショット領域S60の露光終了後、時刻u1から加速(減速)を開始し、時刻u2で、速度が零になり、符号が反転するので、方向転換する。そして、時刻u3で、速度が一定(所定の走査速度)になるので、時刻u3以降は等速移動を継続する。一方、レチクルステージRSTは、実線にて示されるように、一旦速度が0になった時刻(u4)で停止し、その後、ショット領域S8の露光が始まる直前(時刻u3)に、ウエハステージWSTに追従するように、時刻u2から加速を開始する。なお、レチクルステージRSTの加速度は予め分かっているので、主制御装置20は、当該加速度と目標速度(所定の走査速度)とから加速開始時刻u2を算出しておく必要がある。
ここで、図7(C)及び図8(C)において、一点鎖線で囲んだ部分を比較するとわかるように、図7(C)の一点鎖線で囲んだ部分のほうが、図8(C)の一点鎖線で囲んだ部分よりも急激に変化している(傾きが大きい)ことから、図8(C)の場合に発生するジャーク(加速度を時間で微分したもの)が図7(C)の場合に発生するジャークよりも小さくなる(ここでは、略半分となる)。したがって、ジャークによるステージの振動励起が起こりにくいので、これによっても、振動による露光精度への影響を抑制することが可能となる。
なお、説明は省略しているが、その他の、行間移動動作においても、上記と同様にして、ウエハステージWSTの走査方向(Y軸方向)に関する速度と加速度とが同時に零とならないように、ウエハステージWSTの駆動が制御されている。
(c)第1番目のショット領域(ファーストショット)の露光動作
本実施形態では、ウエハW上のファーストショットの露光動作においても、露光開始直前の加速により振動が極力発生しないように、例えば、以下の2種類の露光方法を採用することが可能である。なお、ファーストショットの露光動作においては、通常、図3において実線で示される移動軌跡に沿ってウエハステージWSTが移動される(図3において、n=1であるものとする)。
まず、1つ目の方法としては、加速時間を長くして(図3における点Pの位置よりも+Y側から加速を開始して)、露光直前に発生するジャークの絶対値を小さくする方法である。この場合、加速距離が長くなるが、ジャークの絶対値を小さくすることができるので、振動が励起されにくくなり、これにより、露光精度への振動の影響を抑制することが可能となる。
また、2つ目の方法としては、ファーストショットの露光を行う以前にダミーショットを入れる方法である。この場合、図2に示されるファーストショットS1の露光開始以前に、ファーストショットS1の−X側にショット領域があると仮定して、当該仮のショット領域(ダミーショット)を露光するかの如きウエハステージWSTの動作を行う。これにより、ファーストショットS1を露光する直前の動作を、その他の行内のショット領域(例えば、ショット領域S3)に対する露光を行う直前の動作と全く同様にすることができる。
以上説明したように、本実施形態によると、主制御装置20が、複数のショット領域を順次露光する際に、ウエハWを保持して2次元面に沿って移動可能なウエハステージWSTの走査方向(Y軸方向)に関する加速度と速度が同時に零とならないように、ウエハステージWSTの駆動を制御するので、ウエハステージWSTが停止せず、従来と比べて、スループットの向上を図ることが可能となる。また、このような制御を行うことにより、露光動作開始直前に、比較的高加速度で加速をしなくても、露光動作に必要とされる走査速度に達することができるので、加速に起因してウエハステージWSTに発生する振動が、露光精度に与える影響を極力抑制することができる。
また、本実施形態では、主制御装置20は、複数のショット領域のうち、走査方向(Y軸方向)に直交する非走査方向(X軸方向)の任意の行内の最終区画領域(例えば、S7,S60)に対するパターンの形成が終了した後、別の行の最初の区画領域(例えばS8,S61)に対する露光動作のための移動(ステッピング動作)中には、ウエハステージWSTのY軸方向に関する移動方向が逆向きになる瞬間以外は速度が零とならないように制御している。これにより、スループットを低下させることなく、行間のステッピング動作を行うことができる。
また、本実施形態では、主制御装置20は、複数のショット領域のうちの最初のショット領域(ファーストショットS1)に対する露光動作のためのウエハステージWSTの加速距離及び加速時間を、その行の他の区画領域(S2〜S7)に対する露光のためのウエハステージWSTの加速距離及び加速時間よりも長くとることで、ファーストショットS1を露光する際にも、他の区画領域(S2〜S7)の露光を行う場合と同様に、露光直前の急激な加速を回避することができる。これにより、ファーストショットS1の露光の際においても、ウエハステージWSTの振動が露光精度に影響を与えるのを極力回避することができる。
また、上記に代えて、ファーストショットS1の露光に先立って、ファーストショットS1の、ショット領域S2が存在する側とは反対側(−X側)に、ダミーのショット領域(ダミーショット)が存在すると仮定して、該ダミーショットを露光するように、ウエハステージWSTを移動することにより、同一行のその他のショット領域S2〜S7の露光に先立って行う移動と同様の移動を行うことができる。これにより、ファーストショットS1に対する露光時の、ウエハステージWSTの振動による露光精度への影響を極力抑制することができる。
また、本実施形態では、主制御装置20は、各ショット領域に対する露光直前に、レチクルとウエハとが同期移動を開始するように、レチクルステージRSTを駆動制御することから、上記のようにウエハステージの振動の影響が抑制されるようにウエハステージを移動した場合でも、レチクルステージRSTの移動ストロークを大きくとることなく、露光を行うことが可能である。
また、本実施形態では、図6(B)に示されるように、マイナススキャンからプラススキャンへの行間移動においては、露光を開始する直前にウエハステージWSTの速度が所定の走査速度に達するような制御をしないため、整定時間を別途とる必要がなく、この点からもスループットを向上することが可能である。
なお、上記実施形態では、ファーストショットの露光直前の動作(上記(c))についても説明したが、本発明における、「速度と加速度とが同時に零にならないようにステージを駆動する」、という観点からは、ファーストショットの露光直前の動作として、上述した動作を必ずしも採用する必要はなく、従来と同様の動作を採用しても良い。
また、上記実施形態では、レチクルステージRSTの駆動に関して、行間移動中は、ウエハステージWSTとの同期をとらずに、露光開始直前にウエハステージWSTと同期が取れるように駆動する場合について説明したが、レチクルステージRSTのストロークを比較的大きくとれる場合には、レチクルステージRSTをウエハステージWSTに常時同期させても良い。
なお、上記実施形態では露光装置が単一のウエハステージを備える場合について説明したが、これに限らず、複数のウエハステージを備える露光装置においても、本発明を適用することが可能である。また、上記実施形態のウエハステージWSTと、ウエハステージWST近傍に設けられ、ウエハステージWSTとは独立して移動可能な計測ステージとを含むステージ装置を備える露光装置に本発明を適用することも可能である。
なお、国際公開第2004/53955号パンフレットに開示される液浸露光装置に本発明を適用することも可能である。
また、上記実施形態の露光装置における投影光学系の倍率は縮小系のみならず等倍及び拡大系のいずれでも良いし、投影光学系は屈折系のみならず、反射系及び反射屈折系のいずれでも良いし、その投影像は倒立像及び正立像のいずれでも良い。
また、照明光ILは、ArFエキシマレーザ光(波長193nm)に限らず、KrFエキシマレーザ光(波長248nm)などの紫外光や、F2レーザ光(波長157nm)などの真空紫外光であっても良い。例えば真空紫外光としてDFB半導体レーザ又はファイバーレーザから発振される赤外域、又は可視域の単一波長レーザ光を、例えばエルビウム(又はエルビウムとイッテルビウムの両方)がドープされたファイバーアンプで増幅し、非線形光学結晶を用いて紫外域に波長変換した高調波を用いても良い。
また、上記実施形態では、露光装置の照明光ILとしては波長100nm以上の光に限らず、波長100nm未満の光を用いても良いことは言うまでもない。例えば、近年、70nm以下のパターンを露光するために、SORやプラズマレーザを光源として、軟X線領域(例えば5〜15nmの波長域)のEUV(Extreme Ultraviolet)光を発生させるとともに、その露光波長(例えば13.5nm)の下で設計されたオール反射縮小光学系、及び反射型マスクを用いたEUV露光装置の開発が行われている。この装置においては、円弧照明を用いてマスクとウエハを同期走査してスキャン露光する構成が考えられるので、かかる装置にも本発明を好適に適用することができる。このほか、電子線又はイオンビームなどの荷電粒子線を用いる露光装置にも、本発明は適用できる。
また、上記実施形態においては、光透過性の基板上に所定の遮光パターン(又は位相パターン・減光パターン)を形成した光透過型マスク(レチクル)を用いたが、このレチクルに代えて、例えば米国特許第6,778,257号明細書に開示されているように、露光すべきパターンの電子データに基づいて、透過パターンまたは反射パターン、あるいは発光パターンを形成する電子マスク(可変成形マスク)を用いても良い。
また、国際公開2001/035168号パンフレットに開示されているように、干渉縞をウエハ上に形成することによって、ウエハ上にライン・アンド・スペースパターンを形成する露光装置(リソグラフィシステム)にも本発明を適用することができる。
さらに、2つのレチクルパターンを投影光学系を介してウエハ上で合成し、1回のスキャン露光によってウエハ上の1つのショット領域をほぼ同時に二重露光する露光装置にも本発明を適用することができる。
また、物体上にパターンを形成する装置は、前述の露光装置(リソグラフィシステム)に限られず、例えばインクジェット方式にて物体上にパターンを形成する装置にも本発明を適用することができる。
なお、上記実施形態でパターンを形成すべき物体(エネルギビームが照射される露光対象の物体)はウエハに限られるものではなく、ガラスプレート、セラミック基板、あるいはマスクブランクスなど、他の物体でも良い。
露光装置の用途としては半導体製造用の露光装置に限定されることなく、例えば、角型のガラスプレートに液晶表示素子パターンを転写形成する液晶用の露光装置や、有機EL、薄型磁気ヘッド、撮像素子(CCD等)、マイクロマシン及びDNAチップなどを製造するための露光装置にも広く適用できる。また、半導体素子などのマイクロデバイスだけでなく、光露光装置、EUV露光装置、X線露光装置、及び電子線露光装置などで使用されるレチクル又はマスクを製造するために、ガラス基板又はシリコンウエハなどに回路パターンを転写する露光装置にも本発明を適用できる。
なお、半導体デバイスは、デバイスの機能・性能設計を行うステップ、この設計ステップに基づいたレチクルを製作するステップ、シリコン材料からウエハを製作するステップ、上記実施形態の露光方法で、レチクルに形成されたパターンをウエハ等の物体上に転写するリソグラフィステップ、デバイス組み立てステップ(ダイシング工程、ボンディング工程、パッケージ工程を含む)、検査ステップ等を経て製造される。この場合、リソグラフィステップで、上記実施形態の露光方法が実行され、物体上にデバイスパターンが形成されるので、高集積度のデバイスの生産性を向上することが可能である。
以上説明したように、本発明の露光装置及び露光方法は、物体を走査方向に移動しつつ物体上の複数の区画領域を走査露光し、各区画領域にパターンを順次形成するのに適している。
一実施形態に係る露光装置を示す概略図である。 ウエハ上の、照明スリットの中心の移動軌跡を示す平面図である。 図3(A)、図3(B)は、隣接する2つのショット領域の露光動作を説明するための図である。 図4(A)は、U字型及びコ字状の移動軌跡を描くステッピング動作を行う場合の減速動作における速度曲線を示すグラフであり、図4(B)は、図4(A)に対応した加速度曲線を示すグラフであり、図4(C)は、図4(A)、図4(B)に対応したジャーク曲線を示すグラフである。 図5(A)は、従来の行間移動の移動軌跡を示す図(その1)であり、図5(B)は、図5(A)の場合のウエハステージの速度曲線を示すグラフであり、図5(C)は、図5(B)に対応する加速度曲線を示すグラフである。 図6(A)は、一実施形態の行間移動の移動軌跡を示す図(その1)であり、図6(B)は、図6(A)の場合のウエハステージの速度曲線を示すグラフであり、図6(C)は、図6(B)に対応する加速度曲線を示すグラフである。 図7(A)は、従来の行間移動の移動軌跡を示す図(その2)であり、図7(B)は、図7(A)の場合のウエハステージの速度曲線を示すグラフであり、図7(C)は、図7(B)に対応する加速度曲線を示すグラフである。 図8(A)は、一実施形態の行間移動の移動軌跡を示す図(その2)であり、図8(B)は、図8(A)の場合のウエハステージの速度曲線を示すグラフであり、図8(C)は、図8(B)に対応する加速度曲線を示すグラフである。
符号の説明
20…主制御装置(制御装置)、100…露光装置、R…レチクル(マスク)、RST…レチクルステージ(マスクステージ)、Sn…ショット領域(区画領域)、W…ウエハ(物体)、WST…ウエハステージ(物体ステージ)。

Claims (11)

  1. 物体を走査方向に移動しつつ前記物体上の複数の区画領域を走査露光し、前記各区画領域にパターンを順次形成する露光装置であって、
    前記物体を保持して2次元面に沿って移動可能な物体ステージと;
    前記パターンを前記物体上の複数の区画領域に順次形成する際に、前記物体ステージの前記走査方向に関する加速度と速度が同時に零とならないように、前記物体ステージの移動を制御する制御装置と;を備える露光装置。
  2. 前記制御装置は、
    前記複数の区画領域のうち、前記走査方向に直交する非走査方向の任意の行内の最終区画領域に対するパターンの形成が終了した後、別の行の最初の区画領域に対するパターンの形成のための移動中には、前記物体ステージの前記走査方向に関する移動方向が逆向きになる瞬間以外は速度が零とならないように、前記物体ステージの移動を制御することを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 前記制御装置は、
    前記複数の区画領域のうちの最初の区画領域に対するパターンの形成のための前記物体ステージの加速距離及び加速時間を、その行の他の区画領域に対するパターンの形成のための前記物体ステージの加速距離及び加速時間よりも長くとることを特徴する請求項1又は2に記載の露光装置。
  4. 前記制御装置は、
    前記複数の区画領域のうちの最初の区画領域へのパターンの形成に先立って、該最初の区画領域の、第2番目の区画領域が存在する側とは反対側に、ダミーの区画領域が存在すると仮定して、該ダミーの区画領域にパターンを形成するように、前記物体ステージを移動することを特徴とする請求項1又は2に記載の露光装置。
  5. 前記パターンが形成されたマスクと;
    前記マスクを保持して少なくとも前記走査方向に移動可能なマスクステージと;を更に備え、
    前記制御装置は、前記各区画領域に対してパターンを形成する直前に、前記マスクと前記物体とが同期移動を開始するように、前記マスクステージの移動を制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の露光装置。
  6. 物体を走査方向に移動しつつ前記物体上の複数の区画領域を走査露光し、前記各区画領域にパターンを順次形成する露光方法において、
    前記パターンを前記物体上の区画領域に対してパターンを順次形成する際に、前記物体を、前記走査方向に関して加速度と速度が同時に零とならないように移動させることを特徴とする露光方法。
  7. 前記複数の区画領域のうちの前記走査方向に直交する非走査方向の任意の行内の最終区画領域へのパターンの形成が終了した後、別の行の最初の区画領域に対するパターンの形成を開始のための前記物体の移動中には、前記物体の前記走査方向に関する移動方向が逆向きになる瞬間以外は速度が零とならないように移動させることを特徴とする請求項6に記載の露光方法。
  8. 前記複数の区画領域のうちの最初の区画領域に対するパターンの形成のための前記物体の加速距離及び加速時間を、その行の他の区画領域に対するパターンの形成のための前記物体の加速距離及び加速時間よりも長くとることを特徴する請求項6又は7に記載の露光方法。
  9. 前記複数の区画領域のうちの最初の区画領域に対するパターンの形成に先立って、該最初の区画領域の、第2番目の区画領域が存在する側とは反対側にダミーの区画領域が存在すると仮定して、該ダミーの区画領域に対してパターンを形成するように、前記物体を移動させることを特徴とする請求項6又は7に記載の露光方法。
  10. 前記パターンを前記物体上の区画領域に順次パターンを形成する際には、前記パターンが形成されたマスクを前記物体と前記走査方向に同期移動させることを特徴とする請求項6〜9のいずれか一項に記載の露光方法。
  11. 前記各区画領域に前記パターンを形成する直前に、前記マスクと前記物体との同期移動が開始されるように、前記マスクを移動させることを特徴とする請求項10に記載の露光方法。
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