JP5205709B2 - 電力変換装置の制御装置および制御方法 - Google Patents

電力変換装置の制御装置および制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、直流電源の出力をPWM(Pulse Width
Modulation)変調することにより、交流電圧を出力する電力変換装置の制御装置および制御方法に関する。
パルス幅変調信号で駆動される機器(例えば、電流制御ステッピングモータ等)は、当該機器に流す電力波形のデューティ比を変えることで機器の動作を制御する構成としている。このようなPWM制御機器の場合、PWMによって得られるパルス列でスイッチを開閉制御して、所定の波形を有する電力を負荷に供給し、負荷を制御する。このとき、スイッチの開閉動作により、スイッチングノイズが発生する。このスイッチングノイズは、PWMのキャリア周波数およびそのn次高調波(n:整数)の周波数に対して、ノイズレベルの高いスペクトル成分を有していた。このスイッチングノイズは、例えば、電力変換装置を車載する場合を考えたとき、同じ車両に搭載されている車載ラジオの聴取に対して影響を与え、ラジオの聴取を困難にしたり、耳障りとなる雑音を発生したり、場合によっては車載用の他のディジタル機器の動作に悪影響を及ぼすことも懸念される。
そこで、上記のスイッチングノイズを低減したPWM制御機器として、ステッピングモータ制御装置が開示されている(特許文献1参照)。これは、上記キャリア周波数に対して、上記キャリア周波数より低い周波数帯域(5kHz〜20kHz)を有する正弦波で周波数変調をかける。これにより、上記のスイッチングノイズを、上記正弦波が有する周波数帯域(5kHz〜20kHz)のn次周波数帯域(n×5kHz〜n×20kHz)で拡散させて、所定の周波数帯域におけるノイズレベルを低減することで他の車載機器への影響を低減しようとするものである。
特開平7−99795号公報
しかしながら、上記のステッピングモータ制御装置では、キャリア周波数を周期的に変化させても、ラジオ聴取に対する影響を必ずしも低減できるわけではないという問題がある。例えば、日本国内におけるAM放送に使用される周波数帯域は、545kHzから1605kHzの帯域である。各局の放送波のチャンネル周波数は9kHzの倍数の周波数である。また、そのチャンネル周波数の±6kHzの範囲がチャンネル周波数帯域である。つまり12kHzが一つの放送波の帯域となっている。関東地方で受信可能なニッポン放送は1242kHzを受信チャンネルとしており、側帯波を含めた帯域は1236kHzから1248kHzである。ここで、キャリア周波数およびそのn次高調波の周波数に発生するスイッチングノイズが、ラジオ聴取に与える影響を考える。例えば、キャリア周波数が20kHzである場合、62次の高調波の周波数は1240kHzである。これはニッポン放送のチャンネルの帯域に入ることから、音声出力に雑音が混入し、その聴取に影響する可能性がある。
上記のステッピングモータ制御装置では、キャリア周波数を5kHz〜20kHzの正弦波状に変化させて、上記のスイッチングノイズを上記正弦波が有する周波数帯域(5kHz〜20kHz)のn次周波数帯域(n×5kHz〜n×20kHz)で拡散させることで、所定の周波数帯域におけるノイズレベルを低減している。その結果、放送の聴取の影響を低減している。しかしながら、この場合、上記のn次周波数帯域(n×5kHz〜n×20kHz)におけるノイズレベルの合計、すなわち、スイッチングノイズのエネルギの合計は、キャリア周波数を正弦波状に変化させた場合と変化させない場合とで変化しない。そのため、ノイズレベルが最も低減された場合のスペクトルは、上記エネルギの合計が上記n次周波数帯域(n×5kHz〜n×20kHz)内で均一に分布した場合である。すなわち、上記n次周波数帯域(n×5kHz〜n×20kHz)内で均一に分布した場合のノイズレベルが、キャリア周波数を時間とともに変化させた場合に、最も低減可能なノイズレベルということになる。これから、上記のステッピングモータ制御装置では、キャリア周波数の時間変化のよるノイズレベルの低減には限界があるため、所定の周波数帯域に対するノイズレベルを十分に低減できない場合があるといった問題があった。
また、電力変換装置の扱う電力が高い場合、スイッチングすることで非常に高いレベルのEMIノイズ(スイッチングノイズ)が発生されることが想定できるが、このようにもともと発生するノイズレベルが高い場合は、上記周波数帯域で拡散させただけでは、ノイズレベルを十分に低減できず、よって、ラジオ受信や他への障害を抑制することが不可能であるという問題があった。
本発明は、こうした問題に鑑みてなされたものであり、所定の周波数帯域に発生するノイズレベルを低減するとともに、ノイズレベルを容易に調整できる電力変換装置の制御装置および制御方法を提供することを目的とする。
上記目的達成のため、本発明に係る電力変換装置の制御装置では、開閉手段を開閉するための制御信号の周波数を時間とともに変化させるスイッチング周波数変更手段は、制御信号の周波数を、第1の周波数帯域f1〜f2(f1<f2)内および第2の周波数帯域f3〜f4(f3<f4)内で周期的に変化させるとともに、第3の周波数帯域f2〜f3(f2<f3)内で所定の傾き(Δf/Δt)を有する直線状に変化させ、第3の周波数帯域の整数倍の周波数帯域に発生するノイズレベルを、上記の傾き(Δf/Δt)によって調整することを特徴としている。
本発明により、所定の周波数帯域に発生するノイズレベルを低減することができる。更に、第3の周波数帯域の整数倍の周波数帯域に発生するノイズレベルを容易に調整することができる。
本発明に係る電力変換装置の制御装置として、直流電源の出力をPWM変調することにより正弦波状の交流電力をモータに供給するインバータ回路を備える電力変換装置を例として説明する。以下に、本発明の第1乃至第5の実施形態に係る電力変換装置について、図1乃至図19を参照して説明する。
(第1の実施形態)
本発明に係る第1の実施形態となる電力変換装置を、図1〜8を参照して説明する。
(電力変換装置の制御装置の構成)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置の制御装置1を説明する図である。第1の実施形態に係る電力変換装置は、図1に示すようにインバータ回路2、モータ3、電流検出部4および制御装置1を構成要素として備える。また、制御装置1は、電流指令発生部5と、電流制御部7と、PWM発生部8と、スイッチング周波数変更手段であるキャリア信号発生部9およびキャリア周波数可変部10と、を構成要素として備えている。
ここで、電流制御部7は、電流指令発生部5からの電流指令値と電流検出部4からの電流検出値を演算し、電圧指令値をPWM発生部8に出力する。また、キャリア周波数可変部10は、キャリア信号(後述する図4参照)の周波数(以下、キャリア周波数とする。)を可変するために出力する電圧波形を生成する。一方、キャリア信号発生部9は、キャリア周波数可変部10からの上記電圧波形に基づいて、電圧制御発振器(以下、VCO:Voltage
Control Oscillatorとする。)を用いることにより、キャリア信号を発生させる。キャリア信号は、キャリア周波数を有する三角波である。
キャリア信号発生部9は、上記キャリア信号をPWM発生部8に出力する。PWM発生部8は、電流制御部7からの電圧指令値と上記キャリア信号に基づいてPWM比較して、制御信号であるON、OFF信号をインバータ回路2へ出力する。インバータ回路2は、PWM発生部8から出力されたON、OFF信号(PWMパターン)に基づいて、インバータ回路2に内蔵された開閉手段であるスイッチング素子23(後述する図5参照)をオン/オフ動作することで、モータ3へ電力を供給している。
図2は、図1に示す電流制御部7を説明する図である。図2に示すように、電流制御部7は、演算部71と比例制御部72とを構成要素として備えている。演算部71は、電流指令発生部5からの電流指令値と電流検出部4からの電流検出値の偏差を演算する。比例制御部72は、演算部71の演算結果を比例制御(P制御)することで電圧指令値をPWM発生部8に出力する。また、電流検出部4は、座標変換器41と電流検出器42を構成要素として備えている。電流検出器42は、インバータ回路2(図1参照)からモータ3(図1参照)に供給されるU相、V相、W相の電流値を検出する3個の電流センサ42a、42b、42c(後述する図5参照)からなる。座標変換器41は、電流検出器42によって検出されたU相、V相、W相の電流値をd軸座標、q軸座標の電流値(電流検出値)に変換する。すなわち、電流検出値は三相/二相の座標変換された電流値である。変換後、電流制御部7の演算部71に電流検出値を出力する。
図3は、図1に示すPWM発生部8を説明する図である。図3に示すように、PWM発生部8は座標変換部81と比較器82を構成要素として備えている。座標変換部81は、電流制御部7から出力された電圧指令値をd軸座標、q軸座標の値からU相、V相、W相の値に変換する二相/三相の座標変換を行う。比較器82は、座標変換部81によって座標変換された電圧指令値とキャリア信号発生部9からのキャリア信号とを比較する。そして、座標変換された電圧指令値とキャリア信号の大小関係に応じて、インバータ回路2へON、OFF信号を出力する。なお、ON、OFF信号の周波数はキャリア周波数と等しくなる。
図4は、図1に示すキャリア信号発生部9から出力されたキャリア信号を説明する図である。図4に示すように、キャリア信号は三角波であり、キャリア周波数が一定の場合、ピークとピークの間隔は一定である(波線)。また、キャリア周波数を時間とともに変化させたものを実線で示す。
図5は、図1に示すインバータ回路2を説明する図である。図5に示すように、インバータ回路2は、電池21、コンデンサ22および6個のスイッチング素子23を構成要素として備えている。6個のスイッチング素子23はIGBT(Insulated
Gate Bipolar Transistor)等の半導体素子により構成されている。電流検出部4は、上述したように、インバータ回路2からモータ3に供給されるU相、V相、W相の電流値を検出する電流検出器42と、電流検出器42で検出された電流値を座標変換する座標変換器41から構成されている。電流検出器42は、3個の電流センサ42a、42b、42cを有している。また、6個のスイッチング素子23はPWM発生部8(図3参照)の比較器82(図3参照)のON、OFF信号に従って、電池21およびコンデンサ22からなる直流電源の正極または負極を選択し、選択した電極とモータ3のU相、V相、W相の各電極とを導電し、モータ3へ電力を供給する。
(キャリア周波数の波形について)
図6は、第1の実施形態に係るキャリア周波数の時間変化と高調波スペクトルを説明する図である。図6(a)はキャリア周波数の1周期分の時間変化を示す図、図6(b)は高調波スペクトルを示す図である。図6(a)では、キャリア周波数可変部10からキャリア信号発生部9へ入力される上記電圧波形に基づいて、VCOを用いて発生させたキャリア信号のキャリア周波数と時間の関係を示している。第1の実施形態では、第1の周波数帯域f1〜f2(f1<f2)内および第2の周波数帯域f3〜f4(f3<f4)内で、キャリア周波数を三角波状に変化させている。
一方、第3の周波数帯域f2〜f3(f2<f3)内では、キャリア周波数を、所定の傾きを有する直線状、すなわち、ほぼ垂直に変化させている。なお、本実施形態では、キャリア周波数が第1の周波数帯域f1〜f2から第2の周波数帯域f3〜f4へ変化するとき、キャリア周波数の周波数値はf1からf4に変化している。同様に、キャリア周波数が第2の周波数帯域f3〜f4から第1の周波数帯域f1〜f2へ変化するときは、キャリア周波数の周波数値はf4からf1に変化している。
図6(b)では、図6(a)に示したキャリア周波数のn次高調波(n:整数)の周波数スペクトルを示している。図6(b)において、n次高調波の周波数スペクトルは、n×f1〜n×f2までのn次周波数帯域でほぼ平坦な第1のノイズレベル61を有する。また、n×f3〜n×f4までのn次周波数帯域でほぼ平坦な第2のノイズレベル62を有する。一方、n×f2〜n×f3までのn次周波数帯域では、第1のノイズレベル61および第2のノイズレベル62よりも低い第3のノイズレベル63を有している。これより、所定の周波数帯域、すなわち、n×f2〜n×f3までのn次周波数帯域のEMIノイズをさらに低減できる。
図7は、第3の周波数帯域f2〜f3内におけるキャリア周波数の傾きを変化させた場合の高調波スペクトルを説明する図である。ここで、図7(a)は、第3の周波数帯域f2〜f3内におけるキャリア周波数の傾きを変化させた場合のキャリア周波数の1周期分の時間変化の波形を示す図、図7(b)は、図7(a)の場合のn次高調波の周波数スペクトルを示す図である。また、図7(c)は、図7(a)に示したキャリア周波数の第3の周波数帯域f2〜f3付近を拡大した図、図7(d)は、第3の周波数帯域f2〜f3内におけるキャリア周波数の傾きと第3のノイズレベルの関係を示す図である。
図7(a)では、2種類のキャリア周波数の波形31(実線)および波形32(点線)を示している。波形31(実線)は、第1の周波数帯域f1〜f2内および第2の周波数帯域f3〜f4内において所定の周期からなる三角波を有し、第1の周波数帯域f1〜f2における三角波と、第2の周波数帯域f3〜f4における三角波とを、周波数値f1からf4にほぼ垂直に変化する傾きを有する直線で接続した形状となっている。そして、図6(a)で示したキャリア周波数の波形と同じ形状となっている。同様に、波形32(点線)は、第1の周波数帯域f1〜f2内および第2の周波数帯域f3〜f4内において、波形31と同じ周期からなる三角波を有し、第1の周波数帯域f1〜f2における三角波と、第2の周波数帯域f3〜f4における三角波とを、周波数値f2からf3に所定の傾きを有する直線で接続した形状となっている。よって、波形31と波形32の主要な相違点は、第1の周波数帯域f1〜f2における三角波と、第2の周波数帯域f3〜f4における三角波とを接続する直線の傾き、すなわち、第3の周波数帯域f2〜f3内におけるキャリア周波数の傾きが異なる点にある。なお、波形31の上記直線の傾きが、波形32の上記直線の傾きより、急峻になっている。
図7(b)では、図7(a)に示したキャリア周波数の波形31および32のn次高調波の周波数スペクトルを示している。波形31に対するn次高調波の周波数スペクトルは実線、波形32に対するn次高調波の周波数スペクトルは点線で示している。図7(b)に示したように、波形31のn次高調波の周波数スペクトルは、n×f1〜n×f2までのn次周波数帯域でほぼ平坦な第1のノイズレベル61と、n×f3〜n×f4までのn次周波数帯域でほぼ平坦な第2のノイズレベル62と、n×f2〜n×f3までのn次周波数帯域で、第1のノイズレベル61および第2のノイズレベル62よりも低い第3のノイズレベル63から構成されている。一方、波形32のn次高調波の周波数スペクトルは、n×f1〜n×f2までのn次周波数帯域でほぼ平坦な第1のノイズレベル64と、n×f3〜n×f4までのn次周波数帯域でほぼ平坦な第2のノイズレベル65と、n×f2〜n×f3までのn次周波数帯域で、第1のノイズレベル64および第2のノイズレベル65よりも低い第3のノイズレベル66から構成されている。
ここで、第1の周波数帯域f1〜f2内における波形31の三角波の周期と、波形32の三角波の周期が同じことから、第1のノイズレベル61と第1のノイズレベル64は、ほぼ同じレベルである。同様に、第2の周波数帯域f3〜f4内における波形31の三角波の周期と、波形32の三角波の周期が同じことから、第2のノイズレベル62と第2のノイズレベル65も、ほぼ同じレベルである。しかし、第1の周波数帯域f1〜f2における三角波と、第2の周波数帯域f3〜f4における三角波とを接続する直線の傾き、すなわち、第3の周波数帯域f2〜f3内におけるキャリア周波数の傾きが、波形31と波形32で異なっていることから、第3のノイズレベル63と第3のノイズレベル66のレベルは異なっている。更に、第3のノイズレベル63は、第3のノイズレベル66より低くなっている。すなわち、第3の周波数帯域f2〜f3内におけるキャリア周波数の傾きが急峻な波形31の方が、第3の周波数帯域f2〜f3内におけるキャリア周波数の傾きが緩やかな波形32よりも、第3のノイズレベルを低減できることを示している。
これは、図7(c)および(d)にも示されている。図7(c)において、第1の周波数帯域f1〜f2から第2の周波数帯域f3〜f4へ変化する際、変化する時間Δtを一定とした場合の波形31(実線)が変化する周波数をΔf1、波形32(点線)が変化する周波数をΔf2とすると、Δf1>Δf2より、波形31の方が傾き、すなわち、変化率Δf/Δtが大きい。図7(d)に示すキャリア周波数の傾き、すなわち、変化率Δf/Δtと第3のノイズレベルとの関係では、変化率Δf/Δtの比が大きい程、第3のノイズレベルが低くなる。よって、波形32より波形31の方が傾き、すなわち、変化率Δf/Δtが大きいことから、波形31のn次高調波の周波数スペクトルの第3のノイズレベル63は、波形32のn次高調波の周波数スペクトルの第3のノイズレベル66よりも低くなる。
したがって、第1の周波数帯域f1〜f2から第2の周波数帯域f3〜f4へキャリア周波数を変化させる場合、変化する周波数Δfを大きく、変化する時間Δtを小さくとることで、変化率Δf/Δtを大きくすることができ、n次高調波の周波数スペクトルの第1のノイズレベル61および第2のノイズレベル62と比較して、第3のノイズレベル63をより低減することができる。同様に、第2の周波数帯域f3〜f4から第1の周波数帯域f1〜f2へキャリア周波数を変化させる場合も、変化する周波数Δfを大きく、変化する時間Δtを小さくとることで、変化率Δf/Δtを大きくすることができ、第1のノイズレベル61および第2のノイズレベル62と比較して、第3のノイズレベル63をより低減することができる。すなわち、変化率Δf/Δtを最大、すなわち、第3の周波数帯域f2〜f3において、下限値f2における時間と上限値f3における時間を等しくすることで、第3のノイズレベル63を最小とすることができる。以上より、第3の周波数帯域f2〜f3内におけるキャリア周波数の直線の傾き、すなわち、変化率Δf/Δtを調整することで、所定の周波数帯域、すなわち、n×f2〜n×f3までのn次周波数帯域に発生するノイズレベルを低減できるとともに、上記のノイズレベルを容易に調整することができる。
(キャリア周波数可変部10の構成)
図8は、図1に示すキャリア周波数可変部10の構成を説明する図である。図8(a)は、キャリア周波数可変部10の構成を示す図、図8(b)は、第1の発振器11の出力波形を示す図、図8(c)は、第2の発振器12の出力波形を示す図、図8(d)は、加算器13の出力波形を示す図である。なお、図8(b)、図8(c)および図8(d)は1周期分を示している。図8(a)に示すように、キャリア周波数可変部10は、第1の発振器11、第2の発振器12および加算器13から構成されている。第1の発振器11は、図8(b)に示す所定の周期を有し、正負の電圧値からなる三角波を出力する。一方、第2の発振器12は、図8(b)に示す三角波の周期と等しい周期を有する図8(c)に示す方形波を出力する。加算器13は、第1の発振器11からの出力波形と、第2の発振器12からの出力波形を加算して、図8(d)に示す波形を出力する。第1の発振器11からの出力波形と、第2の発振器12からの出力波形は、周期が等しく、各々半周期で対称な形状をしている。キャリア周波数可変部10の加算器13は、図8(d)に示す電圧波形をキャリア信号発生部9に出力する。キャリア信号発生部9は、上記電圧波形に基づいて、VCOを用いて、キャリア信号を発生させる。これより、キャリア信号発生部9から出力されるキャリア信号のキャリア周波数を、上記電圧波形に基づいて、容易に変化させることができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係る電力変換装置について、第1の実施形態に係る電力変換装置と異なる点を中心に図9乃至11を参照して説明する。また、第2の実施形態に係る電力変換装置について、第1の実施形態に係る電力変換装置と同様の構造には同じ番号を付し、説明を省略する。なお、第2の実施形態に係る電力変換装置の構成は、第1の実施形態に係る電力変換装置とほとんど同じである。第2の実施形態に係る電力変換装置が、第1の実施形態と相違する点は、制御装置200がキャリア周波数可変部210を備えていることだけである。よって、第2の実施形態に係る電力変換装置も、第1の実施形態と同様の効果を取得できる。
図9は、本発明の第2の実施形態に係る電力変換装置の制御装置200を説明する図である。図9に示す電力変換装置の制御装置200は、キャリア周波数可変部210を備えている。キャリア周波数可変部210は、キャリア信号発生部9に出力する電圧波形を、ディジタル演算を実行して生成する。
(キャリア周波数可変部200の制御処理)
図10は、図9に示すキャリア周波数可変部210の制御処理を示すフローチャート図、図11は、図10に示すフローチャートで作成された波形を説明する図である。ここで、図10では、キャリア周波数可変部210がディジタル演算を実行して、キャリア信号発生部9に出力する電圧波形を生成する場合に、キャリア周波数可変部210が実行する制御処理の流れを示している。
以下、キャリア周波数可変部210において、キャリア信号発生部9に出力する電圧波形を生成する場合に実行する制御処理について説明する。まず、第1の周波数帯域f1〜f2の下限値f1および上限値f2と、第2の周波数帯域f3〜f4の下限値f3およびf4と、カウント数mとを入力する。キャリア周波数可変部210は、入力された周波数値f1に対応する電圧値v1を算出する。同様に、周波数値f2、f3およびf4に対応する電圧値v2、v3およびv4を算出する。次に、第1の周波数帯域f1〜f2における周波数の変化幅に対応する電圧の変化幅ΔvをΔv=2(v2−v1)/mより算出する。同様に、第2の周波数帯域f3〜f4における周波数の変化幅に対応する電圧の変化幅ΔvをΔv=2(v4−v3)/mより算出する(ステップS0)。次に、キャリア周波数可変部210は、電圧vの初期値に下限値f1に対応する電圧値v1をセットし、カウンタtに1をセットする(ステップS1)。キャリア周波数可変部210は、電圧vが電圧値v2または電圧値v1(ピーク)であるか否かを判別する(ステップS2)。上記のとおり、ステップS1で電圧vは電圧値v1がセットされているので、電圧vが電圧値v1であると判別し(ステップS2でYes)、カウンタtがt≦m/2
であるか否か判別する(ステップS3)。カウンタtがt≦m/2であると判別した場合(ステップS3でYes)、電圧vを電圧値v1から電圧値v2へ向かって増加するように、電圧変化幅ΔにΔvをセットし(ステップS4)、電圧vに電圧変化幅Δを加算するとともに、カウンタtに1を加算する(ステップS7)。
その後、ステップS2に戻り、電圧vが電圧値v2であるか否か判別する。電圧vが電圧値v2でないと判別した場合(ステップS2でNo)、電圧vに、すでにセットされた電圧変化幅Δを加算するとともに、カウンタtに1を加算する(ステップS7)。これにより、電圧vが電圧値v1から電圧値v2に到達するまで、ステップS2およびステップS7を繰り返して、電圧vに電圧変化幅Δが加算され続ける。その後、電圧vが電圧値v2であると判別した場合(ステップS2でYes)、カウンタtがt≦m/2
であるか否か判別し(ステップS3)、カウンタtがt≦m/2でないと判別した場合(ステップS3でNo)、カウンタtがt≦
mであるか否か判別する(ステップS5)。カウンタtがt≦
mであると判別した場合(ステップS5でYes)、電圧vを電圧値v2から電圧値v1へ向かって減少するように、電圧変化幅Δに−Δvをセットし(ステップS6)、電圧vに電圧変化幅Δを加算するとともに、カウンタtに1を加算する(ステップS7)。
その後、ステップS2に戻り、電圧vが電圧値v1であるか否か判別する。電圧vが電圧値v1でないと判別した場合(ステップS2でNo)、電圧vに、すでにセットされた電圧変化幅Δを加算するとともに、カウンタtに1を加算する(ステップS7)。これにより、電圧vが電圧値v2から電圧値v1に到達するまで、ステップS2およびステップS7を繰り返して、電圧vに電圧変化幅Δが加算され続ける。その後、電圧vが電圧値v1であると判別した場合(ステップS2でYes)、カウンタtがt≦m/2
であるか否か判別し(ステップS3)、カウンタtがt≦m/2でないと判別した場合(ステップS3でNo)、更に、カウンタtがt≦
mであるか否か判別し(ステップS5)、カウンタtがt≦
mでないと判別した場合(ステップS5でNo)、電圧vに電圧値v4をセットし、カウンタtに1を加算する(ステップS8)。電圧vが、電圧値v4または電圧値v3(ピーク)であるか否かを判別する(ステップS9)。上記のとおり、ステップS8で電圧vは電圧値v4がセットされているので、電圧vが電圧値v4であると判別し(ステップS9でYes)、カウンタtがt≦3m/2
であるか否か判別する(ステップS10)。カウンタtがt≦3m/2であると判別した場合(ステップS10でYes)、電圧vを電圧値v4から電圧値v3へ向かって減少するように、電圧変化幅Δに−Δvをセットし(ステップS11)、電圧vに電圧変化幅Δを加算するとともに、カウンタtに1を加算する(ステップS14)。
その後、ステップS9に戻り、電圧vが電圧値v3であるか否か判別する。電圧vが電圧値v3でないと判別した場合(ステップS9でNo)、電圧vに、すでにセットされた電圧変化幅Δを加算するとともに、カウンタtに1を加算する(ステップS14)。これにより、電圧vが電圧値v4から電圧値v3に到達するまで、ステップS9およびステップS14を繰り返して、電圧vに電圧変化幅Δが加算され続ける。その後、電圧vが電圧値v3であると判別した場合(ステップS9でYes)、カウンタtがt≦3m/2
であるか否か判別し(ステップS10)、カウンタtがt≦3m/2でないと判別した場合(ステップS10でNo)、カウンタtがt≦2
mであるか否か判別する(ステップS12)。カウンタtがt≦2
mであると判別した場合(ステップS12でYes)、電圧vを電圧値v3から電圧値v4へ向かって増加するように、電圧変化幅ΔにΔvをセットし(ステップS13)、電圧vに電圧変化幅Δを加算するとともに、カウンタtに1を加算する(ステップS14)。
その後、ステップS9に戻り、電圧vが電圧値v4であるか否か判別する。電圧vが電圧値v4でないと判別した場合(ステップS9でNo)、電圧vに、すでにセットされた電圧変化幅Δを加算するとともに、カウンタtに1を加算する(ステップS14)。これにより、電圧vが電圧値v3から電圧値v4に到達するまで、ステップS9およびステップS14を繰り返して、電圧vに電圧変化幅Δが加算され続ける。その後、電圧vが電圧値v4であると判別した場合(ステップS9でYes)、カウンタtがt≦3m/2
であるか否か判別し(ステップS10)、カウンタtがt≦3m/2でないと判別した場合(ステップS10でNo)、更に、カウンタtがt≦2
mであるか否か判別し(ステップS12)、カウンタtがt≦2
mでないと判別した場合(ステップS12でNo)、電圧vに電圧値v1をセットし、カウンタtに1をセットする(ステップS1)。
これから、図10に示すように、ある区間では電圧vを単調に減少(ダウンカウント)、ある区間では単調に増加(アップカウント)させることにより、電圧vを三角波状に変化させることができる。このようにして、上記の一連の制御処理を繰り返し実行することによって、図10に示すような電圧波形を容易に生成することができる。そして、キャリア周波数可変部10は、キャリア信号発生部9に上記電圧波形を出力し、キャリア信号発生部9において生成されるキャリア信号のキャリア周波数の時間変化の波形を上記電圧波形と整合させることができる。よって、キャリア周波数可変部10は、キャリア周波数を容易に変化させることができる。また、キャリア信号発生部9において生成されるキャリア信号のキャリア周波数の時間変化の波形において、第1の周波数帯域f1〜f2から第2の周波数帯域f3〜f4へ変化するとき、第1の周波数帯域f1〜f2の下限値f1から第2の周波数帯域f3〜f4の上限値f4へ変化させることができる。また、第2の周波数帯域f3〜f4の上限値f4から第1の周波数帯域f1〜f2の下限値f1へ変化させることができ、n次高調波の周波数スペクトルにおいて、所定の周波数帯域、すなわち、n×f2〜n×f3までのn次周波数帯域に発生するノイズレベルを低減することができるとともに、上記のノイズレベルを容易に調整することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係る電力変換装置について、第1の実施形態に係る電力変換装置と異なる点を中心に図12を参照して説明する。また、第3の実施形態に係る電力変換装置について、第1の実施形態に係る電力変換装置と同様の構造には同じ番号を付し、説明を省略する。なお、第3の実施形態に係る電力変換装置の構成は、第1の実施形態に係る電力変換装置とほとんど同じである。第3の実施形態に係る電力変換装置が、第1の実施形態と相違する点は、キャリア周波数可変部10の代わりに、キャリア周波数可変部310を備えていることだけである。よって、第3の実施形態に係る電力変換装置も、第1の実施形態と同様の効果を取得できる。
(キャリア周波数可変部310の構成)
以下、第3の実施形態に係る電力変換装置に含まれるキャリア周波数可変部310の構成について説明する。図12は、本発明の第3の実施形態に係るキャリア周波数可変部310を説明する図である。図12(a)は、キャリア周波数可変部310の構成を示す図、図12(b)は、第1の周期信号発生器311の出力波形を示す図、図12(c)は、第2の周期信号発生器312の出力波形を示す図、図12(d)は、スイッチ313を切り替えるタイミングを示す図、図12(e)は、スイッチ313の出力波形を示す図である。なお、図12(b)、図12(c)、図12(d)および図12(e)は1周期分を示している。図12(a)に示すように、キャリア周波数可変部310は、第1の周期信号発生器311、第2の周期信号発生器312および切替手段であるスイッチ313から構成されている。ここで、第1の周期信号発生器311は、図12(b)に示す所定の周期を有する三角波を出力する。一方、第2の周期信号発生器312は、図12(b)に示す三角波の周期と等しい周期を有し、第1の周期信号発生器311の出力波形の上限値よりも高い下限値を備える、図12(c)に示す三角波を出力する。スイッチ313は、第1の周期信号発生器311の出力波形と、第2の周期信号発生器312の出力波形を切り替えて、図12(e)に示す電圧波形を生成し、キャリア信号発生部9に出力している。そして、スイッチ313を切り替える周期(タイミング)は、図12(d)に示すように、第1の周期信号発生器311および第2の周期信号発生器312の周期のn倍と等しくしている。このように構成することで、第1の周期信号発生器311の出力波形の下限値、すなわち、第2の周期信号発生器312の出力波形の上限値に合わせて、スイッチ313を切り替えることができる。これより、第1の周波数帯域f1〜f2から第2の周波数帯域f3〜f4へ変化させるとき、第1の周波数帯域f1〜f2の下限値f1から第2の周波数帯域f3〜f4の上限値f4へ変化するキャリア周波数の波形を容易に実現することができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態に係る電力変換装置について、第3の実施形態に係る電力変換装置と異なる点を中心に図13乃至図15を参照して説明する。また、第4の実施形態に係る電力変換装置について、第1および第3の実施形態に係る電力変換装置と同様の構造には同じ番号を付し、説明を省略する。第4の実施形態に係る電力変換装置が第3の実施形態と相違する点は、制御装置400が受信チャンネル検出手段420とキャリア周波数可変部410を備えていることだけである。よって、第4の実施形態に係る電力変換装置も、第3の実施形態と同様の効果を取得できる。
(キャリア周波数可変部410の構成)
図13は、本発明の第4の実施形態に係る電力変換装置の制御装置400を説明する図、図14は、図13に示すキャリア周波数可変部410の構成を説明する図である。図13に示す電力変換装置の制御装置400は、キャリア周波数可変部410および受信チャンネル検出手段420を備えている。受信チャンネル検出手段420は、電力変換装置の近傍にある図示しない受信機の受信チャンネルを検出している。
キャリア周波数可変部410は、図14に示すように第1の周期信号発生器411、第2の周期信号発生器412、算出部413およびスイッチ313から構成されている。ここで、第1の周期信号発生器411は、第3の実施形態の第1の周期信号発生器311とほぼ同様の機能を備えており、同様の三角波を出力する。一方、第2の周期信号発生器412は、第3の実施形態の第2の周期信号発生器312とほぼ同様の機能を備えており、同様の三角波を出力する。スイッチ313は、第3の実施形態と同様に、第1の周期信号発生器411の出力波形と第2の周期信号発生器412の出力波形を切り替える。これより、キャリア周波数可変部410は、図12(e)と同様の電圧波形をキャリア信号発生器9に出力している。
ここで、日本におけるAMラジオ受信機のチャンネル周波数帯域は、だいたい受信チャンネルの周波数±6kHzである。そこで、受信チャンネル検出手段420は、図示しないAMラジオ受信機の受信チャンネルを検出する。キャリア周波数可変部410の算出部413は、受信チャンネル検出手段420で検出された受信チャンネルに基づいて、受信チャンネルの周波数±6kHz、すなわち、チャンネル周波数帯域を算出する。更に、算出部413は、(受信チャンネルの周波数−6kHz)÷高調波の次数n(n:整数)を算出し、第1の周期信号発生器411の上限値を上記算出した周波数値に対応した電圧値にセットする。また、第1の周期信号発生器411の上限値に基づいて、下限値を算出しセットする。同様に、(受信チャンネルの周波数+6kHz)÷高調波の次数nを算出し、第2の周期信号発生器412の下限値を上記算出した周波数値に対応した電圧値にセットする。また、第2の周期信号発生器412の上限値に基づいて、下限値を算出しセットする。その後、キャリア周波数可変部410のスイッチ313は、第1の周期信号発生器411の出力波形と第2の周期信号発生器412の出力波形を切り替えて、図12(e)と同様の電圧波形を生成し、上記電圧波形をキャリア信号発生器9に出力する。キャリア信号発生器9は上記電圧波形に基づいてVCOを用いることにより、キャリア信号を発生させることから、上記電圧波形によってキャリア信号のキャリア周波数の第1乃至第3の周波数帯域f1〜f4を決定することができる。
図15は、第4の実施形態に係るキャリア周波数の時間変化と高調波スペクトルを説明する図である。図15(a)はキャリア周波数の1周期分の時間変化を示す図、図15(b)は高調波スペクトルを示す図である。図15(a)に示すように、キャリア周波数の第1の周波数帯域f1〜f2の下限値f1、上限値f2、第2の周波数帯域f3〜f4の下限値f3、上限値f4より、第1の周波数帯域f1〜f2から第2の周波数帯域f3〜f4へ変化する際、キャリア周波数の周波数値はf1からf4に変化させている。これにより、図15(b)において、n次高調波の周波数スペクトルは、n×f1〜n×f2までのn次周波数帯域でほぼ平坦な第1のノイズレベル461を有する。また、n×f3〜n×f4までのn次周波数帯域でほぼ平坦な第2のノイズレベル462を有する。一方、n×f2〜n×f3までのn次周波数帯域では、第1のノイズレベル461および第2のノイズレベル462よりも低い第3のノイズレベル463を有している。以上より、キャリア周波数可変部410は、受信チャンネル検出手段420で検出された受信チャンネルに基づいて、キャリア周波数の第1乃至第3の周波数帯域f1〜f4を決定することで、n×f2〜n×f3までのn次周波数帯域、すなわち、チャンネル周波数帯域のノイズレベルを適切に低減することができる。更に、受信チャンネル検出手段420によって検出された受信チャンネルが変化しても、変化後のチャンネル周波数帯域がn×f2〜n×f3までのn次周波数帯域に含まれるように、第1乃至第3の周波数帯域f1〜f4を自動的に決定することができ、受信チャンネルの変化に追従することもできる。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態に係る電力変換装置について、第4の実施形態に係る電力変換装置と異なる点を中心に図16乃至図19を参照して説明する。また、第5の実施形態に係る電力変換装置について、第1および第4の実施形態に係る電力変換装置と同様の構造には同じ番号を付し、説明を省略する。第5の実施形態に係る電力変換装置が、第4の実施形態と相違する点は、制御装置500が周波数可変マップを記録したキャリア周波数可変部510を備えていることだけである。よって、第5の実施形態に係る電力変換装置も、第4の実施形態と同様の効果を取得できる。
(キャリア周波数可変部510の構成)
図16は本発明の第5の実施形態に係る電力変換装置の制御装置500を説明する図である。図16に示すように、制御装置500は、周波数可変マップを記録したキャリア周波数可変部510を備えている。キャリア周波数可変部510は、受信チャンネル検出手段420で検出された受信チャンネルに対応する周波数可変マップに基づいて、キャリア周波数を変化させるために出力する電圧波形を生成する。具体的には、キャリア周波数可変部510は、図17に示すように、受信チャンネルに対応した電圧の変化を周波数可変マップとして記録している。
ここで、図17に示したキャリア周波数可変部510に記録された周波数可変マップについて説明する。図17はキャリア周波数可変部510に記録された周波数可変マップを説明する図である。図17(a)は受信チャンネルに対応するマップのデータベースである周波数可変マップを示す図、図17(b)はカウンタに対応した電圧値のデータベースであるマップを示す図である。まず、図示しないAMラジオ受信機の受信チャンネルについて、受信チャンネルの周波数±6kHz、すなわち、チャンネル周波数帯域を算出する。受信チャンネルの周波数−6kHz÷高調波の次数n(n:整数)を算出し、第3の周波数帯域f2〜f3の下限値f2とする。また、受信チャンネルの周波数+6kHz÷高調波の次数nを算出し、第3の周波数帯域f2〜f3の上限値f3とする。下限値f2および上限値f3に対応する電圧値v2およびv3を算出する。更に、下限値f2および上限値f3から周波数値f1およびf4を算出し、周波数値f1およびf4に対応する電圧値v1およびv4を算出する。
次に、図17に示すカウンタの最大カウント数をNとして、第1の周波数帯域f1〜f2における周波数の変化幅に対応する電圧の変化幅ΔvをΔv=2(v2−v1)/Nより算出し、第2の周波数帯域f3〜f4における周波数の変化幅に対応する電圧の変化幅ΔvをΔv=2(v4−v3)/Nより算出する。カウンタを1からN/2まで増加させて、v1からv2に変化させる場合、v1+Δv×Nの値を、各カウンタに対応させてデータベース化(例えば、カウンタ1に対してV1、すなわち、v1)し、v2からv1に変化させる場合、v2−Δv×Nの値を、各カウンタに対応させてデータベース化する。同様に、カウンタをN/2からNまで増加させて、v4からv3に変化させる場合、v4−Δv×Nの値を、各カウンタに対応させてデータベース化し、v3からv4に変化させる場合、v3+Δv×Nの値を、各カウンタに対応させてデータベース化(例えば、カウンタNに対してVN、すなわち、v4)する。以上の一連の動作を全ての受信チャンネルに対して実行し、各カウンタに対応した電圧値のデータベースをマップとして記録する。更に、受信チャンネルと上記マップを対応付けて記録し、周波数可変マップを生成する。
図18は、図17に示す周波数可変マップによって生成された電圧波形を説明する図である。図18に示すように、キャリア周波数可変部510は、周波数可変マップを用いて、受信チャンネル検出手段420によって検出された図示しないAMラジオ受信機の受信チャンネルに対応するマップ、すなわち、各カウンタに対応した電圧値のデータベースを読み込むことで、上記のデータベースの電圧値から、キャリア周波数を変化させるために出力する電圧波形を容易に生成することができる。また、受信チャンネル検出手段420で検出された受信チャンネルに基づいて、電圧値v1乃至v4を決定することで、キャリア信号発生部9で生成されたキャリア信号のキャリア周波数の第1乃至第3の周波数帯域f1〜f4が決まるので、n×f2〜n×f3までのn次周波数帯域、すなわち、チャンネル周波数帯域のノイズレベルを適切に低減することができる。更に、受信チャンネル検出手段420によって検出された受信チャンネルが変化しても、変化後のチャンネル周波数帯域がn×f2〜n×f3までのn次周波数帯域に含まれるように、電圧値v1乃至v4を自動的に決定することができ、受信チャンネルの変化に追従することもできる。なお、第5の実施形態に係るキャリア周波数可変部510では、キャリア周波数を変化させるために出力する電圧波形の1周期分の周波数可変マップを記録している。
図19は、図17に示す周波数可変マップによって生成された電圧波形の他の例を説明する図である。図19では、周波数可変マップと周期信号を組み合わせて、1、N/2、N/2+1、N以外のカウンタにおける電圧値を擬似的なランダム状に変化させている。これにより、キャリア信号発生部9で生成されたキャリア信号のキャリア周波数のn次高調波の周波数スペクトルにおいて、第1のノイズレベルと第2のノイズレベルを均一化するために、キャリア周波数を擬似的にランダムに変化させることができる。よって、キャリア周波数を複雑に変化させる場合でも、上記の電圧波形を容易に生成することができる。
なお、以上に述べた実施形態は、本発明の実施の一例であり、本発明の範囲はこれらに限定されるものでなく、特許請求の範囲に記載した範囲内で、他の様々な実施形態に適用可能である。例えば、第1乃至第5の実施形態では、第1の周波数帯域f1〜f2内および第2の周波数帯域f3〜f4内で、キャリア周波数を三角波状に変化させているが、特にこれに限定されるものでなく、他の周期的な形状でも、同様の効果を取得できる。
また、第1乃至第5の実施形態では、電池21の出力をPWM変調することにより正弦波状の交流電力をモータ3に供給するインバータ回路2を備える電力変換装置について、本発明を適用しているが、特にこれに限定されるものでなく、他の電力変換装置にも適用可能である。同様に、モータ3以外の負荷にも適用できる。また、インバータ回路2以外の電力変換部にも適用できる。
また、第1乃至第5の実施形態では、制御装置は、電流指令発生部5と、電流制御部7と、PWM発生部8と、キャリア信号発生部9と、キャリア周波数可変部とを備えているが、特にこれに限定されるものでない。
更に、第1乃至第5の実施形態では、キャリア信号発生部9とキャリア周波数可変部を別個独立の構成としているが、キャリア信号発生部9にキャリア周波数可変部を内蔵することもできる。
また、第1乃至第5の実施形態では、電流制御部7は演算部71と比例制御部72を備え、演算部71の演算結果を比例制御しているが、特にこれに限定されるものでない。
また、第1乃至第5の実施形態では、インバータ回路2と電流検出部4を別個独立の構成としているが、特にこれに限定されるものでなく、インバータ回路2に電流検出部4を内蔵する構成とすることもできる。
また、第1の実施形態に係るキャリア周波数可変部10では、第1の発振器11の出力波形の周期と第2の発振器12の出力波形の周期を等しくしているが、特にこれに限定されるものでない。また、第2の発振器12の出力波形、すなわち、方形波の立ち上がりタイミングを、第1の発振器11の出力波形、すなわち、三角波の電圧が0になるタイミングに同期させているが、特にこれに限定されるものでなく、他のタイミングでも良い。しかし、このようにすれば、第3のノイズレベルをより低減することができる。また、第1の発振器11の出力波形を三角波としているが、特にこれに限定されるものでなく、他の周期の波形でも良い。
また、第2の実施形態に係るキャリア周波数可変部210では、ディジタル演算制御処理を実行して生成する電圧波形を、電圧値v1〜v2の範囲および電圧値v3〜v4の範囲で三角波状に変化させているが、特にこれに限定されるものでなく、他の周期の形状に変化させても良い。また、上記電圧波形において、電圧値v1〜v2の範囲から電圧値v3〜v4の範囲に変化する場合、電圧値v1からv4に変化させているが、特にこれに限定されるものでない。しかし、このようにすれば、第3のノイズレベルを最も低減することができる。
更に、第2の実施形態に係るキャリア周波数可変部210では、ディジタル演算制御処理を実行して電圧波形を生成しているが、特にこれに限定されるものでなく、周波数の波形を生成して、キャリア周波数を時間とともに変化させても良い。
また、第3の実施形態に係るキャリア周波数可変部310では、第1の周期信号発生器311の三角波の下限値と第2の周期信号発生器312の三角波の上限値を同期させているが、特にこれに限定されるものでなく、同期させなくても良い。また、第2の周期信号発生器312の三角波の上限値においてスイッチ313を切り替えているが、特にこれに限定されるものでなく、他のタイミングにおいてスイッチ313を切り替えても良い。しかし、このようにすれば、第3のノイズレベルをより低減することができる。
また、第4の実施形態に係るキャリア周波数可変部410では、算出部413は、受信チャンネル検出手段420で検出された受信チャンネルに基づいて、第1の周期信号発生器411の上限値と下限値および第2の周期信号発生器412の上限値と下限値を算出しているが、特にこれに限定されるものでなく、算出部413を設けなくても良い。この場合、第1の周期信号発生器411および第2の周期信号発生器412に同様の機能を持たせることで、同様の効果を取得できる。
また、第4の実施形態に係るキャリア周波数可変部410は、第3の実施形態と同様に、第1の周期信号発生器411、第2の周期信号発生器412およびスイッチ313を備えているが、特にこれに限定されるものでなく、第1の実施形態と同様に、第1の発振器11、第2の発振器12および加算器13を備えていても良い。
また、第5の実施形態では、周波数可変マップを用いて電圧波形を生成しているが、特にこれに限定されるものでなく、周波数の波形を生成して、キャリア周波数を時間とともに変化させても良い。また、キャリア周波数可変部510に周波数可変マップを記録させているが、特にこれに限定されるものでなく、別個独立の構成としても良い。
本発明の第1の実施形態に係る電力変換装置の制御装置を説明する図 図1に示す電流制御部を説明する図 図1に示すPWM発生部を説明する図 図1に示すキャリア信号発生部から出力されたキャリア信号を説明する図 図1に示すインバータ回路を説明する図 第1の実施形態に係るキャリア周波数の時間変化と高調波スペクトルを説明する図 第3の周波数帯域内におけるキャリア周波数の傾きを変化させた場合の高調波スペクトルを説明する図 図1に示すキャリア周波数可変部の構成を説明する図 本発明の第2の実施形態に係る電力変換装置の制御装置を説明する図 図9に示すキャリア周波数可変部の制御処理を示すフローチャート図 図10に示すフローチャートで作成された波形を説明する図 本発明の第3の実施形態に係るキャリア周波数可変部を説明する図 本発明の第4の実施形態に係る電力変換装置の制御装置を説明する図 図13に示すキャリア周波数可変部の構成を説明する図 第4の実施形態に係るキャリア周波数の時間変化と高調波スペクトルを説明する図 本発明の第5の実施形態に係る電力変換装置の制御装置を説明する図 キャリア周波数可変部に記録された周波数可変マップを説明する図 図17に示す周波数可変マップによって生成された電圧波形を説明する図 図17に示す周波数可変マップによって生成された電圧波形の他の例を説明する図
符号の説明
1 制御装置、2 インバータ回路、3 モータ、4 電流検出部、
5 電流指令発生部、7 電流制御部、8 PWM発生部、
9 キャリア信号発生部、10 キャリア周波数可変部、11 第1の発振器、
12 第2の発振器、13 加算器、21 電池、22 コンデンサ、
23 開閉手段であるスイッチング素子、31、32 波形、
41 座標変換器、42 電流検出器、42a、42b、42c 電流センサ、61 第1のノイズレベル、62 第2のノイズレベル、
63 第3のノイズレベル、64 第1のノイズレベル、
65 第2のノイズレベル、66 第3のノイズレベル、71 演算部、
72 比例制御部、81 座標変換部、82 比較器、
200 制御装置、210 キャリア周波数可変部、
310 キャリア周波数可変部、311 第1の周期信号発生器、
312 第2の周期信号発生器、313 切替手段であるスイッチ、
400 制御装置、410 キャリア周波数可変部、
411 第1の周期信号発生器、412 第2の周期信号発生器、
413 算出部、420 受信チャンネル検出手段、
461 第1のノイズレベル、462 第2のノイズレベル、
463 第3のノイズレベル、500 制御装置、
510 キャリア周波数可変部

Claims (21)

  1. 内蔵する開閉手段の開閉により、入力される電力を所望の形態に変換して出力する電力変換装置の制御装置において、
    前記開閉手段を開閉するための制御信号の周波数を時間とともに変化させるスイッチング周波数変更手段を備え、
    前記スイッチング周波数変更手段は、前記制御信号の前記周波数を、第1の周波数帯域f1〜f2(f1<f2)内および第2の周波数帯域f3〜f4(f3<f4)内で周期的に変化させるとともに、第3の周波数帯域f2〜f3(f2<f3)内で所定の傾き(Δf/Δt)を有する直線状に変化させ、
    前記第3の周波数帯域の整数倍の周波数帯域に発生するノイズレベルを、前記傾き(Δf/Δt)によって調整することを特徴とする電力変換装置の制御装置。
  2. 前記第3の周波数帯域における単位時間当たりの前記周波数の変化率(f3−f2)/Δtが最大となるようΔtを小さくすることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置の制御装置。
  3. 前記電力変換装置の近傍にある受信機の受信チャンネルを検出する受信チャンネル検出手段を備え、
    前記スイッチング周波数変更手段は、前記受信チャンネルに基づいて、前記第1の周波数帯域乃至前記第3の周波数帯域を決定することを特徴とする請求項1または2に記載の電力変換装置の制御装置。
  4. 前記スイッチング周波数変更手段は、キャリア周波数可変手段およびキャリア信号発生手段から構成され、
    前記キャリア信号発生手段は、前記キャリア周波数可変手段からの電圧波形に基づいて、前記周波数を有する前記制御信号を生成することを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の電力変換装置の制御装置。
  5. 前記キャリア周波数可変手段は、所定の周期を有し、正負の電圧値からなる波形を出力する第1の発振器と、
    前記第1の発振器の出力波形の周期と等しい周期を有する方形波を出力する第2の発振器と、
    前記第1の発振器の出力波形と前記第2の発振器の出力波形を加算して、前記電圧波形を生成する加算器とを備えることを特徴とする請求項4に記載の電力変換装置の制御装置。
  6. 前記第1の発振器の出力波形は、三角波であることを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置の制御装置。
  7. 前記キャリア周波数可変手段は、所定の周期を有し、正の下限値を備える三角波を出力する第1の周期信号発生器と、
    前記第1の周期信号発生器の三角波の周期と等しい周期を有し、前記第1の周期信号発生器の三角波の上限値より大きい下限値を備える三角波を出力する第2の周期信号発生器と、
    前記第1の周期信号発生器の三角波と前記第2の周期信号発生器の三角波を切り替えて、前記電圧波形を生成する切替手段とを備えることを特徴とする請求項4に記載の電力変換装置の制御装置。
  8. 前記キャリア周波数可変手段は、ディジタル演算制御処理によって、前記電圧波形を生成することを特徴とする請求項4に記載の電力変換装置の制御装置。
  9. 前記スイッチング周波数変更手段は、キャリア周波数可変手段およびキャリア信号発生手段から構成され、
    前記キャリア信号発生手段は、前記キャリア周波数可変手段からの電圧波形に基づいて、前記周波数を有する前記制御信号を生成し、
    前記キャリア周波数可変手段は、所定の周期を有し、正の下限値を備える三角波を出力する第1の周期信号発生器と、
    前記第1の周期信号発生器の三角波の周期と等しい周期を有し、前記第1の周期信号発生器の三角波の上限値より大きい下限値を備える三角波を出力する第2の周期信号発生器と、
    前記第1の周期信号発生器の三角波と前記第2の周期信号発生器の三角波を切り替えて、前記電圧波形を生成する切替手段と、
    前記受信チャンネルに基づいて、前記第1の周期信号発生器の三角波の上限値および下限値と、前記第2の周期信号発生器の上限値および下限値を算出する算出手段を備えることを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置の制御装置。
  10. 前記スイッチング周波数変更手段は、周波数可変マップを記録したキャリア周波数可変手段と、キャリア信号発生手段とから構成され、
    前記キャリア信号発生手段は、前記キャリア周波数可変手段からの電圧波形に基づいて、前記周波数を有する前記制御信号を生成し、
    前記周波数可変マップは、カウンタに対応付けて記録された所定の電圧値を、前記受信チャンネル毎に記録したデータベースであり、
    前記キャリア周波数可変手段は、前記周波数可変マップを用いて、前記受信チャンネルに基づく前記電圧波形を生成することを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置の制御装置。
  11. 前記周波数可変マップは、前記所定の電圧値を前記カウンタ毎にランダムに変化させて記録したデータベースであることを特徴とする請求項10に記載の電力変換装置の制御装置。
  12. 内蔵する開閉手段の開閉により、入力される電力を所望の形態に変換して出力する電力変換装置の制御方法において、
    前記開閉手段を開閉するための制御信号の周波数を時間とともに変化させるスイッチング周波数変更手段により、前記制御信号の前記周波数を、第1の周波数帯域f1〜f2(f1<f2)内および第2の周波数帯域f3〜f4(f3<f4)内で周期的に変化させるとともに、第3の周波数帯域f2〜f3(f2<f3)内で所定の傾き(Δf/Δt)を有する直線状に変化させて、
    前記第3の周波数帯域の整数倍の周波数帯域に発生するノイズレベルを、前記傾き(Δf/Δt)によって調整することを特徴とする電力変換装置の制御方法。
  13. 前記第3の周波数帯域における単位時間当たりの前記周波数の変化率(f3−f2)/Δtが最大となるようΔtを小さくすることを特徴とする請求項12に記載の電力変換装置の制御方法。
  14. 前記スイッチング周波数変更手段により、前記電力変換装置の近傍にある受信機の受信チャンネルに基づいて、前記第1の周波数帯域乃至前記第3の周波数帯域を決定することを特徴とする請求項12または13に記載の電力変換装置の制御方法。
  15. 前記スイッチング周波数変更手段に含まれたキャリア信号発生手段により、前記スイッチング周波数変更手段に含まれた前記キャリア周波数可変手段からの電圧波形に基づいて、前記周波数を有する前記制御信号を生成することを特徴とする請求項12乃至14のいずれかに記載の電力変換装置の制御方法。
  16. 前記キャリア周波数可変手段の第1の発振器により、所定の周期を有し、正負の電圧値からなる三角波を出力し、
    前記キャリア周波数可変手段の第2の発振器により、前記第1の発振器の出力波形の周期と等しい周期を有する方形波を出力し、
    前記キャリア周波数可変手段の加算器により、前記第1の発振器の出力波形と前記第2の発振器の出力波形を加算して、前記電圧波形を生成することを特徴とする請求項15に記載の電力変換装置の制御方法。
  17. 前記キャリア周波数可変手段の第1の周期信号発生器により、所定の周期を有し、正の下限値を備える三角波を出力し、
    前記キャリア周波数可変手段の第2の周期信号発生器により、前記第1の周期信号発生器の三角波の周期と等しい周期を有し、前記第1の周期信号発生器の三角波の上限値より大きい下限値を備える三角波を出力し、
    前記キャリア周波数可変手段の切替手段により、前記第1の周期信号発生器の三角波と前記第2の周期信号発生器の三角波を切り替えて、前記電圧波形を生成することを特徴とする請求項15に記載の電力変換装置の制御方法。
  18. 前記キャリア周波数可変手段により、ディジタル演算制御処理によって、前記電圧波形を生成することを特徴とする請求項15に記載の電力変換装置の制御方法。
  19. 前記スイッチング周波数変更手段に含まれたキャリア信号発生手段により、前記スイッチング周波数変更手段に含まれた前記キャリア周波数可変手段からの電圧波形に基づいて、前記周波数を有する前記制御信号を生成し、
    前記キャリア周波数可変手段の第1の周期信号発生器により、所定の周期を有し、正の下限値を備える三角波を出力し、
    前記キャリア周波数可変手段の第2の周期信号発生器により、前記第1の周期信号発生器の三角波の周期と等しい周期を有し、前記第1の周期信号発生器の三角波の上限値より大きい下限値を備える三角波を出力し、
    前記キャリア周波数可変手段の切替手段により、前記第1の周期信号発生器の三角波と前記第2の周期信号発生器の三角波を切り替えて、前記電圧波形を生成し、
    前記キャリア周波数可変手段の算出手段により、前記受信チャンネルに基づいて、前記第1の周期信号発生器の三角波の上限値および下限値と、前記第2の周期信号発生器の上限値および下限値を算出することを特徴とする請求項14に記載の電力変換装置の制御方法。
  20. 前記スイッチング周波数変更手段に含まれたキャリア信号発生手段により、前記スイッチング周波数変更手段に含まれたキャリア信号発生手段からの前記電圧波形に基づいて、前記周波数を有する前記制御信号を生成し、
    前記キャリア周波数可変手段により、カウンタに対応付けて記録された所定の電圧値を、前記受信チャンネル毎に記録したデータベースである周波数可変マップを用いて、前記受信チャンネルに基づく前記電圧波形を生成することを特徴とする請求項14に記載の電力変換装置の制御方法。
  21. 前記キャリア周波数可変手段により、前記周波数可変マップの前記所定の電圧値を前記カウンタ毎にランダムに変化させて記録することを特徴とする請求項20に記載の電力変換装置の制御方法。

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