JP5194657B2 - 電力変換装置および電力変換方法 - Google Patents

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Description

本発明は、モータ制御などに使用される電力変換装置および電力変換方法に関する。
従来、2つの周波数範囲のそれぞれを繰り返すようにスイッチング周波数を時間変化させた電力変換装置がある(特許文献1参照)。これにより、広帯域にわたるEMIノイズの低減を実現するとともに、一部の特定周波数帯域のレベルを更に低減させている。
特開2006−136138号公報
しかしながら、従来の電力変換装置では、複数の特定周波数帯域、例えば特定周波数帯域Aおよび特定周波数帯域BのEMIノイズを同時に低減しようとする場合、特定周波数帯域Aを低減させているときは、特定周波数帯域BのEMIノイズを低減させることができず、逆に特定周波数帯域BのEMIノイズを低減させているときは、特定周波数帯域AのEMIノイズを低減させることができないといった問題があった。
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、複数の特定周波数帯域のEMIノイズを同時に低減することができる電力変換装置および電力変換方法を提供することを目的とする。
上記目的達成のため、本発明に係る電力変換装置では、出力手段から出力値を出力させるための制御信号を生成する制御信号生成手段に出力される搬送波の周波数を変化させる周波数変化手段は、上記搬送波の周波数の候補値の高調波成分が特定周波数帯域に与える影響度を、上記特定周波数帯域毎および上記候補値毎に算出し、上記影響度に基づいて、上記候補値から上記搬送波の周波数を選択することを特徴としている。
本発明により、複数の特定周波数帯域のEMIノイズを同時に低減することができる。
本発明に係る電力変換装置の一例として、直流電源の出力をPWM変調することにより正弦波状の交流電力をモータに供給するインバータを備えるインバータシステムについて説明する。以下に、本発明の第1乃至第6の実施形態に係るインバータシステムについて、図1乃至図12を参照して説明する。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態となる電力変換装置および当該電力変換装置に用いられる電力変換方法を、図1乃至図4を参照して説明する。
(電力変換装置の構成)
以下、図1を参照して、インバータシステム1の構成と動作について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るインバータシステムの構成を示す図である。電力変換装置であるインバータシステム1は、図1に示すように、出力手段であるPWMインバータ2、三相ブラシレス直流モータ(以下、モータとする。)3を備える。更に、電流センサ4a、4b、4cを含む電流検出部4、演算装置(以下、CPUとする。)を内蔵する制御装置10、電池BおよびコンデンサCを主な構成要素として備える。また、制御装置10は、指令値出力手段である電流指令生成部5、PID制御部6a、6b、6c、搬送波出力手段であるキャリア信号生成部7を備える。更に、制御信号生成手段である比較器8a、8b、8cおよび周波数変化手段であるキャリア周波数生成部9を備える。
上記PWMインバータ2は、6個のスイッチング素子Tu+、Tu−、Tv+、Tv−、Tw+、Tw−を備える。これらのスイッチング素子は、比較器8a、8b、8cの制御に従って電池BおよびコンデンサCから成る直流電源の正極または負極を選択し、選択した電極をモータ3のU相、V相、W相の各電極に接続する。スイッチング素子Tu+、Tu−、Tv+、Tv−、Tw+、Tw−はIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の半導体素子により構成されている。
上記電流センサ4a、4b、4cはそれぞれ、PWMインバータ2からモータ3に供給されるU相、V相、W相の電流値を検出する。上記電流指令生成部5は、電流センサ4a、4b、4cの電流検出値が正弦波状の交流電流に変換されるように、正弦波状の電流指令値を生成する。上記PID制御部6a、6b、6cは、電流センサ4a、4b、4cの電流検出値が、電流指令生成部5が生成した電流指令値に従うように、電流センサ4a、4b、4cの電流検出値をPID制御する。
また、キャリア周波数生成部9は、キャリア信号生成部7で生成された搬送波であるキャリア信号の周波数(以下、キャリア周波数とする。)fc(後述する図2参照)を変化させる。そして、キャリア信号生成部7は、搬送波の周波数であるキャリア周波数fcを有する三角波状のキャリア信号を比較器8a、8b、8cに出力する。
上記比較器8a、8b、8cは、PID制御部6a、6b、6cの出力値と三角波状のキャリア信号の大小関係を比較する。そして、その大小関係に応じてPWMインバータ2のスイッチング素子Tu+、Tu−、Tv+、Tv−、Tw+、Tw−のオン/オフを制御する信号をPWMインバータ2に入力する。U相のスイッチング素子Tu+、Tu−の制御を例として比較器8aの動作を具体的に説明する。比較器8aは、PID制御部6aの出力値が三角波状のキャリア信号よりも大きい場合、Tu+、Tu−をそれぞれオン状態およびオフ状態に制御することにより正の電圧をモータ3のU相に印加する。逆にPID制御部の出力値6aが三角波状のキャリア信号よりも小さい場合には、Tu+、Tu−をそれぞれオフ状態およびオン状態に制御することにより、負の電圧をモータ3のU相に印加する。
(キャリア周波数fcの時間変化)
ここで、本発明の第1の実施形態に係るキャリア周波数fcの時間変化について、説明する。図2は、図1に示すキャリア周波数生成部9によるキャリア周波数fcの時間変化を示す図である。第1の実施形態に係る制御装置10の制御は、マイクロコンピュータ等のCPUによって行われる。したがって、キャリア周波数fcを時間変化させる場合、キャリア周波数fcは連続的に変化するのではなく、離散的な値で変化する。例えば、キャリア周波数fcを三角波状に変化させる場合、キャリア周波数fcは図2に示されるように変化することになる。キャリア信号生成部7で生成されたキャリア信号の周期は、CPUのクロック周期をΔtとすると、Δtの整数倍になる。キャリア周波数fcは、キャリア信号の周期の逆数になる。
また、キャリア周波数fcとして使用可能な範囲が与えられる場合がある。上記の範囲は、システム要件(例えば、PWMインバータ2のスイッチング素子Tu+、Tu−、Tv+、Tv−、Tw+、Tw−の発熱の抑制、音響ノイズの発生の抑制等)による。ここで、上記の範囲の使用可能な最低周波数をfcminと、使用可能な最高周波数をfcmaxとする。上記より、キャリア周波数fcは、Δtの整数倍の逆数で、かつ、最低周波数fcmin以上最高周波数fcmax以下の値とする必要がある。そこで、第1の実施形態では、Δtの整数倍の逆数で、かつ、最低周波数fcmin以上最高周波数fcmax以下の条件を満たすキャリア周波数fcの候補値fcj(j=1、2、・・)を予め決定している。例えば、候補値fcjとして、10個の値fc1、・・、fc10(図4参照)を決定する。そして、後述するように、キャリア周波数fcの候補値fcjの中から、キャリア周波数fcの離散的な値を選択している。
次に、キャリア周波数fcを時間変化させた場合に観測されるEMIノイズスペクトルについて説明する。キャリア周波数fcを時間変化させた場合のEMIノイズスペクトルは、その時に用いる離散的なキャリア周波数fcの各値で一定とした場合の各EMIノイズスペクトルを平均したものとほぼ一致する。また、キャリア周波数fcを一定とした場合のEMIノイズは、キャリア周波数fcのn倍(n=1、2、・・)の周波数、すなわち、n次高調波n×fcでピークを示す。そして、EMIノイズレベルを低減したい特定周波数帯域fchの最低周波数fchmin〜最高周波数fchmaxの間に、n次高調波のスペクトルが入らないようにして、特定周波数帯域fchのEMIノイズを低減している。
図3は図1に示すインバータシステム1により実現されるEMIノイズスペクトルを示す図、図4は図1に示すキャリア周波数生成部9によるキャリア周波数fcの離散的な値の選択方法を示す図である。図3および図4に示すように、EMIノイズレベルを低減したい特定周波数帯域fchi(i=1、2、・・)が複数ある場合を考える。例えば、特定周波数帯域fchiが5個あるとする。5個の特定周波数帯域fchiを、fch1、・・、fch5とする。特定周波数帯域fch1は、最低周波数fch1min〜最高周波数fch1maxの周波数帯域である。同様に、特定周波数帯域fch2は、最低周波数fch2min〜最高周波数fch2maxの周波数帯域である。また、特定周波数帯域fc3、fc4、fc5は、最低周波数fch3min〜最高周波数fch3max、最低周波数fch4min〜最高周波数fch4max、最低周波数fch5min〜最高周波数fch5maxの周波数帯域である。
複数の特定周波数帯域fchiの一の特定周波数帯域をfchb(例えば、fch4)とする。上述したように、一の特定周波数帯域fchbの最低周波数fchbmin〜最高周波数fchbmaxの間に、n次高調波n×fcのスペクトルが入らなければ、一の特定周波数帯域fchbのEMIノイズレベルを低減できる。そうすると、複数の特定周波数帯域fchiに、キャリア周波数fcのn次高調波n×fcのスペクトルが入らなければ、複数の特定周波数帯域fchiのEMIノイズを同時に低減できることになる。そこで、第1の実施形態では、複数の特定周波数帯域fchiにキャリア周波数fcのn次高調波n×fcのスペクトルが入らないように、上記候補値fcjからキャリア周波数fcの離散的な値を選択している。
次に、第1の実施形態に係るインバータシステム1の電力変換方法であるキャリア周波数fcの離散的な値の選択方法について説明する。第1の実施形態では、キャリア周波数生成部9が上記候補値fcjからキャリア周波数fcの離散的な値を選択している。キャリア周波数生成部9は、キャリア周波数fcの候補値fcjのn次高調波n×fcjのスペクトルが特定周波数帯域fchiに与える影響度Eij(i=1、2、・・、j=1、2、・・)を算出する。具体的には、キャリア周波数fcの各候補値fc1、・・、fc10のn次高調波n×fc1、・・、n×fc10のスペクトルが特定周波数帯域fch1、・・、fch5に与える影響度Eijを算出している。影響度Eijは、図4に示したように、特定周波数帯域fchi毎およびキャリア周波数fcの候補値fcj毎に算出される。なお、影響度E11は、候補値fc1のn次高調波n×fc1のスペクトルが特定周波数fch1に与える影響度であり、影響度E48は、候補値fc8のn次高調波n×fc8のスペクトルが特定周波数fch4に与える影響度である。そして、キャリア周波数生成部9は、影響度Eijに基づいて、候補値fc1、・・、fc10からキャリア周波数fcの離散的な値を選択する。
キャリア周波数fcの候補値fcjの一の候補値をfca(例えば、fc6)とする。キャリア周波数生成部9では、一の候補値fcaのn次高調波n×fcaのスペクトルが、一の特定周波数帯域fchbの最低周波数fchbmin〜最高周波数fchbmaxの間に入らない場合、影響度Ebaを一定値q=0とする。そして、一の候補値fcaのn次高調波n×fcaのスペクトルが複数の特定周波数帯域fchiに与える影響度Eiaが全て一定値q=0となった場合の一の候補値fcaをキャリア周波数fcの離散的な値として選択する。同様にして、候補値fcjからキャリア周波数fcの離散的な値を選択する。
図4では、一の候補値fcaのn次高調波n×fcaのスペクトルが、一の特定周波数帯域fchbの最低周波数fchbmin〜最高周波数fchbmaxの間に入らない場合、“×”と表している。入る場合、“○”と表している。すなわち、図4における“×”は、影響度Ebaが一定値q=0であることを示す。そして、一の候補値fcaのn次高調波n×fcaのスペクトルが複数の特定周波数帯域fchiに入らない場合、すなわち、図4における“×”になった場合の一の候補値fcaをキャリア周波数fcの離散的な値として選択している。
具体的には、候補値fc1のn次高調波n×fc1のスペクトルが複数の特定周波数帯域fchiに入るか否か判別する。入る場合“○”と、入らない場合“×”とする。図4に示したように、候補値fc1のn次高調波n×fc1のスペクトルは、特定周波数帯域fch1、fch2、fch4、fch5に入らないが、特定周波数帯域fch3に入る。よって、候補値fc1はキャリア周波数fcの離散的な値として選択しない。一方、候補値fc3のn次高調波n×fc3のスペクトルは、特定周波数帯域fch1、・・、fch5のいずれにも入らない。よって、候補値fc3をキャリア周波数fcの離散的な値として選択する。同様に、候補値fc7、fc10もキャリア周波数fcの離散的な値として選択する。従って、候補値fc3、fc7、fc10の3個の値を用いて、キャリア周波数fcを変化させれば、複数の特定周波数帯域fch1、・・fch5のEMIノイズレベルを低減させることができる。なお、図4の表は、図示しない記憶部に記憶されている。
以上より、第1の実施形態に係るインバータシステム1では、指令値を出力する電流指令生成部5と、キャリア信号を出力するキャリア信号生成部7と、キャリア周波数fcを変化させるキャリア周波数生成部9とを備える。また、上記指令値とキャリア信号とを比較し、該比較結果に応じた制御信号を生成する比較器8a、8b、8cと、上記制御信号に基づいた出力値を出力するPWMインバータ2とを備える。そして、キャリア周波数生成部9は、キャリア周波数fcの候補値fcjのn次高調波成分が、特定周波数帯域fchiに与える影響度Eijを、特定周波数帯域毎および候補値毎に算出する。そして、影響度Eijに基づいて、候補値fcjからキャリア周波数fcの離散的な値を選択している。更に、キャリア周波数生成部9は、一の候補値fcaのn次高調波成分が一の特定周波数帯域fchbに入らない場合の影響度Ebaを一定値q=0とする。そして、一の候補値fcaにおける全ての影響度Eiaが一定値q=0となった場合の一の候補値fcaのみを選択している。これから、複数の特定周波数帯域fchiのEMIノイズを同時に低減することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態に係るインバータシステム200について、第1の実施形態に係るインバータシステム1と異なる点を中心に図5乃至図7を参照して説明する。また、第2の実施形態に係るインバータシステム200について、第1の実施形態に係るインバータシステム1と同様の構造には同じ番号を付し、説明を省略する。
図5は、本発明の第2の実施形態に係るインバータシステム200の構成を示す図である。図5に示す電力変換制御装置であるインバータシステム200の構成は、第1の実施形態に係るインバータシステム1とほとんど同じである。第2の実施形態に係るインバータシステム200が、第1の実施形態と相違する点は、制御装置20が、キャリア周波数生成部9の代わりに、周波数変化手段であるキャリア周波数生成部21を備えていることだけである。
図6は、図5に示すキャリア周波数生成部21によるキャリア周波数fcの離散的な値の選択方法を示す図である。第2の実施形態に係るキャリア周波数生成部21も、第1の実施形態と同様に、キャリア周波数fcの候補値fcjのn次高調波n×fcjのスペクトルが特定周波数帯域fchiに与える影響度Eijを算出する。具体的には、キャリア周波数fcの各候補値fc1、・・、fc10のn次高調波n×fc1、・・、n×fc10のスペクトルが特定周波数帯域fch1、・・、fch5に与える影響度Eijを算出している。そして、一の候補値fcaのn次高調波n×fcaのスペクトルが全ての特定周波数帯域fchiに与える影響度Eiaの和を算出する。当該影響度Eiaの和が小さい順に優先順位をつける。このようにして、図6に示した表を完成させる。なお、図6の表は、図示しない記憶部に記憶されている。
第1の実施形態では、システム要件で決まるキャリア周波数fcとして使用可能な範囲やCPUのクロック周期等の条件によっては、キャリア周波数fcが存在しない、または、キャリア周波数fcの値の個数が足りない場合がある。すなわち、複数の特定周波数帯域fchiの全てに、キャリア周波数fcの候補値fcjのn次高調波スペクトルが入らないような候補値fcjが存在しない、または、存在してもキャリア周波数fcの値の個数が足りない場合である。上記のように、キャリア周波数fcを時間変化させた場合のEMIノイズスペクトルは、その時に用いる離散的なキャリア周波数fcの各値で一定とした場合の各EMIノイズスペクトルを平均したものとほぼ一致する。また、キャリア周波数fcを一定とした場合のEMIノイズは、キャリア周波数fcのn次高調波n×fcでピークを示す。そうすると、キャリア周波数fcの値の個数が少ない場合、EMIノイズは大きな凹凸形状を示すことになる。また、キャリア周波数fcを時間変化させた場合のEMIノイズのエネルギの合計は、キャリア周波数fcを一定とした場合のEMIノイズのエネルギと同一であると考えられる。これは、EMIノイズの発生要因であるスイッチングの回数の時間平均で同一となることから、理解できる。従って、キャリア周波数fcを時間変化させる場合に用いるキャリア周波数fcの値の個数が少ないほど、EMIノイズにおいて凹凸が大きくなり、EMIノイズのピークレベルは高くなる傾向となる。
複数の特定周波数帯域fchiで局所的にEMIノイズを低減するだけでなく、その他の周波数帯域においても、広帯域にEMIノイズを低減することが望まれている。複数の特定周波数帯域fchi以外のノイズレベルを低減するためには、EMIノイズを平坦にすることが望まれ、そのためにはキャリア周波数fcを時間変化させる場合のキャリア周波数fcの値の個数がある程度以上必要となる。そこで、第2の実施形態では、上記のように、キャリア周波数fcの候補値fcjが存在しない、または、キャリア周波数fcの値の個数が足りない場合、キャリア周波数fcの値の個数を確保することを優先する。すなわち、複数の特定周波数帯域fchiに、キャリア周波数fcの候補値fcjのn次高調波n×fcjのスペクトルが入ることを許容する。ただし、キャリア周波数fcの候補値fcjのn次高調波n×fcjのスペクトルが特定周波数帯域fchiに与える影響度Eijが小さくなるように、候補値fcjからキャリア周波数fcの離散的な値を選択する。具体的には、例えば、キャリア周波数fcの値の個数が5個必要な場合、キャリア周波数生成部21は、図6に示した表から優先順位の高い順に、候補値fcjからキャリア周波数fcの離散的な値を選択する。すなわち、候補値fc1、fc3、fc4、fc7、fc10を選択する。図6に示したように、候補値fc1のn次高調波n×fc1のスペクトルは、特定周波数帯域fch3に入るものの、影響度E31は0.1と小さい。これから、特定周波数帯域fch3に、キャリア周波数fcの候補値fc1のn次高調波n×fc1のスペクトルが入ることを許容する。また、候補値fc4のn次高調波n×fc4のスペクトルは、特定周波数帯域fch1に入るものの、影響度E14は0.2と小さい。同様に、特定周波数帯域fch1に、キャリア周波数fcの候補値fc4のn次高調波n×fc4のスペクトルが入ることを許容する。これにより、キャリア周波数fcの値の個数を確保できるので、複数の特定周波数帯域fchiのEMIノイズを同時に低減しつつ、複数の特定周波数帯域fchi以外の周波数帯域のEMIノイズを低減することができる。
次に、第2の実施形態に係るキャリア周波数生成部21による影響度Eijの算出方法を説明する。図7は、図6に示す影響度Ebaの算出方法を説明する図である。第2の実施形態では、影響度Ebaは、一の特定周波数帯域fchbの中心周波数をfcsとすると、下記に示す式(以下、式(1)とする。)から算出される。
ba=0
(但し、n×fca<fchbminまたはfchbmax<n×fca)
ba=1−2|n×fca−fcs|/(fchbmax−fchbmin) (但し、fchbmin≦n×fca≦fchbmax)
これから、一の候補値fcaのn次高調波n×fcaのスペクトルが、一の特定周波数帯域fchbの中心周波数fcsに近い程、影響度Ebaが大きくなり、中心周波数fcsから遠い程、影響度Ebaが小さくなる。すなわち、一の候補値fcaのn次高調波n×fcaのスペクトルが、中心周波数fcsに位置する場合、影響度Ebaは1となる。一方、一の候補値fcaのn次高調波n×fcaのスペクトルが、一の特定周波数帯域fchbの端、すなわち、最低周波数fchbminまたは最高周波数fchbmaxに位置する場合、影響度Ebaは0となる。また、一の候補値fcaのn次高調波n×fcaのスペクトルが一の特定周波数帯域fchbに入らない場合も、第1の実施形態と同様に、影響度Ebaは0となる。このようにして、影響度Eba(Eij)を算出することができる。
以上より、キャリア周波数生成部21は、一の候補値fcaにおける全ての影響度Eiaの和を算出し、影響度Eiaの和に基づいて順位付けされた順に、候補値fcjからキャリア周波数fcの離散的な値を選択している。また、影響度Ebaは、一の特定周波数帯域fchbの最高周波数fchbmaxと、最低周波数fchbminと、中心周波数fcsと、任意の整数nと、一の候補値fcaのn次高調波n×fcaから、下記ように算出される。
ba=0
(但し、n×fca<fchbminまたはfchbmax<n×fca)
ba=1−2|n×fca−fcs|/(fchbmax−fchbmin) (但し、fchbmin≦n×fca≦fchbmax)
上記の式により、一の候補値fcaのn次高調波n×fcaのスペクトルが、一の特定周波数帯域fchbの中心周波数fcsから遠い程、影響度Ebaが小さくなる。また、上記のように、キャリア周波数fcの値の個数が足りない場合、影響度Eiaの和に基づいて順位付けされた順に、候補値fcjからキャリア周波数fcの離散的な値を選択する。これから、一の候補値fcaのn次高調波n×fcaのスペクトルが、一の特定周波数帯域fchbに入る場合でも、n次高調波n×fcaは中心周波数fcsから遠くなる。よって、キャリア周波数fcの値の個数が足りず、キャリア周波数fcの値の個数を確保した場合でも、複数の特定周波数帯域fchi内で発生したEMIノイズによる影響を、可能な範囲で最も抑制することが可能となる。また、キャリア周波数fcの値の個数を確保しつつ、キャリア周波数fcの候補値fcjのn次高調波n×fcjのスペクトルが特定周波数帯域fchiに与える影響度Eijを小さくできる。よって、複数の特定周波数帯域fchiのEMIノイズを同時に低減しつつ、複数の特定周波数帯域fchi以外の周波数帯域のEMIノイズも低減することができる。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態に係る電力変換装置であるインバータシステムについて、第2の実施形態に係るインバータシステム200と異なる点を中心に図8を参照して説明する。また、第3の実施形態に係るインバータシステムについて、第2の実施形態に係るインバータシステム200と同様の構造には同じ番号を付し、説明を省略する。
図8は、本発明の第3の実施形態に係る影響度Eijの算出方法に関する人間の聴覚特性(ラウドネス曲線)を説明する図である。第3の実施形態に係るインバータシステムの構成は、第2の実施形態に係るインバータシステム200とほとんど同じである。第3の実施形態に係るインバータシステムが、第2の実施形態と相違する点は、一の特定周波数帯域fchbに入るn次高調波n×fcaと中心周波数fcsとの差の絶対値を、ラウドネス曲線を考慮して、算出することだけである。
第3の実施形態では、EMIノイズレベルを低減したい一の特定周波数帯域fchbが、例えばAMラジオ放送の1チャンネルのチャンネル周波数帯域であるとする。すると、一の特定周波数帯域fchbの中心周波数fcsは、AMラジオ放送の搬送波周波数となる。また、一の特定周波数帯域fchbの帯域幅fchbmin〜fchbmaxは、AMラジオ放送の占有帯域幅となる。なお、AMラジオ放送は複数のチャンネルを有している。上記の場合、一の特定周波数帯域fchbの中心周波数fcsと一の候補値fcaのn次高調波n×fcaの差の周波数のノイズが、ラジオ放送の音声に混入して聴こえることになる。そこで、第3の実施形態では、図8に示す人間の聴覚の感度の周波数特性(ラウドネス曲線)を考慮して、キャリア周波数fcの候補値fcjのn次高調波n×fcjのスペクトルが一の特定周波数帯域fchbに入ることを許容している。具体的には、一の特定周波数帯域fchbに入るn次高調波n×fcaと中心周波数fcsとの差の絶対値を、人間の聴覚の感度の周波数特性における感度の良さにより算出する。なお、人間の聴覚の感度の周波数特性とは、音の周波数と聴こえやすさの相関を示す特性である。
以下、ラウドネス曲線について説明する。図8のラウドネス曲線は、多数の人からの測定の平均値をもとにして作成されていて、横軸に周波数(Hz)、縦軸に音圧レベル(dB)が取ってある。同一の曲線上の音はすべて等しい大きさを有し、各曲線に記されたphonの値は、1000Hzにおける音圧レベル(dB)の値と合致するようになっている。例えば、50phonと記された曲線を見ると、横軸の1000Hzのところでは、縦軸の音圧レベルの値が、phonの値の50と同じ50(dB)である。しかし、当該曲線の100Hzのところでは、音圧レベルは約60dBである。これは、50dBで1000Hzの純音は、60dBで100Hzの純音と等しい大きさに聞こえるということを意味している。これらの曲線群をよく見ると、音圧レベルが大きいほど周波数特性は平坦である。小さい音圧レベルでは、低周波数において曲線が上がっていて、低周波数になる程、耳の感覚が鈍くなっていることがわかる。更に、人間の聴覚が4kHzあたりでもっとも鋭いことがわかる。
以上より、第3の実施形態では、一の特定周波数帯域fchbの中心周波数fcsは、一のラジオ放送波の搬送波周波数であり、一の特定周波数帯域fchbの帯域幅は、一のラジオ放送波の占有帯域幅である。また、一の特定周波数帯域fchbに入るn次高調波n×fcaと中心周波数fcsとの差の絶対値が、人間の聴覚の感度の周波数特性における感度の良さより算出される。これから、第2の実施形態と同様の効果を取得できる。また、キャリア周波数fcの値の個数が足りず、キャリア周波数fcの値の個数を確保した場合でも、チャンネル周波数帯域内で発生したEMIノイズによるラジオ放送の聴取へ与える影響を抑制することが可能となる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態に係る電力変換装置であるインバータシステム400について、第1の実施形態に係るインバータシステム1と異なる点を中心に図9乃至図10を参照して説明する。また、第4の実施形態に係るインバータシステム400について、第1の実施形態に係るインバータシステム1と同様の構造には同じ番号を付し、説明を省略する。
図9は、本発明の第4の実施形態に係るインバータシステム400の構成を示す図である。第4の実施形態に係るインバータシステム400の構成は、第1の実施形態に係るインバータシステム1とほとんど同じである。第4の実施形態に係るインバータシステム400が、第1の実施形態と相違する点は、制御装置40が、EMI抑制帯域決定部41およびキャリア周波数生成部42を備えていることだけである。
図10は、図9に示すEMI抑制帯域決定部41の構成を示す図である。図10に示すように、EMI抑制帯域決定手段であるEMI抑制帯域決定部41は、位置情報検出手段である現在位置検出部411およびマップである受信可能チャンネルマップ412を含む。ここで、現在位置検出部411は、インバータシステム400の現在位置情報を検出している。受信可能チャンネルマップ412は、現在位置において受信可能なチャンネル周波数情報を予め記憶したマップである。EMI抑制帯域決定部41は、現在位置検出部411が検出した現在位置情報に基づいて、現在位置で受信可能なチャンネル周波数情報を、受信可能チャンネルマップ412から取得する。更に、EMI抑制帯域決定部41は、上記チャンネル周波数情報に基づいて、複数の特定周波数帯域fchiを決定し、キャリア周波数生成部42に出力する。周波数変化手段であるキャリア周波数生成部42は、EMI抑制帯域決定部41で決定された複数の特定周波数帯域fchiに基づいて、第1の実施形態と同様に、候補値fcjからキャリア周波数fcの離散的な値を選択する。
以下、具体的に説明する。例えば、第4の実施形態に係るインバータシステム400が車載された電気自動車を考える。電気自動車には、車載ラジオ受信器が備えられている。そのため、インバータシステム400から発生されるEMIノイズの影響を受けて、車載ラジオ受信器が聴取できなくならないようにする。すなわち、インバータシステム400のEMI抑制帯域決定部41は、現在位置を検出する現在位置検出部411と、当該現在位置において受信可能なチャンネル周波数情報を予め記憶したマップである受信可能チャンネルマップ412を備える。ここで、チャンネル周波数情報は、例えば、現在位置が日本の首都圏であれば、NHK第一594kHz、NHK第二693kHz、TBS954kHz、文化放送1134kHzである。更に、ニッポン放送1242kHz、ラジオ日本1422kHz、交通情報1620kHzである。
そして、上記チャンネル周波数情報に基づいて、EMI抑制帯域決定部41は、複数の特定周波数帯域fchiを決定する。例えば、上記チャンネル周波数情報に含まれた各チャンネルの各チャンネル帯域を複数の特定周波数帯域fchiとする。EMI抑制帯域決定部41は、複数の特定周波数帯域fchiをキャリア周波数生成部42に出力する。キャリア周波数生成部42は、第1の実施形態と同様に、候補値fcjからキャリア周波数fcの離散的な値を選択する。これから、車載ラジオ受信器が受信しているチャンネルをリアルタイムに検出する必要がない。また、受信しているチャンネル周波数情報を出力する機能を有するような特殊な車載ラジオ受信器でなくても、車載ラジオ受信器による聴取の障害を抑制することが可能となる。
以上より、第4の実施形態に係るインバータシステム400の制御装置40は、複数の特定周波数帯域fchiを決定するEMI抑制帯域決定部41を有する。更に、EMI抑制帯域決定部41は、インバータシステム400の現在位置情報を検出する現在位置検出部411と、上記現在位置において受信可能なチャンネル周波数情報の受信可能チャンネルマップ412とを有する。EMI抑制帯域決定部41は、現在位置検出部411が検出した現在位置情報に基づいて、現在位置で受信可能なチャンネル周波数情報を、受信可能チャンネルマップ412から取得する。更に、EMI抑制帯域決定部41は、上記チャンネル周波数情報に基づいて、複数の特定周波数帯域fchiを決定し、キャリア周波数生成部42に出力する。キャリア周波数生成部42は、第1の実施形態と同様に、候補値fcjからキャリア周波数fcの離散的な値を選択する。これから、第1の実施形態と同様の効果を取得できる。更に、受信機がその時に受信している周波数情報を検出する必要がないため、当該周波数情報を出力する機能を持つ特殊な受信機を必要としない。
(第5の実施形態)
次に、第5の実施形態に係る電力変換装置であるインバータシステムについて、第4の実施形態に係るインバータシステム400と異なる点を中心に図11を参照して説明する。また、第5の実施形態に係るインバータシステムについて、第4の実施形態に係るインバータシステム400と同様の構造には同じ番号を付し、説明を省略する。
図11は、本発明の第5の実施形態に係るEMI抑制帯域決定部51の構成を示す図である。第5の実施形態に係るインバータシステムの構成は、第4の実施形態に係るインバータシステム400とほとんど同じである。第5の実施形態に係るインバータシステムが、第4の実施形態と相違する点は、EMI抑制帯域決定部41の代わりに、EMI抑制帯域決定手段であるEMI抑制帯域決定部51を備えていることだけである。更に、第5の実施形態では、インバータシステムの近傍に、受信器である受信装置53が配置されている。ここで、受信装置53は、受信装置53が受信するチャンネルを選択させるための選択手段である選択部531と、選択部531により選択される複数の受信チャンネルに対応した周波数情報を記憶したメモリ532とを備えている。
一方、EMI抑制帯域決定部51は、メモリ532の周波数情報を検出するチャンネルメモリ検出手段であるチャンネルメモリ検出部511を有する。EMI抑制帯域決定部51は、チャンネルメモリ検出部511で検出された周波数情報に基づいて、複数の特定周波数帯域fchiを決定する。キャリア周波数生成部42は、EMI抑制帯域決定部51で決定された複数の特定周波数帯域fchiに基づいて、第1の実施形態と同様に、候補値fcjからキャリア周波数fcの離散的な値を選択する。
図11では、受信装置53が受信するチャンネルをボタンを押す等して容易に選択できるように、複数の受信チャンネルをメモリ532に記憶すること、且つメモリ532に記憶している周波数情報を出力できる場合を想定している。例えば、AMラジオ放送とFMラジオ放送を切替える場合などである。この場合、メモリ532に記憶されている周波数情報をチャンネルメモリ検出部511により検出し、その複数のチャンネル帯域のEMIレベルを低減するようなキャリア周波数fcの値を使ってキャリア周波数fcを変化させる。このような構成とすることで、リアルタイムで受信チャンネルを検出する必要がなくなる。
以上より、インバータシステムの近傍に配置された受信装置53は、受信装置53が受信するチャンネルを選択させるための選択部531を備える。更に、選択部531により選択される複数の受信チャンネルに対応した周波数情報を記憶したメモリ532を備える。また、EMI抑制帯域決定部51は、メモリ532の周波数情報を検出するチャンネルメモリ検出部511を有する。EMI抑制帯域決定部51は、チャンネルメモリ検出部511で検出された周波数情報に基づいて、複数の特定周波数帯域fchiを決定する。キャリア周波数生成部42は、EMI抑制帯域決定部51で決定された複数の特定周波数帯域fchiに基づいて、第1の実施形態と同様に、候補値fcjからキャリア周波数fcの離散的な値を選択する。これから、第1の実施形態と同様の効果を取得できる。更に、受信装置53が受信するチャンネルを切り替えた場合にも、切り替えた後のチャンネルの周波数情報をチャンネルメモリ検出部511は自動的に検出できる。これから、リアルタイムで受信チャンネルを検出する必要がなくなる。
(第6の実施形態)
次に、第6の実施形態に係る電力変換装置であるインバータシステムについて、第4の実施形態に係るインバータシステム400と異なる点を中心に図12を参照して説明する。また、第6の実施形態に係るインバータシステムについて、第4の実施形態に係るインバータシステム400と同様の構造には同じ番号を付し、説明を省略する。
図12は、本発明の第6の実施形態に係るEMI抑制帯域決定部61の構成を示す図である。第6の実施形態に係るインバータシステムの構成は、第4の実施形態に係るインバータシステム400とほとんど同じである。第6の実施形態に係るインバータシステムが、第4の実施形態と相違する点は、EMI抑制帯域決定部41の代わりにEMI抑制帯域決定部61を、キャリア周波数生成部42の代わりにキャリア周波数生成部62を備えていることである。ここで、EMI抑制帯域決定手段であるEMI抑制帯域決定部61は、可変特定周波数帯域を検出する可変EMI抑制帯域検出手段である可変EMI抑制帯域情報検出部611を有する。また、固定特定周波数帯域を検出する固定EMI抑制帯域検出手段である固定EMI抑制帯域情報検出部612を有する。更に、可変特定周波数帯域と固定特定周波数帯域を加算して、複数の特定周波数帯域fchiとして、キャリア周波数生成部62に出力する加算器613を有している。
第6の実施形態では、複数の特定周波数帯域fchiが、可変特定周波数帯域と固定特定周波数帯域からなる。可変特定周波数帯域とは、ラジオのチャンネル帯域のように、車両の現在位置などにより聴取可能なチャンネルが変化することで、変化する特定周波数帯域である。一方、固定特定周波数帯域とは、EMIノイズを低減したい特定周波数帯域が変化しない特定周波数帯域である。例えば、車両内部で行われている通信周波数(例えばキーレスエントリで使われている通信周波数)を含む特定周波数帯域である。また、固有の周波数のEMIノイズにより誤動作するシステムが車両内にある場合、上記固有の周波数を含む特定周波数帯域も、固定特定周波数帯域である。具体的には、複数の特定周波数帯域fchiは、車両の現在位置などにより聴取可能なラジオ放送の1チャンネルのチャンネル周波数帯域と、車両内部で行われている通信周波数を含む特定周波数帯域とからなる場合を想定している。
また、周波数変化手段であるキャリア周波数生成部62は、キャリア周波数生成部42とほとんど同じ機能を持つ。そのため、キャリア周波数生成部62は、EMI抑制帯域決定部61で決定された複数の特定周波数帯域fchiに基づいて、第1の実施形態と同様に、候補値fcjからキャリア周波数fcの離散的な値を選択する。なお、図4相当の表は、図示しない記憶部に記憶されている。複数の特定周波数帯域fchiのうちの一部が固定特定周波数帯域である場合、予め、キャリア周波数fcとして選択可能な候補値fcjが限定される。そこで、キャリア周波数生成部62では、EMI抑制帯域決定部61で決定された複数の特定周波数帯域fchiと図4相当の表に示された特定周波数帯域を比較し、可変特定周波数帯域を検出する。可変特定周波数帯域に対してのみ影響度を算出し、図4相当の表を完成させる。図4相当の表に基づいて、候補値fcjからキャリア周波数fcの離散的な値を選択する。このようにすることで、可変特定周波数帯域が変化しても、可変特定周波数帯域に対してのみ影響度を算出し、キャリア周波数fcの離散的な値を選択できるので、影響度の算出にかかる負荷を低減することができる。
以上より,第6の実施形態では、複数の特定周波数帯域fcjは、車両の現在位置により周波数帯域が変化する可変特定周波数帯域と、車両内部で通信用に使用される固定特定周波数帯域とからなる。また、EMI抑制帯域決定部61は、可変特定周波数帯域を検出する可変EMI抑制帯域情報検出部611と、固定特定周波数帯域を検出する固定EMI抑制帯域情報検出部612とを有する。これから、可変特定周波数帯域と固定特定周波数帯域の両方について、EMIノイズを同時に低減することができる。
なお、以上に述べた実施形態は、本発明の実施の一例であり、本発明の範囲はこれらに限定されるものでなく、特許請求の範囲に記載した範囲内で、他の様々な実施形態に適用可能である。例えば、第1乃至第6の実施形態では、インバータシステム1、200、400について本発明を適用したが、特にこれに限定されるものでない。例えば、従来技術のようなHブリッジのスイッチの構成で負荷を駆動する回路にも適用可能である。図13に示す、スイッチの開閉により負荷を駆動するローサイドスイッチの構成や、図14に示す、元の電源の直流電圧を別の直流電圧に変換して負荷を駆動するDC/DCコンバータの構成等にも適用可能である。すなわち、スイッチを開閉することで、スイッチング周波数およびスイッチング周波数のn次高調波でEMIノイズを発生する構成について適用できる。
また、第1乃至第6の実施形態では、キャリア周波数fcに起因するEMIノイズレベルを低減させているが、特にこれに限定されるものでなく、CPUのクロック周波数に起因するEMIノイズレベルを低減させることもできる。すなわち、CPUのクロックなどに代表されるパルス信号発生装置において、クロック周波数を変化させる場合に、本発明に基づいて周波数を選択し、変化させることで、同様の効果が実現できる。図15は、クロック周波数変化を実現する制御ブロック図を示す図である。EMI抑制帯域決定部71は、EMIノイズレベルを低減したい複数の特定周波数帯域fchiを決定する。可変クロック周波数決定部721は、複数の特定周波数帯域fchiのEMIノイズレベルを低減させるために用いる可変クロック周波数の値を決定する。クロック周波数・電圧変換部722は、可変クロック周波数の変化に相当する電圧信号を生成する。VCO(電圧周波数変換器)723は、上記電圧信号に基づいて、電圧信号に相当する周波数変化のクロック信号を発生させる。
また、第1乃至第6の実施形態では、キャリア周波数fcの時間変化を三角波状に変化させているが、特にこれに限定されるものでなく、他の形状でも良い。例えば、図15に示す正弦波状変化、図16に示す鋸波状変化、図17に示す周期変化をはじめ、さまざまな形状を適用できる。また、上述したスイッチング周波数やクロック周波数の変化も同様に、さまざまな形状を適用できる。
また、第1乃至第6の実施形態では、複数の特定周波数帯域fchiとして、5個の特定周波数帯域fch1、・・、fch5を示しているが、特にこれに限定されるものでなく、何個でも良い。同様に、キャリア周波数fcの候補値fcjとして、10個の値fc1、・・、fc10を示しているが、特にこれに限定されるものでなく、何個でも良い。
また、第1乃至第6の実施形態では、候補値fcjを予め決定しているが、特にこれに限定されるものでなく、ランダムに決定しても良い。
また、第4乃至第6の実施形態では、第1の実施形態に係るキャリア周波数fcの離散的な値の選択方法を適用しているが、特にこれに限定されるものでない。第2または第3の実施形態に係るキャリア周波数fcの離散的な値の選択方法も適用可能である。
また、第1、第4乃至第6の実施形態では、候補値fcjの一の候補値fcaのn次高調波n×fcaのスペクトルが、一の特定周波数帯域fchbに入らない場合、影響度Eba=一定値q=0を算出しているが、特にこれに限定されるものでない。n次高調波n×fcaのスペクトルが、一の特定周波数帯域fchbに入るか否か判別し、図4相当の表を完成できれば、影響度Eij(Eba)を算出しなくても良い。更に、第1、第4乃至第6の実施形態では、一定値q=0としているが、特にこれに限定されるものでなく、一定値であれば、いくつでも良い。
また、第1の実施形態では、影響度Eiaが一定値q=0となった場合の候補値fc3、fc7、fc10の全てをキャリア周波数fcの離散的な値として選択しているが、特にこれに限定されるものでない。しかし、キャリア周波数fcの値の個数が多いほど、複数の特定周波数帯域fchi以外の周波数帯域のEMIノイズを低減することができるので、全て選択することが望ましい。
また、第2の実施形態では、影響度Eijを式(1)から算出しているが、特にこれに限定されるものでなく、他の計算式を用いても良い。
また、第2および第3の実施形態では、一の候補値fcaのn次高調波スペクトルが複数の特定周波数帯域fchiに与える影響度Eiaの和が小さい順に優先順位をつけているが、特にこれに限定されるものでなく、他の方法でも良い。例えば、2乗和でも良い。
本発明の第1の実施形態に係るインバータシステムの構成を示す図 図1に示すキャリア周波数生成部によるキャリア周波数の時間変化を示す図 図1に示すインバータシステムにより実現されるEMIノイズスペクトルを示す図 図1に示すキャリア周波数生成部によるキャリア周波数の離散的な値の選択方法を示す図 本発明の第2の実施形態に係るインバータシステムの構成を示す図 図5に示すキャリア周波数生成部によるキャリア周波数の離散的な値の選択方法を示す図 図6に示す影響度の算出方法を説明する図 本発明の第3の実施形態に係る影響度の算出方法に関する人間の聴覚特性(ラウドネス曲線)を説明する図 本発明の第4の実施形態に係るインバータシステムの構成を示す図 図9に示すEMI抑制帯域決定部の構成を示す図 本発明の第5の実施形態に係るEMI抑制帯域決定部の構成を示す図 本発明の第6の実施形態に係るEMI抑制帯域決定部の構成を示す図 ローサイドスイッチの構成を示す図 DC/DCコンバータの構成を示す図 クロック周波数変化を実現する制御ブロック図を示す図 キャリア周波数の正弦波状変化を示す図 キャリア周波数の鋸波状変化を示す図 キャリア周波数の周期変化を示す図
符号の説明
1 電力変換装置であるインバータシステム、
2 出力手段であるPWMインバータ、3 三相ブラシレス直流モータ、
4 電流検出部、4a、4b、4c 電流センサ、
5 指令値出力手段である電流指令生成部、6a、6b、6c PID制御部、
7 搬送波出力手段であるキャリア信号生成部、
8a、8b、8c 制御信号生成手段である比較器、
9、21、42、62 周波数変化手段であるキャリア周波数生成部、
10、20、40 制御装置、
41、51、61 EMI抑制帯域決定手段であるEMI抑制帯域決定部、
53 受信器である受信装置、71 EMI抑制帯域決定部、
81 指令値入力、72、82 CPU、83 ドライブ回路、84 負荷、
85 スイッチング素子、91 制御装置、92 ドライブ回路、
93 スイッチング素子、94 インダクタンス、
95 直流電源、96 ダイオード、97 コンデンサ、98 負荷、
200 電力変換装置であるインバータシステム、
400 電力変換装置であるインバータシステム、
411 位置情報検出手段である現在位置検出部、
412 マップである受信可能チャンネルマップ、
511 チャンネルメモリ検手段であるチャンネルメモリ検出部、
531 選択手段である選択部、532 メモリ、
611 可変EMI抑制帯域検出手段である可変EMI抑制帯域情報検出部、
612 固定EMI抑制帯域検出手段である固定EMI抑制帯域情報検出部、
613 加算器、721 可変クロック周波数決定部、
722 クロック周波数・電圧変換部、723 VCO、
B 電池、C コンデンサ、Eij、Eba、Eia 影響度、
fc 搬送波の周波数であるキャリア周波数、
fca キャリア周波数fcの一の候補値、
fch、fchi 特定周波数帯域、fchb 一の特定周波数帯域、
fch1、fch2、fch3、fch4、fch5 各特定周波数帯域、
fchmax 特定周波数帯域fchの最高周波数、
fchbmax 一の特定周波数帯域fchbの最高周波数、
fchmin 特定周波数帯域fchの最低周波数、
fchbmin 一の特定周波数帯域fchbの最低周波数、
fcj キャリア周波数fcの候補値、
fcmin 使用可能な最低周波数、fcmax 使用可能な最高周波数、
fcs 一の特定周波数帯域fchbにおける中心周波数、
fc1、fc2、fc3、fc4、fc5、fc6、fc7、fc8、fc9、fc10 キャリア周波数fcの各候補値、
Tu+、Tu−、Tv+、Tv−、Tw+、Tw− スイッチング素子、
+V 電圧源、GND 接地

Claims (10)

  1. 指令値を出力する指令値出力手段と、
    搬送波を出力する搬送波出力手段と、
    前記搬送波の周波数を変化させる周波数変化手段と、
    前記指令値と前記搬送波とを比較し、該比較結果に応じた制御信号を生成する制御信号生成手段と、
    前記制御信号に基づいた出力値を出力する出力手段とを備え、
    前記周波数変化手段は、
    前記搬送波の周波数の候補値の高調波成分が特定周波数帯域に与える影響度を、前記特定周波数帯域毎および前記候補値毎に算出し、前記影響度に基づいて、前記候補値から前記搬送波の周波数を選択し、
    一の前記候補値の前記高調波成分が一の前記特定周波数帯域に入らない場合の影響度を一定値qとし、一の前記候補値における全ての前記影響度が前記一定値qとなった場合の該候補値のみを複数選択し、選択された複数の候補値を用いて前記搬送波の周波数を変化させる
    ことを特徴とする電力変換装置。
  2. 指令値を出力する指令値出力手段と、
    搬送波を出力する搬送波出力手段と、
    前記搬送波の周波数を変化させる周波数変化手段と、
    前記指令値と前記搬送波とを比較し、該比較結果に応じた制御信号を生成する制御信号生成手段と、
    前記制御信号に基づいた出力値を出力する出力手段とを備え、
    前記周波数変化手段は、
    前記搬送波の周波数の候補値の高調波成分が特定周波数帯域に与える影響度を、前記特定周波数帯域毎および前記候補値毎に算出し、前記影響度に基づいて、前記候補値から前記搬送波の周波数を選択し、
    一の前記候補値における全ての前記影響度の和を算出し、該和に基づいて順位付けされた順に選択することを特徴とする電力変換装置。
  3. 前記影響度Eは、一の前記特定周波数帯域fchbの最高周波数をfchbmaxと、一の前記特定周波数帯域fchbの最低周波数をfchbminと、一の前記候補値をfcaと、一の前記特定周波数帯域fchbの中心周波数をfcsと、任意の整数をn(n=1、2、・・)と、一の前記候補値fcaのn次高調波をn×fcaとすると、
    E=0
    (但し、n×fca<fchbminまたはfchbmax<n×fca)
    E=1−2|n×fca−fcs|/(fchbmax−fchbmin)
    (但し、fchbmin≦n×fca≦fchbmax)
    から算出されることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  4. 一の前記特定周波数帯域の中心周波数は、一のラジオ放送波の搬送波周波数であり、
    一の前記特定周波数帯域の帯域幅は、一のラジオ放送波の占有帯域幅であり、
    一の前記特定周波数帯域に入る一の前記候補値の前記高調波と前記中心周波数との差の絶対値が、人間の聴覚の感度の周波数特性(音の周波数と聴こえやすさの相関)における感度の良さにより算出されることを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  5. 前記特定周波数帯域を決定するEMI抑制帯域決定手段を有することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の電力変換装置。
  6. 前記EMI抑制帯域決定手段は、前記電力変換装置の現在位置情報を検出する位置情報検出手段と、前記現在位置において受信可能な放送波の周波数情報のマップとを有することを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  7. 前記電力変換装置の近傍に配置された受信器は、前記受信器が受信するチャンネルを選択させるための選択手段と、前記選択手段により選択される複数の受信チャンネルに対応した周波数情報を記憶したメモリとを備え、
    前記EMI抑制帯域決定手段は、前記メモリの前記周波数情報を検出するチャンネルメモリ検出手段を有することを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  8. 前記特定周波数帯域は、車両の現在位置により周波数帯域が変化する可変特定周波数帯域と、車両内部で通信用に使用される固定特定周波数帯域とからなり、 前記EMI抑制帯域決定手段は、前記可変特定周波数帯域を検出する可変EMI抑制帯域検出手段と、前記固定特定周波数帯域を検出する固定EMI抑制帯域検出手段と、を有することを特徴とする請求項に記載の電力変換装置。
  9. 制御信号生成手段により、指令値出力手段からの指令値と搬送波出力手段からの搬送波とを比較し、該比較結果に応じた制御信号を生成し、
    出力手段により、前記制御信号に基づいた出力値を出力し、
    周波数変化手段により、前記搬送波の周波数の候補値の高調波成分が特定周波数帯域に与える影響度を、前記特定周波数帯域毎および前記候補値毎に算出し、
    前記影響度に基づいて、前記候補値から前記搬送波の周波数を選択し、
    一の前記候補値の前記高調波成分が一の前記特定周波数帯域に入らない場合の影響度を一定値qとし、一の前記候補値における全ての前記影響度が前記一定値qとなった場合の該候補値のみを複数選択し、
    選択された複数の候補値を用いて前記搬送波の周波数を変化させることを特徴とする電力変換方法。
  10. 制御信号生成手段により、指令値出力手段からの指令値と搬送波出力手段からの搬送波とを比較し、該比較結果に応じた制御信号を生成し、
    出力手段により、前記制御信号に基づいた出力値を出力し、
    周波数変化手段により、前記搬送波の周波数の候補値の高調波成分が特定周波数帯域に与える影響度を、前記特定周波数帯域毎および前記候補値毎に算出し、
    前記影響度に基づいて、前記候補値から前記搬送波の周波数を選択し、
    一の前記候補値における全ての前記影響度の和を算出し、該和に基づいて順位付けされた順に選択し、
    選択された前記搬送波の周波数で変化させることを特徴とする電力変換方法。
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