JP5341677B2 - スイッチング回路 - Google Patents

スイッチング回路 Download PDF

Info

Publication number
JP5341677B2
JP5341677B2 JP2009197074A JP2009197074A JP5341677B2 JP 5341677 B2 JP5341677 B2 JP 5341677B2 JP 2009197074 A JP2009197074 A JP 2009197074A JP 2009197074 A JP2009197074 A JP 2009197074A JP 5341677 B2 JP5341677 B2 JP 5341677B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
waveform
frequency
switching circuit
optimum
drive voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2009197074A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011049869A (ja
Inventor
悟司 小笠原
寛人 船渡
光雄 原
翔一 小笠原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Utsunomiya University
Hokkaido University NUC
Marelli Corp
Original Assignee
Utsunomiya University
Hokkaido University NUC
Calsonic Kansei Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Utsunomiya University, Hokkaido University NUC, Calsonic Kansei Corp filed Critical Utsunomiya University
Priority to JP2009197074A priority Critical patent/JP5341677B2/ja
Publication of JP2011049869A publication Critical patent/JP2011049869A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5341677B2 publication Critical patent/JP5341677B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electronic Switches (AREA)
  • Power Conversion In General (AREA)

Description

本発明は、スイッチング回路の技術分野に属する。
この種の技術としては、下記の特許文献1に記載の技術が開示されている。この公報では、受信部が受信している受信チャンネルスペクトルの帯域内に、モータの制御基本周波数の高調波スペクトル(制御高調波スペクトル)が含まれている場合、制御基本周波数を拡散させている。これにより、受信チャンネルスペクトルの帯域に含まれていた高調波スペクトルのピークレベルが低減され、受信機に生じるノイズを低減している。
特開2006―94650号公報
モータ巻線とこれを覆う筐体との間に浮遊容量が存在し、この浮遊容量を通じてコモンモード電流が車体に流れる。上記従来技術では制御基本周波数を拡散させているが、制御基本周波数の拡散ではコモンモード電流により発生する電磁波を抑制することはできず、受信機が受信するノイズを低減することはできないおそれがあった。
本発明は、上記問題に着目してなされたもので、その目的とするところは、受信機が受信するノイズを低減することができるスイッチング回路を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明においては、スイッチング素子を駆動して負荷を作動させる駆動電圧波形を生成するスイッチング回路において、受信機が受信している送信局の周波数を検出する受信周波数検出手段と、前記負荷を制御する制御波形を生成する制御波形生成手段と、駆動電圧の変位により生じる高調波のスペクトル包絡線の谷部が、前記受信機が受信している送信局の周波数を含むように前記駆動電圧波形の立ち上がり部分と立ち下がり部分の波形を、複数箇所で折れた折線波形形状とし、前記制御波形に適用して前記駆動波形を生成する最適波形生成手段と、最適波形生成手段が生成した前記駆動電圧波形の立ち上がり部分と立ち下がり部分の波形を、前記制御波形に適用して前記駆動波形を生成する波形生成手段と、を備えた
よって本発明においては、駆動電圧波形の立ち上がりと立ち下がりを緩やかにしてコモンモード電流を低減するとともに、駆動電圧の変位により生じる高調波のスペクトルの受信している放送局の周波数成分を低減することが可能となる。したがって、受信機が受信するノイズを低減することができる。
実施例1のブロック図である。 実施例1の回路構成図である。 実施例1の台形波形を示す図である。 実施例1の台形波形のスペクトルを示す図である。 実施例1の最適波形を求める処理の流れを示すフローチャートである。 実施例1の最適波形の立ち上がり部分を示す図である。 実施例1の最適波形のスペクトラム包絡線を示す図である。 実施例1の最適波形の立ち上がり部分を示す図である。 実施例1の最適波形のスペクトラム包絡線を示す図である。 実施例1の最適波形の立ち上がり部分を示す図である。 実施例1の最適波形のスペクトラム包絡線を示す図である。 実施例1のコモンモード電流を示す図である。 実施例2の最適波形を求める処理の流れを示すフローチャートである。 実施例2の最適波形の立ち上がり部分を示す図である。 実施例2の最適波形のスペクトラム包絡線を示す図である。
[実施例1]
まず、構成を説明する。
〔回路構成の概略〕
図1は、実施例1のスイッチング回路1、負荷5、電源6およびラジオ受信機7のブロック図である。スイッチング回路1は、制御パルス生成部2、規範電圧波形生成部3、規範電圧波形追従駆動部4を備える。
制御パルス生成部2は、規範電圧波形追従駆動部4をPWM駆動制御するための波形となる制御パルス(PWM信号)を生成し、規範電圧波形生成部3へ出力する。実施例1では、PWMキャリア周波数を20kHzとする。
ラジオ受信機7は、受信部71を有する。受信部71は、受信したい放送局の周波数(チャンネル)の信号を受信する。
規範電圧波形生成部3は、波形生成部31、最適波形記憶部32および受信周波数検出部33を有する。受信周波数検出部33は、受信部71が受信している放送局の周波数を検出する。
最適波形記憶部32は、予め実験等により求めた放送局の周波数に応じた波形(最適波形)を記憶するメモリである。最適波形記憶部32が記憶している波形は、負荷5を駆動する駆動信号の立ち上がり部分と、立ち下がり部分の波形であり、後に説明する規範電圧波形追従駆動部4において発生する高調波のうち、受信部71が受信している放送局の周波数の成分を抑制するように波形を設定している。この波形の求め方については後で詳述する。
波形生成部31は、制御パルスの立ち上がり部分と立ち下がり部分に最適波形を組み合わせた波形(規範電圧波形)を生成する。規範電圧波形は、時間軸に対して複数の電圧ポイントで折曲させた立ち上がりおよび立ち下がり波形部分を有する折線波形として生成される。波形生成部31は、ICやマイコン等で構成する。
規範電圧波形追従駆動部4は、規範電圧波形生成部3の生成した最適波形に基づき、パワートランジスタM1を駆動する。
負荷5は、例えば、電気自動車の駆動用モータや電動コンプレッサのモータ等、車両の搭載された電動モータであり、規範電圧波形追従駆動部4のスイッチングにより駆動する。
電源6は、車両に搭載したバッテリであり、負荷5に電力を供給する。
〔規範電圧波形追従駆動部、負荷および電源の回路構成〕
図2は、規範電圧波形追従駆動部4、負荷5および電源6の回路構成図である。
規範電圧波形追従駆動部4は、抵抗R8〜R13、電源V9、コンデンサC1、トランジスタQ7〜Q12、ダイオードD1,D2、パワートランジスタM1(スイッチング素子)により構成されており、トランジスタQ7,Q8とトランジスタQ9,Q10によりカレントミラー回路を構成したフィードバック構成である。
負荷5は、上述したようにモータを想定し、抵抗R14,R15、インダクタンスL1、パワートランジスタM2により構成し、電源6(V10)に接続する。
規範電圧波形追従駆動部4では、カレントミラーの回路構成部分により、入力される折線波形と出力電圧の波形を近づけるようにした波形によりパワートランジスタM1を駆動することで、規範電圧波形に追従した出力電圧が得られる。
なお、規範電圧波形追従駆動部4はフィードバック回路構成となっているため、駆動波形に略一致した出力波形を得ることができる。つまり、低減させたい高調波周波数成分に応じた最適波形が入力されると、負荷5の下流では、ほぼそのままの出力波形を得ることができる。
〔台形波形〕
次に、最適波形記憶部32において記憶する最適波形を求める際に、ベースとする台形波形について説明する。
図3は台形波形を示す図であり、実線は台形波形を、点線は制御パルスを示す。台形波形は制御パルスに対して、立ち上がり時間と立ち下がり時間を持たせたものである。換言すると、台形波形は制御パルスの電圧変化速度を遅く設定したものである。図3では、立ち上がり時間、立ち下がり時間をともに1.6[μs]に設定している。
台形波形は立ち上がり時間、立ち下がり時間を設定することによって、低減させたい高調波成分帯域を調整することができる。低減させたい高調波成分帯域のカットオフ周波数fは次の式(1)で求めることができる。
Figure 0005341677
ここでτの単位は[s]であり、台形波形の立ち上がり時間、立ち下がり時間を示す。
式(1)に図3の台形波形の立ち上がり時間、立ち下がり時間である1.6×10-6[s]を入力するとfはおよそ200[kHz]となる。すなわち、200[kHz]よりも大きい周波数帯域の高調波成分を低減させることが可能となる。
図4は、図3に示す台形波形のスペクトルである。図4に示すように、カットオフ周波数(200[kHz])より低い周波数帯域では-20[dBV/dec]の減衰率であるのに対して、カットオフ周波数より高い周波数帯域では-40[dBV/dec]の減衰率となる。つまり、カットオフ周波数より高い周波数帯域では低い周波数帯域に比べて減衰率が大きくすることができる。
〔最適波形の生成〕
次に、最適波形記憶部32において記憶する最適波形の生成方法について説明する。
図5は最適波形を求める処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS1では、ベースとなる台形波形と、放送局の周波数に対する重み係数ωn設定する。台形波形の立ち上がり部分と立ち下がり部分には、複数の時間点に対する基準電圧を設定する。各基準電圧は最適波形を生成する際の調整点であって、最適波形の折曲点となる。
ステップS2では、折曲点の値Xiに対して離散フーリエ係数xnを設定する。離散フーリエ係数xnは次の式(2)により設定する。
Figure 0005341677
なお、nは次数であり、Nはサンプリング数である。
つまり、必要周波数を考慮して、x0〜xを求める離散フーリエ変換を実施する。
ステップS3では、評価関数Iを設定する。評価関数Iは次の式(3)により設定する。
Figure 0005341677
このとき、xnは放送局の周波数に対応する離散フーリエ係数であり、この離散フーリエ係数xnに重み係数ωnを乗じたものが評価関数Iとして用いられる。
ステップS4では値Iが最小か否かを判断し、最小あればステップS6へ進み、最小でなければステップS5へ進む。
ステップS5では、折曲点を大小方向、時間方向に変更するようにして調整する。
ステップS6では、値Iが最小となる状態の波形を、受信部71が受信している放送局の周波数のノイズが最も小さい最適波形として設定する。このようにして生成した最適波形を、以下では折線波形と称する。
なお、値Iの最小を求める手法としては、ニュートンラプソン法を例として挙げておく。
実施例1では、スイッチング損失を抑制しつつ、AM(Amplitude Modulation;振幅変調)ラジオ放送用の帯域(0.5MHz〜1.5MHz)に存在する高調波周波数成分の低減を狙いとしている。予めシミュレーション等によって各AMラジオ放送局の周波数と一致する高調波周波数成分を低減する最適波形をそれぞれ生成し、最適波形記憶部32に記憶させる。
図6は、周波数が594[kHz](日本放送協会)である放送局に対して生成した最適波形の立ち上がり部分を示す。また図6には、比較として最適波形生成時にベースとした台形波形の立ち上がり部分も記載している。図6に示すように最適波形は台形波形に対して、立ち上がり部分は折線状になっている。
図7は、周波数が594[kHz]である放送局に対して生成した最適波形のスペクトラム包絡線と、ベースとした台形波形の最適波形のスペクトル包絡線を示す図である。図7に示すように最適波形のスペクトル包絡線は594[kHz]付近で谷部を形成している。一方、最適波形のスペクトル包絡線の594[kHz]付近以外の部分は、台形波形のスペクトル包絡線よりも値が大きくなっている部分もある。すなわち、実施例1の最適波形は周波数が594[kHz]である放送局の周波数の高調波成分を集中的に低減するものである。
図8は、周波数が954[kHz](東京放送)である放送局に対して生成した最適波形の立ち上がり部分を示す。また図9は、周波数が954[kHz]である放送局に対して生成した最適波形のスペクトラム包絡線と、ベースとした台形波形の最適波形のスペクトル包絡線を示す図である。
図10は、周波数が1422[kHz](RFラジオ日本)である放送局に対して生成した最適波形の立ち上がり部分を示す。また図11は、周波数が1422[kHz] である放送局に対して生成した最適波形のスペクトラム包絡線と、ベースとした台形波形の最適波形のスペクトル包絡線を示す図である。
最適波形記憶部32は、各放送局の周波数に対応した図6,8,10に示すような最適波形を記憶する。
〔作用〕
従来では、負荷を制御する駆動電圧波形の高調波周波数が、ラジオ受信機の受信部が受信している周波数帯域に含まれる場合、駆動電圧波形の制御周期を拡散させることにより、駆動電圧波形の高調波スペクトルを拡散するようにしていた。これによりラジオ受信機の受信部が受信している周波数帯域に含まれる高調波スペクトルのピークが低減され、ラジオ受信機に生じるノイズを低減できるというものであった。
スイッチング回路とこれを覆う筐体との間には浮遊容量が存在し、駆動電圧波形の立ち上がりと立ち下がりのときに、スイッチ回路と筐体との間をコモンモード電流が流れる。図12(a)は3相の駆動電圧波形、図12(b)はコモンモード電流を示す。このコモンモード電流は、駆動電圧波形の立ち上がり、立ち下がりが急峻であるほど大きくなる。特に制御パルスのように矩形波ではコモンモード電流は急増する。そのため、駆動電圧波形の高調波スペクトルを拡散したとしてもコモンモード電流を低減することはできず、このコモンモード電流の高調波周波数をラジオ受信機が受信することにより、大きなノイズが入ることとなる。
実施例1では、駆動電圧の変位により生じる高調波のスペクトル包絡線の谷部が、ラジオ受信機7が受信している送信局の周波数を含むように駆動電圧波形の立ち上がり部分と立ち下がり部分の波形を生成するようにした。これにより、駆動電圧波形の立ち上がりと立ち下がりを緩やかにしてコモンモード電流を低減するとともに、駆動電圧の変位により生じる高調波のスペクトルの受信している放送局の周波数成分を低減することが可能となる。
また実施例1では、最適波形を複数箇所で折れた折線波形形状として生成した。これにより、駆動電圧の変位により生じる高調波のスペクトルの特定の周波数成分を低減することが可能となる。
また実施例1では、ラジオ受信機7が受信している送信局の周波数に対応する駆動電圧の変位により生じる高調波のスペクトルに対して評価関数Iを設定し、この評価関数Iが最小となるように最適波形を求めた。
よって、スイッチング損失を増加させることなく、また高調波のスペクトルの特定の周波数成分以外を低減することなく、必要な周波数成分のみを低減することができる。
〔効果〕
以下に実施例1の効果を列記する。
(1)パワートランジスタM1を駆動して負荷5を作動させる駆動電圧波形を生成するスイッチング回路1において、ラジオ受信機7が受信している送信局の周波数を検出する受信周波数検出部33と、負荷5を制御する制御パルスを生成する制御パルス生成部と、駆動電圧の変位により生じる高調波のスペクトル包絡線の谷部が、ラジオ受信機7が受信している送信局の周波数を含むように駆動電圧波形の立ち上がり部分と立ち下がり部分の波形を生成する最適波形記憶部32と、最適波形記憶部32が生成した駆動電圧波形の立ち上がり部分と立ち下がり部分の波形を、制御パルスに適用して駆動波形を生成する波形生成部31とを備えた。
よって、駆動電圧波形の立ち上がりと立ち下がりを緩やかにしてコモンモード電流を低減するとともに、駆動電圧の変位により生じる高調波のスペクトルの受信している放送局の周波数成分を低減することが可能となる。したがって、ラジオ受信機7が受信するノイズを低減することができる。
(2)規範電圧波形生成部3は、駆動電圧波形を複数箇所で折れた波形形状として生成するようにした。
よって、駆動電圧の変位により生じる高調波のスペクトルの特定の周波数成分を低減することが可能となり、ラジオ受信機7が受信している周波数に対するノイズを低減することができる。
(3)規範電圧波形生成部3は、初期値として立ち上がり時間と立ち下がり時間を有する台形波形を設定し、台形波形の立ち上がり部分と立ち下がり部分には複数の時間点に対する基準電圧を折曲点として設定し、高調波成分を小さくする特定の周波数に対して重み係数ωnを設定するステップS1の処理と、
折曲点の値Xi対して、離散フーリエ係数xnを設定し、nを次数とし、Nをサンプリング数とし、kを0から増加する変数とし、下記の式
Figure 0005341677
に基づいて離散フーリエ変換を行うステップS2の処理と、
評価関数をIとし、受信部71が受信している放送局の周波数に対応する離散フーリエ係数xnを用いて、下記の式
Figure 0005341677
に基づいて評価関数Iの演算値を算出するステップS3の処理と、
評価関数Iの演算値が最小かどうかを判断し、最小ならば、その時点の折線波形を最適波形とし、最小でないならば折曲点を調整し、ステップS2の処理へ戻るステップS4〜ステップS6の処理と、により評価関数Iの演算値が最小となる折線波形を出力する回路構成とした。
よって、スイッチング損失を増加させることなく、また高調波のスペクトルの特定の周波数成分以外を低減することなく、必要な周波数成分のみを低減することができる。
[実施例2]
次に実施例2について説明する。実施例1では、最適波形記憶部32は放送局の周波数毎に対応する最適波形を求めて記憶していた。実施例2では、最適波形記憶部32に複数の放送局の周波数に対応する最適波形を求めて記憶させることとした。
実施例1と回路構成等は同じであるが、実施例2では実施例1の図5で示したフローチャートのステップS3の評価関数Iの算出方法が異なる。
図13は最適波形を求める処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS11では、ベースとなる台形波形と、複数放送局の周波数に対する重み係数ωn設定する。台形波形の立ち上がり部分と立ち下がり部分には、複数の時間点に対する基準電圧を設定する。各基準電圧は最適波形を生成する際の調整点であって、最適波形の折曲点となる。
ステップS12では、折曲点の値Xiに対して離散フーリエ係数xnを設定する。離散フーリエ係数xnは次の式(4)により設定する。
Figure 0005341677
なお、nは次数であり、Nはサンプリング数である。
つまり、必要周波数を考慮して、x0〜xを求める離散フーリエ変換を実施する。
ステップS13では、評価関数Iを設定する。評価関数Iは次の式(5)により設定する。
Figure 0005341677
このとき、xnは放送局の周波数に対応する離散フーリエ係数であり、この離散フーリエ係数xnに重み係数ωnを乗じたものが評価関数Iとして用いられる。
ステップS14では値Iが最小か否かを判断し、最小あればステップS6へ進み、最小でなければステップS5へ進む。
ステップS15では、折曲点を大小方向、時間方向に変更するようにして調整する。
ステップS16では、値Iが最小となる状態の波形を、受信部71が受信している放送局の周波数のノイズが最も小さい最適波形として設定する。
図14は、周波数が594[kHz](日本放送協会)、954[kHz](東京放送)、1422[kHz](RFラジオ日本)である3つの放送局に対して生成した最適波形の立ち上がり部分を示す。また図14には、比較として最適波形生成時にベースとした台形波形の立ち上がり部分も記載している。
図15は、周波数が594[kHz]、954[kHz]、1422[kHz]である3つの放送局に対して生成した最適波形のスペクトラム包絡線と、ベースとした台形波形の最適波形のスペクトル包絡線を示す図である。図15に示すように最適波形のスペクトル包絡線は594[kHz]、954[kHz]、1422[kHz]付近で谷部を形成している。一方、最適波形のスペクトル包絡線の594[kHz]、954[kHz]、1422[kHz]付近以外の部分は、台形波形のスペクトル包絡線よりも値が大きくなっている部分もある。すなわち、実施例2の最適波形は、3つの放送局の周波数の高調波成分を集中的に低減するものである。
〔作用〕
実施例2では、駆動電圧の変位により生じる高調波のスペクトル包絡線の谷部が、ラジオ受信機7が受信している複数の送信局の周波数を含むように駆動電圧波形の立ち上がり部分と立ち下がり部分の波形を生成するようにした。
よって、複数の放送局に対する最適波形を生成することが可能となる。
〔効果〕
次に、実施例2の効果を説明する。
(4)最適波形記憶部32は、駆動電圧の変位により生じる高調波のスペクトル包絡線の谷部が、ラジオ受信機7が受信している複数の送信局の周波数を含むように駆動電圧波形の立ち上がり部分と立ち下がり部分の波形を生成するようにした。
よって、複数の放送局に対する最適波形を生成することが可能となり、最適波形記憶部32の記憶容量を小さくすることができる。
〔他の実施例〕
以上、本発明のスイッチング回路を実施例に基づき説明したが、本発明の具体的な構成は実施例に限定されず、特許請求の範囲の各請求項に係る発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。
実施例1、2では、最適波形は予め最適波形記憶部32において記憶されるようにしているが、現在受信している放送局の周波数に対してその場で求めるようにしても良い。
負荷は、ランプ等、車両に搭載し、スイッチング回路により作動する電気負荷であればよい

1 スイッチング回路
2 制御パルス生成部(制御波形生成手段)
3 規範電圧波形生成部
5 負荷
7 ラジオ受信機(受信機)
31 波形生成部(波形生成手段)
32 最適波形記憶部(最適波形生成手段)
33 受信周波数検出部(受信周波数検出手段)
M1 パワートランジスタ(スイッチング素子)

Claims (4)

  1. スイッチング素子を駆動して負荷を作動させる駆動電圧波形を生成するスイッチング回路において、
    受信機が受信している送信局の周波数を検出する受信周波数検出手段と、
    前記負荷を制御する制御波形を生成する制御波形生成手段と、
    駆動電圧の変位により生じる高調波のスペクトル包絡線の谷部が、前記受信機が受信している送信局の周波数を含むように前記駆動電圧波形の立ち上がり部分と立ち下がり部分の波形を生成する最適波形生成手段と、
    最適波形生成手段が生成した前記駆動電圧波形の立ち上がり部分と立ち下がり部分の波形を、複数箇所で折れた折線波形形状とし、前記制御波形に適用して前記駆動波形を生成する波形生成手段と、
    を備えたことを特徴とするスイッチング回路。
  2. 請求項1に記載のスイッチング回路において、
    前記受信機は、同時に複数の送信局を受信しており、
    前記最適波形生成手段は、前記駆動電圧の変位により生じる高調波のスペクトル包絡線の谷部が、前記複数の送信局の周波数を含むように前記駆動電圧波形の立ち上がり部分と立ち下がり部分の波形を生成する、
    ことを特徴とするスイッチング回路。
  3. 請求項1または請求項2に記載のスイッチング回路において、
    前記折線波形形状は、前記受信している送信局の周波数に対応し駆動電圧の変位により生ずる前記高周波スペクトルに対する評価関数が最小となるような波形にした、
    ことを特徴とするスイッチング回路。
  4. 請求項1乃至のいずれか1項に記載のスイッチング回路において、
    前記最適波形生成手段は、
    初期値として立ち上がり時間と立ち下がり時間を有する台形波形を設定し、台形波形の立ち上がり部分と立ち下がり部分には複数の時間点に対する基準電圧を折曲点として設定し、高調波成分を小さくする特定の周波数に対して重み係数ωnを設定する第1処理と、
    折れ点の値Xi対して、離散フーリエ係数xnを設定し、nを次数とし、Nをサンプリング数とし、kを0から増加する変数とし、下記の式
    Figure 0005341677
    に基づいて離散フーリエ変換を行う第2処理と、
    評価関数をIとし、下記の式
    Figure 0005341677
    に基づいて評価関数Iの演算値を算出する第3処理と、
    評価関数Iの演算値が最小かどうかを判断し、最小ならば、その時点の折線波形を最適波形とし、最小でないならば折れ点を調整し、前記第2処理へ戻る第4処理と、
    により評価関数Iの演算値が最小となる折線波形を出力する回路構成としたことを特徴とするスイッチング回路。
JP2009197074A 2009-08-27 2009-08-27 スイッチング回路 Expired - Fee Related JP5341677B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009197074A JP5341677B2 (ja) 2009-08-27 2009-08-27 スイッチング回路

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009197074A JP5341677B2 (ja) 2009-08-27 2009-08-27 スイッチング回路

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011049869A JP2011049869A (ja) 2011-03-10
JP5341677B2 true JP5341677B2 (ja) 2013-11-13

Family

ID=43835749

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009197074A Expired - Fee Related JP5341677B2 (ja) 2009-08-27 2009-08-27 スイッチング回路

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5341677B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015186360A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 株式会社日立製作所 電力変換装置、電力変換装置を備えた機械

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4269420B2 (ja) * 1999-08-05 2009-05-27 株式会社デンソー 自動車用電力制御装置
JP4635541B2 (ja) * 2004-09-24 2011-02-23 日産自動車株式会社 車載電装機器制御装置および車載電装機器制御方法
JP4852867B2 (ja) * 2005-04-01 2012-01-11 日産自動車株式会社 モータ駆動システム及びモータ駆動方法
JP2009021727A (ja) * 2007-07-11 2009-01-29 Calsonic Kansei Corp スイッチング回路

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011049869A (ja) 2011-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7672148B2 (en) Controller and method for frequency-varying control of power converter
US7269035B2 (en) Switching device and related operating method
JP5108995B2 (ja) 電力変換装置
US7738269B2 (en) Switching device and related operating method
US9473210B2 (en) Power transmitting device, non-contact power transmitting system, and signal generating method
US20080089444A1 (en) Power conversion control apparatus and power conversion control method
US8506491B2 (en) Switching DC converting device and portable system for ultrasonic medical imaging and diagnosing and method thereof
US20150263641A1 (en) Inverter device
JP5341677B2 (ja) スイッチング回路
CN111092547A (zh) 一种pfc抖频控制方法、系统及电器
US9450520B2 (en) Space vector pulse modulation based motor driver
US7751214B2 (en) Power control apparatus and method
JP5169391B2 (ja) 電力変換装置の制御装置および制御方法
Rahimi et al. EMI consideration of high reliability DC-DC converter: in aerospace based electric transport system charger application
JP5286866B2 (ja) 電力変換装置の制御装置および制御方法
JP5353543B2 (ja) 電力変換器の制御装置及び制御方法
CN108075621B (zh) 在使用脉冲配对的dc-dc转换器中的频率整形噪声
US20190006955A1 (en) Method for controlling power semiconductors in an inverter
US10160334B2 (en) Power conversion device and machine equipped with power conversion device
WO2022056511A1 (en) Method and device for switching frequency modulation in interleaved power factor correction for onboard charging applications
JP5309685B2 (ja) 電力変換装置の制御装置および制御方法
JP5292226B2 (ja) スイッチング回路およびスイッチング回路の制御方法
Dong et al. Common mode noise analysis of buck-boost converter for hybrid energy storage systems
JP2005318224A (ja) 受信装置
US20110260668A1 (en) Low frequency drive control circuit and method for driving an inductive load

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120516

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130426

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130507

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130705

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130730

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130808

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees