JP5205566B2 - 揚げカス沈殿促進法及び二層式フライヤー - Google Patents

揚げカス沈殿促進法及び二層式フライヤー Download PDF

Info

Publication number
JP5205566B2
JP5205566B2 JP2011063177A JP2011063177A JP5205566B2 JP 5205566 B2 JP5205566 B2 JP 5205566B2 JP 2011063177 A JP2011063177 A JP 2011063177A JP 2011063177 A JP2011063177 A JP 2011063177A JP 5205566 B2 JP5205566 B2 JP 5205566B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
water
oil
oil tank
fryer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011063177A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012183273A (ja
Inventor
政勝 矢野
Original Assignee
株式会社カラット
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社カラット filed Critical 株式会社カラット
Priority to JP2011063177A priority Critical patent/JP5205566B2/ja
Publication of JP2012183273A publication Critical patent/JP2012183273A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5205566B2 publication Critical patent/JP5205566B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Frying-Pans Or Fryers (AREA)

Description

本発明は、電気フライヤーに関し、詳しくは、揚げ物等を調理する際に使用される油槽の上部に油、下部に水を配した二層式の電気フライヤーにおいて、調理の際に生ずる揚げカスが自然沈殿する際に障害となる調理時に生成される中間層を冷却補給水にて壊し、揚げカスの自然沈殿を促進させるとともに、冷却補給水を水層内に注入する際に生ずる水層上部にある油層が追随して動くことを防ぐことで、調理層となる油層にのみ熱伝動させて熱効率を向上させ、ヒーターより下方の下層となる油層部分の低温化を図り、油層と水層の接触面においては、水層との接触面積を増やし冷却効率を向上させ、油層と水層の境界面でおきる水蒸気爆発をなくす二層式フライヤーの技術に関する。なお、本書面において「油槽」の語句は液体を収容する容体としての意味であり、「油層」は該「油槽」内部の油の層を意味するもので、これらを使い分けて用いる。
揚げ物等に使用されるフライヤーは、調理時に油中に揚げカスや調理素材から発生するドリップ等の不純物が無く、油の温度が一定であれば、油切れの良い美味しい揚げ物を作ることができる。油槽の上部に油、下部に水を配した二層式フライヤーおいては水温の管理も重要で、油槽の上部は高温で使用されるので、水温の管理を怠ると水蒸気爆発を起こす危険性もある。
現在使用されている業務用の電気フライヤーは大きく分けて二種類あり、油槽の中に油のみを入れて加熱する通常のフライヤーと、油槽の上部に油、下部に水を配した二層式のフライヤーがある。ともに熱源は電気ヒーターやIH等を使用し、調理温度を管理して異なる調理素材に対応している。
そして、二層式フライヤーは、水と油の比重差により、上部に油層、下部に水層を形成して成り、二層式の利点は、調理素材に含まれる水分やドリップ等を、調理の際に高温油層に滞留させず、比重差により下部の水層に吸収されるので、高温油層内での水蒸気爆発が起こりにくく、オイルミストの発生も少なくなり、作業環境も通常のフライヤーに比べ改善されている。
また、調理中においても、調理素材から発生される揚げカス等の不純物が比重差により自然沈殿されるため、温度差による油層内での対流を起こしにくいという利点がある。また、高温の油層内に不純物の滞留が極めて少ないため、油の寿命は通常のフライヤーに比べ2倍以上に延び、油の消費量も少なくなり、コストの削減に貢献する。又高温油層内に不純物が少ないので、油の特性を生かした調理ができ、油切れの良い美味しい揚げ物ができる。
二層式フライヤーの欠点の一つに、調理中に調理素材から発生する水溶性の油脂分等が、油層と水層の境界面に滞留し中間層を形成するという問題がある。この中間層が厚くなると、揚げカス等の不純物が自然沈殿では水層まで到達できにくくなり、係る中間層の上に溜まり、その量が増えると、油の寿命に影響する。又この中間層が増えるに従い、水層からの冷却効果が減少し、油層下部の温度が上昇することになる。このような場合には水層上部の温度もそれに伴い上昇することとなり、水蒸気爆発の危険性も増大してしまう。
つぎに、従来の二層式フライヤーの種類については、油槽内の上部に油層、下部に水層を配しただけのフライヤーと、水層の水を循環させたものの2種類がある。前記のフライヤーは、水蒸気爆発を防ぐために油槽の中間部に空洞を設けて空冷冷却をしている。水を循環させたフライヤーにおいては油層と水層を回転させ、油の浄化を図るとしている技術もある。二方法とも、調理中に生成される中間層削減するための対策はしていないのが現状であり、そもそも、係る中間層の生成を抑えること、又は消滅させること等に着目した技術は提案されていない。
このような現状の下、他にも二層式フライヤーに関し、種々の技術が提案されている。例えば、「貯留槽の上部側に油層が備えられ下部側に水層が備えられるフライヤーにおいて、前記水層を、水に前記油層を構成する油の劣化を抑制する成分を溶存させて成る機能水で構成したことを特徴とするフライヤー」がある(特許文献1参照)。係る技術によれば、油の劣化を防止することができる。しかし、給水口と排水口の配置が低いため、水層上部の高温領域まで冷却水の循環効率が悪いという欠点がある。また、機能水の電気分解のためにアルカリ性電解水製造装置等を用いるのでコスト面での課題が残されている。
また、「調理用の油とこの油を浄化するための水とを上下2層にして貯留する貯槽と、この貯槽内で下方に貯留される水層と、この水層の上面に直接に油の下面を接する油水の境界の上方に貯留される油層と、この油層中に配設されたヒーターと、を有し、上記貯槽内の水層または上記ヒーター下部の油層を渦状に水平回転させることを特徴とするフライヤー」がある(特許文献2参照)。係る技術は、水層又はヒーター以下の油層を積極的に渦状に回転させ、ヒーターと油との熱交換効率を高めるなどの効果を図った技術と考えられる。しかし、油層が回転してしまうとその弊害は大きく、特に前記中間層の生成を促進させてしまうという問題が残るものである。
さらに、「貯槽の上層に油層、下層に水層の2層を形成貯留し、油層中間部にヒーターを設けヒーターの加熱によってヒーター上部には高温部の油層を生じ、該ヒーター下部には低温部の油層を生成し、前記高温部の油層で食材を揚げるフライヤーにおいて、上水等の水圧を利用することでポンプや濾過装置を持たない構造を特徴とし、水層下部に沈殿するする揚げカスを効率的に油槽外部へ回収する機能を持つ水と油の二層構造を持つフライヤー」がある(特許文献3参照)。係る技術は、底面に堆積した揚げカスを上水等の水圧によるノズルからの噴出する水によって貯槽下部のカス溜り槽に導いて沈殿させ排出するなど、簡易な構造により清掃する必要がなくなり、故障頻度の少ない単純な構造と機構を備えた安価なフライヤーを提供するものである。しかし、係る技術においても、前記中間層の生成を抑えること、又は消滅させることに着目した技術ではない。
特開2005−102783号公報 特開2007−275145号公報 特開2010−172677号公報
本発明は、従来技術にて注目されていない、調理中に生成される中間層に着目し、該中間層を冷却補給水にて破壊し、冷却補給水を注入することにより生ずる油層の動きを注入位置を特定することで封じつつ、揚げカス等が自然沈殿をしやすい環境を作り、油層下部の冷却効率を上げることで水蒸気爆発等からの安全性を確保する。
本発明は、前記目的を達成するため、調理用油と水が入っている油槽内に、比重差によって上部に油層、下部に水層を配し、調理用油を昇温する熱源に電気を使用した二層式フライヤーにおいて、油槽の排出水量と冷却用の補給水の注入量を同量とし、油槽内の水層部分の特定位置から冷却用の補給水を注入して水層部分に特定の流れを作ることで、油層と水層の境界面に発生する油分と水分の分散系溶液の生成を抑制し、又は両親媒性物質がミセルを形成することによる液滴の分散系溶液の安定化を防止し、更にはこの分散系溶液で構成される中間層の厚みを0.3mm以下残すように破壊することで、揚げカス等の沈殿を促進させる手段を採用した。
また、本発明は、前記揚げカス沈殿促進方法を実施するために適した二層式フライヤーであって、油槽の形状は上部から見て略四角形状に形成され、該寸法は、一辺が250mmから1400mm、他辺は300mmから1400mm、高さは250mmから600mmの範囲にあり、水層に注入する冷却補給水のパイプの口径は内径で4.5mmから30mmであり、パイプの水平方向の取り付け位置は、油槽の垂直部分の水層部に面した壁面と、パイプの内径の部分が面一に接した位置とし、垂直方向の取り付け位置は、油槽と水層の境界面より下に向かってパイプの中心位置が境界面より5mmから50mm低い位置の範囲内とし、冷却用の補給水の流量は、2リットル/分から25リットル/分の範囲内とし、水層に生じさせる回転渦による流れを油層に影響を与えないことを特徴とする二層式フライヤー。
本発明に係る揚げカス沈殿促進法及び二層式フライヤーによれば、水層の冷却用の補給水の注入口を特定することで、調理中に調理素材により生じる油層と水層の境界面に生成される中間層を壊し、これによって調理中に調理素材から生じるドリップや水溶性の油脂分等を高温の油槽内に留めることが無いので、調理用油の疲弊を最小限に抑えることができ、調理用油の寿命は通常のフライヤーに比べ2倍以上になるので調理用油の交換時間が長くなり経済的に優れた効果を発揮する。
また、本発明に係る揚げカス沈殿促進法及び二層式フライヤーによれば、調理時間の経過に伴い発生する中間層の生成を制御する事により、調理開始当初の状態を維持する事が容易になり、揚げカスの沈殿は促進され 調理用油の損傷も少なく二層式の特徴である美味しい揚げ物を継続して提供が出来る。またさらに、調理素材から生じるドリップ等も油層に留まる事がないので、水蒸気爆発は減少する。そしてまた、水蒸気爆発に伴い発生するオイルミストも減少するので、職場環境は飛躍的に向上する。
また、本発明に係る揚げカス沈殿促進法及び二層式フライヤーによれば、水層に注入される冷却用の補給水による影響で油層が追随して動くことが無いので、電気ヒーターと調理層との接触面での調理用油の移動が無く、電気ヒーターより上層の調理層のみに効率よく熱伝導させることができ、電気ヒーターより下層に位置する油層が攪拌等により加熱されないため、熱効率は従来の二層式フライヤーと比較しても向上している。
また、本発明に係る揚げカス沈殿促進法及び二層式フライヤーによれば、油層は安定した状態で水層のみに流れを生じさせるため、油層に接する低温水層への接触面積が増えることとなるので、従来型の二層式フライヤーと比較しても冷却効率は飛躍的に向上しており、境界面での水層の温度上昇は80℃以下に抑えることができる。従って、油層と水層の境界面でおきる水蒸気爆発も回避でき、安全性も向上するという優れた効果を発揮する。
本発明に係る注水量比較表である。 本発明に係る二層式フライヤーの全体構成を示す説明図である。 本発明に係る液層状態を示す説明図である。
本発明に係る揚げカス沈殿促進法及び二層式フライヤー10は、中間層50の存在に着目した点を最大の特徴とする。以下、図面を参考に説明する。
図1は本発明に係る注水量比較表であり、油槽20の一辺Yが470mm、他辺Xが570mm、高さが370mmの場合の注水量と油粒の混入状態を例示している。注入口Aは最適位置を示し、注入口Bは限界位置を示している。注水口Aでは5リットル/min油粒の混入が始まり、注水口Bでは6リットル/min油粒の混入が始まった。注入量が増えると油粒の混入が増える事から、注入口Aの方が少ない流量で沈殿させる事ができる。揚げカスの沈殿比較においても、注入口Aで4リットル/minから沈殿は促進されるが、注入口Bでは5.5リットル/min沈殿が促進され、同一流量では油粒の混入もあった。注入口Aでは4リットル/min〜4.5リットル/minで油粒の混入もなく、沈殿が促進されている。注入口Bにおいては沈殿を促進させるには油粒の混入は避けられないことがわかった。
本発明の要部は、油層30と水層40の境界面に発生する油分と水分の分散系溶液の生成を冷却水の注入によって抑制し、又は水層40に冷却水の注入によって流れを与えることで両親媒性物質がミセルを形成することによる液滴の分散系溶液の安定化を防止し、更にはこの分散系溶液で構成される中間層50を壁面において部分的に壊すことで、表面(界面)張力により水平方向に広がろうとする中間層50を引きのばして、その厚みが0.3mm以下残るように調整し、揚げカス等の沈殿を促進させる揚げカス沈殿促進方法である。
なお、意図的に中間層50を0.3mm以下残す理由は主として二つあり、一つは、水の上に油という二液層では、水の表面張力が著しく低下してしまうため、水と油が乳化しやすい環境となってしまうからである。即ち、てんぷらを揚げるための具材などが油槽20内に次々に投入され、油層30や水層40に激しい動きが与えられたときでも、水の表面張力の低下を防止して、安定した多層液状態を維持できるようにするためである。そして、もう一つの理由は、油の粘性液層と水の粘性液層との間に、中間の粘性をもつ液層を挟むことにより、水層40と中間層50の境界面と、中間層50と油層30の境界面との、流体摩擦による摩擦係数の相違から、水層40の回転流体のねじれを中間層50ですべらせ、油層30に、水層40が回転することの流れの影響を及ぼさないようにするためである。なお、0.3mmを超える厚みの中間層50が形成されると、揚げカスの沈殿性が極めて低下することを実験により確認している。
係る方法を実施するため、本発明に係る二層式フライヤー10の油槽20の形状は上部から見て略四角形を形成しており、その寸法は、一辺Yの寸法が250mmから1400mm、他辺Xは300mmから1400mm、高さは250mmから600mmの範囲で、冷却補給水のパイプの口径は内径で4.5mmから30mm。パイプの取り付け位置は油槽20の垂直部分の水層部に面した壁面と、パイプの内径の部分が面一に接した位置。油槽20と水層40の境界面より下に向かってパイプの中心位置が5mmから50mm、冷却補給水の流量は、2リットル/分から25リットル/分の範囲内に構成した。
図2は本発明に係る二層式フライヤーの全体構成を示す説明図であり、図3は本発明に係る液層状態を示す説明図である。
調理中に生成される中間層50を破壊する手段は、油層30下部の温度上昇を防ぐために注水口A80及び注水口B90から注入する冷却用の補給水を利用し、中間層50を冷却補給水の水の分子とを結びつかせ、水層に吸収させる。
冷却補給水の圧力が強いと中間層50の上にある油層30下部の油が水でコーテイングされた粒子状になり、水層40に取り込まれ、排水口60を経由し下水に排出され、環境汚染の原因の一つとなる。
冷却補給水の注入圧力を最小にし、中間層50だけをより効率的に破壊する必要がある。中間層50は、油層30の下部にあり、その下は水層40になっている。流体は壁面に沿って移動する性質があるので、冷却補給水の注入口は壁面と同位置にすれば、最小のエネルギーで中間層50を効率的に破壊することができる。冷却補給水は中間層50の下の水層40より注入され、中間層50からの注入位置は油槽20の大きさにより異なる。
本発明は、上部に油層30、下部に水層40を配し、熱源に電気ヒーター70を使用した二層式フライヤー10で、その形状は上部から見て略四角形を形成している。油槽20の形状は、一辺Yの寸法が250mmから1400mm、他辺Xは300mmから1400mm、高さは250mmから600mmの範囲にあり、冷却補給水のパイプの口径は内径で4.5mmから30mm。パイプの取り付け位置は油槽20の垂直部分の水層部に面した壁面と、パイプの内径の部分が面一に接した位置。油槽20と水層40の境界面より下に向かってパイプの中心位置が5mmから50mm、冷却補給水の流量は、2リットル/分から25リットル/分の範囲内に構成されている。
二層式フライヤー10においては、冷却補給水を注入するだけでは油層30の重量、水層40の抵抗で上記の条件で揚げカス等を沈殿することができない。排水と注入を同時にすることにより上記条件は成立する。フライヤーとしての機能を満たすためには、同時に同量の冷却補給水の注入と排水を行う必要がある。
排水を行うことにより排水口の上部から排水口60に向かい流れが生じ、その流れに向かい周囲にも流れが波及する。冷却補給水は水層40の壁面に沿って注入するので、水層40の抵抗は減り、容易に壁面に沿って流れる。その結果、油層30は冷却補給水の流れに追随しなくなる。油層30と水層40との接触面積は一定なので、水層40が動いた分だけ静止している状態より、水層40は油層30の熱量をより多く吸収し、低温油層32の温度がより低下するので、水蒸気爆発の危険性は減少する。
中間層50においても油槽20の下部中央部分に設けられた、排水口60の上部ある中間層50と接している水層部に下方に向かうモーメントが発生するので、冷却補給水にて攪拌され比重の増した油脂分等は比重差により水層40に吸収される。中間層50を形成している分散系溶液等は冷却補給水により攪拌されたままの状態で中間層50にとどまることはなくなり、調理中に調理素材によって生成された中間層50は減少する。
調理素材により発生された揚げカス等の不純物も、油層内では比重差で、自然沈殿するが、油層下部に到達した時点で、油槽下部中央にある排水口60より排水することにより生じた、排水口60に向かって働くモーメントにより、水層40内での沈殿が促進される。
しかし、中間層50を壊滅させると、水層40の上面が直接油層30の底面に接することになり、排水口60の上部の水層40に排水口60に向かうモーメントが働くので、冷却補給水により油層30と水層40の境界面の油を吸い込む恐れがある。中間層50を全部破壊することをしないで、中間層50の厚みを0.3mm以下残す。これにより境界面にある油を吸引することが無くなり、揚げカス等の不純物部だけが中間層50を通り抜け排水口60に向かう。油層30と水層40が直接に接していないため、冷却補給水の流れに影響され、油層30の動きも制限することができる。
10 二層式フライヤー
20 油槽
30 油層
31 高温油層
32 低温油層
40 水層
50 中間層
60 排水口
70 ヒーター
80 注水口A
90 注水口B

Claims (2)

  1. 調理用油と水が入っている油槽内に、比重差によって上部に油層、下部に水層を配し、調理用油を昇温する熱源に電気を使用した二層式フライヤーにおいて、油槽の排出水量と冷却用の補給水の注入量を同量とし、油槽内の水層部分に油槽の側壁と面一に冷却用の補給水を注入し、油槽の側壁に沿った流れを作り、水層の上部にある油層が動かない流速で冷却用の補給水を注入し水層部分に特定の流れを作ることで、油層と水層の境界面に発生する油分と水分の分散系溶液の生成を抑制し、又は両親媒性物質がミセルを形成することによる液滴の分散系溶液の安定化を防止し、更にはこの分散系溶液で構成される中間層の厚みを0.3mm未満残すように破壊することで、揚げカス等の沈殿を促進させる揚げカス沈殿促進方法。
  2. 調理用油と水が入っている油槽内に、比重差によって上部に油層、下部に水層を配し、調理用油を昇温する熱源に電気を使用した二層式フライヤーにおいて、油槽の排出水量と冷却用の補給水の注入量を同量とし、油槽内の水層部分に油槽の側壁と面一に冷却用の補給水を注入し、油槽の側壁に沿った流れを作り、水層の上部にある油層が動かない流速で冷却用の補給水を注入し、水層部分に特定の流れを作ることで、油層と水層の境界面に発生する油分と水分の分散系溶液の生成を抑制し、又は両親媒性物質がミセルを形成することによる液滴の分散系溶液の安定化を防止し、更にはこの分散系溶液で構成される中間層の厚みを0.3mm未満残すように破壊することで、揚げカス等の沈殿を促進させる二層式フライヤー
JP2011063177A 2011-03-03 2011-03-03 揚げカス沈殿促進法及び二層式フライヤー Expired - Fee Related JP5205566B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011063177A JP5205566B2 (ja) 2011-03-03 2011-03-03 揚げカス沈殿促進法及び二層式フライヤー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011063177A JP5205566B2 (ja) 2011-03-03 2011-03-03 揚げカス沈殿促進法及び二層式フライヤー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012183273A JP2012183273A (ja) 2012-09-27
JP5205566B2 true JP5205566B2 (ja) 2013-06-05

Family

ID=47013932

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011063177A Expired - Fee Related JP5205566B2 (ja) 2011-03-03 2011-03-03 揚げカス沈殿促進法及び二層式フライヤー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5205566B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017524499A (ja) * 2014-06-24 2017-08-31 ディポ・インダクション・カンパニー・リミテッド 誘導加熱方式の揚げ装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5403454B1 (ja) * 2013-01-30 2014-01-29 有限会社石代生産 水流分布変動式フライヤー

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4795833B2 (ja) * 2006-04-03 2011-10-19 株式会社マーメード フライヤー
JP2009172084A (ja) * 2008-01-23 2009-08-06 Mermaid Co Ltd フライヤー
JP2010183971A (ja) * 2009-02-10 2010-08-26 Mermaid Co Ltd フライヤー

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017524499A (ja) * 2014-06-24 2017-08-31 ディポ・インダクション・カンパニー・リミテッド 誘導加熱方式の揚げ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012183273A (ja) 2012-09-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1922966B1 (en) Fryer
JP4795833B2 (ja) フライヤー
RU2718350C1 (ru) Мультипечь
JP4704352B2 (ja) フライヤー
JP5205566B2 (ja) 揚げカス沈殿促進法及び二層式フライヤー
JP5901624B2 (ja) フライヤー
CN205671363U (zh) 真空循环过滤油炸锅
KR101567300B1 (ko) 분리형 수유식 튀김기
WO2012137161A1 (fr) Four de verre, notamment pour verre clair ou ultra-clair, avec recirculations secondaires laterales
JP4676020B1 (ja) フライヤー
WO2011102422A1 (ja) フライヤー
KR101222767B1 (ko) 유수 분리식 튀김기
WO2013069684A1 (ja) フライヤー
JP6755719B2 (ja) 調理油の冷却・夾雑物除去方法及び装置
CN101991366A (zh) 洒淋式油炸锅
KR20100025201A (ko) 근적외선 및 음이온 방출 순환 튀김기
CN203777709U (zh) 一种油水分离器
KR101265765B1 (ko) 냉각수단이 구비된 침전물 제거용 튀김기
JP2007275147A (ja) フライヤー
JP2014014447A (ja) フライヤー排棄物排出方法及びフライヤー
KR101281423B1 (ko) 가스 연소식 유수 분리형 튀김기
KR101638740B1 (ko) 수유식 튀김기
JP2007275146A (ja) フライヤー
JP4967083B2 (ja) フライヤーの異物除去装置およびその異物除去方法
JP4676016B1 (ja) 油分分離装置及びこれを用いたフライヤー

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120528

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120705

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20120815

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120828

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120920

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121106

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121122

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20190301

Year of fee payment: 6

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5205566

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees