JP5204409B2 - 擬ポリロタキサンおよびポリロタキサン - Google Patents

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Description

本発明は、反応性基数を制御することのできる擬ポリロタキサンおよびポリロタキサンの製造方法、ならびに反応性基数が制御された擬ポリロタキサンおよびポリロタキサンに関するものである。
ポリロタキサンとして、シクロデキストリンを高分子鎖に貫通させ、高分子末端を封鎖したポリロタキサンが知られている(特許文献1)。また、その応用として、環状分子にシクロデキストリン、直鎖状分子にポリエチレングリコールを用いたポリロタキサンを架橋した高分子ゲルが知られている(特許文献2)。
上記高分子ゲルは、従来の物理ゲルまたは化学ゲルとは違い、非共有結合および共有結合のいずれも利用しない機械的な結合(インターロック構造)で構成されており、環状分子が直鎖状分子上を自由に動けることから、従来にない優れた柔軟性を示し得る。
特開平6−25307号公報 特許第3475252号公報
上記のように、シクロデキストリンを用いたポリロタキサンはユニークな性質を発現する可能性を秘めているが、シクロデキストリンは反応性基であるヒドロキシル基を多数有しており、具体的には、1分子あたり一番少ないα−シクロデキストリンでも18個のヒドロキシル基を有しているため、その反応性の制御など、様々な面で不具合が生じることとなる。
例えば、ポリロタキサンを用いて上記高分子ゲルを作製したり、あるいは、ポリロタキサンを架橋剤として使用する場合、ヒドロキシル基を化学修飾して架橋性官能基にして用いることが考えられる。しかし、架橋性官能基をポリロタキサン中のいずれのシクロデキストリンにどの程度導入するかを制御することは困難な面が多い。すなわち、架橋性官能基の全く存在しないシクロデキストリンと、全てのヒドロキシル基が架橋性官能基となったシクロデキストリンとが偏在してしまう可能性がある。これでは、ポリロタキサンを架橋部分等に使用した場合の特徴であるインターロック構造による可動性を十分に発揮できない可能性がある。
本発明は、このような実状に鑑みてなされたものであり、分子レベルで反応性基数を制御することのできる擬ポリロタキサンおよびポリロタキサンの製造方法、ならびに分子レベルで反応性基数が制御された擬ポリロタキサンおよびポリロタキサンを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、に本発明は、輪成分としてトリヒドロキシメチル化シクロデキストリンおよびパーメチル化シクロデキストリンを有することを特徴とする擬ポリロタキサンを提供し(発明1)、さらには、輪成分がトリヒドロキシメチル化シクロデキストリンおよびパーメチル化シクロデキストリンのみからなる擬ポリロタキサンを提供する。
に本発明は、輪成分としてモノヒドロキシメチル化シクロデキストリンおよびパーメチル化シクロデキストリンを有することを特徴とする擬ポリロタキサンを提供する(発明2)。また、本発明は、輪成分がモノヒドロキシメチル化シクロデキストリンおよびパーメチル化シクロデキストリンのみからなる擬ポリロタキサンを提供する。
に本発明は、輪成分としてトリアセトキシメチル化シクロデキストリンおよびパーメチル化シクロデキストリンを有することを特徴とする擬ポリロタキサンを提供し(発明3)、さらには、輪成分がトリアセトキシメチル化シクロデキストリンおよびパーメチル化シクロデキストリンのみからなる擬ポリロタキサンを提供する。
上記発明(発明1〜3)においては、軸分子がポリテトラヒドロフランであってもよい(発明4)。
に本発明は、前記擬ポリロタキサン(発明1〜4)の軸分子末端を封鎖してなるポリロタキサンを提供する(発明5)。
上記発明(発明5)においては、軸分子の末端がトリチルフェニルイソシアネートまたはジメチルフェニルイソシアネートで封鎖されていてもよい(発明6)。
本発明によれば、簡便な方法で、分子レベルで反応性基数が制御された擬ポリロタキサンおよびポリロタキサンを得ることができる。これにより、当該ポリロタキサンを用いた材料における応力緩和性等の諸物性の分子レベルからの設計が可能となる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
本実施形態では、擬ポリロタキサンを製造し、次いで、得られた擬ポリロタキサンからポリロタキサンを製造する。
本実施形態で製造する擬ポリロタキサンは、輪成分であるシクロデキストリン分子の開口部に、末端に官能基を有する直鎖状分子(軸分子)が貫通してなるものである。本実施形態では、最初に、末端に官能基を有する直鎖状分子を用意する。
なお、本明細書において、「直鎖状分子」の「直鎖」は、実質的に「直鎖」であることを意味する。すなわち、直鎖状分子上で環状分子(輪成分)が移動可能であれば、直鎖状分子は分岐鎖を有していてもよい。
直鎖状分子としては、例えば、ポリテトラヒドロフラン、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリイソプレン、ポリイソブチレン、ポリブタジエン、ポリジメチルシロキサン等が挙げられるが、中でも特に、シクロデキストリンとの錯形成率に優れているポリテトラヒドロフランが好ましい。
直鎖状分子の数平均分子量(Mn)は、500〜1,000,000であることが好ましく、特に800〜500,000であることが好ましく、さらには、1,000〜100,000であることが好ましい。数平均分子量が500未満であると、貫通したシクロデキストリンの離脱が発生し易く、貫通数の制御が困難となる。また、数平均分子量が1,000,000を超えると、溶解性が低下し、貫通数の制御が困難となる。
上記直鎖状分子の末端官能基としては、後述するブロック基と反応して直鎖状分子の末端を封鎖できるものであれば特に限定されないが、好ましくは、ヒドロキシル基、アミノ基、イソシアネート基、カルボキシル基、ビニル基およびエポキシ基からなる群から選ばれる少なくとも1種を使用する。
直鎖状分子が末端に上記官能基を有する場合には、当該官能基を使用すればよいが、直鎖状分子が末端に上記官能基を有しない場合、または有する場合であっても必要に応じて、直鎖状分子の末端に上記官能基を付加する。直鎖状分子の末端に対する上記官能基の付加は、従来公知の方法、例えば、Nature, 356, 325-327 (1992)に記載の方法などによって行うことができる。
例えば、直鎖状分子がポリテトラヒドロフランの場合には、末端にヒドロキシル基を有するため、当該ヒドロキシル基をそのまま使用することもできるし、また、当該ヒドロキシル基をアミノ基等に置換して使用することもできる。
上記のように末端に官能基を有する直鎖状分子を用意したら、反応性基または保護基の数が異なる2種以上のシクロデキストリンを、所望の比で混合して直鎖状分子に貫通させることにより、擬ポリロタキサンを得る。
シクロデキストリンは複数のヒドロキシル基を有しており(例えばα−シクロデキストリンは18個のヒドロキシル基を有している)、ヒドロキシル基は反応性基である。それらのヒドロキシル基の一部または全部が反応性を有しない基、例えば、メトキシ基、エトキシ基等のアルコキシ基等に置換されることにより、反応性基数が異なるシクロデキストリンが得られる。なお、メトキシ基等のアルコキシ基は、酸性または塩基性条件下で容易にヒドロキシル基に戻らないことから、後述する保護基には含まれない。また、シクロデキストリンのヒドロキシル基は、他の反応性基に置換されてもよい。他の反応性基としては、例えば、ハロゲン、アミノ基、アミド基、イソシアネート基等が挙げられる。
例えば、全てのヒドロキシル基がメトキシ基に置換されたシクロデキストリンは、パーメチル化シクロデキストリンであり、反応性基数は0個である。1つのヒドロキシル基を残して他のヒドロキシル基がメトキシ基に置換されたシクロデキストリンは、モノヒドロキシメチル化シクロデキストリンであり、反応性基数は1個である。2つのヒドロキシル基を残して他のヒドロキシル基がメトキシ基に置換されたシクロデキストリンは、ジヒドロキシメチル化シクロデキストリンであり、反応性基数は2個である。3つのヒドロキシル基を残して他のヒドロキシル基がメトキシ基に置換されたシクロデキストリンは、トリヒドロキシメチル化シクロデキストリンであり、反応性基数は3個である。上記のシクロデキストリンは、それぞれ反応性基数が異なるシクロデキストリンとなっている。
反応性基数が異なる2種以上のシクロデキストリンは、反応性基を1個以上、特に1〜3個有する部分アルキル化シクロデキストリンおよびパーアルキル化シクロデキストリンから選ばれる2種以上であることが好ましく、さらには、反応性基を1個以上、特に1〜3個有する部分アルキル化シクロデキストリンと、パーアルキル化シクロデキストリンとの組み合わせであることが好ましい。反応性基数の上限が3個であることが好ましいのは、反応性基、特にヒドロキシル基が4個以上残っていると、溶解性に差が生じて、輪成分の制御が困難になるおそれがあるからである。
部分アルキル化シクロデキストリンとしては、例えば、部分メチル化シクロデキストリン、部分エチル化シクロデキストリン等の低級アルキル化シクロデキストリンが挙げられる。部分アルキル化シクロデキストリンの中でも、ヒドロキシル基の修飾のし易さの面から、モノヒドロキシメチル化シクロデキストリン、ジヒドロキシメチル化シクロデキストリンまたはトリヒドロキシメチル化シクロデキストリンが好ましく、それらは単独でまたは2種以上組み合わせて使用することができる。
反応性基数が異なる2種以上のシクロデキストリンとしては、モノヒドロキシメチル化シクロデキストリンとパーメチル化シクロデキストリンとの組み合わせ、ジヒドロキシメチル化シクロデキストリンとパーメチル化シクロデキストリンとの組み合わせ、トリヒドロキシメチル化シクロデキストリンとパーメチル化シクロデキストリンとの組み合わせが特に好ましく、さらにはそれらの組み合わせに係る2種のシクロデキストリンのみを輪成分として有することが好ましい。
一方、シクロデキストリンのヒドロキシル基の一部を反応性を有しない基に置換し、残ったヒドロキシル基を保護基によって保護することにより、保護基数が異なるシクロデキストリンが得られる。この保護基は、擬ポリロタキサンまたはポリロタキサンが得られた後、脱保護してヒドロキシル基に戻すことにより、またはさらに別の反応基に置換することにより、反応性基数が制御された擬ポリロタキサンまたはポリロタキサンを得ることができる。
ヒドロキシル基の保護基としては、酸・塩基等の共存下、簡便な処理によりヒドロキシル基に戻すことができるものであればよく、例えば、アセトキシ基、トシル基、t−ブトキシカルボニル基、ベンジル基、メトキシメトキシ基、ベンゾイル基、トリメチルシリル基等が挙げられる。なお、ヒドロキシル基のプロトンがメチル等のアルキル基に置換されたメトキシ基等のアルコキシ基は、保護基に含まれない。
例えば、保護基としてアセトキシ基を1〜3個有する部分アルキル化シクロデキストリンとしては、モノアセトキシメチル化シクロデキストリン、ジアセトキシメチル化シクロデキストリンおよびトリアセトキシメチル化シクロデキストリンからなる群から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
上記のようにシクロデキストリンのヒドロキシル基を保護基によって保護することにより、後段で行う直鎖状分子の末端に対するブロック基の付加(キャッピング)を確実に行うことが可能となる。
上記反応性基数または保護基数が異なる2種以上のシクロデキストリンの混合比は、得られる擬ポリロタキサンまたはポリロタキサンが所望の反応性基数または保護基数を有するように、適宜選択すればよい。例えば、モノヒドロキシメチル化シクロデキストリン、ジヒドロキシメチル化シクロデキストリンまたはトリヒドロキシメチル化シクロデキストリンと、パーメチル化シクロデキストリンとを、1:99〜99:1のモル比で適宜混合して使用すればよい。
シクロデキストリンは、α−シクロデキストリン、β−シクロデキストリンまたはγ−シクロデキストリンのいずれであってもよいが、特にα−シクロデキストリンを使用することが好ましい。α−シクロデキストリンは環が最も小さいため、擬ポリロタキサンの直鎖状分子末端をブロック基により封鎖することが容易だからである。
擬ポリロタキサンの製造は、末端に官能基を有する直鎖状分子およびシクロデキストリンを溶媒中、通常は水中に存在させた状態にして(例えば、シクロデキストリンの水溶液に上記直鎖状分子を添加して)、その溶液を撹拌することによって行うことができる。加えて、撹拌後にその溶液を静置することが収率を向上させることができるので好ましい。好ましい静置期間は、1〜7日程度である。
撹拌方法については特に制限はなく、常温または適当に制御された温度で、機械的撹拌処理、超音波処理などの方法で撹拌することができる。特に、超音波処理で撹拌することが貫通数を制御しやすいので好ましい。撹拌時間は、数分〜1時間の条件で行うことが好ましい。超音波の照射条件については特に制限はないが、周波数20〜40kHzで行うことが好ましい。
以上のようにして擬ポリロタキサンを製造したら、その擬ポリロタキサンの直鎖状分子の末端官能基と反応し得るブロック基を当該末端官能基と反応させ、直鎖状分子の末端にブロック基を付加することにより、ポリロタキサンを得る。
ブロック基としては、輪成分であるシクロデキストリンが直鎖状分子により串刺し状になった形態を保持し得る基であれば特に限定されないが、好ましくは、ジアルキルフェニル基類、ジニトロフェニル基類、シクロデキストリン類、アダマンタン基類、トリチル基類、フルオレセイン類、ピレン類、アントラセン類等が適宜選択される。具体的には、ジメチルフェニルイソシアネート、トリチルフェニルイソシアネート等がブロック基用の反応試薬として好適に用いられる。
直鎖状分子に対するブロック基の反応は、従来公知の方法、例えば、Nature, 356, 325-327 (1992)に記載の方法によって行うことができる。
以上の方法によって、輪成分が保護基を有する擬ポリロタキサンまたはポリロタキサンを製造した場合、その保護基を脱保護してヒドロキシル基に戻すことにより、またはさらに別の反応基に置換することにより、反応性基数が制御された擬ポリロタキサンまたはポリロタキサンを得ることができる。
例えば、保護基がアセトキシ基の場合、メタノール中で炭酸カリウムと反応させることにより、脱保護することができる。その他の保護基の場合でも、常法によって脱保護することが可能である。
以上の通り、本実施形態に係る擬ポリロタキサンの製造方法またはポリロタキサンの製造方法によれば、ポリロタキサンが有する反応性基数を、簡便な手段によって分子レベルで正確に制御することができる。すなわち、上記方法によれば、反応性基数が制御された擬ポリロタキサンおよびポリロタキサンが得られる。具体的には後述する実施例に示すが、反応性基数が制御された新規な擬ポリロタキサンおよびポリロタキサンが得られる。
なお、以上説明した実施形態は、擬ポリロタキサンを製造した後、ポリロタキサンを製造するものであるが、擬ポリロタキサンのみを製造し、ポリロタキサンを製造しない場合には、直鎖状分子の末端に官能基を付加する処理は特に必要ではない。
以下、実施例等により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらの実施例等に限定されるものではない。
〔合成例〕
(1)モノアセトキシメチル化α−シクロデキストリンの合成
α−シクロデキストリン(ナカライテスク社製)を、ピリジン中、トリチルクロライドと反応させることにより、トリチル化α−シクロデキストリンを得た。そのトリチル化α−シクロデキストリンを、ジメチルホルムアミド中、ヨウ化メチルおよび水素化ナトリウムと反応させることにより、トリチルメチル化α−シクロデキストリンとした。
得られたトリチルメチル化α−シクロデキストリンから、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒 アセトン:ヘキサン=1:1)により一置換体であるモノトリチルメチル化α−シクロデキストリンを単離した。単離したモノトリチルメチル化α−シクロデキストリンを、メタノール中、6mol/LのHClで処理して、モノヒドロキシメチル化α−シクロデキストリンを得た。
得られたモノヒドロキシメチル化α−シクロデキストリンを、テトラヒドロフラン中、無水酢酸およびトリエチルアミンと反応させて、モノアセトキシメチル化α−シクロデキストリンを得た。収率は30%であった。
(2)トリアセトキシメチル化α−シクロデキストリンの合成
α−シクロデキストリン(ナカライテスク社製)を、ピリジン中、トリチルクロライドと反応させることにより、トリチル化α−シクロデキストリンを得た。そのトリチル化α−シクロデキストリンを、ジメチルホルムアミド中、ヨウ化メチルおよび水素化ナトリウムと反応させることにより、トリチルメチル化α−シクロデキストリンとした。
得られたトリチルメチル化α−シクロデキストリンから、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開溶媒 アセトン:ヘキサン=1:1)により三置換体であるトリトリチルメチル化α−シクロデキストリンを単離した。単離したトリトリチルメチル化α−シクロデキストリンを、メタノール中、6mol/LのHClで処理して、トリヒドロキシメチル化α−シクロデキストリンを得た。
得られたトリヒドロキシメチル化α−シクロデキストリンを、テトラヒドロフラン中、無水酢酸およびトリエチルアミンと反応させて、トリアセトキシメチル化α−シクロデキストリンを得た。収率は30%であった。
(3)パーメチル化α−シクロデキストリンの合成
α−シクロデキストリン(ナカライテスク社製)を、ジメチルホルムアミド中、ヨウ化メチルおよび水素化ナトリウムと反応させることにより、パーメチル化α−シクロデキストリンを得た。
(4)4−トリチルフェニルイソシアネートの合成
トリチルアニリンを、トルエン中でHClガスおよびトリホスゲンと反応させることにより、4−トリチルフェニルイソシアネートを得た。
H−NMRによるポリロタキサンの組成に関する各種算出式〕
H−NMRチャートに基づき、以下に示すように、ポリロタキサンの組成に関する2つの情報を算出する。
1)ポリロタキサン中の全α−シクロデキストリンに対するアセトキシ化されたα−シクロデキストリンの割合(=C;以下「アセトキシ化されたα−シクロデキストリン導入比率」と称す。)の算出式を次に示す。
C={(A/n)/(B/n)}×100
A:H−NMRチャートの2ppm付近のピーク面積を表す。なお、当該ピークは、α−シクロデキストリンに結合するアセトキシ基のメチルに基づく水素原子に帰属される。
B:H−NMRチャートの5ppm付近のピーク面積を表す(次の式にて同じ)。なお、当該ピークは、α−シクロデキストリンのグルコース環の1位の水素原子に帰属される。
:α−シクロデキストリンのアセトキシ基の水素原子数を表す。モノアセトキシメチル化シクロデキストリンの場合は3、トリアセトキシメチル化シクロデキストリンの場合は9、を算入する。
:α−シクロデキストリンのグルコース環の1位の水素原子数を表す。α−シクロデキストリン骨格の場合は6となる。
2)ポリロタキサン1分子中にα−シクロデキストリンの保護基として存在するアセトキシ基数の合計(=G;以下「ポリロタキサン保護基数」と称す。)の算出式を次に示す。
G=(D/D)/{(E/n)/(B/n)}×(C/100)×F
:軸分子であるポリテトラヒドロフランの分子量を表す。
:ポリテトラヒドロフランを構成するモノマーの分子量を表す。具体的には72を算入する。
E:H−NMRチャートの1.6ppm付近のピーク面積を表す。なお、当該ピークは、ポリテトラヒドロフランの酸素に隣接しないメチレン鎖の水素原子に帰属される。
:ポリテトラヒドロフランの酸素に隣接しないメチレン鎖の水素原子数を表す。具体的には4を算入する。
F:モノアセトキシメチル化シクロデキストリンの場合は1、トリアセトキシメチル化シクロデキストリンの場合は3、を算入する。
〔実施例1〕
上記合成例で得られたモノアセトキシメチル化α−シクロデキストリン0.40g(0.32mmol)と、パーメチル化α−シクロデキストリン0.39g(0.32mmol)とを水2.0mgに溶解させた水溶液に、ポリテトラヒドロフラン(Aldrich社製,Poly(tetrahydrofuran) THRATHANE2900 polyether glycol,Mn:2900)46.0mg(0.64mmol テトラヒドロフラン単位として)を加え、超音波処理(周波数:25kHz)を30分間行った。一晩静置した後、析出した固体を回収し、乾燥させて白色固体を得た。
得られた白色固体全量と、上記合成例で得られた4−トリチルフェニルイソシアネート57mg(0.16mmol)と、触媒量のジブチル錫ジラウレートとを乳鉢に加え、30分間加圧・混合を行った。その後、反応物をジエチルエーテルで洗浄し、残った固体を回収した。さらに、高速液体クロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム)により目的物を分取し、白色固体57mgを得た。得られた物質のH−NMRチャートを図1に示す。
H−NMRチャートより、アセトキシ化されたα−シクロデキストリン導入比率Cは50%と算出された。すなわち、本実施例によって、モノアセトキシメチル化α−シクロデキストリンおよびパーメチル化α−シクロデキストリンの仕込み割合通りの輪成分を有するポリロタキサンを得ることができた。また、ポリロタキサン保護基数Gは6.4個と算出された。
〔実施例2〕
モノアセトキシメチル化α−シクロデキストリンの配合量を0.16g(0.13mmol)、パーメチル化α−シクロデキストリンの配合量を0.64g(0.52mmol)とする以外、実施例1と同様の処理を行い、白色固体58mgを得た。得られた物質のH−NMRチャートを図2に示す。
H−NMRチャートより、アセトキシ化されたα−シクロデキストリン導入比率Cは20%と算出された。すなわち、本実施例によって、モノアセトキシメチル化α−シクロデキストリンおよびパーメチル化α−シクロデキストリンの仕込み割合通りの輪成分を有するポリロタキサンを得ることができた。また、ポリロタキサン保護基数Gは2.5個と算出された。
〔実施例3〕
モノアセトキシメチル化α−シクロデキストリンの配合量を0.65g(0.52mmol)、パーメチル化α−シクロデキストリンの配合量を0.16g(0.13mmol)とする以外、実施例1と同様の処理を行い、白色固体59mgを得た。得られた物質のH−NMRチャートを図3に示す。
H−NMRチャートより、アセトキシ化されたα−シクロデキストリン導入比率Cは80%と算出された。すなわち、本実施例によって、モノアセトキシメチル化α−シクロデキストリンおよびパーメチル化α−シクロデキストリンの仕込み割合通りの輪成分を有するポリロタキサンを得ることができた。また、ポリロタキサン保護基数Gは10.3個と算出された。
〔実施例4〕
無水テトラヒドロフラン25mlに、開始剤としてトリフルオロメタンスルホン酸無水物0.05mlを添加して15分攪拌した。その後、反応溶液を水中に注ぎ、再沈殿を行って固体を回収し、乾燥させて白色固体2.1gを得た。このようにして得られたポリテトラヒドロフランの数平均分子量(Mn)は、11000であった。
上記合成例で得られたモノアセトキシメチル化α−シクロデキストリン0.40g(0.32mmol)と、パーメチル化α−シクロデキストリン0.39g(0.32mmol)とを水2.0mgに溶解させた水溶液に、上記で得られたポリテトラヒドロフラン46.0mg(0.64mmol テトラヒドロフラン単位として)を加え、超音波処理(周波数:25kHz)を30分間行った。一晩静置した後、析出した固体を回収し、乾燥させて白色固体を得た。
得られた白色固体全量と、上記合成例で得られた4−トリチルフェニルイソシアネート76mg(0.21mmol)と、触媒量のジブチル錫ジラウレートとを乳鉢に加え、30分間加圧・混合を行った。その後、反応物をジエチルエーテルで洗浄し、残った固体を回収した。さらに、高速液体クロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム)により目的物を分取し、白色固体15mgを得た。得られた物質のH−NMRチャートを図4に示す。
H−NMRチャートより、アセトキシ化されたα−シクロデキストリン導入比率Cは50%と算出された。すなわち、本実施例によって、モノアセトキシメチル化α−シクロデキストリンおよびパーメチル化α−シクロデキストリンの仕込み割合通りの輪成分を有するポリロタキサンを得ることができた。また、ポリロタキサン保護基数Gは13.1個と算出された。
〔実施例5〕
上記合成例で得られたトリアセトキシメチル化α−シクロデキストリン0.38g(0.30mmol)と、パーメチル化α−シクロデキストリン0.37g(0.30mmol)とを水2.0mgに溶解させた水溶液に、ポリテトラヒドロフラン(Aldrich社製,Poly(tetrahydrofuran) THRATHANE2900 polyether glycol,Mn:2900)43.0mg(0.60mmol テトラヒドロフラン単位として)を加え、超音波処理(周波数:25kHz)を30分間行った。一晩静置した後、析出した固体を回収し、乾燥させて白色固体を得た。
得られた白色固体全量と、上記合成例で得られた4−トリチルフェニルイソシアネート0.16g(0.044mmol)と、ジブチル錫ジラウレート53μl(0.088mmol)とを乳鉢に加え、30分間加圧・混合を行った。その後、反応物をジエチルエーテルで洗浄し、残った固体を回収した。さらに、高速液体クロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム)により目的物を分取し、白色固体10mgを得た。得られた物質のH−NMRチャートを図5に示す。
H−NMRチャートより、アセトキシ化されたα−シクロデキストリン導入比率Cは50%と算出された。すなわち、本実施例によって、トリアセトキシメチル化α−シクロデキストリンおよびパーメチル化α−シクロデキストリンの仕込み割合通りの輪成分を有するポリロタキサンを得ることができた。また、ポリロタキサン保護基数Gは17.1個と算出された。
得られたポリロタキサン10mgをクロロホルム1mlに溶解させ、炭酸カリウム10mgおよびメタノール1mlを加えて、50℃で7日間攪拌した。その後、溶液を濾過し、濾液を減圧留去して、高速液体クロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム)により、脱アセチル化した目的物を分取し、白色固体7mgを得た。得られた物質のH−NMRチャートを図6に示す。
H−NMRにおけるアセトキシ基に基づく2ppm付近のピークの消失により、脱アセチル化が十分に行われたことが分かる。
〔実施例6〕
上記合成例で得られたモノヒドロキシメチル化α−シクロデキストリン0.39g(0.32mmol)と、パーメチル化α−シクロデキストリン0.39g(0.32mmol)とを水2.0mgに溶解させた水溶液に、末端官能基がアミノ基のポリテトラヒドロフラン(Aldrich社製,Polytetrahydrofuran bis(3-aminopropyl)terminated,Mn:1100)46.0mg(0.64mmol テトラヒドロフラン単位として)を加え、超音波処理(周波数:25kHz)を30分間行った。一晩静置した後、水溶液を0℃に冷却し、3,5−ジメチルフェニルイソシアネート(Aldrich社製)62mg(0.42mmol)を加え、2時間攪拌した。その後、遠心分離により固体を回収し、減圧乾燥により白色固体115mgを得た。この白色固体は、モノヒドロキシメチル化α−シクロデキストリンおよびパーメチル化α−シクロデキストリンを輪成分とするポリロタキサンであると考えられる。
得られた白色固体全量をテトラヒドロフラン中、無水酢酸およびトリエチルアミンと反応させて、ポリロタキサンの輪成分であるシクロデキストリンのヒドロキシル基をアセチル化した。反応溶液について、クロロホルム、1mol/Lの塩酸水溶液、飽和硫酸銅水溶液および飽和食塩水により分液操作を行い、有機層を減圧乾燥して白色固体を得た。得られた白色固体をジエチルエーテルにより洗浄して、高速液体クロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム)によって目的物を分取し、白色固体97mgを得た。得られた物質のH−NMRチャートを図7に示す。
H−NMRチャートより、アセトキシ化されたα−シクロデキストリン導入比率Cは50%と算出された。すなわち、本実施例によって、モノアセトキシメチル化α−シクロデキストリンおよびパーメチル化α−シクロデキストリンの仕込み割合通りの輪成分を有するポリロタキサンを得ることができた。また、ポリロタキサン保護基数Gは3.1個と算出された。
〔実施例7〕
上記合成例で得られたトリヒドロキシメチル化α−シクロデキストリン0.38g(0.32mmol)と、パーメチル化α−シクロデキストリン0.39g(0.32mmol)とを水2.0mgに溶解させた水溶液に、末端官能基がアミノ基のポリテトラヒドロフラン(Aldrich社製,Polytetrahydrofuran bis(3-aminopropyl)terminated,Mn:1100)46.0mg(0.64mmol テトラヒドロフラン単位として)を加え、超音波処理(周波数:25kHz)を30分間行った。一晩静置した後、水溶液を0℃に冷却し、3,5−ジメチルフェニルイソシアネート(Aldrich社製)62mg(0.42mmol)を加え、2時間攪拌した。その後、遠心分離により固体を回収し、減圧乾燥により白色固体54mgを得た。この白色固体は、トリヒドロキシメチル化α−シクロデキストリンおよびパーメチル化α−シクロデキストリンを輪成分とするポリロタキサンであると考えられる。
得られた白色固体全量をテトラヒドロフラン中、無水酢酸およびトリエチルアミンと反応させて、ポリロタキサンの輪成分であるシクロデキストリンのヒドロキシル基をアセチル化した。反応溶液について、クロロホルム、1mol/Lの塩酸水溶液、飽和硫酸銅水溶液および飽和食塩水により分液操作を行い、有機層を減圧乾燥して白色固体を得た。得られた白色固体をジエチルエーテルにより洗浄して、高速液体クロマトグラフィー(展開溶媒:クロロホルム)によって目的物を分取し、白色固体46mgを得た。得られた物質のH−NMRチャートを図8に示す。
H−NMRチャートより、アセトキシ化されたα−シクロデキストリン導入比率Cは50%と算出された。すなわち、本実施例によって、トリアセトキシメチル化α−シクロデキストリンおよびパーメチル化α−シクロデキストリンの仕込み割合通りの輪成分を有するポリロタキサンを得ることができた。また、ポリロタキサン保護基数Gは9.0個と算出された。
本発明は、ポリロタキサンが有する反応性基数を制御するのに有用である。このように分子レベルで反応性基数が制御されたポリロタキサンは、分子レベルで架橋の度合いを制御しつつ架橋させることが可能となり、優れた柔軟性を示す高分子ゲルとして利用することができる。また、かかるポリロタキサンは架橋剤として使用することもでき、そのように使用した場合、反応性基数を分子レベルで制御することにより、インターロック構造による応力緩和性や柔軟性といった諸物性の調節が可能となる。すなわち、本発明のポリロタキサンを架橋剤として使用することにより、上記諸物性の自由な分子設計ができる。
実施例1で合成したポリロタキサンのH−NMRチャートである。 実施例2で合成したポリロタキサンのH−NMRチャートである。 実施例3で合成したポリロタキサンのH−NMRチャートである。 実施例4で合成したポリロタキサンのH−NMRチャートである。 実施例5で合成したポリロタキサン(脱保護前)のH−NMRチャートである。 実施例5で合成したポリロタキサン(脱保護後)のH−NMRチャートである。 実施例6で合成したポリロタキサンのH−NMRチャートである。 実施例7で合成したポリロタキサンのH−NMRチャートである。

Claims (6)

  1. 輪成分としてトリヒドロキシメチル化シクロデキストリンおよびパーメチル化シクロデキストリンを有することを特徴とする擬ポリロタキサン。
  2. 輪成分としてモノヒドロキシメチル化シクロデキストリンおよびパーメチル化シクロデキストリンを有することを特徴とする擬ポリロタキサン。
  3. 輪成分としてトリアセトキシメチル化シクロデキストリンおよびパーメチル化シクロデキストリンを有することを特徴とする擬ポリロタキサン。
  4. 軸分子がポリテトラヒドロフランであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の擬ポリロタキサン。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の擬ポリロタキサンの軸分子末端を封鎖してなるポリロタキサン。
  6. 軸分子の末端がトリチルフェニルイソシアネートまたはジメチルフェニルイソシアネートで封鎖されていることを特徴とする請求項に記載のポリロタキサン。
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