以下、本発明の最良形態を説明する。尚、以下の最良形態は、従来の第1種パチンコ遊技機と従来の2種パチンコ遊技機を二つ混在させたような機種であるが、これに限定されず、例えば他のタイプの遊技機(例えば、従来の第1種の機能を二つと従来の第2種の機能を一つ有する遊技機)に応用された場合も本発明の範囲内である。以下、最良形態に係るパチンコ遊技機について詳述する。ここで、本最良形態に係るパチンコ遊技機は、特別遊技が複数同時に発生しないことを担保するため、「強制一時停止タイプ」(タイプA)及び「強制ハズレ図柄差換タイプ」(タイプB)が存在する。以下、まず、タイプAから説明する。ここで、当該タイプは、第2特別遊技実行中に、特別図柄変動に係るタイマを一時停止させることにより、第2特別遊技実行中における第1特別遊技への移行を防止するタイプに係るものである(即ち、第2特別遊技実行中は、特別図柄が変動し続けるタイプ)。尚、あくまで最良の形態であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等に関し、以下の態様に限定されるものではない。
ここで、各構成要素について説明する前に、本最良形態に係るパチンコ遊技機の特徴(概略)を説明する。本最良形態に係るパチンコ遊技機は、通常遊技状態時(特図通常遊技状態時、普図通常遊技状態時)に所定の第1特別遊技に当選して当該特別遊技が終了すると、特図通常遊技状態から特図特定遊技状態に移行する(1)。次に、特図特定遊技状態時に第1特別遊技に当選して当該特別遊技が終了すると、普図通常遊技状態から普図特定遊技状態に移行する(2)。普図特定遊技状態時に第2特別遊技(第2段階)が所定回数実行されると、強制的に、普図特定遊技状態から普図通常遊技状態に移行するが、特図の遊技状態に関しては、特別遊技後の特図変動回数が所定回数に到達するまで特図特定遊技状態が維持されるため、特図の遊技状態は特定遊技状態のままである(3)。そして、特図特定遊技状態時に第1特別遊技に当選して当該特別遊技が終了すると、(2)の状態に再度移行する、というものである。このように、本最良形態に係るパチンコ遊技機の特徴は、特図の特定遊技状態と普図の特定遊技状態の作動開始条件や作動終了条件が夫々異なる点である。ここで、「所定の第1特別遊技」とは、特別図柄が「所定態様B」である場合の第1特別遊技である(「所定態様A」の場合は、特図通常遊技状態から特図特定遊技状態に移行すると共に普図通常遊技状態から普図特定遊技状態に移行する)。また、本最良形態においては、普図特定遊技状態時に第2特別遊技(第2段階)が実行された場合、第2特別遊技が所定回数実行されるまでは、普図特定遊技が継続するように構成されている。また、本最良形態においては、「所定回数」は当該特別遊技{初回(所定の第1特別遊技)}を含めて「6回」となっている(即ち、所定の第1特別遊技に当選した場合には、当該特別遊技終了後に5回ワンセットの特別遊技が期待できる)。「強制的に」とは、所謂リミッター機能により普図特定遊技状態から普図通常遊技状態に移行することを意味する。「特図特定遊技状態時に第1特別遊技」における第1特別遊技は、「所定態様A」及び「所定態様B」を問わない。以下、図面を参照しながら、各要素について詳述する。
まず、図1を参照しながら、本最良形態(タイプA)に係るパチンコ遊技機の前面側の基本構造を説明する。パチンコ遊技機1は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。
はじめに、パチンコ遊技機1の遊技機枠は、外枠102、前枠104、透明板106、扉108、上球皿110、下球皿112及び発射ハンドル116を含む。まず、外枠102は、パチンコ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠104は、外枠102の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠102に開閉可能に取り付けられる。前枠104は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板106は、ガラス等により形成され、扉108により支持される。扉108は、図示しないヒンジ機構を介して前枠104に開閉可能に取り付けられる。上球皿110は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿112への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿112は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、上球皿110と下球皿112の間にはスピーカ114が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
次に、遊技盤は、外レール122と内レール124とにより区画された遊技領域120が形成されている。そして、当該遊技領域120には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、特図始動口2110、普図始動口2310、始動口2210、第1大入賞口2120、第2大入賞口2220、特別図柄表示装置2130、第1演出表示装置2140、普通図柄表示装置2320、第2演出表示装置2230、センター飾り192及びアウト口142が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。
まず、特図始動口2110は、第1遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、特図始動口2110は、特図始動口2110への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す特図始動口入球情報を生成する特図始動口入球検出装置2111を備える。
次に、普図始動口2310は、普図始動口入球検出装置2311を備える。ここで、普図始動口入球検出装置2311は、普図始動口2310への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す普図始動口入球情報を生成する。尚、普図始動口2310への遊技球の入球は、始動口2210の始動口電動役物2212を拡開させるための抽選の契機となる。
次に、始動口2210は、第2遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、始動口2210は、始動口入球検出装置2211と、始動口電動役物2212と、始動口電動役物2212を開閉させるための始動口電動役物ソレノイド2212aとを備える。ここで、始動口入球検出装置2211は、始動口2210への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す始動口入球情報を生成する。次に、始動口電動役物2212は、始動口2210に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に可変する。
ここで、図1に示すように、特図始動口2110と始動口2210とは、上下に重なる位置に配されており、通常時は特図始動口2110の存在により、始動口2210の上部入口が塞がれている。そして、始動口電動役物2212が開状態となった場合にのみ、始動口2210へ遊技球が入球可能となる。ここで、後述するように、通常遊技時には始動口電動役物2212が開状態となり難く、特定遊技時には始動口電動役物2212が開状態となり易い。したがって、第2特別遊技は、基本的には通常遊技時には発生せず、始動口電動役物2212が開状態となり易い特定遊技時に発生する。
次に、第1大入賞口2120は、(1)特別図柄が所定態様で停止した場合に、(2)第2特別遊技の第1段階において第2大入賞口2220の特定領域2222aに遊技球が入球した場合に、開状態となる、横長方形状を成しアウト口142の上方に位置した、第1遊技に対応した入賞口である。尚、後述する図3でのブロック図においては、第1大入賞口2120は、「第1遊技周辺機器」として括られているが、前記の様に第2遊技の周辺機器としても機能する。具体的構成としては、第1大入賞口2120は、遊技球の入球を検出するための第1大入賞口入賞検出装置2121と、第1大入賞口電動役物2122と、第1大入賞口電動役物2122を開閉させるための第1大入賞口電動役物ソレノイド2122aとを備える。ここで、第1大入賞口入賞検出装置2121は、第1大入賞口2120への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1大入賞口入球情報を生成する。第1大入賞口電動役物2122は、第1大入賞口2120に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に第1大入賞口2120を可変させる。
次に、第2大入賞口2220は、始動口2210へ遊技球が入球することに基づき開状態となる、第2特別遊技の第1段階に関係する入賞口である。具体的構成としては、第2大入賞口2220は、第2大入賞口2220内部に設けられている特定領域2222a及び通常領域2223aと、遊技球を特定領域2222a及び通常領域2223aのいずれかへ誘導する誘導装置2225と、当該第2大入賞口2220への遊技球の入球を検出するための第2大入賞口入球検出装置2221と、特定領域2222aへの遊技球の入球を検出するための特定領域入賞検出装置2222と、通常領域2223aへの遊技球の入球を検出するための通常領域入賞検出装置2223と、ハネ部と称される第2大入賞口電動役物2224と、第2大入賞口電動役物2224を開閉させるための第2大入賞口電動役物ソレノイド2224aとを備える。上述した第2大入賞口2220の内部に設置された各構成部分には、第2大入賞口電動役物2224が開状態の際に入賞した遊技球のみが到達可能であり、第2大入賞口電動役物2224が閉状態の際には到達不能に構成されている。ここで、誘導装置2225は、夫々が長短複数の回転羽根を有する二つの回転体からなる。これら二つの回転体は常に回転しており、夫々の長い回転羽根同士が近接したときに、その上へ落下した遊技球を特定領域2222aへ誘導する。長い回転羽根同士が近接していないときは、その上へ落下した遊技球は通常領域2223aへ入球する。次に、第2大入賞口入球検出装置2221は、第2大入賞口2220への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2大入賞口入球情報を生成する。次に、第2大入賞口電動役物2224は、第2大入賞口2220に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態(図中の実線)と遊技球が入賞し易い開放状態(図中の点線)に可変する。
次に、特別図柄表示装置2130は、第1遊技に対応する特別図柄の変動表示及び停止表示を行う。具体的構成としては、特別図柄表示装置2130は、特図表示部2131と、特図保留表示部2132とを備える。ここで、特図保留表示部2132は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、第1遊技に係る乱数の保留数(実行されていない特別図柄の変動数)に相当する。尚、特別図柄表示装置2130は、例えば7セグメントLEDで構成され、特別図柄は、「0」〜「9」の10種類の数字及びハズレの「−」で表示される。
尚、特別図柄は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、本最良形態では、特別図柄表示装置2130の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、特別図柄自体に演出的な役割を持たせて装飾図柄を表示させないような手法を採用する場合には、後述する第1演出表示装置2140のような液晶ディスプレーに、特別図柄を表示させるように構成してもよい。
次に、第1演出表示装置2140は、主として、特別図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の変動表示及び停止表示が行われる。具体的構成としては、第1演出表示装置2140は、装図表示部2141と、装図保留表示部2142とを備える。ここで、装図表示部2141は、例えば、スロットマシンのゲームを模した複数列の装飾図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。尚、第1演出表示装置2140は、本最良形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。次に、装図保留表示部2142は、4個のランプから構成され、当該ランプは、特別図柄の保留ランプと連動している。
次に、普通図柄表示装置2320は、普通図柄の変動表示及び停止表示が行われる。具体的構成としては、普通図柄表示装置2320は、普図表示部2321と、普図保留表示部2322とを備える。ここで、普図保留表示部2322は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、普通図柄変動の保留数(実行されていない普通図柄変動の数)に相当する。
次に、第2演出表示装置2230は、第2特別遊技に係る遊技状態(例えば、第1段階の第2特別遊技に移行したか否か、第2段階の第2特別遊技に移行したか否か、第2段階のラウンド数や入球数に関する報知)を表示する。
最後に、センター飾り192は、第1演出表示装置2140の周囲に設置され、遊技球の流路、第1演出表示装置2140の保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプ190は、遊技領域120又は遊技領域120以外の領域に設けられ、点灯等することで演出の役割を果たす。
次に、図2を参照しながら、パチンコ遊技機の背面側における基本構造を説明する。パチンコ遊技機は、パチンコ遊技機の全体動作を制御し、特に特図始動口2110や普図始動口2310に入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御装置(メイン基板)1000と、遊技の興趣性を高める演出が表示される第1演出表示装置2140及び第2演出表示装置2230と、遊技内容に興趣性を付与する第1演出表示装置2140及び第2演出表示装置2230上での各種演出・情報報知に係る表示制御を行う第1演出表示制御手段2150及び第2演出表示制御手段2240(サブ基板)と、賞球タンク212、賞球レール214及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンク212から供給される遊技球を上球皿110へ払い出す払出ユニット216等を備える賞球払出機構(セット基盤)210と、払出ユニット216による払出動作を制御する賞球払出装置3000と、上球皿110の遊技球(貯留球)を遊技領域120へ1球ずつ発射する発射装置232と、発射装置232の発射動作を制御する発射制御基板230と、パチンコ遊技機の各部へ電力を供給する電源ユニット290と、パチンコ遊技機の電源をオンオフするスイッチである電源スイッチ292等が、前枠104裏面(遊技側と反対側)に設けられている。尚、本最良形態においては、第1演出表示制御手段2150と第2演出表示制御手段2240とは、物理的に一つのサブ基板内に備えられているが、別々のサブ基板として構成してもよい。更には、第1演出表示制御手段2150と第2演出表示制御手段2240とを別機能として構成したが、両者の機能を持たせた一の手段として構成してもよい。
次に、図3のブロック図を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御装置1000は、第1遊技・第2遊技・補助遊技の周辺機器である遊技周辺機器2000と、主制御装置1000からの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出装置3000と情報伝達可能に接続されている。その他、図示しないが、各種遊技効果ランプ190(例えばサイドランプ)やスピーカ114等とも電気的に接続されている。尚、主制御装置1000等は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子等から構成される。尚、以下で主制御装置1000に含まれるとする各手段を周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に搭載される形で構成してもよい。例えば、本最良形態では、主制御装置1000に払出制御機能を持たせているが、例えば賞球払出装置3000内に持たせるように構成してもよい。同様に、周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に含まれるとする各手段を主制御装置1000に搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
まず、主制御装置1000は、第1遊技・第2遊技・補助遊技に関する主たる制御を司る遊技制御手段1100と、第1遊技と第2遊技との調整を行なう遊技間調整手段1200と、遊技周辺機器2000側に各種遊技情報{例えば、停止図柄情報、停止図柄の属性情報(例えば、時間短縮変動大当たり、ハズレ)、変動態様に関する情報(例えば、変動時間)、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報等}を送信するための情報送信手段1300と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出装置3000を制御する賞球払出決定手段1400とを有している。
ここで、遊技制御手段1100は、各入賞口(始動口等)への流入を判定するための入球判定手段1110と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得判定実行手段1120と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段1130と、後述する遊技内容決定乱数(当選乱数)に基づき当たりであるか否かを抽選する第1特別遊技当否抽選手段1135と、各乱数に基づき、各図柄の停止図柄及び変動態様(変動時間等)を決定するための図柄内容決定手段1140と、各図柄の変動及び停止表示する制御を行うための表示制御手段1150と、始動口2210の始動口電動役物2212の開閉決定に直接関連する各種処理を行うための電チュー開閉制御手段1160と、通常遊技よりも遊技者に有利な各特別遊技に関する制御を司る特別遊技制御手段1170と、現在の遊技状態(第1遊技の遊技状態)をどの遊技状態に移行させるかの決定と、当該決定に基づき遊技状態を移行させる処理を行うための特定遊技制御手段1180と、現在の遊技状態[例えば、主遊技に関する状態{通常遊技状態、特定遊技状態(時間短縮遊技状態)、特別遊技状態}、補助遊技に関する状態(易開放状態、非易開放状態)、特別図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、普通図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオンオフ状況、特別遊技中の遊技状態(例えばラウンド数や入賞個数情報)]等を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段1190とを有している。以下、各手段について詳述する。
ここで、入球判定手段1110は、特図始動口2110へ遊技球が入球したか否かを判定する特図始動口入球判定手段1111と、普図始動口2310に遊技球が流入したか否かを判定する普図始動口入球判定手段1112と、第2特別遊技の第1段階への移行契機となる遊技球入球信号を始動口2210から受信したか否かを判定する始動口入球判定手段1113と、第2特別遊技の第2段階への移行契機となる遊技球入球信号を第2大入賞口2220の特定領域入賞検出装置2222から受信したか否かを判定する特定領域通過判定手段1114とを有している。
次に、乱数取得判定実行手段1120は、特図始動口2110への遊技球の入球に基づき第1乱数(遊技内容決定乱数)を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、当選乱数、変動態様決定乱数、特別図柄決定乱数等)を取得する特図乱数取得判定実行手段1121と、第2乱数(普通図柄当選乱数)の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を取得するための普図乱数取得判定実行手段1122とを有している。
ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類により割り振られた「0」〜「65535」(当選乱数)や「0」〜「255」(変動態様決定乱数)といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式(プラスワン方式)、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値(初期値)を偶然性のある値によって定める方式(初期値更新方式)、これらの組み合わせ等を挙げることができる。
次に、保留制御手段1130は、特別図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該遊技内容決定乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで特図保留情報一時記憶手段1131aに保留するための特図保留手段1131と、普通図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該普通図柄当選乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで普図保留情報一時記憶手段1132aに保留するための普図保留手段1132とを有している。ここで、特図保留手段1131及び普図保留手段1132は、最大4個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、特図保留情報一時記憶手段1131a及び普図保留情報一時記憶手段1132aを夫々有している。
次に、第1特別遊技当否抽選手段1135は、当否抽選の結果、当たりである場合に第1特別遊技への移行決定をする(例えば、内部的に当たりフラグをオンにする)第1特別遊技移行決定手段1135aと、当否抽選を行う際に参照される第1特別遊技用当否抽選用テーブル1135bと、を有している。ここで、第1特別遊技用当否抽選用テーブル1135bは、特別図柄に関しての大当たり抽選を行う際に参照される特図用大当たり抽選テーブル1135b−1を有している。尚、本最良形態では、特図用大当たり抽選テーブルは一つであるが、通常遊技状態の他、当該通常遊技状態よりも高い抽選確率で大当たり抽選を行う確率変動遊技状態をも有する態様に関しては、通常遊技状態の際に用いられる低確率抽選用テーブルと、確率変動遊技状態の際に用いられる高確率抽選用テーブルと、を有するよう構成される。ここで、表1は、第1特別遊技用当否抽選用テーブル1135bの一例である。
次に、図柄内容決定手段1140は、取得した遊技内容決定乱数に基づき、特別図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する特図内容決定手段1141と、取得した普通図柄当選乱数に基づき、普通図柄の停止図柄を決定する普図内容決定手段1142とを有している。
ここで、特図内容決定手段1141は、特別図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される特図内容決定用抽選テーブル1141aを有しており、当該特図内容決定用抽選テーブル1141aは、当否結果・遊技状態(特図遊技状態及び普図遊技状態)・保留球数に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、特図通常遊技→特図通常遊技状態用抽選テーブル、特図時間短縮遊技・普図通常遊技→特図時間短縮遊技・普図通常遊技状態用抽選テーブル、特図時間短縮遊技・普図時間短縮遊技→特図時間短縮遊技・普図時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。また、普図内容決定手段1142は、普通図柄の停止図柄を決定する際に参照される普図内容決定用抽選テーブル1142aを有しており、当該普図内容決定用抽選テーブル1142aは、第1遊技の遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(通常遊技→普図通常用抽選テーブル、時間短縮遊技→普図時間短縮用抽選テーブル)。尚、通常遊技時における当選確率を低確率(例えば65000分の1)に設定し、時間短縮遊技時における当選確率を高確率(例えば1.003分の1)に設定する等、通常時と時間短縮遊技時との差を大きくして差異を明確にし、時間短縮遊技時でないと実質的に第2特別遊技に移行しないような構成としてもよい。
ここで、表2は、特図内容決定用抽選テーブル1141a内の変動態様決定用テーブルの一例であり、表3は、特図内容決定用抽選テーブル1141a内の停止図柄決定用テーブルの一例であり、表4は、停止図柄と特別遊技終了後における遊技状態との関係を示す表(一例)である(リミッター非発動時)。ここで、表2から分かるように、特別図柄の遊技状態が時間短縮遊技状態の場合には普通図柄の遊技状態に応じて異なるテーブルを有している。具体的には、普通図柄の遊技状態が通常遊技状態の場合には、特別図柄の時間短縮遊技を早く消化させるため特図変動時間が短く設定されており、普通図柄の遊技状態が時間短縮遊技状態の場合には、特図時間短縮遊技状態中に普通図柄の時間短縮遊技を消化させるため特図変動時間が長く設定されている。
次に、表示制御手段1150は、特別図柄表示装置2130の特図表示部2131上で、所定時間特別図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う特図制御手段1151と、普通図柄表示装置2320の普図表示部2321上で、所定時間普通図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う普図制御手段1152とを有している。ここで、特図制御手段1151は、前記特図内容決定手段1141により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための特図変動時間管理手段1151aを更に有している。また、特図変動時間管理手段1151aは、ゼロクリア可能な特図変動管理用タイマ1151a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。更に、普図制御手段1152は、普通図柄表示装置2320の普図表示部2321上での普通図柄の変動時間を管理するための普図変動時間管理手段1152aを有している。また、普図変動時間管理手段1152aは、時間を計測可能な普図変動管理用タイマ1152a−1を更に備えている。
次に、電チュー開閉制御手段1160は、始動口2210の始動口電動役物2212を開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための条件判定手段1161と、始動口2210の始動口電動役物2212の駆動(開放)時間を計測する開放タイマ1162とを有している。
次に、特別遊技制御手段1170は、停止した特別図柄が特定態様であるか否かの判定を行うと共に、当たりに当選しており(当たりフラグが発生しており)、かつ、特定態様である場合には、第1大入賞口2120を所定条件で開状態にするという第1特別遊技を実行するための第1特別遊技制御手段1171と、第2特別遊技の実行に係る各種制御を司る第2特別遊技制御手段1172とを有している。
ここで、第1特別遊技制御手段1171は、第1特別遊技に移行するための条件を充足しているか否か、具体的には、当たりに当選している(当たりフラグが発生している)か否かの判定と共に、特別図柄が所定態様で停止したか否かを判定する第1条件判定手段1171aと、第1特別遊技移行条件を充足している場合、当該第1特別遊技の内容(具体的には、ラウンド数、ラウンド間時間等)を第1特別遊技関連情報一時記憶手段1191c中にセットする第1特別遊技内容決定手段1171bと、第1大入賞口2120を所定条件で開状態にするという第1特別遊技を実行するための第1特別遊技実行手段1171cと、第1特別遊技に関する各種処理の時間管理を行うための第1特別遊技時間管理手段1171dとを有している。また、第1特別遊技時間管理手段1171dは、時間を計測可能な第1特別遊技用タイマ1171d−1を更に有している。また、第1特別遊技内容決定手段1171bは、第1特別遊技関連情報一時記憶手段1191cにセットされるべき前記第1特別遊技の内容を特定する際に参照される第1特別遊技内容参照テーブル1171b−1を更に有している。
次に、第2特別遊技制御手段1172は、第2特別遊技に移行するための条件を充足しているか否かを判定するための第2条件判定手段1172aと、前記条件を充足している場合に、第2特別遊技を実行するための第2特別遊技実行手段1172bと、第2特別遊技に関する各種処理の時間管理を行うための第2特別遊技時間管理手段1172cとを有している。ここで、第2条件判定手段1172aは、第1段階特別遊技への移行条件を充足しているか否かを判定する第1段階特別遊技条件判定手段1172a−1と、第2特別遊技の第1段階の際に第2段階特別遊技への移行条件を充足しているか否かを判定する第2段階特別遊技条件判定手段1172a−2とを有している。また、第2特別遊技実行手段1172bは、第2大入賞口2220の第2大入賞口電動役物2224を駆動して第1段階特別遊技を実行するための第1段階特別遊技実行手段1172b−1と、第2大入賞口2220の第2大入賞口電動役物2224を駆動して第2段階特別遊技を実行するための第2段階特別遊技実行手段1172b−2とを有している。また、第2特別遊技時間管理手段1172cは、第2特別遊技の第2段階移行条件となる、第2大入賞口2220の特定領域(特定領域入賞検出装置2222)への遊技球入球有効時間(第2大入賞口入球検出装置2221での遊技球入球検出からの所定時間)を計測する特定領域有効タイマ1172c−1と、第2特別遊技の第1段階特別遊技中の第2大入賞口2220の開閉時間を計測する第1段階開閉タイマ1172c−2と、第2段階特別遊技における単位遊技時間を計測する第2段階開閉タイマ1172c−3とを有している。
次に、特定遊技制御手段1180は、特定遊技の内容(普図時短回数)を決定する特定遊技内容決定手段1183と、特定遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する特定遊技終了条件判定手段1181と、特定遊技に関連する情報(フラグ等)を一時記憶するための特定遊技関連情報一時記憶手段1182とを有している。ここで、特定遊技内容決定手段1183は、特定遊技の内容(普図時短回数)を決定する際に参照するための特定遊技内容決定用テーブル1183aを有しており、特定遊技終了条件判定手段1181は、特図時短回数をカウント可能な特図時短回数カウンタ1181aと、普図時短回数をカウント可能な普図時短回数カウンタ1181bと、特定遊技状態(普図時短遊技状態)に突入後における特別遊技(第2特別遊技の第2段階)の回数をカウント可能なリミット回数カウンタ1181cとを有している。ここで、表5は、特定遊技内容決定用テーブル1183aの一例である。
ここで、本最良形態においては、特図時短回数は100回であり、当該特図時短中には、特図非時短中と比較して、特別図柄の変動時間が相対的に短縮される(特図時間短縮機能)。更に、本最良形態においては、普図時短回数は抽選で決定されており(例えば50回)、当該普図時短中には、普図非時短中と比較して、普通図柄の変動時間も相対的に短縮される(普図時間短縮機能)と共に、始動口2210の電動役物2212の開放時間が相対的に延長される(開放時間延長機能)。尚、本明細書においては、特記しない限り、普通図柄に関する「時短」は、時間短縮機能と開放時間延長機能の両方を指すものとする(また、当選確率が上がる場合には、確率変動機能も含む)。また、本最良形態における特図の時短は、特別図柄の変動回数が所定回数を超えた場合に終了し、本最良形態における普図の時短は、普通図柄の変動回数が所定回数を超えた場合や、普図時短遊技状態時に所定回数(例えば5回)の特別遊技(第2特別遊技の第2段階)が実行された場合に終了する。尚、上記の特定遊技終了条件判定手段1181は、例えば、回数制限付きの確率変動遊技において終了回数に到達したか否かを判定する機能を有していたり(回数制限付確率変動遊技機能を有するパチンコ遊技機の場合)、図柄変動の度に所定確率で特定遊技(例えば確率変動遊技や時間短縮遊技)から通常遊技への移行抽選を行う機能を有していてもよい(転落抽選機能を有するパチンコ遊技機の場合)。また、リミット回数カウンタ1181cは、本最良形態ではインクリメント方式であるが、デクリメント方式であってもよい。更には、特定遊技(普図時短遊技)突入の契機となった特別遊技をカウントする形態であっても、当該特別遊技をカウントせず以後の特別遊技(第2特別遊技の第2段階)をカウントする形態のいずれであってもよい。また、「特定遊技」として、抽選確率が通常遊技時よりも高い確率変動遊技を実施可能に構成してもよい。また、本最良形態においては、普通図柄の変動回数が所定回数を超えた場合に普図の時短が終了するよう構成されているが、特別図柄の変動回数が所定回数を超えた場合に普図の時短が終了するよう構成してもよい。
次に、遊技状態一時記憶手段1190は、第1遊技に関する現在の遊技状態{例えば、通常遊技・特定遊技状態、特別遊技状態、特別図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオンオフ状況、特別遊技中の遊技状態(例えばラウンド数や入賞個数情報)}等を一時記憶するための第1遊技状態一時記憶手段1191と、第2遊技に関する現在の遊技状態{例えば、特別遊技状態、各種フラグのオンオフ状況、特別遊技中の遊技状態(例えばラウンド数や入賞個数情報)}等を一時記憶するための第2遊技状態一時記憶手段1192と、補助遊技に関する現在の遊技状態{例えば、各種フラグのオンオフ状況、普通図柄に係る停止図柄及び変動態様情報}等を一時記憶するための補助遊技状態一時記憶手段1193とを有している。ここで、第1遊技状態一時記憶手段1191は、第1遊技に関する各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するための第1フラグ一時記憶手段1191aと、現在変動中の特別図柄(変動開始条件が成立した特別図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための特図情報一時記憶手段1191bと、第1特別遊技中における情報(ラウンド数、任意のラウンドにおける遊技球の入賞個数等)を一時記憶するための第1特別遊技関連情報一時記憶手段1191cとを有している。また、第2遊技状態一時記憶手段1192は、各種フラグ(第1段階特別遊技に関するフラグ、第2段階特別遊技に関するフラグ等)のオンオフ状況を記憶するための第2フラグ一時記憶手段1192aと、第2特別遊技中に関する情報(単位遊技における第1大入賞口2120への遊技球の入賞個数等)を一時記憶するための第2特別遊技関連情報一時記憶手段1192bとを有している。また、補助遊技状態一時記憶手段1193は、補助遊技に関する情報(例えば、普通図柄当たりフラグ・普通図柄変動中フラグ・電チュー開放中フラグ・電チュー開放許可フラグ・時間短縮フラグ・時間短縮予約フラグ)を一時記憶するための補助遊技関連フラグ一時記憶手段1193aと、現在変動中の普通図柄(変動開始条件が成立した普通図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための普図情報一時記憶手段1193bとを有している。
次に、遊技間調整手段1200は、各種一時記憶手段(特図保留情報一時記憶手段1131a、普図保留情報一時記憶手段1132a、遊技状態一時記憶手段1190)を参照することにより、現在の遊技状態を逐次確認する遊技状態確認手段1210と、一方の特別遊技の実行中に他方の特別遊技への移行を回避するための作動回避制御手段1220とを有する。ここで、作動回避制御手段1220は、第2遊技が特別遊技に移行した場合に、第1遊技の特別遊技への移行を回避するための第1作動回避制御手段1221と、第1遊技が特別遊技に移行した場合に、第2遊技の特別遊技への移行を回避するための第2作動回避制御手段1222とを有している。以下、各手段を順に詳述する。まず、第1作動回避制御手段1221は、第2遊技が特別遊技に移行したか否かを判定するための第1作動回避判定手段1221aと、作動回避条件を充足した場合に作動回避処理を実行するための第1作動回避実行手段1221bとを更に有している。ここで、第1作動回避実行手段1221bは、第2遊技が特別遊技に移行した場合、第1遊技に係る特別図柄の変動を禁止するための特図変動禁止手段1221b−1と、第2遊技が特別遊技に移行した場合、当該特別遊技の間、第1遊技に係る特別図柄の変動を一時停止するための特図変動タイマ一時停止手段1221b−2とを有している。また、第2作動回避制御手段1222は、第1遊技が特別遊技に移行したか否かを判定するための第2作動回避判定手段1222aと、作動回避条件を充足した場合に第2遊技の作動回避処理を実行するための第2作動回避実行手段1222bとを更に有している。
次に、遊技周辺機器2000について説明する。尚、一部の周辺機器については既に詳細構成を述べたので、残る構成について説明する。まず、遊技周辺機器2000は、第1遊技側の周辺機器である第1遊技周辺機器2100と、第2遊技側の周辺機器である第2遊技周辺機器2200と、第1遊技及び第2遊技の共用周辺機器2400と、補助遊技側の周辺機器である補助遊技周辺機器2300とを有している。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。
まず、第1遊技周辺機器2100は、第1特別遊技移行の契機となる特図始動口2110と、特別図柄の停止表示及び変動表示が可能な特別図柄表示装置2130と、装飾図柄の停止表示及び変動表示や特別遊技中の遊技進行状況を示す表示を含め、主として第1演出に係る表示を行う第1演出表示装置2140と、第1演出に係る一切の表示制御を司る第1演出表示制御手段2150とを有している。尚、第1演出は、特別図柄の変動と時間的に同期の取れた形での装飾図柄の変動を含め、遊技の結果に影響を与えない情報のみの表示に係るものである。
ここで、第1演出表示制御手段2150は、主制御装置1000側からの各種情報を受信するための第1表示情報受信手段2151と、主として、主制御装置1000側からの前記情報に基づき、第1演出表示装置2140で演出表示制御を行う第1表示制御手段2152とを有している。以下、上記各手段を詳述する。
まず、第1表示情報受信手段2151は、主制御装置1000側からの第1遊技に関する遊技情報(例えば、図柄情報、第1遊技の特別遊技に関する情報)を一時記憶するための第1メイン側情報一時記憶手段2151aを有している。尚、第1メイン側情報一時記憶手段2151aに一時記憶された図柄情報は、以下で説明する各処理において、後述の各種手段により必要に応じ適宜参照される。
次に、第1表示制御手段2152は、第1演出表示装置2140の装図表示部2141上での装飾図柄の変動表示や停止表示に関する制御を司る装飾図柄表示制御手段2152aと、第1演出表示装置2140の装図保留表示部2142上での保留情報の表示処理に関する一切の制御を司る装図保留情報表示制御手段2152bと、当該演出の際に当該演出に関連する情報を一時記憶する第1演出表示関連情報一時記憶手段2152cとを有している。
ここで、装飾図柄表示制御手段2152aは、第1メイン側情報一時記憶手段2151a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、装飾図柄の停止図柄と変動態様を決定するための装図表示内容決定手段2152a−1と、装飾図柄や装飾図柄の変動態様に関するデータ(各種オブジェクトデータ、動画像データ、音声データ等)を含め演出に関する一切のデータを記憶するための装図変動態様記憶手段2152a−2とを更に有している。ここで、装図表示内容決定手段2152a−1は、装飾図柄の変動態様を決定する際に参照するための装図変動内容決定用抽選テーブル2152a−1−1を更に有している。
次に、装図保留情報表示制御手段2152bは、現在の保留球数を一時記憶するための装図保留情報一時記憶手段2152b−1を有している。
尚、第1演出表示制御手段2150は、その他にも、遊技効果ランプ190の点灯及び消灯や、スピーカ114からの音声出力等の演出処理といった、画像表示以外の演出に係る一切の制御を更に制御する。また、本最良形態においては、第1演出表示制御手段2150が、装飾図柄、遊技ランプ及び音声の制御を一体的に行なうように構成しているが、機能的に別個の周辺機器として分離するように構成してもよい。この場合、当該周辺機器同士を基板対基板コネクタで接続するように構成してもよい。
次に、第2遊技周辺機器2200は、第2特別遊技の第1段階への移行の契機となる始動口2210と、第2特別遊技中の遊技進行状況を示す表示を含め、主として第2演出に係る表示を行う第2演出表示装置2230と、第2演出等に係る一切の表示制御を司る第2演出表示制御手段2240とを有している。
ここで、第2演出表示制御手段2240は、主制御装置1000側からの各種情報を受信するための第2表示情報受信手段2241と、主として、主制御装置1000側からの前記情報に基づき、第2演出表示装置2230での表示制御を行う第2表示制御手段2242とを有している。ここで、第2表示情報受信手段2241は、主制御装置1000からの各種情報を一時記憶するための第2メイン側情報一時記憶手段2241aを有している。そして、当該記憶情報は、特に第2特別遊技中における、遊技進行状況の報知処理の際に利用される。尚、第2演出表示制御手段2240は、その他にも、遊技効果ランプ190の点灯及び消灯や、スピーカ114からの音声出力等の演出処理といった、画像表示以外の演出に係る一切の制御を更に制御する。また、本最良形態においては、第2演出表示制御手段2240が、表示、遊技ランプ及び音声の制御を一体的に行なうように構成しているが、機能的に別個の周辺機器として分離するように構成してもよい。この場合、当該周辺機器同士を基板対基板コネクタで接続するように構成してもよい。尚、本最良形態においては、第1演出表示制御手段2150と第2演出表示制御手段2240とを機能的に分けたが、これらを一体として構成してもよい。
次に、補助遊技周辺機器2300は、始動口2210の始動口電動役物2212開放の契機となる普図始動口2310と、普通図柄の停止表示及び変動表示が可能な普通図柄表示装置2320とを有している。
尚、特別図柄表示装置2130及び普通図柄表示装置2320が、主制御装置1000と情報伝達可能に接続されており、第1演出表示装置2140が第1演出表示制御手段2150、第2演出表示装置2230が第2演出表示制御手段2240と情報伝達可能に接続されている。即ち、特別図柄表示装置2130及び普通図柄表示装置2320は主制御装置1000により制御され、第1演出表示装置2140は第1演出表示制御手段2150により制御され、第2演出表示装置2230は第2演出表示制御手段2240により制御されることを意味する。尚、主制御装置1000と片方向通信により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
次に、図4〜図25のフローチャートを参照しながら、本最良形態(タイプA)に係るパチンコ遊技機の処理の流れを説明する。はじめに、図4〜図21のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機のメイン基板側での処理の流れを説明する。まず、図4は、主制御装置1000が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。まず、ステップ1000で、主制御装置1000は、第1遊技における通常遊技時・特定遊技時に実行される、第1特別遊技への移行判定に係る第1特別遊技移行判定処理を実行する。次に、ステップ2000で、主制御装置1000は、第1特別遊技に係る第1特別遊技制御処理を実行する。そして、ステップ3000で、主制御装置1000は、第2遊技における通常遊技時・特定遊技時に実行される、第2特別遊技への移行判定に係る第2特別遊技移行判定処理を実行する。次に、ステップ4000で、主制御装置1000は、第2特別遊技に係る第2特別遊技制御処理を実行する。そして、ステップ5000で、主制御装置1000は、賞球払出処理を実行する。当該ステップにおいては、主制御装置1000(特に賞球払出決定手段1400)は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出装置3000を駆動して所定の賞球数の払出処理を行い、再びステップ1000に戻る。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。
次に、図5は、図4におけるステップ1000のサブルーチンに係る、第1特別遊技移行判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1300で、主制御装置1000は、特図始動口2110への遊技球の入球に基づく処理に係る、第1乱数(第1遊技に関する遊技内容決定乱数)取得処理を実行する。次に、ステップ1400で、主制御装置1000は、特別図柄表示装置2130の特図表示部2131上での特別図柄の変動表示・停止表示処理に係る、特別図柄表示処理を実行する。そして、ステップ1500で、主制御装置1000は、遊技内容決定乱数が当選値であった場合の処理に係る、第1特別遊技作動条件判定処理を実行し、ステップ2000に移行する。
次に、図6は、図5におけるステップ1300のサブルーチンに係る、第1遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1302で、特図始動口入球判定手段1111は、特図始動口2110の特図始動口入球検出装置2111から特図始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、特図乱数取得判定実行手段1121は、特図保留情報一時記憶手段1131aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306で、特図乱数取得判定実行手段1121は、遊技内容決定乱数(当選乱数、変動態様決定乱数、特別図柄決定乱数等)を取得し、特図保留手段1131が、何個目の保留であるかという順番情報と共に当該乱数を特図保留情報一時記憶手段1131aにセットする。そして、ステップ1308で、情報送信手段1300は、特図保留情報一時記憶手段1131aを参照し、当該乱数が何個目の保留として記憶されたのかの情報を取得すると共に、当該情報を第1演出表示制御手段2150側に送信し、次の処理(特別図柄表示処理1400)に移行する。尚、ステップ1302及びステップ1304でNoの場合も、次の処理(特別図柄表示処理1400)に移行する。
次に、図7は、図5におけるステップ1400(特にタイプAに係るステップ1400A)のサブルーチンに係る、特別図柄表示処理のフローチャートである。ここで、当該処理は、第2特別遊技実行中に、特別図柄変動に係るタイマを一時停止させることにより、第2特別遊技実行中における第1特別遊技への移行を防止することを特徴とする。即ち、第2特別遊技実行中は、特別図柄が変動し続ける。
そこで、本フローチャートを順に説明すると、まず、ステップ1402Aで、特図内容決定手段1141は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する。ここで、この変動開始条件は、第1特別遊技・第2特別遊技中でないことと、特別図柄が変動中でないことが条件となる。即ち、特別図柄の変動開始に際し、普通図柄が変動中であることは変動開始制限条件にはならない。
ステップ1402AでYesの場合、ステップ1404Aで、特図内容決定手段1141は、特図保留情報一時記憶手段1131aに一時記憶されている、今回の図柄変動に係る遊技内容決定乱数を読み出す。次に、ステップ1406Aで、第1特別遊技当否抽選手段1135は、遊技内容決定乱数(当選乱数)に基づき、特図用大当たり抽選テーブル1135b−1を参照し、特別図柄当否抽選を実行する。そして、ステップ1408Aで、第1特別遊技移行決定手段1135aは、抽選結果が当たりか否かを判定する。ステップ1408AでYesの場合、ステップ1410Aで、第1特別遊技移行決定手段1135aは、第1フラグ一時記憶手段1191a内の当たりフラグをオンにする。他方、ステップ1408AでNoの場合には、ステップ1410Aをスキップする。
そして、ステップ1412Aで、特図内容決定手段1141は、特図内容決定用抽選テーブル1141a内の各抽選テーブルを参照し、遊技内容決定乱数(例えば、特別図柄決定乱数、変動態様決定乱数)に基づいて特別図柄に関する停止図柄及び変動態様を決定し、これらを特図情報一時記憶手段1191bに一時記憶する。尚、前記参照されるテーブルは、当否結果・遊技状態(特図遊技状態及び普図遊技状態)・保留球数に基づいて決定される(以下も同様)。次に、ステップ1414Aで、情報送信手段1300は、ステップ1412Aで決定した特別図柄に関する図柄情報(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等)を第1演出表示制御手段2150側に送信する。次に、ステップ1416Aで、特図変動時間管理手段1151aが、所定時間(前記ステップ1412Aで決定した変動態様に係る変動時間)を特図変動管理用タイマ1151a−1にセットする。そして、ステップ1418Aで、特図制御手段1151は、特別図柄表示装置2130の特図表示部2131上で、特図情報一時記憶手段1191bに記憶された変動態様に従い、特別図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1420Aで、特図制御手段1151は、第1フラグ一時記憶手段1191a内の変動中フラグをオンにする。
そして、ステップ1432Aで、遊技状態確認手段1210は、第2フラグ一時記憶手段1192aを参照することにより、現在第2特別遊技関連フラグ(例えば、第2特別遊技移行許可フラグ、第2特別遊技実行フラグ)がオフであるか否か、即ち、現在第2特別遊技が実行中でないか否かを確認する。
ステップ1432AでYesの場合、ステップ1433Aで、遊技状態確認手段1210は、特図変動管理用タイマ1151a−1を更に参照することにより、現在特別図柄変動タイマが停止中であるか否かを確認する。ステップ1433AでYesの場合、ステップ1434Aで、特図変動タイマ一時停止手段1221b−2は、一時停止中であった特図変動管理用タイマ1151a−1をオンにする。そして、ステップ1435Aで、情報送信手段1300は、第1演出表示制御手段2150側に図柄変動の再開信号を送信し、ステップ1422Aに移行する。
他方、ステップ1432AでNoの場合、ステップ1436Aで、遊技状態確認手段1210は、特図変動管理用タイマ1151a−1を更に参照することにより、現在特別図柄変動タイマが動作中であるか否かを確認する。ステップ1436AでYesの場合、ステップ1437Aで、特図変動タイマ一時停止手段1221b−2は、動作中の特図変動管理用タイマ1151a−1を一時停止状態にする。そして、ステップ1438Aで、情報送信手段1300は、第1演出表示制御手段2150側に図柄変動の一時停止信号を送信し、ステップ1422Aに移行する。尚、ステップ1434A及びステップ1436AでNoの場合にもステップ1422Aに移行する。
次に、ステップ1422Aで、特図変動時間管理手段1151aが、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ここで、ステップ1422AでNoの場合には、次の処理(第1特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。他方、ステップ1422AでYesの場合、ステップ1424Aで、情報送信手段1300は、所定時間に到達した旨のコマンドを第1演出表示制御手段2150側に送信する。次に、ステップ1426Aで、特図制御手段1151は、特別図柄表示装置2130の特図表示部2131上での特別図柄の変動表示を停止し、特図情報一時記憶手段1191bに記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。次に、ステップ1446で、特定遊技制御手段1180は、当該特別図柄停止時(現在)の遊技状態情報(特図時間短縮遊技状態であるか否か)を特定遊技関連情報一時記憶手段1182に一時記憶する。ここで、特別図柄停止時点における遊技状態を一時記憶する理由は、本最良形態に係るパチンコ遊技機においては、特別遊技終了後(第1特別遊技終了後)に普図時短遊技に移行するか否かについて、当該特別遊技直前の遊技状態(特図時間短縮遊技状態であるか否か)を踏まえて決定するためである。尚、当該一時記憶内容は、後述するステップ9000の特別遊技終了後の遊技状態決定処理において、所定条件下で用いられる。次に、ステップ1428Aで、特図制御手段1151は、第1フラグ一時記憶手段1191a内の変動中フラグをオフにする。そして、ステップ1430Aで、特図変動時間管理手段1151aは、特図変動管理用タイマ1151a−1をリセットする。次に、ステップ1450で、主制御装置1000は、後述の特図特定遊技終了判定処理を実行し、次の処理(第1特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。
尚、ステップ1402AでNoの場合には、ステップ1431Aで、特図制御手段1151は、第1フラグ一時記憶手段1191aを参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1431AでYesの場合にはステップ1432Aに移行し、Noの場合には次の処理(第1特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。
次に、図8は、図7におけるステップ1450のサブルーチンに係る、特図特定遊技終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1452で、特定遊技制御手段1180は、特図時短回数カウンタ1181aを参照して、特図時短回数カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ1452でYesの場合、ステップ1454で、特定遊技制御手段1180は、特図時短回数カウンタ1181aの特図時短回数カウンタ値を1減算する。次に、ステップ1456で、特定遊技制御手段1180は、特図時短回数カウンタ1181aを参照して、特図時短回数が0であるか否かを判定する。ステップ1456でYesの場合、ステップ1458で、特定遊技制御手段1180は、第1フラグ一時記憶手段1191a内の特図時間短縮フラグをオフにし、次の処理(第1特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。尚、ステップ1452及びステップ1456でNoの場合にも、次の処理(第1特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。
次に、図9は、図5におけるステップ1500のサブルーチンに係る、第1特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1520で、第1条件判定手段1171aは、第1フラグ一時記憶手段1191aを参照し、当たりフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1520でYesの場合、ステップ1521で、第1条件判定手段1171aは、特別図柄表示装置2130の特図表示部2131上に表示された特別図柄が所定態様で停止したか否かを判定する。ステップ1521でYesの場合、ステップ1522及びステップ1524で、特定遊技制御手段1180は、第1フラグ一時記憶手段1191a内の第1特別遊技移行許可フラグをオンにすると共に当たりフラグをオフにする。次に、ステップ1510及びステップ1512で、特定遊技制御手段1180は、第1フラグ一時記憶手段1191a内の特図時間短縮フラグを一旦オフにすると共に、特図時短回数カウンタ1181aをリセット(特図時短回数カウンタ値=0)する。次に、ステップ1526及びステップ1528で、特定遊技制御手段1180は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a内の普図時間短縮フラグを一旦オフにすると共に、普図時短回数カウンタ1181bをリセット(普図時短回数カウンタ値=0)し、次の処理(第1特別遊技制御処理2000)に移行する。尚、ステップ1520及びステップ1521でNoの場合にも次の処理(第1特別遊技制御処理2000)に移行する。
次に、図10は、図4におけるステップ2000のサブルーチンに係る、第1特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2002で、第1特別遊技実行手段1171cは、第1フラグ一時記憶手段1191aを参照し、第1特別遊技移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2002でYesの場合、ステップ2004及びステップ2006で、第1特別遊技実行手段1171cは、第1フラグ一時記憶手段1191a内の第1特別遊技移行許可フラグをオフにすると共に第1特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ2008で、情報送信手段1300は、第1演出表示制御手段2150側に第1特別遊技開始信号を送信し、ステップ2012に移行する。他方、ステップ2002でNoの場合、ステップ2010で、第1特別遊技実行手段1171cは、第1フラグ一時記憶手段1191aを参照し、第1特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ2010でYesの場合には、ステップ2012に移行する。尚、ステップ2010でNoの場合には、第1特別遊技実行手段1171cは、第1特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(第2特別遊技移行判定処理3000)に移行する。
次に、ステップ2012で、第1特別遊技実行手段1171cは、第1フラグ一時記憶手段1191aを参照し、ラウンド継続フラグがオンであるか否か、換言すれば、当該ラウンドが途中であるか否かを判定する。ステップ2012でYesの場合、即ち、当該ラウンドが途中である場合、以下で詳述するステップ2014〜2022の処理を行うことなく、ステップ2024に移行する。他方、ステップ2012でNoの場合、即ち、当該ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ2014で、第1特別遊技実行手段1171cは、第1特別遊技用タイマ11171d−1をゼロクリアすると共に所定値(例えば30秒)をセットする。次に、ステップ2016で、第1特別遊技実行手段1171cは、第1特別遊技関連情報一時記憶手段1191c内の入賞球カウンタをゼロクリアする。そして、ステップ2018で、第1特別遊技実行手段1171cは、第1特別遊技関連情報一時記憶手段1191c内のラウンド数カウンタに1を加算する。尚、第1特別遊技関連情報一時記憶手段1191cに記憶されているラウンド数は、第1特別遊技開始直後(初期値)は0であり、以後ラウンドを重ねていく毎に1ずつインクリメントされる。次に、ステップ2020で、第1特別遊技実行手段1171cは、第1フラグ一時記憶手段1191a内のラウンド継続フラグをオンにする。そして、ステップ2022で、第1特別遊技実行手段1171cは、第1大入賞口2120の第1大入賞口電動役物2122を駆動して第1大入賞口2120を開放し、ステップ2024に移行する。
次に、ステップ2024で、情報送信手段1300は、第1演出表示制御手段2150側に現在の遊技状態情報(例えば、現在のラウンド数や遊技球の入賞個数等)を送信する。そして、ステップ2026で、第1特別遊技実行手段1171cは、第1特別遊技関連情報一時記憶手段1191cを参照して当該ラウンドで所定球(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ2026でYesの場合には、ステップ2030に移行する。他方、ステップ2026でNoの場合、ステップ2028で、第1特別遊技実行手段1171cは、第1特別遊技用タイマ1171d−1(特に開放時間タイマ)を参照して所定時間が経過したか否かを判定する。ステップ2028でYesの場合にも、ステップ2030に移行し、Noの場合には、次の処理(第2特別遊技移行判定処理3000)に移行する。
次に、ステップ2030で、第1特別遊技実行手段1171cは、第1大入賞口2120の第1大入賞口電動役物2122の駆動を停止して第1大入賞口2120を閉鎖する。そして、ステップ2032で、第1特別遊技実行手段1171cは、第1特別遊技用タイマ1171d−1(特に開放時間タイマ)をリセットする。次に、ステップ2034で、第1特別遊技実行手段1171cは、第1フラグ一時記憶手段1191a内のラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ2036で、第1特別遊技実行手段1171cは、第1特別遊技関連情報一時記憶手段1191cを参照して、当該ラウンドが最終ラウンドか否かを判定する(例えば、時間短縮変動大当たりの場合には15ラウンド)。ステップ2036でYesの場合、ステップ2038で、第1特別遊技実行手段1171cは、第1フラグ一時記憶手段1191a内の第1特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ2040で、情報送信手段1300は、第1演出表示制御手段2150側に第1特別遊技終了信号を送信する。そして、ステップ9000で、遊技制御手段1100は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理(尚、理解の容易上、当該処理の説明は、後述する第2段階実行処理の説明後に行う)を実行し、次の処理(第2特別遊技移行判定処理3000)に移行する。尚、ステップ2036でNoの場合にも、次の処理(第2特別遊技移行判定処理3000)に移行する。
次に、図11は、図4におけるステップ3000のサブルーチンに係る、第2特別遊技移行判定処理のフローチャートである。尚、説明の便宜上、当該処理は、直接的な第2遊技に関する処理だけでなく、第2特別遊技を誘発する間接的な補助遊技に関する処理も包含する。そこで、当該処理を説明すると、まず、ステップ3100で、主制御装置1000は、普図始動口2310への遊技球の入球に基づく処理に係る、普通図柄当選乱数取得処理を実行する。次に、ステップ3200で、主制御装置1000は、普通図柄表示装置2320の普図表示部2321上での普通図柄の変動表示・停止表示に係る、普通図柄表示処理を実行する。そして、ステップ3300で、主制御装置1000は、普通図柄当選乱数が当選値であった場合の処理に係る、電チュー駆動判定処理を実行する。次に、ステップ3400で、主制御装置1000は、第2特別遊技に移行するか否かの判定処理に係る、第2特別遊技作動条件判定処理を実行し、次の処理(第2特別遊技制御手段4000)に移行する。
次に、図12は、図11におけるステップ3100のサブルーチンに係る、普通図柄当選乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ3102で、普図始動口入球判定手段1112は、普図始動口2310の普図始動口入球検出装置2311から普図始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ3102でYesの場合、ステップ3104で、普図乱数取得判定実行手段1122は、普図保留情報一時記憶手段1132aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ3104でYesの場合、ステップ3106で、普図乱数取得判定実行手段1122は、普通図柄当選乱数を取得する。次に、ステップ3108で、普図保留手段1132は、何個目の保留であるかという順番情報と共に、当該乱数を普図保留情報一時記憶手段1132aにセットする形で保留球を1加算し、次の処理(普通図柄表示処理3200)に移行する。尚、ステップ3102及びステップ3104でNoの場合も、次の処理(普通図柄表示処理3200)に移行する。
次に、図13は、図11におけるステップ3200のサブルーチンに係る、普通図柄表示処理のフローチャートである。まず、ステップ3202で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連フラグ一時記憶手段1193aを参照して、電チュ−開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ3202でYesの場合、ステップ3204で、普図制御手段1152は、補助遊技関連フラグ一時記憶手段1193aを参照して、普通図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ3204でYesの場合、ステップ3206で、普図内容決定手段1142は、普図保留情報一時記憶手段1132aを参照し、普通図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ3206でYesの場合、ステップ3208で、普図内容決定手段1142は、当該保留球に基づく普通図柄乱数及び遊技状態に基づき停止図柄を決定する。
次に、ステップ3210で、条件判定手段1161は、抽選結果が当たりであるか否かを判定する。ステップ3210でYesの場合、ステップ3212で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連フラグ一時記憶手段1193a内の普通図柄当たりフラグをオンにし、ステップ3214に移行する。他方、ステップ3210でNoの場合は、ステップ3212をスキップし、ステップ3214に移行する。
次に、ステップ3214で、普図変動時間管理手段1152aは、遊技状態に基づき、普図変動管理用タイマ1152a−1に所定時間(例えば、時短遊技の場合には5秒、通常遊技の場合には30秒)をセットする。そして、ステップ3216で、普図制御手段1152は、補助遊技関連フラグ一時記憶手段1193a内の普通図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ3218で、普図保留手段1132は、普通図柄に関する当該保留球を1減算した上で普図保留情報一時記憶手段1132aに記録されている保留情報を更新すると共に、普図制御手段1152は、普図変動管理用タイマ1152a−1をスタートした後、普図表示部2321上で普通図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ3220で、普図変動時間管理手段1152aは、普図変動管理用タイマ1152a−1を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ3220でYesの場合、ステップ3222で、普図制御手段1152は、普図表示部2321上で、前記ステップ3208で普図内容決定手段1142が決定した停止図柄を確定表示する。次に、ステップ3223で、特定遊技制御手段1180は、当該普通図柄停止時(現在)の遊技状態情報(普図時間短縮遊技状態であるか否か)を特定遊技関連情報一時記憶手段1182に一時記憶する。ここで、普通図柄停止時点における遊技状態を一時記憶する理由は、本最良形態に係るパチンコ遊技機においては、特別遊技終了後(第2特別遊技の第2段階終了後)に普図時短遊技に移行するか否かについて、当該特別遊技直前の遊技状態(普図時間短縮遊技状態であるか否か)を踏まえて決定するためである。尚、当該一時記憶内容は、後述するステップ9000の特別遊技終了後の遊技状態決定処理において、所定条件下で用いられる。次に、ステップ3224で、普図制御手段1152は、補助遊技関連フラグ一時記憶手段1193a内の普通図柄変動中フラグをオフにする。そして、ステップ3250で、特定遊技制御手段1180は、後述する普図特定遊技終了判定処理を実行し、次の処理(電チュー駆動判定処理3300)に移行する。
尚、ステップ3202、ステップ3206及びステップ3220でNoの場合は次の処理(電チュー駆動判定処理3300)に移行し、ステップ3204でNoの場合はステップ3220に移行する。
次に、図14は、図13におけるステップ3250のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つである普図特定遊技終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ3252で、特定遊技制御手段1180は、普図時短回数カウンタ1181bを参照して、普図時短回数カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ3252でYesの場合、ステップ3254で、特定遊技制御手段1180は、普図時短回数カウンタ1181bの普図時短回数カウンタ値を1減算する。次に、ステップ3256で、特定遊技制御手段1180は、普図時短回数カウンタ1181bを参照して、普図時短回数が0であるか否かを判定する。ステップ3256でYesの場合、ステップ3258で、特定遊技制御手段1180は、補助遊技関連フラグ一時記憶手段1193a内の普図時間短縮フラグをオフする。そして、ステップ3260で、特定遊技制御手段1180は、リミット回数カウンタ1181cをリセット(リミット回数カウンタ値=0)し、次の処理(電チュー駆動判定処理3300)に移行する。このように、本最良形態においては、所定回数の普図時短遊技中に大当たりを引けなかった場合には、リミッターに達していなくても普通図柄のみ時短遊技状態から通常遊技状態に移行する。尚、ステップ3252及びステップ3256でNoの場合にも、次の処理(電チュー駆動判定処理3300)に移行する。
次に、図15は、図11におけるステップ3300のサブルーチンに係る、補助遊技に関する電チュー駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ3302で、条件判定手段1161は、補助遊技関連フラグ一時記憶手段1193aを参照し、普通図柄当たりフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ3302でYesの場合、ステップ3304で、条件判定手段1161は、普通図柄表示装置2320の普図表示部2321上に表示された普通図柄が所定態様で停止したか否かを判定する。ステップ3304でYesの場合、ステップ3306及びステップ3308で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連フラグ一時記憶手段1193a内の電チュー開放許可フラグをオンにすると共に普通図柄当たりフラグをオフにし、次の処理(第2特別遊技作動条件判定処理3400)に移行する。尚、ステップ3302及び3304でNoの場合にも、次の処理(第2特別遊技作動条件判定処理3400)に移行する。
次に、図16は、図11におけるステップ3400のサブルーチンに係る、第2特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ3402で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連フラグ一時記憶手段1193aを参照し、電チュー開放許可フラグ(ステップ3306参照)がオンであるか否かを判定する。ステップ3402でYesの場合、ステップ3404及びステップ3406で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連フラグ一時記憶手段1193a内の電チュー開放許可フラグをオフにすると共に電チュー開放中フラグをオンにする。ここで、「電チュー開放中フラグ」とは、始動口2210の始動口電動役物2212が開放中であるか否かを示すフラグであり、オンの場合は始動口2210の始動口電動役物2212が開放中であることを意味する。次に、ステップ3408で、電チュー開閉制御手段1160は、特定遊技関連情報一時記憶手段1182を参照して当該普通図柄停止時(現在)の遊技状態を確認し、当該確認内容を踏まえ、開放タイマ1162に始動口2210の始動口電動役物2212の開放時間をセットする。例えば、当該普通図柄停止時の遊技状態が普図時間短縮遊技状態である場合には、始動口電動役物2212の開放時間として所定時間(例えば5秒)をセットし、当該普通図柄停止時の遊技状態が普図通常遊技状態である場合には、始動口電動役物2212の開放時間として所定時間(例えば0.01秒)をセットする。ステップ3410で、電チュー開閉制御手段1160は、始動口2210の始動口電動役物2212を駆動することにより、始動口2210を開放する。次に、ステップ3412で、第2特別遊技制御手段1172は、始動口2210の始動口入球検出装置2211に遊技球が入球したか否かを判定する。ステップ3412でYesの場合、ステップ3414で、第2作動回避判定手段1222aは、第1フラグ一時記憶手段1191a及び第2フラグ一時記憶手段1192aを参照し、現在特別遊技中{第1特別遊技関連フラグ(第1特別遊技移行許可フラグや第1特別遊技実行フラグ等)、第2特別遊技関連フラグ(第2特別遊技移行許可フラグや第2特別遊技実行フラグ等)のいずれかがオン}でないか否かを判定する。
ここで、ステップ3414でYesの場合、ステップ3416で、第2特別遊技制御手段1172は、第2フラグ一時記憶手段1192a内の第2特別遊技移行許可フラグをオンにし、ステップ3418に移行する。他方、ステップ3414でNoの場合、即ち、第1特別遊技中又は第2特別遊技中に始動口2210の始動口入球検出装置2211に遊技球が入球した場合には、ステップ3418に移行する。このように、特別遊技中に第2特別遊技の移行権を獲得した場合であっても当該移行権を無効にする処理を行なう。
そして、ステップ3418で、電チュー開閉制御手段1160は、開放タイマ1162を参照して所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ3418でYesの場合、ステップ3420で、電チュー開閉制御手段1160は、始動口2210の始動口電動役物2212の駆動を停止し、始動口2210を閉鎖する。そして、ステップ3422で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連フラグ一時記憶手段1193a内の電チュー開放中フラグをオフにし、次の処理(第2特別遊技制御処理4000)に移行する。
尚、ステップ3402でNoの場合、ステップ3424で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連フラグ一時記憶手段1193aを参照し、電チュー開放中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ3424でYesの場合、ステップ3412に移行する。また、ステップ3412でNoの場合は、ステップ3418に移行する。そして、ステップ3418及びステップ3424でNoの場合には、次の処理(第2特別遊技制御処理4000)に移行する。
次に、図17は、図4のステップ4000のサブルーチンに係る、第2特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ4100で、第2特別遊技制御手段1172は、第2特別遊技の移行許可が下りているか否かを判定すると共に、当該許可が下りている場合には各種初期設定を行う初期設定処理を実行する。次に、ステップ4200で、第2特別遊技制御手段1172は、第1段階特別遊技の実行処理と第2段階特別遊技の移行判定を行う第1段階実行処理を実行する。そして、ステップ4300で、第2特別遊技制御手段1172は、第2段階特別遊技の実行処理を行う第2段階実行処理を実行し、次の処理(賞球払出処理5000)に移行する。
次に、図18は、図17のステップ4100のサブルーチンに係る、第2特別遊技の初期設定処理のフローチャートである。まず、ステップ4102で、第2特別遊技制御手段1172は、第2フラグ一時記憶手段1192aを参照して、第2特別遊技移行許可フラグ(ステップ3416参照)がオンであるか否か、即ち、第2特別遊技に移行するか否かを判定する。ステップ4102でYesの場合、ステップ4104及びステップ4106で、第2特別遊技制御手段1172は、第2フラグ一時記憶手段1192a内の第2特別遊技移行許可フラグをオフにすると共に、第2フラグ一時記憶手段1192a内の第2特別遊技実行フラグをオンにする。ここで、「第2特別遊技実行フラグ」とは、現在第2特別遊技(第1段階特別遊技又は第2段階特別遊技)が実行中であるか否かを示すフラグであり、オンの場合は第2特別遊技が実行中であることを意味する。次に、ステップ4108で、情報送信手段1300は、第2演出表示制御手段2240に対して第2特別遊技移行信号を送信する。次に、ステップ4110で、第2特別遊技制御手段1172は、第2フラグ一時記憶手段1192a内の第1段階フラグをオンにし、次の処理(第1段階実行処理4200)に移行する。ここで、「第1段階フラグ」とは、第1段階特別遊技に移行決定がなされているか否か又は第1段階特別遊技が実行中であるか否かを示すフラグであり、オンの場合は第1段階特別遊技に移行決定がなされているか第1段階特別遊技が実行中であることを意味する。尚、ステップ4102でNoの場合は次の処理(第1段階実行処理4200)に移行する。
次に、図19は、図17のステップ4200のサブルーチンに係る、第2特別遊技の第1段階実行処理のフローチャートである。まず、ステップ4202で、第2特別遊技制御手段1172は、第2フラグ一時記憶手段1192aを参照して、第1段階開閉継続フラグがオフであるか否かを判定する。ここで、「第1段階開閉継続フラグ」とは、第1段階特別遊技に係る第2大入賞口2220の開閉処理が実行中であるか否かを示すフラグであり、オンの場合は第2大入賞口2220の開閉処理が実行中であることを意味する。そして、ステップ4202でYesの場合、ステップ4204で、第2特別遊技制御手段1172は、第2フラグ一時記憶手段1192aを参照して、特定領域有効フラグがオフであるか否かを判定する。ここで、「特定領域有効フラグ」とは、第1段階特別遊技期間中に特定領域2222aが有効であるか否かを示すフラグであり、オンの場合に遊技球が特定領域2222aに入球すると第2段階特別遊技に移行する。ステップ4204でYesの場合、ステップ4206で、第1段階特別遊技条件判定手段1172a−1は、第2フラグ一時記憶手段1192aを参照して、第1段階フラグ(ステップ4110参照)がオンであるか否かを判定する。ステップ4206でYesの場合、ステップ4208及びステップ4210で、第2特別遊技制御手段1172は、第2フラグ一時記憶手段1192a内の第1段階開閉継続フラグ及び特定領域有効フラグを夫々オンにする。そして、ステップ4212で、第2特別遊技制御手段1172は、第1段階開閉タイマ1172c−2及び特定領域有効タイマ1172c−1に、第1段階特別遊技に係る第2大入賞口2220の開閉時間及び第1段階特別遊技に係る特定領域有効時間を夫々セットする。次に、ステップ4214で、第1段階特別遊技実行手段1172b−1は、第2大入賞口2220の第2大入賞口電動役物2224を駆動して、第2大入賞口2220の開閉を開始する。そして、ステップ4216で、第1段階特別遊技実行手段1172b−1は、第1段階開閉タイマ1172c−2を参照して、第1段階特別遊技の第2大入賞口2220の開閉終了時間に到達したか否かを判定する。ステップ4216でYesの場合、ステップ4218で、第1段階特別遊技実行手段1172b−1は、第2大入賞口2220の第2大入賞口電動役物2224の駆動を停止し、第2大入賞口2220の開閉を終了する。そして、ステップ4220で、第2特別遊技制御手段1172は、第2フラグ一時記憶手段1192a内の第1段階開閉継続フラグをオフにする。次に、ステップ4222で、第2特別遊技時間管理手段1172cは、第1段階開閉タイマ1172c−2をリセットする。次に、ステップ4224で、第2特別遊技制御手段1172は、特定領域有効タイマ1172c−1を参照し、前記特定領域有効時間終了タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ4224でYesの場合、ステップ4226で、第2特別遊技制御手段1172は、第1段階特別遊技における前記有効時間内に特定領域2222aに入球したか否か、即ち、前記有効時間内に第2大入賞口2220の特定領域入賞検出装置2222から遊技球の入球信号を受信したか否かを判定する。ステップ4226でYesの場合、ステップ4228で、第2特別遊技制御手段1172は、抽選により当該特別遊技の単位遊技数を決定し、第2特別遊技関連情報一時記憶手段1192bに上限単位遊技数(残り単位遊技数)Nとして記憶する。そして、ステップ4230で、第2特別遊技制御手段1172は、第2フラグ一時記憶手段1192a内の第2段階フラグをオンにする。ここで、「第2段階フラグ」とは、第2段階特別遊技に移行決定されているか否か又は第2段階特別遊技が実行中であるか否かを示すフラグであり、オンの場合は第2段階特別遊技に移行決定されているか第2段階特別遊技が実行中であることを意味する。次に、ステップ4256及びステップ4258で、特定遊技制御手段1180は、第1フラグ一時記憶手段1191a内の特図時間短縮フラグを一旦オフにすると共に、特図時短回数カウンタ1181aをリセット(特図時短回数カウンタ値=0)する。次に、ステップ4260及びステップ4262で、特定遊技制御手段1180は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a内の普図時間短縮フラグを一旦オフにすると共に、普図時短回数カウンタ1181bをリセット(普図時短回数カウンタ値=0)する。次に、ステップ4238で、情報送信手段1300は、第2演出表示制御手段2240に対して第2段階特別遊技に移行するか否かの情報(例えば、第2段階に移行する場合には、第2段階移行確定信号やラウンド数情報、第2段階に移行しない場合には、第2段階非移行信号)を送信する。次に、ステップ4240で、第2特別遊技制御手段1172は、第2フラグ一時記憶手段1192a内の特定領域有効フラグをオフにする。次に、ステップ4242で、第2特別遊技時間管理手段1172cは、特定領域有効タイマ1172c−1をリセットする。そして、ステップ4244で、第2特別遊技制御手段1172は、第2フラグ一時記憶手段1192a内の第1段階フラグをオフにし、次の処理(第2段階実行処理4300)に移行する。
他方、ステップ4226でNoの場合には、ステップ4246で、第2特別遊技制御手段1172は、第2フラグ一時記憶手段1192a内の第2特別遊技実行フラグをオフにし、ステップ4238に移行する。
尚、ステップ4202でNoの場合はステップ4216に移行し、ステップ4204でNoの場合はステップ4224に移行し、ステップ4206、ステップ4216及びステップ4224でNoの場合は次の処理(第2段階実行処理4300)に移行する。
次に、図20は、図17のステップ4300のサブルーチンに係る、第2特別遊技の第2段階実行処理のフローチャートである。まず、ステップ4302及びステップ4304で、第2特別遊技制御手段1172は、第2フラグ一時記憶手段1192aを参照して、第2段階開閉継続フラグ及び第2段階継続フラグがいずれもオフであるか否かを判定する。ここで、「第2段階開閉継続フラグ」とは、第2段階特別遊技の単位遊技が実行中であるか否かを示すフラグであり、オンの場合は単位遊技が実行中であることを意味する。また、「第2段階継続フラグ」とは、第2段階特別遊技が継続中であるか否かを示すフラグであり、オンの場合は第2段階特別遊技が継続中(実行中)であることを意味する。そして、ステップ4302及びステップ4304でYesの場合、ステップ4306で、第2段階特別遊技条件判定手段1172a−2は、第2フラグ一時記憶手段1192aを参照して、第2段階フラグ(ステップ4230参照)がオンであるか否かを判定する。ステップ4306でYesの場合、ステップ4308で、第2特別遊技制御手段1172は、第2フラグ一時記憶手段1192a内の第2段階継続フラグをオンにする。次に、ステップ4310で、第2特別遊技制御手段1172は、第2フラグ一時記憶手段1192a内の第2段階開閉継続フラグをオンにする。そして、ステップ4312で、第2特別遊技制御手段1172は、第2段階開閉タイマ1172c−3に第2段階特別遊技に係る第1大入賞口2120の開閉時間をセットし、ステップ4314に移行する。
次に、ステップ4314で、第2段階特別遊技実行手段1172b−2は、第1大入賞口2120の第1大入賞口電動役物2122を駆動して、第1大入賞口2120の開閉を開始する。そして、ステップ4316で、第2段階特別遊技実行手段1172b−2は、開閉終了条件が成立したか否か、具体的には、第2段階開閉タイマ1172c−3を参照して、第2段階特別遊技の単位遊技終了時間(又は単位遊技終了開閉回数)に到達したか否かを判定すると共に、第2特別遊技関連情報一時記憶手段1192bを参照して、所定の入賞個数(例えば10個)に達したか否かを判定する。ステップ4316でYesの場合、ステップ4318で、第2段階特別遊技実行手段1172b−2は、第1大入賞口2120の第1大入賞口電動役物2122の駆動を停止し、第1大入賞口2120の開閉を終了する。そして、ステップ4320で、第2特別遊技制御手段1172は、第2フラグ一時記憶手段1192a内の第2段階開閉継続フラグをオフにする。次に、ステップ4322で、第2特別遊技制御手段1172は、第2段階開閉タイマ1172c−3をリセットする。そして、ステップ4324で、第2特別遊技制御手段1172は、第2特別遊技関連情報一時記憶手段1192b内に記憶されている上限単位遊技数(残り単位遊技数)Nを1減算する。
そして、ステップ4326で、第2特別遊技制御手段1172は、第2特別遊技関連情報一時記憶手段1192bを参照することにより、上限単位遊技数(残り単位遊技数)Nが0であるか否かを判定する。ステップ4326でYesの場合、ステップ4328〜ステップ4332で、第2特別遊技制御手段1172は、第2フラグ一時記憶手段1192a内の第2段階継続フラグ、第2段階フラグ及び第2特別遊技実行フラグを夫々オフにする。次に、ステップ4334で、情報送信手段1300は、第2演出表示制御手段2240に対して第2特別遊技終了信号を送信する。そして、ステップ9000で、遊技制御手段1100は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(賞球払出処理5000)に移行する。
尚、ステップ4302でNoの場合はステップ4316に移行し、ステップ4304でNoの場合はステップ4310に移行し、ステップ4306、ステップ4316及びステップ4326でNoの場合は、次の処理(賞球払出処理5000)に移行する。
次に、図21は、図10及び図20におけるステップ9000のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つである、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ9002で、特定遊技制御手段1180は、遊技状態一時記憶手段1190を参照し、当該特別遊技は第1特別遊技であるか否かを判定する。ステップ9002でYesの場合、ステップ9004で、特定遊技制御手段1180は、リミット回数カウンタ1181cをリセット(リミット回数カウンタ値=0)する。次に、ステップ9006で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1182を参照し、当該特別遊技直前の遊技状態が特図時間短縮遊技状態であるか否かを判定する。ステップ9006でYesの場合、ステップ9008で、特定遊技制御手段1180は、補助遊技関連フラグ一時記憶手段1193a内の普図時間短縮変動フラグをオンにする。次に、ステップ9010で、特定遊技内容決定手段1183は、普図時短回数決定用乱数に基づき特定遊技内容決定用テーブル1183aを参照して普図時短回数を決定すると共に、当該決定情報(例えば50回)を普図時短回数カウンタ1181b内の普図時短回数カウンタにセットする。次に、ステップ9012で、特定遊技制御手段1180は、第1フラグ一時記憶手段1191a内の特図時間短縮変動フラグをオンにする。そして、ステップ9014で、特定遊技制御手段1180は、特図時短回数カウンタ1181a内の特図時短回数カウンタに「100」をセットし、次の処理(第2特別遊技移行判定処理3000又は賞球払出処理5000)に移行する。このように、特図特定遊技状態においては、特別図柄の種類に係わらず(当該特別遊技が所定態様Bに基づくものであっても)、特図特定遊技状態及び普図特定遊技状態に移行する。他方、ステップ9006でNoの場合、ステップ9016で、特定遊技制御手段1180は、遊技状態一時記憶手段1190を参照し、当該特別遊技は所定態様Aに基づく第1特別遊技であるか否かを判定する。ステップ9016でYesの場合はステップ9008に移行し、ステップ9016でNoの場合はステップ9012に移行する。このように、特図通常遊技状態においては、当該特別遊技が所定態様Aに基づくものである場合のみ、特図特定遊技状態及び普図特定遊技状態に移行する。他方、ステップ9002でNoの場合、ステップ9018で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1182を参照し、当該特別遊技直前の遊技状態が普図時間短縮遊技状態であるか否かを判定する。ステップ9018でYesの場合、ステップ9020で、特定遊技制御手段1180は、リミット回数カウンタ1181cのリミット回数カウンタ値に「1」を加算する。次に、ステップ9022で、特定遊技制御手段1180は、リミット回数カウンタ1181cを参照して、リミット回数カウンタ値が「5」でないか否かを判定する。ステップ9022でYesの場合、ステップ9024で、特定遊技制御手段1180は、補助遊技関連フラグ一時記憶手段1193a内の普図時間短縮変動フラグをオンにする。次に、ステップ9026で、特定遊技内容決定手段1183は、普図時短回数決定用乱数に基づき特定遊技内容決定用テーブル1183aを参照して普図時短回数を決定すると共に、当該決定情報(例えば50回)を普図時短回数カウンタ1181b内の普図時短回数カウンタにセットする。次に、ステップ9028で、特定遊技制御手段1180は、第1フラグ一時記憶手段1191a内の特図時間短縮変動フラグをオンにする。次に、ステップ9030で、特定遊技制御手段1180は、特図時短回数カウンタ1181a内の特図時短回数カウンタに「100」をセットし、次の処理(第2特別遊技移行判定処理3000又は賞球払出処理5000)に移行する。他方、ステップ9022でNoの場合、ステップ9032で、特定遊技制御手段1180は、リミット回数カウンタ1181cをリセット(リミット回数カウンタ値=0)し、ステップ9028に移行する。このように、リミッター回数に達した場合には、当該第2特別遊技終了後における普図特定遊技状態への移行は禁止される。尚、ステップ9018でNoの場合にも、ステップ9028に移行する。
次に、図22〜図25のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機のサブ基板側での処理の流れを説明する。まず、図22は、第1演出表示制御手段2150(第2演出表示制御手段2240)が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。まず、ステップ6100で、第1演出表示制御手段2150は、第1遊技の通常遊技・特定遊技時における装飾図柄の変動表示・停止表示に係る装飾図柄表示制御処理を実行する。次に、ステップ6200で、第1演出表示制御手段2150は、第1遊技の特別遊技時における各種状態表示(例えば、ラウンド数や入賞個数等の表示)に係る第1特別遊技中表示制御処理を実行する。そして、ステップ6300で、第2演出表示制御手段2240は、第2遊技の特別遊技時における各種状態表示(例えば、ラウンド数や入賞個数等、第2段階への移行権を獲得したか否かの表示)に係る第2特別遊技中表示制御処理を実行し、ステップ6100に戻る処理を繰り返す。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。
次に、図23は、図22でのステップ6100のサブルーチンに係る、装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6102Aで、装飾図柄表示制御手段2152aは、第1演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6102AでYesの場合、ステップ6104Aで、装図表示内容決定手段2152a−1は、第1メイン側情報一時記憶手段2151aを参照し、主制御装置1000側から図柄情報を受信したか否かを判定する。ステップ6104AでYesの場合、ステップ6106Aで、装図表示内容決定手段2152a−1は、第1メイン側情報一時記憶手段2151a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、装図変動内容決定用抽選テーブル2152a−1−1を参照して、装飾図柄の変動態様と停止図柄を決定すると共に、当該決定情報を第1演出表示関連情報一時記憶手段2152cの図柄関連情報エリアに一時記憶する。尚、主制御装置1000側からの停止図柄・変動態様(即ち、特別図柄の停止図柄・変動態様)と第1演出表示制御手段2150側で決定する停止図柄・変動態様(即ち、装飾図柄の停止図柄・変動態様)とは1対1対応でなくともよく、例えば、第1演出表示制御手段2150側での変動態様の比率を主制御装置1000側からの一変動態様に対して複数パターン持っていてもよい。次に、ステップ6108Aで、装飾図柄表示制御手段2152aは、第1演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリア内の図柄変動中フラグをオンにする。そして、ステップ6110Aで、装飾図柄表示制御手段2152aは、第1演出表示関連情報一時記憶手段2152cの図柄関連情報エリア内に一時記憶された決定内容に従い、第1演出表示装置2140の装図表示部2141上で装飾図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ6112Aで、装飾図柄表示制御手段2152aは、第1演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、図柄変動一時停止フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6112AでYesの場合、ステップ6114Aで、装飾図柄表示制御手段2152aは、第1メイン側情報一時記憶手段2151aを参照して、主制御装置1000側から図柄変動の一時停止信号を受信したか否かを判定する。ステップ6114AでYesの場合、ステップ6116A及びステップ6118Aで、装飾図柄表示制御手段2152aは、第1演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリア内の図柄変動一時停止フラグをオンにすると共に、第1演出表示装置2140の装図表示部2141上で、変動中の装飾図柄を一時停止(ゆれ変動)する。そして、ステップ6120Aで、装飾図柄表示制御手段2152aは、第1メイン側情報一時記憶手段2151aを参照して、主制御装置1000側から図柄変動の再開信号を受信したか否かを判定する。ステップ6120AでYesの場合、ステップ6122A及びステップ6124Aで、装飾図柄表示制御手段2152aは、第1演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリア内の図柄変動一時停止フラグをオフにすると共に、一時停止(ゆれ変動)していた装飾図柄の変動を再開する。他方、ステップ6120AでNoの場合には、再開信号を受信するまで待機する。そして、ステップ6126Aで、装飾図柄表示制御手段2152aは、第1メイン側情報一時記憶手段2151aを参照し、主制御装置1000側から確定表示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ6126AでYesの場合、ステップ6128Aで、装飾図柄表示制御手段2152aは、第1演出表示関連情報一時記憶手段2152cの図柄関連情報エリアに一時記憶された決定内容(停止図柄)に従い、第1演出表示装置2140の装図表示部2141上で装飾図柄の停止図柄を確定表示する。そして、ステップ6130Aで、装飾図柄表示制御手段2152aは、第1演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリア内の図柄変動中フラグをオフにし、次の処理(第1特別遊技中表示制御処理6200)に移行する。尚、ステップ6102AでNoの場合はステップ6112Aに移行し、ステップ6104A及びステップ6126AでNoの場合は次の処理(第1特別遊技中表示制御処理6200)に移行し、ステップ6112AでNoの場合はステップ6120Aに移行し、ステップ6108A及びステップ6112AでNoの場合はステップ6116Aに移行する。
次に、図24は、図22でのステップ6200のサブルーチンに係る、第1特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6202で、第1表示制御手段2152は、第1演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリアを参照し、第1特別遊技中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6202でYesの場合、ステップ6204で、第1表示制御手段2152は、第1メイン側情報一時記憶手段2151aを参照し、主制御装置1000側から第1特別遊技開始信号を受信したか否かを判定する。ステップ6204でYesの場合、ステップ6206及びステップ6208で、第1表示制御手段2152は、第1演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリア内の第1特別遊技中フラグをオンにすると共に、第1演出表示装置2140上で大当たり開始表示を行う。そして、ステップ6210で、第1表示制御手段2152は、第1演出表示装置2140上で、主制御装置1000側から逐次送信されている遊技情報に基づき、ラウンド数と入賞個数を逐次表示する。そして、ステップ6212で、第1表示制御手段2152は、第1メイン側情報一時記憶手段2151aを参照し、主制御装置1000側から第1特別遊技終了信号を受信したか否かを判定する。ステップ6212でYesの場合、ステップ6214で、第1表示制御手段2152は、第1演出表示装置2140上で、大当たり終了表示を行う。そして、ステップ6216で、第1表示制御手段2152は、第1演出表示関連情報一時記憶手段2152cのフラグエリア内の第1特別遊技中フラグをオフにし、次の処理(第2特別遊技中表示制御処理6300)に移行する。尚、ステップ6202でNoの場合はステップ6210に移行し、ステップ6204及びステップ6212でNoの場合は次の処理(第2特別遊技中表示制御処理6300)に移行する。
次に、図25は、図22でのステップ6300のサブルーチンに係る、第2特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6302及びステップ6304で、第2表示制御手段2242は、第2演出表示関連情報一時記憶手段2242aのフラグエリアを参照し、第2段階特別遊技中フラグ及び第1段階特別遊技中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6302及びステップ6304でYesの場合、ステップ6306で、第2表示制御手段2242は、第2メイン側情報一時記憶手段2241aを参照し、主制御装置1000側から第2特別遊技開始信号を受信したか否かを判定する。ステップ6306でYesの場合、ステップ6308及びステップ6310で、第2表示制御手段2242は、第2演出表示関連情報一時記憶手段2242aのフラグエリア内の第1段階特別遊技中フラグをオンにすると共に、第2演出表示装置2230上で第1段階特別遊技の大当たり開始表示を行う。次に、ステップ6312で、第2表示制御手段2242は、第2メイン側情報一時記憶手段2241aを参照し、主制御装置1000側から第2段階特別遊技に移行するか否かの情報を受信したか否かを判定する。ステップ6312でYesの場合、ステップ6314及びステップ6316で、第2表示制御手段2242は、第2演出表示関連情報一時記憶手段2242aのフラグエリア内の第1段階特別遊技中フラグをオフにすると共に、第2メイン側情報一時記憶手段2241aを参照し、前記ステップ6312で受信した情報が第2段階への移行確定信号であるか否かを判定する。ステップ6316でYesの場合、ステップ6318で、第2表示制御手段2242は、第2演出表示関連情報一時記憶手段2242aのフラグエリア内の第2段階特別遊技中フラグをオンにする。次に、ステップ6320で、第2表示制御手段2242は、第2演出表示装置2230上で、第2段階特別遊技の大当たり開始表示を行う。次に、ステップ6322で、第2表示制御手段2242は、第2演出表示装置2230上で、第2段階特別遊技の大当たり開始表示を行うと共に、ラウンド数と入賞個数を逐次表示する。そして、ステップ6324で、第2表示制御手段2242は、第2メイン側情報一時記憶手段2241aを参照し、主制御装置1000側から第2特別遊技終了信号を受信したか否かを判定する。ステップ6324でYesの場合、ステップ6326及びステップ6328で、第2表示制御手段2242は、第2演出表示装置2230上で第2段階の大当たり終了表示を行うと共に、第2演出表示関連情報一時記憶手段2242aのフラグエリア内の第2段階特別遊技中フラグをオフにし、次の処理(装飾図柄表示制御処理6100)に移行する。
尚、ステップ6302でNoの場合はステップ6322に移行し、ステップ6304でNoの場合はステップ6312に移行し、ステップ6306、ステップ6312及びステップ6324でNoの場合は次の処理(装飾図柄表示制御処理6100)に移行する。また、ステップ6316でNoの場合に、ステップ6330で、第2表示制御手段2242は、第2演出表示装置2230上で、第1段階の大当たり終了表示(当該特別遊技の終了表示)を行い、次の処理(装飾図柄表示制御処理6100)に移行する。
次に、図26は、本最良形態に係るパチンコ遊技機の特徴的な作用を示したタイミングチャートである。ここで、(1)は通常遊技状態時(特図通常遊技状態・普図通常遊技状態)に所定態様Bに基づく第1特別遊技に当選した場合、(2)及び(3)は通常遊技状態時(特図通常遊技状態・普図通常遊技状態)に所定態様Aに基づく第1特別遊技に当選した場合、を夫々示している。以下、(1)〜(3)の態様について説明する。
まず、(1)は、所定態様Bに基づく第1特別遊技であるため、当該特別遊技終了後、特図時短遊技状態に移行するが普図時短遊技状態には移行しない。
次に、(2)は、所定態様Aに基づく第1特別遊技であるため、当該特別遊技終了後、特図時短遊技状態に移行すると共に普図時短遊技状態に移行する。以後、第2特別遊技(第2段階)が実行される度にリミット回数カウンタ値が1ずつ加算される。次に、リミット回数カウンタ値が上限(「5」)に到達すると、当該特別遊技終了後、特図時短遊技状態に移行するが普図時短遊技状態には移行しない。そして、所定回数の特図時短遊技中に第1特別遊技に当選しなかった場合には、特図通常遊技状態に移行する。
次に、(3)は、所定態様Aに基づく第1特別遊技であるため、当該特別遊技終了後、特図時短遊技状態に移行すると共に普図時短遊技状態に移行する。以後、第2特別遊技(第2段階)が実行される度にリミット回数カウンタ値が1ずつ加算される。次に、リミット回数カウンタ値が上限(「5」)に到達すると、当該特別遊技終了後、特図時短遊技状態に移行するが普図時短遊技状態には移行しない。そして、所定回数の特図時短遊技中に第1特別遊技(図柄は問わず)に当選した場合、当該特別遊技終了後、再度特図時短遊技状態に移行すると共に普図時短遊技状態に移行する。
次に、本最良形態のBタイプ(ハズレ停止図柄強制停止タイプ)を説明する。ここで、当該タイプは、第2特別遊技実行中に特別図柄が変動中である場合、当該特別図柄をハズレ停止図柄で強制的に停止させることにより、第1特別遊技への移行を防止するものである。
そこでまず、図3のブロック図を参照しながら、タイプBに係るパチンコ遊技機の機能上の特徴を説明する。タイプBに係るパチンコ遊技機は、タイプAの特図変動タイマ一時停止手段1221b−2の代わりに、第2遊技が特別遊技に移行した場合、第1遊技に係る特別図柄を強制的にハズレ図柄にするためのハズレ図柄強制差換手段1221b−3を有することを特徴とする。
次に、図27及び図28のフローチャートを参照しながら、タイプBに係るパチンコ遊技機の処理上の特徴を説明する。ここで、図27は、メイン側の処理に係るフローチャートであり、詳細には、図5におけるステップ1400のサブルーチンに係る、特別図柄表示処理のフローチャートである。尚、大部分が図7と共通し、ステップ1434−1B〜ステップ1447−1Bが存在する点でのみ相違する。そこで相違点のみ説明すると、ステップ1418Bで特別図柄が変動を開始した後、ステップ1434−1Bで、遊技状態確認手段1210は、第2フラグ一時記憶手段1192aを参照して、現在第2特別遊技関連フラグ(例えば、第2特別遊技移行許可フラグ、第2特別遊技実行フラグ)がオフであるか否か、即ち、現在第2特別遊技が実行中でないか否かを確認する。そして、ステップ1434−1BでYesの場合には、本フローに係るハズレ停止図柄強制停止処理を行なわず、ステップ1422Bに移行する。他方、ステップ1434−1BでNoの場合、ステップ1435−1Bで、まず、情報送信手段1300が、第1演出表示制御手段2150側にハズレ図柄で強制停止する旨の確定表示コマンドを送信する。次に、ステップ1437−1Bで、ハズレ図柄強制差換手段1221b−3が、特図情報一時記憶手段1191bに記憶されている停止図柄をハズレ停止図柄に強制的に差換えると共に、第1作動回避実行手段1221bが、特図変動管理用タイマ1151a−1をゼロクリアする。これにより、差換えたハズレ停止図柄が、特図表示部2131に確定表示されることになる。そして、ステップ1439−1Bで、第1作動回避制御手段1221は、第1フラグ一時記憶手段1191aを参照して、当たりフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1439−1BでYesの場合、ステップ1441−1Bで、第1作動回避制御手段1221は、第1フラグ一時記憶手段1191a内の当たりフラグをオフにする。これにより、当該ハズレの停止図柄が停止するだけでなく、内部的にも当たりの権利が消滅する。次に、ステップ1443−1Bで、第1作動回避実行手段1221b(特定遊技制御手段1180)は、特定遊技関連情報一時記憶手段1185内のリミッター継続フラグをオフにする。次に、ステップ1445−1Bで、第1作動回避実行手段1221b(特定遊技制御手段1180)は、第1通常遊技時用仮時短回数カウンタ1183a及び第1時短遊技時用仮時短回数カウンタ1183bにセットされている値をクリアする。そして、ステップ1447−1Bで、第1作動回避実行手段1221b(リミッター制御手段1182)は、リミット回数カウンタ1182aにセットされている値をクリア(L=0)し、ステップ1428Bに移行する。
尚、このタイプBは、強制ハズレ停止条件を充足した場合、変動中の図柄が直ちにハズレ停止図柄に置換されるように構成したが、ハズレ態様が停止図柄として表示されるまで変動を延長する、いわゆる「すべり」の手法を用いてもよい。
次に、図28は、サブ側の処理に係るフローチャートであり、詳細には、図21でのステップ6100のサブルーチンに係る、装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。尚、大部分が図22と共通し、ステップ6113B〜ステップ6115B間の処理のみ相違する。そこで相違点のみ説明すると、ステップ6113Bで、装飾図柄表示制御手段2152aは、第1メイン側情報一時記憶手段2151aを参照して、主制御装置1000側からハズレ停止図柄で強制停止する旨の信号を受信したか否かを判定する。ステップ6113BでYesの場合、ステップ6115Bで、装飾図柄表示制御手段2152aは、演出表示装置2410の装図表示部上で、変動中の装飾図柄をハズレ停止図柄で強制停止し、ステップ6130Bに移行する。他方、ステップ6113BでNoの場合は、ステップ6126Bに移行する。
本最良形態によれば、特定遊技移行へのハードルが高くかつその移行チャンス期間が短い従来の1種2種タイプのリミッター搭載機と比較し、まず、第一特別遊技終了後に移行する第一遊技側特定遊技状態時に第一特別遊技に当選した場合に補助遊技側特定遊技に移行することとし、かつ、補助遊技側特定遊技中における特別遊技当選回数が所定数に達した場合に補助遊技側特定遊技を強制終了(リミッター)させるよう構成した上で、補助遊技側特定遊技が強制終了しても第一特別遊技側特定遊技状態を継続させることで、具体的には、第一遊技側特定遊技終了条件と補助遊技側特定遊技終了条件を異ならしめることにより、特定遊技移行へのハードルを下げかつその移行チャンス期間を長くし、特にリミッター機能が作動した直後の遊技に期待感を付与することが可能になるという効果を奏する。更には、第一遊技側特定遊技と補助遊技側特定遊技の終了タイミングが異なるよう構成されているため、リミッター機能が発動する前に補助遊技側特定遊技が終了してしまった場合であっても、第一遊技側特定遊技が継続している場合もあり得る。例えば、第一特別遊技(又は第二特別遊技)が終了した後に突入する第一遊技側特定遊技状態時の第一識別情報の変動回数が所定回数に到達するまでの時間が、第一特別遊技(又は第二特別遊技)が終了した後に突入する補助遊技側特定遊技状態時の補助遊技用識別情報の変動回数が所定回数に到達するまでの時間よりも長く構成されている場合がこれに相当する。この場合には、補助遊技側特定遊技が終了してしまっても第一遊技側特定遊技状態が継続している間に第一特別遊技に当選すれば再び補助遊技側特定遊技状態が復活するという期待感を遊技者に付与することが可能になるという効果を奏する。
更に、第一特別遊技及び/又は第二特別遊技終了後、常に第一遊技側特定遊技状態に移行することとし、かつ、第一遊技側通常遊技状態時に第一特別遊技に当選した場合には、常に又は抽選に当選した場合に補助遊技側特定遊技状態に移行すると共に、第一遊技側特定遊技状態時に第一特別遊技及び/又は第二特別遊技に当選した場合には、補助遊技側特定遊技状態に移行する(リミッター機能が未作動の場合)、よう構成されているので、更に、特定遊技移行へのハードルを下げかつその移行チャンス期間を長くすることが可能になるという効果を奏する。
更に、補助遊技側特定遊技状態の期間(普通図柄の時短回数)を、例えば抽選で決定するよう構成されているので、複数の異なる利益状態が構築できる結果、遊技の興趣性を高めることが可能になるという効果を奏する。
次に、本発明の第二最良形態を説明する。尚、以下の最良形態は、従来の第1種パチンコ遊技機(小当たり発展付き)を二つ混在させたような機種である。また、あくまで最良の形態であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等に関し、以下の態様に限定されるものではない。
ここで、各構成要素について説明する前に、本最良形態(第二最良形態)に係るパチンコ遊技機の特徴(概略)を説明する。本最良形態に係るパチンコ遊技機は、通常遊技状態時(特図通常遊技状態時、普図通常遊技状態時)に所定の第1特別遊技に当選して当該特別遊技が終了すると、特図通常遊技状態から特図特定遊技状態に移行する(1)。次に、特図特定遊技状態時に第1特別遊技に当選して当該特別遊技が終了すると、普図通常遊技状態から普図特定遊技状態に移行する(2)。次に、普図特定遊技状態時に第2特図小当たり発展大当たりが所定回数実行されると、強制的に、普図特定遊技状態から普図通常遊技状態に移行するが、特図の遊技状態は特定遊技状態のままである(3)。そして、特図特定遊技状態時に第1特別遊技に当選して当該特別遊技が終了すると、(2)の状態に再度移行する、というものである。このように、本最良形態に係るパチンコ遊技機の特徴は、特図の特定遊技状態と普図の特定遊技状態の作動開始条件や作動終了条件が夫々異なる点である。ここで、「所定の第1特別遊技」とは、特別図柄が「所定態様B1」である場合の第1特別遊技である(「所定態様A1」の場合は、特図通常遊技状態から特図特定遊技状態に移行すると共に普図通常遊技状態から普図特定遊技状態に移行する)。また、本最良形態においては、普図特定遊技状態時に第2特図小当たり発展大当たりが実行された場合、第2特図小当たり発展大当たりが所定回数実行されるまでは、普図特定遊技が継続するように構成されている。また、本最良形態においては、「所定回数」は当該特別遊技{初回(所定の第1特別遊技)}を含めて「6回」となっている(即ち、所定の第1特別遊技に当選した場合には、当該特別遊技終了後に5回ワンセットの特別遊技が期待できる)。「強制的に」とは、所謂リミッター機能により普図特定遊技状態から普図通常遊技状態に移行することを意味する。「特図特定遊技状態時に第1特別遊技」における第1特別遊技は、「所定態様A1」及び「所定態様B1」を問わない。以下、図面を参照しながら、各要素について詳述する。
まず、図29を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の前面側の基本構造を説明する。パチンコ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。
はじめに、パチンコ遊技機の遊技機枠は、外枠102、前枠104、透明板106、扉108、上球皿110、下球皿112及び発射ハンドル116を含む。まず、外枠102は、パチンコ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠104は、外枠102の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠102に開閉可能に取り付けられる。前枠104は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板106は、ガラス等により形成され、扉108により支持される。扉108は、図示しないヒンジ機構を介して前枠104に開閉可能に取り付けられる。上球皿110は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿112への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿112は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、上球皿110と下球皿112の間にはスピーカ114が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
次に、遊技盤は、外レール122と内レール124とにより区画された遊技領域120が形成されている。そして、当該遊技領域120には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、振分装置2330、第1特図始動口2210、第2特図始動口2110、普図始動口2410、第1大入賞口2120、第2大入賞口2220、第1特別図柄表示装置2130、第2特別図柄表示装置2230、演出表示装置2310、普通図柄表示装置2420、センター飾り192及びアウト口142が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。
まず、振分装置2330は、特別図柄が「小当たり図柄」で停止した場合に「小当たり」として開状態となる、主遊技に対応する入賞口(振分装置として機能)である。具体的構成としては、振分装置2330は、振分装置2330の内部に設けられている特定領域2331a及び通常領域2332aと、遊技球を特定領域2331a及び通常領域2332aのいずれかへ誘導する誘導装置2334と、特定領域2331aへの遊技球の入球を検出するための特定領域入賞検出装置2331と、通常領域2332aへの遊技球の入球を検出するための通常領域入賞検出装置2332と、ハネ部と称される振分装置電動役物2333と、振分装置電動役物2333を開閉させるための振分装置電動役物ソレノイド2333aとを備える。上述した振分装置2330の内部に設置された各構成部分には、振分装置電動役物2333が開状態の際に入賞した遊技球のみが到達可能であり、振分装置電動役物2333が閉状態の際には到達不能に構成されている。ここで、誘導装置2334は、夫々が長短複数の回転羽根を有する二つの回転体からなる。これら二つの回転体は常に回転しており、夫々の長い回転羽根同士が近接したときに、その上へ落下した遊技球を特定領域2331aへ誘導する。長い回転羽根同士が近接していないときは、その上へ落下した遊技球は通常領域2332aへ入球する。そして、振分装置電動役物2333は、振分装置2330に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態(図中の実線)と遊技球が入賞し易い開放状態(図中の点線)に可変する。
次に、第1特図始動口2210は、第1遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第1特図始動口2210は、第1特図始動口入球検出装置2211を備える。ここで、第1特図始動口入球検出装置2211は、第1特図始動口2210への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1特図始動口入球情報を生成する。
次に、第2特図始動口2110は、第2遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第2特図始動口2110は、第2特図始動口入球検出装置2111と、第2特図始動口電動役物2112と、第2特図始動口電動役物2112を開閉させるための第2特図始動口電動役物ソレノイド2112aとを備える。ここで、第2特図始動口入球検出装置2111は、第2特図始動口2110への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2特図始動口入球情報を生成する。次に、第2特図始動口電動役物2112は、第2特図始動口2110に遊技球が入賞し難い閉鎖状態と当該通常状態よりも遊技球が入賞し易い開放状態に可変する。
ここで、図1に示すように、第1特図始動口2210と第2特図始動口2110とは、上下に重なる位置に配されており、通常時は第1特図始動口2210の存在により、第2特図始動口2110の上部が塞がれている。そして、後述するように、通常遊技時には、第2特図始動口2110へは殆ど遊技球が入球しないように構成されている。
次に、普図始動口2410は、普図始動口入球検出装置2411を備える。ここで、普図始動口入球検出装置2411は、普図始動口2410への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す普図始動口入球情報を生成する。尚、普図始動口2410への遊技球の入球は、第2特図始動口2110の第2特図始動口電動役物2112を拡開させるための抽選の契機となる。
次に、第1大入賞口2120及び第2大入賞口2220は、(1)第1特別図柄又は第2特別図柄)が大当たり図柄で停止した場合、(2)特別図柄が小当たり図柄で停止したことを契機として振分装置2330の振分装置電動役物2333が開状態となった際、当該振分装置2330内に入球した遊技球が特定領域2331aを通過した場合に、大当たりとして開状態となる、横長方形状を成しアウト口142の左上方(右上方)に位置した、主遊技に対応した入賞口である。具体的構成としては、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)は、遊技球の入球を検出するための第1大入賞口入賞検出装置2121(第2大入賞口入賞検出装置2221)と、第1大入賞口電動役物2122(第2大入賞口電動役物2222)と、第1大入賞口電動役物2122(第2大入賞口電動役物2222)を開閉させるための第1大入賞口電動役物ソレノイド2122a(第2大入賞口電動役物ソレノイド2222a)とを備える。ここで、第1大入賞口入賞検出装置2121(第2大入賞口入賞検出装置2221)は、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1大入賞口入球情報(第2大入賞口入球情報)を生成する。第1大入賞口電動役物2122(第2大入賞口電動役物2222)は、第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に第1大入賞口2120(第2大入賞口2220)を可変させる。尚、本最良形態では、大入賞口は二つ存在するが、第1遊技に基づく特別遊技と第2遊技に基づく特別遊技を一つの大入賞口で実行するよう構成してもよい。
次に、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)は、第1遊技(第2遊技)に対応する第1特別図柄(第2特別図柄)の変動表示及び停止表示を行う。具体的構成としては、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)は、第1特図表示部2131(第2特図表示部2231)と、第1特図保留表示部2132(第2特図保留表示部2232)とを備える。ここで、第1特図保留表示部2132(第2特図保留表示部2232)は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、第1遊技(第2遊技)に係る乱数の保留数(実行されていない特別図柄の変動数)に相当する。尚、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)は、例えば7セグメントLEDで構成され、第1特別図柄(第2特別図柄)は、「0」〜「9」の10種類の数字及びハズレの「−」で表示される。
尚、第1特別図柄(第2特別図柄)は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、本最良形態では、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、第1特別図柄(第2特別図柄)自体に演出的な役割を持たせて第1装飾図柄(第2装飾図柄)を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置2310のような液晶ディスプレーに、第1特別図柄(第2特別図柄)を表示させるように構成してもよい。
次に、演出表示装置2310は、小当たり遊技時における当該遊技の進行状況を表示すると共に、第1特別図柄・第2特別図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の変動表示及び停止表示をも行う。ここで、小当たり遊技時における当該遊技の進行状況の例としては、当該小当たり遊技開始時における、「Vチャンス」という表示、当該小当たり遊技時に入球した遊技球が特定領域2331aを通過した場合における、「Vゾーン入賞!大当たりおめでとう」という表示、当該小当たり遊技時に入球した遊技球が特定領域172を通過しなかった場合における、「残念!次に期待!」といった表示を挙げることができる。ここで、具体的構成としては、演出表示装置2310は、装図表示部2311と、装図保留表示部2312とを備える。ここで、装図表示部2311は、例えば、スロットマシンのゲームを模した複数列の装飾図柄変動の動画像を画面の中央領域に表示する。尚、演出表示装置2310は、本最良形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。次に、装図保留表示部2312は、4個のランプから構成され、当該ランプは、特別図柄の保留ランプと連動している。
次に、普通図柄表示装置2420は、普通図柄の変動表示及び停止表示が行われる。具体的構成としては、普通図柄表示装置2420は、普図表示部2421と、普図保留表示部2422とを備える。ここで、普図保留表示部2422は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、普通図柄変動の保留数(実行されていない普通図柄変動の数)に相当する。
最後に、センター飾り192は、演出表示装置2310の周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置2310の保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプ190は、遊技領域120又は遊技領域120以外の領域に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
次に、図30を参照しながら、パチンコ遊技機の背面側における基本構造を説明する。パチンコ遊技機は、パチンコ遊技機の全体動作を制御し、特に第1特図始動口2210(第2特図始動口2110)へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御装置(メイン基板)1000と、遊技内容に興趣性を付与する装図表示部2311上での各種演出・情報報知に係る表示制御を行う演出表示制御手段(サブ基板)2320と、遊技の興趣性を高める演出が表示される演出表示装置2310と、賞球タンク212、賞球レール214及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンク212から供給される遊技球を上球皿110へ払い出す払出ユニット216等を備える賞球払出機構(セット基盤)210と、払出ユニット216による払出動作を制御する賞球払出装置3000と、上球皿110の遊技球(貯留球)を遊技領域120へ1球ずつ発射する発射装置232と、発射装置232の発射動作を制御する発射制御基板230と、パチンコ遊技機の各部へ電力を供給する電源ユニット290と、パチンコ遊技機の電源をオンオフするスイッチである電源スイッチ292等が、前枠104裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
次に、図31のブロック図を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御装置1000は、遊技に係る遊技周辺機器2000と、主制御装置1000からの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出装置3000と、情報伝達可能に接続されている。その他、図示しないが、各種遊技効果ランプ190(例えばサイドランプ)やスピーカ114等とも電気的に接続されている。尚、主制御装置1000等は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子等から構成される。尚、以下で主制御装置1000に含まれるとする各手段を周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に搭載される形で構成してもよい。例えば、本最良形態では、主制御装置1000に払出制御機能を持たせているが、例えば賞球払出装置3000内に持たせるように構成してもよい。同様に、周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に含まれるとする各手段を主制御装置1000に搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
まず、主制御装置1000は、主遊技(第1遊技、第2遊技、特別遊技)・補助遊技・一般遊技に関する主たる制御を司る遊技制御手段1100と、遊技周辺機器2000側に各種遊技情報{例えば、停止図柄情報、停止図柄の属性情報(例えば、時間短縮変動大当たり、小当たり、ハズレ)、変動態様に関する情報(例えば、変動時間)、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報等}を送信するための情報送信手段1300と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出装置3000を制御する賞球払出決定手段1400とを有している。
ここで、遊技制御手段1100は、各入球口(始動口等)への遊技球の流入を判定するための入球判定手段1110と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得判定実行手段1120と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段1130と、後述する第1遊技内容決定乱数・第2遊技内容決定乱数(当選乱数)に基づき当たりであるか否かを抽選する当否抽選手段1135と、各乱数に基づき、各図柄の停止図柄及び変動態様(変動時間等)を決定するための図柄内容決定手段1140と、各図柄の変動及び停止表示する制御を行うための表示制御手段1150と、第2特図始動口2110の第2特図始動口電動役物2112の開閉決定に直接関連する各種処理を行うための電チュー開閉制御手段1160と、通常遊技よりも遊技者に有利な各特別遊技(大当たり遊技、小当たり遊技)に関する制御を司る特別遊技制御手段1170と、第1遊技及び第2遊技並びに補助遊技に関し、現在の遊技状態をどの遊技状態に移行させるかの決定と、当該決定に基づき遊技状態を移行させる処理を行うための特定遊技制御手段1180と、現在の遊技状態[例えば、主遊技に関する状態{通常遊技状態、特定遊技状態(時間短縮遊技状態)、特別遊技状態}、補助遊技に関する状態(易開放状態、非易開放状態)、特別図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオンオフ状況、特別遊技中の遊技状態(例えばラウンド数や入賞個数情報)]等を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段1190とを有している。以下、各手段について詳述する。
まず、入球判定手段1110は、第1特図始動口2210へ遊技球が入球したか否かを判定する第1特図始動口入球判定手段1111と、第2特図始動口2110へ遊技球が入球したか否かを判定する第2特図始動口入球判定手段1112と、普図始動口2410に遊技球が流入したか否かを判定する普図始動口入球判定手段1113とを有している。
次に、乱数取得判定実行手段1120は、第1特図始動口2210への遊技球の入球に基づき第1遊技内容決定乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第1当選乱数、第1変動態様決定乱数、第1特別図柄決定乱数等)を取得する第1特図乱数取得判定実行手段1121と、第2特図始動口2110への遊技球の入球に基づき第2遊技内容決定乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、第2当選乱数、第2変動態様決定乱数、第2特別図柄決定乱数等)を取得する第2特図乱数取得判定実行手段1122と、普通図柄当選乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を取得するための普図乱数取得判定実行手段1123とを有している。
ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類により割り振られた「0」〜「65535」(当選乱数)や「0」〜「255」(変動態様決定乱数)といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式(プラスワン方式)、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値(初期値)を偶然性のある値によって定める方式(初期値更新方式)、これらの組み合わせ等を挙げることができる。
次に、保留制御手段1130は、第1特別図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該第1遊技内容決定乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第1特図保留情報一時記憶手段1131aに保留するための第1特図保留手段1131と、第2特別図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該第2遊技内容決定乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第2特図保留情報一時記憶手段1132aに保留するための第2特図保留手段1132と、普通図柄変動許可が下りていない状況で取得した普通図柄当選乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を図柄変動許可が下りるまで普図保留情報一時記憶手段1133aに保留するための普図保留手段1133とを有している。ここで、第1特図保留手段1131、第2特図保留手段1132及び普図保留手段1133は、最大4個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、第1特図保留情報一時記憶手段1131a、第2特図保留情報一時記憶手段1132a及び普図保留情報一時記憶手段1133aを夫々有している。更に、第1特図保留情報一時記憶手段1131a及び第2特図保留情報一時記憶手段1132aには、前記乱数の他、当該乱数の保留が解除される順番に関する情報も一時記憶されている。
次に、当否抽選手段1135は、当否抽選の結果、当たりである場合に特別遊技(大当たり、小当たり)への移行決定をする(例えば、内部的に当たりフラグをオンにする)と共に、小当たり遊技の際に遊技球が特定領域2331aを通過した場合に特別遊技(大当たり)への移行決定をする特別遊技移行決定手段1135aと、当否抽選を行う際に参照される当否抽選用テーブル1135bと、を有している。ここで、当否抽選用テーブル1135bは、第1特別図柄に関しての大当たり抽選を行う際に参照される第1特図用大当たり抽選テーブル1135b−1と、第1特別図柄に関しての小当たり抽選を行う際に参照される第1特図用小当たり抽選テーブル1135b−2と、第2特別図柄に関しての大当たり抽選を行う際に参照される第2特図用大当たり抽選テーブル1135b−3と、第2特別図柄に関しての小当たり抽選を行う際に参照される第2特図用小当たり抽選テーブル1135b−4と、を有している。尚、本最良形態では、特図用大当たり抽選テーブル(特図用小当たり抽選テーブル)は一つであるが、通常遊技状態の他、当該通常遊技状態よりも高い抽選確率で大当たり(小当たり)抽選を行う確率変動遊技状態をも有する態様に関しては、通常遊技状態(時間短縮遊技状態)の際に用いられる低確率抽選用テーブルと、確率変動遊技状態の際に用いられる高確率抽選用テーブルと、を有するよう構成される。ここで、表6は、当否抽選用テーブル1135bの一例である。
次に、図柄内容決定手段1140は、取得した第1遊技内容決定乱数(第1乱数)に基づき、第1特別図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する第1特図内容決定手段1141と、取得した第2遊技内容決定乱数(第2乱数)に基づき、第2特別図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する第2特図内容決定手段1142と、取得した普通図柄当選乱数に基づき普通図柄の停止図柄を決定する普図内容決定手段1143とを有している。
ここで、第1特図内容決定手段1141は、第1特別図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される第1特図内容決定用抽選テーブル1141aを有しており、当該第1特図内容決定用抽選テーブル1141aは、当否結果・遊技状態・保留球数に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第1特図通常遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第1特図時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。また、第2特図内容決定手段1142は、第2特別図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される第2特図内容決定用抽選テーブル1142aを有しており、当該第2特図内容決定用抽選テーブル1142aは、当否結果・遊技状態・保留球数に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第2特図通常遊技状態用抽選テーブル、時間短縮遊技→第2特図時間短縮遊技状態用抽選テーブル)。更に、普図内容決定手段1143は、普通図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される普図内容決定用抽選テーブル1143aを有しており、当該普図内容決定用抽選テーブル1143aは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(通常遊技→普図通常用抽選テーブル、時間短縮遊技→普図時間短縮用抽選テーブル)。
ここで、表7は、第1特図内容決定用抽選テーブル1141a(第2特図内容決定用抽選テーブル1142a)内の停止図柄決定用テーブルの一例であり、表8は、停止図柄と特別遊技終了後における遊技状態との関係を示す表であり、表9は、小当たり発展大当たりと特別遊技終了後(小当たり発展大当たり後)における遊技状態との関係を示す表(一例)である(リミッター非発動時)。
次に、表示制御手段1150は、第1特別図柄表示装置2130の第1特図表示部2131上で、所定時間第1特別図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第1特図制御手段1151と、第2特別図柄表示装置2230の第2特図表示部2231上で、所定時間第2特別図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第2特図制御手段1152と、第1特図保留情報一時記憶手段1131a及び第2特図保留情報一時記憶手段1132aのいずれにも乱数が一時記憶されている場合には、いずれの乱数保留手段に一時記憶された乱数に基づく特別図柄の変動を優先するかを決定する特図保留解除制御手段1153と、普通図柄表示装置2420の普図表示部2421上で、所定時間普通図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う普図制御手段1154とを有している。
ここで、第1特図制御手段1151は、前記第1特図内容決定手段1141により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための第1特図変動時間管理手段1151aを更に有している。また、第1特図変動時間管理手段1151aは、ゼロクリア可能な第1特図変動管理用タイマ1151a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。次に、第2特図制御手段1152は、前記第2特図内容決定手段1142により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための第2特図変動時間管理手段1152aを更に有している。また、第2特図変動時間管理手段1152aは、ゼロクリア可能な第2特図変動管理用タイマ1152a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。更に、普図制御手段1154は、普通図柄表示装置2420の普図表示部2421上での普通図柄の変動時間を管理するための普図変動時間管理手段1154aを有している。また、普図変動時間管理手段1154aは、時間を計測可能な普図変動管理用タイマ1154a−1を更に備えている。
次に、電チュー開閉制御手段1160は、第2特図始動口2110の第2特図始動口電動役物2112を開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための条件判定手段1161と、第2特図始動口2110の第2特図始動口電動役物2112の駆動(開放)時間を計測する開放タイマ1162とを有している。
次に、特別遊技制御手段1170は、特別遊技(大当たり、小当たり)に移行するための条件を充足しているか否か、具体的には、当たり(大当たり、小当たり)に当選している{特別遊技(小当たり)実行許可フラグ及び特別遊技(大当たり)実行許可フラグが発生している}か否かを判定する条件判定手段1171と、特別遊技移行条件を充足している場合、当該特別遊技の内容(具体的には、ラウンド数、ラウンド間時間等)を特別遊技関連情報一時記憶手段1194中にセットする特別遊技内容決定手段1172と、振分装置2330の振分装置電動役物2333を所定条件で開閉させる特別遊技(小当たり)及び第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220を所定条件で開状態にするという特別遊技(大当たり)を実行するための特別遊技実行手段1173と、特別遊技に関する各種処理の時間管理(例えば、小当たりにおいては、振分装置電動役物2333の開閉時間や特定領域2331aの有効時間、大当たりにおいては、第1大入賞口2120及び第2大入賞口2220の開閉時間等)を行うための特別遊技時間管理手段1174とを有している。ここで、特別遊技時間管理手段1174は、時間を計測可能な特別遊技用タイマ1174aを更に有している(図示しないが、小当たり時に用いられる開閉タイマ及び特定領域有効タイマをも更に有している)。また、特別遊技内容決定手段1172は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194にセットされるべき前記特別遊技の内容を特定する際に参照される特別遊技内容参照テーブル1172aを更に有している。
次に、特定遊技制御手段1180は、特定遊技の内容(普図時短回数)を決定する特定遊技内容決定手段1183と、特定遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する特定遊技終了条件判定手段1181と、特定遊技に関連する情報(フラグ等)を一時記憶するための特定遊技関連情報一時記憶手段1182と、を有している。ここで、特定遊技内容決定手段1183は、特定遊技の内容を決定する際に参照するための特定遊技内容決定用テーブル1183aを有しており、特定遊技終了条件判定手段1181は、特図時短回数をカウント可能な特図時短回数カウンタ1181aと、普図時短回数をカウント可能な普図時短回数カウンタ1181bと、特定遊技状態(普図時短遊技状態)に突入後における特別遊技(第2特図小当たり発展大当たり)の回数をカウント可能なリミット回数カウンタ1181cとを更に有している。ここで、表10は、特定遊技内容決定用テーブル1183aの一例である。
ここで、本最良形態においては、特図時短回数は100回であり、当該特図時短中には、特図非時短中と比較して、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動時間が相対的に短縮される(特図時間短縮機能)。更に、本最良形態においては、普図時短回数は抽選で決定されており(例えば50回)、当該普図時短中には、普通図柄の変動時間も相対的に短縮される(時間短縮機能)と共に、第2特図始動口2110の第2特図始動口電動役物2112の開放時間が相対的に延長される(開放時間延長機能)。尚、本明細書においては、特記しない限り、普通図柄に関する「時短」は、時間短縮機能と開放時間延長機能の両方を指すものとする(また、当選確率が上がる場合には、確率変動機能も含む)。また、本最良形態における特図及び普図の時短は、第1特別図柄の変動回数と第2特別図柄の変動回数の合計値が所定回数(例えば100回)を超えた場合に終了する。即ち、特図及び普図の時短回数は、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動(停止)毎に減算される。更に、本最良形態における普図の時短は、特別図柄の変動回数が所定回数を超えた場合や、普図時短遊技状態時に所定回数(例えば5回)の特別遊技(第2特別遊技の第2段階)が実行された場合に終了する。尚、上記の特定遊技終了条件判定手段1181は、例えば、回数制限付きの確率変動遊技において終了回数に到達したか否かを判定する機能を有していたり(回数制限付確率変動遊技機能を有するパチンコ遊技機の場合)、図柄変動の度に所定確率で特定遊技(例えば確率変動遊技や時間短縮遊技)から通常遊技への移行抽選を行う機能を有していてもよい(転落抽選機能を有するパチンコ遊技機の場合)。また、リミット回数カウンタ1181cは、本最良形態ではインクリメント方式であるが、デクリメント方式であってもよい。更には、特定遊技(普図時短遊技)突入の契機となった特別遊技をカウントする形態であっても、当該特別遊技をカウントせず以後の特別遊技(第2特別遊技の第2段階)をカウントする形態のいずれであってもよい。また、「特定遊技」として、抽選確率が通常遊技時よりも高い確率変動遊技を実施可能に構成してもよい。また、本最良形態においては、特別図柄の変動回数が所定回数を超えた場合に普図の時短が終了するよう構成されているが、普通図柄の変動回数が所定回数を超えた場合に普図の時短が終了するよう構成してもよい。
次に、遊技状態一時記憶手段1190は、第1遊技(第1特別図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第1遊技状態一時記憶手段1191と、第2遊技(第2特別図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第2遊技状態一時記憶手段1192と、補助遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための補助遊技状態一時記憶手段1193と、特別遊技における現在の遊技状態(例えば、ラウンド数、任意のラウンドにおける遊技球の入賞個数、特別遊技に関する各種フラグのオンオフ等)を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段1194とを有している。
ここで、第1遊技状態一時記憶手段1191は、第1遊技に関する各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するための第1フラグ一時記憶手段1191aと、現在変動中の第1特別図柄(変動開始条件が成立した第1特別図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第1特図情報一時記憶手段1191bとを有している。
また、第2遊技状態一時記憶手段1192は、第2遊技に関する各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するための第2フラグ一時記憶手段1192aと、現在変動中の第2特別図柄(変動開始条件が成立した第2特別図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第2特図情報一時記憶手段1192bとを有している。
また、補助遊技状態一時記憶手段1193は、補助遊技に関する情報(例えば、普通図柄当選フラグ・普通図柄変動中フラグ・開放延長フラグ・電チュー開放中フラグ・時間短縮フラグ等の各種フラグのオンオフ情報)を一時記憶するための補助遊技関連情報一時記憶手段1193aと、現在変動中の普通図柄(変動開始条件が成立した普通図柄)に係る停止図柄等の情報を一時記憶するための普図情報一時記憶手段1193bとを有している。
次に、遊技周辺機器2000について説明する。尚、一部の周辺機器については既に詳細構成を述べたので、残る構成について簡潔に説明する。まず、遊技周辺機器2000は、第1遊技側の周辺機器である第1遊技周辺機器と、第2遊技側の周辺機器である第2遊技周辺機器と、第1遊技側と第2遊技側の共用周辺機器である第1・第2遊技共用周辺機器と、補助遊技に関する補助遊技周辺機器2400とを有している。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。
まず、第1遊技周辺機器は、特別遊技移行の契機となる第1特図始動口2210と、第1特別図柄の停止表示及び変動表示が可能な第1特別図柄表示装置2130とを有している。
次に、第2遊技周辺機器は、特別遊技移行の契機となる第2特図始動口2110と、第2特別図柄の停止表示及び変動表示が可能な第2特別図柄表示装置2230とを有している。
次に、第1・第2遊技共用周辺機器は、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技(大当たり)の際には所定条件下で開状態となる第1大入賞口2120と、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技(大当たり)の際には所定条件下で開状態となる第2大入賞口2220と、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技(小当たり)の際には所定条件下で開状態となる振分装置2330(振分装置電動役物2333)と、装飾図柄の停止表示及び変動表示や特別遊技中の遊技進行状況を示す表示を含め、演出に係る表示を行う演出表示装置2310と、演出に係る一切の表示制御を司る演出表示制御手段2320とを有する。尚、演出は、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動と時間的に同期の取れた形での装飾図柄の変動を含め、遊技の結果に影響を与えない情報のみの表示に係るものである。
ここで、演出表示制御手段2320は、主制御装置1000側からの各種情報を受信するための表示情報受信手段2321と、主制御装置1000側からの前記情報に基づき、演出表示装置2310上で演出表示制御を行う表示制御手段2322とを有している。以下、上記各手段を詳述する。
まず、表示情報受信手段2321は、主制御装置1000側からの主遊技に関する図柄情報を一時記憶するためのメイン側情報一時記憶手段2321aを有している。尚、メイン側情報一時記憶手段2321aに一時記憶された図柄情報は、以下で説明する各処理において、後述の各種手段により必要に応じ適宜参照される。
次に、表示制御手段2322は、演出表示装置2310の装図表示部2311上での装飾図柄の変動表示や停止表示に関する制御を司る装飾図柄表示制御手段2322aと、演出表示装置2310の装図保留表示部2312上での保留情報の表示処理に関する一切の制御を司る装図保留情報表示制御手段2322bと、当該演出の際に当該演出に関連する情報を一時記憶する演出表示関連情報一時記憶手段2322cと、を有している。
ここで、装飾図柄表示制御手段2322aは、メイン側情報一時記憶手段2321a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、装飾図柄の停止図柄と変動態様を決定するための装図表示内容決定手段2322a−1と、装飾図柄や装飾図柄の変動態様に関するデータ(各種オブジェクトデータ、動画像データ、音声データ等)を含め演出に関する一切のデータを記憶するための装図変動態様記憶手段2322a−2と、を有している。ここで、装図表示内容決定手段2322a−1は、装飾図柄の変動態様を決定する際に参照するための装図変動内容決定用抽選テーブル2322a−1−1を更に有している。
次に、装図保留情報表示制御手段2322bは、現在の保留球数を一時記憶するための装図保留情報一時記憶手段2322b−1を有している。
尚、演出表示制御手段2150は、その他にも、遊技効果ランプ190の点灯及び消灯や、スピーカ114からの音声出力等の演出処理といった、画像表示以外の演出に係る一切の制御を更に制御する。また、本最良形態においては、演出表示制御手段2150が、装飾図柄、遊技ランプ及び音声の制御を一体的に行なうように構成しているが、機能的に別個の周辺機器として分離するように構成してもよい。この場合、当該周辺機器同士を基板対基板コネクタで接続するように構成してもよい。
最後に、補助遊技周辺機器2400は、第2特図始動口2110の第2特図始動口電動役物2112の開放の契機となる普図始動口2410と、普通図柄の停止表示及び変動表示が可能な普通図柄表示装置2420とを有している。
尚、第1特別図柄表示装置2130、第2特別図柄表示装置2230及び普通図柄表示装置2420が、主制御装置1000と情報伝達可能に接続されており、残る演出表示装置2310が、演出表示制御手段2320と情報伝達可能に接続されている。即ち、第1特別図柄表示装置2130、第2特別図柄表示装置2230及び普通図柄表示装置2420は、主制御装置1000により制御され、演出表示装置2310は、演出表示制御手段2320により夫々制御されることを意味する。尚、主制御装置1000と片方向通信により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
次に、図32〜図48のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の処理の流れを説明する。はじめに、図32〜図43のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機のメイン基板側での処理の流れを説明する。まず、図32は、主制御装置1000が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。まず、ステップ10で、主制御装置1000は、特別遊技移行に係る始動口(間接的に寄与する普図始動口も含む)への入賞に関する処理を行う入賞処理10を実行する。次に、ステップ1200で、主制御装置1000は、後述の電チュー駆動判定処理を実行する。次に、ステップ12で、主制御装置1000は、特別遊技中でないか否か{即ち、特別遊技関連フラグ(特別遊技移行許可フラグ、特別遊技実行フラグ)がオフであるか否か}を判定する。ステップ12でYesの場合、ステップ14で、主制御装置1000は、後述の通常遊技制御処理を実行し、ステップ5000に移行する。他方、ステップ12でNoの場合、ステップ1600Aで、主制御装置1000は、後述の特別遊技(小当たり)制御処理を実行する。次に、ステップ1600Bで、主制御装置1000は、後述の特別遊技(大当たり)制御処理を実行し、ステップ5000に移行する。そして、ステップ5000で、主制御装置1000(特に賞球払出決定手段1400)は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出装置3000を駆動して所定の賞球数の払出処理を行い、再びステップ10に戻る。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。
次に、図33は、図32におけるステップ10のサブルーチンに係る、入賞処理のフローチャートである。まず、ステップ1100で、主制御装置1000は、後述の普通図柄当選乱数取得処理を実行する。そして、ステップ1300で、主制御装置1000は、後述の遊技内容決定乱数取得処理を実行し、ステップ12に移行する。
次に、図34は、図33におけるステップ1100のサブルーチンに係る、普通図柄当選乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、普図始動口入球判定手段1113は、普図始動口2410に遊技球が入球(流入、通過)したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、普図乱数取得判定実行手段1123は、普図保留情報一時記憶手段1133aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、普図乱数取得判定実行手段1123は、普通図柄当選乱数を取得する。そして、ステップ1108で、普図保留手段1133は、何個目の保留であるかという順番情報と共に、当該乱数を普図保留情報一時記憶手段1133aにセットする形で保留球を1加算し、次の処理(遊技内容決定乱数取得処理1300)に移行する。尚、ステップ1102及びステップ1104でNoの場合も、次の処理(遊技内容決定乱数取得処理1300)に移行する。
次に、図35は、図33におけるステップ1300のサブルーチンに係る、遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1302で、第1特図始動口入球判定手段1111は、第1特図始動口2210の第1特図始動口入球検出装置2211から第1特図始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、第1特図乱数取得判定実行手段1121は、第1特図保留情報一時記憶手段1131aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306及びステップ1308で、第1特図乱数取得判定実行手段1121は、第1遊技内容決定乱数(第1当選乱数、第1変動態様決定乱数、第1特別図柄決定乱数等)を取得し、第1特図保留手段1131が、何個目の保留であるかという順番情報と共に、当該第1遊技内容決定乱数を第1特図保留情報一時記憶手段1131aにセットする。例えば、第1特図保留情報一時記憶手段1131aに3個保留されており第2特図保留情報一時記憶手段1132aに2個保留されている状況で新たに第1特図始動口2210に入賞した場合には、当該入賞に対して「6番目」という入賞順序と共に、当該入賞に係る第1遊技内容決定乱数を第1特図保留情報一時記憶手段1131aにセットする。次に、ステップ1309で、情報送信手段1300は、第1特図保留情報一時記憶手段1131aを参照し、当該乱数が何個目の保留として記憶されたのかの情報を取得すると共に、当該情報を演出表示制御手段2320側に送信する。次に、ステップ1310で、第2特図始動口入球判定手段1112は、第2特図始動口2110の第2特図始動口入球検出装置2111から第2特図始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1310でYesの場合、ステップ1312で、第2特図乱数取得判定実行手段1122は、第2特図保留情報一時記憶手段1132aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1312でYesの場合、ステップ1314及びステップ1316で、第2特図乱数取得判定実行手段1122は、第2遊技内容決定乱数(第2当選乱数、第2変動態様決定乱数、第2特別図柄決定乱数)を取得し、第2特図保留手段1132が、何個目の保留であるかという順番情報と共に、当該第2遊技内容決定乱数を第2特図保留情報一時記憶手段1132aにセットする。例えば、第1特図保留情報一時記憶手段1131aに3個保留されており第2特図保留情報一時記憶手段1132aに2個保留されている状況で新たに第2特図始動口2110に入球した場合には、当該入賞に対して「6番目」という入賞順序と共に、当該入賞に係る第2遊技内容決定乱数を第2特図保留情報一時記憶手段1132aにセットする。次に、ステップ1317で、情報送信手段1300は、第2特図保留情報一時記憶手段1132aを参照し、当該乱数が何個目の保留として記憶されたのかの情報を取得すると共に、当該情報を表示制御手段2320側に送信し、次の処理(電チュー駆動判定処理1200)に移行する。尚、ステップ1302及びステップ1304でNoの場合はステップ1310に移行し、ステップ1310及びステップ1312でNoの場合は次の処理(電チュー駆動判定処理1200)に移行する。
次に、図36は、図32におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電チュー駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193aを参照して、電チュー開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、普図制御手段1154は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193aを参照して、普通図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、普図内容決定手段1143は、普図保留情報一時記憶手段1133aを参照し、普通図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ1206でYesの場合、ステップ1208で、普図内容決定手段1143は、当該保留球に基づく普通図柄乱数及び遊技状態に基づき停止図柄を決定する。次に、ステップ1210で、普図変動時間管理手段1154aは、遊技状態に基づき、普図変動管理用タイマ1154a−1に所定時間(例えば、時短遊技の場合には5秒、通常遊技の場合には30秒)をセットする。そして、ステップ1212で、普図制御手段1154は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a内の普通図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1214で、普図保留手段1133は、普通図柄に関する当該保留球を1減算した上で普図保留情報一時記憶手段1133aに記録されている保留情報を更新すると共に、普図制御手段1154は、普図変動管理用タイマ1154a−1をスタートした後、普図表示部2421上で普通図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1216で、普図変動時間管理手段1154aは、普図変動管理用タイマ1154a−1を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1216でYesの場合、ステップ1218で、普図制御手段1154は、普図表示部2421上で、前記ステップ1208で普図内容決定手段1143が決定した停止図柄を確定表示する。そして、ステップ1220で、普図制御手段1154は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a内の普通図柄変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1222で、条件判定手段1161は、当該停止図柄が「当たり」であるか否かを判定する。ステップ1222でYesの場合、ステップ1224で、電チュー開閉制御手段1160は、当該普通図柄停止時(現在)の遊技状態に基づき、開放タイマ1162に所定時間(例えば、時短遊技の場合には5秒、通常遊技の場合には0.5秒)セットする。次に、ステップ1226で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a内の電チュー開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1228で、電チュー開閉制御手段1160は、第2特図始動口2110の第2特図始動口電動役物2112を開放する。次に、ステップ1230で、電チュー開閉制御手段1160は、開放タイマ1162を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232及びステップ1234で、電チュー開閉制御手段1160は、第2特図始動口2110の第2特図始動口電動役物2112を閉鎖すると共に、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a内の電チュー開放中フラグをオフにし、次の処理(ステップ12)に移行する。
尚、ステップ1202でNoの場合はステップ1230に移行し、ステップ1204でNoの場合はステップ1216に移行し、ステップ1206、ステップ1216、ステップ1222及びステップ1230でNoの場合は次の処理(ステップ12)に移行する。
次に、図37は、図32におけるステップ14のサブルーチンに係る、通常遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ102で、特図保留解除制御手段1153は、第2特図保留情報一時記憶手段1132aを参照し、第2特別図柄の保留が存在していないか否かを判定する。ステップ102でYesの場合、ステップ1400(1)で、主制御装置1000は、後述の第1特別図柄表示処理を実行し、ステップ1500に移行する。他方、ステップ102でNoの場合、ステップ1400(2)で、主制御装置1000は、後述の第2特別図柄表示処理を実行し、ステップ1500に移行する。このように、本最良形態においては、第2特別図柄の保留球が存在する場合には、第1特別図柄の保留球の存在に係わらず(たとえ入賞順序が第1特別図柄の保留の方が先でも)、第2特別図柄の保留消化を優先するよう構成されているが、入賞順に保留消化するよう構成してもよい。
そして、ステップ1500で、主制御装置1000は、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行し、次の処理(賞球払出処理5000)に移行する。尚、理解の容易上、特別遊技作動条件判定処理1500の説明は、後述の特別遊技(小当たり)制御処理1600Aの説明後に行うこととする。
次に、図38は、図37におけるステップ1400(1){ステップ1400(2)}のサブルーチンに係る、第1特別図柄表示処理(第2特別図柄表示処理)のフローチャートである。まず、ステップ1402で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する。ここで、この変動開始条件は、特別遊技中や特別図柄変動中でないことが条件となる。
ステップ1402でYesの場合、ステップ1404で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、第1特図保留情報一時記憶手段1131a(第2特図保留情報一時記憶手段1132a)に一時記憶されている、今回の図柄変動に係る第1遊技内容決定乱数(第2遊技内容決定乱数)を読み出す。次に、ステップ1406で、当否抽選手段1135は、第1遊技内容決定乱数(第1当選乱数){第2遊技内容決定乱数(第2当選乱数)}及び遊技状態に基づき、第1特図用大当たり抽選テーブル1135b−1及び第1特図用小当たり抽選テーブル1135b−2(第2特図用大当たり抽選テーブル1135b−3及び第2特図用小当たり抽選テーブル1135b−4)を参照し、特別図柄当否(大当たり、小当たり)抽選を実行する。尚、当否抽選に際しては、先に大当たり抽選テーブルを参照して大当たり抽選を実行し、大当たり抽選にはずれた場合、更に小当たり抽選テーブルを参照して小当たり抽選を実行する。そして、ステップ1408で、特別遊技移行決定手段1135aは、抽選結果が当たりか否かを判定する。ステップ1408でYesの場合、ステップ1410で、特別遊技移行決定手段1135aは、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)内の当たりフラグをオンにする。他方、ステップ1408でNoの場合には、ステップ1410をスキップする。
そして、ステップ1412で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、第1特図内容決定用抽選テーブル1141a(第2特図内容決定用抽選テーブル1142a)内の各抽選テーブルを参照し、第1遊技内容決定乱数(例えば、第1特別図柄決定乱数、第1変動態様決定乱数){第2遊技内容決定乱数(例えば、第2特別図柄決定乱数、第2変動態様決定乱数)}に基づいて第1特別図柄(第2特別図柄)に関する停止図柄及び変動態様を決定し、これらを第1特図情報一時記憶手段1191b(第2特図情報一時記憶手段1192b)に一時記憶する。尚、前記参照されるテーブルは、当否結果・遊技状態・保留球数に基づいて決定される(以下も同様)。また、当たりに関しては、大当たりと小当たりがあるが、これらが区別された形で停止図柄及び変動態様が選択されるよう構成されている限り、それぞれ別々のテーブルを用いて表示内容を決定するよう構成しても、同一テーブルを用いて表示内容を決定するよう構成してもよい(以下も同様)。次に、ステップ1414で、情報送信手段1300は、ステップ1412で決定した第1特別図柄(第2特別図柄)に関する図柄情報(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等)を演出表示制御手段2320側に送信する。次に、ステップ1416で、第1特図変動時間管理手段1151a(第2特図変動時間管理手段1152a)が、所定時間{前記ステップ1412で決定した変動態様に係る変動時間}を第1特図変動管理用タイマ1151a−1(第2特図変動管理用タイマ1152a−1)にセットする。そして、ステップ1418で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1特別図柄表示装置2130の第1特図表示部2131(第2特別図柄表示装置2230の第2特図表示部2231)上で、第1特図情報一時記憶手段1191b(第2特図情報一時記憶手段1192b)に記憶された変動態様に従い、特別図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1420で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)内の変動中フラグをオンする。そして、ステップ1422で、第1特図変動時間管理手段1151a(第2特図変動時間管理手段1152a)が、所定時間に到達したか否かを判定する。ここで、ステップ1422でNoの場合には、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。他方、ステップ1422でYesの場合、ステップ1424で、情報送信手段1300は、所定時間に到達した旨のコマンドを演出表示制御手段2320側に送信する。次に、ステップ1426で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1特別図柄表示装置2130の第1特図表示部2131(第2特別図柄表示装置2230の第2特図表示部2231)上での特別図柄の変動表示を停止し、第1特図情報一時記憶手段1191b(第2特図情報一時記憶手段1192b)に記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。
次に、ステップ1438で、遊技制御手段1100は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)を参照し、当たりフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1438でYesの場合、ステップ1440で、遊技制御手段1100は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)内の当たりフラグをオフにする。次に、ステップ1442で、遊技制御手段1100は、前記抽選結果が大当たりであるか否かを判定する。ステップ1442でYesの場合、ステップ1444で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1182内の直撃大当たりフラグをオンにする。次に、ステップ1446で、遊技制御手段1100は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技(大当たり)実行許可フラグをオンにし、ステップ1427に移行する。他方、ステップ1442でNoの場合、ステップ1448で、遊技制御手段1100は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技(小当たり)実行許可フラグをオンにし、ステップ1427に移行する。尚、ステップ1438でNoの場合にも、ステップ1427に移行する。
次に、ステップ1427で、特定遊技制御手段1180は、当該特別図柄停止時(現在)の遊技状態情報(特図時間短縮遊技状態であるか否か、普図時間短縮遊技状態であるか否か)を特定遊技関連情報一時記憶手段1182に一時記憶する。ここで、特別図柄停止時における遊技状態を一時記憶する理由は、本最良形態に係るパチンコ遊技機においては、特別遊技終了後(直撃大当たり後、小当たり発展大当たり後)に普図時短遊技に移行するか否かについて、当該特別遊技直前の遊技状態(特図時間短縮遊技状態であるか否か、普図時間短縮遊技状態であるか否か)を踏まえて決定するためである。尚、当該一時記憶内容は、後述するステップ9000の特別遊技終了後の遊技状態決定処理において、所定条件下で用いられる。次に、ステップ1428で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、ステップ1428で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)内の変動中フラグをオフにする。そして、ステップ1430で、第1特図変動時間管理手段1151a(第2特図変動時間管理手段1152a)は、第1特図変動管理用タイマ1151a−1(第2特図変動管理用タイマ1152a−1)をリセットする。次に、ステップ1450で、主制御装置1000は、後述の特定遊技終了判定処理を実行し、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。
尚、ステップ1402でNoの場合には、ステップ1432で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)を参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1432でYesの場合にはステップ1422に移行し、Noの場合には次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。
次に、図39は、図38におけるステップ1450(1)及び(2)のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1452で、特定遊技制御手段1180は、特図時短回数カウンタ1181aを参照して、特図時短回数カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ1452でYesの場合、ステップ1454で、特定遊技制御手段1180は、特図時短回数カウンタ1181aの特図時短回数カウンタ値を1減算する。次に、ステップ1456で、特定遊技制御手段1180は、特図時短回数カウンタ1181aを参照して、特図時短回数が0であるか否かを判定する。ステップ1456でYesの場合、ステップ1458で、特定遊技制御手段1180は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)内の特図時間短縮フラグをオフにする。
次に、ステップ1460で、特定遊技制御手段1180は、普図時短回数カウンタ1181bを参照して、普図時短回数カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ1460でYesの場合、ステップ1462で、特定遊技制御手段1180は、普図時短回数カウンタ1181bの普図時短回数カウンタ値を1減算する。次に、ステップ1464で、特定遊技制御手段1180は、普図時短回数カウンタ1181bを参照して、普図時短回数が0であるか否かを判定する。ステップ1464でYesの場合、ステップ1466で、特定遊技制御手段1180は、補助遊技状態一時記憶手段1193内の普図時間短縮フラグをオフにする。そして、ステップ1468で、特定遊技制御手段1180は、リミット回数カウンタ1181cをリセット(リミット回数カウンタ値=0)し、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。このように、本最良形態においては、所定回数の普図時短遊技中に大当たりを引けなかった場合には、リミッターに達していなくても普通図柄のみ時短遊技状態から通常遊技状態に移行する。尚、ステップ1452及びステップ1456でNoの場合はステップ1460に移行し、ステップ1460及びステップ1464でNoの場合は次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。
次に、図40は、図32におけるステップ1600Aのサブルーチンに係る、特別遊技(小当たり)制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1602Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特別遊技(小当たり)フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1602AでYesの場合、ステップ1604Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特定領域有効フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1604AでYesの場合、ステップ1606Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、振分装置内遊技球排出未完了フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1606AでYesの場合、ステップ1608Aで、条件判定手段1171は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特別遊技(小当たり)実行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1608AでYesの場合、ステップ1610Aで、条件判定手段1171は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技(小当たり)実行許可フラグをオフにする。次に、ステップ1612Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技(小当たり)フラグをオンにする。次に、ステップ1614Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特定領域有効フラグをオンにする。次に、ステップ1616Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の振分装置内遊技球排出未完了フラグをオンにする。次に、ステップ1618Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(開閉タイマ及び特定領域有効タイマ)に、特別遊技(小当たり)に係る振分装置電動役物2333の開閉時間及び特定領域有効時間を夫々セットする。次に、ステップ1619Aで、情報送信手段1300は、当該変動時の遊技状態情報(時短遊技状態であるか否か)、現在の遊技状態関連情報(時間短縮フラグ、時短回数カウンタ値)、特別遊技の態様(第1特図に係る小当たり又は第2特図に係る小当たり)等の情報を演出表示制御手段2320側に送信する。次に、ステップ1620Aで、特別遊技実行手段1173は、振分装置電動役物ソレノイド2333aを駆動して、振分装置電動役物2333の開閉を開始する。
次に、ステップ1622Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(開閉タイマ)を参照し、特別遊技(小当たり)における振分装置電動役物2333の開閉終了時間に到達したか否かを判定する。ステップ1622AでYesの場合、ステップ1624Aで、特別遊技実行手段1173は、振分装置電動役物ソレノイド2333aの駆動を停止し、振分装置電動役物2333の開閉を終了する。次に、ステップ1626Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技(小当たり)フラグをオフにする。次に、ステップ1628Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(開閉タイマ)をリセットする。
次に、ステップ1630Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(特定領域有効タイマ)を参照し、前記特定領域有効時間終了タイミングに到達したか否かを判定する。ステップ1630AでYesの場合、ステップ1632Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特定領域有効フラグをオフにする。次に、ステップ1634Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(特定領域有効タイマ)をリセットする。
次に、ステップ1636Aで、特別遊技実行手段1173は、振分装置2330内に遊技球が存在しないか否かを判定する。即ち、特別遊技実行手段1173は、図示しないセンサで当該振分装置2330内への遊技球の入球を検知すると共に、図示しないセンサで当該振分装置2330から外への遊技球の排出を検知した上で、入球数と排出数との差をもって入球した遊技球がすべて排出されたか否かの確認をする。ステップ1636AでYesの場合、ステップ1638Aで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の振分装置内遊技球排出未完了フラグをオフにする。
次に、ステップ1640Aで、特別遊技移行決定手段1135aは、有効時間内に遊技球が振分装置2330内の特定領域2331aに入球したか否かを判定する。ステップ1640AでYesの場合、ステップ1641Aで、特別遊技移行決定手段1135aは、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技(大当たり)実行許可フラグをオンにする。次に、ステップ1642Aで、情報送信手段1300は、演出表示制御手段2320側に、特定領域通過信号(前記有効時間内に遊技球が振分装置2330内の特定領域2331aに入球した旨)を送信し、次の処理{特別遊技(大当たり)制御処理1600B}に移行する。他方、ステップ1640AでNoの場合、ステップ1643Aで、情報送信手段1300は、演出表示制御手段2320側に、特定領域非通過信号(前記有効時間内に遊技球が振分装置2330内の特定領域2331aに入球しなかった旨)を送信し、次の処理{特別遊技(大当たり)制御処理1600B}に移行する。尚、ステップ1602AでNoの場合はステップ1622Aに移行し、ステップ1604AでNoの場合はステップ1630Aに移行し、ステップ1606AでNoの場合はステップ1636Aに移行し、ステップ1608A、ステップ1622A、ステップ1630A及びステップ1636AでNoの場合は次の処理{特別遊技(大当たり)制御処理1600B}に移行する。
次に、図41は、図37におけるステップ1500のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1502で、条件判定手段1171は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特別遊技(大当たり)実行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1502でYesの場合、ステップ1504で、条件判定手段1171は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技(大当たり)実行許可フラグをオフにする。次に、ステップ1506で、特別遊技内容決定手段1172は、当該所定態様に基づき、特別遊技内容参照テーブル1172aを参照することにより、当該特別遊技の内容を特別遊技関連情報一時記憶手段1194にセットする。尚、本最良形態においては、第1特別図柄の当たりに関しては第1大入賞口2120を開放し、第2特別図柄の当たりに関しては第2大入賞口2220を開放するようにセットする。次に、ステップ1508及び1510で、特定遊技制御手段1180は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)内の特図時間短縮フラグを一旦オフにすると共に、特図時短回数カウンタ1181aをリセット(特図時短回数カウンタ値=0)する。次に、ステップ1512及びステップ1514で、特定遊技制御手段1180は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a内の普図時間短縮フラグを一旦オフにすると共に、普図時短回数カウンタ1181bをリセット(普図時短回数カウンタ値=0)する。そして、ステップ1516で、特定遊技制御手段1180は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技(大当たり)移行許可フラグをオンにし、次の処理(賞球払出処理5000)に移行する。尚、ステップ1502でNoの場合にも次の処理(賞球払出処理5000)に移行する。
次に、図42は、図32におけるステップ1600Bのサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ1602Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特別遊技(大当たり)移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1602BでYesの場合、ステップ1604B及びステップ1606Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技(大当たり)移行許可フラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにする。次に、ステップ1608Bで、情報送信手段1300は、演出表示制御手段2320側に特別遊技開始信号を送信し、ステップ1612Bに移行する。他方、ステップ1602BでNoの場合、ステップ1610Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ1610BでYesの場合には、ステップ1612Bに移行する。尚、ステップ1610BでNoの場合には、特別遊技実行手段1173は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(賞球払出処理5000)に移行する。
次に、ステップ1612Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、ラウンド継続フラグがオンであるか否か、換言すれば、当該ラウンドが途中であるか否かを判定する。ステップ1612BでYesの場合、即ち、当該ラウンドが途中である場合、以下で詳述するステップ1614B〜1622Bの処理を行うことなく、ステップ1626Bに移行する。他方、ステップ1612BでNoの場合、即ち、当該ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ1614Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194にセットした開放パターン(例えば、開放し続ける開放パターン、開閉を行うパターン)をセットする(例えば、第1特別図柄が大当たりの場合は第1大入賞口2120を開放、第2特別図柄が大当たりの場合は第2大入賞口2220を開放)。次に、ステップ1616Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の入賞球カウンタをゼロクリアする。次に、ステップ1618Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内のラウンド数カウンタに1を加算する。尚、特別遊技関連情報一時記憶手段1194に記憶されているラウンド数は、特別遊技開始直後(初期値)は0であり、以後ラウンドを重ねていく毎に1ずつインクリメントされる。次に、ステップ1620Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内のラウンド継続フラグをオンにする。そして、ステップ1622Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220のいずれを開放するかを確認した上で、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220の第1大入賞口電動役物2122又は第2大入賞口電動役物2222を駆動して、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220を開放し、ステップ1624Bに移行する。
次に、ステップ1624Bで、情報送信手段1300は、演出表示制御手段2320側に現在の遊技状態情報(例えば、現在のラウンド数や遊技球の入賞個数等)を送信する。そして、ステップ1626Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照して当該ラウンドで所定球(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ1626BでYesの場合には、ステップ1630Bに移行する。他方、ステップ1626BでNoの場合、ステップ1628Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(特に開放時間タイマ)を参照して所定時間が経過したか否かを判定する。ステップ1628BでYesの場合にも、ステップ1630Bに移行し、Noの場合には、次の処理(賞球払出処理5000)に移行する。
次に、ステップ1630Bで、特別遊技実行手段1173は、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220の第1大入賞口電動役物2122又は第2大入賞口電動役物2222の駆動を停止して、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220を閉鎖する。そして、ステップ1632Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(特に開放時間タイマ)をリセットする。次に、ステップ1634Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内のラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ1636Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照して、当該ラウンドが最終ラウンド(例えば、15ラウンド)であるか否かを判定する。ステップ1636BでYesの場合、ステップ1638Bで、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194内の特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ1640Bで、情報送信手段1300は、演出表示制御手段2320側に特別遊技終了信号を送信する。そして、ステップ9000で、遊技制御手段1100は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(賞球払出処理5000)に移行する。尚、ステップ1636BでNoの場合にも、次の処理(賞球払出処理5000)に移行する。
次に、図43は、図42におけるステップ9000のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つである、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ9002で、特定遊技制御手段1180は、遊技状態一時記憶手段1190を参照し、当該特別遊技は直撃大当たりに基づくものであるか否かを判定する。ステップ9002でYesの場合、ステップ9004で、特定遊技制御手段1180は、リミット回数カウンタ1181cをリセット(リミット回数カウンタ値=0)する。次に、ステップ9005で、特定遊技制御手段1180は、遊技状態一時記憶手段1190を参照し、当該特別遊技は第1特別図柄に基づくものであるか否かを判定する。ステップ9005でYesの場合、ステップ9006で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1182を参照し、当該特別遊技直前の遊技状態が特図時間短縮遊技状態であるか否かを判定する。ステップ9006でYesの場合、ステップ9008で、特定遊技制御手段1180は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a内の普図時間短縮変動フラグをオンにする。次に、ステップ9010で、特定遊技内容決定手段1183は、普図時短回数決定用乱数に基づき特定遊技内容決定用テーブル1183aを参照して普図時短回数を決定すると共に、当該決定情報(例えば50回)を普図時短回数カウンタ1181b内の普図時短回数カウンタにセットする。次に、ステップ9012で、特定遊技制御手段1180は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)内の特図時間短縮変動フラグをオンにする。そして、ステップ9014で、特定遊技制御手段1180は、特図時短回数カウンタ1181a内の特図時短回数カウンタに「100」をセットし、次の処理(賞球払出処理5000)に移行する。このように、特図特定遊技状態においては、特別図柄の種類に係わらず(当該第1特別遊技が所定態様B1に基づくものであっても)、特図特定遊技状態及び普図特定遊技状態に移行する。
他方、ステップ9006でNoの場合、ステップ9016で、特定遊技制御手段1180は、遊技状態一時記憶手段1190を参照し、当該特別遊技は「所定態様A1」に基づく第1特別遊技であるか否かを判定する。ステップ9016でYesの場合はステップ9008に移行し、ステップ9016でNoの場合はステップ9012に移行する。このように、特図通常遊技状態においては、当該特別遊技が所定態様A1に基づくものである場合のみ、特図特定遊技状態及び普図特定遊技状態に移行する。
他方、ステップ9002でNoの場合、ステップ9018で、特定遊技制御手段1180は、特定遊技関連情報一時記憶手段1182を参照し、当該特別遊技直前の遊技状態が普図時間短縮遊技状態であるか否かを判定する。ステップ9018でYesの場合、ステップ9019で、特定遊技制御手段1180は、遊技状態一時記憶手段1190を参照し、当該特別遊技は第2特別図柄に基づくものであるか否かを判定する。ステップ9019でYesの場合、ステップ9020で、特定遊技制御手段1180は、リミット回数カウンタ1181cのリミット回数カウンタ値に「1」を加算する。次に、ステップ9022で、特定遊技制御手段1180は、リミット回数カウンタ1181cを参照して、リミット回数カウンタ値が「5」でないか否かを判定する。ステップ9022でYesの場合、ステップ9024で、特定遊技制御手段1180は、補助遊技関連フラグ一時記憶手段1193a内の普図時間短縮変動フラグをオンにする。次に、ステップ9026で、特定遊技内容決定手段1183は、普図時短回数決定用乱数に基づき特定遊技内容決定用テーブル1183aを参照して普図時短回数を決定すると共に、当該決定情報(例えば50回)を普図時短回数カウンタ1181b内の普図時短回数カウンタにセットする。次に、ステップ9028で、特定遊技制御手段1180は、第1フラグ一時記憶手段1191a内の特図時間短縮変動フラグをオンにする。次に、ステップ9030で、特定遊技制御手段1180は、特図時短回数カウンタ1181a内の特図時短回数カウンタに「100」をセットし、次の処理(第2特別遊技移行判定処理3000又は賞球払出処理5000)に移行する。他方、ステップ9022でNoの場合、ステップ9032で、特定遊技制御手段1180は、リミット回数カウンタ1181cをリセット(リミット回数カウンタ値=0)し、ステップ9028に移行する。このように、リミッター回数に達した場合には、当該第2特図小当たり発展大当たり終了後における普図特定遊技状態への移行は禁止される。尚、ステップ9018及びステップ9019でNoの場合にも、ステップ9028に移行する。
次に、図44〜図48のフローチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機のサブ基板側での処理の流れを説明する。まず、図44は、演出表示制御手段2320が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。まず、ステップ6100(1)及び(2)で、演出表示制御手段2320は、後述する第1及び第2装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ6200(1)及び(2)で、演出表示制御手段2320は、後述する第1及び第2装飾図柄表示制御処理を実行する。次に、ステップ6300Aで、演出表示制御手段2320は、後述する特別遊技中(小当たり中)表示制御処理を実行する。そして、ステップ6300Bで、演出表示制御手段2320は、後述する特別遊技中(大当たり中)表示制御処理を実行し、ステップ6100に戻る処理を繰り返す。以下、各サブルーチンに係る処理について詳述する。
次に、図45は、図44でのステップ6100(1)及び(2)のサブルーチンに係る、装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ6102で、装図表示内容決定手段2322a−1は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から新たな図柄情報を受信したか否かを判定する。ステップ6102でYesの場合、ステップ6104で、装図表示内容決定手段2322a−1は、メイン側情報一時記憶手段2321a内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、装図変動内容決定用テーブル2322a−1−1を参照して、装飾図柄の変動態様と停止図柄を決定すると共に、当該決定情報を演出表示関連情報一時記憶手段2322cの図柄関連情報エリアに一時記憶する。尚、主制御装置1000側からの停止図柄・変動態様(即ち、特別図柄の停止図柄・変動態様)と演出表示制御手段2320側で決定する停止図柄・変動態様(即ち、装飾図柄の停止図柄・変動態様)とは1対1対応でなくともよく、例えば、演出表示制御手段2320側での変動態様の比率を主制御装置1000側からの一変動態様に対して複数パターン持っていてもよい。次に、ステップ6106で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の図柄内容決定フラグをオンにし、次の処理{第1装飾図柄表示制御処理6200(1)}に移行する。尚、ステップ6102でNoの場合にも、次の処理{第1装飾図柄表示制御処理6200(1)}に移行する。
次に、図46は、図44でのステップ6200(1)及び(2)のサブルーチンに係る、装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6202で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアを参照し、図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6202でYesの場合、ステップ6204で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322aのフラグエリアを参照し、図柄内容決定フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ6204でYesの場合、ステップ6206及びステップ6208で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の図柄変動中フラグをオンにすると共に、図柄内容決定フラグをオフにする。次に、ステップ6210で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cの図柄関連情報エリア内に一時記憶された決定内容に従い、演出表示装置2310の装図表示部2311上で装飾図柄の変動表示を開始する。
そして、ステップ6212で、装飾図柄表示制御手段2322aは、メイン側情報一時記憶手段2121aを参照し、主制御装置1000側から確定表示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ6212でYesの場合、ステップ6214で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cの図柄関連情報エリア内に一時記憶された決定内容(停止図柄)に従い、演出表示装置2310の装図表示部2311上で装飾図柄の停止図柄を確定表示する。そして、ステップ6216で、装飾図柄表示制御手段2322aは、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の図柄変動中フラグをオフにし、次の処理{特別遊技中(小当たり中)表示制御処理6300A}に移行する。
尚、ステップ6202でNoの場合はステップ6212に移行し、ステップ6204及びステップ6212でNoの場合は次の処理{特別遊技中(小当たり中)表示制御処理6300A}に移行する。
次に、図47は、図44でのステップ6300Aのサブルーチンに係る、特別遊技中(小当たり中)制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6302Aで、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアを参照し、特別遊技中(小当たり中)フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6302AでYesの場合、ステップ6304Aで、表示制御手段2322は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技(小当たり)開始信号等を受信したか否かを判定する。ステップ6304AでYesの場合、ステップ6306Aで、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の特別遊技中(小当たり中)フラグをオンにする。次に、ステップ6308Aで、表示制御手段2322は、演出表示装置2310上で通常の特別遊技(小当たり)開始表示、具体的には「Vチャンス!」の表示を行う。そして、ステップ6310Aで、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアを参照し、特定領域関連表示フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6310AでYesの場合、ステップ6312Aで、表示制御手段2322は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から「特定領域通過信号」又は「特定領域非通過信号」を受信したか否かを判定する。ステップ6312AでYesの場合、ステップ6314Aで、表示制御手段2322は、前記信号が「特定領域通過信号」であるか否かを判定する。ステップ6314AでYesの場合、ステップ6316Aで、表示制御手段2322は、演出表示装置2310上に「Vゾーン入賞!大当たりおめでとう」を表示し、ステップ6320Aに移行する。他方、ステップ6314AでNoの場合、ステップ6318Aで、表示制御手段2322は、演出表示装置2310上に「残念!次に期待!」を表示し、ステップ6320Aに移行する。
そして、ステップ6320Aで、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の特定領域関連表示フラグをオンにする。次に、ステップ6322Aで、表示制御手段2322は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技(小当たり)終了信号を受信したか否かを判定する。ステップ6322AでYesの場合、ステップ6324Aで、表示制御手段2322は、演出表示装置2310上で、特別遊技(小当たり)終了表示を行う。そして、ステップ6326A及びステップ6328Aで、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の特定領域関連表示フラグ及び小当たり中フラグを夫々オフにし、次の処理{特別遊技中(大当たり中)表示制御処理6300B}に移行する。尚、ステップ6302AでNoの場合にはステップ6310Aに移行し、ステップ6304A、ステップ6312A及びステップ6322AでNoの場合は次の処理{特別遊技中(大当たり中)表示制御処理6300B}に移行し、ステップ6310AでNoの場合にはステップ6320Aに移行する。
次に、図48は、図44でのステップ6300Bのサブルーチンに係る、特別遊技中(大当たり中)表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6302Bで、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリアを参照し、特別遊技中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ6302BでYesの場合、ステップ6304Bで、表示制御手段2322は、メイン側情報一時記憶手段2321aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技開始信号を受信したか否かを判定する。ステップ6304BでYesの場合、ステップ6306B及びステップ6308Bで、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の特別遊技中フラグをオンにすると共に、演出表示装置2310上で大当たり開始表示を行う。そして、ステップ6310Bで、表示制御手段2322は、演出表示装置2310上で、ステップ1624Bで主制御装置1000側から逐次送信されている遊技情報に基づき、ラウンド数と入賞個数を逐次表示する。次に、ステップ6312Bで、表示制御手段2322は、メイン側情報一時記憶手段2121aを参照し、主制御装置1000側から特別遊技終了信号を受信したか否かを判定する。ステップ6312BでYesの場合、ステップ6314Bで、表示制御手段2322は、演出表示装置2310上で、大当たり終了表示を行う。そして、ステップ6316Bで、表示制御手段2322は、演出表示関連情報一時記憶手段2322cのフラグエリア内の特別遊技中フラグをオフにし、次の処理{第1装飾図柄表示内容決定処理6100(1)}に移行する。尚、ステップ6302BでNoの場合はステップ6310Bに移行し、ステップ6304B及びステップ6312BでNoの場合は次の処理{第1装飾図柄表示内容決定処理6100(1)}に移行する。
次に、図49は、本最良形態に係るパチンコ遊技機の特徴的な作用を示したタイミングチャートである。ここで、(1)は通常遊技状態時(特図通常遊技状態・普図通常遊技状態)に所定態様B1に基づく第1特別遊技に当選した場合、(2)及び(3)通常遊技状態時(特図通常遊技状態・普図通常遊技状態)に所定態様A1に基づく第1特別遊技に当選した場合、を夫々示している。以下、(1)〜(3)の態様について説明する。
まず、(1)は、所定態様B1に基づく第1特別遊技であるため、当該特別遊技終了後、特図時短遊技状態に移行するが普図時短遊技状態には移行しない。
次に、(2)は、所定態様A1に基づく第1特別遊技であるため、当該特別遊技終了後、特図時短遊技状態に移行すると共に普図時短遊技状態に移行する。以後、第2特別遊技(第2特図側小当たり発展大当たり)が実行される度にリミット回数カウンタ値が1ずつ加算される。次に、リミット回数カウンタ値が上限(「5」)に到達すると、当該特別遊技終了後、特図時短遊技状態に移行するが普図時短遊技状態には移行しない。そして、所定回数の特図時短遊技中に第1特別遊技に当選しなかった場合には、特図通常遊技状態に移行する。
次に、(3)は、所定態様A1に基づく第1特別遊技であるため、当該特別遊技終了後、特図時短遊技状態に移行すると共に普図時短遊技状態に移行する。以後、第2特別遊技(第2特図側小当たり発展大当たり)が実行される度にリミット回数カウンタ値が1ずつ加算される。次に、リミット回数カウンタ値が上限(「5」)に到達すると、当該特別遊技終了後、特図時短遊技状態に移行するが普図時短遊技状態には移行しない。そして、所定回数の特図時短遊技中に第1特別遊技(図柄は問わず)に当選した場合、当該特別遊技終了後、再度特図時短遊技状態に移行すると共に普図時短遊技状態に移行する。
本最良形態によれば、特定遊技移行へのハードルが高くかつその移行チャンス期間が短い従来の1種1種小当たり発展タイプのリミッター搭載機と比較し、まず、第一特別遊技終了後に移行する第一遊技側特定遊技状態時に第一特別遊技に当選した場合に補助遊技側特定遊技に移行することとし、かつ、補助遊技側特定遊技中における特別遊技当選回数が所定数に達した場合に補助遊技側特定遊技を強制終了(リミッター)させるよう構成した上で、補助遊技側特定遊技が強制終了しても第一特別遊技側特定遊技状態を継続させることで、具体的には、第一遊技側特定遊技終了条件と補助遊技側特定遊技終了条件を異ならしめることにより、特定遊技移行へのハードルを下げかつその移行チャンス期間を長くし、特にリミッター機能が作動した直後の遊技に期待感を付与することが可能になるという効果を奏する。更には、第一遊技側特定遊技と補助遊技側特定遊技の終了タイミングが異なるよう構成されているため、リミッター機能が発動する前に補助遊技側特定遊技が終了してしまった場合であっても、第一遊技側特定遊技が継続している場合もあり得る。この場合には、補助遊技側特定遊技が終了してしまっても第一遊技側特定遊技状態が継続している間に第一特別遊技に当選すれば再び補助遊技側特定遊技状態が復活するという期待感を遊技者に付与することが可能になるという効果を奏する。
更に、第一特別遊技及び/又は第二特別遊技終了後、常に第一遊技側特定遊技状態に移行することとし、かつ、第一遊技側通常遊技状態時に第一特別遊技に当選した場合には、常に又は抽選に当選した場合に補助遊技側特定遊技状態に移行すると共に、第一遊技側特定遊技状態時に第一特別遊技及び/又は第二特別遊技に当選した場合には、補助遊技側特定遊技状態に移行する(リミッター機能が未作動の場合)、よう構成されているので、更に、特定遊技移行へのハードルを下げかつその移行チャンス期間を長くすることが可能になるという効果を奏する。
更に、補助遊技側特定遊技状態の期間(普通図柄の時短回数)を、例えば抽選で決定するよう構成されているので、複数の異なる利益状態が構築できる結果、遊技の興趣性を高めることが可能になるという効果を奏する。