JP4968688B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

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Description

本発明は、始動口への遊技球の入球に基づいて乱数を取得し、当該乱数が当選値である場合、遊技者にとって有利な特別遊技状態に移行するタイプのパチンコ遊技機であって、特に、所定確率で高利益特別遊技への移行抽選を実行する通常遊技状態と、当該所定確率よりも高い確率で高利益特別遊技への移行抽選を実行する確率変動遊技状態とを有し、かつ、確率変動遊技状態時においては図柄変動毎に通常遊技状態への転落抽選を実行する、いわゆる転落抽選タイプのパチンコ遊技機に関する。
現在最も普及しているパチンコ遊技機は、始動口に遊技球が入球したことを契機として特別遊技移行の当否抽選を実行し、当否抽選に当選した場合、遊技者に有利な特別遊技に移行するタイプである。当該タイプの典型例は、始動口の入球に基づいて、7セグ等の表示部上で「特別図柄」と称される図柄が変動表示され、当該特別図柄が所定態様(例えば「7」)となった場合、前記特別遊技に移行する、いわゆる「デジパチ」と呼ばれている機種(従来の「第一種遊技機」)である。そして、当該タイプの多くは、前述の当否抽選確率が異なる、所定の当選確率で抽選が実行される「通常遊技状態」と、当該通常遊技状態よりも高い当選確率で抽選が実行される「確率変動遊技状態」という、二つの状態を持っている。
ここで、従来のパチンコ遊技機において、遊技状態が変わる契機も様々である。例えば、次の当選まで確率変動遊技状態が約束されるタイプ、所定回数(例えば10回)のみ確率変動遊技状態が持続するタイプ、そして、変動毎に転落抽選(確率変動遊技状態→通常遊技状態)が実行される転落抽選タイプ、を挙げることができる。これらの内、転落抽選タイプは、他のタイプと異なり、遊技状態が常に転落する可能性があるので、転落に至るまで継続した緊張感を遊技者に付与することができる。
特開2006−204695 特開2007−209398
ところで、通常、転落抽選はソフトウエア的に実行されるが、遊技の興趣性を高めるために、目に見える形で確率変動遊技状態の継続・終了を機械的に報知可能な手法も幾つか提案されている。例えば、特許文献1には、当否抽選を行うための始動口と、確率変動遊技状態時に確率を転落させる転落口と、入球装置に入球した球を当該転落口に振分ける振分装置と、を入球装置内に備えたパチンコ遊技機が提案されている。また、特許文献2には、狙って打ち分けが可能な入賞口と、当選確率を変更しない第一領域と、確率を転落させる第二領域と、を入球装置内に備えたパチンコ遊技機が提案されている。このように、いずれの文献に係るパチンコ遊技機においても、始動口内に振分装置があり、当該振分装置により一方に振り分けられた遊技球については高確率で抽選されるが、当該振分装置により他方に振り分けられた遊技球については確率を転落させて抽選される。しかしながら、これら特許文献に記載された技術においては、図柄変動開始時に転落するか否かが容易に認識できるため、遊技者は転落側の検出装置に振り分けられた瞬間に緊張感が無くなってしまうという問題がある。そこで、本発明は、変動毎に確率変動遊技状態から通常遊技状態への転落抽選を機械的に実行可能なパチンコ遊技機において、変動開始時点で転落するか否かが判別不能な手段を提供することを第一の目的とする。
更に、転落抽選をソフトウエア的に実行する場合には、内部的に転落していない場合であっても、転落演出を実行して遊技者に一端転落したと思わせておいて、その後に復活演出を実行する構成を採用することで、更に興奮感を付与することができ遊技の興趣性を高めることが可能となる。しかしながら、転落抽選を機械的に実行する場合には、転落したか否かが遊技者に一目瞭然であるため、上述の復活演出のような興奮感を高める内容を構築するのが困難であるという問題がある。そこで、本発明は、機械的に転落抽選を実行可能なパチンコ遊技機において、内部的に転落していない場合であっても転落したと遊技者に思わせることが可能な手段を提供することを第二の目的とする。
本発明(1−1)は、遊技球が入球可能な第一始動口(第1特図始動口2210)と、
前記第一始動口(第1特図始動口2210)への遊技球の入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段(第1特図乱数取得判定実行手段1121)と、
前記第一乱数に基づき、第一特別遊技{例えば、単位遊技数が1回である特別遊技(例えば、小当たり)}及び第二特別遊技{例えば、単位遊技数が複数回である特別遊技(例えば、通常大当たり、突然確率変動当たり)}のいずれかに移行するか否かを抽選する、第一選手段(当否抽選手段1135)と、
遊技球が入球可能な第二始動口(第2特図始動口2110)と、
前記第二始動口(第2特図始動口2110)に取り付けられた、開状態と閉状態を採り得る可変部材であって、前記開状態の際は前記第二始動口に遊技球が入球可能であると共に、前記閉状態の際は前記第二始動口(第2特図始動口2110)に遊技球が入球不能又は困難に構成されている可変部材(電動役物2112)と、
前記第二始動口(第2特図始動口2110)への遊技球の入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段(第2特図乱数取得判定実行手段1122)と、
前記第二乱数に基づき、前記第一特別遊技及び前記第二特別遊技のいずれかに移行するか否かを抽選する、第二選手段(当否抽選手段1135)と、
遊技球が入球可能な第三始動口(普図入球口2410)と、
前記第三始動口(普図入球口2410)への遊技球の入球に基づき、第三乱数を取得する第三乱数取得手段(普図乱数取得判定実行手段1123)と、
前記第三乱数に基づき、前記可変部材(電動役物2112)の前記開状態への移行抽選を行う、可変部材開状態移行抽選手段(条件判定手段1161)と、
開状態と閉状態を採り得る、内部に所定領域(特定領域2223a)を有する共通可変入賞口(第2大入賞口2220)と、
記第一選手段(当否抽選手段1135)又は前記第二選手段(当否抽選手段1135)による前記第一特別遊技への移行抽選結果が当選である場合、前記共通可変入賞口(第2大入賞口2220)を遊技者にとって有利な状態とする第一特別遊技を実行する一方、前記第一選手段又は前記第二選手段による前記第二特別遊技への移行抽選結果が当選である場合、前記共通可変入賞口(第2大入賞口2220)を遊技者にとって有利な状態とする第二特別遊技を実行する、特別遊技の実行制御を司る特別遊技制御手段(特別遊技制御手段1170)と、
第一特別遊技と第二特別遊技とが同時に実行されないよう制御する特別遊技重複実行回避制御手段と、
前記可変部材開状態移行抽選手段(条件判定手段1161)による前記開状態への移行抽選結果が当選である場合、前記可変部材(電動役物2112)を前記閉状態から前記開状態に変化させる、可変部材開閉制御手段(電チュー開閉制御手段1160)と、
場合により又は常に、前記高利益特別遊技が終了した後、通常遊技状態時と比較して前記可変部材(電動役物2112)が相対的に前記開状態となり易い可変部材易開状態とする、可変部材易開状態制御手段(特定遊技制御手段1180)と、
場合により又は常に、前記第二特別遊技が終了した後、前記第一選手段(当否抽選手段1135)及び前記第二選手段(当否抽選手段1135)による前記第二特別遊技への移行抽選確率を通常遊技状態時よりも高い高確率抽選状態とする、高確率抽選状態制御手段(特定遊技制御手段1180)と、
遊技状態が前記高確率抽選状態である状況下、前記第一特別遊技時に前記共通可変入賞口(第2大入賞口2220)内の前記所定領域(特定領域2223a)に遊技球が流入した場合には、遊技状態を前記通常遊技状態とする一方、第二特別遊技時に共通可変入賞口内の前記所定領域に遊技球が流入した場合には、遊技状態を通常遊技状態としない、遊技状態転落制御手段(特定遊技終了条件判定手段1181)と
を有し、かつ、
第二選手段(当否抽選手段1135)は、少なくとも前記高確率抽選状態においては、前記第一選手段(当否抽選手段1135)による前記第一特別遊技への移行抽選確率よりも高い所定確率で第一特別遊技に移行するか否かを抽選し、更に、
前記特別遊技制御手段(特別遊技制御手段1170)は、少なくとも前記高確率抽選状態下で当選した当該第二特別遊技の内、当該特別遊技終了後に前記高確率抽選状態に移行することが確定している特別遊技の少なくとも一部については、前記第二特別遊技の内容を前記第一特別遊技の内容と略同一とする
ことを特徴とするパチンコ遊技機である。
特に、本発明(1−2)は、
遊技球が入球可能な第一始動口と、
第一始動口への遊技球の入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段と、
第一乱数に基づき、第一特別遊技及び第二特別遊技のいずれかに移行するか否かを抽選する第一抽選手段と、
遊技球が入球可能な第二始動口と、
第二始動口に取り付けられた、開状態と閉状態を採り得る可変部材であって、開状態の際は第二始動口に遊技球が入球可能であると共に、閉状態の際は第二始動口に遊技球が入球不能又は困難に構成されている可変部材と、
第二始動口への遊技球の入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段と、
第二乱数に基づき、第一特別遊技及び第二特別遊技のいずれかに移行するか否かを抽選する第二抽選手段と、
遊技球が入球可能な第三始動口と、
第三始動口への遊技球の入球に基づき、第三乱数を取得する第三乱数取得手段と、
第三乱数に基づき、前記可変部材の開状態への移行抽選を行う可変部材開状態移行抽選手段と、
開状態と閉状態を採り得る、内部に所定領域を有する第一可変入賞口と、
開状態と閉状態を採り得る第二可変入賞口と、
第一抽選手段又は第二抽選手段による第一特別遊技への移行抽選結果が当選である場合、第一可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とする第一特別遊技を実行する一方、第一抽選手段又は第二抽選手段による第二特別遊技への移行抽選結果が当選である場合、第一可変入賞口及び/又は第二可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とする第二特別遊技を実行する、特別遊技の実行制御を司る特別遊技制御手段と、
第一特別遊技と第二特別遊技とが同時に実行されないよう制御する特別遊技重複実行回避制御手段と、
可変部材開状態移行抽選手段による開状態への移行抽選結果が当選である場合、前記可変部材を閉状態から開状態に変化させる可変部材開閉制御手段と、
場合により又は常に、第二特別遊技が終了した後、通常遊技状態時と比較して前記可変部材が相対的に開状態となり易い可変部材易開状態とする可変部材易開状態制御手段と、
場合により又は常に、第二特別遊技が終了した後、第一抽選手段及び第二抽選手段による第二特別遊技への移行抽選確率を通常遊技状態時よりも高い高確率抽選状態とする高確率抽選状態制御手段と、
遊技状態が高確率抽選状態である状況下、第一特別遊技時に第一可変入賞口内の前記所定領域に遊技球が流入した場合には、遊技状態を通常遊技状態とする一方、第二特別遊技時に第一可変入賞口内の前記所定領域に遊技球が流入した場合には、遊技状態を通常遊技状態としない遊技状態転落制御手段と
を有し、かつ、
第二抽選手段は、少なくとも高確率抽選状態においては、第一抽選手段による第一特別遊技への移行抽選確率よりも高い所定確率で第一特別遊技に移行するか否かを抽選し、更に、
特別遊技制御手段は、少なくとも高確率抽選状態下で当選した当該第二特別遊技の内、当該特別遊技終了後に高確率抽選状態に移行することが確定している特別遊技の少なくとも一部については、第二特別遊技の内容を第一特別遊技の内容と略同一とする
ことを特徴とするパチンコ遊技機である。
ここで、本特許請求の範囲及び本明細書における各用語の定義について説明する。まず、「入球」とは、賞球が払い出させる入賞のみならず、遊技者に対して何らかの利益状態を生じ得るもの一切を包含する概念であり、いわゆる「スルーチャッカー」や入賞口を含む。第一乱数から第三乱数の「乱数」とは、パチンコ遊技機において何らかの遊技内容を決定するための抽選(電子計算機によるくじ)に使用される乱数(遊技内容決定乱数)であり、例えば、第一乱数及び第二乱数に関しては、遊技の結果に影響を与えるいわゆる「基本乱数」、具体的には、特別遊技の移行と関連した「当選乱数」、識別図柄の変動態様(又は変動時間)を決定するための「変動態様決定乱数」、停止図柄を決定する「図柄決定乱数」、特別遊技後に特定遊技(例えば確率変動遊技)に移行するか否かを決定する「当たり図柄決定乱数」を挙げることができ、第三乱数に関しては、可変部材の開閉と関連した「当選乱数」、普通図柄の停止図柄を決定する「図柄決定乱数」等を挙げることができる。尚、変動態様の内容や確定識別情報の内容等を決定する際、これらすべての乱数を使用する必要はなく、互いに同一又は相違する、少なくとも一つの乱数を使用すればよい。また、例えば、一つの乱数(例えば当選乱数)が、別の乱数(例えば図柄決定乱数)を兼ねていてもよい。「乱数に基づき」とは、当否結果を当該乱数から直接的に決定する場合のみならず、識別情報の変動内容や停止識別情報を決定することをもって当否結果を間接的に決定することも含む(停止識別情報に当否結果が化体している場合)。「第一特別遊技」及び「第二特別遊技」の抽選タイミングは、同時に抽選を実行する態様(例えば一つの乱数に基づき同一テーブルを参照することにより第一特別遊技及び第二特別遊技の抽選を実行する)でも、最初に第二特別遊技の抽選を行い当該抽選にはずれた場合に同一又は別の乱数を用いて第一特別遊技の抽選をするといった、異なるタイミングで実行する態様のいずれも包含する。「通常遊技状態時と比較して前記可変部材が相対的に前記開状態となり易い」とは、例えば、(1)可変部材開状態移行抽選手段による抽選結果が当選となり易い「高確率抽選機能」、(2)可変部材開状態移行抽選手段による抽選結果が表示されるまでの時間が通常遊技状態時よりも短時間である「時間短縮機能」、(3)可変部材開状態移行抽選手段による抽選結果が当選となった場合、可変部材が通常遊技状態時よりも長時間開状態となる「開放延長機能」の一つ又はこれらの任意での組み合わせを指す。「略同一」とは、完全に同一である場合のみならず、遊技者が認識しづらい程度(例えば、全最大開放時間や入球上限数が±20%程度の違い)の相違に留まる場合を指す。
本発明(1)によれば、高確率抽選状態から通常遊技状態への転落抽選を特別遊技時に開状態となる可変入賞口内で実行すると共に、高確率抽選状態である状況下、第一特別遊技(小当たり)時に当該可変入賞口内の所定領域に遊技球が流入した場合、遊技状態を転落させるよう構成されているので、転落抽選タイミングがこれまでの識別情報の変動前から第一特別遊技当選時に変更となり、遊技者の興味の対象となるタイミングが変化するといった、従前の転落抽選とは全く異なる新規な遊技性を付加することが可能になるという効果を奏する。更に、本発明(1)によれば、第二特別遊技の一部が第一特別遊技と略同一の内容となるよう構成されているので、内部的には、当該特別遊技後に再び高確率抽選状態となる、第一特別遊技と略同一内容の第二特別遊技であっても、見た目上略同一であるために遊技者に転落したと思わせることが可能となるという効果を奏する。
以下、本発明の最良形態を説明する。尚、以下の最良形態は、従来の第1種パチンコ遊技機を二つ混在させたような機種であるが、これに限定されず、他の遊技機(例えば、従来の第1種の機能を二つと従来の第2種の機能を一つ有する遊技機)に応用された場合も本発明の範囲内である。また、あくまで最良の形態であり、各手段が存在する場所や機能等、各種処理に関しての各ステップの順序、フラグのオン・オフのタイミング、各ステップの処理を担う手段名等に関し、以下の態様に限定されるものではない。
まず、図1を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の前面側の基本構造を説明する。パチンコ遊技機は、主に遊技機枠と遊技盤で構成される。以下、これらを順に説明する。
はじめに、パチンコ遊技機の遊技機枠は、外枠102、前枠104、透明板106、扉108、上球皿110、下球皿112及び発射ハンドル116を含む。まず、外枠102は、パチンコ遊技機を設置すべき位置に固定するための枠体である。前枠104は、外枠102の開口部分に整合する枠体であり、図示しないヒンジ機構を介して外枠102に開閉可能に取り付けられる。前枠104は、遊技球を発射する機構、遊技盤を着脱可能に収容させるための機構、遊技球を誘導又は回収するための機構等を含む。透明板106は、ガラス等により形成され、扉108により支持される。扉108は、図示しないヒンジ機構を介して前枠104に開閉可能に取り付けられる。上球皿110は、遊技球の貯留、発射レールへの遊技球の送り出し、下球皿112への遊技球の抜き取り等の機構を有する。下球皿112は、遊技球の貯留、抜き取り等の機構を有する。また、上球皿110と下球皿112の間にはスピーカ114が設けられており、遊技状態等に応じた効果音が出力される。
次に、遊技盤は、外レール122と内レール124とにより区画された遊技領域120が形成されている。そして、当該遊技領域120には、図示しない複数の遊技釘及び風車等の機構や各種一般入賞口の他、第1特図始動口2210、第2特図始動口2110、普図入球口2410、第1大入賞口2120、第2大入賞口2220、第1特別図柄表示装置2130、第2特別図柄表示装置2230、演出表示装置2310、普通図柄表示装置2420、センター飾り192及びアウト口142が設置されている。以下、各要素を順番に詳述する。
まず、第1特図始動口2210は、第1遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第1特図始動口2210は、第1入球検出装置2211を備える。ここで、第1入球検出装置2211は、第1特図始動口2210への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1特図始動口入球情報を生成する。
次に、第2特図始動口2110は、第2遊技に対応する始動入賞口として設置されている。具体的構成としては、第2特図始動口2110は、第2入球検出装置2111と、電動役物2112と、電動役物2112を開閉させるための電動役物ソレノイド132とを備える。ここで、第2入球検出装置2111は、第2特図始動口2110への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2特図始動口入球情報を生成する。次に、電動役物2112は、第2特図始動口2110に遊技球が入賞し難い閉鎖状態と当該通常状態よりも遊技球が入賞し易い開放状態に可変する。
ここで、図1に示すように、第1特図始動口2210と第2特図始動口2110とは、上下に重なる位置に配されており、通常時は第1特図始動口2210の存在により、第2特図始動口2110の上部が塞がれている。そして、後述するように、通常遊技時には、第2特図始動口2110へは殆ど遊技球が入球しないように構成されている。
次に、普図入球口2410は、入球検出装置2411を備える。ここで、入球検出装置2411は、普図入球口2410への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す普図入球口入球情報を生成する。尚、普図入球口2410への遊技球の入球は、第2特図始動口2110の電動役物2112を拡開させるための抽選の契機となる。
次に、第1大入賞口2120は、第1特別図柄又は第2特別図柄が所定態様で停止した場合に開状態となる、横長方形状を成しアウト口142の上方に位置した入賞口である。具体的構成としては、第1大入賞口2120は、遊技球の入球を検出するための第1入賞検出装置2121と、第1電動役物2122と、第1電動役物2122を開閉させるための大入賞口ソレノイド2330とを備える。ここで、第1入賞検出装置2121は、第1大入賞口2120への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第1大入賞口入球情報を生成する。第1電動役物2122は、第1大入賞口2120に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に第1大入賞口2120を可変させる。
次に、本発明の特徴的要素である、第2大入賞口2220について説明する。第2大入賞口2220は、第1特別図柄又は第2特別図柄が所定態様で停止した場合に開状態となる、横長方形状を成し第1大入賞口2120の上方に位置した入賞口である。ここで、前述した第1大入賞口2120に関しては、特別図柄が所定態様で揃った場合、遊技者に対して出球が実質的に付与される開放動作(開状態が長時間)が実行される。他方、当該第2大入賞口2220に関しては、特別図柄が所定態様で揃った場合、遊技者に対して出球が実質的に付与されない開放動作(開状態が短時間)が実行され、更に、当該開放動作の際に遊技球が入球した場合には、所定条件下で、遊技状態の転落抽選が機械的に実行される。
ここで、具体的構成としては、第2大入賞口2220は、遊技球の入球を検出するための第2入賞検出装置2221と、第2大入賞口2220の内部に設けられている特定領域2223a及び通常領域2224aと、特定領域2223aへの遊技球の入球を検出するための特定領域入球検出装置2223と、通常領域2224aへの遊技球の入球を検出するための通常領域入球検出装置2224と、第2電動役物2222と、第2電動役物2222を開閉させるための大入賞口ソレノイド12330と、を備える。ここで、第2入賞検出装置2221は、第2大入賞口2220への遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す第2大入賞口入球情報を生成する。特定領域入球検出装置2223は、特定領域2223aへの遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す特定領域入球情報を生成する。通常領域入球検出装置2224は、通常領域2224aへの遊技球の入球を検出するセンサであり、入球時にその入球を示す通常領域入球情報を生成する。第2電動役物2222は、第2大入賞口2220に遊技球が入賞不能又は入賞困難な通常状態と遊技球が入賞し易い開放状態に第2大入賞口2220を可変させる。
ところで、第2大入賞口2220の役割として遊技状態の転落抽選機能を挙げたが、これについて詳述する。第2大入賞口2220は、「小当たり」及び「突然確率変動大当たり」で当選した場合に開状態となる。ここで、本最良形態における「小当たり」及び「突然確率変動大当たり」は、いずれも特別遊技中における大入賞口の全開放時間が通常の大当たりと比較して著しく短い当たりであると共に、特別遊技中の開放態様が両者間で外観上全く同一である当たりである。そして、ソフト的遊技状態切替契機の観点からは、「小当たり」に関しては、当該当たりを直接の契機として特別遊技後に遊技状態が変化することはないのに対し、「突然確率変動大当たり」に関しては、当該当たりを直接の契機として特別遊技後に遊技状態が変化する(具体的には通常遊技→確率変動遊技)。他方、ハード的遊技状態切替契機の観点からは、「小当たり」に関しては、当該当たりを契機として実行される特別遊技の際に所定条件を充足すると遊技状態が変化するのに対し、「突然確率変動大当たり」に関しては、当該当たりを契機として実行される特別遊技の際に所定条件を充足しても遊技状態は変化しない。より具体的には、確率変動遊技中に「小当たり」に当選した場合には、内部的に確率変動フラグがオンである状況であるが、当該状況下で開状態となった第2大入賞口2220内に遊技球が入球した際に当該遊技球が前述の特定領域2223aを通過すると、確率変動フラグがオフ、即ち、遊技状態が確率変動遊技状態から通常遊技状態に転落する。他方、「突然確率変動大当たり」で当選した場合には、当該大当たり動作に先立ち、内部的に確率変動フラグが一旦オフになるため、当該状況下で開状態となった第2大入賞口2220内に遊技球が入球した際に当該遊技球が前述の特定領域2223aを通過しても何も起こらない。そして、当該特別遊技終了後、改めて確率変動フラグがオンに切替えられる。尚、後述するように、(1)第2特別図柄の小当たり当選確率は第1特別図柄の小当たり当選確率と比較すると著しく高い、(2)第2特別図柄は易開放状態の場合に主として変動する(非易開放状態の場合はほとんど変動しない)。したがって、確率変動遊技状態から通常遊技状態への転落契機の大半は、易開放状態における第2特別図柄の小当たりに係るものとなる。
尚、本最良形態では、特別遊技で開放する大入賞口は二つ存在するが、一つの大入賞口で特別遊技を実行するよう構成してもよい。尚、この場合、当該大入賞口内に少なくとも「特定領域」が必要である。
次に、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)は、第1遊技(第2遊技)に対応する第1特別図柄(第2特別図柄)の変動表示及び停止表示を行う。具体的構成としては、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)は、第1特図表示部2131(第2特図表示部2231)と、第1特図保留表示部2132(第2特図保留表示部2232)とを備える。ここで、第1特図保留表示部2132(第2特図保留表示部2232)は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、第1遊技(第2遊技)に係る乱数の保留数(実行されていない特別図柄の変動数)に相当する。尚、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)は、例えば7セグメントLEDで構成され、第1特別図柄(第2特別図柄)は、「0」〜「9」の10種類の数字及びハズレの「−」で表示される。
尚、第1特別図柄(第2特別図柄)は必ずしも演出的な役割を持つ必要が無いため、本最良形態では、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)の大きさは、目立たない程度に設定されている。しかしながら、第1特別図柄(第2特別図柄)自体に演出的な役割を持たせて第1装飾図柄(第2装飾図柄)を表示させないような手法を採用する場合には、後述する演出表示装置2310のような液晶ディスプレーに、第1特別図柄(第2特別図柄)を表示させるように構成してもよい。
次に、演出表示装置2310は、主として、第1特別図柄・第2特別図柄と連動して変動・停止する装飾図柄を含む演出画像の変動表示及び停止表示が行われる。具体的には、表示制御手段2323の表示制御により、画面上に、装飾図柄の演出表示領域と、両図柄に関連した保留球数表示領域とが形成される。尚、演出表示装置2310は、本最良形態では液晶ディスプレーで構成されているが、機械式のドラムやLED等の他の表示手段で構成されていてもよい。
次に、普通図柄表示装置2420は、普通図柄の変動表示及び停止表示が行われる。具体的構成としては、普通図柄表示装置2420は、普図表示部2421と、普図保留表示部2422とを備える。ここで、普図保留表示部2422は、4個のランプから構成され、当該ランプの点灯個数が、普通図柄変動の保留数(実行されていない普通図柄変動の数)に相当する。
最後に、センター飾り192は、演出表示装置2310の周囲に設置され、遊技球の流路、演出表示装置2310の保護、装飾等の機能を有する。また、遊技効果ランプ190は、遊技領域120に設けられ、点滅等することで演出の役割を果たす。
次に、図2を参照しながら、パチンコ遊技機の背面側における基本構造を説明する。パチンコ遊技機は、パチンコ遊技機の全体動作を制御し、特に第1特図始動口2210(第2特図始動口2110)へ入球したときの抽選等、遊技動作全般の制御(即ち、遊技者の利益と直接関係する制御)を行う主制御装置1000と、遊技内容に興趣性を付与する演出表示装置2310上での各種演出に係る表示制御を行う演出表示制御手段2320と、遊技の興趣性を高める演出が表示される演出表示装置2310と、賞球タンク212、賞球レール214及び各入賞口への入賞に応じて賞球タンク212から供給される遊技球を上球皿110へ払い出す払出ユニット216等を備える賞球払出機構(セット基盤)210と、払出ユニット216による払出動作を制御する賞球払出装置3000と、上球皿110の遊技球(貯留球)を遊技領域120へ1球ずつ発射する発射装置232と、発射装置232の発射動作を制御する発射制御基板230と、パチンコ遊技機の各部へ電力を供給する電源ユニット290と、パチンコ遊技機の電源をオンオフするスイッチである電源スイッチ292等が、前枠104裏面(遊技側と反対側)に設けられている。
次に、図3のブロック図を参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の各種機能について説明する。はじめに、主制御装置1000は、遊技に係る遊技周辺機器2000と、主制御装置1000からの払出指示に基づき所定数の賞球の払出制御を行う賞球払出装置3000と情報伝達可能に接続されている。その他、図示しないが、各種遊技効果ランプ190(例えばサイドランプ)やスピーカ114等とも電気的に接続されている。尚、主制御装置1000等は、ハードウエア的にはデータやプログラムを格納するROMやRAM、演算処理に用いるCPU等の素子等から構成される。尚、以下で主制御装置1000に含まれるとする各手段を周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に搭載される形で構成してもよい。例えば、本最良形態では、主制御装置1000に払出制御機能を持たせているが、例えば賞球払出装置3000内に持たせるように構成してもよい。同様に、周辺機器(例えば、遊技周辺機器2000)に含まれるとする各手段を主制御装置1000に搭載される形で構成してもよい。以下、上記各手段(装置)の詳細を説明する。
まず、主制御装置1000は、第1遊技・第2遊技・特別遊技・補助遊技・一般遊技に関する主たる制御を司る遊技制御手段1100と、遊技周辺機器2000側に各種遊技情報{例えば、停止図柄情報、停止図柄の属性情報(例えば、確率変動大当たり、突然確率変動大当たり、小当たり、ハズレ)、変動態様に関する情報(例えば、変動時間)、特別遊技の開始信号・状態情報・終了信号、保留情報等}を送信するための情報送信手段1300と、各種入賞口への遊技球の入賞に基づき所定の賞球の払出を行うように賞球払出装置3000を制御する賞球払出決定手段1400とを有している。
ここで、遊技制御手段1100は、各入球口(始動口等)への遊技球の流入を判定するための入球判定手段1110と、各乱数の取得可否を判定し、当該判定結果に基づき当該各乱数を取得するための乱数取得手段1120と、変動表示中における各始動口への入球を保留球として上限個数以内で一時記憶するための保留制御手段1130と、後述する第1遊技内容決定乱数・第2遊技内容決定乱数(当選乱数)に基づき当たりであるか否かを抽選する当否抽選手段1135と、各乱数に基づき、各図柄の停止図柄及び変動態様(変動時間等)を決定するための図柄内容決定手段1140と、各図柄の変動及び停止表示する制御を行うための表示制御手段1150と、第2特図始動口2110の電動役物2112の開閉決定に直接関連する各種処理を行うための電チュー開閉制御手段1160と、通常遊技よりも遊技者に有利な各特別遊技に関する制御を司る特別遊技制御手段1170と、第1遊技及び第2遊技に関し、現在の遊技状態をどの遊技状態に移行させるかの決定と、当該決定に基づき遊技状態を移行させる処理を行うための特定遊技制御手段1180と、現在の遊技状態{例えば、主遊技に関する状態(通常遊技状態、確率変動遊技状態、時間短縮遊技状態、特別遊技状態)、補助遊技に関する状態(易開放状態、非易開放状態)、特別図柄に係る停止図柄及び変動態様情報、各種フラグのオンオフ状況、特別遊技中の遊技状態(例えばラウンド数や入賞個数情報)}等を一時記憶するための遊技状態一時記憶手段1190とを有している。以下、各手段について詳述する。
まず、入球判定手段1110は、第1特図始動口2210へ遊技球が入球したか否かを判定する第1特図始動口入球判定手段1111と、第2特図始動口2110へ遊技球が入球したか否かを判定する第2特図始動口入球判定手段1112と、普図入球口2410に遊技球が流入したか否かを判定する普図入球口入球判定手段1113とを有している。
次に、乱数取得手段1120は、第1特図始動口2210への遊技球の入球に基づき第1遊技内容決定乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、当選乱数、変動態様決定乱数、特別図柄決定乱数等)を取得する第1特図乱数取得判定実行手段1121と、第2特図始動口2110への遊技球の入球に基づき第2遊技内容決定乱数を取得するか否かを判定すると共に、判定結果に応じて当該乱数(例えば、当選乱数、変動態様決定乱数、特別図柄決定乱数等)を取得する第2特図乱数取得判定実行手段1122と、普通図柄当選乱数の取得の可否を判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を取得するための普図乱数取得判定実行手段1123とを有している。
ここで、上記を含め本特許請求の範囲及び本明細書における「乱数」は、例えば、乱数の種類により割り振られた「0」〜「65535」(当選乱数)や「0」〜「255」(変動態様決定乱数)といった所定範囲からランダムに選択された値である。また、乱数としては、数学的に発生させる乱数でなくともよく、ハードウエア乱数やソフトウエア乱数等により発生させる擬似乱数でもよい。例えば、乱数にある夫々の値の発現方式が、乱数の数列に沿って順々に値を発現させる方式(プラスワン方式)、乱数の数列の最終値が発現したときの次の値(初期値)を偶然性のある値によって定める方式(初期値更新方式)、これらの組み合わせ等を挙げることができる。
次に、保留制御手段1130は、第1特別図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該第1遊技内容決定乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第1特図保留情報一時記憶手段1131aに保留するための第1特図保留手段1131と、第2特別図柄変動許可が下りていない状況で取得した当該第2遊技内容決定乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき前記乱数を図柄変動許可が下りるまで第2特図保留情報一時記憶手段1132aに保留するための第2特図保留手段1132と、普通図柄変動許可が下りていない状況で取得した普通図柄当選乱数を一時記憶するか否かを判定し、当該判定結果に基づき当該乱数を図柄変動許可が下りるまで普図保留情報一時記憶手段1133aに保留するための普図保留手段1133とを有している。ここで、第1特図保留手段1131、第2特図保留手段1132及び普図保留手段1133は、最大4個まで記憶可能な、前記乱数を保留順序と結合した形で一時記憶するための、第1特図保留情報一時記憶手段1131a、第2特図保留情報一時記憶手段1132a及び普図保留情報一時記憶手段1133aを夫々有している。
次に、当否抽選手段1135は、当否抽選の結果、当たりである場合に特別遊技への移行決定をする(例えば、内部的に当たりフラグをオンにする)特別遊技移行決定手段1135aと、当否抽選を行う際に参照される当否抽選用テーブル1135bとを、有している。ここで、当否抽選用テーブル1135bは、第1特別図柄に関しての大当たり抽選を行う際に参照される第1特図用大当たり抽選テーブル1135b−1と、第1特別図柄に関しての小当たり抽選を行う際に参照される第1特図用小当たり抽選テーブル1135b−2と、第2特別図柄に関しての大当たり抽選を行う際に参照される第2特図用大当たり抽選テーブル1135b−3と、第2特別図柄に関しての小当たり抽選を行う際に参照される第2特図用小当たり抽選テーブル1135b−4と、を有している。尚、各抽選テーブルは、図示しないが、遊技状態毎に異なるテーブルを有している。例えば、各抽選テーブルは、通常遊技状態の際に用いられる低確率抽選用テーブルと、確率変動遊技状態の際に用いられる高確率抽選用テーブルと、を有する。
ここで、表1は、第1特図用大当たり抽選テーブル1135b−1、第1特図用小当たり抽選テーブル1135b−2、第2特図用大当たり抽選テーブル1135b−3及び第2特図用小当たり抽選テーブル1135b−4(確率変動遊技状態時)の一例である。表1から分かるように、第1特別図柄の大当たりの当選確率と第2特別図柄の大当たりの当選確率は同一に構成されているが、第1特別図柄の小当たりの当選確率と第2特別図柄の小当たりの当選確率は異なるように構成されている(第2特別図柄の小当たりの当選確率は著しく高くなっている)。
Figure 0004968688
次に、図柄内容決定手段1140は、取得した第1遊技内容決定乱数に基づき、第1特別図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する第1特図内容決定手段1141と、取得した第2遊技内容決定乱数(第2乱数)に基づき、第2特別図柄の停止図柄と変動態様(変動時間等)を決定する第2特図内容決定手段1142と、取得した普通図柄当選乱数に基づき普通図柄の停止図柄を決定する普図内容決定手段1143とを有している。
ここで、第1特図内容決定手段1141は、第1特別図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される第1特図内容決定用抽選テーブル1141aを有しており、当該第1特図内容決定用抽選テーブル1141aは、当否結果・遊技状態・保留球数に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第1特図通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第1特図確率変動遊技状態用抽選テーブル)。また、第2特図内容決定手段1142は、第2特別図柄に係る停止図柄や変動態様を決定する際に参照される第2特図内容決定用抽選テーブル1142aを有しており、当該第2特図内容決定用抽選テーブル1142aは、当否結果・遊技状態・保留球数に応じて異なる各種抽選テーブルを備えている(例えば、遊技状態に関しては、通常遊技→第2特図通常遊技状態用抽選テーブル、確率変動遊技→第2特図確率変動遊技状態用抽選テーブル)。更に、普図内容決定手段1143は、普通図柄に係る停止図柄を決定する際に参照される普図内容決定用抽選テーブル1143aを有しており、当該普図内容決定用抽選テーブル1143aは、遊技状態に応じて異なる各種当選テーブルを備えている(通常遊技→普図通常用抽選テーブル、時間短縮遊技→普図時間短縮用抽選テーブル)。ここで、表2は、第1特図内容決定用抽選テーブル1141a及び第2特図内容決定用抽選テーブル1142aの一例である。
Figure 0004968688
次に、表示制御手段1150は、第1特別図柄表示装置2130の第1特図表示部2131上で、所定時間第1特別図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第1特図制御手段1151と、第2特別図柄表示装置2230の第2特図表示部2231上で、所定時間第2特別図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う第2特図制御手段1152と、第1特図保留情報一時記憶手段1131a及び第2特図保留情報一時記憶手段1132aのいずれにも乱数が一時記憶されている場合には、いずれの乱数保留手段に一時記憶された乱数に基づく特別図柄の変動を優先するかを決定する特図保留解除制御手段1154と、普通図柄表示装置2420の普図表示部2421上で、所定時間普通図柄を変動させた後に停止表示する制御を行う普図制御手段1153とを有している。
ここで、第1特図制御手段1151は、前記第1特図内容決定手段1141により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための第1特図変動時間管理手段1151aを更に有している。また、第1特図変動時間管理手段1151aは、ゼロクリア可能な第1特図変動管理用タイマ1151a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。次に、第2特図制御手段1152は、前記第2特図内容決定手段1142により決定された変動態様に係る変動時間を管理するための第2特図変動時間管理手段1152aを更に有している。また、第2特図変動時間管理手段1152aは、ゼロクリア可能な第2特図変動管理用タイマ1152a−1(デクリメントカウンタ)を更に有している。更に、普図制御手段1153は、普通図柄表示装置2420の普図表示部2421上での普通図柄の変動時間を管理するための普図変動時間管理手段1153aを有している。また、普図変動時間管理手段1153aは、時間を計測可能な普図変動管理用タイマ1153a−1を更に備えている。
次に、電チュー開閉制御手段1160は、第2特図始動口2110の電動役物2112を開閉する処理を行うための条件を充足しているか否かを判定するための条件判定手段1161と、第2特図始動口2110の電動役物2112の駆動(開放)時間を計測する開放タイマ1162とを有している。
次に、特別遊技制御手段1170は、特別遊技に移行するための条件を充足しているか否か、具体的には、当たりに当選している(当たりフラグが発生している)か否かの判定と共に、第1特別図柄が所定態様(所定態様「A1」〜「A3」)で停止したか否か又は第2特別図柄が所定態様(所定態様「B1」〜「B3」)で停止したか否かを判定する条件判定手段1171と、特別遊技移行条件を充足している場合、当該特別遊技の内容(具体的には、開状態とする大入賞口、ラウンド数、ラウンド間時間等)を特別遊技関連情報一時記憶手段1194中にセットする特別遊技内容決定手段1172と、第1大入賞口2122又は第2大入賞口2220を所定条件で開状態にするという特別遊技を実行するための特別遊技実行手段1173と、特別遊技に関する各種処理の時間管理を行うための特別遊技時間管理手段1174とを有している。ここで、特別遊技時間管理手段1174は、時間を計測可能な特別遊技用タイマ1174aを更に有している。また、特別遊技内容決定手段1172は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194中にセットされるべき前記特別遊技の内容を特定する際に参照される特別遊技内容参照テーブル1172aを更に有している。
ここで、表3は、本最良形態で用いられる特別遊技内容参照テーブル1172aの一例である。表2及び表3から分かるように、所定態様「A1」及び「B1」に起因した特別遊技(確率変動大当たり)に当選した場合は、第1大入賞口2210が開放し、所定態様「A2」及び「B2」に起因した特別遊技(突然確率変動大当たり)に当選した場合と所定態様「A3」及び「B3」に起因した特別遊技(小当たり)に当選した場合は、第2大入賞口2220が開放するように構成されている。ここで、所定態様「A2」及び「B2」に起因した特別遊技の内容と所定態様「A3」及び「B3」に起因した特別遊技の内容は、略同一(第2大入賞口2220の見た目上の開放態様が同一)となるように構成されている。即ち、遊技者が大入賞口の開放態様だけ見ても、当該当たりが「突然確率変動大当たり」なのか「小当たり」なのか区別不能に構成されている。
Figure 0004968688
次に、特定遊技制御手段1180は、特定遊技状態の終了条件を充足しているか否かを判定する特定遊技終了条件判定手段1181を有している。ここで、特定遊技終了条件判定手段1181は、時短回数をカウント可能な時短回数カウンタ1181aを更に有している。ここで、「特定遊技」とは、例えば、特別遊技への抽選確率が通常遊技時よりも高い確率変動遊技や、特別図柄の変動時間が通常遊技時よりも相対的に短い時間短縮遊技を指す。
ここで、本最良形態においては、時短中には、非時短中と比較して、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動時間が相対的に短縮される(時間短縮機能)。更に、普通図柄の変動時間も相対的に短縮されると共に、第2特図始動口2110の電動役物2112の開放延長時間が相対的に延長される(開放時間延長機能)。また、本最良形態における時短は、第1特別図柄の変動回数と第2特別図柄の変動回数の合計値が所定回数を超えた場合に終了する。即ち、時短回数は、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動(停止)毎に減算される。尚、上記の特定遊技終了条件判定手段1181は、例えば、回数制限付きの確率変動遊技において終了回数に到達したか否かを判定する機能を有していたり(回数制限付確率変動遊技機能を有するパチンコ遊技機の場合)、図柄変動の度に所定確率で特定遊技(例えば時間短縮遊技)から通常遊技への移行抽選を行う機能を有していてもよい(転落抽選機能を有するパチンコ遊技機の場合)。
次に、遊技状態一時記憶手段1190は、第1遊技(第1特別図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第1遊技状態一時記憶手段1191と、第2遊技(第2特別図柄の変動から停止に至るまでの遊技)における現在の遊技状態を一時記憶するための第2遊技状態一時記憶手段1192と、補助遊技における現在の遊技状態を一時記憶するための補助遊技状態一時記憶手段1193と、特別遊技における現在の遊技状態(例えば、ラウンド数、任意のラウンドにおける遊技球の入賞個数、特別遊技に関する各種フラグのオンオフ等)を一時記憶するための特別遊技関連情報一時記憶手段1194とを有している。
ここで、第1遊技状態一時記憶手段1191は、第1遊技に関する各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するための第1フラグ一時記憶手段1191aと、現在変動中の第1特別図柄(変動開始条件が成立した第1特別図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第1特図情報一時記憶手段1191bとを有している。
また、第2遊技状態一時記憶手段1192は、第2遊技に関する各種遊技状態における各種フラグのオンオフ情報を一時記憶するための第2フラグ一時記憶手段1192aと、現在変動中の第2特別図柄(変動開始条件が成立した第2特別図柄)に係る停止図柄及び変動態様情報を一時記憶するための第2特図情報一時記憶手段1192bとを有している。
また、補助遊技状態一時記憶手段1193は、補助遊技に関する情報(例えば、普通図柄当選フラグ・開放延長フラグ・時間短縮フラグ等の各種フラグのオンオフ情報)を一時記憶するための補助遊技関連情報一時記憶手段1193aと、現在変動中の普通図柄(変動開始条件が成立した普通図柄)に係る停止図柄等の情報を一時記憶するための普図情報一時記憶手段1193bとを有している。
次に、遊技周辺機器2000について説明する。尚、一部の周辺機器については既に詳細構成を述べたので、残る構成について簡潔に説明する。まず、遊技周辺機器2000は、第1遊技側の周辺機器である第1遊技周辺機器と、第2遊技側の周辺機器である第2遊技周辺機器と、第1遊技側と第2遊技側の共用周辺機器である第1・第2遊技共用周辺機器と、補助遊技に関する補助遊技周辺機器とを有している。以下、これらの周辺機器を順番に説明する。
まず、第1遊技周辺機器は、特別遊技移行の契機となる第1特図始動口2210と、第1特別図柄の停止表示及び変動表示が可能な第1特別図柄表示装置2130とを有している。
次に、第2遊技周辺機器は、特別遊技移行の契機となる第2特図始動口2110と、第2特別図柄の停止表示及び変動表示が可能な第2特別図柄表示装置2230とを有している。
次に、第1・第2遊技共用周辺機器は、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技の際には所定条件下で開状態となる第1大入賞口2120と、通常遊技の際には閉状態にあり、特別遊技の際には所定条件下で開状態となる第2大入賞口2220と、装飾図柄の停止表示及び変動表示や特別遊技中の遊技進行状況を示す表示を含め、演出に係る表示を行う演出表示装置2310と、演出に係る一切の表示制御を司る演出表示制御手段2320とを有する。尚、演出は、第1特別図柄及び第2特別図柄の変動と時間的に同期の取れた形での装飾図柄の変動を含め、遊技の結果に影響を与えない情報のみの表示に係るものである。
ここで、演出表示制御手段2320は、主制御装置1000側からの各種情報を受信するための表示情報受信手段2321と、装飾図柄の変動態様や停止図柄を含め、主制御装置1000側からの前記情報に基づき、演出内容を決定するための表示内容決定手段2322と、前記表示内容決定手段2322の決定内容に従い、演出表示装置2310での演出表示制御を行う表示制御手段2323とを有している。以下、上記各手段を詳述する。
まず、表示情報受信手段2321は、主制御装置1000側からの第1遊技及び第2遊技に関する図柄情報を一時記憶するためのメイン側情報一時記憶手段2321aを有している。
次に、表示制御手段2323は、演出表示装置2310上での装飾図柄の変動表示や停止表示に関する制御、演出表示装置2310上での装飾図柄に係る保留情報の表示処理、演出に関連した各種情報(例えば、変動中の装飾図柄に関する各種情報、各種フラグのオンオフ情報)の一時記憶等の実行を司る。
最後に、補助遊技周辺機器は、第2特図始動口2110の電動役物2112の開放の契機となる普図入球口2410と、普通図柄の停止表示及び変動表示が可能な普通図柄表示装置2420とを有している。
尚、第1特別図柄表示装置2130、第2特別図柄表示装置2230及び普通図柄表示装置2420が、主制御装置1000と情報伝達可能に接続されており、残る演出表示装置2310が、演出表示制御手段2320と情報伝達可能に接続されている。即ち、第1特別図柄表示装置2130、第2特別図柄表示装置2230及び普通図柄表示装置2420は、主制御装置1000により制御され、演出表示装置2310は、演出表示制御手段2320により制御されることを意味する。尚、主制御装置1000と片方向通信により制御される他の周辺機器を介して、別の周辺機器を制御するように構成してもよい。
次に、本最良形態に係る処理の流れを説明する。まず、図4は、主制御装置1000が行う一般的な処理の流れを示したメインフローチャートである。図4に示すように、まず、ステップ10で、主制御装置1000は、特別遊技移行に係る始動口(間接的に寄与する普図入球口も含む)への入賞に関する処理を行う入賞処理10を実行する。次に、ステップ12で、主制御装置1000は、特別遊技中でないか否か{即ち、特別遊技関連フラグ(特別遊技移行許可フラグ、特別遊技内容決定フラグ、特別遊技実行フラグ)がオフであるか否か}を判定する。ステップ12でYesの場合、ステップ14で、主制御装置1000は、通常遊技制御処理を実行し、ステップ9000に移行する。他方、ステップ12でNoの場合、ステップ16で、主制御装置1000は、特別遊技制御処理を実行し、ステップ9000に移行する。次に、ステップ9000で、主制御装置1000は、転落制御処理を実行する。そして、ステップ5000で、主制御装置1000(特に賞球払出決定手段1400)は、遊技球が入賞した入賞口に基づき、賞球払出装置3000を駆動して所定の賞球数の払出処理を行い、再びステップ10に戻る。
次に、図5は、図4におけるステップ10のサブルーチンに係る、入賞処理のフローチャートである。まず、ステップ1100で、主制御装置1000は、普通図柄当選乱数取得処理を実行する。そして、ステップ1300で、主制御装置1000は、特別遊技内容決定乱数取得処理を実行する。
次に、図6は、図5におけるステップ1100のサブルーチンに係る、普通図柄当選乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1102で、普図入球口入球判定手段1113は、普図入球口2410に遊技球が入球(流入、通過)したか否かを判定する。ステップ1102でYesの場合、ステップ1104で、普図乱数取得判定実行手段1123は、普図保留情報一時記憶手段1133aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1104でYesの場合、ステップ1106で、普図乱数取得判定実行手段1123は、普通図柄当選乱数を取得する。次に、ステップ1108で、普図保留手段1133は、何個目の保留であるかという情報と共に、当該乱数を普図保留情報一時記憶手段1133aにセットする形で保留球を1加算し、次の処理(遊技内容決定乱数取得処理1300)に移行する。尚、ステップ1102及びステップ1104でNoの場合も、次の処理(遊技内容決定乱数取得処理1300)に移行する。
次に、図7は、図5におけるステップ1300のサブルーチンに係る、遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。まず、ステップ1302で、第1特図始動口入球判定手段1111は、第1特図始動口2210の第1入球検出装置2211から第1特図始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1302でYesの場合、ステップ1304で、第1特図乱数取得判定実行手段1121は、第1特図保留情報一時記憶手段1131aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1304でYesの場合、ステップ1306で、第1特図乱数取得判定実行手段1121は、第1遊技内容決定乱数を取得する。次に、ステップ1312で、第1特図保留手段1131は、何球目の保留であるかという情報と共に、当該第1遊技内容決定乱数を第1特図保留情報一時記憶手段1131aに記憶する。次に、ステップ1314で、第2特図始動口入球判定手段1112は、第2特図始動口2110の第2入球検出装置2111から第2特図始動口入球情報を受信したか否かを判定する。ステップ1314でYesの場合、ステップ1316で、第2特図乱数取得判定実行手段1122は、第2特図保留情報一時記憶手段1132aを参照し、保留球が上限(例えば4個)でないか否かを判定する。ステップ1316でYesの場合、ステップ1318で、第2特図乱数取得判定実行手段1122は、第2遊技内容決定乱数を取得する。次に、ステップ1324で、第2特図保留手段1132は、何球目の保留であるかという情報と共に、当該第2遊技内容決定乱数を第2特図保留情報一時記憶手段1132aに記憶し、次の処理(ステップ12)に移行する。尚、ステップ1302及びステップ1304でNoの場合にはステップ1314に移行し、ステップ1314及びステップ1316でNoの場合には次の処理(ステップ12)に移行する。
次に、図8は、図4におけるステップ14のサブルーチンに係る、通常遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ102で、特図保留解除制御手段1154は、第2特図保留情報一時記憶手段1132aを参照し、第2特別図柄の保留が存在していないか否かを確認する。ステップ102でYesの場合、ステップ1400(1)で、主制御装置1000は、後述の第1特別図柄表示処理を実行し、ステップ1500に移行する。他方、ステップ102でNoの場合、ステップ1400(2)で、主制御装置1000は、後述の第2特別図柄表示処理を実行し、ステップ1500に移行する。このように、本最良形態においては、第2特別図柄の保留球が存在する場合には、第1特別図柄の保留球の存在に係らず(たとえ入賞順序が第1特別図柄の保留の方が先でも)、第2特別図柄の保留消化を優先して実行する。但し、そのような優先消化で無く、入賞した順に保留が消化されるように構成してもよい。
次に、ステップ1500で、主制御装置1000は、後述の特別遊技作動条件判定処理を実行する。次に、ステップ1200で、主制御装置1000は、後述の電チュー駆動判定処理を実行し、次の処理(ステップ9000の転落制御処理)に移行する。
次に、図9は、図8におけるステップ1400(1){ステップ1400(2)}のサブルーチンに係る、第1特別図柄表示処理(第2特別図柄表示処理)のフローチャートである。まず、ステップ1402で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する。ここで、この変動開始条件は、特別遊技中や図柄変動中でないことが条件となる。
ステップ1402でYesの場合、ステップ1414で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、第1特図保留情報一時記憶手段1131a(第2特図保留情報一時記憶手段1132a)に一時記憶されている、今回の図柄変動に係る第1遊技内容決定乱数(第2遊技内容決定乱数)を読み出す。次に、ステップ1403で、当否抽選手段1135は、第1遊技内容決定乱数(当選乱数){第2遊技内容決定乱数(当選乱数)}及び遊技状態に基づき、第1特図用大当たり抽選テーブル1135b−1及び第1特図用小当たり抽選テーブル1135b−2(第2特図用大当たり抽選テーブル1135b−3及び第2特図用小当たり抽選テーブル1135b−4)を参照し、特別図柄当否(大当たり、小当たり)抽選を実行する。尚、当否抽選に際しては、先に大当たり抽選テーブルを参照して大当たり抽選を実行し、大当たり抽選にはずれた場合、更に小当たり抽選テーブルを参照して小当たり抽選を実行する。そして、ステップ1417で、特別遊技移行決定手段1135aは、抽選結果が当たりか否かを判定する。ステップ1417でYesの場合、ステップ1418で、特別遊技移行決定手段1135aは、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)中の「当たりフラグ」をオンにする。他方、ステップ1417でNoの場合には、ステップ1418をスキップする。
そして、ステップ1416で、第1特図内容決定手段1141(第2特図内容決定手段1142)は、第1特図内容決定用抽選テーブル1141a(第2特図内容決定用抽選テーブル1142a)内の各抽選テーブルを参照し、第1遊技内容決定乱数(例えば第1特別図柄決定乱数、第1変動態様決定乱数){第2遊技内容決定乱数(例えば第2特別図柄決定乱数、第2変動態様決定乱数)}に基づいて、第1特別図柄(第2特別図柄)に関する停止図柄及び変動態様を決定し、これらを第1特図情報一時記憶手段1191b(第2特図情報一時記憶手段1192b)に一時記憶する。尚、前記参照されるテーブルは、当否結果・遊技状態・保留球数に基づいて決定される(以下も同様)。また、当たりに関しては、大当たりと小当たりがあるが、それぞれ別々のテーブルを用いて表示内容を決定するよう構成しても、同一テーブルを用いて表示内容を決定するよう構成してもよい(以下も同様)。次に、ステップ1419で、情報送信手段1300は、ステップ1416で決定した第1特別図柄(第2特別図柄)に関する図柄情報(停止図柄情報、停止図柄の属性情報、変動態様情報等)を演出表示制御手段2320側に送信する。次に、ステップ1420で、第1特図変動時間管理手段1151a(第2特図変動時間管理手段1152a)が、所定時間(前記ステップ1416で決定した変動態様に係る変動時間)を第1特図変動管理用タイマ1151a−1(第2特図変動管理用タイマ1152a−1)にセットする。そして、ステップ1422で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)の第1特図表示部2131(第2特図表示部2231)上で、第1特図情報一時記憶手段1191b(第2特図情報一時記憶手段1192b)に記憶された変動態様に従い、特別図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1446で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)中の変動中フラグをオンする。そして、ステップ1434で、第1特図変動時間管理手段1151a(第2特図変動時間管理手段1152a)が、所定時間(変動態様終了時間)に到達したか否かを判定する。ここで、ステップ1434でNoの場合には、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。他方、ステップ1434でYesの場合、ステップ1436で、情報送信手段1300は、所定時間に到達した旨のコマンドを演出表示制御手段2320側に送信する。次に、ステップ1438で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)の第1特図表示部2131(第2特図表示部2231)上での特別図柄の変動表示を停止し、第1特図情報一時記憶手段1191b(第2特図情報一時記憶手段1192b)に記憶されている停止図柄を確定停止図柄として表示制御する。次に、ステップ1440で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)中の変動中フラグをオフにする。そして、ステップ1442で、第1特図変動時間管理手段1151a(第2特図変動時間管理手段1152a)は、第1特図変動管理用タイマ1151a−1(第2特図変動管理用タイマ1152a−1)をリセットする。次に、ステップ1450で、主制御装置1000は、後述の特定遊技終了判定処理を実行し、次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。
尚、ステップ1402でNoの場合には、ステップ1444で、第1特図制御手段1151(第2特図制御手段1152)は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)を参照し、変動中フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1444でYesの場合にはステップ1434に移行し、Noの場合には次の処理(ステップ1500の特別遊技作動条件判定処理)に移行する。
次に、図10は、図9におけるステップ1450(1)及び(2)のサブルーチンに係る、特定遊技終了判定のフローチャートである。まず、ステップ1452で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aを参照して、時短回数カウンタ値が0よりも大きいか否かを判定する。ステップ1452でYesの場合、ステップ1454で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aの時短回数カウンタ値を1減算する。次に、ステップ1456で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aを参照して、時短回数が0であるか否かを判定する。ステップ1456でYesの場合、ステップ1460で、特定遊技制御手段1180は、第1フラグ一時記憶手段1191a中の時間短縮フラグ及び第2フラグ一時記憶手段1192a中の時間短縮フラグをオフにし、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。尚、ステップ1452及びステップ1456でNoの場合にも、次の処理(特別遊技作動条件判定処理1500)に移行する。
次に、図11は、図8におけるステップ1500のサブルーチンに係る、特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1502で、条件判定手段1171は、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)を参照し、当たりフラグがオンであるか否かを判定する。ステップ1502でYesの場合、ステップ1504で、条件判定手段1171は、第1特別図柄表示装置2130(第2特別図柄表示装置2230)の第1特図表示部2131(第2特図表示部2231)上に表示された特別図柄が所定態様で停止したか否かを判定する。ステップ1504でYesの場合、ステップ1505で、特別遊技内容決定手段1172は、当該所定態様に基づき、特別遊技内容参照テーブル1172a(前出の表3参照)を参照することにより、当該特別遊技の内容をセットする。次に、ステップ1551で、特定遊技制御手段1180は、当該所定態様が小当たり(「A3」又は「B3」)でないか否かを判定する。ステップ1551でYesの場合、ステップ1552及び1554で、特定遊技制御手段1180は、第1フラグ一時記憶手段1191a及び第2フラグ一時記憶手段1192a中の特定遊技フラグ(確率変動フラグ・時間短縮フラグ)を一旦オフにすると共に、時短回数カウンタ1181aをリセット(時短回数カウンタ値=0)し、ステップ1506に移行する。他方、ステップ1551でNoの場合、即ち、当該所定態様が小当たり(「A3」又は「B3」)である場合、ステップ1555で、特定遊技制御手段1180は、第1フラグ一時記憶手段1191a及び第2フラグ一時記憶手段1192a中の転落機能有効フラグをオンにし、ステップ1506に移行する。ここで、「転落機能有効フラグ」は、転落抽選機能が有効であるか否かを示すフラグであり、当該フラグがオフの場合に遊技球が第2大入賞口2220の特定領域2223に入球した場合であっても遊技状態は転落しない。そして、ステップ1506及びステップ1508で、条件判定手段1171は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194中の特別遊技移行許可フラグをオンにすると共に、第1フラグ一時記憶手段1191a(第2フラグ一時記憶手段1192a)中の当たりフラグをオフにし、次の処理(ステップ1200の電チュー駆動判定処理)に移行する。尚、ステップ1502及びステップ1504でNoの場合にも、次の処理(ステップ1200の電チュー駆動判定処理)に移行する。
次に、図12は、図8におけるステップ1200のサブルーチンに係る、電チュー駆動判定処理のフローチャートである。まず、ステップ1202で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193aを参照して、電チュ−開放中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1202でYesの場合、ステップ1204で、普図制御手段1153は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193aを参照して、普通図柄変動中フラグがオフであるか否かを判定する。ステップ1204でYesの場合、ステップ1206で、普図内容決定手段1143は、普図保留情報一時記憶手段1133aにアクセスし、普通図柄に関する保留球があるか否かを判定する。ステップ1206でYesの場合、ステップ1216で、普図内容決定手段1143は、当該保留球に基づく普通図柄乱数及び遊技状態に基づき停止図柄を決定する。次に、ステップ1218で、普図変動時間管理手段1153aは、遊技状態に基づき、普図変動管理用タイマ1153a−1に所定時間(例えば、時短遊技の場合には5秒、通常遊技の場合には30秒)をセットする。そして、ステップ1220で、普図制御手段1153は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の普通図柄変動中フラグをオンにする。次に、ステップ1222で、普図保留手段1133は、普通図柄に関する当該保留球を1減算した上で普図保留情報一時記憶手段1133aに記録されている保留情報を更新すると共に、普図制御手段1153は、普図変動管理用タイマ1153a−1をスタートした後、普図表示部2421上で普通図柄の変動表示を開始する。次に、ステップ1224で、普図変動時間管理手段1153aは、普図変動管理用タイマ1153a−1を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1224でYesの場合、ステップ1226で、普図制御手段1153は、普図表示部2421上で、前記ステップ1216で普図内容決定手段1143が決定した停止図柄を確定表示する。そして、ステップ1228で、普図制御手段1153は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の普通図柄変動中フラグをオフにする。次に、ステップ1230で、条件判定手段1161は、当該停止図柄が「当たり」であるか否かを判定する。ステップ1230でYesの場合、ステップ1232で、電チュー開閉制御手段1160は、遊技状態に基づき、開放タイマ1162に所定時間(例えば、時短遊技の場合には5秒、通常遊技の場合には0.5秒)セットする。次に、ステップ1234で、電チュー開閉制御手段1160は、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の電チュ−開放中フラグをオンにする。そして、ステップ1236で、電チュー開閉制御手段1160は、第2特図始動口2110の電動役物2112を開放する。次に、ステップ1238で、電チュー開閉制御手段1160は、開放タイマ1162を参照して、前記所定時間に到達したか否かを判定する。ステップ1238でYesの場合、ステップ1240及びステップ1242で、電チュー開閉制御手段1160は、第2特図始動口2110の電動役物2112を閉鎖すると共に、補助遊技関連情報一時記憶手段1193a中の電チュ−開放中フラグをオフにし、次の処理(ステップ9000の転落制御処理)に移行する。
尚、ステップ1202でNoの場合にはステップ1238に移行し、ステップ1204でNoの場合にはステップ1224に移行し、ステップ1206、ステップ1224、ステップ1230及びステップ1238でNoの場合には次の処理(ステップ9000の転落制御処理)に移行する。
図13は、図4でのステップ16のサブルーチンに係る、特別遊技制御処理のフローチャートである。まず、ステップ2102で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、特別遊技移行許可フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ2102でYesの場合、ステップ2104で、情報送信手段1300は、演出表示制御手段2320側に特別遊技開始信号を送信する。次に、ステップ2106及びステップ2108で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194中の特別遊技移行許可フラグをオフにすると共に特別遊技実行フラグをオンにし、ステップ2112に移行する。他方、ステップ2102でNoの場合、ステップ2110で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技実行フラグがオンであるか否かを判定する。そして、ステップ2110でYesの場合には、ステップ2112に移行する。尚、ステップ2110でNoの場合には、特別遊技実行手段1173は、特別遊技の許可が下りていないと判定し、次の処理(ステップ9000の転落制御処理)に移行する。
次に、ステップ2112で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、ラウンド継続フラグがオンであるか否か、換言すれば、当該ラウンドが途中であるか否かを判定する。ステップ2112でYesの場合、即ち、当該ラウンドが途中である場合、以下で詳述するステップ2113〜2122の処理を行うことなく、ステップ2123に移行する。他方、ステップ2112でNoの場合、即ち、当該ラウンドの開始直前である場合、まず、ステップ2113で、特別遊技実行手段1173は、当該ラウンドにおける開放パターン(例えば、開放し続ける開放パターン、開閉を行うパターン)及び開放対象の大入賞口を特別遊技関連情報一時記憶手段1194にセットする。例えば、所定態様「A3」の場合であれば、0.5秒開放→0.8秒閉鎖→0.5秒開放、という開放パターンをセットする。次に、ステップ2116で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194中の入賞球カウンタをゼロクリアする。次に、ステップ2118で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194のラウンド数カウンタに1加算する。次に、ステップ2120で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194中のラウンド継続フラグをオンにする。そして、ステップ2122で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、第1大入賞口2120及び第2大入賞口2220のいずれを開放するかを確認した上で、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220の第1電動役物2122又は第2電動役物2222を駆動して、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220を開放する。
次に、ステップ2123で、情報送信手段1300は、演出表示制御手段2320側に現在の遊技状態情報(例えば、現在のラウンド数や遊技球の入賞個数等)を送信する。そして、ステップ2124で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照し、当該ラウンドで所定球(例えば10球)の入賞球があったか否かを判定する。ステップ2124でYesの場合には、ステップ2128に移行する。他方、ステップ2124でNoの場合、ステップ2126で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174a(特に開放時間タイマ)を参照して所定時間が経過したか否かを判定する。ステップ2126でYesの場合にも、ステップ2128に移行し、Noの場合には、次の処理(転落制御処理9000)に移行する。
次に、ステップ2128で、特別遊技実行手段1173は、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220の第1電動役物2122又は第2電動役物2222の駆動を停止して、第1大入賞口2120又は第2大入賞口2220を閉鎖する。そして、ステップ2130で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技用タイマ1174aをリセットする。次に、ステップ2132で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194中のラウンド継続フラグをオフにする。次に、ステップ2134で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194を参照して、当該ラウンドが最終ラウンドであるか否かを判定する。ここで、ステップ2134でNoの場合には、ステップ2118で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194中のラウンド数カウンタに1を加算し、次の処理(ステップ9000の転落制御処理)に移行する。
他方、ステップ2134でYesの場合、ステップ2136で、特別遊技実行手段1173は、特別遊技関連情報一時記憶手段1194中の特別遊技実行フラグをオフにする。次に、ステップ2138で、情報送信手段1300は、演出表示制御手段2320側に特別遊技終了信号を送信する。そして、ステップ1650で、遊技制御手段1100は、後述の特別遊技終了後の遊技状態決定処理を実行し、次の処理(ステップ9000の転落制御処理)に移行する。
次に、図14は、図13におけるステップ1650のサブルーチンに係る、特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。まず、ステップ1656で、特定遊技制御手段1180は、遊技状態一時記憶手段1191を参照して、今回の特別遊技が小当たり(所定態様「A3」及び「B3」)でないか否かを判定する。ステップ1656でYesの場合、ステップ1660〜ステップ1664で、特定遊技制御手段1180は、第1フラグ一時記憶手段1191a及び第2フラグ一時記憶手段1192a中の確率変動フラグと時間短縮フラグとを夫々オンにすると共に、時短回数カウンタ1181aに時短回数カウンタ値として所定値(例えば「5」)をセットし、次の処理(ステップ9000の転落制御処理)に移行する。ここで、特定遊技フラグ(確率変動フラグ・時間短縮フラグ)を第1遊技側及び第2遊技側夫々にセットする理由は、第1遊技と第2遊技とを同じ遊技状態にすることを担保するためである。即ち、第1遊技及び第2遊技が通常遊技状態の場合において、第1遊技側で確率変動当たりとなった場合は、当該特別遊技終了後に第2遊技側も確率変動遊技状態となる。他方、ステップ1656でNoの場合、ステップ1666で、特定遊技制御手段1180は、第1フラグ一時記憶手段1191a及び第2フラグ一時記憶手段1192a中の転落機能有効フラグをオフにし、次の処理(ステップ9000の転落制御処理)に移行する。
次に、図15は、図4におけるステップ9000のサブルーチンに係る、本発明の特徴的処理の一つである転落制御処理のフローチャートである。まず、ステップ9002で、特定遊技終了条件判定手段1181は、遊技球が第2大入賞口2220の特定領域2223aに入球したか否かを判定する。ステップ9002でYesの場合、ステップ9003で、特定遊技終了条件判定手段1181は、第1フラグ一時記憶手段1191a及び第2フラグ一時記憶手段1192aを参照し、転落機能有効フラグがオンであるか否かを判定する。ステップ9003でYesの場合、ステップ9004及びステップ9006で、特定遊技制御手段1180は、第1フラグ一時記憶手段1191a及び第2フラグ一時記憶手段1192a中の特定遊技フラグ(確率変動フラグ・時間短縮フラグ)をオフにする。そして、ステップ9008で、特定遊技制御手段1180は、時短回数カウンタ1181aをリセット(時短回数カウンタ値=0)し、次の処理(ステップ5000の賞球払出処理)に移行する。尚、ステップ9002及びステップ9003でNoの場合にも、次の処理(ステップ5000の賞球払出処理)に移行する。
次に、図16〜図19を参照して、サブ基板側で実行される制御処理を説明する。まず、図16は、本最良形態に係るパチンコ遊技機における、サブ基板側のメインフローチャートである。まず、ステップ6200で、演出表示制御手段2320は、後述する装飾図柄表示内容決定処理を実行する。次に、ステップ6700で、演出表示制御手段2320は、後述する装飾図柄表示制御処理を実行する。次に、ステップ6900で、演出表示制御手段2320は、後述する特別遊技中表示制御処理を実行し、ステップ6100に戻る処理を繰り返す。
図17は、図16でのステップ6200のサブルーチンに係る、装飾図柄の図柄表示内容決定処理のフローチャートである。まず、ステップ6202で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段を参照し、主制御装置1000側から新たな図柄情報を受信したか否かを判定する。ステップ6202でYesの場合、ステップ6204で、表示内容決定手段2322は、メイン側情報一時記憶手段内に一時記憶された主制御装置1000側からの図柄情報に基づき、装図表示内容決定用テーブルを参照して、装飾図柄の変動態様と停止図柄を決定すると共に、演出表示制御手段2320は、当該決定情報を演出表示関連情報一時記憶手段の対応するエリアに一時記憶する。
尚、主制御装置1000側からの停止図柄・変動態様(即ち、特別図柄の停止図柄・変動態様)と演出表示制御手段2320側で決定する停止図柄・変動態様(即ち、装飾図柄の停止図柄・変動態様)とは1対1対応でなくともよく、例えば、演出表示制御手段2320側での変動態様の比率を主制御装置1000側からの一変動態様に対して複数パターン持っていてもよい。次に、ステップ6206で、演出表示制御手段2320は、演出表示関連情報一時記憶手段のフラグエリア中の「図柄内容決定フラグ」をオンにし、次の処理に移行する。尚、ステップ6202でNoの場合にも、次の処理に移行する。
図18は、図16でのステップ6700のサブルーチンに係る、装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6702で、演出表示制御手段2320は、演出表示関連情報一時記憶手段のフラグエリアを参照し、「図柄変動中フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ6702でYesの場合、ステップ6704で、演出表示制御手段2320は、演出表示関連情報一時記憶手段のフラグエリアを参照し、「図柄内容決定フラグ」がオンであるか否かを判定する。ステップ6704でYesの場合、ステップ6706及びステップ6708で、演出表示制御手段2320は、演出表示関連情報一時記憶手段のフラグエリア内の「図柄変動中フラグ」をオンにすると共に、「図柄内容決定フラグ」をオフにする。次に、ステップ6710で、演出表示制御手段2320は、演出表示関連情報一時記憶手段の装飾図柄情報エリア内に一時記憶された決定内容に従い、演出表示装置2310上で装飾図柄の変動表示を開始する。
そして、ステップ6730で、演出表示制御手段2320は、メイン側情報一時記憶手段を参照し、主制御装置1000側から確定表示コマンドを受信したか否かを判定する。ステップ6730でYesの場合、ステップ6732で、演出表示制御手段2320は、演出表示関連情報一時記憶手段の装飾図柄情報エリア内に一時記憶された決定内容(停止図柄)に従い、装飾図柄の停止図柄を確定表示する。そして、ステップ6734で、演出表示制御手段2320は、演出表示関連情報一時記憶手段のフラグエリア内の「図柄変動中フラグ」をオフにし、次の処理(特別遊技中表示制御処理6900)に移行する。
尚、ステップ6702でNoの場合にはステップ6730に移行し、ステップ6704及びステップ6730でNoの場合には次の処理(特別遊技中表示制御処理6900)に移行する。
図19は、図16でのステップ6900のサブルーチンに係る、特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。まず、ステップ6902で、表示制御手段2323は、演出表示関連情報一時記憶手段のフラグエリアを参照し、「特別遊技中フラグ」がオフであるか否かを判定する。ステップ6902でYesの場合、ステップ6904で、表示制御手段2323は、メイン側情報一時記憶手段を参照し、主制御装置1000側から特別遊技開始信号(図13のステップ2104参照)を受信したか否かを判定する。ステップ6904でYesの場合、ステップ6906及びステップ6908で、表示制御手段2323は、演出表示関連情報一時記憶手段のフラグエリア内の「特別遊技中フラグ」をオンにすると共に、演出表示装置2310上で大当たり開始表示を行う。
次に、ステップ6910で、表示制御手段2323は、メイン側から逐次送信される遊技状態情報(図13のステップ2123)に基づき、現在のラウンド数と入賞個数を逐次表示する。但し、当たり図柄が所定態様A2・A3・B2・B3である場合には、ラウンド数表示をすると、今回の当たりが「突然確率変動大当たり」及び「小当たり」のいずれかであるかが遊技者に分かってしまうので、これらの当たり図柄の場合には当該処理においてラウンド数表示等を実行しない。次に、ステップ6912で、表示制御手段2323は、メイン側情報一時記憶手段を参照し、主制御装置1000側から特別遊技終了信号を受信したか否かを判定する。ステップ6912でYesの場合、ステップ6914で、表示制御手段2323は、演出表示装置2310上で、大当たり終了表示を行う。そして、ステップ6916で、表示制御手段2323は、演出表示関連情報一時記憶手段のフラグエリア内の「特別遊技中フラグ」をオフにし、次の処理{第1装飾図柄表示内容決定処理6200(1)}に移行する。
尚、ステップ6902でNoの場合はステップ6910に移行し、ステップ6904及びステップ6912でNoの場合は次の処理{第1装飾図柄表示内容決定処理6200(1)}に移行する。
ここで、本発明の第一ポイントは、小当たり中に実行される機械的転落抽選にある。更に、本発明の第二ポイントは、小当たりか突然確率変動大当たりかを分からせない点にある。そこで、当該特別遊技中表示制御処理においては、上記した処理に加え、確率変動遊技状態でこれらの当たりに当選した場合、当該特別遊技中に更に以下の表示制御が実行される。まず、第2大入賞口が開放動作を開始する前に、機械的な転落抽選がこれから実行される旨の報知表示が演出表示装置2310上で実行される。そして、当該報知表示の後、第2大入賞口が開放するが、当該開放の際に遊技球が特定領域2223aに入球した場合には、転落した旨の報知表示が演出表示装置2310上で実行され、他方、当該開放の際に遊技球が特定領域2223aに入球しなかった場合には、転落しなかった旨の報知表示が演出表示装置2310上で実行される。そして、当たりが突然確率変動大当たりであった場合には、前述した転落報知の後、例えば「確率変動復活」といった、遊技状態が確率変動遊技状態である旨の報知表示が演出表示装置2310上で実行される。尚、これら報知表示は常に実行しても又は抽選により実行してもよい。また、転落予告・転落結果報知等を演出表示装置では無く、他の媒体、例えば、演出用ランプや音響により実施してもよい。
次に、図20のタイミングチャートを参照しながら、本最良形態に係るパチンコ遊技機の作用について説明する。
まず、図20(1)は、確率変動遊技中に第2特別図柄で小当たりに当選するが、遊技球が第2大入賞口2220の特定領域2223aに入球しなかった場合を示した図である。この場合には、小当たり後も確率変動遊技状態が維持される。即ち、機械的な転落抽選の結果、転落しなかったことを意味する。他方、遊技者の立場に立つと、当該当たりが「突然確率変動大当たり」及び「小当たり」のいずれであるかを当該特別遊技中は遊技者が分からない状況ではあるが、いずれにしても特定領域2223aに遊技球が入球しなかったことをもって、遊技状態が転落しないことが確定したことに安堵する。
次に、図20(2)は、確率変動遊技中に第2特別図柄で突然確率変動大当たりに当選するが、遊技球が第2大入賞口2220の特定領域2223aに入球しなかった場合を示した図である。この場合には、大当たりであるから一旦特別遊技中に確率変動フラグがオフになるものの、当該特別遊技終了後に再び確率変動フラグがオンとなる。即ち、図20(1)の場合と異なり、転落抽選自体が実行されない。他方、遊技者の立場に立つと、図20(1)と同様、当該当たりが「突然確率変動大当たり」及び「小当たり」のいずれであるかを当該特別遊技中は遊技者が分からない状況ではあるが、いずれにしても特定領域2223aに遊技球が入球しなかったことをもって、遊技状態が転落しないことが確定したことに安堵する。
次に、図20(3)は、確率変動遊技中に第2特別図柄で小当たりに当選し、かつ、遊技球が第2大入賞口2220の特定領域2223aに入球した場合を示した図である。この場合には、転落機能有効フラグがオンになっているため、特定領域2223aに遊技球が入球した時点で、確率変動フラグがオンからオフになる(更に、当該確率変動フラグがオフになったことに伴い、時間短縮フラグもオフになる)。即ち、機械的な転落抽選の結果、確率変動遊技状態から通常遊技状態に転落したことを意味する。他方、遊技者の立場に立つと、当該当たりが「突然確率変動大当たり」及び「小当たり」のいずれであるかを当該特別遊技中は遊技者が分からない状況ではあるが、いずれにしても特定領域2223aに遊技球が入球したので、遊技状態が転落した可能性を遊技者は認識する。そして、当該特別遊技終了後、確率変動遊技状態であれば易開放状態となる筈である第2特図始動口2110の電動役物2112が通常状態のままであることを確認することで、遊技者は遊技状態が転落した事実を知ることになる。
次に、図20(4)は、確率変動遊技中に第2特別図柄で突然確率変動大当たりに当選し、かつ、遊技球が第2大入賞口2220の特定領域2223aに入球した場合を示した図である。この場合には、図20(2)の場合と同様、大当たりであるから一旦特別遊技中に確率変動フラグがオフになるものの、当該特別遊技終了後に再び確率変動フラグがオンとなる。即ち、図20(3)の場合と異なり、転落抽選自体が実行されない。他方、遊技者の立場に立つと、当該当たりが「突然確率変動大当たり」及び「小当たり」のいずれであるかを当該特別遊技中は遊技者が分からない状況ではあるが、いずれにしても特定領域2223aに遊技球が入球したので、遊技状態が転落した可能性を遊技者は認識する。そして、当該特別遊技終了後、第2特図始動口2110の電動役物2112が易開放状態であることを確認することで、遊技者は遊技状態が実質的に転落しなかった事実を知ることになる。
更には、本最良形態においては、確率変動大当たりに係る特別遊技終了後、特別図柄が所定回数(5回)変動するまで、通常遊技時と比較して電動役物2112が開状態となり易い「易開放状態」に移行する。したがって、当該期間中は第2特図始動口2110への入球に基づく当否抽選が実行され易くなるため、当該期間は、より小当たりが発生し易い、即ち、転落抽選が実行され易い状況といえる。逆にいえば、図20(1)、(2)及び(4)のように、当該期間中に遊技状態が転落しなかった場合には、易開放状態から通常遊技状態に移行する結果、前記期間後は小当たりによる転落抽選の機会が著しく減る。そのため、確率変動遊技状態を維持しつつ、小当たりに当選する前に大当たりに当選する機会が、前記期間中よりも相対的に増すこととなる。
本最良形態によれば、高確率抽選状態から通常遊技状態への転落抽選を特別遊技時に開状態となる可変入賞口内で実行すると共に、高確率抽選状態である状況下、低利益特別遊技(小当たり)時に当該可変入賞口内の所定領域に遊技球が流入した場合、遊技状態を転落させるよう構成されているので、転落抽選タイミングがこれまでの識別情報の変動前から低利益特別遊技当選時に変更となり、遊技者の興味の対象となるタイミングが変化するといった、従前の転落抽選とは全く異なる新規な遊技性を付加することが可能になるという効果を奏する。
更に、それぞれ別個に特別遊技移行抽選が実行される第一始動口及び第二始動口という二個の始動口を設置し、第二始動口に遊技球が入球した方が低利益特別遊技に移行し易く、かつ、高利益特別遊技後には第二始動口に遊技球が入球し易くなるので、遊技状態の組み合わせにより様々な遊技内容が実現可能であるという効果を奏する(例えば、高確率抽選状態/第二始動口易入球状態の場合には転落し易く、高確率抽選状態/第二始動口入球困難状態の場合には転落し難い)。
更に、高利益特別遊技が終了した後所定期間経過した場合には、低利益特別遊技への移行抽選に当選し易い第二始動口への遊技球の入球が困難な状況となる結果、高利益特別遊技への高確率抽選状態を維持できるという効果を奏する。
更に、高利益特別遊技の一部が低利益特別遊技と略同一の内容となるよう構成されているので、内部的には、当該特別遊技後に再び高確率抽選状態となる、低利益特別遊技と略同一内容の高利益特別遊技であっても、見た目上略同一であるために遊技者に転落したと思わせることが可能となるという効果を奏する。
次に、本最良形態の第一変更例を説明する。本最良形態では、第一始動口及び第二始動口のいずれの入球に基づいても第一特別遊技(小当たり)に当選し得るよう構成したが、第二始動口の入球に基づいてのみ第一特別遊技(小当たり)が発生するよう構成してもよい。
本変更例によれば、第一始動口に入球した場合には大当たりの契機のみ付与され、第二始動口に入球した場合には大当たり及び転落抽選の契機が付与され得ることとなるので、機能の切り分けによりゲーム性をより明確化できるという効果を奏する。
更に、第二変更例を説明する。本最良形態では、第二始動口への入球に基づき抽選を実行し、当該抽選に小当たりに当選した場合、特定領域を有する大入賞口(第2大入賞口2220)を開放するよう構成したが、本変更例では、第二始動口に入球した場合には、抽選を実行すること無く常に特定領域を有する大入賞口が開放するよう構成してもよい。尚、この場合、第二始動口に入球した時点で特別遊技が実行中である場合には、当該入球に基づく大入賞口の開放を行わないよう構成してもよい。尚、第一始動口に入球した場合には、転落抽選契機が付与される「小当たり」に当選しないように構成してもよい。
本変更例によれば、第一始動口に入球した場合には大当たりの契機が付与され、第二始動口に入球した場合には転落抽選の契機が付与され得ることとなるので、機能の切り分けによりゲーム性をより明確化できるという効果を奏する。
図1は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機の正面図である。 図2は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機の背面図である。 図3は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機の機能ブロック図である。 図4は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側でのメインフローチャートである。 図5は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での入賞処理のフローチャートである。 図6は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での普通図柄当選乱数取得処理のフローチャートである。 図7は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での遊技内容決定乱数取得処理のフローチャートである。 図8は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での通常遊技制御処理のフローチャートである。 図9は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での第1特別図柄表示処理(第2特別図柄表示処理)のフローチャートである。 図10は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特定遊技終了判定処理のフローチャートである。 図11は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技作動条件判定処理のフローチャートである。 図12は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での電チュー駆動判定処理のフローチャートである。 図13は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技制御処理のフローチャートである。 図14は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での特別遊技終了後の遊技状態決定処理のフローチャートである。 図15は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、主制御装置側での転落制御処理のフローチャートである。 図16は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側でのメインフローチャートである。 図17は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での装飾図柄表示内容決定処理のフローチャートである。 図18は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での装飾図柄表示制御処理のフローチャートである。 図19は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における、表示制御装置側での特別遊技中表示制御処理のフローチャートである。 図20は、本発明の最良形態に係るパチンコ遊技機における作用を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1121 第1特図乱数取得判定実行手段
1122 第2特図乱数取得判定実行手段
1123 普図乱数取得判定実行手段
1135 当否抽選手段
1160 電チュー開閉制御手段
1170 特別遊技制御手段
1180 特定遊技制御手段
1181 特定遊技終了条件判定手段
2110 第2特図始動口
2112 電動役物
2120 第1大入賞口
2210 第1特図始動口
2220 第2大入賞口
2223a 特定領域
2410 普図入球口

Claims (2)

  1. 遊技球が入球可能な第一始動口と、
    一始動口への遊技球の入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段と、
    一乱数に基づき、第一特別遊技及び第二特別遊技のいずれかに移行するか否かを抽選する選手段と、
    遊技球が入球可能な第二始動口と、
    二始動口に取り付けられた、開状態と閉状態を採り得る可変部材であって、状態の際は二始動口に遊技球が入球可能であると共に、状態の際は二始動口に遊技球が入球不能又は困難に構成されている可変部材と、
    二始動口への遊技球の入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段と、
    二乱数に基づき、一特別遊技及び二特別遊技のいずれかに移行するか否かを抽選する選手段と、
    遊技球が入球可能な第三始動口と、
    三始動口への遊技球の入球に基づき、第三乱数を取得する第三乱数取得手段と、
    三乱数に基づき、前記可変部材の状態への移行抽選を行う変部材開状態移行抽選手段と、
    開状態と閉状態を採り得る、内部に所定領域を有する共通可変入賞口と、
    選手段又は選手段による一特別遊技への移行抽選結果が当選である場合、共通可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とする第一特別遊技を実行する一方、選手段又は選手段による二特別遊技への移行抽選結果が当選である場合、共通可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とする第二特別遊技を実行する、特別遊技の実行制御を司る特別遊技制御手段と、
    第一特別遊技と第二特別遊技とが同時に実行されないよう制御する特別遊技重複実行回避制御手段と、
    変部材開状態移行抽選手段による状態への移行抽選結果が当選である場合、前記可変部材を状態から状態に変化させる変部材開閉制御手段と、
    場合により又は常に、二特別遊技が終了した後、通常遊技状態時と比較して前記可変部材が相対的に状態となり易い可変部材易開状態とする変部材易開状態制御手段と、
    場合により又は常に、第二特別遊技が終了した後、選手段及び選手段による二特別遊技への移行抽選確率を通常遊技状態時よりも高い高確率抽選状態とする確率抽選状態制御手段と、
    遊技状態が確率抽選状態である状況下、一特別遊技時に共通可変入賞口内の前記所定領域に遊技球が流入した場合には、遊技状態を常遊技状態とする一方、第二特別遊技時に共通可変入賞口内の前記所定領域に遊技球が流入した場合には、遊技状態を通常遊技状態としない遊技状態転落制御手段とを有し、かつ、
    第二選手段は、少なくとも確率抽選状態においては、選手段による一特別遊技への移行抽選確率よりも高い所定確率で第一特別遊技に移行するか否かを抽選し、更に、
    別遊技制御手段は、少なくとも確率抽選状態下で当選した当該第二特別遊技の内、当該特別遊技終了後に確率抽選状態に移行することが確定している特別遊技の少なくとも一部については、二特別遊技の内容を一特別遊技の内容と略同一とする
    ことを特徴とするパチンコ遊技機。
  2. 遊技球が入球可能な第一始動口と、
    第一始動口への遊技球の入球に基づき、第一乱数を取得する第一乱数取得手段と、
    第一乱数に基づき、第一特別遊技及び第二特別遊技のいずれかに移行するか否かを抽選する第一抽選手段と、
    遊技球が入球可能な第二始動口と、
    第二始動口に取り付けられた、開状態と閉状態を採り得る可変部材であって、開状態の際は第二始動口に遊技球が入球可能であると共に、閉状態の際は第二始動口に遊技球が入球不能又は困難に構成されている可変部材と、
    第二始動口への遊技球の入球に基づき、第二乱数を取得する第二乱数取得手段と、
    第二乱数に基づき、第一特別遊技及び第二特別遊技のいずれかに移行するか否かを抽選する第二抽選手段と、
    遊技球が入球可能な第三始動口と、
    第三始動口への遊技球の入球に基づき、第三乱数を取得する第三乱数取得手段と、
    第三乱数に基づき、前記可変部材の開状態への移行抽選を行う可変部材開状態移行抽選手段と、
    開状態と閉状態を採り得る、内部に所定領域を有する第一可変入賞口と、
    開状態と閉状態を採り得る第二可変入賞口と、
    第一抽選手段又は第二抽選手段による第一特別遊技への移行抽選結果が当選である場合、第一可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とする第一特別遊技を実行する一方、第一抽選手段又は第二抽選手段による第二特別遊技への移行抽選結果が当選である場合、第一可変入賞口及び/又は第二可変入賞口を遊技者にとって有利な状態とする第二特別遊技を実行する、特別遊技の実行制御を司る特別遊技制御手段と、
    第一特別遊技と第二特別遊技とが同時に実行されないよう制御する特別遊技重複実行回避制御手段と、
    可変部材開状態移行抽選手段による開状態への移行抽選結果が当選である場合、前記可変部材を閉状態から開状態に変化させる可変部材開閉制御手段と、
    場合により又は常に、第二特別遊技が終了した後、通常遊技状態時と比較して前記可変部材が相対的に開状態となり易い可変部材易開状態とする可変部材易開状態制御手段と、
    場合により又は常に、第二特別遊技が終了した後、第一抽選手段及び第二抽選手段による第二特別遊技への移行抽選確率を通常遊技状態時よりも高い高確率抽選状態とする高確率抽選状態制御手段と、
    遊技状態が高確率抽選状態である状況下、第一特別遊技時に第一可変入賞口内の前記所定領域に遊技球が流入した場合には、遊技状態を通常遊技状態とする一方、第二特別遊技時に第一可変入賞口内の前記所定領域に遊技球が流入した場合には、遊技状態を通常遊技状態としない遊技状態転落制御手段と
    を有し、かつ、
    第二抽選手段は、少なくとも高確率抽選状態においては、第一抽選手段による第一特別遊技への移行抽選確率よりも高い所定確率で第一特別遊技に移行するか否かを抽選し、更に、
    特別遊技制御手段は、少なくとも高確率抽選状態下で当選した当該第二特別遊技の内、当該特別遊技終了後に高確率抽選状態に移行することが確定している特別遊技の少なくとも一部については、第二特別遊技の内容を第一特別遊技の内容と略同一とする
    ことを特徴とするパチンコ遊技機。
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