JP5201003B2 - 熱間プレス成形用鋼板の加熱装置及び加熱方法 - Google Patents

熱間プレス成形用鋼板の加熱装置及び加熱方法 Download PDF

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Description

本発明は、高温の鋼板を連続的にプレス成形して製品を製造する加工に用いられる鋼板の加熱装置及びその加熱装置を用いた加熱方法に関するものである。
高張力鋼板を用いた自動車部品材等の鋼板成形手段として、最近採用が拡大している熱間プレス成形は、冷間プレス成形よりも高い温度で成形することによって、変形抵抗が低下し、プレス割れ、しわ、成形後の変形等の成形不具合を発生させることなく所望の形状にプレス成形するものである。
熱間プレス成形では、プレス成形前に鋼板を予め加熱する手段および鋼板の搬送手段が必要である。そのため、従来より加熱炉内に複数枚の鋼板を連続的に投入して、発熱体である輻射加熱体により加熱し、順次送りだす連続加熱装置が用いられてきた。
この場合、連続加熱装置においては、加熱炉内での鋼板のスケールの発生を抑えるため、表面メッキした鋼板を用いることがある。メッキを施した鋼板を加熱する場合、加熱時間と共にメッキ層の合金化が進行するが、合金化度合いは、熱間プレス成形部品の耐食性、塗装性、溶接性等に影響を与えるため、均等な加熱を図ることは重要である。この点、連続加熱装置は、輻射加熱体を鋼板に平行して配置することにより、均一な加熱に有効な加熱装置となりうる。
一方、生産性を高めるため、鋼板を電極により挟み込み、直接通電することで加熱できる直接通電加熱装置が提示されている。本発明の出願前の先行技術調査では、特許文献1、2、3が発見された。特許文献1、2においては、直接通電加熱による鋼板の加熱方法が開示されている。また特許文献3においては、電気ヒータによる連続式加熱炉が開示されている。
特開2002−248525号公報 特許第3882474号公報 特開2002−102980号公報
しかしながら、上述した連続加熱装置における加熱炉が、鋼板を加熱する輻射加熱体として一般に広く使用されているガス燃焼を用いた連続加熱炉である場合、加熱速度が遅く、鋼板の生産性が低くなる。また熱慣性が大きいため、夜間停止といった断続運転や少量多品種生産における頻繁な加熱条件変更の際には、待ち時間を要する上、エネルギーを浪費することとなる。
また、前記連続加熱炉を用いて鋼板の生産性を高めるには、炉長が長く広大な立地スペースを必要とする。このように加熱炉が長いと、炉内での熱対流の影響を受けたり、挿入口や抽出口の扉の開閉により搬送装置の移動の際に、鋼板加熱途中で冷気を吸引する影響を受け、鋼板の精密な加熱制御が困難である。加熱中の鋼板の放射率の違いや、鋼板中央部と周辺の入熱条件の差から、均等出力の連続加熱装置のみでは、やはり温度むらを生じる。また、加熱炉内で剛性が低下して行く鋼板を炉長に沿って搬送する場合、炉長が長いと鋼板の位置ずれが生じ易く、炉から抽出後、プレス金型に挿入する前に、位置ずれの補正を必要とする場合がある。
一方、生産性を高めるため、直接通電加熱装置を用いる場合、プレスに用いる多様な形状の鋼板に対し、鋼板面内の電流密度を均一化することが難しいため、通電加熱のみによる鋼板の加熱では、温度むらを生じ、プレス成形した成形品も均一な高張力特性が得られない。また生産設備が一時停止した場合、加熱炉内に滞留した鋼板の温度管理ができないため、歩留りも悪く、炉内滞在が長いと、鋼板表面に多量のスケールが発生し、搬送装置にスケールが付着堆積し、炉内疵の要因となっていた。さらに鋼板の表面にメッキを施した場合も同様に、加熱炉内にメッキ溶融物のたれ落ちが発生し、炉内疵の要因となっていた。このように加熱炉内にスケールやメッキ溶融物が堆積したり、搬送装置に付着した場合、加熱炉を停止して清掃、除去作業が必要であるが、長大な加熱炉内の清掃は、大掛かりな作業となり、メンテナンスコストの負担が大きい。
本発明は、上記のような従来の問題点を解決し、熱間プレス成形による高張力鋼板の生産性の低下や材質の劣化を招くことなく、連続的に高速プレス成形を行うための、コンパクトかつ高効率な鋼板の加熱装置およびその加熱装置を用いた加熱方法を提供するものである。
上記の課題を解決するためになされた本発明は下記の通りである。
(1)鋼板を連続的にプレス成形する前に、当該鋼板を加熱する加熱装置であって、
鋼板を加熱する加熱機構と、前記加熱された鋼板を一定時間均熱保持する均熱機構と、を有し、
前記加熱機構は、移載機構から1枚もしくは1組の鋼板を受け取って、当該鋼板を収容する複数のバッチ式加熱部を有し、
前記バッチ式加熱部は、前記均熱機構側に移動しながら、当該バッチ式加熱部内の鋼板を加熱し、
前記均熱機構は、前記バッチ式加熱部から複数枚の鋼板を受け取って、当該鋼板を搬送しながら連続的に均熱し、その後鋼板を熱間プレス装置に受け渡し、
前記複数のバッチ式加熱部は、輻射加熱方式、誘導加熱方式、通電加熱方式のいずれかによる加熱、またはこれらのうち2つ以上の加熱方式を組合せた加熱部であり、前記各バッチ式加熱部は、個別に鋼板に対する投入熱量を制御する制御部を有し、
前記バッチ式加熱部は、2つ以上の発熱体、又は発熱体の集合体を有し、
前記制御部は、前記各発熱体の鋼板に対する投入熱量を個別に制御することを特徴とする、熱間プレス成形用鋼板の加熱装置。
(2)前記バッチ式加熱部は、前記均熱機構に鋼板を受け渡した後、前記移載機構側に移動することを特徴とする、上記(1)に記載の熱間プレス成形用鋼板の加熱装置。すなわち、バッチ式加熱部は、加熱機構内を循環する。
(3)前記移動は、前記バッチ式加熱部が予め設定された循環経路を移動するか、又は前記バッチ式加熱部が多段に積層され上下動することによって行われることを特徴とする、上記(2)に記載の熱間プレス成形用鋼板の加熱装置。
(4)前記加熱機構には、加熱中の鋼板の温度、又は鋼板近傍の雰囲気温度を計測する1個以上のセンサが配置され、
前記制御部は、センサによる温度計測値を基に、前記各発熱体の鋼板に対する投入熱量を制御することを特徴とする、上記(1)に記載の熱間プレス成形用鋼板の加熱装置。
(5)前記制御部は、前記各発熱体において、加熱出力、または輻射加熱方式の鋼板に対向する角度、遮熱、熱反射のいずれかを変えることにより、鋼板に対する投入熱量を制御することを特徴とする、上記(1)又は(4)に記載の熱間プレス成形用鋼板の加熱装置。
(6)前記バッチ式加熱部の輻射加熱方式が近赤外線発熱体による加熱であり、該近赤外線発熱体を鋼板の加熱面に対向するように配列し、加熱中に、加熱面に対して平行に鋼板を揺動させることを特徴とする、上記(1)〜(5)のいずれかに記載の熱間プレス成形用鋼板の加熱装置。
(7)前記バッチ式加熱部の各発熱体が、独立に取外しできることを特徴とする、上記(1)及び(4)〜(6)のいずれかに記載の熱間プレス成形用鋼板の加熱装置。
(8)上記(1)〜(7)に記載の加熱装置を用いて熱間プレス成形用鋼板を加熱するにあたり、鋼板の端部からの放熱を抑制しながら加熱を行うことを特徴とする、熱間プレス成形用鋼板の加熱方法。
(9)鋼板の端部からの放熱の抑制は、鋼板の端部に断熱材を配置することにより行うことを特徴とする、上記(8)に記載の熱間プレス成形用鋼板の加熱方法。
(10)鋼板の端部からの放熱の抑制は、複数の鋼板の端部同士を互いに密着させることにより行うことを特徴とする、上記(9)または(10)のいずれかに記載の熱間プレス成形用鋼板の加熱方法。
(11)前記鋼板は、成形後に製品となるように最終切断されたものであることを特徴とする、上記(10)に記載の熱間プレス成形用鋼板の加熱方法。
(12)上記(1)〜(7)に記載の加熱装置を用いて熱間プレス成形用鋼板を加熱するにあたり、その鋼板の成形後に製品となる部分の外周もしくは外周の一部に、切断または切除可能なジョイント部が形成されていることを特徴とする、熱間プレス成形用鋼板の加熱方法。
本発明の加熱装置およびその加熱装置を用いた加熱方法により、鋼板の熱間プレス成形に要する装置構成をコンパクト化し、生産性を高めることができるのみでなく、高応答かつエネルギー効率よく、また歩留まりよく生産できる効果が得られる。
本発明による加熱装置の構成を示す平面配置図である。 図1の図中Aで示す範囲の側面配置図である。 バッチ式加熱装置の側面の側面配置図である。 図3の平面配置図である。 本発明による加熱装置の動作を示す模式図であり、(a)は鋼板をディスタックから切り出した様子を示し、(b)は鋼板をバッチ式加熱装置内に搬送した様子を示している。 本発明による加熱装置の第二の実施形態を示す平面配置図である。 本発明による加熱装置の第三の実施形態を示す平面配置図である。 図7の別の実施形態を示す平面配置図である。 本発明のバッチ式加熱装置の第二の実施形態を示し、(a)は平面配置図であり、(b)は側面配置図である。 本発明のバッチ式加熱装置の第三の実施形態を示し、(a)は平面配置図であり、(b)は側面配置図である。 本発明のバッチ式加熱装置にエッジヒータと温度センサを付加した加熱装置であり、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。 図10のバッチ式加熱装置の別の実施の形態を示し、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。 従来技術の加熱装置の平面配置図である。 本発明による加熱装置の昇温グラフである。 鋼板を断熱材で囲んで加熱を行う様子を示す平面配置図である。 本発明による加熱装置の第四の実施形態を示す平面配置図である。 本発明による加熱装置の第四の実施形態を示す平面配置図である。 鋼板を密着させて加熱を行う様子を示す平面配置図である。 ミクロジョイントを設けた鋼板の説明図であり、(a)は製品の全外周にミクロジョイント部を設けた様子を示し、(b)は製品の外周の一部にミクロジョイント部を設けた様子を示している。 本発明による加熱装置の昇温グラフである。 本発明による加熱装置の昇温グラフである。 本発明による加熱装置の昇温グラフである。
以下、本発明の第一の実施の形態について、図面を用いて説明する。熱間プレス材料は、質量%でC:0.05〜0.7%、Si:0.1〜1%、Mn:0.7〜2%、P:0.003〜0.1%、S:0.003〜0.1%を含有する鋼に被覆層の厚みが30μm以下のAlを主体とするメッキを施した鋼板である。熱間プレス前の鋼板の所定の目標温度は850℃以上1000℃以下であって、600℃から850℃への加熱は平均昇温速度を4℃/秒以上であることが好ましい。
図1は、本発明による加熱装置の構成を平面的に示す摸式図である。加熱装置210に搬送される複数の未処理の鋼板3を載置するディスタック20、鋼板3を加熱する加熱装置210、加熱装置210から搬送された鋼板3を熱間プレスする熱間プレス装置60が、この順で設けられている。
加熱装置210のディスタック20側には、常温の鋼板3を目標温度として例えば950℃に到達するまで急速に加熱するための複数台のバッチ式加熱部としてのバッチ式加熱装置101〜106が設けられている。バッチ式加熱装置101〜106は、後述するレール上を走行して循環することができ、本実施の形態においては、これらバッチ式加熱装置101〜106が、図示Bの加熱機構を構成している。
また加熱装置210の熱間プレス装置60側には、目標温度に到達後の鋼板3を均熱保持する均熱炉50が設けられている。この灼熱炉50と熱間プレス装置60は、バッチ式加熱装置104から直列に配置されている。均熱炉50には、固定配置で常時炉温一定とするため、例えば設備コストが安価で経済的なガス燃焼による輻射加熱ヒータが用いられる。また均熱炉50は、バッチ式加熱装置104から鋼板3を受け取り、均熱炉50内に送り、熱間プレス装置60へ受け渡すまでに連続搬送できる炉内搬送装置51が設けられた連続式加熱装置である。炉内搬送装置51は、一般的には耐熱セラミックス材料で構成されるウォーキングビーム式の搬送装置やローラー式の搬送装置が用いられる。なお、本実施の形態においては、これら均熱炉50と炉内搬送装置51が、図示Cの均熱機構を構成している。
バッチ式加熱装置101〜106は、急速に昇温するため鋼板3に大量の伝熱を加える急速加熱部(加熱機構による加熱)を、また均熱炉50は、鋼板3の均温化とメッキ鋼板を用いた場合の表層の熱処理のための温度保持を行う均熱加熱部(均熱機構による均熱加熱)をそれぞれ担当する。
熱間プレス装置60には、炉内搬送装置51より加熱した鋼板3を受け取り、金型62へ移載し、プレス後の成形品を払い出すため図示Dの出側搬送部にプレス搬送装置61を設けている。
図2は、バッチ式加熱装置101〜106のうち、常温の鋼板3を最初に受入れる図1の図示Aの入側搬送部に位置するバッチ式加熱装置101と、積層した複数の鋼板3から1枚を切出すディスタック20と入側搬送装置30を示す側面配置図である。なお、本実施の形態においては、入側搬送装置30が移載機構を構成している。
バッチ式加熱装置101は、鋼板3の上面に配置した発熱体としてのヒータ1と、炉体を覆う断熱材2と、鋼板3を支持するために耐熱セラミックス材料で構成されるスキッド5と、炉体の前後に配置し、それぞれ図示しない駆動機構により昇降移動が可能な2箇所の開閉扉4と、を有している。
各バッチ式加熱装置101〜106には走行車輪7を設け、走行レール8上に搭載し、走行移動可能としている。また、走行レール8の両端では、乗り移り機構11により昇降可能な横行レール10を走行レール8と直角方向に配置し、横行車輪9により横行移動可能としている。走行レール8及び横行レール10は、平面から見て長方形状の循環経路を構成し、当該循環経路はディスタック20と均熱炉50との間に配置されている。そして、バッチ式加熱装置101〜106は、これら走行レール8及び横行レール10の循環系路上を走行移動することで、ディスタック20と均熱炉50との間を循環することができる。
ここで、ヒータ1には、輻射加熱方式では最も出力密度が高く、加熱出力指令に対する応答性および加熱停止の繰り返しに対する耐久性が高い近赤外線発熱体としての近赤外加熱ランプを用いているが、別の実施の形態として、鋼板3の加熱手段には、電気抵抗式加熱、誘導加熱、通電加熱、レーザー加熱、プラズマ加熱等の手段を用いることができる。また、ヒータ1は独立に取り外しすることもできる。
なお、循環する各バッチ式加熱装置101〜106への給電は、トロリー線(図示せず)により供給する。この給電方法により、給電ケーブルが輻輳することなく、またヒータ1の損耗等によるメンテナンスが必要な場合は、バッチ式加熱装置101〜106を循環ループから容易に取り外すことができ、生産ライン外でメンテナンス作業を行い、予備機を循環ループに投入できるので、生産性が低下することなく連続的に生産を継続できる。
図3、4は、バッチ式加熱装置101の側面配置図および平面配置図である。鋼板3を均等に加熱ため、天井ヒータ1aとして用いる5灯の線状のヒータ1である近赤外加熱ランプには、制御部として鋼板3に対する投入熱量を制御する出力調整器44がそれぞれ接続しており、また、鋼板3を搭載するスキッド5は、揺動モータ40とスクリュー軸41を介して連結されており、天井ヒータ1aからの輻射強度のばらつきを均等化するため、揺動動作できる機構を設けている。なお、ここでは輻射強度のばらつきを均等化するため、鋼板3側を揺動させる例を示しているが、鋼板3を固定し、天井ヒータ1aを揺動しても、輻射強度を均等化する作用は同じである。
天井ヒータ1aの上面には水冷配管42を設け、ヒータ1自体の加熱による損耗を防ぐようにしている。なお、スキッド5には、揺動中や加熱装置の移動中に鋼板3のずれを防止するよう、図示のような段差45もしくは突起を設けてもよい。
図5は、バッチ式加熱装置101により、鋼板3を加熱する際の作用を示す。図5(a)に示すように、ディスタック20のテーブル上から真空吸引等により1枚ずつ切り出した常温の鋼板3は、入り側搬送装置30により、図5(b)に示すように、バッチ式加熱装置101内のスキッド5上に搭載される。その後、入り側搬送装置30は、ディスタック20側に退避し、再び図5(a)のように、次の鋼板3を把持する準備を開始する。ここでは入り側搬送装置30には、鋼板3を把持することができる開閉グリップ31を有し、ディスタック20とバッチ式加熱装置101の間を往復移動できる機構を有する。往復移動の手段としては、開閉グリップ31を先端に装着した、多関節型の産業用ロボットを用いた構成としてもよい。
一方、バッチ式加熱装置101は、両側の開閉扉4を閉じ、天井ヒータ1aの加熱を開始する。バッチ式加熱装置101は、閉空間内で鋼板3を一定条件で加熱し、揺動動作によりヒータ出力のばらつきを均等化することができるため、急速な昇温でも鋼板面内で均等な加熱ができる特徴を有する。
連続操業中は、6台のバッチ式加熱装置101〜106が図1に示すようにループ状に循環しており、バッチ式加熱装置101は、鋼板3が目標温度として例えば950℃に到達するまで急速に加熱する間に、均熱炉50の入り側、すなわち図1に示すバッチ式加熱装置104の位置に移動する。ここで、鋼板3は、バッチ式加熱装置104から炉内搬送装置51により、均熱炉50へ受け渡され、炉内を移動しながら、一定温度に所定時間保持される。さらに、炉内搬送装置51から、プレス搬送装置61へ移載され、熱間プレス装置60により部品形状に成形され、熱間プレス装置60の出側より排出される。
なお、図1では、6台のバッチ式加熱装置101〜106を平面的に配置しているが、別の形態として、上下方向に積層したバッチ式加熱装置101〜106がエレベータ式に循環する配置としてもよい。またバッチ式加熱装置101〜106を上下方向に積層固定し、各バッチ式加熱装置101〜106に対応する均熱炉50と同一のバッチ炉をそれぞれ設け、搬送装置が各バッチ式加熱装置101〜106から各バッチ炉に鋼板3を受渡すため、あるいは各バッチ炉から鋼板3を受取るために移動するような配置としてもよい。
図6は、図1に示す本発明の加熱装置210の第二の実施形態を示すもので、複数台のバッチ式加熱装置101〜104に、ディスタック20から鋼板3が挿入され、リング状の回転テーブル80に搭載されたバッチ式加熱装置101〜104が循環しながら、目標温度として例えば950℃に到達するまで鋼板3を急速加熱すると共に、均熱炉50の入り側に到達すると、鋼板3を均熱炉50へ移載する構成となる。
図6では、バッチ式加熱装置101〜104は4台の構成となっているが、加熱能力と循環速度に応じた台数を設定することができる。また、図1に示すバッチ式加熱装置101〜106の横行機構や、移載機構が省略できる上、各バッチ式加熱装置101〜104の開閉扉4は、各1箇所のみとすることができる。
図7は、図1に示す本発明の加熱装置210の第三の実施形態を示すもので、複数台のバッチ式加熱装置101〜105は、ディスタック20から鋼板3が挿入され、循環移動しながら目標温度としてたとえば図14に示すように950℃に到達するまで急速に加熱し、さらに一定時間保持する均熱まで行った後に、プレス搬送装置61により、熱間プレス装置60に搬送する構成となる。
図7では、バッチ式加熱装置101〜105は5台の構成となっているが、加熱能力と循環速度に応じた台数を設定することができる。均熱段階ではバッチ式加熱装置101〜105が、低出力運転となり、バッチ式加熱装置101〜105の循環効率は低下するが、小さな鋼板3を連続して加熱するような稀な場合には、このような実施の形態が適用できる。
なお、図7では、5台のバッチ式加熱装置101〜105を平面的に配置しているが、別の形態として図1に示す形態から均熱炉50を除いた、図8に示す直線状の配置としてもよい。また上下方向に積層したバッチ式加熱装置101〜105がエレベータ式に循環する配置としてもよい。さらにバッチ式加熱装置101〜105を上下方向に積層固定し、各バッチ式加熱装置101〜105に対応する均熱炉50と同一のバッチ炉をそれぞれ設け、搬送装置が各バッチ式加熱装置101〜105から各バッチ炉に鋼板3を受渡すため、あるいは各バッチ炉から鋼板3を受取るために移動するような配置としてもよい。
図9は、図4に示すバッチ式加熱装置101の天井ヒータ1aの第二の実施形態を示すもので、線状のヒータ1である近赤外加熱ランプを長手方向に分割し、分割した各ヒータ1の集合体1b〜1dはそれぞれ独立して加熱出力を調整、もしくは鋼板3の表面に対する角度を調整、もしくはその両方を調整する機能を備え、鋼板3の長手方向の均熱化を図ることができる。なお、鋼板3の均熱化を図るために、鋼板3に対する遮熱、あるいは熱反射を調整してもよい。またこれらヒータ1の集合体1b〜bdの調整は、出力調整器44の制御によって行ってもよい。
図10は、図4に示すバッチ式加熱装置101の天井ヒータ1aの第三の実施形態を示すもので、鋼板3の両端に電極を接続し、直接通電加熱する。通電加熱装置70は、鋼板3の端部をクランプするクランプ電極71と、電力を供給する電源部72から構成される。
通電加熱は、大量の電流を鋼板3の小断面に供給する際の抵抗発熱を利用するため、均一な加熱には、電極間の鋼板断面積が均等なことが理想である。さらに電流が通過しやすい鋼板中央部がより高温化するため、鋼板3の形状は、矩形に限定される。しかしながら、図示のように、昇温しにくい鋼板3の端部にエッジヒータ73を設けることで、鋼板形状の自由度を高めることができる。エッジヒータ73として、図10に示す上面に固定した近赤外線ランプや、図11に示す側面に固定した近赤外線ランプや、図12に示す上面に旋回自在に設置したアーム74が把持する近赤外線ランプ等が考えられる。通電加熱では、加熱後にクランプ電極71を開放し、鋼板3を次工程に搬送させる必要があるので、クランプ電極71が離れた後は、エッジヒータ73も搬送時に干渉しない側面配置とするか、待避できる機構が望ましい。
図11では、放熱し易い鋼板3の端部の加熱に有効なエッジヒータ73を、図4に示す本発明の実施形態に付加している。また、鋼板3の温度又は鋼板3近傍の雰囲気の温度を計測する温度センサ46を設けた実施の形態を示している。温度センサ46として、非接触式の放射温度計を用いて、加熱中の鋼板3の温度を直接計測することにより、加熱品質の管理や、異常発生時の加熱や搬送の停止、さらに温度設定値との差異や成形反力等のデータを参照値として、例えば出力調整器44により天井ヒータ1aやエッジヒータ73の出力の制御を行うことができる。なお、温度センサ46は複数設けてもよい。
図15では、放熱し易い鋼板3の端部を、例えば断熱材90で囲んだ場合の例を示している。このように断熱材90を鋼板3の端部を囲うように配置することで、端部からの放熱が抑制され、端部をエッジヒータ73で加熱する場合と同様の効果が得られる。図15の方法を用いる場合、鋼板3の形状に合わせて棒状の分割した断熱材90もしくは一体成形された断熱材90を、予めバッチ式加熱装置101内に設けておいてもよい。なお、図15は棒状の分割した断熱材90で囲んだ場合を示している。
図15に示した方法を用いて加熱を行う場合、均熱炉50と熱間プレス装置60との間に、他の移載機構として図16に示すような出側搬送装置95を設けることが好ましい。こうすることで、鋼板3が熱間プレス装置60に受け渡される前に断熱材90を取り除くことができる。
また、鋼板3の大きさが、バッチ式加熱装置101内に複数搭載可能な大きさである場合は、図17に示すように、隣り合う鋼板3、3の端部を互いに密着させてスキッド5上に搭載してもよい。これにより、図15に示す断熱材90で囲んだ場合と同様に密着した端部からの放熱を抑制することができる。なお、この場合においても、密着していない端部は、断熱材90で囲むことが好ましい。
なお、熱間プレスで、例えば自動車のセンターピラー等の左右で勝手反対の形状を有している鋼板3を成形する場合、熱間プレス前の最終切断時の鋼板96は、対向する辺を密着させることができる。したがって、この場合は図18に示すように、鋼板96を互い違いに密着させた状態でスキッド5上に搭載することが提案できる。この鋼板96は、出側搬送装置95により熱間プレス装置60に受け渡される際に、金型62に合わせて位置が修正される。なお、鋼板3の最終切断時の形状が矩形の場合は、当然ながら上述のように互い違いに密着させることを考慮する必要はなく、図17に示すようにスキッド5上に搭載すればよい。この場合においても、密着していない端部は、断熱材90で囲むことが好ましい。
また、鋼板3の形状が左右で勝手反対であっても、形状が複雑で互いの端部が当接するようにスキッド5上に搭載できない場合がある。その場合は、鋼板3を完全に最終切断せずに、図19(a)に示すように成形後の製品99の形状に合わせて切断または切除可能なジョイント部、いわゆるミクロジョイント部97を形成した状態で加熱すれば、鋼板3同士を互いに密着させ、端部からの放熱を抑制することができる。図19(a)の例では、孔98を製品99の外形に合わせて穿設し、孔98、98との間の部分がミクロジョイント部97を形成している。そして、例えば金型62のミクロジョイント部97に対応する位置にミクロジョイント部97切断用の切刃を設ける、あるいはミクロジョイント切断用の一次プレス装置(図示せず)を設けておけば、熱間プレス成形時にミクロジョイント部97を切り離すことで製品99を製造できる。また、バッチ式加熱装置101内に1枚の鋼板3のみしか搭載できないサイズの鋼板3を用いる場合でも、最終切断の代わりにミクロジョイント部97を製品99の周囲に形成した鋼板3を用いることで、製品99の端部からの放熱を抑えることができる。したがって、この場合においても、最終切断を行った場合に端部から発生したであろう放熱を抑制することができる。なお、図19(a)では、製品99の全外周にミクロジョイント部97を設けているが、図17、図18に示す形態の組合せとして、たとえば、図19(b)のように、製品99の外周の一部のみにミクロジョイント部97を設けてもよい。この場合においても、密着していない端部は、断熱材90で囲むことが好ましい。
図9では、鋼板3面上の任意の位置のエッジヒータ73を選択することにより、あるいは図12では、鋼板3面上の任意の位置にエッジヒータ73を配置することにより、局部的に加熱条件を変えることができる特徴を活かし、鋼板3を部分的に焼き入れするあるいは、熱間成形された部品の一部を再加熱し、焼鈍するといった用法に用いることができる。
(従来の加熱炉と本発明の加熱装置の比較)
図14は、従来のガス加熱炉を用いた場合(図14(a))と、近赤外線ヒータを有する加熱装置を用いた場合(図14(b))と、通電加熱ヒータを有する加熱装置を用いた場合(図14(c))において、アルミメッキ鋼板を目標温度950℃まで加熱した状況を示している。
図14(a)におけるガス加熱炉の加熱速度は、4℃/sec程度であり、急速加熱部において、常温(20℃)から目標温度に到達するのに要する時間は233秒である。その後、均熱加熱を行い300秒後に鋼板を抽出する加熱パターンでは、熱間プレスを10秒/回で実施するためには、図13に示すように鋼板30枚以上を同時に加熱する炉が必要となる。
一方、図14(b)における加熱装置の加熱速度は、20℃/sec程度であり、図14(a)に相当する加熱パターンを実行するためには、急速加熱部(加熱機構による加熱)で5枚、均熱加熱部(均熱機構による加熱)で7枚、同時に12枚を加熱するだけでよい。さらに、図14(c)における加熱装置の加熱速度は、150℃/sec以上の加熱が可能であり、図14(a)に相当する加熱パターンを実行するためには、急速加熱部(加熱機構による加熱)で1枚、均熱加熱部(均熱機構による加熱)で7枚、同時に8枚を加熱するのみとなる。
(バッチ式 近赤外線加熱)
図1に示す加熱装置の構成で図4に示すバッチ式加熱装置を用いて、鋼成分として、質量%でC:0.22%を含有する鋼に、層の厚みが約25μmのAlを主体とするメッキを施した長さ400mm×幅220mm×板厚1.4mmの任意形状の鋼板を、到達温度950℃まで平均昇温速度18℃/秒で加熱でき、到達温度で約40秒間保持した後、熱間プレス成形した結果、均一な引張強度約1500MPaで、形状寸法が良好かつ、耐食性に優れた表層組織を有する自動車部品材を製造することができた。鋼板の加熱に要した時間は、従来の加熱速度4℃/secに対し1/3.5、装置の立地スペースは従来比1/2とコンパクトで高生産な加熱装置が実現できた。なお、本実施例では、バッチ式加熱装置による加熱は、近赤外線加熱ヒータで行い、長さ700mmのランプを間隔50mmで7灯並列配置し、最大出力70kw、最大出力密度 30w/cm2のヒータ仕様により、ヒータと鋼板の距離を30mmとし、揺動距離は、±15mmとしている。また、熱間プレスは10秒/回のサイクルで実施した。
(バッチ式 通電+近赤外線加熱)
図1に示す加熱装置の構成で図10に示すバッチ式加熱装置を用いて、鋼成分として、質量%でC:0.22%を含有する鋼に、層の厚みが約25μmのAlを主体とするメッキを施した長さ400mm×幅220mm×板厚1.4mmの矩形の鋼板を、到達温度950℃まで平均昇温速度100℃/秒で加熱でき、到達温度で約40秒間保持した後、熱間プレス成形した結果、通電加熱用のクランプ電極部を除き、均一な引張強度1500MPaで、形状寸法が良好かつ、耐食性に優れた表層組織を有する自動車部品材を製造することができた。鋼板の加熱に要した時間は、従来比1/6.5、装置の立地スペースは従来比1/4とよりコンパクトで高生産な加熱装置が実現できた。なお、本実施例では、バッチ式加熱装置による加熱は、主ヒータとして通電加熱、エッジヒータとして近赤外線加熱ヒータを組み合わせて使用した。通電加熱ヒータは、最大電流2500Aで、近赤外線加熱は、長さ700mmのランプを2灯配置しており、最大出力20kw、最大出力密度 30w/cm2のヒータを用い、ヒータと鋼板の距離を30mmとし、揺動距離は、±15mmとしている。
(本発明の加熱装置において鋼板の端部を断熱材で囲んだ場合、囲まない場合、及び鋼板の端部同士を密着させた場合の比較)
図20は、図1に示す近赤外線ヒータを有する加熱装置を用いてアルミメッキ鋼板の加熱を行った場合の当該鋼板の中央部(図20(a))と端部(図20(b))の温度上昇、図21は、図16に示す近赤外線ヒータを有する加熱装置において、アルミメッキ鋼板の端部を断熱材90で囲って加熱を行った場合の当該鋼板の中央部(図21(a))と端部(図21(b))の温度上昇、図22は図16に示す近赤外線ヒータを有する加熱装置において、アルミメッキ鋼板の端部同士を密着させ、さらに密着していない端部を断熱材で囲んで加熱を行った場合の当該鋼板の中央部(図22(a))と端部(図22(b))の温度上昇の状況をそれぞれ示している。
鋼成分として、質量%でC:0.22%を含有する鋼に、層の厚みが約25μmのAlを主体とするメッキを施した長さ200mm×幅220mm×板厚1.4mmの任意形状の鋼板を、目標の加熱温度950℃まで加熱した。この結果、図1に示す加熱装置を用いた場合、図20に示す通り、中央部(a)に対する端部(b)の温度差は、温度上昇と共に大きくなり、中央部(a)が950℃に到達しても端部(b)は800℃程度と150℃の差があった。その後も、端部からの放熱の影響で、温度が上昇せず、目標の加熱温度950℃までの到達時間が約80秒であった。これに対して、図16の装置を用いてアルミメッキ鋼板を断熱材90で囲んだ場合は、図21に示す通り、中央部(a)に対する端部(b)の温度差は、低温域では熱容量の大きな断熱材の温度上昇が遅れるため、80℃程度となるが、断熱効果により中央部(a)が到達温度950℃に達した時点で、端部(b)は900℃と50℃の差であった。また、アルミメッキ鋼板を密着させた場合は、図22に示す通り、中央部(a)に対する端部(b)の温度差は、加熱中ほどんど差が見られず、中央部(a)が、到達温度950℃に達した時点で、端部(b)は900℃と50℃の差があった。共に目標温度までの到達時間が約65秒であった。したがって、鋼板の端部を断熱材で囲う、あるいは鋼板の端部を密着させることで、鋼板の端部からの放熱が抑制され、加熱に要する時間をさらに短縮する効果が確認できた。図21及び図22の結果は、端部からの放熱が抑制されることで、鋼板の端部と中央部との温度差をより小さくできることを示している。したがって、鋼板の端部を囲うように断熱材を配置する、あるいは鋼板の端部を密着させることで、加熱後の均熱時間を短くできる、すなわち熱間プレス成形の生産性を向上させると共に、均熱機構Cをよりコンパクトにできる。
本発明は、鋼板を連続的にプレス成形する前に、当該鋼板を加熱する際に有用である。
A 入側搬送部
B 加熱機構
C 均熱機構
D 出側搬送部
1 ヒータ
1a 天井ヒータ
1b〜d ヒータの集合体
2 断熱材
3 鋼板
4 開閉扉
5 スキッド
7 走行車輪
8 走行レール
9 横行車輪
10 横行レール
11 乗り移り機構
20 ディスタック
30 入側搬送装置
31 開閉グリップ
40 揺動モータ
41 スクリュー軸
42 水冷配管
44 出力調整器
45 段差
46 温度センサ
50 均熱炉
51 炉内搬送装置
60 熱間プレス装置
61 プレス搬送装置
62 金型
70 通電加熱装置
71 クランプ電極
72 電源部
73 エッジヒータ
74 アーム
80 回転テーブル
90 断熱材
95 出側搬送装置
96 鋼板
97 ミクロジョイント
98 孔
99 製品
101〜106 バッチ式加熱装置
210 加熱装置

Claims (12)

  1. 鋼板を連続的にプレス成形する前に、当該鋼板を加熱する加熱装置であって、
    鋼板を加熱する加熱機構と、前記加熱された鋼板を一定時間均熱保持する均熱機構と、を有し、
    前記加熱機構は、移載機構から1枚もしくは1組の鋼板を受け取って、当該鋼板を収容する複数のバッチ式加熱部を有し、
    前記バッチ式加熱部は、前記均熱機構側に移動しながら、当該バッチ式加熱部内の鋼板を加熱し、
    前記均熱機構は、前記バッチ式加熱部から複数枚の鋼板を受け取って、当該鋼板を搬送しながら連続的に均熱し、その後鋼板を熱間プレス装置に受け渡し、
    前記複数のバッチ式加熱部は、輻射加熱方式、誘導加熱方式、通電加熱方式のいずれかによる加熱、またはこれらのうち2つ以上の加熱方式を組合せた加熱部であり、前記各バッチ式加熱部は、個別に鋼板に対する投入熱量を制御する制御部を有し、
    前記バッチ式加熱部は、2つ以上の発熱体、又は発熱体の集合体を有し、
    前記制御部は、前記各発熱体の鋼板に対する投入熱量を個別に制御することを特徴とする、熱間プレス成形用鋼板の加熱装置。
  2. 前記バッチ式加熱部は、前記均熱機構に鋼板を受け渡した後、前記移載機構側に移動することを特徴とする、請求項1に記載の熱間プレス成形用鋼板の加熱装置。
  3. 前記移動は、前記バッチ式加熱部が予め設定された循環経路を移動するか、又は前記バッチ式加熱部が多段に積層され上下動することによって行われることを特徴とする、請求項2に記載の熱間プレス成形用鋼板の加熱装置。
  4. 前記加熱機構には、加熱中の鋼板の温度、又は鋼板近傍の雰囲気温度を計測する1個以上のセンサが配置され、
    前記制御部は、センサによる温度計測値を基に、前記各発熱体の鋼板に対する投入熱量を制御することを特徴とする、請求項1に記載の熱間プレス成形用鋼板の加熱装置。
  5. 前記制御部は、前記各発熱体において、加熱出力、または輻射加熱方式の鋼板に対向する角度、遮熱、熱反射のいずれかを変えることにより、鋼板に対する投入熱量を制御することを特徴とする、請求項1又は4のいずれかに記載の熱間プレス成形用鋼板の加熱装置。
  6. 前記バッチ式加熱部の輻射加熱方式が近赤外線発熱体による加熱であり、該近赤外線発熱体を鋼板の加熱面に対向するように配列し、加熱中に、加熱面に対して平行に鋼板を揺動させることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の熱間プレス成形用鋼板の加熱装置。
  7. 前記バッチ式加熱部の各発熱体が、独立に取外しできることを特徴とする、請求項1及び4〜6のいずれかに記載の熱間プレス成形用鋼板の加熱装置。
  8. 請求項1〜7に記載の加熱装置を用いて熱間プレス成形用鋼板を加熱するにあたり、鋼板の端部からの放熱を抑制しながら加熱を行うことを特徴とする、熱間プレス成形用鋼板の加熱方法。
  9. 鋼板の端部からの放熱の抑制は、鋼板の端部に断熱材を配置することにより行うことを特徴とする、請求項8に記載の熱間プレス成形用鋼板の加熱方法。
  10. 鋼板の端部からの放熱の抑制は、複数の鋼板の端部同士を互いに密着させることにより行うことを特徴とする、請求項9または請求項10のいずれかに記載の熱間プレス成形用鋼板の加熱方法。
  11. 前記鋼板は、成形後に製品となるように最終切断されたものであることを特徴とする、請求項10に記載の熱間プレス成形用鋼板の加熱方法。
  12. 請求項1〜7に記載の加熱装置を用いて熱間プレス成形用鋼板を加熱するにあたり、
    その鋼板の成形後に製品となる部分の外周もしくは外周の一部に、切断または切除可能なジョイント部が形成されていることを特徴とする、熱間プレス成形用鋼板の加熱方法。
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