JP5199596B2 - 導光板の成形方法 - Google Patents

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本発明は、導光板の成形方法に係り、詳しくは、金型で成形されたゲート部と導光板とを金型外で分離して導光板を得るのに好適な導光板の成形方法に関する。
導光板は、携帯電話、ノートブック型パーソナルコンピュータ、デスクトップ型パーソナルコンピュータ、さらには液晶テレビなどの液晶ディスプレイにおいて、光源からの光を液晶表示面に導くための光学要素として用いられている。
導光板は、たとえば、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリスチレン、ネチルメタクリレートとスチレンの共重合体であるMS樹脂、ポリプロピレン、ポリエチレン、高密度ポリエチレンなどの熱可塑性樹脂によって成形される。中でも、光線透過率に優れるアクリル樹脂やポリカーボネートなどが成形材料として使用される。
携帯電話やノートブック型パーソナルコンピュータなどの比較的小型の液晶ディスプレイには、図10に示すような、くさび形の導光板1や後述する厚みが均一なシート状の導光板が用いられる。図10に示すくさび形の導光板1は、液晶ディスプレイ2の背面に配置され、その側面に配置された光源3からの光を液晶ディスプレイ2の表示面に導くための光学的要素として機能する。液晶ディスプレイ2の背面に配置されるバックライトは、主として、導光板1と、導光板1の背面に配置される反射層4、導光板1の前面(液晶ディスプレイ2側)に配置される光拡散層5、導光板1の側面に配置される前記光源3、および光源3からの光を導光板1内に導くための反射板6とを備える。したがって、光源3からの光は、反射板6で反射して導光板1の側面から入射し、その中を透過しながら背面に設けられた反射層4で反射して前面側に出射する。前面側では、光拡散層5の存在により、光が前面にわたって均等に出射し、小型の液晶ディスプレイ2のための照明となる。
一方、デスクトップ型パーソナルコンピュータや薄型テレビなどの大型の液晶ディスプレイには、図11に示すような、厚みが均一なシート状の導光板1が用いられる。導光板1は、液晶ディスプレイ2の背面に配置され、互いに対向する二つの側面に配置された光源3からの光を液晶ディスプレイ2の表示面に導くための光学的要素として機能する。また、液晶ディスプレイ2の背面に配置されるバックライトは、主として、導光板1と、導光板1の背面に配置される反射層4、導光板1の前面(液晶ディスプレイ2側)に配置される光拡散層5、導光板1の両側面に配置される前記光源3、および各光源3からの光を導光板1内に導くための反射板6とを備える。したがって、各光源3からの光は、反射板6で反射して導光板1の両側面から入射し、その中を透過しながら背面に設けられた反射層4で反射して前面側に出射する。前面側では、光拡散層5の存在により、光が前面にわたって均等に出射し、大型の液晶ディスプレイ2のための照明となる。薄型テレビの液晶ディスプレイ2のための照明としては、厚みが均一なシート状の導光板1の背面(液晶ディスプレイ2の反対側)に光源3を配置する直下型ライトと呼ばれる形態も採用されている。
携帯電話やノートブック型パーソナルコンピュータなどの比較的小型の液晶ディスプレイに用いられるくさび形の導光板1やシート状の導光板1は、主として射出成形によって製造され、デスクトップ型パーソナルコンピュータや液晶テレビなどの大型の液晶ディスプレイに用いられるシート状の導光板1は、主として樹脂シートを所望のサイズに切断することによって製造される。樹脂シートの切断は、樹脂シートを粗切断した後、レーザーカッティング法により、端面の仕上げを兼ねた最終切断がなされる。
前記くさび形の導光板1やシート状の導光板には、その一側面(くさび形の導光板1では厚肉側端面1a)に対向して光源3が配置されるので、一側面は光源3からの光の入射面として機能する。
ところで、くさび形の導光板1を射出成形する場合、図12に示すように、ゲート部7は、厚肉側端面1aに直交してその幅方向両端(図12では紙面方向の両端)から薄肉側端面1bの幅方向両端にかけて垂直にのびる両側面1c,1cにおける一方の側面1cの厚肉側端面1a近傍に設けられる。その第1の理由は、ゲート部7分離後の痕跡が厚肉側端面1aに残存するのを避けて、厚肉側端面1aの光入射特性の低下を回避するためであり、第2の理由は、前記一方の側面1cにおける厚肉側端面1aと薄肉側端面1bとの中間部位や薄肉側端面1b近傍にゲート部7を設ける形態よりも、ゲート部7の断面積を大きく確保して、金型キャビティ内への溶融樹脂流量を増大させて、溶融樹脂の充填を促進することで、内部応力の発生やヒケの発生などを抑制して、導光板1の品質を向上させるためである。
前記一方の側面1cの厚肉側端面1a近傍にゲート部7を有して射出成形されたくさび形の導光板1は、射出成形の後工程でゲート部7が分離される。導光板1とゲート部7の分離に好適な技術としては、たとえば特許文献1に記載のものが既に提案されている。この技術は、切断刃開閉機構に連結されて開閉自在に互いに対向して配置される一対の切断刃と、各切断刃を加熱する加熱手段とを備える。この技術によれば、導光板1からゲート部7を容易に切断・分離することができる。
一方、導光板1の射出成形中は、前述の理由によってゲート部7の断面積を大きく確保し、溶融樹脂の充填後にゲート部7に切れ目を形成して、その断面積を局部的に縮小することで、折り曲げによる手法で導光板1からゲート部7を分離できる射出成形を可能にした技術が提案されている(たとえば特許文献2)。この技術によれば、ゲート部7をたとえば押圧して折り曲げることにより分離できる。
特開平11−192649公報 特開平10−138302号公報
ところが、ゲート部7の分離を前記特許文献1に記載されている技術に委ねる方法を採用すると、比較的構造が複雑な装置が後工程で必要になるとともに、この装置に導光板1とゲート部7をセッティングおよびリセットするための若干煩雑な手間が要求される。また、前記特許文献2に記載されている技術によれば、特許文献1に記載されている装置を不要にしてゲート部7を分離することができる。しかし、特許文献2に記載されている技術における第1の具体例では、金型キャビティへの樹脂注入完了後に、キャビティに通じるゲートのキャビティに開口したゲート部射出口の面積を、樹脂注入時の面積よりも小さくするために設けたゲートブロックを作動させるゲートブロック作動手段の構造が複雑で製作に困難を伴う。すなわち、スライド駒と、このスライド駒を進退させる油圧シリンダなどの駆動源が別途必要であるばかりか、折り曲げによる手法で導光板1からゲート部7を分離するためには、ゲートブロックの前進量(ゲート部7への進入量)を精密に設定して、ゲート部射出口の断面積を高精度で縮小することが要求されるので、ゲートブロックとスライド駒の摺接面の精密な傾斜加工が必要であるにもかかわらず、ゲートブロックとスライド駒の摺接面の経時摩耗によりゲートブロックの前進量が小さくなるので、前記摺接面の経時摩耗に対応してゲートブロックの前進量を変動させる煩わしい前進量の調整管理が要求される。
また、前記特許文献2に記載されている技術における第2の具体例では、フランジ部を設けたエジェクトピンや、フランジ部を係合させるフランジ係合孔を設けたエジェクト板が必要であることにより、金型の構造を複雑しその製作を困難にしている。また、金型外での折り曲げによる手法で導光板1からゲート部7を分離するのに必要なゲート部射出口の断面積の高精度な縮小には、ゲートブロックの下部を支持しているエジェクト押え板とエジェクト板の上下動をコントローラで綿密に制御することが要求されるので、コントローラの制御系が複雑になるばかりか、導光板1の大きさの変動、つまりキャビティの容積変動や、樹脂材の種類が変化することなどによって様々に変化するゲート部7の断面積に対応して、その都度、コントローラによるエジェクト押え板とエジェクト板の上下動制御を変動させる煩雑な手間が要求されるなどの問題を有している。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、切断装置や複雑な構造の金型装置およびコントローラによる綿密な動作制御に頼ることなく、導光板からゲート部を容易に分離することができる導光板の成形方法を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明に係る導光板の成形方法は、金型のくさび形の導光板成形用のキャビティに通じるゲート部を成形するゲート部成形通路への進退により、前記導光板の側面とゲート部射出口との境界の大きさを可変する切れ目形成手段または肉厚縮小手段を個別に選択して前記金型に設け、前記ゲート部成形通路および導光板成形キャビティへの樹脂充填後に切れ目形成手段または肉厚縮小手段と前記金型とに進入量設定ブロックを干渉させて、該進入量設定ブロックで設定された切れ目形成手段と肉厚縮小手段の前記ゲート部成形通路への進入量の大きさに応じて前記境界の大きさを縮小した導光板とゲート部を含む成形体を成形して金型外に取り出し、導光板とゲート部の少なくともいずれか一方に分離力を負荷して、導光板からをゲート部を分離させることを特徴としている。
これによれば、金型内での導光板の成形中は、切れ目形成手段、または肉厚縮小手段のゲート部成形通路への進入を抑えてゲート部の断面積を大きく確保し、金型キャビティ内への溶融樹脂流量を増大させて、溶融樹脂の充填を促進することで、内部応力の発生やヒケの発生などを抑制して、導光板の品質を向上させることができ、溶融樹脂の充填後に切れ目形成手段または肉厚縮小手段をゲート部成形通路に進入させることで、進入量の大きさに応じて導光板の側面とゲート部射出口との境界の大きさが縮小されるので、導光板と断面積が局部的に縮小されたゲート部とを金型外に取り出すことができる。そのため、金型外では分離手段により導光板とゲート部の少なくともいずれか一方、望ましくはゲート部に分離力を負荷することで、切断装置に頼ることなく縮小された境界から導光板とゲート部とを容易に分離できる。しかも、切れ目形成手段と肉厚縮小手段のゲート部成形通路への進入量を進入量設定ブロックによって設定することにより、境界を縮小できるので、金型の構造が簡単になるばかりか、コントローラによる切れ目形成手段または肉厚縮小手段の綿密な動作制御が不要になる。
前記進入量設定ブロックは、メインブロック材とサブブロック材とからなり、これらブロック材の個別使用または組み合わせ使用により前記切れ目形成手段と肉厚縮小手段とのゲート部成形通路への進入量を設定することが望ましい。これによると、メインブロック材の個別使用、サブブロック材の個別使用、あるいはメインブロック材とサブブロック材との組み合わせ使用を選択する簡単な方法によって、切れ目形成手段と肉厚縮小手段のゲート部成形通路への進入量を所望する様々な値に応じて容易かつ精密に可変して設定して、前記境界の大きさを様々に縮小することができる。
本発明の導光板の成形方法によれば、切断装置や複雑な構造の金型装置およびコントローラによる綿密な動作制御に頼ることなく、導光板からゲート部を容易に分離することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態を図面に基づいて説明する。
なお、前記図10〜図12で説明した従来例と同一部分には、同一符号を付して説明する。図1に示すように、くさび形の導光板1の厚肉側端面1aに直交してその幅方向両端から薄肉側端面1bの幅方向両端にかけて垂直にのびる両側面1c,1cにおける一方の側面1cの厚肉側端面1a近傍にゲート部7が連続し、該ゲート部7にランナー8を連続させた成形体9が図3に示す射出成形金型(金型装置)19によって成形される。この成形体9は、成形品取出機(図示省略)によって前記金型装置19の外部に取り出されて前記成形品取出機から解放される。
金型装置19によって成形された成形体9は、後述する切れ目形成手段、または後述する肉厚縮小手段により、図1に示すくさび形の導光板1の一方の側面1cとゲート部射出口10との境界の大きさが縮小されかつゲート部7の断面積が局部的に縮小されており、前記成形品取出機から解放されたのち、分離工程へ移送される。分離工程では、たとえば、図2に示すように、軟質で弾性に富んだフエルト材などからなる保護層13を介して挟持部材14によりくさび形の導光板1の表裏両面を挟持する。このように、保護層13でくさび形の導光板1の表裏両面を挟持することによって、該表裏両面の損傷が確実に防止されるので、導光板1の光学的特性の低下を回避することができる。
保護層13を備えた挟持部材14によって、くさび形の導光板1の表裏両面を挟持したならば、押圧手段15によってゲート部7をたとえば下向きに押し下げて(矢印F)、ゲート部7を矢印R方向に折り曲げる分離力を負荷することによって、切断装置に頼ることなく縮小された境界からゲート部7を分離したくさび形の導光板1を容易に得ることができる。つまり、一方の側面1cからゲート部7を分離したくさび形の導光板1を容易に得ることができる。
図3に示す可動金型16のパーティング面16aと固定金型17のパーティング面17aとが互いに当接した両金型16,17の型閉状態でくさび形の導光板1(図1参照)成形用のキャビティ18が形成される金型装置19において、可動金型16にはキャビティ18に通じるゲート部成形通路20が設けられ、固定金型17にはゲート部成形通路20に通じるランナー形成通路21が設けられる。そして、可動金型16には、ゲート部形成通路20への進入により、図1に示すくさび形の導光板1の一方の側面1cとゲート部7のゲート部射出口10との境界を縮小するための刃先22aを備えて、切れ目形成手段11として機能する切れ目形成ピン22が図3の上下方向に進退自在に組み込まれ、切れ目形成ピン22の基部側の段部22bには、所定の厚さを有する1つのメインブロック材からなる進入量設定ブロック23が着脱可能に取付けられるとともに、切れ目形成ピン22の基部は、図示されていない成形機側コントローラの制御に基づいて前記上下方向に進退する作動板24に支持されている。また、可動金型16には、エジェクトピン25が前記上下方向に進退自在に組み込まれ、エジェクトピン25の基部は図示されていない成形機側コントローラの制御に基づいて前記上下方向に進退するエジェクト板26に支持されている。
図3に示す可動金型16のパーティング面16aと固定金型17のパーティング面17aとが互いに当接した両金型16,17の型締め状態で射出成形が開始される。前記成形機側コントローラは、射出成形の開始から設定時間が経過するまでの間、切れ目形成ピン22およびエジェクトピン25を図示の位置に停止させている。したがって、切れ目形成ピン22の刃先22aはゲート部成形通路20に進入せず、ゲート部成形通路20の断面積は大きく確保される。
射出成形の開始から所定の時間が経過すると、溶融樹脂はランナー形成通路21とゲート部成形通路20を通ってキャビティ18に充填され、金型装置19内で図1のくさび形の導光板1、ゲート部7およびランナー8が溶融状態で成形される。ここで、前記成形機側コントローラは、作動板24を介して切れ目形成ピン22を固定金型17の方向に前進させる。切れ目形成ピン22の前進は、図4に示すように、1つのメインブロック材からなる進入量設定ブロック23が可動金型16に設けた規制面16bに当接した時点で終了する。したがって、切れ目形成ピン22の刃先22aは、1つのメインブロック材からなる進入量設定ブロック23の厚さによって設定される進入量でゲート部成形通路20に進入して、未だ冷却固化していないゲート部7(図1参照)の下側からに切れ目(図示省略)を形成して、くさび形の導光板1の一方の側面1cとゲート部7のゲート部射出口10との境界の大きを縮小させて、ゲート部7の断面積を局部的に縮小させる。
金型装置19内の樹脂が冷却固化した後、固定金型17から可動金型16を離間させて型開するとともに、前記成形機側コントローラは、エジェクト板26を介してエジェクトピン25を固定金型17の方向に前進させる。これにより、図1に示すくさび形の導光板1、ゲート部7およびランナー8を備えた成形体9が図4の可動金型16から突き出される。突き出された成形体9は図示されていない成型品取出機に把持されて、金型装置19外の分離工程(図2参照)へ移送され、前述のように、押圧手段15によってゲート部7をたとえば下向きに押し下げて(矢印F)、ゲート部7を矢印R方向に折り曲げる分離力を負荷することによって、切断装置に頼ることなく縮小された境界からゲート部7を分離したくさび形の導光板1を容易に得ることができる。つまり、一方の側面1cからゲート部7を分離したくさび形の導光板1を容易に得ることができる。
図5,図6は、くさび形の導光板1(図1参照)の一方の側面1cとゲート部7のゲート部射出口10との境界を縮小するための平らな先端面28aを備えた肉厚縮小ピン28、つまり、肉厚縮小手段29として機能する肉厚縮小ピン28が可動金型16に組み込まれた金型装置19の第2実施形態を示す。なお、図5,図6において、図3,図4と異なる構造は、平らな先端面28aを備えた肉厚縮小ピン28が可動金型16に組み込まれている点のみであるので、図5,図6における図3,図4と同一部には、同一符号を付して重複する説明は省略する。
図5,図6に示す金型装置19によれば、図3,図4で説明した金型装置19と同じ作動によって、肉厚縮小ピン28の平らな先端面28aは、1つのメインブロック材からなる進入量設定ブロック23の厚さによって設定される進入量でゲート部成形通路20に進入して、未だ冷却固化していないゲート部7(図1参照)の肉厚を局部的に薄くして、くさび形の導光板1の一方の側面1cとゲート部7のゲート部射出口10との境界の大きさを縮小させる。
すなわち、前記図3,図4および図5,図6で説明した構造の金型装置19を使用することで、くさび形の導光板1(図1参照)の射出成形中は、ゲート部成形通路20の通路断面積を大きく確保して、キャビティ18内への溶融樹脂流量を増大させ、溶融樹脂の充填を促進することで、内部応力の発生やヒケの発生などを抑制して導光板1の品質向上に寄与する。また、溶融樹脂の充填後には、切れ目形成ピン22または肉厚縮小ピン28がゲート部成形通路20に進入することで、くさび形の導光板1の一方の側面1cとゲート部7のゲート部射出口10との境界の大きさを縮小し、くさび形の導光板1、断面積が局部的に縮小されたゲート部7、ランナー8とからなる樹脂成形体9を金型装置19外に取り出すことができる。そのため、切断装置に頼ることなく縮小された境界からゲート部7を分離したくさび形の導光板1を容易に得ることができる。つまり、一方の側面1cからゲート部7を分離したくさび形の導光板1を容易に得ることができる。
しかも、切れ目形成ピン22または肉厚縮小ピン28のゲート部成形通路20への進入量を、個別に選択された切れ目形成ピン22または肉厚縮小ピン28の段部22bと可動金型16に設けた規制面16bとの双方に干渉する進入量設定ブロック23の厚さによって設定することにより、金型装置19内で前記境界を縮小できるので、前記特許文献2に記載されているフランジ部を設けたエジェクトピンや、フランジ部を係合させるフランジ係合孔を設けたエジェクト板などが不要になる。そのため、金型装置19の構造が簡単になるとともに、コントローラにより切れ目形成ピン22または肉厚縮小ピン28を綿密に動作制御する必要がなくなる。
図3,図4および図5,図6で説明した実施形態では、所定の厚さを有する1つのメインブロック材からなる進入量設定ブロック23を使用して切れ目形成ピン22または肉厚縮小ピン28のゲート部成形通路20への進入量を設定しているが、図7(a)に示すように、厚肉の1つのメインブロック材23aと、1つの薄肉のサブブロック材23bとを組み合わせた進入量設定ブロック23、図7(b)に示すように、厚肉の1つのメインブロック材23cと、2つの薄肉のサブブロック材23d,23eとを組み合わせた進入量設定ブロック23、あるいは図7(c)に示すように、数枚の薄肉のサブブロック材23fからなる進入量設定ブロック23など、様々な組み合わせが可能な進入量設定ブロック23を用意しておくことで、導光板1の大きさの変動、つまりキャビティの容積変動や、樹脂材の種類が変化することなどによって様々に変化するゲート部7の断面積に対応して、前記用意されている進入量設定ブロック23を選択する簡単な方法によって、切れ目形成ピン22または肉厚縮小ピン28のゲート部成形通路20への進入量を所望する様々な値に応じて容易かつ精密に可変して設定できるので、くさび形の導光板1の一方の側面1cとゲート部7のゲート部射出口10との境界の縮小を高精度で実現して、くさび形の導光板1からのゲート部7の容易な分離に寄与することができる。
図8,図9は、本発明の実施に適用される金型装置19の異なる実施形態を示す説明断面図であり、この異なる実施形態では、周知の射出圧縮成形用の金型装置19を示し、この金型装置19によって本発明を実施することが最も望ましい。なを、図3,図4および図5,図6で説明した金型装置19と同一もしくは相当部分には、同一符号を付して重複する説明は省略する。
図8,図9において、固定金型17における可動金型16に対向する面17bの外周縁部に枠体30を配置し、可動金型16における固定金型17に対向する面16cを備えた凸部16dを枠体30内に進退自在に嵌合するとともに、前記凸部16dの外周縁部に設けた平坦な段差面16eと枠体30との間に圧縮バネ31を介装してある。
このような構成の金型装置19によれば、図5,図6で説明した金型装置19と同様に、肉厚縮小ピン28の平らな先端面28aは、進入量設定ブロック23の厚さによって設定される進入量でゲート部成形通路20に進入して、未だ冷却固化していないゲート部7(図1参照)の肉厚を局部的に縮小して、くさび形の導光板1(図1参照)の一方の側面1cとゲート部7のゲート部射出口10との境界を縮小させることができる。しかも、射出圧縮成形用の金型装置19固有の特性によって、くさび形の導光板1表面へのグルーブやドットなどの模様の転写性がよくなって、導光板1の光学特性が向上するとともに、ひけや変形を低減させる特性が発揮されることで、高品質のくさび形の導光板1の射出成形に寄与することができる。
くさび形の導光板、ゲート部およびランナーなどを備えた成形体の一例を示す斜視図である。 分離工程の一実施形態を示す断面図である。 本発明の実施に適用される金型装置の第1実施形態を示す縦断面図である。 図3の金型装置における切れ目形成ピンの進入状態を示す縦断面図である。 本発明の実施に適用される金型装置の第2実施形態を示す縦断面図である。 図5の金型装置における肉厚縮小ピンの進入状態を示す縦断面図である。 進入量設定ブロックの実施形態を示す説明図である。 本発明の実施に適用される金型装置の第3実施形態を示す縦断面図である。 図8の金型装置における肉厚縮小ピンの進入状態を示す縦断面図である。 液晶ディスプレイとくさび形の導光板との配置を示す概略断面図である。 液晶ディスプレイとシート形の導光板との配置を示す概略断面図である。 くさび形の導光板とゲート部との関係を示す説明図である。
1 くさび形の導光板(導光板)
1a 厚肉側端面(光の入射端面)
7 ゲート部
9 成形体
10 ゲート部射出口
11 切れ目形成手段
15 押圧手段(分離手段)
18 導光板成形用のキャビティ
19 金型装置(金型)
20 ゲート部成形通路
23 1つのメインブロック材からなる進入量設定ブロック
23a,23c メインブロック材
23b,23d,23e,23f サブブロック材
29 肉厚縮小手段

Claims (2)

  1. 金型のくさび形の導光板成形用のキャビティに通じるゲート部を成形するゲート部成形通路への進退により、前記導光板の側面とゲート部射出口との境界の大きさを可変する切れ目形成手段または肉厚縮小手段を個別に選択して前記金型に設け、前記ゲート部成形通路および導光板成形キャビティへの樹脂充填後に切れ目形成手段または肉厚縮小手段と前記金型とに進入量設定ブロックを干渉させて、該進入量設定ブロックで設定された切れ目形成手段と肉厚縮小手段の前記ゲート部成形通路への進入量の大きさに応じて前記境界の大きさを縮小した導光板とゲート部を含む成形体を成形して金型外に取り出し、導光板とゲート部の少なくともいずれか一方に分離力を負荷して、導光板からをゲート部を分離させることを特徴とする導光板の成形方法。
  2. 請求項1に記載の導光板の成形方法において、
    前記進入量設定ブロックは、メインブロック材とサブブロック材とからなり、これらブロック材の個別使用または組み合わせ使用により前記切れ目形成手段と肉厚縮小手段とのゲート部成形通路への進入量を設定することを特徴とする導光板の成形方法。
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