JP6308689B2 - 立体形状成形品の射出圧縮成形装置および射出圧縮成形金型ならびに射出圧縮成形方法 - Google Patents

立体形状成形品の射出圧縮成形装置および射出圧縮成形金型ならびに射出圧縮成形方法 Download PDF

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本発明は、キャビティ内に射出充填された溶融樹脂に対して圧縮を行うことにより屈曲部を備えた立体形状成形品を成形する立体形状成形品の射出圧縮成形装置および射出圧縮成形金型ならびに射出圧縮成形方法に関するものである。
キャビティ内で溶融樹脂を圧縮して立体形状成形品を成形する場合、一般的な圧縮成形金型を用いると中央の平面部分は圧縮力が働きやすいが、外側の屈曲部の部分は圧縮力が働きにくいという問題がある。そのため一般的な圧縮成形金型を用いて成形した立体形状成形品では、屈曲部の部分の樹脂の特性が中央の平面部分と相違したり、屈曲部にヒケを生じたりする問題が生じやすい。前記の問題に関連する文献としては、立体形状成形品の屈曲部に相当する外周壁や外周部を成形する部分を圧縮して成形する特許文献1および特許文献2が知られている。特許文献1は、箱型樹脂成形品の成形を行う圧縮成形プレスに関するものである。そして箱型の樹脂成形品の外周壁はプレス方向とほぼ平行またはプレス方向に対して傾斜した面となっているためプレス方向に圧縮を加えても外周壁の部分には十分に圧縮圧を加えることができないことを問題視し、箱型樹脂成形品の外周壁に対応して成形型にサイドコアを設け、このサイドコアにより圧縮することにより外周壁も均一に圧縮することが記載されている。ただし特許文献1は射出圧縮成形を行うものではなく、最初に成形型の上に成形樹脂4aを載せてからプレス成形した後に、僅かに金型を開き、コーティング材5aの注入を行う。そしてコーティング材の圧縮を行う際にサイドコアにより外周壁の圧縮を行うものである。
また特許文献2は外周部を成形する摺動金型を備えているが、射出成形または射出圧縮成形の際の射出開始時点では摺動金型は前進位置にあり、発泡成形とともに摺動金型が後退されることが記載されている。更に特許文献2の(0025)には、射出圧縮成形を行う際の摺動金型の挙動も記載されているが、射出完了前に摺動金型を前進させて樹脂をキャビティ内に完全に充満し、以後は摺動金型を後退させて発泡成形を行うことが記載されている。
特開平6−15667号公報(請求項1、0003、0007、0008、図1、図2、図5) 特開平11−309739号公報(請求項1、0020、0025、0037、0044、図1)
上記の特許文献1、特許文献2では、立体形状成形品を成形する際に屈曲部に相当する外周壁や外周部を特別に加工する技術は開示されるものの、それらは射出圧縮成形時に立体形状成形品の屈曲部に発生する圧力不足やヒケを防止して屈曲部を良好に成形する技術としては十分な開示がされたものではなかった。また特には板厚の薄い立体形状成形品の屈曲部を良好に射出圧縮成形する技術としては十分な開示がされたものではなかった。
本発明は上記の問題を鑑みて、射出圧縮成形との関連において立体形状成形品の屈曲部を良好に成形するための立体形状成形品の射出圧縮成形装置および射出圧縮成形金型ならびに射出圧縮成形方法を提供することを目的とする。更に特に板厚の薄い立体形状成形品の屈曲部を良好に成形するための立体形状成形品の射出圧縮成形装置および射出圧縮成形金型ならびに射出圧縮成形方法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の立体形状成形品の射出圧縮成形装置は、キャビティ内に射出充填された溶融樹脂に対して圧縮を行うことにより屈曲部を備えた立体形状成形品を成形する立体形状成形品の射出圧縮成形装置において、前記立体形状成形品の容積よりも体積の大きなキャビティを形成可能な成形金型と、前記立体形状成形品の屈曲部を形成する前記キャビティの屈曲部形成部を構成する部分に設けられ屈曲部形成部内の溶融樹脂を押圧可能な可動コアと、前記成形金型のうちの固定金型に対する可動金型の距離を検出可能な位置センサと、前記キャビティ内に射出充填された溶融樹脂に対して圧縮を行う圧縮機構と前記圧縮機構が前記キャビティ内に射出充填された溶融樹脂を圧縮する際の圧力または型締力を検出可能な圧力センサまたは力センサとが設けられ、前記位置センサ、圧力センサまたは力センサが所定の検出値を検出したことにより前記可動コアの押圧を開始することを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の立体形状成形品の射出圧縮成形金型は、キャビティ内に射出充填された溶融樹脂に対して圧縮を行うことにより屈曲部を備えた立体形状成形品を成形する立体形状成形品の射出圧縮成形金型において、前記立体形状成形品の容積よりも大きな体積に形成可能なキャビティと、前記立体形状成形品の屈曲部を形成する前記キャビティの屈曲部形成部を構成する部分に設けられ屈曲部形成部内の溶融樹脂を押圧可能な可動コアと、前記可動コアの近傍に設けられ可動コアにより押圧された余剰部を切除する切除装置とを備えたことを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の立体形状成形品の射出圧縮成形方法は、キャビティ内に射出充填された溶融樹脂に対して圧縮を行うことにより屈曲部を備えた立体形状成形品を成形する立体形状成形品の射出圧縮成形方法において、可動金型を移動させて固定金型との間に前記立体形状成形品の容積よりも体積の大きく立体形状成形品の屈曲部を形成可能な屈曲部形成部を備えたキャビティを形成し、前記キャビティに射出装置から溶融樹脂を射出充填し、充填開始と同時または充填中に可動金型を前進させて前記キャビティ内の溶融樹脂を圧縮し、前記キャビティ内への溶融樹脂の充満が確認されたら前記屈曲部形成部の溶融樹脂を可動コアの作動により圧縮することを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の立体形状成形品の射出圧縮成形方法は、請求項3において、前記立体形状成形品は板厚が1.0mmないし8.0mmであり、前記屈曲部形成部は型開閉方向に直交する方向に対して45°以上屈曲した部分に形成されることを特徴とする。
本発明の請求項5に記載の立体形状成形品の射出圧縮成形方法は、請求項3または請求項4において、前記成形金型の型閉中または型開後に、切除装置により少なくとも屈曲部のうちの可動コアにより圧縮された余剰部を切除することを特徴とする。
本発明の立体形状成形品の射出圧縮成形装置は、キャビティ内に射出充填された溶融樹脂に対して圧縮を行うことにより屈曲部を備えた立体形状成形品を成形する立体形状成形品の射出圧縮成形装置において、前記立体形状成形品の容積よりも体積の大きなキャビティを形成可能な成形金型と、前記立体形状成形品の屈曲部を形成する前記キャビティの屈曲部形成部を構成する部分に設けられ屈曲部形成部内の溶融樹脂を押圧可能な可動コアと、前記成形金型のうちの固定金型に対する可動金型の距離を検出可能な位置センサと、前記キャビティ内に射出充填された溶融樹脂に対して圧縮を行う圧縮機構と前記圧縮機構が前記キャビティ内に射出充填された溶融樹脂を圧縮する際の圧力または型締力を検出可能な圧力センサまたは力センサとが設けられ、前記位置センサ、圧力センサまたは力センサが所定の検出値を検出したことにより前記可動コアの押圧を開始するので、立体形状成形品の屈曲部を良好に成形できる。
本実施形態の射出圧縮成形装置の概略説明図である。 本実施形態の射出圧縮成形方法において射出充填開始時の状態を示す図である。 本実施形態の射出圧縮成形方法において射出充填完了時の状態を示す図である。 本実施形態の射出圧縮成形方法において可動コアの前進完了時の状態を示す図である。 本実施形態の射出圧縮成形方法において立体形状成形品から余剰部を切除する状態を示す図である。 図2におけるA−A線の断面図である。 本実施形態の射出圧縮成形方法において成形され余剰部を切除する前の立体形状成形品の斜視図である。 別の実施形態の射出圧縮成形装置の概略説明図である。
本発明の本実施形態の射出圧縮成形装置とその型締装置について、図1を参照して説明する。射出圧縮成形装置11の型締装置12は、図示しないベッド上に固定金型13が取付けられる固定盤14が固着されている。固定盤14の反金型側の面の中央部には射出装置15から金型内へ溶融樹脂が射出充填されるための注入孔が設けられている。また固定盤14の四隅近傍には型締機構である型締シリンダ16がそれぞれ設けられている。型締シリンダ16は、増圧ストローク、強力型開ストロークを備えた復動シリンダである。型締シリンダ16のピストンに固着されるロッドがタイバ17となっている。そしてタイバ17は、可動金型18が取付けられる可動盤19の四隅近傍にそれぞれ挿通されている。タイバ17の外周の所定位置には係合溝20が型開閉方向の所定の長さにわたり形成され、一方可動盤19の反金型側の面には前記係合溝20と係脱されるハーフナット21が設けられている。なお本発明において型締シリンダ16については、固定盤14か可動盤19のいずれか一方の盤に3個以上が設けられるものであればよい。
また型締シリンダ16のタイバ17とは反対側にも可動部であるロッド23が設けられ、前記ロッド23には、成形に伴う型締シリンダ16のピストンおよびロッド(タイバ17)の位置ずれを修正するための図示しない調整機構が設けられている。また固定盤14に対するタイバ17やロッド23の相対的な位置を検出する図示しない位置センサが取付けられている。更には固定盤14の両側の側面には、固定金型13が取付けられた固定盤14に対して可動金型18が取付けられた可動盤19を近接・離間移動させるためのサーボモータやボールネジ等からなる型開閉機構22が設けられている。また可動盤19と固定盤14の間には、固定盤14と可動盤19の距離を測定するリニアスケールタイプの位置センサ24が設けられている。位置センサ24は、各タイバ17の近傍に合計4本が設けられ、可動盤19の各部(四隅近傍部)と固定盤14の対応する各部(四隅近傍部)の距離が測定可能となっている。なお位置センサ24については、サーボモータを用いた型開閉機構を四隅近傍に設ける場合はサーボモータのエンコーダでもよい。または固定金型13の各部に対する可動金型18の各部の位置を少なくとも3点以上望ましくは型締シリンダ16に対応して4点検出するものでもよい。更にはタイバ17やロッド23の固定盤14に対する位置を検出するセンサにより、ハーフナット21を係止後の可動盤19の各部の位置を検出するようにしても、簡易的な位置測定は可能である。
次に本実施形態の射出圧縮成形装置11の型締装置12の油圧機構について本発明に関連する要部を中心に説明する。油圧機構は、型締シリンダ16に作動油を供給するポンプ26がタンク25に接続され、ポンプ26からの主管路27にはチェックバルブ28が設けられている。そしてその先の主管路27から分岐して設定圧を規定する電磁比例リリーフバルブ29(圧力制御弁)が設けられている。また主管路27から各型締シリンダ16へは管路30がそれぞれ分岐している。そして各管路30には4ポート3ポジション型のサーボバルブ31がそれぞれ設けられている。サーボバルブ31のAポートは型締シリンダ16の型締側油室16aへの管路32に接続され、Bポートは型開側油室16bへの管路33にそれぞれ接続され、Tポートはタンク25に接続されている。
前記管路32には圧力センサ34が、管路33には圧力センサ35がそれぞれ設けられている。従って本実施形態で型締シリンダ16毎にサーボバルブ31と圧力センサ34,35がそれぞれ設けられている。そして圧力センサ34,35は、それぞれサーボバルブ31と型締シリンダ16の間の管路32,33に設けられ、各型締シリンダ16の作動油の油圧が直接検出可能となっている。なお前記においてサーボバルブ31に替えて、型締シリンダ16の型締側油室16aおよび型開側油室16bに対して作動油をクローズドループ制御により流量制御して供給可能なバルブ(例えば電磁比例流量制御バルブ等)を用いてもよい。また型締シリンダ16の型締側油室16aに直接圧力センサ34を取付けたものでもよい。更にリリーフバルブと圧力制御バルブは別個に設けてもよく、その場合型締シリンダ16ごとに対応して圧力制御バルブを取付けてもよい。そして本実施形態の油圧回路のサーボバルブ31と型締シリンダ16の間の管路32,33はそれぞれ型締シリンダ16毎に独立して設けられており、各型締シリンダ16間は別の管路により接続されていない。従って各型締シリンダ16間を接続する管路が無いので、コストダウンできる上に、固定盤14の周囲に複雑な配管構造を設けずに済む。
次に本実施形態の型締装置12の制御装置36と信号伝達経路について、本発明に関連する部分に絞って説明する。管路32に設けられ型締シリンダ16の型締側油室16aの油圧を検出する各圧力センサ34、管路33に設けられの型締シリンダ16の型開側油室16bの圧力を検出する各圧力センサ35と制御装置36との間はそれぞれ通信線により接続されている。また固定盤14と可動盤19の四隅近傍の各部の距離を検出する各位置センサ24と制御装置36の間もそれぞれ通信線により接続されている。更には各サーボバルブ31と制御装置36の間も、図示しないアンプを介してそれぞれ通信線により接続されている。従って前記圧力センサ34,35および位置センサ24から送られたデータは制御装置36に送信され、制御装置36からサーボバルブ31(またはそのアンプ)等へ指令信号が生成され送信されるようになっている。また制御装置36は、後述する可動コア52の油圧シリンダ53を作動させるバルブ等に、成形金型を作動させる機構にも接続されている。
本実施形態の射出装置15は電動モータまたは油圧機構により加熱筒の内部のスクリュが回転または前後進可能となっている。そして加熱筒内で溶融された溶融樹脂の射出充填および保圧が可能となっている。射出装置15はプランジャを用いたものなどその種類は限定されない。
次に本実施形態の射出圧縮成形装置12の一部を構成し、固定盤14に取付けられる固定金型13と可動盤19に取付けられる可動金型18からなる成形金型について図2を参照して説明する。本実施形態の成形金型は、図7に示されるような屈曲部W1を備えた立体形状成形品Wを射出圧縮成形するための金型である。成形金型はいわゆるインロー構造を備えた金型であって、型閉された際に成形品Wの容積よりも大きな体積のキャビティCを形成することが可能となっている。型閉されて形成されたキャビティCには立体形状成形品Wの屈曲部W1を形成する屈曲部形成部C1が設けられる。また本実施形態では、立体形状成形品Wの屈曲部W1から型開後に余剰部W2を切除するので、屈曲部形成部C1には余剰部W2を形成するための余剰部形成部C2を含んでいる。
固定金型13については、ノズルタッチ面からホットランナまたはコールドランナからなるランナ41(樹脂通路)が形成され、ランナ41から溶融樹脂がキャビティC内に射出充填される際に通過するゲート42に接続されている。本実施形態では固定金型13が凸型であり、本体43の前部には2段に凸部44が形成されている。そして凸部44のうちの断面積の大きい凸部基部45の側面が、凹型である可動金型18の凹部を構成する外壁部46の内側面47と摺動する摺動面48となっている。また前記凸部44のうちの凸部基部45よりも前部側(可動金型側)のコア部49の側面は屈曲部形成部C1を構成するキャビティ形成面50となっている。またコア部49の前面は、型開閉方向と直交する方向に設けられた面であって、立体形状成形品Wの平面部W3を形成するキャビティ形成面である平面形成部51となっている。
また本実施形態では図6に示されるようにキャビティCのうち立体形状成形品Wが成形される平面部W3の下縁には、ゲート42に接続される余剰部形成部55が形成されている。そして溶融樹脂流動用の余剰部形成部55と可動金型18の余剰部形成部との間に形成されるキャビティ部分は、平面形成部51と平面形成部57の間に形成されるキャビティCの平面部形成部C3よりも間隙が大きくなっており、ゲート42から射出充填された溶融樹脂がキャビティ内に流動されやすくなっている。また保圧時にもゲート42からこの余剰部形成部55によって形成されるキャビティ部分を介して立体形状成形品Wに保圧力が及びやすくなっている。
可動金型18については凹型であって、四方に外壁部46が形成され、前記外壁部46によって囲まれる底の部分が平面形成部57となっている。そして型閉時には前記外壁部46の内側に固定金型13の凸部44が挿入される。従って外壁部46の内側面47のうちの前方部分(固定金型側の部分)は、固定金型13の摺動面48と僅かな間隔を隔てて対向する摺動面47aとなっている。また外壁部46の内側面47のうちの後方部分(可動盤側の部分)は、屈曲部形成部C1のキャビティ形成面47bとなっている。本実施形態では、屈曲部形成部C1は成形後に切除される余剰部W3が形成される余剰部形成部C2を含んでいる。そして前記屈曲部形成部C1のうちの余剰部形成部C2を構成する部分である外壁部46には、前記屈曲部形成部C1に向けて押圧可能な可動コア52が設けられている。
可動コア52については、外壁部46の外側面に押圧機構である油圧シリンダ53が設けられており、油圧シリンダ53のロッドの先端に押圧部54が取付けられている。押圧部54の前面は、屈曲部形成部C2のうちの余剰部形成部C3のキャビティ形成面47bとなっており、押圧部54が前進された際にはその側面も立体形状成形品Wの屈曲部W1の端面W4を形成する面となる。また外壁部46に設けられた押圧部54を収納する孔部55と押圧部54との間は溶融樹脂が入り込まない間隔となっている。本実施形態の立体形状成形品Wは、屈曲部W1が両側に2個あるので可動コア52も2基が設けられるが、箱状のものでは可動コアは4基が設けられる。また立体形状成形品が断面L字状のものでは、可動コアは1基だけが設けられる場合もある。更に可動コアはキャビティ面の形状に対応して分割して多数が設けられたものでもよく個数が限定されない。
また本実施形態では可動コア52の押圧部54の押圧面(キャビティ形成面47b)は比較的面積が小さくて可動コア52の前進により、成形された屈曲部W1に段差ができ、段差から先の部分に余剰部W2が形成されるようになっている。しかし可動コア52の押圧部54の押圧面の面積を、屈曲部W1を形成するための屈曲部形成部C1の面積とほぼ同じにすることも想定される。その場合は油圧シリンダ53の能力にもよるが、可動コア52の押圧部54の前進距離は屈曲部W1のヒケを防止する程度に僅かなものとなる。そして前記において押圧部54の前進による段差が成形品にとって問題にならない場合は、後で切除される余剰部W2は形成されない。従って本発明において余剰部W2およびその切除は必須ではない。
次に本実施形態の射出圧縮成形装置11の立体形状成形品の射出圧縮成形方法について図2ないし図5により説明する。本発明が対象とする記立体形状成形品は板厚が1.0mmないし8.0mmであり、前記屈曲部形成部は型開閉方向に直交する方向に対して45°以上屈曲した部分に形成されるものである。板厚については一部が1.0mmより薄い部分やリブ等により8.0mmよりも厚い部分があるものを含む。
本発明の射出圧縮成形装置11の型締装置12は、当初から強圧で型締を行う射出成形も実施可能だが、本実施形態のような射出圧縮成形が可能となっている。とりわけ本実施形態では、射出開始前にキャビティCの容積が成形品の容積よりも拡大された状態で可動金型18を停止させ、その状態で射出開始し射出された溶融樹脂の圧縮を行うタイプの射出圧縮成形(射出プレス成形)により成形が行われる。ただし立体形状成形品の形状や成形金型によっては、射出開始前にキャビティの容積が成形品の容積にほぼ一致する型閉完了状態で可動金型を停止させ、その状態で射出開始し射出圧によりキャビティCの容積が拡大された後に溶融樹脂の圧縮を行うタイプの射出圧縮成形により成形を行うようにしてもよい。
まず型締装置12による型閉工程は、型開き状態から可動盤19および可動金型18を型開閉機構22により移動させ、型閉完了位置から所定分だけ手前の位置に可動盤19および可動金型18を停止させる(または型閉完了位置に到達させてからプレスストローク分だけ可動盤19等を後退させて停止させる)。その際に位置センサ24の値を検出した位置制御により固定金型13と可動金型18の間にはプレスストローク分だけ容積が拡大されたキャビティCが形成される。そして型閉完了位置または可動金型18の停止位置でハーフナット21の係止を行う。
次の射出充填工程では、射出装置15から前記キャビティC内に射出装置15から溶融樹脂を射出開始する。そして射出中または射出後にスクリュ位置が所定位置に到達したことを検出する等のタイミングにより型締シリンダ16を型締方向に作動させて前半のプレス工程を行う。プレス工程では、型締シリンダ16は、固定盤14に対する可動盤19が平行度を保つ(設定された原点からの距離がそれぞれ等しくなるようにする)ように速度制御(または位置制御)を行いつつキャビティC内の溶融樹脂の圧縮を開始する。この際の制御については、各型締シリンダ16に対して同じ目標速度(又は同じ目標位置)が指令値として出力され、各型締シリンダ16のサーボバルブ31が制御される。そして各位置センサ24の値が検出されて各位置センサ24に対応する型締シリンダ16ごとに目標位置の指令値に対して実測位置の信号が加算されサーボバルブ31の制御(クローズドループ制御)がなされる。この際の圧力は各サーボバルブ31を介して型締シリンダ16へ送られる元圧が設定圧になるように制御されている。なお平行制御については、4つの型締シリンダ16の各位置センサ24の値の平均値を算出し、指令値に加算して別途にフィードフォーワード制御の制御信号を生成し、前記フィードフォーワード制御の制御信号を、各位置圧縮用シリンダ16のフィードバック制御の制御信号に加算してサーボバルブ31を制御するようにしてもよい。またはいずれか1つの型締シリンダ16をマスターシリンダとしてその位置を検出して目標位置に対する制御を行い、他の型締シリンダ16がマスターシリンダに追従するように制御を行ってもよい。
そしてプレス工程においてキャビティC内に溶融樹脂がほぼ充満して可動盤19等の前進量が小さくなり、型締シリンダ16の油圧値が設定圧まで昇圧されたことが検出されるか設定された時間がタイムアップすると、プレス工程から後半の加圧工程に移行する。加圧工程については、4つの圧力センサ34の値の平均値と設定圧力が比較され、設定圧力となるように各型締シリンダ16が制御される。またこの際に各位置センサ24の値を検出して各型締シリンダ16ごとに平行制御を行う速度制御(または落ち制御)も継続して行われ、両者が加算されて型締シリンダ16がクローズドループ制御される。
なお射出プレス制御(射出圧縮制御)における型締シリンダ16を個別に制御する平行制御については、上記の方式に限定されるものではなく、速度制御、位置制御、圧力制御が適宜組合せ行われるものでもよい。また本発明において平行制御は必須のものではなく、型締シリンダ16を圧力制御のみ行うものでもよい。
そして図3に示されるように型締シリンダ16の作動により可動金型18の平面形成部57が固定金型13に向けて前進してキャビティCの容積が減少され、溶融樹脂がキャビティC内で圧縮されるが、この段階では平面形成部C3は型開閉方向から見た投影面積が大きく、溶融材料が相対的に大きな力で圧縮されるのに比較して屈曲部形成部C1は前記投影面積が小さくて圧縮力が伝達されにくく、屈曲部形成部C1の溶融材料は相対的に小さい力でしか圧縮されない。即ち溶融樹脂は粘弾性を有しているのでパスカルの原理の通り各部が均等に圧縮される訳ではない。
そのため本発明では、キャビティCの屈曲部形成部C1の溶融樹脂の圧縮を促進させるために可動コア52を用いて屈曲部形成部C1の溶融樹脂を圧縮する。可動コア52の前進のタイミングは、可動盤19または可動金型18の位置を位置センサ24により検出して押圧機構である油圧シリンダ53を作動させて押圧部54を前進させる。なお可動コア52の押圧部54の前進のタイミングは、射出装置15のスクリュ位置を位置センサにより検出して設定値に到達したら行うものでもよい。またはキャビティCに設けられた圧力センサや型締シリンダ16の圧力センサ34により、圧縮機構が溶融樹脂を圧縮する際の圧力を検出して設定値に到達したら可動コア52を前進させるものでもよい。更にはタイバセンサ等の力センサにより型締力を検出して設定値に到達したら可動コア52を前進させるものでもよい。また本実施形態では加圧コア52の前進のタイミングは射出プレス工程で行われるが、加圧工程への切換えと同時でもよく、加圧工程へ切換えの後でもよい。
そして図4に示されるように、可動コア52の押圧部54が前進してキャビティCの屈曲部形成部C1の溶融樹脂を圧縮することにより、その部分の溶融樹脂が他の屈曲部形成部C1に向けて移動し、平面部C3に比べて低かった屈曲部形成部C1内の溶融樹脂の圧力が上昇される。キャビティC内に射出され充満された溶融樹脂は成形金型のキャビティ温度が溶融樹脂を冷却固化可能な温度となっているため冷却されて固化される。その際に溶融樹脂は収縮するが、圧縮機構である型締シリンダ16によりキャビティCの容積が圧縮されるので、ヒケと呼ばれるキャビティ形成面と立体形状成形品Wの間の空隙は生じにくい。また屈曲部形成部C1については冷却工程でも特にヒケと呼ばれる空隙が生じやすいが、圧縮機構による圧縮と相まって可動コア52の押圧部54の前進により屈曲部形成部C1の体積を減少させていくからヒケが生じにくい。
この際に射出装置15の側では射出圧力またはスクリュ位置を検出して射出充填工程から保圧工程に切換えが行われる。本実施形態の成形金型では図6に示されるように、ゲート42から溶融樹脂流動用の余剰部形成部55のキャビティ部分は平面部形成部C3よりも断面積が大きくなっており、キャビティC内に保圧による圧力が加えやすくなっている。そして所定時間の保圧工程が終了すると冷却工程に移行する。なお射出充填工程から保圧工程に切換えのタイミングは、圧縮制御における射出プレス工程から加圧工程への切換えのタイミングより前でも同時でも後でもよい。また保圧工程はバルブゲートの閉鎖や射出装置15のスクリュが前進限まで前進制御される等の理由により実行されないものでもよい。
そして冷却が完了すると図5に示されるように離型工程および型開工程が行われ、立体形状成形品WがキャビティCから取り出される。本実施形態では、立体形状成形品Wの屈曲部W1には、その一部として余剰部W2が接続されている。余剰部W2は屈曲部W1の成形品部分よりも厚みが薄く、その間に段差が形成されている。従って成形金型の外部で切除装置56により、段差の部分で余剰部W2の切除を行い、立体形状成形品Wを完成させる。なお余剰部W2はバリのように薄い場合もあり得る。なお余剰部W2の切除工程は、成形金型内に組み込んだ余剰部切除装置を用いて型閉中または型開後に行い、立体形状成形品Wを型外に取り出す前に余剰部W2を切除するようにしてもよい。更に本実施形態では、溶融樹脂流動用の余剰部形成部55によって形成される余剰部W5の部分も切除装置56により切除される。なお成形金型に切除装置を組み込む場合は、可動コア52の平面部形成部W2側の近傍の外壁部46に設けることが望ましい。
また可動コア52の油圧シリンダ53の前進により押圧部54がコア部49に当接し、余剰部W2が生じなかったか或いはバリが問題とならない程度であって余剰部W2の切除が必要ない場合、または段部があっても立体形状成形品Wとして差し支えない場合は、切除工程および切除装置56は必要ない。
本実施形態で成形された立体形状成形品Wは、型締装置12による圧縮機構だけでは圧縮作用の及びにくい屈曲部形成部C1の部分を重点的に可動コア52により圧縮可能なので、屈曲部形成部C1のヒケを防止するとともに平面形成部C3によって形成される平面部W3と屈曲部形成部C1によって形成される屈曲部W1の部分の樹脂の特性の差を無くするか小さくすることが可能である。
なお本発明の射出圧縮成形装置および射出圧縮成形方法は、次のような応用例であってもよい。まず成形金型に可動コアを設ける位置については、外壁部46に限定されない。立体形状成形品Wは、大面積の平面部W3が中心側に向けて収縮するから、屈曲部W1も外壁部46側ではなくコア部49の側に張り付く傾向がある。従って屈曲部W1のヒケを防止する程度の場合は、可動コア52を外側の外壁部46側に設けるほうが望ましい場合が多い。しかし樹脂が有色であって屈曲部W1の外側のみが使用時の表面として美観が必要となる場合は、可動コア52を屈曲部形成部C1の内側を形成するコア部49の側に設けることも考えられる。前記により可動コア52の前進による段差があっても、内側の形状に拘らない立体形状成形品Wの要求を満たすことができる。
更には図8の別の実施形態に示されるように、成形金型101は屈曲部形成部C1の先端側から可動コア102による押圧を行うものでもよい。固定金型103の本体部104には可動コア102の油圧シリンダ105が設けられている。そして固定金型103の凸部106の外側に沿うように可動コア102の押圧部107が設けられている。なおこの図8の別の実施形態についてもコア部が可動金型108に設けられる場合は、可動コアも可動金型に設けられる。図8の別の実施形態では屈曲部形成部C1が型開閉方向と略一致する方向に向けて延伸されているものについて特に好適に用いられる。図8の別の実施形態の場合、余剰部W3の問題が発生する可能性は小さくなる。また場合によっては可動コア102を更に前進させることによりエジェクタ機能を兼ねることができる場合もある。
また立体形状成形品については、屈曲部が曲面から構成されるものであってもよい。その場合屈曲部の定義は、型開閉方向に直交する方向に対して45°以上の傾斜を備えた線を接線に持つ曲面の部分とする。または別の屈曲部の定義としては、曲面からなる屈曲部の部分に直交する板厚方向の線が、型開閉方向に直交する方向に対して45°よりも小さい角度となる部分とする。このような屈曲部が曲面から構成される立体形状成形品を成形する成形金型13,18の場合、可動コア52の押圧部54の前面を曲面となしても、可動コア52の押圧部54の前進により押圧部54以外の外壁面47bとの間で段差を生じる場合が多い。従って段差が問題となる場合は、端部近傍に段差を設けるようにし、少なくとも段差を含む部分を成形金型の型閉中または型開後に、切除装置56により切除することが望ましい。特には立体形状成形品が自動車のリア、フロント、ルーフ等の透明または半透明の樹脂ガラスである場合、段差は屈曲部の裏面側に形成されても問題となるので、切除することが望ましい。または屈曲部に曲面を備えたものは、上記図8の別の実施形態のように端面方向から可動コア102により押圧するようにすることも望ましい方策の一つである。
更に上記の各実施形態において、可動コアの駆動源は、油圧シリンダ53を用いたもの以外であってもよい。可動コア52がバネを用いたものの場合、バネの強さにもよるが、射出時に射出圧によりバネが後退して屈曲部形成部C1に比較的大量の溶融樹脂が供給され、その後、射出圧または保圧が弱くなるか及ばなくなってからバネが前進されるので、屈曲部形成部C1の樹脂の密度を高めることができる。また制御が必要とされないので金型構造や制御機構が簡略化できる。更に屈曲部形成部C1を内側(コア部側)から押圧するものでは、コア部に弾性体の部分を設け、前記弾性体の内側にエアや液体を入れてコア部から膨出させるものでもよい。また圧縮の進展による可動金型の前進移動とともにアンギュラピン等の機構により可動コアが自動的に屈曲部形成部W1に向けて前進して屈曲部形成部C1の溶融樹脂を圧縮するものでもよい。
上記の実施形態では、固定金型13が凸型の例について記載した。しかし可動金型18が凸型であって、固定金型13が凹型であってもよい。一般的には冷却時の樹脂収縮の関係から凸型の側に立体形状成形品Wを貼り付けて離型される場合が多い。また金型または台盤の構造上、エジェクタ装置は可動金型側のほうが設けるスペースがあるので、可動金型18を凸型とし、可動金型に立体形状成形品Wを貼り付けて離型したほうがよい場合も多い。固定金型13が凹型の場合、可動コアを固定金型の外壁部に設けてもよい。
また上記の実施形態では、凹型の外壁部46の中に凸型のコア部49が嵌合する所謂インロー金型について説明した。しかしながら本発明に用いられる成形金型は、特許文献2や特開2010−173120号に示されるように可動金型の可動枠ブロックが固定金型と面当接するとともに、前記可動枠ブロックがバネにより可動金型のコアブロックに対して相対移動してキャビティの容積が変更されるものでもよい。更には成形金型内部の油圧シリンダによりコアブロックのみが前進されるものでもよい。
また成形金型については薄い立体形状成形品Wを成形する場合、加熱手段によるキャビティ面の加熱と、冷却手段によるキャビティ面の冷却機能の双方を備えるものが望ましい。即ち射出充填時にはキャビティ面を加熱しておいて溶融樹脂の流動性を良好にし、または固化を遅らせることにより、板厚の薄い成形品であっても良好に溶融樹脂の射出充填を可能とすることができる。また特には上記のような自動車の樹脂ガラス等も板厚に対して面積が大きいので、このような加熱手段と冷却手段の双方を備えた成形金型が望ましい。
本発明については、一々列挙はしないが、上記した本実施形態のものに限定されず、当業者が本発明の趣旨を踏まえて変更を加えたものについても、適用されることは言うまでもないことである。成形材料についても限定はされないが、熱可塑性樹脂、特に流動性に優れた材料が望ましい。また樹脂ガラス等の場合は、ポリカーボネート、アクリル、ポリオレフィン系樹脂等が望ましい。
11 射出圧縮成形装置
12 型締装置
13 固定金型
16 型締シリンダ
18 可動金型
24 位置センサ
34,35 圧力センサ
46 外壁部
49 コア部
52 可動コア
53 油圧シリンダ
54 押圧部
C キャビティ
C1 屈曲部形成部
C2 余剰部形成部
C3 平面部形成部
W 立体形状成形品
W1 屈曲部
W2 余剰部
W3 平面部

Claims (5)

  1. キャビティ内に射出充填された溶融樹脂に対して圧縮を行うことにより屈曲部を備えた立体形状成形品を成形する立体形状成形品の射出圧縮成形装置において、
    前記立体形状成形品の容積よりも体積の大きなキャビティを形成可能な成形金型と、
    前記立体形状成形品の屈曲部を形成する前記キャビティの屈曲部形成部を構成する部分に設けられ屈曲部形成部内の溶融樹脂を押圧可能な可動コアと、
    前記成形金型のうちの固定金型に対する可動金型の距離を検出可能な位置センサと、
    前記キャビティ内に射出充填された溶融樹脂に対して圧縮を行う圧縮機構と
    前記圧縮機構が前記キャビティ内に射出充填された溶融樹脂を圧縮する際の圧力または型締力を検出可能な圧力センサまたは力センサとが設けられ、
    前記位置センサ、圧力センサまたは力センサが所定の検出値を検出したことにより前記可動コアの押圧を開始することを特徴とする立体形状成形品の射出圧縮成形装置。
  2. キャビティ内に射出充填された溶融樹脂に対して圧縮を行うことにより屈曲部を備えた立体形状成形品を成形する立体形状成形品の射出圧縮成形金型において、
    前記立体形状成形品の容積よりも大きな体積に形成可能なキャビティと、
    前記立体形状成形品の屈曲部を形成する前記キャビティの屈曲部形成部を構成する部分に設けられ屈曲部形成部内の溶融樹脂を押圧可能な可動コアと、
    前記可動コアの近傍に設けられ可動コアにより押圧された余剰部を切除する切除装置とを備えたことを特徴とする立体形状成形品の射出圧縮成形金型。
  3. キャビティ内に射出充填された溶融樹脂に対して圧縮を行うことにより屈曲部を備えた立体形状成形品を成形する立体形状成形品の射出圧縮成形方法において、
    可動金型を移動させて固定金型との間に前記立体形状成形品の容積よりも体積の大きく立体形状成形品の屈曲部を形成可能な屈曲部形成部を備えたキャビティを形成し、
    前記キャビティに射出装置から溶融樹脂を射出充填し、
    充填開始と同時または充填中に可動金型を前進させて前記キャビティ内の溶融樹脂を圧縮し、
    前記キャビティ内への溶融樹脂の充満が確認されたら前記屈曲部形成部の溶融樹脂を可動コアの作動により圧縮することを特徴とする立体形状成形品の射出圧縮成形方法。
  4. 前記立体形状成形品は板厚が1.0mmないし8.0mmであり、
    前記屈曲部形成部は型開閉方向に直交する方向に対して45°以上屈曲した部分に形成されることを特徴とする請求項3に記載の立体形状成形品の射出圧縮成形方法。
  5. 前記成形金型の型閉中または型開後に、切除装置により少なくとも屈曲部のうちの可動コアにより圧縮された余剰部を切除することを特徴とする請求項3または請求項4に記載の立体形状成形品の射出圧縮成形方法。
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