以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。
実施の形態1.
図1は、本実施の形態に係るコメント配信システム及びコメント配信装置の構成を示すブロック図である。
図1において、コメント配信システム100は、コメント配信装置101、メールサーバ120、Webサーバ130、WAN140、複数の携帯端末150を含む。コメント配信装置101は、電話やFAXを介して顧客から商品の注文を受付けるオペレータにより操作される。また、コメント配信システム100及びコメント配信装置101の管理者により操作される。コメント配信装置101は、メールサーバ120及びWAN140を介して携帯端末150にメールを配信する。携帯端末150は、コメント配信装置から配信されたメールを受信する。携帯端末150はコメント配信装置101に対して、WAN140及びWebサーバ130を介して、情報を送受信することができる。携帯端末150は顧客への営業を行なう営業担当者、又は営業担当者を管理する営業担当管理者により操作される。営業担当者及び営業担当管理者は、携帯端末150により、コメント配信装置101からメールサーバ120及びWAN140を介して受信したメールを閲覧したり、Webサーバ130及びWAN140を介して、コメント配信装置101が保有する情報を閲覧したり、営業担当者及び営業担当管理者が知る情報を書き込むことができる。
通常、営業担当者は、特定の支社に所属し、その支社の管轄内の自分が担当するエリアの顧客に対して営業活動を行なう。また、営業担当者は、商品に応じて、その支社の管轄内の顧客を担当することもある。また、支社、エリアにはよらず、特定の顧客、又は特定の商品について担当することもある。営業担当者を管理する営業管理者は、同時に営業担当者であってもよい。
図示していないが、コメント配信装置101、メールサーバ120、Webサーバ130、携帯端末150は、処理装置、記憶装置、入力装置、出力装置等のハードウェアを備える。ハードウェアはコメント配信装置101、メールサーバ120、Webサーバ130、携帯端末150の各部によって利用される。例えば、処理装置は、コメント配信装置101の各部でデータや情報の演算、加工、読み取り、書き込み等を行うために利用される。記憶装置は、そのデータや情報を記憶するために利用される。また、入力装置は、そのデータや情報を入力するために、出力装置は、そのデータや情報を出力するために利用される。コメント配信装置101は、コメントデータ記憶部103、受注データ記憶部104、メール配信顧客条件データ記憶部105、メール配信商品条件データ記憶部106、メールアドレス記憶部107、コメント配信部108、コメント閲覧顧客条件データ記憶部109、コメント閲覧商品条件データ記憶部110、携帯端末用入出力部111、コメントランキング集計条件データ記憶部112、コメントランキング集計部113を備える。
受注入力部102は、顧客からの商品の注文に係る情報の検索又は入力を受付けると共に、この顧客からのこの商品に係るコメントの入力を受付けて、この顧客に係る顧客コードとこの商品に係る商品コードとこのコメントとを対応付けて、コメントデータ記憶部103に記憶させる。例えば、受注入力部102は、顧客コードと複数の商品コードとの入力を受付けて、複数の商品コードから商品コードの指定を受付けると、指定された商品コードについてのコメントの入力を受付けて、顧客コードと指定された商品コードとコメントとを対応付けて、コメントデータ記憶部103に記憶させ、さらに顧客コードと複数の商品コードとを対応付けて受注データ記憶部104に記憶させる。
コメントデータ記憶部103は、商品を特定する商品コード、顧客を特定する顧客コード、及びその顧客からのその商品に係るコメントを対応付けて記憶する。さらに、コメントごとに、配信及び閲覧の条件を表す配信閲覧フラグを記憶してもよい。さらに、コメントごとに、そのコメントの営業担当者による評価に係る有用情報、その顧客に係る支社を記憶してもよい。
受注データ記憶部104は、顧客から受注した商品に係る情報を記憶する。例えば、配送日、発注元である顧客を特定する顧客コード、配送先の住所、受注した商品を特定する商品コード、受注した商品の数量等を記憶してもよい。受注を電話で行なった場合は、顧客と顧客からの電話を受けたオペレータとの通話音声、通話音声をテキスト化した情報を対応付けて記憶してもよい。受注をFAXで行なった場合は、FAXのイメージ情報、FAXからOCR(Optical・Character・Recognition)によりテキスト化した情報を対応付けて記憶してもよい。
メール配信顧客条件データ記憶部105は、営業担当者ごとにコメントに係るメールを配信する条件(顧客に係る条件)を記憶する。例えば、営業担当者を特定する営業担当者コードと、その営業担当者に対してメールを配信するコメントに係る顧客を特定する顧客コードとを対応付けて記憶する。さらに、その営業担当者が所属する支社を特定する支社コード、その営業担当者が担当するエリアコードを記憶してもよい。
メール配信商品条件データ記憶部106は、営業担当者ごとにコメントに係るメールを配信する条件(商品に係る条件)を記憶する。例えば、営業担当者を特定する営業担当者コードと、その営業担当者に対してメールを配信するコメントに係る商品を特定する商品コードとを対応付けて記憶する。さらに、その営業担当者が所属する支社を特定する支社コード、その営業担当者が担当するエリアコードを記憶してもよい。
メールアドレス記憶部107は、営業担当者を特定する営業担当者コードと、その営業担当者が所持する携帯端末150のメールアドレスとを対応付けて記憶する。
コメント配信部108は、コメントデータ記憶部103に記憶されたコメントを、メール配信顧客条件データ記憶部105又はメール配信商品条件データ記憶部106に記憶された条件に応じて、メールサーバ120及びWAN140を介して営業担当者が所持する携帯端末150に配信する。メール配信顧客条件データ記憶部105又はメール配信商品条件データ記憶部106に記憶された条件は、コメントデータ記憶部103のコメントに対応付けられて記憶された種々の情報と比較、演算等を行なうことにより、条件に合致しているか否かが判断される。営業担当者が所持する携帯端末150のメールアドレスは、メールアドレス記憶部107に記憶された情報から判断する。例えば、コメント配信部108は、コメントデータ記憶部103が新たなコメントを記憶した後に、このコメントに対応する顧客コードをコメントデータ記憶部103から取得し、この顧客コードに対応するメールアドレスをメールアドレス記憶部107から取得し、このコメントに係るメールをこのメールアドレスに配信する。また、例えば、コメント配信部108は、コメントデータ記憶部103が記憶する配信閲覧フラグに応じて、コメントに係るメールを配信する。
コメント閲覧顧客条件データ記憶部109は、営業担当者ごとにコメントの閲覧を可能とする条件(顧客に係る条件)を記憶する。例えば、営業担当者を特定する営業担当者コードと、その営業担当者からの閲覧を可能とするコメントに係る顧客を特定する顧客コードとを対応付けて記憶する。さらに、その営業担当者が所属する支社を特定する支社コード、その営業担当者が担当するエリアコードを記憶してもよい。
コメント閲覧商品条件データ記憶部110は、営業担当者ごとにコメントの閲覧を可能とする条件(商品に係る条件)を記憶する。例えば、営業担当者を特定する営業担当者コードと、その営業担当者からの閲覧を可能とするコメントに係る商品を特定する顧客コードとを対応付けて記憶する。さらに、その営業担当者が所属する支社を特定する支社コード、その営業担当者が担当するエリアコードを記憶してもよい。
携帯端末用入出力部111は、コメントデータ記憶部103に記憶されたコメントを、コメント閲覧顧客条件データ記憶部109又はコメント閲覧商品条件データ記憶部110に記憶された条件に応じて、Webサーバ130及びWAN140を介して営業担当者、又は営業担当管理者が所持する携帯端末150から閲覧を可能とする。コメント閲覧顧客条件データ記憶部109又はコメント閲覧商品条件データ記憶部110に記憶された条件は、コメントデータ記憶部103のコメントに対応付けられて記憶された種々の情報と比較、演算等を行なうことにより、条件に合致しているか否かが判断される。
例えば、携帯端末用入出力部111は、携帯端末150からWAN140及びWebサーバ130を介して営業担当者コードを受付けると、この営業担当者コードに対応する顧客コードをコメント閲覧顧客条件データ記憶部109又はコメント閲覧商品条件データ記憶部110から取得し、コメントデータ記憶部103においてこの顧客コードに対応するコメントを、携帯端末150からWebサーバ130及びWAN140を介して閲覧可能とし、閲覧可能とした既存のコメント、コメントコード、商品コード、及び顧客コード等の情報を送信する。また、例えば、携帯端末用入出力部111は、コメントデータ記憶部103が記憶する配信閲覧フラグに応じて、コメントを閲覧可能とする。また、例えば、携帯端末用入出力部111は、携帯端末150からWAN140及びWebサーバ130を介して、顧客からの商品に係るコメントの入力を受付けて、この顧客に係る顧客コードとこの商品に係る商品コードとこのコメントとを対応付けて、コメントデータ記憶部103に記憶させる。この際に、その他の情報(参照コメントコード等)の入力も受付けて、コメントと対応付けてコメントデータ記憶部103に記憶させてもよい。また、例えば、携帯端末用入出力部111は、携帯端末150からWAN140及びWebサーバ130を介して、コメントの指定及び有用情報を受付けて、コメントデータ記憶部103のこのコメントに対応する有用情報を更新する。
コメントランキング集計条件データ記憶部112は、コメントランキング集計部113が、コメントデータ記憶部103に記憶されたコメントを、コメントデータ記憶部103にコメントに対応して記憶された様々な情報や、その他の情報をもとに、種々の集計(順位付け、統計、分析等)を行なう際の条件を記憶する。
コメントランキング集計部113は、コメントデータ記憶部103に記憶されたコメントを、コメントランキング集計条件データ記憶部112に記憶された条件に基づいて集計する。例えば、コメントデータ記憶部103に記憶されたコメントを、支社コードごとに有用情報に基づき順位付けをする。また、コメントに係るその他の種々の集計を行なう。そして、コメントランキング集計部113は、集計結果に係るニュースレター(メール)をメールサーバ120及びWAN140を介して営業担当者が所持する携帯端末150に配信する。コメントランキング集計部113は、集計結果が、支社コードごとに集計したものであれば、その支社を担当する営業担当者が所持する携帯端末150に対してのみ、その集計結果に係るニュースレターを配信する。支社を担当する営業担当者については、支社コードに対応する営業担当者コードをメール配信顧客条件データ記憶部105から取得する。又は、コメント配信装置101の記憶装置に予め支社コードと営業担当者コードとの対応を記憶しておき、支社コードに対応する営業担当者コードをここから取得する。そして、営業担当者コードに対応するメールアドレスをメールアドレス記憶部107から取得して、このメールアドレスに対して、メールサーバ120及びWAN140を介して携帯端末150に集計結果に係るニュースレターを配信する。支社コードの場合と同様に、エリアコードごとの集計を行なって、そのエリアの担当者に集計結果に係るニュースレターを配信するようにしてもよい。
メールサーバ120は、LAN(Local・Area・Network)を介してコメント配信装置101のコメント配信部108と接続されている。また、WAN140を介して携帯端末150と通信が可能である。そして、メールサーバ120は、コメント配信装置101のコメント配信部108が作成したメールを携帯端末150へ配信する。
Webサーバ130は、LANを介してコメント配信装置101と接続されている。また、WAN140を介して携帯端末150と通信が可能である。そして、Webサーバ130は、コメント配信装置101の携帯端末用入出力部111が作成した情報を受信し、WAN140を介して携帯端末150のWebブラウザ等のクライアントソフトウェアの要求に応じて、これらの情報を送信する。また、Webサーバ130は、WAN140を介して携帯端末150のWebブラウザ等のクライアントソフトウェアの要求に応じて、携帯端末150にて入力された情報を受信し、コメント配信装置101の携帯端末用入出力部111に送信する。
WAN140は、ワイドエリアネットワーク(Wide・Area・Network)であり、メールサーバ120及びWebサーバ130と携帯端末150との間を広域で通信可能とする。WAN及びLAN上にはインターネットが構築されている。
携帯端末150は、営業担当者及び、営業担当者を管理する営業担当管理者が所持する。営業担当者が所持する携帯端末150は、コメント更新メール受信部151、ニュースレター受信部152、コメント閲覧部153、コメント書込部154を備える。営業担当管理者が所持する携帯端末150は、コメント書込部154、条件データ書込部155を備える。
コメント更新メール受信部151は、コメント配信部108からメールサーバ120及びWAN140を介して配信されたコメントに係るメールを受信する。ニュースレター受信部152は、コメント配信部108からメールサーバ120及びWAN140を介して配信されたニュースレターを受信する。コメント閲覧部153は、携帯端末用入出力部111がWebサーバ130に送信した情報を、WAN140を介して閲覧する。コメント書込部154は、コメント閲覧部153と連携して、既存のコメントの指定と、この既存のコメントを参照する新たなコメントの入力とを受付けて、この既存のコメントに対応するコメントコードを新たなコメントの参照コメントコードとし、この既存のコメントに対応する商品コードを新たなコメントの商品コードとし、この既存のコメントに対応する顧客コードを新たなコメントの顧客コードとし、新たなコメントと対応付けて、WAN140及びWebサーバ130を介して、携帯端末用入出力部111に送信し、携帯端末用入出力部111がこのコメント及びこのコメントに係る情報をコメントデータ記憶部103に記憶させる。条件データ書込部155は、条件の入力を受付け、WAN140及びWebサーバ130を介して、携帯端末用入出力部111に送信し、携帯端末用入出力部111がこの条件をメール配信顧客条件データ記憶部105、メール配信商品条件データ記憶部106、コメント閲覧顧客条件データ記憶部109、コメント閲覧商品条件データ記憶部110、及びコメントランキング集計条件データ記憶部112に記憶させる。
コメント配信装置101は、図示しないが、CTI受注に係る一般的な機能(電話の受発信、電話のスイッチ、通話音声の録音、通話音声の認識、FAXの送受信、OCR認識等)を実現するCTI基本機能部を備えており、電話、FAX等と接続されていてもよい。また、CTI基本機能部及び受注データ記憶部104は、コメント配信装置101のその他の部とは異なるハードウェア上に実現されており、このハードウェアから電話、FAX等と接続されていてもよい。受注入力部102は、オペレータの入力用端末として、コメント配信装置101のその他の部とは異なる複数のハードウェア上に実現されており、CTI基本機能部と連携して動作しながら、コメントデータ記憶部103及び受注データ記憶部104に各種情報を記憶させるものであってもよい。このような場合、各ハードウェアは、LANで接続されており、通信が可能である。
メールサーバ120は、コメント配信装置101と同じハードウェア上に実現されていてもかまわない。Webサーバ130は、コメント配信装置101と同じハードウェア上に実現されていてもかまわない。
営業担当者用の携帯端末150と、営業担当管理者用の携帯端末150は、必ずしも異なる携帯端末150上に実現されている必要はなく、ひとつの携帯端末150が、コメント更新メール受信部151、ニュースレター受信部152、コメント閲覧部153、コメント書込部154、条件データ書込部155を備え、入出力時に、操作を行なう者からのID等の入力を受付けて、操作を行なう者が営業担当者であるのか、営業担当管理者であるのか、営業担当者と営業担当管理者とを兼務するものであるのかを判定して、それに応じた動作をするものであってもよい。
WAN140は、IP−VPN、インターネットVPN等であってもよい。例えば、ある支店に所属する営業担当者及び営業担当管理者が所持する携帯端末150とメールサーバ120及びWebサーバ130の間で、IP−VPN、又はインターネットVPNが構築されており、通信していてもよい。
コメント配信部108、メールサーバ120、コメント更新メール受信部151、及びニュースレター受信部152で用いるメールは、ネットワークを介してメッセージを交換する手段であれば、特に種類は問わない。通常用いられるEメールの他に、携帯電話やPHS(登録商標)(Personal・Handyphone・System)で用いられるショートメッセージサービス、Webブラウザを用いたサービスであるWebメール等であってもよい。
コメント閲覧部153、コメント書込部154、及び条件データ書込部155は、Webブラウザを備えており、Webサーバ130を介して、携帯端末用入出力部111とデータの送受信を行なう。なお、データの送受信にWebサーバ130を用いずに、携帯端末用入出力部111、コメント閲覧部153、コメント書込部154、及び条件データ書込部155に、WebのHTML等の技術は用いない他の方法でWAN140を介してデータの送受信を行なうプログラムを備えてもよい。
図2は、コメント配信装置101のハードウェア構成の一例を示す図である。
図2において、コメント配信装置101は、コンピュータであり、LCD201(Liquid・Crystal・Display)、キーボード202(K/B)、マウス203、FDD204(Flexible・Disk・Drive)、CDD205(Compact・Disc・Drive)、プリンタ206といったハードウェアデバイスを備えている。これらのハードウェアデバイスはケーブルや信号線で接続されている。LCD201の代わりに、CRT(Cathode・Ray・Tube)、あるいは、その他の表示装置が用いられてもよい。FDD204、CDD205の代わりに、その他の記録媒体のドライブが用いられてもよい。マウス203の代わりに、タッチパネル、タッチパッド、トラックボール、ペンタブレット、あるいは、その他のポインティングデバイスが用いられてもよい。
コメント配信装置101は、プログラムを実行するCPU211(Central・Processing・Unit)を備えている。CPU211は、処理装置の一例である。CPU211は、バス212を介してROM213(Read・Only・Memory)、RAM214(Random・Access・Memory)、通信ボード215、LCD201、キーボード202、マウス203、FDD204、CDD205、プリンタ206、HDD220(Hard・Disk・Drive)と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。HDD220の代わりに、フラッシュメモリ、光ディスク装置、メモリカードリーダライタ、あるいは、その他の記録媒体が用いられてもよい。
RAM214は、揮発性メモリの一例である。ROM213、FDD204、CDD205、HDD220は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置の一例である。通信ボード215、キーボード202、マウス203、FDD204、CDD205は、入力装置の一例である。また、通信ボード215、LCD201、プリンタ206は、出力装置の一例である。
通信ボード215は、LAN(Local・Area・Network)等に接続されている。通信ボード215は、LANに限らず、IP−VPN(Internet・Protocol・Virtual・Private・Network)、広域LAN、ATM(Asynchronous・Transfer・Mode)ネットワークといったWAN(Wide・Area・Network)、あるいは、インターネットに接続されていても構わない。LAN、WAN、インターネットは、ネットワークの一例である。
HDD220には、オペレーティングシステム221(OS)、プログラム群222、ファイル群223が記憶されている。プログラム群222のプログラムは、CPU211、オペレーティングシステム221により実行される。プログラム群222には、本実施の形態の説明において「〜部」として説明する機能を実行するプログラムが含まれている。プログラムは、CPU211により読み出され実行される。ファイル群223には、本実施の形態の説明において、「〜データ」、「〜情報」、「〜ID(識別子)」、「〜フラグ」、「〜結果」として説明するデータや情報や信号値や変数値やパラメータが、「〜ファイル」や「〜データベース」や「〜テーブル」や「〜記憶部」の各項目として含まれている。「〜ファイル」や「〜データベース」や「〜テーブル」や「〜記憶部」は、RAM214やHDD220等の記録媒体に記憶される。RAM214やHDD220等の記録媒体に記憶されたデータや情報や信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU211によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出、検索、参照、比較、演算、計算、制御、出力、印刷、表示といったCPU211の処理(動作)に用いられる。抽出、検索、参照、比較、演算、計算、制御、出力、印刷、表示といったCPU211の処理中、データや情報や信号値や変数値やパラメータは、メインメモリやキャッシュメモリやバッファメモリに一時的に記憶される。
本実施の形態の説明において用いるブロック図やフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示す。データや信号は、RAM214等のメモリ、FDD204のフレキシブルディスク(FD)、CDD205のコンパクトディスク(CD)、HDD220の磁気ディスク、光ディスク、DVD(Digital・Versatile・Disc)、あるいは、その他の記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス212、信号線、ケーブル、あるいは、その他の伝送媒体により伝送される。
本実施の形態の説明において「〜部」として説明するものは、「〜回路」、「〜装置」、「〜機器」であってもよく、また、「〜ステップ」、「〜工程」、「〜手順」、「〜処理」であってもよい。即ち、「〜部」として説明するものは、ROM213に記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。あるいは、「〜部」として説明するものは、ソフトウェアのみ、あるいは、素子、デバイス、基板、配線といったハードウェアのみで実現されていても構わない。あるいは、「〜部」として説明するものは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、あるいは、ソフトウェアとハードウェアとファームウェアとの組み合わせで実現されていても構わない。ファームウェアとソフトウェアは、プログラムとして、フレキシブルディスク、コンパクトディスク、磁気ディスク、光ディスク、DVD等の記録媒体に記憶される。プログラムはCPU211により読み出され、CPU211により実行される。即ち、プログラムは、本実施の形態の説明で述べる「〜部」としてコンピュータを機能させるものである。あるいは、プログラムは、本実施の形態の説明で述べる「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
メールサーバ120、Webサーバ130、携帯端末150については詳述しないが、コメント配信装置101と同様に、コンピュータであり、図2と同様の構成を有する。携帯端末150については、データ通信、インターネットのブラウザ機能、メール機能を有する携帯電話、PHS、スマートフォン等であってもよい。
図3は、コメントデータ記憶部103のデータ構成の一例を示す表である。コメントデータ記憶部103は、受注入力部102、コメント書込部155等により、入力される。
No.1のコメントコードは、コメント固有のコードで、コメントの登録時等に自動採番された値が入力される。コメントコードはコメントを特定するためのデータであり、重複はない。No.2の登録日時は、コメントが登録されたシステム日時であり、例えば、コンピュータに内蔵された時計から得たシステム時刻が入力される。
No.3の商品コード/商品名は、コメントに係る商品を特定するためのデータである。特定することができれば、商品コード又は商品名のいずれであってもかまわない。(以降の例では商品コードを設定するものとして説明する。)顧客からの商品の受注入力とコメント入力とは連動して行われ、コメント入力時に受注入力の操作に係り指定されている商品コード/商品名が自動的に入力される。又は、受注入力と連動しないで、オペレータからの入力を受付けてもよい。コメント配信装置101の記憶装置に、商品コードと商品名との対応は予め定義されている。特に、商品に係らない顧客のコメントを記憶する場合に用いる、商品を特定しないことを表す商品コード/商品名を予め定義しておいてもよい。
No.4の顧客コード/顧客名は、コメントに係る顧客を特定するためのデータである。特定することができれば、顧客コード又は顧客名のいずれであってもかまわない。(以降の例では顧客コードを設定するものとして説明する。)顧客からの商品の受注入力とコメント入力とは連動して行われ、コメント入力時に受注入力の操作に係り指定されている顧客コード/顧客名が自動的に入力される。又は、受注入力と連動しないで、オペレータからの入力を受付けてもよい。コメント配信装置101の記憶装置に、顧客コードと顧客名との対応は予め定義されている。
No.5の社員コード/社員名は、コメントを書き込んだ社員を特定するためのデータである。特定することができれば、社員コード又は社員名のいずれであってもかまわない。(以降の例では社員コードを設定するものとして説明する。)顧客からの商品の受注入力とコメント入力とは連動して行われ、コメント入力時に受注入力の操作に係りオペレータとして指定されている社員コード/社員名が自動的に入力される。又は、受注入力と連動しないで、オペレータからの入力を受付けてもよい。コメント配信装置101の記憶装置に、社員コードと社員名との対応は予め定義されている。
No.6のコメントは、コメントの内容である。例えば、顧客から商品の受注を電話で受けているオペレータが、会話の途中で、営業担当者のために有益と感じた顧客のコメントを、キーボードから入力したものであってもよい。また、顧客から商品の受注を電話で受けているオペレータが、会話の途中で、営業担当者のために有益と感じた顧客のコメントを、CTI基本機能部が通話音声を認識した結果の表示からカット&ペーストする等して入力したものであってもよい。また、CTI基本機能部がFAXで注文書を受付けて、備考欄、コメント欄等の特定のエリアに記載された文字列をOCR認識した結果を、受注入力部102がCTI基本機能部から受け取り入力したものであってもよい。
No.7のフリータグは、用途によって自由に使用目的、内容等を変えられるタグである。
No.8の支社コードは、No.4の顧客コード/顧客名で特定される顧客を管轄する支社を特定するためのデータである。顧客からの商品の受注入力とコメント入力とは連動して行われ、コメント入力時に受注入力の操作に係り指定されている顧客コード/顧客名に予め対応付けられている支社コードが自動的に入力される。また、支社コードを、受注入力の操作とは関連させずに、オペレータからの入力を受付けてもよい。コメント配信装置101の記憶装置に、支社コードと顧客コードと顧客名との対応付けは、予め定義されている。
No.9のエリアコードは、No.4の顧客コード/顧客名で特定される顧客を管理するエリアを特定するためのデータである。例えば、エリアは支社の管轄内をさらに細分化したものを表す。顧客からの商品の受注入力とコメント入力とは連動して行われ、コメント入力時に受注入力の操作に係り指定されている顧客コード/顧客名に予め対応付けられているエリアコードが自動的に入力される。また、エリアコードを、受注入力の操作とは関連させずに、オペレータからの入力を受付けてもよい。コメント配信装置101の記憶装置に、エリアコードと顧客コードと顧客名との対応付けは、予め定義されている。
No.10の参照コメントコードは、No.6のコメントが、異なるコメント(No.1のコメントコードが異なるコメント)に対して再度コメントされたものである場合に、この異なるコメントのコメントコードが入力される。この異なるコメントを参照コメントと呼ぶ。デフォルト値は、例えば空白である。
No.11の閲覧回数は、このコメントが呼び出された回数が入力される。デフォルト値は0である。
No.12の最終閲覧日付は、このコメントが最後に呼び出され閲覧された日付である。ただし、デフォルト値はコメントが登録されたシステム日であり、例えば、コンピュータに内蔵された時計から得たシステム時刻が入力される。
No.13のOKカウントは、良いコメントだと判断された回数である。デフォルト値は0である。No.14のNGカウントは、悪いコメントだと判断された回数である。デフォルト値は0である。
No.15の緊急フラグは、このコメントの配信及び閲覧の条件を表す。配信及び閲覧の条件とは、そのコメントに係るデータ(同じコメントデータ記憶部103にコメントに対応付けられて記憶されている緊急フラグ以外のデータでもよいし、メール配信顧客条件データ記憶部105、メール配信商品条件データ記憶部106、コメント閲覧顧客条件データ記憶部109、及びコメント閲覧商品条件データ記憶部110等の他の記憶部に、そのコメントから紐付けられて記憶されているデータでもよい。)の内容に応じて配信先、閲覧先を判断する条件であってもよいし、一律に全営業担当者に配信し閲覧可能にするといった、他のデータにはよらない条件であってもよい。No.15の緊急フラグは、配信閲覧フラグの一例である。No.15の緊急フラグのデフォルト値は0である。
例えば、緊急フラグが0の場合は、メール配信条件、コメント閲覧条件を全て考慮する。すなわち、この例ではメール配信条件としてメール配信顧客条件データ記憶部105とメール配信商品条件データ記憶部106とを、コメント閲覧条件としてコメント閲覧顧客条件データ記憶部109とコメント閲覧商品条件データ記憶部110とを全て考慮する。
緊急フラグが1の場合は、メール配信条件のみを考慮する。すなわち、この例ではメール配信条件としてメール配信顧客条件データ記憶部105とメール配信商品条件データ記憶部106とを考慮し、コメント閲覧条件は考慮しない。なお、コメント閲覧条件を考慮しない場合には、全てのコメントを営業担当者に係らずに、閲覧不可とする。(又は、コメント閲覧条件を考慮しない場合には、全てのコメントを営業担当者に係らずに、閲覧可としてもよい。以降の例では閲覧不可とするものとして説明する。)
緊急フラグが2の場合は、コメント閲覧条件のみを考慮する。すなわち、この例ではメール配信条件は考慮せず、コメント閲覧条件としてコメント閲覧顧客条件データ記憶部109とコメント閲覧商品条件データ記憶部110とを考慮する。なお、メール配信条件を考慮しない場合には、全てのコメントに係るメールを営業担当者に係らずに、メール配信しないことする。(又は、メール配信条件を考慮しない場合には、全てのコメントに係るメールを営業担当者に係らずに、メール配信してもよい。以降の例ではメール配信しないものとして説明する。)
緊急フラグが9の場合は、メール配信条件、コメント閲覧条件を無視し、全員に配信又は公開する。すなわち、この例ではメール配信条件及びコメント閲覧条件を考慮せず、このコメントについて、全ての営業担当者にメールを配信し、全ての営業担当者からの閲覧を可能とする。この例では、緊急フラグは、前述の0、1、2、9の4パターンを選択できるが、0、9の2パターン、すなわち、メール配信条件、コメント閲覧条件を全て考慮するか、又は、メール配信条件、コメント閲覧条件を無視し、全員に配信又は公開するかを選択できてもよい。
No.10の参照コメントコード、No.11の閲覧回数、No.12の最終閲覧日付、No.13のOKカウント、No.14のNGカウントは有用情報の一例である。有用情報は複数あっても構わない。有用情報を集計することにより、コメントの有用度を算出し、順位付けすることができる。
図4は、メール配信顧客条件データ記憶部105のデータ構成の一例を示す表である。メール配信顧客条件データ記憶部105は、予め設定されている。また、条件データ書込部155から入力されてもよい。
No.1の支社コードは営業担当者が所属する支社を特定するためのデータである。No.2のエリアコードは営業担当者が担当するエリアを特定するためのデータである。No.3の営業担当者コードは営業担当者を特定するためのデータである。No.4の営業担当名は営業担当者の氏名である。No.5の配信対象顧客コードは、顧客を特定するための顧客コードであり、No.3の営業担当者コードで特定される営業担当者が、この顧客からのコメントに係るメールの配信を受けることを表す顧客コードである。ひとりの営業担当者が複数の顧客に係るメールの配信を受ける場合には、ひとつの営業担当者コードとひとつの顧客コード(配信対象顧客コード)とを対応付けたレコードを複数作成する。又は、No.5の配信対象顧客コードに、例えばリスト形式で、複数の顧客コードを記憶できるようにして、ひとつの営業担当者コードと複数の顧客コード(配信対象顧客コード)とを対応付けたレコードをひとつ作成してもよい。
図5は、メール配信商品条件データ記憶部106のデータ構成の一例を示す表である。メール配信商品条件データ記憶部106は、予め設定されている。また、条件データ書込部155から入力されてもよい。
No.1の支社コード、No.2のエリアコード、No.3の営業担当者コード、及びNo.4の営業担当名については、図4で説明したメール配信顧客条件データ記憶部105の場合と同様である。No.5の配信対象商品コードは、商品を特定するための商品コードであり、No.3の営業担当者コードで特定される営業担当者が、この商品についてのコメントに係るメールの配信を受けることを表す商品コードである。ひとりの営業担当者が複数の商品に係るメールの配信を受ける場合には、ひとつの営業担当者コードとひとつの商品コード(配信対象商品コード)とを対応付けたレコードを複数作成する。又は、No.5の配信対象商品コードに、例えばリスト形式で、複数の商品コードを記憶できるようにして、ひとつの営業担当者コードと複数の商品コード(配信対象商品コード)とを対応付けたレコードをひとつ作成してもよい。
図6は、コメント閲覧顧客条件データ記憶部109のデータ構成の一例を示す表である。コメント閲覧顧客条件データ記憶部109は、予め設定されている。また、条件データ書込部155から入力されてもよい。
No.1の支社コード、No.2のエリアコード、No.3の営業担当者コード、及びNo.4の営業担当名については、図4で説明したメール配信顧客条件データ記憶部105の場合と同様である。No.5の閲覧可能顧客コードは、顧客を特定するための顧客コードであり、No.3の営業担当者コードで特定される営業担当者が閲覧可能なコメントに対応する顧客を表す顧客コードである。ひとりの営業担当者が複数の顧客に係るコメントを閲覧可能とする場合には、ひとつの営業担当者コードとひとつの顧客コード(閲覧可能顧客コード)とを対応付けたレコードを複数作成する。又は、No.5の閲覧可能顧客コードに、例えばリスト形式で、複数の顧客コードを記憶できるようにして、ひとつの営業担当者コードと複数の顧客コード(閲覧可能顧客コード)とを対応付けたレコードをひとつ作成してもよい。
図7は、コメント閲覧商品条件データ記憶部110のデータ構成の一例を示す表である。コメント閲覧商品条件データ記憶部110は、予め設定されている。また、条件データ書込部155から入力されてもよい。
No.1の支社コード、No.2のエリアコード、No.3の営業担当者コード、及びNo.4の営業担当名については、図4で説明したメール配信顧客条件データ記憶部105の場合と同様である。No.5の閲覧可能商品コードは、商品を特定するための商品コードであり、No.3の営業担当者コードで特定される営業担当者が閲覧可能なコメントに対応する商品を表す商品コードである。ひとりの営業担当者が複数の商品に係るコメントを閲覧可能とする場合には、ひとつの営業担当者コードとひとつの商品コード(閲覧可能商品コード)とを対応付けたレコードを複数作成する。又は、No.5の閲覧可能商品コードに、例えばリスト形式で、複数の商品コードを記憶できるようにして、ひとつの営業担当者コードと複数の商品コード(閲覧可能商品コード)とを対応付けたレコードをひとつ作成してもよい。
図4のメール配信顧客条件データ記憶部105と、図6のコメント閲覧顧客条件データ記憶部109とは、類似した構成となっているが、必ずしも、類似のデータを設定する必要はない。例えば、メール配信顧客条件データ記憶部105において、あるひとつの営業担当者コードに対して、その営業担当者が担当するエリアに係る顧客についてのみ配信担当顧客コードを設定しておき、コメント閲覧顧客条件データ記憶部109においては、同じ営業担当者コードに対して、その営業担当者が担当する支社(エリアを包含する)に係る顧客について閲覧可能顧客コードを設定してもよい。
同様に、図5のメール配信商品条件データ記憶部106と、図7のコメント閲覧商品条件データ記憶部110とは、類似した構成となっているが、必ずしも、類似のデータを設定する必要はない。例えば、メール配信商品条件データ記憶部106において、あるひとつの営業担当者コードに対して、その営業担当者が担当する商品についてのみ配信担当顧客コードを設定しておき、コメント閲覧商品条件データ記憶部110においては、同じ営業担当者コードに対して、その営業担当者が担当する以外の商品についても含めて閲覧可能商品コードを設定してもよい。
図8は、受注入力部102の入力画面の一例を示す図である。図9は、コメント配信装置101の動作の一例を示すフローチャートである。まず、図8、図9を用いて、受注入力部102、コメント配信部108、コメント更新メール受信部151、コメント閲覧部153に係る処理の流れの一例を説明する。
ステップS901において、コメント配信装置101のオペレータは受注の電話を受付ける。オペレータは図8に示す受注入力画面801を起動する。電話に連動して、自動的に起動されてもよい。受注入力画面801は既に表示されており、新規入力用に画面の入力欄が初期化されてもよい。
ステップS902において、受注入力部102は、受注入力画面801においてオペレータから顧客、商品に関する情報の入力を受付ける。図8の例では、オペレータは配送日、発注元(顧客コード/顧客名に対応する)、配送先、商品コード、商品名、数量等の欄に入力する。
オペレータの入力にあたり、受注入力部102は、入力を補助する機能を備えてもよい。例えば、受注入力部102は、配送日の欄にデフォルトでその日の日付を表示した後に、オペレータの入力を受付けてもよい。また、コメント配信装置101は、記憶装置に予め電話番号と顧客コードと顧客名とを対応付けて記憶しておき、受注入力部102は、コメント配信装置101に接続された電話機から通話相手の電話番号を取得して、記憶装置から電話番号に対応する顧客名を取得して受注入力画面801の発注元の欄に表示すると共に、記憶装置が顧客名に対応する顧客コードを受注入力部102で操作中の顧客コードとして記憶してもよい。また、コメント配信装置101は、記憶装置に予め商品名と商品コードとを対応付けて記憶しておき、受注入力部102は、商品名と商品コードとの一覧画面を表示して、その中からオペレータの選択を受付けることにより、オペレータが商品名と商品コードとを入力できるようにしてもよい。また、コメント配信装置101は、顧客からよく受注する定番商品として、記憶装置に顧客コードと商品コードと商品名とを対応付けて記憶しておき、受注入力部102は、図8の定番商品表示欄画面802を表示して、その中からオペレータの選択を受付けることにより、オペレータが商品名と商品コードとを入力できるようにしてもよい。
ステップS903において、受注入力部102は、ステップS902で入力された顧客又は商品に係るコメントをコメントデータ記憶部103から取得してコメント入出力画面803に表示する。
表示する顧客又は商品に関するコメントは、さらに所定の条件で抽出したものであってもよい。受注入力画面801には、入力された顧客と、入力されたひとつ又は複数の商品についての情報が表示されているが、例えば、この顧客かつこの商品全てに係るコメントを抽出してもよいし、この顧客、かつこの商品全てからオペレータにより選択されたひとつ又は複数の商品に係るコメントを抽出してもよいし、この顧客のみに係るコメントを抽出してもよいし(商品に係る抽出の条件を設けない)、この商品全てからオペレータにより選択されたひとつ又は複数の商品のみに係るコメントを抽出してもよい(顧客に係る抽出の条件を設けない)。例えば、有用情報に基づき順位付けをして順位が高いコメントを抽出したものであってもよい。抽出を行なうための所定の条件は予め定められていてもよいし、操作の都度、オペレータが変更できてもよい。
コメントは、コメントデータ記憶部103から取得した登録日時、顧客コード/顧客名、商品コード/商品名等の情報と共に表示してもよい。これらのコメントはコメント入出力画面803の領域内に表示できる範囲で時系列に最新のものが表示されて、スクロールにより過去のコメントが参照できてもよいし、あるコメントに参照コメントコードが設定されている場合は、両者のコメントを近接して表示してもよい。受注入力部102は、コメント入出力画面803に、受注入力画面801で入力された商品に関する情報、例えば、商品画像、特徴等を表示してもよいし、顧客に係る情報を表示してもよい。
ステップS904において、受注入力部102は、ステップS902で入力された顧客及び商品に係る新たなコメントの入力を受付ける。受注入力部102は、コメント入出力画面803に、新たなコメントを入力する領域を設けて、オペレータからの入力を受付けてもよい。図8の例では、「つぶやきを入力してください。」と表示された欄が新たなコメントを入力する領域である。受注入力部102は、新たなコメントの入力を受付けた後にEnterが入力されると入力が完了したものと判断し、コメントデータ記憶部103に、そのコメントに係る情報を記憶させる。記憶される内容の詳細については図3で説明した通りだが、ここでは、特に図8の画面の操作との係りについて着目して、値を設定する一例を説明する。この例では、図3の商品コード/商品名には商品コードを、顧客コード/顧客名には顧客コードを、社員コード/社員名には社員コードを設定する。
図8のコメント入出力画面803において、新たなコメントの入力が完了すると、No.1のコメントコードに、受注入力部102は、既にコメントデータ記憶部103に記憶されたコメントコードとは重複しない値を自動採番して設定する。No.2の登録日時に、受注入力部102は現時点でのシステム日時をコンピュータに内蔵された時計から取得して設定する。
No.3の商品コード/商品名に、受注入力部102はステップS902で受注入力画面801の商品コードの欄に入力された商品コードを設定する。複数の商品コードに係る情報が入力されている場合には、コメント入力時に、オペレータから商品コードの指定を受付けて、この商品に係る商品コードを設定する。ステップS903で、コメント入出力画面803において、所定の条件による抽出が行なわれた結果、ひとつの商品コードに係るコメントが表示されている場合には、この商品に係る商品コードを設定してもよい。
No.4の顧客コード/顧客名に、受注入力部102はステップS902で受注入力画面801の発注元の欄に入力された顧客名に対応する顧客コードを設定する。No.5の社員コード/社員名に、受注入力部102は予め(例えば受注入力画面801の起動時)に入力された社員コードを設定する。No.6のコメントに、受注入力部102はコメント入出力画面803で入力されたコメントを設定する。No.7のフリータグに、受注入力部102は空白を設定する。又は、予め定められたロジックで所定の情報を設定してもよい。
No.8の支社コードに、受注入力部102はNo.4の顧客コード/顧客名に対応する支社コードをコメント配信装置101の記憶装置から取得して設定する。No.9のエリアコードに、受注入力部102はNo.4の顧客コード/顧客名に対応するエリアコードをコメント配信装置101の記憶装置から取得して設定する。
No.10の参照コメントコードに、受注入力部102はデフォルト値として空白を設定する。No.11の閲覧回数に、受注入力部102はデフォルト値として0を設定する。No.12の最終閲覧日付に、受注入力部102はデフォルト値として、現時点でのシステム日時をコンピュータに内蔵された時計から取得して設定する。No.13のOKカウントに、受注入力部102はデフォルト値として0を設定する。No.14のNGカウントに、受注入力部102はデフォルト値として0を設定する。
No.15の緊急フラグに、受注入力部102はデフォルト値として0を設定する。ただし、受注入力部102はコメント入出力画面803又は補助的に表示した画面において、緊急フラグに0以外の値の入力を受付けてもよい。(この例ではデフォルト値である0のままとするが、例えば、オペレータが全営業担当者に周知すべき緊急度の高いコメントであると判断した場合等に、緊急フラグに9の入力を受付けてもよい。)
ステップS905において、コメント配信部108は、ステップS905で入力された顧客及び商品に係る新たなコメントに係るメールを、この顧客又はこの商品に対応付けられた営業担当者の所持する携帯端末150に配信する。まず、コメント配信部108は、コメントデータ記憶部103に新たなコメントが登録されると、コメントデータ記憶部103からこのコメントに係る情報を取得する。
ここで、緊急フラグの値が0であるので、メール配信条件、コメント閲覧条件を全て考慮することになる。コメント配信部108としてはメール配信条件を全て考慮することになるので、メール配信顧客条件データ記憶部105、メール配信商品条件データ記憶部106を参照する。コメント配信部108は、コメントデータ記憶部103から取得した顧客コード/顧客名(この例では顧客コードが設定されている)と、メール配信顧客条件データ記憶部105に記憶された配信対象顧客コードとを比較して、同じ顧客コードを有するレコードを特定し、このレコードから営業担当者コードを取得する。また、コメント配信部108は、コメントデータ記憶部103から取得した商品コード/商品名(この例では商品コードが設定されている)と、メール配信商品条件データ記憶部106に記憶された配信対象商品コードとを比較して、同じ商品コードを有するレコードを特定し、このレコードから営業担当者コードを取得する。取得した営業担当者コードが複数有り、重複するものがあれば、重複を省いた営業担当者コードを取得する。次に、コメント配信部108は、メールアドレス記憶部107から、営業担当者コードに対応するメールアドレスを取得する。次に、コメント配信部108は、メールサーバ120及びWAN140を介して携帯端末150のメールアドレスに対して、新たに入力されたコメントに係るメールを配信する。メールの内容は、コメントそのものを記載してもよし、コメントを閲覧するための情報(Webサーバ130のURL)であってもよい。
なお、ステップS904において、緊急フラグに1が入力されていた場合には、メール配信条件のみを考慮することになる。コメント配信部108としてはメール配信条件を考慮することになるので、緊急フラグが0の場合と同様である。ステップS904において、緊急フラグに2が入力されていた場合には、コメント閲覧条件のみを考慮することになる。コメント配信部108としては営業担当者に係らずメール配信しない。ステップS904において、緊急フラグに9が入力されていた場合には、メール配信条件、コメント閲覧条件を無視し、全員に配信又は公開することになる。コメント配信部108は、メールアドレス記憶部107から、全営業担当者コードに対応するメールアドレスを取得する。次に、コメント配信部108は、メールサーバ120及びWAN140を介して携帯端末150のメールアドレスに対して、新たに入力されたコメントに係るメールを配信する。メールの内容は、コメントそのものを記載してもよし、コメントを閲覧するための情報(Webサーバ130のURL)であってもよい。
次に、携帯端末150のコメント更新メール受信部151は、メールを受信すると着信を知らせる音、光、振動等を発する。そして、営業担当者により操作されて、メールの内容が表示される。メールの内容には、コメントそのものが記載されてもよいし、コメントを閲覧するための情報(Webサーバ130のURL)が記載されていてもよい。後者の場合、営業担当者によりコメントを閲覧するための情報(Webサーバ130のURL)が選択されると、コメント閲覧部153が起動されて、コメントの内容を表示する。
なお、コメントの入力後、オペレータは受注入力画面801において受注に係る入力を続け、受注データを記憶装置に一時的に記憶させるための仮確定ボタンを選択する。そして、受注に係る入力を完成させて、登録ボタンを選択する。受注入力部102は、受注入力画面801の発注元の欄に入力された顧客名に対応する顧客コード、商品コードの欄に入力された商品コード、及びその他の情報(数量、配送日、配送先等)を受注データ記憶部104に記憶するとともに、その商品の受注に係る一人の営業担当者が所持するハンディターミナルに受注データを送信する。(図1には図示しないが、コメント配信装置101の受注入力部102は、受注専用のハンディターミナルにWAN140を介して接続されている。また、受注に係る一人の営業担当者は、受注入力画面801において入力されている。)つまり、該当の営業担当者がハンディターミナルと携帯端末150との両方を所持していた場合には、コメントを携帯端末150で受けた後に、受注データをハンディターミナルで受けることになる。また、オペレータが受注に係る入力を始めて、コメントの入力後、受注が取消となる場合もある。この場合は、オペレータは取消ボタンを選択する。この時、受注入力部102は作成済みのコメントのコメントコードを記憶しておき、これをコメント配信部108に送信し、コメント配信部108は、コメントデータ記憶部103から該当するデータ(コメント、商品コード/商品名、顧客コード/顧客名、緊急フラグ等)を取得して、緊急フラグ、メール配信顧客条件データ記憶部105、メール配信商品条件データ記憶部106、及びメールアドレス記憶部107に基づき、このコメントを送信済みのメールアドレスに対して、このコメントが受注取消となった旨をメール送信する。
次に、携帯端末用入出力部111、コメント閲覧部153、コメント書込部154に係る処理の流れの一例を説明する。
携帯端末150のコメント閲覧部153は、所定のURLの指定を受付けることにより、WAN140及びWebサーバ130を介して携帯端末用入出力部111にアクセスする。アクセスするにあたり、最初にユーザID、パスワード等の入力を受付けてもよい。また、コメント配信装置101の記憶装置は、携帯端末150で受付けた情報(例えばユーザID、パスワード、IPアドレス等)と営業担当者コードとを対応付けるデータを予め記憶している。携帯端末用入出力部111は、コメント閲覧部153で受付けた情報から営業担当者コードを特定する。
次に、携帯端末用入出力部111は、コメントデータ記憶部103のデータから、緊急フラグが0(メール配信条件、コメント閲覧条件を全て考慮する)、2(コメント閲覧条件のみを考慮する)、9(メール配信条件、コメント閲覧条件を無視し、全員に配信又は公開する)となっているデータを抽出する。次に、携帯端末用入出力部111は、コメント閲覧顧客条件データ記憶部109及びコメント閲覧商品条件データ記憶部110のデータから、コメント閲覧部153で受付けた情報から特定した営業担当者コードに対応する閲覧可能顧客コード及び閲覧可能商品コードを取得する。そして、コメントデータ記憶部103から抽出されたデータから、さらにこの閲覧可能顧客コードと同じ顧客コード/顧客名(この例では顧客コードが設定されている)、又はこの閲覧可能商品コードと同じ商品コード/商品名(この例では商品コードが設定されている)を有するデータを抽出する。(この閲覧顧客コードと同じ顧客コード/顧客名、かつこの閲覧可能商品コードと同じ商品コード/商品名を有するデータを抽出するのであってもよい。)
次に、携帯端末用入出力部111は、抽出したデータをWebサーバ130及びWAN140を介して携帯端末150に送信する。携帯端末150のコメント閲覧部153(例えば、Webブラウザ)は、抽出したデータに係るコメントの一覧を表示する。コメントの一覧を表示する画面は、例えば図8のコメント入出力画面803と同様であってもよい。
次に、コメント閲覧部153はコメントの選択を受付けて、さらに特定のコメントの内容や、関連する情報(例えば、コメントデータ記憶部103に記憶されたコメントコード、登録日時等の値)を表示してもよい。この時、コメント閲覧部153は、このコメントのコメントコードに対応付けて、このコメントの閲覧回数(1回)と日付とを、WAN及びWebサーバ130を介して携帯端末用入出力部111に送信する。携帯端末用入出力部111は、受信したコメントコードで特定されるコメントデータ記憶部103のデータについて、閲覧回数に受信した閲覧回数(1回)を追加し、最終閲覧日付に受信した閲覧日付を設定する。
また、コメント閲覧部153は、営業担当者からコメントの良否についての入力を受付ける。例えば、コメント閲覧部153は、特定のコメントについて良いコメントであるとの入力を受付けると、このコメントのコメントコードに対応付けて、このコメントが良いコメントだと判断された回数(1回)を、WAN及びWebサーバ130を介して携帯端末用入出力部111に送信する。携帯端末用入出力部111は、受信したコメントコードで特定されるコメントデータ記憶部103のデータについて、OKカウントに受信した回数(1回)を追加する。例えば、コメント閲覧部153は、特定のコメントについて悪いコメントであるとの入力を受付けると、このコメントのコメントコードに対応付けて、このコメントが悪いコメントだと判断された回数(1回)を、WAN及びWebサーバ130を介して携帯端末用入出力部111に送信する。携帯端末用入出力部111は、受信したコメントコードで特定されるコメントデータ記憶部103のデータについて、NGカウントに受信した回数(1回)を追加する。
コメント書込部154は、営業担当者からコメントの書込みを受付ける。コメント閲覧部153で閲覧したコメントの指定を受付けて、そのコメントを参照する新たなコメントを受付けてもよい。この場合、コメント書込部154は、コメント閲覧部153から参照されたコメントに係る情報(コメントコード、商品コード、顧客コード、支社コード、エリアコード等)を受付ける。コメント書込部154と携帯端末用入出力部111とは連携してコメントデータ記憶部103に記憶するデータを作成する。
No.2の登録日時に、コメント書込部154は現時点でのシステム日時をコンピュータ(または携帯電話、PHS、スマートフォン等)に内蔵された時計から取得して設定する。
No.3の商品コード/商品名に、コメント書込部154は入力された商品コードを設定する。商品コードは商品名と対応付けられて一覧表示された中から選択されてもよいし、参照されるコメントと同じ商品コード/商品名を設定してもよい。No.4の顧客コード/顧客名に、コメント書込部154は入力された顧客コードを設定する。顧客コードは顧客名と対応付けられて一覧表示された中から選択されてもよいし、参照されるコメントと同じ顧客コード/顧客名を設定してもよい。No.5の社員コード/社員名に、コメント書込部154は予め設定された社員コード(例えば携帯端末150ごとに記憶するその携帯端末150を所持する営業担当者の社員コード、コメント書込部154の起動時に入力されたユーザIDから特定される社員コード等)を設定する。No.6のコメントに、コメント書込部154は新たに入力されたコメントを設定する。No.7のフリータグに、コメント書込部154は空白を設定する。又は、予め定められたロジックで所定の情報を設定してもよい。
新たなコメントを受付けた場合は、No.10の参照コメントコードに、コメント書込部154はデフォルト値として空白を設定する。ただし、閲覧したコメント(参照コメント)の指定を受付けて、そのコメントを参照した上でなされた新たなコメントを受付けた場合は、No.10の参照コメントコードに、コメント書込部154は参照されたコメントのコメントコードを設定する。
No.11の閲覧回数に、コメント書込部154はデフォルト値として0を設定する。No.12の最終閲覧日付に、コメント書込部154はデフォルト値として、現時点でのシステム日時をコンピュータに内蔵された時計から取得して設定する。No.13のOKカウントに、コメント書込部154はデフォルト値として0を設定する。No.14のNGカウントに、コメント書込部154はデフォルト値として0を設定する。No.15の緊急フラグに、コメント書込部154はデフォルト値として0を設定する。ただし、コメント書込部154は補助的に表示した画面において、緊急フラグに0以外の値の入力を受付けてもよい。(この例ではデフォルト値0のままとする。)
新たなコメントの入力が完了すると、コメント書込部154は、これらのデータをWAb140及びWeb130を介して携帯端末用入出力部111に送信する。さらに、No.1のコメントコードに、携帯端末用入出力部111は既にコメントデータ記憶部103に記憶されたコメントコードとは重複しない値を自動採番して設定する。No.8の支社コードに、携帯端末用入出力部111はNo.4の顧客コード/顧客名に対応する支社コードをコメント配信装置101の記憶装置から取得して設定する。No.9のエリアコードに、携帯端末用入出力部111はNo.4の顧客コード/顧客名に対応するエリアコードをコメント配信装置101の記憶装置から取得して設定する。
なお、Webサーバ130を、コメント配信装置101の中(同じコンピュータ上)に配置し、携帯端末用入出力部111とWebサーバ130とがLAN等による通信を介さずに連携して動作してもよい。又は、Webサーバ130は、随時、コメントデータ記憶部103、コメント閲覧顧客条件データ記憶部109、コメント閲覧商品条件データ記憶部110の最新の内容を、携帯端末用入出力部111から受信するようにしておき、コメント閲覧顧客条件データ記憶部109、コメント閲覧商品条件データ記憶部110及びコメント閲覧部153で入力された条件に基づく検索及び抽出は、Webサーバ130でなされてもよい。
次に、コメントランキング集計部113、ニュースレター受信部152に係る処理の流れの一例を説明する。
コメントランキング集計部113は、オペレータからの指示に応じて集計を行なう。また、所定の時間に集計を行なってもよい。コメントランキング集計部113は、コメントランキング集計条件データ記憶部112に定められた条件に応じて、コメントデータ記憶部103に記憶されたコメントを集計する。例えば、コメントランキング集計条件データ記憶部には、OKカウントとNGカウントとの値に応じて、支社コードごとにコメントを順位付けするという集計条件が定義されている。
コメントランキング集計部113は、コメントランキング集計条件データ記憶部112から集計条件を取得する。次に、コメントデータ記憶部103から全データを取得する。次に、各コメントデータについて、OKカウントからNGカウントを引いた数を算出する。次に、全データを支社コードごとにOKカウントからNGカウントを引いた数が大きい順に順位付けする。次に、メール配信顧客条件データ記憶部105を参照し、支社コードに対応付けられている営業担当者コードを全て取得する。次に、営業担当者コードに対応付けられているメールアドレスをメールアドレス記憶部107から取得する。次に、支社コードごとの集計結果を、その支社コードに対応する営業担当者コードに対応する全メールアドレスにニュースレターとして配信する。
集計は、支社コードごとではなく、エリアコードごと、商品コード/商品名ごと、又は顧客コード/顧客名ごとに行なってもよいし、これらを組合せた分類で行なってもよいし、分類せずに全体で行なってもよい。有用度の集計は、例えば閲覧回数の多いコメント順に有用度を算出し順位付けしてもよい。最終閲覧日付が新しいコメントから順に有用度を算出し順位付けしてもよい。OKカウントが多いコメント順に有用度を算出し順位付けしてもよい。NGカウントが少ないコメント順に有用度を算出し順位付けしてもよい。OKカウントからNGカウントを引いた値が多いコメント順に有用度を算出し順位付けしてもよい。参照コメントコードに設定されている数の多いコメント順に有用度を算出し順位付けしてもよい。その他の有用情報を例えばフリータグに設定して、これを用いて有用度を算出し順位付けしてもよい。これらを組合せて演算、比較、統計等を行なうことにより、コメントの有用度を算出し順位付けしてもよい。順位付けを行なった後に、所定の基準で、有用度を☆の数で表してもよい。例えば、上位1位〜10位のコメントは☆☆☆☆☆(星5つ)、上位11位〜20位のコメントは☆☆☆☆(星4つ)等と表現してもよい。
次に、携帯端末150のニュースレター受信部152は、メールを受信すると着信を知らせる音、光、振動等を発する。そして、営業担当者により操作されて、メールの内容(集計結果)を表示する。コメント及び関連する情報(商品コード/商品名、顧客コード/顧客名等)を表示してもよい。コメントにかえて、営業担当者によりコメントを閲覧するための情報(Webサーバ130のURL)が表示されてもよい。コメントを閲覧するための情報が選択されると、コメント閲覧部153が起動されて、コメントの内容を表示する。集計が順位付けに係るものであれば、コメントごとに順位を表示してもよいし、順位に対応する有用度を、☆☆☆☆☆、☆☆☆☆等と表示してもよい。
次に、条件データ書込部155、携帯端末用入出力部111、コメント配信部108、コメントランキング集計部113に係る処理の流れの一例を説明する。
携帯端末150の条件データ書込部155は、所定のURLの指定を受付けることにより、WAN140及びWebサーバ130を介して携帯端末用入出力部111にアクセスする。アクセスするにあたり、最初にユーザID、パスワード等の入力を受付けてもよい。また、コメント配信装置101の記憶装置は、携帯端末150で受付けた情報(例えばユーザID、パスワード、IPアドレス等)と営業担当管理者コードとを対応付けるデータを予め記憶している。携帯端末用入出力部111は、条件データ書込部155で受付けた情報から営業担当者コードを特定する。また特定できなければ、アクセスできない旨をWebサーバ130及びWAN140を介して携帯端末150に送信する。
次に、携帯端末用入出力部111は、メール配信顧客条件データ記憶部105、メール配信商品条件データ記憶部106、コメント閲覧顧客条件データ記憶部109、コメント閲覧商品条件データ記憶部110、及びコメントランキング集計条件データ記憶部112の内容(これらを条件データと総称する)を取得して、Webサーバ130及びWAN140を介して携帯端末150に送信する。条件データ書込部155はこれを表示する。
次に、条件データ書込部155は、条件データについて追加、削除、修正等の入力を受付けて、WAN140及びWebサーバ130を介して携帯端末用入出力部111に送信する。次に、携帯端末用入出力部111は、これらの追加、削除、修正等の情報を、メール配信顧客条件データ記憶部105、メール配信商品条件データ記憶部106、コメント閲覧顧客条件データ記憶部109、コメント閲覧商品条件データ記憶部110、及びコメントランキング集計条件データ記憶部112に反映する。
メール配信顧客条件データ記憶部105、メール配信商品条件データ記憶部106、コメント閲覧顧客条件データ記憶部109、コメント閲覧商品条件データ記憶部110、及びコメントランキング集計条件データ記憶部112が更新された後、コメント配信部108、携帯端末用入出力部111、及びコメントランキング集計部113は、更新された条件データに基づき、コメントに係るメールの配信、閲覧、集計、集計結果のニュースレターの配信に係る処理を行なう。
本実施の形態によれば、顧客からの商品の注文に係る情報の検索又は入力を受付けると共に、顧客からの商品に係るコメントの入力を受付けるので、オペレータは効率的にコメントを入力してデータベース化することができる。入力されたコメントは直ちに顧客に係る条件に基づき携帯端末150に配信されるので、営業担当者はタイムリーに自分が担当する顧客に係る顧客のコメントを入手でき、アウトバウンドツールとして活用できる。例えば、外回り中の営業担当者に対して、メール配信顧客条件データ記憶部105に基づき、その営業担当者が担当する顧客のコメントが配信されたとする。このコメントの内容が、特定の顧客の至急の要望、苦情であった場合、営業担当者は迅速に対応することができる。
また、本実施の形態によれば、入力されたコメントは直ちに商品に係る条件に基づき携帯端末150に配信されるので、営業担当者はタイムリーに自分が担当する商品に係る顧客のコメントを入手でき、アウトバウンドツールとして活用できる。例えば、外回り中の営業担当者に対して、メール配信商品条件データ記憶部106に基づき、その営業担当者が担当する商品のコメントが配信されたとする。このコメントの内容が、様々な顧客へのその商品のセールスに活かせる情報であった場合、営業担当者はすぐに活用することができる。
また、本実施の形態によれば、受注入力部102により入力されたコメントは直ちに顧客に係る条件に基づき携帯端末150から閲覧可能になるので、営業担当者はタイムリーに自分が担当する顧客に係る客先のコメントを入手できる。例えば、外回り中の営業担当者が、手が空いた時間に、コメント閲覧顧客条件データ記憶部109に基づき、その営業担当者が担当する顧客のコメントを複数まとめて参照できる。また、メール配信顧客条件データ記憶部105とは別にコメント閲覧顧客条件データ記憶部109を設定できるので、例えば、同じ営業担当者について、配信よりも閲覧可能な顧客を多くして条件の登録を行なえば、最低限必要な情報をコメント更新メール受信部151によりタイムリーに受信すると共に、もう少し広い範囲のコメントを、営業担当者が手の空いたタイミングでコメント閲覧部153から参照することができる。
また、本実施の形態によれば、受注入力部102により入力されたコメントは直ちに商品に係る条件に基づき携帯端末150から閲覧可能になるので、営業担当者はタイムリーに自分が担当する商品に係る客先のコメントを入手できる。例えば、外回り中の営業担当者が、手が空いた時間に、コメント閲覧商品条件データ記憶部110に基づき、その営業担当者が担当する商品のコメントを複数まとめて参照できる。また、メール配信商品条件データ記憶部106とは別にコメント閲覧商品条件データ記憶部110を設定できるので、例えば、同じ営業担当者について、配信よりも閲覧可能な商品を多くして条件の登録を行なえば、最低限必要な情報をコメント更新メール受信部151によりタイムリーに受信すると共に、もう少し広い範囲のコメントを、営業担当者が手の空いたタイミングでコメント閲覧部153から参照することができる。
また、本実施の形態によれば、コメントデータ記憶部103は、さらにコメントごとに、配信及び閲覧の条件を表す配信閲覧フラグを記憶し、コメント配信部108は、配信閲覧フラグに応じてコメントに係るメールを配信し、携帯端末用入出力部111は、配信閲覧フラグに応じてコメントを閲覧可能とするので、全てのコメントを一律に、メール配信顧客条件データ記憶部105、メール配信商品条件データ記憶部106、コメント閲覧顧客条件データ記憶部109、及びコメント閲覧商品条件データ記憶部110に基づいて配信及び閲覧可能とするのではなく、コメントごとの条件に基づき配信及び閲覧可能とすることができる。
また、本実施の形態によれば、顧客からの商品の注文に係り、受注データ記憶部104とコメントデータ記憶部103とに、受注とコメントに係るデータを記憶するのだが、その入力を連携して行い、受注に係る顧客コードと商品コードとを、コメントに対応付けてコメントデータ記憶部103に記憶させるので、コメントの入力を効率よく行なえる。
また、本実施の形態によれば、携帯端末用入出力部111は、携帯端末150のコメント閲覧部から有用情報(例えば、コメントデータ記憶部103の閲覧回数、最終閲覧日付、OKカウント、NGカウント等)を受付けて、コメントデータ記憶部103に直ちに反映するので、コメントデータ記憶部103を、種々の集計(順位付け、統計、分析等)に用いることができるようになり、ナレッジベースとして活用できる。
また、本実施の形態によれば、コメントデータ記憶部103のコメントを、支社コードごとに有用情報に基づき順位付けを行い、その集計結果を記載したニュースレターを、メール配信顧客条件データ記憶部105に基づき、その支社を担当する営業担当者が所持する携帯端末150に配信するから、営業担当者が担当する支社に係る有用なコメントを、効率的に周知することができる。
また、本実施の形態によれば、携帯端末から、既存のコメントを指定して、既存のコメントを参照する新たなコメントの入力ができ、既存のコメントと同じ商品、顧客についての新たなコメントを、既存のコメントとの関係付けもしながら記憶できるので、営業担当者が既存のコメントに対して容易にコメントすることができ、かつその関係を記憶することができる。以降は、記憶したデータを、例えば参照されたコメントの近隣に新たなコメントを表示する、集計の有用情報として用いるなどして活用できる。