以下に添付図面を参照して、この発明にかかる通信販売処理装置を備える通信販売処理システム、通信販売処理方法および通信販売処理プログラムの好適な実施の形態を詳細に説明する。
(通信販売処理システムのシステム構成)
まず、この発明の実施の形態にかかる通信販売処理システムのシステム構成について説明する。図1は、この発明の実施の形態にかかる通信販売処理システムのシステム構成を示す説明図である。
図1において、通信販売処理システム100は、通信販売処理装置110と、顧客の表示装置120と、データ配信装置130と、顧客の端末装置140と、を含んで構成されている。通信販売処理装置110、データ配信装置130、顧客の端末装置140は、インターネットなどのネットワーク150に接続されている。通信販売処理装置110とデータ配信装置130とは、ネットワーク150を介して通信可能とされている。通信販売処理装置110と顧客の表示装置120とは、ネットワーク150を介して通信可能とされている。通信販売処理装置110と顧客の端末装置140とは、ネットワーク150を介して通信可能とされている。
通信販売処理装置110は、販売する商品を宣伝する商品情報を配信する。また、通信販売処理装置110は、宣伝する商品ごとに、当該商品を特定可能な情報である商品データや、当該商品データを配信した配信日時を特定可能な配信日時データを含む二次元コード(を示す画像情報)を配信する。通信販売処理装置110は、商品情報と二次元コードとを組み合わせた配信情報を配信する。
顧客の表示装置120は、通信販売処理装置110から顧客へ情報を伝達する際の、通信販売処理装置110と顧客とのインターフェイスをつかさどる。顧客の表示装置120は、通信販売処理装置110から配信された配信情報を受信し、受信した配信情報に基づく各種の表示画面を表示する機能を備えている。顧客の表示装置120は、配信情報に含まれる商品情報に基づいて販売する商品を宣伝する情報や、当該配信情報に含まれる二次元コードなどを表示する。顧客の表示装置120は、たとえば、テレビ受信機や、ディスプレイを備えたパーソナルコンピュータなどによって実現することができる。
データ配信装置130は、通信販売処理装置110が配信する配信情報を、テレビ受信機が受信可能なテレビ電波に変換して配信する。データ配信装置130は、たとえば、テレビ局のサーバ装置によって実現することができる。データ配信装置130は、配信開始日時の前に、配信情報を記憶していてもよいし、配信開始日時が到来するごとに通信販売処理装置110から配信情報を取得してもよい。
顧客の端末装置140は、顧客から通信販売処理装置110へ購入要求などを伝達する際の、通信販売処理装置110と顧客とのインターフェイスをつかさどる。顧客の端末装置140は、顧客の表示装置120に表示された二次元コードを撮影し、撮影した二次元コードに基づく購入要求を生成し、生成した購入要求を通信販売処理装置110に送信する機能を備えている。顧客の端末装置140は、たとえば、スマートフォンなどの携帯型端末装置によって実現することができる。
(通信販売処理のハードウエア構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理システム100における、通信販売処理装置110を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成について説明する。図2は、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理システム100における、通信販売処理装置110を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
図2において、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理システム100における、通信販売処理装置110を実現するコンピュータ装置は、CPU201と、ROM202と、RAM203と、HDD(ハードディスクドライブ)204と、HD(ハードディスク)205と、ネットワークI/F(インターフェイス)206と、を備えている。また、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理システム100における、通信販売処理装置110を実現するコンピュータ装置が備える各部201〜206は、バス200によってそれぞれ接続されている。
CPU201は、通信販売処理装置110を実現するコンピュータ装置全体の制御をつかさどる。ROM202は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM203は、CPU201のワークエリアとして使用される。HDD204は、CPU201の制御にしたがってHD205に対するデータのリード/ライトを制御する。HD205は、HDD204の制御で書き込まれたデータを記憶する。
ネットワークI/F206は、インターネットなどのネットワーク150に接続され、当該ネットワーク150を介して、データ配信装置130、顧客の端末装置140、顧客の端末装置140を実現するコンピュータ装置などの外部装置に接続される。そして、ネットワークI/F206は、ネットワーク150と通信販売処理装置110を実現するコンピュータ装置の内部とのインターフェイスをつかさどり、通信販売処理装置110を実現するコンピュータ装置と外部装置との間におけるデータの入出力を制御する。
(データ配信装置130のハードウエア構成)
この発明にかかる実施の形態の通信販売処理システム100における、データ配信装置130を実現するコンピュータ装置は、上述した通信販売処理装置110を実現するコンピュータ装置と同様のハードウエア構成を備えている。データ配信装置130を実現するコンピュータ装置は、通信販売処理装置110からテレビ受信機へ配信する配信情報をネットワークI/Fを介して受信する。データ配信装置130は、当該データ配信装置130に接続されたテレビアンテナを介して、受信した配信情報を含むテレビ電波を配信する。
(顧客の端末装置140を実現する携帯型電話機のハードウエア構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理システム100を構成する顧客の端末装置140を実現する携帯型電話機(可搬性のコンピュータ装置)のハードウエア構成について説明する。図3は、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理システム100を構成する顧客の端末装置140を実現する携帯型電話機のハードウエア構成を示すブロック図である。図3においては、顧客の端末装置140を実現する携帯型電話機として、スマートフォンのハードウエア構成を示している。
図3において、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理システム100を構成する顧客の端末装置140を実現するスマートフォンは、CPU301と、ROM302と、RAM303と、ネットワークI/F304と、ディスプレイ305と、操作部306と、マイク307と、スピーカー308と、カメラ309と、を備えている。また、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理システム100を構成する顧客の端末装置140を実現するスマートフォンが備える各構成部301〜309は、バス300によってそれぞれ接続されている。
CPU301は、スマートフォン全体の制御をつかさどる。ROM302は、ブートプログラムなどのプログラムを記憶している。RAM303は、CPU301のワークエリアとして使用される。ネットワークI/F304は、インターネットなどのネットワーク150を介して、当該ネットワーク150に接続されたコンピュータ装置や別のスマートフォンとの間におけるデータの入出力を制御する。また、ネットワークI/F304は、電話回線網に接続されており、別のスマートフォン(携帯型電話機やPHS)などの通信端末装置や、固定型電話機との間における音声による通話を実現する。
ディスプレイ305は、たとえば、スマートフォンを携帯型電話機(あるいはPHS)として利用する場合における設定中のモード(マナーモードやドライブモードなど)や電波の受信状態を示す各種のマーク、アイコンあるいはツールボックスなどを表示する。ディスプレイ305は、たとえば、主に液晶ディスプレイや有機EL(Electro−Luminescence)ディスプレイなどによって実現することができる。
操作部306は、文字、数値、各種指示などの入力のためのキーを備え、データ入力をおこなう。操作部306は、たとえば、タッチパネルやキーボードなどによって実現することができる。タッチパネルやキーボードなどによって実現される操作部306は、当該操作部306に対する入力操作に応じた信号を出力する。操作部306をタッチパネルによって実現する場合、当該タッチパネルは、ディスプレイ305の表示面側に積層される。タッチパネルは、指やペンなどの筆記部材が接触したことを検出した場合に、タッチパネルに対する筆記部材の接触位置に応じた電気信号を出力する。
マイク307は、アナログデータとして入力された話者の声をアナログ/デジタル変換し、デジタル形式の音声データを生成する。スピーカー308は、通話相手側から送信されたデジタル形式の音声データをデジタル/アナログ変換し、アナログ形式の音声データに基づいてスピーカーコーンにおけるコイルに通電するなどして音声を出力する。
カメラ309は、操作部306の操作によって撮像対象を撮像し、画像データを生成する。生成された画像データは、RAM303などに記憶される。ネットワークI/F304は、インターネットなどのネットワーク150に接続され、当該ネットワーク150と顧客の端末装置140を実現するスマートフォンの内部とのインターフェイスをつかさどる。
(顧客の表示装置120を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理システム100を構成する顧客の表示装置120を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成について説明する。図4は、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理システム100を構成する顧客の表示装置120を実現するコンピュータ装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
図4において、顧客の表示装置120を実現するコンピュータ装置は、CPU401と、ROM402と、RAM403と、HDD404と、HD405と、ディスプレイ406と、入力デバイス407と、ネットワークI/F408と、を備えている。顧客の表示装置120を実現するコンピュータ装置が備える各部401〜408は、バス400によってそれぞれ接続されている。
CPU401は、顧客の表示装置120を実現するコンピュータ装置全体の制御をつかさどり、RAM403をワークエリアとしながらROM402に記憶された各種プログラムを実行する。HDD404は、CPU401の制御にしたがってHD405に対するデータのリード/ライトを制御する。HD405は、HDD404の制御で書き込まれたデータを記憶する。
ディスプレイ406は、各種の表示画面を表示する。具体的には、ディスプレイ406は、たとえば、通信販売処理装置110から配信された配信情報に含まれる商品情報に基づいて販売する商品を宣伝する情報や、当該配信情報に含まれる二次元コードを含む表示画面などを表示する。ディスプレイ406は、具体的には、たとえばTFT液晶ディスプレイ、プラズマディスプレイ、有機ELディスプレイなど、公知の各種のディスプレイによって実現することができる。
入力デバイス407は、複数の入力キーを備えたキーボードによって実現することができる。キーボードは、数字を入力するテンキーを備えている。また、キーボードは、入力位置や操作位置を移動させるカーソルキーを備えていてもよい。入力デバイス407は、入力位置や操作位置を指定するマウスなどのポインティングデバイスを備えていてもよい。入力デバイス407は、当該入力デバイス407に対する入力操作に応じた信号を出力する。
ネットワークI/F408は、通信販売処理装置110を実現するコンピュータ装置との間での通信をおこなう。ネットワークI/F408は、通信販売処理装置110を実現するコンピュータ装置と顧客の表示装置120を実現するコンピュータ装置の内部とのインターフェイスをつかさどり、通信販売処理装置110を実現するコンピュータ装置との間におけるデータの入出力を制御する。
(顧客の表示装置120を実現するテレビ受信機のハードウエア構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理システム100を構成する顧客の表示装置120を実現するテレビ受信機のハードウエア構成について説明する。図5は、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理システム100を構成する顧客の表示装置120を実現するテレビ受信機のハードウエア構成を示すブロック図である。
図5において、顧客の表示装置120を実現するテレビ受信機は、CPU501と、ROM502と、RAM503と、チューナー504と、ディスプレイ505と、操作信号受信部506と、を備えている。また、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理システム100における、顧客の表示装置120を実現するテレビ受信機が備える各部501〜506は、バス500によってそれぞれ接続されている。
CPU501は、顧客の表示装置120を実現するテレビ受信機全体の制御をつかさどる。ROM502は、各種の制御プログラムを記憶している。RAM503は、CPU501のワークエリアとして使用される。チューナー504は、テレビ放送の電波(テレビ電波)を受信する。チューナー504は、地上デジタルテレビ放送などの各種デジタル放送を受信するデジタルチューナーであることが好ましい。チューナー504は、BSデジタルおよび110度CSデジタル放送の電波(テレビ電波)を受信することが可能であってもよい。
図6−1、図6−2、図6−3、図6−4および図6−5は、通信販売処理装置110が備えるデータベースの一例を示す説明図である。図6−1、図6−2、図6−3、図6−4および図6−5に示した各種のデータベースは、たとえば、通信販売処理装置110を実現するコンピュータ装置が備えるHD205に記憶することができる。
(商品データベース)
図6−1は、商品データベースの一例を示す説明図である。図6−1において、商品データベース610は、注文対象となる商品ごとに、当該商品にかかる商品データを関連付けて記憶する。
商品データは、商品ごとに設定された情報であって、たとえば、商品コード、商品名、商品の属性、商品の詳細などを示す情報によって実現することができる。商品コード(管理番号)は、商品ごとに固有の情報であって、たとえば、所定桁数の数字やアルファベットなどの文字によって実現することができる。
商品の属性は、たとえば、当該商品が衣類であるか、食品であるか、家具であるか、などのように商品の分類を示す。具体的には、たとえば、商品が衣類である場合、商品の属性は、さらに、コートなどのアウターであるか、ワイシャツなどのインナーウエアであるか、アクセサリーなどの装飾品であるか、などのように、さらに詳細な分類を示すものであってもよい。商品の詳細は、具体的には、たとえば、商品の色、サイズ、機能、性能、製造元あるいは輸入元、型番、製造番号、原材料(素材)などによって示すことができる。
(商品管理データベース)
図6−2は、商品管理データベースの一例を示す説明図である。図6−2において、商品管理データベース620は、注文対象となる商品(の商品コード)ごとに、当該商品の数量に関する情報を関連付けて記憶する。
商品の数量は、当該商品の入荷数、販売数、在庫数などによって示される。商品管理データベース620は、商品の入荷数に代えて、あるいは、商品の入荷数に加えて、当該商品の最大販売数(限定数)を記憶していてもよい。販売数は、顧客からの購入要求に応じて販売した商品の数を示す。1回の購入要求で2個以上の商品を販売する場合もある。在庫数は、入荷数(限定数)と販売数との差分を示し、販売可能な残り個数を示す。
商品管理データベース620においては、同じ商品であっても、販売条件が異なる場合、各商品にかかるレコードはそれぞれ別に記憶される。具体的には、たとえば通年取り扱われている定価10000円の商品Aを、或る期間に注文した先着500人に限り7000円で販売する場合、商品管理データベース620においては、「10000円で販売する商品A」についてのレコードと、「7000円で販売する商品A」のレコードと、をそれぞれ記憶する。この場合、商品管理データベース620における「7000円で販売する商品A」のレコードには、500が限定数として関連付けて記憶される。
(配信情報データベース)
図6−3は、配信情報データベースの一例を示す説明図である。図6−3において、配信情報データベース630は、配信情報を識別する配信情報識別番号ごとに、当該配信情報の基礎となる配信情報基礎情報を関連付けて記憶している。また、配信情報データベース630は、配信情報識別番号ごとに、当該配信情報識別番号によって識別される配信情報の配信日時データを関連付けて記憶している。
配信情報基礎情報は、商品情報(図6−3における「動画A」を参照)および二次元コード(図6−3における「コード画像A」、「コード画像B」、「コード画像C」)を含んでいる。配信情報は、上記のように、商品情報と二次元コードとを組み合わせて構成される。
商品情報は、販売対象とする商品を宣伝する情報であって、商品の特徴を説明する動画情報や、商品を撮影した静止画像情報などによって実現される。商品情報は、商品の特徴を説明するテロップなどを含んでいてもよい。二次元コードは、配信情報に含まれる商品情報とともに配信され、商品情報によって宣伝される商品の商品データと、自身(二次元コード)を含む配信情報の配信日時データと、に基づいて生成される。配信情報基礎情報は、当該配信情報基礎情報に含まれる商品情報に複数の商品の宣伝が含まれる場合、複数の商品の二次元コードを含む。
また、配信情報データベース630は、配信情報識別番号ごとに、当該配信情報識別番号によって識別される配信情報に含まれる二次元コードにかかる商品の商品コードを関連付けて記憶している。さらに、配信情報データベース630は、配信情報識別番号ごとに、当該配信情報識別番号によって識別される配信情報に含まれる二次元コードにかかる商品の商品データ(商品コードなど)を関連付けて記憶していてもよい。
(代替購入条件データベース)
図6−4は、代替購入条件データベースの一例を示す説明図である。図6−4において、代替購入条件データベース640は、商品コードおよび配信日時ごとに、購入条件および代替購入条件に関する情報をそれぞれ関連付けて記憶する。購入条件は、商品情報によって宣伝する商品の販売条件を示す。代替購入条件は、販売数を限定して、通常時以上の特典をつけて販売する商品に設定され、当該商品の購入条件に代えて適用される限定的な購入条件を示す。
購入条件は、たとえば、商品の販売数を限定する場合に設定する。具体的には、たとえば、通常時は1つ当たり38,000円で販売している、「12−345−67B」という商品コードによって識別される商品について、「2013年2月1日の23:50」から配信を開始した商品情報については、「先着100名様20,000円」という購入条件を設定することができる。この場合、たとえば、「通常35,000円の同ブランドのトートバッグ(ブラック)を30,000円で販売いたします」などのように、顧客が先に購入を希望した商品と同程度の商品の購入条件を、代替購入条件として設定することができる。
また、具体的には、たとえば、「先着100名2割り引き」という購入条件に対して注文をおこなった顧客に対しては、「101名以降1割り引き」、「先着101名から300名は1割り引き」、「限定数(先着100名)に達してから30分以内の注文の場合1割り引き」などの代替購入条件を設定してもよい。
(受注管理データベース)
つぎに、受注管理データベースの一例について説明する。図6−5は、受注管理データベースの一例を示す説明図である。図6−5において、受注管理データベース650は、商品コードおよび配信日時ごとに、当該商品コードおよび当該配信日時によって特定される商品にかかる購入要求の受信日時、当該購入要求を送信した顧客に関する顧客情報を関連付けて記憶する。顧客情報は、顧客の氏名、商品の配送先、請求先などに関する情報によって実現される。
また、受注管理データベース650は、商品コードおよび配信日時ごとに、受信した購入要求の優先順位に関する情報を関連付けて記憶する。優先順位は、商品コードごとに、配信日時データや受信日時に基づいて設定される。
(顧客の表示装置120の表示画面例)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理システム100における、顧客の表示装置120が表示する表示画面例について説明する。図7−1、図7−2および図7−3は、顧客の表示装置120が表示する表示画面例を示す説明図である。
図7−1において、表示画面710は、テレビ受信機が実現する顧客の表示装置120が備えるディスプレイ505に表示される。表示画面710は、商品情報表示エリア711において商品情報に基づく動画や静止画像などを表示し、データ表示エリア712においてデータ放送情報に基づくテキストデータなどを表示する。データ放送情報に基づくテキストデータは、たとえば、「イタリア製トートバッグ、商品番号:12−345−67B、12−345−67Y、12−345−67R、・・・、色:ブラック、イエロー、レッド、・・・」などのように、商品情報表示エリア711において表示される商品の商品データを示す。
データ表示エリア712は、商品情報表示エリア711において表示される商品にかかる二次元コードを表示する。商品情報表示エリア711において複数の商品を表示する場合、データ表示エリア712においては表示された商品に対応する複数の二次元コードが表示される。具体的には、たとえば、商品情報表示エリア711において、形状が同じでそれぞれ色が異なる複数の商品を表示したり、形状が同じでそれぞれサイズが異なる複数の商品を表示したりする場合に、データ表示エリア712において複数の二次元コードが表示される。
データ表示エリア712に表示される二次元コードは、それぞれ、商品情報表示エリア711において表示される商品の商品データを含んでいる。具体的には、データ表示エリア712に表示される二次元コードのうち、たとえば、ブラックのイタリア製トートバッグにかかる二次元コードは、当該バッグを示す「イタリア製トートバッグ、商品番号:12−345−67B、・・・、色:ブラック、・・・」などの商品データを含んでいる。
図7−2において、表示画面720は、パーソナルコンピュータが実現する顧客の表示装置120が備えるディスプレイ406に表示される。表示画面720は、表示画面710と同様に、商品情報表示エリア721において商品情報に基づく動画や静止画像などを表示し、データ表示エリア722において商品データを示すテキストデータなどを表示する。
商品データに基づくテキストデータは、たとえば、「イタリア製トートバッグ、商品番号:12−345−67B、12−345−67Y、12−345−67R、・・・、色:ブラック、イエロー、レッド、・・・」などのように、データ表示エリア722において表示される商品の商品データを示す。また、データ表示エリア722は、商品情報表示エリア721において表示される商品にかかる二次元コードを表示する。
パーソナルコンピュータが実現する顧客の表示装置120が備えるディスプレイ406においては、図7−3に示したように、顧客が任意の商品を選択して当該商品にかかる商品情報や商品データを表示する表示画面730を表示してもよい。これにより、顧客が、当該顧客の任意のタイミングで、所望する商品の商品情報のみを見る(視聴する)ことができる。
(顧客の端末装置140の表示画面例)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理システム100における、顧客の端末装置140が表示する表示画面例について説明する。図8−1および図8−2は、顧客の端末装置140が表示する表示画面例を示す説明図である。
図8−1において、表示画面810は、顧客の表示装置120に表示された二次元コードを撮影した顧客の端末装置140を実現する携帯型電話機(スマートフォン)が備えるディスプレイ305に表示される。表示画面810は、顧客の端末装置140が撮影した(読み取った)二次元コードに含まれる商品データを表示する。
表示画面810において、顧客が変更することが可能な項目に対応する位置には、「変更する」キーが表示される。具体的には、表示画面810においては、変更が可能な「色」の項目に対応する位置に、「変更する」キーが表示されている。顧客の端末装置140は、表示画面810における「変更する」キーに対する操作を受け付けた場合、該当する項目にかかる変更可能な候補を表示する(図8−2を参照)。
図8−2において、表示画面820は、表示画面810における「色」の項目に対応する位置に表示されている「変更する」キーが操作された場合に、顧客の端末装置140を実現する携帯型電話機(スマートフォン)が備えるディスプレイ305に表示される。表示画面820においては、変更が可能な「色」の候補として、「ブラック」の他に、「イエロー」、「レッド」が表示されている。
表示画面820は、選択された候補を確定する顧客の操作を受け付ける「確定する」キーや、表示画面810に戻す顧客の操作を受け付ける「注文画面に戻る」キーを表示する。顧客の端末装置140は、表示画面820において、たとえば「イエロー」を選択する操作を受け付けた後に「確定する」キーに対する操作を受け付けた場合、表示画面810における「色:ブラック」の表示を「色:イエロー」に変更した表示画面810を表示する。
また、表示画面810は、表示画面810に表示された内容で注文を確定する顧客の操作を受け付ける「注文する」キーや、表示された内容で注文を取り止める顧客の操作を受け付ける「キャンセルする」キーを表示する。顧客の端末装置140は、表示画面810における「注文する」キーに対する操作を受け付けた場合、表示画面810の表示にかかる二次元コードに含まれる情報に基づいて購入要求を生成し、生成した購入要求を通信販売処理装置110に送信する。
購入要求は、注文する商品に関する情報や、商品を注文した顧客に関する情報を含んでいる。注文する商品に関する情報は、注文した商品を特定可能な情報であって、顧客の端末装置140が撮影した二次元コードに含まれる商品データに基づいて生成することができる。商品を注文した顧客に関する情報は、たとえば、顧客に対してあらかじめ通信販売システムに会員登録させ、当該顧客に一意に割り振られた顧客番号などによって実現することができる。
また、商品を注文した顧客に関する情報は、たとえば、表示画面810における「注文する」キーに対する操作を受け付けた場合に、顧客に入力させるようにしてもよい。この場合、顧客の端末装置140は、表示画面810における「注文する」キーに対する操作を受け付けた場合、顧客に関する情報の入力を受け付ける表示画面(図示を省略する)を表示し、必要な情報の入力を受け付けた後に、購入要求を生成することができる。この場合、たとえば、当該顧客の氏名、商品の配送先、請求先などに関する情報を顧客に関する情報として入力させる。
(通信販売処理装置110の機能的構成)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理システム100における通信販売処理装置110の機能的構成について説明する。図9は、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理システム100における通信販売処理装置110の機能的構成を示すブロック図である。
図9において、通信販売処理装置110の各機能は、記憶部901と、生成部902と、配信部903と、受信部904と、決定部905と、判断部906と、受注処理部907と、送信部908と、によって実現することができる。通信販売処理装置110の各機能を実現する各部901〜908は、通信販売処理装置110を実現するコンピュータ装置が備える各部によって実現することができる。
記憶部901は、商品データベース610、商品管理データベース620、配信情報データベース630、代替購入条件データベース640および受注管理データベース650などの各種のデータベースを記憶する。記憶部901は、各種のデータベースを適宜更新可能に記憶する。
生成部902は、商品に関する商品データと、当該商品データを配信した配信日時を特定可能な配信日時データと、を含む二次元コードを生成する。二次元コードは、X軸方向(たとえば水平方向)とY軸方向(たとえば垂直方向)に情報を有する表示方式のコードであって、マトリックスコードやスタックコードなどによって実現することができる。
マトリックスコードは、小さな正方形の図形を上下左右にマトリックス状に配列させることによって構成されるコードであって、具体的には、たとえば、QRコード(登録商標)、ベリコード、マキシコード、SPコードなど、公知の各種の二次元コードによって実現することができる。スタックコードは、X軸方向(たとえば水平方向)に情報を有する1次元バーコードを、Y軸方向(たとえば垂直方向)に複数重ねることによって構成されるコードであって、具体的には、たとえば、PDF417、Code49など、公知の各種の二次元コードによって実現することができる。
商品データは、商品を特定可能な情報であって、たとえば、各商品に固有の識別番号(商品コード)などによって実現することができる。また、商品データは、たとえば、商品名、商品の属性、商品の色、商品のサイズなどを示す情報によって実現されるものであってもよい。
配信日時データは、配信部903が、各商品の商品データを配信した日時を特定可能な情報であって、商品ごとに設定することができる。通信販売においては、テレビやウェブサイトなどの媒体を介して商品を宣伝し、電話や電子メールなどの通信手段を利用して注文を受け、注文を受けた商品を郵便や宅配便で配送する。配信部903は、通信販売における、商品を宣伝する情報を配信する。配信部903は、商品を宣伝する情報を、テレビやウェブサイトなどの媒体を介して配信する。
二次元コードは、当該二次元コードを読み取った端末装置において、注文画面を起動するプログラムを含んでいる。注文画面は、商品データが示す情報を表示する。また、注文画面は、表示された内容で注文を確定するか否かを示す、顧客の操作を受け付ける操作キーを表示する。操作キーは、たとえば、「注文する」キーや「キャンセルする」キーなどによって実現することができる。
注文画面においては、商品データが示す情報に加えて、他に選択可能な情報を表示してもよい。具体的には、たとえば、商品データが示す情報が「コート、色=赤、サイズ=9号」である場合、「色=青、色=黄」や「サイズ=7号、11号、13号」などを他に選択可能な情報として表示する。他に選択可能な情報は、商品データが示す情報に代えて選択することができる。
上記の生成部902は、たとえば、テレビやウェブサイトなどの媒体を介して、各商品の商品データの配信を開始した日時を特定可能な情報を、配信日時データとして含む二次元コードを生成する。また、上記の生成部902は、たとえば、テレビやウェブサイトなどの媒体を介して、各商品の商品データの配信を開始した日時および終了した日時の双方を特定可能な情報を、配信日時データとして含む二次元コードを生成してもよい。
配信部903は、生成部902が生成した二次元コードと、当該二次元コードに含まれる商品データにかかる商品情報と、を組み合わせた配信情報を配信する。商品情報は、通信販売における、商品を宣伝する情報であって、商品の特徴を説明する動画情報やテキスト情報、商品を撮影した静止画像情報などによって実現することができる。商品情報は、商品の特徴を説明する音声情報を含んでいてもよい。
商品情報は、具体的には、たとえば、配信情報の配信に先立って、あらかじめ録画され、編集された動画情報によって実現することができる。また、商品情報は、具体的には、たとえば、配信情報を配信する際に撮影され、編集されていない動画情報(生放送)によって実現されるものであってもよい。
配信部903は、たとえば、通信販売処理装置110に対する所定の入力操作を受け付けた場合、あるいは、通信販売処理装置110が所定の配信開始指示を受け付けた場合に、該当する配信情報を配信する。配信部903は、記憶部901が記憶する配信情報の中から、各配信情報に関連付けられた配信開始日時が到来した配信情報を選択し、配信開始日時が到来するごとに、該当する配信情報を配信してもよい。
具体的には、配信部903は、たとえば、デジタルテレビ放送におけるテレビ電波を用いて配信情報を配信する。この場合、配信部903は、テレビ放送会社のサーバを介して、当該サーバに接続された電波塔から発信されるテレビ電波を介して、配信情報を配信する。
そして、この場合、配信情報を含むテレビ電波を受信したテレビ受信機は、当該テレビ受信機が備える表示画面に、受信した配信情報に基づいて、当該配信情報に含まれる商品情報を再生するとともに、当該商品情報とともに配信された二次元コードを表示する。これにより、顧客は、テレビ受信機を介して商品の宣伝を受けることができる。
配信部903は、顧客の表示装置120において、二次元コードと商品情報とを同一画面内に表示させる配信情報を配信する。具体的には、配信部903は、たとえば、通信販売処理装置110から配信された配信情報に含まれる商品情報を再生している間、当該配信情報に含まれる二次元コードを継続して表示させる配信情報を配信する。これにより、顧客の表示装置120においては、商品情報の再生を開始してから当該商品情報の再生が終了するまでの間、再生される商品情報とともに、当該商品情報が再生されている画面と同一画面内において該当する二次元コードが継続して表示される。
「同一画面内に表示」とは、顧客の表示装置120の表示内容を見た顧客が商品情報と二次元コードとを同時に視認することができるように、商品情報と二次元コードとを表示した状態を示す。たとえば、顧客の表示装置120がパーソナルコンピュータのディスプレイ406によって実現される場合、「同一画面内に表示」とは、当該ディスプレイ406に表示された一のウィンドウにおいて、当該一のウィンドウを見た顧客が商品情報と二次元コードとを同時に視認することができるように、商品情報と二次元コードとを一のウィンドウ内に表示した状態を示す。
商品情報と同一画面内に表示される二次元コードは、一つに限るものではない。たとえば、再生時間の経過にともなって、複数種類の二次元コードを切り換えて表示させるようにしてもよい。この場合、たとえば、二次元コードに再生時刻に関する情報を含め、顧客の表示装置120において、商品情報を再生している再生時刻に応じて、当該再生時刻を示す再生時刻に関する情報を含む二次元コードを表示させる。これにより、具体的には、たとえば、商品情報を再生している顧客の表示装置120において、再生時間が1分経過するごとに、各再生時刻に該当する二次元コードを切り換えて表示させることができる。
また、具体的には、配信部903は、たとえば、インターネットを介して配信情報を配信してもよい。この場合、通信販売処理装置110は、顧客の端末装置140から送信された、所定のWebサイトに対するアクセス要求を受け付けた場合に、当該アクセス要求の送信元となる顧客の端末装置140に対して配信情報を配信する。
配信情報は、顧客の端末装置140にダウンロードすることにより、当該顧客の端末装置140において再生することができる。また、配信情報は、当該配信情報を受信しながら同時に再生をおこなう、いわゆるストリーミングによって配信されるものであってもよい。
配信部903は、たとえば、アクセス要求の送信元となる顧客の端末装置140において、商品情報の最初から再生されるように、配信情報を配信する。この場合、アクセス要求を送信した顧客の端末装置140の利用者(顧客)は、商品情報を最初から見る(あるいは見聞きする)ことができる。
また、配信部903は、たとえば、アクセス要求の送信元となるすべての顧客の端末装置140において、同一日時に同一の商品情報が再生されるように、配信情報を配信してもよい。この場合、アクセス要求を送信した顧客の端末装置140においては、テレビを介した通信販売のように、商品を宣伝する時間を揃えることができる。
配信部903が配信した配信情報を受信した顧客の端末装置140は、受信した配信情報に基づいて、当該配信情報に含まれる商品情報を再生するとともに、当該商品情報とともに配信された二次元コードを表示する。これにより、顧客は、顧客の端末装置140を介して商品の宣伝を受けることができる。
通信販売処理システム100においては、運用上、顧客は、配信部903が配信した配信情報に含まれる商品情報を見たり聞いたりした結果、当該商品情報によって宣伝される商品を購入する際、あるいは、当該商品の購入を検討する際に、商品情報とともに配信されて顧客の表示装置120に表示された二次元コードを、自身の端末装置(顧客の端末装置140)を用いて撮影する。二次元コードを撮影した端末装置は、撮影した二次元コードに含まれる情報に基づいて、上記の注文画面を表示する。
また、通信販売処理システム100においては、運用上、顧客は、注文画面に表示された内容に基づいて注文する商品を確認し、当該商品を注文する場合に、当該商品を注文する顧客に関する情報を入力し、当該注文画面に表示された「注文する」キーを操作する。顧客に関する情報は、商品を注文した顧客を特定可能な情報であって、たとえば、当該顧客の氏名や連絡先、商品の届け先、支払い方法を指定する情報などによって実現することができる。顧客に関する情報は、たとえば、あらかじめ通信販売システムに会員登録してある顧客の場合、当該顧客に一意に割り振られた顧客番号などによって実現してもよい。
注文画面に表示された商品を注文しない場合、顧客は、当該注文画面に表示された「キャンセルする」キーを操作する。顧客の端末装置140は、「注文する」キーが操作されると購入要求を生成し、生成した購入要求を通信販売処理装置110に送信する。
購入要求は、注文する商品に関する情報や、商品を注文した顧客に関する情報を含んでいる。注文する商品に関する情報は、注文した商品を特定可能な情報であって、顧客の端末装置140が撮影した二次元コードに含まれる商品データに基づいて生成することができる。
また、購入要求は、注文する商品にかかる商品情報を含む配信情報の配信日時に関する情報を含む。また、購入要求は、該当する商品の購入条件に関する情報を含んでいてもよい。商品の購入条件は、該当する商品を通常の条件で販売する場合とは異なる条件で販売する場合に設定され、たとえば、「先着100人は2割り引き」や「商品情報の配信日時から1時間以内に購入した場合は3割り引き」などの条件によって実現することができる。
また、購入要求は、注文する商品にかかる二次元コードの撮影日時に関する情報を含んでいてもよい。二次元コードの撮影日時は、たとえば、顧客の表示装置120において当該商品情報とともに表示された二次元コードに含まれる再生時刻によって特定することができる。この場合、配信情報に含まれる二次元コードの数を多くし、短い時間間隔で二次元コードを切り換えて表示させることにより、二次元コードに含まれる再生時刻を、実際の撮影日時に近づけることができる。すなわち、商品情報とともに表示させる二次元コードを10分ごとに切り換える場合よりも、当該二次元コードを1分ごとに切り換える場合の方が、実際の撮影日時に近い再生時刻を撮影日時とする二次元コードに基づく購入要求を生成することができる。
受信部904は、顧客の表示装置120に表示された二次元コードを撮影した顧客の端末装置140から、当該二次元コードに基づいて生成された購入要求を受信する。記憶部901は、受信部904が購入要求を受信するごとに、受信した購入要求を記憶する。また、記憶部901は、受信部904が購入要求を受信するごとに、受信した購入要求に当該購入要求を受信した日時に関する情報を関連付けて記憶する。また、記憶部901は、受信部904が受信した購入要求に、二次元コードの撮影日時に関する情報が含まれている場合は、当該撮影日時に関する情報を、受信した購入要求に関連付けて記憶してもよい。
決定部905は、受信部904が受信した購入要求に基づいて、商品ごとに、受信部904が受信した購入要求の優先順位を決定する。決定部905は、受信部904が受信した購入要求に含まれる「注文する商品に関する情報」に基づいて、顧客が注文した商品を特定し、特定した商品ごとに、受信部904が受信した購入要求の優先順位を決定する。
決定部905は、たとえば、配信日時が早い方が優先度が高くなるように優先順位を決定する。この場合、決定部905は、受信部904が受信した購入要求に含まれる「配信日時に関する情報」に基づいて、配信日時が早い方が優先度が高くなるように優先順位を決定することができる。
さらに、決定部905は、配信日時が同じ場合は、受信部904が購入要求を受信した受信日時が早い方が優先度が高くなるように優先順位を決定してもよい。この場合、決定部905は、記憶部901が記憶する「購入要求を受信した日時に関する情報」に基づいて、受信部904が購入要求を受信した受信日時が早い方が優先度が高くなるように優先順位を決定することができる。
決定部905は、受信部904が受信した購入要求に、二次元コードの撮影日時に関する情報が含まれている場合は、当該撮影日時に基づいて、当該撮影日時が早い方が優先度が高くなるように優先順位を決定してもよい。具体的には、たとえば、撮影日時が異なる二次元コードに基づく2つの購入要求の受信時刻が同じであった場合、撮影日時が早い方が優先度が高くなるように優先順位を決定することができる。
この場合、決定部905は、購入要求を受信した受信日時を二次元コードの撮影日時よりも優先して優先順位を決定してもよく二次元コードの撮影日時を、購入要求を受信した受信日時よりも優先して優先順位を決定してもよい。具体的には、たとえば、購入要求を受信した受信日時に基づいて、受信部904が購入要求を受信するごとに、先着順に優先順位を決定し、受信日時が同一であった場合に、受信日時が同一の購入要求の優先順位を、撮影日時に基づいて決定することができる。
あるいは、たとえば、受信部904が購入要求を受信するごとではなく、一定期間ごとに、当該一定期間内に受信した購入要求の優先順位を撮影日時に基づいて決定してもよい。具体的には、たとえば、或る日の12:00〜13:00に100件の購入要求を受信し、同日の13:00〜14:00に100件の購入要求を受信した場合、各購入要求の受信日時にかかわらず、撮影日時に基づいて、12:00〜13:00に受信した100件の購入要求の優先順位を1位〜100位までに決定し、13:00〜14:00に受信した100件の購入要求の優先順位を101位〜200位までに決定することができる。
判断部906は、決定部905が決定した順序が、所定の限定数を超えているか否かを判断する。所定の限定数は、たとえば、商品の在庫数や商品の販売予定数などに応じてあらかじめ定めることができる。所定の限定数は、たとえば、商品の販売者が、任意に定めることができる。判断部906は、たとえば、受信部904が受信した購入要求が、販売数が限定されている商品にかかるものである場合に、決定部905が決定した順序が、所定の限定数を超えているか否かを判断する。
受注処理部907は、受信部904が受信した購入要求に基づいて受注処理をおこなう。受注処理は、受信部904が受信した購入要求に含まれる「注文する商品に関する情報」や「顧客に関する情報」に基づいて、顧客が注文した商品を特定し、特定した商品ごとに、当該商品を注文した顧客に関する情報を受注管理データベース650に記録する。
また、受注処理部907は、特定した商品の発送指示および発送先に関する情報を、商品の発送担当者(発送担当部署)などに対して出力する。発送先は、顧客に関する情報に含まれる顧客の氏名や商品の配送先によって特定することができる。商品の発送担当者(発送担当部署)は、受注処理部907から出力された情報に基づいて商品の発送手続きをおこなう。
また、受注処理部907は、受注を受け付けた購入要求にかかる請求書の発行指示および請求先に関する情報を、請求の担当者(請求担当部署)などに対して出力する。請求担当者(請求担当部署)は、受注処理部907から出力された情報に基づいて請求の手続きをおこなう。
受注処理部907は、上記のような受注処理を、決定部905が決定した優先順位にしたがっておこなう。また、受注処理部907は、受信部904が受信した購入要求が、販売数が限定されている商品にかかるものである場合、判断部906が限定数を超えていないと判断した場合に、当該購入要求にかかる受注処理をおこなう。
上記の配信部903は、受注処理部907による受注処理結果を、顧客の表示装置120に配信する。このとき、配信部903は、配信情報の配信と同様にして、受注処理部907による受注処理結果を配信する。具体的には、配信部903は、受注管理データベース650を参照して、受注管理データベース650における記憶内容が更新されるごとに、該当する商品に関する受注処理結果を配信する。
より具体的には、配信部903は、受注管理データベース650において記憶内容が更新された商品にかかる配信情報の配信中に、当該商品にかかる受注処理結果を配信する。これにより、商品にかかる配信情報の配信中、すなわち、商品の宣伝中に、当該商品の正確な販売状況を、顧客に伝えることができる。
送信部908は、判断部906が限定数を超えていると判断した場合、当該判断にかかる購入要求の送信元の端末装置に対して、当該購入要求に含まれる購入条件での商品の販売が不可能であることを通知する通知情報を送信する。通知情報は、たとえば、「通信販売システムをご利用いただきまして誠にありがとうございます。限定数に達したためお客様のご注文を受注することができません。またのご利用をお待ちしております。」などのテキストデータによって実現することができる。
送信部908は、判断部906が限定数を超えていると判断した場合、当該判断にかかる購入要求の送信元の端末装置に対して、さらに、当該購入要求に含まれる商品の代替購入条件に関する情報を含む通知情報を送信してもよい。具体的には、送信部908は、たとえば、「先着100名2割り引き」という購入条件が設定された商品にかかる101番目の購入要求を受信した場合、「通信販売システムをご利用いただきまして誠にありがとうございます。限定数に達したためご指定の購入条件での受注はできません。1割り引きにて受注いたしました。」などのテキストデータを送信する。
(通信販売処理装置110の処理手順)
つぎに、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理装置110の処理手順について説明する。図10、図11、図12および図13は、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理装置110の処理手順を示すフローチャートである。
図10のフローチャートにおいて、まず、二次元コードの生成指示を受け付けるまで待機する(ステップS1001:No)。通信販売処理システム100においては、たとえば、通信販売処理システム100の管理者などが操作する端末装置に対して所定の入力操作をおこなうことによって、通信販売処理装置110に対して、二次元コードの生成指示を出力(送信)することができる。ステップS1001においては、通信販売処理システム100の管理者などが操作する端末装置から出力された二次元コードの生成指示を受け付けるまで待機する。
ステップS1001において、二次元コードの生成指示を受け付けた場合(ステップS1001:Yes)、生成する二次元コードにかかる商品の指定を受け付けるまで待機する(ステップS1002:No)。ステップS1002においては、ステップS1001:Yesにおいて二次元コードの生成指示を受け付けるまでの間に、生成する二次元コードにかかる商品の指定を受け付けていない場合に、たとえば、通信販売処理システム100の管理者などが操作する端末装置に対して、該当する商品の指定要求を送信してもよい。
ステップS1002において、生成する二次元コードにかかる商品の指定を受け付けた場合(ステップS1002:Yes)、配信日時の指定を受け付けるまで待機する(ステップS1003:No)。ステップS1003においては、ステップS1001:Yesにおいて二次元コードの生成指示を受け付けるまでの間に、配信日時の指定を受け付けていない場合に、たとえば、通信販売処理システム100の管理者などが操作する端末装置に対して、配信日時の指定要求を送信してもよい。
ステップS1002の処理とステップS1003の処理とは、実行する順序が逆であってもよい。すなわち、ステップS1003の処理をおこなって配信日時の指定を受け付けたことを確認した後に、ステップS1002の処理である商品の指定を受け付けたか否かを判断するようにしてもよい。
ステップS1003において、配信日時の指定を受け付けた場合(ステップS1003:Yes)、ステップS1002:Yesにおいて指定を受け付けたことを判断した商品にかかる商品コードと、ステップS1003:Yesにおいて指定を受け付けたことを判断した配信日時とに基づいて、二次元コードを生成する(ステップS1004)。
つぎに、ステップS1002:Yesにおいて指定を受け付けたことを判断した商品にかかる商品情報を取得し(ステップS1005)、取得した商品情報と、ステップS1004において生成した二次元コードとを組み合わせた配信情報を生成する(ステップS1006)。その後、ステップS1006において生成した配信情報を、配信情報データベース630に記憶して(ステップS1007)、一連の処理を終了する。
図11のフローチャートにおいて、まず、配信情報データベース630を参照して、上記の図10のステップS1007において記憶した配信情報のいずれかの配信情報にかかる配信時刻が到来したか否かを判断する(ステップS1101)。ステップS1101において、配信情報データベース630におけるいずれかの配信情報にかかる配信時刻が到来した場合(ステップS1101:Yes)、顧客の表示装置120に対して、配信情報データベース630における該当する配信情報を配信する(ステップS1102)。
ステップS1102においては、たとえば、ネットワーク150を介して、ディスプレイを備えたパーソナルコンピュータによって実現される顧客の表示装置120に対して配信情報を配信する。また、ステップS1102においては、たとえば、配信情報を、ネットワーク150を介して一旦データ配信装置130に送信し、当該データ配信装置130に接続された電波塔からテレビ電波によって、テレビ受信機によって実現される顧客の表示装置120に対して配信してもよい。
ステップS1101において、配信情報データベース630におけるいずれかの配信情報にかかる配信時刻が到来していない場合(ステップS1101:No)、配信情報の配信指示を受け付けたか否かを判断する(ステップS1103)。通信販売処理システム100においては、たとえば、通信販売処理システム100の管理者などが操作する端末装置に対して所定の入力操作をおこなうことによって、通信販売処理装置110に対して、指定した配信情報の配信指示を出力(送信)することができる。ステップS1003においては、通信販売処理システム100の管理者などが操作する端末装置から出力された配信情報の配信指示を受け付けたか否かを判断する。
ステップS1103において、配信情報の配信指示を受け付けていない場合(ステップS1103:No)、ステップS1101へ戻る。一方、ステップS1103において、配信情報の配信指示を受け付けた場合(ステップS1103:Yes)、ステップS1102へ移行して、指定された配信情報を配信して(ステップS1102)、一連の処理を終了する。
図12のフローチャートにおいて、まず、顧客の端末装置140から送信された購入要求を受信するまで待機する(ステップS1201:No)。ステップS1201において、顧客の端末装置140から送信された購入要求を受信した場合(ステップS1201:Yes)、当該購入要求を受信した受信日時を確定し(ステップS1202)、確定した後、ステップS1202において確定した受信日時を関連付けて、ステップS1201:Yesにおいて受信した購入要求を記憶する(ステップS1203)。
つぎに、ステップS1203において記憶した購入要求の優先順位を決定する(ステップS1204)。ステップS1204においては、たとえば、ステップS1203において記憶した購入要求に含まれる配信日時データや、当該購入要求の受信日時などに基づいて優先順位を決定することができる。
つぎに、ステップS1203において記憶した購入要求に基づいて特定される商品に、販売の限定数が設定されているか否かを判断する(ステップS1205)。ステップS1205においては、たとえば、代替購入条件データベース640を参照して、該当する商品に販売の限定数が設定されているか否かを判断することができる。ステップS1205において、限定数が設定されていない場合(ステップS1205:No)、ステップS1207に移行する。
そして、ステップS1205において、限定数が設定されている場合(ステップS1205:Yes)、ステップS1204において決定した優先順位が、設定された限定数を超えているか否かを判断する(ステップS1206)。ステップS1206において、ステップS1204において決定した優先順位が、設定された限定数を超えていない場合(ステップS1206:No)、ステップS1201:Yesにおいて受信した購入要求に基づく受注処理をおこなって(ステップS1207)、一連の処理を終了する。
一方、ステップS1206において、ステップS1204において決定した優先順位が、設定された限定数を超えている場合(ステップS1206:Yes)、通知情報を生成する(ステップS1208)。その後、ステップS1208において生成した通知情報を送信して(ステップS1209)、一連の処理を終了する。
ステップS1208においては、たとえば、代替購入条件データベース640を参照して、ステップS1201:Yesにおいて受信した購入要求にかかる商品コードおよび配信日時に関連付けられた代替購入条件の有無を判断し、該当する代替購入条件がある場合は当該代替購入条件を含む通知情報を生成する。
図13のフローチャートにおいて、まず、受注管理データベース650が更新されるまで待機する(ステップS1301:No)。ステップS1301においては、たとえば、あらたな購入要求が記録されることによって受注管理データベース650が更新されたか否かを判断する。
ステップS1301において、受注管理データベース650が更新された場合(ステップS1301:Yes)、受注管理結果を生成して(ステップS1302)、生成した受注管理結果を配信して(ステップS1303)、一連の処理を終了する。ステップS1303においては、たとえば、ネットワーク150を介して、ディスプレイを備えたパーソナルコンピュータによって実現される顧客の表示装置120に対して受注管理結果を配信する。また、ステップS1303においては、たとえば、受注管理結果を、ネットワーク150を介して一旦データ配信装置130に送信し、当該データ配信装置130に接続された電波塔からテレビ電波によって、テレビ受信機によって実現される顧客の表示装置120に対して配信してもよい。
以上説明したように、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理装置110は、商品に関する商品データと当該商品データを配信した配信日時を特定可能な配信日時データとを含む二次元コードを生成し、生成した二次元コードと当該二次元コードに含まれる商品データにかかる商品情報とを組み合わせた配信情報を配信する。そして、配信した配信情報を受信した顧客の表示装置120に表示された二次元コードを撮影した顧客の端末装置140から、当該二次元コードに基づいて生成され、商品および配信日時に関する情報を含む購入要求を受信した場合、受信した購入要求に基づいて受注処理をおこない、当該受注処理結果を顧客の表示装置120に配信するようにしたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の通信販売処理装置110によれば、配信日時を含む二次元コードを組み合わせた商品情報を配信することにより、当該二次元コードに基づいて生成された購入要求に基づいて、いつ配信されたどのような商品情報によって顧客が商品の購入を希望(検討)したかを特定することができる。具体的には、たとえば、「商品をアピールする出演者のどのような宣伝文句によって顧客が商品の購入を希望したのか」、「価格が明示されたことによって顧客が商品の購入を希望したのか」、あるいは、「メインの商品に付属するセット商品があることがわかった時点で顧客が商品の購入を希望したのか」などを特定することができる。
これにより、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理装置110によれば、通信販売によって商品を販売する販売者が、売れ筋商品自体のマーケティングに加えて、商品ごとに、効果的な宣伝時刻や効果的な宣伝内容をマーケティングすることができる。これによって、顧客が求める説明などの情報を含む商品情報を最適なタイミングで配信することができるので、通信販売にかかる商品の販売促進を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理装置110によれば、対面販売の利点を保ちながら、通信販売によって商品を販売することができ、通信販売による販売促進を図ることができる。
対面販売は、たとえば、販売者と顧客とが対面しているため、販売者に対して必要な説明を求めることができるという顧客の利点や、顧客の求めに応えながら商品の特長をアピールできるという販売者の利点などを備えている。通信販売は、営業時間や人目を気にすることなく自宅などに居ながらにして求める商品を購入したり、大型の商品や重い商品を持ち運ぶ手間を気にすることなく気軽に商品を購入したりできるという顧客の利点や、店舗を構えたり接客をおこなう負担を負うことなく商品を販売できるという販売者の利点などを備えている。
そして、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理装置110によれば、顧客の求める説明などの情報を含む商品情報を最適なタイミングで配信することができるので、通信販売に際しての顧客の利便性および販売者の利便性の向上を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理装置110によれば、受注処理結果を顧客の表示装置120に配信することにより、顧客の表示装置120を介して、商品の販売状況を顧客に対してリアルタイムかつ正確に案内することができる。これにより、顧客は、たとえば、購入するかどうかを検討している商品の売れ行きをリアルタイムかつ正確に確認することができ、購入を検討している間に在庫切れになって所望する商品が入手できなくなることを抑制できる。
また、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理装置110によれば、商品の販売状況を顧客に対してリアルタイムかつ正確に案内することにより、顧客の購買意欲を高め、購入するかどうかを検討している顧客の決断の一助となり、販売促進を図ることができる。すなわち、「まだ在庫があるから、購入するかどうかの決断は後でもよい」と考えている顧客に対して、在庫数が減っていることを案内することができるので、「悩んでいたら売り切れてしまうので購入しよう」という決断をさせる一助となることにより、販売促進を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理装置110によれば、二次元コードを撮影した顧客の端末装置140から、当該二次元コードに基づいて生成された購入要求に基づいて受注処理をおこなうため、電話での注文を受け付ける方法を採用した通信販売と比較して、購入を希望する商品の内容および購入を希望する電話の架電先を誤ることを防止できる。これによって、たとえば、電話での注文を受け付ける方法を採用した通信販売のように、真夜中に間違い電話をしてしまい架電者および間違い電話を受けた者が不愉快になることを防止できる。
また、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理装置110によれば、同様に、インターネット上のWebページなどに顧客自身が注文に必要な情報を入力することにより注文を受け付ける方法を採用した通信販売と比較して、購入要求に含める内容を少なくすることなく、すなわち顧客の要望を漏らすことを防止しつつ、顧客が入力する情報を極力減らすことができる。これにより、通信販売に際しての顧客の利便性の向上を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理装置110によれば、購入要求に配信日時に関する情報が含まれているため、受信した購入要求に基づいて、いつ配信した二次元コードに基づいて購入要求を生成したのか、すなわち、顧客の表示装置120においてどのような商品情報が再生された場合に、該当する商品の二次元コードを顧客が撮影したのかを特定することができる。これにより、販売者は、いつおこなったどのような内容の宣伝によって顧客が商品の購入を決断したかを把握することができ、テレビ受信機を用いて対面販売に近づけた販売方法を有効に活用して、顧客の反応に即した商品の提案をすることができる。これにより、通信販売における販売促進を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理装置110は、顧客の表示装置120に、二次元コードと商品情報とを同一画面内に表示させる配信情報を配信することを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の通信販売処理装置110によれば、顧客は、顧客の表示装置120において再生された商品情報を見ながら(見聞きしながら)、購入したいと思った瞬間にいつでも該当する商品の二次元コードを撮影することができる。これにより、顧客の販売意欲を減退させることなく、希望するタイミングで迅速に注文をおこなわせることができる。これにより、通信販売における販売促進を図ることができる。また、これにより、販売者は、商品の販売機会を逸することなく、販売促進を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理装置110は、顧客の端末装置140から受信した購入要求に基づいて、商品ごとに、受信した購入要求の優先順位を決定し、決定した優先順位にしたがって受注処理をおこなうことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の通信販売処理装置110によれば、購入要求を受け付けた商品の受注処理を、商品データの配信日時に基づいて決定された優先順位にしたがっておこなうことにより、受注処理が完了した順序にしたがって商品を発送する運用をおこなうことができる。これにより、顧客が商品の購入についての検討をはじめた日時を考慮して、当該顧客に商品を届けることができ、顧客の利便性の向上を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理装置110は、配信日時が早い方が優先度が高くなるように優先順位を決定することを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の通信販売処理装置110によれば、購入要求を受け付けた商品の受注処理を、商品データの配信日時が早い方が優先度が高くなるように決定された優先順位にしたがっておこなうことにより、商品の購入の検討を早期に開始した顧客を優先して、当該顧客に商品を届けることができる。
従来の通信販売において、電話で注文を受け付ける場合、たとえば「今から30分以内にお電話ください。」、「先着100名様に販売します。」などのように注文を受け付ける条件を限定すると、販売者は限定された時間内に集中して注文を受け付けることができ、作業の効率化を図ることができるが、一方で、顧客が焦ってしまい、架電先を間違えてしまったり、商品についての検討が不十分な状態で注文してしまう懸念があった。
また、従来の通信販売において、携帯電話やパーソナルコンピュータなどの端末装置を利用して注文を受け付ける場合、早期に購入を検討したにもかかわらず、操作に不慣れな顧客は、限定された時間や人数の枠から外れてしまいやすく、また、外れることを想定して注文をしないという懸念があった。
これに対し、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理装置110によれば、早期に購入を検討した顧客に優先して商品を届けることができるので、通信販売に際しての顧客の利便性の向上を図ることができる。また、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理装置110によれば、顧客の利便性を重視した通信販売をおこなうことにより、販売者のイメージ向上を図り、これによる販売促進を図ることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理装置110は、配信日時が同じ場合は、購入要求を受信した受信日時が早い方が優先度が高くなるように優先順位を決定することを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の通信販売処理装置110によれば、配信日時が同じ二次元コードに基づく購入要求を受信した場合は、早期に購入を決定した顧客を優先して、当該顧客に商品を届けることができる。これにより、商品の購入の検討を早期に開始し、かつ、早期に購入を決定した顧客を優先して当該顧客に商品を届けることができる。
たとえば、「先着100名様に販売します。」などのように注文を受け付ける条件を限定し、当該注文をオペレーターが電話によって受注する場合、注文を受け付けたタイミングは、対応したオペレーターが受注ボタンなどを操作するタイミングによって決定される。このため、複数のオペレーターが同時に複数の注文を受け付けた場合、オペレーターの操作タイミングによって限定数から外れてしまうことが懸念される。
これに対し、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理装置110によれば、配信日時および購入要求を受信した受信日時が早い方が優先度が高くなるように優先順位を決定するため、公正かつ正確な順序にしたがって顧客に商品を届けることができる。
また、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理装置110は、決定した順序が、所定の限定数を超えていない場合に、受注処理をおこなうことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の通信販売処理装置110によれば、販売者は、所定の限定数を設けて販売する商品を、公正かつ正確な順序にしたがって顧客に届けることができる。また、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理装置110によれば、顧客は、公正かつ正確な順序にしたがって商品を受け取ることができるので、販売者を信頼し、安心して商品を購入することができる。
また、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理装置110は、商品の購入条件に関する情報を含む購入要求を受信し、当該購入条件の優先順位が限定数を超えている場合は、当該判断にかかる購入要求の送信元の端末装置に対して、当該購入要求に含まれる購入条件での商品の販売が不可能であることを通知する通知情報を送信するようにしたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の通信販売処理装置110によれば、販売者は、所定の購入条件を設けて販売する商品に対する注文が所定の限定数を超えた場合、当該購入条件での商品の販売が不可能であることを、該当する顧客に対して迅速かつ確実に伝えることができる。
これにより、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理装置110によれば、顧客は、たとえば、該当する商品を購入条件以外の条件で購入するか、当該商品の購入をあきらめるかを速やかに検討することができる。そして、購入条件以外の条件であっても早期に入手したい商品であれば、該当する商品を別の方法で購入するなどの対応を速やかにとることができる。
また、これにより、この発明にかかる実施の形態の通信販売処理装置110によれば、販売者は、所定の購入条件での商品の販売が不可能であることを、該当する顧客に対して迅速かつ確実に伝えることにより、顧客との間においてトラブルが発生することを防止し、通信販売業務を円滑におこなうことができる。
購入要求商品ごとに、受信した購入要求の優先順位が限定数を超えている場合は、当該判断にかかる購入要求の送信元の端末装置に対して、さらに、当該購入要求に含まれる商品の代替購入条件に関する情報を含む通知情報を送信するようにしたことを特徴としている。
この発明にかかる実施の形態の通信販売処理装置110によれば、受け付けた購入要求が所定の限定数に達した以降に受け付けた購入要求にかかる購入条件での商品の購入ができない顧客に対して、代替購入条件を案内することができる。これにより、顧客は、たとえば、先に送信した購入要求にかかる商品を購入することや該当する商品を所望した購入条件で購入することができない場合に、提示された代替購入条件によって代替の商品を購入する機会を得ることができる。
また、これにより、販売者は、顧客が求める商品に代替する商品、あるいは、顧客が求める購入条件に代替する条件(代替購入条件)で商品を販売する機会を得ることができるので、顧客を失望させたり販売機会を逸することを減らし、販売促進を図ることができる。
なお、上述した実施の形態においては、通信販売処理装置110が、顧客の表示装置120において二次元コードと商品情報とを同一画面内に表示させる配信情報を配信する例について説明したが、これに限るものではない。たとえば、顧客の表示装置120において二次元コードと商品情報とを交互に表示させる配信情報を配信するものであってもよい。
この場合、顧客の端末装置140において二次元コードを撮影した場合に、所定の数値をカウントするカウントタイマーが一緒に撮影されるように、当該カウントタイマーを表示させるようにしてもよい。カウントタイマーは、現在日時や現在時刻をカウントするものに限らず、商品情報を再生中のどのタイミングにおいて二次元コードを撮影したかを特定可能な数値をカウントするものであればよい。また、カウントタイマーに限るものではなく、カウントタイマーに代えて、商品情報の再生時間と同期して変化するマークや識別子などを表示させる配信情報を配信してもよい。