JP5199032B2 - 付け爪の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、金属製の付け爪の製造方法及び付け爪に係り、詳しくは、ロストワックス精密鋳造法を用いた金属製の付け爪の製造方法に関する。
現在、付け爪は、生体の自然な爪と質感が似た樹脂製のものが主流で、指の大きさに合わせられるように各種のサイズが取り揃えられている。近年は、ネイルアートが注目されて爪の装飾が盛んになり、生体の爪に直接ペイントしたり、ペインティングした付け爪を装着したりすることが多くなってきた。また、ペイントのみならず、ラメやビーズなどで華やかに装飾することも好まれている。このような中、付け爪は必要な場合のみ装着できるので、仕事が終わったあとのプライベートタイムに爪を装飾したい場合などは極めて好都合である。
ところで、樹脂製の付け爪はもともと生体の爪と質感が似ているものの、さらに、装飾的な効果を高めるためには、樹脂製の付け爪ではなく、指輪のように金・銀・プラチナなどの金属光沢のある質感が好ましい。さらに、樹脂製の付け爪では固定が困難だった宝石や貴石などのジュエリーをあしらうことで装飾効果がさらに高まる。
ところが、このような金属製の付け爪は、高価な貴金属や宝石・貴石を使っているが、一般に加工が困難で指にフィットさせることができず、かつ、金属製の付け爪は質量が大きく爪から外れやすい。そのため、多量の接着剤を使用したり強力な厚手の弾力のある両面接着テープなどで間隙を埋めつつしっかりと貼着したりして固定する必要がある。その一方で、これを外すときにはアセトンなどの接着剤を溶かす溶剤などを多量に使用する必要が生じ、生体にも好ましくない。
そこで、以下のような特許文献1に示すような非接触光学測定装置を用いてカスタムフィットする人工爪を作成するシステム及び方法が開示されている。このような方法であれば、三次元的にデータ化された指先の形状に合わせた人工爪の作成が可能である。デジタル的にデザインされた人工爪の三次元形状情報は、コンピュータ数値制御装置を駆動する機械コードに変換される。次に、この機械コードに従ってコンピュータでNC制御される切削装置などを備えたコンピュータ数値制御装置が材料(18)片から人工爪を切り出すことで自由なデザインでフィットした金属製の付け爪が作成できる。
また、特許文献2に示すような方法では、熱活性化層を備えた金属基材を異形爪本体にヒートスタンピングして金属基材を爪本体に接合する工程を有している。ヒートスタンピングに先立って、延伸ローラで金属基材を爪本体上に押しつけて金属基材を異形爪本体上で延伸する。ダイセットの温度を約260℃まで昇温させることで自由なデザインでフィットした金属製の付け爪が作成できる。
特表2006−519030号公報 特開2003−325224号公報
しかしながら、いずれも理論的にはデザインの自由度も高く、望む金属製のネイルができるかもしれないが、実際には3次元の形状を計測できる非接触光学装置や、その製造工程に用いられるコンピュータによるNC制御の切削装置・研削装置や、ダイセットを備えたプレス装置など、いずれも設備が大掛かりで莫大な費用が掛かり、製造も極めて煩雑であり、個人や小規模企業では到底実施することができず、非現実的であるという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するため、金属製の付け爪でありながら、設備も軽微で、容易に作成でき、かつ、デザインの自由度も高く、かつフィット感がよく、爪から外れにくい金属製の付け爪の製造方法を提供することを目的とする。
請求項に係る付け爪の製造方法では、ロストワックス精密鋳造法による金属製の付け爪の製造方法であって、使用者の指の形状の印象採得する印象採得のステップと、前記印象採得のステップで採得した印象に基づいて指モデルを作成し硬化させる指モデル作成のステップと、前記指モデルを通気性のあるステージに爪先が上を向くような姿勢で載置するとともに、少なくとも爪部分の表面に、加熱により消失する熱可塑性の樹脂シートを軟化するまで加熱し、前記ステージに載置した指モデルの上方に気密にセットし、前記ステージから吸引加圧し、指モデルの爪の先端部分に巻きつくように密着させて爪の形状に沿って爪の先端部を覆う形状であるネイルサックを形成するように成形した後、冷却して硬化させるベース成形のステップと、前記成形した樹脂シートからなるベースをあらかじめ定められたチップの形状に切り出すチップ成形のステップと、前記チップを流動性のある耐火埋没材で埋没して焼成して埋没鋳型を形成するロストワックスのステップと、前記埋没鋳型により金属で付け爪を鋳造する鋳造のステップとを備えたことを要旨とする。
請求項に係る付け爪の製造方法では、請求項1に記載の付け爪の製造方法において、前記チップ成形のステップにおいて、レジン若しくはワックス材により、任意の盛り付け部を盛り付ける盛り付けのステップをさらに備えたことを要旨とする。
請求項3に係る付け爪の製造方法では、請求項1又は請求項2に記載の付け爪の製造方法において、前記付け爪の爪を覆う部分から、指の側面に延びる部分であるサイドステーを一体に形成することを要旨とする。
請求項に係る付け爪の製造方法では、請求項3に記載の付け爪の製造方法において、前記サイドステーが指の側面から爪の反対面で接続された環状のネイルリングとして形成されたことを要旨とする。
請求項に係る付け爪の製造方法では、請求項3又は4に記載の付け爪の製造方法において、前記サイドステーが指の付け根に向かって長手方向に沿って延びて形成されることを要旨とする。
請求項に係る付け爪の製造方法では、請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の付け爪の製造方法において、前記金属がチタン又はチタン合金であり、鋳造された金属の表面にオペーク材を盛り付け、さらにポーセレンを盛り付けるステップをさらに備えたことを要旨とする。
請求項7に係る付け爪の製造方法では、請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の付け爪の製造方法において、前記樹脂シートは、厚さ0.5mm〜5mmのエチレン酢酸ビニル樹脂若しくはポリチレンテレフタレートからなることを要旨とする。
本発明の付け爪の製造方法によれば、金属製の付け爪でありながら、設備も軽微で、容易に作成でき、かつ、デザインの自由度も高く、フィット感がよく、爪から外れにくいという効果がある
(第1の実施形態)
以下、本発明を具体化した付け爪の一実施例を図1〜図2を用いて説明する。
まず、図1に示す付け爪1は、爪を覆う爪部2と、図2に示すように爪部2から指の側方に延びるサイドステー3とから構成されている。
この爪部2は、後に説明するように、使用者の指Fの爪に3次元的に適合する形状に形成されているため、爪部2と使用者の爪との間にはほとんど隙間が無くぴったりとフィットし、薄い両面粘着テープが貼り付けられているだけで、容易に脱落することがない。
また、爪部2の厚さも0.5mm程度のものとすることができ、金属性でありながらその質量も軽い。
この爪部2の両側端部から爪部2と一体に延出されたサイドステー3は、指Fの両側に向けてこの指Fの第1関節を僅かな間隙をもって対向するように配置されている。
また、爪部2の表面には、盛り上げられた第1の宝飾部4が設けられ、多数のダイヤモンドのような宝石、パールなどからなるジュエリー5が配置されている。これらのジュエリー5は、盛り上げられた第1の宝飾部4の本体に設けられた凹部16(図12参照)に、本体と一体に形成された金属製の爪(不図示)でしっかり固定されているため、容易にジュエリー5が脱落することがない。
さらに、サイドステー3には、第2の宝飾部6が架橋されるように配置され、サイドステー3の強度を高めつつ、さらに装飾性を高めている。
第1の実施形態の付け爪では、上記のような構成を備えるため、以下のような効果がある。
(1) 指Fへのフィット性が高い。特に、爪部2は、3次元的に精密・正確に使用者の爪Nの部分に合わせた形状となっているため、ぴったりと吸い付くようにフィットする。
(2) このようにフィットした形状であるので、爪への固定も薄い両面粘着テープによって固定できる。また、隙間がないため、僅かな接着剤があれば、しっかりと固定できる。また、接着剤としては接着力がほとんどなくても、隙間を充填するような粘度のあるものであれば、大気圧により強力に固定できる。
(3) 一方、剥がす場合には、使用している接着材が少ないため、少ない有機溶剤で付け爪を外すことができ、有機溶剤による生体への影響を低く抑えることができる。
(4)なお、通常の金属であれば曲げて塑性変形が可能なので、指に合わせて容易に調整することが可能である。
(5)再溶解可能な金属製であり、金、銀、プラチナ、チタンなど、高価な貴金属などもリサイクルして、使用できる。
(6)金属独自の光沢や質感から高い審美性・装飾性を有する。
(7)また、金属製であるので繰り返し使用できる耐久性を備える。また、傷が付いても再研磨することで輝きを再生することができる。
(8)特に、サイドステー3を備えたものは、より装着時の安定性が増す。
(9)また、サイドステー3は、指Fの側面に延設されるため、この指の第1関節の曲げ伸ばしには差支えがない。
(10)さらに、このようなサイドステー3によれば、これまでの付け爪にはないサイドステー3の部分が指Fの側面側からも容易に視認でき、装飾効果が高い。
(11)特に、サイドステー3に架橋するように第2の宝飾部6を設けることで、装飾性と同時に剛性を高めることができる。
(12)なお、本実施形態の付け爪は、爪部2での固定を利用して、サイドステー3により防刃などの指先をガードする機能を持たせることもできる。
(13)もちろん、金属製であることから、一体に設けた爪でジュエリー5をしっかりと掴んで固定させることもできる。
(第2の実施形態)
図3は、付け爪1の別の形状の第2の実施形態を示す。付け爪1は、爪部2と、ここから指の両側に延びるサイドステー3が設けられているが、実施形態1と異なり、両側に延びたサイドステー3は、爪と反対の指Fの反対面(腹の面)で接続されて環状に形成され、本願でいうところの「ネイルリング」が形成されている。また、サイドステー3は、第1関節にまでは延びておらず、指Fの腹に密着した形状となっている。
第2の実施形態の付け爪では、上記のような構成を備えるため、以下のような効果がある。
(14) 本実施形態の付け爪1では、爪部2自体の接着に拠らずとも、簡単な接着あるいは接着なしで、ネイルリングとして成形されたサイドステー3により指Fをネイルリングで固定することで、付け爪を指輪のように安定して装着することができる。
(第3の実施形態)
図4、図5は、付け爪1の別の形状の第3の実施形態を示す。付け爪1は、爪部2のみを備え、前述のようにサイドステー3は備えない。但し、爪部2は、図4に示すように使用者の爪の形状と略同様な形状に形成されているが、その先端には、図5に示すような使用者の爪の先端を爪の表側から裏側に巻き込んで覆うようにネイルサック7が形成されている。このネイルサック7は、使用者の爪Nの先端を挟み込み、付け爪1の先端が使用者の爪Nから容易に剥がれないように固定することができる。このため、付け爪1が薄い粘着テープでも、爪部2の形状の爪Nへの適合と相俟って、より安定して装着される。
このネイルサック7は、使用者の爪Nが多少伸びても適合するように、使用者の爪Nの先端部分に空間が設けられている。
第3の実施形態の付け爪では、上記のような構成を備えるため、以下のような効果がある。
(15) 第3の実施形態の付け爪1では、ネイルサック7により、より安定性の高い装着を可能とする。
(16) また、ネイルサック7は、使用者の爪Nの先端を露出しないようにして爪Nの先端の保護をすることができる。
(第4の実施形態)
次に、図6は、付け爪1のさらに異なる構成の第4の実施形態を示す。この付け爪1は、爪部2がチタン(Ti)から構成されている。そのため、軽量で、強度も高く、さらに金属アレルギーにもなりにくい。また、このチタンの特徴として、セラミックスとの接合が強力である点が挙げられる。
本実施形態では、まずこのチタンの爪部2に、金属色を隠すためオペーク陶材層8を焼き付ける。オペーク陶材としては、金属酸化物を多量に入れて不透明にしたもので、これを0.1〜0.2mmの厚さに焼付ける。例えば、SnO、TiO、ZrSiOなどが適合性が良く、金属色を遮蔽する目的で好適に使用できる。
ところで、歯科治療で用いられるセラミックとしてポーセレンと呼ばれる陶材が一般的に使用されているが、本実施形態では、オペーク陶材層8の上に重ねてこのポーセレン層9を焼き付けている。ポーセレンとは、長石質、リューサイト、陶土等を混ぜて焼き固め、それを再び粉砕した後に着色剤を入れて、再度焼き固めたセラミックで、何色もの陶材を層状に盛り上げ真空焼成することにより、硬質で、透明感、光沢、蛍光性があり、彩色地に適したものとすることができる。
本実施形態では、さらにこのポーセレン層9の上にステインを焼き付けてステイン層10を形成して彩色している。このステインは、ポーセレンステインと呼ばれている歯科セラミックス用着色材料で、アルミノシリケートガラス、着色材(着色ガラス)、蛍光材、プロピレン、グリコール、その他を配合したもので、歯科技工用ポーセレン焼成炉で、600〜1,000°Cで、5〜7分程度焼成する。
第4の実施形態の付け爪では、上記のような構成を備えるため、以下のような効果がある。
(17) 爪部2にチタンを用いることで、付け爪1を軽く、強くすることができる。また、チタンは生体へのなじみがよく、金属アレルギーを起起こしにくい。
(18) オペーク陶材を用いオペーク陶材層8を形成することで、下地の金属色が透けず、上に重ねたポーセレン層9やステイン層10などの発色が良くなる。
(19) ポーセレンを用いることでポーセレン層9は、彩色しないでも、自然の爪のような発色とすることもでき、柔らかな質感、陶器のような光沢、傷が付かない強靭性、照明に映える蛍光性を備える。さらに、彩色する場合には焼付け塗装ののりが良い。
(20) そして、ステイン塗料を焼き付けることで堅牢な彩色、豊かな発色を得ることができる。
(第1の付け爪の製造方法)
次に、第4の実施形態に示すような付け爪1の製造方法について説明する。
この製造方法において付け爪1は、図7に示す工程の製造方法により好適に製造することができる。まず、総括的に説明すると、ロストワックス精密鋳造法による鋳造を基本とする。この鋳造方法は、精密機械の部品製造や歯科用矯正・補綴部材制作など極めて特殊な分野に用いられる方法で、極めて精度が高いことと、設計デザインの自由度が高い点に特徴がある。しかしながら、金属部品同士や歯のような硬い部材にしっかりと固定する場合にしか用いられる例はない。本発明では、生体の指という柔らかく動きのある部分に装着できるように適用した点に特徴がある。
一方、金属の鋳造により指輪などのアクセサリーを制作する彫金の世界などでは、規格に沿ったものが普通で、特に指輪などをオーダーするような場合でも、せいぜいラフに何号のサイズかを採寸する程度であり、精密・正確な採寸はもとより、指の型を取るという考えはそもそも無かった。
本実施形態では、まず所望の設計デザインを考える(S1)。このデザインは、自由にデザインすることができ、プレス部品や射出成形品のような型抜きやアンダーカットなどは考慮する必要がない。爪部2は、使用者の爪の全体を覆うようにしてもよいし、一部のみを覆うようにしてもよい。また、サイドステー3を設けてもよいし、所望の方向に延ばし、あるいはらせん状に巻き付けるようにすることもできる。指の動きを拘束しないようにしてもよいし、逆に指の動きを拘束するようなデザインでもよい。本発明の製造方法であれば、極めて自由な設計デザインが可能となっている。
次に、印象採得をする(S2)。ここで、「印象採得」とは、印象材11を使用した陰型で形状を写し取ることをいう。この写し取った型を「印象」という。印象採得の工程は、図8に示すように、使用者の爪Nを含む指F全体の形状を写し取った指モデルを制作するための工程で、印象材11からなる陰型により採得される。この印象採得は、先のデザインに応じて指Fの背部分の一面のみを採得したり、指F全体を同時にそのまま、又は陰型を2つ割にしたりして採得する。この印象材11には、寒天やシリコンゴムなどの弾力があるが、塑性変形はしない材料を加工したものが使用される。印象材11で指Fを覆い、所定時間放置して硬化したら、指から外す。印象材11は硬化しても弾力があるため、外すときには変形させ、外した後は弾力で元の形状に戻るため、印象材11は指の形状を正確に写し取っている。
次に、この印象材11から、指モデルとなる石膏模型12を制作する(S3)。図9に示す石膏模型12は、印象材11で指Fの形状を写し取った空間に、硬質石膏などを流し込んで作成する。作成した石膏模型12は正確に使用者の爪Nを含む指F全体の形状を再現することができる。また、この指モデルは、マスターモデルとして保存しておき、個々の付け爪の制作はここからコピーした指モデルを使い、これをマスターモデルは繰り返し使用するようにしてもよい。なお、マスターモデルの材質は硬質石膏に限らず、レジンなどによっても作成できるが、本実施形態では、マスターモデルは作成せず、樹脂シート13の吸引加圧法に適した硬質石膏にる石膏模型12を使用している。
この指モデル/マスターモデルは、厳密に指の形状を再現したものでもよいし、この段階で、この石膏模型12に最終的に形成される付け爪1が、使用者の指に密着しすぎたり、指の曲げ伸ばし時に干渉したり、あるいは爪が伸びたときに干渉したりしないように、この石膏模型12にさらに石膏などを盛り付け、これらの干渉などが生じないようにした補正済み指モデルすることも望ましい。そうすれば、最終的に制作された付け爪1と使用者の指Fの間に、盛り付けた石膏の分だけ間隙が形成され、快適な使用感を得られる。
次に、この石膏模型12に、樹脂シート13を吸引加圧法で変形させて図10に示すように密着させベースを成形する(S4)。
ここで「ベース」とは、チップを成形するために樹脂シート13を石膏模型12に密着させたものをいう。また、「チップ」とは、付け爪のワックスパターンのスケルトンとなるものをいう、但し、それ自体でワックスパターンとすることもできる。「ワックスパターン」とは、鋳造鋳型である埋没鋳型を形成するための原型モデルをいう。
以下、吸引加圧法について説明する。ここでは、装置として歯科用加圧成形機(例えば、ドイツ国SCHEU−DENTAL社製の装置名BIOSTARシリーズV)などを好適に利用することができる。
まず、石膏模型12は、装置の通気性のあるステージに石膏模型12の爪先が上を向くような姿勢で載置する。粒状の固定材料が入ったモデルカップにより石膏模型12を半分埋め込むようにして支持してもよい。この場合、埋め込まれなかった部分が樹脂シート13により密着して覆われることになる。
樹脂シート13は、例えば、厚さ0.5mm〜5mmのエチレン酢酸ビニル樹脂若しくはポリチレンテレフタレート(軟らかさ(曲げ強さ)65MPa以上、曲げ弾性率2000MPa)などの熱可塑性の樹脂を用いる。これをあらかじめセラミックヒータやハロゲンヒータで100〜170°Cになるように加熱し、軟化させる。
軟化させた樹脂シート13を、石膏模型12の上方に気密にセットする。装置を起動すると、ステージ若しくはカップの下方から空気が吸引され、樹脂シート13の外側に、およそ5〜600kPaの圧力が生じ、軟化した樹脂シート13は石膏模型12に表面に密着する(図10)。このとき、樹脂シート13は、上述のように爪を上側にして載置したため、爪の先端部分にも巻きつくように密着し、ネイルサック7の部分が成形される。
冷風で冷却され樹脂シート13が硬化すれば、ベースの成形の終了である。
そして、チップ14の製作をする(S5)。ここでは、図10に示す密着された状態の樹脂シート13を、石膏模型12から外し、最初の設計デザイン(S1)に基づいて、図11に示すように、例えば、点線部分に沿って、はさみ、カッタ、電動鋸、電熱鋸、レーザカッタ、研削機などを用いて成形する。この場合、爪部2の他、サイドステー3や第1の宝飾部4,第2の宝飾部6のベースになる部分を切り残す。
このチップ14の状態でも付け爪は完成するが、この実施形態では、続いて図12に示すように切り残した樹脂シート13により形成されたチップ14の上に、レジンやワックスによる盛り付け部15を盛り付けていく。まず、ここでいう「レジン」は、歯科技工で用いられる高分子化合物の樹脂で、ポリマー(液)とモノマー(粉)からなっており、使用するときに混合して、常温で、若しくは加熱・紫外線の照射などをして硬化(重合)させる。比較的硬く、大きな部分を形成するときにはレジンを用いる。一方、細かい形状はワックスを盛り付けて形成する。この「ワックス」は、石油分留によるパラフィンワックスや、植物性、動物性、鉱物性の蝋からなる。加熱することで硬度を調整してナイフなどで細かい模様の細工が可能である。
これらのレジンやワックスは、800°C程度の温度で焼却され完全に燃焼・気化する材料である。なお、本願発明において「ワックス材」という場合には、ワックスのみならず焼却可能なワックスパターンを形成する樹脂等も含む場合がある。
このとき、ジュエリー5が装着される位置にはあらかじめ凹部16を設け、特に高価なジュエリー5の固定が必要な場所には、あらかじめ宝石固定用の爪(図示を省略)を形成しておく。
次に、鋳造・研磨を行なう(S6)。ここでは、ロストワックス精密鋳造法により鋳造を行なう。このロストワックス精密鋳造法は、歯科鋳造用材料の鋳造では一般に用いられる方法であるので、周知の部分は簡単に説明する。
図示しない浅い有底円筒形の底部に円錐台形状の突起を設けたゴム製の台(以下、「ゴム台」という。)の突起の頂上部に、スプルー(通路)を形成するための金属線を装着し、この金属線の先端にレジン・ワックスを盛り付けたチップ(以下、「ワックスパターン」という。)を装着する。例えば、内径30mm、外径32mm、高さ40mmのステンレス製の埋没鋳型用リングを、ゴム台の円筒部分内に嵌める。内壁は、離型を容易にするためにグラスファイバー製のシートが装着されている。
ゴム台により底部が封止された埋没鋳型用リング内に、歯科用耐火埋没材(例えば、リン酸塩系耐火埋没材、以下「埋没材」という。)を注入してワックスパターンを埋没させ、硬化させる。この埋没材は、耐火性の練成無機材料で、シリカなどを結合材で固めるもので、結合材の種類によって石膏系埋没材、リン酸塩系埋没材、シリカゲル系埋没材などある。埋没材を硬化させたら、ゴム台を外す。すると、金属線が露出する。この金属線をペンチで引き抜くと鋳込みの時の湯(溶融金属)の通路であるスプルーが形成される。
この埋没されたワックスパターンを、ワックス焼却用の電気炉中で800℃付近まで昇温し30分間焼却して昇温させ、炉内で脱ロウして埋没鋳型を形成する。
ワックス焼却後は、ワックスパターンがあった位置が空洞(キャビティ)となった埋没鋳型が形成される。この空洞にはスプルーによりゴム台のあった位置の凹部(湯だまり)と連通される。
次に、鋳込みを行なう。遠心鋳造機に焼けたリングをセットして坩堝(るつぼ)の上の金属をバーナーで溶かす。金属が溶融したら鋳造機を回し、遠心力で溶けた金属をスプルーから埋没材の中の空洞に導入する。ここでは、遠心鋳造機を用いているが、もちろん真空鋳造機などによってもよい。そして冷却して溶融した金属が硬化したら埋没材から鋳造された鋳物により形成された付け爪1を掘り出す。この付け爪1から、スプルーにより形成された部分を切り取る。
この付け爪1を酸浴剤に漬けて酸化皮膜を除去し、サンドブラスターで細かい埋没材を除去し、スプルーの残りを削って鋳造体を研磨機で研磨する。
この段階で金属ネイル試適(S7)を行なう。研磨が終わった付け爪1を使用者に装着し、適合するかどうかを検査する。爪部2がフィットするか、干渉したり、大きすぎる間隙ができないかを検査し、圧力をかけて変形させたり、研削したりして調整する。この段階では、コーティング、宝石の埋入(S8)などをしていないので、変形や研削が可能である。
この試適が完了したら、必要があれば再研磨の後、コーティング、宝石の埋入(S8)を行なう。ここでは、前述の第4の実施形態で述べたように、爪部2の上にオペーク材を焼き付け、次に、ポーセレンを焼き付ける。最後にステインで着色して焼き付ける。
また、凹部16にジュエリー5を接着したり、爪で掴むようにしたりして埋入、固定する。
最後に、検査・清掃・研磨などを行い完成となる(S9)。
本実施形態の第1の付け爪の製造方法では、上記のような工程を備えるため、以下のような効果がある。
(21) 従来の方法に比較して、大掛かりな設備が必要なく、個人や小企業などでも実施できる。
(22) また、使用者から取った印象を用いるため、その使用者の爪Nはもちろん指Fにも完全に3次元的に適合した形状の付け爪を製造することができる。
(23)製造に当たっても、熟練はさほど必要なく、思い通りの付け爪ができる。
(24)鋳造によるため、アンダーカットや抜き方向を考えずデザインの自由度が極めて大きい。
(25)マスターモデルを作成しておけば、その都度印象を採得しなくてもいつでも使用者に適合した付け爪を制作することができる。
(26)特に、樹脂シート13によりベースを作成するため、例えば、0.5mmの薄い金属製の付け爪を使用者の爪に適合した軽い付け爪を制作できる。樹脂シートの吸引加圧法で型をとり、極めて精密で精度の高いロストワックス精密鋳造法により、さらに0.1mm程度若しくはそれ以下の均一な薄い金属の付け爪1の制作も可能である。このような薄い付け爪であれば、軽量であり、変形も容易で、さらにフィット感の優れた付け爪とすることができる。もちろん、少ない原材料で低コストに作成することができる。
(27)また、樹脂シート13でベースを成形し、そこからチップ14を切り出して作成して、そこに自由にレジンやワックスによる盛り付け部15により作成できるので、形状を作りやすい。
(第2の付け爪の製造方法)
次に第2の付け爪の製造方法について説明する。図13に示す第2の付け爪の製造方法においては、図7に示す第1の付け爪の製造方法とは、S3〜S5において異なり、他のS1〜2、S6〜9は同一であるので、S3´及びS4´のみを説明し、他の説明を省略する。
第2の付け爪の製造方法では、指モデルについては、硬質石膏ではなく、耐火埋没材で模型を作る(S3´)点で異なる。
そして、続いて耐火埋没材で作成した指モデルである耐火埋没材模型に、ワックスアップ(S4´)、つまり、レジンやワックスを直接耐火埋没材模型に盛り付けてワックスパターンを形成し、ワックスパターンを耐火埋没材模型につけたまま、それごと耐火埋没材で埋没して、電気炉で焼成する。
つまり、ワックスパターンを指モデルである耐火埋没材模型から外さない。
本実施形態の第2の付け爪の製造方法では、上記のような工程を備えるため、以下のような効果がある。
(28) 指モデルである耐火埋没材模型にワックスアップしたワックスパターンを外す必要がなく、作成したワックスパターンを変形させる虞がほとんどない。このため、細かい装飾なども作成することができる。
なお、上記各実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 材料となる金属は、チタンに限らず、金・銀・プラチナ等、鋳造が可能なものであれば、特に限定されるものではない。
○ 特に、銅をベースに、釉薬(ゆうやく:鉱物質の微粉末を水とフノリでペースト状にしたもの)を乗せたものを高温(800度前後)で焼成することによって、融けた釉薬によるガラス様あるいはエナメル様の美しい七宝焼きとすることも好ましい。また、この場合も金属は銅に限定されるものではない。
○ セラミックスは、歯科用のポーセレンに限らず、各種の工業用セラミックス、あるいは食器用の陶器なども好ましく、絵付けも、ステインに限らず日本古来の顔料の絵付けや釉薬による模様などもよい。金箔を貼り付けることもできる。あるいは象嵌も用いることができる。
○ 第1の付け爪の製造方法で、レジンやワックスの盛り付け部15を省略して、樹脂シート13のみでワックスパターンを形成してもよい。
○ 第2の付け爪の製造方法で樹脂シート13を吸引加圧法で密着させたものをワックスパターンに含めてもよい。
○ また、いずれもコーティング・宝石埋入(S8)の工程を省略してもよい。
○ サイドステー3は、図1,2に示す平行に指の側面を指の付け根方向に延びるものや、図3に示す指の腹方向でリング状になったものに限定されず、2本以上設けられたもの、指に螺旋状に巻きつけるようなデザイン、面状に広がったもの、メッシュ状に形成したもの、指先を全面的に覆うものなど、自由にデザインすることができる。
○ また、単なる装飾品でなく、爪の部分で接着して固定することでしっかりと装着できる機能を生かして、指Fの先の骨折時の添え木のような医療目的に応用することができる。
また、裁縫時、調理時などの指先の保護などを目的とした各種のデザインを採用することができる。
さらに、キーボード使用時に付け爪が邪魔にならないもの、逆に積極的に指先を覆い、付け爪を用いて打撃パッドなどを備えキーボードを打ちやすくしたものも、爪の部分で接着して固定することでしっかりと装着できる機能を生かしたものといえる。
○ また、複数の金属部材を可動部分で連結するような態様も可能である。
○ その他特許請求の範囲を逸脱しない範囲で、実施形態の発明において構成を付加し、省略し、置換して実施できることは言うまでもない。
第1の実施形態の付け爪を示す図。 第1の実施形態の付け爪を示す図。 第2の実施形態の付け爪を示す図。 第3の実施形態の付け爪を示す図。 第3の実施形態の付け爪を示す図。 第4の実施形態の付け爪を示す図。 第1の付け爪の製造方法を示すフローチャート。 印象採得した印象材を示す図。 指モデルである石膏模型を示す図。 石膏模型に樹脂シートを吸引加圧法で密着させベースを成形した状態を示す図。 樹脂シートをカットしてチップを製作する工程を示す図。 カットした樹脂シートにワックス等を盛り付けた図。 第2の付け爪の製造方法を示すフローチャート。
符号の説明
1…付け爪、2…爪部、3…サイドステー、4…第1の宝飾部、5…ジュエリー、6…第2の宝飾部、7…ネイルサック、8…オペーク陶材層、9…ポーセレン層、10…ステイン、11…印象材、12…石膏模型、13…樹脂シート、14…チップ、15…盛り付け部(レジンやワックスなどのワックス材)、16…凹部、F…指、N…(使用者の)爪。

Claims (7)

  1. ロストワックス精密鋳造法による金属製の付け爪の製造方法であって、
    使用者の指の形状の印象採得する印象採得のステップと、
    前記印象採得のステップで採得した印象に基づいて指モデルを作成し硬化させる指モデル作成のステップと、
    前記指モデルを通気性のあるステージに爪先が上を向くような姿勢で載置するとともに、少なくとも爪部分の表面に、加熱により消失する熱可塑性の樹脂シートを軟化するまで加熱し、前記ステージに載置した指モデルの上方に気密にセットし、前記ステージから吸引加圧し、指モデルの爪の先端部分に巻きつくように密着させて爪の形状に沿って爪の先端部を覆う形状であるネイルサックを形成するように成形した後、冷却して硬化させるベース成形のステップと、
    前記成形した樹脂シートからなるベースをあらかじめ定められたチップの形状に切り出すチップ成形のステップと、
    前記チップを流動性のある耐火埋没材で埋没して焼成して埋没鋳型を形成するロストワックスのステップと、
    前記埋没鋳型により金属で付け爪を鋳造する鋳造のステップと
    を備えた付け爪の製造方法。
  2. 前記チップ成形のステップにおいて、レジン若しくはワックス材により、任意の盛り付け部を盛り付ける盛り付けのステップをさらに備えた請求項1に記載の付け爪の製造方法。
  3. 前記付け爪の爪を覆う部分から、指の側面に延びる部分であるサイドステーを一体に形成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の付け爪の製造方法。
  4. 前記サイドステーが指の側面から爪の反対面で接続された環状のネイルリングとして形成されたことを特徴とする請求項3に記載の付け爪の製造方法。
  5. 前記サイドステーが指の付け根に向かって長手方向に沿って延びて形成されることを特徴とする請求項3又は請求項4に記載の付け爪の製造方法。
  6. 前記金属がチタン又はチタン合金であり、鋳造された金属の表面にオペーク材を盛り付け、さらにポーセレンを盛り付けるステップをさらに備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の付け爪の製造方法。
  7. 前記樹脂シートは、厚さ0.5mm〜5mmのエチレン酢酸ビニル樹脂若しくはポリチレンテレフタレートからなることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一項に記載の付け爪の製造方法。
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