JP5197762B2 - 給湯方法および給湯装置 - Google Patents

給湯方法および給湯装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5197762B2
JP5197762B2 JP2010541943A JP2010541943A JP5197762B2 JP 5197762 B2 JP5197762 B2 JP 5197762B2 JP 2010541943 A JP2010541943 A JP 2010541943A JP 2010541943 A JP2010541943 A JP 2010541943A JP 5197762 B2 JP5197762 B2 JP 5197762B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
hot water
water supply
fine bubbles
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010541943A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2010067454A1 (ja
Inventor
彰 守川
誠 宮本
誠司 古川
智嗣 上山
禎司 齊藤
真彦 丸山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2010067454A1 publication Critical patent/JPWO2010067454A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5197762B2 publication Critical patent/JP5197762B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24DDOMESTIC- OR SPACE-HEATING SYSTEMS, e.g. CENTRAL HEATING SYSTEMS; DOMESTIC HOT-WATER SUPPLY SYSTEMS; ELEMENTS OR COMPONENTS THEREFOR
    • F24D17/00Domestic hot-water supply systems
    • F24D17/02Domestic hot-water supply systems using heat pumps
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03BINSTALLATIONS OR METHODS FOR OBTAINING, COLLECTING, OR DISTRIBUTING WATER
    • E03B7/00Water main or service pipe systems
    • E03B7/006Arrangements or methods for cleaning or refurbishing water conduits
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03CDOMESTIC PLUMBING INSTALLATIONS FOR FRESH WATER OR WASTE WATER; SINKS
    • E03C1/00Domestic plumbing installations for fresh water or waste water; Sinks
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24DDOMESTIC- OR SPACE-HEATING SYSTEMS, e.g. CENTRAL HEATING SYSTEMS; DOMESTIC HOT-WATER SUPPLY SYSTEMS; ELEMENTS OR COMPONENTS THEREFOR
    • F24D17/00Domestic hot-water supply systems
    • F24D17/0026Domestic hot-water supply systems with conventional heating means
    • F24D17/0031Domestic hot-water supply systems with conventional heating means with accumulation of the heated water
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24DDOMESTIC- OR SPACE-HEATING SYSTEMS, e.g. CENTRAL HEATING SYSTEMS; DOMESTIC HOT-WATER SUPPLY SYSTEMS; ELEMENTS OR COMPONENTS THEREFOR
    • F24D19/00Details
    • F24D19/0092Devices for preventing or removing corrosion, slime or scale
    • EFIXED CONSTRUCTIONS
    • E03WATER SUPPLY; SEWERAGE
    • E03CDOMESTIC PLUMBING INSTALLATIONS FOR FRESH WATER OR WASTE WATER; SINKS
    • E03C1/00Domestic plumbing installations for fresh water or waste water; Sinks
    • E03C2001/005Installations allowing recovery of heat from waste water for warming up fresh water
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F24HEATING; RANGES; VENTILATING
    • F24DDOMESTIC- OR SPACE-HEATING SYSTEMS, e.g. CENTRAL HEATING SYSTEMS; DOMESTIC HOT-WATER SUPPLY SYSTEMS; ELEMENTS OR COMPONENTS THEREFOR
    • F24D2220/00Components of central heating installations excluding heat sources
    • F24D2220/08Storage tanks
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/30Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies
    • Y02W10/37Wastewater or sewage treatment systems using renewable energies using solar energy

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Hydrology & Water Resources (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Water Supply & Treatment (AREA)
  • Control For Baths (AREA)
  • Domestic Plumbing Installations (AREA)
  • Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)

Description

この発明は、例えば風呂給湯装置やヒートポンプ式温水暖房機等の給湯方法および給湯装置に係り、特に微細気泡による配管の洗浄機能を有する給湯方法および給湯装置に関するものである。
浴室や台所に温水を供給する給湯器は、電気給湯器、ガス給湯器、石油給湯器などに大別されるが、いずれも熱を水に伝えるために熱交換器と呼ばれる部分を有している。電気給湯器の中でも、最近特に、省エネルギーや地球温暖化対策としての二酸化炭素(CO2)削減の観点から、自然冷媒であるCO2を用いたヒートポンプ熱交換式の電気給湯器、即ちヒートポンプ給湯器が注目されている。
ヒートポンプ給湯器は、大気から吸収した熱を冷媒に移し、その熱でお湯を沸かすものである。具体的には、気体を圧縮したときに発生する高熱をタンク内の水へ熱交換器で移し、その気体を膨張させたときの冷気によって再び冷媒の温度を大気温まで戻す操作を繰り返し行うものである。また、ヒートポンプ給湯器は、理論上投入エネルギー以上の熱エネルギーを取り出すことはできないが、大気の熱を活用しているため、運転に要するエネルギーよりも多くの熱エネルギーを利用することができる。このため、ヒートポンプ給湯器の効率は、温暖地であるほど良くなる。
給湯や暖房に用いられる給湯システムでは、省エネルギーの要求から熱交換効率の向上が求められている。最近は、熱交換効率をさらに向上させるために、従来のパイプ式と呼ばれる直径1cm程のパイプを用いたものから、例えば、積層式と呼ばれる1mm程の間隔で積層された薄板の熱交換器に用いたものまで、多種類のヒートポンプ給湯器が開発されている。
ここで、熱交換器においては、水に対して熱を伝えるために配管の内壁面を常に清浄な状態に保つことが非常に重要である。熱交換器の配管内壁が汚れた場合には、有効に作用する実質表面積が減少するので、熱交換器の効率の低下を招く。特に、熱交換器の配管が狭隘化して詰まった場合は、この問題が顕著になる。
特に、給湯システムに用いられる熱交換器においては、水中の硬度成分(カルシウムイオンやマグネシウムイオンなど)が高い地域で、加熱によりスケールと呼ばれる炭酸塩結晶が析出し、熱交換器内に付着し易いという問題がある。
一方、浴槽に接続され、追い焚き系と呼ばれる浴槽内に溜められたお湯を再加熱する熱交換器を有する風呂給湯装置の場合は、入浴により人体から発生し浴水中に溶出した皮脂汚れ成分が、給湯器の追い焚き機能により浴槽と熱交換器との間を循環し、熱交換器の内壁や熱交換器と浴槽との間の配管の内壁に付着して、熱交換効率を低下させる。また、一定量の皮脂汚れが付着すると、追い焚き時にその汚れが剥がれ、浴水や浴槽を汚すこともある。このため、熱交換器や配管の内壁に付着した汚れの除去に対する方策が求められている。
これに対して、一般的な風呂給湯装置には、浴水排水時に5L/分〜20L/分の水を追い焚き用循環配管に流し、汚れを洗い流す洗浄機能が搭載されているものがある。しかし、通常その洗浄機能だけでは洗浄が不十分であり、半年に1回程度、配管洗浄剤等を用いて配管の洗浄を別途実施することが推奨されている。
また、従来の風呂設備では、浴槽から追い焚き用加熱部へ向かう浴水の温度が下げられ、低温状態にある浴水にガスが溶解される。そして、生成されたガス溶解水は、加圧されて追い焚き用加熱部に導かれる。追い焚き用加熱部で加熱されたガス溶解水は、浴槽へ戻る途中で減圧弁により減圧される。これにより、浴槽に戻される浴水にマイクロバブルが発生される(例えば、特許文献1参照)。
さらに、従来のマイクロバブル生成装置では、液体に気体を混入することにより、液体中に多数のマイクロバブルが生成される。また、混入する気体に界面活性剤を含ませることにより、マイクロバブルの合一が抑制される(例えば、特許文献2参照)。
さらにまた、従来の給水管洗浄装置では、給水管内に圧縮空気を不規則な周期で繰り返しパルス状に射出することにより、給水管内に不規則な空気および水の衝撃が発生される(例えば、特許文献3参照)。
特開2007−127345号公報 特開2003−230824号公報 特開2004−321842号公報
しかしながら、特許文献1に示された従来の風呂設備では、マイクロバブルを浴槽内に発生させることを主目的としており、熱交換器や配管の洗浄作用は考慮されていない。また、配管内に単にマイクロバブルを発生させた場合、マイクロバブルの発生部から遠くなるほどマイクロバブルが合一して大きな泡となり易く、十分な洗浄効果が得られない。
また、実際には風呂設備と浴槽が離れており、設置条件によっては配管や循環路が最大30メートル近くになり、その長い配管や循環路を均一に洗浄することが困難である。
また、特許文献2に示された従来のマイクロバブル生成装置では、界面活性剤を用いているが、浴水のように入浴後に排水する利用形態では、浴水を交換する度に浴水に界面活性剤を入れる必要があり、手間がかかる。
さらに、特許文献3に示された従来の給水管洗浄装置では、不規則な周期で圧縮空気を射出したとしても、給水管の長さと内径との比が大きい場合に、圧縮空気を射出する時間を長くすると、圧縮空気を射出する部分から遠い末端付近では気泡が合一して大きくなってしまい、十分な洗浄効果が得られない。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、微細気泡の合一を容易に抑制することができ、洗浄効果を向上させることができる給湯方法および給湯装置を得ることを目的とする。
この発明による給湯方法は、配管に設けられ、配管内を流れる水に微細気泡を発生させる気泡発生工程を備えた給湯方法であって、気泡発生工程は、微細気泡を所定の時間比で間欠的に発生させる発生制御工程が設けられている。
この発明による給湯装置は、水を流す配管と、配管に設けられ、配管内を流れる水に微細気泡を発生させる気泡発生手段とを備え、気泡発生手段には、微細気泡を所定の時間比で間欠的に発生させる発生制御手段が設けられている。
この発明の実施の形態1による風呂給湯装置を示す概略の構成図である。 図1の第1のエジェクタを拡大して示す断面図である。 図1の追い焚き用循環配管内に大きな気泡が発生した様子を示す断面図である。 図3の大きな気泡がさらに合一した様子を示す断面図である。 図1の追い焚き用循環配管の洗浄実験を行うための実験装置を示す構成図である。 図5の実験装置による洗浄実験の結果を示すグラフである。 図5の追い焚き用循環配管に気体を入れるタイミングを示す説明図である。 図5の追い焚き用循環配管に気体を入れるタイミングを変化させた場合の気泡径の違いを示すグラフである。 図5の追い焚き用循環配管に気体を入れるタイミングを変化させた洗浄実験の結果を示すグラフである。 この発明の実施の形態2による風呂給湯装置を示す概略の構成図である。 図10の第1のエジェクタにかかる水圧とガス吸引速度との関係を示すグラフである。 この発明の実施の形態3による風呂給湯装置を示す概略の構成図である。 この発明の実施の形態4による風呂給湯装置を示す概略の構成図である。 図13の水エジェクタを拡大して示す断面図である。 この発明の実施の形態6による風呂給湯装置を示す概略の構成図である。 この発明の実施の形態7による風呂給湯装置を示す概略の構成図である。 この発明の実施の形態8による風呂給湯装置を示す概略の構成図である。 図17の純流体素子を拡大して示す概略の構成図である。 この発明の実施の形態9による給湯装置を示す概略の構成図である。 実施の形態9によるスケール付着抑制効果を確認する実験の結果を示すグラフである。 この発明の実施の形態10による給湯装置を示す概略の構成図である。 この発明の実施の形態11による給湯装置を示す概略の構成図である。 この発明の実施の形態12による給湯装置を示す概略の構成図である。
以下、この発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1による風呂給湯装置を示す概略の構成図である。図1において、風呂給湯装置1は、大きく分けてヒートポンプユニット2と貯湯タンクユニット3とから構成されている。
ヒートポンプユニット2は、外気の熱を二酸化炭素(CO2)冷媒に移す空気用熱交換器5と、冷媒を圧縮する圧縮機6と、冷媒の熱で水を加熱する水加熱用熱交換器(放熱器)7と、冷媒を冷却する膨張弁8とを有している。また、これらの空気用熱交換器5、圧縮機6、水加熱用熱交換器7および膨張弁8は、冷媒用循環配管9により順に接続されており、これにより冷熱サイクルが構成されている。水加熱用熱交換器7は、貯湯タンクユニット3に熱を供給する。
貯湯タンクユニット3は、水加熱用熱交換器7で供給された熱により水を温水10に変え、貯湯タンク11に貯蔵する湯沸機能と、浴槽4に温水10を供給する給湯機能と、浴槽4の浴水12を追い焚きする追い焚き機能とを有している。
貯湯タンク11には、上水管13から給水配管14を介して上水が供給される。貯湯タンク11と水加熱用熱交換器7との間には、湯沸配管17が接続されている。湯沸配管17には、貯湯タンク11内の水を貯湯タンク11と水加熱用熱交換器7との間で循環させる循環ポンプ15が設けられている。
貯湯タンク11内の温水10は、給湯配管19および蛇口18を介して浴槽4に供給される。また、上水管13と蛇口18との間には、浴槽4に水を供給するための給水配管26が接続されている。
浴槽4内の浴水12は、追い焚き用熱交換器20により追い焚きされる。追い焚き用熱交換器20は、貯湯タンク11内の温水により浴槽4内の浴水12を追い焚きする。貯湯タンク11と追い焚き用熱交換器20との間には、加熱配管21が接続されている。加熱配管21には、貯湯タンク11内の温水10を貯湯タンク11と追い焚き用熱交換器20との間で循環させる循環ポンプ22が設けられている。
浴槽4と追い焚き用熱交換器20との間には、追い焚き用循環配管24が接続されている。追い焚き用循環配管24には、浴槽4内の浴水12を浴槽4と追い焚き用熱交換器20との間で循環させる循環ポンプ23、流路を切り替える三方弁28が設けられている。
また、追い焚き用循環配管24には、主たる気泡発生手段である第1のエジェクタ25aが取り付けられている。第1のエジェクタ25aには、水の逆流を防止するための逆止弁38aと、空気の出入りを制御するための電磁弁39aとが接続されている。電磁弁39aの開閉は、マイクロコンピュータ等を含む制御部40により制御される。実施の形態1の発生制御手段は、電磁弁39aおよび制御部40により構成されている。また、制御部40の機能は、電磁弁39a自体に搭載してもよい。
なお、第1のエジェクタ25aの上流側とは、ここでは第1のエジェクタ25aの入口側で循環ポンプ23を含み、浴槽4に接続される追い焚き用循環配管24の一部のことである。また、第1のエジェクタ25aの下流側とは、第1のエジェクタ25aの出口側であり、追い焚き用熱交換器20を含み、浴槽4に接続される追い焚き用循環配管24の一部のことである。
上水管13と追い焚き用循環配管24との間には、追い焚き用循環配管24に上水を供給する給水配管27が接続されている。給水配管27には、補助的な気泡発生手段である第2のエジェクタ25bとが設けられ、三方弁28を介して追い焚き用循環配管24に接続している。なお、ここでは、通常、配管に取り付けられている開閉弁類は省略する。
また、第2のエジェクタ25bにも同様に水の逆流を防止するための逆止弁38bと、空気の出入りを制御するための電磁弁39bとが接続されている。図示しないが電磁弁39bは、マイクロコンピュータ等を含む制御部40と接続され、開閉が制御されている。
また、湯沸配管17の途上でポンプ15と水加熱用熱交換器7の間に、第3のエジェクタ25cが取り付けられている。第3のエジェクタ25cにも同様に水の逆流を防止するための逆止弁38cと、空気の出入りを制御するための電磁弁39cとが接続されている。図示しないが電磁弁39cは、マイクロコンピュータ等を含む制御部40と接続され、開閉が制御されている。
図2は図1の第1のエジェクタ25aを拡大して示す断面図である。第1のエジェクタ25a内には、管路30が設けられている。管路30の中間部には、内径が縮小された狭窄部31が設けられている。管路30の内径は、狭窄部31で最小になっており、狭窄部31から上下流へ向けて徐々に拡大されている。
管路30の一端部には流入口33が、他端部には流出口34が設けられている。浴槽4からの浴水12は、流入口33から管路30内に流入され、流出口34から管路30外へ流出される。第1のエジェクタ25aの中間部には、狭窄部31に開口したガス吸引口35が設けられている。気体36は、狭窄部31で浴水12の流速が高められることによる減圧現象(通常ベルヌーイの定理と呼ばれる)を利用して、基本的にはポンプ等を使用することなく、ガス吸引口35から管路30内へ吸引される。
ガス吸引口35から気体36が吸引されることにより、第1のエジェクタ25a内では浴水12が攪拌され、これにより気体36が微細気泡(マイクロバブル)37として浴水12に混入される。追い焚き用熱交換器20内や追い焚き用循環配管24内に付着した汚れ成分は、微細気泡37により除去される。
ここで、第1のエジェクタ25aの特性は、狭窄部31の径、ガス吸引口35の開口位置や径などによって変わる。例えば、ガス吸引口35の開口位置を上流側又は下流側へずらすことで第1のエジェクタ25aの特性を大幅に変えることができる。従って、第1のエジェクタ25aの構造を変更することによって、洗浄対象となる配管、ここでは追い焚き用循環配管24の長さに適した径および密度で微細気泡37を発生させることができる。
なお、第1のエジェクタ25aの材料として、例えば、真鍮、ステンレス鋼、チタン、銅、アルミニウム、それらの合金、それらにメッキを施したものなどが使用される。また、ポリプロピレンやポリエチレンなどの樹脂を使用することもできる。
また、第2のエジェクタ25bの構造も図2と同様である。
次に、実施の形態1の風呂給湯装置の動作について説明する。
まず、空気用熱交換器5に流入されたCO2冷媒は、外気の熱により蒸発される。この後、冷媒は、圧縮機6で圧縮され高温高圧の気体とされて、水加熱用熱交換器7に送られる。一方、上水管13から給水配管14を経て貯湯タンク11に注水された水は、循環ポンプ15により水加熱用熱交換器7に送られ、高温の冷媒との熱交換により加熱され、再び貯湯タンク11に戻される。
水加熱用熱交換器7で熱を奪われた冷媒は、膨張弁8で減圧されて液化され、再び空気用熱交換器5に戻されて蒸発される。このように、冷媒が冷媒用循環配管9内を循環され、冷熱サイクルが構成されている。そして、上述の動作を繰り返すことにより、貯湯タンク11内の水の温度が高められ、所定の温度を持つ温水10として貯湯タンク11内に貯蔵される。
貯湯タンク11内の温水10は、給湯配管19を介して、蛇口18から浴槽4に供給され、入浴に供される。また、上水管13から給水配管26を介して浴槽4に上水を供給することにより、浴水12の温度が調整される。なお、図示していないが、浴槽4に浴水12を張る際には、浴槽4内に設けられた注水口から温水10を供給することもある。
次に、浴水12を追い焚きする場合は、貯湯タンク11内の温水10が、循環ポンプ22により加熱配管21を通して追い焚き用熱交換器20に送られる。一方、浴槽4内の浴水12は、循環ポンプ23により追い焚き用循環配管24を通して追い焚き用熱交換器20に送られる。
追い焚き用熱交換器20においては、貯湯タンク11から送られた温水10と浴槽4から送られた浴水12との熱交換が行われる。これにより、温水10は、熱を奪われ低温水にされて貯湯タンク11に戻される。また、浴水12は、熱をもらってより高い温度となり、浴槽4に戻される。このような動作を繰り返すことにより、浴槽4内の浴水12は追い焚きされ入浴に適した温度に調整される。
しかし、入浴により浴水12に混入した皮脂、有機物および塵などの汚れ物質が、追い焚き時の浴水12の循環により追い焚き用熱交換器20および追い焚き用循環配管24の内壁に付着し、熱交換効率の低下や配管24の詰まりを誘発する原因となる。特に、風呂給湯装置の小型化のため、層間を1mm程度まで狭めたプレート型熱交換器では、層間に汚れが付着し易い。このため、非入浴時に、追い焚き用熱交換器20および追い焚き用循環配管24の洗浄を定期的に実施することが好ましい。
これに対して、実施の形態1では、浴槽4に溜めた清浄な水を循環ポンプ23により追い焚き用循環配管24に循環させることにより、第1のエジェクタ25aの内部に気液混相流を発生させ、微細気泡37を生成する。これにより、追い焚き用熱交換器20の細管や追い焚き用循環配管24の内壁に付着した汚れ物質が、微細気泡37の表面に付着され、浴槽4内に排出される。従って、追い焚き用循環配管24に水を循環させることにより、追い焚き用熱交換器20および追い焚き用循環配管24が洗浄される。
このとき、浴槽4と第1のエジェクタ25aとの間の追い焚き用循環配管24には気泡が注入されず、非洗浄部分が発生する。この非洗浄部分を洗浄するためには、上水又は貯湯タンク11内の温水10に第2のエジェクタ25bで微細気泡37を注入し、非洗浄部分に流す。これにより、追い焚き用循環配管24の全体が微細気泡37により洗浄される。
通常、風呂給湯装置が一般住宅に設置される場合、風呂給湯装置から使用箇所までの配管長さは様々で、2mから30mまで想定される。そして、浴槽4と第1のエジェクタ25aとの間の距離が大きい場合、即ち追い焚き用循環配管24の配管長が、その内径に比してかなり長い場合は、追い焚き用循環配管24の内部を流れている途中で微細気泡37が合一してしまい、十分な洗浄効果が得られなくなる。
例えば、図3に示すように、微細気泡37が合一して大きい気泡41が生成されると、追い焚き用循環配管24の内壁の下部には微細気泡37が当たるのに対し、内壁の上部(天井部)には大きい気泡41のみが当たるようになる。また、大きい気泡41がさらに合一すると、図4に示すように、気体部分と液体部分とが完全に分離され、追い焚き用循環配管24の上部の内壁には水も接触しなくなる。
このような状態では、内壁の上部の洗浄効果が著しく低下するため、この状態が長期間続くと、内壁の上部に汚れが堆積し、浴水12の汚染や流量の低下といった問題を引き起こす。従って、微細気泡37の合一を抑え、大きい気泡41の割合を減らすことが、追い焚き用循環配管24の内壁、特に浴槽4と接合する末端付近の清浄度を維持するために必要不可欠である。
そこで、微細気泡37の合一が起こる条件について検討した。微細気泡37の合一は、追い焚き用循環配管24内の水の速度が流れに直角な断面内で一様ではなく、ばらつきがあること、即ち、断面の中央付近で流速が大きく、内壁付近は流速が小さいことから、一部の微細気泡37が内壁に付着滞留することで起き易い。
また、微細気泡37の合一が起きる物理的条件としては、追い焚き用循環配管24の長さと内径との関係が挙げられる。具体的には、追い焚き用循環配管24の長さが短く、内径が大きければ、微細気泡37同士が接触する機会が少ないため、合一が起き難い。逆に、追い焚き用循環配管24の長さが長く、内径が小さければ、合一が起き易い。
これを実証するため、以下の実験を行った。即ち、浴水12を模擬した水溶液である人工浴水を作り、人工浴水を図5に示す実験装置の追い焚き用循環配管24に循環させた。また、実験装置の追い焚き用循環配管24の長さと内径との比(長さ/内径)を変え、内壁の汚染度を比較した。
図5の実験装置は、図1の要素の中から、浴槽4、循環ポンプ23、追い焚き用循環配管24、エジェクタ25および追い焚き用熱交換器20を取り出したものである。また、人工浴水としては、水1L当たりに、オレイン酸ナトリウム0.56g、トリオレイン0.31g、コレステロール0.03g、スクアレン0.05gおよびゼラチン0.14gを人工皮脂として含ませた水溶液を適宜希釈した水溶液を用いた。さらに、気体36としては、空気を用いた。
図6は図5の実験装置による実験の結果を示すグラフである。図6において、縦軸は、全有機炭素(TOC)計により測定した追い焚き用循環配管24の内壁の汚染度を基準値との比で示している。また、横軸は、追い焚き用循環配管24の長さと内径との比を示している。
汚染度を測定する際には、汚れが付着した追い焚き用循環配管24を超純水に浸した上で、超音波処理を1分行い、汚れを剥離させた。そして、剥離された汚れを含む溶液のTOC濃度を全有機炭素計で測定し、得られたTOC濃度から、長さ/内径が0のときを基準値として相対値を求めた。従って、図6の汚染度の値が高いほど、追い焚き用循環配管24内に汚れが多く堆積していたことを意味している。
図6から、長さ/内径の値が大きいほど汚れが堆積し易いことが明らかである。また、長さ/内径が800以上の場合に、汚れの堆積が急激に増加することが分かる。さらに、この実験において、長さ/内径が800以上の場合には、追い焚き用循環配管24の浴槽4の近傍付近を観察すると、配管の上半分で大きい気泡41が支配的になっており、殆ど人工浴水と接していない状況であった。人工浴水が接していないということは、汚れを運搬する能力が無いことを意味していることから、この点が洗浄能力を著しく減少させている原因であることが確認できた。また、追い焚き用循環配管24の途中では、微細気泡37が流れ方向に分散しており、単純な押し出し流れとなっていないことを目視で確認した。
以上の実験結果から、追い焚き用循環配管24の長さと内径との比が大きい場合には、第1のエジェクタ25aに入れる気体36を時間的に連続して入れると末端部分では合一が起こり易いことが分かった。このため、発明者らは、気体36を間欠的に入れる手法に着目した。即ち、電磁弁39aの開閉動作を行うことで気体36を間欠的に水に注入する。これにより、微細気泡37が水の流れ方向に分散するが、気体36を連続して注入する場合よりも微細気泡37の合一する機会が減少するため、大きい気泡41の生成が少なくなる。
この手法の有効性を調べるために以下の実験を行った。図7に示すように気体36を入れる時間をT1、気体36を入れない時間をT2とし、T1およびT2を変化させて、浴槽4に排出される水の中に含まれる気泡をデジタルカメラで撮影し、約500個の気泡について画像解析による気泡径の計測を行うことで、気泡径の分布を調べた。なお、追い焚き用循環配管24の長さは10m、内径は12.5mm、即ち長さ/内径は800とし、水温は42℃とした。
図8は追い焚き用循環配管24に気体36を入れるタイミングを変化させた場合の気泡径の変化を示すグラフである。この実験では、連続して気体36を入れた場合と、T1=5秒、T2=5秒の場合と、T1=2秒、T2=4秒の場合と、T1=1秒、T2=1秒の場合とについて、平均気泡径と最大気泡径とを求めた。
実験の結果、連続の場合は最大気泡径が6.6mmとなっているが、T1=5秒、T2=5秒の場合は4.5mm、T1=2秒、T2=4秒の場合は3.3mm、T1=1秒、T2=1秒の場合は2.8mmと小さくなることが分かった。また、平均気泡径は、それぞれ0.6mm、0.4mm、0.3mmであった。
最大気泡径が小さくなれば、追い焚き用循環配管24の末端部分における大きい気泡41の滞留が少なくなり、汚れが効率的に除去されることから、間欠的に気体36を注入する手法の有効性が確認された。また、T1=2秒、T2=4秒など、パルス的に気体36を注入することによりさらに良好な結果となった。
一方、T1と(T1+T2)との比、即ちデューティ比をあまり小さくすると、気体の絶対量が少なくなり、全体の洗浄効果が逆に小さくなる。また、T2を5秒より長くすると、気泡が全く流れなくなる時間領域が出てくることが観察された。これらのことから、この実験装置においては、T1=1秒、T2=1秒が最も好ましいものと推測された。また、追い焚き用循環配管24の長さ/内径がさらに大きい場合は、微細気泡37が、配管の流れ方向に対して、より分散されることから、T2をやや長くして、T2=5〜6秒程度とする方が望ましい。
図9は追い焚き用循環配管24に気体36を入れるタイミングを変化させた洗浄実験の結果を示すグラフである。この実験では、連続して気体36を入れた場合と、T1=5秒、T2=5秒の場合と、T1=2秒、T2=4秒の場合と、T1=1秒、T2=1秒の場合と、T1=1秒、T2=4秒の場合とについて、洗浄効果を比較した。
具体的には、ポリエチレン配管を縦割りにして、内壁にトリオレインを塗布し、縦割りにした一方を上側、他方を下側として、図5の実験装置の追い焚き用循環配管24の出口部分(浴槽4に隣接する部分)に配置した。
有機分濃度の分析方法としては、専用の抽出溶媒であるS−316でポリエチレン配管の内壁に残留したトリオレインを溶解させ、液中の有機分濃度を赤外分光法の原理で定量化する方法を採用した。そして、単位面積当たりの汚れ量を汚染度として求めた。
この結果、図9に示すように、連続の場合、T1=1秒、T2=4秒の場合、T1=5秒、T2=5秒の場合、T1=2秒、T2=4秒の場合、T1=1秒、T2=1秒の場合の順番で汚染度が低下する結果となり、気泡径の測定結果と合致した結果となった。
従って、実施の形態1の風呂給湯装置では、電磁弁39aの開閉タイミングを制御部40に予め設定しておくことにより、微細気泡37を所定の時間比で間欠的に発生させる。これにより、界面活性剤を用いずに微細気泡37の合一を容易に抑制することができ、追い焚き用熱交換器20および追い焚き用循環配管24に対する洗浄効果を向上させることができる。特に、長さ/内径が800以上の場合であっても、第1のエジェクタ25aから離れた追い焚き用循環配管24の末端まで微細気泡37により洗浄することができ、熱交換効率の低下を防止することができる。
また、上記の実験では、主に皮脂汚れに着目したが、追い焚き用熱交換器20および追い焚き用循環配管24の内壁に付着したスケールを除去したり、スケールの付着を抑制したりすることもできる。
さらに、第1のエジェクタ25aの上流側には、第2のエジェクタ25bで発生させた微細気泡37を流すようにしたので、追い焚き用循環配管24の全体に対して洗浄効果を向上させることができる。
さらに、電磁弁39cを開放にすることで、第3のエジェクタ25cにより湯沸配管17に微細気泡37を注入することで、湯沸配管17と水加熱用熱交換器(放熱器)7の内壁の汚れ付着を防止することができる。この場合、水道に含まれるスケールの除去や、スケールの付着抑制に特に効果的である。
なお、実施の形態1では、第1、第2および第3のエジェクタ25a,25b,25cから注入する気体を空気としたが、空気に限定されるものではなく、例えば窒素、水素、酸素、ネオン、アルゴン、二酸化炭素又はオゾンなどを用いてもよい。特に、オゾンは、強い酸化力を持つので、オゾンを含む微細気泡を用いると、汚れの除去効果が向上するとともに、水中に存在する微生物の殺菌やカビ類の除去も可能となり、より一層高い洗浄効果が得られる。また、水のpHを酸性やアルカリ性にすることも汚れの除去作用に有効である。
また、実施の形態1では、気泡発生手段としてエジェクタ25a,25b,25cを用いたが、気泡発生手段はこれに限定されるものではなく、例えば、ベンチュリ式、旋回流式、加圧溶解式又は多孔質(微細穴)式の気泡発生手段を用いてもよい。
さらに、実施の形態1では、貯湯タンク11内の水を加熱するのにヒートポンプ式の加熱装置、即ちヒートポンプユニット2を用いたが、加熱装置はこれに限定されるものではなく、例えば、電気ヒータによる加熱装置、ガスの燃焼による加熱装置、石油(灯油)の燃焼による加熱装置、又は太陽熱による加熱装置などであってもよい。
さらにまた、内径が異なる複数の配管を継ぎ足して追い焚き用循環配管24として用いてもよい。この場合、それぞれの配管の長さと内径との比を求め、それらの和から求めた値に基づいてT1とT2との比を規定することが望ましい。
また、発生制御手段は、配管の末端における気泡最大径が5mm以下となるように微細気泡37を発生させる時間比を制御するのが望ましい。
実施の形態2.
次に、図10はこの発明の実施の形態2による風呂給湯装置を示す概略の構成図である。図10において、追い焚き用循環配管24の第1のエジェクタ25aと追い焚き用熱交換器20との間の部分には、第1のエジェクタ25aにかかる圧力を検出する圧力センサ(圧力検出工程)42が設けられている。制御部40は、圧力センサ42からの信号に基づいて、微細気泡37を発生させる時間比を変化させる。具体的には、制御部40は、水圧が高いほど図7に示したT1を長くする。他の構成は、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
実施の形態1で説明したように、風呂給湯装置が一般住宅に設置される場合、風呂給湯装置から湯の使用箇所までの配管長さは様々であるが、高さについても、1階だけでなく2階まで給湯することも求められる。従って、設置条件によって風呂給湯装置にかかる水圧はまちまちであり、一般的に20kPaから80kPaの間で変化する。
これに対して、第1のエジェクタ25aは、その原理から流出口34の水圧によってガス吸引速度が大きく変化する。例えば、図11に示すように、20kPaから80kPaでは、約10倍のガス吸引量の違いがある。このように、水圧が高くなるほどガス吸引速度が小さくなることから、水圧に応じて注入する気体36の量を大きくする必要がある。従って、実施の形態2では、水圧が高いほどT1を長くするように、予め対照表を作成しておき、ガス吸引量が一定になるように制御する。
このような風呂給湯装置によれば、設置高さによらず最適な微細気泡37の径や密度を保つことができ、追い焚き用熱交換器20内の細管や追い焚き用循環配管24を良好に洗浄することができる。
なお、実施の形態2では、第1のエジェクタ25aの下流側に圧力センサ42を設けたが、第2のエジェクタ25bの近傍に設置してもよい。
実施の形態3.
次に、図12はこの発明の実施の形態3による風呂給湯装置を示す概略の構成図である。図12において、追い焚き用循環配管24の第1のエジェクタ25aの上流部分には、微細気泡37の合一を抑制する添加剤を注入する添加剤供給装置43が設けられている。他の構成は、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
このような風呂給湯装置では、第1のエジェクタ25aで微細気泡37を発生させる際に、添加剤供給装置43により界面活性剤などの添加剤が水に少し添加される。これにより、第1のエジェクタ25aで生成された微細気泡37の液中での性質が安定化され、微細気泡37の合一が抑制される。また、添加剤供給装置43は、通水量に応じた適当な濃度、適当なタイミングで添加剤を投入するように、制御部40により制御される。
添加剤供給装置43を設けた場合には、添加剤を投入しない場合に比べて、10倍以上のガス流量を第1のエジェクタ25aに供給した場合においても、気泡径を100μm以下に維持することが可能となり、追い焚き用熱交換器20や追い焚き用循環配管24をさらに効率よく洗浄することができる。また、気泡密度を高い状態に維持できるために、浴槽4の洗浄などにも効果を発揮することができる。
添加剤としては、アルコール系化合物を主とする水酸基含有化合物(a1)、アミノ基含有化合物(a2)、およびカルボキシル基含有化合物(a3)が好ましい。さらに好ましいのは、a1うちの1価のアルコール(a11)および2〜8価の多価アルコール(a12)、並びに(a2)のうちのモノアミン類(a21)、ポリアミン類(a222)およびアルカノールアミン類(a23)である。特に好ましいのは(a11)および(a12)であり、上記の中で最も好ましいのは(a12)である。
(a11)としては、メタノール、エタノール、n−プロパノール、イソプロパノール、n−ブタノール、sec−ブタノール、1−ペンタノール、アリルアルコール、合成もしくは天然の高級アルコール[例えば、炭素数14〜15の合成アルコール(市販品としては「ドバノール45」三菱化学株式会社製など]等の炭素数1〜18、好ましくは炭素数1〜8の1価アルコールが挙げられる。
(a12)としては、エチレングリコール、1,2−プロピレングリコール、1,3−プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、3−メチルペンタンジオール、ジエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,4−ビス(ヒドロキシメチル)シクロヘキサン、1,4−ビス(ヒドロキシエチル)ベンゼンおよび2,2−ビス(4,4’−ヒドロキシシクロヘキシル)プロパン等の炭素数2〜18の2価アルコール;グリセリンおよびトリメチロールプロパン等の炭素数3〜18の3価アルコール;並びに、ペンタエリスリトール、ジグリセリン、トリグリセリン、α−メチルグルコシド、ソルビトール、キシリット、マンニット、ジペンタエリスリトール、グルコース、フルクトースおよびショ糖等の4〜8価のアルコール;が挙げられる。
(a13)としては、フェノールおよび炭素数1〜6のアルキル基を有するアルキルフェノール(例えば、クレゾールおよびp−エチルフェノール等)等の1価フェノールが挙げられる。
(a14)としては、ピロガロール、カテコール、ヒドロキノン、ビスフェノール(例えば、ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールS等)およびトリスフェノール(例えば、トリスフェノールPA等)等の多価フェノールが挙げられる。
(a15)としては、セルロース系化合物(例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチルヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースおよびそれらのケン化物等)、ゼラチン、デンプン、デキストリン、ノボラック樹脂(例えば、フェノールノボラック、クレゾールノボラック等)、ポリフェノール、ポリブタジエンポリオール、ひまし油系ポリオール、並びにヒドロキシアルキル(メタ)アクリレートの(共)重合体およびポリビニルアルコール等の多官能(2〜100)ポリオール等のその他の多価アルコール;等が挙げられる。
アミノ基含有化合物(a2)としては、アンモニア、モノアミン類(a21)、ポリアミン類(a22)、アミノアルコール類(a23)およびその他のアミノ化合物(a24)が挙げられる。
(a21)の具体例としては、炭素数1〜20のアルキルモノアミン類(ブチルアミン等)、炭素数6〜18の芳香族モノアミン(アニリン等)のモノアミン類等が挙げられる。
(a22)としては、エチレンジアミン、トリメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンおよびジエチレントリアミン等の脂肪族ポリアミン;
ピペラジンおよびN−アミノエチルピペラジン等の複素環式ポリアミン類;
ジシクロヘキシルメタンジアミンおよびイソホロンジアミン等の脂環式ポリアミン;
フェニレンジアミン、トリレンジアミン、ジエチルトリレンジアミン、キシリレンジアミン、ジフェニルメタンジアミン、ジフェニルエ−テルジアミンおよびポリフェニルメタンポリアミン等の芳香族ポリアミン;
ジカルボン酸と過剰のポリアミン類との縮合により得られるポリアミドポリアミン;
並びにポリエーテルポリアミン等が挙げられる。
(a23)としては、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミンおよびトリイソプロパノールアミン等のアミノアルコール(この場合はアルコールとアミンの両方の活性水素がp価の価数に相当する。)が挙げられる。
添加剤の濃度としては、1ppmから1000ppmの濃度範囲で用いることが好ましく、特に好ましいのは5ppmから100ppmの濃度範囲である。
なお、実施の形態3では、第1のエジェクタ25aの上流側に添加剤供給装置43を設けたが、ガス吸引口35に添加剤供給装置43を設け、添加剤を気体36に混合して第1のエジェクタ25aに供給してもよい。
また、実施の形態3では第1のエジェクタ25aの上流側に添加剤供給装置43を設けたが、第2のエジェクタ25b、第3のエジェクタ25cの上流側やガス吸引口35に設けてもよい。
実施の形態4.
次に、図13はこの発明の実施の形態4による風呂給湯装置を示す概略の構成図である。図13において、追い焚き用循環配管24の追い焚き用熱交換器20と浴槽4との間の部分には、再分散手段としての水エジェクタ44が設けられている。
図14は図13の水エジェクタ44を拡大して示す断面図である。但し、図14では、図13の裏側から見た断面を示しているため、水の流れの方向が図13とは左右反対向きになっている。水エジェクタ44は、図2に示した第1のエジェクタ25aと同様の構成で小型化したものであるが、ガス吸引口35が無い点が異なる。また、水エジェクタ44は、追い焚き用循環配管24の一部として追い焚き用循環配管24の途中に挿入された水エジェクタ取付管45の内部に配置されている。他の構成は、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
このような風呂給湯装置では、追い焚き用循環配管24の内部に水エジェクタ44を設けたので、微細気泡37の合一等により追い焚き用循環配管24内の上部に大きい気泡41が発生した場合にも、その大きい気泡41が狭窄部31で微細気泡37へと再分散される。従って、追い焚き用循環配管24の配管長が長い場合においても、十分な洗浄効果を発揮することができる。
実施の形態5.
実施の形態5では、実施の形態4を示す図13において、追い焚き用熱交換器20および追い焚き用循環配管24の洗浄時に、循環ポンプ23の送液量を一定ではなく時間的に変化させるものである。循環ポンプ23の送液量を時間的に変化させることで、追い焚き用熱交換器20および追い焚き用循環配管24の流れや水圧が変化すると、いわゆる脈動が起こることで、これまでの実施の形態で説明してきた気泡による洗浄効果に加え、物理的せん断力が加わって、より高い洗浄効果を発揮することができる。
送液量の変化パターンについては、例えばインバータ制御により交流のように三角関数的に連続で変化させる方法と、図7に示す空気注入のパターンに類似したパルス的に変化させる方法があるが、物理的せん断力が強力なのは後者のパルス的に変化させる方法である。しかしながら、パルス的に変化させた場合は、配管系の圧力変動が大きいため、特に配管の継手に負担がかかる。このため、洗浄効果とこの継手への負担のバランスを考慮して、送液量の変化パターンを決めることが望ましい。
また、この送液量の変化パターンを、実施の形態1で示した図7の空気の変化パターンに同期させることにより、より高い洗浄効果を発揮することができる。
なお、この実施の形態では循環ポンプ23の送液量を可変することで、脈動を発生させたが、循環ポンプ23の代りに圧力が可変可能な調整弁によっても、脈動を発生させることが可能なことから、同様に高い洗浄効果を発揮することができる。
実施の形態6.
次に、図15はこの発明の実施の形態6による風呂給湯装置の一部を示す概略の構成図である。実施の形態1を示す図1において、浴槽4、浴水12、ポンプ23、追い焚き用循環配管24、三方弁28、エジェクタ25a、追い焚き用熱交換器20、逆止弁38a、電磁弁39aの部分を抜き出したものである。これにさらに三方弁28とエジェクタ25aの間の追い焚き用循環配管24に三方弁46を設け、エジェクタ25aと追い焚き用熱交換器20の間の追い焚き用循環配管24に三方弁47を設け、三方弁46と三方弁47を追い焚き用迂回配管48で接続するものである。他の構成は、実施の形態1と同様であるので説明を省略する。
動作については、三方弁46と三方弁47を一定の時間、例えば1秒間それぞれa−b、c−dの方向に切替え、その後、1秒間a−e、f−dの方向に切り替える。三方弁46と三方弁47をそれぞれa−b、c−dの方向とした場合は、エジェクタ25aから微細気泡37が追い焚き用循環配管24に注入される。一方、三方弁46と三方弁47をそれぞれa−e、f−dの方向とした場合は、微細気泡37は注入されない。これを繰り返すことで実施の形態1と同様に、間欠的に微細気泡37を注入することが可能となることから、追い焚き用熱交換器20と追い焚き用循環配管24の内壁を効果的に洗浄することができる。
なお、本実施の形態では三方弁46と三方弁47の二つとしたが、どちらか一つのみとし、代わりに三方管で接続してもよい。
また、三方弁46と三方弁47を、共に三方管に置き換え、追い焚き用迂回配管48の途上に二方電磁弁を設けてもよい。この場合、二方電磁弁の開閉により微細気泡37の注入量を制御するが、二方電磁弁が開の場合は、追い焚き用循環配管24と追い焚き用迂回配管48の両方に浴水12が流れるため、微細気泡37の注入量が最適になるよう、二方電磁弁の開閉パターンを決めるのが望ましい。
実施の形態7.
次に、図16はこの発明の実施の形態7による風呂給湯装置の一部を示す概略の構成図である。実施の形態6と同様に実施の形態1を示す図1から一部を抜き出したものであるが、電磁弁39aの代りに、エアポンプ49を設けたものである。
動作については、エアポンプ49を例えば1秒ON、1秒OFFと間欠的に動作させることで、実施の形態1と同様に、間欠的に微細気泡37を注入することが可能となることから、追い焚き用熱交換器20と追い焚き用循環配管24の内壁を効果的に洗浄することができる。
また、実施の形態2と同様に、圧力センサ42をエジェクタ25aの下流側に設け、その出力に応じて、エアポンプ49の動力を可変しても良い。具体的には、圧力センサ42により圧力が高いと判断される場合は、エアポンプ49の動力を高く設定し、圧力センサ42により圧力が低いと判断される場合は、エアポンプ49の動力を低く設定し、微細気泡37の注入を最も適当な量に制御することで、さらに効果的に洗浄することができる。
また、エアポンプ49はON−OFF動作することで、圧力は急激に上下するのではなく、ブロードに変化することから、よりパルス的にガスを注入するために、エアポンプ49と逆止弁38aの間に、ガス圧に応じて開閉する開閉弁を設けることが有効である。これにより、さらに効果的に洗浄することができる。
実施の形態8.
次に、図17はこの発明の実施の形態8による風呂給湯装置の一部を示す概略の構成図である。実施の形態6、7と同様に実施の形態1を示す図1から一部を抜き出し、電磁弁39aの代りに、純流体素子200を設けたものである。純流体素子はフルイディクスとも呼ばれ、流体の圧力変動で偏流が生じる効果(コアンダ効果と呼ばれる)を利用したものであり、これにより、エジェクタ25aにおけるガスの間欠注入を実現できる。
図18は、純流体素子200の具体的な構成を示した図であり、ガスの供給口201、連結ダクト202、連結ダクト203、出口204、出口205、エアポンプ206で構成されている。
エアポンプ206から噴出する空気はガスの供給口201を介して純流体素子200に注入される。連結ダクト202と連結ダクト203の間にわずかな圧力差があると、コアンダ効果により偏流が起こる。例えば連結ダクト202の方向が圧力がわずかに低くなった場合は、連結ダクト202のAの方向に偏流が起き、図18に示すC−Dの方向で風が流れ出口204のみ空気が吹出す。この後、Aの部分の圧力が高くなることから、連結ダクト203のBの方向に偏流が動き、図18に示すE−Fの方向で風が流れ出口205のみ空気が吹出す。以上の動作の繰り返しにより、機械的な動作なく、エジェクタ25aからガスの間欠注入を行うことができる。
間欠のパターンや時間間隔については、連結ダクト203、204の容積と空気の流速や供給圧力に依存することから、例えば、実施の形態1と同様にT1=1秒、T2=1秒となるように、連結ダクト203、204の容積と空気の流速や供給圧力を決めるのが望ましい。
電磁弁39aによる方法と純流体素子200を用いる方法を比較すると、前者が確実で安定した間欠注入が実施できるが、電磁弁39aの寿命が短い問題がある。後者は動作が不安定であるが、機械的動作が無い分、寿命の点で有利である。このことから、必要とする仕様に応じて適宜選択することが望ましい。
実施の形態9.
次に、図15はこの発明の実施の形態6による給湯装置を示す概略の構成図である。これまでの実施の形態は、浴水を供給する風呂給湯装置についてのものであったが、本実施の形態は、給湯や暖房に用いられる一般の給湯装置についてである。
図15において、実施の形態9の給湯装置100では、外気の熱を熱媒体に移す空気−熱媒体熱交換器91、熱媒体を圧縮する圧縮機92、熱媒体の熱で被加熱液である水を加熱する熱媒体−水熱交換器50、および熱媒体を冷却する膨張弁93がこの順に接続され、冷熱サイクルが構成されている。
具体的には、熱媒体−水熱交換器50に熱媒体を導入するための熱媒体入口配管94が圧縮機92を介して空気−熱媒体熱交換器91と接続されている。また、熱媒体−水熱交換器50から熱媒体を取り出すための熱媒体出口配管95が膨張弁93を介して空気−熱媒体熱交換器91と接続されている。
熱媒体−水熱交換器50の内部は、壁面52および壁面53によって3つの流路に仕切られており、中央が熱媒体流路52b、その両側が被加熱液流路51b,53bとなっている。被加熱液流路51b,53bには、被加熱液である水を導くための被加熱液入口配管96と、湯を取り出すための被加熱液出口配管97とが接続されている。
被加熱液入口配管96には、エジェクタ25dが設けられている。エジェクタ25の構造は、実施の形態1の第1のエジェクタ25aと同様であるため、同じ符号を付しその説明を省略する。また、エジェクタ25dには、これも実施の形態1と同様に、逆止弁38dおよび電磁弁39dが接続されており、電磁弁39dは制御部40により制御される。
被加熱液出口配管97には、被加熱液出口配管97内に溜まった気泡を系外に排出するためのエアー抜き弁98が設けられている。
次に、給湯装置100の動作について説明する。まず、空気−熱媒体熱交換器91で外気の熱を吸収した熱媒体は、ここで一旦蒸発され、圧縮機92で圧縮されて高温高圧の気体となり、熱媒体入口配管94を介して熱媒体−水熱交換器50に送られる。一方、被加熱液入口配管96を介して熱媒体−水熱交換器50に送り込まれた水は、被加熱液流路51b,53bを通過しながら、熱媒体流路52b内の熱媒体から熱を受けて加温され、被加熱液出口配管97から流出される。
熱媒体流路52bで熱を奪われた熱媒体は、熱媒体出口配管95を介して膨張弁93へ送られ、ここで減圧されて再び液体となる。液体となった熱媒体は、空気−熱媒体熱交換器91に戻され、外気の熱を吸収して上記の冷熱サイクルを繰り返すことになる。
被加熱液入口配管96や被加熱液出口配管97の長さが内径と比して大きい場合、エジェクタ25dに入れる気体36(図2)は、時間的に連続ではなく、間欠的に入れる。即ち、電磁弁39dの開閉動作を行うことで気体を水に間欠的に注入する。間欠的に注入することで微細気泡37(図2)が水の流れ方向に分散することとなり、微細気泡37の合一する機会が減少するため、大きい気泡41(図3)の生成が少なくなる。スケールは、炭酸カルシウムが主成分であり、微細気泡37が接触すればその剥離作用により除去されるので、被加熱液流路51b,53bおよび被加熱液入口配管96,被加熱液出口配管97の内壁への付着が抑制される。
次に、実施の形態9によるスケール付着抑制効果を確認する実験の結果について説明する。実験では、熱媒体−水熱交換器50の代替として模擬した長さ25cm、外径8mm、内径6mmの銅直管に、水温80℃の高硬度水(硬度270mg−CaCO3/L)を5時間流通させたときの銅直管内面に付着したスケール量を分析した。スケール量の分析方法としては、着したスケールを1モル/Lの希塩酸で抽出した後、高速液体クロマトグラフィ分析装置を使ってカルシウムイオン量を測定した。
図16は上記の実験の結果を示すグラフである。図16では、連続して気体36を入れた場合と、T1=5秒、T2=5秒の場合と、T1=2秒、T2=4秒、T1=1秒、T2=1秒の場合とについて、スケール付着量を示している。
図16に示すように、連続の場合、T1=5秒、T2=5秒の場合、T1=2秒、T2=4秒の場合、T1=1秒、T2=1秒の順番でスケール付着量の値が大きいことが分かった。これは、微細気泡37を間欠的に注入することにより、大きい気泡41の生成が抑制され、微細気泡37が銅直管の隅々まで行き渡り、スケールの付着が防止されたものと考えられる。スケール付着についても、間欠的に気体36を注入する手法の有効性が確認された。特に、銅製およびステンレス鋼製の配管96,97では顕著な効果を奏する。
なお、図15では、熱媒体−水熱交換器50において熱媒体と被加熱液(水)とが互いに反対向きに流れているが、同じ方向へ流すように構成してもよい。
また、被加熱液出口配管97と被加熱液入口配管96とを給湯タンクに接続し、加温済みの湯が熱交換器50を循環するように構成してもよい。
また、実施の形態4と同様に水エジェクタ44を被加熱液出口配管97の途上に設け、一旦大きくなった気泡を再分散させてもよい。
さらに、エアー抜き弁98については、例えば台所の蛇口などの開放系に接続される場合は、必ずしも必要ではない。
実施の形態10.
次に、図21は、実施の形態10による給湯装置を示す概略の構成図である。被加熱液入口配管96を介して三方弁46、エジェクタ25d、三方弁47がこの順番に設けられ、三方弁46と三方弁47を迂回配管101で接続するものである。他の構成は、実施の形態9と同様であるので説明を省略する。
動作については、三方弁46と三方弁47を一定の時間、例えば1秒間それぞれa−b、c−dの方向に切替え、その後、1秒間a−e、f−dの方向に切り替える。三方弁46と三方弁47をそれぞれa−b、c−dの方向とした場合は、エジェクタ25aから微細気泡37が被加熱液入口配管96や50熱媒体−水熱交換器50に注入される。一方、三方弁46と三方弁47をそれぞれa−e、f−dの方向とした場合は、微細気泡37は注入されない。これを繰り返すことで実施の形態1と同様に、間欠的に微細気泡37を注入することが可能となることから、被加熱液流路51b,53bおよび被加熱液入口配管96,被加熱液出口配管97の内壁へのスケールの付着を抑制することができる。
なお、本実施の形態では三方弁46と三方弁47の二つとしたが、どちらか一つのみとし、代わりに三方管で接続してもよい。
また、三方弁46と三方弁47を、共に三方管に置き換え、追い焚き用迂回配管48の途上に開閉を行う二方電磁弁を設けてもよい。この場合、二方電磁弁の開閉により微細気泡37の注入量を制御するが、二方電磁弁が開の場合は、エジェクタ25dを含む被加熱液入口配管96と迂回配管101の両方に水が流れるため、微細気泡37の注入量が最適になるよう、二方電磁弁の開閉パターンを決めるのが望ましい。
実施の形態11.
次に、図22はこの発明の実施の形態11による給湯装置を示す概略の構成図である。実施の形態9と異なる点として、電磁弁39aの代りに、エアポンプ49を設けたものである。
動作については、エアポンプ49を例えば1秒ON、1秒OFFと間欠的に動作させることで、実施の形態9と同様に、間欠的に微細気泡37を注入することが可能となることから、被加熱液流路51b,53bおよび被加熱液入口配管96,被加熱液出口配管97の内壁へのスケールの付着を抑制することができる。
また、実施の形態2と同様に圧力センサ42をエジェクタ25dの下流側に設け、その出力に応じて、エアポンプ49の動力を可変しても良い。具体的には、圧力センサ42により圧力が高いと判断される場合は、エアポンプ49の動力を高く設定し、圧力センサ42により圧力が低いと判断される場合は、エアポンプ49の動力を低く設定し、微細気泡37の注入を最も適当な量に制御することで、さらに効果的に洗浄することができる。
また、エアポンプ49はON−OFF動作することで、圧力は急激に上下するのではなく、なだらかに変化することから、よりパルス的にガスを注入するために、エアポンプ49と逆止弁38dの間に、ガス圧に応じて開閉する開閉弁を設けることが有効である。これにより、さらに効果的に洗浄することができる。
実施の形態12.
次に、図17はこの発明の実施の形態12による給湯装置を示す概略の構成図である。ここでは電磁弁39dの代りに、純流体素子200を設けたものである。
純流体素子の構成については図18に示す実施の形態8と同様であるので説明を省略する。
動作については、実施の形態8と同様にエアポンプ206から噴出する空気をガスの供給口201を介して、純流体素子200へ空気が注入される。連結ダクト202と連結ダクト203の間にわずかな圧力差があると、コアンダ効果により偏流が起こる。例えば連結ダクト202の方向が圧力がわずかに低くなった場合は、連結ダクト202のAの方向に偏流が起き、図18に示すC−Dの方向で風が流れ出口204のみ空気が吹出す。この後、Aの部分の圧力が高くなることから、連結ダクト203のBの方向に偏流が動き、図18に示すE−Fの方向で風が流れ出口205のみ空気が吹出す。以上の動作の繰り返しにより、機械的な動作なく、エジェクタ25dからガスの注入を行うことから、被加熱液流路51b,53bおよび被加熱液入口配管96,被加熱液出口配管97の内壁へのスケールの付着を抑制することができる。

Claims (16)

  1. 配管に設けられ、上記配管内を流れる水に微細気泡を発生させる気泡発生工程、及び
    上記配管に設けられ、水圧を検出する圧力検出工程
    を備えた給湯方法であって、
    上記気泡発生工程は、上記微細気泡を所定の時間比で間欠的に発生させる発生制御工程を備え
    上記発生制御工程は、上記圧力検出工程からの信号に基づいて上記時間比を変化させることを特徴とする給湯方法。
  2. 配管に設けられ、上記配管内を流れる水に微細気泡を発生させる気泡発生工程を備えた給湯方法であって、
    上記気泡発生工程は、上記微細気泡を所定の時間比で間欠的に発生させる発生制御工程を備え
    上記発生制御工程は、上記配管の末端における気泡最大径が5mm以下となるように上記時間比を制御することを特徴とする給湯方法。
  3. 上記気泡発生工程よりも下流側の上記配管の内径に対する長さの比が500以上であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の給湯方法。
  4. 上記微細気泡の合一を抑制する添加剤を上記配管内に投入する添加剤供給工程をさらに備えていることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の給湯方法。
  5. 上記気泡発生工程は、管路の内径を縮小してなる狭窄部と、上記管路内に開口したガス吸引口とを有し、上記狭窄部で流速が高められることによる減圧現象により上記ガス吸引口から気体を吸引するエジェクタを用いたことを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の給湯方法。
  6. 上記配管内の上記気泡発生工程よりも下流には、上記配管内の気泡を微細気泡へと再分散させる再分散工程が設けられていることを特徴とする請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の給湯方法。
  7. 上記配管内に水を送液する送液量を時間的に変化させる送液工程を設けたことを特徴とする請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の給湯方法。
  8. 上記配管内の送液量を時間的に変化させる圧力調整工程を設けたことを特徴とする請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の給湯方法。
  9. 水を流す配管と、
    上記配管に設けられ、上記配管内を流れる水に微細気泡を発生させる気泡発生手段と
    上記配管に設けられ、水圧を検出する圧力センサと
    を備え、
    上記気泡発生手段には、上記微細気泡を所定の時間比で間欠的に発生させる発生制御手段が設けられており、
    上記発生制御手段は、上記圧力センサからの信号に基づいて上記時間比を変化させることを特徴とする給湯装置。
  10. 水を流す配管と、
    上記配管に設けられ、上記配管内を流れる水に微細気泡を発生させる気泡発生手段とを備え、
    上記気泡発生手段には、上記微細気泡を所定の時間比で間欠的に発生させる発生制御手段が設けられており、
    上記発生制御手段は、上記配管の末端における気泡最大径が5mm以下となるように上記時間比を制御することを特徴とする給湯装置。
  11. 上記配管の上記気泡発生手段よりも上記配管の下流側の内径に対する長さの比が500以上であることを特徴とする請求項9又は請求項10記載の給湯装置。
  12. 上記微細気泡の合一を抑制する添加剤を上記配管内に投入する添加剤供給装置をさらに備えていることを特徴とする請求項から請求項11までのいずれか1項に記載の給湯装置。
  13. 上記気泡発生手段は、管路の内径を縮小してなる狭窄部と、上記管路内に開口したガス吸引口とを有し、上記狭窄部で流速が高められることによる減圧現象により上記ガス吸引口から気体を吸引するエジェクタであることを特徴とする請求項から請求項12までのいずれか1項に記載の給湯装置。
  14. 上記配管内の上記気泡発生手段よりも下流には、上記配管内の気泡を微細気泡へと再分散させる再分散手段が設けられていることを特徴とする請求項から請求項13までのいずれか1項に記載の給湯装置。
  15. 上記配管内に水を送液する送液量を時間的に変化させる送液手段を設けたことを特徴とする請求項から請求項14までのいずれか1項に記載の給湯装置。
  16. 上記配管内の送液量を時間的に変化させる圧力調整手段を設けたことを特徴とする請求項から請求項14までのいずれか1項に記載の給湯装置。
JP2010541943A 2008-12-12 2008-12-12 給湯方法および給湯装置 Active JP5197762B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2008/072640 WO2010067454A1 (ja) 2008-12-12 2008-12-12 給湯方法および給湯装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2010067454A1 JPWO2010067454A1 (ja) 2012-05-17
JP5197762B2 true JP5197762B2 (ja) 2013-05-15

Family

ID=42242465

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010541943A Active JP5197762B2 (ja) 2008-12-12 2008-12-12 給湯方法および給湯装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP5197762B2 (ja)
WO (1) WO2010067454A1 (ja)

Families Citing this family (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011064880A1 (ja) * 2009-11-27 2011-06-03 三菱電機株式会社 気泡発生方法及び気泡発生装置
JP5793699B2 (ja) * 2010-07-16 2015-10-14 パナソニックIpマネジメント株式会社 洗浄機構
JP5745807B2 (ja) * 2010-10-06 2015-07-08 大阪瓦斯株式会社 機器の配管へのスケール付着抑制方法
WO2012137281A1 (ja) * 2011-04-01 2012-10-11 三菱電機株式会社 給湯器及び流量制御方法
JP6032456B2 (ja) * 2011-12-09 2016-11-30 フジデノロ株式会社 炭酸泉生成装置
JP5806143B2 (ja) * 2012-02-22 2015-11-10 株式会社パロマ 給湯器
JP5819217B2 (ja) * 2012-02-22 2015-11-18 株式会社パロマ 風呂給湯器
JP5621827B2 (ja) * 2012-10-10 2014-11-12 三菱電機株式会社 ミネラル成分除去装置および給湯装置
JP5971149B2 (ja) * 2013-02-18 2016-08-17 三菱電機株式会社 給湯機
KR20160021535A (ko) 2014-08-18 2016-02-26 박종하 기체 혼합 액체를 이용한 세정 장치
JP6429194B2 (ja) * 2015-04-02 2018-11-28 三菱電機株式会社 洗浄装置及び洗浄方法
WO2017138226A1 (ja) * 2016-02-12 2017-08-17 三菱電機株式会社 循環配管システム及び二酸化炭素含有水供給システム
JP6804855B2 (ja) * 2016-03-28 2020-12-23 ミクニ総業株式会社 マイクロ・ナノバブル発生器及び配管洗浄方法
CN112113343B (zh) * 2016-12-23 2021-07-30 芜湖美的厨卫电器制造有限公司 热水器的控制系统和控制方法
JP6961219B2 (ja) * 2017-09-21 2021-11-05 ミクニ総業株式会社 マイクロ・ナノバブル発生器及び配管洗浄方法
JP7365617B2 (ja) * 2019-03-27 2023-10-20 パナソニックIpマネジメント株式会社 イオン除去システム
EP3950601A4 (en) * 2019-03-27 2022-04-20 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. ION ELIMINATION SYSTEM
JP7407657B2 (ja) * 2020-05-22 2024-01-04 東芝ライフスタイル株式会社 洗浄装置、及び洗濯機

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57161486U (ja) * 1981-04-02 1982-10-09
JPH04109950A (ja) * 1990-08-31 1992-04-10 Gastar Corp 洗浄装置付泡風呂
JPH10300190A (ja) * 1997-04-22 1998-11-13 Matsushita Electric Works Ltd 浴槽用循環装置の配管洗浄構造
JP2000171094A (ja) * 1998-12-09 2000-06-23 Showa Mfg Co Ltd 浴湯循環浄化装置
JP2000274813A (ja) * 1999-03-25 2000-10-06 Mitsubishi Electric Corp 浴水循環濾過装置及びその配管洗浄時期検知方法
WO2005115596A1 (ja) * 2004-05-31 2005-12-08 Sanyo Facilities Industry Co., Ltd. 微細気泡含有液生成方法及び装置並びにこれに組み込まれる微細気泡発生器
JP2006015285A (ja) * 2004-07-02 2006-01-19 Ebara Kiko Kk 水道管洗浄方法及びその装置
JP2007003078A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Hitachi Engineering & Services Co Ltd 排熱回収システム及び熱交換器洗浄装置

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001336821A (ja) * 2000-05-31 2001-12-07 Matsushita Electric Ind Co Ltd 給湯循環装置
JP2003343908A (ja) * 2002-05-23 2003-12-03 Chofu Seisakusho Co Ltd 風呂釜装置及びその残水パージ方法
JP2004177035A (ja) * 2002-11-28 2004-06-24 Matsushita Electric Ind Co Ltd 浄化機能付き風呂釜

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57161486U (ja) * 1981-04-02 1982-10-09
JPH04109950A (ja) * 1990-08-31 1992-04-10 Gastar Corp 洗浄装置付泡風呂
JPH10300190A (ja) * 1997-04-22 1998-11-13 Matsushita Electric Works Ltd 浴槽用循環装置の配管洗浄構造
JP2000171094A (ja) * 1998-12-09 2000-06-23 Showa Mfg Co Ltd 浴湯循環浄化装置
JP2000274813A (ja) * 1999-03-25 2000-10-06 Mitsubishi Electric Corp 浴水循環濾過装置及びその配管洗浄時期検知方法
WO2005115596A1 (ja) * 2004-05-31 2005-12-08 Sanyo Facilities Industry Co., Ltd. 微細気泡含有液生成方法及び装置並びにこれに組み込まれる微細気泡発生器
JP2006015285A (ja) * 2004-07-02 2006-01-19 Ebara Kiko Kk 水道管洗浄方法及びその装置
JP2007003078A (ja) * 2005-06-23 2007-01-11 Hitachi Engineering & Services Co Ltd 排熱回収システム及び熱交換器洗浄装置

Also Published As

Publication number Publication date
WO2010067454A1 (ja) 2010-06-17
JPWO2010067454A1 (ja) 2012-05-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5197762B2 (ja) 給湯方法および給湯装置
JP5295385B2 (ja) 気泡発生方法及び気泡発生装置
JP5169267B2 (ja) 風呂給湯装置
JP5173513B2 (ja) 微小泡発生装置およびこれを用いた追焚き機能付き給湯機
EP3056473B1 (en) Water treatment device and hot-water supply device
JP2010078239A (ja) 給湯装置およびスケール析出防止方法
JP5742710B2 (ja) 洗浄装置
JP6192881B1 (ja) 循環配管システム及び二酸化炭素含有水供給システム
JP2013015279A (ja) 貯湯式給湯機
JP2011133125A (ja) 貯湯式給湯機
JP2009293903A (ja) 貯湯式給湯機
JP2009236413A (ja) 浴槽給湯機能付き給湯機
JP5430676B2 (ja) 気泡供給方法及び給湯器
JP5423774B2 (ja) 風呂給湯装置
JP2011144952A (ja) 浴槽洗浄装置およびこれを備えた追焚き機能付き給湯機
JP5141412B2 (ja) 浴槽給湯機能付き給湯機
JP2015152198A (ja) 貯湯式給湯装置
CN210688401U (zh) 镜柜预即混水系统
JP5749194B2 (ja) 風呂給湯装置
JP2005076947A (ja) 追焚き機能付き給湯装置
JP2005230041A (ja) 浴槽気泡噴出装置
JP5137655B2 (ja) 浮遊物除去装置とこれを用いた追焚き機能付き給湯機
JP2014102070A (ja) 風呂給湯装置
JP2005261816A (ja) 浴槽気泡噴出装置
JP2005273939A (ja) 酸素富化給湯装置

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120904

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20121011

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130205

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160215

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5197762

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250