JP2004177035A - 浄化機能付き風呂釜 - Google Patents
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Abstract
【課題】ろ過槽の機能回復のために行う洗浄運転における、洗浄剤による浴槽の損傷の回避。
【解決手段】追い焚き循環回路内にバイパス流路12を設けることで浴槽をバイパスした浄化回路を設け、ろ過槽9の洗浄運転中、浴槽を介さずに器具内で洗浄剤を循環させる。
【選択図】 図1
【解決手段】追い焚き循環回路内にバイパス流路12を設けることで浴槽をバイパスした浄化回路を設け、ろ過槽9の洗浄運転中、浴槽を介さずに器具内で洗浄剤を循環させる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浄化機能を有するふろ釜に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の浄化機能付きふろ釜は図7に示すような構成になっていた。
【0003】
浴槽1に接続される追い焚き往き管2と追い焚き戻り管3からなる追い焚き循環回路と、前記追い焚き循環回路に設けられ循環湯水を加熱する熱交換器4と浴槽湯水の循環駆動を行う循環ポンプ5と、追い焚き循環路から分離した浄化回路と、浄化回路に上部にアルミニウム陽極6と耐食性金属陰極7とを対極に設け下部にろ過材8を配設したろ過槽9とろ過槽9の上流側に浄化回路と循環回路を切り換える切換弁A10とろ過槽9の下流側に浄化回路と循環回路を切り換える切換弁B11と切換弁A10と切換弁B11を浄化回路に切換えた後、循環ポンプ5を一定時間駆動してろ過槽9の洗浄運転を行う制御手段を設けた浄化機能付き風呂釜である。
【0004】
上記のろ過槽9の浄化メカニズムは、ろ過槽9の電極6、7に通電を行うことにより、陽極のアルミニウムを水酸化アルミニウムとして溶出させ、この水酸化アルミニウムにより、浴槽水の懸濁物質を凝集ろ過し、浴槽水を浄化するものである。
【0005】
しかし、浄化の回数を重ねる毎に、ろ過槽9内には、水酸化アルミニウム由来のスケールが溜まってゆき、浄化機能が低下してしまう。そのため、ろ過槽の定期的な洗浄が必要である。
【0006】
洗浄運転は、浴槽に任意量のお湯を張り、切換弁A10と切換弁B11を浄化回路側へ切り替え、浴槽1内の湯に洗浄剤を投入し、循環ポンプ5を一定時間駆動し、洗浄剤を含む湯を浄化回路内に通すことにより、浄化回路中のろ過槽内のスケールを除去するものである(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−189975号公報(第1図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
凝集方式をとる浄化機能付き風呂釜においては、浄化機能を維持するために、洗浄剤によるろ過槽の定期的な洗浄運転が必要である。その洗浄剤の多くは、クエン酸等の酸を含むものが一般的であり、浴槽を介して洗浄剤の循環を長時間行う方法である。
【0009】
しかし、家庭で使用されている浴槽には、ホーローや樹脂製品等、酸に弱い物質で構成されているものもあり、このような浴槽で上記洗浄運転を行うと、浴槽の表面等が洗浄剤により劣化してしまうという問題があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の浄化機能付き風呂釜は、浴槽に接続される追い焚き往き管と追い焚き戻り管と、浴槽湯水の循環駆動を行う循環ポンプと、循環湯水を加熱する熱交換器とからなる追い焚き循環回路と、前記追い焚き循環回路に設けられ追い焚き往き管と追い焚き戻り管を連通し浴槽をバイパスした浄化回路と、前記浄化回路をバイパスするバイパス循環流路と、前記浄化回路にアルミニウム陽極と耐食性金属陰極とを対極に設けた電極と下部にろ過材で構成したろ過槽と、前記ろ過槽の上流側に浄化回路とバイパス循環回路を切り換える切換弁Aと、前記ろ過槽の下流側に浄化回路とバイパス循環回路を切り換える切換弁Bと、前記切換弁Bの下流側の追い焚き往き管と前記ポンプの上流側の追い焚き戻り管を連結するバイパス流路と、前記追い焚き往き管と前記バイパス流路を切り換える切換弁Cと、前記追い焚き戻り管と前記バイパス流路を切り換える切換弁Dと、前記浄化回路の任意の箇所に洗浄剤投入装置とを備え、前記切換弁Aと前記切換弁Bを前記浄化回路に切り替え前記切換弁Cと前記切換弁Dをバイパス流路側へ切り替えた後前記循環ポンプを任意の時間駆動し前記熱交換器により循環水を高温に保ちながら前記ろ過槽の洗浄運転を行う制御手段を設けたものであり、器具内にバイパス流路と切換弁を有したものであり、これによって、浴槽を介することなく器具内のバイパス流路を介して洗浄剤の循環を行い洗浄することが出来るので、洗浄剤の成分に耐性のない材質の浴槽に接続された器具においても、洗浄運転が可能となる。
【0011】
【発明実施の形態】
請求項1に記載の発明は、浴槽に接続される追い焚き往き管と追い焚き戻り管と、浴槽湯水の循環駆動を行う循環ポンプと、循環湯水を加熱する熱交換器とからなる追い焚き循環回路と、前記追い焚き循環回路に設けられ追い焚き往き管と追い焚き戻り管を連通し浴槽をバイパスした浄化回路と、前記浄化回路をバイパスするバイパス循環流路と、前記浄化回路にアルミニウム陽極と耐食性金属陰極とを対極に設けた電極と下部にろ過材で構成したろ過槽と、前記ろ過槽の上流側に浄化回路とバイパス循環回路を切り換える切換弁Aと、前記ろ過槽の下流側に浄化回路とバイパス循環回路を切り換える切換弁Bと、前記切換弁Bの下流側の追い焚き往き管と前記ポンプの上流側の追い焚き戻り管を連結するバイパス流路と、前記追い焚き往き管と前記バイパス流路を切り換える切換弁Cと、前記追い焚き戻り管と前記バイパス流路を切り換える切換弁Dと、前記浄化回路の任意の箇所に洗浄剤投入装置とを備え、前記切換弁Aと前記切換弁Bを前記浄化回路に切り替え前記切換弁Cと前記切換弁Dをバイパス流路側へ切り替えた後前記循環ポンプを任意の時間駆動し前記熱交換器により循環水を高温に保ちながら前記ろ過槽の洗浄運転を行う制御手段を設けたものであり、切換弁A,Bを浄化回路側へ切り換え、切換弁C,Dをバイパス流路側へ切り替え、洗浄剤投入装置により洗浄剤を浄化回路内へ投入し、ポンプ循環により洗浄剤を浄化回路内で循環させる事ができる浄化機能付き風呂釜である。浴槽を介することなくろ過槽の洗浄運転を行うため、浴槽に損傷を与えることなく洗浄運転を行うことができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に加え、浄化回路の任意の箇所に、洗浄運転で使用した洗浄剤を、器具外排出が可能な排出弁を備えたものであり、切換弁A,Bを浄化回路側へ切り換え、切換弁C,Dをバイパス流路側へ切り替え、洗浄剤投入装置により洗浄剤を浄化回路内へ投入し、ポンプ循環により洗浄剤を浄化回路内で循環させる事ができ、排出弁により洗浄後器具外に洗浄剤を排出できる浄化機能付き風呂釜である。洗浄運転終了後、浴槽ではなく、器具の外に洗浄剤を排出することができるため、浴槽が洗浄剤により損傷を受けることなく洗浄運転が行える。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1に加え、浄化回路の任意の箇所に、洗浄運転で使用した洗浄剤を、器具外特定箇所への排出が可能な排出装置を有するものであり、切換弁A,Bを浄化回路側へ切り換え、切換弁C,Dをバイパス流路側へ切り替え、洗浄剤投入装置により洗浄剤を浄化回路内へ投入し、ポンプ循環により洗浄剤を浄化回路内で循環させる事ができ、器具外特定箇所への排出が可能な排出装置により洗浄後器具外に洗浄剤を排出できる浄化機能付き風呂釜である。ポンプ循環により洗浄剤を浄化回路内で循環させる事ができ、排水溝等特定箇所への洗浄剤の排出が可能であるので、いかなる器具の設置条件においても、安全に排水することができ、浴槽が洗浄剤により損傷を受けることなく洗浄運転を行うことができる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3に加え、洗浄剤による洗浄運転後の排水動作後に、給湯回路からの注水、注湯動作により内部の洗浄剤を器具外に排出することのできる制御手段を備えたもので、切換弁A,Bを浄化回路側へ切り換え、切換弁C,Dをバイパス流路側へ切り替え、洗浄剤投入装置により洗浄剤を浄化回路内へ投入し、ポンプ循環により洗浄剤を浄化回路内で循環させる事ができ、洗浄後に洗浄液を排水した後、注湯回路を用い、器具内に残った洗浄剤をきれいに洗い流すことのできる浄化機能付き風呂釜である。耐酸性に劣る(酸に弱い)浴槽においても、浴槽を介さずに洗浄剤の循環を行うことができるため、浄化装置の洗浄運転を行うことが可能となる。また、注水、注湯により、浄化回路内の洗浄剤を完全に洗い流すことができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4に加え、洗浄運転中に、電極への印加電圧によって、洗浄の進捗を監視することのできる制御手段を備えたもので、洗浄運転中にアルミニウム電極に流れる電流を測定し、洗浄運転の終了判定を行うものである。所定時間ではなく、電極表面のスケールが洗浄されたかどうかで洗浄運転を終了するので、洗浄運転を余計に行うことも、また、未洗浄の状態で終了することも少なくなる。
【0016】
請求項6に記載の発明は、請求項5に加え、洗浄運転によるろ過槽の洗浄の進捗等の情報を演算、記憶することのできる演算手段、記憶媒体を有し、外部への通信、表示することのできる機能を有したものであり、上記電流の変化等により、洗浄運転に要する時間を演算し、リモコン等外部媒体へ通信し、表示することのできる浄化機能付き風呂釜である。器具使用者が洗浄時間の把握を行うことができるため、器具使用者の時間の有効活用に繋がる。
【0017】
【実施例】
以下に本発明の実施例について図を用いて説明する。
【0018】
(実施例1)
図1は、実施例1の、浄化機能付き風呂釜の概略構成図である。
【0019】
浴槽1に接続される追い焚き往き管2と追い焚き戻り管3からなる追い焚き循環回路と追い焚き循環回路に設けられ循環湯水を加熱する熱交換器4と浴槽湯水の循環駆動を行う循環ポンプ5と、追い焚き循環路に設けられ追い焚き往き管と追い焚き戻り管を連通し浴槽をバイパスした浄化回路と浄化回路の一部に上部にアルミニウム陽極6と耐食性金属陰極7とを対極に設け下部にろ過材8を配設したろ過槽9と前記ろ過槽9の上流側に浄化回路と循環回路を切り換える切換弁A10とろ過槽9の下流側に浄化回路と循環回路を切り換える切換弁B11と切換弁Bの下流側の追い焚き往き管と循環ポンプ5の上流側の追い焚き戻り管を連結するバイパス流路12と追い焚き往き管2とバイパス流路12を切り換える切換弁C13と追い焚き戻り管3とバイパス流路12を切り換える切換弁D14と浄化回路内の任意の場所に洗浄剤投入装置15とを備えている。
【0020】
浄化装置の洗浄運転を行う際、制御信号(未図示)により、ろ過槽9上流の切り換え弁A10をろ過槽9側に切り換え、ろ過槽9下流の切り換え弁B11をろ過槽9側へ切り換える。さらに、往き側バイパス切り換え弁C13を、バイパス流路12側へ切り換え、戻り側バイパス弁D14をバイパス流路12側へ切り換える。
【0021】
さらに、洗浄剤投入装置15により洗浄剤を浄化回路内に投入した後、洗浄剤投入装置15を投入不能の状態にし、この状態で循環ポンプ5を作動させ、熱交換器4により追いだき燃焼を行う。
【0022】
洗浄剤は、循環ポンプ5、熱交換器4、ろ過槽上流切換弁A10、ろ過槽9、ろ過槽下流切換弁B11、追い焚き往管2、バイパス切換弁C13、バイパス流路12、バイパス切換弁D14、追い焚き戻り管3と循環し、ろ過槽9の洗浄を行う。
【0023】
洗浄運転が終了した後、制御信号(未図示)によりバイパス切換弁C13を追焚き循環回路側へ、バイパス切換弁D14を追焚き循環回路側へ切り替え、浄化回路内の洗浄剤を排水する。
【0024】
浴槽を介さずに洗浄剤の循環を行うことができ、また、排水した洗浄剤は、すぐに洗い流すことが可能なので、耐酸性に優れない浴槽においても、浄化装置の洗浄運転を行うことが可能となる。
【0025】
加えて、本発明の主たる目的とは異なるが、洗浄運転中、器具内のみの循環を行い、従来に比べ、循環経路も大幅に短くなるため、洗浄剤の量も少なく、洗浄剤を高温に保つために使われる熱エネルギーも少なくてすみ、効果的にろ過槽の洗浄ができるというメリットもある。
【0026】
(実施例2)
図2は、実施例2の浄化機能付き風呂釜の概略構成図である。
【0027】
実施例1と違う点は、浄化回路内に排水弁16を備えていることである。
【0028】
浄化装置の洗浄運転は実施例1と同様に行い、洗浄運転が終了した後、制御信号(未図示)により排水弁16を開とし、浄化回路内の洗浄剤を器具外に排出する。
【0029】
浴槽を介さずに洗浄剤の循環を行うことができ、また、耐酸性に優れない浴槽においても、浄化装置の洗浄運転を行うことが可能となる。
【0030】
加えて、本発明の主たる目的とは異なるが、洗浄運転中、器具内のみの循環を行い、従来に比べ、循環経路も大幅に短くなるため、洗浄剤の量も少なく、洗浄剤を高温に保つために使われる熱エネルギーも少なくてすみ、効果的にろ過槽の洗浄ができるというメリットもある。
【0031】
(実施例3)
図3は、本発明実施例3の浄化機能付き風呂釜の概略構成図である。
【0032】
実施例1と違う点は、浄化回路内の任意の場所に、器具外特定箇所への洗浄剤の排出が可能なホース等の接続機構を備えた排出装置17を備えていることである。
【0033】
浄化装置の洗浄運転は実施例1と同様に行い、洗浄運転が終了した後、制御信号(未図示)により、ホース等の接続された排水装置17を排水可能な状態とし、側溝や排水溝等の器具外特定箇所への排水を行う。
【0034】
浴槽を介さずに洗浄剤の循環を行うことができ、また、排水した洗浄剤は、器具外にある洗浄剤を流しても安全な場所へ排出することができるので、耐酸性に優れない浴槽においても、浄化装置の洗浄運転を行うことが可能となり、器具設置条件に関わらず、安全に排水することが可能である。
【0035】
加えて、本発明の主たる目的とは異なるが、洗浄運転中、器具内のみの循環を行い、従来に比べ、循環経路も大幅に短くなるため、洗浄剤の量も少なく、洗浄剤を高温に保つために使われる熱エネルギーも少なくてすみ、効果的にろ過槽の洗浄ができるというメリットもある。
【0036】
(実施例4)
図4は、本発明実施例4の浄化機能付き風呂釜の概略構成図である。
【0037】
実施例1と違う点は、風呂回路、浄化回路側への注水、注湯が可能な注湯弁18を備えていることである。
【0038】
浄化装置の洗浄運転は実施例1と同様に行い、洗浄運転が終了した後、制御信号(未図示)によりバイパス切換弁C13を追焚き循環回路側へ、バイパス切換弁D14を追焚き循環回路側へ切り替え、注湯弁18を開とし、給湯回路から注水、注湯を行うことにより、浄化回路内の洗浄剤を排水する。
【0039】
耐酸性に優れない浴槽においても、浴槽を介さずに洗浄剤の循環を行うことができるため、浄化装置の洗浄運転を行うことが可能となる。また、注水、注湯により、浄化回路内の洗浄剤を完全に洗い流すことができる。
【0040】
加えて、本発明の主たる目的とは異なるが、洗浄運転中、器具内のみの循環を行い、従来に比べ、循環経路も大幅に短くなるため、洗浄剤の量も少なく、洗浄剤を高温に保つために使われる熱エネルギーも少なくてすみ、効果的にろ過槽の洗浄ができるというメリットもある。
【0041】
(実施例5)
図5は、実施例5の浄化機能付き風呂釜の概略構成図である。
【0042】
実施例1と違う点は、洗浄中にアルミニウム陽極6に流れる電流を監視する手段19を備えていることである。
【0043】
浄化装置の洗浄運転は実施例1と同様に行い、ろ過槽9の洗浄中、電極表面が洗浄されたかどうかを確認するため、洗浄運転開始後所定時間経過した後、一定時間毎に電極を流れる電流を監視し、一定以上の電流が流れる場合は、洗浄運転を終了する。
【0044】
洗浄運転が終了すると、制御信号(未図示)によりバイパス切換弁C13を追焚き循環回路側へ、バイパス切換弁D14を追焚き循環回路側へ切り替え、浄化回路内の洗浄剤を排水する。
【0045】
浴槽を介さずに洗浄剤の循環を行うことができるため、耐酸性に優れない浴槽においても、浄化装置の洗浄運転を行うことが可能となる。また、所定時間ではなく、電極表面のスケールが洗浄されたかどうかで洗浄運転を終了するので、洗浄運転を余計に行うことも、また、未洗浄の状態で終了することも少なくなる。
【0046】
加えて、本発明の主たる目的とは異なるが、洗浄運転中、器具内のみの循環を行い、従来に比べ、循環経路も大幅に短くなるため、洗浄剤の量も少なく、洗浄剤を高温に保つために使われる熱エネルギーも少なくてすみ、効果的にろ過槽の洗浄ができるというメリットもある。
【0047】
(実施例6)
図6は、実施例6の浄化機能付き風呂釜の概略構成図である。
【0048】
実施例1と違う点は、洗浄運転中のろ過槽内の電極に流れる電流を監視する電流監視装置19と、電流変化から洗浄運転に必要な時間を演算する演算装置20と、時間を記憶することのできる不揮発性記憶媒体21と、前記時間を外部媒体22に通信、表示できる制御手段23を備えていることである。
【0049】
浄化装置の洗浄運転は実施例1と同様に行い、ろ過槽9の洗浄中、電極表面が洗浄されたかどうかを確認するため、洗浄運転開始後所定時間経過した後、一定時間毎に電極を流れる電流を監視する。一定以上の電流が流れる場合は、洗浄運転を終了する。さらに、電流の変化を不揮発性記憶媒体21に随時記憶させる。
一定時間毎の電流値を随時記憶し演算することにより、一定以上の電流が流れるようになるまでに要する時間(洗浄運転予想時間)を演算する。この時間をリモコン等の外部媒体22に通信、表示させ、実際に要した時間を不揮発性記憶媒体21に記憶させる。
【0050】
一般に、洗浄運転には長時間を要し、その間風呂釜を使用することはできなく、器具使用者にとってかなり煩わしいが、洗浄運転に要する時間を器具使用者が把握することができるため、時間の有効活用等が可能である。
【0051】
加えて、本発明の主たる目的とは異なるが、洗浄運転中、器具内のみの循環を行い、従来に比べ、循環経路も大幅に短くなるため、洗浄剤の量も少なく、洗浄剤を高温に保つために使われる熱エネルギーも少なくてすみ、効果的にろ過槽の洗浄ができるというメリットもある。
【0052】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、洗浄運転の際、浴槽を介することなく循環を行うことができるため、洗浄剤に耐性のない材質の浴槽においても、洗浄運転が可能となる。
【0053】
また、循環経路も大幅に短くなるため、洗浄剤の量も少なく、洗浄剤を高温に保つために使われる熱エネルギーも少なくてすみ、効果的にろ過槽の洗浄ができるというメリットもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における浄化機能付き風呂釜の概略構成図
【図2】本発明の実施例2における浄化機能付き風呂釜の概略構成図
【図3】本発明の実施例3における浄化機能付き風呂釜の概略構成図
【図4】本発明の実施例4における浄化機能付き風呂釜の概略構成図
【図5】本発明の実施例5における浄化機能付き風呂釜の概略構成図
【図6】本発明の実施例6における浄化機能付き風呂釜の概略構成図
【図7】従来の浄化機能付きふろ釜の概略構成図
【符号の説明】
1 浴槽
2 追いだき往き配管
3 追いだき戻り配管
4 熱交換器
5 循環ポンプ
6 アルミニウム陽極
7 耐食性金属陰極
8 ろ過材
9 ろ過槽
10 切換弁A
11 切換弁B
12 バイパス流路
13 切換弁C
14 切換弁D
15 洗浄剤投入装置
16 排水弁
17 排水装置
18 注湯弁
20 演算装置
21 不揮発性記憶媒体
【発明の属する技術分野】
本発明は、浄化機能を有するふろ釜に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の浄化機能付きふろ釜は図7に示すような構成になっていた。
【0003】
浴槽1に接続される追い焚き往き管2と追い焚き戻り管3からなる追い焚き循環回路と、前記追い焚き循環回路に設けられ循環湯水を加熱する熱交換器4と浴槽湯水の循環駆動を行う循環ポンプ5と、追い焚き循環路から分離した浄化回路と、浄化回路に上部にアルミニウム陽極6と耐食性金属陰極7とを対極に設け下部にろ過材8を配設したろ過槽9とろ過槽9の上流側に浄化回路と循環回路を切り換える切換弁A10とろ過槽9の下流側に浄化回路と循環回路を切り換える切換弁B11と切換弁A10と切換弁B11を浄化回路に切換えた後、循環ポンプ5を一定時間駆動してろ過槽9の洗浄運転を行う制御手段を設けた浄化機能付き風呂釜である。
【0004】
上記のろ過槽9の浄化メカニズムは、ろ過槽9の電極6、7に通電を行うことにより、陽極のアルミニウムを水酸化アルミニウムとして溶出させ、この水酸化アルミニウムにより、浴槽水の懸濁物質を凝集ろ過し、浴槽水を浄化するものである。
【0005】
しかし、浄化の回数を重ねる毎に、ろ過槽9内には、水酸化アルミニウム由来のスケールが溜まってゆき、浄化機能が低下してしまう。そのため、ろ過槽の定期的な洗浄が必要である。
【0006】
洗浄運転は、浴槽に任意量のお湯を張り、切換弁A10と切換弁B11を浄化回路側へ切り替え、浴槽1内の湯に洗浄剤を投入し、循環ポンプ5を一定時間駆動し、洗浄剤を含む湯を浄化回路内に通すことにより、浄化回路中のろ過槽内のスケールを除去するものである(例えば、特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開2000−189975号公報(第1図)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
凝集方式をとる浄化機能付き風呂釜においては、浄化機能を維持するために、洗浄剤によるろ過槽の定期的な洗浄運転が必要である。その洗浄剤の多くは、クエン酸等の酸を含むものが一般的であり、浴槽を介して洗浄剤の循環を長時間行う方法である。
【0009】
しかし、家庭で使用されている浴槽には、ホーローや樹脂製品等、酸に弱い物質で構成されているものもあり、このような浴槽で上記洗浄運転を行うと、浴槽の表面等が洗浄剤により劣化してしまうという問題があった。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明の浄化機能付き風呂釜は、浴槽に接続される追い焚き往き管と追い焚き戻り管と、浴槽湯水の循環駆動を行う循環ポンプと、循環湯水を加熱する熱交換器とからなる追い焚き循環回路と、前記追い焚き循環回路に設けられ追い焚き往き管と追い焚き戻り管を連通し浴槽をバイパスした浄化回路と、前記浄化回路をバイパスするバイパス循環流路と、前記浄化回路にアルミニウム陽極と耐食性金属陰極とを対極に設けた電極と下部にろ過材で構成したろ過槽と、前記ろ過槽の上流側に浄化回路とバイパス循環回路を切り換える切換弁Aと、前記ろ過槽の下流側に浄化回路とバイパス循環回路を切り換える切換弁Bと、前記切換弁Bの下流側の追い焚き往き管と前記ポンプの上流側の追い焚き戻り管を連結するバイパス流路と、前記追い焚き往き管と前記バイパス流路を切り換える切換弁Cと、前記追い焚き戻り管と前記バイパス流路を切り換える切換弁Dと、前記浄化回路の任意の箇所に洗浄剤投入装置とを備え、前記切換弁Aと前記切換弁Bを前記浄化回路に切り替え前記切換弁Cと前記切換弁Dをバイパス流路側へ切り替えた後前記循環ポンプを任意の時間駆動し前記熱交換器により循環水を高温に保ちながら前記ろ過槽の洗浄運転を行う制御手段を設けたものであり、器具内にバイパス流路と切換弁を有したものであり、これによって、浴槽を介することなく器具内のバイパス流路を介して洗浄剤の循環を行い洗浄することが出来るので、洗浄剤の成分に耐性のない材質の浴槽に接続された器具においても、洗浄運転が可能となる。
【0011】
【発明実施の形態】
請求項1に記載の発明は、浴槽に接続される追い焚き往き管と追い焚き戻り管と、浴槽湯水の循環駆動を行う循環ポンプと、循環湯水を加熱する熱交換器とからなる追い焚き循環回路と、前記追い焚き循環回路に設けられ追い焚き往き管と追い焚き戻り管を連通し浴槽をバイパスした浄化回路と、前記浄化回路をバイパスするバイパス循環流路と、前記浄化回路にアルミニウム陽極と耐食性金属陰極とを対極に設けた電極と下部にろ過材で構成したろ過槽と、前記ろ過槽の上流側に浄化回路とバイパス循環回路を切り換える切換弁Aと、前記ろ過槽の下流側に浄化回路とバイパス循環回路を切り換える切換弁Bと、前記切換弁Bの下流側の追い焚き往き管と前記ポンプの上流側の追い焚き戻り管を連結するバイパス流路と、前記追い焚き往き管と前記バイパス流路を切り換える切換弁Cと、前記追い焚き戻り管と前記バイパス流路を切り換える切換弁Dと、前記浄化回路の任意の箇所に洗浄剤投入装置とを備え、前記切換弁Aと前記切換弁Bを前記浄化回路に切り替え前記切換弁Cと前記切換弁Dをバイパス流路側へ切り替えた後前記循環ポンプを任意の時間駆動し前記熱交換器により循環水を高温に保ちながら前記ろ過槽の洗浄運転を行う制御手段を設けたものであり、切換弁A,Bを浄化回路側へ切り換え、切換弁C,Dをバイパス流路側へ切り替え、洗浄剤投入装置により洗浄剤を浄化回路内へ投入し、ポンプ循環により洗浄剤を浄化回路内で循環させる事ができる浄化機能付き風呂釜である。浴槽を介することなくろ過槽の洗浄運転を行うため、浴槽に損傷を与えることなく洗浄運転を行うことができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1に加え、浄化回路の任意の箇所に、洗浄運転で使用した洗浄剤を、器具外排出が可能な排出弁を備えたものであり、切換弁A,Bを浄化回路側へ切り換え、切換弁C,Dをバイパス流路側へ切り替え、洗浄剤投入装置により洗浄剤を浄化回路内へ投入し、ポンプ循環により洗浄剤を浄化回路内で循環させる事ができ、排出弁により洗浄後器具外に洗浄剤を排出できる浄化機能付き風呂釜である。洗浄運転終了後、浴槽ではなく、器具の外に洗浄剤を排出することができるため、浴槽が洗浄剤により損傷を受けることなく洗浄運転が行える。
【0013】
請求項3に記載の発明は、請求項1に加え、浄化回路の任意の箇所に、洗浄運転で使用した洗浄剤を、器具外特定箇所への排出が可能な排出装置を有するものであり、切換弁A,Bを浄化回路側へ切り換え、切換弁C,Dをバイパス流路側へ切り替え、洗浄剤投入装置により洗浄剤を浄化回路内へ投入し、ポンプ循環により洗浄剤を浄化回路内で循環させる事ができ、器具外特定箇所への排出が可能な排出装置により洗浄後器具外に洗浄剤を排出できる浄化機能付き風呂釜である。ポンプ循環により洗浄剤を浄化回路内で循環させる事ができ、排水溝等特定箇所への洗浄剤の排出が可能であるので、いかなる器具の設置条件においても、安全に排水することができ、浴槽が洗浄剤により損傷を受けることなく洗浄運転を行うことができる。
【0014】
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3に加え、洗浄剤による洗浄運転後の排水動作後に、給湯回路からの注水、注湯動作により内部の洗浄剤を器具外に排出することのできる制御手段を備えたもので、切換弁A,Bを浄化回路側へ切り換え、切換弁C,Dをバイパス流路側へ切り替え、洗浄剤投入装置により洗浄剤を浄化回路内へ投入し、ポンプ循環により洗浄剤を浄化回路内で循環させる事ができ、洗浄後に洗浄液を排水した後、注湯回路を用い、器具内に残った洗浄剤をきれいに洗い流すことのできる浄化機能付き風呂釜である。耐酸性に劣る(酸に弱い)浴槽においても、浴槽を介さずに洗浄剤の循環を行うことができるため、浄化装置の洗浄運転を行うことが可能となる。また、注水、注湯により、浄化回路内の洗浄剤を完全に洗い流すことができる。
【0015】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4に加え、洗浄運転中に、電極への印加電圧によって、洗浄の進捗を監視することのできる制御手段を備えたもので、洗浄運転中にアルミニウム電極に流れる電流を測定し、洗浄運転の終了判定を行うものである。所定時間ではなく、電極表面のスケールが洗浄されたかどうかで洗浄運転を終了するので、洗浄運転を余計に行うことも、また、未洗浄の状態で終了することも少なくなる。
【0016】
請求項6に記載の発明は、請求項5に加え、洗浄運転によるろ過槽の洗浄の進捗等の情報を演算、記憶することのできる演算手段、記憶媒体を有し、外部への通信、表示することのできる機能を有したものであり、上記電流の変化等により、洗浄運転に要する時間を演算し、リモコン等外部媒体へ通信し、表示することのできる浄化機能付き風呂釜である。器具使用者が洗浄時間の把握を行うことができるため、器具使用者の時間の有効活用に繋がる。
【0017】
【実施例】
以下に本発明の実施例について図を用いて説明する。
【0018】
(実施例1)
図1は、実施例1の、浄化機能付き風呂釜の概略構成図である。
【0019】
浴槽1に接続される追い焚き往き管2と追い焚き戻り管3からなる追い焚き循環回路と追い焚き循環回路に設けられ循環湯水を加熱する熱交換器4と浴槽湯水の循環駆動を行う循環ポンプ5と、追い焚き循環路に設けられ追い焚き往き管と追い焚き戻り管を連通し浴槽をバイパスした浄化回路と浄化回路の一部に上部にアルミニウム陽極6と耐食性金属陰極7とを対極に設け下部にろ過材8を配設したろ過槽9と前記ろ過槽9の上流側に浄化回路と循環回路を切り換える切換弁A10とろ過槽9の下流側に浄化回路と循環回路を切り換える切換弁B11と切換弁Bの下流側の追い焚き往き管と循環ポンプ5の上流側の追い焚き戻り管を連結するバイパス流路12と追い焚き往き管2とバイパス流路12を切り換える切換弁C13と追い焚き戻り管3とバイパス流路12を切り換える切換弁D14と浄化回路内の任意の場所に洗浄剤投入装置15とを備えている。
【0020】
浄化装置の洗浄運転を行う際、制御信号(未図示)により、ろ過槽9上流の切り換え弁A10をろ過槽9側に切り換え、ろ過槽9下流の切り換え弁B11をろ過槽9側へ切り換える。さらに、往き側バイパス切り換え弁C13を、バイパス流路12側へ切り換え、戻り側バイパス弁D14をバイパス流路12側へ切り換える。
【0021】
さらに、洗浄剤投入装置15により洗浄剤を浄化回路内に投入した後、洗浄剤投入装置15を投入不能の状態にし、この状態で循環ポンプ5を作動させ、熱交換器4により追いだき燃焼を行う。
【0022】
洗浄剤は、循環ポンプ5、熱交換器4、ろ過槽上流切換弁A10、ろ過槽9、ろ過槽下流切換弁B11、追い焚き往管2、バイパス切換弁C13、バイパス流路12、バイパス切換弁D14、追い焚き戻り管3と循環し、ろ過槽9の洗浄を行う。
【0023】
洗浄運転が終了した後、制御信号(未図示)によりバイパス切換弁C13を追焚き循環回路側へ、バイパス切換弁D14を追焚き循環回路側へ切り替え、浄化回路内の洗浄剤を排水する。
【0024】
浴槽を介さずに洗浄剤の循環を行うことができ、また、排水した洗浄剤は、すぐに洗い流すことが可能なので、耐酸性に優れない浴槽においても、浄化装置の洗浄運転を行うことが可能となる。
【0025】
加えて、本発明の主たる目的とは異なるが、洗浄運転中、器具内のみの循環を行い、従来に比べ、循環経路も大幅に短くなるため、洗浄剤の量も少なく、洗浄剤を高温に保つために使われる熱エネルギーも少なくてすみ、効果的にろ過槽の洗浄ができるというメリットもある。
【0026】
(実施例2)
図2は、実施例2の浄化機能付き風呂釜の概略構成図である。
【0027】
実施例1と違う点は、浄化回路内に排水弁16を備えていることである。
【0028】
浄化装置の洗浄運転は実施例1と同様に行い、洗浄運転が終了した後、制御信号(未図示)により排水弁16を開とし、浄化回路内の洗浄剤を器具外に排出する。
【0029】
浴槽を介さずに洗浄剤の循環を行うことができ、また、耐酸性に優れない浴槽においても、浄化装置の洗浄運転を行うことが可能となる。
【0030】
加えて、本発明の主たる目的とは異なるが、洗浄運転中、器具内のみの循環を行い、従来に比べ、循環経路も大幅に短くなるため、洗浄剤の量も少なく、洗浄剤を高温に保つために使われる熱エネルギーも少なくてすみ、効果的にろ過槽の洗浄ができるというメリットもある。
【0031】
(実施例3)
図3は、本発明実施例3の浄化機能付き風呂釜の概略構成図である。
【0032】
実施例1と違う点は、浄化回路内の任意の場所に、器具外特定箇所への洗浄剤の排出が可能なホース等の接続機構を備えた排出装置17を備えていることである。
【0033】
浄化装置の洗浄運転は実施例1と同様に行い、洗浄運転が終了した後、制御信号(未図示)により、ホース等の接続された排水装置17を排水可能な状態とし、側溝や排水溝等の器具外特定箇所への排水を行う。
【0034】
浴槽を介さずに洗浄剤の循環を行うことができ、また、排水した洗浄剤は、器具外にある洗浄剤を流しても安全な場所へ排出することができるので、耐酸性に優れない浴槽においても、浄化装置の洗浄運転を行うことが可能となり、器具設置条件に関わらず、安全に排水することが可能である。
【0035】
加えて、本発明の主たる目的とは異なるが、洗浄運転中、器具内のみの循環を行い、従来に比べ、循環経路も大幅に短くなるため、洗浄剤の量も少なく、洗浄剤を高温に保つために使われる熱エネルギーも少なくてすみ、効果的にろ過槽の洗浄ができるというメリットもある。
【0036】
(実施例4)
図4は、本発明実施例4の浄化機能付き風呂釜の概略構成図である。
【0037】
実施例1と違う点は、風呂回路、浄化回路側への注水、注湯が可能な注湯弁18を備えていることである。
【0038】
浄化装置の洗浄運転は実施例1と同様に行い、洗浄運転が終了した後、制御信号(未図示)によりバイパス切換弁C13を追焚き循環回路側へ、バイパス切換弁D14を追焚き循環回路側へ切り替え、注湯弁18を開とし、給湯回路から注水、注湯を行うことにより、浄化回路内の洗浄剤を排水する。
【0039】
耐酸性に優れない浴槽においても、浴槽を介さずに洗浄剤の循環を行うことができるため、浄化装置の洗浄運転を行うことが可能となる。また、注水、注湯により、浄化回路内の洗浄剤を完全に洗い流すことができる。
【0040】
加えて、本発明の主たる目的とは異なるが、洗浄運転中、器具内のみの循環を行い、従来に比べ、循環経路も大幅に短くなるため、洗浄剤の量も少なく、洗浄剤を高温に保つために使われる熱エネルギーも少なくてすみ、効果的にろ過槽の洗浄ができるというメリットもある。
【0041】
(実施例5)
図5は、実施例5の浄化機能付き風呂釜の概略構成図である。
【0042】
実施例1と違う点は、洗浄中にアルミニウム陽極6に流れる電流を監視する手段19を備えていることである。
【0043】
浄化装置の洗浄運転は実施例1と同様に行い、ろ過槽9の洗浄中、電極表面が洗浄されたかどうかを確認するため、洗浄運転開始後所定時間経過した後、一定時間毎に電極を流れる電流を監視し、一定以上の電流が流れる場合は、洗浄運転を終了する。
【0044】
洗浄運転が終了すると、制御信号(未図示)によりバイパス切換弁C13を追焚き循環回路側へ、バイパス切換弁D14を追焚き循環回路側へ切り替え、浄化回路内の洗浄剤を排水する。
【0045】
浴槽を介さずに洗浄剤の循環を行うことができるため、耐酸性に優れない浴槽においても、浄化装置の洗浄運転を行うことが可能となる。また、所定時間ではなく、電極表面のスケールが洗浄されたかどうかで洗浄運転を終了するので、洗浄運転を余計に行うことも、また、未洗浄の状態で終了することも少なくなる。
【0046】
加えて、本発明の主たる目的とは異なるが、洗浄運転中、器具内のみの循環を行い、従来に比べ、循環経路も大幅に短くなるため、洗浄剤の量も少なく、洗浄剤を高温に保つために使われる熱エネルギーも少なくてすみ、効果的にろ過槽の洗浄ができるというメリットもある。
【0047】
(実施例6)
図6は、実施例6の浄化機能付き風呂釜の概略構成図である。
【0048】
実施例1と違う点は、洗浄運転中のろ過槽内の電極に流れる電流を監視する電流監視装置19と、電流変化から洗浄運転に必要な時間を演算する演算装置20と、時間を記憶することのできる不揮発性記憶媒体21と、前記時間を外部媒体22に通信、表示できる制御手段23を備えていることである。
【0049】
浄化装置の洗浄運転は実施例1と同様に行い、ろ過槽9の洗浄中、電極表面が洗浄されたかどうかを確認するため、洗浄運転開始後所定時間経過した後、一定時間毎に電極を流れる電流を監視する。一定以上の電流が流れる場合は、洗浄運転を終了する。さらに、電流の変化を不揮発性記憶媒体21に随時記憶させる。
一定時間毎の電流値を随時記憶し演算することにより、一定以上の電流が流れるようになるまでに要する時間(洗浄運転予想時間)を演算する。この時間をリモコン等の外部媒体22に通信、表示させ、実際に要した時間を不揮発性記憶媒体21に記憶させる。
【0050】
一般に、洗浄運転には長時間を要し、その間風呂釜を使用することはできなく、器具使用者にとってかなり煩わしいが、洗浄運転に要する時間を器具使用者が把握することができるため、時間の有効活用等が可能である。
【0051】
加えて、本発明の主たる目的とは異なるが、洗浄運転中、器具内のみの循環を行い、従来に比べ、循環経路も大幅に短くなるため、洗浄剤の量も少なく、洗浄剤を高温に保つために使われる熱エネルギーも少なくてすみ、効果的にろ過槽の洗浄ができるというメリットもある。
【0052】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、洗浄運転の際、浴槽を介することなく循環を行うことができるため、洗浄剤に耐性のない材質の浴槽においても、洗浄運転が可能となる。
【0053】
また、循環経路も大幅に短くなるため、洗浄剤の量も少なく、洗浄剤を高温に保つために使われる熱エネルギーも少なくてすみ、効果的にろ過槽の洗浄ができるというメリットもある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1における浄化機能付き風呂釜の概略構成図
【図2】本発明の実施例2における浄化機能付き風呂釜の概略構成図
【図3】本発明の実施例3における浄化機能付き風呂釜の概略構成図
【図4】本発明の実施例4における浄化機能付き風呂釜の概略構成図
【図5】本発明の実施例5における浄化機能付き風呂釜の概略構成図
【図6】本発明の実施例6における浄化機能付き風呂釜の概略構成図
【図7】従来の浄化機能付きふろ釜の概略構成図
【符号の説明】
1 浴槽
2 追いだき往き配管
3 追いだき戻り配管
4 熱交換器
5 循環ポンプ
6 アルミニウム陽極
7 耐食性金属陰極
8 ろ過材
9 ろ過槽
10 切換弁A
11 切換弁B
12 バイパス流路
13 切換弁C
14 切換弁D
15 洗浄剤投入装置
16 排水弁
17 排水装置
18 注湯弁
20 演算装置
21 不揮発性記憶媒体
Claims (6)
- 浴槽に接続される追い焚き往き管と追い焚き戻り管と、浴槽湯水の循環駆動を行う循環ポンプと、循環湯水を加熱する熱交換器とからなる追い焚き循環回路と、前記追い焚き循環回路に設けられ追い焚き往き管と追い焚き戻り管を連通し浴槽をバイパスした浄化回路と、前記浄化回路をバイパスするバイパス循環流路と、前記浄化回路にアルミニウム陽極と耐食性金属陰極とを対極に設けた電極と下部にろ過材で構成したろ過槽と、前記ろ過槽の上流側に浄化回路とバイパス循環回路を切り換える切換弁Aと、前記ろ過槽の下流側に浄化回路とバイパス循環回路を切り換える切換弁Bと、前記切換弁Bの下流側の追い焚き往き管と前記ポンプの上流側の追い焚き戻り管を連結するバイパス流路と、前記追い焚き往き管と前記バイパス流路を切り換える切換弁Cと、前記追い焚き戻り管と前記バイパス流路を切り換える切換弁Dと、前記浄化回路の任意の箇所に洗浄剤投入装置とを備え、前記切換弁Aと前記切換弁Bを前記浄化回路に切り替え前記切換弁Cと前記切換弁Dをバイパス流路側へ切り替えた後前記循環ポンプを任意の時間駆動し前記熱交換器により循環水を高温に保ちながら前記ろ過槽の洗浄運転を行う制御手段を設けた浄化機能付き風呂釜。
- 浄化回路の任意の箇所に、洗浄運転で使用した洗浄剤を、器具外排出が可能な排出弁を備えた請求項1に記載の浄化機能付き風呂釜。
- 浄化回路の任意の箇所に、洗浄運転で使用した洗浄剤を、器具外特定箇所への排出が可能な排出装置を有する請求項1に記載の浄化機能付き風呂釜。
- 洗浄剤による洗浄運転後の排水動作後に、給湯回路からの注水、注湯動作により内部の洗浄剤を器具外に排出することのできる制御手段を備えた請求項1〜3のいずれか1項に記載の浄化機能付き風呂釜。
- 洗浄運転中に、電極への印加電圧によって、洗浄の進捗を監視することのできる制御手段を備えた請求項1〜4のいずれか1項に記載の浄化機能付き風呂釜。
- 洗浄運転によるろ過槽の洗浄の進捗等の情報を演算、記憶することのできる演算手段、記憶媒体を有し、外部への通信、表示することのできる機能を有した請求項5に記載の浄化機能付き風呂釜。
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- 2002-11-28 JP JP2002345510A patent/JP2004177035A/ja active Pending
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