JP5197151B2 - 映像表示装置およびその制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、映像表示装置および焼きつき低減方法に関し、特に、視覚上の違和感を抑制しつつ焼きつきを効果的に低減することのできる映像表示装置および焼きつき低減方法に関する。
発光現象を利用して表示を行う表示デバイスに長時間連続して静止画を表示し続けると、蛍光体が劣化して焼きつき現象が発生することが知られている。このような焼きつき現象が生じる表示デバイスには、CRT(Cathode Ray Tube)がある。また、PDP(プラズマディスプレイパネル)、FED(Field Emission Display)、OLED(Organic Electro-Luminescence Display)などでも焼きつきが生じる。
蛍光体の劣化は、発光した累積時間が長いほど進行する。そして、実際の表示においては、各表示ピクセルに対応する蛍光体の発光累積時間は均一とならず、表示させてきた画像に応じてばらつきが生じることになる。
蛍光体の劣化は、発光輝度の低下として現れる。そして、上述したように、表示ピクセルごとに対応する蛍光体について劣化のばらつきが生じることにより、蛍光体の発光輝度にばらつきが生じる。これにより、本来は同じ輝度、色相で表示されるべき領域が劣化の進行している部分では周囲と異なる輝度や色相で表示されて見えるようになってしまう。これがいわゆる焼きつき現象と言われている。
このような焼きつき現象は、画像の同じ位置に輝度差のある画像が連続して表示されることで起きる。例えば、画面上の同じ位置に、輝度値の大きい字幕やウィンドウ画像を長時間連続して表示させると、字幕やウィンドウ画像が表示されている蛍光体の劣化が進み、焼きつき現象が顕著になる。
そこで、従来では、このような焼きつき現象を低減させるために、所定時間ごとに画面の表示位置を上下左右に移動させることにより焼きつき現象を低減させる対策が採られている。
この対策は、所定時間ごとに画面の表示位置を上下左右、斜め方向へ移動させることで、ピクセル間の発光輝度を平均化し焼きつき現象を低減させる対策方法である。
しかし、この方法は、表示位置を大きく動かすことで焼きつき低減対策としての効果を大きくすることができるが、視覚上違和感があり画質劣化を引き起こしてしまうという課題がある。
そこで、ユーザに違和感を与えずに焼きつき低減対策を実行する方法として、次のような技術が提案されている。特許文献1においては、映像が表示されている状態で、その映像を見る者がいなくなったと判定したときに、焼きつき現象の低減対策を実行している。この方法によれば、ユーザに与える視覚上の違和感を考慮する必要がなくなるので、効果の高い焼きつき低減対策を行うことが可能となる。
特開2004−336646号公報
画面の表示位置を単に移動させる従来の焼きつき低減対策は、画面移動が認識されることにより視覚上違和感があり、画質劣化に繋がってしまう問題点があった。
また、特許文献1では、映像を見る者がいなくなったと判定したときに焼きつき現象の低減対策を実行することで、焼きつき低減対策による画質劣化を軽減させる制御が提案されている。しかし、視聴者が長時間ディスプレイを視聴した場合には、焼きつき低減対策が実行されず、表示装置に焼きつきが生じてしまうという問題点がある。
そこで本発明は、視覚的な違和感を最小限としつつ、表示装置の焼きつき現象を効果的に低減することのできる映像表示技術を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、映像の表示位置を移動させて表示することで焼きつき現象を低減する映像表示装置であって、
映像信号を入力する入力手段と、
映像を表示する表示手段と、
前記表示手段と視聴者との距離を検出し、距離情報として出力する検出手段と、
前記距離情報に基づいて、映像の表示位置の移動量を決定し、決定した移動量で表示位置を移動させる表示制御手段と、を有し、
前記表示制御手段は、前記表示手段と前記視聴者との距離が近いほど前記移動量を小さく決定し、前記表示手段と前記視聴者との距離が遠いほど前記移動量を大きく決定する。
また、本発明は、映像の表示位置を移動させて表示することで焼きつき現象を低減する映像表示装置の制御方法であって、
入力された映像信号を表示部に表示するステップと、
前記表示部と視聴者との距離を検出するステップと、
前記表示部と視聴者との距離に基づいて、映像の表示位置の移動量を決定し、決定した移動量で表示位置を移動させるステップと、を含み、
前記映像の表示位置を移動させるステップでは、前記表示部と前記視聴者との距離が近いほど前記移動量を小さく決定し、前記表示部と前記視聴者との距離が遠いほど前記移動量を大きく決定する
本発明に係る映像表示装置によれば、表示手段と視聴者との距離に応じて、表示位置を移動させる移動量を決定し、決定した移動量で映像の表示位置を移動させる制御を行っているので、視覚的な違和感を最小限としつつ、表示装置の焼きつき現象を効果的に低減することが可能となる。
(第1の実施の形態)
本実施の形態に係る映像表示装置は、表示部と視聴者との距離情報の変化に応じて、表示位置の移動量を制御可能な表示装置である。以下、本発明の実施の形態について図面を用いて説明する。図1は、本実施の形態に係る映像表示装置の概略構成を示すブロック図である。
本実施形態に係る映像表示装置は、入力された映像信号1に対して、画像処理部3により所定の処理を行った後、表示制御部9に含まれる画面移動制御部4により表示位置を移動させて(本来の表示位置からずらして)から、表示部5に表示する。画面移動制御部4は、所定の期間映像をある方向(例えば、上方向)に移動させて表示した後、次の期間では別の方向(例えば、下方向)に移動させて表示させる。これにより、所定期間ごとに映像の表示位置が移動することになり、焼きつき現象を抑制することができる。なお、画面移動制御部4は、後述するように、上記の映像表示位置の移動量を視聴者と表示部5との距離に基づいて決定することで、視覚上の違和感を軽減させる。
図1において、表示部5は発光現象を利用して表示を行う表示デバイスである。表示部5には、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)、PDP(プラズマディスプレイパネル)
、FED(Field Emission Display)、OLED(Organic Electro-Luminescence Display)等を用いることができる。
また、本実施形態の表示装置には、図1に示すように表示部5と視聴者との視聴距離2を検出するための、検出部6が設けられている。本実施形態では、検出部6は、映像表示装置に設けられた感知センサ(測距センサ)である。検出部6は、この感知センサにより、表示装置と視聴者との距離を検出して、その検出信号を出力する構成となっている。感知センサとして、超音波センサ、赤外線センサ、光を利用した光電センサや、マイクロ波、RF信号を利用した距離センサ等を例として挙げるが、これら以外にもディスプレイ(表示部5)と視聴者間の視聴距離を検出可能なセンサであれば採用可能である。
また、上記感知センサはディスプレイのリモートコントローラに設けてもよい。そして、リモートコントローラとディスプレイとの間の距離を検出して、その検出信号を出力する。このリモートコントローラとディスプレイとの間の距離は、視聴者とディスプレイとの間の距離とみなすことができる。また、映像表示装置の電源起動時に、ユーザへ視聴距離を選択させるよう促してもよい。
検出部6は、電源が投入されると、表示部5と視聴者との視聴距離2を測定し、距離情報6aとして制御部7へ送信する。したがって、制御部7には距離情報6aの検出情報が入力パラメータとして与えられることになる。
表示制御部9は、画面移動制御部4、制御部7、および記憶部8を含む。
制御部7は、距離情報6aに基づく表示制御情報7aを生成し、画面移動制御部4へ送信する。なお、表示制御情報7aには、制御部7によって処理された表示位置の移動量や移動の方向などの制御情報が含まれている。記憶部8には、距離情報6aから移動量を決定するために必要なしきい値などの情報や、対応テーブルなどが格納されている。制御部7は、入力される距離情報6aと記憶部8とから、移動量を決定する。
画面移動制御部4は、供給される映像信号に対して表示位置を上下左右、斜め方向などへ移動させる処理を施した後に表示情報4aを表示部5へ供給する。画面移動制御部4による表示位置移動制御は、焼きつき防止処理を実行している間は、常時実行されるものである。そして、上述したように、画面移動制御部4は、表示位置の移動方向を所定時間ごとに変化させる。画面移動制御部4は、表示位置の移動方向を変化させる際に、表示制御情報7aに含まれる移動量にしたがって表示位置の移動制御を行う。表示部5は供給された表示情報4aを画面表示する。
本実施の形態では、制御部7は、入力パラメータである距離情報6aに、例えばあらかじめ記憶部8に回路内で設定されたしきい値と前記距離情報6aを比較し、その比較結果に基づき移動量を選択する。
例えば、検出された距離情報6aがしきい値より大きい場合には、制御部7は移動量が多くなるよう表示制御情報7aを画面移動制御部4に対して送信し、画面移動制御部4はその表示制御情報7aに基づいて画面移動制御を行う。また、検出部6から検出された距離情報6aがしきい値より小さい場合は、制御部7は移動量が少なくなるよう表示制御情報7aを画面移動制御部4に対して送信し、画面移動制御部4はその表示制御情報7aに基づいて、画面移動制御を行う。
なお、このしきい値は複数設定されて、3段階以上の移動量を選択可能に構成されても良い。
このような画面移動制御により、表示部5と視聴者との視聴距離2が近い場合は、移動量を少なく設定することで、視覚的に良好な表示を行いつつ焼きつき防止処理を行うことができる。一方、表示部5と視聴者との視聴距離2が遠くなるほど、移動量を多く設定することで焼きつき低減対策への効果を大きくすることが可能である。つまり、視聴者が、画面の表示位置の移動が目立たない遠距離から視聴している場合は、表示位置の移動量を多くすることで焼きつき低減対策の効果を大きくすることが可能である。また、近距離からの視聴の場合には、表示位置の移動量を少なくすることにより、表示位置の移動が分かりにくくなり、視覚上の違和感の少ない表示を行うことが可能となる。
上記のような制御により、表示部5の画面には、視聴者との距離情報に応じて、視聴者に視覚上の違和感を生じさせない範囲内で最も効果的な焼きつき低減処理された画像が表示されることになる。
次に上記構成の表示装置における動作について図2を参照しながら説明する。
図2は映像表示位置の移動を制御するための表示制御情報を決定する制御動作例を示すフローチャートである。
いま、図1に示す表示装置の電源投入後、画面移動制御部4が駆動し、制御部7からの表示制御情報7aに基づき処理制御を行うものとする。
電源投入後、画面移動制御部4はステップS1の処理により、表示位置の移動量を基準値に設定する。その後の、ステップS2〜ステップS6の処理は所定の時間間隔で行われる。
ステップS1の後、ステップS2の処理により検出部6が表示部5と視聴者との距離である視聴距離2を検出し、検出結果である距離情報6aを制御部7に送信してステップS3の処理へ移行する。
ステップS3による処理では検出された距離情報6aが記憶部8に記憶されているしきい値Lth1以下かどうかの判定を行う。距離情報6aがしきい値Lth1以下の場合には、ステップS4へ処理を移行し、またしきい値Lth1より大きい場合にはステップS5へ処理を移行する。
ステップS4は、距離情報6aがしきい値Lth1以下であり、つまり図3Aに示すように表示部と視聴者との距離が近い場合に行われる処理である。この場合、視聴者は表示位置の移動が見え易くなる。よって、視覚的に良好な表示を行うために、図3Bに示すように表示位置の移動量を少なくする処理を施す必要がある。
このような場合には、ステップS4で、制御部7はあらかじめ記憶部8に移動量が少なくなるよう設定された移動量αを選択する。そして、ステップS6で、それまでの表示位置移動方向から変化させた移動方向と、上記の移動量αの制御情報を含んだ表示制御情報7aを画面移動制御部4に対して送信する。
画面移動制御部4は前記表示制御情報7aに基づいて表示移動の処理を常時行っているので、表示制御情報7aが変わると、映像の画面上での表示位置が変化する。このように
視聴距離が近い場合は移動量が少なく制御されるので、視聴者は、表示位置の移動が見えづらくなり、視覚的に良好な表示が可能となる。
上述のステップS6の処理を施した後は、再びステップS2に処理を移行し、所定時間経過後に、表示部5と視聴者との視聴距離を再び計測する。
また、ステップS5は、検出された距離情報6aがしきい値Lth1より大きい、つまり図4Aに示すように表示部5と視聴者との距離が遠い場合である。この場合、視聴者は表示位置の移動が見えづらくなる。よって、焼きつき低減対策の効果を大きくするために、図4Bに示すように表示位置の移動量を多くすることができる。
よって、このような場合には、ステップS5で、制御部7はあらかじめ記憶部8に移動量が多くなるよう設定された移動量βを選択する。そして、ステップS6で、それまでの表示位置移動方向から変化させた移動方向と、上記の移動量βの制御情報を含んだ表示制御情報7aを画面移動制御部4に対して送信する。
画面移動制御部4は前記表示制御情報7aに基づいて表示移動の処理を常時行っているので、表示制御情報7aが変わると、映像の画面上での表示位置が変化する。このように視聴距離が遠い場合は移動量が多く制御されるが、視聴者は視覚上の違和感を感じにくいため、視覚的に良好な表示を維持したまま効果の高い焼きつき低減対策を実行可能である。
上述のステップS6の処理を施した後は、再びステップS2に処理を移行し、所定時間経過後に、表示部5と視聴者との視聴距離を再び計測する。
上記処理により、表示位置の移動量を、視聴距離に応じて変化することができる。これにより、視聴者に与える視覚上の違和感を最小限としつつ、その範囲内でより効果的な焼きつき低減対策を施すことが可能となる。
また、本実施形態では1つのしきい値に対しての処理方法について記述したが、複数のしきい値を設定し上述と同様の処理を行うことで、より詳細に視聴距離に対しての表示位置の移動量を設定することが可能となる。また、移動量の決定は、しきい値との比較による方法以外にも、あらかじめ実験などにより視聴距離と移動量との関係を求めて記憶部8にテーブルとして格納しておき、これを参照して決定する方法を採用しても良い。また、移動量を視聴距離の関数として表した計算式を用意し、この計算式にしたがって移動量を決定する方法を採用しても良い。この他にも、視聴距離に応じて表示位置の移動量を決定する方法であり、視聴者に違和感を与えない範囲内で焼きつき低減効果が高い移動量を決定する方法であれば、どのような処理によって移動量を決定しても良い。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では視聴距離に応じて移動量を調整する動作について記述したが、本実施形態では、視聴距離に応じて表示位置の移動速度を調整する。つまり、本実施形態では、表示位置の移動方向を切り替える際に、瞬間的に切り替えるのではなく、徐々に表示位置を変化させることで表示位置の移動制御を行っており、この移動速度を視聴距離に応じて制御する。
例えば、視聴距離が近い場合は表示位置を徐々に動かすことで視覚的に良好な表示が可能となり、また、視聴距離が遠ければ表示位置の移動速度を早く動かすことで焼きつき低減対策の効果を大きくすることが可能となる。
なお、移動速度を変えるということは、単位時間あたりの移動距離を変えることを意味する。したがって、表示位置を徐々に変えていく際に、更新間隔を保ったまま1回あたりの移動距離を変えても良いし、1回あたりの移動距離を保ったまま更新間隔を変えても良いし、その両方を組み合わせても良い。
以下に本発明における実施の形態について図面を用いて説明する。
図5は本発明における概略構成を示すブロック図である。
制御部17は、距離情報16aに基づく表示制御情報17aを生成し、画面移動制御部14へ送信する。なお、表示制御情報17aには、画面移動制御部14によって処理された表示位置の移動速度の制御情報が含まれている。記憶部18には、距離情報16aから移動速度を決定するために必要なしきい値などの情報や、対応テーブルなどが格納されている。制御部17は、入力される距離情報16aと記憶部18とから、移動量および移動速度を決定する。
画面移動制御部14は、供給された映像信号に対して表示位置を上下左右、斜め方向などへ移動させる処理を施した後に表示情報14aを表示部15へ供給する。画面移動制御部14による表示位置移動制御は、焼きつき防止処理を実行している間は、常時実行されるものである。そして、上述したように、画面移動制御部14は、表示位置の移動方向を所定の期間ごとに変化させる。画面移動制御部14は、表示位置の移動方向を変化させる際に、距離情報16aに基づく表示制御情報17aに含まれる移動速度にしたがって表示位置の移動制御を行う。表示部15は供給された表示情報14aを画面表示する。
本実施形態では、制御部17は、入力パラメータである距離情報16aに、例えばあらかじめ記憶部18に回路内で設定されたしきい値と前記距離情報16aを比較し、その比較結果に基づき移動速度を選択する。
例えば、検出された距離情報16aがしきい値より大きい場合には、制御部17は移動速度を速くするよう表示制御情報17aを画面移動制御部14に対して送信し、画面移動制御部14はその表示制御情報17aに基づいて画面移動制御を行う。また、検出部16から検出された距離情報16aがしきい値より小さい場合は、制御部17は移動速度が遅くなるよう表示制御情報17aを画面移動制御部14に対して送信し、画面移動制御部14はその表示制御情報17aに基づいて、画面移動制御を行う。
なお、このしきい値は複数設定されて、3段階以上の移動速度を選択可能に構成されても良い。
このような画面移動制御により、表示部15と視聴者との視聴距離が近い場合は、移動速度を遅くして徐々に移動させることで、視覚的に良好な表示を行いつつ焼きつき防止処理を行う。一方、表示部15と視聴者との距離が遠くなるほど、移動速度を速くして移動させることで焼きつき低減対策への効果を大きくすることが可能である。つまり、視聴者が、画面の表示位置の移動が目立たない遠距離から視聴している場合は、表示位置の移動速度を大きくして、素早く移動を完了させると共に焼きつき低減対策の効果を大きくすることが可能である。また、近距離からの視聴の場合には、表示位置の移動速度を小さくすることにより、表示位置の移動が分かりにくくなり、視覚上の違和感の少ない表示を行うことが可能となる。
次に上記構成における表示装置の動作について、図6を参照しながら説明する。
図6は映像表示位置の移動を制御するための表示制御情報を決定する制御動作例を示すフローチャートである。
いま、図6に示す表示装置の電源投入後、画面移動制御部14が駆動し、制御部17からの表示制御情報17aに基づき処理制御を行うものとする。
電源投入後、画面移動制御部14はステップS11の処理により、表示位置の移動速度を基準値に設定する。その後の、ステップS12〜ステップS16の処理は所定の時間間隔で行われる。
ステップS11の後、ステップS12の処理により検出部16が表示部15と視聴者との距離である視聴距離12を検出し、検出結果である距離情報16aを制御部17に送信してステップ13の処理へ移行する。
ステップS13による処理では検出された距離情報16aが記憶部18に記憶されているしきい値Lth11以下かどうかの判定を行う。距離情報16aがしきい値Lth11以下の場合には、ステップS14へ処理を移行し、またしきい値Lth11より大きい場合にはステップS15へ処理を移行する。
ステップS14は、距離情報16aがしきい値Lth11以下であり、つまり図7Aに示すように表示部15と視聴者との距離が近い場合に行われる処理である。この場合、視聴者は表示位置の移動が見え易くなる。よって、視覚的に良好な表示を行うために、図7Bに示すように表示位置の移動速度を遅くし、例えば所定期間ごとに1画素ずつ移動するように徐々に動かす処理を施す必要がある。
このような場合には、ステップS14で、制御部17はあらかじめ記憶部18に移動速度が遅くなるよう設定された移動速度α1を選択する。そして、ステップS16で、それまでの表示位置移動方向から変化させた移動方向と、上記の移動速度α1の制御情報を含んだ表示制御情報17aを画面移動制御部14に対して送信する。
画面移動制御部14は前記表示制御情報17aに基づいて表示移動の処理を常時行っているので、表示制御情報17aが変わると、映像の画面上での表示位置が変化する。そして、この表示位置を変化させる際の移動速度が、上記移動速度α1となる。このように視聴距離が近い場合は移動速度が遅く制御されるので、視聴者は、表示位置の移動が見えづらくなり、視覚的に良好な表示が可能となる。
上述のステップS16の処理を施した後は、再びステップS12に処理を移行し、所定の期間経過後に、表示部15と視聴者との視聴距離を再び計測する。
また、ステップS15は、検出された距離情報16aがしきい値Lth11より大きい、つまり図8Aに示すように表示部15と視聴者との距離が遠い場合である。この場合、視聴者は表示位置の移動が見えづらくなる。よって、焼きつき低減対策の効果を大きくするために、図8Bに示すように表示位置の移動速度を速くし、例えば所定期間ごとに5画素ずつ移動するように処理を施すことができる。
よって、このような場合には、ステップS15で、制御部17はあらかじめ記憶部18に移動速度が速くなるよう設定された移動速度β1を選択する。そして、ステップS16で、それまでの表示位置移動方向から変化させた移動方向と、上記の移動速度β1の制御情報を含んだ表示制御情報17aを画面移動制御部14に対して送信する。
画面移動制御部14は前記表示制御情報17aに基づいて表示移動の処理を常時行っているので、表示制御情報17aが変わると、映像の画面上での表示位置が変化する。このように視聴距離が遠い場合は移動速度が速く制御されるが、視聴者は視覚上の違和感を感じにくいため、視覚的に良好な表示を維持したまま効果の高い焼きつき低減対策を実行可能である。
上述のステップS16の処理を施した後は、再びステップS12に処理を移行し、所定時間経過後に、表示部15と視聴者との視聴距離を再び計測する。
上記処理により、近距離からの視聴の場合は表示位置が徐々に移動することによって、表示位置の移動が見えづらくなり視覚的に良好な表示が可能となる。つまり、表示位置の移動量を比較的大きい値で固定しておき、視聴距離に応じて移動速度を変化させることによっても、視覚上の違和感を抑制しつつ効果的な焼きつき防止効果を得ることができる。
なお、上記の説明では、表示位置を徐々に移動させる際の1回あたりに移動させる移動量を変えることで移動速度を制御する方法を例に説明したが、表示位置の更新間隔を変えることで移動速度を変えても良い。
また、本実施形態では1つの閾値に対しての処理方法について記述したが、複数の閾値を設定し上述と同様の処理を行うことで、より詳細に視聴距離に対しての表示位置の移動速度を設定することが可能となる。また、移動速度の決定は、しきい値との比較による方法以外にも、あらかじめ実験などにより視聴距離と移動速度との関係を求めて記憶部8にテーブルとして格納しておき、これを参照して決定する方法を採用しても良い。また、移動速度を視聴距離の関数として表した計算式を用意し、この計算式にしたがって移動速度を決定する方法を採用しても良い。この他にも、視聴距離に応じて表示位置の移動速度を決定する方法であり、視聴者に違和感を与えない範囲内で焼きつき低減効果が高い移動速度を決定する方法であれば、どのような処理によって移動量を決定しても良い。
(第3の実施形態)
第1の実施形態では視聴距離に応じて移動量を変え、第2の実施形態では視聴距離に応じて移動速度を変える例を説明した。本発明の第3の実施形態は、上記第1および第2の実施形態を組み合わせて、視聴距離に応じて移動量および移動速度を変化させる。つまり、視聴距離が近いほど、移動量を小さく、かつ、移動速度を遅くする。一方、視聴距離が遠いほど、移動量を大きく、かつ、移動速度を速くする。本実施形態によっても、上記と同様に、視聴者に与える視覚上の違和感を最小限としつつ、効果の高い焼きつき低減が可能となる。
以上のように、上記の実施形態で記述したように本発明によれば、表示部と視聴者との距離情報に基づいて最適な表示制御を行うことにより、焼きつき対策による画質劣化を引き起こすことなく、視覚的に良好な表示が可能となる。これにより、従来にはない焼きつき対策ならびに視認性に優れた表示装置を提供することができる。
第1の実施形態に記載の映像表示装置の機能ブロック図である。 第1の実施形態に記載の映像表示装置の動作を示すフローチャートである。 第1の実施形態に記載の表示部と視聴者との距離が近い場合の説明図である。 第1の実施形態に記載の表示部と視聴者との距離が遠い場合の説明図である。 第2の実施形態に記載の映像表示装置の機能ブロック図である。 第2の実施形態に記載の映像表示装置の動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態に記載の表示部と視聴者との距離が近い場合の説明図である。 第2の実施形態に記載の表示部と視聴者との距離が遠い場合の説明図である。
符号の説明
1、11 映像信号
2、12 視聴距離
3、13 画像処理部
4、14 画面移動制御部
4a、14a 表示情報
5、15 表示部
6、16 検出部
6a、16a 距離情報
7、17 制御部、
7a、17a 表示制御情報
8、18 記憶部
9、19 表示制御部

Claims (6)

  1. 映像の表示位置を移動させて表示することで焼きつき現象を低減する映像表示装置であって、
    映像信号を入力する入力手段と、
    映像を表示する表示手段と、
    前記表示手段と視聴者との距離を検出し、距離情報として出力する検出手段と、
    前記距離情報に基づいて、映像の表示位置の移動量を決定し、決定した移動量で表示位置を移動させる表示制御手段と、を有し、
    前記表示制御手段は、前記表示手段と前記視聴者との距離が近いほど前記移動量を小さく決定し、前記表示手段と前記視聴者との距離が遠いほど前記移動量を大きく決定する映像表示装置。
  2. 前記表示制御手段は、前記距離情報に基づいて映像の表示位置を移動させる場合の移動速度を決定する
    請求項に記載の映像表示装置。
  3. 前記表示制御手段は、前記表示手段と前記視聴者との距離が近いほど前記移動速度を小さく決定し、前記表示手段と前記視聴者との距離が遠いほど前記移動速度を大きく決定する
    請求項に記載の映像表示装置。
  4. 映像の表示位置を移動させて表示することで焼きつき現象を低減する映像表示装置の制御方法であって、
    入力された映像信号を表示部に表示するステップと、
    前記表示部と視聴者との距離を検出するステップと、
    前記表示部と視聴者との距離に基づいて、映像の表示位置の移動量を決定し、決定した移動量で表示位置を移動させるステップと、を含み、
    前記映像の表示位置を移動させるステップでは、前記表示部と前記視聴者との距離が近いほど前記移動量を小さく決定し、前記表示部と前記視聴者との距離が遠いほど前記移動量を大きく決定する映像表示装置の制御方法。
  5. 前記映像の表示位置を移動させるステップでは、前記表示部と視聴者との距離に基づいて映像の表示位置を移動させる場合の移動速度を決定し、該移動速度にしたがって映像の表示位置を移動させる
    請求項に記載の映像表示装置の制御方法。
  6. 前記映像の表示位置を移動させるステップでは、前記表示部と前記視聴者との距離が近いほど前記移動速度を小さく決定し、前記表示部と前記視聴者との距離が遠いほど前記移動速度を大きく決定する
    請求項に記載の映像表示装置の制御方法。
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