JP2014021345A - 表示装置およびその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】輝度の低下を抑えてディスクリネーション補正と黒挿入を効果的に使用すること
【解決手段】静止画に対してディスクリネーション補正を有効にし、黒挿入を無効にし、動画に対してディスクリネーション補正を無効にし、黒挿入を有効にし、入力信号の輝度値が同一の場合に、ディスクリネーション補正後の最高輝度と黒挿入後の1フレーム当たりの積算された最高輝度の比が0.9から1.1となるように映像処理回路104と黒挿入回路105の少なくとも一方を制御するコントローラ111を有する液晶表示装置を提供する。
【選択図】図5

Description

本発明は、液晶プロジェクタ、液晶ディスプレイ、液晶テレビなどの液晶表示装置に関する。
特許文献1は、液晶プロジェクタにおいて液晶パネルのディスクリネーション(転傾)を補正するために、画面全体の平均輝度に応じて出力信号の最大値を制限する方法を提案している。
また、液晶表示装置は、CRTなどの1フレーム期間中のパルス状に発光するインパルス型表示装置と異なり、1フレーム期間中表示状態が保持されるホールド型表示装置であるため、いわゆる動画ぼけと呼ばれる画質劣化が発生し易い。そこで、特許文献2は、動画ボケを低減するために、1フレームを複数のサブフィールドに分割し、1つ以上のサブフィールドで黒表示(黒挿入)を行うことで、インパルス型表示装置に近い表示を行う方法を提案している。
特開2009−69608号公報 特許第4655341号公報
ディスクリネーション補正と黒挿入とは別個の技術であるため、両者を併用することが考えられるが、そのまま併用しても画質向上効果が十分ではない場合がある。そして、不必要にディスクリネーション補正や黒挿入を行うと輝度が低下するという問題が発生する。
本発明は、輝度の低下を抑えてディスクリネーション補正と黒挿入を効果的に使用することが可能な液晶表示装置およびその制御方法を提供することを例示的な目的とする。
本発明の表示装置は、液晶を利用して画像を表示する表示装置の制御方法であって、入力信号の動き量を検出する動き検出手段と、前記入力信号に対応する出力信号の最高輝度を制限することによって前記液晶のディスクリネーションを補正する第1の補正手段と、1フレームを時分割することによって形成された複数のサブフレームのうち第1のサブフレームの輝度を第2のサブフレームの輝度よりも小さくすることによって画像の画質劣化を補正する第2の補正手段と、制御手段と、を有し、前記制御手段は、前記動き検出手段が検出した前記動き量が第1の値のときの前記第1の補正手段による補正後の最高輝度が前記第1の値よりも大きい第2の値のときの前記第1の補正手段による補正後の最高輝度よりも小さくなるように前記第1の補正手段を制御し、前記動き検出手段が検出した前記動き量が前記第1の値のときの前記第2の補正手段による補正後の1フレーム当たりの積算された最高輝度が前記第2の値のときの前記第2の補正手段による補正後の最高輝度よりも大きくなるように第2の補正手段を制御し、前記入力信号の輝度値が同一の場合に、前記第1の補正手段による補正後の最高輝度と前記第2の補正手段による補正後の1フレーム当たりの積算された最高輝度の比が0.9から1.1となるように前記第1の補正手段と前記第2の補正手段の少なくとも一方を制御することを特徴とする。
本発明によれば、輝度の低下を抑えてディスクリネーション補正と黒挿入を効果的に使用することが可能な液晶表示装置およびその制御方法を提供することができる。
液晶表示装置の一例としての液晶プロジェクタのブロック図である。 図2(a)は図1に示す液晶パネルの反射率特性のグラフ、図2(b)は図2(a)に示す反射率特性を補正するために液晶パネルに印加される電圧特性のグラフ、図2(c)は図2(b)の電圧によって補正された後の反射率特性を示すグラフである。 図3(a)はディスクリネーションの影響がない場合の液晶パネルの画素の拡大平面図であり、図3(b)はディスクリネーションの影響を受けた場合の液晶パネルの画素の拡大平面図である。図3(c)はディスクリネーション補正を説明するためのグラフである。 図4(a)はインパルス型表示装置の輝度特性のグラフ、図4(b)は液晶表示装置の輝度特性のグラフ、図4(c)は図4(b)を黒挿入によって補正した後の輝度特性のグラフである。 コントローラによって実行される制御方法の詳細を示すフローチャートである。 ディスクリネーション補正と黒挿入のゲインの関係を示すグラフである。 図4(c)の変形例の図である。 ディスクリネーション補正と黒挿入の変形例を示すグラフである。 ディスクリネーション補正がない場合に対する輝度ゲインを表す図である。
図1は、本実施形態に適用可能な液晶表示装置の一例としての液晶プロジェクタのブロック図である。液晶プロジェクタは、入力信号に従って液晶パネルを変調駆動し、光源からの光を利用して画像を不図示の被投射面(スクリーンなど)に投射(拡大投影)する投射型表示装置である。但し、本実施形態に適用可能な液晶表示装置は、出来小ディスプレイや液晶テレビを含む。
液晶プロジェクタは、入力端子101、映像入力回路102、動き検出回路103、映像処理回路104、黒挿入回路105、パネル駆動回路106、液晶パネル107、コントローラ111、操作パネル121、リモートコントローラ122を有する。
入力端子101に入力された入力信号は、映像入力回路102で信号種別の判別が行われ、アナログ映像信号であれば、A/D変換が行われた上で後段の処理が行われる。
動き検出回路103は、入力信号の映像(入力画像)の動き量を検出する動き検出手段である。例えば、入力信号の連続する複数フレーム間の画素の輝度値の差分の合計値を差分量として出力する。領域分割して、領域ごとの動き量の重みづけ平均値などを用いることで注目する場所を制御してもよい。
映像処理回路104は、パネル駆動回路106に入力される信号を小さくすることで、製品固有の画像処理や、操作パネル121やリモートコントローラ122などを用いてユーザにより調整される画像処理がなされるように制御される。映像処理回路104は、パネル駆動回路に入力される信号のゲインを調節することができ、ディスクリネーションを補正することができる。
黒挿入回路105は第2の補正手段として機能する。第2の補正手段は、1フレームを時分割することによって形成された複数のサブフレームののうち第1のサブフレームの輝度を第2のサブフレームの輝度よりも小さくすること(黒挿入)によって視認性の低下、残像感の増加などの動画ボケ(画質劣化)を補正する。
パネル駆動回路106は、表示装置の表示画像が、入力信号に応じた適切な輝度となるように液晶パネルを駆動する駆動手段である。なお、映像処理回路104の代わりに、パネル駆動回路106に、ディスクリネーション補正を行ってもよい。即ち、映像処理回路104またはパネル駆動回路106は出力信号の最高輝度を制限することによって液晶のディスクリネーションを補正する第1の補正手段として機能する。
コントローラ111は、マイクロコンピュータ(プロセッサ)から構成されて液晶プロジェクタの各部を制御する制御手段として機能する。コントローラ111は、後述する制御方法を実行する。液晶パネル107には、マトリクス状に複数の画素が配置されている。
操作パネル121やリモートコントローラ122は、ユーザに液晶プロジェクタの各種設定を行うことを可能にする設定手段である。かかる設定には、後述する閾値、表示される画像の種類を決定する表示モード(動画モード、静止画モード)、表示される画像の画質を決定する画質モード(高画質モード、低画質モード)を含む。
一般に、液晶パネル107は、液晶パネル107の面内一様に駆動される場合、液晶パネル107は図2(a)に示す反射率特性を示す。図2(a)において、横軸は液晶パネル107に印加される電圧であり、縦軸は液晶パネル107の反射率である。図2(a)に示す反射率特性に対して、パネル駆動回路106は、図2(b)に示す補正を行う。図2(b)において、横軸は入力信号の輝度値であり、縦軸はパネル駆動回路106から液晶パネル107に印加される電圧である。図2(a)に示す反射率特性に対して図2(b)に示す補正をかける結果、図2(c)に示すような補正された反射率特性が得られる。図2(c)において、横軸は入力信号の輝度値であり、縦軸は液晶パネル107の反射率である。
しかし、面内一様でない画像が入力されると、ディスクリネーションが発生する。「ディスクリネーション」とは、隣接する2つの画素の電位差から発生する横電界による液晶の配向不良をいう。ノーマリーブラック型液晶の場合、図3(a)に示す状態が表示されるように画素に電圧を加えても、図3(b)に示すように、横電界によって中央の画素の反射率が意図しないものとなる。図3において、枠内の四角はそれぞれ画素に対応する。ディスクリネーションは、隣接画素の電位差が大きいほど発生し易いが、図3のような高輝度ほど階調電位差が大きくなるような非線形な反射率補正と合わせると、入力画素が最高輝度に近いほど発生し易い。
そこで、映像処理回路104は、図3(c)に示すように、パネル駆動回路106に入力される入力信号のゲインを小さくする。図3(c)は横軸が映像処理回路104に入力する信号の輝度値であり、縦軸が映像処理回路104から出力される信号の輝度値である。同図に示すように、「ディスクリネーション補正あり」の状態は「ディスクリネーション補正なし」の状態よりも出力信号のレベルが制限されている。ディスクリネーションが発生しやすい高輝度信号を使わないようにすることによって階調性を保ちながら、ディスクリネーションを抑制することができる。
図4(a)は、1フレーム期間中のパルス状に発光するCRTなどのインパルス型表示装置の輝度特性を示すグラフであり、横軸は時間、縦軸は輝度を表している。図4(b)は、1フレーム期間にわたって一定輝度で駆動される液晶表示装置の輝度特性を示すグラフであり、横軸は時間、縦軸は輝度を表している。液晶表示装置ではインパルス型駆動に比べて、動画ボケが多く視認される。そこで、黒挿入回路105は、図4(c)に示すように、1フレームを時分割制御し、本来の輝度サブフレーム(サブフィールド)と、黒のサブフレームとに分割して駆動することによって、インパルス型駆動に近い駆動を得る。図4(c)は図4(b)を黒挿入によって補正した後の輝度特性のグラフであり、横軸は時間、縦軸は輝度を表している。図4(c)において、輝度がゼロの部分は黒を挿入した状態になっている。黒挿入では、1フレーム期間に亘って本来の輝度で駆動する場合に比べて輝度が低下する。
このように、ディスクリネーション補正と黒挿入はいずれも輝度が低下するという問題を有する。本実施形態の制御方法は、ディスクリネーションが静止画で目立ち易く、動画像の場合は映画など低コントラストの用途が多いことから発生しにくいこと、逆に静止画では黒挿入による画質改善効果が少ないことに着目し、両者を効果的に適用している。
図5は、コントローラ111によって実行される上述の制御方法の詳細を示すフローチャートであり、「S」はステップ(工程)の略である。図5に示す制御方法はコンピュータによって各ステップ(手順)を実行させるためのプログラムとして実現可能である。
まず、コントローラ111は、動き検出回路103が検出した動き量が所定の閾値を超えたかどうかを判定する(S10)。動き量は、例えば、隣接する2つの画素の輝度の差分値の絶対値を全画素に対して合計した値である。閾値は、ユーザが、操作パネル121やリモートコントローラ122を利用して設定可能であってもよいし、映像処理回路104のパラメータを変更する画質モードや映像入力回路102に入力される信号の情報などにより間接的に変更されるものであってもよい。例えば、画質が上がるとディスクリネーションは目立ち易くなるから、前記閾値は画質が上がるにつれて小さく設定されてもよい。
コントローラ111は、閾値未満(動きなし)の場合(S10のNO)、ディスクリネーションが視認しやすい静止画であるとして、映像処理回路104によるディスクリネーション補正を有効に、黒挿入回路105による黒挿入を無効に設定する(S20)。これにより、映像処理回路104によりディスクリネーションが補正される一方で黒挿入による輝度低下を防止することができる。
一方、コントローラ111は、閾値以上(動きあり)の場合(S10のYES)、ディスクリネーション補正が視認し難い動画であるため、映像処理回路104によるディスクリネーション補正を無効に、黒挿入回路105による黒挿入を有効に設定する(S30)。動画であるため、ディスクリネーションの発生は視認しづらく、黒挿入により動画ボケが抑制され、ディスクリネーション補正による輝度低下を防止することができる。
図5では、閾値において、ディスクリネーション補正と黒挿入が切り替わることになる。この切替前後においてディスクリネーション補正後の画像と黒挿入後の画像を視認する際の違和感をなくすために、図6に示すように、映像処理回路104によるディスクリネーション補正のゲインが黒挿入による輝度低下が同等となるように設定する。図6の横軸は液晶プロジェクタの入力信号レベルであり、縦軸は液晶パネル107の反射率である。「補正なし」はディスクリネーション補正も黒挿入もない状態の反射率特性であり、図4に示す反射率特性と等しい。なお、同等とは、同一(両者の比が1)である場合だけでなく、視認の際に違和感を与えない範囲(例えば、両者の比が0.9から1.1の範囲)も許容してもよい。
一般に、黒挿入による輝度低下は黒挿入をしないときのゲインで表すことができる。本実施形態では、図4(c)に示すように、1フレームを2分割して第1のサブフレームを黒挿入前と同じ輝度とし、第2のサブフレームの輝度をゼロとしている。ディスクリネーション補正後の輝度低下と黒挿入による輝度低下が同等となるようにするためには、コントローラ111は図3(c)で示したディスクリネーション補正後の輝度がそのレベルになるように映像処理回路104を制御すればよい。この場合、コントローラ111は不図示のメモリ(記憶手段)に格納された黒挿入による輝度低下の情報を使用する。なお、1フレームをサブフレームに分割する際のサブフレームの数は限定されない。例えば、黒挿入において1フレームを3つに分割して最後のサブフレームの輝度をゼロにしてもよい。
ここで、第1の値の動き量を閾値未満とし、第1の値よりも大きい第2の値の動き量を閾値以上とすると、第2の値ではディスクリネーション補正は無効となるのでディスクリネーション補正による輝度制限はない。同様に、第1の値では黒挿入は無効となるので黒挿入による輝度制限はない。このため、コントローラ111は、動き量が第1の値のときのディスクリネーション補正後の最高輝度が、動き量が第2の値のときのディスクリネーション補正後の最高輝度よりも小さくなるように映像処理回路104を制御する。また、コントローラ111は、動き量が第1の値のときの黒挿入後の1フレーム当たりの積算された最高輝度が、動き量が第2の値のときの黒挿入後の1フレーム当たりの積算された最高輝度よりも大きくなるように黒挿入回路105を制御する。
更に、コントローラ111は、入力信号の輝度値が同一の場合に、ディスクリネーション補正後の最高輝度と黒挿入後の1フレーム当たりの積算された最高輝度の比が0.9から1.1となるように(好ましくは1になるように)制御する。この場合、コントローラ111は、映像処理回路104による制限量、黒挿入回路105による時分割数、第1のサブフレームの輝度、および第2のサブフレームの輝度(または第2のサブフレームの第1のサブフレームに対するゲイン)少なくとも一方を制御する。
以上、本実施形態によれば、静止画に対してはディスクリネーション補正をかけるが黒挿入は行わず(補正量をゼロとする)。逆に、動画に対してはディスクリネーション補正を行わないが(補正量をゼロとする)黒挿入は行うため、必要以上の輝度低下を防止しつつ画像の視認性を向上することができる。
本実施形態では、黒挿入で挿入されるサブフレームの輝度はゼロではなく入力信号の輝度値から減少された中間値であれば「黒挿入」と呼ぶこととしている。この例について、以下説明する。図7は、図4(c)の変形例である。図4(c)は輝度低下量が大きいので、図7は輝度低下量を制限することによって輝度低下を抑制している。なお、制限量は、ユーザが、操作パネル121やリモートコントローラ122を利用して任意に設定してもよい。
図5では、閾値を一つとし、S20ではディスクリネーション補正と黒挿入のいずれかを選択している。但し、本実施形態は両者を同時に適用し、動き量が小さいほどディスクリネーション補正による反射率低下量を増やし、動き量が多いほど黒挿入による反射率低下量を増やす場合にも適用することができる。
コントローラ111は、ディスクリネーション補正による最高輝度が動き量に応じて図8(a)に示すようになるように映像処理回路104のディスクリネーション補正を制御する。また、コントローラ111は、黒挿入による1フレーム分の積算された最高輝度が動き量に応じて図8(b)に示すようになるように黒挿入回路105を制御する。図8の横軸は動き量、縦軸は輝度(図8(b)ではサブフレームの積算された最高輝度)を表す。サブフレームは1フレームを均等に2分割したものであり、各補正量を算出するためのゲインの例を図9に示す。
図8(a)において、点線に示す輝度値B1は、ディスクリネーション補正がないときの1フレームの最高輝度である。実線はディスクリネーション補正後の最高輝度を表している。動き量が0から閾値M1まではディスクリネーション補正後の最高輝度はB2となっており、ディスクリネーション補正の効果が最大になっている。動き量が閾値M2以降はディスクリネーション補正後の最高輝度はB1(>B2)となっており、ディスクリネーション補正の補正量はゼロとなっている。動き量が閾値M1とM2の間ではディスクリネーション補正後の最高輝度は単調に増加しており、ディスクリネーション補正の効果が徐々に減少していることが分かる。即ち、コントローラ111は、動き量が第1の値(M1)のときのディスクリネーション補正後の最高輝度が、動き量が第2の値(M2)のときのそれよりも小さくなるように映像処理回路104を制御している。
図8(b)において、点線に示す輝度値B1は、黒挿入がないときの1フレームの最高輝度である。実線は黒挿入後の最高輝度を表している。動き量が0から閾値M1までは黒挿入後の最高輝度はB1となっており、黒挿入の補正量はゼロとなっている。動き量が閾値M2以降は黒挿入後の最高輝度はB2となっており、黒挿入の効果は最大になっている。動き量が閾値M1とM2の間では黒挿入後の最高輝度は単調に減少しており、黒挿入の効果が徐々に増加していることが分かる。即ち、コントローラ111は、動き量が第1の値(M1)のときの黒挿入後の1フレーム当たりの積算された最高輝度が、動き量が第2の値の(M2)ときのそれよりも大きくなるように黒挿入回路105を制御している。
図8(a)、(b)に示すディスクリネーション補正と黒挿入は同時に行われる。即ち、動き量の閾値が0からM1までは、黒挿入が無効でディスクリネーション補正が有効(最大)となっている。動き量の閾値がM2以降では、黒挿入が有効(最大)でディスクリネーション補正が無効となっている。動き量が閾値M1とM2の間では両方の補正が行われる。そして、両方の補正後の輝度はどの区間でもB1+B2で一定である。図8(a)、(b)に示すように、区間M1とM2の間で両方の補正を行っているのは、例えば、画面の一部に動きがある場合など全体を動画として取り扱わない方が違和感を与えない場合があるからである。
またここでも、コントローラ111は、入力信号の輝度値が同一の場合に、ディスクリネーション補正後の最高輝度と黒挿入後の1フレーム当たりの積算された最高輝度の比が0.9から1.1となるように(好ましくは1になるように)制御する。この場合、コントローラ111は、映像処理回路104による制限量、黒挿入回路105による時分割数、第1のサブフレームの輝度、および第2のサブフレームの輝度(または第2のサブフレームの第1のサブフレームに対するゲイン)少なくとも一方を制御する。
図9において、点線はディスクリネーション補正も黒挿入もないときの入力信号に対するゲインを表している。ディスクリネーション補正によるディスクリネーション補正なし最高輝度に対する輝度ゲインをg1、サブフレーム1(第1のサブフレーム)に対するサブフレーム2(第2のサブフレーム)のゲインをg2とする。すると、黒補正後の積算された最高輝度はg1+g1*g2に対応する。コントローラ111は以下の条件を満たすように黒挿入回路105を制御する。
g1*g2+g1=Gc (1)
但し、Gcは一定値である。
ここでは、g1、g2は図8に従って可変である。動き量によって変化する。例えば、動き量がゼロであれば、サブフレーム1と2の輝度が等しくなるようにg2は設定される。但し、このようにサブフレーム2の輝度が変化しても数式1によって1フレームの輝度は一定であるので視認の際の違和感はない。
g1、g2は表示輝度でのゲインであり、実際には、表示装置の入出力特性と、映像処理回路104または黒挿入回路105との特性の違いを考慮して、各輝度ゲインが上記の条件を満たし、動き量によって図8(a)、(b)のような制御がなされる。動き検出結果が小さいほど、ディスクリネーション補正の効果が大きくなり、黒挿入による輝度低下は減少する。動き検出結果が大きい場合、黒挿入の効果が大きくなり、動画ボケなどの画質劣化が改善され、ディスクリネーション補正による輝度低下は減少する。図8(a)、(b)の特性は前述の条件を満たしていれば、操作パネル121やリモートコントローラ122などによりユーザにより変更されるものであってもよい。
映像処理回路104のパラメータを変更する画質モードや映像入力回路102に入力される信号の情報などにより間接的に変更されてもよい。一方で、ディスクリネーション補正のよる輝度低下量と黒挿入による輝度低下量の合計値はリモートコントローラや操作パネルなどによりユーザにより変更されてもよい。また、映像処理回路104のパラメータを変更する画質モードや映像入力回路に入力される信号の情報などにより間接的に変更されるものであってもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
投射型表示装置は液晶プロジェクタの用途に適用することができる。
103…動き検出回路(動き検出手段)、104…映像処理回路(第1の補正手段)、105…黒挿入回路(第2の補正手段)、106…パネル駆動回路(第2の補正手段)、111…コントローラ(制御手段)

Claims (7)

  1. 液晶を利用して画像を表示する表示装置の制御方法であって、
    入力信号の動き量を検出する動き検出手段と、
    前記入力信号に対応する出力信号の最高輝度を制限することによって前記液晶のディスクリネーションを補正する第1の補正手段と、
    1フレームを時分割することによって形成された複数のサブフレームのうち第1のサブフレームの輝度を第2のサブフレームの輝度よりも小さくすることによって画像の画質劣化を補正する第2の補正手段と、
    制御手段と、
    を有し、
    前記制御手段は、
    前記動き検出手段が検出した前記動き量が第1の値のときの前記第1の補正手段による補正後の最高輝度が前記第1の値よりも大きい第2の値のときの前記第1の補正手段による補正後の最高輝度よりも小さくなるように前記第1の補正手段を制御し、
    前記動き検出手段が検出した前記動き量が前記第1の値のときの前記第2の補正手段による補正後の1フレーム当たりの積算された最高輝度が前記第2の値のときの前記第2の補正手段による補正後の最高輝度よりも大きくなるように第2の補正手段を制御し、
    前記入力信号の輝度値が同一の場合に、前記第1の補正手段による補正後の最高輝度と前記第2の補正手段による補正後の1フレーム当たりの積算された最高輝度の比が0.9から1.1となるように前記第1の補正手段と前記第2の補正手段の少なくとも一方を制御することを特徴とする表示装置。
  2. 前記制御手段は、前記第1の補正手段による制限量、前記第2の補正手段による時分割数、前記第1のサブフレームの輝度および前記第2のサブフレームの前記第1のサブフレームに対するゲインの少なくとも一つを制御することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記液晶を駆動する駆動手段を更に有し、
    前記第1の補正手段は、前記駆動手段に入力される前記入力信号のゲインを小さくすることを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 前記第1の値を閾値未満、前記第2の値を閾値以上とすると、
    前記制御手段は、
    前記閾値以上において前記第1の補正手段による補正量をゼロとし、前記第2の補正手段に補正を行わせ、
    前記閾値未満において前記第1の補正手段に補正を行わせ、前記第2の補正手段による補正量をゼロとすることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか1項に記載の表示装置。
  5. 前記画像の画質を設定する設定手段を更に有し、
    前記閾値は、前記設定手段によって設定された前記画質が上がるにつれて小さく設定されることを特徴とする請求項4の記載の表示装置。
  6. マトリクス状に複数の画素が配置される液晶パネルを更に有し、
    前記動き量は、隣接する2つの画素の輝度の差分値の絶対値を全画素に対して合計した値であることを特徴とする請求項1乃至5のうちいずれか1項に記載の表示装置。
  7. 液晶を利用して画像を表示する表示装置の制御方法であって、
    当該表示装置は、入力信号の動き量を検出する動き検出手段と、前記入力信号に対応する出力信号の最高輝度を制限することによって前記液晶のディスクリネーションを補正する第1の補正手段と、1フレームを時分割することによって形成された複数のサブフレームのうち第1のサブフレームの輝度を第2のサブフレームの輝度よりも小さくすることによって画像の画質劣化を補正する第2の補正手段と、を有し、
    前記動き検出手段が検出した前記動き量が第1の値のときの前記第1の補正手段による補正後の最高輝度が前記第1の値よりも大きい第2の値のときの前記第1の補正手段による補正後の最高輝度よりも小さくなるように前記第1の補正手段を制御し、
    前記動き検出手段が検出した前記動き量が前記第1の値のときの前記第2の補正手段による補正後の1フレーム当たりの積算された最高輝度が前記第2の値のときの前記第2の補正手段による補正後の最高輝度よりも大きくなるように第2の補正手段を制御し、
    前記入力信号の輝度値が同一の場合に、前記第1の補正手段による補正後の最高輝度と前記第2の補正手段による補正後の1フレーム当たりの積算された最高輝度の比が0.9から1.1となるように前記第1の補正手段と前記第2の補正手段の少なくとも一方を制御することを特徴とする制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018112728A (ja) * 2017-01-08 2018-07-19 キヤノン株式会社 液晶駆動装置、画像表示装置、液晶駆動方法および液晶駆動プログラム
US10475402B2 (en) 2017-01-08 2019-11-12 Canon Kabushiki Kaisha Liquid crystal driving apparatus, image display apparatus, liquid crystal driving method, and liquid crystal driving program

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