JP2007286610A - 液晶表示装置および表示方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】1表示フィールド期間中に黒挿入を行って動画表示性能を向上させる擬似インパルス表示を実施する場合に、十分に効果的な黒挿入時間を確保するとともに、消費電力の増加を抑制することができる液晶表示装置および表示方法を提供する。
【解決手段】画像移動速度検出手段7により検出された表示画像の移動速度に基づいて、黒挿入率設定手段8により液晶応答による黒表示の黒挿入率を設定すると共に、該黒挿入率に応じてバックライト駆動回路4によりバックライト3の輝度を変化させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、液晶表示装置および表示方法に関し、特に、動画表示性能の向上を図ったアクティブマトリクス型液晶表示装置および表示方法に関する。
近年、液晶パネルを用いた液晶ディスプレイは、コントラストや視野角依存性の改善などにより表示性能を大きく改善するとともに、基板サイズの大型化や欠陥密度の低減技術など生産技術の向上も加わり、大型テレビにも用途を拡大している。この大型テレビ用途では、動画表示が前提であるとともに、画面の大型化により単位時間当たりの画像移動距離が大きくなるために、すぐれた動画性能が要求される。さらに、放送映像のハイビジョン化による高解像度化のために、動画表示時のボケが一層目立つ。ハイビジョン放送が本格化する今後、一層のすぐれた動画性能が必要となる。
しかしながら、液晶パネルは以下の2つの大きな原因により、動画表示性能に問題がある。
第1の原因は、液晶分子の立ち上がり開始から立ち上がり完了までの時間および、立ち下がり開始から立ち下がり完了までの時間を示す応答速度が十数mS程度と遅いことである。液晶パネルは、印加された電圧に応じて液晶分子の配列状態が変化する現象を利用して表示を行っている。従って、液晶分子の配列状態が変化する速度が、表示状態の変化の速度を規制する。
また、第2の原因は、表示方式が一定の輝度を1表示フィールドの間、一定に保って表示するホールド表示(液晶TVに使われるのは、ホールド表示のアクティブマトリクスタイプ)であるため、CRT(Cathode Ray Tube)のようなインパルス表示に比べると人間の視感に対して違和感が生じ、画像がボケて見えることである。図12(a)に一般的な液晶パネルの応答波形を示し、また図12(b)に一般的なCRTの応答波形を示す。いずれも、黒表示中に4フィールド間、白表示した場合を示している。
第1の原因に対する対策としては、液晶分子を動きやすくするために液晶材料を低粘度化したり、液晶セルギャップを狭くして電界強度を強くするなどの最適化が図られるとともに、液晶セル内の液晶分子の配列をベンド形にして液晶分子の動きを早くするOCB(オプティカル・コンペンセッテッド・ベント)モードを採用し、液晶の応答速度を1表示フィールド(16.7ms)よりも十分に短い5ms程度にまで改善することができている。
なお、液晶の応答速度は、一般的に次のように定義される。図12(a)において、白表示時の輝度Aと黒表示時の輝度Bとの変化曲線で、輝度A(白)の状態を100%、輝度B(黒)の状態を0%とした場合、立上り時に10%から90%まで変化するのに要する時間を立上り時間τrとし、立下り時に90%から10%まで変化するのに要する時間を立下り時間τdとする。
一方、第2の原因であるホールド表示の問題を改善するため、種々の提案がなされている。例えば、1表示フィールド間に液晶パネルの表示を切り替えてデータ画面と黒画面とを交互に繰り返すようにした表示装置が知られている(特許文献1参照)。また、入力画像信号の動きを検出して、動きが所定値未満である場合はバックライトを連続点灯させ、動きが所定値以上である場合はバックライトを間欠点灯させるようにした液晶表示装置(特許文献2参照)や、バックライトを点滅させることによって、インパルス表示に近づけた擬似インパルス表示する表示装置が考案されている(特許文献3参照)。特に、1表示フィールド間における黒挿入期間を長くすると、よりインパルス表示に近くなることから、官能的な動画表示性能が良くなる。
特開2001−42282号公報 特開2002−91400号公報 特開2001−268603号公報
しかしながら、この黒挿入期間を長くすると、動画表示性能は良くなるものの、液晶パネルの透過率が低下してしまうという副作用があり、特に高い表示輝度が必要となる大型テレビでは、黒挿入期間をあまり長く設定できないのが実態である。この液晶パネルの透過率低下に対し、バックライトの輝度を高くして表示輝度を確保することも考えられるが、消費電力の浪費につながり好ましくない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、1表示フィールド期間中に黒挿入を行って動画表示性能を向上させる擬似インパルス表示を実施する場合に、十分に効果的な黒挿入時間を確保するとともに、消費電力の増加を抑制することができる液晶表示装置および表示方法を提供することにある。
本発明の上記目的は、下記液晶表示装置によって達成される。
(1)液晶パネルとバックライトを備える液晶表示装置であって、前記液晶パネルに表示される表示画像の移動速度を検出する画像移動速度検出手段と、前記画像移動速度検出手段により検出された前記表示画像の移動速度に基づいて前記液晶パネルに液晶応答によって黒表示させる黒挿入率を設定する黒挿入率設定手段と、前記黒挿入率に応じて前記バックライトの輝度を変化させるバックライト駆動回路と、を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
上記の液晶表示装置によれば、画像移動速度検出手段により検出された表示画像の移動速度に基づいて、黒挿入率設定手段により液晶応答による黒表示の黒挿入率を設定すると共に、該黒挿入率に応じてバックライト駆動回路によりバックライトの輝度を変化させるようにしたので、動画表示特性を改善し、且つ黒挿入による表示輝度の低下を抑制することができる。
(2)前記表示画像の移動速度が速くなるに従って、前記液晶応答による前記黒挿入率を高く設定することを特徴とする上記(1)に記載の液晶表示装置。
上記の液晶表示装置によれば、表示画像の移動速度が速くなるに従って、液晶応答による黒挿入率を高く設定するので、移動速度が速い画像でも動画表示時のボケ発生を抑制して良好な動画を表示することができる。
(3)前記表示画像の移動速度が遅くなるに従って、前記液晶応答による前記黒挿入率を低く設定することを特徴とする上記(1)に記載の液晶表示装置。
上記の液晶表示装置によれば、表示画像の移動速度が遅くなるに従って、液晶応答による黒挿入率を低く設定するので、表示画像の移動速度が遅い場合や表示画像が静止画像である場合に、黒挿入による表示輝度の低下を抑制してバックライトの消費電力を抑え、且つ明るい画像を表示することができる。
(4)前記表示画像の移動速度に応じて、前記液晶応答による前記黒挿入率および前記バックライト輝度を連続的、または段階的に変化させることを特徴とする上記(1)から(3)のいずれかに記載の液晶表示装置。
上記の液晶表示装置によれば、表示画像の移動速度に応じて、液晶応答による黒挿入率およびバックライト輝度を連続的、または段階的に変化させるようにしたので、移動速度に関係なく、常にボケや表示輝度変化のない良好な動画を表示することができる。
(5)液晶パネルと、バックライトを備える液晶表示装置であって、前記液晶パネルに表示される表示画像の移動速度を検出する画像移動速度検出手段と、前記画像移動速度検出手段により検出された前記表示画像の移動速度に基づいて、前記バックライトを消灯させて黒表示させる黒挿入率を設定する黒挿入率設定手段と、前記黒挿入率に応じて前記バックライトの最大輝度を変化させるバックライト駆動回路と、を備えることを特徴とする液晶表示装置。
上記の液晶表示装置によれば、画像移動速度検出手段により検出された表示画像の移動速度に基づいて、バックライトを消灯させて黒表示させる黒挿入率を黒挿入率設定手段で設定すると共に、該黒挿入率に応じてバックライトの最大輝度を変化させるようにしたので、動画表示特性を改善することができる。また、黒挿入による表示輝度の低下を抑制して良好な画像を表示することができる。
(6)前記バックライトの消灯による前記黒挿入率が高くなるに従って、前記バックライトの最大輝度を高く設定することを特徴とする上記(5)に記載の液晶表示装置。
上記の液晶表示装置によれば、バックライトの消灯による黒挿入率が高くなるに従って、バックライトの最大輝度を高く設定するので、黒挿入による表示輝度の低下を補正して常に明るい画像を表示することができる。
(7)前記バックライトの消灯による前記黒挿入率が低くなるに従って、前記バックライトの最大輝度を低く設定することを特徴とする上記(5)に記載の液晶表示装置。
上記の液晶表示装置によれば、バックライトの消灯による黒挿入率が低くなるに従って、バックライトの最大輝度を低く設定するので、バックライトによる消費電力を抑制することができる。
(8)前記バックライトの消灯による前記黒挿入率に応じて、前記バックライトの最大輝度を連続的、または段階的に変化させることを特徴とする上記(5)から(7)のいずれかに記載の液晶表示装置。
上記の液晶表示装置によれば、バックライトの消灯による黒挿入率に応じて、バックライトの最大輝度を連続的、または段階的に変化させるようにしたので、黒挿入率の大きさに関係なく、常に表示輝度変化のない良好な画像を表示することができる。
(9)前記表示画像の移動速度に依らず、所定階調の輝度がほぼ一定であることを特徴とする上記(4)または(8)に記載の液晶表示装置。
上記の液晶表示装置によれば、表示画像の移動速度に依らず、所定階調の輝度がほぼ一定であるので、常に、表示輝度変化のない良好な画像を表示することができる。
また、本発明の上記目的は、下記表示方法によって達成される。
(10)液晶パネルと、バックライトを備える液晶表示装置の表示方法であって、画像移動速度検出手段により検出された表示画像の移動速度に基づいて、液晶応答による黒挿入率を変化させると共に、前記黒挿入率の変化に応じてバックライトの輝度を変化させることを特徴とする液晶表示装置の表示方法。
上記の液晶表示装置の表示方法によれば、画像移動速度検出手段により検出された表示画像の移動速度に基づいて、液晶応答による黒挿入率を変化させると共に、黒挿入率の変化に応じてバックライトの輝度を変化させるようにしたので、動画表示特性を改善し、且つ黒挿入による表示輝度低下を抑制して良好な画像を表示することができる。
(11)液晶パネルと、バックライトを備える液晶表示装置の表示方法であって、画像移動速度検出手段により検出された表示画像の移動速度に基づいて、バックライトを消灯させる黒挿入率を変化させると共に、前記黒挿入率の変化に応じて前記バックライトの最大輝度を変化させることを特徴とする液晶表示装置の表示方法。
上記の液晶表示装置の表示方法によれば、画像移動速度検出手段により検出された表示画像の移動速度に基づいて、バックライトを消灯させる黒挿入率を変化させると共に、黒挿入率の変化に応じてバックライトの最大輝度を変化させるようにしたので、動画表示特性を改善し、且つ表示輝度変化の少ない良好な画像を表示することができる。
本発明によれば、表示画像の移動速度に応じて1表示フィールド期間中の黒挿入率を設定するとともに、黒挿入率の変動に応じてバックライトの輝度を同期させて変動させることにより、十分な動画表示性能を有する液晶ディスプレイを消費電力の増加を僅かに抑えながら実現することができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳しく説明する。
(第1実施形態)
図1は液晶応答により黒挿入を行う画像表示装置(液晶表示装置)の概略構成を示す構成図、図2は画像移動速度と黒挿入率の関係を示すグラフ、図3は液晶応答により60%の黒挿入を行った場合の応答波形を示すグラフ、図4は液晶応答により20%の黒挿入を行った場合の応答波形を示すグラフ、図5は黒挿入率およびパネル透過率とバックライト輝度との関係を示すグラフ、図6は液晶応答による黒挿入を行って画像表示する手順を示すフローチャートである。
図1に示すように、液晶型の画像表示装置1は、RBG光別に光シャッターの役目を果たすハイビジョン対応アクティブマトリクス型の液晶パネル2と、液晶パネル2の背部に配置された光源である平面バックライト3と、バックライト3を点灯させるためのバックライト駆動回路であるインバータ4と、液晶パネル2の電極に信号を印加するためパネル駆動回路5と、外部からの画像信号を液晶パネル2の駆動信号に変換するための信号処理回路6と、を備える。
液晶パネル2は、液晶分子がベンド配列し、印加電圧の大小によってベンドの曲率が変化することにより、発現するレタデーション値を変化させることで、表示を行うOCB式の液晶パネルである。この液晶パネル2は、立ち上がりの応答速度はτr=4ms、立ち下りの応答速度τd=1msの応答特性を有している。パネル駆動回路5による駆動周波数は60Hzであり、従って、1フィールド期問は16.6msとなる。
信号処理回路6は、画素毎の信号値だけでなく、画像として全体像を検出する機能を有し、時間に対する画像の変化を検出する画像移動速度検出手段7を有する。この画像の変化は、全体的移動、部分的移動、輝度変化、画像切り替わりなどに切り分けられるが、本実施形態では全体的移動、部分的移動の場合の画像移動速度を検出する。
尚、ここで言う画像移動速度とは、ある剛体が1フレーム期間の間に移動した距離のことである。これは、MPEG(Moving Picture Experts Group)でエンコードされた信号に含まれる動きベクトルにおける大きさ成分に相当する。画像全体で互いに異なる動きがある場合は、夫々の位置において画像移動速度が異なるが、代表値で表すものとする。
パネル駆動回路5は、画像移動速度検出手段7により検出された画像移動速度に基づいて、液晶パネル2に液晶応答による黒表示を行う黒挿入率を設定する黒挿入率設定手段8を有する。
尚、黒挿入率は以下の式によって規定される。
黒挿入率=1フィールド中の黒挿入期間/1フィールド期間
なお、黒挿入期間は、半値幅によって規定する。(図3、4参照)
画像表示装置1は、黒挿入率設定手段8によって設定された黒挿入率となるように、1フィールド後半に液晶パネル2に黒表示信号を印加し、液晶パネル2を黒表示する。これにより、1フィールド間に黒表示期間が設けられた擬似インパルス表示を行って動画特性の改善が図られる。また、インバータ4は、後述するように、黒挿入率に応じてバックライト3の輝度を変化させる。
次に、図6に示すフローチャートに基づき、画像表示装置1の作動について説明する。
図6に示すように、先ず、ステップS1で画像移動速度検出手段7により入力された信号の画像移動速度を検出し、ステップS2で画像移動速度が30w/s以上であるか否かが判別され、30w/s以上(YES)であるとステップS3で黒挿入率設定手段8により黒挿入率が60%に設定される。ここで、「w/s」とは、移動速度1秒あたりの画面幅のパーセンテイジを示している。
ステップS2で画像移動速度が30w/s以下(NO)と判別されると、ステップS4で画像移動速度が5w/s以上であるか否かが判別され、5w/s以下(NO)であるとステップS5で黒挿入率が0%に設定される。5w/s以上(YES)であるとステップS6で黒挿入率は画像移動速度に応じて0〜60%の間で設定される。
画像のボケは、画像移動速度に略比例する。従って、動画の画質を改善するために最小限必要な黒挿入率は、画像移動速度に依存して決まる。黒挿入率は、図2のグラフに示すように、画像移動速度に応じて連続的に変化させる。
すなわち、表示画像の移動速度が速くなるに従って、液晶応答による黒挿入率を高く設定する。また、表示画像の移動速度が遅くなるに従って、液晶応答による黒挿入率を低く設定する。表示画像が静止画像の場合には、液晶応答による黒挿入率を動画像表示の場合より低く設定する。
ここで、画像移動速度が5w/s以下で黒挿入率を0%一定としたのは、画像移動速度が5w/s以下であれば、画像のボケは問題にならない程度であるからである。こうすることにより、黒挿入による画像の明るさの低減を防止することができる。
また、画像移動速度が30w/s以上で黒挿入率を60%一定としたのは、画像移動速度が30w/s以上だと、人の目が画像の動きについていけなってボケが気にならなくなるからである。また、黒挿入率によって液晶パネルの透過率は変化するので、本実施形態では黒挿入率の最大値を60%に設定した。こうすることにより、黒挿入による画像の明るさの低減を抑制することができる。
次いで、ステップS7で、図5に示すように、バックライト3を黒挿入率に基づいて決まる輝度で発光させる。図5の横軸に併記するように、液晶パネル2の透過率は、黒挿入率に略反比例して変化する。バックライト3の輝度を黒挿入率に応じて連続的に変化させ、黒挿入率が高くなるに従って高輝度で発光させることにより、液晶パネル2の透過率の低下をカバーすることができる。
即ち、液晶パネル2の透過率とバックライト輝度を乗ずることによって、画像表示装置1の白表示時の輝度が求まる。図5に示す実施形態の場合、画像移動速度に関わらず、略500カンデラー定となるように設定した。なお、バックライト3の輝度調整はインバータ電圧を変化させることによって制御する。
そして、ステップS8で、図2のグラフに従って求められた黒挿入率となるように、1フィールド後半に液晶パネル2に黒表示信号を印加して液晶パネル2に黒表示し、擬似インパルス表示を行う。
上述したようにして表示される白表示時の液晶パネルの応答波形を図3および図4に示す(いずれも、黒表示中に4フィールド期間白表示した場合を示す)。尚、液晶パネル2ヘの印加信号を破線で、液晶応答波形を実線で表す。図3は、画像移動速度が1秒あたり画面幅の30%(30w/s)という比較的速い場合の波形であり、黒挿入率を60%とした場合である。また、図4は画像移動速度が1秒当たり画像幅の15%(15w/s)という比較的遅い場合の波形であり、黒挿入率を20%とした場合である。なお、画像移動速度が1秒あたり画面幅の5%(5w/s)以下である場合は、静止画と判断して黒挿入率を0%とする。
上述した液晶パネル2によれば、ハイビジョンの映像信号を入力し、動きの速い映像を表示させても動画ボケはほとんど認識されず、CRTと同等の動画表示性能が得られることを確認した。一方、消費電力はバックライト3のインバータ電圧の部分的なアップにより若干上昇するが、動きの比較的ゆったりとした一般的な映像では、従来の液晶ディスプレイとほぼ同等の消費電力であった。
また、応答速度を改善するための補償電圧を印加するオーバードライブ駆動などを適用した場合には、印加信号の波形がやや上記実施形態とは異なるが、本発明の効果は同等である。
上記したように、本実施形態の液晶表示装置の表示方法は、液晶パネル2と、バックライト3を備える液晶表示装置1の表示方法であって、画像移動速度検出手段7により検出された表示画像の移動速度に基づいて、液晶応答による黒挿入率を変化させると共に、黒挿入率の変化に応じてバックライト3の輝度を変化させる液晶表示装置1の表示方法である。
なお、上記例においては、表示画像の移動速度に応じて、液晶応答による黒挿入率やバックライト輝度を連続的に変化させる形態としていたが、本発明はこれに限らず、移動速度を複数の範囲に区切り、それぞれの範囲で異なる値の黒挿入率、バックライト輝度に設定してもよい。このように、黒表示率、バックライト輝度を表示画像の移動速度に対して段階的に設定することで、表示制御を簡略化でき、高速な表示制御を行う場合であっても容易かつ確実に応答させることができる。
(第2実施形態)
次に第2実施形態の画像表示装置について図7から図11に基づいて説明する。図7は画像移動速度と黒挿入率の関係を示すグラフ、図8はバックライト消灯により50%の黒挿入を行った場合の応答波形を示すグラフ、図9はバックライト消灯により10%の黒挿入を行った場合の応答波形を示すグラフ、図10は黒挿入率とバックライト最大輝度との関係を示すグラフ、図11はバックライト消灯による黒挿入を行って画像表示する手順を示すフローチャートである。
第2実施形態の画像表示装置は、図1に示す第1実施形態の画像表示装置1と同様に構成されているので、以後の説明においては図1を代用する。また、画像移動速度検出手段7および黒挿入率設定手段8の構成、機能は、第1実施形態の画像表示装置1と同様であるので、説明を省略する。また、画像移動速度および黒挿入率の定義も同様である。インバータ4は、バックライト3の最大輝度を黒挿入率に応じて変化させる。また、バックライト3は、黒挿入率に応じて間欠点灯制御される。
本実施形態の液晶パネル2は、液晶分子がツイスト配列されており、印加電圧の大小によって液晶分子が立ち上がることにより、表示を行うTN(ツイストネマティック)型の液晶パネルである。本実施形態の画像表示装置10のパネル駆動回路5による駆動周波数は、120Hzである。従って、1フィールド期間は8.3msとなる。
画像表示装置10は、黒挿入率設定手段8によって設定された黒挿入率となるように、1フィールド後半にバックライト3を消灯して液晶パネル2に黒表示する。これにより、1フィールド間に黒表示期間が設けられた擬似インパルス表示を行い、動画特性の改善が図られる。また、インバータ4は、黒挿入率に応じてバックライト3の最大輝度を変化させる。
図11に示すフローチャートに基づき、画像表示装置10の作動について詳細に説明する。図11に示すように、先ず、ステップS1で画像移動速度検出手段7により入力された信号の画像移動速度を検出し、ステップS2で画像移動速度が40w/s以上であるか否かを判別する。40w/s以上(YES)であるとステップS3で黒挿入率設定手段8により黒挿入率が60%に設定される。
ステップS2で画像移動速度が40w/s以下(NO)と判別されると、ステップS4で画像移動速度が15w/s以上であるか否かが判別され、15w/s以下(NO)であるとステップS5で黒挿入率を10%に設定する。15w/s以上(YES)であるとステップS6で黒挿入率は画像移動速度に応じて決まる図7に示す特性曲線に従い、10〜60%の間で設定される。
黒挿入率は、図7のグラフに示すように、画像移動速度に応じて連続的に変化させる。ここで、画像移動速度が15w/s以下の場合に黒挿入率を10%一定とし、また、画像移動速度が40w/s以上の場合に黒挿入率を60%一定としたのは、第1実施形態の画像表示装置1と同様の理由による。
次いで、ステップS7で、バックライト3の最大輝度を、図10に示す黒挿入率との関係に基づいて設定する。これは、黒挿入率によって変化(低下)する液晶ディスプレイの表示輝度を補正するためであり、バックライト3の最大輝度は、黒挿入率に応じて連続的に変化させる。
すなわち、バックライト3の消灯による黒挿入率が高くなるに従って、バックライト3の最大輝度を高く設定する。また、バックライト3の消灯による黒挿入率が低くなるに従って、バックライト3の最大輝度を低く設定する。
図10に示す最大輝度に設定することにより、白表示時の表示輝度は、画像移動速度に関わらず、略600カンデラー定とすることができる。なお、バックライト3の最大輝度調整は、インバータ電圧を変化させることによって制御する。
そして、ステップS8で、液晶パネル2に画像を表示し、ステップS9で設定された黒挿入率となるように、1フィールドの後半にバックライト3を消灯して黒表示する。これにより、1フィールド間に黒表示期間を設けた擬似インパルス表示を行う。
上述したようにして表示される白表示時の液晶パネルの応答波形を図8および図9に示す(いずれも、黒表示中に4フィールド期間白表示した場合を示す)。尚、液晶パネル2ヘの印加信号を破線で、液晶応答波形を実線で、バックライトの発光波形を一点鎖線で表す。図8は、画像移動速度が1秒あたり画面幅の30%という比較的速い場合の波形であり、バックライト3の消灯による黒挿入率を50%とした場合である。
図9は画像移動速度が1秒当たり画像幅の15%という比較的遅い場合の波形であり、黒挿入率を10%とした場合である。なお、本実施形態では、最低の黒挿入率を10%とし、静止画でも黒挿入率を10%としている。図8および図9から判るように、バックライト3の最大輝度を、図10のグラフに示すようにバックライト3の消灯による黒挿入率に応じて連続的に変化させている。
本実施形態の画像表示装置10の動画表示性能および消費電力は、共に第1実施形態の画像表示装置1と同等であることを確認した。また、応答速度を改善するための補償電圧を印加するオーバードライブ駆動などを適用した場合には、印加信号の波形がやや上記実施形態とは異なるが、効果は同等である。
上記したように、本実施形態の液晶表示装置10の表示方法は、液晶パネル2と、バックライト3を備える液晶表示装置の表示方法であって、画像移動速度検出手段7により検出された表示画像の移動速度に基づいて、バックライト3を消灯させて黒表示する黒挿入率を変化させると共に、黒挿入率の変化に応じてバックライト3の最大輝度を変化させる表示方法である。
なお、上記例においては、バックライト3を消灯させて黒表示する黒挿入率に応じて、バックライト3の最大輝度を連続的に変化させる形態としていたが、本発明はこれに限らず、黒表示率を複数の範囲に区切り、それぞれの範囲で異なる値のバックライト最大輝度に設定してもよい。このように、バックライト最大輝度を黒挿入率に対して段階的に設定することで、表示制御を簡略化でき、高速な表示制御を行う場合であっても容易にかつ確実に応答させることができる。
図1から図6は第1実施形態に係り、図1は黒挿入を行う画像表示装置の概略構成を示す構成図である。 画像移動速度と黒挿入率の関係を示すグラフである。 液晶応答により60%の黒挿入を行った場合の応答波形を示すグラフである。 液晶応答により20%の黒挿入を行った場合の応答波形を示すグラフである。 黒挿入率およびパネル透過率とバックライト輝度との関係を示すグラフである。 液晶応答による黒挿入を行って画像表示する手順を示すフローチャートである。 図7から図11は第2実施形態に係り、図7は画像移動速度と黒挿入率の関係を示すグラフである。 バックライト消灯により50%の黒挿入を行った場合の応答波形を示すグラフである。 バックライト消灯により10%の黒挿入を行った場合の応答波形を示すグラフである。 黒挿入率とバックライトの最大輝度との関係を示すグラフである。 バックライト消灯による黒挿入を行って画像表示する手順を示すフローチャートである。 画像表示装置の応答波形を示し、(a)は一般的な液晶パネルの応答波形を示し、(b)は一般的なCRTの応答波形を示す。
符号の説明
1 画像表示装置(液晶表示装置)
2 液晶パネル
3 バックライト
4 インバータ(バックライト駆動回路)
7 画像移動速度検出手段
8 黒挿入率設定手段
10 画像表示装置(液晶表示装置)

Claims (11)

  1. 液晶パネルと、バックライトを備える液晶表示装置であって、
    前記液晶パネルに表示される表示画像の移動速度を検出する画像移動速度検出手段と、
    前記画像移動速度検出手段により検出された前記表示画像の移動速度に基づいて、前記液晶パネルに液晶応答によって黒表示させる黒挿入率を設定する黒挿入率設定手段と、
    前記黒挿入率に応じて前記バックライトの輝度を変化させるバックライト駆動回路と、
    を備えたことを特徴とする液晶表示装置。
  2. 前記表示画像の移動速度が速くなるに従って、前記液晶応答による前記黒挿入率を高く設定することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  3. 前記表示画像の移動速度が遅くなるに従って、前記液晶応答による前記黒挿入率を低く設定することを特徴とする請求項1に記載の液晶表示装置。
  4. 前記表示画像の移動速度に応じて、前記液晶応答による前記黒挿入率および前記バックライト輝度を連続的、または段階的に変化させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1つに記載の液晶表示装置。
  5. 液晶パネルと、バックライトを備える液晶表示装置であって、
    前記液晶パネルに表示される表示画像の移動速度を検出する画像移動速度検出手段と、
    前記画像移動速度検出手段により検出された前記表示画像の移動速度に基づいて、前記バックライトを消灯させて黒表示させる黒挿入率を設定する黒挿入率設定手段と、
    前記黒挿入率に応じて前記バックライトの最大輝度を変化させるバックライト駆動回路と、を備えることを特徴とする液晶表示装置。
  6. 前記バックライトの消灯による前記黒挿入率が高くなるに従って、前記バックライトの最大輝度を高く設定することを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
  7. 前記バックライトの消灯による前記黒挿入率が低くなるに従って、前記バックライトの最大輝度を低く設定することを特徴とする請求項5に記載の液晶表示装置。
  8. 前記バックライトの消灯による前記黒挿入率に応じて、前記バックライトの最大輝度を連続的、または段階的に変化させることを特徴とする請求項5から7のいずれか1つに記載の液晶表示装置。
  9. 前記表示画像の移動速度に依らず、所定階調の輝度がほぼ一定であることを特徴とする請求項4又は8に記載の液晶表示装置。
  10. 液晶パネルと、バックライトを備える液晶表示装置の表示方法であって、
    画像移動速度検出手段により検出された表示画像の移動速度に基づいて、液晶応答による黒挿入率を変化させると共に、前記黒挿入率の変化に応じて前記バックライトの輝度を変化させることを特徴とする液晶表示装置の表示方法。
  11. 液晶パネルと、バックライトを備える液晶表示装置の表示方法であって、
    画像移動速度検出手段により検出された表示画像の移動速度に基づいて、バックライトを消灯させる黒挿入率を変化させると共に、前記黒挿入率の変化に応じて前記バックライトの最大輝度を変化させることを特徴とする液晶表示装置の表示方法。
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