JP4723365B2 - 表示装置、及びその輝度調節方法 - Google Patents

表示装置、及びその輝度調節方法 Download PDF

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本発明は、表示装置、及びその輝度調節方法に係り、特に周囲が暗い状態で映像を鑑賞している際、画面輝度レベルの変化による画面輝度調節制御の誤動作を防止することができる表示装置、及びその輝度調節方法に関する。
テレビ画面などの表示器で映像を鑑賞する際の画面の明るさは、周囲の明るさによって見やすい最適値が変化する。例えば周囲が暗いときには、画面を暗くしたほうが見やすい。また、明るい部屋で見るときは、画面を明るくしないと見にくい。
このような状況に対応するため、従来、周囲の明るさに応じて画面の明るさを自動調節することが行われている。特許文献1に開示された従来技術はその一例である。特許文献1によれば、周囲照度に対して図10に示したような特性、即ち、周囲照度が高い(明るい)ときには画面を明るくし、周囲照度が低い(暗い)ときには画面を暗くすると見やすいことが記載されている。この従来技術は、周囲照度を周囲受光部(周囲照度センサ)で検知し、この検知量と図10の関係を基に画面の明るさを調節するようにしている。
特開平6−308891号公報
しかしながら、上記従来技術は、単に周囲照度の変化を検知しそれをバックライト輝度に反映させているだけなので、例えば暗い部屋で映像を鑑賞しているときに瞬間的に明るくなったり(例えば何らかのライトの光が一時的に周囲受光部に当たったとき)、あるいは明るい部屋で映像を鑑賞しているときに部屋の電灯がちらついて一時的に暗くなったりしたときに、その照度変化に応答して画面の明るさ調節制御が必要のない動作(誤動作)を起こしてしまう。また、周囲環境光としては自己の画面からの光の回り込みもある。例えば爆発、炎上などの数秒間というような時間、画面が全体的に白っぽくなるような映像が流れた際に、その間、画面の明るさのレベルが高くなり、その結果周囲照度センサでこれを検知すると、これに反応してバックライト輝度が一時的に瞬くように高くなる。特に周囲環境光の照度レベルが低いときに、画面の明るさの影響が大きくなり、画面の明るさ調節制御に誤動作が起こりやすくなる。
図11はこの誤動作の様子を示したものである。図11において、点線a−b−c−bは周囲照度の変化を示す。また、実線d−e−f−eは画面の明るさの変化を示す。ここで、符号a、b、c、d、e、fは、図10に示したものと同じものを示す。点線cの部分は周囲照度が暗い状態から一時的に明るくなった状態を示している。この周囲照度の変化に反応して画面がeの暗い状態からfの明るい状態になって、またeの暗い状態に戻っている。周囲照度cは一時的なものであるからこの変化に画面の明るさがfのように反応すると瞬間的に画面が見づらくなる。このような周囲照度の一時的な変化に画面の明るさは反応すべきではない。
本発明の目的は、上記問題点に鑑み、周囲が暗い状態で映像を視聴しているとき、室内照明や外光採光や映像内容等により表示装置の周囲照度が一時的に変化しても、画面輝度調節制御の不必要な動作を防止することができる表示装置、及びその輝度調節方法を提供することにある。
本発明の請求項1に係る発明の要旨は、映像信号を入力して映像表示すると共に、周囲照度に応じて画面の明るさを調節することができる映像表示装置において、周囲照度をサンプリング期間毎に取得する周囲照度取得手段と、前記周囲照度取得手段により取得された周囲照度に基づきバックライト輝度設定値を演算する演算手段と、前記演算手段で演算された前記バックライト輝度設定値に基づきバックライトの輝度を制御するバックライト輝度制御手段を備え、前記周囲照度取得手段は、感度が変更可能であって、直前のサンプリング期間で演算されたバックライト輝度設定値が大きい程、サンプリング毎に更新するバックライト輝度設定値の変化量を多くして前記感度を変更することを特徴とする表示装置に存する
また、本発明の請求項に係る発明の要旨は、映像信号を入力して映像表示すると共に、周囲照度に応じて画面の明るさを調節することができる映像表示装置において、周囲照度をサンプリング期間毎に取得する周囲照度取得手段と、前記周囲照度取得手段により取得された周囲照度に基づきバックライト輝度設定値を演算する演算手段と、前記演算手段で演算された前記バックライト輝度設定値に基づきバックライトの輝度を制御するバックライト輝度制御手段を備え、前記周囲照度取得手段は、感度が変更可能であって、直前のサンプリング期間で演算されたバックライト輝度設定値が大きい程、バックライト輝度設定値を更新するサンプリング間隔を小さくして前記感度を変更することを特徴とする表示装置に存する
また、本発明の請求項3に係る発明の要旨は、映像信号を入力して映像表示すると共に、周囲照度に応じて画面の明るさを調節することができる映像表示装置において、周囲照度をサンプリング期間毎に取得する周囲照度取得手段と、前記周囲照度取得手段により取得された周囲照度に基づきバックライト輝度設定値を演算する演算手段と、前記演算手段で演算された前記バックライト輝度設定値に基づきバックライトの輝度を制御するバックライト輝度制御手段を備え、前記周囲照度取得手段は、感度が変更可能であって、映像輝度信号のレベルが所定の値を超えたとき周囲照度の変化を検出しないようにして前記感度を変更することを特徴とする表示装置に存する。
また、本発明の請求項に係る発明の要旨は、周囲照度が所定値以下の状態で、且つ、映像信号の1フィールド内若しくは1フレーム内の表示映像信号の輝度レベルの平均値、又は画面内の閾値以上の輝度レベルを持つ画面の割合が一時的に所定の閾値を超えたとき周囲照度の変化を検出しないようにして前記感度を変更することを特徴とする請求項に記載の表示装置に存する。
また、本発明の請求項に係る発明の要旨は、前記演算手段は、前記取得された周囲照度に対応する最適バックライト輝度設定値と直前のサンプリング期間で演算されたバックライト輝度設定値が異なるとき、直前のサンプリング期間に演算された前記バックライト輝度設定値に対応する前記バックライト輝度設定値の変化量を求め、該求められた変化量を直前のサンプリング期間に演算された前記バックライト輝度設定値に加算して新たなバックライト輝度設定値とするバックライト輝度設定値更新手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の表示装置に存する。
また、本発明の請求項に係る発明の要旨は、前記演算手段は、前記取得された周囲照度に対応する最適バックライト輝度設定値と直前のサンプリング期間で演算されたバックライト輝度設定値が異なるとき、直前のサンプリング期間に演算された前記バックライト輝度設定値に対応するサンプリング間隔を求め、該求められたサンプリング間隔で新たなバックライト輝度設定値を更新するバックライト輝度設定値更新手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の表示装置に存する
また、本発明の請求項に係る発明の要旨は、映像信号を入力して映像表示すると共に、周囲照度に応じて画面の明るさを調節することができる映像表示装置の輝度調節方法において、周囲照度をサンプリング期間毎に取得し、前記取得された周囲照度に基づきバックライト輝度設定値を演算し、前記演算された前記バックライト輝度設定値に基づきバックライトの輝度を制御し、前記周囲照度を取得する際の感度を変更可能とするとともに、直前のサンプリング期間で演算されたバックライト輝度設定値が大きい程、サンプリング毎に更新するバックライト輝度設定値の変化量を多くして前記感度を変更するとしたことを特徴とする輝度調節方法に存する
また、本発明の請求項に係る発明の要旨は、映像信号を入力して映像表示すると共に、周囲照度に応じて画面の明るさを調節することができる映像表示装置の輝度調節方法において、周囲照度をサンプリング期間毎に取得し、前記取得された周囲照度に基づきバックライト輝度設定値を演算し、前記演算された前記バックライト輝度設定値に基づきバックライトの輝度を制御し、前記周囲照度を取得する際の感度を変更可能とするとともに、直前のサンプリング期間で演算されたバックライト輝度設定値が大きい程、バックライト輝度設定値を更新するサンプリング間隔を小さくして前記感度を変更することを特徴とする輝度調節方法に存する。
また、本発明の請求項に係る発明の要旨は、映像信号を入力して映像表示すると共に、周囲照度に応じて画面の明るさを調節することができる映像表示装置の輝度調節方法において、周囲照度をサンプリング期間毎に取得し、前記取得された周囲照度に基づきバックライト輝度設定値を演算し、前記演算された前記バックライト輝度設定値に基づきバックライトの輝度を制御し、前記周囲照度を取得する際の感度を変更可能とするとともに、映像輝度信号のレベルが所定の値を超えたとき周囲照度の変化を検出しないようにして前記感度を変更することを特徴とする輝度調節方法に存する。
また、本発明の請求項10に係る発明の要旨は、周囲照度が所定値以下の状態で、且つ、映像信号の1フィールド内若しくは1フレーム内の表示映像信号の輝度レベルの平均値、又は画面内の閾値以上の輝度レベルを持つ画面の割合が一時的に所定の閾値を超えたとき周囲照度の変化を検出しないようにして前記感度を変更することを特徴とする請求項に記載の輝度調節方法に存する。
また、本発明の請求項11に係る発明の要旨は、前記取得された周囲照度に対応する最適バックライト輝度設定値と直前のサンプリング期間で演算されたバックライト輝度設定値が異なるとき、直前のサンプリング期間に演算された前記バックライト輝度設定値に対応する前記バックライト輝度設定値の変化量を求め、該求められた変化量を直前のサンプリング期間に演算された前記バックライト輝度設定値に加算して新たなバックライト輝度設定値とすることを特徴とする請求項乃至10のいずれか一項に記載の輝度調節方法に存する。
また、本発明の請求項12に係る発明の要旨は、前記取得された周囲照度に対応する最適バックライト輝度設定値と直前のサンプリング期間で演算されたバックライト輝度設定値が異なるとき、直前のサンプリング期間に演算された前記バックライト輝度設定値に対応するサンプリング間隔を求め、該求められたサンプリング間隔で新たなバックライト輝度設定値を更新するバックライト輝度設定値更新手段を備えたことを特徴とする請求項乃至10のいずれか一項に記載の輝度調節方法に存する
本発明によれば、周囲が暗い状態で表示装置の映像を視聴しているとき、室内照明や外光採光や映像内容等により表示装置の周囲照度が一時的に変化しても、画面の明るさ調節制御の不必要な動作を防止し、最適な状態で映像を視聴することができる。
次に、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して具体的に説明する。
(第1の実施の形態)
図1は本実施の形態における表示装置の制御構成図であり、液晶表示器の例を示している。なお、本実施の形態では表示装置として液晶表示器の例を示したが、本発明は表示装置として液晶表示器に限らず、CRT表示器、プラズマディスプレイ、その他、輝度を調節できる表示器一般に適用することができる。
図1において、1はマイクロコンピュータ(以下マイコンという)で構成される演算回路であり、中央演算装置CPU、記憶手段(ROM,RAM)などから成る。この記憶手段のROMには本発明を実施するに必要なプログラムやその他各種プログラムが記憶されており、記憶手段のRAMは演算結果や演算途中の値などが一時記憶される。
2はバックライト制御部であり、演算回路1から入力したバックライト輝度設定値を基にバックライトの輝度を制御する。
3はバックライト駆動部であり、バックライト制御部からの制御信号を受けて、バックライト輝度設定値に対応する電力が供給される。
4はバックライトであり、冷陰極管やLEDなどの光源が使用される。
5は液晶表示器を使用した映像表示部であり、バックライトの前面に配置され、映像信号を基に映像を表示する。
8はOPC(周囲照度センサ)であり、通常は視聴者側からの周囲照度を検出するために、表示装置の前面のキャビネット部分に設けられている。OPC8は基本的には周囲環境光における最適な画面の明るさを自動的に設定するための機能として用いられるが、特に周囲環境光による周囲照度が低い場合は、液晶表示器5の画面から回り込んだ光も含めて周囲照度として検知することになる。OPC8は周囲環境光や液晶表示器5の画面から回り込んだ光を受光し、周囲照度に比例した信号を演算回路1に出力する。演算回路1はOPC8から周囲照度に比例する値を入力しバックライト輝度設定値を演算してバックライト制御部2に出力する。
6は映像信号入力部であり、テレビ受信部で受信して復調された映像信号が入力される。7は映像信号処理部であり、IP変換/RGBプロセッサなどから構成され、インターレスとプログレッシブの変換やR、G、B信号を生成する。
このように映像信号は、映像信号処理部7で映像表示するに適した信号に処理され、映像表示部5で映像が表示される。
9は視聴者による画面明るさ調節手段であり、視聴者の好みにより画面の明るさを任意に設定できるようになっている。この画面明るさ調節手段9から画面明るさ補正係数αが演算回路1に入力され、この画面明るさ補正係数αにより補正されたバックライト輝度設定値が演算回路1より出力される。画面明るさ調節手段9は画面明るさ補正係数αに対応する数値を直接入力できるようになっていてもよいし、画面上の画面の明るさ調節メニューに従って調節するようにして、その結果、画面明るさ補正係数αが演算手段1に出力されるようにしてもよい。あるいは図示していないリモコンのボタンを操作することによって画面明るさ補正係数αが演算手段1に出力されるようにしてもよい。
図2は、本実施の形態の動作の概略を示したものである。図2において、横軸に時間、縦軸に照度あるいは輝度を取ってある。太線の実線は周囲照度を示している。また、太線の一点鎖線はバックライト輝度設定値を示している。また、細い実線は映像輝度レベル変化であり、画面の光がOPC8に回り込む分を示している。また、細い一点鎖線は映像の輝度が環境光に影響を与える閾値Yを示しており、閾値Yを超えると周囲照度センサがこれを感知する。
周囲環境光に応じてバックライトの輝度調節制御を行う場合、バックライトの輝度は画面映像の輝度レベル変化に反応すべきではない。しかし、周囲環境光の照度レベルが低いときには周囲照度レベル全体に対する画面輝度レベルの相対的な影響度が大きくなり、画面の輝度レベルの変化に反応しやすくなる。
従来技術では、画面の明るさ調節制御(液晶表示装置の場合はバックライト輝度調節制御で行う)は周囲照度に比例してバックライト輝度設定値を線形増加/減少させ、OPC8の周囲照度に対する感度は変化させていないが、本実施の形態では、直前のサンプリング期間に演算したバックライト輝度設定値(又は後述の輝度抑制値)に応じてOPC8の感度を変化させ、バックライト輝度設定値を最適バックライト輝度設定値に一致させるようにしている。このようにOPC8の感度を変化させることにより、周囲照度が高い(周囲が明るい)場合には周囲照度に敏感に応答し、周囲照度が低い(周囲が暗い)場合には周囲照度に鈍く応答するようになる。この場合、一時的に周囲照度が高くなってもバックライト輝度設定値は殆ど増加せず、誤動作が防止される。なお、ここで、OPC8の感度とは、OPC8自体の感度のみではなく、OPC8の出力から演算回路1においてどのように周囲照度を取得するかまでを含めた総合的な(等価的な)感度を言う。言い換えれば、周囲照度をサンプリング期間毎に取得する周囲照度取得手段としての感度である。
図2を参照して本発明による第1の実施の形態の動作を詳述する。周囲照度は時間tでLからLに低下し、バックライト輝度設定値はこれに反応してYからLに対応する最適バックライト輝度設定値Yに低下していく。このとき、周囲照度が高いLに近いときバックライト輝度設定値はLに応じた大きな値となっているので、OPC8の感度は高い状態にある。従ってバックライト輝度設定値の変化は急峻に低下する。周囲照度が低いLに近づくに従ってバックライト輝度設定値は小さな値となるので、OPC8の感度は次第に鈍くなりバックライト輝度設定値の変化は緩やかになる。バックライト輝度設定値は時間tで最適バックライト輝度設定値Y2に達する。
また、画面映像の回りこみ光による周囲照度変化が、時間t〜tの間においてOPC8で検知される最小レベル(閾値Y)を超えたとすると、OPC8は周囲照度の変化として検知する。しかしながら、このとき直前のサンプリング期間で演算されたバックライト輝度設定値は小さな値であるのでOPC8の感度は低い状態にあり、画面映像の影響による周囲照度の変化に即応せず、図に示したようにtのYからtのYまで鈍く立ち上がっている。また、t以後、OPC8で検知される最小レベル(閾値Y)を下回っているが、この場合もOPCの感度は低い状態にあり、図に示したように周囲照度の変化に即応せず、tのYからtのYまでゆっくり変化している。
この図2で示したように、周囲照度が低いときに画面映像の回りこみ光をOPC8が検知したとしても、画面輝度レベルは殆ど変化しない。
本実施の形態では、OPC8の感度を、周囲照度自体ではなく、バックライト輝度設定値(又は後述の輝度抑制値)に応じて変化させるようにしている。これは、OPC8の感度を、周囲照度に応じて変化させるようにすると、一時的な明るい映像に速く反応し、映像が元の暗い状態に戻ったとき、画面の明るさがなかなか元の状態に戻らないという不具合が生じるためである。例えば、OPC8の感度を、周囲照度に応じて変化させるようにすると、周囲が暗い状態で映像を鑑賞しているとき、爆発シーンなどで画面が急に明るくなると、画面の明るさによってOPC8の感度が高くなり急激にバックライト輝度設定値が大きくなる。これに対して、爆発シーンが終わって再び暗くなると、OPC8の感度が低くなってしまい、なかなか元に戻らない。そこで、本実施の形態では、この不具合を避けるために、バックライト輝度設定値に応じて変化させるようにしているのである。
本実施の形態におけるOPC8の感度を変化させる方法として、直前のバックライト輝度設定値が小さいほど次に演算するバックライト輝度設定値の変化幅を小さくしていく方法(実施例1)、あるいはバックライト輝度設定値が小さいほどバックライト輝度設定値の更新タイミングを遅らせる(サンプリング間隔を大きくする)方法(実施例2)がある。
OPC8の感度は、一定時間に変化させるバックライト輝度設定値の変化幅、あるいはバックライト輝度設定値の更新タイミングをどのように決めるかによって決まる。すなわち一定時間に変化させるバックライト輝度設定値の変化幅を小さくすればOPC8の感度は等価的に低くなり、また、輝度レベルの更新タイミング(サンプリング間隔)を長く取ってもOPC8の感度は等価的に低くなる。
次に、本実施の形態として、OPC8の感度を、直前のバックライト輝度設定値が小さいほど次に演算するバックライト輝度設定値の変化幅を小さくしていく方法(実施例1)で変化させたときの動作を図3を参照して説明する。
図3は、実施例1の制御動作を概念的に説明する図である。図3は横軸に時間、縦軸にバックライト輝度設定値(左側)、及び輝度抑制値(右側)を取ってある。時間t、t、t、・・・時点の点線はサンプリング期間の区切りを示している。
ここで、輝度抑制値とは、バックライトの出し得る最大輝度に対してどの程度輝度が抑制されているかを示す値であり、バックライトの設定可能な輝度として、最も明るい輝度に設定したときを0%(全く輝度が抑制されていないという意味で輝度抑制値=0%)、バックライト輝度が0(cd/m2)のときを100%(輝度が100%抑制されているという意味で輝度抑制値=100%)となる値である。この輝度抑制値は、周囲照度に対応して明るい方の限界値(0%)から暗い方の限界値(例えば85%)の間で変わるように演算回路1で演算される。
一方、バックライト輝度設定値は、この輝度抑制値と大きさの関係が逆になっており、輝度抑制値=0%のとき100%*α、輝度抑制値=100%のとき0%となっている。ここでαは画面明るさ補正係数であり、視聴者の好みによって画面を明るくしたり暗くしたりするとき画面明るさ調節手段9から入力される画面の明るさを補正する係数値である。即ち、バックライト輝度設定値は、演算された輝度抑制値を基に画面明るさ補正係数αによる補正をして求められ、実際のバックライト輝度に対応する。
また、時間t、t、t、・・・毎に輝度抑制値が更新されているが、この1サンプリング毎の輝度抑制値の変化量を輝度抑制値変化量ということにする。
図3では、画面明るさ補正係数αを1としたときの、バックライト輝度設定値100%、y%、y%、・・・y%に対し、画面明るさ補正係数αを乗算した値100%*α、y%*α、y%*α、・・・y%*αをバックライト輝度設定値として左側縦軸に取ってある。左側縦軸のバックライト輝度設定値は、画面明るさ調節手段9からの画面明るさ補正係数αにより補正したバックライト輝度設定値となっている。そして、バックライト輝度設定値を直前のサンプリング期間で演算したバックライト輝度設定値に応じて変化させるために、サンプリング毎に変化する輝度抑制値変化量Δy、Δy、Δy・・・を、例えば、Δy=F(0)、Δy=F(100−y)、Δy=F(100−y)・・・のように変化させる(ここで、関数Fは100−yに対して減少関数である。nは整数)。
また、図3では、輝度抑制値が0%から変化を開始し、暗い方の限界値を目標に変化しているが、輝度抑制値は必ずしも暗い方の限界値を目標に変化するのではなく、また必ずしも明るい方の限界値を目標に変化するのではない。変化先の目標となる輝度抑制値は明るい方の限界値から暗い方の限界値の間の値でよいことはいうまでもない。この場合、周囲照度に見合った最適輝度抑制値が求められてそれを目標として変化していくことになる。サンプリング毎に周囲照度は変化している可能性があり、従って、最適輝度抑制値もサンプリング毎に変化し、輝度抑制値はそれに向かって追随するように変化することになる。
また、図3では、サンプリング毎の輝度抑制値の変化幅を比較的大きく描いてあるが、実際には輝度抑制値0%から100%までの変化幅に対し輝度抑制値の最小変化幅は1/1000程度と小さく、また、サンプリング間隔も輝度抑制値0%から100%まで変化する時間に対し1/1000程度の時間と小さい。したがって輝度抑制値の変化は、実質的に滑らかな変化となる。また、サンプリング毎の輝度抑制値の変化を直線補間などで補間すれば更に滑らかに変化させることもできる。図2に示した太い一点鎖線で示した特性線(バックライト輝度設定値)が、図3に示した階段状に変化する特性線(バックライト輝度設定値)に対応している。但し、図2の特性は、図3に対し上記のように滑らかに変化させ、階段状の変化が殆ど無い状態とした特性に相当している。
上記のように、輝度抑制値変化量Δy、Δy、Δy、・・・・の大きさは更新時点の輝度抑制値0、100−y、100−y、100−y、・・・・に関係し、輝度抑制値が大きくなるとそれに対応して変化幅量Δy、Δy、Δy、・・・・は小さくなっている。輝度抑制値変化量Δy、Δy、Δy、・・・・をどの程度づつ変化させるかは、Δyn+1=F(100−y)とすると、関数Fを100−yの減少関数とし、この関数の選び方により決めればよい。例えば反比例の関係とすることができるが、これに限定されることは無い。関数Fは100−yの減少関数に選んであるので、輝度抑制値が大きくなると等価的にOPC8の感度が悪くなるようにできる。なお、画面明るさ補正係数α=1のときのバックライト輝度設定値yと輝度抑制値(100−y)は一義的に対応しているので、図3では輝度抑制値変化量を例えばΔyn+1=F(100−y)として求めているが、画面明るさ補正係数α=1のときのバックライト輝度設定値yを使ってΔyn+1=F’(y)として求めてもよい。但し、この場合、関数F’をyの増加関数とする。
次に、図4の制御フローチャートを参照して、実施例1の表示装置のバックライト輝度調節動作を説明する。本動作処理に入る前に予め周囲照度に対する最適輝度抑制値が決められて演算回路内1の記憶手段(ROM)に周囲照度−最適輝度抑制値の対応テーブルTB1として記憶されている。ここで、テーブルTB1として記憶される周囲照度−最適輝度抑制値の対応関係は、事前に多数の被試験者などから実験データを採取してその平均的な値を求めるなどの調査により得ることができる。あるいは統計的なデータが既にあればそれを利用することもできる。また、この図4の制御フローチャートに示されたプログラム処理は演算回路1を構成するマイコンによって実行される。
本実施の形態では、サンプリング毎に、直前のサンプリング期間で演算された輝度抑制値に対応して、予め記憶されたテーブルを参照するか、計算により輝度抑制値変化量を求める。そしてサンプリング期間毎にこの求められた輝度抑制値変化量を前回の輝度抑制値に加算して新たな輝度抑制値とするように制御する。予め記憶されたテーブルを参照して輝度抑制値変化量を求める場合には、輝度抑制値に対応する輝度抑制値変化量をテーブルTB2として記憶手段に記憶させておくようにすればよい(あるいは、画面明るさ補正係数α=1のときの、バックライト輝度設定値に対するバックライト輝度設定値の変化量を記憶させてもよい)。輝度抑制値に対応する輝度抑制値変化量は周囲照度に対するOPC8の感度に関係しており、この対応関係をどのように設定するかによってOPC8の感度特性を決めることができる。また、計算により輝度抑制値変化量を求める場合には、上記関数F、あるいは関数F’により求めることができる。この関数F、あるいは関数F’も周囲照度に対するOPC8の感度に関係しており、どのような関数にするかによってOPC8の感度特性を決めることができる。テーブルTB2に記憶される輝度抑制値と輝度抑制値変化量との対応関係は、具体的には図3に示すように、あるサンプリング期間に演算された輝度抑制値とその直後のサンプリング期間に更新される輝度抑制値変化量Δyとの関係になる。
まず、ステップS1において、所定サンプルタイミングでOPC8から演算回路1に取り込まれた信号により周囲照度が取得される。
次に、ステップS2に進む。ステップS2において、予め記憶手段(ROM)に記憶されたテーブルTB1を参照して周囲照度に対応した最適輝度抑制値を求め、直前のサンプリング期間で演算された輝度抑制値と比較することにより、現在の輝度抑制値が最適輝度抑制値になっているか否かが判断される。
現在の輝度抑制値が最適輝度抑制値になっている場合(YESの場合)にはステップS1に戻り、処理を継続する。
ステップS2で輝度抑制値が最適輝度抑制値になっていないと判断された場合(NOの場合)には、ステップS3に進み、現在の輝度抑制値が最適輝度抑制値に対し小さすぎるか、あるいは大きすぎるかが判断される。この判断は、予め記憶手段(ROM)に記憶されたテーブルTB1を参照して周囲照度に対応した最適輝度抑制値を求め、直前のサンプリング期間に演算回路1で演算された輝度抑制値と比較することにより行われる。この比較はステップS3で改めて実行するのではなくステップS2の処理として実行することもできる。
ステップS3で輝度抑制値が小さすぎると判断された場合にはステップS4に進む。ステップS4では現在の輝度抑制値が暗い方向の限界値ではないかどうかがチェックされる。ステップS4において、暗い方向の限界値に達していると判断された場合(NOの場合)には、輝度抑制値をこれ以上大きくしないで(あるいはこれ以上大きくできないので)、ステップS1に戻り処理を継続する。
ステップS4において、暗い方向の限界値に達していないと判断された場合(YESの場合)には、ステップS5において、直前のサンプリング期間で演算された輝度抑制値に対応して、先に述べたように予め記憶手段に記憶されたテーブルTB2を参照するか、あるいは関数Fを使い計算により輝度抑制値変化量を求める。
次に、ステップS6に進み、ステップS5で求めた新たな輝度抑制値変化量を輝度抑制値に対して暗い方向に加算して新たな輝度抑制値を求める。ステップS7において、新たな輝度抑制値が暗い方向の限界値でないかチェックされる。暗い方向の限界値でないと判断された場合には、ステップS14に進み、新しい輝度抑制値と画面明るさ調節手段9から入力された画面明るさ補正係数αに基づいて、バックライト輝度設定値を更新する。このときの新しいバックライト輝度設定値は、新しい輝度抑制値に基づいて求められたバックライト輝度設定値(画面明るさ補正係数α=1)を、画面明るさ補正係数αで補正したものとなる。
ステップS15では新しいバックライト輝度設定値に基づいて動作し、バックライト輝度が制御される。以後、ステップS1に戻り、処理を継続する。
また、ステップS7で暗い方向の限界値であると判断された場合(NOの場合)には、ステップS8で輝度抑制値を暗い方向の限界値に設定する。次に、ステップS14に進み、新しい輝度抑制値と画面明るさ補正係数αに基づいて、バックライト輝度設定値が更新される。以後、ステップS1に戻り、処理を継続する。
ステップS3で暗輝度抑制値が大きすぎると判断された場合にはステップS9に進む。ステップS9では現在の輝度抑制値が明るい方向の限界値ではないかどうかがチェックされる。ステップS9において、明るい方向の限界値に達していると判断された場合(NOの場合)には、輝度抑制値をこれ以上小さくしないで(あるいはこれ以上小さくできないので)、ステップS1に戻り処理を継続する。
ステップS9において、明るい方向の限界値に達していないと判断された場合(YESの場合)には、ステップS10において、直前のサンプリング期間で演算された輝度抑制値に対応して、先に述べたように予め記憶手段に記憶されたテーブルTB2を参照するか、あるいは関数Fを使い計算により輝度抑制値変化量を求める。
次に、ステップS11に進み、ステップS10で求めた新たな輝度抑制値変化量を輝度抑制値に対して明るい方向に加算して新たな輝度抑制値を求める。ステップS12において、新たな輝度抑制値が明るい方向の限界値でないかチェックされる。明るい方向の限界値でないと判断された場合には、ステップS14に進み、新しい輝度抑制値と画面明るさ調節手段9から入力された画面明るさ補正係数αに基づいて、バックライト輝度設定値を更新する。このときの新しいバックライト輝度設定値は、新しい輝度抑制値に基づいて求められたバックライト輝度設定値(画面明るさ補正係数α=1)を、画面明るさ補正係数αで補正したものとなる。
ステップS15では新しいバックライト輝度設定値に基づいて動作し、バックライト輝度が制御される。以後、ステップS1に戻り、処理を継続する。
また、ステップS12で明るい方向の限界値であると判断された場合(NOの場合)には、ステップS13で輝度抑制値を明るい方向の限界値に設定する。次に、ステップS14に進み、新しい輝度抑制値と画面明るさ補正係数αに基づいて、バックライト輝度設定値が更新される。以後、ステップS1に戻り、処理を継続する。
以上の説明で明らかなように、本実施の形態によれば、周囲が暗い状態で映画などを鑑賞しているとき、爆発シーンなどで映像の明るさが短時間のみ変化しても、画面の明るさを殆ど変化しないようにでき、一方、周囲照度が確実に変化したときは、画面の明るさを周囲照度に対応する最適な画面の明るさまで変化させることができる。
次に、本実施の形態として、OPC8の感度を、バックライト輝度設定値が小さいほどバックライト輝度設定値の更新タイミングを遅らせる(サンプリング間隔を大きくする)方法(実施例2)で変化させたときの動作を図5を参照して説明する。
図5は、実施例2の制御動作を概念的に説明する図である。
図5は横軸に時間、縦軸にバックライト輝度設定値(左側)、及び輝度抑制値(右側)を取ってある。時間t、t、t、・・・時点の点線はサンプリング期間の区切りを示している。
図5で示した実施例2は、上記実施例1と比べると、実施例1が輝度抑制値変化量の変化幅を輝度抑制値に応じて変化させているのに対し、実施例2ではサンプリング間隔を輝度抑制値に応じて変化させている点が異なっている。
即ち、図5に示すように、輝度抑制値が小さくなると輝度抑制値を更新するサンプリング間隔が短くなり、輝度抑制値が大きくなると輝度抑制値を更新するサンプリング間隔が長くなるように変更される。したがって、周囲照度が低くなりこれに伴って輝度抑制値が大きくなると輝度抑制値の更新間隔が長くなるので、等価的にOPC8の感度が悪くなるようにできる。
サンプリング間隔Δt、Δt、Δt、・・・・は直前のサンプリング期間で演算された輝度抑制値0、100−y、100−y、100−y、・・・・に関係し、輝度抑制値が大きくなるとそれに対応して大きくなる。サンプリング間隔Δt、Δt、Δt、・・・・を輝度抑制値に対応してどの程度づつ変化させるかは、Δtn+1=F(100−y)とすると、Fは100−yの増加関数となり、この関数の選び方により決まる。例えば正比例の関係とすることができるが、これに限定されることは無い。関数Fは増加関数に選んであるので、輝度抑制値が大きくなるとサンプリング間隔が長くなり、等価的にOPC8の感度が悪くなるようにできる。
なお、実施例1と同様、画面明るさ補正係数α=1のときのバックライト輝度設定値yと輝度抑制値100−yは一義的に対応しているので、図5ではサンプリング間隔を例えばΔtn+1=F(100−y)として求めているが、Δtn+1=F’(y)として求めてもよい。但し、この場合、関数F’をyの減少関数とする。
次に、図6の制御フローチャートを参照して、実施例2の表示装置のバックライト輝度調節動作を説明する。本動作処理に入る前に予め周囲照度に対する最適輝度抑制値が決められて演算回路内1の記憶手段(ROM)に周囲照度−最適輝度抑制値の対応テーブルTB1として記憶されている。また、この図6の制御フローチャートに示されたプログラム処理は演算回路1を構成するマイコンによって実行される。
本実施の形態では、直前のサンプリング期間で演算された輝度抑制値に対応したサンプリング間隔を、更新タイミング毎に、予め記憶されたテーブルを参照するか、計算により求め、このサンプリング間隔ごとに輝度抑制値を更新するように制御する。予め記憶されたテーブルを参照する場合には、輝度抑制値に対応するサンプリング間隔をテーブルTB3として記憶手段に記憶させておくようにすればよい(あるいは、画面明るさ補正係数α=1のときの、バックライト輝度設定値に対するサンプリング間隔を記憶させてもよい)。輝度抑制値に対応するサンプリング間隔は周囲照度に対するOPC8の感度に関係しており、この対応関係をどのように設定するかによってOPC8の感度特性を決めることができる。また、計算によりサンプリング間隔を求める場合には、上記関数F、あるいは関数F’により求めることができる。この関数F、あるいは関数F’も周囲照度に対するOPC8の感度に関係しており、どのような関数にするかによってOPC8の感度特性を決めることができる。テーブルTB3に記憶される輝度抑制値とサンプリング間隔との対応関係は、具体的には図5に示すように、あるサンプリング期間に演算された輝度抑制値とその直後のサンプリング期間の長さとの関係になる。
まず、ステップS21において、直前のサンプリング期間に演算された輝度抑制値に対応したサンプリング間隔を、予め記憶手段に記憶したテーブルTB3を参照するか、又は関数Fを使って計算によって求める。
次に、ステップS22に進み、ステップS21で求めたサンプリング間隔に応じた時間だけ待つ。
次に、ステップS23に進み、OPC8から演算回路1に取り込まれた信号により周囲照度が取得される。
次に、ステップS24に進む。ステップS24において、予め記憶手段(ROM)に記憶されたテーブルTB1を参照して現在の輝度抑制値に対応した最適輝度抑制値を求め、直前のサンプリング期間に演算回路1で演算された輝度抑制値と比較することにより、現在の輝度抑制値が最適輝度抑制値になっているか否かが判断される。
現在の輝度抑制値が最適輝度抑制値になっている場合にはステップS21に戻り、処理を継続する。
ステップS24で適切な値になっていないと判断された場合(NOの場合)には、ステップS25に進み、現在の輝度抑制値が小さすぎるか、あるいは大きすぎるかが判断される。この判断は、予め記憶手段(ROM)に記憶されたテーブルTB1を参照して周囲照度に対応した最適輝度抑制値を求め、直前のサンプリング期間に演算された輝度抑制値と比較することにより行われる。この比較はステップS25で改めて実行するのではなくステップS24の処理として実行することもできる。
ステップS25で輝度抑制値が小さすぎると判断された場合にはステップS26に進む。ステップS26では直前のサンプリング期間に演算された輝度抑制値が暗い方向の限界値ではないかどうかがチェックされる。ステップS26において、暗い方向の限界値に達していると判断された場合(NOの場合)には、輝度抑制値をこれ以上大きくしないで(あるいはこれ以上大きくできないので)、ステップS21に戻り処理を継続する。
ステップS26において、暗い方向の限界値に達していないと判断された場合(YESの場合)には、ステップS27において、直前のサンプリング期間に演算された輝度抑制値に応じた所定量(Δy)を暗い方向に加算する。
次に、ステップS28において、新たな輝度抑制値が暗い方向の限界値でないかチェックされる。暗い方向の限界値でないと判断された場合(YESの場合)には、ステップS34に進み、新しい輝度抑制値を画面明るさ調節手段9から入力された画面明るさ補正係数αで補正した値を求め、バックライト輝度設定値を更新する。このときの新しいバックライト輝度設定値は、新しい輝度抑制値に基づいて求められたバックライト輝度設定値(画面明るさ補正係数α=1)を、画面明るさ補正係数αで補正したものとなる。
ステップS35では新しいバックライト輝度設定値に基づいて動作し、バックライト輝度が制御される。以後、ステップS21に戻り、処理を継続する。
また、ステップS28で暗い方向の限界値であると判断された場合(NOの場合)には、ステップS29で輝度抑制値を暗い方向の限界値に設定する。次に、ステップS34に進み、新しい輝度抑制値を画面明るさ調節手段9から入力された画面明るさ補正係数αで補正した値を求め、バックライト輝度設定値を更新する。このときの新しいバックライト輝度設定値は、新しい輝度抑制値に基づいて求められたバックライト輝度設定値(画面明るさ補正係数α=1)を、画面明るさ補正係数αで補正したものとなる。
ステップS35では新しいバックライト輝度設定値に基づいて動作し、バックライト輝度が制御される。以後、ステップS21に戻り、処理を継続する。
ステップS25で輝度抑制値が大きすぎると判断された場合にはステップS30に進む。ステップS30では直前のサンプリング期間に演算された輝度抑制値が明るい方向の限界値ではないかどうかがチェックされる。ステップS30において、明るい方向の限界値に達していると判断された場合(NOの場合)には、輝度抑制値をこれ以上小さくしないで(あるいはこれ以上小さくできないので)、ステップS21に戻り処理を継続する。
ステップS30において、明るい方向の限界値に達していないと判断された場合(YESの場合)には、ステップS31において、直前のサンプリング期間に演算された輝度抑制値に応じた所定量(Δy)を明るい方向に加算する。
次に、ステップS32において、新たな輝度抑制値が明るい方向の限界値でないかチェックされる。明るい方向の限界値でないと判断された場合(YESの場合)には、ステップS34に進み、新しい輝度抑制値を画面明るさ調節手段9から入力された画面明るさ補正係数αで補正した値を求め、バックライト輝度設定値を更新する。このときの新しいバックライト輝度設定値は、新しい輝度抑制値に基づいて求められたバックライト輝度設定値(画面明るさ補正係数α=1)を、画面明るさ補正係数αで補正したものとなる。
ステップS35では新しいバックライト輝度設定値に基づいて動作し、バックライト輝度が制御される。以後、ステップS21に戻り、処理を継続する。
また、ステップS32で明るい方向の限界値であると判断された場合(NOの場合)には、ステップS33で輝度抑制値を明るい方向の限界値に設定する。次に、ステップS34に進み、新しい輝度抑制値を画面明るさ調節手段9から入力された画面明るさ補正係数αで補正した値を求め、バックライト輝度設定値を更新する。このときの新しいバックライト輝度設定値は、新しい輝度抑制値に基づいて求められたバックライト輝度設定値(画面明るさ補正係数α=1)を、画面明るさ補正係数αで補正したものとなる。
ステップS35では新しいバックライト輝度設定値に基づいて動作し、バックライト輝度が制御される。以後、ステップS21に戻り、処理を継続する。
以上の説明で明らかなように、本実施の形態によれば、周囲照度が短時間のみ変化したときは、画面の明るさを殆ど変化しないようにできる。また、周囲照度が確実に変化したときは、画面の明るさを周囲照度に対応する最適な画面の明るさまで変化させることができる。したがって、実施例1と同様、周囲が暗い状態で映像を鑑賞している際、画面輝度レベルの変化による画面輝度調節制御の誤動作を防止することができる。
(第2の実施の形態)
図7は第2の実施の形態における表示装置の制御構成図であり、液晶表示器の例を示している。
第1の実施の形態が直前のサンプリング期間に演算された輝度抑制値に応じて、輝度抑制値変化量、又はサンプリング間隔を変更し、OPC8の感度を等価的に変化させるようにしたが、本実施の形態では、バックライトの輝度抑制値がある程度以上で、かつ画面からの回り込みによりOPC8に影響を与える程度に環境光の照度レベルが低い状態で、映像信号の1フィールド内若しくは1フレーム内の表示映像信号の輝度レベルの平均値が或る値以上、又は画面内の閾値以上の輝度レベルを持つ画面が一定割合以上である間は、OPC8の動作を止める、あるいは、OPC8の制御系統を無効にするようにスイッチなどで遮断して、OPC8の感度を等価的に0にする点が異なっている。この場合、OPC8の動作が停止し、あるいはOPC8の制御系統が遮断されて周囲照度の情報更新が行われないので、バックライトの輝度抑制値(又は輝度設定値)はホールド状態となる。
これにより、例えば、暗い部屋で映画などを見ていて、爆発シーンなどで画面が一時的に明るくなり、周囲の環境光の照度レベルが一時的に底上げされるようなことが有っても、その間、OPC8によって周囲照度の情報が更新されず、その情報に基づくバックライト輝度設定値の更新は行われない。
第1の実施の形態における表示装置と比較すると、本第2の実施の形態における表示装置では、映像信号処理部22(第1の実施の形態の映像信号処理部7に代わるもの)の内部に映像信号輝度レベル判定回路23を備えており、この映像信号輝度レベル判定回路23から演算回路21に映像信号の輝度レベル判定信号が出力されている点が異なっている。
映像信号輝度レベル判定回路23は、映像信号入力部6から入力された輝度信号を基に、映像信号の1フィールド内若しくは1フレーム内の表示映像信号の輝度レベルの平均値、又は画面内の閾値以上の輝度レベルを持つ画面の割合を求め、この値が予め設定された所定値(閾値)に対し大きいか小さいかが判定される。この輝度レベル判定信号は演算回路21に出力される。演算回路1は、OPC8で検知された周囲照度が所定値以下の状態で、且つ、映像信号輝度レベル判定回路23で求めた上記値が一時的に所定の閾値を超えた場合には、その間、演算回路1から出力されるバックライト輝度設定値をホールドして更新を行わないように動作する。
その他の、図1と同じ符号のものは同じものを示しているので詳しい説明は省略する。
次に、図8の制御フローチャートを参照して、第2の実施の形態の表示装置のバックライト輝度調節動作を説明する。本動作処理に入る前に予め周囲照度に対する最適輝度抑制値が決められて演算回路内1の記憶手段(ROM)に周囲照度−最適輝度抑制値の対応テーブルTB1として記憶されている。また、この図8の制御フローチャートに示されたプログラム処理は演算回路1を構成するマイコンによって実行される。
本実施の形態では、サンプリング毎に、画面の表示映像の輝度レベルがOPC8で検知する周囲照度に影響を及ぼすか否かをチェックし、影響を及ぼすレベルのときには、その間、演算回路1から出力されるバックライト輝度設定値をホールドして更新を行わないように動作する。
まず、ステップS41において、所定サンプルタイミングでOPC8から演算回路1に取り込まれた信号により周囲照度が取得される。
次に、ステップS42に進む。ステップS42では、映像信号輝度レベル判定回路23において映像信号の1フィールド内若しくは1フレーム内の表示映像信号の輝度レベルの平均値、又は画面内の閾値以上の輝度レベルを持つ画面の割合が判定され、この判定された結果は、輝度レベル判定信号として映像信号輝度レベル判定回路23から演算回路1に出力される。
映像信号の1フィールド内若しくは1フレーム内の表示映像信号の輝度レベルの平均値、又は画面内の閾値以上の輝度レベルを持つ画面の割合が一時的に所定の閾値を超え、且つ、OPC8で検知された周囲照度が所定値以下の状態のときは、演算回路1は現在の表示映像の輝度レベルが周囲照度に対して影響を与える(YES)と判定し、処理をステップ41に戻す。この場合に、輝度抑制値に対して何も処理が行われないので、演算回路1から出力されるバックライト輝度設定値はこの間ホールドされる。
ステップS42において現在の表示映像の輝度レベルが周囲照度に対して影響を与えないと判断された場合(NOの場合)には、次に、ステップS43に進む。ステップS43において、予め記憶手段(ROM)に記憶されたテーブルTB1を参照して現在の輝度抑制値に対応した最適輝度抑制値を求め、直前のサンプリング期間に演算回路1で演算された輝度抑制値と比較することにより、現在の輝度抑制値が最適輝度抑制値になっているか否かが判断される。
現在の輝度抑制値が最適輝度抑制値になっている場合(YESの場合)にはステップS41に戻り、処理を継続する。
ステップS43で輝度抑制値が最適輝度抑制値になっていないと判断された場合(NOの場合)には、ステップS44に進み、現在の輝度抑制値が最適輝度抑制値に対し小さすぎるか、あるいは大きすぎるかが判断される。この判断は、予め記憶手段(ROM)に記憶されたテーブルTB1を参照して周囲照度に対応した最適輝度抑制値を求め、直前のサンプリング期間に演算された輝度抑制値と比較することにより行われる。この比較はステップS44で改めて実行するのではなくステップS43の処理として実行することもできる。
ステップS44で輝度抑制値が小さすぎると判断された場合にはステップS45に進む。ステップS45では直前のサンプリング期間に演算された輝度抑制値が暗い方向の限界値ではないかどうかがチェックされる。ステップS45において、暗い方向の限界値に達していると判断された場合(NOの場合)には、輝度抑制値をこれ以上大きくしないで(あるいはこれ以上大きくできないので)、ステップS41に戻り処理を継続する。
ステップS45において、暗い方向の限界値に達していないと判断された場合(YESの場合)には、ステップS46において、直前のサンプリング期間に演算された輝度抑制値に応じた所定量(Δya)を暗い方向に加算する。
次に、ステップS49に進み、新しい輝度抑制値と画面明るさ調節手段9から入力された画面明るさ補正係数αに基づいて、バックライト輝度設定値を更新する。このときの新しいバックライト輝度設定値は、新しい輝度抑制値に基づいて求められたバックライト輝度設定値(画面明るさ補正係数α=1)を、画面明るさ補正係数αで補正したものとなる。
ステップS50では新しいバックライト輝度設定値に基づいて動作し、バックライト輝度が制御される。以後、ステップS41に戻り、処理を継続する。
ステップS44で輝度抑制値が大きすぎると判断された場合にはステップS47に進む。ステップS47では直前のサンプリング期間に演算された輝度抑制値が明るい方向の限界値ではないかどうかがチェックされる。ステップS47において、明るい方向の限界値に達していると判断された場合(NOの場合)には、輝度抑制値をこれ以上小さくしないで(あるいはこれ以上小さくできないので)、ステップS41に戻り処理を継続する。
ステップS47において、暗い方向の限界値に達していないと判断された場合(YESの場合)には、ステップS48において、直前のサンプリング期間に演算された輝度抑制値に応じた所定量(Δya)を明るい方向に加算する。
次に、ステップS49に進み、新しい輝度抑制値と画面明るさ調節手段9から入力された画面明るさ補正係数αに基づいて、バックライト輝度設定値を更新する。このときの新しいバックライト輝度設定値は、新しい輝度抑制値に基づいて求められたバックライト輝度設定値(画面明るさ補正係数α=1)を、画面明るさ補正係数αで補正したものとなる。
ステップS50では新しいバックライト輝度設定値に基づいて動作し、バックライト輝度が制御される。以後、ステップS41に戻り、処理を継続する。
以上の説明で明らかなように、本実施の形態によれば、周囲照度が所定の値より低い状態で画面に表示された映像の輝度が一時的にある閾値を超えても、この間の輝度抑制値をホールドして画面の明るさを変化しないようにできる。したがって、実施例1と同様、周囲が暗い状態で映像を鑑賞している際、画面輝度レベルの変化による画面輝度調節制御の誤動作を防止することができる。
(第3の実施の形態)
次に、図9に、本発明の表示装置の第3の実施の形態を示す。
上記の第1、及び第2の実施の形態は、画面の明るさを調節するためにバックライトの輝度を調節する液晶表示装置に適用されるが、図9に示した本実施の形態は、CRT表示器、プラズマディスプレイなどのように、映像輝度信号を補正して画面の明るさを調節する表示装置に適用される。
図9において、31はマイコンで構成される演算回路であり、中央演算装置CPU、記憶手段(ROM,RAM)などから成る。この記憶手段のROMには本発明を実施するに必要なプログラムやその他各種プログラムが記憶されており、記憶手段のRAMは演算結果や演算途中の値などが一時記憶される。
34はCRT表示器、プラズマディスプレイなどの映像表示部であり、入力された映像信号を基に映像を表示する。
35はOPCであり、周囲環境光や画面から回り込んだ光を検知する。そして、OPC35は周囲照度に比例した信号を演算回路31に出力する。演算回路31はOPC35から周囲照度に比例する値を入力し映像輝度信号補正値を演算して映像信号処理部33に出力する。
32は映像信号入力部であり、テレビ受信部で受信して復調された映像信号が入力される。映像信号入力部32からの出力信号には、映像の明るさを表す映像輝度信号が含まれる。
33は映像信号処理部であり、IP変換/RGBプロセッサなどから構成され、映像信号入力部32からの信号を入力して、インターレスとプログレッシブの変換やR、G、B信号を生成する。また、演算回路31からの映像輝度信号補正値を入力して、映像信号入力部32からの映像輝度信号を補正する機能を有している。
このように映像信号は、映像信号処理部33で映像表示するに適した信号に処理され、映像表示部34で映像が表示される。
36は視聴者により操作される画面明るさ調節手段であり、第1、及び第2の実施の形態の画面明るさ調節手段9と同じものである。この画面明るさ調節手段36から画面明るさ補正係数αが演算回路31に入力され、この画面明るさ補正係数αにより補正された映像輝度信号補正値が演算回路31より出力される。
第1、第2の実施の形態では、図1、図7の演算回路1、21から出力されるバックライト輝度設定値をバックライト制御2に入力しバックライトの輝度を制御しているのに対し、本実施の形態では演算回路31から出力される映像輝度信号補正値を映像信号処理部33に入力して映像輝度信号を補正する点が異なっている。しかし、演算回路31における演算は、第1、第2の実施の形態と基本的に同じとして実施することができる。即ち、図4、図6、図8のフローチャートにおける、ステップS14、ステップS15、ステップS34、ステップS35、ステップS49、ステップS50の「バックライト輝度」を「映像輝度信号」に置き換えた制御フローチャートに従って制御することができる。本実施の形態でも、上記第1、第2の実施の形態と同様の効果を奏することができる。
以上、具体的な実施の形態により説明したが、本発明は上記実施の形態には限定されない。例えば、上記実施の形態では、周囲照度に対応する最適輝度設定値として周囲照度−最適輝度抑制値の対応テーブルTB1を記憶手段に予め記憶させておき、輝度抑制値を使ってバックライト輝度設定値や映像輝度信号補正値を演算したが、周囲照度−最適輝度抑制値の対応テーブルに代えて、周囲照度−最適輝度値の対応テーブルを記憶手段に予め記憶させておき、輝度値を使ってバックライト輝度設定値や映像輝度信号補正値を演算してもよい。本発明では、周囲照度に対応する最適な画面の明るさになるための値として記憶手段に記憶させる最適輝度設定値は、最適輝度抑制値や最適輝度値に限定されない。ようするに、記憶手段に記憶された値から周囲照度に対応する最適な画面明るさが求められる最適な輝度に対応する値が記憶されるようになっていればよい。
また、上記実施の形態では画面明るさ調節手段9、36からの画面明るさ補正係数αを演算回路1、21、31に入力して補正するようにしているが、バックライト制御部2、映像信号処理部7、33に入力して補正するようにしてもよい。また、第2の実施の形態における映像信号の輝度レベル判定回路23の機能は演算回路1に持たせることもできる。この場合には映像信号処理部22から演算回路1に輝度信号を出力し、演算回路1が映像信号の輝度レベル判定回路23と同様の処理を行うようにすればよい。
また、本発明は、発明の要旨を変更しない範囲で実施の形態を変更して実施できることは言うまでも無い。
本発明は液晶表示器に限らず、CRT表示器、プラズマディスプレイ、その他、輝度を調節できる表示器一般に適用することができる。また、本発明はテレビ受像機の表示装置に限らずパーソナルコンピュータ、ゲーム機など各種装置のモニター装置に適用することができる。
本発明による第1の実施の形態における、表示装置の制御構成を示す図である。 本発明による第1の実施の形態における、制御動作を説明する図である。 本発明による第1の実施の形態における、OPC8の感度を、直前のバックライト輝度設定値が小さいほど次に演算するバックライト輝度設定値の変化幅を小さくしていく方法により変化させる実施例1の動作説明図である。 本発明による第1の実施の形態における、実施例1の制御動作フローチャートである。 本発明による第1の実施の形態における、OPC8の感度を、バックライト輝度設定値が小さいほどバックライト輝度設定値の更新タイミングを遅らせる方法により変化させる実施例1の動作説明図である。 本発明による第1の実施の形態における、実施例2の制御動作フローチャートである。 本発明による第2の実施の形態における、表示装置の制御構成を示す図である。 本発明による第2の実施の形態における、制御動作フローチャートである。 本発明による第3の実施の形態における、表示装置の制御構成を示す図である。 従来技術による画面輝度調節制御の、周囲照度と画面輝度の特性の一例を示す図である。 従来技術による画面輝度調節制御の、動作の一例を示す図である。
符号の説明
1、21、31・・・演算回路
2・・・バックライト制御部
3・・・バックライト駆動部
4・・・バックライト
5、34・・・映像表示部
6、32・・・映像信号入力部
7、22、33・・・映像信号処理部
8、35・・・OPC(周囲照度センサ)
9・・・画面明るさ調節手段
23・・・映像信号輝度レベル判定回路

Claims (12)

  1. 映像信号を入力して映像表示すると共に、周囲照度に応じて画面の明るさを調節することができる映像表示装置において、
    周囲照度をサンプリング期間毎に取得する周囲照度取得手段と、
    前記周囲照度取得手段により取得された周囲照度に基づきバックライト輝度設定値を演算する演算手段と、
    前記演算手段で演算された前記バックライト輝度設定値に基づきバックライトの輝度を制御するバックライト輝度制御手段を備え、
    前記周囲照度取得手段は、感度が変更可能であって、直前のサンプリング期間で演算されたバックライト輝度設定値が大きい程、サンプリング毎に更新するバックライト輝度設定値の変化量を多くして前記感度を変更することを特徴とする表示装置。
  2. 映像信号を入力して映像表示すると共に、周囲照度に応じて画面の明るさを調節することができる映像表示装置において、
    周囲照度をサンプリング期間毎に取得する周囲照度取得手段と、
    前記周囲照度取得手段により取得された周囲照度に基づきバックライト輝度設定値を演算する演算手段と、
    前記演算手段で演算された前記バックライト輝度設定値に基づきバックライトの輝度を制御するバックライト輝度制御手段を備え、
    前記周囲照度取得手段は、感度が変更可能であって、直前のサンプリング期間で演算されたバックライト輝度設定値が大きい程、バックライト輝度設定値を更新するサンプリング間隔を小さくして前記感度を変更することを特徴とする表示装置
  3. 映像信号を入力して映像表示すると共に、周囲照度に応じて画面の明るさを調節することができる映像表示装置において、
    周囲照度をサンプリング期間毎に取得する周囲照度取得手段と、
    前記周囲照度取得手段により取得された周囲照度に基づきバックライト輝度設定値を演算する演算手段と、
    前記演算手段で演算された前記バックライト輝度設定値に基づきバックライトの輝度を制御するバックライト輝度制御手段を備え、
    前記周囲照度取得手段は、感度が変更可能であって、映像輝度信号のレベルが所定の値を超えたとき周囲照度の変化を検出しないようにして前記感度を変更することを特徴とする表示装置。
  4. 周囲照度が所定値以下の状態で、且つ、映像信号の1フィールド内若しくは1フレーム内の表示映像信号の輝度レベルの平均値、又は画面内の閾値以上の輝度レベルを持つ画面の割合が一時的に所定の閾値を超えたとき周囲照度の変化を検出しないようにして前記感度を変更することを特徴とする請求項3に記載の表示装置。
  5. 前記演算手段は、
    前記取得された周囲照度に対応する最適バックライト輝度設定値と直前のサンプリング期間で演算されたバックライト輝度設定値が異なるとき、
    直前のサンプリング期間に演算された前記バックライト輝度設定値に対応する前記バックライト輝度設定値の変化量を求め、
    該求められた変化量を直前のサンプリング期間に演算された前記バックライト輝度設定値に加算して新たなバックライト輝度設定値とするバックライト輝度設定値更新手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の表示装置。
  6. 前記演算手段は、
    前記取得された周囲照度に対応する最適バックライト輝度設定値と直前のサンプリング期間で演算されたバックライト輝度設定値が異なるとき、
    直前のサンプリング期間に演算された前記バックライト輝度設定値に対応するサンプリング間隔を求め、該求められたサンプリング間隔で新たなバックライト輝度設定値を更新するバックライト輝度設定値更新手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の表示装置。
  7. 映像信号を入力して映像表示すると共に、周囲照度に応じて画面の明るさを調節することができる映像表示装置の輝度調節方法において、
    周囲照度をサンプリング期間毎に取得し、
    前記取得された周囲照度に基づきバックライト輝度設定値を演算し、
    前記演算された前記バックライト輝度設定値に基づきバックライトの輝度を制御し、
    前記周囲照度を取得する際の感度を変更可能とするとともに、直前のサンプリング期間で演算されたバックライト輝度設定値が大きい程、サンプリング毎に更新するバックライト輝度設定値の変化量を多くして前記感度を変更することを特徴とする輝度調節方法。
  8. 映像信号を入力して映像表示すると共に、周囲照度に応じて画面の明るさを調節することができる映像表示装置の輝度調節方法において、
    周囲照度をサンプリング期間毎に取得し、
    前記取得された周囲照度に基づきバックライト輝度設定値を演算し、
    前記演算された前記バックライト輝度設定値に基づきバックライトの輝度を制御し、
    前記周囲照度を取得する際の感度を変更可能とするとともに、直前のサンプリング期間で演算されたバックライト輝度設定値が大きい程、バックライト輝度設定値を更新するサンプリング間隔を小さくして前記感度を変更することを特徴とする輝度調節方法。
  9. 映像信号を入力して映像表示すると共に、周囲照度に応じて画面の明るさを調節することができる映像表示装置の輝度調節方法において、
    周囲照度をサンプリング期間毎に取得し、
    前記取得された周囲照度に基づきバックライト輝度設定値を演算し、
    前記演算された前記バックライト輝度設定値に基づきバックライトの輝度を制御し、
    前記周囲照度を取得する際の感度を変更可能とするとともに、
    映像輝度信号のレベルが所定の値を超えたとき周囲照度の変化を検出しないようにして前記感度を変更することを特徴とする輝度調節方法。
  10. 周囲照度が所定値以下の状態で、且つ、映像信号の1フィールド内若しくは1フレーム内の表示映像信号の輝度レベルの平均値、又は画面内の閾値以上の輝度レベルを持つ画面の割合が一時的に所定の閾値を超えたとき周囲照度の変化を検出しないようにして前記感度を変更することを特徴とする請求項9に記載の輝度調節方法。
  11. 前記取得された周囲照度に対応する最適バックライト輝度設定値と直前のサンプリング期間で演算されたバックライト輝度設定値が異なるとき、
    直前のサンプリング期間に演算された前記バックライト輝度設定値に対応する前記バックライト輝度設定値の変化量を求め、
    該求められた変化量を直前のサンプリング期間に演算された前記バックライト輝度設定値に加算して新たなバックライト輝度設定値とすることを特徴とする請求項7乃至10のいずれか一項に記載の輝度調節方法。
  12. 前記取得された周囲照度に対応する最適バックライト輝度設定値と直前のサンプリング期間で演算されたバックライト輝度設定値が異なるとき、
    直前のサンプリング期間に演算された前記バックライト輝度設定値に対応するサンプリング間隔を求め、該求められたサンプリング間隔で新たなバックライト輝度設定値を更新するバックライト輝度設定値更新手段を備えたことを特徴とする請求項7乃至10のいずれか一項に記載の輝度調節方法。
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