JP5195916B2 - 接続コネクタ、電子装置、接続コネクタ抜脱方法 - Google Patents

接続コネクタ、電子装置、接続コネクタ抜脱方法 Download PDF

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Description

本発明は、PCIカードに対するLANケーブルの抜脱を容易にする接続コネクタ、電子装置、接続コネクタ抜脱方法に関する。
情報処理装置であるコンピュータにおいて、PCI(Peripheral Component Interconnect)カードが活性交換可能な装置にはPCI活性交換用カセット(カートリッジ)にPCIカードを搭載し、運用する方法が主流となりつつある。図22(a)に示すように、PCI活性交換用カセットの構造上、搭載されたPCIカードの前面板は、装置表面から奥まったところに配置される。
保守時、奥まったところに配置されているPCIカードに接続されているLANケーブルを引き抜くためには、図22(b)に示すように指が入らない等の理由により、マイナスドライバー等の工具を使用して、ロック解除用のツメをケーブル方向に向けて押下することで、LANケーブルのロックを解除し引き抜く必要がある。
図23に、PCIカードに従来のLANケーブルが接続されている状態を示す。ロック解除用ツメの突出量が少なく、指のみによるロック解除が困難であることがわかる。
また、従来技術として、ジャックに接続されるプラグの抜き差しを容易に行えるようにするアクチュエータが開示されている。また、コネクタから引き抜く時にコネクタとのロックを解除する操作レバーを有したモジュラープラグに関し、コネクタからの離脱時における操作性の向上を図ると共にコネクタの小型化・薄型化を図るモジュラープラグが開示されている。
さらに、従来技術として、小型化がはかれ、嵌合力の強度と作業性の向上がはかれる着脱機構付きコネクタが開示されており、また、スライドスリーブを作動させ、ロック部品をロック解除位置へ移動させて解除するプラグ接続部が開示されている。
特開2006−134858号公報 特開2008−10210号公報 特開2005−235545号公報 特開2006−526262号公報
しかしながら、上述のマイナスドライバー等の工具を使用した作業は、工具準備等の手間や、工具が作業中に落下することにより他装置が損傷する場合もある。また、コンピュータ背面の作業となるため、背面がマシンルームの内壁と隣接している場合等、コンピュータの配置条件によっては物理的にコンピュータを設置位置からずらす作業が必要となる。
また、PCI活性交換用カセットに複数のPCIカードが搭載されている場合において、PCIカードの中から特定のケーブルを引き抜くことは指が入らない等の理由により非常に困難である。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、PCIカードがコンピュータ背面の奥まったところに配置された場合や、高密度接続された場合でも、LANコネクタのロック解除を容易にする接続コネクタ、電子装置、接続コネクタ抜脱方法を提供することを目的とする。
接続コネクタは、第1の側面に設けられたロックレバー部と、前記第1の側面と対向する第2の側面又は正面部に第1の接続端子が設けられた接続コネクタ突起部と、前記接続コネクタ突起部の挿入とともに、前記ロックレバーが押圧された状態で滑動する第1の溝部が内壁に形成されたハウジング部と、前記第1の接続端子と嵌合する第2の接続端子を有する接続コネクタ受容部と、前記接続コネクタ突起部を環囲するように形成され、前記接続コネクタ突起部の前記第1の側面と対向する面に孔部が形成されるとともに、前記接続コネクタ突起部が前記接続コネクタ受容部に嵌合した状態で、前記接続コネクタ突起部が挿入された方向とは反対方向に引き出すことにより、前記孔部に前記ロックレバー部の先端部が嵌入し、前記ロックレバーの押圧状態の開放を行う接続コネクタ枠部を有することを特徴とする。
電子装置は、第1の側面に設けられたロックレバー部と前記第1の側面と対向する第2の側面又は正面部に第1の接続端子が設けられるとともに、接続コネクタ枠部によって環囲される接続コネクタ突起部が嵌合する接続コネクタ受容部を有する電子装置において、
前記接続コネクタ受容部は、前記接続コネクタ突起部の挿入とともに、前記ロックレバーが押圧された状態で滑動する第1の溝部が内壁に形成されたハウジング部と、前記第1の接続端子と嵌合する第2の接続端子を有し、前記接続コネクタ枠部は、前記接続コネクタ突起部の前記第1の側面と対向する面に孔部が形成されるとともに、前記接続コネクタ突起部が前記接続コネクタ受容部に嵌合した状態で、前記接続コネクタ突起部が挿入された方向とは反対方向に引き出すことにより、前記孔部に前記ロックレバー部の先端部が嵌入し、前記ロックレバーの押圧状態の開放を行う接続コネクタ枠部を有することを特徴とする。
接続コネクタ抜脱方法は、接続コネクタの接続コネクタ突起部と接続コネクタ受容部との嵌合を抜脱する接続コネクタ抜脱方法において、前記コネクタ突起部は、第1の側面に設けられたロックレバー部と、前記第1の側面と対向する第2の側面又は正面部に第1の接続端子とが設けられ、前記接続コネクタ受容部は、前記接続コネクタ突起部の挿入とともに、前記ロックレバー部が押圧された状態で滑動する第1の溝部が内壁に形成されたハウジング部と、前記第1の接続端子と嵌合する第2の接続端子とを有し、前記接続コネクタは、さらに、前記接続コネクタ突起部を環囲するように形成され、前記接続コネクタ突起部の前記第1の側面と対向する面に孔部が形成される接続コネクタ枠部を有し、前記接続コネクタ突起部が前記接続コネクタ受容部に嵌合した状態で、前記孔部に前記ロックレバー部の先端部が嵌入する嵌入ステップと、前記嵌入ステップの後、前記接続コネクタ突起部が前記接続コネクタ受容部に挿入された方向とは反対方向に前記接続コネクタ枠部が移動することで、前記ロックレバー部の押圧状態の開放を行う開放ステップと、を実行する。
接続コネクタは、第1の側面に設けられたロックレバー部と、前記第1の側面と対向する第2の側面又は正面部に第1の接続端子とが設けられた接続コネクタ突起部と、前記接続コネクタ突起部の挿入とともに、前記ロックレバー部が押圧された状態で滑動する第1の溝部が内壁に形成されたハウジング部と、前記第1の接続端子と嵌合する第2の接続端子とを有する接続コネクタ受容部と、前記接続コネクタ突起部を環囲するように形成され、前記接続コネクタ突起部が挿入された方向に押圧されることで前記ロックレバー部の端を自己の環囲内に潜り込ませ、前記ロックレバーの押圧状態の開放を行う接続コネクタ枠部とを有し、該接続コネクタ枠部は、前記ロックレバー部の潜入を支援する開口を有することを特徴とする。
電子装置は、第1の側面に設けられたロックレバー部と前記第1の側面と対向する第2の側面又は正面部に第1の接続端子が設けられるとともに、接続コネクタ枠部によって環囲される接続コネクタ突起部が嵌合する接続コネクタ受容部を有する電子装置において、
前記接続コネクタ受容部は、前記接続コネクタ突起部の挿入とともに、前記ロックレバー部が押圧された状態で滑動する第1の溝部が内壁に形成されたハウジング部と、前記第1の接続端子と嵌合する第2の接続端子とを有し、前記接続コネクタ枠部は、前記ロックレバー部の潜入を支援する開口を有し、前記接続コネクタ突起部が挿入された方向に押圧されることで前記ロックレバー部の端を自己の環囲内に潜り込ませ、前記ロックレバーの押圧状態の開放を行うことを特徴とする。
接続コネクタ抜脱方法は、接続コネクタの接続コネクタ突起部と接続コネクタ受容部との嵌合を抜脱する接続コネクタ抜脱方法において、前記コネクタ突起部は、第1の側面に設けられたロックレバー部と、前記第1の側面と対向する第2の側面又は正面部に第1の接続端子とが設けられ、前記接続コネクタ受容部は、前記接続コネクタ突起部の挿入とともに、前記ロックレバーが押圧された状態で滑動する第1の溝部が内壁に形成されたハウジング部と、前記第1の接続端子と嵌合する第2の接続端子とを有し、前記接続コネクタは、さらに、前記接続コネクタ突起部を環囲するように形成される接続コネクタ枠部を有し、また、該接続コネクタ枠部は、前記ロックレバー部の潜入を支援する開口を有し、前記接続コネクタ突起部が挿入された方向に前記接続コネクタ枠部が押圧される押圧ステップと、押圧ステップにて前記接続コネクタ枠部が押圧されることで、前記ロックレバー部の端を自己の環囲内に潜り込ませ、前記ロックレバーの押圧状態の開放を行う開放ステップと、を実行する。
実施の形態1に係るモジュラープラグの一例を示す斜視図である。 実施の形態1に係るモジュラープラグの一例を示す六面図である。 実施の形態1に係るロック解除機構の一例を示す斜視図である。 実施の形態1に係るロック解除機構の一例を示す六面図である。 実施の形態1に係るLANコネクタの一例を示す斜視図である。 実施の形態1に係るLANコネクタの一例を示す六面図である。 実施の形態に係るLANボードの一例を示す平面図、正面図である。 実施の形態1に係るLANコネクタのロック解除方法の一例を説明する図である。 実施の形態2に係るモジュラープラグの一例を示す斜視図である。 実施の形態2に係るモジュラープラグの一例を示す六面図である。 実施の形態2に係るロック解除機構の一例を示す斜視図である。 実施の形態2に係るロック解除機構の一例を示す六面図である。 実施の形態2に係るLANコネクタの一例を示す斜視図である。 実施の形態2に係るLANコネクタの一例を示す六面図である。 実施の形態2に係るLANコネクタのロック解除方法の一例を説明する図である。 実施の形態3に係るロック解除機構の一例を示す斜視図である。 実施の形態3に係るロック解除機構の一例を示す六面図である。 実施の形態3に係るLANコネクタの一例を示す斜視図である。 実施の形態4に係るモジュラープラグ、ロック解除機構、LANコネクタの一例を示す図である(その1)。 実施の形態4に係るモジュラープラグ、ロック解除機構、LANコネクタの一例を示す図である(その2)。 実施の形態4に係るモジュラープラグ、ロック解除機構、LANコネクタの一例を示す図である(その3)。 従来のLANコネクタの問題点を示す図である(その1)。 従来のLANコネクタの問題点を示す図である(その2)。
(実施の形態1)
以下、実施の形態1について図面を参照しつつ説明する。まず、図1にLANケーブルのモジュラープラグに着目した斜視図、および図2に六面図を示す。尚、図2(a)は、モジュラープラグの左側面図、図2(b)は平面図、図2(c)は右側面図、図2(d)は底面図、図2(e)は正面図、図2(f)は背面図を示す。これらの図面において、同一符号は同一物である。
モジュラープラグ10(接続コネクタ突起部)は、ロックレバー部11、接続端子12(第1の接続端子)、溝部13、ダボ収容部14とを少なくとも備えている。
ロックレバー部11は、一端がモジュラープラグ10の一つの側面(第1の側面)と結合されており、中心部が鈍角に屈曲し、他端が鋭角に屈曲しフック形状として成る。また、ロックレバー部11は、従来のLANモジュラープラグ同様バネ性があり、何も力が加わらない状態ではPCIカード(以下、LANボードと称す)とLANケーブルとが嵌合するロック位置となり、中心部に下方向(LANケーブル方向)に力が加わることで、LANボードとの嵌合が解除される。
接続端子12は、従来のLANケーブルと同様、モジュラープラグ10がLANボードと嵌合した場合に電気的通信を行う端子であり、4ペア8芯タイプのツイストペアケーブル用の端子である。
溝部13は、後述するロック解除機構20がモジュラープラグ10上を係合しながら滑動するための凹型溝であり、接続端子12が配置された面を正面とした場合、モジュラープラグ10の右側面および左側面にそれぞれ設けられている。
ダボ収容部14は、後述するロック解除機構20のダボ部22を収容するものであり、ダボ部22のドーム形状と嵌合するよう椀型の形状である。
次に、図3に実施の形態1のロック解除機構の斜視図、および図4にロック解除機構の六面図を示す。尚、図4(a)は、ロック解除機構の左側面図、図4(b)は平面図、図4(c)は右側面図、図4(d)は底面図、図4(e)は正面図、図4(f)は背面図を示す。これらの図面において、同一符号は同一物である。
ロック解除機構20(接続コネクタ枠部)は、モジュラープラグ10を環囲するようにコの字型(U字型)に形成されている。また、ロック解除機構20は、孔部21、ダボ部22、係合部23を備える。
孔部21は、ロックレバー部11のフック形状の端部が嵌入するために設けられた孔であり、ロック解除機構20における、ロックレバー部11が結合されたモジュラープラグ10の側面と相対する面に備えられる。
係合部23は、溝部13に係合しながらロック解除機構20がモジュラープラグ10に対し滑動するための機構であり、ロック解除機構20の右側壁の端部、および左側壁の端部がそれぞれ90度内側に屈曲されることで成る。
ダボ部22は、モジュラープラグ10に対するロック解除機構20の滑動動作を抑止するためのものである。ダボ部22は係合部23にドーム状に凸設されており、ダボ収納部14にダボ部22が収納されることで、滑動動作が抑止される。
次に、モジュラープラグ10とロック解除機構20とが嵌合したLANコネクタ1を図5の斜視図で示し、また図6の六面図で示す。尚、図6(a)は、LANコネクタ1の左側面図、図6(b)は平面図、図6(c)は右側面図、図6(d)は底面図、図6(e)は正面図、図6(f)は背面図を示す。これらの図面において、同一符号は同一物である。
ロックレバー部11のフック形状の端部が孔部21に嵌入し、また溝部13と係合部23とが係合することでモジュラープラグ10とロック解除機構20とが嵌合し、LANコネクタ1として成る。
ここで、LANボードの構成図を図7に示す。図7(a)はLANボード101の平面図、図7(b)はLANボード101の正面図をそれぞれ示している。
LANボード101は従来のLANボードと変わり無い構成となっており、モジュラープラグ10の挿入とともに、ロックレバー部11が押圧された状態で滑動する溝部が内壁に形成されたハウジング部111と、モジュラープラグ10の接続端子12と嵌合する接続端子112とを少なくとも備えた構成となっている。また、LANボード101は、従来のLANボードと同様、LAN通信を制御する通信制御回路搭載ボード120を備える。
次に、実施の形態1におけるLANボード101とLANコネクタ1とが嵌合された状態で、LANコネクタ1を引き抜く方法を図8を参照しつつ説明する。尚、LANコネクタ1をLANボード101のハウジング部111に差し込む方法は従来同様であるため、ここでの説明を割愛する。
作業者は、まずロック解除機構20を保持し、その後溝部13と係合部23によるスライドに基づきロック解除機構20を抜脱方向(図8におけるa方向)に移動させる。ロック解除機構20の移動によって、孔部21にロックレバー部11のフック形状の端部が嵌入する。作業者は、抜脱方向にロック解除機構20を抜脱方向に更に移動させことで、抜脱方向の移動に連動してロックレバー部11の中央部の屈曲がさらに鈍角となり、中心部の屈曲点が下方すなわち図8におけるa’に移動する。
このようにすることで、従来のロック解除用のツメをケーブル方向に向けて押下することと同様の効果を得ることができ、ロックレバーの押圧状態の開放を行うことができる。
上述に示した構造により、接続部が奥まった狭い場所にある場合でも、工具等を用いることなく容易にLANカードとLANコネクタとのロック解除を行うことができる。
また、ダボ収容部14およびダボ部22を設けることで、ロック解除機構20を特定の箇所に固定することができる。このようなロック解除機構20の固定機構によって、作業者は意識して外そうとしない限りロック解除機構20が外れることは無くなる。
(実施の形態2)
実施の形態2におけるLANケーブルのモジュラープラグに着目した斜視図を図9に示し、図10にモジュラープラグに着目した六面図を示す。尚、図10(a)は、モジュラープラグの左側面図、図10(b)は平面図、図10(c)は右側面図、図10(d)は底面図、図10(e)は正面図、図10(f)は背面図を示す。これらの図面において、同一符号は同一物である。
モジュラープラグ10A(接続コネクタ突起部)は、ロックレバー部11A、接続端子12(第1の接続端子)、溝部13、ダボ収容部14とを少なくとも備えている。尚、接続端子12、溝部13、およびダボ収容部14は、実施の形態1と同様であるため説明を割愛する。
ロックレバー部11Aは、一端がモジュラープラグ10Aの一つの側面(第1の側面)と結合されており、中心部が鈍角に屈曲した形状として成る。また、ロックレバー部11Aの他端は自由端であり、モジュラープラグ10Aの表面近傍もしくはモジュラープラグ10Aの表面と接触している位置にある。
またロックレバー部11Aは、現行のLANモジュラープラグ同様バネ性があり、何も力が加わらない状態ではLANボード(例えば実施の形態1で説明したLANボード101)とLANケーブルとが嵌合するロック位置となり、中心部に下方向に力が加わることで、LANボードとLANケーブルとの嵌合がはずれる。
次に、図11に実施の形態2のロック解除機構の斜視図、および図12にロック解除機構の六面図を示す。尚、図12(a)は、ロック解除機構の左側面図、図12(b)は平面図、図12(c)は右側面図、図12(d)は底面図、図12(e)は正面図、図12(f)は背面図を示す。これらの図面において、同一符号は同一物である。
ロック解除機構20A(接続コネクタ枠部)は、実施の形態1のロック解除機構20と同様モジュラープラグ10を環囲するようにコの字型(U字型)に形成されている。また、ロック解除機構20Aは、ダボ部22、係合部23、ロックレバー潜入支援部24を備える。
ロックレバー潜入支援部24は、LANカードからLANケーブルを抜脱する際に、ロックレバー部11Aの自由端を少なくとも含んだロックレバー部11Aの一部が、LANケーブルとロック解除機構20Aの内壁との間に潜り込むこと、すなわちロック解除機構20Aの環囲内に潜り込むことを支援する。
ロックレバー潜入支援部24は、ロックレバー部11が結合されたモジュラープラグ10の上面と相対するロック解除機構20Aの内面に備えられている。またロックレバー潜入支援部24は、ロックレバー部11が潜入する箇所であり、ロック解除機構20Aの他の内壁厚みよりも厚みが薄く、段差となっている箇所を指す。このようなロックレバー潜入支援部24を設けることで、ロックレバー部11の自由端が潜入する箇所の間口が広くなり、自由端が潜り込みやすくなる。
ダボ部22、係合部23は、実施の形態1と同様であるため、ここでの説明は割愛する。
次に、モジュラープラグ10Aとロック解除機構20Aとが嵌合したLANコネクタ1Aを図13の斜視図で示し、また図14の六面図で示す。尚、図14(a)は、LANコネクタ1Aの左側面図、図14(b)は平面図、図14(c)は右側面図、図14(d)は底面図、図14(e)は正面図、図14(f)は背面図を示す。これらの図面において、同一符号は同一物である。
溝部13と係合部23とが係合することでモジュラープラグ10Aとロック解除機構20Aとが嵌合し、LANコネクタ1Aとして成る。
次に、実施の形態2におけるLANボード(例えば実施の形態1で説明したLANボード101)とLANコネクタ1Aとが嵌合された状態で、LANコネクタ1Aを引き抜く方法を、図15を参照しつつ説明する。尚、LANコネクタ1AをLANボード101のハウジング部111に差し込む方法は従来同様であるため、ここでの説明を割愛する。
作業者は、まずロック解除機構20Aを保持し、その後溝部13と係合部23によるスライドに基づきロック解除機構20AをLANコネクタ1A側へ向けて(すなわち図15におけるb方向)移動させる。ロック解除機構20Aの移動によりロックレバー部11の自由端とロック解除機構20Aのロックレバー潜入支援部24とが接する。かかる状態でさらにロック解除機構20Aがb方向に移動することで、ロックレバー部11Aの自由端がLANケーブルとロック解除機構20Aの内壁との間に潜り込む。
ロックレバー部11Aの自由端がロック解除機構20Aの内側に潜り込んだ状態で、ロック解除機構20Aがロックレバー部11Aにb方向に押圧を加わると、ロックレバー部11Aは更にロック解除機構20Aの内壁に潜入することとなる。ロックレバー部11Aが潜入する程、ロックレバー部11Aの中央部の屈曲が鈍角となり、屈曲点が下方(図15におけるb’方向)に移動する。
このようにすることで、従来のロック解除用のツメをケーブル方向に向けて押下することと同様の効果を得ることができ、ロックレバーの押圧状態の開放を行うことができ、またLANコネクタの接続部が奥まった狭い場所にある場合でも容易にLANボードに対するロック解除を行えるようになる。
(実施の形態3)
実施の形態2において、モジュラープラグとロック解除機構とは常に嵌合した状態であってもよいが、通常はロック解除機構をモジュラープラグから外しておき、LANコネクタをLANボードから引き抜く際のみロック解除機構をモジュラープラグに嵌合させることもできる。この場合において、ロック解除機構をモジュラープラグに嵌合させる際、実施の形態2のロック解除機構ではロックレバー潜入支援部24の位置をロック解除機構外部から確認することが困難となる。
実施の形態3は、かかる問題点を解消するため、実施の形態2のロック解除機構20Aのロックレバー潜入支援部24の形状を変えた形態である。図16に実施の形態3におけるロック解除機構の斜視図、および図17にロック解除機構の六面図を示す。尚、図17(a)は、ロック解除機構の左側面図、図17(b)は平面図、図17(c)は右側面図、図17(d)は底面図、図17(e)は正面図、図17(f)は背面図を示す。これらの図面において、同一符号は同一物である。
実施の形態3におけるロック解除機構20Bは、ダボ部22、係合部23、ロックレバー潜入支援部24Aを備える。尚、ダボ部22、係合部23は、実施の形態1、2と同様であるため、ここでの説明を割愛する。
ロックレバー潜入支援部24Aは、実施の形態2のロックレバー潜入支援部24に対し、さらに、ロック解除機構20Bの上面外部から収容箇所を視認できるように開口して成る。
図18に実施の形態3のLANコネクタの斜視図を示す。LANコネクタ1Bは、実施の形態2と同様のモジュラープラグ10Aおよび上述記載のロック解除機構20Bを有する。尚、LANコネクタ1Bの引き抜き方法は、実施の形態2と同様であるためここでの説明を割愛する。
(実施の形態4)
実施の形態1で示したLANコネクタ1は、ロック解除機構とロックレバー部とが嵌合することで接続され、ロック解除機構を引き抜き方向に移動させることで、LANボードに対するロックレバー部のロック解除がなされ、LANボードからモジュラープラグが外れる。
このことは、ロック解除機構とロックレバー部との接続さえ確立されていれば、実施の形態1と同様方法でロック解除を行うことが可能であることを意味する。実施の形態4では、実施の形態1以外のロック解除機構とロックレバー部との接続形態の例を示す。以下、図19から図21の各図面を参照しつつ説明する。
まず、図19で示す例について説明する。図19(a)にモジュラープラグ10Bの側面図、図19(b)にロック解除機構20Cの平面図および断面図、および図19(c)にモジュラープラグとロック解除機構とが接続された形態であるLANコネクタ1Cの側面図を示す。
モジュラープラグ10Bは、端部61が球状であるロックレバー部11Cを備える(図18(a)参照)。また、ロック解除機構20Cは、上面側にロックレバー部11Cの端部61と嵌合するための端部収容部62を備える(図18(b)参照)。
ロックレバー部11Cの端部61と、ロック解除機構20Cの端部収容部62とが嵌合することで、モジュラープラグ10Bとロック解除機構20Cとが接続される(図18(c)参照)。この接続状態においてロック解除機構20Cが引き抜かれる方向すなわち図18(c)のa方向に移動することで、実施の形態1同様にLANケーブルとLANボードとの嵌合が解除される。
次に、別の例として、図20にモジュラープラグ10Cの平面図および側面図(図20(a))、ロック解除機構20Dの側面図(図20(b))、およびモジュラープラグとロック解除機構とが接続した形態であるLANコネクタ1Dの側面図(図20(c))をそれぞれ示す。
モジュラープラグ10Cは、球状突起部62Aと嵌合するための孔61Aを端部に備えたロックレバー部11Dを有する(図19(a)参照)。また、ロック解除機構20Dは、側面にロックレバー部11Dの孔61Aと嵌合する球状突起部62Aを備える(図18(b)参照)。
ロックレバー部11Dの孔61Aと、ロック解除機構20Dの球状突起部62Aとが嵌合することで、モジュラープラグ10Cとロック解除機構20Dとが接続される(図20(c)参照)。この接続状態においてロック解除機構20Dが引き抜かれる方向すなわち図20(c)のa方向に移動することで、実施の形態1同様にLANケーブルとLANボードとの嵌合が解除される。
さらに、他の例として、図21にモジュラープラグ10Dの平面図および側面図(図21(a))、ロック解除機構20Eの側面図(図21(b))、およびモジュラープラグ10Dとロック解除機構20Eとが接続した形態であるLANコネクタ1Eの側面図(図21(c))をそれぞれ示す。
モジュラープラグ10Dは、図20(a)で示した嵌合用の孔61Aを有する端部であって、モジュラープラグ10Dの上面に対し垂直となるように屈曲された端部61Bを有する(図19(a)参照)。ロック解除機構20Eは、図20(b)にて示した球状突起部62Aと、球状突起部を水平に支持する台形形状の支持部とによって構成された結合部62Bを備える(図20(b)参照)。
ロックレバー部11Dの端部61Bと、結合部62Bとが嵌合することで、モジュラープラグ10Dとロック解除機構20Eとが接続される(図21(c)参照)。この接続状態においてロック解除機構20Eが引き抜かれる方向すなわち図21(c)のa方向に移動することで、実施の形態1同様にLANケーブルとLANボードとの嵌合が解除される。
接続コネクタは、実施の形態1のLANコネクタ1とハウジング部111、接続端子112に対応し、また実施の形態2のLANコネクタ1Aとハウジング部111、接続端子112に対応する。
また、接続コネクタは、実施の形態3のLANコネクタ1Bとハウジング部111、接続端子112に対応する。さらに、接続コネクタは、実施の形態4のLANコネクタ1C、1D、1Eとハウジング部111、接続端子112に対応する。
電子装置は、実施の形態1のLANコネクタ1とハウジング部111、接続端子112、通信制御回路搭載ボード120に対応し、また実施の形態2のLANコネクタ1Aとハウジング部111、接続端子112、通信制御回路搭載ボード120に対応する。
また、接続コネクタは、実施の形態3のLANコネクタ1Bとハウジング部111、接続端子112、通信制御回路搭載ボード120に対応する。さらに、接続コネクタは、実施の形態4のLANコネクタ1C、1D、1Eとハウジング部111、接続端子112、通信制御回路搭載ボード120に対応する。
以上説明したように、たとえ奥まったところに配置されているボードからケーブルを引き抜く際であっても、工具等を使用することなくロック解除を行うことが可能となる。その結果、信頼性向上、工数削減を図ることができる。

Claims (10)

  1. 第1の側面に設けられたロックレバー部と、前記第1の側面と対向する第2の側面又は正面部に第1の接続端子が設けられた接続コネクタ突起部と、
    前記接続コネクタ突起部の挿入とともに、前記ロックレバーが押圧された状態で滑動する第1の溝部が内壁に形成されたハウジング部と、前記第1の接続端子と嵌合する第2の接続端子を有する接続コネクタ受容部と、
    前記接続コネクタ突起部を環囲するように形成され、前記接続コネクタ突起部の前記第1の側面と対向する面に孔部が形成されるとともに、前記接続コネクタ突起部が前記接続コネクタ受容部に嵌合した状態で、前記接続コネクタ突起部が挿入された方向とは反対方向に引き出すことにより、前記孔部に前記ロックレバー部の先端部が嵌入し、前記ロックレバーの押圧状態の開放を行う接続コネクタ枠部を有することを特徴とする接続コネクタ。
  2. 前記接続コネクタ突起部はさらに、
    前記接続コネクタ突起部の第1の側面に設けられた第1の溝部と、前記第1の側面と対向する第2の側面に設けられた第2の溝部を有し、
    前記接続コネクタ枠部はさらに、
    前記第1の溝部に係合しながら滑動する第1の係合部と、前記第2の溝部に係合しながら滑動する第2の係合部を有することを特徴とする請求項1記載の接続コネクタ。
  3. 前記接続コネクタ枠部は、断面が略コの字型であることを特徴とする請求項2記載の接続コネクタ。
  4. 第1の側面に設けられたロックレバー部と前記第1の側面と対向する第2の側面又は正面部に第1の接続端子が設けられるとともに、接続コネクタ枠部によって環囲される接続コネクタ突起部が嵌合する接続コネクタ受容部を有する電子装置において、
    前記接続コネクタ受容部は、
    前記接続コネクタ突起部の挿入とともに、前記ロックレバーが押圧された状態で滑動する第1の溝部が内壁に形成されたハウジング部と、前記第1の接続端子と嵌合する第2の接続端子を有し、
    前記接続コネクタ枠部は、
    前記接続コネクタ突起部の前記第1の側面と対向する面に孔部が形成されるとともに、前記接続コネクタ突起部が前記接続コネクタ受容部に嵌合した状態で、前記接続コネクタ突起部が挿入された方向とは反対方向に引き出すことにより、前記孔部に前記ロックレバー部の先端部が嵌入し、前記ロックレバーの押圧状態の開放を行う接続コネクタ枠部を有することを特徴とする電子装置。
  5. 前記接続コネクタ突起部はさらに、
    前記接続コネクタ突起部の第1の側面に設けられた第1の溝部と、前記第1の側面と対向する第2の側面に設けられた第2の溝部を有し、
    前記接続コネクタ枠部はさらに、
    前記第1の溝部に係合しながら滑動する第1の係合部と、前記第2の溝部に係合しながら滑動する第2の係合部を有することを特徴とする請求項4記載の電子装置。
  6. 前記接続コネクタ枠部は、断面が略コの字型であることを特徴とする請求項5記載の電子装置。
  7. 接続コネクタの接続コネクタ突起部と接続コネクタ受容部との嵌合を抜脱する接続コネクタ抜脱方法において、
    前記コネクタ突起部は、
    第1の側面に設けられたロックレバー部と、前記第1の側面と対向する第2の側面又は正面部に第1の接続端子とが設けられ、
    前記接続コネクタ受容部は、
    前記接続コネクタ突起部の挿入とともに、前記ロックレバー部が押圧された状態で滑動する第1の溝部が内壁に形成されたハウジング部と、前記第1の接続端子と嵌合する第2の接続端子とを有し、
    前記接続コネクタは、さらに、
    前記接続コネクタ突起部を環囲するように形成され、前記接続コネクタ突起部の前記第1の側面と対向する面に孔部が形成される接続コネクタ枠部を有し、
    前記接続コネクタ突起部が前記接続コネクタ受容部に嵌合した状態で、前記孔部に前記ロックレバー部の先端部が嵌入する嵌入ステップと、
    前記嵌入ステップの後、前記接続コネクタ突起部が前記接続コネクタ受容部に挿入された方向とは反対方向に前記接続コネクタ枠部が移動することで、前記ロックレバー部の押圧状態の開放を行う開放ステップと、
    を実行する接続コネクタ抜脱方法。
  8. 第1の側面に設けられたロックレバー部と、前記第1の側面と対向する第2の側面又は正面部に第1の接続端子とが設けられた接続コネクタ突起部と、
    前記接続コネクタ突起部の挿入とともに、前記ロックレバー部が押圧された状態で滑動する第1の溝部が内壁に形成されたハウジング部と、前記第1の接続端子と嵌合する第2の接続端子とを有する接続コネクタ受容部と、
    前記接続コネクタ突起部を環囲するように形成され、前記接続コネクタ突起部が挿入された方向に押圧されることで前記ロックレバー部の端を自己の環囲内に潜り込ませ、前記ロックレバーの押圧状態の開放を行う接続コネクタ枠部とを有し、
    該接続コネクタ枠部は、前記ロックレバー部の潜入を支援する開口を有することを特徴とする接続コネクタ。
  9. 第1の側面に設けられたロックレバー部と前記第1の側面と対向する第2の側面又は正面部に第1の接続端子が設けられるとともに、接続コネクタ枠部によって環囲される接続コネクタ突起部が嵌合する接続コネクタ受容部を有する電子装置において、
    前記接続コネクタ受容部は、
    前記接続コネクタ突起部の挿入とともに、前記ロックレバー部が押圧された状態で滑動する第1の溝部が内壁に形成されたハウジング部と、前記第1の接続端子と嵌合する第2の接続端子とを有し、
    前記接続コネクタ枠部は、前記ロックレバー部の潜入を支援する開口を有し、
    前記接続コネクタ突起部が挿入された方向に押圧されることで前記ロックレバー部の端を自己の環囲内に潜り込ませ、前記ロックレバーの押圧状態の開放を行うことを特徴とする電子装置。
  10. 接続コネクタの接続コネクタ突起部と接続コネクタ受容部との嵌合を抜脱する接続コネクタ抜脱方法において、
    前記コネクタ突起部は、
    第1の側面に設けられたロックレバー部と、前記第1の側面と対向する第2の側面又は正面部に第1の接続端子とが設けられ、
    前記接続コネクタ受容部は、
    前記接続コネクタ突起部の挿入とともに、前記ロックレバーが押圧された状態で滑動する第1の溝部が内壁に形成されたハウジング部と、前記第1の接続端子と嵌合する第2の接続端子とを有し、
    前記接続コネクタは、さらに、
    前記接続コネクタ突起部を環囲するように形成される接続コネクタ枠部を有し、また、該接続コネクタ枠部は、前記ロックレバー部の潜入を支援する開口を有し、
    前記接続コネクタ突起部が挿入された方向に前記接続コネクタ枠部が押圧される押圧ステップと、
    押圧ステップにて前記接続コネクタ枠部が押圧されることで、前記ロックレバー部の端を自己の環囲内に潜り込ませ、前記ロックレバーの押圧状態の開放を行う開放ステップと、
    を実行する接続コネクタ抜脱方法。
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