JP5447087B2 - 外部接続が可能な電子回路ユニット - Google Patents

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Description

本発明は、自動車等の車両に搭載され、複数本の電線を介して外部回路に接続されることが可能な電子回路ユニットに関するものである。
従来、車両に搭載される電子回路ユニットとして、電子回路が組込まれた回路基板と、この回路基板上の接続用導体に外部接続用の電線を接続するための基板用コネクタとを備えたものが多く知られている。さらに、その基板用コネクタとして、当該回路基板の縁部に装着される、いわゆるカードエッジ型のコネクタが知られている。
例えば、下記の特許文献1は、図14に示すように、複数の電線の端末にそれぞれ設けられる端子92と、これらの端子92を保持する端子側ハウジング94と、回路基板96の縁部に固定される基板側ハウジング98とを備えたコネクタを開示する。
前記各端子92は、前記回路基板96の厚み方向に弾性変位可能な弾性接触片93を有する。この弾性接触片93は、前記回路基板96の表面と接触する際に当該表面から反力を受けて弾性変位し、その弾性復帰力によって当該表面上の接続用導体に圧接する。
前記端子側ハウジング94は、前記各端子92の弾性接触片93が前記回路基板96をその表裏両側から挟み込み、かつ、回路基板96の幅方向に沿って複数個の端子92が並ぶような配列で、これらの端子92を保持する。前記基板側ハウジング98は、前記端子側ハウジング94を受入可能な形状を有し、前記各端子92の弾性接触片93が前記回路基板96の接続用導体に接触する位置で前記端子側ハウジング94を係止する。
特開2008−112682号公報
前記コネクタ90を用いた電子回路ユニットでは、全体の小型化及び構造の簡素化が難しい。具体的に、前記コネクタ90は、複数の端子92を保持する端子側ハウジング94に加えてこの端子側ハウジング94を回路基板96側に係止する基板側ハウジング98を要する。さらに、前記回路基板は、所定のケース内に収容されるが、このケースは前記回路基板96に加えてこれに装着される前記コネクタ90を収容しなければならず、その分ケースが大型化する。
本発明の目的は、前記課題を解決すべく、回路基板と、これを収容するケースと、外部接続用のコネクタとを含む電子回路ユニットであって、その小型化及び構造の簡素化が可能で、かつ、回路基板と前記コネクタとの結合状態の良否を容易に把握することが可能なユニットを提供することにある。
本発明は、前記課題を解決することが可能な第1の電子回路ユニット及び第2の電子回路ユニットを提供する。第1の電子回路ユニットは、縁部を有してその表面に複数の接続用導体が設けられる回路基板と、この回路基板を収容するケースと、前記回路基板の各接続用導体に電線を接続するためのコネクタとを備える。前記ケースは、特定方向に開いた開口を有し、この開口から当該ケース内に前記回路基板がその板厚方向と直交する基板挿入方向に挿入されるのを許容しかつ当該ケース内の特定の基板保持位置に保持することが可能な形状を有する。前記コネクタは、前記各電線の端末に接続され、かつ、前記回路基板の前記接続用導体にそれぞれ接触することにより当該導体と導通可能な複数の端子と、前記各接続用導体に前記各端子が同時に接触可能となる配列でこれらの端子を保持するハウジングとを備える。このハウジングは、当該ハウジングに保持される各端子が前記基板保持位置にある前記回路基板の各接触用導体にそれぞれ接触する位置で前記ケースの開口をふさぐ蓋部を有し、前記ケースは、前記基板保持位置にある前記回路基板の各接触用導体に前記各端子が接触する位置で前記ハウジングを係止するハウジング係止部を有する。また、前記ケースは、前記基板挿入方向に延びて当該方向に前記回路基板を案内しながら当該回路基板をその板厚方向の両側から保持する側壁と、前記基板挿入方向について前記開口と反対の側に位置する端壁を有し、前記ハウジングは、前記回路基板の縁部の端面に対して突き当たることが可能な基板拘束部を有し、この基板拘束部と前記端壁とにより基板挿入方向に拘束される位置で当該回路基板がケース内に保持される。
この電子回路ユニットでは、従来のように端子側ハウジングと基板側ハウジングとを併用する必要がなく、コネクタの各端子と回路基板の接続用導体との接触がケースを利用した簡素な構造で保証される。具体的には、前記回路基板が前記ケース内の基板保持位置に保持された状態で、当該ケースに前記ハウジングが係止されて当該ハウジングの蓋部が当該ケースの開口を塞ぐ。これにより、複数のハウジングを用いることなく、コネクタの各端子と前記回路基板における各接触用導体とがそれぞれ接触する状態が保たれる。さらに、使用者は、このケースにハウジングが装着されたという事実によって、前記接触が確立されたことを容易に確認することができる。
また、前記回路基板の両縁部が前記端壁と前記ハウジングの基板拘束部との間の基板保持位置で、当該回路基板が当該端壁と当該基板拘束部とに挟まれながら保持されるので、基板保持位置が安定し、回路基板における接触用導体とコネクタの各端子との接触の信頼性が高まる。
前記コネクタは、さらに、前記ハウジングに端子係止位置と端子解放位置との間で移動可能となるように設けられるリテーナを備え、このリテーナが、当該端子係止位置では当該ハウジングに保持される端子を二重係止し、当該端子解放位置では当該ハウジング内への当該端子の挿入を許容するものが、より好ましい。この場合に、当該リテーナが端子係止位置にないにもかかわらず誤ってケースにハウジングが装着されることを当該ケースを利用して防ぐことができる。具体的には、前記ケースに、前記リテーナが前記端子係止位置にあるときは当該ケースへの当該ハウジングの装着を許容する一方で前記リテーナが前記端子解放位置にあるときはこのリテーナと当接することで当該ケースへの当該ハウジングの装着を阻止する装着阻止部が設けられればよい。
本発明により提供される第2の電子回路ユニットは、互いに反対の側を向く第1縁部及び第2縁部を有して各縁部の表面にそれぞれ第1の接続用導体及び第2の接続用導体が設けられる回路基板と、この回路基板を収容するケースと、前記回路基板の各第1接続用導体に電線を接続するための第1コネクタと、前記回路基板の各第2接続用導体に電線を接続するための第2コネクタとを備える。前記ケースは、特定方向に開く第1開口及びこれと反対方向に開く第2開口を有し、その少なくとも一方の開口から当該ケース内に前記回路基板がその板厚方向と直交する基板挿入方向に挿入されるのを許容しかつ当該ケース内で当該回路基板をその板厚方向の両側から保持する形状を有する。前記第1コネクタは、前記各電線の端末に接続され、かつ、前記各第1接続用導体にそれぞれ接触することにより当該第1接続用導体と導通可能な複数の第1端子と、前記各第1接続用導体に前記各第1端子が同時に接触可能となる配列でこれらの第1端子を保持する第1ハウジングとを備え、この第1ハウジングは、前記ケースの第1開口をふさぐ蓋部と、前記各第1端子が前記第1接続用導体に接触する状態で前記第1縁部の端面に対して突き当たることが可能な第1基板拘束部とを有する。前記第2コネクタは、前記各電線の端末に接続され、かつ、前記各第2接続用導体にそれぞれ接触することにより当該第2接続用導体と導通可能な複数の第2端子と、前記各第2接続用導体に前記各第2端子が同時に接触可能となる配列でこれらの第2端子を保持する第2ハウジングとを備え、この第2ハウジングは、前記ケースの第2開口をふさぐ第2蓋部と、前記各第2端子が前記第2接続用導体に接触する状態で前記第2縁部の端面に対して突き当たることが可能な第2基板拘束部とを有する。前記ケースは、前記回路基板の第1縁部および第2縁部がそれぞれ前記第1基板拘束部及び前記第2基板拘束部により基板挿入方向から拘束され、かつ、前記第1蓋部および前記第2蓋部がそれぞれ前記第1開口および前記第2開口を塞ぐ状態で前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングをそれぞれ係止する第1ハウジング係止部及び第2ハウジング係止部を有する。
この電子回路ユニットでは、共通の回路基板に第1コネクタ及び第2コネクタを接続することができる。しかも、各コネクタは従来のように端子側ハウジングと基板側ハウジングとを併有する必要がなく、それぞれのハウジング(第1ハウジング及び第2ハウジング)と前記ケースとの組合せによって各コネクタの端子と回路基板の接続用導体との接触が保証される。具体的には、前記回路基板の第1縁部および第2縁部がそれぞれ第1ハウジングの第1基板拘束部及び第2ハウジングの第2基板拘束部により基板挿入方向から拘束され、かつ当該第1ハウジングの第1蓋部及び当該第2ハウジングの第2蓋部がそれぞれ前記第1開口及び前記第2開口を塞ぐ状態で、当該第1ハウジング及び当該第2ハウジングがそれぞれ前記ケースの第1ハウジング係止部及び第2ハウジング係止部に係止されることで、両ハウジングがそれぞれ保持する第1端子及び第2端子と、前記回路基板における各第1接触用導体及び各第2接触用導体とがそれぞれ接触する状態が保たれる。さらに、使用者は、このケースに各ハウジングが装着されたという事実によって、前記の全ての接触が確立されたことを確認することができる。
この第2の電子回路ユニットにおいても、前記第1コネクタ及び前記第2コネクタのうちの少なくとも一方のコネクタは、そのハウジングに端子係止位置と端子解放位置との間で移動可能となるように設けられるリテーナを備えるリテーナ付コネクタであって、このリテーナが、当該端子係止位置では当該ハウジングに保持される端子を二重係止し、当該端子解放位置では当該ハウジング内への当該端子の挿入を許容するものが、好ましい。そして、その場合に、前記ケースに、前記リテーナが前記端子係止位置にあるときは当該ケースへの当該リテーナ付コネクタのハウジングの装着を許容する一方で前記リテーナが前記端子解放位置にあるときはこのリテーナと当接することで当該ケースへの当該リテーナ付コネクタのハウジングの装着を阻止する装着阻止部が設けられることが、好ましい。
以上のように、本発明は、回路基板を収容して保持するケースを利用し、このケースとコネクタのハウジングとの組合せにより、小型かつ簡素な構造で、回路基板と基板用コネクタとの結合状態の良否を容易に把握することが可能な電子回路ユニットを提供する。
本発明の第1の実施の形態に係る電子回路ユニットの回路基板、ケース及びコネクタが組立てられた状態を示す断面斜視図である。 前記電子回路ユニットにおけるコネクタのハウジングに端子を挿入する前の状態を示す断面斜視図である。 前記端子を前記ハウジングに挿入した状態を示す断面斜視図である。 前記コネクタを前記電子回路ユニットにおけるケースに装着する前の状態を示す断面斜視図である。 (a)は前記端子の断面側面図、(b)は当該端子の弾性接触片が撓みながら回路基板の縁部の接続用導体に接触した状態を示す断面側面図である。 前記コネクタにおけるリテーナが端子係止位置にある状態を示す斜視図である。 前記コネクタにおけるリテーナが端子係止位置にある状態を示す断面斜視図である。 前記リテーナが端子解放位置にある状態を示す断面斜視図である。 図8の状態を別の角度から見た一部断面斜視図である。 前記端子解放位置にあるリテーナがケースの段部に当接して前記ケースへの前記コネクタのハウジングの装着を阻止する状態を示す断面斜視図である。 本発明の第2の実施の形態にかかる電子回路ユニットの回路基板、ケース、第1コネクタ及び第2コネクタを示す分解断面斜視図である。 図11に示されるケースに前記第1コネクタの第1ハウジングが装着された状態を示す断面斜視図である。 図11に示されるケースに前記第1ハウジングに加えて前記第2コネクタの第2ハウジングが装着された状態を示す断面斜視図である。 従来のカードエッジ型コネクタの例を示す断面図である。
本発明の第1の実施の形態を図1〜図10を参照しながら説明する。
この実施の形態にかかる電子回路ユニットは、回路基板10と、これを収容するケース20と、回路基板10に複数の電線Wを接続するためのコネクタCとを備える。
前記回路基板10は、例えばプリント回路基板からなり、その表裏両面に回路構成用の導体パターンが配設されるとともに、回路を構成する電子部品が実装される。この実施の形態にかかる回路基板10は矩形状をなす。その一つの縁部(図1及び図4では左側縁部)12の表側面上及び裏側面上にそれぞれ複数の薄板状の接続用導体14が設けられる。これらの接続用導体14は前記縁部に沿って配列されている。
前記ケース20は、略直方体状をなし、特定方向(図1及び4では左方向)に開いた開口21を有し、その中に前記回路基板10がその板厚方向と直交する基板挿入方向(この実施の形態では図1及び図4の右方向)に挿入されるのを許容する形状をもつ。具体的には、天壁22、底壁23、左右一対の側壁24(図では奥側の側壁24のみ示される。)、及び端壁26を有する。前記天壁22及び前記底壁23は互いに平行な姿勢で上下に配置される。両側壁24は天壁22と底壁23との間に配設され、これら天壁22及び底壁23とともに四角筒体を形成する。端壁26は当該四角筒体の一方側の開口(前記開口21と反対側の開口;図1及び図4では右側の開口)をふさぐように設けられる。
前記各側壁24の内側面には、それぞれ案内溝25が形成される。各案内溝25は、前記基板挿入方向に延び、当該案内溝25内に前記回路基板10の左右縁部が差し込み可能な幅をもつ。この差込みを伴うケース20内への回路基板10の挿入により、当該回路基板10の左右縁部が両側壁24によって表裏両側(この実施の形態では上下両側)から保持される状態が形成される。そして、この回路基板10の縁部(前記縁部12と反対側の縁部;図1および図4では右側縁部)16が前記端壁26に突き当たる位置(図1および図4に示す位置)が、本発明にかかる「基板保持位置」に相当する。
前記コネクタCは、複数の端子30と、ハウジング40と、上下一対のリテーナ50A,50Bとを備える。各端子30は対応する電線Wの端末に装着される。前記ハウジング40は合成樹脂等の絶縁材料により成形され、前記端子30をまとめて保持する。前記各リテーナ50A,50Bは、当該ハウジング40に保持される端子30を二重係止するためのもので、前記ハウジング40にそれぞれ取付けられる。
前記電線Wは、図略の導体と、これを覆う絶縁被覆からなる。当該電線Wの端末では前記絶縁被覆が部分的に除去されて前記導体が露出する。
前記各端子30は、導体である金属板により形成され、対応する電線Wの端末に装着される。具体的に、各端子30は、基板接触部31と電線接続部32とを前後に有する。電線接続部32は、左右の導体バレル33と左右のインシュレーションバレル34とを前後に有する。両導体バレル33は、電線Wの端末の露出した導体を抱き込むようにして当該導体に圧着され、これにより当該導体と導通する。両インシュレーションバレル34は、前記導体の露出部分よりも後ろ側に位置する絶縁被覆の部分を抱き込むようにして電線Wに圧着される。
前記基板接触部31は、図5(a)(b)に示すような本体部37、弾性接触片35、及び弾発力補強部材36とからなる。
前記本体部37は、前記電線接続部32と一体に形成されたものであって、当該電線接続部32を構成する金属板の一部が角筒状に形成されたものである。この本体部37を構成する4枚の壁のうちの一つに、これを貫通する窓37aが形成されている。
前記弾性接触片35は、端子30の軸方向に延び、前記本体部37に固定される基端部35b及び前記回路基板10の接続用導体14に接触するための接触端部35aを有する。前記基端部35bは、前記本体部37のうち前記窓37aが形成された壁の裏面に当該窓37aよりも後方の位置で固定される。前記接触端部35aは、図5(a)に示すように弾性接触片35が変形していない状態では前記窓37aを通じて本体部37の外側に突出する形状を有する。しかし、図5(b)に示すようにこの接触端部35aが前記回路基板10の縁部12と接触する際には当該縁部12からの反力を受けて当該接触端部35aが窓37a内に没入するように撓み変位し、その弾発力で当該接触端部35aが前記縁部12上の接続用導体14に圧接する。
前記弾発力補強部材36は、前記接触端部35aが撓み変位するのに伴って当該弾発力補強部材36自身が弾性変形するように前記本体部37内に設けられる。そして、その弾性変形による弾発力で前記接触端部35aの弾性復帰力を増強する。
前記ハウジング40は、前記各端子30における弾性接触片35の接触端部35aがそれぞれ前記回路基板10の縁部12の両面の接続用導体14に同時に接触するような配列で当該端子30をまとめて保持する。
具体的に、このハウジング40は、互いに平行に延びる上下一対の天壁41及び底壁42と、これら天壁41及び底壁42の間に位置する中間壁44と、左右一対の側壁46(図6に一方の側壁46のみ図示)を有し、前記天壁41と前記中間壁44との間、及び前記底壁42と前記中間壁44との間に、それぞれ、左右方向に並ぶ複数の端子収容室が形成され、各端子収容室に前記各端子30が挿入される。
前記中間壁44の前端(図1では右端)45は前記天壁41および前記底壁42の前端よりも後ろ側に位置し、この中間壁44の前端45の前側に、前記回路基板10の縁部12が挿入可能な基板挿入空間が確保されている。そして、前記各端子30における弾性接触片35の接触端部35aが前記基板挿入空間に臨むように、当該各端子30がハウジング40に保持される。
すなわち、前記天壁41と前記中間壁44との間の端子収容室に収容される端子30(上側列の端子30)は、その接触端部35aが下を向くようにハウジング40に保持され、前記底壁42と前記中間壁44との間の端子収容室に収容される端子30(下側列の端子30)は、その接触端部35aが上を向くようにハウジング40に保持される。そして、前記基板挿入空間内に前記回路基板10の縁部12が完全に挿入されてその縁部12の端面が前記中間壁44の前端45に突き当たる位置で、前記各端子30の接触端部35aが前記回路基板10の各接続用導体14に同時に接触するように、ハウジング40における各端子30の保持位置が設定されている。従って、前記中間壁44の前端45は本発明にかかる「基板拘束部」を構成する。
前記ハウジング40は、前記各端子30を保持するための複数のランス(係止部)43を有する。各ランス43は、前記各端子収容室に対してその後ろ側(図1〜図4では左側)から端子30が挿入される際に当該端子30から退避する向きに撓み変位し、当該端子30の挿入完了時点で弾性復帰することにより、当該端子30の適所を係止する。
本発明の特徴として、前記ハウジング40は、ケース20の開口21をふさぐ形状をもつ蓋部48を有する。この蓋部48は、当該ハウジング40に保持される各端子が前記基板保持位置(すなわち前記接続用導体14が設けられる端部12と反対側の縁部16が端壁26に突き当たる位置)にある回路基板10の各接触用導体14に接触する位置(すなわち中間壁44の前端45が前記回路基板10の縁部12の端面に突き当たる位置)で前記開口21を塞ぐ。具体的には、前記天壁41及び前記底壁42の後端部分が前記開口21を塞ぐことが可能となる程度まで他の部分よりもそれぞれ上側及び下側に突出しており、これらの後端部分及び前記中間壁44の後端部が前記蓋部48を構成している。一方、前記ケース20の天壁22及び底壁23には、前記蓋部48の上端及び下端の過度の進入を規制するための段部22a,23aがそれぞれ形成され、これらか開口21の付近に位置している。
一方、前記ケース20は、前記基板保持位置にある回路基板10の各接触用導体14に前記各端子30が接触する位置で前記ハウジング40を係止するハウジング係止部を有する。具体的には、図6に示すように、前記ハウジング40の側壁46の適所に外向きに突出する被係止突起47が形成される一方、前記ケース20の側壁24に前記被係止突起47が嵌り込み可能な係止用孔27が設けられている。この係止用孔27の位置は、図1に示すように前記回路基板10の縁部(接続用導体14が設けられている縁部12と反対側の縁部)16が前記ケース20の端壁26に突き当たり、かつ、当該回路基板10の中間壁44の前端45に前記縁部12が突き当たる状態で当該係止用孔27に前記被係止突起47が嵌り込むように設定される。この係止用孔27への被係止突起47の嵌り込みにより、ハウジング40がケース20側に係止される。
前記各リテーナ50A,50Bは、前記中間壁44の上側及び下側にそれぞれ配列された端子30の二重係止(前記ランス43による係止に加えての係止)を行うためのもので、それぞれ、図1〜図4及び図7に示す端子係止位置と、図8〜図10に示すような端子解放位置との間で上下方向に移動可能となるように、ハウジング40に取付けられる。
具体的に、各リテーナ50A,50Bは、図8〜図10に示すように、前記各端子30の配列方向と平行な方向(コネクタ幅方向)に延びる外側壁52と、この外側壁52から各端子収容室内に突出する複数の係止壁54と、左右一対の側壁56とを一体に有する。一方、ハウジング40の天壁41及び底壁42には、これらを厚み方向に貫通しかつ幅方向に横切る形状のリテーナ装着孔41a,42aがそれぞれ形成され、これらのリテーナ装着孔41a,42a内に前記リテーナ50A,50Bの外側壁52がそれぞれ当該厚み方向に変位可能に嵌入される。
前記端子係止位置は、前記各係止壁54が前記各端子収容室内に深く進入して端子30の適当な部位(図例では基板接触部31の後端)を係止する位置であり、この位置では前記外側壁52の外側面及び前記側壁56の外側端(上側リテーナ50Aでは前記外側壁52の上面及び前記側壁56の上端、下側リテーナ50Bでは前記外側壁52の下面及び前記側壁56の下面)がハウジング40の外面(上側リテーナ50Aについては天壁41の上面、下側リテーナ50Bについては底壁42の下面)と略面一となって当該外面からの突出はほとんどない。
前記端子解放位置は、前記各係止壁54の一部が前記各端子収容室から外向きに対比して当該端子収容室に対する端子30の挿脱を許容する位置であり、この位置では、前記外側壁52の外側面及び前記側壁56がハウジング40の外面から外向きに大きく突出する。すなわち、上側リテーナ50Aでは外側壁52の上面及び側壁56の上端が天壁41の上面よりも上向きに大きく突出し、下側リテーナ50Bでは外側壁52の下面及び側壁56の下端が天壁41の下面よりも下向きに大きく突出する。
一方、前記ケース20には、装着阻止部が設けられ、この装着阻止部は、前記リテーナ50A,50Bが前記端子係止位置にあるときは当該ケース20へのハウジング40の装着を許容する一方、前記リテーナ50A,50Bが前記端子解放位置にあるときは当該リテーナ50A,50Bと当接することで当該ケース20への当該ハウジングの装着を阻止する。
具体的に、上側のリテーナ50Aについては、前記ケース20の両側壁24の内側面に図8〜図10に示すような段部24aが形成される。この段部24aは、前記ケース20内に前記ハウジング40が挿入される際にその天壁41のすぐ上に位置し、かつ、リテーナ50Aが端子解放位置にあるときに前記天壁41から上向きに突出する側壁56の上端部と当接するように形成され、この当接により前記ハウジング40のさらなる進入及び装着を阻止する。一方、下側のリテーナ50Bについては、同リテーナ50Bが端子解放位置にあるときに前記底壁23の段部23aが当該リテーナ50Bの外側壁52と当接することにより、前記ハウジング40のさらなる進入及び装着を阻止する。
なお、前記リテーナ50A,50Bは適宜省略が可能である。また、接続用導体14は必ずしも回路基板10の表裏両面に配設されていなくてもよく、その一方の面のみに配設されていてもよい。その場合、コネクタCの端子30は一列にのみ配置されればよい。
次に、この電子回路ユニットの組立要領を説明する。
1)ハウジング40への端子30の挿入(図2)
リテーナ50A,50Bが端子解放位置にある状態でハウジング40の各端子収容室内に各端子30が後ろから挿入される。この挿入された端子30には当該ハウジング40内のランス43が係合して当該端子30を係止する(一次係止)。これにより、各端子30が上下2段にわたって配列され、かつ、各端子30の接触端部35aが内側を向く姿勢で各端子30が共通のハウジング40内に保持される。
2)リテーナ50A,50Bによる二重係止(図3)
前記リテーナ50A,50Bを前記端子解放位置から前記端子係止位置に切換えることで各端子30の二重係止を行う。具体的には、各リテーナ50A,50Bが内向きに押圧されることによりその位置が端子係止位置に切換えられ、当該リテーナ50A,50Bの係止壁54が各端子収容室に深く進入して端子30の所定部位を形成する。
なお、図には示されていないが、前記ハウジング40には、前記端子解放位置及び前記端子係止位置で前記リテーナ50A,50Bを軽く係止するための図略の係止部が設けられる。
3)ケース20内への回路基板10の挿入(図4)
1)及び2)と並行してもしくは前後して、ケース20内にその開口21から回路基板10が挿入される。この挿入は、当該回路基板10の挿入前側の縁部16がケース20の端壁26に突き当たる位置(基板保持位置)まで行われる。
4)ケース20へのコネクタCの挿入(図6〜図10)
前記ケース20の開口21にさらにコネクタCが挿入される。このコネクタCにおいて、リテーナ50A,50Bが完全に端子係止位置までハウジング40内に押し込まれている場合には(図6及び図7)、当該ハウジング40はその中間壁44の前端45が前記回路基板10の縁部12の端面に突き当たるまで挿入されることができる。この挿入に伴い、当該ハウジング40の被係止突起47がケース20の係止用孔27に嵌り込み、ハウジング40の係止が実現される。この係止は、次に示す状態を同時に維持する。
a)中間壁44が端壁26ととともに回路基板10を基板挿入方向の両側から挟み込んで当該回路基板10の位置を基板保持位置に固定する。
b)ハウジング40に保持される各端子30の弾性接触片35が回路基板10の各接続用導体14に接触して当該接続用導体14を対応する電線Wに電気的に接続する。
c)ハウジング40の蓋部48がケース20の開口を塞ぐ。
つまり、この電子回路ユニットでは、ケース20によるコネクタCの係止が、開口21の閉塞のみならず、回路基板10の基板保持位置の確定及び端子接続状態の維持に寄与する。従って、従来のように端子側ハウジング及び基板側ハウジングという2つのハウジングを併用することなく、高い信頼性をもって回路基板10と電線Wとの電気的接続を行うことができる。また、前記コネクタCの係止(装着)によって、作業者は前記電気的接続の確認を容易に行うことができる。
一方、リテーナ50A,50Bの何れかの押込みが不完全でそのリテーナが端子解放位置にとどまる場合には、前記ケース20内へのハウジング40の完全挿入及び係止が阻止される。例えば、図8〜図10に示すように上側リテーナ50Aが端子解放位置にとどまっていると、そのリテーナ50Aの側壁56にケース20の側壁24の段部24aが当接してハウジング40の完全挿入を阻止する。また、下側リテーナ50Bが端子解放位置にとどまっていると、そのリテーナ50Bの外側壁52にケース20の底壁23の段部23aが当接してハウジング40の完全挿入を阻止する。これらの阻止は、リテーナ50A,50Bによる二重係止が完了していないにもかかわらず誤ってコネクタCがケース20に装着されることを自動的に防止し、これにより電子回路ユニットの信頼性を高める。
この実施の形態では、回路基板10の両縁部12,16が前記端壁26と前記ハウジング40の基板拘束部つまり中間壁44の前端45によりそれぞれ基板挿入方向から拘束されることで基板保持位置に固定されるから、ケース20は回路基板10をロックするための機構を特に要しない。しかし、本発明ではケース20が回路基板10の位置を積極的にロックする機構を有していてもよい。その場合、ハウジング40は必ずしも縁部12に突き当たる基板拘束部を有していなくてもよく、当該ハウジング40が前記ケース20に係止される位置で各端子30と回路基板10の各接続用導体14との接触が保証されればよい。
また、前記の組立手順において3)と4)とが前後してもよい。つまり、回路基板10の縁部12がコネクタCにおける上下列の端子30同士の間に差し込まれてから、これら回路基板10及びコネクタCが一体にケース20にその開口21から挿入されてもよい。
次に、本発明の第2の実施の形態を図11〜図13を主に参照しながら説明する。
この実施の形態にかかる電子回路ユニットは、回路基板10と、これを収容するケース20と、回路基板10に複数の電線Wを接続するための第1コネクタC1及び第2コネクタC2とを備える。
前記回路基板10は、例えばプリント回路基板からなり、その表裏両面に回路構成用の導体パターンが配設されるとともに、回路を構成する電子部品が実装される。この実施の形態にかかる回路基板10は矩形状をなす。その特定方向の両側の第1縁部12A及び第2縁部12B(図11〜図13では左右両側の縁部)の表側面上及び裏側面上にそれぞれ複数の薄板状の第1接続用導体14A及び第2接続用導体14Bが設けられる。これらの接続用導体14A,14Bは前記縁部12A,12Bに沿って配列されている。
前記ケース20は、略直方体状をなし、前記特定方向(図11〜図13では左方向)に開いた第1開口21Aとその反対側の方向に開いた第2開口21Bを有し、その中に前記回路基板10がその板厚方向と直交する基板挿入方向(図11〜図13では左右いずれかの方向)に挿入されるのを許容する形状をもつ。具体的には、四角筒体を構成する天壁22、底壁23、及び左右一対の側壁24(図では奥側の側壁24のみ示される。)を有する。前記天壁22及び前記底壁23は互いに平行な姿勢で上下に配置される。両側壁24は天壁22と底壁23との間に配設され、これら天壁22及び底壁23とともに四角筒体を形成する。
前記各側壁24の内側面には、それぞれ案内溝25が形成される。各案内溝25は、前記基板挿入方向に延び、当該案内溝25内に前記回路基板10の左右縁部が差し込み可能な幅をもつ。この差込みを伴うケース20内への回路基板10の挿入により、当該回路基板10の左右縁部が両側壁24によって表裏両側(この実施の形態では上下両側)から保持される状態が形成される。
前記ケース20の第1開口21A及び第2開口21Bは、前記第1の実施の形態にかかるケース20の開口21と同じ形状を有する。
前記第1コネクタC1は、複数の第1端子30Aと、これらをまとめて保持する第1ハウジング40Aと、上下一対のリテーナ50A,50Bとを備え、前記第2コネクタC2は、複数の第2端子30Bと、これらをまとめて保持する第2ハウジング40Bと、上下一対のリテーナ50A,50Bとを備える。前記各端子30A,30B、前記各ハウジング40A,40Bの構造、及び前記リテーナ50A,50Bの構造は、前記第1の実施の形態にかかるコネクタCの端子30の構造、ハウジング40の構造、及びリテーナ50A,50Bの構造とそれぞれ同等である。よって、これらの構造についてはここでは説明を省略する。
前記第1コネクタC1は、前記ケース20のうち第1開口21A側の部分に装着される。従って、当該第1コネクタC1の第1端子30Aは、回路基板10の各第1接続用導体14Aに同時接触するように配列され、当該第1コネクタC1における第1ハウジング40Aの中間壁44の前端45は、前記各第1端子30Aが前記各第1接続用導体14Aに接触する位置で回路基板10の第1縁部12Aの端面と突き当たることが可能な第1基板拘束部を構成し、当該第1ハウジング40Aは前記第1開口21Aを塞ぐ形状を有する。
同様に、第2コネクタC2は、前記ケース20のうち第2開口21B側の部分に装着される。従って、当該第2コネクタC2の第2端子30Bは、回路基板10の各第2接続用導体14Bに同時接触するように配列され、当該第2コネクタC2における第2ハウジング40Bの中間壁44の前端45は、前記各第2端子30Bが前記各第2接続用導体14Bに接触する位置で回路基板10の第2縁部12Bの端面と突き当たることが可能な第2基板拘束部を構成し、当該第2ハウジング40Bは前記第2開口21Bを塞ぐ形状を有する。
前記ケース20の側壁24には、第1開口21A及び第2開口21Bの近傍にそれぞれ位置する第1係止用孔27Aおよび第2係止用孔27Bが設けられる。これに対し、前記第1ハウジング40Aの側壁46には、前記第1蓋部48Aが前記第1開口21Aを塞ぐ位置で前記第1係止用孔27Aに嵌り込んでケース20側に係止される図略の第1被係止突起が形成され、前記第2ハウジング40Bの側壁46には、前記第2蓋部48Bが前記第2開口21Bを塞ぐ位置で前記第2係止用孔27Bに嵌り込んでケース20側に係止される図略の第2被係止突起が形成される。
この実施の形態の特徴として、前記回路基板10及び前記ケース20の左右方向の寸法は、当該回路基板10の第1縁部12A及び第2縁部12Bがそれぞれ第1ハウジング40A及び第2ハウジング40Bにおける中間壁44の前端45に突き当たった状態で、当該第1ハウジング40Aの第1被係止突起及び当該第2ハウジング40Bの第2被係止突起がそれぞれ前記第1係止用孔27Aおよび前記第2係止用孔27Bに嵌り込むように、設定されている。
前記第1開口21A及び前記第2開口21Bの近傍には、前記第1の実施の形態における開口21の近傍と同様に、天壁22の段部22a、底壁23の段部23a、および側壁24の段部24aがそれぞれ形成される。従って、第1の実施の形態におけるコネクタCと同様、第1コネクタC1または第2コネクタC2の上側のリテーナ50Aが端子解放位置にとどまっているときは、当該リテーナ50Aの側壁56に第1開口21Aまたは第2開口21Bの近傍の段部24aが当接して第1ハウジング40Aまたは第2ハウジング40Bの装着を妨げる。同様に、第1コネクタC1または第2コネクタC2の下側のリテーナ50Bが端子解放位置にとどまっているときは、当該リテーナ50Bの外側壁52に第1開口21Aまたは第2開口21Bの近傍の段部23aが当接して第1ハウジング40Aまたは第2ハウジング40Bの装着を妨げる。
この第2の実施の形態でも前記リテーナ50A,50Bの省略が可能である。また、接続用導体14A,14Bは必ずしも回路基板10の表裏両面に配設されていなくてもよく、その一方の面のみに配設されていてもよい。
次に、この電子回路ユニットの組立要領を説明する。なお、各ハウジング40A,40Bへの端子30A,30Bの挿入、及びリテーナ50A,50Bによる二重係止は、前記第1の実施の形態と同様であるため、省略する。
1)ケース20内への回路基板10の挿入(図11)
ケース20内にその開口21A,21Bのいずれか一方から回路基板10が挿入される。この挿入は、当該回路基板10がケース20の長手方向(基板挿入方向)の約中間位置に到達するまで行われる。
2)ケース20への第1コネクタC1の挿入(図12)
前記ケース20の第1開口21Aに第1コネクタC1が挿入され、その第1ハウジング40Aがケース20の第1係止用孔27Aによってケース20側に係止される。この段階では回路基板10の位置はまだ確定していない。また、この第2の実施の形態でも、当該第1コネクタC1のリテーナ50Aまたはリテーナ50Bが端子係止位置に到達していない場合には、ケース20への第1ハウジング40Aの完全な挿入及び装着が妨げられる。
3)ケース20への第2コネクタC2の挿入(図13)
前記ケース20の第2開口21Bに第2コネクタC2が挿入される。このとき、前記第1ハウジング40Aが正常に前記第1開口21A側でケース20に係止されているならば、前記第2コネクタC2の第2ハウジング40Bにおける中間壁44の前端45が第2縁部12Bの端面に突き当たり、かつ、前記第1コネクタC1の第1ハウジング40Aにおける中間壁44の前端45が第1縁部12Aの端面に突き当たる状態で、第2ハウジング40Bが第2係止用孔27Bによってケース20側に係止される。この時点で次の状態が確定する。
a)両ハウジング40A,40Bの中間壁44が回路基板10を基板挿入方向の両側から挟み込んで当該回路基板10の位置を基板保持位置に固定する。
b)各ハウジング40A,40Bに保持される各端子30A,30Bの弾性接触片35が回路基板10の各接続用導体14A,14Bに接触して当該接続用導体14を対応する電線Wに電気的に接続する。
c)ハウジング40A,40Bの蓋部48がケース20の第1開口21A及び第2開口21Bをそれぞれ塞ぐ。
つまり、この電子回路ユニットでは、第1コネクタC1及び第2コネクタC2を用いることによって接続可能な電線Wの本数を倍加するのみならず、回路基板10をその板厚方向の両側から保持するケース20を利用して、各コネクタC1,C2における各端子30A,30Bと回路基板10の各接続用導体14A,14Bとの接触状態を保証することができ、また、これを容易に確認することができる利点がある。また、リテーナ50A,50Bのいずれかが端子解放状態にあるときのハウジング40A,40Bの装着の阻止は、当該リテーナ50A,50Bによる二重係止が完了していないにもかかわらず誤ってコネクタC1,C2がケース20に装着されることを自動的に防止し、これにより電子回路ユニットの信頼性を高める。
この第2の実施の形態において、両コネクタC1,C2は同一でなくてもよい。例えば大きさや極数、端子の具体的な配列が互いに異なっていてもよい。
C コネクタ
C1 第1コネクタ
C2 第2コネクタ
W 電線
10 回路基板
12 回路基板の縁部
12A 第1縁部
12B 第2縁部
14 接続用導体
14A 第1接続用導体
14B 第2接続用導体
20 ケース
21 開口
21A 第1開口
21B 第2開口
23a 段部(装着阻止部)
24 側壁
24a 段部(装着阻止部)
25 案内溝
26 端壁
27 係止用孔
27A 第1係止用孔
27B 第2係止用孔
30 端子
30A 第1端子
30B 第2端子
31 基板接触部
32 電線接続部
40 ハウジング
40A 第1ハウジング
40B 第2ハウジング
45 中間壁の前端(基板拘束部)
47 被係止突起
48 蓋部
48A 第1蓋部
48B 第2蓋部
50A,50B リテーナ

Claims (4)

  1. 電子回路ユニットであって、
    縁部を有してその表面に複数の接続用導体が設けられる回路基板と、
    この回路基板を収容するケースと、
    前記回路基板の各接続用導体に電線を接続するためのコネクタとを備え、
    前記ケースは、特定方向に開いた開口を有し、この開口から当該ケース内に前記回路基板がその板厚方向と直交する基板挿入方向に挿入されるのを許容しかつ当該ケース内の特定の基板保持位置に保持することが可能な形状を有し、
    前記コネクタは、前記各電線の端末に接続され、かつ、前記回路基板の前記接続用導体にそれぞれ接触することにより当該導体と導通可能な複数の端子と、前記各接続用導体に前記各端子が同時に接触可能となる配列でこれらの端子を保持するハウジングとを備え、このハウジングは、当該ハウジングに保持される各端子が前記基板保持位置にある前記回路基板の各接触用導体にそれぞれ接触する位置で前記ケースの開口をふさぐ蓋部を有し、
    前記ケースは、前記基板保持位置にある前記回路基板の各接触用導体に前記各端子が接触する位置で前記ハウジングを係止するハウジング係止部を有し、
    前記ケースは、前記基板挿入方向に延びて当該方向に前記回路基板を案内しながら当該回路基板をその板厚方向の両側から保持する側壁と、前記基板挿入方向について前記開口と反対の側に位置する端壁を有し、
    前記ハウジングは、前記回路基板の縁部の端面に対して突き当たることが可能な基板拘束部を有し、この基板拘束部と前記端壁とにより基板挿入方向に拘束される位置で当該回路基板がケース内に保持される、電子回路ユニット。
  2. 請求項1記載の電子回路ユニットにおいて、
    前記コネクタは、さらに、前記ハウジングに端子係止位置と端子解放位置との間で移動可能となるように設けられるリテーナを備え、このリテーナが、当該端子係止位置では当該ハウジングに保持される端子を二重係止し、当該端子解放位置では当該ハウジング内への当該端子の挿入を許容し、前記ケースに、前記リテーナが前記端子係止位置にあるときは当該ケースへの当該ハウジングの装着を許容する一方で前記リテーナが前記端子解放位置にあるときはこのリテーナと当接することで当該ケースへの当該ハウジングの装着を阻止する装着阻止部が設けられる、電子回路ユニット。
  3. 電子回路ユニットであって、
    互いに反対の側を向く第1縁部及び第2縁部を有して各縁部の表面にそれぞれ第1の接続用導体及び第2の接続用導体が設けられる回路基板と、
    この回路基板を収容するケースと、
    前記回路基板の各第1接続用導体に電線を接続するための第1コネクタと、
    前記回路基板の各第2接続用導体に電線を接続するための第2コネクタとを備え、
    前記ケースは、特定方向に開く第1開口及びこれと反対方向に開く第2開口を有し、その少なくとも一方の開口から当該ケース内に前記回路基板がその板厚方向と直交する基板挿入方向に挿入されるのを許容しかつ当該ケース内で当該回路基板をその板厚方向の両側から保持する形状を有し、
    前記第1コネクタは、前記各電線の端末に接続され、かつ、前記各第1接続用導体にそれぞれ接触することにより当該第1接続用導体と導通可能な複数の第1端子と、前記各第1接続用導体に前記各第1端子が同時に接触可能となる配列でこれらの第1端子を保持する第1ハウジングとを備え、この第1ハウジングは、前記ケースの第1開口をふさぐ蓋部と、前記各第1端子が前記第1接続用導体に接触する状態で前記第1縁部の端面に対して突き当たることが可能な第1基板拘束部とを有し、
    前記第2コネクタは、前記各電線の端末に接続され、かつ、前記各第2接続用導体にそれぞれ接触することにより当該第2接続用導体と導通可能な複数の第2端子と、前記各第2接続用導体に前記各第2端子が同時に接触可能となる配列でこれらの第2端子を保持する第2ハウジングとを備え、この第2ハウジングは、前記ケースの第2開口をふさぐ第2蓋部と、前記各第2端子が前記第2接続用導体に接触する状態で前記第2縁部の端面に対して突き当たることが可能な第2基板拘束部とを有し、
    前記ケースは、前記回路基板の第1縁部および第2縁部がそれぞれ前記第1基板拘束部及び前記第2基板拘束部により基板挿入方向から拘束され、かつ、前記第1蓋部および前記第2蓋部がそれぞれ前記第1開口および前記第2開口を塞ぐ状態で前記第1ハウジング及び前記第2ハウジングをそれぞれ係止する第1ハウジング係止部及び第2ハウジング係止部を有する、電子回路ユニット。
  4. 請求項3記載の電子回路ユニットにおいて、
    前記第1コネクタ及び前記第2コネクタのうちの少なくとも一方のコネクタは、そのハウジングに端子係止位置と端子解放位置との間で移動可能となるように設けられるリテーナを備えるリテーナ付コネクタであって、このリテーナが、当該端子係止位置では当該ハウジングに保持される端子を二重係止し、当該端子解放位置では当該ハウジング内への当該端子の挿入を許容し、前記ケースに、前記リテーナが前記端子係止位置にあるときは当該ケースへの当該リテーナ付コネクタのハウジングの装着を許容する一方で前記リテーナが前記端子解放位置にあるときはこのリテーナと当接することで当該ケースへの当該リテーナ付コネクタのハウジングの装着を阻止する装着阻止部が設けられる、電子回路ユニット。
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