JP5195654B2 - 取付部構造 - Google Patents

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Description

本発明は、炭素繊維強化プラスチックなどの繊維強化樹脂材で成形された部材に、被取付物を取り付けるための取付部構造に関する。
炭素繊維と樹脂との複合材である炭素繊維強化プラスチック(以下「CFRP」という場合がある)で成形され、厚み方向に所定の間隔を空けて対向配置された板材の間に、金属製のインサートナットを介在させ、各板材とインサートナットとを接着剤によって接合して成る取付部構造は、従来から知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−215489号公報
しかしながら、CFRPで成形された板材間にインサートナットを介在させ、各板材とインサートナットとを接着剤によって接合して成る取付部構造では、そのインサートナットを介して面外荷重(板材の法線方向への荷重)が加わった(作用した)ときには、各板材に撓みが発生し、各板材と、撓みに追従しないインサートナットとの接着部が剥離するおそれがある。
そこで、本発明は、上記事情に鑑み、繊維強化樹脂材で成形された各板材と金属製のベース部材との間の接着部が、面外荷重を受けても剥離され難い取付部構造を得ることを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明に係る請求項1に記載の取付部構造は、繊維強化樹脂材で成形され、厚み方向に対向する第1板材及び第2板材と、前記第1板材側に被取付物を取り付けるために前記第1板材と前記第2板材との間に介在されるとともに、前記第1板材に形成された貫通孔に挿通されて該第1板材の表面から突出する凸部を有し、該凸部が形成された一方の端面が前記第1板材に接着接合され、他方の端面が前記第2板材に接着接合された金属製のベース部材と、繊維強化樹脂材にて周壁部を有する閉断面構造に形成され、前記第1板材と前記第2板材との間に介在されて、該第1板材及び該第2板材のそれぞれに接着接合されるとともに、前記周壁部のうち、前記第1板材と前記第2板材とをつなぐ縦壁部が前記ベース部材における前記第1板材と前記第2板材とをつなぐ壁面の一部に接着接合された補強部材と、を有することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、繊維強化樹脂材で成形された第1板材及び第2板材の間に金属製のベース部材を介在させて接着させた取付部構造において、第1板材及び第2板材へ、ベース部材を介して面外荷重が作用しても、その第1板材及び第2板材の撓みを補強部材によって低減することができる。したがって、第1板材とベース部材との間又は第2板材とベース部材との間の接着部が剥離されるのを抑制又は防止することができる。また、第1板材の表面からベース部材の凸部が突出しているので、第1板材側に被取付物を取り付けるときの荷重が第1板材に作用しないようにすることができる。
また、本発明に係る請求項2に記載の取付部構造は、繊維強化樹脂材で成形され、厚み方向に対向する第1板材及び第2板材と、前記第1板材側に被取付物を取り付けるために前記第1板材と前記第2板材との間に介在され、前記第1板材及び前記第2板材のそれぞれに接着接合された金属製のベース部材と、繊維強化樹脂材にて周壁部を有する閉断面構造に形成され、前記第1板材と前記第2板材との間に介在されて、該第1板材及び該第2板材のそれぞれに接着接合されるとともに、前記周壁部のうち、前記第1板材と前記第2板材とをつなぐ縦壁部が前記ベース部材における前記第1板材と前記第2板材とをつなぐ壁面の一部に接着接合された補強部材と、前記第2板材を貫通して前記ベース部材に固定された固定部から前記ベース部材との間に前記第2板材を挟むように張り出されたフランジ部が前記第2板材に接着接合された固定部材と、を有することを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、繊維強化樹脂材で成形された第1板材及び第2板材の間に金属製のベース部材を介在させて接着させた取付部構造において、第1板材及び第2板材へ、ベース部材を介して面外荷重が作用しても、その第1板材及び第2板材の撓みを補強部材によって低減することができる。したがって、第1板材とベース部材との間又は第2板材とベース部材との間の接着部が剥離されるのを抑制又は防止することができる。また、被取付物が取り付けられる第1板材側からベース部材が抜ける方向に面外荷重が作用しても、固定部材のフランジ部が第2板材に接着接合されているので、その固定部材によりベース部材が第1板材側から抜けるのを防止することができる。
以上のように、本発明によれば、繊維強化樹脂材で成形された各板材と金属製のベース部材との間の接着部が、面外荷重を受けても剥離され難い取付部構造を提供することができる。
本実施形態に係る取付部構造の概略断面図 本実施形態に係る取付部構造の一部破断概略平面図 本実施形態に係る取付部構造の変形例を示す概略断面図 本実施形態に係る取付部構造の一部拡大概略断面図 本実施形態に係る取付部構造のベース部材が複数設けられているときの概略断面図 本実施形態に係る取付部構造のベース部材が複数設けられているときの一部破断概略平面図 本実施形態に係る取付部構造のベース部材が複数設けられているときの一部破断概略平面図 (A)比較例に係る取付部構造の概略断面図、(B)比較例に係る取付部構造に面外荷重が加えられたときの概略断面図
以下、本発明に係る実施の形態について、図面に示す実施例を基に詳細に説明する。なお、説明の便宜上、各図において、矢印UPを上方向、矢印DOを下方向、矢印LEを左方向、矢印RIを右方向として、各部を説明することがあるが、これらの方向に特に限定されるものではない。また、本実施形態に係る取付部構造として、車両に用いられるボデー締結部構造10を例に採る。
図1で示すように、車両に用いられるボデー締結部構造10は、それぞれ車体(ボデー)骨格部材12の一部を構成するように、互いに略平行に厚み方向に所定の間隔を空けて対向配置された第1板材としての第1表層部16及び第2板材としての第2表層部18と、これら第1表層部16及び第2表層部18の間に介在するように(挟まれるように)設けられたベース部材としての金属製(例えばアルミニウム合金製等)のインサートナット20と、を含んで構成されている。
第1表層部16及び第2表層部18は、繊維と樹脂との複合材である繊維強化プラスチック(FRP)で構成されており、より具体的には、炭素繊維を樹脂で固めて成る炭素繊維強化プラスチック(CFRP)で構成されている。なお、後述する補強部材40も炭素繊維強化プラスチック(CFRP)で構成されている。
また、第1表層部16及び第2表層部18は、一部材で成形され、例えば図示を省略した左右両側では縦壁部によって連続しており、図1で示す断面と直交する方向(図1の紙面に垂直な方向)を長手方向(図2において矢印Nで示す)として延在する角筒状の(閉断面構造の)構造体14の一部を構成するようになっている。
インサートナット20は、図2で示すように、平面視略「D」字状の外縁形状を成す本体部22を有しており、第1表層部16及び第2表層部18を含む構造体14内に、その本体部22が挟み込まれるようにして設けられている。
そして、図1で示すように、第1表層部16と第2表層部18との間に挟み込まれた本体部22の第1表層部16側である上端面中央には、第1表層部16に穿設された円形状の貫通孔16Bから僅かに上方へ突出する(第1表層部16の厚みよりも若干高い)円板状凸部24が形成されており、本体部22の第2表層部18側である下端面中央にも、第2表層部18に穿設された円形状の貫通孔18Bから僅かに下方へ突出する(第2表層部18の厚みよりも若干高い)円板状凸部26が形成されている。
そして更に、その本体部22の円板状凸部24よりも径方向外側における環状上端面が、第1表層部16の内面16Aに接着剤Gによって接合された(接着接合された)第1接合面22Aとされており、その本体部22の円板状凸部26よりも径方向外側における環状下端面が、第2表層部18の内面18Aに接着剤Gによって接合された(接着接合された)第2接合面22Bとされている。
また、このインサートナット20には、円板状凸部24及び円板状凸部26の中心部を貫通するように、雌ネジ部28(内周面にネジ山が設けられた貫通孔)が形成されている。そして、この雌ネジ部28には、第1表層部16側から取付部材としての取付ボルト30が螺合によって取り付けられるようになっており、この取付ボルト30によって、第1表層部16側に、被取付物である部品Pが取り付けられるようになっている。
すなわち、この取付ボルト30は、その雄ネジ部34がインサートナット20の雌ネジ部28に螺合されることで、その頭部32の下端側周縁部に形成されているフランジ部32Aの環状内面部32B(雄ネジ部34よりも径方向外側部分)と円板状凸部24の上端面24Aとの間で部品Pを締め付ける(部品Pに締結荷重を作用させる)ことが可能となっており、これによって、部品Pが車体骨格部材12の一部である構造体14を構成する第1表層部16側に締結されるようになっている。
なお、このとき、部品Pと第1表層部16の外面16Cとの間には、若干の隙間Sが形成されるようになっている。したがって、部品Pを取付ボルト30によってインサートナット20に取り付けても(締結しても)、その取付ボルト30による締結荷重が、第1表層部16に作用することがない構成である。
また、この雌ネジ部28には、第2表層部18側から固定部材としてのフランジボルト36の雄ネジ部(固定部)37が螺合されるようになっており、このフランジボルト36は、頭部としてのフランジ部38を有している。
そして、インサートナット20の本体部22の雌ネジ部28に、第2表層部18側からフランジボルト36の雄ネジ部37が螺合された際、その本体部22の円板状凸部26から径方向外側へ張り出しているフランジ部38の環状内面部38Aと、第2表層部18の外面18Cとの間には、若干の隙間S(図4参照)が形成されるようになっている。
したがって、上記と同様に、フランジボルト36をインサートナット20に螺合しても、そのフランジボルト36による締結荷重が、第2表層部18に作用することがない構成である。そして、その隙間Sが接着剤Gによって埋められるとともに、その接着剤Gによって、フランジ部38の環状内面部38Aと第2表層部18の外面18Cとが接着接合されている。
また、第1表層部16と第2表層部18との間には、断面形状が略「口」字状とされた(閉断面構造とされた)周壁部42を有する補強部材40が介在するように(挟まれるように)設けられている。すなわち、この補強部材40は、構造体14の長手方向(図2で示す矢印N方向)を長手方向とする略角筒状に形成されており、その補強部材40の周壁部42における上壁面42A及び下壁面42Bは、それぞれ第1表層部16の内面16A及び第2表層部18の内面18Aに接着剤Gによって全面的に接合されている。
そして、その補強部材40の周壁部42における左側壁面(第1表層部16と第2表層部18とをつなぐ縦壁部)42Cが、インサートナット20の本体部22の平面状とされた右側壁面(第1表層部16と第2表層部18とをつなぐ壁面)22Cに接着剤Gによって全面的に接合されている。
また、このときのインサートナット20の本体部22における右側壁面22Cに接着される、補強部材40の周壁部42における左側壁面42Cの接着面積Aは、図2の平面視で示す本体部22の平面状とされた右側壁面22Cの長さLと、図1の断面視で示す本体部22の高さ(=補強部材40の高さ)Hの積で求められる(A=L×H)。
そして、この接着面積Aは、第1表層部16及び第2表層部18の法線方向(上下方向)で、かつ上方から下方に向かう(取付ボルト30の軸方向下向きの)設計上の(想定される)面外荷重F(図8参照)に対して、次の式を満たすようになっている。
接着面積(A)≧面外荷重(F)/接着剤Gの許容剪断応力(T)・・・(1)
これにより、補強部材40(周壁部42の左側壁面42C)は、面外荷重Fを受けても、インサートナット20の本体部22(右側壁面22C)から剥離されない構成である。なお、補強部材40は、少なくとも周壁部42の断面形状が略「口」字状になっていればよく、例えば断面形状が略「日」字状や略「目」字状になっている補強部材(図示省略)なども、本発明の構成に含まれる。
以上のような構成のボデー締結部構造(取付部構造)10において、次にその作用について説明する。まず、初めに図8で示す比較例について説明する。図8(A)で示すように、この比較例に係るボデー締結部構造10では、上記した補強部材40が設けられていない構成になっている。
この場合、図8(B)で示すように、その第1表層部16及び第2表層部18へ、インサートナット20を介して面外荷重F(上方から下方へ向かう外力)が加えられると、第1表層部16及び第2表層部18は、下方へ向かって撓むが、インサートナット20は、その撓みに追従しない。したがって、この場合は、第1表層部16の内面16Aと本体部22の第1接合面22Aとの間の接着部が、第1接合面22Aの外周縁部側から剥離する。
これに対し、本実施形態に係るボデー締結部構造10では、図1、図2で示したように、第1表層部16と第2表層部18との間に、それらをつなぐ縦壁部(周壁部42の左側壁面42C)を備えた補強部材40が介在するように(挟み込まれるようにして)設けられているので、第1表層部16及び第2表層部18へ、インサートナット20を介して面外荷重F(上方から下方へ向かう外力)が加えられても(作用しても)、その面外荷重Fは第1表層部16及び第2表層部18によって支えることができる。したがって、第1表層部16及び第2表層部18の撓み変形を小さくすることができる。
また、補強部材40の周壁部42の外面の一部を構成する上壁面42A及び下壁面42B並びに左側壁面42Cが、それぞれ第1表層部16の内面16A及び第2表層部18の内面18A並びに本体部22の右側壁面22Cに接着剤Gによって接合されている。そして、本体部22の右側壁面22Cに接着される周壁部42の左側壁面42Cにおける接着面積Aは、インサートナット20を介して第1表層部16及び第2表層部18へ作用する面外荷重Fに対して、上記(1)式を満たすようになっている。
したがって、補強部材40の縦壁部(周壁部42の左側壁面42C)が、インサートナット20の本体部22(右側壁面22C)から剥離されることがなく、第1表層部16及び第2表層部18と、インサートナット20と、補強部材40との結合力及び剛性を向上させることができる。
よって、第1表層部16及び第2表層部18へ外力(面外荷重F)が作用しても、その第1表層部16及び第2表層部18の撓み変形を低減させることができ、第1表層部16及び第2表層部18とインサートナット20との間の接着部の剥離を抑制又は防止することができる。つまり、図8(B)で示したような第1表層部16の内面16Aと本体部22の第1接合面22Aとの間の接着部の剥離を抑制又は防止することができる。
また、このような構成のインサートナット20の場合、補強部材40が接着接合されていない本体部22の左側壁面22Dの形状は自由に設計可能である。すなわち、例えば図3で示すように、本体部22の左側壁面22Dの高さ方向略中央部付近(第1接合面22A及び第2接合面22Bを除く部位)に、肉盗み形状としての略台形状の切欠部23を形成してもよく、これによれば、インサートナット20の軽量化を図ることができる。
また、図4で示すように、部品P側からインサートナット20が抜ける方向に(下方から上方へ)外力が加えられたとき、即ち第1表層部16及び第2表層部18へ、インサートナット20を介してフランジボルト36の軸方向上向きに面外荷重Fが作用したときには、フランジボルト36のフランジ部38の環状内面部38Aが、第2表層部18の外面18Cに接着剤Gによって接合されているので、その面外荷重Fをフランジ部38から第2表層部18へ分散させることができる。
つまり、もし仮にフランジ部38の環状内面部38Aと第2表層部18の外面18Cとが接着剤Gによって接合されていない場合には、その環状内面部38Aと第2表層部18の外面18Cとの間には、若干の隙間Sが形成される構成であるため、フランジボルト36の軸方向上向きの面外荷重Fは、第2表層部18の内面18Aと第2接合面22Bとの間の接着部を剥離させるように作用し、インサートナット20が第1表層部16と第2表層部18との間から抜け落ちるおそれがある。
しかしながら、本実施形態に係るボデー締結部構造10では、フランジボルト36のフランジ部38の環状内面部38Aと第2表層部18の外面18Cとの間に形成される隙間Sが接着剤Gによって埋められるとともに、その接着剤Gによって、フランジ部38の環状内面部38Aと第2表層部18の外面18Cとが接着接合されている。
したがって、フランジボルト36の軸方向上向きの面外荷重Fは、フランジ部38を介して第2表層部18の外面18Cを上方向に押圧するように作用し、第2表層部18の内面18Aと第2接合面22Bとの間の接着部を剥離させようとする力が低減される。よって、第1表層部16及び第2表層部18の間からインサートナット20が抜け落ちるのを防止することができる。
つまり、このフランジボルト36は、構造体14内からインサートナット20が抜け落ちるのを防止する抜け止め部材にもなっている。なお、このフランジボルト36のフランジ部38は、中心部(雄ネジ部37)から、曲げモーメントの小さい外周縁部38B側(径方向外側)に行くに従って徐々に厚みが薄くなるように、その外面側が、図4で示す断面視で略テーパー形状に形成されている。これにより、フランジボルト36の軽量化が図れるようになっている。
また、外縁形状が平面視略「D」字状とされた本体部22を有するインサートナット20が、構造体14の長手方向と直交し、かつ取付ボルト30の軸方向と直交する方向(図示の左右方向)に複数個設けられるボデー締結部構造10の場合には、各インサートナット20(本体部22)の間に補強部材40を設け、その補強部材40に各インサートナット20の本体部22をそれぞれ接着接合すればよい。
すなわち、例えば図5、図6で示すように、上記インサートナット20が2個設けられる場合には、1つの補強部材40を挟んで左右対称となるようにインサートナット20を配置すればよく、左側のインサートナット20(本体部22)の平面状とされた右側壁面22Cは、周壁部42の外面の一部を構成する左側壁面42Cに接着剤Gによって接合し、右側のインサートナット20(本体部22)の平面状とされた左側壁面22Dは、周壁部42の外面の一部を構成する右側壁面42Dに接着剤Gによって接合すればよい。
このように、1つの補強部材40で、2個のインサートナット20の第1表層部16及び第2表層部18に対する各接着部を補強することができるため、構造体14内に設ける補強部材40の数量(部品点数)を低減することができる。したがって、ボデー締結部構造10における製造コストを削減することができるとともに、そのボデー締結部構造10を含むCFRPボデーを構成するときの準備工数を低減することができる。
また、このような2個のインサートナット20が設けられたボデー締結部構造10に対して面外荷重F(上方から下方へ向かう外力)が加えられても、その1つの補強部材40によって、第1表層部16及び第2表層部18の撓み変形を低減させることができる。したがって、この場合も、第1表層部16の内面16Aと本体部22の第1接合面22Aとの間の接着部が剥離されてしまうような現象を抑制又は防止することができる。
なお、図5、図6で示したインサートナット20が、構造体14の長手方向(図6で示す矢印N方向)に複数個設けられる場合も、上記と同様である。すなわち、例えば図7で示すように、補強部材40の周壁部42の右側壁面42D側におけるインサートナット20が、構造体14の長手方向(図7で示す矢印N方向)に2個設けられている場合(インサートナット20が合計で3個設けられている場合)も、左右のインサートナット20の間に1つの補強部材40を設け、その補強部材40に各インサートナット20の本体部22をそれぞれ接着接合すればよい。
以上、説明したように、本実施形態に係る取付部構造(ボデー締結部構造10)では、第1表層部16及び第2表層部18とインサートナット20との結合力を補強部材40によって向上させることができる。したがって、取付部構造(ボデー締結部構造10)の剛性を向上させることができ、第1表層部16及び第2表層部18とインサートナット20との間の接着部が剥離されるのを抑制又は防止することができる。
なお、本実施形態に係る取付部構造は、図示の実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、適宜設計変更可能なものである。例えばインサートナット20の本体部22の外縁形状は、図示の平面視略「D」字状に限定されるものではなく、補強部材40の周壁部42の一部に接着接合可能な平面部(壁面)を少なくとも一部に有する形状とされていればよい。
また、例えば図7で示した補強部材40の周壁部42の左側壁面42C側にも、インサートナット20を構造体14の長手方向(図7で示す矢印N方向)に2個設ける構成としてもよく、インサートナット20の数量は、補強部材40の長手方向の長さや取り付ける部品Pの形状等に応じて適宜設定可能である。
更に、被取付物である部品Pは、複数個取り付けられてもよく、その場合には、各インサートナット20毎に各部品Pが1個ずつ取り付けられる構成としてもよいし、複数個のインサートナット20によって各部品Pが1個ずつ取り付けられる構成としてもよい。また、被取付物である部品Pの形状は、当然ながら図示の形状に限定されるものではない。
10 ボデー締結部構造(取付部構造)
16 第1表層部(第1板材)
18 第2表層部(第2板材)
20 インサートナット(ベース部材)
22 本体部
22A 第1接合面
22B 第2接合面
22C 右側壁面(壁面)
30 取付ボルト
36 フランジボルト(固定部材)
38 フランジ部
40 補強部材
42 周壁部
42A 上壁面
42B 下壁面
42C 左側壁面(縦壁部)
P 部品(被取付物)

Claims (2)

  1. 繊維強化樹脂材で成形され、厚み方向に対向する第1板材及び第2板材と、
    前記第1板材側に被取付物を取り付けるために前記第1板材と前記第2板材との間に介在されるとともに、前記第1板材に形成された貫通孔に挿通されて該第1板材の表面から突出する凸部を有し、該凸部が形成された一方の端面が前記第1板材に接着接合され、他方の端面が前記第2板材に接着接合された金属製のベース部材と、
    繊維強化樹脂材にて周壁部を有する閉断面構造に形成され、前記第1板材と前記第2板材との間に介在されて、該第1板材及び該第2板材のそれぞれに接着接合されるとともに、前記周壁部のうち、前記第1板材と前記第2板材とをつなぐ縦壁部が前記ベース部材における前記第1板材と前記第2板材とをつなぐ壁面の一部に接着接合された補強部材と、
    を有することを特徴とする取付部構造。
  2. 繊維強化樹脂材で成形され、厚み方向に対向する第1板材及び第2板材と、
    前記第1板材側に被取付物を取り付けるために前記第1板材と前記第2板材との間に介在され、前記第1板材及び前記第2板材のそれぞれに接着接合された金属製のベース部材と、
    繊維強化樹脂材にて周壁部を有する閉断面構造に形成され、前記第1板材と前記第2板材との間に介在されて、該第1板材及び該第2板材のそれぞれに接着接合されるとともに、前記周壁部のうち、前記第1板材と前記第2板材とをつなぐ縦壁部が前記ベース部材における前記第1板材と前記第2板材とをつなぐ壁面の一部に接着接合された補強部材と、
    前記第2板材を貫通して前記ベース部材に固定された固定部から前記ベース部材との間に前記第2板材を挟むように張り出されたフランジ部が前記第2板材に接着接合された固定部材と、
    を有することを特徴とする取付部構造。
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