JP5195198B2 - 液滴吐出装置、2列一体の積層圧電素子の製造方法および液滴吐出装置の製造方法 - Google Patents
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Description
本発明の特徴は、2列一体の積層圧電素子5を組付けることで、積層圧電素子5の外部電極形成を作り易くすることと、2列一体とすることで、部品点数を少なくする、位置決めを容易にすることができる。
個別電極5−4を分離し、かつ、圧電素子を切り残すことのできる深さでダイシングを行う。厚み方向に高さ制御してダイシングするので、ダイシングラインはベースと平行に高い精度で加工できる。
横断面は、図20と同様であり、いわゆるバイピッチ構造を取っている。
図5,図6に、本発明のまた別の実施例を示す。
本実施例では、ベース4に、位置決め用の突き当て部4−2を設けた点に特徴がある。
ベース4と積層圧電素子5の接合工程以外は、実施例1と同じである。
図7、図8に、本発明のまた別の実施例を示す。
図9に、本発明のまた別の実施例を示す。
ヘッド構成は、実施例1と同様である。
図10、図11に、本発明のまた別の実施例を示す。
図12、図13に、本発明のまた別の実施例を示す。
図14に、本発明のまた別の実施例を示す。
図14、図15のように並べる積層圧電素子5の個数が2個までは、積層圧電素子5の内部電極5−2パターンを変更することで各積層圧電素子の端から共通電極を取り出すことも出来るが、図16のように3個以上並べた場合は端以外の積層圧電素子5は全領域を駆動に使う必要があるので、共通電極5−5をベース4に導通させてベース4から引き出す必要がある。
ベース4には、接着剤の逃がす溝を設けることが好ましい。
この製造方法により、積層圧電素子5の2列を分ける溝部に電極層を形成する工程で、同時に底面に電極層を形成している。
また簡便な工程で2列一体の積層圧電素子5を作製できる。
(1)請求項1に対する作用効果
請求項1記載の液滴吐出装置においては、2列の積層圧電素子が一体となっているので、位置合せ等の組立工程が簡略化でき、精度も高い。これにより低コストな液滴吐出装置が実現できる。
請求項2記載の液滴吐出装置においては、ベースとの接合面にも溝部の共通電極と接触する共通電極が形成されているので、共通電極に流れる電流集中を防ぎ、共通電極の断線を防止すると共に、抵抗値を下げて駆動chによる電圧降下の影響を小さくして、吐出を安定させることができる。
また、積層圧電素子底面への電極層の形成は、溝部への外部電極層形成と同時にできるので、低コストで2列一体の積層圧電素子を作製することができる。
これにより低コストな液滴吐出装置が実現できる。
請求項3記載の液滴吐出装置においては、圧電素子群の一方がベースの突き当て部に突き当て形成されているので、突き当てられた圧電素子群が高い位置精度で組立られると共に、もう一方の圧電素子群は2列一体の積層圧電素子を使用することで、突き当てた圧電素子群に対して位置精度が高いので、ベースに対するヘッドとしての位置精度が確保できる。
これにより、簡単な組み付けで、2列の圧電素子群の高い位置精度を実現できた。
組み付けが容易であること、高い位置精度がでることから、低コストで安定した液滴吐出装置が実現できる。
請求項4記載の液滴吐出装置においては、積層圧電素子に形成された溝をV溝とすることで内部電極が表面からみて露出しているので、薄い外部電極層で確実に導通を取ることができる。これにより、外部電極層の材料コストを下げ、タクトタイムも短くなるので装置コストも下げることができる。
請求項5記載の液滴吐出装置においては、積層圧電素子に形成された溝は内部電極部分を斜めに形成することで内部電極が表面からみて露出しているので、薄い外部電極層で確実に導通を取ることができる。これにより、外部電極層の材料コストを下げ、タクトタイムも短くなるので装置コストも下げることができる。
請求項6記載の液滴吐出装置においては、ベースに接着剤を逃がす溝が形成されているので、積層圧電素子の溝部分に接着剤が這い上がることを防止できる。これにより、安定したダイシング加工が可能となり、仕損費を減らして低コストなこれにより低コストな液滴吐出装置が実現できる。
請求項7記載の液滴吐出装置においては、ベースに対して複数の溝加工した積層圧電素子をノズル列方向に並べているので、積層圧電素子の位置合せが容易になり、歩留りより長尺な液滴吐出ヘッドを作ることができる。
これにより、印刷速度の速い液滴吐出装置を低コストで実現できる。
請求項8記載の液滴吐出装置においては、ベースは導電性を有する材料から形成され、積層圧電素子の共通電極とベースは少なくとも一部は導電性接着剤で接合されて電気的に導通しているので、より多くの積層圧電素子をノズル列方向に並べても電気的な配線が容易である。
これにより、より長尺な液滴吐出ヘッドを低コストで作ることができ、印刷速度の速い液滴吐出装置を実現できる。
請求項9記載の液滴吐出装置においては、積層圧電素子はノズルピッチに対して倍のピッチで溝加工されたいわゆるバイピッチ構造であるので、流路板を積層圧電素子の支持部(非駆動部)が支えるので、長尺化しても流路板を容易に支持でき相互干渉が少ない。複数列が一体となった積層圧電素子の加工性と合せて、長尺化することに向いている。
これにより、より長尺な液滴吐出ヘッドを低コストで作ることができ、印刷速度の速い液滴吐出装置を実現できる。
請求項10記載の液滴吐出装置の製造方法においては、積層圧電素子5の2列を分ける溝部に電極層を形成する工程で、同時に底面に電極層を形成している。
この底面に形成した電極層を共通電極5−5として使うことで、広い面積の共通電極を確保できる。簡便な工程で2列一体の積層圧電素子5を作製できる。
請求項11記載の液滴吐出装置の製造方法においては、2列が一体となった積層圧電素子を平面研削において分割しているので、2列一体の積層圧電素子5の高い位置決め精度や、組立性の良さを生かして、ベースに対して高い精度で接合でき、かつ積層圧電素子の列間を開放して、洗浄性を向上させることができる。これにより、洗浄工程が短縮でき、低コストの液滴吐出装置を製造することができる。
請求項12記載の液滴吐出装置の製造方法においては、ベースの突き当て部に圧電素子群の一方を突き当てて位置決めしているので、突き当てた圧電素子群の位置精度は確保できると共に、積層圧電素子が2列一体なので、残りの1群もベースに対して高い精度で接合できる。
また、平面研削において積層圧電素子の列間を開放しているので、洗浄性を向上させることができる。これにより、洗浄工程が短縮でき、低コストの液滴吐出装置を製造することができる。
1−1 インク供給口
1−2 共通液室
2 流路板
2−1 流体抵抗部
2−2 加圧液室
2−3 連通口
2−4 流路隔壁
3 ノズルプレート
3−1 ノズル
3−2 撥インク処理層
4 ベース
4−1 接着剤を逃す溝
4−2 突き当て部
5 積層圧電素子
5−1 圧電層
5−2 内部電極層
5−3 外部電極
5−4 個別電極
5−5 共通電極
5−6 駆動部
5−7 支持部(非駆動部)
6 振動板
6−1 ダイヤフラム部(薄肉部)
6−2 凸部(アイランド部)
6−3 枠部(周辺の厚肉部)
6−4 インク流入口
7 接着層
8 FPC
103 キャリッジ
107 液滴吐出ヘッド
108 サブタンク
Claims (12)
- 液滴を吐出する複数のノズル孔と、各ノズル孔に対応して液滴が加圧される加圧液室を形成する流路板と、加圧液室の一面を形成して前記加圧液室を加圧する振動板と、積層圧電素子と、積層圧電素子を保持するベースを有する液滴吐出装置において、
中央部に形成された溝部により2列に隔たれた2つの圧電素子群を有し、前記溝部に形成された外部電極を前記2つの圧電素子群の共通電極とし、前記溝部の形成された側をベースに接合したことを特徴とする液滴吐出装置。 - 請求項1記載の液滴吐出装置において、前記積層圧電素子の前記ベースとの接合面にも溝部の共通電極と接触する共通電極を有することを特徴とする液滴吐出装置。
- 請求項1記載の液滴吐出装置において、前記2つの圧電素子群のいずれか一方のみが、前記ベースに設けられた突き当て部に突き当て形成されることを特徴とする液滴吐出装置。
- 請求項1記載の液滴吐出装置において、積層圧電素子に形成された溝は、V字型の溝であることを特徴とする液滴吐出装置。
- 請求項1記載の液滴吐出装置において、積層圧電素子に形成された溝は内部電極と接続される部分が斜めに形成されていることを特徴とする液滴吐出装置。
- 請求項1記載の液滴吐出装置において、ベースに接着剤の逃げとなる溝が形成されていることを特徴とする液滴吐出装置。
- 請求項1記載の液滴吐出装置において、ベースに対して複数の積層圧電素子がノズル列方向に並んでいることを特徴とする液滴吐出装置。
- 請求項1記載の液滴吐出装置において、ベースは導電性を有する材料から形成され、積層圧電素子とベースの接着面において、少なくとも接着剤の一部は導電性接着剤であることを特徴とする液滴吐出装置。
- 請求項1記載の液滴吐出装置において、積層圧電素子はノズルピッチに対して倍のピッチで溝加工されていることを特徴とする液滴吐出装置。
- 圧電材料とパターニングした内部電極層を積層して焼結する工程と、焼結した圧電体に溝部を形成する工程と、圧電体を分離する切断面を形成する工程と、切断面と溝部に露出している内部電極層を導通させる外部電極層を形成する工程と、切断面に導通している外部電極層と、溝部に導通している外部電極層を分離する工程を含むことを特徴とする2列一体の積層圧電素子の製造方法。
- 請求項10記載の2列一体の積層圧電素子をベースに貼り合せる工程と、平面研削により2列の積層圧電素子を分離する工程を含むことを特徴とする液滴吐出装置の製造方法。
- 請求項10記載の2列一体の積層圧電素子を、一列をベース上に設けられた突き当て部に突き当てベースに貼り合せる工程と、平面研削により2列の積層圧電素子を分離する工程を含むことを特徴とする液滴吐出装置の製造方法。
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